JP2000014101A - 電動機の製造方法 - Google Patents
電動機の製造方法Info
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- JP2000014101A JP2000014101A JP10174524A JP17452498A JP2000014101A JP 2000014101 A JP2000014101 A JP 2000014101A JP 10174524 A JP10174524 A JP 10174524A JP 17452498 A JP17452498 A JP 17452498A JP 2000014101 A JP2000014101 A JP 2000014101A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイルとコイルスロット内壁との間の空隙を
排除し、コイル冷却能力を向上させる。 【解決手段】 コイルスロット1の内壁に接するよう
に、U字形状にして布製のスペーサ3を挿入する。次い
で、例えばポリエステル線等の合成樹脂エナメル線を用
いたコイル5をスペーサ3内に収納し、半U字形の楔9
を打ち込み、滴下含浸法で絶縁性充填材、例えばワニス
8を滴下含浸させる。滴下含浸処理を行うことにより、
スペーサ3がワニス8を浸透する布製なので、ワニス8
が含浸処理時に充分にスペーサ3を介してコイルスロッ
ト1の内壁まで充填される。さらに、コイルスロット1
の内壁とコイル5との間にワニス8を滴下含浸処理させ
た後に、ステータを回転させることにより、さらに、ワ
ニス8の充填性が向上する。
排除し、コイル冷却能力を向上させる。 【解決手段】 コイルスロット1の内壁に接するよう
に、U字形状にして布製のスペーサ3を挿入する。次い
で、例えばポリエステル線等の合成樹脂エナメル線を用
いたコイル5をスペーサ3内に収納し、半U字形の楔9
を打ち込み、滴下含浸法で絶縁性充填材、例えばワニス
8を滴下含浸させる。滴下含浸処理を行うことにより、
スペーサ3がワニス8を浸透する布製なので、ワニス8
が含浸処理時に充分にスペーサ3を介してコイルスロッ
ト1の内壁まで充填される。さらに、コイルスロット1
の内壁とコイル5との間にワニス8を滴下含浸処理させ
た後に、ステータを回転させることにより、さらに、ワ
ニス8の充填性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機の製造方法、
特に電動機のステータのコイルスロット内の巻線(コイ
ル)の冷却性能の向上を図る電動機を製造する製造方法
に関する。
特に電動機のステータのコイルスロット内の巻線(コイ
ル)の冷却性能の向上を図る電動機を製造する製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に用いられていステータの
コイルスロット内に乱巻巻線(以下「コイル」という)
が収納されている電気巻線の絶縁構造は、例えば図8の
断面図に示すような構造を有している。すなわち、コイ
ルスロット1内には、例えばポリエステルフィルム等を
用いたU字形スロット絶縁物11が装着され、このスロ
ット絶縁物11の内側に、ポリエステル線等の合成樹脂
エナメル線を用いたコイル5を収納し、スロット絶縁物
11を包み込んだ上から、ポリエステルフィルム等を半
U字形に成形した楔9を打ち込みコイル5を固定する。
さらに組み立てられたコイル5は、浸漬含浸処理、ある
いは滴下含浸処理等により、コイルスロット1内及びコ
イルエンド部分に熱硬化性樹脂4を含浸し、加熱硬化さ
せてコイル5を一体に固定成形している。
コイルスロット内に乱巻巻線(以下「コイル」という)
が収納されている電気巻線の絶縁構造は、例えば図8の
断面図に示すような構造を有している。すなわち、コイ
ルスロット1内には、例えばポリエステルフィルム等を
用いたU字形スロット絶縁物11が装着され、このスロ
ット絶縁物11の内側に、ポリエステル線等の合成樹脂
エナメル線を用いたコイル5を収納し、スロット絶縁物
11を包み込んだ上から、ポリエステルフィルム等を半
U字形に成形した楔9を打ち込みコイル5を固定する。
さらに組み立てられたコイル5は、浸漬含浸処理、ある
いは滴下含浸処理等により、コイルスロット1内及びコ
イルエンド部分に熱硬化性樹脂4を含浸し、加熱硬化さ
せてコイル5を一体に固定成形している。
【0003】上述の従来のコイルの絶縁構造は、コイル
間の耐電圧は前記エナメル線の絶縁強度で保ち、対地電
圧はスロット絶縁物11で保つようにしている。また、
コイルスロット1内、及びコイルエンド部分に含浸する
絶縁樹脂は、絶縁耐力の補強の他にコイルを機械的に強
固に耐湿絶縁性を向上させる役目を果たしている。
間の耐電圧は前記エナメル線の絶縁強度で保ち、対地電
圧はスロット絶縁物11で保つようにしている。また、
コイルスロット1内、及びコイルエンド部分に含浸する
絶縁樹脂は、絶縁耐力の補強の他にコイルを機械的に強
固に耐湿絶縁性を向上させる役目を果たしている。
【0004】しかしながら、上述の絶縁構造では、コイ
ル5をスロット絶縁物11内に収納する場合、その作業
性およびエナメル線被覆の損傷を勘案して、コイルスロ
ット1内の断面積中のスロット絶縁物11、コイル5、
楔9の割合、すなわちコイルスロット1内占積率は、通
常55〜60%である。従って、残りの40〜45%の
約スロット断面の半分近くは空気層として残存している
ことになる。この空気層は、スロット絶縁物11とコイ
ル5との間、コイルスロット1の内壁の電磁鋼板2とス
ロット絶縁物11との間にも存在している。
ル5をスロット絶縁物11内に収納する場合、その作業
性およびエナメル線被覆の損傷を勘案して、コイルスロ
ット1内の断面積中のスロット絶縁物11、コイル5、
楔9の割合、すなわちコイルスロット1内占積率は、通
常55〜60%である。従って、残りの40〜45%の
約スロット断面の半分近くは空気層として残存している
ことになる。この空気層は、スロット絶縁物11とコイ
ル5との間、コイルスロット1の内壁の電磁鋼板2とス
ロット絶縁物11との間にも存在している。
【0005】一方、スロット絶縁物11として一般に用
いられている絶縁紙20は、浸漬含浸処理方法あるいは
滴下含浸処理方法では、熱硬化性樹脂4を透過させるこ
とができない。このため、浸漬含浸処理あるいは滴下含
浸処理を行った後も、図12に示すように、電磁鋼板2
と絶縁紙20の間および絶縁紙20とコイル5との間に
空隙7が残存してしまう。この空隙7は、コイル5から
鉄心への熱伝導率を著しく低下させるため、小型でかつ
高出力の電動機の開発の妨げとなっていた。
いられている絶縁紙20は、浸漬含浸処理方法あるいは
滴下含浸処理方法では、熱硬化性樹脂4を透過させるこ
とができない。このため、浸漬含浸処理あるいは滴下含
浸処理を行った後も、図12に示すように、電磁鋼板2
と絶縁紙20の間および絶縁紙20とコイル5との間に
空隙7が残存してしまう。この空隙7は、コイル5から
鉄心への熱伝導率を著しく低下させるため、小型でかつ
高出力の電動機の開発の妨げとなっていた。
【0006】そこで、特開昭54−159607号公報
には、上記事情に鑑みて、コイルスロット1の内壁とス
ロット絶縁物11との間に発生する空気層を除いた回転
電気巻線が提案されている。ここで、スロット絶縁物1
1は、図9に示すように、例えばポリエステルフィルム
等の基材15に、少なくともその片面に樹脂含浸性に優
れたポリエステル繊維等からなる微粉片または不織布1
6が貼り合わせられた複合絶縁からなる。
には、上記事情に鑑みて、コイルスロット1の内壁とス
ロット絶縁物11との間に発生する空気層を除いた回転
電気巻線が提案されている。ここで、スロット絶縁物1
1は、図9に示すように、例えばポリエステルフィルム
等の基材15に、少なくともその片面に樹脂含浸性に優
れたポリエステル繊維等からなる微粉片または不織布1
6が貼り合わせられた複合絶縁からなる。
【0007】従って、図10に示すように、この複合絶
縁からなるスロット絶縁物11をU字形状にコイルスロ
ット1内に挿入し、次いで図11に示すように、このス
ロット絶縁物11内にコイル5を収納して、半U字形状
の楔9を打ち込み、真空含浸または滴下含浸法により熱
硬化性樹脂4等を合成樹脂の含浸を行い、不織布16等
の樹脂含浸層を介して、スロット絶縁物11とコイルス
ロット1の内壁との間に熱硬化性樹脂4等の合成樹脂が
円滑に含浸し、固化する。これにより、スロット絶縁物
11とコイルスロット1の内壁との間の空気層を除去す
ることができる。
縁からなるスロット絶縁物11をU字形状にコイルスロ
ット1内に挿入し、次いで図11に示すように、このス
ロット絶縁物11内にコイル5を収納して、半U字形状
の楔9を打ち込み、真空含浸または滴下含浸法により熱
硬化性樹脂4等を合成樹脂の含浸を行い、不織布16等
の樹脂含浸層を介して、スロット絶縁物11とコイルス
ロット1の内壁との間に熱硬化性樹脂4等の合成樹脂が
円滑に含浸し、固化する。これにより、スロット絶縁物
11とコイルスロット1の内壁との間の空気層を除去す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報のスロット絶縁物11は、上述したように複合絶縁か
らなるために、その厚みが厚くなってしまう。例えば、
通常の絶縁紙の厚みは0.3mmであり、上記基材15
として絶縁紙を用いる場合には、0.3mm以上の厚み
となってしまう。一方、スロット絶縁物11の厚みが厚
くなるほど、スロット内からの熱伝導性が低下してしま
うという問題があった。
報のスロット絶縁物11は、上述したように複合絶縁か
らなるために、その厚みが厚くなってしまう。例えば、
通常の絶縁紙の厚みは0.3mmであり、上記基材15
として絶縁紙を用いる場合には、0.3mm以上の厚み
となってしまう。一方、スロット絶縁物11の厚みが厚
くなるほど、スロット内からの熱伝導性が低下してしま
うという問題があった。
【0009】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、コイルスロット内壁とコイルとの間の
距離を絶縁耐力に足る最低限の距離に近づけ、かつコイ
ルスロット内壁とコイルとの間の空気層を排除してコイ
ル冷却能力を向上させる電動機の製造方法を提供するこ
とである。
り、その目的は、コイルスロット内壁とコイルとの間の
距離を絶縁耐力に足る最低限の距離に近づけ、かつコイ
ルスロット内壁とコイルとの間の空気層を排除してコイ
ル冷却能力を向上させる電動機の製造方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る電動機の製造方法は、以下の
特徴を有する。
するために、本発明に係る電動機の製造方法は、以下の
特徴を有する。
【0011】(1)電動機のステータのコイルスロット
内に、絶縁性充填材の浸透可能な布製のスペーサを配置
し、次いで前記スペーサの内側に乱巻巻線を収納し、さ
らに前記コイルスロット内に前記充填材を充填する電動
機の製造方法である。
内に、絶縁性充填材の浸透可能な布製のスペーサを配置
し、次いで前記スペーサの内側に乱巻巻線を収納し、さ
らに前記コイルスロット内に前記充填材を充填する電動
機の製造方法である。
【0012】上記スペーサは、熱硬化性樹脂やワニス等
の充填材の浸透可能な布製であるため、充填材が含浸処
理時に充分にスペーサを介してコイルスロット内壁まで
充填される。従って、コイルとコイルスロット内壁との
間に空気層を残存させるおそれがない。さらに、布製の
スペーサ中でも充填材が含浸固化するため、コイルスロ
ット内壁とコイルとの間に充填された充填材が実質絶縁
層となる。一方、このスペーサを含む充填材からなる絶
縁層の厚みは、極力絶縁耐力に足る厚みに近づけること
ができる。従って、空気層を排除し絶縁層の厚みを薄く
することにより、コイル冷却能力を向上させることがで
きる。
の充填材の浸透可能な布製であるため、充填材が含浸処
理時に充分にスペーサを介してコイルスロット内壁まで
充填される。従って、コイルとコイルスロット内壁との
間に空気層を残存させるおそれがない。さらに、布製の
スペーサ中でも充填材が含浸固化するため、コイルスロ
ット内壁とコイルとの間に充填された充填材が実質絶縁
層となる。一方、このスペーサを含む充填材からなる絶
縁層の厚みは、極力絶縁耐力に足る厚みに近づけること
ができる。従って、空気層を排除し絶縁層の厚みを薄く
することにより、コイル冷却能力を向上させることがで
きる。
【0013】(2)上記(1)に記載の電動機の製造方
法において、前記スペーサは、前記充填材の含浸処理温
度下で充填材と反応または溶融可能なコーティング剤で
コーティングされている電動機の製造方法である。
法において、前記スペーサは、前記充填材の含浸処理温
度下で充填材と反応または溶融可能なコーティング剤で
コーティングされている電動機の製造方法である。
【0014】従って、さらにコイルとコイルスロット内
壁との間に空気層を残存させるおそれがなくなり、コイ
ル冷却能力を向上させることができる。
壁との間に空気層を残存させるおそれがなくなり、コイ
ル冷却能力を向上させることができる。
【0015】(3)上記(1)または(2)に記載の電
動機の製造方法において、前記コイルスロットの内壁と
乱巻巻線との間に前記充填材を滴下含浸処理または浸漬
含浸処理させた後に、前記ステータを回転させ、前記充
填材の充填を促進させる電動機の製造方法である。
動機の製造方法において、前記コイルスロットの内壁と
乱巻巻線との間に前記充填材を滴下含浸処理または浸漬
含浸処理させた後に、前記ステータを回転させ、前記充
填材の充填を促進させる電動機の製造方法である。
【0016】充填材を滴下含浸処理または浸漬含浸処理
の後にステータを回転させることにより、充填材をコイ
ルスロット内全体に均一かつ空隙を形成することなく、
充填させることができる。従って、コイルスロット内に
コイルを一体固定化させることができると共に、空気層
を排除できる。さらに、ステータを回転させることによ
り、スペーサも遠心力でコイルスロット内壁に近接させ
ることができる。従って、コイルスロット内壁とコイル
との間の充填材が充填された絶縁層の厚みを、さらに絶
縁耐力に足る厚みに近づけることができる。以上より、
コイル冷却能力を向上させることができる。
の後にステータを回転させることにより、充填材をコイ
ルスロット内全体に均一かつ空隙を形成することなく、
充填させることができる。従って、コイルスロット内に
コイルを一体固定化させることができると共に、空気層
を排除できる。さらに、ステータを回転させることによ
り、スペーサも遠心力でコイルスロット内壁に近接させ
ることができる。従って、コイルスロット内壁とコイル
との間の充填材が充填された絶縁層の厚みを、さらに絶
縁耐力に足る厚みに近づけることができる。以上より、
コイル冷却能力を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【0018】実施の形態1.図1〜図6を用いて、本実
施形態の電動機の製造方法について説明する。尚、従来
の製造方法の説明に用いた要素と同様の構成要素には同
一の符号を付しその説明を省略する。
施形態の電動機の製造方法について説明する。尚、従来
の製造方法の説明に用いた要素と同様の構成要素には同
一の符号を付しその説明を省略する。
【0019】図1(a)の縦断面図に示すコイルスロッ
ト1の内壁の電磁鋼板2の表面は、図2に示すように凸
凹になっている。本実施形態の電動機の製造方法は、図
1(b)に示すように、コイルスロット1の内壁に接す
るように、U字形状にして布製のスペーサ3を挿入す
る。この時点で、図3に示すように、コイルスロット1
の内壁と横糸3bと縦糸3aとからなる布製のスペーサ
3との間には、空気層が存在する。
ト1の内壁の電磁鋼板2の表面は、図2に示すように凸
凹になっている。本実施形態の電動機の製造方法は、図
1(b)に示すように、コイルスロット1の内壁に接す
るように、U字形状にして布製のスペーサ3を挿入す
る。この時点で、図3に示すように、コイルスロット1
の内壁と横糸3bと縦糸3aとからなる布製のスペーサ
3との間には、空気層が存在する。
【0020】次いで、図1(c)に示すように、例えば
ポリエステル線等の合成樹脂エナメル線を用いたコイル
5をスペーサ3内に収納し、半U字形の楔9を打ち込
み、滴下含浸法で絶縁性充填材、例えばワニス8を含浸
させる。コイル5をスペーサ3内に収納した時点では、
図4に示すように、コイル5a,5bとスペーサ3との
間およびスペーサ3とコイルスロット1の内壁との間に
は、空気層が存在する。一方、ワニス8を滴下含浸処理
を行うことにより、図5に示すように、スペーサ3がワ
ニス8等の充填材の浸透性を有する布製なので、充填
材、例えばワニス8が含浸処理時に充分にスペーサ3を
介してコイルスロット1の内壁まで充填される。さら
に、図6に示すように、コイルスロット1の内壁とコイ
ル5との間にワニス8を滴下含浸処理させた後に、ステ
ータ10を回転させる。
ポリエステル線等の合成樹脂エナメル線を用いたコイル
5をスペーサ3内に収納し、半U字形の楔9を打ち込
み、滴下含浸法で絶縁性充填材、例えばワニス8を含浸
させる。コイル5をスペーサ3内に収納した時点では、
図4に示すように、コイル5a,5bとスペーサ3との
間およびスペーサ3とコイルスロット1の内壁との間に
は、空気層が存在する。一方、ワニス8を滴下含浸処理
を行うことにより、図5に示すように、スペーサ3がワ
ニス8等の充填材の浸透性を有する布製なので、充填
材、例えばワニス8が含浸処理時に充分にスペーサ3を
介してコイルスロット1の内壁まで充填される。さら
に、図6に示すように、コイルスロット1の内壁とコイ
ル5との間にワニス8を滴下含浸処理させた後に、ステ
ータ10を回転させる。
【0021】これにより、コイルスロット1自体は自転
したに等しい姿勢変換効果が得られ、ワニス8が遠心力
(図6黒矢印方向)も含めコイルスロット1内全体に均
一かつ空隙を形成することなく、充填させることができ
る。従って、コイルスロット1内にコイル5を一体固定
化させることができると共に、コイル5とコイルスロッ
ト1の内壁との間に空気層を残存させるおそれがない。
さらに、ステータ10を回転させることにより、スペー
サ3も遠心力でコイルスロット1内壁に近接させること
ができる。
したに等しい姿勢変換効果が得られ、ワニス8が遠心力
(図6黒矢印方向)も含めコイルスロット1内全体に均
一かつ空隙を形成することなく、充填させることができ
る。従って、コイルスロット1内にコイル5を一体固定
化させることができると共に、コイル5とコイルスロッ
ト1の内壁との間に空気層を残存させるおそれがない。
さらに、ステータ10を回転させることにより、スペー
サ3も遠心力でコイルスロット1内壁に近接させること
ができる。
【0022】さらに、布製のスペーサ3中でもワニス8
が含浸固化するため、コイルスロット1の内壁とコイル
5との間に充填されたワニス8が実質絶縁層となる。こ
のスペーサ3を含むワニス8からなる絶縁層の厚みは、
極力絶縁耐力に足る厚みに近づけることができ、さらに
ステータ10を回転させることにより、さらに絶縁層の
厚みを薄くすることができる。従って、空気層を排除し
絶縁層の厚みを薄くすることにより、従来に比べコイル
冷却能力を向上させることができる。
が含浸固化するため、コイルスロット1の内壁とコイル
5との間に充填されたワニス8が実質絶縁層となる。こ
のスペーサ3を含むワニス8からなる絶縁層の厚みは、
極力絶縁耐力に足る厚みに近づけることができ、さらに
ステータ10を回転させることにより、さらに絶縁層の
厚みを薄くすることができる。従って、空気層を排除し
絶縁層の厚みを薄くすることにより、従来に比べコイル
冷却能力を向上させることができる。
【0023】本実施形態ではワニスを絶縁性充填材とし
て用いたが、これに限るものではなく、絶縁性を有し、
かつ必要に応じて流動性および固化性を有するものであ
れば何れのものでもよく、例えば熱硬化性樹脂等を用い
ることもできる。
て用いたが、これに限るものではなく、絶縁性を有し、
かつ必要に応じて流動性および固化性を有するものであ
れば何れのものでもよく、例えば熱硬化性樹脂等を用い
ることもできる。
【0024】本実施形態で使用されるスペーサ3として
は、例えばポリエステル、ポリイミドからなる布、ガラ
ス繊維からなる布等を用いることができ、このスペーサ
3の目は、上記の絶縁性を有する充填材が毛細管現象等
により浸透可能な大きさであることが好ましい。さら
に、スペーサ3の厚みは、スペーサ3を含む充填材から
なる絶縁層の厚みが、極力絶縁耐力に足る厚みに近づく
ように、例えば0.05mm程度が好ましい。
は、例えばポリエステル、ポリイミドからなる布、ガラ
ス繊維からなる布等を用いることができ、このスペーサ
3の目は、上記の絶縁性を有する充填材が毛細管現象等
により浸透可能な大きさであることが好ましい。さら
に、スペーサ3の厚みは、スペーサ3を含む充填材から
なる絶縁層の厚みが、極力絶縁耐力に足る厚みに近づく
ように、例えば0.05mm程度が好ましい。
【0025】ステータ10の回転速度は、含浸させた充
填材が飛散しない程度の例えば1回/秒〜6回/秒くら
いが好ましい。また、ゲル化に合わせて回転数を上げる
ことで遠心力によるコイルスロット1の内壁への密着効
果を高めることが出来る。
填材が飛散しない程度の例えば1回/秒〜6回/秒くら
いが好ましい。また、ゲル化に合わせて回転数を上げる
ことで遠心力によるコイルスロット1の内壁への密着効
果を高めることが出来る。
【0026】本実施の形態では、滴下含浸処理方式を採
用した場合について説明したが、これに限るものではな
く、浸漬含浸処理方式、真空含浸処理方式を用いてもよ
い。
用した場合について説明したが、これに限るものではな
く、浸漬含浸処理方式、真空含浸処理方式を用いてもよ
い。
【0027】実施の形態2.本実施の形態の特徴は、ス
ペーサが、絶縁性充填材の含浸処理温度下で充填材と反
応または溶融可能なコーティング剤でコーティングされ
ていることである。
ペーサが、絶縁性充填材の含浸処理温度下で充填材と反
応または溶融可能なコーティング剤でコーティングされ
ていることである。
【0028】本実施の形態の一例を図7を用いて説明す
る。尚、本実施の形態1の製造方法の説明に用いた要素
と同様の構成要素には同一の符号を付しその説明を省略
する。
る。尚、本実施の形態1の製造方法の説明に用いた要素
と同様の構成要素には同一の符号を付しその説明を省略
する。
【0029】図7に示すように、スペーサ13は、実施
の形態1にて説明したスペーサ3に絶縁性充填材より高
い熱伝導性を有し、かつ充填材含浸処理温度下で充填材
と反応または自己融解可能な溶出充填材6がコーティン
グされている。本実施の形態では、充填材としてワニス
8を用いている。ワニスの含浸処理温度は、通常100
℃前後であり、この温度において反応または自己融解可
能な溶出充填材6であれば何れのものを用いてもよい。
の形態1にて説明したスペーサ3に絶縁性充填材より高
い熱伝導性を有し、かつ充填材含浸処理温度下で充填材
と反応または自己融解可能な溶出充填材6がコーティン
グされている。本実施の形態では、充填材としてワニス
8を用いている。ワニスの含浸処理温度は、通常100
℃前後であり、この温度において反応または自己融解可
能な溶出充填材6であれば何れのものを用いてもよい。
【0030】本実施の形態では、実施の形態1のスペー
サ3に充填材の含浸処理温度下で充填材と反応または溶
融可能なコーティング剤をコーティングしたスペーサ1
3について説明したが、これに限るものではなく、例え
ばスペーサ自体が、充填材の含浸処理温度下で充填材と
反応または溶融可能な自己反応性または自己融解性のス
ペーサであってもよい。
サ3に充填材の含浸処理温度下で充填材と反応または溶
融可能なコーティング剤をコーティングしたスペーサ1
3について説明したが、これに限るものではなく、例え
ばスペーサ自体が、充填材の含浸処理温度下で充填材と
反応または溶融可能な自己反応性または自己融解性のス
ペーサであってもよい。
【0031】上記スペーサを用いることにより、さらに
コイルとコイルスロット内壁との間に空気層を残存させ
るおそれがなくなり、コイル冷却能力を向上させること
ができる。
コイルとコイルスロット内壁との間に空気層を残存させ
るおそれがなくなり、コイル冷却能力を向上させること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電動機の製
造方法によれば、上記スペーサが、熱硬化性樹脂やワニ
ス等の絶縁性充填材の浸透可能な布製であるため、充填
材が含浸処理時に充分にスペーサを介してコイルスロッ
ト内壁まで充填される。従って、コイルとコイルスロッ
ト内壁との間に空気層を残存させるおそれがない。さら
に、布製のスペーサ中でも充填材が含浸固化するため、
コイルスロット内壁とコイルとの間に充填された充填材
が実質絶縁層となる。一方、このスペーサを含む充填材
からなる絶縁層の厚みは、極力絶縁耐力に足る厚みに近
づけることができる。従って、空気層を排除し絶縁層の
厚みを薄くすることにより、コイル冷却能力を向上させ
ることができる。
造方法によれば、上記スペーサが、熱硬化性樹脂やワニ
ス等の絶縁性充填材の浸透可能な布製であるため、充填
材が含浸処理時に充分にスペーサを介してコイルスロッ
ト内壁まで充填される。従って、コイルとコイルスロッ
ト内壁との間に空気層を残存させるおそれがない。さら
に、布製のスペーサ中でも充填材が含浸固化するため、
コイルスロット内壁とコイルとの間に充填された充填材
が実質絶縁層となる。一方、このスペーサを含む充填材
からなる絶縁層の厚みは、極力絶縁耐力に足る厚みに近
づけることができる。従って、空気層を排除し絶縁層の
厚みを薄くすることにより、コイル冷却能力を向上させ
ることができる。
【0033】また、スペーサが、前記充填材の含浸処理
温度下で充填材と反応または溶融可能なコーティング剤
でコーティングされていることにより、さらにコイルと
コイルスロット内壁との間に空気層を残存させるおそれ
がなくなり、コイル冷却能力を向上させることができ
る。
温度下で充填材と反応または溶融可能なコーティング剤
でコーティングされていることにより、さらにコイルと
コイルスロット内壁との間に空気層を残存させるおそれ
がなくなり、コイル冷却能力を向上させることができ
る。
【0034】また、前記充填材を滴下含浸処理または浸
漬含浸処理の後にステータを回転させることにより、充
填材をコイルスロット内全体に均一かつ空隙を形成する
ことなく、充填させることができる。これにより、コイ
ルスロット内にコイルを一体固定化させることができる
と共に、空気層を排除できる。さらに、ステータを回転
させることにより、スペーサも遠心力でコイルスロット
内壁に近接させることができる。従って、コイルスロッ
ト内壁とコイルとの間の充填材が充填された絶縁層の厚
みを、さらに絶縁耐力に足る厚みに近づけることができ
る。以上より、コイル冷却能力を向上させることができ
る。
漬含浸処理の後にステータを回転させることにより、充
填材をコイルスロット内全体に均一かつ空隙を形成する
ことなく、充填させることができる。これにより、コイ
ルスロット内にコイルを一体固定化させることができる
と共に、空気層を排除できる。さらに、ステータを回転
させることにより、スペーサも遠心力でコイルスロット
内壁に近接させることができる。従って、コイルスロッ
ト内壁とコイルとの間の充填材が充填された絶縁層の厚
みを、さらに絶縁耐力に足る厚みに近づけることができ
る。以上より、コイル冷却能力を向上させることができ
る。
【図1】 本発明の電動機の製造方法を説明する図であ
る。
る。
【図2】 図1のA部分の拡大断面図である。
【図3】 図1のB部分の拡大断面図である。
【図4】 本発明の電動機の製造方法によりスペーサ内
にコイルを収納した状態のコイルスロット内壁部分を拡
大した拡大断面図である。
にコイルを収納した状態のコイルスロット内壁部分を拡
大した拡大断面図である。
【図5】 図1のC部分の拡大断面図である。
【図6】 本発明の電動機の製造方法において、充填材
含浸処理後にステータを回転させる動作を説明する図で
ある。
含浸処理後にステータを回転させる動作を説明する図で
ある。
【図7】 本発明の電動機の製造方法の第2の実施の形
態を説明する図である。
態を説明する図である。
【図8】 従来の回転電機巻線スロットの絶縁方法を示
すスロット縦断面図である。
すスロット縦断面図である。
【図9】 特開昭54−159607号公報に開示され
たスロット絶縁物の構造を示す図である。
たスロット絶縁物の構造を示す図である。
【図10】 特開昭54−159607号公報に開示さ
れたスロットの絶縁方法を示すスロット縦断面図であ
る。
れたスロットの絶縁方法を示すスロット縦断面図であ
る。
【図11】 特開昭54−159607号公報に開示さ
れたスロットの絶縁物をスリット内に装着した端部斜視
図である。
れたスロットの絶縁物をスリット内に装着した端部斜視
図である。
【図12】 図11のD部分の拡大断面図である。
1 コイルスロット、2 電磁鋼板、3 スペーサ、5
コイル、8 ワニス、9 楔、10 ステータ。
コイル、8 ワニス、9 楔、10 ステータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 PP08 PP13 PP19 QQ02 RR03 RR07 RR09 SS31 SS41 SS42 TT04 TT23 TT31 TT35 TT36
Claims (3)
- 【請求項1】 電動機のステータのコイルスロット内
に、絶縁性充填材の浸透可能な布製のスペーサを配置
し、次いで前記スペーサの内側に乱巻巻線を収納し、さ
らに前記コイルスロットの内に前記充填材を充填させる
ことを特徴とする電動機の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電動機の製造方法にお
いて、 前記スペーサは、前記充填材の含浸処理温度下で充填材
と反応または溶融可能なコーティング剤でコーティング
されていることを特徴とする電動機の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電動機
の製造方法において、 前記コイルスロットの内壁と乱巻巻線との間に前記充填
材を滴下含浸処理または浸漬含浸処理させた後に、前記
ステータを回転させ、前記充填材の充填を促進させるこ
とを特徴とする電動機の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10174524A JP2000014101A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 電動機の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10174524A JP2000014101A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 電動機の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000014101A true JP2000014101A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15980040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10174524A Pending JP2000014101A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 電動機の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000014101A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010178554A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Nissan Motor Co Ltd | ステータコアのワニス含浸方法 |
| CN102377260A (zh) * | 2010-08-05 | 2012-03-14 | 株式会社电装 | 用于旋转电机的定子及制造该定子的方法 |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP10174524A patent/JP2000014101A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010178554A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Nissan Motor Co Ltd | ステータコアのワニス含浸方法 |
| CN102377260A (zh) * | 2010-08-05 | 2012-03-14 | 株式会社电装 | 用于旋转电机的定子及制造该定子的方法 |
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