JP2000211912A - ゼオライト、その製造方法およびその製造に用いる有機化合物 - Google Patents

ゼオライト、その製造方法およびその製造に用いる有機化合物

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JP2000211912A
JP2000211912A JP1478099A JP1478099A JP2000211912A JP 2000211912 A JP2000211912 A JP 2000211912A JP 1478099 A JP1478099 A JP 1478099A JP 1478099 A JP1478099 A JP 1478099A JP 2000211912 A JP2000211912 A JP 2000211912A
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aza
octane
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Kensho Sugimoto
憲昭 杉本
Yoshihiro Sugi
義弘 杉
Yoshihiro Kubota
好浩 窪田
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Japan Chemical Innovation Institute
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Japan Chemical Innovation Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な結晶構造を有する高シリカ含有ゼオライ
トを提供する。 【解決手段】第1成分として、シリコン、ゲルマニウム
から選ばれる酸化物またはそれらの混合物、第2成分と
してアルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、チタニウ
ム、亜鉛から選ばれる酸化物またはそれらの混合物を含
み、第1成分/第2成分のモル比が20以上の化学組成
を有し、かつ粉末X線回折において2θに特定の回折ピ
ークを有するゼオライト。このゼオライトの製造方法に
は、有機テンプレートとして1,1’−ブチレンジ(4
−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシクロ
[2.2.2]オクタン)の二−4級塩を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なゼオライト
と有機化合物を型剤(テンプレート)として利用するゼ
オライトの製造方法およびその製造方法に用いる有機化
合物に関する。本発明のゼオライトは、各種触媒の担体
として各種有機合成プロセスにおいて利用できる。ま
た、このゼオライトは、吸着分離剤として有機化合物の
分離プロセスに利用できる。また、本発明の有機化合物
により上記新規なゼオライトを製造することができる。
【0002】
【従来の技術】通常「モレキュラーシーブ」は規則性の
あるオープンネットワーク構造を有する物質のことを言
う。それは1つかそれ以上のゲスト物質を選択的に取り
込むことにより炭化水素をその他の混合物から分離する
ために用いられたり、触媒として用いられたりする。
「ゼオライト」はシリケートの格子を有する結晶性モレ
キュラーシーブを指し、通常、アルミニウム、ホウ素、
ガリウム、鉄、あるいはチタニウムを含有する。ここ
で、「モレキュラーシーブ」と「ゼオライト」をほぼ同
義として用いる。「ゼオライト」で応用可能な技術はよ
り一般的な「モレキュラーシーブ」でも応用可能であ
る。
【0003】天然および合成ゼオライトは、触媒および
吸着剤として有用である。各ゼオライトは規則的細孔構
造をもつ結晶構造により区別され、一義的なX線回折パ
ターンを与える。そして、結晶構造はゼオライトの細孔
や空孔のディメンジョンを規定する。各モレキュラーシ
ーブの吸着特性や触媒性能は部分的にはその細孔や空孔
のディメンジョンで決まる。従って、特定の応用を考え
た場合、ある特定のゼオライトの有用性は少なくとも部
分的にはその結晶構造に依存する。
【0004】特有の分子篩い効果と触媒特性により、ゼ
オライトは特に、炭化水素の化学変換、気体の分離や乾
燥に有用である。多くの異なるゼオライトが知られてい
るが、気体の分離や乾燥、炭化水素の化学変換やファイ
ンケミカル・化成品の合成などに適した触媒特性を持つ
新規なゼオライトが今後さらに必要と考えられる。結晶
性アルミノシリケートは通常アルカリあるいはアルカリ
土類金属酸化物、シリカ、アルミナを含む水溶液より合
成される。結晶性ボロシリケートは同様に、ホウ素源を
アルミ源の代わりに用いて合成される。合成条件と反応
液の組成を変化させることにより、異なるゼオライトが
生成する。
【0005】高シリカ組成のゼオライトは耐熱性が高
い、疎水性が高いという2つの意味で低シリカ組成よ
りも優れている。これらの性質は、ゼオライトを有機反
応の触媒として使用する場合に重要である。従来は、シ
リカ/アルミナ比の低い生成物しか得られていなかった
が、出発ゲル中に有機カチオンを加えることで、ずっと
高シリカ組成を持つゼオライトの合成が実現できるよう
になった(R.M.Barrer 1982,Hydrothermal Chemistry of
Zeolites,New York: Academic Press,Inc.参照)。
【0006】ゼオライトの触媒性能や吸着特性は細孔や
空孔の大きさや形状で決まる。すなわち、ゼオライトの
特性はその結晶構造に依存する。現在、ゼオライトの種
類は限られており、さらに用途を拡大するには新規の結
晶構造を有するゼオライトの合成が望まれる。有機テン
プレートはモレキュラーシーブの結晶化プロセスに重要
な役割を演じると考えられている。有機アミンと4級ア
ンモニウムカチオンをテンプレートに使用することは1
960年代初頭に最初に用いられた(R.M.Barrer and
P.J.Denny,J.Chem.Soc.,1961,971-982.)。このアプロー
チにより、その後多くの新規ゼオライトが発見されるに
至っただけでなく、生成する結晶性生成物の化学組成範
囲を従来よりも広げた。
【0007】有機テンプレートとして用いる有機カチオ
ンの構造と生成ゼオライトとの関係は明らかでは無い。
その理由は同じ4級アンモニウム塩からも異なる生成物
が得られること(S.I.Zones et al., 1989,Zeolites:Fac
ts,Figures,Future, ed.P.A.Jacobs and R.A.van Sante
n,pp.299-309,Amsterdam:Elsevier Science Publisher
s)、また異なる有機カチオンから同一のゼオライトが得
られることによる(R.M.Barrer, 1989,Zeolite Synthesi
s, ACS Symposium 398,ed. M.L Occeli and H.E.Robso
n,pp.11-27,American Chemical Society)。
【0008】このように有機カチオンは、ゼオライトの
結晶化過程で多くの影響をおよぼすことが知られてい
る。有機カチオンがゼオライトの結晶化過程に有効に機
能した場合は、生成ゼオライトの細孔内に有機テンプレ
ートは変化せずに包接されることが知られている。有機
テンプレートとしての役割はさておき、有機カチオンの
存在はまたゼオライト原料のゲルの性質にも大きく影響
する。水和状態(試料の溶解度にも関係)を変えること
で、いろいろな成分の相互作用を変え、ゲルのpHを変
化させたり、他の物理的性質に影響したりする。従っ
て、特定の4級アンモニウム塩の存在がどのようにゲル
性質に影響するかが検討されている。(S.L.Burkett and
M.E.Davis,Chem.Mater.,7,920,1453(1995)) 近年、触媒・材料分野では、より大孔径の高シリカゼオ
ライトの合成が課題となっている。そのためのアプロー
チの一つは、有機テンプレートの空間的なサイズを大き
くすることで、生成ゼオライトの細孔径も広がると期待
される。
【0009】このコンフォーメイション的にリジッドな
有機テンプレートとして例えば、ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン(以下DABCOと略称する)ユニッ
トを含むものがいくつか知られると共に、ゼオライト合
成に用いられている。例えば米国特許第5,194,235号に
は化1式に示すDABCO−Cn−diquat(n=3,
4、or5)のハロゲン誘導体を用いたSSZ-16の合成が開
示されている。米国特許第5,603,821号および米国特許
5,187,132号にはDABCO−C4−diquatを用いた
[B]−Betaゼオライトの合成が開示されている。M.E.
Davis and C.Saldarriaga,J.Chem.Soc.,Chem.Commmun.,
1988,920にはDABCO−C4−polymerを用いたZSM-12
およびGmeliniteの合成が開示されている。
【0010】
【化1】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ゼオライトの合成に
は、上述のように有機テンプレートの使用が有効であ
る。特に、リジッドな立体構造を持つ有機物はその立体
構造がゼオライトの細孔構造に反映されやすく、特色の
あるゼオライトを与えると期待される。上記のように
「リジッドな立体構造」を有するDABCO誘導体を用
いたゼオライトの合成は知られている。しかし、DAB
CO誘導体を用いた場合、[B]−Beta、ZSM-12、SSZ-
16以外の結晶構造をもつゼオライトは得られていない。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、新規な結晶構造を有する高シリカ含有ゼオライト、
新規な高シリカ含有のゼオライトを与える有機テンプレ
ートとして有用な有機化合物、および前記有機化合物を
用いた高シリカゼオライトの製造方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新規な有機
テンプレート化合物として、DABCOユニットに置換
基を導入した新規な有機化合物を合成し、この有機化合
物を有機テンプレートに使用することで、新規な粉末X
線回折パターンを有する結晶構造の新規なゼオライトが
合成できることを見出し本発明を完成した。この新規な
ゼオライトをGUS−1ゼオライト(岐阜大学ゼオライ
ト1号)と呼ぶ。
【0014】すなわち、本発明のGUS−1ゼオライト
は、第1成分として、シリコン、ゲルマニウムから選ば
れる酸化物、またはそれらの混合物、第2成分としてア
ルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、チタニウム、亜鉛
から選ばれる酸化物、またはそれらの混合物を含み、第
1成分/第2成分のモル比が20以上の化学組成を有
し、かつ粉末X線回折において2θが7.00±0.1
0、7.59±0.10、8.89±0.10、10.
79±0.10、16.80±0.10、20.68±
0.10、および22.88±0.10の回折ピークを
有することを特徴とする。このゼオライトは熱処理後の
平均細孔径が0.53nm以上の細孔を有するものであ
るのが好ましい。
【0015】GUS−1ゼオライトの製造方法は、1,
1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−
ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタン)の二−4級
塩からなる有機化合物と、水および第1成分として、シ
リコン、ゲルマニウムから選ばれる酸化物またはそれら
の混合物、第2成分としてアルミニウム、ホウ素、ガリ
ウム、鉄、チタニウム、亜鉛から選ばれる酸化物または
それらの混合物と、を混合して加熱反応させる工程と、
前記反応生成物から1,1’−ブチレンジ(4−アザ−
1−アゾニア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.
2]オクタン)を除去する工程と、からなることを特徴
とする。
【0016】本発明のゼオライトの製造に用いる有機化
合物は、1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニ
ア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)二−4級塩である。前記1,1’−ブチレンジ(4
−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシクロ
[2.2.2]オクタン)の二−4級塩は、ジヒドロキ
シドであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のGUS−1ゼオライト
は、第1成分として、シリコン、ゲルマニウムから選ば
れる酸化物、またはそれらの混合物と、第2成分として
アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、チタニウム、亜
鉛から選ばれる酸化物、またはそれらの混合物を含み、
第1成分/第2成分のモル比が20以上の化学組成を有
する第1成分に富むいわゆる高シリカ含有のゼオライト
である。
【0018】このGUS−1ゼオライトは、粉末X線回
折で以下に示す特徴的な回折ピークを示す結晶構造を有
する。 GUS−1ゼオライトは、第1成分/第2成分のモル
比、例えばSiO2/Al23のモル比が20未満であ
ると、本ゼオライトの特徴である高シリカ型の特性を発
揮できないので好ましくない。
【0019】GUS−1ゼオライトの平均細孔径は、後
述する有機化合物のブチレン鎖の両末端に2つの突出タ
イプのアルキル置換基を有するDABCO骨格を有する
有機テンプレートを用いたことにより、生成されたゼオ
ライトの結晶構造中に立体的にリジッドな状態で有機テ
ンプレートが包接される。この有機テンプレートがゼオ
ライトから除去された跡が大きな細孔径の空孔(0.5
3nm以上)となって形成されると考えられる。
【0020】有機テンプレートが包接したゼオライトの
回折ピークを次に示す。 有機テンプレートを包接したゼオライト前駆体もテンプ
レートを除去したゼオライトも、粉末X線回折において
近似の回折ピークを示し同じ結晶構造を有している。本
発明のゼオライトは、熱的にも安定で高い吸着性能を有
する。従って触媒などの担体として有用である。
【0021】GUS−1ゼオライトの製造方法は、ゼオ
ライト原料の混合物を加熱反応させる工程と、生成物か
ら有機テンプレートを除去する工程とからなる。原料混
合物を加熱反応させる工程は、例えば有機テンプレート
の1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア−
2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタン)の
ジヒドロキシ塩と、水および第1成分として、シリコ
ン、ゲルマニウムから選ばれる酸化物またはそれらの混
合物、第2成分としてアルミニウム、ホウ素、ガリウ
ム、鉄、チタニウム、亜鉛から選ばれる酸化物またはそ
れらの混合物とを混合して、100℃〜250℃の温度
範囲で加熱反応することが好ましい。
【0022】混合物は第1成分と第2成分とのモル比を
20以上に選定して混合する。有機テンプレートの効果
を最大限にするためには(有機テンプレート)/(第1
成分)=0.05〜1の範囲であり、より好ましくは
0.1〜0.5の範囲である。有機テンプレートは、ア
ミンの4級塩が利用できるが、ゼオライトへの不純物の
導入を抑制するためにはジヒドロキシドであることが好
ましい。
【0023】水の量は、原料の第1成分に対して(水)
/(第1成分)=5〜100、より好ましくは20〜6
0である。個々の量は反応の促進および原料の溶解との
兼ね合いで決めるのが望ましい。この際、反応物の結晶
化を促進するために、予め少量のGUS−1ゼオライト
を予め混合物の中に添加して反応を行うことができる。
【0024】反応条件は温度が100℃〜250℃、よ
り好ましくは135℃〜175℃である。反応時間は3
日〜30日、より好ましくは7〜20日である。また反
応、雰囲気は空気中または窒素中で行うのが好ましい。
生成物から有機テンプレートを除去する工程は、上記の
製造反応により有機テンプレートがゼオライト中に包接
されているので、生成後、空気中で700℃で数時間加
熱処理などの手段により分解除去する。
【0025】有機テンプレートの除去により得られるゼ
オライトは、大きな細孔径が形成される。前記のように
有機テンプレート除去前後でX線回折のピークに顕著な
差が現れていないことからこの結晶構造は熱的にも安定
であることを示している。したがって、このGUS−1
ゼオライトは、安定な結晶構造をもち大きな細孔径が導
入できる。
【0026】本発明の有機化合物は、1,1’−ブチレ
ンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシ
クロ[2.2.2]オクタン)化2式に示すように2個
の3級窒素を有するDABCO骨格に2つのメチル基の
置換基が導入され、該DABCOの3級窒素の一つが4
級塩となってブチレン鎖の両末端に結合されている。
【0027】
【化2】
【0028】従来例の1,1’−ブチレンジ(4−アザ
−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン)を有
機テンプレートに用いて製造したSSZ−16の場合よ
りも、ビシクロオクタン環に2個のメチル基を導入した
ことで、有機テンプレートの立体的効果と4級塩の電子
状態による効果により細孔径が大きくなり、さらにX線
回折パターンから新規な結晶構造を有するゼオライトが
得られた。
【0029】なお、1,1’−ブチレンジ(4−アザ−
1−アゾニア−2−ジメチルビシクロ[2.2.2]オ
クタン)化3式に示すように2個の3級窒素を有するD
ABCO骨格に1つのメチル基の置換基が導入されたも
のでも可能であるが、テンプレートとして立体的な効果
を考慮するとアルキル基の置換数が多い2つの場合が好
ましい。
【0030】
【化3】
【0031】上記の化合物の合成法は、少なくとも2,
5−ジメチルDABCO1モルに対して1/2モルの比
率で1,4ブタンジハロゲン化物と4級塩化反応させる
ことで1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア
−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタン)
のジハロゲン化物が得られる。このハロゲン化物をイオ
ン交換樹脂で処理することでジハライドを水酸イオンに
置換できる。
【0032】得られた二水酸基塩化合物、は、本発明の
GUS−1ゼオライトの製造の有機テンプレートとして
有用である。特にジヒドロキシドは、不純物の混入が抑
制できるのでより好ましい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (有機テンプレートの合成) 1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,
5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタン)ジブロ
マイドの製造 2,5−ジメチルDABCO(14.02g 100mm
ol)とアセトン(140ml)とをナスフラスコに入れ
塩化カルシウム管をつけて攪拌して溶解した。この溶液
に1,4−ジブロムブタン(6.48g、30mmol)の
アセトン溶液44mlを1.5時間かけて滴下した。滴下
終了後暫くするとアメ状物質が析出して攪拌が困難とな
ったので、エチルエーテル30mlとメタノール30mlの
混合液を加えて粘性の低い懸濁液とした。その後70℃
で70時間還流攪拌を行った。放冷後濾過し、濾別反応
物をメタノール/エチルエーテル=1/5〜10の混合
液で洗浄して1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−ア
ゾニア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オク
タン)ジブロマイド(8.54g、収率57.1%)の
白色固体を得た。
【0034】この化合物の融点は253〜260℃(de
c.)でIR、NMRにより構造を確認した。IRのチャ
ートを図1に、1H−NMRのチャートを図2に、13
−NMRのチャートを図3に示した。1 H−NMR(400MHz、D2O)δ:1.27,1.28,1.
45,1.47(3H,s,CH3),1.78-1.95(4H,m,C-CH2-CH2-C),2.68
-3.72(24H,m)13 C−NMR (100MHz、D2O)δ:15.31,15.
47,17.59,17.73,19.21,38.65,46.80,47.24,47.94,49.6
8,49.88,54.15,54.91,55.77,57.85,58.88,60.48,60.58 三角フラスコ中に、上記で合成した1,1’−ブチレン
ジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシク
ロ[2.2.2]オクタンジブロマイド(5.12g、
10.3mmol)を脱イオン水100mlに溶解した。イ
オン交換樹脂(三菱化学製DAIAION、SA10A、OH形)5
8g、脱イオン水50mlを加えて穏やかに25.5時間
室温で攪拌した。濾過によりイオン交換樹脂を除き、濾
液を減圧濃縮で38mlまで濃縮して、1,1’−ブチレ
ンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシ
クロ[2.2.2]オクタン)ジヒドロキシドの水溶液
を得た。この溶液を、0.05Mの塩酸で滴定した結
果、濃度0.2475mmol/g(R2+)であり、その収率は9
1.6%であった。
【0035】(ゼオライト前駆体1の合成)1,1’−
ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチ
ルビシクロ[2.2.2]オクタン)ジヒドロキシド水
溶液(濃度0.2475mmol/g)を4.04g(1.0mmol)、
32重量%NaOH0.125g(1.0mmol)をテフロン製ジ
ャーに秤り取り、脱イオン水5.26g(合計500mmol)
を加えて15分間攪拌した。これにCab-o-silM5(ゼ
オライト原料)0.601g(10mmol)を加え、さらに1.
5時間攪拌した。生じたゲルのうち3.728gを石英管に封
入し、150℃のオーブンに18日間静置した。生じた
沈殿を濾取し脱イオン水で洗浄後室温で乾燥して白色粉
末0.165gを得た。
【0036】この白色粉末をXRDにて分析をおこなっ
た。回折ピークを表1に示した。表1に示すようにGU
S−1の特徴ある回折ピークを有している。
【0037】
【表1】
【0038】(ゼオライト前駆体2の合成)1,1’−
ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチ
ルビシクロ[2.2.2]オクタン)ジヒドロキシド水
溶液濃度0.2475mmol/gを4.04g(1.0mmol)、32
重量%NaOH0.125g(1.0mmol)をテフロン製ジャー
に秤取り、脱イオン水5.26g(合計500mmol)を加え
て15分間攪拌した。これにCab-o-silM5(ゼオライ
ト原料)0.601g(10mmol)を加え、上記の前駆体1で
得たサンプル12mgを種として加え、さらに1.5時間攪
拌した。生じたゲルの内3.461gを石英管に封入し、15
0℃のオーブンに13日間静置した。生じた沈殿を濾取
し脱イオン水で洗浄後室温で乾燥して白色粉末0.193gを
得た。
【0039】この白色粉末をXRDにて分析をおこなっ
た。回折ピークを表2に示した。表2に示すようにGU
S−1の特徴ある回折ピークを有している。ゼオライト
前駆体の結晶を種として添加したことで反応時間が前駆
体1の場合よりも短くできる。
【0040】
【表2】
【0041】(有機テンプレートの除去)ゼオライト前
駆体2の結晶106mgをアルミナ製のシャーレに入
れ、マッフル炉を用いて100ml/minの空気気流下で室
温より2℃/minで550℃まで昇温し550℃で2時間
保持した。さらに2℃/minで700℃まで昇温し700
℃で3時間保持した。放冷して焼成結晶(白色粉末99
mg)を得た。XDRにて分析を行った。回折ピークを
表3に示した。表3に示すようにGUS−1の特徴ある
回折ピークを有している。
【0042】このゼオライトの窒素ガスの等温吸着性を
調べた結果を図4に示す。また、HORVATH−KAWAZOE法に
より細孔径の分布を測定した結果を図5に示す。図4に
示すように本実施例のゼオライトは気体の吸着性能が高
いことを示している。また、図5に示したように細孔経
の中心分布は0.53nmであり大きな細孔径を有する
ことを示している。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明のゼオライトは新規な結晶構造を
有しシリカ含有量が高く、0.53nm以上の大きな細
孔径を有し、触媒担体や吸着剤などでの適用範囲を拡大
することができる。本発明のゼオライトの製造方法によ
れば、新規な結晶構造を有するゼオライトを容易に形成
することができる。
【0045】本発明の有機化合物は、ゼオライト製造時
の有機テンプレートとして大きな細孔径を形成し新規な
結晶構造のゼオライトを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニ
ア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)ジブロマイドの赤外線スペクトルのチャートであ
る。
【図2】1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニ
ア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)ジブロマイドの1H−NMRのチャートである。
【図3】1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−アゾニ
ア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)ジブロマイドの13C−NMRのチャートである。
【図4】実施例で得られたゼオライトの窒素の等温吸着
のグラフである。
【図5】実施例で得られたゼオライトの細孔分布の測定
結果のチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 好浩 岐阜県岐阜市正木1980−5 正木公務員宿 舎204 Fターム(参考) 4G066 AA19B AA20B AA21B AA22B AA23B AA27B AA61B AB10D BA23 BA31 BA36 FA05 FA20 FA21 FA37 4G069 AA01 BA07A BC16C BC17C BC23C BC35C BC50C BC66C BD03C BD05C BE38C EC12X ZB08 ZC02 ZC07 4G073 BA20 BA36 BA52 BA56 BA57 BA58 BA63 BA64 BB41 BC10 CZ01 CZ41 FC19 FF06 GA03 GA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1成分として、シリコン、ゲルマニウム
    から選ばれる酸化物またはそれらの混合物、第2成分と
    してアルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、チタニウ
    ム、亜鉛から選ばれる酸化物またはそれらの混合物を含
    み、第1成分/第2成分のモル比が20以上の化学組成
    を有し、かつ粉末X線回折において2θが7.00±
    0.10、7.59±0.10、8.89±0.10、
    10.79±0.10、16.80±0.10、20.
    68±0.10、および22.88±0.10の回折ピ
    ークを有することを特徴とするゼオライト。
  2. 【請求項2】 平均細孔径が0.53nm以上の細孔を
    有する請求項1記載のゼオライト。
  3. 【請求項3】1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−ア
    ゾニア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オク
    タン)の二−4級塩からなる有機化合物と、水および第
    1成分として、シリコン、ゲルマニウムから選ばれる酸
    化物またはそれらの混合物、第2成分としてアルミニウ
    ム、ホウ素、ガリウム、鉄、チタニウム、亜鉛から選ば
    れる酸化物またはそれらの混合物と、を混合して加熱反
    応させる工程と、 前記反応生成物から1,1’−ブチレンジ(4−アザ−
    1−アゾニア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.
    2]オクタン)を除去する工程と、からなることを特徴
    とするゼオライトの製造方法。
  4. 【請求項4】1,1’−ブチレンジ(4−アザ−1−ア
    ゾニア−2,5−ジメチルビシクロ[2.2.2]オク
    タン)の二−4級塩からなることを特徴とするゼオライ
    ト製造に用いる有機化合物。
  5. 【請求項5】前記有機化合物は1,1’−ブチレンジ
    (4−アザ−1−アゾニア−2,5−ジメチルビシクロ
    [2.2.2]オクタン)ジヒドロキシドである。請求
    項4に記載のゼオライト製造に用いる有機化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004010537A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Mitsubishi Chemicals Corp 水熱合成用テンプレート、ケイ素含有層状化合物の製造方法及びケイ素含有層状化合物

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