JP2000297288A - 石炭の自然発火防止方法、及び自然発火防止石炭 - Google Patents
石炭の自然発火防止方法、及び自然発火防止石炭Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低品位炭の自然発火を低コストで防止するこ
と。 【解決手段】 改質前処理システム1において、石炭を
粗砕し、さらに水とともに微粉砕して改質前スラリーを
得、その改質前スラリーを改質システム2において、2
00℃〜350℃の温度で、かつ70kg/cm2〜1
50kg/cm2の圧力下で所定時間保持し、改質炭ス
ラリーを得、その改質炭スラリーを貯炭パイル4に散布
し、スラリーの濾液の浸透により貯炭パイル4の内部を
難燃性にすると共に、貯炭パイル4の表層に微粉炭によ
る発火防止層41を形成する。また、各種石炭を粉砕す
る際に、改質炭スラリーを散布してもよい。
と。 【解決手段】 改質前処理システム1において、石炭を
粗砕し、さらに水とともに微粉砕して改質前スラリーを
得、その改質前スラリーを改質システム2において、2
00℃〜350℃の温度で、かつ70kg/cm2〜1
50kg/cm2の圧力下で所定時間保持し、改質炭ス
ラリーを得、その改質炭スラリーを貯炭パイル4に散布
し、スラリーの濾液の浸透により貯炭パイル4の内部を
難燃性にすると共に、貯炭パイル4の表層に微粉炭によ
る発火防止層41を形成する。また、各種石炭を粉砕す
る際に、改質炭スラリーを散布してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭の自然発火防
止方法、及び自然発火防止石炭に関する。
止方法、及び自然発火防止石炭に関する。
【0002】
【従来の技術】低品位炭は、石炭の中でも若い炭(亜瀝
青炭、褐炭)であり、水分を多く含むために発熱量が低
く、またポーラスな構造をしているために自然発火しや
すいという欠点を有しており、従来は産炭地での発電及
び産業用ボイラーにしか利用されていない。しかし低品
位炭の中には、低灰分、低硫黄分の良質な石炭も多く、
自然発火性の問題が解決されれば、産炭地以外でも発電
用等の燃料として利用が期待される。
青炭、褐炭)であり、水分を多く含むために発熱量が低
く、またポーラスな構造をしているために自然発火しや
すいという欠点を有しており、従来は産炭地での発電及
び産業用ボイラーにしか利用されていない。しかし低品
位炭の中には、低灰分、低硫黄分の良質な石炭も多く、
自然発火性の問題が解決されれば、産炭地以外でも発電
用等の燃料として利用が期待される。
【0003】そこで従来は、粒径が3〜5cm程度の低
品位炭の貯炭パイルをブルドーザなどで填圧、すなわち
圧縮して貯炭パイル内の空隙を減らし、外気流入を防止
したり、あるいは貯炭パイルに散水したり、貯炭パイル
に添加剤(界面活性剤)を散布して表面をコーティング
したり、サイロ等の屋内貯炭によって風や外気温度の影
響を排除したりすることで、低品位炭の自然発火を防止
している。
品位炭の貯炭パイルをブルドーザなどで填圧、すなわち
圧縮して貯炭パイル内の空隙を減らし、外気流入を防止
したり、あるいは貯炭パイルに散水したり、貯炭パイル
に添加剤(界面活性剤)を散布して表面をコーティング
したり、サイロ等の屋内貯炭によって風や外気温度の影
響を排除したりすることで、低品位炭の自然発火を防止
している。
【0004】また特開昭54−64370号公開公報に
は、石炭を長時間安全に貯蔵する方法として、石炭を貯
蔵する容器に石炭を投入するに際し、予め同容器に水を
投入しておき、次いで投入する石炭より水面が常に上位
になるように保持しつつ同容器上部から水スラリー状の
石炭を投入して次いで水スラリー状の微粉炭を投入した
後、前記容器中の水分を同容器下部から抜き取り、塊炭
層表面を被覆するように微粉炭の膜体を形成する方法が
開示されている。
は、石炭を長時間安全に貯蔵する方法として、石炭を貯
蔵する容器に石炭を投入するに際し、予め同容器に水を
投入しておき、次いで投入する石炭より水面が常に上位
になるように保持しつつ同容器上部から水スラリー状の
石炭を投入して次いで水スラリー状の微粉炭を投入した
後、前記容器中の水分を同容器下部から抜き取り、塊炭
層表面を被覆するように微粉炭の膜体を形成する方法が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、填圧、
散水、屋内貯炭などを複合的に適用しても、十分な発火
防止効果は得られていない。また添加剤を散布する方法
は、貯炭パイルの填圧や散水などと比べて石炭の濡れ性
を改善するため効果的であるが、コストアップを招くと
いう欠点がある。
散水、屋内貯炭などを複合的に適用しても、十分な発火
防止効果は得られていない。また添加剤を散布する方法
は、貯炭パイルの填圧や散水などと比べて石炭の濡れ性
を改善するため効果的であるが、コストアップを招くと
いう欠点がある。
【0006】また特開昭54−64370号公開公報に
開示された貯蔵方法は、容器を用いた貯蔵方法であり、
大量の石炭を処理し、貯蔵するにはそれに見合った大型
の容器が必要となるため不向きであるという問題点があ
る。
開示された貯蔵方法は、容器を用いた貯蔵方法であり、
大量の石炭を処理し、貯蔵するにはそれに見合った大型
の容器が必要となるため不向きであるという問題点があ
る。
【0007】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は、石炭特に低品位炭の自然発火を
低コストで防止することができる自然発火防止方法を提
供することにある。
のであり、その目的は、石炭特に低品位炭の自然発火を
低コストで防止することができる自然発火防止方法を提
供することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、その自然発火を
防止した低品位炭等の石炭を提供することである。
防止した低品位炭等の石炭を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自然発火防
止方法は、石炭の微粉炭例えば粒径10mm以下の低品
位炭の微粉炭と水とを混合したスラリーを200℃〜3
50℃の温度で、かつ70kg/cm2〜150kg/
cm2の圧力下で所定時間保持することにより、得られ
た改質炭スラリー又はその濾液を石炭に散布することを
特徴とする。この発明において、石炭を粉砕する際に、
当該石炭に前記改質炭スラリー又はその濾液を散布する
ようにしてもよい。また本発明は、上述の方法により自
然発火を防止した石炭も権利範囲とするものである。
止方法は、石炭の微粉炭例えば粒径10mm以下の低品
位炭の微粉炭と水とを混合したスラリーを200℃〜3
50℃の温度で、かつ70kg/cm2〜150kg/
cm2の圧力下で所定時間保持することにより、得られ
た改質炭スラリー又はその濾液を石炭に散布することを
特徴とする。この発明において、石炭を粉砕する際に、
当該石炭に前記改質炭スラリー又はその濾液を散布する
ようにしてもよい。また本発明は、上述の方法により自
然発火を防止した石炭も権利範囲とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る自然発火防
止方法の概要を説明するための模式図である。この自然
発火防止方法は、石炭、特に低品位炭をホットウォータ
処理(HWD処理)によって改質する際に得られた改質
炭スラリーを石炭に散布することにより、石炭の自然発
火を防止するものであり、改質前処理システム1により
改質前スラリーを得る工程、改質システム2により改質
炭スラリーを得る工程、及び改質炭スラリーを貯炭パイ
ルに散布する工程からなる。
止方法の概要を説明するための模式図である。この自然
発火防止方法は、石炭、特に低品位炭をホットウォータ
処理(HWD処理)によって改質する際に得られた改質
炭スラリーを石炭に散布することにより、石炭の自然発
火を防止するものであり、改質前処理システム1により
改質前スラリーを得る工程、改質システム2により改質
炭スラリーを得る工程、及び改質炭スラリーを貯炭パイ
ルに散布する工程からなる。
【0011】改質前処理システム1では、出発原料であ
る低品位炭例えば褐炭や亜瀝青炭などを粗砕機11に供
給して粗砕し、その粗砕炭を湿式粉砕機12に送り水を
加えて粒径10mm以下、好ましくは3mm以下に湿式粉砕
する。得られた濃度10〜50重量%好ましくは20〜
40重量%の粉砕炭スラリーは改質前スラリータンク1
3に一旦貯留され、ポンプP1により高圧にされて改質
システム2へ送られる。
る低品位炭例えば褐炭や亜瀝青炭などを粗砕機11に供
給して粗砕し、その粗砕炭を湿式粉砕機12に送り水を
加えて粒径10mm以下、好ましくは3mm以下に湿式粉砕
する。得られた濃度10〜50重量%好ましくは20〜
40重量%の粉砕炭スラリーは改質前スラリータンク1
3に一旦貯留され、ポンプP1により高圧にされて改質
システム2へ送られる。
【0012】改質システム2では、ポンプP1を介して
改質前スラリータンク13より供給された高圧の改質前
スラリー(粉砕炭スラリー)を加熱器21により例えば
200℃〜350℃好ましくは280℃から320℃に
加熱し、それを改質反応器22にて例えば70kg/c
m2〜150kg/cm2好ましくは130kg/cm2
〜150kg/cm2の高圧水中で通常10分以上、好
ましくは10〜30分改質し、その改質されたスラリー
を冷却器23により冷却した後に高圧タンク24に送
り、改質炭スラリーは落圧手段25を介して常圧に戻さ
れた後、改質後スラリータンク26に貯留される。
改質前スラリータンク13より供給された高圧の改質前
スラリー(粉砕炭スラリー)を加熱器21により例えば
200℃〜350℃好ましくは280℃から320℃に
加熱し、それを改質反応器22にて例えば70kg/c
m2〜150kg/cm2好ましくは130kg/cm2
〜150kg/cm2の高圧水中で通常10分以上、好
ましくは10〜30分改質し、その改質されたスラリー
を冷却器23により冷却した後に高圧タンク24に送
り、改質炭スラリーは落圧手段25を介して常圧に戻さ
れた後、改質後スラリータンク26に貯留される。
【0013】ここで加熱器21の加熱温度が200℃よ
り低く、また圧力が70kg/cm2よりも低いと十分
な改質効果が得られない。逆に温度及び圧力が夫々35
0℃、150kg/cm2よりも高いとプラントコスト
が高くなってしまうため、これよりも低い条件で運転す
ることが好ましい。
り低く、また圧力が70kg/cm2よりも低いと十分
な改質効果が得られない。逆に温度及び圧力が夫々35
0℃、150kg/cm2よりも高いとプラントコスト
が高くなってしまうため、これよりも低い条件で運転す
ることが好ましい。
【0014】本発明における改質は、石炭中の包蔵水分
の減少及び親水性基の分解を目的としており、改質炭ス
ラリーに含まれる石炭浸出液は内部からの溶出物を含
み、その溶出物中には、例えば酢酸やアルコール類など
のようにCOOH基やOH基やCHO基などの親水性基
を有する化合物が含まれているため、界面活性効果を具
えている。
の減少及び親水性基の分解を目的としており、改質炭ス
ラリーに含まれる石炭浸出液は内部からの溶出物を含
み、その溶出物中には、例えば酢酸やアルコール類など
のようにCOOH基やOH基やCHO基などの親水性基
を有する化合物が含まれているため、界面活性効果を具
えている。
【0015】改質後スラリータンク26内の改質炭スラ
リーは、ポンプP2により散布器3に送られ、そこから
例えば未改質の低品位炭よりなる貯炭パイル4の表面に
散布される。散布量は、散布対象石炭に対して自然発火
を防止できる範囲で、表面をまんべんなく覆う程度例え
ば1%〜10%程度である。散布された改質炭スラリー
は貯炭パイル4内へ沁み込み、石炭浸出液の浸透によっ
て貯炭パイル4の内部が難燃性になると共に、改質炭ス
ラリーの微粉炭により貯炭パイル4の表面がコーティン
グされて発火防止層41が形成される。その後ブルドー
ザ5などにより填圧するとより効果的である。
リーは、ポンプP2により散布器3に送られ、そこから
例えば未改質の低品位炭よりなる貯炭パイル4の表面に
散布される。散布量は、散布対象石炭に対して自然発火
を防止できる範囲で、表面をまんべんなく覆う程度例え
ば1%〜10%程度である。散布された改質炭スラリー
は貯炭パイル4内へ沁み込み、石炭浸出液の浸透によっ
て貯炭パイル4の内部が難燃性になると共に、改質炭ス
ラリーの微粉炭により貯炭パイル4の表面がコーティン
グされて発火防止層41が形成される。その後ブルドー
ザ5などにより填圧するとより効果的である。
【0016】次に改質炭スラリーの散布による作用につ
いて説明する。改質炭スラリー中の石炭浸出液が具える
界面活性効果によって、疎水性である石炭表面の濡れ性
が改善されるので、散布されたスラリー中の水やその後
に散布された水が貯炭パイル4の内部にまで浸透し易く
なる。そして貯炭パイル4中に水が浸透し、内部の水分
が多くなることによって、空気と接触する石炭の表面積
が減少するので石炭の酸化が抑制されると共に、石炭酸
化による発熱が水の蒸発潜熱により奪われ石炭の温度上
昇が抑制される。また散布されたスラリー中に微粉(好
ましくは粒径3mm以下)が含まれており、その微粉が
貯炭パイル4の表面にある空隙を埋めるため、貯炭パイ
ル4の表面に微粉と塊炭とからなる最密充填状態の層が
でき、その層によって貯炭パイル4の内部が外気から遮
断されるので、石炭の自然発火が抑制される。またスラ
リー状態で散布されるため、微粉炭を単独で散布するよ
りも、石炭同士の空隙がよく埋まり、貯炭パイル4の内
部を外気からより確実に遮断する。
いて説明する。改質炭スラリー中の石炭浸出液が具える
界面活性効果によって、疎水性である石炭表面の濡れ性
が改善されるので、散布されたスラリー中の水やその後
に散布された水が貯炭パイル4の内部にまで浸透し易く
なる。そして貯炭パイル4中に水が浸透し、内部の水分
が多くなることによって、空気と接触する石炭の表面積
が減少するので石炭の酸化が抑制されると共に、石炭酸
化による発熱が水の蒸発潜熱により奪われ石炭の温度上
昇が抑制される。また散布されたスラリー中に微粉(好
ましくは粒径3mm以下)が含まれており、その微粉が
貯炭パイル4の表面にある空隙を埋めるため、貯炭パイ
ル4の表面に微粉と塊炭とからなる最密充填状態の層が
でき、その層によって貯炭パイル4の内部が外気から遮
断されるので、石炭の自然発火が抑制される。またスラ
リー状態で散布されるため、微粉炭を単独で散布するよ
りも、石炭同士の空隙がよく埋まり、貯炭パイル4の内
部を外気からより確実に遮断する。
【0017】上述実施の形態によれば、石炭をホットウ
ォータ処理した際に得られる石炭浸出液と微粉炭を含む
スラリーを自然発火防止剤として貯炭パイル4に散布す
るため、産炭地や輸送先の貯炭地において低品位炭を用
いて簡単に発火を防止でき、別の場所で工業的に生産さ
れた界面活性効果を有する自然発火防止剤を産炭地や輸
送先の貯炭地に運んで用いるよりも、コストが安いとい
う効果がある。なお改質炭スラリーの代りにその濾液を
用いることもできる。またこの濾液は、次の改質工程の
水として、循環使用することもできる。
ォータ処理した際に得られる石炭浸出液と微粉炭を含む
スラリーを自然発火防止剤として貯炭パイル4に散布す
るため、産炭地や輸送先の貯炭地において低品位炭を用
いて簡単に発火を防止でき、別の場所で工業的に生産さ
れた界面活性効果を有する自然発火防止剤を産炭地や輸
送先の貯炭地に運んで用いるよりも、コストが安いとい
う効果がある。なお改質炭スラリーの代りにその濾液を
用いることもできる。またこの濾液は、次の改質工程の
水として、循環使用することもできる。
【0018】また上述実施の形態によれば、改質炭スラ
リーの散布によって自然発火が防止された低品位炭は、
その散布時のみならず、後になっても水の浸透性が高い
ため、その低品位炭を産炭地から例えば火力発電所に輸
送した後でも、そこで水を散布することにより自然発火
を防止することができる。つまり産炭地での貯炭だけで
なく、石炭の輸送時や輸送先での貯炭管理にも有効であ
る。
リーの散布によって自然発火が防止された低品位炭は、
その散布時のみならず、後になっても水の浸透性が高い
ため、その低品位炭を産炭地から例えば火力発電所に輸
送した後でも、そこで水を散布することにより自然発火
を防止することができる。つまり産炭地での貯炭だけで
なく、石炭の輸送時や輸送先での貯炭管理にも有効であ
る。
【0019】以上において本発明は、低品位炭に限ら
ず、瀝青炭等の高品位炭の自然発火防止に適用してもよ
い。通常、石炭は採掘した後、粒径5cm以下に粉砕さ
れるが、その際に改質炭スラリーを散布するようにして
もよい。粉砕時に散布すれば、産炭地で自然発火防止を
行うことができ、また改質炭スラリーが発火防止対象の
石炭全体に広がるので好ましい。また界面活性効果によ
って疎水性である石炭表面の濡れ性が改善されるので、
後に貯炭パイルに水を散布した時に内部にまで水が浸透
し易くなる。そして浸透した水により空気と接触する石
炭の表面積が減少し、石炭の酸化が抑制されると共に、
石炭酸化による発熱が水の蒸発潜熱により奪われ、貯炭
パイル内部の温度上昇が抑制される。また改質炭スラリ
ー中に含まれる微粉炭が、低品位炭の粉砕時に粗粒(粒
径3cm〜5cm)に混ざり、貯炭時にパイル内部の空
隙を埋め、石炭の自然発火を防ぐことができる。更に本
発明では、改質炭スラリーを散布するタイミングとして
は、貯炭パイルの温度上昇に応じ、繰り返し散布しても
良いし、粉砕された石炭を例えばベルトコンベアで輸送
しているときであってもよい。なお従来の自然発火防止
剤を併用して散布しても良い。
ず、瀝青炭等の高品位炭の自然発火防止に適用してもよ
い。通常、石炭は採掘した後、粒径5cm以下に粉砕さ
れるが、その際に改質炭スラリーを散布するようにして
もよい。粉砕時に散布すれば、産炭地で自然発火防止を
行うことができ、また改質炭スラリーが発火防止対象の
石炭全体に広がるので好ましい。また界面活性効果によ
って疎水性である石炭表面の濡れ性が改善されるので、
後に貯炭パイルに水を散布した時に内部にまで水が浸透
し易くなる。そして浸透した水により空気と接触する石
炭の表面積が減少し、石炭の酸化が抑制されると共に、
石炭酸化による発熱が水の蒸発潜熱により奪われ、貯炭
パイル内部の温度上昇が抑制される。また改質炭スラリ
ー中に含まれる微粉炭が、低品位炭の粉砕時に粗粒(粒
径3cm〜5cm)に混ざり、貯炭時にパイル内部の空
隙を埋め、石炭の自然発火を防ぐことができる。更に本
発明では、改質炭スラリーを散布するタイミングとして
は、貯炭パイルの温度上昇に応じ、繰り返し散布しても
良いし、粉砕された石炭を例えばベルトコンベアで輸送
しているときであってもよい。なお従来の自然発火防止
剤を併用して散布しても良い。
【0020】
【実施例】改質炭スラリーの有効性を検証するため、以
下の2つの実験を行った。低品位炭として亜瀝青炭を粗
砕し、さらにそれを水と共に粉砕して粒径1mm以下の
粉砕炭よりなる濃度30重量%のスラリーを得、そのス
ラリーをオートクレーブを用いて、温度300℃、圧力
150kg/cm2の条件で30分間HWD処理して改
質炭スラリーを得た。その改質炭スラリー又はその濾液
を用いて実験を行なった。 (実験1)水、改質炭スラリーの濾液及び市販の従来使
用されている自然発火防止剤をそれぞれ別々のビーカに
入れ、それらの上に低品位炭の粉を入れ、その沈降状態
を調べた。結果は図2に示す通りであり、水だけのもの
に比べて改質炭スラリーの濾液の方が沈降量が多く、そ
の沈降性が従来の自然発火防止剤と同程度であった。こ
の結果から改質炭スラリーの濾液によって石炭の水への
親和性が改善されることが確認された。 (実験2)実験室レベルの亜瀝青炭の固まりを形成し、
その表面を覆うように改質炭スラリーをかけたものと、
かけないものとを用意し、所定日数放置した後、内部の
温度を調べた。温度変化は図3に示す通りであり、改質
炭スラリーをかけたものの方が内部の温度が低く、改質
炭スラリーによって内部の温度上昇が抑制されることが
確認された。
下の2つの実験を行った。低品位炭として亜瀝青炭を粗
砕し、さらにそれを水と共に粉砕して粒径1mm以下の
粉砕炭よりなる濃度30重量%のスラリーを得、そのス
ラリーをオートクレーブを用いて、温度300℃、圧力
150kg/cm2の条件で30分間HWD処理して改
質炭スラリーを得た。その改質炭スラリー又はその濾液
を用いて実験を行なった。 (実験1)水、改質炭スラリーの濾液及び市販の従来使
用されている自然発火防止剤をそれぞれ別々のビーカに
入れ、それらの上に低品位炭の粉を入れ、その沈降状態
を調べた。結果は図2に示す通りであり、水だけのもの
に比べて改質炭スラリーの濾液の方が沈降量が多く、そ
の沈降性が従来の自然発火防止剤と同程度であった。こ
の結果から改質炭スラリーの濾液によって石炭の水への
親和性が改善されることが確認された。 (実験2)実験室レベルの亜瀝青炭の固まりを形成し、
その表面を覆うように改質炭スラリーをかけたものと、
かけないものとを用意し、所定日数放置した後、内部の
温度を調べた。温度変化は図3に示す通りであり、改質
炭スラリーをかけたものの方が内部の温度が低く、改質
炭スラリーによって内部の温度上昇が抑制されることが
確認された。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、石炭をホ
ットウォータ処理した際に得られる改質炭スラリー又は
その濾液を自然発火防止剤として用いるため、石炭特に
低品位炭の自然発火を低コストで防止することができ
る。
ットウォータ処理した際に得られる改質炭スラリー又は
その濾液を自然発火防止剤として用いるため、石炭特に
低品位炭の自然発火を低コストで防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自然発火防止処理方法の概要を説
明するための模式図である。
明するための模式図である。
【図2】実験1の結果を示すグラフである。
【図3】実験2の結果を示すグラフである。
1 改質前処理システム 11 粗砕機 12 湿式粉砕機 13 改質前スラリータンク 2 改質システム 21 加熱器 22 改質反応器 23 冷却器 24 高圧タンク 25 落圧手段 26 改質後スラリータンク 3 散布器 4 貯炭パイル 41 発火防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳町 治光 神奈川県横浜市西区みなとみらい2−3− 1 日揮株式会社内 (72)発明者 島村 学 神奈川県横浜市西区みなとみらい2−3− 1 日揮株式会社内 (72)発明者 徳田 慎一 神奈川県横浜市西区みなとみらい2−3− 1 日揮株式会社内 (72)発明者 鶴井 雅夫 神奈川県横浜市西区みなとみらい2−3− 1 日揮株式会社内 Fターム(参考) 4H015 AA10 AA11 AB01 AB09 BA05 BA07 BB04 BB05 CB01
Claims (5)
- 【請求項1】 石炭の微粉炭と水とを混合したスラリー
を200℃〜350℃の温度で、かつ70kg/cm2
〜150kg/cm2の圧力下で所定時間保持して得ら
れた改質炭スラリー又はその濾液を石炭に散布すること
を特徴とする石炭の自然発火防止方法。 - 【請求項2】 粒径10mm以下の低品位炭の微粉炭と
水とを混合したスラリーを200℃〜350℃の温度
で、かつ70kg/cm2〜150kg/cm2の圧力下
で10分以上保持して得られた改質炭スラリー又はその
濾液を石炭に散布することを特徴とする石炭の自然発火
防止方法。 - 【請求項3】 前記改質炭スラリー又はその濾液を貯炭
パイルに散布することを特徴とする請求項1または2記
載の石炭の自然発火防止方法。 - 【請求項4】 石炭を粉砕する際に、当該石炭に前記改
質炭スラリー又はその濾液を散布することを特徴とする
請求項1または2記載の石炭の自然発火防止方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載された
方法によって自然発火を防止した自然発火防止石炭。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11107751A JP2000297288A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 石炭の自然発火防止方法、及び自然発火防止石炭 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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