【発明の詳細な説明】エンドセリン拮抗物質としての4−(ベンゾ−1,3−ジオキソリル)−ピロリ ジン−3−カルボン酸誘導体 技術分野
本発明は、エンドセリン拮抗物質である化合物、前記化合物の製造方法、前記
製造方法で使用される合成中間体、並びにエンドセリンを拮抗させるための方法
及び組成物に関する。発明の背景
エンドセリン(ET)は、内皮細胞により産生される21アミノ酸ペプチドで
ある。ETは、前駆体ベプチドビッグエンドセリン(Big ET)中のTrp
−Val結合を酵素分解することにより産生される。この分解は、エンドセリン
変換酵素(ECE)により生起される。エンドセリンが動脈及び静脈を収縮させ
、平均動脈血圧を上昇させ、心拍出量を減少させ、インビトロで心収縮性を増加
させ、インビトロで血管平滑筋細胞の有糸分裂生起を刺激し、インビトロでモル
モットの気管、ヒトの膀胱ストリップ及びラットの子宮を含めた非血管平滑筋を
収縮し、インビボで気道抵抗を高め、胃潰瘍の形成を誘導し、
インビトロ及びインビボで心房性ナトリウム排泄因子の放出を刺激し、バソプレ
シン、アルドステロン及びカテコールアミンの血漿レベルを土昇させ、インビト
ロでレニンの放出を抑制し、インビトロでゴナドトロピンの放出を刺激すること
は判明している。
エンドセリンが血管平滑筋上のその受容体へ結合することによって血管収縮が
起こることが判明している(Nature 332 411(1988)、FE
BS Letters 231440(1988)及びBiochem.Bio
phys.Res.Commun.154 868(1988))。エンドセリ
ンの産生を抑制する物質、あるいはエンドセリンに結合するかまたはエンドセリ
ンのその受容体への結合を阻害する物質は各種治療分野で有利な効果を示すであ
ろう。実際、抗−エンドセリン抗体は、腎内に注入されると、腎血管抵抗及び糸
球体濾過速度に対する腎虚血の悪影響を改善することが判明している(Konら
、J.Clin.Invest.83 1762(1989))。また、抗−エ
ンドセリン抗体は、静脈投与されたシクロスポリンの腎毒性作用を弱め(Kon
ら、Kidney Tnt.37 1487(1990))、冠動脈結紮による
心筋梗塞モデルに
おいて梗塞サイズを縮小させた(Watanabeら、Nature 344
114 (1990))。
Clozelら(Nature 365:759−761(1993))は、
非ペプチドET−A/B拮抗物質であるRo 46−2005がラットにおいて
虚血後腎血管収縮を防止し、ラットにおいてくも膜下出血(SAH)による脳血
管流の減少を防止し、経口投与したときにナトリウム欠乏リスザルにおいてMA
Pを減少させることを報告している。線状トリペプチド様ET−A拮抗物質であ
るBQ−435の、SAH後の動脈口径に対する類似の効果も最近報告された(
S.Itoh、T.Sasaki、K.Ide、K.Ishikawa、M.N
ishikibe及びM.Yano、Biochem.Biophys.Res
.Comm.195:969−75(1993))。これらの結果は、ET/E
T受容体結合を拮抗させる物質は特定の病状において治療効果を発揮することを
示す。発明の開示
本発明は、式(I)を有する化合物またはその医薬的に許容され得る塩に関す
る。
上記式中、
Rは、−(CH2)m−W{式中、mは0〜6の整数であり、
Wは
(a)−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、
(b)−PO3H2、
(c)−P(O)(OH)E(式中、Eは水素、低級アルキルまたはアリールアル
キルである)、
(d)−CN、
(e)−C(O)NHR17(式中、R17は低級アルキルである)、
(f)アルキルアミノカルボニル、
(g)ジアルキルアミノカルボニル、
(h)テトラゾリル、
(i)ヒドロキシ、
(j)アルコキシ、
(k)スルホンアミド、
(l)−C(O)NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル、ハロアルキル
、アリールまたはジアルキルアミノである)、
(m)−S(O)2NHC(O)R16(式中、R16は上記と同義である)、である}であり、
R1及びR2は独立して、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキニル、アル
コキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロア
ルキル、ハロアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、チオアルコ
キシアルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノカ
ルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカル
ボニルアルキル、アミノカルボニルアルケニル、アルキルアミノカルボニルアル
ケニル、ジアルキルアミノカルボニルアルケニル、ヒドロキシアルケニル、アリ
ール、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールアルコキシアルキ
ル、ヘテロ環式基、ヘテロ環式アルキル及び(Raa)(Rbb)N−Rcc−(式中
、Raaはアリールまたはアリールアルキルであり、Rbbは水素またはアルカノイ
ルであり、Rccはアルキレンである)からなる群から選択され、但しR1及びR2
の両方が水素であることはなく、
R3は、R4−C(O)−R5−またはR6−S(O)2−R7−{式中、
R5は、(i)共有結合、(ii)アルキレン、(iii)アルケニレン、
(iv)−N(R20)−R8−または−R8a−N(R20)−R8−(式中、R8及びR8 a
は独立してアルキレン及びアルケニレンからなる群から選択され、R20は水素
、低級アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコ
キシアルキル、シクロアルキルまたはシクロアルキルアルキルである)、または
(v)−O−R9−または−R9a−O−R9−(式中、R9及びR9aは独立してアル
キレンから選択される)であり、
R7は、(i)共有結合、(ii)アルキレン、(iii)アルケニレン、または(iv)−N
(R21)−R10−または−R10a−N(R21)−R10−(式中、R10及びR10aは
独立してアルキレン及びアルケニレンからなる群から選択され、R21は水素、低
級アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ
アルキル、アリールまたはアリールアルキルからなる群から選択される)であり
、
R4及びR6は、
(i)
(式中、R11及びR12は独立して、低級アルキル、シア
ノ、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル及びフェニルからな
る群から選択され、R13は水素、低級アルキル、ハロ、
カルボキシ、ニトロまたはシアノである)、または
(ii)ヘテロ環式アミノ
である}
である。
本発明の好ましい実施態様は、式(II):
(式中、置換基−R2、−R及び−R1はトランス,トランスの関係で存在し、R
、R1、R2及びR3は上記と同義である)の化合物である。
本発明のより好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、R3はR4
−C(O)−R5−(式中、R4は上記と同義であり、R5はアルキレンである)
またはR6−S(O)2−R7−(式中、R7はアルキレンであり、R6は上記と同
義であ
る)である]の化合物である。
本発明の更により好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、テ
トラゾリルまたは−C(O)−NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル
、ハロアルキルまたはアリールである)であり、
R1及びR2は独立して、(i)低級アルキル、(ii)シクロアルキル、(iii)アリ
ールが低級アルキル、アルコキシ、ハロ、アルコキシアルコキシ及びカルボキシ
アルコキシから独立して選択される1個、2個もしくは3個の置換基で置換され
たフェニルである置換アリール、及び(iv)置換もしくは未置換のヘテロ環式基か
ら選択され、
R3はR4−C(O)−R5−(式中、R4は上記と同義であり、R5はアルキレ
ンである)またはR6−S(O)2−R7−(式中、R7はアルキレンであり、R6
は上記と同義である)である]
の化合物である。
本発明のより好ましい実施態様は、式(I)または(II)
[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、テ
トラゾリルまたは−C(O)−NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル
、ハロアルキルまたはアリールである)であり、
R1は(i)アルコキシアルキル、(ii)シクロアルキル、(iii)フェニル、(iv)ピ
リジル、(v)フラニル、または(vi)未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキ
シアルコキシ及びカルボキシアルコキシから選択される置換基で置換された、4
−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−エト
キシフェニル、4−プロポキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4
−ペンタフルオロエチルフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−
フルオロ−4−エトキシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3
−メトキシ−4−プロポキシフェニル、2−フルオロフェニル、4−メトキシメ
トキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,
4−ベンゾジオキサニルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は置換もしくは未置換の、1,3−ベンゾジオキソリル、
7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル、8
−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフ
ラニル、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたは
ジフルオロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−(式中、R4は上記と同義であり、R5はアルキレ
ンである)またはR6−S(O)2−R7−(式中、R7はアルキレンであり、R6
は上記と同義である)である]
の化合物である。
本発明の別のより好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、テ
トラゾリルまたは−C(O)−NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル
、ハロアルキルまたはアリールである)であり、
R1は(i)アルコキシアルキル、(ii)シクロアルキル、(iii)フェニル、(iv)ピ
リジル、(v)フラニル、または(vi)未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキ
シアルコキシ及びカルボキ
シアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−
フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−エトキシフェニル、4−プロポ
キシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−ペンタフルオロエチルフ
ェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフ
ェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−メトキシ−4−プロポキ
シフェニル、2−フルオロフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒド
ロキシフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニルま
たはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は置換もしくは未置換の、1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−
1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル、8−メトキシ−1
,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラニル、4−メ
トキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたはジフルオロフェ
ニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−(式中、R4は上記と同義であり、R5はアルキレ
ンである)である]
の化合物である。
本発明のなお一層好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、テ
トラゾリルまたは−C(O)−NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル
またはハロアルキルである)であり、
R1は未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びカルボキ
シアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−
フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、4−エトキシフェニル、4−プロポ
キシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−エト
キシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−メトキシ−4−プ
ロポキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−ペンタフルオロエチ
ルフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、1,3
−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニルまたはジヒドロベンゾフラ
ニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
リル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒド
ロベンゾフラニル、ベンゾフラニル、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニ
ル、フルオロフェニルまたはジフルオロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−(式中、R4は上記と同義であり、R5はアルキレ
ンである)である]
の化合物である。
本発明の最も好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)であ
り、
R1は未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びカルボキ
シアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−
フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェニ
ル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−プロポ
キシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−メトキシ−4−プ
ロポキシフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
4−エチルフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニ
ルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
リル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラニル
、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたはジフル
オロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−{式中、R4は
(式中、R11及びR12は独立して低級アルキルからなる群から選択され、R13は
水素、低級アルキル、ハロ、カルボキシ、ニトロまたはシアノである)であり、
R5はメチレンである}である]
の化合物である。
本発明の最も好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)であ
り、
R1は未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキシアルコ
キシ及びカルボキシアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキ
シフェニル、4−フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ−4
−エトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−エトキシフェ
ニル、4−プロポキシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−
メトキシ−4−プロポキシフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒド
ロキシフェニル、4−エチルフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−
ベンゾジオキサニルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
リル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラニル
、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたはジフル
オロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−{式中、R4は(式中、Rll及びR12は独立してアルコキシ及びハロからなる群から選択され、
R13は水素、低級アルキル、ハロ、カルボキシ、ニトロまたはシアノである)で
あり、R5はメチレンである}である]
の化合物である。
本発明の別の最も好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)であり
、
R1は未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びカルボキ
シアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−
フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェニ
ル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−プロポ
キシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−メトキシ−4−プ
ロポキシフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
4−エチルフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニ
ルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
リル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラニル
、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたはジフル
オロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−{式中、R4は
(式中、Rll及びR12は独立してメチル、エチル及びイソプロピルからなる群か
ら選択され、R13は水素、低級アルキル、ハロ、カルボキシ、ニトロまたはシア
ノである)であり、R5はメチレンである}である]
の化合物である。
本発明の別の最も好ましい実施態様は、式(I)または(II)[式中、
Rは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)であ
り、
R1は未置換であるかまたはアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びカルボキ
シアルコキシから選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−
フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェニ
ル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−プロポ
キシフェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−メトキシ−4−プ
ロポキシフェニル、4−メトキシメトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
4−エチルフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニ
ルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
リル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラニル
、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロフェニルまたはジフル
オロフェニルであり、
R3はR4−C(O)−R5−{式中、R4は
(式中、Rll及びR12は独立してハロ及びアルコキシからなる群から選択され、
R13は水素、低級アルキル、ハロ、カルボキシ、ニトロまたはシアノである)で
あり、R5はメチレンである}である]
の化合物である。
本発明は、式(I)及び(II)の化合物の製造方法及び前記製造方法において
使用される合成中間体にも関する。
本発明は、エンドセリンの拮抗を必要とする哺乳動物(好ましくはヒト)に治
療有効量の式(I)または(II)の化合物を投与することからなる哺乳動物にお
いてエンドセリンを拮抗させる方法にも関する。
本発明は、医薬用担体と治療有効量の式(I)または(II)の化合物を含むエ
ンドセリン拮抗組成物にも関する。
本発明の化合物は、2個以上の不斉に置換される炭素原子を含む。従って、本
発明には、本発明の化合物のラセミ混合物、ジアステレオマー混合物及び単一ジ
アステレオマーが包含される。“S”及び“R”配置は、IUPAC 1974
、Eの部の推奨、基本的立体化学、Pure Appl.Chem.45,13
−30(1976)により定義されている通りであ
る。
本明細書で使用される用語“カルボキシ保護基”は、化合物のカルボン酸官能
基以外の官能基サイトがかかわる反応を実施している間にカルボン酸官能基をブ
ロックまたは保護するために使用されるカルボン酸保護エステル基を指す。カル
ボキシ保護基は、本明細書に参考文献として援用されるGreene、「有機合
成における保護基(Protective Groups in Organi
c Synthesis)」、pp.152−186(1981)に記載されて
いる。また、カルボキシ保護基はプロドラッグとして使用され得、この場合カル
ボキシ保護基は生体内で、例えば酵素加水分解により容易に分解され、生物学的
に活性な親化合物を遊離する。T.Higuchi及びV.Stellaは、本
明細書に参考文献として援用されるA.C.S.シンポジウムシリーズ、第14
巻、「新規デリバリーシステムとしてのプロドラッグ(Pro−drugs a
s Novel Delivery Systems)」、American
Chemical Society(1975)においてプロドラッグの概念を
詳しく論じている。上記カルボキシ保護基は当業者に公知であり、本明細書に
参考文献として援用される米国特許第3,840,556号明細書及び同第3,
719,667号明細書に記載されているペニシリン及びセファロスポリンの分
野でカルボキシル基を保護するために広く使用されてきた。カルボキシル基を含
有する化合物のプロドラッグとして使用されるエステルの例は、本明細書に参考
文献として援用されるE.B.Roche編、「薬物設計における生物学的可逆
的担体:理論と応用(Bioreversible Carriers in
Drug Design:Theory and Application)」
、ニューヨークに所在のPergamon Press発行(1987)の14
〜21頁に見つけることができる。代表的なカルボキシ保護基は、C1〜C8アル
キル(例えば、メチル、エチルまたはt−ブチル等);ハロアルキル;アルケニ
ル;シクロアルキル及びその置換誘導体(例えば、シクロヘキシル、シクロペン
チル等);シクロアルキルアルキル及びその置換誘導体(例えば、シクロヘキシ
ルメチル、シクロペンチルメチル等);アリールアルキル(例えば、フェネチル
またはベンジル)及びその置換誘導体(例えば、アルコキシベンジルまたはニト
ロベンジル等);アリールアルケニル(例えば、フェニルエテ
ニル等);アリール及びその置換誘導体(例えば、5−インダニル等);ジアル
キルアミノアルキル(例えば、ジメチルアミノエチル等);アルカノイルオキシ
アルキル(例えば、アセトキシメチル、ブチリルオキシメチル、バレリルオキシ
メチル、イソブチリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、1−(プロピ
オニルオキシ)−1−エチル、1−(ピバロイルオキシ)−1−エチル、1−メ
チル−1−(プロピオニルオキシ)−1−エチル、ピバロイルオキシメチル、プ
ロピオニルオキシメチル等);シクロアルカノイルオキシアルキル(例えば、シ
クロプロピルカルボニルオキシメチル、シクロブチルカルボニルオキシメチル、
シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチ
ル等);アロイルオキシアルキル(例えば、ベンゾイルオキシメチル、ベンゾイ
ルオキシエチル等);アリールアルキルカルボニルオキシアルキル(例えば、ベ
ンジルカルボニルオキシメチル、2−ベンジルカルボニルオキシエチル等);ア
ルコキシカルボニルアルキル(例えば、メトキシカルボニルメチル、シクロヘキ
シルオキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボニル−1−エチル等);アル
コキシカルボニルオキシアルキル(例えば、メトキシカルボニ
ルオキシメチル、t−ブチルオキシカルボニルオキシメチル、1−エトキシカル
ボニルオキシ−1−エチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−1−
エチル等);アルコキシカルボニルアミノアルキル(例えば、t−ブチルオキシ
カルボニルアミノメチル等);アルキルアミノカルボニルアミノアルキル(例え
ば、メチルアミノカルボニルアミノメチル等);アルカノイルアミノアルキル(
例えば、アセチルアミノメチル等);ヘテロ環式カルボニルオキシアルキル(例
えば、4−メチルピペラジニルカルボニルオキシメチル等);ジアルキルアミノ
カルボニルアルキル(例えば、ジメチルアミノカルボニルメチル、ジエチルアミ
ノカルボニルメチル等);(5−(低級アルキル)−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イル)アルキル(例えば、(5−t−ブチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソレン−4−イル)メチル等);及び(5−フェニル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)アルキル(例えば、(5−フェニル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル等)である。
本明細書で使用される用語“N−保護基”または“N−保護された”は、アミ
ノ酸またはペプチドのN−末端を保護するべ
く或いはアミノ基を合成過程の望ましからざる反応から保護するべく意図された
基を指す。通常使用されるN−保護基は、本明細書に参考文献として援用される
Greene著、「有機合成における保護基(Protective Grou
ps In Organic Synthesis)」、ニューヨークのJoh
n Wiley & Sons(1981)発行に記載されている。N−保護基
は、アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t−
ブチルアセチル、2−クロロアセチル、2−ブロモアセチル、トリフルオロアセ
チル、トリクロロアセチル、フタリル、o−ニトロフェノキシアセチル、α−ク
ロロブチリル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモベンゾイル、4
−ニトロベンゾイル等);スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−ト
ルエンスルホニル等);カルバメート形成基(ベンジルオキシカルボニル、p−
クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、p
−ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボ
ニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4−ジメ
トキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2
−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリメ
トキシベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)−1−メチルエト
キシカルボニル、α,α−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボ
ニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、ジイソ
プロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ
エトキシカルボニル、フェノキシカルポニル、4−ニトロフェノキシカルボニル
、フルオレニル−9−メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、
アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、フェニルチ
オカルボニル等);アルキル基(例えば、ベンジル、トリフェニルメチル、ベン
ジルオキシメチル等);及びシリル基(例えば、トリメチルシリル等)からなる
。好ましいN−保護基は、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t−
ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、t−ブチルオキシカルボニル
(Boc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
本明細書で使用される用語“アルカノイル”は、親分子部分にカルボニル(−C
(O)−)基を介して結合した上記定義のアルキル基を指す。アルカノイルの例
には、アセチル、プロピオニル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルカノイルアミノ”は、アミノ基に結合した上
記定義のアルカノイル基を指す。アルカノイルアミノの例には、アセトアミド、
プロピオニルアミド等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルカノイルアミノアルキル”は、R43−NH−
R44−(式中、R43はアルカノイル基であり、R44はアルキレン基である)を指
す。
本明細書で使用される用語“アルカノイルオキシアルキル”は、R30−O−R31
−(式中、R30はアルカノイル基であり、R31はアルキレン基である)を指す
。アルカノイルオキシアルキルの例には、アセトキシメチル、アセトキシエチル
等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルケニル”は、2〜15個の炭素原子を含有し
且つ少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖もしくは分枝鎖炭化水
素基を指す。アルケニル基
の例には、ビニル(エテニル)、アリル(プロペニル)、ブテニル、1−メチル
−2−ブテン−1−イル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルケニレン”は、2〜15個の炭素原子を含有
し且つ少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖もしくは分枝鎖炭化
水素から誘導される二価基を指す。アルケニレンの例には、−CH=CH−、−
CH2CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−CH2CH=CHCH2−等が含
まれる。
本明細書で使用される用語“アルケニルオキシ”は、親分子部分に酸素(−O
−)結合を介して結合した上記定義のアルケニル基を指す。アルケニルオキシの
例には、アリルオキシ、ブテニルオキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシ”は、R41O−(式中、R41は上記定
義の低級アルキル基である)を指す。アルコキシの非限定例には、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、t−ブトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシアルコキシ”は、R80O−R81O−(
式中、R80は上記定義の低級アルキル基であり、R81はアルキレンである)を指
す。代表的なアルコキシ
アルコキシの例には、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、t−ブトキシメト
キシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシアルコキシアルキル”は、アルキル基
に結合した上記定義のアルコキシアルコキシ基を指す。代表的なアルコキシアル
コキシアルキルの例には、メトキシエトキシエチル、メトキシメトキシメチル等
が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシアルキル”は、上記定義のアルキル基
に結合した上記定義のアルコキシ基を指す。アルコキシアルキル基の非限定例に
は、メトキシメチル、メトキシエチル、イソプロポキシメチル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシカルボニル”は、親分子部分にカルボ
ニル基を介して結合した上記定義のアルコキシ基を指す。アルコキシカルボニル
の例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシカルボニルアルケニル”は、アルケニ
ル基に結合した上記定義のアルコキシカルボニル基を指す。アルコキシカルボニ
ルアルケニルの例には、メ
トキシカルボニルエテニル、エトキシカルボニルエテニル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシカルボニルアルキル”は、R34−C(
O)−R35−(式中、R34はアルコキシ基であり、R35はアルキレン基である)
を指す。アルコキシカルボニルアルキルの例には、メトキシカルボニルメチル、
メトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルコキシカルボニルアミノアルキル”は、R38
−C(O)−NH−R39−(式中、R38はアルコキシ基であり、R39はアルキレ
ン基である)を指す。
本明細書で使用される用語“アルコキシカルボニルオキシアルキル”は、R36
−C(O)−O−R37−(式中、R36はアルコキシ基であり、R37はアルキレン
基である)を指す。
本明細書で使用される用語“(アルコキシカルボニル)チオアルコキシ”は、
チオアルコキシ基に結合した上記定義のアルコキシカルボニル基を指す。(アル
コキシカルボニル)チオアルコキシの例には、メトキシカルボニルチオメトキシ
、エトキシカルボニルチオメトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルキル”及び“低級アルキル”は、1〜15個
の炭素原子を含有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を指す。これらの非限定例
には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル
、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2,2−ジ
メチルブチル、2−メチルペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル
等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルキルアミノ”は、R51NH−(式中、R51は
低級アルキルである)を指す。アルキルアミノの例には、エチルアミノ、ブチル
アミノ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルキルアミノカルボニル”は、親分子部分にカ
ルボニル(−C(O)−)結合を介して結合した上記定義のアルキルアミノ基を
指す。アルキルアミノカルボニルの例には、メチルアミノカルボニル、エチルア
ミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルキルアミノカルボニルアルケニル”は、アル
キルアミノカルボニル基が結合しているアルケニル基を指す。
本明細書で使用される用語“アルキルアミノカルボニルアル
キル”は、アルキルアミノカルボニル基が結合しているアルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“アルキルアミノカルボニルアミノアルキル”は、
R40−C(O)−NH−R41−(式中、R40はアルキルアミノ基であり、R41は
アルキレン基である)を指す。
本明細書で使用される用語“アルキレン”は、1〜15個の炭素原子を含有す
る直鎖もしくは分枝鎖の飽和炭化水素から2個の水素原子を除去することにより
誘導される2価基を指す。アルキレンの例には、−CH2−、−CH2CH2−、
−CH(CH3)−、−CH2CH2CH2−、−CH2C(CH3)2CH2−等が含
まれる。
本明細書で使用される用語“アルキルスルホニルアミノ”は、親分子部分にス
ルホニルアミノ(−S(O)2NH−)基を介して結合した上記定義のアルキル
基を指す。アルキルスルホニルアミノの例には、メチルスルホニルアミノ、エチ
ルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アルキニル”は、2〜15個の炭素原子を含有し
且つ少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を
有する直鎖もしくは分枝鎖炭化水素基を指す。アルキニルの例には、−C≡C−
H、H−C≡C−CH2−、H−C≡C−CH(CH3)−等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アミノカルボニル”は、H2N−C(O)−を指
す。
本明細書で使用される用語“アミノカルボニルアルケニル”は、アミノカルボ
ニル(NH2C(O)−)基が結合しているアルケニル基を指す。
本明細書で使用される用語“アミノカルボニルアルコキシ”は、上記定義のア
ルコキシ基に結合したH2N−C(O)−を指す。アミノカルボニルアルコキシ
の例には、アミノカルボニルメトキシ、アミノカルボニルエトキシ等が含まれる
。
本明細書で使用される用語“アミノカルボニルアルキル”は、アミノカルボニ
ル(NH2C(O)−)基が結合している低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“アロイルオキシアルキル”は、R32−C(O)−
O−R33−(式中、R32はアリール基であり、R33はアルキレン基である)を指
す。アロイルオキシアルキルの例には、ベンゾイルオキシメチル、ベンゾイルオ
キシ
エチル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アリール”は、1個または2個の芳香族環を有す
る単環式もしくは二環式炭素環系を指す。アリールの非限定例には、フェニル、
ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、インデニル等が含まれる。アリ
ール基は未置換であっても、低級アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキ
シ、ヒドロキシアルキル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルコキシアルコキ
シ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルケニル、(アルコキシカ
ルボニル)チオアルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アミノカルボニル、アミノカルボニルアルコキシ、アルカノイルア
ミノ、アリールアルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、シアノ、ニトロ、カ
ルボキシアルデヒド、カルボキシ、カルボキシアルケニル、カルボキシアルコキ
シ、アルキルスルホニルアミノ、シアノアルコキシ、ヘテロ環式アルコキシ、ヒ
ドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、フェニル及びテトラゾリルアルコキシから独
立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。更に、置換アリール
基にはテトラフルオロフェニル及びペンタフルオロフェニルが含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールアルケニル”は、アリール基が結合して
いるアルケニル基を指す。アリールアルケニルの例には、フェニルエテニル等が
含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールアルコキシ”は、R42O−(式中、R42
はアリールアルキル基である)を指す。アリールアルコキシの例には、ベンジル
オキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールアルコキシアルキル”は、アリールアル
コキシ基が結合している低級アルキル基を指す。アリールアルコキシアルキルの
例には、ベンジルオキシメチル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールアルキル”は、低級アルキル基に結合し
ている上記定義のアリール基を指す。アリールアルキルの例には、ベンジル等が
含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールオキシ”は、R45O−(式中、R45はア
リール基である)を指す。アリールオキシの例には、フェノキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“アリールアルキルカルボニルオキシアルキル”は
、アリールアルキルカルボニルオキシ基(すなわち、R62C(O)O−(式中、
R62はアリールアルキル
基である))が結合している低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“アリールオキシアルキル”は、アルキル基に結合
した上記定義のアリールオキシ基を指す。アリールオキシアルキルの例には、フ
ェノキシメチル、2−フェノキシエチル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“カルボキシアルデヒド”は、ホルムアルデヒド基
−C(O)Hを指す。
本明細書で使用される用語“カルボキシ”は、カルボン酸基−C(O)OHを
指す。
本明細書で使用される用語“カルボキシアルケニル”は、上記定義のアルケニ
ル基に結合した上記定義のカルボキシ基を指す。カルボキシアルケニルの例には
、2−カルボキシエテニル、3−カルボキシ−1−エテニル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“カルボキシアルコキシ”は、上記定義のアルコキ
シ基に結合した上記定義のカルボキシ基を指す。カルボキシアルコキシの例には
、カルボキシメトキシ、カルボキシエトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“シアノアルコキシ”は、シアノ(−CN)基が結
合している上記定義のアルコキシ基を指す。
シアノアルコキシの例には、3−シアノプロポキシ、4−シアノブトキシ等が含
まれる。
本明細書で使用される用語“シクロアルカノイルオキシアルキル”は、シクロ
アルカノイルオキシ基(すなわち、R60−C(O)−O(式中、R60はシクロア
ルキル基である))が結合している低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“シクロアルキル”は、3〜10個の炭素原子を含
み且つ1〜3個の環を有する脂肪族環系を指す。シクロアルキルの非限定例には
、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルホルニル、アダマン
チル等が含まれる。シクロアルキル基は未置換であっても、低級アルキル、ハロ
アルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキル
アミノ、ヒドロキシ、ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボキシアルデヒド、カル
ボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサミドから独立に選択される1〜3
個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で使用される用語“シクロアルキルアルキル”は、低級アルキル基に
結合しているシクロアルキル基を指す。シクロアルキルアルキルの非限定例には
、シクロヘキシルメチル等
が含まれる。
本明細書で使用される用語“ジアルキルアミノ”は、R56R57N−(式中、R56
及びR57は独立して低級アルキルから選択される)を指す。ジアルキルアミノ
の例には、ジエチルアミノ、メチルプロピルアミノ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“ジアルキルアミノアルキル”は、ジアルキルアミ
ノ基が結合している低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“ジアルキルアミノカルボニル”は、親分子部分に
カルボニル(−C(O)−)結合を介して結合している上記定義のジアルキルア
ミノ基を指す。ジアルキルアミノカルボニルの例には、ジメチルアミノカルボニ
ル、ジエチルアミノカルボニル等が含まれる。
本明細書で使用される用語“ジアルキルアミノカルボニアルケニル”は、ジア
ルキルアミノカルボニル基が結合しているアルケニル基を指す。
本明細書で使用される用語“ジアルキルアミノカルボニアルキル”は、R50−
C(O)−R51−(式中、R50はジアルキルアミノ基であり、R51はアルキレン
基である)を指す。
本明細書で使用される用語“ハロ”または“ハロゲン”は、
I、Br、ClまたはFを指す。
本明細書で使用される用語“ハロアルケニル”は、少なくとも1個のハロケン
置換基が結合しているアルケニル基を指す。
本明細書で使用される用語“ハロアルコキシ”は、少なくとも1個のハロゲン
置換基を有する上記定義のアルコキシ基を指す。ハロアルコキシの例には、2−
フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ
、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“ハロアルコキシアルキル”は、ハロアルコキシ基
が結合している低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“ハロアルキル”は、少なくとも1個のハロゲン置
換基が結合している上記定義の低級アルキル基を指す。ハロアルキルの例には、
クロロメチル、フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル等
が含まれる。
本明細書で使用される用語“ヘテロ環式環”、“ヘテロ環式基(hetero
cyclic)”または“ヘテロ環”は、酸素、窒素及び硫黄から選択されるヘ
テロ原子を含む3もしくは4員環を指すか、または1〜3個の窒素原子;1個の
酸素原子;
1個の硫黄原子;1個の窒素原子と1個の硫黄原子;1個の窒素原子と1個の酸
素原子;非隣接位置で2個の酸素原子;非隣接位置で1個の酸素原子と1個の硫
黄原子;または非隣接位置で2個の硫黄原子を含む5、6もしくは7員環を指す
。5員環は0〜2個の二重結合を有し、6もしくは7員環は0〜3個の二重結合
を有する。窒素ヘテロ原子は任意に4級化されていてもよい。用語“ヘテロ環式
基”は、上記ヘテロ環式環がベンゼン環、シクロヘキサン環または他のヘテロ環
式環に融合している2環基、例えばインドリル、ジヒドロインドリル、キノリル
、イソキノリル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、デカヒド
ロキノリル、デカヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリルま
たはベンゾチエニル等が含まれる。ヘテロ環式基には、アジリジニル、アゼチジ
ニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラ
ゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピ
ペリジニル、ホモピペリジニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリミジニル、ピ
リダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサ
ゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、チア
ゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、
イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル
、オキセタニル、フリル、テトラヒドロフラニル、チエニル、チアゾリジニル、
イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、オキサジア
ゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピリミジル及びベンゾチエニルが含まれる
。
また、ヘテロ環式基には、式
(式中、X*は−CH2−または−O−であり、Y*は−C(O)−または[−C
(R”)2−]Vであり、ここでR”は水素またはC1−C4アルキルであり、vは
1、2または3である)を有する化合物、例えば1,3−ベンゾジオキソリル、
1,4−ベンゾジオキサニル等が含まれる。ヘテロ環式基にはキヌクリジニル等
の二環も含まれる。
ヘテロ環式基は未置換であっても、ヒドロキシ、ハロ、オキソ(=O)、アル
キルイミノ(R*N、式中R*は低級アルキ
ル基である)、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、アル
コキシアルコキシ、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、フェニル、アリ
ールアルキル、−COOH、−SO3H、アルコキシカルボニル、ニトロ、シア
ノ及び低級アルキルから独立に選択される置換基でモノ−、ジ−もしくはトリ−
置換されていてもよい。さらに、窒素含有ヘテロ環はN−保護されていてもよい
。
本明細書で使用される用語“ヘテロ環式アルコキシ”は、上記アルコキシ基に
結合した上記定義のヘテロ環式基を指す。ヘテロ環式アルコキシの例には、4−
ピリジルメトキシ、2−ピリジルメトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“ヘテロ環式アルキル”は、上記低級アルキル基に
結合した上記定義のヘテロ環式基を指す。
用語“ヘテロ環式アミノ”は、R77−NH−(式中、R77はアミノ基に結合し
ている上記定義の芳香族ヘテロ環式基である)を指す。芳香族ヘテロ環は、置換
基R75及びR76(両置換基は窒素に直接結合している芳香族へテロ環の原子に結
合している)で置換されている。置換基R75及びR76は、ヒドロキシ、ハロ、オ
キソ(=O)、アルキルイミノ(R*N=、こ
こでR*は低級アルキル基である)、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ハロアルキル、シクロアルキル、アリ
ール、フェニル、アリールアルキル、−COOH、−SO3H、アルコキシカル
ボニル、ニトロ、シアノ及び低級アルキルから独立に選択される置換基である。
芳香族ヘテロ環は、任意に、ヒドロキシ、ハロ、オキソ(=O)、アルキルイミ
ノ(R*N=、ここでR*は低級アルキル基である)、アミノ、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ハロアルキル、シクロ
アルキル、アリール、フェニル、アリールアルキル、−COOH、−SO3H、
アルコキシカルボニル、ニトロ、シアノ及び低級アルキルから独立に選択される
第3の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で使用される用語“ヘテロ環式カルボニルオキシアルキル”は、R46
−C(O)−O−R47−(式中、R46はヘテロ環式基であり、R47はアルキレン
基である)を指す。
本明細書で使用される用語“ヒドロキシ”は、−OHを指す。
本明細書で使用される用語“ヒドロキシアルケニル”は、ヒドロキシ基が結合
しているアルケニル基を指す。
本明細書で使用される用語“ヒドロキシアルコキシ”は、ヒドロキシ(−OH
)基が結合している上記定義のアルコキシ基を指す。ヒドロキシアルコキシの例
には、3−ヒドロキシプロポキシ、4−ヒドロキシブトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“ヒドロキシアルキル”は、ヒドロキシ基が結合し
ている低級アルキル基を指す。
本明細書で使用される用語“メルカプト”は、−SHを指す。
用語“メチレンジオキシ”または“エチレンジオキシ”は、親分子部分に2個
の酸素原子を介して結合している1個もしくは2個の炭素鎖を指す。メチレンジ
オキシの場合には、融合5員環が形成される。エチレンジオキシの場合には、融
合6員環が形成される。フェニル環をメチレンジオキシで置換するとベンゾジオ
キソリル基
が形成される。フェニル環をエチレンジオキシで置換するとベンゾジオキサニル
基
が形成される。
本明細書で使用される用語“実質的に純粋な”は、特定化合物が95%以上存
在することを指す。
本明細書で使用される用語“テトラゾリル”は、式
を有する基またはその互変異性体を指す。
本明細書で使用される用語“テトラゾリルアルコキシ”は、上記定義のアルコ
キシ基に結合している上記定義のテトラゾリル基を指す。テトラゾリルアルコキ
シの例には、テトラゾリルメトキシ、テトラゾリルエトキシ等が含まれる。
本明細書で使用される用語“チオアルコキシアルコキシ”は、R80S−R81O
−(式中、R80は低級アルキルであり、R81はアルキレンである)を指す。チオ
アルコキシアルコキシの代表例には、CH3SCH2O、EtSCH2O−、t−
BuSC
H2O−等が含まれる。
本明細書で使用される用語“チオアルコキシアルコキシアルキル”は、アルキ
ル基に結合しているチオアルコキシアルコキシ基を指す。チオアルコキシアルコ
キシアルキルの代表例には、CH3SCH2CH2OCH2CH2−、CH3SCH2
OCH2−等が含まれる。
本明細書で使用される用語”トランス,トランス”は、
の中央置換基Rに対する置換基(R1及びR2)の方位を指す。
本明細書で使用される用語”トランス,シス”は、
の中央置換基Rに対する置換基(R1及びR2)の方位を指す。この定義には、R
及びR2がシスでR及びR1がトランスの場合、並びにR2及びRがトランスでR
及びR1がシスの場合が包含される。
本明細書で使用される用語“シス,シス”は、
の中央置換基Rに対する置換基(R1及びR2)の方位を指す。
本発明の代表的化合物は以下の化合物を含む。
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(
1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フ
ェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フェニルアミノ
カルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス、トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−
(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニ
ルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(
1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニル
アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−エトキシフェニル)−4−(
1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニル
アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(
7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエ
チル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−
(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチルフェニル
)アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−エトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチルフェニル)アミノカルボニ
ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジメチルフェニル)アミノカルボニ
ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(7−メトキシ
−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチルフェニル
)アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−
(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジ
エチルフェニル)アミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジブロモ)フェニルアミノカルボニ
ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカル
ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジメトキシ)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((4−ブロモ−2,6−ジエチル)フェニルア
ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2−エチ
ル−6−メチル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボ
ン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1.3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリエチル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジイソプロピル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル−4−メチル)フェニルア
ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
(2R,3R,4S)−2−(4−エトキシフェニル)−4
−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェ
ニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((4−カルボキシ−2,6−ジエチル)フェニ
ルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((4−ニトロ−2,6−ジエチル)フェニルア
ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2−イソプロピル−6−メチル)フェニルア
ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2−エチル−6−メトキシ)フェニルア
ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
またはその医薬的に許容され得る塩。
本発明の好ましい化合物は、
トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニ
ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(
1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニル
アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−エトキシフェニル)−4−(
1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニル
アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフ
ェニル)−4−(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−
((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−
カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−
(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニ
ルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−エトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニ
ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(7−メトキシ
−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニ
ルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−
(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジ
エチル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカル
ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、及び
(2R,3R,4S)−2−(4−エトキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
からなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容され得る塩である。
最も好ましい化合物は、
トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ
ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカル
ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
[2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカ
ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、及び
(2R,3R,4S)−2−(4−エトキシフェニル)−4−(1,3−ベン
ゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ
ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸、
またはその医薬的に許容され得る塩である。
本発明の化合物の製造方法をスキームI−VIIに示す。
スキームIに、mが0であり、Wが−CO2Hである本発明の化合物を製造す
るための一般的方法を図示する。Eが低級アルキルまたはカルボキシ保護基であ
るβ−ケトエステル1を、不活性溶媒(例えば、トルエン、ベンゼン、テトロヒ
ドロフランまたはエタノール等)中、塩基(例えば、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ナトリウムエトキシドま
たは水素化ナトリウム等)の存在下でニトロビニル化合物2と反応させる。縮合
生成物3を還元する(例えば、ラネーニッケルまたは白金触媒を用いる水素化)
。生じたアミンを環化すると、ジヒドロピロール4が生ずる。4をTHF溶媒等
中で還元する(例えば、シアノホウ水素化ナトリウムまたは接触還元等)と、シ
ス−シス生成物、トランス,トランス生成物及びシス,トランス生成物の混合物
としてピロリジン化合物5が生ずる。クロマトグラフィー分離によりシス−シス
異性体を除去すると、更に処理されるトランス,トランス異性体及びシス,トラ
ンス異性体の混合物が残る。前記シス−シス異性体を(例えば、エタノール中、
ナトリウムエトキシドを用いて)エピマー化すると、トランス,トランス異性体
が得られ、次いで以下のように実施され得る。ピロリジン窒素を、
(1)R3−X(式中、R3はR4−C(O)−またはR6−S(O)2−であり、
Xはハロゲン(Clが好ましい)のような離脱基であるか、XはR4−C(O)
−またはR6−S(O)2−と一緒になってギ酸、酢酸等から誘導されるエステル
または無水物、アルコキシカルボニルハライド、N−ヒドロキシスク
シンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキサミド、2,4,5
−トリクロロフェノール等を含めた活性化エステルを形成する)でアシル化また
はスルホニル化するか、または
(2)塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミン等)
の存在下でR3−X(式中、Xはハロゲン(例えば、Cl、BrまたはI)また
はスルホネート(例えば、メシレート、トシレート、トリフレート等)のような
離脱基である)でアルキル化すると、N−誘導体化ピロリジン6がトランス,ト
ランス異性体及びシス,トランス異性体の混合物として得られる。前記エステル6
を(例えば、EtOH/H2O中、水酸化ナトリウムのような塩基を用いて)
加水分解すると、トランス,トランスエステルが選択的に加水分解され、7と8
の混合物が生ずる。7と8は容易に分離される。
本発明の化合物の製造において出発物質として使用されるβ−ケトエステルの
多くは市販されている。β−ケトエステルは、スキームVIIIに記載されてい
る方法を用いて製造することもできる。スキームVIII(a)の方法において
、アリール、
ヘテロアリールまたはα−第4級メチルケトンを(例えば、水素化ナトリウムま
たはリチウムジイソプロピルアミドで)脱プロトン化し、カルボアルコキシ基を
移動し得る物質(例えば、ジエチルカーボネート、メチルクロロホルメートまた
はジ−t−ブチルジカーボネート)で処理する。或いは、スキームVIII(b
)に示すように、カルボン酸を(例えば、カルボニルジイミダゾールまたはオキ
サリルクロリドで)活性化し、アセテート等価物(例えば、エチルリチオアセテ
ート、マグネシウムメチルマロネート、またはメルドラム酸後熱アルコール分解
)で処理する。
好ましい実施態様をスキームII及びIIIに示す。酢酸ベンゾイル26を、
トルエン中、塩基として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−
エン(DBU)を用いてニトロビニルベンゾジオキソリル化合物27と反応させ
ると、化合物28が生ずる。ラネーニッケルを用いて接触水素化すると、ニトロ
基がアミンに還元され、次いで環化すると、ジヒドロピロール29が生ずる。二
重結合をシアノホウ水素化ナトリウムで還元すると、ピロリジン化合物30がシ
ス−シス異性体、トランス,トランス異性体及びシス,トランス異性体の混合物
と
して得られる。クロマトグラフィーによりシス−シス異性体を分離すると、トラ
ンス,トランス異性体及びシス,トランス異性体の混合物(31)が残る。
スキームIIIに、トランス,トランス異性体の更なる処理を図示する。スキ
ームIVに記載のトランス,トランスピロリジン及びシス,トランスピロリジン
の混合物(31)を、アセトニトリル中、エチルジイソプロピルアミンの存在下
でBr−CH2C(O)NHR4と反応させると、アルキル化ピロリジン化合物3 2
がなおトランス,トランス異性体及びシス,トランス異性体の混合物として生
ずる。エタノール−水中、水酸化ナトリウムで処理すると、トランス,トランス
化合物のエチルエステルが加水分解され、シス,トランス化合物のエチルエステ
ルがそのまま残るので、トランス,トランスカルボン酸33をシス,トランスエ
ステル34から分離させることができる。
スキームIVに、Wがカルボン酸以外である化合物の製造を図示する。スキー
ムIVに記載の方法により製造され得る化合物55を、(例えば、アンモニアの
存在下での、N−メチルモルホリン、EDCl及びHOBtを用いるペプチドカ
ップリング条件、または他のアミド形成反応を用いて)変換すると、カルボキサ
ミド56が生ずる。カルボキサミドを、(例えば、ピ
リジン中、オキシ塩化リンを用いて)脱水すると、ニトリル57が生ずる。ニト
リル57を標準的なテトラゾール形成条件(アジ化ナトリウム、トリエチルアミ
ン塩酸塩またはトリメチルシリルアジド、及び酸化スズ)で反応させると、テト
ラゾール58が生ずる。或いは、ニトリル57を溶媒(例えば、DMF、DMS
Oまたはジメチルアセトアミド)中、塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン、ナトリウムメトキシドまたはNa
H)の存在下でヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させると、アミドオキシム59
が生ずる。アミドオキシム59を、慣用の有機溶媒(例えば、クロロホルム、ジ
クロロメタン、ジオキサン、THF、アセトニトリルまたはピリジン)中、塩基
(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム及び炭酸ナトリウム)の
存在下でメチルクロロホルメートもしくはエチルクロロホルメートと反応させる
と、O−アシル化合物が生ずる。O−アシルアミドオキシムを不活性溶媒(例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサン、THF、ジクロロエタンまた
はクロロホルム等)中で加熱すると環化が起こり、化合物60が生ずる。また、
アミドオキシム59を不活性溶媒(例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジ
オキサン及びTHF等)中で塩化チオニルと反応
させると、オキサチアジアゾール61が得られる。
スキームVは、アクリレートへのアゾメチンイリド型[3+2]−付加環化に
よりピロリジンを合成する方法を図示する。化合物70のような一般構造物を7 1
のような不飽和エステルに付加すると、化合物72のようなピロリジンが得ら
れることは公知である(O.Tsuge、S.Kanemasa、K.Mats
uda、Chem.Lett.1131−4(1983);O.Tsuge、S
.Kanemasa、T.Yamada、K.Matsuda、J.Org.C
hem.52 2523−30(1987);及びS.Kanemasa、K.
Sakamoto、O.Tsuge、Bull,Chem.Soc.Jpn.6 2
1960−68(1989))。シリルイミン73をトリメチルシリルトリ
フレート及びフッ化テトラブチルアンモニウムの存在下でアクリレート74と反
応させると、所望のピロリジン75が異性体の混合物として得られる。この方法
を改変して、73及び74をヨウ化テトラブチルアンモニウム及びフッ化セシウ
ムの存在下で適切なブロモアセトアミド(例えば、ジブチルブロモアセトアミド
)と反応させて化合物76を生じさせることにより、直接N−アセトアミド誘導
体を得ることができる。
スキームVIに、エナンチオマー的に純粋なピロリジン80を製造する方法を
図示する。化合物80はピロリジン窒素に対して更に処理を加えることができる
。(例えば、スキームVに記載の手順により製造した)中間体のラセミピロリジ
ンエステル77を、(例えば、Boc2Oで処理することにより)Bocで窒素
保護し、次いでエステルを(例えば、エタノール及び水中、水酸化ナトリウムも
しくは水酸化リチウムを用いて)加水分解すると、t−ブチルカルバモイルピロ
リジンカルボン酸78が生ずる。このカルボン酸をその(+)−α−メチルベン
ジルアミン塩に変換し、この塩を(例えば、酢酸エチル及びヘキサン、またはク
ロロホルム及びヘキサンから)再結晶すればジアステレオマー的に純粋な塩を得
ることができる。このジアステレオマー的に純粋な塩を(例えば、炭酸ナトリウ
ムまたはクエン酸を用いて)中和すれば、エナンチオマー的に純粋なカルボン酸79
が生ずる。ピロリジン窒素を(例えば、トリフルオロ酢酸を用いて)脱保護
し、エステルをエタノール性塩酸を用いて再形成すると、塩80が得られる。ま
たは、保護基を分解し、1ステップでエステルを形成するためにエタノール性H
Clを使用することができる。ピロリジン窒素を更に、(例えばアセトニトリル
中、ジイソプロピルエチルアミンの存在下でブロモ
アセトアミドのジブチルアミドで処理することにより)処理すると、光学的に活
性な化合物81が得られる。(−)−α−メチルベンジルアミンを使用すると、
反対のエナンチオマーが得られる。
好ましい方法をスキームVIIに示す。ニトロビニル化合物88を不活性溶媒
(例えば、THF、トルエン、DMF、アセトニトリル、酢酸エチル、酢酸イソ
プロピル、またはジクロロメタン等)中、塩基(例えば、ナトリウムエトキシド
等)、トリアルキルアミン(例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエ
チルアミン等)、またはアミジン(例えば、DBU等)の存在下でβ−ケトエス
テル89と約0℃〜約100℃の温度で約15分〜一晩の間反応させると、化合
物90が生ずる。ニトロ基の還元及びその後の環化は、例えば化合物90を不活
性溶媒(例えば、THF、酢酸エチル、トルエン、エタノール、イソプロパノー
ル、DMFまたはアセトニトリル等)中、水素化触媒(例えば、ラネーニッケル
、パラジウム/炭素、白金触媒(例えば、酸化白金、白金/炭素、白金/アルミ
ナ等)、またはロジウム触媒(例えば、ロジウム/炭素、ロジウム/アルミナ等
))を用いてほぼ大気圧〜300p.s.i.の水素圧で約1時間〜約1日の間
接触水素化して、中間体ニトロン91a
またはニトロン91aとイミン91bの混合物を得ることにより実施された。ニ
トロンまたはニトロン/イミン混合物を含む反応混合物を、酸(例えば、トリフ
ルオロ酢酸、酢酸、硫酸、リン酸またはメタンスルホン酸等)で処理し、水素化
を継続すると、ピロリジン化合物92がシス,シス異性体として生ずる。C−3
でのエピマー化は、化合物92を不活性溶媒(例えば、エタノール、酢酸エチル
、酢酸イソプロピル、THF、トルエンまたはDMF等)中、約−20℃〜約1
20℃の温度で塩基(例えば、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド
、リチウムt−ブトキシドまたはカリウムt−アミルオキシド等)、トリアルキ
ルアミン(例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン等)、
またはアミジン(例えば、DBU等)で処理してトランス,トランス化合物93
を生じさせることにより実施される。化合物93自体はエナンチオマーに光学的
に分割され、その後X−R3と反応させる。実質的に純粋な(すなわち、所望の
異性体を少なくとも95%含む)化合物93の光学的に活性な(+)−異性体は
、93の(+)−異性体及び(−)−異性体の混合物を、溶媒(例えば、アセト
ニトリル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、エタノールまたはイソプロパノール
等)中、S−(+)−マンデル酸、D−酒石
酸またはD−ジベンゾイル酒石酸等で処理することにより得られる。93の(+
)−異性体は選択的に塩として結晶化し、93の(−)−異性体が溶液中に残る
。或いは、実質的に純粋な(すなわち、所望の異性体を少なくとも95%含む)
化合物93の光学的に活性な(−)−異性体は、93の(+)−異性体及び(−
)−異性体の混合物をL−酒石酸、L−ジベンゾイル酒石酸またはL−ピログル
タミン酸等と反応させることにより選択的に結晶化され、化合物の所望の(+)
−異性体は溶液中に残る。
化合物93(ラセミ体または光学活性体)を、不活性溶媒(例えば、アセトニ
トリル、THFN トルエン、DMFまたはエタノール等)中、塩基(例えば、
ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、重炭酸ナトリウムまたは炭酸
カリウム等)を用いてX−R3(式中、Xはハロゲンまたはスルホネートのよう
な離脱基であり、R3は上記と同義である)と約0〜約100℃で反応させると
、中間体エステル94が生ずる。このエステルは単離されるか、または溶媒(例
えば、エタノール−水、THF−エタノール等)中、塩基(例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化リチウムまたは水酸化カリウム等)を用いるような加水分解条件
下でカルボン酸95にin situで変換され得る。
スキームI スキームII スキームIII スキームIV スキームV スキームVI スキームVII スキームVIII 本発明の化合物を製造するための中間体として有用な化合物は、式:
[式中、
mは0〜6の整数であり、
Wは
(a)−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、
(b)−PO3H2、
(c)−P(O)(OH)E(式中、Eは水素、低級アルキルまたはアリールアル
キルである)、
(d)−CN、
(e)−C(O)NHR17(式中、R17は低級アルキルである)、
(f)アルキルアミノカルボニル、
(g)ジアルキルアミノカルボニル、
(h)テトラゾリル、
(i)ヒドロキシ、
(j)アルコキシ、
(k)スルホンアミド、
(l)−C(O)NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル、ハロアルキル、
フェニルまたはジアルキルアミノである)、
(m)−S(O)2NHC(O)R16、
であり、
R1及びR2は独立して、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキニル、アル
コキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロア
ルキル、ハロアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、チオアルコ
キシアルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノカ
ルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカル
ボニルアルキル、アミノカルボニルアルケニル、アルキルアミノカルボニルアル
ケニル、ジアルキルアミノカルボニルアルケニル、ヒドロキシアルケニル、アリ
ール、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールアルコキシアルキ
ル、ヘテロ環式基、ヘテロ環式アルキル及び(Raa)(Rbb)N−Rcc−(式中
、Raaはアリールまた
はアリールアルキルであり、Rbbは水素またはアルカノイルであり、Rccはアル
キレンである)からなる群から選択され、但しR1及びR2の両方が水素であるこ
とはない]の化合物またはその塩、及び式:
[式中、
nは0または1であり、
mは0〜6の整数であり、
Wは
(a)−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)、
(b)−PO3H2、
(c)−P(O)(OH)E(式中、Eは水素、低級アルキルまたはアリールアル
キルである)、
(d)−CN、
(e)−C(O)NHR17(式中、R17は低級アルキルである)、
(f)アルキルアミノカルボニル、
(g)ジアルキルアミノカルボニル、
(h)テトラゾリル、
(i)ヒドロキシ、
(j)アルコキシ、
(k)スルホンアミド、
(l)−C(O)NHS(O)2R16(式中、R16は低級アルキル、ハロアルキル、
フェニルまたはジアルキルアミノである)、
(m)−S(O)2NHC(O)R16、
である}であり、
R1及びR2は独立して、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキニル、アル
コキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロア
ルキル、ハロアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、チオアルコ
キシアルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノカ
ルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカル
ボニルアルキル、アミノカルボニルアルケニル、アルキルアミノカルボニルアル
ケニル、ジアルキ
ルアミノカルボニルアルケニル、ヒドロキシアルケニル、アリール、アリールア
ルキル、アリールオキシアルキル、アリールアルコキシアルキル、ヘテロ環式基
、ヘテロ環式アルキル及び(Raa)(Rbb)N−Rcc−(式中、Raaはアリール
またはアリールアルキルであり、Rbbは水素またはアルカノイルであり、Rccは
アルキレンである)からなる群から選択され、但しR1及びR2の両方が水素であ
ることはない]の化合物またはその塩である。
好ましい中間体には、式(III)、(IV)及び(V)[式中、mは0また
は1であり、Wは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基で
ある)、R1及びR2は上記と同義である]の化合物、またはその実質的に純粋な
(+)もしくは(−)−異性体が含まれる。
特に好ましい中間体は、式(III)、(IV)及び(V)[式中、mは0で
あり、Wは−C(O)2−G(式中、Gは水素またはカルボキシ保護基である)
、R1は(i)アルコキシアルキルアルキル、(ii)シクロアルキル、(iii)フェニル
、(iv)ピリジル、(v)フラニル、または(vi)未置換であるかまたはアルコキシ、
アルコキシアルコキシ及びカルボキシアルコキシから
選択される置換基で置換された、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル
、2−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−エトキシフェ
ニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェ
ニル、4ープロボキシフェニル、3−フルオロ−4−プロボキシフェニル、3−
メトキシ−4−プロポキシフェニル、4−ペンタフルオロエチルフェニル、4−
メトキシメトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、1,3−ベンゾジオキソ
リル、7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニ
ルまたはジヒドロベンゾフラニルであり、
R2は1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル、ジヒドロ
ベンゾフラニル、ベンゾフラニル、4−メトキシフェニル、ジメトキシフェニル
、フルオロフェニルまたはジフルオロフェニルである]の化合物、またはその実
質的に純粋な(+)もしくは(−)−異性体である。
以下、例示のために提示するのであって本発明の範囲を限定するものではない
下記実施例を参照して本発明を説明する。以下の略号を使用する:
Boc t−ブチルオキシカルボニル
Cbz ベンジルオキシカルボニル
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ
−7−エン
EDCl 1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、
Et3N トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
実施例1 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(13−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例1A 2−(4−メトキシベンゾイル)−4−ニトロメチル−3−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)酪酸エチル
Krapchoら、Org.Syn.47 20(1967)の方法で製造し
た(4−メトキシベンゾイル)酢酸エチル(23.0g、0.104mol)及
び5−(2−ニトロビニル)−1,3−ベンゾジオキソール(17.0g、0.
088mol)をトルエン(180mL)に溶解し、80℃に加熱し、そこに1
,8−ジアゾビシグロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU、0.65g
)を撹拌しながら添加した。ニトロ出発物質が溶解するまで混合物を加熱した。
加熱せずに、溶液を30分間加熱した後、追加量(0.65g)のDBUを添加
した。更に45分間撹拌後、薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%酢
酸エチル)はニトロ出発物質が存在しないことを示した。トルエン(200mL
)を添加し、有機層を希塩酸及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をヘキサン−酢酸エチル(3:
1)を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、異性体混合物とし
て所望の生成物21.22g及び(4−メトキシベンゾイル)酢酸エチル9.9
8gを得た。実施例1B 2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル) −4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−カルボン酸エチル
エタノール(500mL)中の実施例1Aで得た化合物(21g)を、ラネー
ニッケル2800触媒(51g)を用いて4気圧の水素圧下で水素化した。(ラ
ネーニッケルは、使用する前にエタノールで3回洗浄した。)触媒を濾過により
除去し、溶液を減圧下で濃縮した。生じた残渣を、ジクロロメタン中8.5%酢
酸エチルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、所望の生成物
12.34gを得た。実施例1C シス−シス異性体、トランス,トランス異性体及びシス,トランス異性体の混合 物としての2−(4−メトキシフェニル−4−(1,3−ベンゾジオキソル−5 −イル)−ピロリジン−3−カルボン酸)エチル
実施例1Bで得た化合物(11.89g)0.324mol)をテトラヒドロ
フラン(27mL)及びエタノール(54mL)に溶解させた。シアノホウ水素
化ナトリウム(2.35g、0.
374mol)及びブロモクレゾールグリーン(5mg)を添加した。このブル
ー溶液に、エタノール中に1:2濃HClを含む溶液を淡黄緑色が保たれるよう
な速度で滴下した。更にHClを添加せずに黄色が保たれたら、溶液を更に20
分間撹拌した。前記溶液を真空下で濃縮後、クロロホルムと炭酸カリウム水溶液
とに分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。
残渣を、酢酸エチル−ヘキサン(85:15)を溶離液とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにかけて、トランス,トランス−化合物64%及びシス,トランス
−化合物34%の混合物5.96gを得た。更に、純酢酸エチルで溶離すると、
未知の固体0.505g、次いで純粋なシス,シス−化合物3.044gを得た
。実施例1D N−(2,4,6−トリメチルフェニル)ブロモアセトアミド
−50℃で、2,4,6−トリメチルアニリン(1g、7.40mmol)の
ジクロロメタン(25mL)溶液を撹拌しながら、該溶液に温度が−40℃が越
えないようにしてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.58mL)8.1
4mmol、1.1eq)及び臭化ブロモアセチル(0.72mL、7.
40mmol、1eq)を順次添加した。添加完了後、冷却浴を外し、反応混合
物を室温まで加温した。更に30分間撹拌後、混合物をエーテル(70mL)で
希釈し、1N亜硫酸水素ナトリウム溶液に注いだ。層を分離し、上層を水及びブ
ラインで順次洗浄した。有機相を脱水し(Na2SO4)、溶媒を半量まで蒸発さ
せた。この時点で、生成物が結晶化した。結晶を減圧濾過により除去して、標記
化合物(1.51g、80%)を得た。実施例1E トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(13−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
アセトニトリル(30mL)中の、トランス,トランス−ピロリジン64%及
びシス,トランス−ピロリジン34%の混合物(実施例1Cで得た混合物)(5
.72g、15.50mmol)、エチルジイソプロピルアミン(4.20g)
32.56mmol)及び実施例1Dで得た化合物(19.0mmol)を50
℃で1時間加熱した。溶液を真空下で濃縮した。残渣を
トルエンに溶解し、重炭酸カリウム溶液と共に振とうし、硫酸ナトリウムで乾燥
し、真空下で濃縮して、生成物をトランス,トランス−エチルエステル及びシス
,トランス−エチルエステルの混合物として得た。
この混合物を、水酸化ナトリウム(5.00g)を含むエタノール(50mL
)及び水(15mL)の溶液に溶解し、室温で3時間撹拌した。この溶液を真空
下で濃縮し、水(60mL)を添加した。混合物をエーテルで抽出して、未反応
のシス,トランス−エチルエステルを除去した。水相を、わずかに曇るまで塩酸
で処理した。次いで、酢酸で中和して、粗な酸生成物を得た。粗生成物を濾過し
、テトラヒドロフランに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、エ
ーテルから結晶化させることにより精製して、標記化合物を得た。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.22(1H,bs)、7.7
8(2H,d,J=8Hz)、6.95(5H,m)、6.82(1H,bd,
J=8Hz)、6.77(1H,d,J=8Hz)、5.96(2H,s)、3
.97(1H,bd,J=10Hz)、3.81(3H,s)、3.70(1H
,ddd,6.5及び3Hz)、3.57(bdd,10
及び3Hz)、3.45(1H,d,J=16Hz)、3.13(2H,m)、
2.24(3H,s)、2.06(6H,s)MS(DCl,NH3)m/e
517(M+H+)
元素分析(C30H32N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 68.56 6.33 5.33
実測値 68.84 6.20 5.31
実施例2 トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(1 ,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリメチル)フェ ニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.22(1H,bs)、7.2
1(1H,dd,J=12及び2Hz)、7.12(1H,bd,J=8Hz)
、6.95(1H,t,8Hz)、6.90(2H,bs)、6.84(1H,
d,J=2Hz)、6.80(1H,dd,J=8及び3Hz)、6.76(1
H,d,J=8Hz)、5.93(2H,s)、3.
96(1H,d,J=10Hz)、3.89(3H,s)、3.70(1H,d
dd,6,5及び3Hz)、3.56(1H,dd,11及び5Hz)、3.4
5(1H,d,J=16Hz)、3.10(1H,t,J=10Hz)、3.0
7(1H,dd,8及び6Hz)、3.02(1H,d,J=16Hz)、2.
17(3H,s)、2.07(6H,s)
MS(DCl,NH3)m/e 535(M+H+)
元素分析(C30H31FN2O6・0.75H2O)
C H N
計算値 65.74 5.98 5.11
実測値 65.96 5.88 5.16
実施例3 トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−((2,46−トリメチル)フェニルアミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.21(1H,bs)、7.3
8(2H,d、J=8Hz)、6.90(2
H,d,J=8Hz)、6.89(2H,d,3Hz)、7.83(1H,dd
,J=8及び2Hz)、6.75(1H,d,J=8Hz)、5.94(1H,
d,J=3Hz)、5.93(1H,d,J=3Hz)、3.96(1H,d,
J=10Hz)、3.85(2H,q,J=7Hz)、3.70(1H,ddd
,6,5及び3Hz)、3.58(1H,dd,11及び5Hz)、3.48(
1H,d,J=16Hz)、3.15(1H,dd,8及び6Hz)、3.13
(1H,t,J=10Hz)、2.99(1H,d,J=16Hz)、2.25
(3H,s)、2.05(6H,s)、1.81(2H,sext,J=7Hz
)、1.04(3H,t,J=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 545(M+H+)
元素分析(C32H36N2O6・0.33H2O)
C H N
計算値 69.79 6.71 5.09
実測値 69.78 6.73 4.81実施例4 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニル メチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.24(1H,bs)、7.3
9(2H,d,J=8Hz)、7.21(1H,dd,8及び6Hz)、7.1
1(2H,d,J=8Hz)、6.92(2H,d,8Hz)、7.89(1H
,d,J=3Hz)、7.82(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.75(
1H,d,J=8Hz)、5.94(1H,d,J=3Hz)、5.93(1H
,d,J=3Hz)、3.96(1H,J=10Hz)、3.82(3H,s)
、3.70(1H,ddd,6,5及び3Hz)、3.56(1H,dd,11
及び5Hz)、3.45(1H,d,J=16Hz)、3.15(1H,dd,
8及び6Hz)、3.13(1H,t,J=10Hz)、3.01(1H,d,
J=16Hz)、2.42(4H,q,J=7Hz)、1.08(6H,t,J
=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 559(M+H4 +),531(M+H+)
元素分析(C31H34N2O6)
C H N
計算値 70.17 6.46 5.28
実測値 69.88 6.42 5.09
実施例5 トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニ ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.27(1H,bs)、7.3
7(2H,d,J=8Hz)、7.21(1H,dd,8及び6Hz)、7.1
1(2H,d,J=8Hz)、6.90(2H,d,8Hz)、7.86(1H
,d,J=3Hz)、7.83(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.75(
1H,d,J=8Hz)、5.93(1H,d,J=3Hz)、5.92(1H
,d,J=3Hz)、3.96(1H,
d,J=10Hz)、3.85(2H,q,J=7Hz)、3.70(1H,d
dd,6,5及び3Hz)、3.55(1H,dd,11及び5Hz)、3.4
8(1H,d,J=16Hz)、3.15(1H,dd,8及び6Hz)、3.
13(1H,t,J=10Hz)、3.01(1H,d,J=16Hz)、2.
43(4H,q,J=7Hz)、1.82(2H,sext,J=7Hz)、1
.08(6H,t,J=7Hz)、1.04(3H,t,J=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 559(M+H+)
元素分析(C33H38N2O6・0.25H2O)
C H N
計算値 70.38 6.89 4.97
実測値 70.49 6.85 4.68
実施例6 トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(1 ,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルア ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.21(1H,bs)、7.2
2(1H,dt,J=8及び2Hz)、7.20(1H,d,J=8Hz)、7
.17(1H,dt,J=8及び2Hz)、7.10(2H,d,J=8Hz)
、6.96(1H,t,J=8Hz)、6.83(1H,dd,J=8及び2H
z)、6.80(1H,d,J=3Hz)、6.76(1H,d,J=8Hz)
、5.94(1H,d,J=3Hz)、5.93(1H,d,J=3Hz)、3
.97(1H,d,J=10Hz)、3.90(3H,s)、3.72(1H,
ddd,6,5及び3Hz)、3.58(1H,dd,11及び5Hz)、3.
46(1H,d,J=16Hz)、3.14(1H,t,J=10Hz)、3.
12(1H,dd,8及び6Hz)、3.05(1H,d,J=16Hz)、2
.45(4H,q,J=7Hz)、1.09(6H,t,J=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 549(M+H+)
元素分析(C31H33FN2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 66.78 6.15 5.02
実測値 66.81 5.89 4.87実施例7 トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−エトキシフェニル)−4−(1 ,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルア ミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR (300MHz,CDCl3)δ 8.23(1H,bs)、7.
23(1H,d,J=2Hz)、7.20(1H,dd,J=8及び3Hz)、
7.11(3H,m)、6.96(1H,t,J=8Hz)、6.83(1H,
dd,J=8及び2Hz)、6.80(1H,d,J=3Hz)、6.76(1
H,d,J=8Hz)、5.93(1H,d,J=3Hz)、5.92(1H,
d,J=3Hz)、4.11(2H,t,J=7Hz)、3.97(1H,d,
J=10Hz)、3.72(1H,ddd,6,5及び3Hz)、3.55(1
H,dd,11及び5Hz)、3.47(1H,d,J=16Hz)、3.14
(1H,t,J=10Hz)、3.12(1H,dd,8及び6Hz)、3.0
4(1H,d,J=16Hz)、2.45(4H,q,J=7Hz)、1.47
(3H,t,J=7
Hz)、1.09(6H,t,J=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 563(M+H+)
元素分析(C32H35FN2O6・0.15TFA)
C H N
計算値 66.92 6.11 4.83
実測値 67.19 5.75 4.69
実施例8 トランス,トランス−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(7 −メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチ ル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.24(1H,s)、7.25
(1H,t,J=3Hz)、7.21(1H,bd)、7.14(1H,m)、
7.08(2H,d,J=8Hz)、6.96(1H,t,J=8Hz)、6.
56(1H,d,J=3Hz)、6.50(1H,d,J=3Hz)、5.93
(1H,d,J=2Hz)、5.91(1H,d,J=2Hz)、3.97(1
H,d,J=10Hz)、3.90
(3H,s)、3.72(1H,ddd,6,5及び3Hz)、3.58(1H
,dd,11及び5Hz)、3.46(1H,d,J=16Hz)、3.14(
1H,t,J=10Hz)、3.12(1H,dd,8及び6Hz)、3.05
(1H,d,J=16Hz)、2.45(4H,q,J=7Hz)、1.09(
6H,t,J=7Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 579(M+H+)
元素分析(C32H35FN2O7・1.5H2O)
C H N
計算値 63.65 6.31 4.64
実測値 64.00 6.29 4.26
実施例9 トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−( 1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニル アミノカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.22(1H,s)、7.21
(1H,m)、7.12(2H,d,J=
10Hz)、7.02(1H,dd,J=9及び3Hz)、6.93(1H,d
,J=2Hz)、6.88(1H,d,J=2Hz)、6.85(1H,m)、
6.82(1H,d,J=2Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、5.
95(1H,d,J=2Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz)、3.97
(2H,q,J=9Hz)、3.84(3H,s)、3.72(2H,m)、3
.60−3.45(2H,m)、3.15(2H,m)、3.03(1H,d,
J=18Hz)、2.43(4H,q,J=9Hz)、1.87(2H,m)、
1.08(6H,t,J=9Hz)、1.04(3H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 589(MH+)
元素分析(C34H40N2O7・0.45H2O)
C H N
計算値 68.43 6.91 4.69
実測値 68.45 6.91 4.62実施例10 トランス,トランス−2−(4−エトキシフェニル)−4−(13−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニルメ チル)ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.26(1H,bs)、7.3
6(2H,d,J=9Hz)、7.21(1H,m)、7.11(2H,d,J
=10Hz)、6.90(2H,d,J=9Hz)、6.86(1H,d,J=
2Hz)、6.83(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.73(1H,d,
J=9Hz)、5.94(1H,d,J=2Hz)、5.92(1H,d,J=
2Hz)、4.10−3.90(3H,m)、3.71(1H,m)、3.60
−3.40(2H,m)、3.15(2H,m)、3.02(1H,d,J=1
8Hz)、2.43(4H,q,J=9Hz)、1.42(3H,t,J=9H
z)、1.08(6H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 545(MH+)
元素分析(C32H36N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 69.42 6.74 5.06
実測値 69.52 6.52 4.89
実施例11 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジメチル)フェニルアミノカルボニル メチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.32(1H,bs)、7.3
7(2H,d,J=9Hz)、7.08(3H,m)、6.91(2H,d,J
=9Hz)、6.88(1H,d,J=2Hz)、6.82(1H,dd,J=
8及び2Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、5.95(1H,d,J
=2Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz)、3.95(1H,d,J=1
0Hz)、3.81(3H,s)、3.72(1H,m)、3.55(1H,d
d,J=10及び5Hz)、3.46(1H,d,J=18Hz)、3.13(
2H,m)、3.00(1H,d,J=18Hz)、2.10(6H,s)
MS(DCl,NH3)m/e 502(MH+)
元素分析(C29H30N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 68.09 6.11 5.48
実測値 67.98 6.02 5.33実施例12 トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4−(7−メトキシ− 1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2.6−ジエチル)フェニル アミノカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.30(1H,bs)、7.3
6(2H,d,J=9Hz)、7.21(1H,m)、7.09(2H,d,J
=10Hz)、6.91(2H,d,J=9Hz)、6.59(1H,d,J=
2Hz)、6.51(1H,d,J=2Hz)、5.93(1H,d,J=2H
z)、5.91(1H,d,J=2Hz)、3.93(3H,m)、3.80(
3H,s)、3.72(1H,m)、3.60−3.50(2H,m)、3.1
5(2H,m)、3.0
2(1H,d,J=18Hz)、2.43(4H,q,J=9Hz)、1.82
(2H,m)、1.08(6H,t,J=9Hz)、1.05(3H,t,J=
9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 589(MH+)
元素分析(C34H40N2O7・0.25H2O)
C H N
計算値 68.84 6.88 4.72
実測値 68.80 6.59 4,52
実施例13 トランス,トランス−2−(3−メトキシ−4−プロポキシフェニル)−4−( 7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエ チル)フェニルアミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.22(1H,s)、7.21
(1H,m)、7.09(2H,d,J=10Hz)、7.02(1H,dd,
J=9及び3Hz)、6.93(1H,d,J=2Hz)、6.87(1H,d
,J=9Hz)、6.61(1H,d,J=2Hz)、6.53(1H,
d,J=2Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz),5.91(1H,d,
J=2Hz)、3.97(3H,q,J=9Hz)、3.84(3H,s)、3
.82(3H,s)、3.70(1H,m)、3.60−3.45(2H,m)
、3.15(2H,m)、3.02(1H,d,J=18Hz)、2.42(4
H,q,J=9Hz)、1.85(2H,m)、1.08(6H=t,J=9H
z)、1.05(3H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 619(MH+)
元素分析(C35H42N2O8)
C H N
計算値 67.94 6.84 4,53
実測値 67.65 6.98 4.44
実施例14 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジブロモ)フェニルアミノカルボニル メチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順で製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.58(1H,bs)、7.5
8(2H,d,J=9Hz)、7.40(2H,bd,J=10Hz)、7.0
2(1H,t,J=9Hz)、6.91(2H,d,J=9Hz)、6.86(
1H,m)、6.76(1H,d,J=9Hz)、5.93(2H,s)、3.
98(1H,bd,J=10Hz)、3.81(3H,s)、3.73(2H,
m),3.55(1H,bd,J=15Hz)、3.13(2H,m)、3.0
1(1H,bd,J=18Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 633(MH+)
元素分析(C27H24Br2N2O6・0.3H2O)
C H N
計算値 50.85 3.89 4.39
実測値 50.45 3.48 4.22
実施例15 [2R,3R,4S]−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸塩酸塩 実施例15A−E トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルの代替製造方法 実施例15A 5−(2−ニトロビニル)−1,3−ベンゾジオキソール
窒素下、機械的に撹拌しながら、ピペロナール(15.55kg、103.5
mol)に、酢酸アンモニウム(13.4kg、173.8mol)、酢酸(4
5.2kg)及びニトロメタン(18.4kg、301.4mol)を順次添加
した。混合物を70℃に加温した。約30分後、黄色生成物が結晶化し始めた。
反応温度が80℃上昇し、最小量のピペロナールが残るまで約10時間撹拌した
。やや粘稠な反応混合物を10℃に冷却し、濾過した。沈殿を酢酸(2×8kg
)、次いで水(2×90kg)で洗浄した。生成物を窒素パージ下、次いで50
℃の真空オーブン中で2日間乾燥して、標記化合物15.94kg(80%)を
黄褐色固体として得た。実施例15B (4−メトキシベンゾイル)酢酸エチル
トルエン(15.2kg)中のt−アミル酸カリウム(25wt%、50.8
kg、99.26mol)を窒素下、機械的に撹拌しながら5℃に冷却し、ここ
にトルエン中の4−メトキシアセトフェノン(6.755kg、44.98mo
l)及び炭酸ジエチル(6.40kg、54.18mol)を含む混合物を温度
を10℃以下に維持しながら1時間要して添加した。HPLCで4−メトキシア
セトフェノンが検出されなくなるまで反応混合物を60℃に8時間加熱した。混
合物を20℃に冷却し、温度を<20℃に維持しながら酢酸(8kg)及び水(
90kg)の混合物を30分間を要して添加することによりクエンチした。層を
分離し、有機層を5%重炭酸ナトリウム溶液(41kg)で洗浄し、14.65
kgまで濃縮した。蒸留中温度を50℃以下に維持した。濃縮された黄色生成物
を、外部標準を用いてHPLCで分析したところ、収量は9.40kg(94%
)であることが判明した。実施例15C 2−(4−メトキシベンゾイル)−4−ニトロメチル−3−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)酪酸エチル
THF(56kg)に懸濁させた実施例15Aで得た化合物
(7.5kg、37.9mol)を窒素下、機械的に撹拌しながら、ここに実施
例15Bで得た化合物(8.4kg、37.9mol)を添加した。混合物を1
7℃に冷却し、ナトリウムエトキシド(6.4g、0.095mol)を添加し
、反応物を30分間撹拌した。約15分後、ニトロスチレンは完全に溶解した。
ナトリウムエトキシド(6.4g、0.095mol)を添加し、HPLCがケ
トエステル残留量が1面積%未満であることを示すまで混合物を25℃で撹拌し
た。反応物を32.2kgまで濃縮した。これは、HPLC分析により〜14.
9kg(95%)であることが判った。実施例15D シス,シス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジオキソル −5−イル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチル
予め水をデカントしたラネーニッケル(20.0g)を、熱電対を備えた撹拌
式水素化装置に導入した。THF(20mL)、実施例15Cで得た粗な化合物
(40.82g、0.0482mol)及び酢酸(2.75mL、0.0482
mo1)を順次添加した。水素の吸収が劇的に遅くなるまで、混合物を60
psiの水素雰囲気下に置いた。TFAを添加し、HPLCが残留イミンは存在
せず且つニトロンの残留量が<2面積%であることを示すまで混合物を200p
siで水素化した。触媒を濾別し、メタノール(100mL)で洗浄した。濾液
をHPLCで分析し、13.3g(収率75%)のシス,シス−ピロリジン化合
物を含むことが判明した。濾液を濃縮し、追加のTHF(200mL)でチェイ
スし(chase)、最終容量を100mLとした。混合物を2N NaOH溶
液(50mL)で中和し、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100
mL)で抽出した。合わせた殆ど無色の酢酸エチル層を外部標準を用いてHPL
Cで分析すると、13.0g(73%)の標記化合物であることが判った。実施例15E トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチル
実施例15Dで得た化合物(38.1g、103mol)の溶液にエタノール
(200mL)でチェイスして最終容量を100mLとし、ナトリウムエトキシ
ド(3.40g、0.05
0mol)を添加した。混合物を75℃に加熱した。HPLCがシス,シス異性
体の残留量が<3%であることを示したら、混合物を室温に冷却した。生成物を
外部標準を用いてHPLCで分析したところ、34.4g(収率90%)の標記
化合物を含むことが判明した。粗な化合物の溶液を濃縮し、残渣を酢酸イソプロ
ピル(400mL)に取った。有機層を水(2×150mL)で洗浄し、次いで
0.25Mリン酸溶液(2×400mL)で抽出した。合わせたリン酸エステル
層を酢酸エチル(200mL)と一緒に撹拌し、固体重炭酸ナトリウム(21g
)でpH7に中和した。有機層を分離し、標記化合物32.9g(87%)を含
むことが判明した。実施例15F [2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−ピロリジン−3−カルボン酸
実施例1で得たラセミアミノエステル(32.9g)をアセトニトリル(50
mL)に溶解させた。(S)−(+)−マンデル酸(2.06g、0.0136
mmol)を添加し、溶解させた。混合物に生成物をシードし、室温で16時間
撹拌した。
反応混合物を0℃に冷却し、5時間撹拌した。生成物を濾過し、窒素パージ下、
50℃の真空オーブン中で1日間乾燥した。生じた塩(20.0g、0.038
3mol)を酢酸エチル(150mL)及び5%重炭酸ナトリウム溶液(150
mL)に懸濁した。塩が溶解し、二酸化炭素の発生が止まるまで混合物を室温で
撹拌した。有機層を分離し、濃縮した。実施例15G [2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1Eの手順に従って実施例15Fの化合物から製造した。実施例15H [2R,3R,4S]2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸塩酸塩
実施例15Gの化合物(450mg)をイソプロパノール(1
0ml)に溶解させた。僅かに過剰量のエタノール中飽和HClを添加し、生じ
た溶液を10分間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、過剰のHClをイソプロパ
ノールでチェイスした。残渣をエーテルに取り、濾過すると、標記化合物448
mgが白色固体として残った。
MS(DCl/NH3)m/e 531(M+H)+
元素分析(C31H35N2O6Cl)
C H N
計算値 65.66 6.22 4.94
実測値 65.72 6.39 4.65
実施例16 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル−1−((2,6−ジメトキシ)フェニルアミノカルボニル メチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例16A 2,6−ジメトキシアニリン
2,6−ジメトキシ安息香酸(2.00g)11.0mmol)の1,2−ジ
クロロエタン(45mL)溶液を室温で撹拌
しながら、該溶液にN−メチルモルフォリン(1.45mL、13.2mmol
)及びジフェニルホスホリルアジド(2.60mL、12.1mmol)を順次
添加した。混合物を75℃で2時間加熱後、ヨウ化第一銅(150mg)及びベ
ンジルアルコール(2.27mL、22.0mmol)を添加し、一晩加熱した
。溶媒を真空下で除去し、残渣をヘキサン−酢酸エチル(4:1)を溶離液とす
るシリカゲルクロマトグラフィーにかけると、中間体のカルバメート(1.50
g、収率48%)を白色結晶性固体として得た。固体をメタノール(15mL)
に溶解し、10%パラジウム/炭素(500mg)を含む窒素をパージしたフラ
スコに導入した。混合物を水素バルーン下に置き、室温で4時間撹拌した。混合
物をセライトパッドを用いて濾過し、溶媒を真空下で除去して、標記化合物(8
00mg、収率48%)を得た。実施例16B トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジメトキシ)フェニルアミノカルボニ ルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を、実施例1Dの2,4,6−トリメチルアニリンを実施例16A
の化合物に換えて実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.18(1H,bs)、7.3
9(2H,bd,J=9Hz)、7.17(1H,t,J=9Hz)、6.99
(1H,d,J=2Hz)、6.90(2H,d,J=9Hz)、6.86(1
H,d,J=2Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、6.56(2H,
d,J=9Hz)、5.93(2H,s)、3.88(1H,bd,J=10H
z)、3.81(3H,s)、3.71(6H,s)、3.70(2H,m),
3.49(1H,bd,J=15Hz)、3.03(2H,m)、2.85(1
H,bd,J=18Hz)
NMR(DCl,NH3)m/e 535(MH+)
元素分析(C29H30N2O8・0.75AcOH)
C H N
計算値 63.20 5.74 4.83
実測値 63.18 5.34 4.79実施例17 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((4−ブロモ−2,6−ジエチル)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例17A 4−ブロモ−2,6−ジエチルアニリン
室温で、2,6−ジエチルアニリン(10.0g,67.0mmol)の酢酸
(50mL)溶液を撹拌しながら、該溶液に臭素(10.4mL、201mmo
l)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル
(200mL)で希釈し、5%亜硫酸水素ナトリウム(4×50mL)及びブ
ラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で除去した
。残渣を、ヘキサン−酢酸エチル(9:1)を溶離液とするシリカゲルクロマト
グラフィーにかけて、標記化合物(3.28g、収率21%)を得た。実施例17B トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル−4−(1,3−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((4−ブロモ−2,6−ジエチル)フェニルアミノ カルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を、実施例1Dの2,4,6−トリメチルアニリンを実施例17A
の化合物に換えて実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.21(1H,bs)、7.3
8(2H,d,J=9Hz)、7.23(2H,s)、6.92(2H,d,J
=9Hz)、6.88(1H,d,J=2Hz)、6.82(1H,dd,J=
8及び2Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、5.93(1H,d,J
=2Hz)、5.91(1H,d,J=2Hz)、3.95(1H,d,J=9
Hz)、3.82(3H,s)、3.72(1H,m)、3.52(1H,m)
,3.45(1H,d,J=18Hz)、3.14(2H,m)、3.00(1
H,d,J=18Hz)、2.39(4H,q,J=9Hz)、1.07(6H
,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 609(MH+)
元素分析(C31H33BrN2O6)
C H N
計算値 61.09 5.46 4.60
実測値 60.80 5.35 4,54
実施例18 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル−4−(1,3−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((2−エチル−6−メチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.32(1H,bs)、7.3
8(2H,d,J=9Hz)、7.20−7.10(3H,m)、6.92(2
H,d,J=9Hz)、6.87(1H,d,J=2Hz)、6.82(1H,
dd,J=8及び2Hz)、6.76(1H,d,J=9Hz)、5.94(1
H,d,J=2Hz)、5.92(1H,d,J=2Hz)、3.95(1H,
d,J=9Hz)、3.82(3H,s)、3.73(1H,m),3.55(
1H,dd,J=1
2及び6Hz)、3.47(1H,d,J=18Hz),3.14(2H,m)
、3.02(1H,d,J=18Hz)、2.44(2H,q,J=9Hz)、
2.10(3H,s)、1.10(3H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 517(MH+)
元素分析(C30H32N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 68.56 6.33 5.33
実測値 68.58 6.29 5.13
実施例19 ランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジオ キソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリエチル)フェニルアミノカルボ ニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチル 実施例19A トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリエチル)フェニルアミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、(窒素をパージした)無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)
中の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウ
ム(II)(ジクロロメタンとの1:1複合体)(13mg)及び炭酸セシウム(
307mg、0.942mmol)の混合物に、無水テトラヒドロフラン(8m
L)中の(実施例17で製造した)トランス,トランス−2−(4−メトキシフ
ェニル)−4−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−(4−ブロモ−
2,6−ジエチルフェニル)アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カル
ボン酸エチル(200mg、0.314mmol)を添加した。混合物を室温で
10分間撹拌後、テトラヒドロフラン中の1.0M トリエチルボラン(0.4
71mL、0.471mmol)を添加した。反応物を窒素下、65℃で一晩撹
拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2×30mL)
及びブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で除
去した。残渣を、ヘキサン−酢酸エチル(3:1)を溶離液とするシリカゲルク
ロマトグラフィーにかけて、標記化合物(110mg、収率60%)を得た。実施例19B トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,4,6−トリエチル)フェニルアミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1Eに記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.22(1H,bs)、7.3
8(2H,d,J=9Hz)、6.95(2H,s)、6.91(2H,d,J
=9Hz)、6.84(1H,d,J=2Hz)、6.82(1H,dd,J=
8及び2Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、5.93(1H,d,J
=2Hz)、5.91(1H,d,J=2Hz)、3.95(1H,d,J=1
0Hz)、3.82(3H,s)、3.71(1H,m)、3.52(1H,d
d,J=9及び2Hz)、3.46(1H,d,J=18Hz)、3.13(2
H,m)、3.00(1H,d,J=18Hz)、2.60(2H,q,J=9
Hz),2.40(4H,q,J=9Hz)、1.22(3H,t,J=9Hz
)、1.08(6H,t,J=9Hz)MS(DCl,NH3)m/e 559
(MH+)
元素分析(C33H38N2O6・0.25H2O)
C H N
計算値 70.38 6.89 4.97
実測値 70.18 7.14 4.63
実施例20 [2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチル)フェニルアミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例20A [2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−3 −カルボン酸
実施例3で得たラセミアミノエステル(8.00g)をTHF(100mL)
中のジ−tert−ブチルジカーボネート(4.45g)と合わせた。トリエチ
ルアミン(10mL)を添加し、生じた溶液を室温で3時間撹拌した。溶媒を真
空下で除去し、残渣をEtOAcに取り、1N H3PO4水溶液、ビカーボ(b
icarb)及びブラインで順次洗浄した。粗な生成物を
エタノール(30mL)に溶解し、2.5N NaOH溶液(12mL)を添加
し、混合物を室温で一晩撹拌した後、50℃に2時間加温した。溶媒を真空下で
除去し、残渣を水及びエーテルに分配した。水性抽出物を1N H3PO4水溶液
で酸性とし、EtOAcで2回抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2
SO4で乾燥して、トランス,トランス−2−(4−プロポキシフェニル)−4
−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−ピロリジン−3−カルボン酸9.2gを得た。この物質をEtOAc(30
mL)に溶解し、(R)−(+)−α−メチルベンジルアミン(1.3mL)を
添加した。溶液を10分間撹拌し、溶媒を真空下で除去し、エーテル(50mL
)を添加し、生じた溶液をシードした。一晩放置後、溶媒を真空下で除去し、残
渣をエーテル(70mL)に取り、濾過した。固体生成物をEtOAc/エーテ
ルから再結晶した。結晶性物質を、1N H3PO4及びEtOAcの2相混合物
中で激しく撹拌した。有機層をデカントし、次いでブラインで洗浄し、Na2S
O4で乾燥した。実施例20B [2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチル
実施例20Aの化合物をエタノールに溶解し、氷浴で冷却した。ガス状HCl
を、飽和するまで溶液に通気した。生じた溶液を室温に加温し、窒素ブランケッ
ト下で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をビカーボに取り、EtOA
cで抽出した。有機層をデカントし、次いでブラインで洗浄し、Na2SO4で乾
燥した。実施例20C [2R,3R,4S]2−(4−プロポキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾ ジオキソル−5−イル)−1−(N−(2,6−ジエチルフェニル)アミノカル ボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1Eの手順に従って実施例20Bの化合物から製造した。
MS(DCl/NH3)m/e 559(M+H)+
元素分析(C33H38N2O6・0.2H2O)
C H N
計算値 70.49 6.88 4.98
実測値 70.52 6.78 4.85
実施例21 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジイソプロピル)フェニルアミノカル ボニルメチルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.29(1H,bs)、7.3
9(2H,d,J=9Hz)、7.29(1H,m)、7.15(2H,d,J
=9Hz)、6.93(2H,d,J=9Hz)、6.85(1H,d,J=2
Hz),6.83(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.74(1H,d,J
=9Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz)、5.91(1H,d,J=2
Hz)、3.96(1H,d,J=10Hz)、3.83(3H,s)、3.7
3(1H,m)、3.55(1H,dd,J=12及び6Hz)、3.50(1
H,d,J=18Hz)、3.14(2H,m)、3.01(1H,
d,J=18Hz)、2.84(2H,m)、1.16(6H,d,J=8Hz
)、1.05(6H,d,J=8Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 559(MH+)
元素分析(C33H38N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 69.82 6.92 4.93
実測値 69.69 6.63 4.89
実施例22 トランス,トランス−2−(4−メトキフェニル−4−(1,3−ベンゾジオキ ソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル−4−メチル)フェニルアミノカ ルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例19に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.20(1H,bs)、7.3
8(2H,d,J=9Hz)、6.92(4H,m)、6.86(1H,d,J
=2Hz)、6.82(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.75(1H,d
,J=9Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz)、5.91(1H,d,J
=2Hz)、3.95(1H,d,J=10Hz)、3.
81(3H,s)、3.72(1H,m),3.55(1H,dd,J=9及び
2Hz)、3.45(1H,d,J=18Hz)、3.13(2H,m)、3.
00(1H,d,J=18Hz)、2.39(4H,q,J=9Hz)、2.2
8(3H,s)、1.07(6H,t,J=9Hz)
NMR(DCl,NH3)m/e 545(MH+)
元素分析(C32H36N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 69.42 6.74 5.06
実測値 69.43 6.57 4.94
実施例23 (2R,3R,4S)−2−(4−エトキシフェニル−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2,6−ジエチル)フェニルアミノカルボニル メチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例20に記載の手順に従って実施例10のラセミアミノエス
テルから製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.32(1H,bs)、7.3
8(2H,d,J=9Hz)、7.21(1
H,m)、7.12(2H,d,J=10Hz)、6.90(3H,m)、6.
83(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.74(1H,d,J=9Hz)、
5.94(1H,d,J=2Hz)、5.92(1H,d,J=2Hz)、4.
05(2H,m)、3.96(1H,d,J=10Hz)、3.72(1H,m
)、3.53(1H,dd,J=10及び3Hz)、3.47(1H,d,J=
18Hz)、3.13(2H,m)、3.02(1H,d,J=18Hz)、2
.44(4H,q,J=9Hz)、1.42(3H,t,J=9Hz)、1.0
8(6H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 545(MH+)
元素分析(C32H36N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 69.42 6.74 5.06
実測値 69.67 6.73 4.98
実施例24 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((4−カルボキシ−2,6−ジエチル)フェニル アミノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例19に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,DMSO)δ 7.68(2H,bs)、7.5
4(2H,d,J=9Hz)、7.27(2H,m)、6.93(2H,d,J
=9Hz)、6.83(2H,m)、5.98(2H,s)、3.92(1H,
d,J=9Hz)、3.76(3H,s)、3.62(1H,m)、3.45−
3.00(2H,m)、3.00−2.80(3H,m)、2.44(4H,q
,J=9Hz)、1.04(6H,t,J=9Hz)
NMR(DCl,NH3)m/e 575(MH+)
元素分析(C32H34N2O8・0.5H2O)
C H N
計算値 65.85 6.04 4.80
実測値 66.03 5.84 4.67
実施例25 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((4−ニトロ−2,6−ジエチル)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例25A 2,6−ジエチル−4−ニトロアニリン
0℃において、2,6−ジエチルアニリン(5.0g、34mmol)の濃硫
酸(30mL)溶液を撹拌しながら、該溶液に濃硝酸(15.9M、2.10m
L、34mmol)を滴下した。冷却浴を外し、反応物を室温で3時間撹拌した
。反応混合物を氷に注入した後、溶液を4N水酸化ナトリウムを用いて中和し、
ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し
、溶媒を真空下で除去して、標記化合物を得た。実施例25B トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((4−ニトロ−2,6−ジエチル)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を、実施例1Dの2,4,6−トリメチルアニリンを実施例25A
の化合物に換えて実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.38(1
H,bs)、7.77(1H,d,J=9Hz)、7.38(2H,d,J=9
Hz)、7.24(1H,d,J=9Hz)、6.92(2H,d,J=9Hz
)、6.88(1H,d,J=2Hz)、6.82(1H,dd,J=8及び2
Hz)、6.75(1H,d,J=9Hz)、5.93(1H,d,J=2Hz
)、5.91(1H,d,J=2Hz)、3.97(1H,d,J=9Hz)、
3.83(3H,s)、3.74(1H,m)、3.48(2H,m)、3.1
8(2H,m)、3.04(1H,d,J=18Hz)、2.63(2H,m)
、2.44(2H,q,J=9Hz)、1.10(3H,t,J=9Hz)、1
.08(3H,t,J=9Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 576(MH+)
元素分析(C31H33N3O8・0.75H2O)
C H N
計算値 63.20 5.90 7.13
実測値 63.30 5.81 7.14実施例26 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−((2−イソプロピル−6−メチル)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を実施例1に記載の手順により製造した。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.35(1H,bs)、7.3
9(2H,d,J=9Hz)、7.18(2H,m)、7.07(1H,dd,
J=9及び2Hz)、6.92(2H,d,J=9Hz)、6.86(1H,d
,J=2Hz)、6.82(1H,dd,J=8及び2Hz)、6.75(1H
,d,J=9Hz)、5.94(1H,d,J=2Hz)、5.92(1H,d
,J=2Hz)、3.96(1H,d,J=10Hz)、3.83(3H,s)
、3.72(1H,m)、3.50(2H,m)、3.15(2H,m)、3.
02(1H,d,J=18Hz)、2.86(1H,m)、2.09(3H,s
)、1.16(3H,d,J=8Hz)、1.07(3H,d,J=8Hz)
MS(DCl,NH3)m/e 531(MH+)
元素分析(C31H34N2O6・0.5H2O)
C H N
計算値 69.00 6.54 5.19
実測値 69.27 6.67 5.21
実測値27 トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−(N−(2−エチル−6−メトキシ)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸 実施例27A 3−オキソ−4−(3−メトキシ−2−ニトロフェニル)−プロピオン酸エチル
エチルマロン酸カリウム(3.68g)をDMF(12mL)中の塩化マグネ
シウム(2.29g)と合わせた。反応混合物を60℃で4時間加熱した。生じ
た混合物を室温に冷却した。同時に、3−メトキシ−2−ニトロ安息香酸(3.
4g)をDMF(12mL)に溶解した。1,1−カルボニルジイミダゾール(
3.06g)を添加し(ガス発生)、生じた溶液を(室温で4時間撹拌後)マロ
ネート混合物に添加した。生じたスラ
リーを室温で14時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をEtOAcに取
り、1N H3PO4、ビカーボ及びブラインで順次洗浄し、真空下で濃縮した。実施例27B 2−ニトロ−3−(1−ヒドロキシエチル)−アニソール
実施例27Aの化合物(3.2g)を濃硫酸(50ml)に溶解し、室温で4
8時間撹拌した。反応混合物を氷(300mL)に注ぎ、EtOAcで2回抽出
した。有機抽出物を水、ビカーボ及びブラインで順次洗浄し、真空下で濃縮した
。粗な生成物を160℃で3時間ニートに加熱した。生じた暗褐色残渣をEtO
Acで抽出した。有機抽出物を濃縮した。粗な生成物をエタノール(15mL)
に溶解し、ホウ水素化ナトリウム(450mg)を添加し、生じた溶液を室温で
2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を10%HCl水溶液に取り、1
5分間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出し、有機抽出物をビカーボ及びブラ
インで順次洗浄し、真空下で濃縮した。粗な生成物を、EtOAc/ヘキサン(
1:1)を溶離液とするシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけること
により精製して、標記化合物1.08g(総収率32%)を無色油状物と
して得た。実施例27C 2−エチル−6−メトキシアニリン
実施例27Bの化合物(310mg)をTHF(10mL)に溶解し、H3P
O4(1.5mL)、次いで10%パラジウム/炭素(50mg)を添加した。
生じた混合物に窒素をパージし、次いで、水素バルーン下に置き、一晩撹拌した
。ビカーボを注意深く添加し、混合物をセライトパッドを通して濾過した。濾液
をEtOAcで抽出し、有機抽出物をビカーボ及びブラインで洗浄し、真空下で
濃縮した。粗な生成物を、エーテル/ヘキサン(1:1)を溶離液とするシリカ
ゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物102mg(収
率43%)を無色油状物として得た。実施例27D トランス,トランス−2−(4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジ オキソル−5−イル)−1−(N−(2−エチル−6−メトキシ)フェニルアミ ノカルボニルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸
標記化合物を、2,4,6−トリメチルアニリンを実施例2
7Cの化合物に換えて実施例の手順に従って製造した。1
H NMR(300MHz,CD3OD)δ 1.10(t,J=8Hz,3H
)、2.48(d,J=8Hz,2H)、3.4−3.9(m,7H)、3.7
3(s,3H)、3.84(s,3H)、5.93(s,2H)、6.80(d
,J=8Hz,1H)、6.86(d,J=8Hz,2H)、6.93(dd,
J=2,8Hz,1H)、7.03(bd d,J=9Hz,2H)、7.07
(d,J=2Hz,1H)、7.23(t,J=8Hz,1H)、7.53(b
d d,J=9Hz,2H)
MS (APCl)m/e 533(M+H)+
元素分析(C30H32N2O7・0.7TFA)
C H N
計算値 61.59 5.38 4,57
実測値 61.27 5.44 4.61
本明細書に記載の化合物はエンドセリン受容体への結合を介して作用すること
を示すために、エンドセリンをその受容体から転位させる能力について本発明化
合物を評価した。結合アッセイ ETB受容体 豚小脳からの膜の調製
豚小脳を、0.25M ショ糖及びプロテアーゼ阻害剤(3mM EDTA、
0.1mM PMSF及び5μg/ml Pepstatin A)を含有する
10mM Hepes(pH7.4)25容量(w/v)中で3−10 sec
polytronを用いて13,500rpmで10秒間隔でホモジナイズし
た。混合物を1000×gで10分間遠心した。上清を集め、30,000×g
で30分間遠心した。沈殿を上記プロテアーゼ阻害剤を含有する緩衝液A(20
mM Tris、100mM NaCl、10mM MgCl2、pH7.4)
に再懸濁し、再び遠心した。最終ペレットを上記プロテアーゼ阻害剤を含有する
緩衝液Aに再懸濁し、使用するまで−80℃で保存した。タンパク質含量をBi
o−Rad色素結合タンパク質アッセイにより測定した。膜への[125I]ET−3結合
結合アッセイを、0.1%BSAで前処理した96小孔−微量定量プレートで
実施した。細胞から調製した膜を、緩衝液B
(0.2% BSA、0.1mM PMSF、5μg/ml Pepstati
n A、0.025%バシトラシン及び3mMEDTAを含有する20mM T
ris、100mM NaCl、10mM MgCl2、pH7.4)中で10
0倍まで希釈して、最終濃度を0.2mg/ml−タンパク質とした。競合研究
では、膜(0.02mg)を漸増濃度の非標識ET−3または試験化合物の存在
下で0.1nMの[125I]ET−3(最終容量0.2ml)と25℃で4時間
インキュベートした。インキュベート後、非結合リガンドを、PHD細胞収集装
置(マサチューセッツ州に所在のCambridge Technology,
Inc.)においてガラス繊維ろ紙ストリップを用いる真空濾過法により結合リ
ガンドから分離し、次いで前記ろ紙ストリップを食塩液(1ml)で3回洗浄し
た。非特異的結合を、1μM ET−1の存在下で調べた。データを表1に示す
。1μM濃度での阻害率(%)を示す。データから、本発明化合物はエンドセリ
ン受容体に結合することが明らかである。表1 結合データ 本発明化合物の血圧を低下させる能力は、Matsumuraら、Eur.J
.Pharmacol.185 103(1990)及びTakataら、Cl
in.Exp.Pharmacol.Physiol.10 131(1983
)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物のうっ血性心不全を治療する能力は、Marguliesら、C
irculation 82 2226(1990)に
記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の心筋虚血を治療する能力は、Watanabeら、Natur
e 344 114(1990)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の冠動脈性アンギナ(coronary angina)を治療
する能力は、Heistadら、Circ.Res.54 711(1984)
に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の脳血管痙攣を治療する能力は、Nakagomiら、J.Ne
urosurg.66 915(1987)またはMatsumuraら、Li
fe Sci.49 841−848(1991)に記載されている方法に従っ
て立証され得る。
本発明化合物の脳虚血を治療する能力は、Haraら、European J
.Pharmacol.197:75−82(1991)に記載されている方法
に従って立証され得る。
本発明化合物の急性腎不全を治療する能力は、Konら、J.Clin.In
vest.83 1762(1989)に記載されている方法に従って立証され
得る。
本発明化合物の慢性腎不全を治療する能力は、Benigniら、Kidne
y Int.44 440−444(1993)に記載されている方法に従って
立証され得る。
本発明化合物の胃潰瘍を治療する能力は、Wallaceら、Am.J.Ph
ysiol.256 G661(1989)に記載されている方法に従って立証
され得る。
本発明化合物のシクロスポリンを誘因とする腎毒症を治療する能力は、Kon
ら、Kidney Int.37 1487(1990)に記載されている方法
に従って立証され得る。
本発明化合物のエンドトキシンを誘因とする毒性(ショック)を治療する能力
は、Takahashiら、Clinical Sci.79 619(199
0)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の喘息を治療する能力は、Potvin及びVarma、Can
.J.Physiol.and Pharmacol.67 1213(198
9)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の移植を誘因とするアテローム性動脈硬化症を治療する能力は、
Foeghら、Atherosclerosis78
229−236(1989)に記載されている方法に従って立証され得る
。
本発明化合物のアテローム性動脈硬化症を治療する能力は、Bobikら、A
m.J.Physiol.258 C408(1990)及びChobania
nら、Hypertension 15 327(1990)に記載されている
方法に従って立証され得る。
本発明化合物のLPL関連リポタンパク質異常を治療する能力は、Ishid
aら、Biochem.Pharmacol.44 1431−1436(19
92)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の増殖性疾患(proliferative diseases
)を治療する能力は、Bunchman ET及びCA Brookshire
、Transplantation Proceed.23 967−968(
1991)、Yamagishiら、Biochem.Biophys.Res
.Comm.191 840−846(1993)及びShichiriら、J
.Clin.Invest.87 1867−1871(1991)に記載され
ている方法に従って立証され
得る。増殖性疾患には、平滑筋増殖、全身性硬化症、肝硬変、成人呼吸窮迫症候
群、特発性心筋症、エリテマトーデス、糖尿病性網膜症または他の網膜症、乾癬
、強皮症、前立腺肥大、心臓過形成(cardiac hyperplasia
)、動脈損傷後の再発狭窄症、または他の病因による血管狭窄症が含まれる。
本発明化合物の急性もしくは慢性肺高血圧症を治療する能力は、Bonval
letら、Am.J.Physiol.266 H1327(1994)に記載
されている方法に従って立証され得る。肺高血圧症には、うっ血性心不全、僧帽
弁狭窄症、肺気腫、肺線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性呼吸窮迫症
候群(ARDS)、高所病、化学物質接触が含まれ、特発性であり得る。
本発明化合物の血小板凝集及び血栓症を治療する能力は、McMurdoら、
Eu.J.Pharmacol.25951(1994)に記載されている方法
に従って立証され得る。
本発明化合物のガンを治療する能力は、Shichiriら、J.Clin.
Invest.87 1867(1991)に記載されている方法に従って立証
され得る。
本発明化合物のIL−2(及び他のサイトカイン)仲介心臓毒性及び脈管透過
性障害を治療する能力は、Klemmら、Proc.Natl.Acad.Sc
i.92 2691(1995)に記載されている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の侵害受容を治療する能力は、Yamamotoら、J.Pha
rmacol.Exp.Therap.271 156(1994)に記載され
ている方法に従って立証され得る。
本発明化合物の大腸炎を治療する能力は、Hogaboamら、Eur.J.
Pharmacol.309 261−269(1996)に記載されている方
法に従って立証され得る。
本発明化合物の腎移植時の虚血−再灌流傷害を治療する能力は、Aktanら
、Transplant Int.9 201−207(1996)に記載され
ている方法に従って立証され得る。
本発明化合物のアンギナ、肺高血圧症、レイノー病及び偏頭痛を治療する能力
は、Ferro及びWebb、Drugs 51 12−27(1996)に記
載されている方法に従って立証され得る。
本発明の化合物は、無機もしくは有機酸から誘導される塩の形態で使用され得
る。これらの塩には、非限定的に、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエ
ン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪
酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、シクロペン
タンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、グルコヘプタン酸
塩、グリセロリン酸塩、半硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、
乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンス
ルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプ
ロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石
酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が含まれ
る。また、塩基性窒素含有基を、ハロゲン化低級アルキル(例えば、塩化メチル
、エチル、プロピル及びブチル、臭化メチル、エチル、プロピル及びブチル、及
びヨウ化メチル、エチル、プロピル及びブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫
酸ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミル)、長鎖ハロゲン化
物(例えば、塩化デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリル、臭化デシル、
ラウリル、ミリスチル及びステアリル、及びヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチ
ル及びステアリル)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジル及びフェネ
チル)等のような物質で4級化させてもよい。こうすると、水もしくは油に可溶
性または分散性の生成物が得られる。
医薬的に許容され得る酸付加塩を形成するために使用され得る酸の例には、無
機酸、例えば塩酸、硫酸及びリン酸のような無機酸、及びシュウ酸、マレイン酸
、コハク酸及びクエン酸のような有機酸か含まれる。塩基付加塩は、式(I)の
化合物の最終単離及び精製中にin situで製造することも、またカルボン
酸官能基を適当な塩基(例えば、医薬的に許容され得る金属カチオンの水酸化物
、炭酸塩または重炭酸塩)、アンモニア、または有機第1級、第2級もしくは第
3級アミンと反応させることにより製造することもできる。前記医薬的に許容さ
れ得る塩の非限定例には、アルカリ金属及びアルカリ土類金属をベースとするカ
チオン(例えば、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、アルミニウム塩等)、及び非毒性アンミニウム、第4級アンモニウ
ム及びアミ
ンカチオン(例えば、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチル
アンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、エチルアミン等)が含まれる。塩基付加塩の製造のために使用される他
の代表的な有機アミンには、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールア
ミン、ジエタノールアミン、ピペラジン等が含まれる。
本発明の化合物は、ヒト及び他の哺乳動物においてエンドセリンを拮抗させる
ために有用である。また、本発明の化合物は、ヒト及び他の哺乳動物において、
高血圧症、急性または慢性肺高血圧症、レイノー病、うっ血性心不全、心筋虚血
、再灌流傷害、冠動脈性アンギナ、脳虚血、脳血管痙攣、慢性または急性腎不全
、非ステロイド性消炎剤を誘因とする胃潰瘍、シクロスボリンを誘因とする腎毒
症、エンドトキシンを誘因とする毒性、喘息、線維性または増殖性疾患(平滑筋
増殖、全身性硬化症、肝硬変、成人呼吸窮迫症候群、特発性心筋症、エリテマト
ーデス、糖尿病性網膜症または他の網膜症、乾癬、強皮症、前立腺肥大、心臓過
形成、動脈損傷後の再発狭窄症、または他の病因による血管狭窄症を含む)、L
PL関連リポタンパク質異常、移植を誘因とするアテローム性動脈硬化症または
他の一般的な
アテローム性動脈硬化症、血小板凝集、血栓症、ガン、前立腺ガン、LP−2及
び他のサイトカイン仲介心臓毒性及び透過性障害及び侵害受容の治療、特に骨ガ
ンに伴う骨の痛みの治療に対して有用である。
宿主に対して1回もしくは複数回に分けて投与される総1日用量は、例えば、
0.001〜1000mg/kg体重/日の量であり、より一般的には経口投与
の場合0.1〜100mg/kg、非経口投与の場合0.01〜10mg/kg
である。単位投与組成物は、1日用量を構成するような約数量を含み得る。
担体物質と組み合わされて1回投与形態を形成し得る活性成分の量は、治療さ
れる宿主及び特定の投与モードにより異なる。
しかしながら、或る患者に対する特定の投与量レベルは、使用される特定化合
物の活性、年齢、体重、全身健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄
速度、併用薬物及び治療を受ける病気の重篤度を含めた複数の要因に依存するこ
とは理解されよう。
本発明の化合物は、所望により慣用の医薬的に許容され得る非毒性の担体、添
加剤及びベヒクルを含有する単位投与組成物
の形態で経口、非経口、舌下、吸入スプレーにより、直腸、または局所的に投与
され得る。経皮パッチまたはイオン導入デバイスのような経皮投与手段を用いる
局所投与も含まれ得る。本明細書で使用される用語“非経口”は、皮下注射、静
脈注射、筋肉内注射、胸骨内注射または注入を指す。
注射製剤、たとえは無菌の注射用水性または油性懸濁液は、適当な分散剤また
は湿潤剤と懸濁剤を用いる公知の方法に従って調製され得る。無菌の注射製剤は
、非毒性で非経口的に許容され得る希釈剤または溶媒中の無菌の注射用溶液また
は懸濁液、例えば1,3−プロパンジオール溶液であり得る。使用可能な許容さ
れ得るベヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液及び等張性塩化ナトリウム溶
液が含まれる。無菌の不揮発性油も、通常溶媒または懸濁媒体として使用されて
いる。この目的で、合成モノ−及びジ−グリセリドを含めた非刺激性不揮発性油
を使用することができる。更に、オレイン酸のような脂肪酸も注射剤の製造に使
用される。
薬物の直腸投与のための座薬は、薬物を、常温で固体であるが直腸温度で液体
であり、よって直圃で融解して薬物を遊離する適当な非刺激性賦形剤(例えば、
カカオ脂及びポリエチレン
グリコール)と混合して調製され得る。
経口投与用の固体投与形態には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が
含まれる。前記固体投与形態では、活性成分が少なくとも1つの不活性希釈剤(
例えば、スクロース、ラクトースまたはスターチ)と混合される。この投与形態
は、通常不活性希釈剤以外の別の物質、例えば滑沢剤(例えば、ステアリン酸マ
グネシウム)を含み得る。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、投与形態は緩衝剤
をも含み得る。錠剤及び丸剤は更に腸溶性コーティングを有するように調製され
得る。
経口投与用の液体投与形態には、当業界で慣用されている不活性希釈剤(例え
ば、水)を含有する、医薬的に許容され得る乳濁液剤、溶液剤、懸濁液剤、シロ
ップ剤及びエリキシル剤が含まれる。前記組成物は、添加剤、例えば、湿潤剤、
乳化・懸濁剤、甘味料、矯臭剤及び芳香剤をも含み得る。
本発明の化合物をリポソームの形態で投与することもできる。当業界で公知の
ように、リポソームは通常リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソ
ームは、水性媒体に分散されるモノ−もしくはマルチ−ラメラ状水和液晶により
形成される。リポソームを形成し得る非毒性で生理学的に許容され得る代謝
性脂質を使用することができる。リポソーム形態の本発明組成物は、本発明の化
合物に加えて、安定剤、保存剤、賦形剤等を含み得る。好ましい脂質は、天然で
も合成でもよいリン脂質及びホスファチジルコリン(レシチン)である。
リポソームを形成する方法は当業界で公知である。例えば、Prescott
編、「細胞生物学の方法(Methods in Cell Biology)
」、第XIV巻、ニューヨークのAcademic Press(1976)発
行、33頁以降を参照されたい。
代表的な固体投与形態、例えば錠剤またはカプセル剤は、35%w/wの本発
明化合物、50%w/wの予ゼラチン化スターチ(NF)、10%w/wの微結
晶セルロース(NF)及び5%w/wの粉末状タルク(USP)を含有する。
本発明化合物は、単一の活性成分しか含有しない薬剤として投与することがで
きるが、利尿剤、アドレナリン作動性遮断剤、血管拡張剤、カルシウムチャンネ
ル遮断剤、レニン阻害剤、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンギ
オテンシンIIアンタゴニスト、カリウムチャンネル活性剤及び他の心血管剤(c
ardiovascular agents)から独立
に選択される1つもしくはそれ以上の心血管剤と組み合わせて使用することもで
きる。
代表的な利尿剤には、ヒドロクルルチアジド、クロロチアジド、アセタゾラミ
ド、アミロライド、ブメタニド、ベンズチアジド、エタクリン酸、フロセミド、
インダクリノン、メトラゾン、スピロノラクタン、トリアムテレン、クロルサリ
ドン等、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。
代表的なアドレナリン作用性遮断剤には、フェントラミン、フェノキシベンザ
ミン、プラゾシン、テラゾシン、トラジン、アテノロール、メトプロロール、ナ
ドロール、プロプラノロール、チモロール、カルテオロール等、またはその医薬
的に許容され得る塩が含まれる。
代表的な血管拡張剤には、ヒドララジン、ミノキシジル、ジアゾキシド、ニト
ロプルシド等、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。
代表的なカルシウムチャンネル遮断剤には、アムリノン、ベンシクラン、ジル
チアゼム、フェンジリン、フルナリジン、ニカルジピン、ニモジピン、ペルヘキ
シレン、ベラパミル、ガロパミル、ニフェジピン等、またはその医薬的に許容さ
れ得る塩
が含まれる。
代表的なレニン阻害剤には、エナルキレン、ザンキレン、RO42−5892
、PD−134672等、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。
代表的なアンギオテンシンIIアンタゴニストには、DUP753、A−819
88等が含まれる。
代表的なACE阻害剤には、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル等、
またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。
代表的なカリウムチャンネル活性化剤には、ピナシジル等、またはその医薬的
に許容され得る塩が含まれる。
他の代表的な心血管剤には、交感神経遮断剤、例えばメチルドーパ、クロニジ
ン、グアナベンズ、レセルピン等、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれ
る。
本発明の化合物及び心血管剤は、推奨される最大臨床量またはそれより低い用
量で投与され得る。本発明の組成物中の活性化合物の用量レベルは、投与経路、
疾患の重篤度及び患者の応答に応じて所望の治療応答が得られるように変更され
得る。配合剤は、別々の組成物として、または両方の薬物を含有する単
一の投与形態として投与され得る。
配合物として投与するとき、治療剤は、同時にまたは別々に投与される別個の
組成物として調製され得、或いは治療剤は単一組成物として投与され得る。
上記記載は本発明を単に例示するにすぎず、本発明を開示されている化合物、
製造方法、組成物及び方法に限定するものではない。当業者に自明の変更及び修
正も、添付の請求の範囲に限定される本発明の範囲に含まれる。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 13/12 A61K 31/00 613G
25/04 626
35/00 635
43/00 643D
A61K 31/4025 31/40 604
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C
N,CZ,HU,IL,JP,KR,MX,NZ
(72)発明者 ソランセン,ブライアン・ケー
アメリカ合衆国、イリノイ・60087、ウー
クガン、ノース・ルイス・アベニユー・
2620
(72)発明者 ウイン,マーテイン
アメリカ合衆国、イリノイ・60015、デイ
ールフイールド、カーライル・プレイス・
1263
(72)発明者 ジエ,フアン―ソー
アメリカ合衆国、イリノイ・60022、グレ
ンコー、ウツドローン・アベニユー・477
(72)発明者 フオン・ゲルダーン,トーマス・ダブリユ
ー
アメリカ合衆国、イリノイ・60071、リツ
チモンド、ウエスト・ソロン・ロード・
4209
(72)発明者 ヘンリー,ケニース・ジエイ
アメリカ合衆国、イリノイ・60085、ウー
クガン、サウス・ウエスト・アベニユー・
1047