JP2000505559A - プリオン病の検出方法 - Google Patents

プリオン病の検出方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はヒツジのスクラピー、ウシ海綿状脳症、ヒトのクロイツフェルト−ヤコブ病などのプリオン病を検出する方法を提供し、これによって生存動物から標本調製可能な組織中に異常タンパクまたはプリオンタンパクを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】 プリオン病の検出方法 発明の分野 本発明は海綿状脳症(SEs)とも呼ばれるプリオン病の分野に関し、たとえ ば、ヒツジのスクラピー、ウシ海綿状脳症(BSE,狂牛病)、ヒトのクロイツフ ェルト−ヤコブ病(CJD)およびクールーなどに関する。プリオン病は取分け プリオンタンパクの摂取あるいは接種を経て伝染し得るものであり、医原性に発 生するが、伝染の証拠のない何らかの理由であるいは遺伝的根拠によっても起こ る。 序章 プリオン病は世の関心の的となっているものであり、最近、英国でティーンエ イジャーおよび農夫に予期せざるCJDの例が検出されたことにより一層の関心 を呼んでいる。そこではプリオンタンパクが肉の消費を経てウシからヒトに伝染 するとの仮説が出されたが、それはBSEがヒトに伝染してCJDを惹起こすこ とを意味している。 いくつかの要因が世間の関心を高めている。 a)SEsの原因因子、いわゆるプリオンタンパクの性質が未知であり、少な くとも論争の的になっていること。 b)その性質が何であれ、その因子は他の感染性因子を除去する手法(たとえ ば、加熱)に非常に抵抗性であること。 c)一旦発症すると治療の介入は明らかに不可能であること。 d)SEsには極端に長い潜伏期間があること。 e)前臨床段階に用い得る実用的な感度のよい特異的診断法が存在しないこと である。 これらの全てが一般に「爆弾を抱えて生きている」という感覚を与えている。 プリオンタンパクが肉および肉製品に存在する可能性が健康上の脅威となるのみ ならず、輸血に使用する血液および血液製剤に存在する可能性、動物起源の医薬 品、動物起源の化粧品、細胞培養に使用する血清、要するに、動物起源の広範な 一連の製品に存在する可能性がヒトおよび動物の健康に脅威となる可能性を与え ている。 今日まで、スクラピーおよび他の伝染性海綿状脳症の確定診断は、この病気の 臨床徴候のある動物またはヒトから死後試験期間中に採取した脳の組織学的試験 に依存していた。異常もしくは変性タンパク(PrPSc,プリオンタンパク)の 沈殿物が疾患動物の脳に検出される。このタンパクはプロティナーゼKによる消 化、その他正常タンパクの変性、溶解または除去などの種々の方法にまるで非感 受性である。異常タンパクは、プリオン病の病因の中心と考えられる。特定の核 酸が存在しない故に古典的な微生物学法では感染ではないに拘わらず、異常タン パクそれ自身が原因因子とみなされ、感受性動物がそのような異常タンパクを体 内に取り込んだ場合(すなわち、摂取、接種、またはPrPタンパク、PrPcの 正常品遺伝子の突然変異を経ることにより)、連鎖反応が起こり、最終的にプリ オン病の臨床的徴候に至ることになる。連鎖反応は、動物の体内に存在する正常 タンパクから形成されたさらに異常なタンパクの形成を必然的に伴う。正常形と 異常形は、さらに異常形を産生させる方法で相互に作用する。異常形はタンパク 分解作用に強く抵抗するので、変化したプリオンタンパクの沈殿物が、特に脳と 中枢神経系(CNS)に形成され、海綿状脳症を起こし、さらに脳疾患の臨床徴 候を惹起する。 SE−感染もしくは罹患動物およびヒトは疾患特異免疫応答を欠いているので 、(数年を要する)臨床徴候が表出する前に個体を確認するのはこれまで実際不 可能であった。SEsと矛盾なく関連する生物学的、血液学的または全体的な病 理学的異常はない。それ故、SEsの診断は、臨床徴候の認知、電子脳撮影法も しくは磁気共鳴影像技術(両者ともヒト患者のみに用いる)、あるいは脳の生検に よるより侵襲的な方法に依存している。最終診断は剖検に際し、脳の組織学的試 験により実施する。神経膠症およびニューロン欠失と関連する灰白質の空胞形成 (海綿状変化)から成る神経組織学的病巣は、一般に十分に特徴的である。さら なる確認は脳抽出物のスクラピー関連原線維を証明するか、その構成タンパクP rPScの存在を証明することにより可能である。PrPScはこの疾患と関係があ り、宿主コード化プリオンタンパク(PrP)の異常形であり、異常形は立体配 坐の変化により誘発される。PrPScはウエスタン・ブロッティングあるいは免 疫組織化学などの免疫学的手法により検出可能である。後者の手法は次第にヒト および畜産SE分野の双方において、臨床場面での信頼できる診断手技として益 々受け入れられるようになっている。 実用的前臨床診断試験の探求は研究の主たるトピックであったし、現在もそう である。この研究は一般にバイオアッセイによる感染性の検出、あるいはPrPSc に関連する疾患の検出に集中している。バイオアッセイは最も高感度の検出法 でありながら、これまで実用的診断法となるには余りに煩雑で時間が掛りすぎる 。試験結果は、患者が死亡してから暫くして入手できる程のものであった。 それ故、ほとんどの研究者がPrPScを検出する手法に焦点を絞った。全ての 研究者が、PrPScが原因因子であるという声明に同意するわけではないが、全 員ではないにしてもほとんどがPrPScの存在と疾患の関係が確かに立証されて いることに同意している。CNS外の組織にPrPScが検出されることは、脳の 剖検よりも侵襲度の低い方法を通して試料採取することを可能とし、それによっ て実用的前臨床診断技術の展望が実質的に開けてくるだろう。種々の組織が早期 検出技術の開発試行に用いられている。それは血液、尿、組織線維芽細胞、そし て特に動物分野では、リンパ系組織である。最も将来性のある衝撃的手法の要約 をここに示す(広範な総説はシュロイダー、1994a、1994bを参照)。 血液−ヒトSEsについては、ヒトCJD患者のバフィコート試料からげっ歯 類へCJDが伝染するというしばしば論争となった実験があるが(ムラモトら、 1993)、スクラピーに自然罹患した動物の血液および特にバフィコートが、 臨床または前臨床段階で何らかの感染能を有しているという証拠はほとんどある いは全くない(フレイザーおよびディッキンソン、1978;ハドローら、19 82)。興味深い結果を最近マイナーら(1992)が報告したが、彼らは、コ ドン200に変異をもち、臨床上罹患している8名を一群とするCJD患者の末 梢組織、培養線維芽細胞および単球の双方にPrPScを検出した。著者らはウエ スタンブロッティングおよび免疫細胞化学の手法を用いた。しかし、彼らの報文 は徹底追求したものとは思われず、たとえそれらの結果が確認できたとしても、 少なくとも動物のSEsの場合には信頼できる血液テストの機会も遠のいている ように思われ、文献からはネガティブとする報告の数まで出されている(ブラウ ンの総説、1995)。 尿−CDJの例で、CDJをマウスに感染させることにより尿中に感染性が証 明されたとする主張が一度だけなされたことがある。しかし、その同じ著者はそ の実験を再現することができなかった(ブラウン、1995)。全く異なるアプロ ーチが最近報告された(ブルジェールら、1991)。スクラピー罹患動物と対照 動物の尿を、これら2群の識別を可能とする反復キャピラリー・ミクロ電気泳動 法によるボルタメトリー法でテストした。このアプローチは期待できるように思 えたが、特定のBSEの前臨床段階検出ではその値が確認できなかった。 リンパ系組織−リンパ系組織はヒトSEsの診断分野では明らかに使用されて いないが、畜産の分野では使われている。すでに古典的となったハドローの研究 が示しているように、自然感染スクラピーのヒツジでは、10〜14月齢という 早期にバイオアッセイにより感染性が検出できていた。これはCNSでの感染性 が見出される以前のことであった(ハドローら、1980)。ウエスタンブロッテ ィングがスクラピーに感染したマウスの脾臓にPrPScの存在を明らかにしたが (ディリンジャーら、1983;ドイら、1988)、ある例ではPrPScが実験 感染後4週目という早い時期に検出された。これらのマウスからプールしたリン パ節もPrPScを含有していた。同様に、ウエスタンブロッティングを用いて、 スクラピーの徴候を示す一群の自然感染ヒツジのCNS,脾臓およびリンパ節試 料にもPrPScを全く矛盾なく検出した(イケガミら、1991)。このウエスタ ンブロッティングでの値は、少なくとも臨床例では、他のグループも確認してい る。しかし、この結果は実験的に感染させた一群のヒツジを接種後16、18お よび21ヵ月目に殺したものからの結果であるが、臨床徴候が現れる以前のもの であり、矛盾が多く、評価の難しいものであった。PrPScは恐ら く陽性であった動物12頭のうち3頭の脾臓試料に検出されたが、リンパ節試料 ではほんの僅かか疑わしい結果であり、陽性の結果は見出されず、この技術の非 感受性を証明しているだけであった。それ故、TSEの前臨床診断にウエスタン ブロッティングを使用すると、誤解を生じ、信頼できない結果を与える。 これら誤解を生じる結果の理由はPrPScタンパク(罹患組織に存在)を調製 し、それを正常細胞中のイソ型PrPタンパクから分離もしくは分割する方法に 見出すことができる。なお、イソ型PrPタンパクはウエスタンブロッティング に使用する同じ抗血清とも免疫反応する。 イケガミら(1991)およびムラマツら(1993)は種々の段階でウエス タンブロッティングを実施するための試料を調製する必要があった。彼らは先ず 、PrPScおよびPrPの両方に比較的富む分画を含む組織抽出物を調製するこ とによって試料を濃厚化し、その後プロティナーゼK処理によりPrPタンパク を除去する必要があった。この手技は、少なくとも10回の畔化・分離工程を必 要とし、各工程では試料中の検出すべきタンパク絶対量を減少させてしまう。こ のプロトコールは、多量のPrPSCが正常細胞のイソ型PrPに関連して存在す る場合にはSE'sの臨床段階の診断にとって非常に有効であるが、TSEの前 臨床段階ではPrPScの絶対量が非常に少ないので、通常は調製中に行方知れず になってしまう。 BSEでは状況がスクラピーとは異なる。一方では、BSE罹患ウシの異なる 組織を用いたマウス伝染実験の結果によると、CNS以外の組織中BSE因子の 分布は、ヒツジのスクラピー例における程広範ではないことを示しているが、他 方、バイオアッセイに用いたマウスではスクラピーに対してより、BSEに対し て遥かに感度が低いと言える。BSEをマウスに実験的に伝染させることは脳材 料を用いた時のみに成功した(フレイザーら、1988;フレイザーら、199 0)。他の材料、すなわち、脾臓、精液、バフィコート、筋肉、骨髄および胎盤 を接種したマウスは健常のままであった。 しかし、バイオアッセイ以外の上記全ての技術は、SEsの診断がこの疾患の 臨床段階においてのみ、時には剖検時のみに確定し得ることを共通に示している 。 バイオアッセイにそのまま用いる実験動物では病気の進行が非常に遅いため、バ イオアッセイが非常に遅くなるという事実を考慮しても、本疾患の前臨床段階で SEsを直ちに診断する方法は現在利用できない。このように、診断テスト法開 発における平均的熟練者は、生物試料中の全種のタンパクを検出するために利用 可能な診断技術を現在豊富にもっており、その技術とは研究中のタンパクを濃縮 する方法を経由もしくは経由せずに、酵素−もしくは標識−結合イムノアッセイ においてモノクローナル抗体またはポリクローナル抗血清を用いるものであるが 、プリオン病の前臨床例に適用可能な診断技術の開発に手引きとなるような黄金 の基準は入手できない。換言すると、高性能の診断テストを確立する方法はこの 分野の一般熟練者が現在よく知るところである。しかし、当該熟練者は黄金の基 準がないために、これら高性能診断テストの感度と特異性を確立する方法を有し ていない。 我々は、今やプリオン病またはSE'sの信頼性の高い迅速前臨床診断法を見 出した。本発明は、ヒツジのスクラピー前臨床診断法ならびにBSEおよびCJ Dなどの他のSEs診断法を提供する。我々はSEsを研究するためのモデルと してヒツジのスクラピーを用いた。一群のSEsに関する知識は、CJDやクー ルーなどのヒト型も含めてスクラピーの研究から膨大に得られている。スクラピ ーはヒツジおよびヤギの進行性・致死性神経疾患であり、SEs群の「原型」で あって、多分英国でのBSE流行の原因であろうと考えられている。英国でBS Eが爆発的に流行した期間に採られた制御・衛生上の手段は、ほとんどがスクラ ピーについて判明していた事実に基づいていた。種々の末梢組織の感染性存在に 関する上記バドローのデータを考慮して我々が結論したことは、中でも特にリン パ系組織がPrPScの検出に基づく前臨床テスト開発のための候補であって、他 の組織、たとえば、PrPの感染性が見出されている網膜、肺胞マクロファージ あるいは単球など、それらに限定するものではないにしても、それらも候補とな ろうということであった。 我々が手中にしているのは、イムノ−ペルオキシダーゼ染色法を用いる免疫組 織化学(IHC)であるが、それを臨床上のスクラピーおよびBSE診断のため に脳の組織切片に用いると、PrPScの検出法(バン・クーレンら、1995) として信頼性が高く、実用的であり、且つ、ウエスタンブロッティングよりも扱 い難くないことが証明された。この同じIHC技術と同じ抗血清を用いて、一群 の自然罹患した臨床上陽性のスクラピーヒツジ(n=55)について数多くのリ ンパ系組織を試験した(バン・クーレンら、投稿中、実験の部も参照)。我々は一 頭を除く全ての動物について(98%)、その脾臓、咽頭後方のリンパ節、腸間膜 リンパ節および口蓋扁桃中にPrPScが存在することを証明した。試験したリン パ節のうち、扁桃は扁桃一個ごとに検出可能な程、高いPrPScの沈降比を有す ることが判明した。陽性例全ての中で、60%以上の扁桃小胞が染色陽性であり 、これらの例の95%で、その比が80%以上であった。この方法がスクラピー の前臨床段階で適用可能かどうかを評価するために、我々はヒツジの扁桃を摘出 して連続生検を必要とする研究に乗り出した。他の組織を用いることも前臨床診 断のために同様に考慮しうるが、連続的研究のために実験的利用可能性が保証さ れる限り扁桃を選択した。我々は10ヵ月齢のヒツジ扁桃にスクラピー関連のP rPScを検出したが、その月齢は潜伏期の半分以下であって、研究中のヒツジで は略25月齢のときにスクラピーが発達してくると期待される。もっと後の段階 でスクラピーが発達してくると期待されるヒツジ、あるいは全生涯を健康のまま で終わると期待されるヒツジでは、我々はPrPScのタンパクを検出しなかった 。 スクラピーに関しては、将来の制御プログラムはこれらの知見から利益を得る ことになるだろう。数種の品種での制御プログラムは、PrP遺伝子型と増大し たスクラピー感受性または抵抗性との間の確立した連環を使用する養育プログラ ムと、上記の方法、すなわち、当該疾患の前臨床段階で感受性動物の扁桃中Pr PScの特徴的な存在を検出する方法とを組み合せることから成る。 BSE、および一般にはSEsに関しては、今や用いる技術の変更と調整を、 BSEおよびSE診断の特別の状況および条件に合わせて実施することができる 。これらの変更は、異なる種からのプリオンタンパクのアミノ酸配列における相 同性および異型性についての特別の知識から導くことができる(既知配列の選択 に ついては図1参照)。また、特異抗血清を選択する際に、これらプリオンタンパ クの選択した連続もしくは非連続ペプチド配列の反応性にに対して選択すること により方針を見出し得る。先ず、IHC技術はBSEおよび特に末梢リンパ節に 使用するためにさらに改良してもよい。これを成すには脳切片の免疫染色に使用 するプロトコールの改変が必要である。リンパ系組織中のPrPScの検出には、 免疫ブロッティングを使用することのみが臨床例で試みられている(モーリら、 1992)。その結果は陰性であり、検出が感度に関して問題のあることを示し ている。BSEの前臨床段階でPrPScを検出するために容易ならぬ努力はなさ れていない。生きているウシの扁桃生検を採取する技術は実行可能であり、ウシ は軽い鎮静状態(キシラジン(Xylazine)(ロンパン))とすることができるので 、ヒツジの場合よりも容易でさえある。BSEの場合に早期診断の可能性があれ ば、英国でウシ集団に関して今日提案されているある厳しい対策の必要性を緩和 することになる。 到達点はまだ遠いとしても、我々の発明の意味するところはヒトのSEsの分 野にある。また、ここで前臨床段階にIHC技術を適用する可能性は今や確立し たものとなっている。文献では、我々はこの関係におけるリンパ系組織の実験に っいて如何なる参考文献も見出さなかった。より容易に入手できる扁桃があり、 また、常時病理解剖学の実験室に出入りできるのであれば、ヒトSEsに適用し た上記の技術がSEsの疑いのある場合の早期診断に寄与するものとなる。この ことは、潜伏期の早期時点でこの疾患を抱え込んでいる個々人を検出することを も可能とする。少なくとも臨床上の徴候が現れるまでには非常に長い期間がある が、翻ってそれが特定の危険群に適用するための確実な治療手段をも可能とする ことになろう(少なくとも、アンホテリシン−Bの使用など、この疾患の進行を 遅らせる介入)。 本発明はこのようにプリオン病の検出方法を提供するものであり、該方法によ って種々組織中の異常タンパクが検出される。該組織はリンパ系または扁桃組織 に限定されるものではないが、生きている動物、特に農耕動物またはヒトまたは 他の動物類から試料化し得るものである。本発明はまた異常タンパクおよび正常 タンパク間の識別をする方法を提供するが、その方法では正常タンパクをタンパ ク分解、水解または変性する方法で正常タンパクを除去するか、あるいは異常タ ンパクを免疫学的に検出することにより識別する。免疫学的検出法では診断テス ト法開発の熟練者が周知の方法を必然的に伴うが、酵素または標識結合もしくは 非結合抗体での免疫学的検出を採用する全ての方法、それはウエスタンブロッテ ィングの技術も包含するが、プリオン病前臨床診断のための黄金の基準が利用可 能になったという事実によりそれらの方法が今や感度のよい特異性の高い技術に 発展する可能性がある。これらの方法はまた、上記方法の必要要素から成る診断 試験あるいはテストキットに発展する可能性がある。本発明はさらにプリオン病 の診断、疾患制御プログラム、消費用肉の選択、および血液あるいは血液製品の 選択に際して、上記の方法、テストまたはテストキットのいずれかの使用を提供 するものである。 実験の部 自然スクラピーの臨床例におけるヒツジリンパ系組織中のプリオンタンパクの 免疫組織化学的検出 材料と方法 ヒツジースクラピー感染に似た神経障害をもつ67頭のヒツジを購入した。5 5頭のヒツジは、その脳についての組織病理学的および免疫組織化学的実験によ りスクラピーと診断された(バン・クーレンら、1995)。1頭は、スクラピー 感染症と多分単球症リステリアを原因とする同時発症髄膜脳炎に罹患していた。 スクラピー陽性ヒツジは、30の異なる群れから来ていた。この群は54頭のメ スと1頭のオスからなり、年齢構成は2〜5才、8ツの異なる品種と雑種から成 っていた。12頭のヒツジはスクラピー感染症の組織病理学的徴候を示さなかっ たし、その脳もPrPSc免疫染色を示さなかった。これらヒツジのうち5頭は髄 膜脳炎と診断され、1頭は既知原因によるミエリン内浮腫があり、6頭は組織病 理学的異常を示さなかった。スクラピー陰性ヒツジは全て10の異なる群れと、 2ツの異なる品種および雑種からのメスであった。年齢は1〜5才である。 剖検−剖検は、自然死後36時間以内あるいはペントバルビタール・ナトリウ ムの静脈注射および瀉血による致死直後に実施した。脳は以前に記載したとおり 、スクラピー診断のために各ヒツジから摘出した(バン・クーレンら、1995) 。試料を数種のリンパ系組織、すなわち、脾臓、口蓋扁桃、表在性頚部リンパ節 (肩甲骨前リンパ節)、腸骨下部リンパ節(大腿前リンパ節)、内側咽頭後リンパ節 、気管気管支リンパ節、腸間膜リンパ節、および回腸から採取した。 組織学的および免疫組織化学的手法 組織試料を2%パラホルムアルデヒドを含む過ヨウ素酸−リジン−パラホルム アルデヒド固定液(PLP)(メルク、ダルムシュタット、ドイツ)に直ちに浸 漬し、24時間放置した。試料を最大2mmの厚さに切り取り、新たに作製した PLPにさらに24時間固定した。固定後、組織試料を水洗し、定法どおり脱水 し、パラフィン中に埋め込んだ。5μmの3つの切片に切断し、3−アミノアル キルトリエトキシシラン−被覆のスライドガラス(シグマ、セントルイス、ミズ ーリ州,米国)に載せ、少なくとも48時間60℃で乾燥し、脱パラフィン化し た。最初の切片をヘマトキシリン−エオジン(HE)で染色した。第二および第 三の切片を、以下の処方に従い、ヒツジのプリオンタンパクに対する抗ペプチド 血清および免疫前血清でそれぞれ免疫染色した。98%ぎ酸(メルク)に30分 浸漬した後、切片を洗浄し、水に浸漬して加圧オーブン中121℃で30分間オ ートクレーブ処理した。内因性のペルオキシダーゼをメタノール(メルク)中0 .3%過酸化水素でブロックした。室温で1時間、抗ペプチド抗血清または免疫 前血清とインキュベートし、1%ウシ血清アルブミン(シグマ)含有リン酸バッ ファー塩液(pH7.2)で1:1500に希釈し、次いで、先ずビオチン−結 合ヤギ抗ウサギIgGと、次いでストレプトアビジン−ペルオキシダーゼと10 分間および5分間それぞれインキュベートした(ダコパット、グロストラップ、 デンマーク)。基質としてアミノエチルカルバゾール(ザイメッド・ラボラトリ ー・インク、サンフランシスコ、カリフォルニア州、米国)を用いた。その理由 はその赤い色が、リンパ系組織にしばしば存在する黄褐色のカロイド/リポフシ ンおよびへモシデリン色素から容易に識別し得るからである。種々の工程の間に 切片を0.05%トウイーン−20(メルク)含有リン酸バッファー塩液で完全 にす すいだ。切片をメイヤーのヘマトキシリンで30秒間対比染色し、グリセルゲル (ダコパット)に載せた。免疫組織化学染色ごとに、スクラピー罹患が確認され ているヒツジの延髄切片を同時にPrP染色し、免疫染色手法が正しいか否かを チェックした。 ペプチド合成および抗ペプチド抗血清 ヒツジのプリオンタンパクから誘導した配列をもつ5種のペプチド(PrP9 4−105、100−111、126−143、145−177、223−23 4)を合成し、既に公表された手法(バン・クーレンら、1995)に従い、抗 ペプチド抗血清をウサギに上昇させるのに用いた。確立した手法に従いスクラピ ー罹患ヒッジの脳から分離し、部分的に精製したプリオンタンパクのウエスタン ブロットに基づき、抗血清がPrP(未消化でプロティナーゼK処理後)に特異 的であることを確認した(ヒルマートおよびディリンジャー、1984)。免疫前 血清を免疫処理の前に収集し、陰性対照血清として用いた。 用いた血清は経験的、理論的および分析的価値のどの面でも利点を有するが、 その価値の組み合せは診断への適用においてさらに価値の高いものとなる。血清 の調製についてはバン・クーレンらの報文(1995)に記載されている。これ ら血清の免疫化学的性質は一部公表されている。この例に用いる特異血清はスク ラピーの診断用に計画されているが、その手引きは以下に掲げる他のSEsの診 断に適用可能な血清開発のための処方に見出される。ただし、その配列はプリオ ンタンパクの種特異的配列に対応するものとして選択する。もし必要なら、特異 的血清を産生させるためにウサギ以外の他の動物を選択してもよい。 1.該血清はPrPタンパクの配列に基づく配列を有する合成ペプチドで誘導 する。 2.該血清はウサギで誘導する。 3.該ペプチドの配列は、これらのペプチドを認識する抗体のみならず標準の PrPタンパクをも誘導する程度にウサギPrP配列と差異を有する。 4.免疫に使用するペプチドは短いものとする(12マー)。この短さがPrP のスクラピー型に対し高い特異性を示し、その結果過酷な変性および分解処理 後においてさえ組織切片に結合する上で重要な役割をもつと思われる。 5.免疫処置に使用し、特異的にスクラピーPrP染色を生じる配列をPrPSc のプロテアーゼK抵抗性ドメインから選択する。 6.診断用IHCに使用する血清もまた以下のような他の免疫化学的試験にお いて十分な反応性を有する−PrPCおよびPrPSc双方のウエスタンブロッテ ィング、PrPタンパクとのELISA、ヒツジPrPの重なり配列をもつ12 マーのPEPSCAN。 7.選択したペプチドは以下の性質(親水性、可変性、表面発現)を有する− 免疫処置に使用したとき−該配列を基本とする抗原に結合する抗体を誘導する利 点を有する。 8.誘導された抗血清は12マーのペプチドを有するPEPSCANで分析し たとき、適正な特異性を示す。これらペプチドのN−端またはC−端のいずれか に外来二量化グリシンを付加しても該ペプチドの特異性は低下せず、むしろ多分 さらに免疫化をより効果的にする。その理由は恐らく該ペプチドをさらに担体タ ンパクから際立たせて、抗原性の重要な決定因子である担体タンパクの性質の上 で該ペプチドをより柔軟なものとするからと思われる。 9.ペプチド合成および免疫処置のために選択した配列は、二次構造(α−ヘ リックスまたはβ−シート)を形成する傾向の低いドメインを表出し、合成ペプ チドとしてβ−シートを形成することのできる文献aに記載されたような4領域 の部分ではない。 結果 抗ペプチド抗血清の免疫組織化学的検定 同一および別個の免疫標識パターンをスクラピー罹患ヒツジのリンパ系組織に ついて、全抗ペプチド抗血清により検出した。5種の抗血清はPrPタンパクの 異なるエピトープに対するものであったので、該抗ペプチド抗血清と他のタンパ クとの交差反応性は除外することができた。それ故、我々は免疫標識タンパクを PrPとして分類した。さらに我々はスクラピー陰性ヒツジのいずれのリンパ系 組織にもPrP免疫反応性が見られないという理由で、このPrPをスクラピー 関連PrP(PrPSc)と定義した。該抗ペプチド抗血清を免疫前血清と置き換 えると、如何なる免疫標識も生じなかった。 リンパ系組織におけるPrPScの定位 PrPSCは脾臓、口蓋扁桃、リンパ節、および孤立リンパ小節もしくは回腸の パイエル集腺の一次および二次リンパ系小胞内に位置していた(図1A−C)。P rPScの免疫標識パターンはリンパ系小胞中心の網状ネットワークから成り、染 色強度は多様であった。このネットワークから離れると、大小のPrPSc粒子が 小胞内の非リンパ系細胞の細胞質中に見られた。これら細胞の幾つかは、その細 胞質中にセロイド/リポフシン色素が同時に存在することから、マクロファージ であると同定した(図1D)。リンパ系小胞のBリンパ球の免疫標識は認めなかっ た。 さらなる免疫標識を特定の細胞とリンパ系組織の領域にしばしば認めた。脾臓 では、動脈周囲リンパ鞘(PALS)の個々の細胞と脾臓小体周縁の辺縁帯が、 時には細胞質内のセロイド/リポフシン色素と組み合わさってPrPSc粒子を含 んでいた。脾臓の赤色髄にはPrPScを認めなかった。口蓋扁桃と回腸には、P rPScの枝別れまたは粒子が小胞と陰窩上皮の間の円蓋リンパ球間に散在してい るのを見出した。リンパ節ではPrPSc粒子を傍皮質のリンパ球間に認めた。 リンパ系組織中のPrPScの分布 PrPScは55頭のスクラピー罹患ヒツジのうち、54頭(98%)の脾臓、 扁桃、咽頭後リンパ節および腸間膜リンパ節に検出した。気管気管支、大腿前お よび肩甲骨前リンパ節では、僅かに低いパーセントでPrPScを認めた(表1)。 孤立リンパ小節もしくは回腸のパイエル集腺については、リンパ系組織が回腸の 切片に存在する27頭のヒツジのうち、24頭(89%)にPrPScが見出され た。55頭のスクラピー罹患ヒツジのうち、唯1頭だけ、いずれのリンパ系組織 にもPrPScを検出できなかった。 PrPScを含むリンパ小節の割合は脾臓、扁桃およびリンパ節の切片について 見積もった。98%のスクラピー罹患ヒツジの口蓋扁桃では、60%を超える リンパ小節がPrPScを含んでいた。スクラピーをもつヒツジ93%の扁桃では 、PrPSc陽性のリンパ小節の割合が80%を超えていた。脾臓またはリンパ節 において、リンパ小節に60%を超えるPrPScの蓄積をみたのは30%を下回 るヒツジにおいてのみであった。 前臨床例で自然スクラピーをもつヒツジのリンパ系組織におけるプリオンタン パクの免疫組織化学的検出 材料と方法 ヒツジ 我々は、10頭の雑種子ヒツジを意図的に一群として選んだ。そのうちの6頭 はPrP対立遺伝子に対してホモ接合であり、該遺伝子は136位にバリン(V )を有し、171位にグルタミン(Q)を有するものであった。幾つかの品種に おいて、このPrPVQ対立遺伝子はスクラピーに対して感受性が高まることと有 意に関係していた(ベルトら、1995)。残り4頭の子ヒツジはヘテロ接合であ って、1ヶのPrPVQ対立遺伝子と1ヶのPrPAR対立遺伝子を有していた(1 36位がアラニンおよび171位がアルギニン)。PrPAR対立遺伝子は、スク ラピーに対して抵抗性を増大させることと有意に関係していた。自然スクラピー をもつ群れの中で我々が観察したことは、PrPVQ/VQ遺伝子型をもつヒツジは 約25月齢でスクラピーのために死亡したこと、また、PrPVQ/AR遺伝子型を もつヒツジの大多数は70月齢でもなお健康であったことである。我々はPrPVQ/VQ のヒツジが誕生後約25ヵ月以内にほとんど確実にスクラピーの徴候を現 し始めるだろうこと、また、PrPVQ/ARのヒツジは健康のままであろうことを 予測していたので、我々はこれら2ツのヒツジの群を、潜伏期間中既知段階での 変化を研究するのに適切なモデルであると見なした。10頭のヒツジ全てが同じ 農場で生まれ育ち、その環境では数年来スクラピーが発生していた。これらのヒ ツジが我々の研究所に移され、種々のスクラピー陽性動物が最後の日を過ごした 小牧場に移されるまでの6月齢まで、かれらはその農場で飼育された。 生存動物扁桃の試料採取と検定 扁桃生検を全身麻酔下に採取した。全身麻酔はケタラー(塩酸ケタミン)4m g/kg、キシラジン(ロンパン)0.05mg/kgおよびアトロピン0.1 mg/kgを組み合せて静脈投与することにより行った。我々は開口器、喉頭鏡 、および直径約4mmの先端をもつ生検用ピンセットを用いた。ヒツジの扁桃は 、ヒトのような他種動物でのように容易に接近し得るものではない。他種動物で は多くの場合咽頭管腔に扁桃がとび出ている。ヒツジではそれが小さな空隙を取 巻いて隠れている。しかし、この空隙(扁桃窩)に続く入り口の縁を生検採取す れば充分であることが証明され、これによって一般に実験を可能とする十分量の 試料(小胞)を採取することができる。動物を安楽死させる直前に、11頭のヒ ツジ、特に臨床的に罹患したスクラピーヒツジから扁桃生検を採取することによ り、この技術においてある経験が得られた。組織学的手法とは、上記およびバン ・クーレンら(1995)に記載のように、特異(抗−PrPSc)抗ペプチド血 清で免疫染色することを包含する。ヒツジ11頭のうちの8頭はスクラピー陽性 であることが証明され、一方、3頭は陰性となっていた。この事実は組織学的に 、また死後実験に際しての脳組織のIHCにより確認した。8頭の陽性動物全て の扁桃生検がIHCで陽性の免疫染色を示しが、3頭の陰性例では免疫染色が検 出できなかった。 実際の実験で我々は扁桃生検を連続的に、一定間隔で採取し、6月齢で開始す ることを計画した。論理的理由でこれは遅延した。我々は誕生後約10ヵ月目で 初めて両群から生検を採取した。その時点ではどのヒツジもスクラピーの臨床的 徴候を示していなかった。最も若いヒツジで9ヵ月半、最年長が10ヵ月と1週 であった。 結果 IHC染色により、我々が明らかにしたことは、6頭の感受性PrPVQ/VQヒツ ジ全ての扁桃生検においてPrPSc染色が明確ですでに広範であることを知った 。一方、抵抗性PrPVQ/Arヒツジの扁桃生検では免疫染色が検出できなかった 。我々はこのようにして10月齢のヒツジの扁桃においてスクラピー関連PrPSc を検出したが、この月齢は約25月齢でスクラピーが表出すると我々が期待し た潜伏期間の半分以下である。もっと後の段階でスクラピーが発症するか あるいは全生涯健康のままでいると期待されるヒツジでは、我々はこのPrPSc を検出しなかった。我々は、IHC−染色と関連の方法がヒツジのスクラピーな らびにBSEおよびCJDなど他のSEsについての前臨床診断を可能とすると 結論する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年6月30日(1998.6.30) 【補正内容】 請求の範囲 1.異常タンパクのプロテアーゼK抵抗性ドメインからのペプチド配列に対し 誘導した少なくとも1種の抗体を使用して、生存動物から標本調製可能な組織中 に異常タンパクを検出することを特徴とするプリオン病の検出方法。 2.該動物が哺乳類であることを特徴とする請求項1記載の方法。 3.該組織がリンパ系であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。 4.該組織が扁桃であることを特徴とする請求項1記載の方法。 5.異常タンパクと正常タンパクとを識別することを特徴とする請求項1,2 ,3または4記載の方法。 6.該正常タンパクを除去することを特徴とする請求項5記載の方法。 7.該プリオン病を前臨床段階で検出することを特徴とする請求項1〜6のい ずれかに記載の方法。 8.請求項1〜7のいずれかに記載の方法を実施するために必要な要素を含む 診断試験法または試験キット。 9.さらに酵素もしくは標識結合または非結合抗体を含む請求項8記載の診断 試験法または試験キット。 10.プリオン病の診断または疾患制御プログラムまたは動物起源生成物中の 異常タンパクの検出における請求項1〜7のいずれかに記載の方法または請求項 8もしくは9に記載の診断試験法または試験キットの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ファン キューレン,リュシュス ヨハネ ス マッチェース オランダ国 エヌエル―3981 ゼットエル ビュニック フレットウェイデ 194 (72)発明者 フロマンス,マリア エリザベス ウィル ヘルミナ オランダ国 エヌエル―8244 エーエー レリスタット ウェストカープ 8 (72)発明者 ランヘフェルト,ヨハネス ピーテル マ リア オランダ国 エヌエル―3844 イェーベー ハルデルウェイク ステーデンメーン 12 (72)発明者 スミッツ,マリニュス アドリアニュス オランダ国 エヌエル―3844 カーエー ハルデルウェイク マストメーン 18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.生存動物から標本調製可能な組織中に異常タンパクを検出することを特徴 とするプリオン病の検出方法。 2.該動物が哺乳類であることを特徴とする請求項1記載の方法。 3.該組織がリンパ系であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。 4.該組織が扁桃であることを特徴とする請求項1記載の方法。 5.異常タンパクと正常タンパクとを識別することを特徴とする請求項1、2 ,3または4記載の方法。 6.該正常タンパクを除去することを特徴とする請求項5記載の方法。 7.該異常タンパクを免疫学的に検出することを特徴とする請求項5記載の方 法。 8.該プリオン病を前臨床段階で検出することを特徴とする請求項1〜7のい ずれかに記載の方法。 9.請求項1〜8のいずれかに記載の方法を実施するために必要な要素を含む 診断試験法または試験キット。 10.さらに酵素もしくは標識結合または非結合抗体を含む請求項9記載の診 断試験法または試験キット。 11.プリオン病の診断または疾患制御プログラムまたは動物起源生成物中の 異常タンパクの検出における請求項1〜8のいずれかに記載の方法または請求項 9もしくは10に記載の診断試験法または試験キットの使用。
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