JP2002206209A - 上下部一体構造の橋梁及びその施工方法 - Google Patents
上下部一体構造の橋梁及びその施工方法Info
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Abstract
な断面力に抵抗でき、その上低コストで急施工が可能な
上下部一体構造の橋梁及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 地盤G上に立設された橋脚柱2と、上面
にコンクリート充填穴を有する複数本の鋼管12の上部
を除く大部分が桁位置に埋め込まれ、橋脚柱2の上部に
一体に接合された橋脚の張出し部4と、鋼管12に挿通
されて橋軸方向に設置された鋼桁14と、床版22等か
らなる上部構造21とを有し、コンクリート6を打設し
て床版22を造成することにより、床版22、鋼管12
及び鋼桁14を一体化させた。
Description
体に剛結合された上下部一体構造の橋梁及びその施工方
法に関するものである。
の様々な構造形式が提案されている。この中で、鋼材で
製作された橋梁の上部構造(橋桁部分)と、鉄筋コンク
リートで製作された橋脚とを剛結合した構造の橋梁(以
下、上下部一体構造の橋梁という)は、橋梁の支承及び
伸縮継手装置を省略することにより、維持管理費用が低
減できる構造であること、橋梁架設後に張出し架設工法
が可能である構造上の優位性があることなどの特長を有
する。
て、特開平8−302619号公報に記載された発明が
ある。この発明に係る複合部材の接合方法は、鋼構造梁
部材と鉄筋コンクリート構造柱脚とを接合した複合部材
の接合構造において、鋼構造部材の接合端を形成する鋼
製主桁と、鉄筋コンクリート構造柱脚の頂部から鋼製主
桁内に延在するように設けた鉄筋コンクリート構造梁の
接合端とを直接相互に一体的に接合したものである。
強固、安全な合成構造を得ることができ、常時荷重に対
しても、また地震時荷重に対しても充分に耐え、鋼構造
部材と鉄筋コンクリート構造梁部材間で円滑な力の伝達
をはかることができるとしている。
複合部材の接合構造、すなわち、上下部一体構造の橋梁
においては、鉄筋を配筋してコンクリートを打設した鉄
筋コンクリート構造柱部の一部を建設したのち、その頂
部に仮受け材を設置してさらにこの仮受け材上に鋼製主
桁を設置し、仮受け材の下端より上方の部分に鉄筋を配
筋し、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート構造柱
脚を完成すると共に、この鉄筋コンクリート構造柱脚と
鋼製主桁とを一体化しなければならない。
て鉄筋を配筋するのがきわめて面倒であり、その上、鉄
筋を現場で組み、かつ鉄筋コンクリート構造柱脚のコン
クリート打設が2段階となるため、工期が長期化する。
さらに、鋼製主桁に形鋼を用いる場合、桁高が低いため
鋼製主桁と鉄筋コンクリート構造柱脚との間に作用する
せん断力に抵抗するに足るずれ止部材を鋼製主桁に設置
することができず、桁の合理化が困難になるなど、多く
の問題がある。
されたもので、橋脚柱と鋼桁との接合部近傍に発生する
大きな断面力に抵抗でき、その上低コストで急速施工が
可能な上下部一体構造の橋梁及びその施工方法を提供す
ることを目的としたものである。
構造の橋梁は、地盤上に立設された橋脚柱と、上面にコ
ンクリート充填穴を有する複数本の鋼管の上部を除く大
部分が桁位置に埋め込まれ、前記橋脚柱の上部に一体に
接合された橋脚の張出し部と、前記鋼管に挿通されて橋
軸方向に設置された鋼桁と、床版等からなる上部構造と
を有し、コンクリートを打設して前記床版を造成するこ
とにより、該床版、前記鋼管及び鋼桁を一体化させたも
のである。
の施工方法は、橋脚柱を地盤に設置された杭に接合し、
該橋脚柱の上部に上面にコンクリート充填穴を有する複
数本の鋼管を桁位置に設置した橋脚の張出し部を接合し
て前記鋼管に鋼桁を挿通し、前記橋脚の張出し部上に設
けられる上部構造の床版を造成するためにコンクリート
を打設し、該コンクリートが硬化することにより前記鋼
管、鋼桁及び床版を一体化させるようにしたものであ
る。
実施の形態1に係る上下一体構造の橋梁の縦断面図、図
2は図1の要部の斜視図、図3は図1の床版用コンクリ
ートを打設する前のA−A断面図、図4は本実施の形態
に係る橋梁の全体構成を示す正面図である。
の全体構造について説明する。図4において、1は本実
施の形態に係る上下部一体構造の橋梁で、地盤G上に立
設された鋼管にコンクリートが充填された橋脚柱2と、
この橋脚柱2上に設けられた橋梁1の上部構造21とに
よって構成されており、橋脚柱2と上部構造21とによ
り剛結部11が形成されている。なお、4は橋脚柱2の
上部に橋軸と直交して一体に結合された橋脚柱2の張出
し部、12は剛結部11を構成する鋼管、14は鋼管1
2内を貫通して橋軸方向に設置された鋼桁、5は剛結部
11を構成する橋脚柱2以外の橋脚柱2aと上部構造2
1との間に介装された支承である。以下、各部の構造に
ついて説明する。
鋼管内にコンクリート5を充填してなり、地盤Gに埋設
された杭3の上部に建て込まれて一体に接合されてい
る。次に、剛結部11において、4は橋脚柱2の頂部に
一体に接合された橋脚の張出し部、12はこの張出し部
4の桁位置に、張出し部4と直交してその大部分が張出
し部4に埋設され、かつ前後に突出した複数本の鋼管
(図には2本の場合が示してある)で、図3に示すよう
に、その上面には複数のコンクリート充填穴13が設け
られている。14は鋼管12内に挿通されて橋軸方向に
設置された例えばH形鋼からなる長尺の鋼桁で、鋼管1
2内には上部構造21の床版22と一体にコンクリート
6が打設されている。
と一体に打設されたコンクリート6によって形成された
床版、23は橋面を形成する舗装、24は地覆、25は
高欄である。なお、図5は剛結部11を設けた以外の区
間における橋梁1の上部を示す断面図で、橋脚柱2の上
部に設けた張出し部4と鋼桁14との間には支承5が介
装されており、上部構造21の床版22は鋼桁14によ
り支持されている。
に係る上下部一体構造の橋梁の施工手順について説明す
る。先ず、あらかじめ工場等で、桁位置となる部分に、
コンクリート充填穴13を上面にして、鋼管12の上面
及び両側壁の一部を除く大部分が埋込まれた張出し部4
を製作しておき、工事現場に輸送する。一方、工事現場
では、地盤Gに杭3を打込んでその上部に橋脚柱2を建
て込み、杭3の上部にコンクリート6を打設して、杭3
と橋脚柱2を一体に接合する。そして、橋脚柱2の上部
に、連結リング15を利用して張出し部4を一体に接合
する。
内に長尺の鋼桁14を挿通し、床版22のためのコンク
リート6を打設する。これにより、床版22が形成され
ると共に、鋼管12の上面に設けたコンクリート充填穴
13から鋼桁14が挿通された鋼管12内にコンクリー
ト6が流入し、充填される。このとき、鋼管12の上部
は床版22内に取り込まれ、鋼管12内の鋼桁14の上
面は、床版22の下面とほぼ同一平面上に位置する。し
たがって、剛結部11が設けられていない区間は、前述
のように、床版22は鋼桁14によって支持される。コ
ンクリート6が硬化したのちは、鋼管12、鋼桁14及
び床版22は一体化して剛結合11が構成される。
態2に係る上下一体構造の橋梁の全体構成を示す正面図
である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ
符号を付し、説明を省略する。本実施の形態は、剛結部
11を例えば橋梁の橋軸方向のほぼ中央部に設け、その
両側の区間には剛結部11を設けずに、上部構造21を
張出し部4と鋼桁14との間に介装された支承5によっ
て支持するようにしたものである。
1を、2本の橋脚柱2を近接して設け、両橋脚柱2の上
部にそれぞれ設けた張出し部4を連通して鋼管12を設
置し、この鋼管12に長尺の鋼桁14を挿通した。図6
では、橋梁の橋軸方向の1か所に剛結部11を設けた場
合を示したが、2か所以上に剛結部11を設けてもよ
い。
コンクリートを充填した合成橋脚柱を用いた場合を示し
たが、鋼製橋脚を用いてもよい。また、橋脚の張出し部
4に2本の鋼管12を設置した場合を示したが、3本以
上であってもよい。さらに、実施の形態1においては、
連続して設置された複数本の橋脚柱2と上部構造21と
の間にそれぞれ剛結部11を設け、その間に剛結部11
が設けられていない区間を設けた場合を示し、実施の形
態2においては、橋梁の橋軸方向のほぼ中間部に剛結部
11を設け、その他の区間には剛結部11が設けられて
いない場合を示したが、現場の状況等に応じて、適宜剛
結部11を設け又は剛結部11を省略することができ
る。
て説明する。なお、具体的な諸元については、適用対象
となる橋梁の種類、規模等に応じて種々な設計が可能で
あるが、寸法の一例を挙げれば、次の通りである。先
ず、外径2m、長さ15m、板厚14mmの翼付きねじ込
み式鋼管杭3を地盤中に貫入し、杭頭部から3m下方に
仕切り板を設けた。
内径1.5m、板厚25mm、長さ10mの鋼管内にコン
クリート6を充填した橋脚柱2の下部を3m挿入し、鋼
管杭3の上部の空間部にコンクリート6を充填し、一体
化した。また、橋脚の張出し部4は、長さ(幅)4m、
最大高さ1.5mの鋼製のもので、その両側の桁位置
に、内径0.8m、板厚12mm、長さ6mで、上面に直
径150mmのコンクリート充填穴13が4個設けられた
角形鋼管12を、橋脚の張出し部4内にその上面から1
5cm露出させて接合したもので、これらはあらかじめ工
場で製作した。そして、この張出し部4を工事現場に輸
送し、連結リング15を利用して橋脚柱2の上部に接合
した。
0.5m、フランジ幅0.3m、長さ10mのH形鋼か
らなる鋼桁14を挿通した。このときの鋼桁14の間隔
は6mであった。次に、鋼管12の上部を含めて、幅8
mの範囲にコンクリート6を打設して床版22を形成し
た。このとき、コンクリート充填穴13から鋼管12内
にコンクリート6が流入し、床版22、鋼管12及び鋼
桁14が一体化され、コンクリート6の硬化により剛結
部11が構成された。なお、床版22の表面に厚み5cm
の舗装を施した。完成した橋梁の径間長は20m、有効
幅員は7mであった。
脚柱2と鋼桁14とを上下部一体構造としたので、地震
時に橋脚柱2の基部及び頂部だけでなく、橋脚柱2の近
傍の鋼桁14にも過大な断面力が作用する。しかしなが
ら、橋脚柱2の近傍の鋼桁14の断面を、鋼管12及び
鋼管12内に充填したコンクリート6により増加してい
るので、過大な断面力にも耐えることができる。また、
橋脚柱2と鋼桁14とを上下部一体構造としたので、橋
脚柱2の基部に発生する曲げモーメントを鋼桁14が分
担するため、橋脚柱2の基部の断面を縮小することがで
きる。
等の主部材は、あらかじめ工場等で製作できるため、現
場作業工数を減らすことができ、これにより、工期を短
縮することができる。また、橋脚柱2に鉄筋を配筋する
必要がないので、現場作業工数を低減することができ
る。さらに、鋼材どうしの接合にコンクリート6を用い
たので、接合部の設計が容易であり、その上多少の鋼材
の製造誤差を許容することができる。また、鋼桁14に
H形鋼の如き形鋼を用いたので、経済性が高い。
地盤上に立設された橋脚柱と、上面にコンクリート充填
穴を有する複数本の鋼管の上部を除く大部分が桁位置に
埋め込まれ、前記橋脚柱の上部に一体に接合された橋脚
の張出し部と、前記鋼管に挿通されて橋軸方向に設置さ
れた鋼桁と、床版等からなる上部構造とを有し、コンク
リートを打設して前記床版を造成することにより、該床
版、前記鋼管及び鋼桁を一体化させて剛結部を構成した
ので、橋脚柱と鋼桁との接合部近傍に発生する大きな断
面力に抵抗でき、その上低コストで工期を短縮すること
ができる。
の施工方法は、橋脚柱を地盤に設置された杭に接合し、
該橋脚柱の上部に上面にコンクリート充填穴を有する複
数本の鋼管を桁位置に設置した橋脚の張出し部を接合し
て前記鋼管に鋼桁を挿通し、前記橋脚の張出し部上に設
けられる上部構造の床版を造成するためにコンクリート
を打設し、該コンクリートが硬化することにより前記鋼
管、鋼桁及び床版を一体化させるようにしたので、上記
と同様の効果を得ることができる。
−A断面図である。
図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 地盤上に立設された橋脚柱と、 上面にコンクリート充填穴を有する複数本の鋼管の上部
を除く大部分が桁位置に埋め込まれ、前記橋脚柱の上部
に一体に接合された橋脚の張出し部と、 前記鋼管に挿通されて橋軸方向に設置された鋼桁と、 床版等からなる上部構造とを有し、 コンクリートを打設して前記床版を造成することによ
り、該床版、前記鋼管及び鋼桁を一体化させたことを特
徴とする上下部一体構造の橋梁。 - 【請求項2】 橋脚柱を地盤に設置された杭に接合し、
該橋脚柱の上部に上面にコンクリート充填穴を有する複
数本の鋼管を桁位置に設置した橋脚の張出し部を接合し
て前記鋼管に鋼桁を挿通し、前記橋脚の張出し部上に設
けられる上部構造の床版を造成するためにコンクリート
を打設し、該コンクリートが硬化することにより前記鋼
管、鋼桁及び床版を一体化させることを特徴とする上下
部一体構造の橋梁の施工方法。
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