JP2002257268A - 真空配管装置 - Google Patents

真空配管装置

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JP2002257268A
JP2002257268A JP2001054742A JP2001054742A JP2002257268A JP 2002257268 A JP2002257268 A JP 2002257268A JP 2001054742 A JP2001054742 A JP 2001054742A JP 2001054742 A JP2001054742 A JP 2001054742A JP 2002257268 A JP2002257268 A JP 2002257268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば真空容器1と真空ポンプ2を真空配管
3で繋ぐ場合に、真空配管内の負圧によって真空配管3
が収縮することを回避し、真空容器1と真空ポンプ2が
互いに引張り合うことがないようにする。 【解決手段】 真空配管3を二重構造とし、内側の配管
3aと外側の配管3bとの間の空間部3cに正圧を供給
する。この構造により、真空配管3内の負圧による収縮
力と正圧による真空配管3の伸張力とをつり合わせて、
真空配管3の収縮を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空環境間を柔軟
に屈曲可能な真空配管で繋ぐ真空配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空機器において、真空環境間を繋ぐ場
合、例えば金属や樹脂を液圧成形や溶接加工などでベロ
ーズ構造とした柔軟に屈曲可能な真空配管が用いられ
る。このような真空配管は主に100〔Pa〕より高真
空の真空機器に適用され、例えば真空容器と真空発生源
である真空ポンプとを繋ぐ場合に多く用いられている。
【0003】真空ポンプには色々な種類があるが、一般
には機構の往復運動や回転運動により大気を吸引するよ
うにしたものが多く、振動や騒音を発生するため、真空
容器に直接剛体管で繋ぐと振動や騒音が真空容器に伝わ
り機器の動作に悪影響を与えるので、これを回避するた
めに上記のような柔軟に屈曲可能な真空配管が好適に用
いられる。またこの柔軟に屈曲可能な真空配管は、配管
のレイアウトも容易に変更、設定できるメリットがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この構成に
おいては、真空ポンプを駆動して真空ポンプ、真空配
管、真空容器の内部を真空状態にすると、真空配管は負
圧によって管路方向の収縮力を受けることになる。この
とき真空配管は柔軟な構造であるが故に、その収縮に伴
なう弾性力と上記収縮力がつり合う長さまで収縮する
か、あるいは真空配管の両端が固定的に保持されている
場合は真空配管の両端側が引張り合う状態となる。
【0005】このような状態では真空配管の柔軟性は相
対的にかなり損なわれて真空ポンプの振動が真空容器に
伝わり易く、また構造的に真空容器と真空ポンプの間に
不要な力がかかってしまう問題点がある。そのため、真
空配管の一部をU字型に曲げておき、この部分で収縮変
化を吸収する配管構造も考えられるが、直管よりも管長
が長く必要で曲がり部も増える為、コンダクタンス(管
路抵抗)が大きくなり到達真空度の低下の原因になるな
どの問題点があり、実用性は低い。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、柔軟に屈曲可能な真空配管において、負圧に
よって生じる収縮を効果的に回避できる真空配管装置を
提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、真空環境間を柔軟に屈曲可能な真空配管
で繋ぐ真空配管装置において、真空配管を二重構造と
し、その内側の配管と外側の配管との間に正圧が供給さ
れる構造としたものである。
【0008】この構造では、真空配管内の負圧による収
縮力に対し正圧による真空配管の伸長力をつり合わせる
ことで真空配管の収縮を効果的に回避でき、真空配管の
両端の位置や力を中立に、または適切な位置関係や力関
係に保持することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳述する。先ず、本発明による真
空配管装置の概念を図1に模式的に示して説明する。
【0010】この構成において1は真空容器、2は真空
発生源である真空ポンプで、この真空容器1と真空ポン
プ2とはベローズ状の柔軟な真空配管3で繋がってい
る。ここで真空容器1には車輪4が設けられており、こ
れによって真空容器1は床面に対し移動可能で、一方真
空ポンプ2は脚5によって床面に固定されているものと
する。
【0011】この図1において(A)は真空ポンプ2が
オフの状態で、この状態では真空容器1、真空ポンプ
2、真空配管3は何れも内部が大気圧である。そしてこ
の状態から真空ポンプ2を駆動すると、真空ポンプ2、
真空配管3、真空容器1の内部は真空状態となり、この
とき真空配管3は外気との圧力差即ち負圧によって真空
配管3の有効断面積と負圧との積に相当する管路方向の
収縮力を受けることになる。
【0012】このため(B)に示す如く真空配管3は、
その収縮に伴なう弾性力と上記収縮力とがつり合う長さ
になるまで収縮し、これと共に真空容器1が移動する。
また、(C)に示すように真空容器1が脚6によって床
面に固定されている場合は、真空配管3の収縮力によっ
て真空容器1と真空ポンプ2が若干の歪を生じながら互
いに引張り合う状態となる。
【0013】このような状態となると真空配管3の柔軟
性が損なわれて真空ポンプ2の振動や騒音が真空容器1
に伝わり易く、また構造的に真空容器1と真空ポンプ2
の間に不要な力がかかってしまう問題がある。そこでこ
れを回避するために本発明による真空配管装置では、
(D)に示すように、真空配管3を内側の配管3aと外
側の配管3bとで構成した二重構造とし、ここで内側の
配管3aと外側の配管3bとの間の空間部3cに正圧を
供給する。
【0014】この構造では、真空配管3は内側の配管3
aの内部の負圧によって内側の配管3aの有効断面積と
負圧との積に相当する収縮力を受けることになるが、こ
れに対し内側の配管3aと外側の配管3bとの間の空間
部3cに正圧を加え、その圧力と空間部3cの有効断面
積との積が、内側の配管3aの有効断面積と負圧との積
に等価となるように正圧を調整すれば、真空配管3内の
負圧による収縮力と正圧による真空配管3の伸張力とが
つり合う状態となるので、真空配管3は収縮することが
なく、真空容器1と真空ポンプ2が互いに引張り合う状
態となることもない。以上が本発明による真空配管装置
の基本的な概念である。
【0015】次に、本発明による真空配管装置の具体的
な適用例について説明する。
【0016】図2は光ディスクの原盤の作製に用いる電
子ビーム照射装置を示しており、即ちこの装置は、電子
銃26から出射される電子ビームbをディスク原盤11
に照射して信号の記録(信号パターンの記録ピットの形
成)を行なうものである。
【0017】ここで電子ビームの照射には真空環境が必
要であるが、特にこの装置では電子ビームを照射する部
分のみを真空状態とし、それ以外の部分は大気中に置く
部分真空方式が採用されている。
【0018】先ず、この装置において原盤11を支持す
る支持機構部12について説明する。この支持機構部1
2は、装置の基台上に固定されるベース13と、このベ
ース13上に備えられた直線案内機構14と、この直線
案内機構14により直線移動可能に支持され、原盤1が
載置される回転テーブル15とにより構成されている。
【0019】直線案内機構14は、ベース13上に水平
に配置されたガイドレール16と、このガイドレール1
6の左右両端部をベース13に支持するスタンド17
a,17bと、ガイドレール16に沿って移動可能に支
持された移動テーブル18とから構成されており、この
移動テーブル18はその左右の脚部18a,18bに設
けられた例えば静圧空気式の軸受19によってガイドレ
ール16に対し低摩擦力で移動可能に支持されている。
【0020】回転テーブル15は直線案内機構14の移
動テーブル18上に取り付けられており、例えば静圧空
気式の回転軸受により低摩擦で回転可能に支持されてい
る。原盤11はこの回転テーブル15上に水平に載置さ
れた状態で吸着固定されるようになっており、この原盤
11を回転テーブル15上で吸着する手段としては、真
空吸着方式あるいは静電吸着方式が好適に用いられる。
【0021】この回転テーブル15はその下に配置され
た電磁駆動型のスピンドルモーター20によって回転駆
動されるようになっている。さらに回転テーブル15の
下には回転検出用のエンコーダーが配置されており、こ
のエンコーダーと制御回路によって回転テーブル15の
回転駆動が制御される。
【0022】また移動テーブル18とベース13の間に
は電磁駆動型のリニアモーター21が構成されており、
このリニアモーター21の駆動によって移動テーブル1
8がガイドレール16に沿って水平方向即ち原盤11の
径方向に移動されるようになっている。さらに、図には
表われていないが、直線案内機構14には移動テーブル
18の移動位置を検出するリニアスケールと、このリニ
アスケールの値を制御回路によってフィードバックして
位置決め制御を行なう駆動制御機構が設けられている。
【0023】このように構成される原盤の支持機構部1
2に対しその上方には、原盤11上を部分的に真空状態
にして電子ビームを照射する電子ビーム照射手段23が
固定的に配置されている。24は原盤11の上方で懸架
支持されている真空容器で、この真空容器24の内部に
電子ビームコラム25が配置され、この電子ビームコラ
ム25の上流の電子ビーム励起源である電子銃26から
電子ビームbが出射される。
【0024】電子ビームコラム25が内蔵される真空容
器24には真空ポンプによりなる排気手段が連結されて
おり、この排気手段によって真空容器24の内部を吸引
することで電子ビームコラム25内が電子ビームの照射
に支障のない程度の真空度(1×10-4〔Pa〕程度)
に保たれるようになっている。
【0025】この真空容器24の下端部の電子ビーム出
口には伸縮連結機構27を介して静圧浮上パッド28が
取り付けられており、この静圧浮上パッド28が原盤1
1に対し5μm程度の僅かな隙間をもって非接触で吸着
し、その状態で電子銃26から出射された電子ビームb
が静圧浮上パッド28の中心部の電子ビーム通路を通っ
て原盤11に照射される。
【0026】図3に静圧浮上パッド28の詳細な構造を
示す。この静電浮上パッド28は、その中心部に電子ビ
ームbが通る電子ビーム通路29を有する例えば金属製
のブロック30により構成される。このブロック30は
ベローズ状の伸縮連結機構27によって真空容器24の
下端の固定部24aに気密的に連結されており、この伸
縮連結機構27の伸縮によりブロック30は原盤11に
厚さムラや回転ぶれ等があってもそれに追従して確実に
吸着できるようになっている。
【0027】そしてこのブロック30を原盤11に吸着
する手段としてブロック30には、原盤11との対向面
に開口する第1の吸引溝31及び第2の吸引溝32が電
子ビーム通路29を中心とする同心円状に形成されてい
る。
【0028】この第1の吸引溝31と第2の吸引溝32
には夫々排気管33と34を介して排気手段が連結され
ており、この排気手段によって第1の吸引溝31と第2
の吸引溝32から排気即ち気体の吸引が行なわれる如く
なされている。
【0029】この排気手段としては真空ポンプが用いら
れ、この場合、電子ビーム通路29に近い吸引溝ほど高
い真空度に排気できる真空ポンプを連結する。即ち、電
子ビーム通路29に近い第1の吸引溝31には例えば1
×10-1〔Pa〕程度の真空度が得られる真空ポンプを
連結し、これより外側の第2の吸引溝32には5×10
3 〔Pa〕程度の真空度が得られる真空ポンプを連結す
る。
【0030】さらにブロック30には、第2の吸引溝3
2の外側において原盤1との対向面に露出する通気体3
5が埋め込まれている。この通気体35は通気性を有す
る多孔質の金属を材料として電子ビーム通路29を中心
とするリング状に形成されており、この通気体35の裏
側においてブロック30の内部には気体の流路36が形
成されている。
【0031】この流路36には給気管37を介して給気
手段が連結されており、この給気手段から流路36に例
えば5×105 〔Pa〕程度の圧縮気体(正圧)が供給
され、これが通気体35から噴出されるようになってい
る。
【0032】このように構成される静圧浮上パッド28
を原盤11の上に載せた状態で各排気手段及び給気手段
を作動させると、通気体35から噴出される気体によっ
て静圧浮上パッド28が原盤11から僅かに浮き上が
り、同時に第1及び第2の吸引溝31及び32から気体
が吸引されて溝内が負圧となることによって静圧浮上パ
ッド28が原盤11に吸い付くように作用し、このため
静圧浮上パッド28は原盤11に対し5μm程度の隙間
dを保ちながら非接触で吸着される状態となるので、原
盤11の回転には支障がない。
【0033】このとき通気体35から噴出される気体
は、その周囲に形成されている第1及び第2の吸引溝3
1及び32で吸引されることにより電子ビーム通路29
に至ることが回避され、この場合、通気体35からの気
体は先ず第2の吸引溝32で吸引され、さらに第1の吸
引溝31で吸引されることになり、ここで第1の吸引溝
31での吸引力は第2の吸引溝32より強くなっている
ため、静圧浮上パッド28の中心部にいくほど真空度を
高くでき、これによって真空容器24の内部即ち電子ビ
ームコラム25内を電子ビームの照射に支障のない程度
の真空度(1×10-4〔Pa〕程度)に保つことができ
るものである。
【0034】そしてこの静圧浮上パッド28によって原
盤11上の一部分を真空にした状態で原盤11に電子ビ
ームbが照射され、同時に支持機構部12のモーター1
9の駆動により原盤11が回転されると共にモーター2
1の駆動によって原盤11が径方向に移動されることで
所定のトラックに記録が行なわれる。
【0035】このように構成される電子ビーム照射装置
において、静圧浮上パッド28と真空容器24とを連結
する伸縮連結機構27の部分に本発明による真空配管装
置が適用されている。
【0036】即ちここで伸縮連結機構27は内側のベロ
ーズ40aと外側のベローズ40bとで構成される二重
構造を有している。これらのベローズ40a,40bは
何れも金属または樹脂製の柔軟に屈曲可能なベローズで
あり、夫々上端部が真空容器24側の固定部24aに、
下端部が静圧浮上パッド28側の固定部28aに気密的
に連結固定されている。
【0037】そしてこの伸縮連結機構27における内側
のベローズ40aと外側のベローズ40bとの間の空間
部40cに、給気手段から圧縮気体即ち正圧が供給され
るようになっている。
【0038】この伸縮連結機構27においては、内側の
ベローズ40aの内部が負圧状態になるので、内側のベ
ローズ40aの有効断面積と負圧との積に相当する力で
伸縮連結機構27が収縮力を受け、静圧浮上パッド28
が真空容器24側に引き上げられようとする。ここで静
圧浮上パッド28と原盤11は前述した如く微小の隙間
でつり合っており、隙間を広げようとすると吸い付こう
とする力が発生するので原盤11を引き上げようとす
る。
【0039】そこで内側のベローズ40aと外側のベロ
ーズ40bとの間の空間部40cに給気手段から正圧を
供給し、内側のベローズ40aの有効断面積と負圧との
積による収縮力と、内側のベローズ40aと外側のベロ
ーズ40bとの間の空間部40cの有効断面積と正圧と
の積がほぼ等価となるように正圧を与えると、収縮力と
伸張力がほぼつり合って中立となり、静圧浮上パッド2
8や原盤11を引き上げる力がキャンセルされ、静圧浮
上パッド28は無負荷で安定して一定の隙間を保ちなが
ら原盤11の微小な変動に追従できるようになり、より
高精度な記録が可能となる。
【0040】さらにこの伸縮連結機構27においては、
ベローズの状態に応じて正圧の供給を制御する制御手段
としてレベリングバルブ42が設けられている。ここで
は機械式のレベリングバルブが用いられており、即ちこ
のレベリングバルブ42は、正圧の供給路の中途部に介
在して真空容器24の固定部24aに固定されるバルブ
本体43と、このバルブ本体43の下部に上下方向に回
動可能に取り付けられるレバー44とで構成され、この
レバー44の回動によってバルブ本体43において正圧
の供給が制御されるものである。
【0041】このレバー44の先端は静圧浮上パッド2
8側の固定部28aから水平方向に延びる延長部45に
当接されており、伸縮連結機構27のベローズの伸縮に
伴なって延長部45が上下することによりレバー44が
回動されて正圧が調整される。即ちこの場合、伸縮連結
機構27のベローズが伸びすぎれば正圧を弱め、縮みす
ぎれば正圧を強めるように働くので、真空容器24が大
気圧から真空に遷移する間、あるいはその逆の場合でも
真空容器24内の負圧の変化に応じてレベリングバルブ
42が正圧を調整して適切な力関係を維持し安定して動
作させることができる。
【0042】尚、ここではレベリングバルブ42として
機械式のレベリングバルブを示しているが、変位計測手
段または力計測手段と圧力調整手段とを組み合わせた制
御手段によって実現できるものを総称してレベリングバ
ルブとする。例えば、電気マイクロメーターの出力信号
がある目標値(例えば0V)になる位置をベローズの中
立位置にセットしておき、電空比例バルブの電圧をフィ
ードバック制御して正圧を調整するようにしてもよい
し、その他にも同等の機能を満たす手段は数多く考えら
れる。以上が本発明を部分真空方式の電子ビーム照射装
置に適用した場合の実施例である。
【0043】続いて、本発明をターボ分子ポンプに適用
した例を図4及び図5に示す。ここで図4に模式的に示
した真空容器50は図には現われていないが装置本体で
支えられており、この真空容器50にダンパー配管51
を介して真空発生源であるターボ分子ポンプ52が吊り
下げられている。ターボ分子ポンプ52は途中の配管で
のロスをなくすためこのように真空容器50に連結され
ることが多い。
【0044】ダンパー配管51はターボ分子ポンプ52
の振動を減衰し真空容器50に伝えないようにするため
のものであり、一般にはゴム製のダンパーが用いられ
る。しかし、ゴム製のダンパーでは、負圧により収縮さ
れて柔軟性が損なわれ充分な振動減衰機能を期待でき
ず、ターボ分子ポンプの駆動停止による伸縮の繰り返し
によってひび割れなどの劣化や真空中への大気の放出な
どが生じるおそれがあり、寿命が短い。
【0045】そこで図5に示す如く本例では、このダン
パー配管51の部分に本発明による真空配管装置が適用
されている。即ちここでダンパー配管51は、内側のベ
ローズ53aと外側のベローズ53bとで構成される二
重構造を有している。これらのベローズ53a,53b
は何れも金属または樹脂製の柔軟に屈曲可能なベローズ
が用いられ、夫々上端部が真空容器50側の固定部50
aに、下端部がターボ分子ポンプ52側の固定部52a
に気密的に連結固定されている。
【0046】そしてこのダンパー配管51における内側
のベローズ53aと外側のベローズ53bとの間の空間
部53cに、給気手段から圧縮気体即ち正圧が供給され
るようになっており、これによってこのダンパー配管5
1においては、負圧による収縮力に対し正圧による伸縮
力がつり合って中立状態が保たれるので、ダンパー配管
51が収縮することはない。従って、ダンパー配管51
の柔軟性が損なわれることもないので、充分な振動減衰
効果が得られるものである。
【0047】また、図示はしないが、このダンパー配管
51において正圧の供給を制御する制御手段としてレベ
リングバルブを設ければ、ベローズの必要以上の伸縮を
制限できるので柔軟性が劣化することも少なく長寿命化
を図ることができる。
【0048】図6は二重構造のダンパー配管51の外側
のベローズ53bを防振ゴムなどの弾性材で構成した例
である。このような構成とすることにより、ダンパー配
管51で伝わる振動が弾性材で効果的に吸収されるの
で、より確かな振動減衰効果を得ることができる。尚、
この例では外側のベローズ53bを弾性材としてある
が、内側のベローズ53aを弾性材としてもよく、また
両方のベローズ53aと53bを弾性材とする構成も可
能である。
【0049】さらに図7に本発明を空気ばね式除振装置
に適用した場合の実施例を示す。図において60は真空
容器であって、この真空容器60は床面に固定される基
台61に複数の空気ばね62及び63を介して支持され
ており、床面から真空容器60に伝わる振動がこの空気
ばね62及び63によって減衰(除振)される構造とな
っている。64は真空容器60を真空にするための真空
ポンプであり、これは床面に固定されている。
【0050】そしてこの真空ポンプ64と真空容器60
とを繋ぐ真空配管として一つの空気ばね62に本発明に
よる真空配管装置が適用されている。即ちこの空気ばね
62は、内側のベローズ65aと外側のベローズ65b
とで構成される二重構造を有し、この内側のベローズ6
5aと外側のベローズ65bとの間の空間部65cに給
気手段から正圧が供給されるようになっている。
【0051】この空気ばね62においては、真空容器6
0と真空ポンプ64とを繋ぐ内側のベローズ65aの内
部が負圧となることによって空気ばね62は収縮しよう
とするが、ここで内側のベローズ65aと外側のベロー
ズ65bとの間の空間部65cに正圧が供給されること
で負圧による収縮力と正圧による伸張力とがつり合う状
態となって空気ばね62は収縮することなく中立状態に
保たれる。
【0052】またこの空気ばね62に正圧を供給する供
給路の中途部には、正圧の制御手段としてレベリングバ
ルブ66が設けられており、真空容器60が一定の高さ
以下になるとこのレベリングバルブ66が作動して正圧
を強め、また真空容器60が一定の高さ以上となると正
圧を弱めるように働いて空気ばね62を伸縮させること
で真空容器60を一定の高さに保持する構成となってい
る。
【0053】さらにこの空気ばね式除振装置において
は、他の空気ばね63にも給気手段から正圧が供給され
るようになっており、この正圧の供給路の中途部にもレ
ベリングバルブ67が設けられ、真空容器60を一定の
高さに保持する構成となっている。このように各空気ば
ね62及び63に供給される正圧をレベリングバルブ6
6及び67で制御する構成により、真空容器60を常に
水平状態に維持することが可能である。
【0054】以上の如く本発明を適用した空気ばね式除
振装置においては、床面から真空容器60に伝わる振動
を空気ばね62及び63で減衰すると共に、真空ポンプ
64から真空容器60に伝わる振動を二重配管構造の空
気ばね62によって効果的に減衰でき、即ち床振動と真
空ポンプの振動を同時に減衰させることができるもので
ある。
【0055】以上、本発明による真空配管装置を各種装
置に適用した実施例について説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限ることなく他にも種々の装置に有効に適
用できるものである。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明の真空
配管装置では、真空配管を二重構造とし、その内側の配
管と外側の配管との間に正圧が供給される構造としたこ
とにより、負圧による収縮力と正圧による伸張力とをつ
り合わせることで真空配管の収縮を効果的に回避でき、
真空配管の両端の位置や力を中立に、または適切な位置
関係や力関係に保持することが可能となる。従って本発
明によれば、真空配管の柔軟性が損なわれることはない
ので、真空配管における振動減衰効果を良好に維持する
ことができる。
【0057】さらに本発明では、真空配管の状態に応じ
て正圧の供給を制御する制御手段を設けることにより、
真空配管を最適の状態に安定して保持することができ
る。さらに本発明においては、真空配管の内側の配管と
外側の配管の少なくとも一方側の配管を弾性材で構成す
ることにより、真空配管で伝わる振動をより効果的に減
衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真空配管装置の構成を説明する模
式図である。
【図2】本発明による真空配管装置が適用される電子ビ
ーム照射装置の構造図である。
【図3】同、要部の縦断面図である。
【図4】本発明による真空配管装置が適用されるターボ
分子ポンプの側面図である。
【図5】同、要部の一部縦断面にした側面図である。
【図6】同、他の構成例を示す一部縦断面にした側面図
である。
【図7】本発明による真空配管装置が適用される空気ば
ね式除振装置の構造図である。
【符号の説明】
1‥‥真空容器、2‥‥真空ポンプ、3‥‥真空配管、
3a‥‥内側の配管、3b‥‥外側の配管、3c‥‥内
側の配管と外側の配管との間の空間部、24‥‥真空容
器、27‥‥伸縮連結機構、28‥‥静圧浮上パッド、
40a‥‥内側のベローズ、40b‥‥外側のベロー
ズ、40c‥‥内側のベローズと外側のベローズとの間
の空間部、42‥‥レベリングバルブ(正圧の制御手
段)、50‥‥真空容器、51‥‥ダンパー配管、52
‥‥ターボ分子ポンプ、53a‥‥内側のベローズ、5
3b‥‥外側のベローズ、53c‥‥内側のベローズと
外側のベローズとの間の空間部、62‥‥空気ばね、6
5a‥‥内側のベローズ、65b‥‥外側のベローズ、
65c‥‥内側のベローズと外側のベローズとの間の空
間部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空環境間を柔軟に屈曲可能な真空配管
    で繋ぐ真空配管装置において、上記真空配管を二重構造
    とし、その内側の配管と外側の配管との間に正圧が供給
    される構造としたことを特徴とする真空配管装置。
  2. 【請求項2】 上記真空配管の状態に応じて上記正圧の
    供給を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の真空配管装置。
  3. 【請求項3】 上記真空配管の内側の配管と外側の配管
    の少なくとも一方側の配管を弾性材で構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の真空配管装置。
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