JP2003121801A - 累進屈折力眼鏡レンズ - Google Patents
累進屈折力眼鏡レンズInfo
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Abstract
も良好な性能を得ることができる累進屈折力眼鏡レンズ
を提供すること。 【解決手段】 累進屈折力眼鏡レンズ1は、外面が球
面、内面が累進面2である。プリズム処方以外の処方度
数である球面屈折力、乱視屈折力、乱視軸、加入屈折力
が目的とする累進屈折力眼鏡レンズと等しく、プリズム
処方が付加されていないレンズを標準レンズとしたと
き、プリズム処方を加えることにより発生する収差を、
プリズム処方を含まない標準レンズとは異なる累進面を
用いることにより補正している。累進面の断面屈折力
を、標準レンズとの差プリズムの基底側では標準レンズ
より小さく、頂角側では標準レンズより大きくなるよう
に設定する。
Description
進屈折力眼鏡レンズに関し、特に斜位矯正用のプリズム
処方が含まれる累進屈折力眼鏡レンズに関する。
面)、内面(眼側の面)の一対の屈折面のうち少なくとも
一方を累進面として構成される。図59は、累進屈折力
眼鏡レンズ1の累進面2の一例を示す平面図である。累
進面2には、装用時に上側となる部分に遠方視に対応す
る遠用部3が形成されると共に、下側となる部分に近方
視に対応する近用部4が形成され、遠用部3から近用部
4にかけて屈折力が連続的に変化する中間部(累進部)5
を備えている。レンズ面上には、枠入れ時に装用者の眼
のと位置関係の基準となるフィッティングポイントE、
度数測定の為の遠用部測定基準点F、近用部測定基準点
N、プリズム測定基準点PRなどが設定されている。
ており、累進面2が外面である場合には曲率が上方から
下方に向かって徐々に増加し、また累進面が内面にある
場合には曲率が累進が上方から下方に向かって徐々に減
少するため、単焦点レンズのようにレンズ中心で外面、
内面が1つの軸に対して垂直になるよう設定すると、レ
ンズの上端と下端とではレンズの縁厚が異なることにな
る。
る累進屈折力眼鏡レンズを単焦点レンズと同様に設定す
ると、図60(A)に示すように、レンズ下端で必要な縁
厚を確保する為にレンズ全体が極めて厚くなる。そこ
で、図60(B)に示すように、外面と内面とを相対的に
傾けることにより上下の端部でレンズ厚を揃え、レンズ
全体を薄く軽量にする「プリズムシニング」という方法
が一般的に採用されている。このプリズムシニングによ
り、処方には含まれないプリズム屈折力が付加される。
進面である累進屈折力眼鏡レンズを単焦点レンズと同様
に設定すると、図61(A)に示すように、レンズの上端
と下端の縁厚がアンバランスになる。このような場合に
も、図61(B)に示すように外面と内面とを相対的に傾
けることにより上下の縁厚のバランスをとると、処方に
は含まれないプリズム屈折力が付加される。図60
(B)、図60(B)のレンズ中に示される楔型のマーク
は、プリズムシニング等により付加される処方にないプ
リズム屈折力を示している。
うな薄型軽量化、外観改善を目的として付加された処方
には含まれていないプリズム屈折力を含む状態を基準と
して、この状態で収差が良好になるように設計されてい
る。このような従来の累進屈折力眼鏡レンズの設計例を
説明する。
累進面、内面が球面で構成された右目用のレンズであ
り、球面屈折力0.00ディオプトリ(以下、Dとす
る)、加入屈折力2.00D、中心厚2.53mm、外径
80mm、屈折率1.60で、レンズを薄くして上下の縁
厚を揃える為に1.47プリズムディオプトリ(以下、
Δとする)のプリズム屈折力が基底方向270[°]に付
加されている。
標系を図62により説明する。プリズム測定基準点PR
を原点とし、原点を通る累進面の法線をz軸、z軸に直
交しレンズの枠入れ時に上となる方向にy軸、左手座標
系でy軸およびz軸に直交しレンズの枠入れ時に水平と
なる方向にx軸をとる。z軸を含みx軸からの角度がθ
である平面と累進面との交線の曲率をz軸からの距離h
[mm]と角度θ[°]の関数C(h,θ)[D]で表す。また、
累進面より物体側の媒質の屈折率をn、眼側の媒質の屈
折率をn'として、面屈折力をD(h,θ)=(n'−n)C
(h,θ)[D]とする。
らの距離h[mm]、交線のx軸に対する角度θ[degree]で
示される極座標(h,θ)における交線方向の累進面の面
屈折力D(h, θ)の分布を表している。また、図64は、
距離hを固定し、x軸からの角度θの変化に対して面屈
折力D(h, θ)の値がどのように変化するかを、h=10,1
5,20,25mmのそれぞれについて示したグラフである。面
屈折力の値は、30≦θ≦150の遠用部では低く、2
40≦θ≦300の近用部では高くなっている。図6
5、図66は、従来例の累進屈折力眼鏡レンズの性能を
示す三次元グラフであり、図65が平均屈折力誤差、図
66が非点収差を示す。グラフ中、平面座標はそれぞれ
垂直方向、水平方向の視線を振る角度[°]、垂直座標は
各収差の発生量[D]を示している。
症状)を矯正するための眼鏡レンズには、上記のような
プリズムシニングにより付加されるプリズム屈折力に加
えて、斜位矯正用のプリズム処方に基づくプリズム屈折
力が含まれる。図67は、上記の従来例の累進屈折力レ
ンズにプリズム処方が加えられた場合のレンズの水平断
面図である。このようにプリズム処方を含む眼鏡レンズ
は、レンズの外面と内面とを相対的に傾けることにより
プリズム効果を発生させる。
た従来のプリズム処方を含む累進屈折力眼鏡レンズは、
プリズム処方を含まない眼鏡レンズとして設計された外
面、内面の形状をそのまま流用し、これらを相対的に傾
けることによりプリズム効果を発生させているため、斜
位の矯正はできるものの、プリズム処方により発生した
収差については考慮されていないという問題がある。
ンズに、プリズム屈折力3.00Δ、プリズム基底方向
180[°]の斜位矯正用のプリズム処方が付加される
と、平均屈折力誤差、非点収差はそれぞれ図68、図6
9に示すように変化する。遠用部耳側方における平均屈
折力誤差の増大、遠用部耳側上方と遠用部鼻側における
非点収差の増大、レンズ全体に渡って耳側と鼻側の収差
のアンバランスなどが見られる。
鑑みてなされたものであり、斜位矯正のためのプリズム
処方を含む場合にも、これを含まないレンズと同等の良
好な光学性能を得ることができる累進屈折力眼鏡レンズ
の提供を目的とする。
折力眼鏡レンズは、上記の目的を達成させるため、プリ
ズム処方を加えることにより発生する収差を、プリズム
処方を含まない標準レンズとは異なる累進面を用いるこ
とにより補正したことを特徴とする。標準レンズは、プ
リズム処方以外の処方度数である球面屈折力、乱視屈折
力、乱視軸、加入屈折力が目的とする累進屈折力眼鏡レ
ンズと等しく、プリズム処方が付加されていないレンズ
をいう。
し、原点を通る累進面の法線をz軸、z軸に直交しレン
ズの枠入れ時に上となる方向にy軸、左手座標系でy軸
およびz軸に直交しレンズの枠入れ時に水平となる方向
にx軸をとり、z軸を含みx軸からの角度がθである平
面と累進面との交線の曲率をz軸からの距離h[mm]と角
度θ[°]の関数C(h,θ)[D]で表し、累進面より物体
側の媒質の屈折率をn、眼側の媒質の屈折率をn'、面
屈折力をD(h,θ)=(n'−n)C(h,θ)[D]、プリズ
ム測定基準点におけるプリズム屈折力をP[Δ]、プリズ
ム基底方向をB[°]とし、標準レンズの累進面の曲率を
C0(h,θ)[D]、面屈折力をD0(h,θ)=(n'−n)C0
(h,θ)[D]、プリズム測定基準点におけるプリズム屈
折力をP0[Δ]、プリズム基底方向をB0[°]として、両
レンズの面屈折力の差ΔD(h,θ)、差プリズムの基底
方向ΔBを以下のように定義するとき、ΔD(h,θ)=
D(h,θ)−D0(h,θ)
るいずれかの点において条件(1)を満たし、かつ、10
≦h≦20、ΔB+135≦θ≦ΔB+225に含まれ
るいずれかの点において条件(2) を満たすことを特徴
とする。 ΔD(h,θ)<0 …(1) ΔD(h,θ)>0 …(2)
視軸方向、プリズム屈折力、プリズム基底方向の組み合
わせに対応できるよう、外面が予め成形された半完成の
被加工レンズ(セミ品、セミフィニッシュレンズ)をスト
ックしておき、仕様に基づいて内面を加工するのが好ま
しい。さらに、内面を累進面とし、外面を球面にすれ
ば、被加工レンズの製造が容易である。
鏡レンズの実施形態を説明する。最初に図1,図2に基
づいて概要を説明し、後に具体的な設計例を示す。
進屈折力眼鏡レンズの累進面2を外面側から見た正面図
である。実施形態のプリズム処方を含む累進屈折力眼鏡
レンズは、プリズム処方以外の処方度数である球面屈折
力、乱視屈折力、乱視軸、加入屈折力が等しく、プリズ
ム処方が付加されていない標準レンズとの差により特徴
付けられる。
準点を原点とし、原点を通る累進面の法線をz軸、z軸
に直交しレンズの枠入れ時に上となる方向にy軸、左手
座標系でy軸およびz軸に直交しレンズの枠入れ時に水
平となる方向にx軸をとり、三次元座標を定義する。な
お、図62は、外面が累進面の場合を例にしているが、
内面が累進面である場合には、z軸が内面の法線となる
のみで、他の軸の定義は同様である。
については、z軸を含みx軸からの角度がθである平面
と累進面との交線の曲率をz軸からの距離h[mm]と角度
θ[°]の関数C(h,θ)[D]で表し、累進面より物体側
の媒質の屈折率をn、眼側の媒質の屈折率をn'、面屈
折力をD(h,θ)=(n'−n)C(h,θ)[D]、プリズム
測定基準点におけるプリズム処方によるプリズム屈折力
と処方によらないプリズムシニング等によるプリズム屈
折力とを合成したプリズム屈折力をP[Δ]、プリズム基
底方向をB[°]とする。
率をC0(h,θ)[D]、面屈折力をD 0(h,θ)=(n'−
n)C0(h,θ)[D]、プリズム測定基準点における処方
によらないプリズム屈折力をP0[Δ]、プリズム基底方
向をB0[°]とする。
あり、その大きさであるプリズム屈折力Pと方向である
プリズム基底方向Bで表される。プリズム処方を含むレ
ンズのプリズム屈折効果(斜位矯正用の処方によるプリ
ズム屈折力と処方によらないプリズムシニング等による
プリズム屈折力とを合成したもの)をベクトルP、標準
レンズのプリズム屈折効果(処方によらないもの)をベク
トルP0で表すと、差プリズムの屈折効果を示すベクト
ルΔPは、図2に示すようにベクトル的な引き算によっ
て求められる。数式的には、差プリズムの屈折力ΔP
と、差プリズムの基底方向ΔBは以下の式により求めら
れる。
鏡レンズと含まない標準レンズとの点(h,θ)における
面屈折力の差ΔD(h,θ)を以下のように定義する。 ΔD(h,θ)=D(h,θ)−D0(h,θ) 実施形態の累進屈折力眼鏡レンズは、10≦h≦20、
ΔB−45≦θ≦ΔB+45に含まれるいずれかの点に
おいて条件(1)を満たし、かつ、10≦h≦20、ΔB
+135≦θ≦ΔB+225に含まれるいずれかの点に
おいて条件(2)を満たす。 ΔD(h,θ)<0 …(1) ΔD(h,θ)>0 …(2)
≦h≦20、ΔB−45≦θ≦ΔB+45を満たす差プ
リズムの基底側領域であり、領域RAは、ΔB+135
≦θ≦ΔB+225を満たす差プリズムの頂角領域であ
る。上記の条件(1)、(2)は、プリズム処方を含む累進
屈折力眼鏡レンズの面屈折力D(h,θ)を、領域RBにお
いては標準レンズよりも小さく、領域RAにおいては面
屈折力D(h,θ)を標準レンズよりも大きくする。累進
面にこのような変形を加えることで、プリズム処方があ
りながら標準レンズと同じ累進面を用いる場合よりも光
学性能を改善し、より標準レンズの光学性能に近づける
ことが可能となる。
ズについて5つの実施例を説明する。ここでは、各実施
例毎に、プリズム処方以外の度数処方が実施例と等しい
標準レンズについて説明し、この標準レンズの内面およ
び外面を相対的に傾けることによりプリズム処方による
プリズム屈折力を付加した比較例の性能を示し、その後
に実施例のレンズの設計、性能について説明する。以下
の実施例および比較例において、レンズの屈折率は全て
1.67である。
ズは、外面を球面、内面を累進面とした乱視矯正用の円
柱屈折力処方を含まないレンズである。実施例1の標準
レンズは、以下の表1の仕様に示されるように、斜位矯
正用のプリズム処方を含まず、プリズムシニングによる
処方によらないプリズム屈折力を含む。表中の記号SP
Hは頂点球面屈折力、CYLは円柱屈折力、AXは乱視
軸方向、ADDは加入屈折力、PRSはプリズム屈折
力、BASEはプリズム基底方向、D1は外面の面屈折
力、D2Fは内面の遠用部測定基準点における面屈折力、
Tは中心厚、DIAは縁擦り加工前の外径を示す。
面(内面)の形状を示し、プリズム測定基準点PRからの
距離h[mm]、z軸を含みx軸からの角度がθである平面
と累進面との交線のx軸に対する角度θ[°]で示される
極座標(h,θ)における交線方向の累進面の面屈折力D
(h, θ)の分布を表している。また、図4は、距離hを
固定し、x軸からの角度θの変化に対して標準レンズの
累進面の面屈折力D(h,θ)の値がどのように変化するか
を、h=10,15,20,25mmのそれぞれについて示したグラフ
である。面屈折力の値は、30≦θ≦150の遠用部で
は低く、240≦θ≦300の近用部では高くなってい
る。図5、図6は、実施例1の標準レンズの透過性能を
示す三次元グラフであり、図5が平均屈折力誤差、図6
が非点収差を示す。グラフ中、平面座標はそれぞれ垂直
方向、水平方向の視線を振る角度[°]、垂直座標は各収
差の発生量[D]を示している。標準レンズは収差が良好
に補正されている。
つつ、PRS3.00Δ、BASE180°の斜位矯正
用のプリズム処方が付加された比較例1について説明す
る。比較例1は、標準レンズの累進面形状を流用し、外
面と内面とを相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁
厚を確保するために中心厚Tを3.48mmに変更してい
る。図7、図8は、比較例1の累進屈折力眼鏡レンズの
透過性能を示す三次元グラフであり、図7が平均屈折力
誤差、図8が非点収差を示す。図5、図6と比較する
と、光学性能が標準レンズより悪化していることがわか
る。
例1と同様、標準レンズの仕様にPRS3.00Δ、B
ASE180°の斜位矯正用のプリズム処方を付加して
おり、標準レンズの累進面の形状を変更し、内面と外面
とを相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁厚を確保
するために中心厚Tを3.61mmに変更している。図9
の表は、実施例1の累進面(内面)の形状を示し、極座標
(h,θ)における交線方向の累進面の面屈折力D(h, θ)
の分布を表している。また、図10は、距離hを固定
し、x軸からの角度θの変化に対して実施例1の累進面
の面屈折力D(h,θ)の値がどのように変化するかを、h=
10,15,20,25mmのそれぞれについて示したグラフであ
る。
状が標準レンズに対してどのように変更されているかを
示す。図11の表は、標準レンズの累進面と実施例1の
累進面との面屈折力の差ΔD(h,θ)の分布を示し、図
12は距離hを固定し、x軸からの角度θの変化に対し
て標準レンズと実施例1との累進面の面屈折力の差ΔD
(h, θ)の値がどのように変化するかを、h=10,15,20,2
5mmのそれぞれについて示したグラフである。図12中
の黒塗りの三角形は差プリズムの基底方向、白塗りの三
角形は差プリズムの頂角方向を示している。
プリズムの基底方向ΔBは158°である。図12に示
されるように、実施例1のレンズは、113≦θ≦20
3に含まれる基底側では、表示された全ての高さhにつ
いて面屈折力の差ΔD(h,θ)が負の値をとなって条件
(1)を満たし、かつ、293≦θ≦383(1回転した
23°までの範囲)に含まれる頂角側では、表示された
全て高さhについて面屈折力の差ΔD(h,θ)が正の値
をとなって条件(2) を満たす。図13、図14は、実
施例1の累進屈折力眼鏡レンズの透過性能を示す三次元
グラフであり、図13が平均屈折力誤差、図14が非点
収差を示す。図5〜8と比較すると、光学性能が比較例
1より改善され、標準レンズの性能に近づいていること
がわかる。
ズは、外面を球面、内面を累進面とした乱視矯正用の円
柱屈折力処方を含まないレンズである。実施例2の標準
レンズは、上記の表1に示した実施例1の標準レンズと
同一構成である。
PRS3.00Δ、BASE90°の斜位矯正用のプリ
ズム処方が付加された比較例2について説明する。比較
例2は、標準レンズの累進面形状を流用し、外面と内面
とを相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁厚を確保
するために中心厚Tを4.17mmに変更している。図1
5、図16は、比較例2の累進屈折力眼鏡レンズの透過
性能を示す三次元グラフであり、図15が平均屈折力誤
差、図16が非点収差を示す。図5、図6と比較する
と、光学性能が標準レンズより悪化していることがわか
る。
例2と同様、標準レンズの仕様にPRS3.00Δ、B
ASE90°の斜位矯正用のプリズム処方を付加してお
り、標準レンズの累進面の形状を変更し、内面と外面と
を相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁厚を確保す
るために中心厚Tを4.37mmに変更している。図17
の表は、実施例2の累進面の面屈折力D(h, θ)の分布を
表している。また、図18は、実施例2の累進面の面屈
折力D(h, θ)の値の変化を示したグラフである。
状が標準レンズに対してどのように変更されているかを
示す。図19の表は、標準レンズの累進面と実施例1の
累進面との面屈折力の差ΔD(h,θ)の分布を示し、図
20は、面屈折力の差ΔD(h,θ)の値の変化を示したグ
ラフである。
プリズムの基底方向ΔBは90°である。図20に示さ
れるように、実施例2のレンズは、45≦θ≦135に
含まれる基底側では、表示された全ての高さhについて
面屈折力の差ΔD(h,θ)が負の値をとなって条件(1)
を満たし、かつ、225≦θ≦315に含まれる頂角側
では、表示された全て高さhについて面屈折力の差ΔD
(h,θ)が正の値をとなって条件(2) を満たす。図2
1、図22は、実施例2の累進屈折力眼鏡レンズの透過
性能を示す三次元グラフであり、図21が平均屈折力誤
差、図22が非点収差を示す。図5、図6、図15、図
16と比較すると、光学性能が比較例2より改善され、
標準レンズの性能に近づいていることがわかる。
ズは、外面を球面、内面を累進面とした乱視矯正用の円
柱屈折力処方を含まないレンズである。実施例3の標準
レンズは、以下の表2の仕様に示されるように、斜位矯
正用のプリズム処方を含まず、プリズムシニングによる
処方によらないプリズム屈折力を含む。
進面(内面)の形状を示し、極座標(h,θ)における累進
面の面屈折力D(h, θ)の分布を表している。また、図4
は、標準レンズの累進面の面屈折力D(h, θ)の値の変化
を示したグラフである。面屈折力の値は、30≦θ≦1
50の遠用部では低く、240≦θ≦300の近用部で
は高くなっている。図25、図26は、実施例3の標準
レンズの透過性能を示す三次元グラフであり、図25が
平均屈折力誤差、図26が非点収差を示す。
つつ、PRS3.00Δ、BASE0°の斜位矯正用の
プリズム処方が付加された比較例3について説明する。
比較例3は、標準レンズの累進面形状を流用し、外面と
内面とを相対的に傾けてプリズム処方を付加している。
図27、図28は、比較例3の累進屈折力眼鏡レンズの
透過性能を示す三次元グラフであり、図27が平均屈折
力誤差、図28が非点収差を示す。図25、図26と比
較すると、光学性能が標準レンズより悪化していること
がわかる。
例3と同様、標準レンズの仕様にPRS3.00Δ、B
ASE0°の斜位矯正用のプリズム処方を付加してお
り、標準レンズの累進面の形状を変更し、内面と外面と
を相対的に傾けてプリズム処方を付加している。図29
の表は、実施例3の累進面(内面)の形状を示し、極座標
(h,θ)における交線方向の累進面の面屈折力D(h, θ)
の分布を表している。また、図30は、実施例3の累進
面の面屈折力D(h, θ)の値の変化を示したグラフであ
る。
状が標準レンズに対してどのように変更されているかを
示す。図31の表は、標準レンズの累進面と実施例3の
累進面との面屈折力の差ΔD(h,θ)の分布を示し、図
32は面屈折力の差ΔD(h,θ)の値の変化を示したグラ
フである。
プリズムの基底方向ΔBは16°である。図32に示さ
れるように、実施例3のレンズは、−29(331)≦θ
≦61に含まれる基底側では、表示された全ての高さh
について面屈折力の差ΔD(h,θ)が負の値をとなって
条件(1)を満たし、かつ、151≦θ≦241に含まれ
る頂角側では、表示された全て高さhについて面屈折力
の差ΔD(h,θ)が正の値をとなって条件(2) を満た
す。図33、図34は、実施例3の累進屈折力眼鏡レン
ズの透過性能を示す三次元グラフであり、図33が平均
屈折力誤差、図34が非点収差を示す。図25〜28と
比較すると、光学性能が比較例3より改善され、標準レ
ンズの性能に近づいていることがわかる。
ズは、外面を球面、内面を累進面とした乱視矯正用の円
柱屈折力処方を含まないレンズである。実施例4の標準
レンズは、以下の表3の仕様に示されるように、斜位矯
正用のプリズム処方を含まず、プリズムシニングによる
処方によらないプリズム屈折力を含む。
進面(内面)の形状を示し、極座標(h,θ)における累進
面の面屈折力D(h, θ)の分布を表している。また、図3
6は、標準レンズの累進面の面屈折力D(h, θ)の値の変
化を示したグラフである。面屈折力の値は、30≦θ≦
150の遠用部では低く、240≦θ≦300の近用部
では高くなっている。図37、図38は、実施例4の標
準レンズの透過性能を示す三次元グラフであり、図37
が平均屈折力誤差、図38が非点収差を示す。
つつ、PRS3.00Δ、BASE90°の斜位矯正用
のプリズム処方が付加された比較例4について説明す
る。比較例4は、標準レンズの累進面形状を流用し、外
面と内面とを相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁
厚を確保するために中心厚Tを6.36mmに変更してい
る。図39、図40は、比較例4の累進屈折力眼鏡レン
ズの透過性能を示す三次元グラフであり、図39が平均
屈折力誤差、図40が非点収差を示す。図37、図38
と比較すると、光学性能が標準レンズより悪化している
ことがわかる。
例4と同様、標準レンズの仕様にPRS3.00Δ、B
ASE90°の斜位矯正用のプリズム処方を付加してお
り、標準レンズの累進面の形状を変更し、内面と外面と
を相対的に傾けてプリズム処方を付加し、縁厚を確保す
るために中心厚Tを6.45mmに変更している。図41
の表は、実施例4の累進面(内面)の形状を示し、極座標
(h,θ)における交線方向の累進面の面屈折力D(h, θ)
の分布を表している。また、図42は、実施例4の累進
面の面屈折力D(h, θ)の値の変化を示したグラフであ
る。
状が標準レンズに対してどのように変更されているかを
示す。図43の表は、標準レンズの累進面と実施例4の
累進面との面屈折力の差ΔD(h,θ)の分布を示し、図
44は面屈折力の差ΔD(h,θ)の値の変化を示したグラ
フである。
プリズムの基底方向ΔBは90°である。図44に示さ
れるように、実施例4のレンズは、45≦θ≦135に
含まれる基底側では、表示された全ての高さhについて
面屈折力の差ΔD(h,θ)が負の値をとなって条件(1)
を満たし、かつ、225≦θ≦315に含まれる頂角側
では、表示された全て高さhについて面屈折力の差ΔD
(h,θ)が正の値をとなって条件(2) を満たす。図4
5、図46は、実施例4の累進屈折力眼鏡レンズの透過
性能を示す三次元グラフであり、図45が平均屈折力誤
差、図46が非点収差を示す。図37〜40と比較する
と、光学性能が比較例4より改善され、標準レンズの性
能に近づいていることがわかる。
ズは、外面を球面、内面を累進面とした乱視矯正用の円
柱屈折力処方を含むレンズである。実施例5の標準レン
ズは、以下の表4の仕様に示されるように、斜位矯正用
のプリズム処方を含まず、プリズムシニングによる処方
によらないプリズム屈折力を含む。
進面(内面)の形状を示し、極座標(h,θ)における累進
面の面屈折力D(h, θ)の分布を表している。また、図4
8は、標準レンズの累進面の面屈折力D(h, θ)の値の変
化を示したグラフである。面屈折力の値は、円柱屈折力
を含むために正弦波状に変化するが、全体的に見ると3
0≦θ≦150の遠用部側では低く、240≦θ≦30
0の近用部側では高くなっている。図49、図50は、
実施例5の標準レンズの透過性能を示す三次元グラフで
あり、図49が平均屈折力誤差、図50が非点収差を示
す。
つつ、PRS3.00Δ、BASE270°の斜位矯正
用のプリズム処方が付加された比較例5について説明す
る。比較例5は、標準レンズの累進面形状を流用し、外
面と内面とを相対的に傾けてプリズム処方を付加してい
る。図51、図52は、比較例5の累進屈折力眼鏡レン
ズの透過性能を示す三次元グラフであり、図51が平均
屈折力誤差、図52が非点収差を示す。図49、図50
と比較すると、光学性能が標準レンズより悪化している
ことがわかる。
例5と同様、標準レンズの仕様にPRS3.00Δ、B
ASE270°の斜位矯正用のプリズム処方を付加して
おり、標準レンズの累進面の形状を変更し、内面と外面
とを相対的に傾けてプリズム処方を付加している。図5
3の表は、実施例5の累進面(内面)の形状を示し、極座
標(h,θ)における交線方向の累進面の面屈折力D(h,
θ)の分布を表している。また、図54は、実施例5の
累進面の面屈折力D(h, θ)の値の変化を示したグラフで
ある。
状が標準レンズに対してどのように変更されているかを
示す。図55の表は、標準レンズの累進面と実施例5の
累進面との面屈折力の差ΔD(h,θ)の分布を示し、図
56は面屈折力の差ΔD(h,θ)の値の変化を示したグラ
フである。
プリズムの基底方向ΔBは270°である。図56に示
されるように、実施例5のレンズは、225≦θ≦31
5に含まれる基底側では、表示された全ての高さhにつ
いて面屈折力の差ΔD(h,θ)が負の値をとなって条件
(1)を満たし、かつ、405≦θ≦495、すなわち3
60°を差し引いて45≦θ≦135に含まれる頂角側
では、表示された全て高さhについて面屈折力の差ΔD
(h,θ)が正の値をとなって条件(2) を満たす。図5
7、図58は、実施例5の累進屈折力眼鏡レンズの透過
性能を示す三次元グラフであり、図57が平均屈折力誤
差、図58が非点収差を示す。図49〜52と比較する
と、光学性能が比較例5より改善され、標準レンズの性
能に近づいていることがわかる。
ば、累進屈折力眼鏡レンズが斜位矯正用のプリズム処方
を含む場合にも、累進面の形状を標準レンズとは異なる
形状とすることにより、プリズム処方を加えたことによ
る収差を補正して、良好な光学性能を確保することがで
きる。
外面から見た正面図である。
ル演算を示す説明図である。
分布を示す表である。
変化を示すグラフである。
す三次元グラフである。
元グラフである。
次元グラフである。
ラフである。
を示す表である。
化を示すグラフである。
の面屈折力差の分布を示す表である。
の面屈折力差の変化を示すグラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
布を示す表である。
化を示すグラフである。
の面屈折力差の分布を示す表である。
の面屈折力差の変化を示すグラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
の分布を示す表である。
の変化を示すグラフである。
示す三次元グラフである。
次元グラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
布を示す表である。
化を示すグラフである。
の面屈折力差の分布を示す表である。
の面屈折力差の変化を示すグラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
の分布を示す表である。
の変化を示すグラフである。
示す三次元グラフである。
次元グラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
布を示す表である。
化を示すグラフである。
の面屈折力差の分布を示す表である。
の面屈折力差の変化を示すグラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
の分布を示す表である。
の変化を示すグラフである。
示す三次元グラフである。
次元グラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
布を示す表である。
化を示すグラフである。
の面屈折力差の分布を示す表である。
の面屈折力差の変化を示すグラフである。
三次元グラフである。
グラフである。
す平面図である。
ンズの断面図である。
レンズの断面図である。
明図である。
力眼鏡レンズの累進面の面屈折力の分布を示す表であ
る。
力眼鏡レンズの累進面の面屈折力の変化を示すグラフで
ある。
次元グラフである。
ラフである。
が加えられた場合のレンズの水平断面図である。
次元グラフである。
ラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 外側、内側の一対の屈折面を有し、遠方
視に対応する遠用部と、近方視に対応する近用部と、前
記遠用部から近用部にかけて屈折力が連続的に変化する
中間部とを備え、前記外面または内面の少なくとも一方
が面内の位置によって屈折力の異なる累進面であり、プ
リズム処方が付加された累進屈折力眼鏡レンズにおい
て、 前記プリズム処方以外の処方度数である球面屈折力、乱
視屈折力、乱視軸、加入屈折力が等しくプリズム処方が
付加されていない累進屈折力眼鏡レンズを標準レンズと
するとき、 前記プリズム処方が付加されたことにより発生する収差
を、前記標準レンズとは異なる形状の累進面を用いるこ
とにより補正したことを特徴とする累進屈折力眼鏡レン
ズ。 - 【請求項2】 外側、内側の一対の屈折面を有し、遠方
視に対応する遠用部と、近方視に対応する近用部と、遠
用部から近用部にかけて屈折力が連続的に変化する中間
部とを備え、前記外面または内面の少なくとも一方が面
内の位置によって屈折力の異なる累進面であり、プリズ
ム処方が付加された累進屈折力眼鏡レンズにおいて、 プリズム測定基準点を原点とし、原点を通る累進面の法
線をz軸、z軸に直交しレンズの枠入れ時に上となる方
向にy軸、左手座標系でy軸およびz軸に直交しレンズ
の枠入れ時に水平となる方向にx軸をとり、z軸を含み
x軸からの角度がθである平面と前記累進面との交線の
曲率をz軸からの距離h[mm]と角度θ[°]の関数C(h,
θ)[ディオプトリ]で表し、前記累進面より物体側の媒
質の屈折率をn、眼側の媒質の屈折率をn'、面屈折力
をD(h,θ)=(n'−n)C(h,θ)[ディオプトリ]、プ
リズム測定基準点にプリズム屈折力をP[プリズムディ
オプトリ]、プリズム基底方向をB[°]とし、前記プリ
ズム処方以外の度数である球面屈折力、乱視屈折力、乱
視軸、加入屈折力が等しく、処方によるプリズム屈折力
が付加されていない標準レンズを想定し、該標準レンズ
の累進面の曲率をC0(h,θ)[ディオプトリ]、面屈折力
をD0(h,θ)=(n'−n)C0(h,θ)[ディオプトリ]、
プリズム測定基準点におけるプリズム屈折力をP0[プリ
ズムディオプトリ]、プリズム基底方向をB0[°]とし
て、両レンズの面屈折力の差ΔD(h,θ)、差プリズム
の基底方向ΔBを以下のように定義するとき、 ΔD(h,θ)=D(h,θ)−D0(h,θ) 【数1】 10≦h≦20、ΔB−45≦θ≦ΔB+45に含まれ
るいずれかの点において条件(1)を満たし、 ΔD(h,θ)<0 …(1) かつ、10≦h≦20、ΔB+135≦θ≦ΔB+22
5に含まれるいずれかの点において条件(2) ΔD(h,θ)>0 …(2) を満たすことを特徴とする累進屈折力眼鏡レンズ。 - 【請求項3】 前記内面が累進面であることを特徴とす
る請求項1または2に記載の累進屈折力眼鏡レンズ。 - 【請求項4】 前記外面が球面であることを特徴とする
請求項3に記載の累進屈折力眼鏡レンズ。
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