JP2003171998A - 高剛性パネル - Google Patents
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- Building Environments (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パネル連結部においてせん断変形に対する剛
性が低下せず、トラス断面による高剛性化を有効に発揮
し、重量衝撃音遮断性能に優れている。 【解決手段】 高剛性パネル1は、波形状に成形された
芯材2と、芯材2の両面に結合された細長部材3とから
構成される。
性が低下せず、トラス断面による高剛性化を有効に発揮
し、重量衝撃音遮断性能に優れている。 【解決手段】 高剛性パネル1は、波形状に成形された
芯材2と、芯材2の両面に結合された細長部材3とから
構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両、自動
車、船舶、及び建築物等の構造用部材、特に床や壁等の
部材として用いられる高剛性パネルに関する。
車、船舶、及び建築物等の構造用部材、特に床や壁等の
部材として用いられる高剛性パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、構造物の軽量・高剛性・高強度化
が進められているが、これを達成するため、構造物を構
成する構造用部材として断面がトラス形状のパネルを用
いることがある。このパネルを実現するには、例えば鋼
板等の金属板をロールフォーミング、板曲げ、プレス等
の塑性加工によって波形状に成形した芯材と、平板とを
別々に準備し、波形状の芯材の片面又は両面に平板をリ
ベットや溶接などにより結合する方法が考えられる。こ
のようなトラス断面を有するパネルを住宅の床に適用す
れば、優れた重量衝撃音遮断性能を発揮すると期待され
る。これは、床の質量及び/又は剛性が大きいほど、重
量衝撃音遮断性能が大きくなるからである。
が進められているが、これを達成するため、構造物を構
成する構造用部材として断面がトラス形状のパネルを用
いることがある。このパネルを実現するには、例えば鋼
板等の金属板をロールフォーミング、板曲げ、プレス等
の塑性加工によって波形状に成形した芯材と、平板とを
別々に準備し、波形状の芯材の片面又は両面に平板をリ
ベットや溶接などにより結合する方法が考えられる。こ
のようなトラス断面を有するパネルを住宅の床に適用す
れば、優れた重量衝撃音遮断性能を発揮すると期待され
る。これは、床の質量及び/又は剛性が大きいほど、重
量衝撃音遮断性能が大きくなるからである。
【0003】ところが、例えば波形状芯材の材料に鋼板
を用いる場合、波形状芯材の寸法は鋼板の製造設備に依
存し、最大幅略1250mmと制限される。一方、材料
に構造用合板やパーティクルボード等の木質材料を用い
て平板を製造する場合、最大寸法略1000mm×20
00mmと制限される。ただし、部材寸法が小さい方が
部材の現場への搬送や施工上は都合がよいため、上記の
ような寸法制約はこれまで問題視されていなかった。
を用いる場合、波形状芯材の寸法は鋼板の製造設備に依
存し、最大幅略1250mmと制限される。一方、材料
に構造用合板やパーティクルボード等の木質材料を用い
て平板を製造する場合、最大寸法略1000mm×20
00mmと制限される。ただし、部材寸法が小さい方が
部材の現場への搬送や施工上は都合がよいため、上記の
ような寸法制約はこれまで問題視されていなかった。
【0004】寸法制約があるため、例えば寸法略300
0mm×6500mmの床や壁等をトラス断面のパネル
により構成する場合、例えば個々の寸法が略1000m
m×2000mmのパネルを予め工場で製造した後、現
場で連結させる必要が生じる。このとき、隣接するパネ
ルの波形状芯材の部分同士を外側からリベットや溶接等
により連結させる必要があるが、平板で隠れてしまうた
め、連結させるのは困難であり、パネルの平板部分の連
結のみ実施するというのが現状である。
0mm×6500mmの床や壁等をトラス断面のパネル
により構成する場合、例えば個々の寸法が略1000m
m×2000mmのパネルを予め工場で製造した後、現
場で連結させる必要が生じる。このとき、隣接するパネ
ルの波形状芯材の部分同士を外側からリベットや溶接等
により連結させる必要があるが、平板で隠れてしまうた
め、連結させるのは困難であり、パネルの平板部分の連
結のみ実施するというのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな平板部分のみの連結では、パネル間結合部断面にト
ラスが形成されないので、パネル連結部においてせん断
変形に対する剛性が低下する。従って、連結された複数
のパネル全体の剛性は剛性の低いパネル連結部で決定し
てしまうので、トラス断面による高剛性化が有効に発揮
されず、結果として期待した重量衝撃音遮断性能が得ら
れないという問題が生じる。
うな平板部分のみの連結では、パネル間結合部断面にト
ラスが形成されないので、パネル連結部においてせん断
変形に対する剛性が低下する。従って、連結された複数
のパネル全体の剛性は剛性の低いパネル連結部で決定し
てしまうので、トラス断面による高剛性化が有効に発揮
されず、結果として期待した重量衝撃音遮断性能が得ら
れないという問題が生じる。
【0006】そこで本発明は、パネル連結部においてせ
ん断変形に対する剛性を低下させること無く、トラス断
面による高剛性化を有効に発揮し、重量衝撃音遮断性能
に優れた高剛性パネルを提供することを目的とする。
ん断変形に対する剛性を低下させること無く、トラス断
面による高剛性化を有効に発揮し、重量衝撃音遮断性能
に優れた高剛性パネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の高剛性パネルは、波形状に成形された芯材と、前記芯
材の両面に結合された細長部材とから構成されることを
特徴とする。
の高剛性パネルは、波形状に成形された芯材と、前記芯
材の両面に結合された細長部材とから構成されることを
特徴とする。
【0008】上記構成によると、細長部材が波形状の芯
材の両面に結合され、結合部断面がトラス形状となるの
で、剛性の高いパネルとなる。また、製造できる芯材の
幅には制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合に
複数のパネルを現場で連結させる必要があるが、複数の
芯材に亘って細長部材を配設し、各芯材と細長部材とを
結合するという構成であり、従来のように芯材全体が平
板で覆われない。このため、隣接する芯材同士を細長部
材で直接連結することが可能となり、パネル連結部の剛
性劣化を招くことなく高剛性且つ大面積の構造用部材を
実現できる。そしてその結果、優れた重量衝撃音遮断性
能が得られる。なお、本発明においては従来の平板では
なく細長部材を用い、細長部材が間隔を持って配設され
ているため、各芯材と細長部材とを連結させた後でも、
隣接する細長部材同士の間隔を利用して、複数の芯材を
容易に連結させることができる。
材の両面に結合され、結合部断面がトラス形状となるの
で、剛性の高いパネルとなる。また、製造できる芯材の
幅には制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合に
複数のパネルを現場で連結させる必要があるが、複数の
芯材に亘って細長部材を配設し、各芯材と細長部材とを
結合するという構成であり、従来のように芯材全体が平
板で覆われない。このため、隣接する芯材同士を細長部
材で直接連結することが可能となり、パネル連結部の剛
性劣化を招くことなく高剛性且つ大面積の構造用部材を
実現できる。そしてその結果、優れた重量衝撃音遮断性
能が得られる。なお、本発明においては従来の平板では
なく細長部材を用い、細長部材が間隔を持って配設され
ているため、各芯材と細長部材とを連結させた後でも、
隣接する細長部材同士の間隔を利用して、複数の芯材を
容易に連結させることができる。
【0009】本発明の請求項2に記載の高剛性パネル
は、波形状に成形された芯材と、前記芯材の片面に結合
された細長部材と、前記芯材の他面に結合された平板と
から構成されることを特徴とする。
は、波形状に成形された芯材と、前記芯材の片面に結合
された細長部材と、前記芯材の他面に結合された平板と
から構成されることを特徴とする。
【0010】上記構成によると、断面がトラス形状の剛
性の高いパネルとなり、また、複数のパネルを連結する
場合に、隣接する芯材同士を細長部材で連結すること
で、パネル連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且
つ大面積の構造用部材を実現できるという請求項1と同
様の効果が得られる。
性の高いパネルとなり、また、複数のパネルを連結する
場合に、隣接する芯材同士を細長部材で連結すること
で、パネル連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且
つ大面積の構造用部材を実現できるという請求項1と同
様の効果が得られる。
【0011】本発明の請求項3に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度
θが与えられている場合、前記芯材の山部及び/又は谷
部における曲率半径ρが下記(A)式から導かれること
を特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度
θが与えられている場合、前記芯材の山部及び/又は谷
部における曲率半径ρが下記(A)式から導かれること
を特徴とする。
【0012】
【数8】
【0013】本発明の請求項4に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、及び前記芯材の山部及び/又は谷部における曲
率半径ρが与えられている場合、前記芯材の山部及び/
又は谷部の開き角度θが下記(B)式から導かれること
を特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、及び前記芯材の山部及び/又は谷部における曲
率半径ρが与えられている場合、前記芯材の山部及び/
又は谷部の開き角度θが下記(B)式から導かれること
を特徴とする。
【0014】
【数9】
【0015】本発明の請求項5に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の山部及び/又は谷部における
曲率半径ρ、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き
角度θが与えられている場合、前記芯材の板厚tc及び
前記細長部材の高さtfが下記(C)式の関係を満たす
ことを特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部がなく、前記芯材の山部及び/又は谷部における
曲率半径ρ、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き
角度θが与えられている場合、前記芯材の板厚tc及び
前記細長部材の高さtfが下記(C)式の関係を満たす
ことを特徴とする。
【0016】
【数10】
【0017】図3に示すように、山部及び/又は谷部が
その幅方向と平行な平坦部を持つ芯材102を含む高剛
性パネル101を片持ち梁として分布荷重を負荷する
と、細長部材3が波打つような変形(せん断変形)が生
じ、たわみが大きくなる。一方、図4に示すように、山
部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部を持た
ず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0である芯材
112を含む高剛性パネル111に分布荷重を負荷する
と、図3に示すような細長部材3が波打つような変形
(せん断変形)は生じず、たわみが小さくなる。これ
は、図4に示す曲率半径が0となる芯材112では、芯
材112の山部及び/又は谷部における板厚中心線の交
点と細長部材の高さの中心線との距離(以下、オフセッ
トという)が0であることによる。ここで、山部及び/
又は谷部の曲率半径を0とすることは不可能であるが、
オフセットを0に近づけることによって、せん断変形に
対する剛性を高め、たわみを小さくすることができる。
より詳細には、芯材の波形状の起伏による山部及び/又
は谷部がその芯材の幅方向と平行な平坦部を持たない場
合において、上記(A)〜(C)式のうちいずれか1式
を満足することで、床衝撃振動により階下で発生する床
衝撃音に関するJIS規格で規定されている評価方法に
おいて、衝撃音と1対1の関係にある床振動増加量を2
dB以下とすることができる。
その幅方向と平行な平坦部を持つ芯材102を含む高剛
性パネル101を片持ち梁として分布荷重を負荷する
と、細長部材3が波打つような変形(せん断変形)が生
じ、たわみが大きくなる。一方、図4に示すように、山
部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部を持た
ず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0である芯材
112を含む高剛性パネル111に分布荷重を負荷する
と、図3に示すような細長部材3が波打つような変形
(せん断変形)は生じず、たわみが小さくなる。これ
は、図4に示す曲率半径が0となる芯材112では、芯
材112の山部及び/又は谷部における板厚中心線の交
点と細長部材の高さの中心線との距離(以下、オフセッ
トという)が0であることによる。ここで、山部及び/
又は谷部の曲率半径を0とすることは不可能であるが、
オフセットを0に近づけることによって、せん断変形に
対する剛性を高め、たわみを小さくすることができる。
より詳細には、芯材の波形状の起伏による山部及び/又
は谷部がその芯材の幅方向と平行な平坦部を持たない場
合において、上記(A)〜(C)式のうちいずれか1式
を満足することで、床衝撃振動により階下で発生する床
衝撃音に関するJIS規格で規定されている評価方法に
おいて、衝撃音と1対1の関係にある床振動増加量を2
dB以下とすることができる。
【0018】本発明の請求項6に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記平坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/
又は谷部の開き角度θが与えられている場合、前記芯材
の山部及び/又は谷部における曲率半径ρが下記(D)
式から導かれることを特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記平坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/
又は谷部の開き角度θが与えられている場合、前記芯材
の山部及び/又は谷部における曲率半径ρが下記(D)
式から導かれることを特徴とする。
【0019】
【数11】
【0020】本発明の請求項7に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記平坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/
又は谷部における曲率半径ρが与えられている場合、前
記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θが下記(E)
式から導かれることを特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記平坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/
又は谷部における曲率半径ρが与えられている場合、前
記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θが下記(E)
式から導かれることを特徴とする。
【0021】
【数12】
【0022】本発明の請求項8に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記平坦部の幅W、前記芯材の山部及び
/又は谷部における曲率半径ρ、及び前記芯材の山部及
び/又は谷部の開き角度θが与えられている場合、前記
芯材の板厚tc及び前記細長部材の高さtfが下記
(F)式の関係を満たすことを特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記平坦部の幅W、前記芯材の山部及び
/又は谷部における曲率半径ρ、及び前記芯材の山部及
び/又は谷部の開き角度θが与えられている場合、前記
芯材の板厚tc及び前記細長部材の高さtfが下記
(F)式の関係を満たすことを特徴とする。
【0023】
【数13】
【0024】本発明の請求項9に記載の高剛性パネル
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θ、
及び前記芯材の山部及び/又は谷部における曲率半径ρ
が与えられている場合、前記平坦部の幅Wが下記(G)
式から導かれることを特徴とする。
は、請求項1又は2において、前記芯材の波形状の起伏
による山部及び/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な
平坦部を有し、前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高
さtf、前記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θ、
及び前記芯材の山部及び/又は谷部における曲率半径ρ
が与えられている場合、前記平坦部の幅Wが下記(G)
式から導かれることを特徴とする。
【0025】
【数14】
【0026】上記構成によると、芯材の波形状の起伏に
よる山部及び/又は谷部がその芯材の幅方向と平行な平
坦部を有する場合においても、請求項3〜5の場合と同
様に、オフセットを0に近づけることによってせん断変
形に対する剛性を高め、たわみを小さくすることができ
る。より詳細には、芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部がその芯材の幅方向と平行な平坦部を有する
場合において、請求項3〜5の場合と同様に、上記
(D)〜(G)式のうちいずれか1式を満足すること
で、床衝撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する
JIS規格で規定されている評価方法において、衝撃音
と1対1の関係にある床振動増加量を2dB以下とする
ことができる。
よる山部及び/又は谷部がその芯材の幅方向と平行な平
坦部を有する場合においても、請求項3〜5の場合と同
様に、オフセットを0に近づけることによってせん断変
形に対する剛性を高め、たわみを小さくすることができ
る。より詳細には、芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部がその芯材の幅方向と平行な平坦部を有する
場合において、請求項3〜5の場合と同様に、上記
(D)〜(G)式のうちいずれか1式を満足すること
で、床衝撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する
JIS規格で規定されている評価方法において、衝撃音
と1対1の関係にある床振動増加量を2dB以下とする
ことができる。
【0027】本発明の請求項10に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜9において、前記芯材と前記細長部材と
は、接着剤、機械的結合、及び溶接のいずれか、全て、
又は一部の組み合わせにより結合されることを特徴とす
る。
は、請求項1〜9において、前記芯材と前記細長部材と
は、接着剤、機械的結合、及び溶接のいずれか、全て、
又は一部の組み合わせにより結合されることを特徴とす
る。
【0028】上記構成によると、パネルに衝撃力が加わ
った場合でも顕著な振動が発生せず、且つ優れた遮音性
を確保することができる。
った場合でも顕著な振動が発生せず、且つ優れた遮音性
を確保することができる。
【0029】本発明の請求項11に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜9において、前記芯材と前記細長部材と
は、粘弾性体又は粘性体と、溶接及び機械的結合のいず
れか又は両方との組み合わせにより結合されることを特
徴とする。
は、請求項1〜9において、前記芯材と前記細長部材と
は、粘弾性体又は粘性体と、溶接及び機械的結合のいず
れか又は両方との組み合わせにより結合されることを特
徴とする。
【0030】芯材と細長部材との結合に接着剤を用いな
い場合、パネルに衝撃力が加わった際に、芯材と細長部
材との結合部近傍において、接触に起因する衝撃音が発
生する可能性がある。上記構成によると、粘弾性体若し
くは粘性体を用いることによって、このような衝撃音を
抑制することができる。
い場合、パネルに衝撃力が加わった際に、芯材と細長部
材との結合部近傍において、接触に起因する衝撃音が発
生する可能性がある。上記構成によると、粘弾性体若し
くは粘性体を用いることによって、このような衝撃音を
抑制することができる。
【0031】本発明の請求項12に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜11において、前記細長部材における前
記芯材との結合面の反対側に面板が結合され、前記細長
部材及び前記面板を一体とした構造の中立軸から前記細
長部材と前記芯材との接触面までの距離をtf/2とす
ることを特徴とする。
は、請求項1〜11において、前記細長部材における前
記芯材との結合面の反対側に面板が結合され、前記細長
部材及び前記面板を一体とした構造の中立軸から前記細
長部材と前記芯材との接触面までの距離をtf/2とす
ることを特徴とする。
【0032】上記構成によると、芯材の表面に結合する
細長部材の表面にさらに面板を備えた複合構造の場合に
おいても、上述の請求項3〜9の複合構造でない場合と
同様に、細長部材及び面板を一体とした構造の中立軸か
ら細長部材と芯材との接触面までの距離をtf/2とす
ることで、オフセットを0にし、せん断変形に対する剛
性を高め、たわみを小さくすることができる。
細長部材の表面にさらに面板を備えた複合構造の場合に
おいても、上述の請求項3〜9の複合構造でない場合と
同様に、細長部材及び面板を一体とした構造の中立軸か
ら細長部材と芯材との接触面までの距離をtf/2とす
ることで、オフセットを0にし、せん断変形に対する剛
性を高め、たわみを小さくすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照しつつ説明する。
ついて添付図面を参照しつつ説明する。
【0034】先ず、図1には、本発明に係る第一の実施
形態の高剛性パネル1が斜視的に示されている。本実施
形態における高剛性パネル1は、波形状に成形された芯
材2の両面に、複数の細長部材3が間隔をあけて結合さ
れている。本実施形態の芯材2は、その幅方向に山部2
a及び谷部2bを形成しており、幅方向と平行な平坦部
はない。
形態の高剛性パネル1が斜視的に示されている。本実施
形態における高剛性パネル1は、波形状に成形された芯
材2の両面に、複数の細長部材3が間隔をあけて結合さ
れている。本実施形態の芯材2は、その幅方向に山部2
a及び谷部2bを形成しており、幅方向と平行な平坦部
はない。
【0035】本実施形態の高剛性パネル1は、細長部材
3が波形状の芯材2の両面に結合され、断面がトラス形
状の剛性の高いパネルとなる。また、製造できる芯材2
の幅には制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合
に複数のパネル1を現場で連結させる必要があるが、複
数の芯材2に亘って細長部材3を配設し、各芯材2と細
長部材3とを結合するという構成であり、従来のように
芯材2全体が平板で覆われない。このため、隣接する芯
材2同士を細長部材3で直接連結することが可能とな
り、隣接する芯材2同士を細長部材3で連結すること
で、パネル1連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性
且つ大面積の構造用部材を実現できる。
3が波形状の芯材2の両面に結合され、断面がトラス形
状の剛性の高いパネルとなる。また、製造できる芯材2
の幅には制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合
に複数のパネル1を現場で連結させる必要があるが、複
数の芯材2に亘って細長部材3を配設し、各芯材2と細
長部材3とを結合するという構成であり、従来のように
芯材2全体が平板で覆われない。このため、隣接する芯
材2同士を細長部材3で直接連結することが可能とな
り、隣接する芯材2同士を細長部材3で連結すること
で、パネル1連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性
且つ大面積の構造用部材を実現できる。
【0036】次に、図2には、本発明に係る第二の実施
形態の高剛性パネル11が斜視的に示されている。本実
施形態における高剛性パネル11は、図1における第一
の実施形態と同様の波形状に成形された芯材2の片面
に、図1における第一の実施形態と同様の複数の細長部
材3が間隔をあけて結合され、また芯材2の他面、即ち
細長部材3が結合されている面の反対側の面には、平板
4が結合されている。
形態の高剛性パネル11が斜視的に示されている。本実
施形態における高剛性パネル11は、図1における第一
の実施形態と同様の波形状に成形された芯材2の片面
に、図1における第一の実施形態と同様の複数の細長部
材3が間隔をあけて結合され、また芯材2の他面、即ち
細長部材3が結合されている面の反対側の面には、平板
4が結合されている。
【0037】本実施形態の高剛性パネル11は、第一の
実施形態と同様に、断面がトラス形状の剛性の高いパネ
ルとなる。また、複数のパネル11を現場にて連結する
場合、従来はパネル連結部の剛性が低く、たわみが大き
くなる。これに対し、複数の芯材2に亘って細長部材3
を配設し、各芯材2と細長部材3とを結合して、さらに
隣接する芯材2同士を細長部材3で連結することで、パ
ネル連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且つ大面
積の構造用部材を実現できる。そしてその結果、優れた
重量衝撃音遮断性能が得られる。なお、本発明において
は従来の平板ではなく細長部材3を用い、細長部材3が
間隔を持って配設されているため、各芯材2と細長部材
3とを連結させた後でも、隣接する細長部材3同士の間
隔を利用して、複数の芯材2を容易に連結させることが
できる。
実施形態と同様に、断面がトラス形状の剛性の高いパネ
ルとなる。また、複数のパネル11を現場にて連結する
場合、従来はパネル連結部の剛性が低く、たわみが大き
くなる。これに対し、複数の芯材2に亘って細長部材3
を配設し、各芯材2と細長部材3とを結合して、さらに
隣接する芯材2同士を細長部材3で連結することで、パ
ネル連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且つ大面
積の構造用部材を実現できる。そしてその結果、優れた
重量衝撃音遮断性能が得られる。なお、本発明において
は従来の平板ではなく細長部材3を用い、細長部材3が
間隔を持って配設されているため、各芯材2と細長部材
3とを連結させた後でも、隣接する細長部材3同士の間
隔を利用して、複数の芯材2を容易に連結させることが
できる。
【0038】上記第一及び第ニの実施形態において、芯
材2は、例えば鋼板等の金属板をロールフォーミング、
板曲げ、プレス等の塑性加工によって波形状に成形する
場合等があり、幅方向軸まわりの曲げ剛性が高く、且つ
取り扱いが容易なものである。細長部材3は矩形断面形
状を有し、例えば木材や、鋼等の金属からなる。なお、
細長部材3は、例えば断面形状がロの字、H型、L型等
の型材、チャンネル材やパイプ等のように、長手方向の
単位長さ当たりの曲げ剛性が大きいものが好ましい。
材2は、例えば鋼板等の金属板をロールフォーミング、
板曲げ、プレス等の塑性加工によって波形状に成形する
場合等があり、幅方向軸まわりの曲げ剛性が高く、且つ
取り扱いが容易なものである。細長部材3は矩形断面形
状を有し、例えば木材や、鋼等の金属からなる。なお、
細長部材3は、例えば断面形状がロの字、H型、L型等
の型材、チャンネル材やパイプ等のように、長手方向の
単位長さ当たりの曲げ剛性が大きいものが好ましい。
【0039】また、本発明の第一及び第二の実施形態に
おいて、図1及び図2に示すように、細長部材3は芯材
2の山部2a及び谷部2bが形成されている方向(幅方
向)に平行に配置されているが、本発明はこれに限定さ
れず、芯材2の幅方向とある角度をなして、即ち斜め方
向に配置し、結合してよい。
おいて、図1及び図2に示すように、細長部材3は芯材
2の山部2a及び谷部2bが形成されている方向(幅方
向)に平行に配置されているが、本発明はこれに限定さ
れず、芯材2の幅方向とある角度をなして、即ち斜め方
向に配置し、結合してよい。
【0040】次に、これら高剛性パネル1,11の幅方
向断面の設計方法について説明する。図3には、山部及
び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部を持つ芯材1
02を含む高剛性パネル101に対し、片持ち梁形式と
して分布荷重を負荷した場合について、数値解析により
パネルの変形を求めた結果が示されている。また、図4
には、山部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部
を持たず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0であ
る芯材112を含む高剛性パネル111に対し、片持ち
梁形式として分布荷重を負荷した場合について、数値解
析によりパネルの変形求めた結果が示されている。図3
に示す高剛性パネル101には、細長部材3に波打つよ
うな変形(せん断変形)が生じており、パネル101端
部における支持点からの垂直たわみはδ2である。一
方、図4に示す高剛性パネル111には図3に示す細長
部材3のように波打つような変形(せん断変形)が生じ
ておらず、パネル111端部における支持点からの垂直
たわみはδ1(δ1>δ2)である。このような変形やた
わみの違いは、オフセットの相違により起こるものであ
る。つまり、図4に示す高剛性パネル111のように、
オフセットが0に近づけば近づくほどせん断変形は生じ
ず、たわみが小さくなる。実際は図4に示す芯材112
のように山部及び/又は谷部の曲率半径を0とすること
は不可能であるが、曲率半径を持つ場合でも、オフセッ
トを0に等しくなるように高剛性パネルを設計すれば、
せん断変形に対する剛性を高め、たわみを小さくするこ
とができると考えられる。
向断面の設計方法について説明する。図3には、山部及
び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部を持つ芯材1
02を含む高剛性パネル101に対し、片持ち梁形式と
して分布荷重を負荷した場合について、数値解析により
パネルの変形を求めた結果が示されている。また、図4
には、山部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦部
を持たず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0であ
る芯材112を含む高剛性パネル111に対し、片持ち
梁形式として分布荷重を負荷した場合について、数値解
析によりパネルの変形求めた結果が示されている。図3
に示す高剛性パネル101には、細長部材3に波打つよ
うな変形(せん断変形)が生じており、パネル101端
部における支持点からの垂直たわみはδ2である。一
方、図4に示す高剛性パネル111には図3に示す細長
部材3のように波打つような変形(せん断変形)が生じ
ておらず、パネル111端部における支持点からの垂直
たわみはδ1(δ1>δ2)である。このような変形やた
わみの違いは、オフセットの相違により起こるものであ
る。つまり、図4に示す高剛性パネル111のように、
オフセットが0に近づけば近づくほどせん断変形は生じ
ず、たわみが小さくなる。実際は図4に示す芯材112
のように山部及び/又は谷部の曲率半径を0とすること
は不可能であるが、曲率半径を持つ場合でも、オフセッ
トを0に等しくなるように高剛性パネルを設計すれば、
せん断変形に対する剛性を高め、たわみを小さくするこ
とができると考えられる。
【0041】芯材2としては、図1及び図2に示す本発
明の第一及び第二の実施形態のように、芯材2の山部2
a及び/又は谷部2bに幅方向と平行な平坦部がない場
合(図5に拡大図示)と、平坦部がある場合(図6に拡
大図示)とがある。
明の第一及び第二の実施形態のように、芯材2の山部2
a及び/又は谷部2bに幅方向と平行な平坦部がない場
合(図5に拡大図示)と、平坦部がある場合(図6に拡
大図示)とがある。
【0042】先ず、図5に示す平坦部がない場合につい
て、芯材2の山部及び/又は谷部における板厚中心線1
2の交点と、細長部材3の高さ中心線13との距離(オ
フセット)が0となるとき、芯2材の板厚tc、細長部
材3の高さtf、芯材2の山部及び/又は谷部の開き角
度θ、及び芯材2の山部2a及び/又は谷部2bにおけ
る曲率半径ρの関係は、下記(1)〜(3)式で表すこ
とができる。
て、芯材2の山部及び/又は谷部における板厚中心線1
2の交点と、細長部材3の高さ中心線13との距離(オ
フセット)が0となるとき、芯2材の板厚tc、細長部
材3の高さtf、芯材2の山部及び/又は谷部の開き角
度θ、及び芯材2の山部2a及び/又は谷部2bにおけ
る曲率半径ρの関係は、下記(1)〜(3)式で表すこ
とができる。
【0043】
【数15】
【0044】
【数16】
【0045】
【数17】
【0046】次いで、図6に示すように、幅Wの平坦部
を有する芯材22を含む高剛性パネル21については、
芯材22の山部及び/又は谷部における板厚中心線32
の交点と、細長部材3の高さ中心線13との距離(オフ
セット)が0となるとき、芯22材の板厚tc、細長部
材3の高さtf、芯材22の山部及び/又は谷部の開き
角度θ、芯材2の山部2a及び/又は谷部2bにおける
曲率半径ρ、及び平坦部の幅Wの関係は、下記(4)〜
(7)式で表すことができる。
を有する芯材22を含む高剛性パネル21については、
芯材22の山部及び/又は谷部における板厚中心線32
の交点と、細長部材3の高さ中心線13との距離(オフ
セット)が0となるとき、芯22材の板厚tc、細長部
材3の高さtf、芯材22の山部及び/又は谷部の開き
角度θ、芯材2の山部2a及び/又は谷部2bにおける
曲率半径ρ、及び平坦部の幅Wの関係は、下記(4)〜
(7)式で表すことができる。
【0047】
【数18】
【0048】
【数19】
【0049】
【数20】
【0050】
【数21】
【0051】芯材2,22の波形状の起伏による山部及
び/又は谷部が、芯材2,22の幅方向と平行な平坦部
を持たない場合、上述した(1)〜(3)式のうちいず
れか1式、また、平坦部を有する場合は上述した(4)
〜(7)式のうちいずれか1式を満足するように幅方向
断面を設計することにより、高剛性パネル1,11,2
1のせん断変形に対する剛性を高め、たわみを抑制する
ことができる。しかし実際には、高剛性パネル1,1
1,21の加工上の問題、芯材2,22と細長部材3と
の接合問題などによって、上述した(1)〜(7)式か
ら得られる値(以下、最適値と称する)で高剛性パネル
1,11,21を製作できない場合が考えられる。
び/又は谷部が、芯材2,22の幅方向と平行な平坦部
を持たない場合、上述した(1)〜(3)式のうちいず
れか1式、また、平坦部を有する場合は上述した(4)
〜(7)式のうちいずれか1式を満足するように幅方向
断面を設計することにより、高剛性パネル1,11,2
1のせん断変形に対する剛性を高め、たわみを抑制する
ことができる。しかし実際には、高剛性パネル1,1
1,21の加工上の問題、芯材2,22と細長部材3と
の接合問題などによって、上述した(1)〜(7)式か
ら得られる値(以下、最適値と称する)で高剛性パネル
1,11,21を製作できない場合が考えられる。
【0052】そこで、後述の実施例において詳細に記載
されているように、JIS規格で規定されている、床衝
撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する評価方法
に基づいて、衝撃音と1対1の関係にある床振動の増加
量が2dB以下となるような芯材2,22の幅方向断面
における各パラメータの値を求めることができる。そう
して上述した(1)〜(7)式から、設計式として以下
の(A)〜(G)式が得られる。なお、芯材2,22の
波形状の起伏による山部及び/又は谷部が芯材の幅方向
と平行な平坦部を持たない場合の(1)〜(3)式は夫
々(A)〜(C)式に、芯材2,22の波形状の起伏に
よる山部及び/又は谷部が芯材の幅方向と平行な平坦部
を有する場合の(4)〜(7)式は夫々(D)〜(G)
式に対応する。
されているように、JIS規格で規定されている、床衝
撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する評価方法
に基づいて、衝撃音と1対1の関係にある床振動の増加
量が2dB以下となるような芯材2,22の幅方向断面
における各パラメータの値を求めることができる。そう
して上述した(1)〜(7)式から、設計式として以下
の(A)〜(G)式が得られる。なお、芯材2,22の
波形状の起伏による山部及び/又は谷部が芯材の幅方向
と平行な平坦部を持たない場合の(1)〜(3)式は夫
々(A)〜(C)式に、芯材2,22の波形状の起伏に
よる山部及び/又は谷部が芯材の幅方向と平行な平坦部
を有する場合の(4)〜(7)式は夫々(D)〜(G)
式に対応する。
【0053】
【数22】
【0054】
【数23】
【0055】
【数24】
【0056】
【数25】
【0057】
【数26】
【0058】
【数27】
【0059】
【数28】
【0060】芯材2の山部及び/又は谷部に幅方向と平
行な平坦部がない場合は上記(A)〜(C)式のうちい
ずれか1式、また、芯材2の山部及び/又は谷部に幅方
向と平行な平坦部がある場合は上記(D)〜(G)式の
うちいずれか1式を満足させ、オフセットを0に近づけ
ることによって、高剛性パネル1,11,21のせん断
変形に対する剛性を高め、たわみを小さくすることがで
きる。より詳細には、JIS規格で規定されている、床
衝撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する評価方
法において、衝撃音と1対1の関係にある床振動の増加
量を2dB以下とすることができる。
行な平坦部がない場合は上記(A)〜(C)式のうちい
ずれか1式、また、芯材2の山部及び/又は谷部に幅方
向と平行な平坦部がある場合は上記(D)〜(G)式の
うちいずれか1式を満足させ、オフセットを0に近づけ
ることによって、高剛性パネル1,11,21のせん断
変形に対する剛性を高め、たわみを小さくすることがで
きる。より詳細には、JIS規格で規定されている、床
衝撃振動により階下で発生する床衝撃音に関する評価方
法において、衝撃音と1対1の関係にある床振動の増加
量を2dB以下とすることができる。
【0061】また、図7に示すように、細長部材3にお
ける芯材2との結合面の反対側に表面仕上げ材5が接着
剤6を介して結合された場合は、細長部材3及び表面仕
上げ材5を一体とした複合構造部材10の中立軸10a
を求め、中立軸10aから細長部材3と芯材2との接触
面までの距離をtf/2とすることで、図5及び図6に
示す複合構造でない場合と同様に、上述の(A)〜
(G)式を用いて高剛性パネル31の幅方向断面設計を
することができる。なお、図7に示す高剛性パネル31
の芯材2は山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部
がないが、平坦部がある場合についても同様である。
ける芯材2との結合面の反対側に表面仕上げ材5が接着
剤6を介して結合された場合は、細長部材3及び表面仕
上げ材5を一体とした複合構造部材10の中立軸10a
を求め、中立軸10aから細長部材3と芯材2との接触
面までの距離をtf/2とすることで、図5及び図6に
示す複合構造でない場合と同様に、上述の(A)〜
(G)式を用いて高剛性パネル31の幅方向断面設計を
することができる。なお、図7に示す高剛性パネル31
の芯材2は山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部
がないが、平坦部がある場合についても同様である。
【0062】また、図2に示すような平板4を芯材2に
結合する場合、平板4の結合した側の芯材2の山部又は
谷部において、芯材2に細長部材3を結合した場合と同
様に、細長部材3を平板4に置換して幅方向断面設計を
行ってよい。
結合する場合、平板4の結合した側の芯材2の山部又は
谷部において、芯材2に細長部材3を結合した場合と同
様に、細長部材3を平板4に置換して幅方向断面設計を
行ってよい。
【0063】次いで、図8〜図10を参照しつつ、芯材
22の両面に細長部材3a,3bが間隔をあけて結合さ
れた構成における、高剛性パネル41の各部の材料構
成、芯材22と細長部材3a,3bとの結合方法などつ
いて説明する。
22の両面に細長部材3a,3bが間隔をあけて結合さ
れた構成における、高剛性パネル41の各部の材料構
成、芯材22と細長部材3a,3bとの結合方法などつ
いて説明する。
【0064】図8には、上側細長部材3aが木製、下側
細長部材3bが鋼製、そして芯材22が山部22aに芯
材の幅方向と平行な平坦部を有しつつ、谷部22bは平
坦部を持たない折板状の鋼板から構成された高剛性パネ
ル41が示されている。上側細長部材3aと芯材22と
の結合にはドリルネジ9を用い、下側細長部材3bと芯
材22との結合にはリベット8を用いている。また、上
側細長部材3aと芯材22との接触面には、衝撃音を抑
制するために粘弾性体7が設けられている。
細長部材3bが鋼製、そして芯材22が山部22aに芯
材の幅方向と平行な平坦部を有しつつ、谷部22bは平
坦部を持たない折板状の鋼板から構成された高剛性パネ
ル41が示されている。上側細長部材3aと芯材22と
の結合にはドリルネジ9を用い、下側細長部材3bと芯
材22との結合にはリベット8を用いている。また、上
側細長部材3aと芯材22との接触面には、衝撃音を抑
制するために粘弾性体7が設けられている。
【0065】図9に示す高剛性パネル51は、上側細長
部材3a及び下側細長部材3bが共に鋼製、そして芯材
22が山部22aに芯材の幅方向と平行な平坦部を有し
つつ、谷部22bは平坦部を持たない折板状の鋼板から
構成されている。また、上側細長部材3aの上面には、
接着剤6を介して表面仕上げ材5が結合されており、上
側細長部材3aと表面仕上げ材5とから構成される複合
構造部材20となっている。上側細長部材3aと芯材2
2との結合にはスポット溶接17を用い、下側細長部材
3bと芯材22との結合にはリベット8を用いている。
部材3a及び下側細長部材3bが共に鋼製、そして芯材
22が山部22aに芯材の幅方向と平行な平坦部を有し
つつ、谷部22bは平坦部を持たない折板状の鋼板から
構成されている。また、上側細長部材3aの上面には、
接着剤6を介して表面仕上げ材5が結合されており、上
側細長部材3aと表面仕上げ材5とから構成される複合
構造部材20となっている。上側細長部材3aと芯材2
2との結合にはスポット溶接17を用い、下側細長部材
3bと芯材22との結合にはリベット8を用いている。
【0066】図10に示す高剛性パネル61は、上側細
長部材3aが鋼製、下側細長部材3bが木製、そして芯
材42が山部42a及び/又は谷部42bに芯材の幅方
向と平行な平坦部を持たない波形状の鋼板から構成され
ている。上側細長部材3aの上面には接着剤6を介して
さらに表面仕上げ材5が結合され、図9と同様の複合構
造部材20となっている。上側細長部材3aと芯材42
との結合にはスポット溶接17を用い、下側細長部材3
bと芯材42との結合にはドリルネジ9を用いている。
長部材3aが鋼製、下側細長部材3bが木製、そして芯
材42が山部42a及び/又は谷部42bに芯材の幅方
向と平行な平坦部を持たない波形状の鋼板から構成され
ている。上側細長部材3aの上面には接着剤6を介して
さらに表面仕上げ材5が結合され、図9と同様の複合構
造部材20となっている。上側細長部材3aと芯材42
との結合にはスポット溶接17を用い、下側細長部材3
bと芯材42との結合にはドリルネジ9を用いている。
【0067】図8及び図9に示す芯材22は、上述のよ
うに、山部22aに芯材の幅方向と平行な平坦面が形成
されている。これは、上側細長部材3aの高さが比較的
大きいからである。つまり、細長部材3a,3bの高さ
中心線と芯材22の板厚中心線の交点とを一致させよう
とすると、芯材22の谷部22aでは下側細長部材3b
の高さが比較的小さいので平坦部が必要ないが、芯材2
2の山部22aでは上側細長部材3aの高さが比較的大
きいので平坦部が必要となる。一方、図10に示す芯材
42では、山部42aの曲率半径ρ1が谷部42bの曲
率半径ρ2よりも大きい。これは、芯材42の山部22
a側に結合された複合構造部材20の中立軸位置が、谷
部22b側に結合された下側細長部材3bの高さ中心線
よりも、芯材42から外側方向に離れているためであ
る。このため、複合構造部材20の中立軸と芯材42の
山部42aにおける板厚中心線の交点とを一致させ、ま
た下側細長部材3bの高さ中心線と芯材42の谷部42
bにおける板厚中心線の交点とを一致させると、山部4
2aと谷部42bにおける曲率半径ρ1,ρ2が夫々異
なる値となる。
うに、山部22aに芯材の幅方向と平行な平坦面が形成
されている。これは、上側細長部材3aの高さが比較的
大きいからである。つまり、細長部材3a,3bの高さ
中心線と芯材22の板厚中心線の交点とを一致させよう
とすると、芯材22の谷部22aでは下側細長部材3b
の高さが比較的小さいので平坦部が必要ないが、芯材2
2の山部22aでは上側細長部材3aの高さが比較的大
きいので平坦部が必要となる。一方、図10に示す芯材
42では、山部42aの曲率半径ρ1が谷部42bの曲
率半径ρ2よりも大きい。これは、芯材42の山部22
a側に結合された複合構造部材20の中立軸位置が、谷
部22b側に結合された下側細長部材3bの高さ中心線
よりも、芯材42から外側方向に離れているためであ
る。このため、複合構造部材20の中立軸と芯材42の
山部42aにおける板厚中心線の交点とを一致させ、ま
た下側細長部材3bの高さ中心線と芯材42の谷部42
bにおける板厚中心線の交点とを一致させると、山部4
2aと谷部42bにおける曲率半径ρ1,ρ2が夫々異
なる値となる。
【0068】このように、芯材22,42の両面に夫々
厚さや種類の異なる部材を用いる場合において、芯材2
2,42の山部22a,42a及び/又は谷部22b,
42bに平坦部があるときは平坦部の幅を調節したり、
平坦部のないときはその曲率半径ρを調節したりするこ
とによって、平坦部の有る場合は上述した(A)〜
(C)式、平坦部のない場合は(D)〜(F)式のうち
いずれか1式を満足させることができる。そしてその結
果、高剛性パネル41,51,61のせん断変形に対す
る剛性を高め、たわみを小さくすることができる。
厚さや種類の異なる部材を用いる場合において、芯材2
2,42の山部22a,42a及び/又は谷部22b,
42bに平坦部があるときは平坦部の幅を調節したり、
平坦部のないときはその曲率半径ρを調節したりするこ
とによって、平坦部の有る場合は上述した(A)〜
(C)式、平坦部のない場合は(D)〜(F)式のうち
いずれか1式を満足させることができる。そしてその結
果、高剛性パネル41,51,61のせん断変形に対す
る剛性を高め、たわみを小さくすることができる。
【0069】上側及び下側細長部材3a,3bと芯材2
2,42との結合方法は、各部材の種類に応じて、接着
剤、機械的結合、及び溶接のいずれか、全て、又は一部
の組み合わせによって結合してよい。機械的結合として
は、例えば図8及び図10に示すドリルネジ9、図8及
び図9に示すリベット8、その他かしめ、釘など、また
溶接としては、例えば図9及び図10に示すスポット溶
接17、その他栓溶接などが挙げられる。このような結
合方法により、高剛性パネル41,51,61に衝撃力
が加わった場合でも顕著な振動が発生せず、且つ優れた
遮音性を確保することができる。
2,42との結合方法は、各部材の種類に応じて、接着
剤、機械的結合、及び溶接のいずれか、全て、又は一部
の組み合わせによって結合してよい。機械的結合として
は、例えば図8及び図10に示すドリルネジ9、図8及
び図9に示すリベット8、その他かしめ、釘など、また
溶接としては、例えば図9及び図10に示すスポット溶
接17、その他栓溶接などが挙げられる。このような結
合方法により、高剛性パネル41,51,61に衝撃力
が加わった場合でも顕著な振動が発生せず、且つ優れた
遮音性を確保することができる。
【0070】しかしながら、芯材22,42と上側及び
下側細長部材3a,3bとの結合に接着剤を用いない場
合、例えば溶接、機械的結合などのみで結合する場合
は、各部材が接触領域の一部で結合されているにすぎな
い。そのため、パネルに衝撃力が加わった際、各部材接
触領域内の結合されていない部分(結合部近傍)で芯材
22,42と細長部材3a,3bとの衝突が生じ、その
衝突によって衝撃音が発生する可能性がある。そこで、
図8に示すように粘弾性体7を設けることで、各部材の
結合部における接触領域を広くして、このような衝撃音
を抑制することができる。なお、図8ではドリルネジ9
と粘弾性体7とを併用した結合方法となっているが、ド
リルネジ9などの機械的結合及び溶接のいずれか、又は
両方とにより結合された結合部分に粘弾性体7を設けて
よい。また、特に粘着力を必要としない場合は、粘弾性
体7の代わりに粘性体を用いてもよい。
下側細長部材3a,3bとの結合に接着剤を用いない場
合、例えば溶接、機械的結合などのみで結合する場合
は、各部材が接触領域の一部で結合されているにすぎな
い。そのため、パネルに衝撃力が加わった際、各部材接
触領域内の結合されていない部分(結合部近傍)で芯材
22,42と細長部材3a,3bとの衝突が生じ、その
衝突によって衝撃音が発生する可能性がある。そこで、
図8に示すように粘弾性体7を設けることで、各部材の
結合部における接触領域を広くして、このような衝撃音
を抑制することができる。なお、図8ではドリルネジ9
と粘弾性体7とを併用した結合方法となっているが、ド
リルネジ9などの機械的結合及び溶接のいずれか、又は
両方とにより結合された結合部分に粘弾性体7を設けて
よい。また、特に粘着力を必要としない場合は、粘弾性
体7の代わりに粘性体を用いてもよい。
【0071】上述の組み合わせ以外にも、様々な種類の
細長部材3a,3bや結合方法の組み合わせによって高
剛性パネルを形成することが可能である。また、図2に
示すように平板4を芯材2に結合する場合も、芯材2に
細長部材3を結合した場合と同様に、例えば鋼板、アル
ミ板、石膏ボード、パーティクルボードなどの平板5を
上側細長部材3a又は下側細長部材3bに置換して考え
てよい。
細長部材3a,3bや結合方法の組み合わせによって高
剛性パネルを形成することが可能である。また、図2に
示すように平板4を芯材2に結合する場合も、芯材2に
細長部材3を結合した場合と同様に、例えば鋼板、アル
ミ板、石膏ボード、パーティクルボードなどの平板5を
上側細長部材3a又は下側細長部材3bに置換して考え
てよい。
【0072】
【実施例】本発明における高剛性パネル1,11の幅方
向断面の設計方法について検討するため、共同住宅の界
床に高剛性パネル1,11を適用した場合を想定し、芯
材2及び細長部材3の各パラメータの値を変化させて数
値計算を行った。
向断面の設計方法について検討するため、共同住宅の界
床に高剛性パネル1,11を適用した場合を想定し、芯
材2及び細長部材3の各パラメータの値を変化させて数
値計算を行った。
【0073】芯材2の板厚tcと細長部材3の高さtf
との合計(tc+tf)、芯材2の山部2a及び/又は
谷部2bの開き角度θ、芯材2の山部2a及び/又は谷
部2bにおける曲率半径ρ、及び、芯材2の山部2a及
び/又は谷部2bにおける芯材の幅方向と平行な平坦部
の幅Wのうち、平坦部がない場合は、平坦部の幅Wとい
うパラメータを除いた3つのパラメータのうち、2つの
パラメータの値を定めて残り1つのパラメータの値のみ
を最適値近傍で変化させた。また、芯材2の山部2a及
び/又は谷部2bに芯材の幅方向と平行な平坦部がある
場合には、平坦部の幅Wというパラメータを含む4つの
パラメータのうち、3つのパラメータの値を定めて残り
1つのパラメータの値のみを最適値近傍で変化させた。
こうしてパラメータの値を変化させたパネルに、タイヤ
落下衝撃を与えたときの床振動増加量を数値計算により
算出した結果が、図11〜図14に示されている。図1
1は、図5及び図6に示す芯材2,22の山部及び/又
は谷部の曲率半径ρを最適値近傍で変化させた場合、図
12は、図5及び図6に示す芯材2,22の山部及び/
又は谷部の開き角度θを最適値近傍で変化させた場合、
図13は、図5及び図6に示す芯材2,22の板厚tc
と細長部材3の高さtfとの合計(tc+tf)を最適
値近傍で変化させた場合、図14は、図5及び図6に示
す芯材2,22の山部及び/又は谷部における芯材の幅
方向に平行な平坦部の幅Wを最適値近傍で変化させた場
合について、夫々数値計算を行って振動増加量を算出し
た結果を表している。
との合計(tc+tf)、芯材2の山部2a及び/又は
谷部2bの開き角度θ、芯材2の山部2a及び/又は谷
部2bにおける曲率半径ρ、及び、芯材2の山部2a及
び/又は谷部2bにおける芯材の幅方向と平行な平坦部
の幅Wのうち、平坦部がない場合は、平坦部の幅Wとい
うパラメータを除いた3つのパラメータのうち、2つの
パラメータの値を定めて残り1つのパラメータの値のみ
を最適値近傍で変化させた。また、芯材2の山部2a及
び/又は谷部2bに芯材の幅方向と平行な平坦部がある
場合には、平坦部の幅Wというパラメータを含む4つの
パラメータのうち、3つのパラメータの値を定めて残り
1つのパラメータの値のみを最適値近傍で変化させた。
こうしてパラメータの値を変化させたパネルに、タイヤ
落下衝撃を与えたときの床振動増加量を数値計算により
算出した結果が、図11〜図14に示されている。図1
1は、図5及び図6に示す芯材2,22の山部及び/又
は谷部の曲率半径ρを最適値近傍で変化させた場合、図
12は、図5及び図6に示す芯材2,22の山部及び/
又は谷部の開き角度θを最適値近傍で変化させた場合、
図13は、図5及び図6に示す芯材2,22の板厚tc
と細長部材3の高さtfとの合計(tc+tf)を最適
値近傍で変化させた場合、図14は、図5及び図6に示
す芯材2,22の山部及び/又は谷部における芯材の幅
方向に平行な平坦部の幅Wを最適値近傍で変化させた場
合について、夫々数値計算を行って振動増加量を算出し
た結果を表している。
【0074】タイヤ落下衝撃を加えた際の床衝撃振動に
より階下で発生する床衝撃音の評価方法は、JIS規格
(JIS A 1419−2:2000の附属書1)に
おいて、床衝撃音の遮断性能を規定する等級曲線に対し
て2dBまで越えてもよいと規定されている。即ち、床
衝撃音と1対1の関係にある振動増加量が2dB以下で
ある場合は所要の遮音性能とみなせる。従って、図11
〜図14に示すように、各グラフのY軸である振動増加
量が2dB以下となる範囲が、所要の遮音性能を有する
ことになる。これにより、上述の(A)〜(G)式が導
き出された。
より階下で発生する床衝撃音の評価方法は、JIS規格
(JIS A 1419−2:2000の附属書1)に
おいて、床衝撃音の遮断性能を規定する等級曲線に対し
て2dBまで越えてもよいと規定されている。即ち、床
衝撃音と1対1の関係にある振動増加量が2dB以下で
ある場合は所要の遮音性能とみなせる。従って、図11
〜図14に示すように、各グラフのY軸である振動増加
量が2dB以下となる範囲が、所要の遮音性能を有する
ことになる。これにより、上述の(A)〜(G)式が導
き出された。
【0075】次に、本発明に係る高剛性パネルにおい
て、芯材と細長部材との接合部に用いる接着剤の接合領
域の変化が床振動の増加量に与える影響について説明す
る。先ず、図15に示すように、芯材2の山部及び/又
は谷部に芯材の幅方向と平行な平坦部がない場合におい
て、芯材2の板厚tcと細長部材3の高さtfとの合計
(tc+tf)、芯材2の山部及び/又は谷部の開き角
度θ、芯材2の山部及び/又は谷部における曲率半径ρ
が上述の(1)〜(3)式で得られたときを想定する。
そして、接着剤6による接合領域が3−3’〜結合点0
という全接着の状態から、3−3’〜2−2’、2−
2’〜1−1’及び1−1’〜結合点0、と徐々に除去
した場合における床振動の振動増加量を数値計算により
算出した。その結果が図16に示されている。
て、芯材と細長部材との接合部に用いる接着剤の接合領
域の変化が床振動の増加量に与える影響について説明す
る。先ず、図15に示すように、芯材2の山部及び/又
は谷部に芯材の幅方向と平行な平坦部がない場合におい
て、芯材2の板厚tcと細長部材3の高さtfとの合計
(tc+tf)、芯材2の山部及び/又は谷部の開き角
度θ、芯材2の山部及び/又は谷部における曲率半径ρ
が上述の(1)〜(3)式で得られたときを想定する。
そして、接着剤6による接合領域が3−3’〜結合点0
という全接着の状態から、3−3’〜2−2’、2−
2’〜1−1’及び1−1’〜結合点0、と徐々に除去
した場合における床振動の振動増加量を数値計算により
算出した。その結果が図16に示されている。
【0076】図16から、図15に示すような本発明に
係る高剛性パネル1,11において、芯材2と細長部材
3との結合部に用いる接着剤6を完全に除去したとして
も、顕著な床振動の増加は生じないことがわかる。な
お、ここでは図15に示すような芯材2の山部及び/又
は谷部に芯材の幅方向と平行な平坦部がない高剛性パネ
ル1,11における接着剤6の影響について説明した
が、芯材2の山部及び/又は谷部に平坦部のある高剛性
パネルについても同様である。
係る高剛性パネル1,11において、芯材2と細長部材
3との結合部に用いる接着剤6を完全に除去したとして
も、顕著な床振動の増加は生じないことがわかる。な
お、ここでは図15に示すような芯材2の山部及び/又
は谷部に芯材の幅方向と平行な平坦部がない高剛性パネ
ル1,11における接着剤6の影響について説明した
が、芯材2の山部及び/又は谷部に平坦部のある高剛性
パネルについても同様である。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0078】波形状に成形された芯材の両面に細長部材
を結合すると、断面がトラス形状となり、剛性の高いパ
ネルとすることができる。また、製造できる芯材の幅に
は制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合に複数
のパネルを現場で連結する必要があるが、複数の芯材に
亘って細長部材を配設し、各芯材と細長部材とを結合す
るという構成であり、従来のように芯材全体が平板で覆
われない。このため隣接する芯材同士を細長部材で直接
連結することが可能となり、パネル連結部の剛性劣化を
招くことなく高剛性且つ大面積の構造用部材を実現でき
る。そしてその結果、優れた重量衝撃音遮断性能が得ら
れる。
を結合すると、断面がトラス形状となり、剛性の高いパ
ネルとすることができる。また、製造できる芯材の幅に
は制約があるので床や壁等にパネルを用いる場合に複数
のパネルを現場で連結する必要があるが、複数の芯材に
亘って細長部材を配設し、各芯材と細長部材とを結合す
るという構成であり、従来のように芯材全体が平板で覆
われない。このため隣接する芯材同士を細長部材で直接
連結することが可能となり、パネル連結部の剛性劣化を
招くことなく高剛性且つ大面積の構造用部材を実現でき
る。そしてその結果、優れた重量衝撃音遮断性能が得ら
れる。
【0079】また、波形状に成形された芯材の片面に細
長部材を結合し、他面に平板を結合する場合でも、断面
がトラス形状である剛性の高いパネルとすることができ
る。また、このようなパネルを複数連結する場合にも、
隣接する芯材同士を細長部材で連結することで、パネル
連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且つ大面積の
構造用部材を実現できるという、上記のような芯材の両
面に細長部材を結合させた場合と同様の効果が得られ
る。
長部材を結合し、他面に平板を結合する場合でも、断面
がトラス形状である剛性の高いパネルとすることができ
る。また、このようなパネルを複数連結する場合にも、
隣接する芯材同士を細長部材で連結することで、パネル
連結部の剛性劣化を招くことなく、高剛性且つ大面積の
構造用部材を実現できるという、上記のような芯材の両
面に細長部材を結合させた場合と同様の効果が得られ
る。
【0080】また、高剛性パネルの幅方向断面の設計に
おいて、芯材の山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平
坦部がない場合は上述の(A)〜(C)式のうちいずれ
か1式、芯材の山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平
坦部がある場合は上述の(D)〜(G)式のうちいずれ
か1式を満足するようにし、オフセットを0に近づける
ことによって、せん断変形に対する剛性を高め、たわみ
を小さくすることができる。より詳細には、床衝撃振動
により階下で発生する床衝撃音に関するJIS規格で規
定されている評価方法において、衝撃音と1対1の関係
にある床振動増加量を2dB以下とすることができる。
おいて、芯材の山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平
坦部がない場合は上述の(A)〜(C)式のうちいずれ
か1式、芯材の山部及び/又は谷部に幅方向と平行な平
坦部がある場合は上述の(D)〜(G)式のうちいずれ
か1式を満足するようにし、オフセットを0に近づける
ことによって、せん断変形に対する剛性を高め、たわみ
を小さくすることができる。より詳細には、床衝撃振動
により階下で発生する床衝撃音に関するJIS規格で規
定されている評価方法において、衝撃音と1対1の関係
にある床振動増加量を2dB以下とすることができる。
【図1】本発明の第一の実施形態に係る高剛性パネルを
示す斜視概略図である。
示す斜視概略図である。
【図2】本発明の第ニの実施形態に係る高剛性パネルを
示す斜視概略図である。
示す斜視概略図である。
【図3】山部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦
部を持つ芯材を含む高剛性パネルを片持ち梁形式として
分布荷重を負荷した場合の変形を示す模式図である。
部を持つ芯材を含む高剛性パネルを片持ち梁形式として
分布荷重を負荷した場合の変形を示す模式図である。
【図4】山部及び/又は谷部がその幅方向と平行な平坦
部を持たず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0で
ある芯材を含む高剛性パネルを片持ち梁形式として分布
荷重を負荷した場合の変形を示す模式図である。
部を持たず、且つ山部及び/又は谷部の曲率半径が0で
ある芯材を含む高剛性パネルを片持ち梁形式として分布
荷重を負荷した場合の変形を示す模式図である。
【図5】本発明に係る高剛性パネルにおいて、芯材の山
部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部がない場合の
幅方向断面設計方法を示す説明図である。
部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部がない場合の
幅方向断面設計方法を示す説明図である。
【図6】本発明に係る高剛性パネルにおいて、芯材の山
部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部がある場合の
幅方向断面設計方法を示す説明図である。
部及び/又は谷部に幅方向と平行な平坦部がある場合の
幅方向断面設計方法を示す説明図である。
【図7】本発明に係る高剛性パネルにおいて、細長部材
の上にさらに面板を接合した複合構造部材を用いる場合
の幅方向断面設計方法を示す説明図である。
の上にさらに面板を接合した複合構造部材を用いる場合
の幅方向断面設計方法を示す説明図である。
【図8】本発明に係る高剛性パネルの各部の材料構成や
芯材と細長部材との結合方法の一例を示す横部分断面図
である。
芯材と細長部材との結合方法の一例を示す横部分断面図
である。
【図9】本発明に係る高剛性パネルの各部の材料構成や
芯材と細長部材との結合方法の別の一例を示す横部分断
面図である。
芯材と細長部材との結合方法の別の一例を示す横部分断
面図である。
【図10】本発明に係る高剛性パネルの各部の材料構成
や芯材と細長部材との結合方法の別の一例を示す横部分
断面図である。
や芯材と細長部材との結合方法の別の一例を示す横部分
断面図である。
【図11】芯材の山部及び/又は谷部の曲率半径を最適
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
【図12】芯材の山部及び/又は谷部の開き角度を最適
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
【図13】芯材の板厚と細長部材の高さとの合計を最適
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計算
結果を表すグラフである。
【図14】芯材の山部及び/又は谷部の平坦部の幅を最
適値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計
算結果を表すグラフである。
適値近傍で変化させた場合における振動増加量の数値計
算結果を表すグラフである。
【図15】芯材と細長部材との接合部に用いる接着剤の
接合領域を示す説明図である。
接合領域を示す説明図である。
【図16】図15に示す接合領域を変化させた場合にお
ける高剛性パネルの振動増加量の数値計算結果を表すグ
ラフである。
ける高剛性パネルの振動増加量の数値計算結果を表すグ
ラフである。
1,11,21,31,41,51,61 高剛性パネ
ル 2,22,42 芯材 2a 山部 2b 谷部 3 細長部材 3a 上側細長部材 3b 下側細長部材 4 平板 5,15 表面仕上げ材(面板) 6 接着剤 7 粘弾性体 8 リベット 9 ドリルネジ 10,20 複合構造部材 10a 複合構造部材の中立軸 12,32 芯材の板厚中心線 13 細長部材の高さ中心線 17 スポット溶接
ル 2,22,42 芯材 2a 山部 2b 谷部 3 細長部材 3a 上側細長部材 3b 下側細長部材 4 平板 5,15 表面仕上げ材(面板) 6 接着剤 7 粘弾性体 8 リベット 9 ドリルネジ 10,20 複合構造部材 10a 複合構造部材の中立軸 12,32 芯材の板厚中心線 13 細長部材の高さ中心線 17 スポット溶接
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フロントページの続き
(72)発明者 塙 洋二
兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号
株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
Fターム(参考) 2E001 DF06 FA03 FA11 GA12 GA15
GA52 GA53 GA63 HA03 HB02
HB04 HC01 HC04 LA01 LA05
2E162 BA02 BA05 BB01 BB02 BB08
CA16 CB02 CB08 CC05
4F100 BA03 BA06 DC22A DC22C
DD12B GB07 JH02 JK01
Claims (12)
- 【請求項1】 波形状に成形された芯材と、 前記芯材の両面に結合された細長部材とから構成される
ことを特徴とする高剛性パネル。 - 【請求項2】 波形状に成形された芯材と、 前記芯材の片面に結合された細長部材と、 前記芯材の他面に結合された平板とから構成されること
を特徴とする高剛性パネル。 - 【請求項3】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部がなく、 前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高さtf、及び前
記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θが与えられて
いる場合、前記芯材の山部及び/又は谷部における曲率
半径ρが下記(A)式から導かれることを特徴とする請
求項1又は2に記載の高剛性パネル。 【数1】 - 【請求項4】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部がなく、 前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高さtf、及び前
記芯材の山部及び/又は谷部における曲率半径ρが与え
られている場合、前記芯材の山部及び/又は谷部の開き
角度θが下記(B)式から導かれることを特徴とする請
求項1又は2に記載の高剛性パネル。 【数2】 - 【請求項5】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部がなく、 前記芯材の山部及び/又は谷部における曲率半径ρ、及
び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き角度θが与えら
れている場合、前記芯材の板厚tc及び前記細長部材の
高さtfが下記(C)式の関係を満たすことを特徴とす
る請求項1又は2に記載の高剛性パネル。 【数3】 - 【請求項6】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部を有し、 前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高さtf、前記平
坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の開き
角度θが与えられている場合、前記芯材の山部及び/又
は谷部における曲率半径ρが下記(D)式から導かれる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高剛性パネ
ル。 【数4】 - 【請求項7】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部を有し、 前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高さtf、前記平
坦部の幅W、及び前記芯材の山部及び/又は谷部におけ
る曲率半径ρが与えられている場合、前記芯材の山部及
び/又は谷部の開き角度θが下記(E)式から導かれる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高剛性パネ
ル。 【数5】 - 【請求項8】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部を有し、 前記平坦部の幅W、前記芯材の山部及び/又は谷部にお
ける曲率半径ρ、及び前記芯材の山部及び/又は谷部の
開き角度θが与えられている場合、前記芯材の板厚tc
及び前記細長部材の高さtfが下記(F)式の関係を満
たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の高剛性パ
ネル。 【数6】 - 【請求項9】 前記芯材の波形状の起伏による山部及び
/又は谷部はその芯材の幅方向と平行な平坦部を有し、 前記芯材の板厚tc、前記細長部材の高さtf、前記芯
材の山部及び/又は谷部の開き角度θ、及び前記芯材の
山部及び/又は谷部における曲率半径ρが与えられてい
る場合、前記平坦部の幅Wが下記(G)式から導かれる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高剛性パネ
ル。 【数7】 - 【請求項10】 前記芯材と前記細長部材とは、接着
剤、機械的結合、及び溶接のいずれか、全て、又は一部
の組み合わせにより結合されることを特徴とする請求項
1〜9に記載の高剛性パネル。 - 【請求項11】 前記芯材と前記細長部材とは、粘弾性
体又は粘性体と、溶接及び機械的結合のいずれか又は両
方との組み合わせにより結合されることを特徴とする請
求項1〜9に記載の高剛性パネル。 - 【請求項12】 前記細長部材における前記芯材との結
合面の反対側に面板が結合され、 前記細長部材及び前記面板を一体とした構造の中立軸か
ら前記細長部材と前記芯材との接触面までの距離をtf
/2とすることを特徴とする請求項1〜11に記載の高
剛性パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001374485A JP2003171998A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 高剛性パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001374485A JP2003171998A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 高剛性パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003171998A true JP2003171998A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19183040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001374485A Pending JP2003171998A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 高剛性パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003171998A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008214903A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nippon Steel Corp | 建築構造用折板材 |
| JP2011017174A (ja) * | 2009-07-08 | 2011-01-27 | Nippon Steel Corp | 鋼製枠材と薄鋼板製折板とを備えた鋼製パネルにおける部材相互の接合構造および鋼製パネル並びに建築物 |
| JP2015161081A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地プレート |
| CN109779066A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-05-21 | 周瑜 | 一种建筑抗震结构 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4835530Y1 (ja) * | 1968-03-01 | 1973-10-25 | ||
| JPS61270443A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-11-29 | 株式会社 構建設計研究所 | 折版構造 |
-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001374485A patent/JP2003171998A/ja active Pending
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