JP2003194108A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2003194108A JP2001391662A JP2001391662A JP2003194108A JP 2003194108 A JP2003194108 A JP 2003194108A JP 2001391662 A JP2001391662 A JP 2001391662A JP 2001391662 A JP2001391662 A JP 2001391662A JP 2003194108 A JP2003194108 A JP 2003194108A
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Katsuhiro Miyata
勝弘 宮田
Yukimasa Mitsuide
幸征 三ッ出
Takayuki Mukasa
貴行 向佐
Takeshi Noda
武志 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ力に応じて制動力を制御可能なシュ
ー駆動カムを備えるドラムブレーキ装置において、制動
解除時のブレーキシューの戻り不良による引き摺りの発
生を防止する。 【解決手段】 ブレーキシュー3,4からアンカピン1
0に作用するブレーキ力に応じて制動力をメカ的に制御
するシュー駆動カム7を備えるドラムブレーキ装置にお
いて、アンカピン10に装備したスプリングブラケット
28によって、非制動時の各カムピンの中心付近にシュ
ーリターンスプリング92,93の係止部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキシューの
ドラムへの押圧力をブレーキ力に応じて制御して、ブレ
ーキの高い効きと安定性を確保することができ、しか
も、ブレーキ装置の電動化にも適するドラムブレーキ装
置に関し、詳しくは、制動解除時のブレーキシューの戻
り不良による引き摺りの発生を防止するための改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行を制動するために種々
の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これ
らのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面
に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディ
ングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデ
ュオサーボ式等に分類される。
【0003】デュオサーボ式のドラムブレーキ装置は、
一般に、円筒状のドラム内に、互いに対向して配置され
たプライマリ・シューとセカンダリ・シューの一対のブ
レーキシューを備える。プライマリ・シューは、ドラム
の前進回転方向入口側が入力部とされると共に、ドラム
の前進回転方向出口側は例えばアジャスタを介してセカ
ンダリ・シューの入口側に連結される。一方、セカンダ
リ・シューの出口側はバッキングプレート上に装備され
たアンカ部に当接させられ、プライマリ・シュー及びセ
カンダリ・シューに作用するブレーキ力(制動トルク)
をアンカ部で受け止めるようになっている。
【0004】これにより、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューを拡開させてドラムの内周面に押し付け
ると、プライマリ・シューに作用するブレーキ力がセカ
ンダリ・シューの入口側に入力してセカンダリ・シュー
をドラム内周面に押し付けるように作用するため、プラ
イマリ・シューとセカンダリ・シューの双方に自己サー
ボ作用が働き、非常にゲインの高い制動力を得ることが
できる。
【0005】前述したデュオサーボ式ドラムブレーキ装
置は、リーディングトレーリング式やツーリーディング
式のドラムブレーキ装置と比較して、極めて高い制動力
を得ることができるばかりでなく、小型化し易く、かつ
パーキングブレーキの組み込みも容易である等の多くの
長所を有している。ところが、このようなデュオサーボ
式ドラムブレーキ装置は、ブレーキシューのライニング
の摩擦係数の変化に敏感であるため、制動力を安定させ
にくい傾向にあり、制動力を安定化させる工夫が要求さ
れている。
【0006】また、最近の車両用のブレーキ装置は、ア
ンチロックブレーキシステムを始めとするブレーキ機能
のインテリジェント化や、環境汚染の軽減等に適した電
気自動車(EV車)等への対応のため、ブレーキ装置の
電動化も重要課題とされている。
【0007】このような背景から、本願出願人は、制動
時にブレーキシューを拡開するシュー駆動機構として、
サービスブレーキ時に操作力発生手段から入力レバーに
伝達されるシュー操作力に応じて一対のブレーキシュー
を拡開してドラムに押圧する一方、制動時にアンカピン
に作用するブレーキ力がシュー操作力に対して所定倍率
に達するとシュー操作力の作用を減ずる方向の制動制限
力を入力レバーに作用させるリンク機構を、既に提案し
ている。このリンク機構を使用することで、デュオサー
ボ式ドラムブレーキ装置における制動力の安定化が図
れ、更に、上記の操作力発生手段として、従来の液圧式
のホイールシリンダの代わりに、電動モータ等を利用し
た電動式の操作力発生手段を採用するだけで、ブレーキ
装置の電動化も容易に実現することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドラムブレ
ーキ装置では、一般的に、制動解除時の各ブレーキシュ
ーの戻しは、シューリターンスプリングによる引張力に
よって行っている。そして、従来の場合、このシューリ
ターンスプリングは、アンカピンとブレーキシューのウ
ェブ上のアンカピンから所定距離離れた位置との間に張
り渡されている。
【0009】しかし、制動時には、入力側のブレーキシ
ューのアンカピン側の端部は、拡径動作により、アンカ
ピンの装備位置よりも大径のドラム側に変位していて、
シューリターンスプリングの戻し力の作用線上から外れ
てしまう。そのため、制動解除時に、入力側のブレーキ
シューの端部を正確にアンカピンに戻すには、ブレーキ
シューの端部をアンカピン側に向ける回動力が必要とな
り、シューリターンスプリングによる直線的な引張力だ
けでは正確にアンカピンに戻すことが難しくなり、戻り
不良等によって、ブレーキシューの引き摺りを発生する
虞があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、ブレーキ力に応じ制動力を制御可能で、ブレーキの
安定した効きを確保できると同時に、制動解除時のブレ
ーキシューの戻りを確実にして、ブレーキシューの引き
摺りを発生することのない信頼性の高いドラムブレーキ
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載のドラムブレーキ装置は、
ドラム内に対向配置される一対のブレーキシューと、こ
れら一対のブレーキシューの一方の対向端側においてバ
ッキングプレートに立設されたアンカピンと、制動操作
に応じたシュー操作力を発生する操作力発生手段と、前
記操作力発生手段の発生するシュー操作力を受けて前記
アンカピン周りを回動するカム板を有したシュー駆動カ
ムとを備え、前記シュー駆動カムは、前記カム板上に、
前記一対のブレーキシューの一端部に当接して当該カム
板の回動時に各ブレーキシューを拡開方向に押圧する一
対のカムピンを有し、制動時には前記カムピンがブレー
キシューから受けるブレーキ力に応じて前記シュー操作
力の作用を減ずる方向の回転モーメントを前記カム板に
働かせるドラムブレーキ装置において、制動解除時に各
ブレーキシューを非制動位置に戻すシューリターンスプ
リングの戻し力の作用線が、各ブレーキシューの各カム
ピンへの当接部とカムピンの中心とを通る直線上に略重
なるように、非制動時の各カムピンの中心付近に前記シ
ューリターンスプリングの係止部を設けたスプリングブ
ラケットを前記アンカピンに装備したことを特徴とす
る。
【0012】このように構成されたドラムブレーキ装置
においては、制動操作時には、操作力発生手段の出力す
るシュー操作力を受けたシュー駆動カムのカム板がアン
カピン周りに回動し、このカム板の回動に伴い、カム板
上の各カムピンが各ブレーキシューを拡開して、制動力
を発生させる。そして、制動時には、出力側のブレーキ
シューからカムピンに作用するブレーキ力が、シュー操
作力によるカム板の回動を低減させる方向の回転モーメ
ントを発生させて制動力を制限する。
【0013】また、シュー駆動カムは、操作力発生手段
と各ブレーキシューとの間に配置されて制動力の制御を
メカ的に行うため、操作力発生手段としては、従来の油
圧式ホイールシリンダ等の液圧式のアクチュエータだけ
でなく、電動モータ等の電動式のアクチュエータを使用
することができる。
【0014】また、シューリターンスプリングの戻し力
の作用線が、ブレーキシューの一端部の各カムピンへの
当接部とカムピンの中心とを通る直線上に略重なるよう
に設定されていて、各ブレーキシューのアンカピン側の
端部は、常時、カムピンに当接した状態が維持される。
そのため、各ブレーキシューの端部は、制動解除時に
は、アンカピンから半径方向外側のドラム側に離れてい
ても、シュー駆動カムのカム板と一体にカムピンが初期
位置に戻る際に、カムピンに追従して確実に初期位置に
戻る。
【0015】また、請求項2記載のドラムブレーキ装置
は、請求項1記載のドラムブレーキ装置において、前記
スプリングブラケットは、前記アンカピン10に形成し
た非円形断面部への嵌合によって、アンカピンに対し回
り止めしたことを特徴とするものである。
【0016】このようなドラムブレーキ装置において
は、シューリターンスプリングの一端を係止するスプリ
ングブラケットをアンカピンに固定する際に、スプリン
グブラケットはアンカピンの非円形断面部に嵌合させる
だけで回り止めがなされ、回り止め用の別部品が省略さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明に係るドラムブレーキ装置の一実
施の形態の正面図である。この実施の形態のドラムブレ
ーキ装置1は、所謂、デュオサーボ式ドラムブレーキ装
置で、図示せぬ略円筒形のドラム内の空間に対向配備さ
れるプライマリ・シュー3及びセカンダリ・シュー4の
一対のブレーキシュー3,4と、これら一対のブレーキ
シュー3,4の一方の対向端側に配設されてサービスブ
レーキの操作時にこれら各ブレーキシュー3,4をドラ
ムに押圧するためのシュー操作力を発生する操作力発生
手段6と、この操作力発生手段6の発生する操作力を各
ブレーキシュー3,4に伝達するシュー駆動機構である
シュー駆動カム7と、各ブレーキシュー3,4の他方の
対向端間に配設されてプライマリ・シュー3の出力をセ
カンダリ・シュー4に入力するリンク機能を兼ねたアジ
ャスタユニット8と、これらの構成部材を支持するバッ
キングプレート9と、バッキングプレート9上に立設さ
れたアンカピン10と、駐車時に作動させるパーキング
ブレーキ機構51とを備えている。
【0018】なお、図示せぬドラムは、バッキングプレ
ート9と同心で、車両の前進時には図1の矢印R方向に
回転する。また、前記アンカピン10は、図2に示すよ
うに、バッキングプレート9に締結固定されるアンカー
ブロック11に固定装備されている。
【0019】以上のブレーキシュー3,4は、ドラムの
内周に向かって移動可能に、シューホールドダウン装置
91によりバッキングプレート9に取り付けられてい
る。そして、各ブレーキシュー3,4の操作力発生手段
6側の端部は、シューリターンスプリング92,93を
介して、それぞれのシューの端部が互いに接近する方向
(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されている。
また、各ブレーキシュー3,4のアジャスタユニット8
側の端部相互は、シュートゥシュースプリング95の付
勢力によって、アジャスタユニット8の端部に当接した
状態が維持されるように付勢されている。
【0020】本実施の形態の場合、操作力発生手段6
は、図5に示すように、サービスブレーキ用のブレーキ
ペダル等のブレーキ操作に応じて出力ロッド6aが矢印
(イ)方向に進出して、シュー操作力W(図5参照)と
なる押圧力を出力するホイールシリンダである。
【0021】アジャスタユニット8は、本来は、各ブレ
ーキシュー3,4のライニングの摩耗の進行に応じて、
これらのブレーキシュー3,4の端部間の間隔を調整す
るもので、アジャスタスプリング81の付勢力によって
先端がアジャスタユニット8上の調整用歯車8aに当接
されたアジャスタレバー82の回動動作で、ブレーキシ
ュー3,4の端部間の間隔を自動調整するように構成さ
れている。
【0022】アジャスタレバー82には、アジャスタ駆
動機構84が連結されている。本実施の形態の場合、ア
ジャスタ駆動機構84は、セカンダリ・シュー4のウェ
ブ4aに回転自在に支持された中継手段85と、一端が
アンカピン10の上端部10aに連結されると共に他端
が中継手段85に連結された第1のアジャスタロッド8
6と、一端が中継手段85に連結されると共に他端がア
ジャスタスプリング81を介してアジャスタレバー82
に連結された第2のアジャスタロッド87とを有した構
成で、制動時のセカンダリ・シュー4の移動量に応じて
アジャスタレバー82に回動力を作用させて、アジャス
タユニット8の伸長をコントロールする。
【0023】本実施の形態のシュー駆動カム7は、図2
乃至図5に示すように、アンカピン10に嵌合する上下
一対の同一形状のカム板76,77相互を、プライマリ
・シュー3に当接するシュー係合カム部としてのプライ
マリカムピン21と、セカンダリ・シュー4に当接する
シュー係合カム部としてのセカンダリカムピン23と、
操作力発生手段6からシュー操作力Wを受ける入力受け
部としての入力ピン25とで結合する。
【0024】プライマリカムピン21とセカンダリカム
ピン23と入力ピン25は、両端に、上下のカム板7
6,77のピン嵌合穴を挿通する縮径部を有した構成で
ある。そして、これらの各ピン21,23は、図4に示
すように、両端の縮径部を上下のカム板76,77のピ
ン嵌合穴に挿通させた後、上下のカム板76,77から
突出した端部にEリング等の止め輪27を装着すること
で、上下のカム板76,77からの抜けが防止される。
【0025】また、プライマリカムピン21及びセカン
ダリカムピン23は、アンカピン10を挟んで、プライ
マリカムピン21がドラムの半径方向外側の位置に、セ
カンダリカムピン23がドラムの半径方向内側の位置に
配置されている。そして、図5に示すように、入力ピン
25は、セカンダリカムピン23よりも更に半径方向内
径側に離間した位置に配置されていて、ピンの左側から
操作力発生手段6のシュー操作力を受けることで、カム
板76,77に図中反時計方向の回動を生じさせる。
【0026】上側のカム板77の上に突出するアンカピ
ン10の上端部には、スプリングブラケット28が嵌合
装着される。このスプリングブラケット28は、板金製
で、図5に示すように、アンカピン10の上部に嵌合す
るアンカ嵌合穴28aを有した本体28bと、この本体
28bから延出する一対のアーム部28c,28dとを
有しており、アーム部28cの先端がシューリターンス
プリング92の一端のフック部を係止する係止部28e
となって折曲され、アーム部28dの先端がシューリタ
ーンスプリング93の一端のフック部を係止する係止部
28fとなって折曲されている。
【0027】このスプリングブラケット28は、図5に
示すように、各シューリターンスプリング92,93の
戻し力の作用線が、各ブレーキシュー3,4の各カムピ
ン21,23への当接部とカムピン21,23の中心と
を通る直線31,32上に略重なるように、係止部28
eは非制動時のプライマリカムピン21の中心付近に設
けられて、また、係止部28fは非制動時のセカンダリ
カムピン23の中心付近に位置するように設けられて、
各部の寸法を設定している。
【0028】アンカピン10の上部には、図2に示すよ
うに、側面の一部を平坦に削った非円形断面部10bが
設けられ、更に、この非円形断面部10bの上に、第1
のアジャスタロッド86を係止する支持ピン10cが一
体形成されている。そして、スプリングブラケット28
のアンカ嵌合穴28aは、非円形断面部10bに対応し
た形状に仕上げられている。スプリングブラケット28
は、上記の各係止部28e,28fの位置が、各ピン上
から不用意にずれないように、アンカピン10の上部に
形成した非円形断面部10bへの嵌合によって、アンカ
ピン10に対する回り止めをしている。
【0029】上下のカム板76,77には、パーキング
ブレーキ機構51からシュー操作力を受ける入力受けア
ーム78が一体形成されている。本実施の形態のパーキ
ングブレーキ機構51は、連結ピン52によってバッキ
ングプレート9に回転可能に支持されたパーキングレバ
ー53の一端を、入力受けアーム78に当接すると共
に、パーキングレバー53の他端側をパーキングブレー
キ操作用のワイヤに接続しており、駐車時の制動操作に
より、パーキングレバー53が図5の矢印(ニ)方向に
回動させられる。パーキングレバー53の矢印(ニ)方
向への回動は、サービスブレーキ時と同様に、図1でア
ンカピン10の周囲を反時計方向にシュー駆動カム7を
回動させて、シュー駆動カム7を介して、ブレーキシュ
ー3,4を拡開させ、制動力を得る。
【0030】以上に説明したドラムブレーキ装置1にお
いて、サービスブレーキ用のブレーキペダルが操作され
る前進制動時あるいは後進制動時には、ブレーキ操作に
応じて操作力発生手段6から入力ピン25にシュー操作
力Wが入力する。シュー操作力Wが入力されると、その
シュー操作力Wによって、カム板76,77がアンカピ
ン10周りに図5で反時計方向に回動して、一対のカム
板76,77間に装備したプライマリカムピン21,セ
カンダリカムピン23によってブレーキシュー3,4を
拡開してドラムに押圧する。
【0031】その一方、サービスブレーキによる前進制
動時には、出力側のブレーキシューであるセカンダリ・
シュー4からセカンダリカムピン23にブレーキ力を受
ける。このセカンダリカムピン23に作用するブレーキ
力は、操作力発生手段6からのシュー操作力の作用を減
ずる方向(図2では、時計方向)のアンカピン10周り
の回転モーメントをシュー駆動カム7に働かせる。この
ブレーキ力によってシュー駆動カム7に作用する回転モ
ーメントが操作力発生手段6からのシュー操作力の作用
を減ずる制動制限力となって、サービスブレーキ時の制
動力が、ブレーキ操作によって入力するシュー操作力の
所定倍率を超えないように制御され、ブレーキの効きを
安定させるため、ブレーキの効きと安定性との双方を程
良くバランスさせた優れた制動性能が確保される。
【0032】また、同様に、後進制動時には、入力ピン
25に操作力発生手段6からのシュー操作力が入力し
て、シュー駆動カム7の回動によって一対のブレーキシ
ュー3,4が拡開されて制動が始まると、出力側のブレ
ーキシューであるプライマリ・シュー3からプライマリ
カムピン21にブレーキ力が作用する。そして、このプ
ライマリ・シュー3からのブレーキ力によってシュー駆
動カム7に働く回転モーメントが、操作力発生手段6か
らのシュー操作力の作用を減ずる制動制限力となって、
サービスブレーキ時の制動力が、ブレーキ操作によって
入力するシュー操作力の所定倍率を超えないように制御
され、ブレーキの効きを安定させるため、ブレーキの効
きと安定性との双方を程良くバランスさせた優れた制動
性能が確保される。
【0033】また、シュー駆動カム7は、操作力発生手
段6と各ブレーキシュー3,4との間に配置されて制動
力の制御をメカ的に行うため、操作力発生手段6として
は、従来の油圧式ホイールシリンダ等の液圧式のアクチ
ュエータだけでなく、電動モータ等の電動式のアクチュ
エータを使用することも容易で、ブレーキ機能のインテ
リジェント化や車両のハイブリッド化等のための電動化
も容易である。
【0034】また、シューリターンスプリング92,9
3の戻し力の作用線が、各ブレーキシュー3,4の一端
部の各カムピン21,23への当接部とカムピン21,
23の中心とを通る直線31,32上に略重なるように
設定されていて、各ブレーキシューのアンカピン10側
の端部は、常時、カムピン21,23に当接した状態が
維持される。そのため、各ブレーキシュー3,4の端部
は、制動解除時には、アンカピン10から半径方向外側
のドラム側に離れていても、シュー駆動カム7のカム板
76,77と一体にカムピン21,23が初期位置に戻
る際に、カムピン21,23に追従して確実に初期位置
に戻る。従って、シューリターンスプリング92,93
による直線的な引張力だけでも、戻り不良によってブレ
ーキシューの引き摺りが発生することを防止することが
できる。
【0035】更に、本実施の形態の場合は、シューリタ
ーンスプリング92,93の一端を係止するスプリング
ブラケット28は、アンカピン10の上部に形成した非
円形断面部10bとの嵌合によって、アンカピン10に
対する回り止めをしているため、スプリングブラケット
28をアンカピンに固定する際に、回り止め用の別部品
が省略される。そのため、部品点数の増加による組立性
の低下を防止することができる。
【0036】なお、本発明において、スプリングブラケ
ットの具体的な構造等は、上記実施の形態に限定するも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に
設計変更可能である。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
した本発明のドラムブレーキ装置によれば、制動操作時
には、操作力発生手段の出力するシュー操作力を受けた
シュー駆動カムのカム板がアンカピン周りに回動し、こ
のカム板の回動に伴い、カム板上の各カムピンが各ブレ
ーキシューを拡開して、制動力を発生させる。そして、
制動時には、出力側のブレーキシューからカムピンに作
用するブレーキ力が、シュー操作力によるカム板の回動
を低減させる方向の回転モーメントを発生させて制動力
を制限するため、安定したブレーキの効きを確保するこ
とができる。
【0038】また、シュー駆動カムは、操作力発生手段
と各ブレーキシューとの間に配置されて制動力の制御を
メカ的に行うため、操作力発生手段としては、従来の油
圧式ホイールシリンダ等の液圧式のアクチュエータだけ
でなく、電動モータ等の電動式のアクチュエータを使用
することも容易で、ブレーキ機能のインテリジェント化
や車両のハイブリッド化等のための電動化も容易にでき
る。
【0039】また、シューリターンスプリングの戻し力
の作用線が、ブレーキシューの一端部のカムピンへの当
接部とカムピンの中心とを通る直線上に略重なるように
設定されていて、各ブレーキシューのアンカピン側の端
部は、常時、カムピンに当接した状態が維持される。そ
のため、各ブレーキシューの端部は、制動解除時には、
アンカピンから半径方向外側のドラム側に離れていて
も、シュー駆動カムのカム板と一体にカムピンが初期位
置に戻る際に、カムピンに追従して確実に初期位置に戻
る。従って、シューリターンスプリングによる直線的な
引張力だけでも、戻り不良によってブレーキシューの引
き摺りが発生することを防止することができる。
【0040】また、請求項2に記載した本発明のドラム
ブレーキ装置によれば、シューリターンスプリングの一
端を係止するスプリングブラケットをアンカピンに固定
する際に、スプリングブラケットはアンカピンの非円形
断面部に嵌合させるだけで回り止めがなされ、回り止め
用の別部品が省略される。そのため、部品点数の増加に
よる組立性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施の形
態の正面図である。
【図2】図1に示したシュー駆動カムの斜視図である。
【図3】図1に示したシュー駆動カムの上下のカム板相
互の抜け止め処理前の状態の平面図である。
【図4】図1に示したシュー駆動カムの上下のカム板相
互の抜け止め処理後の状態の平面図である。
【図5】図1に示したドラムブレーキ装置のシュー駆動
カム及びパーキングレバーと各ブレーキシューとスプリ
ングブラケットとの位置関係の説明図である。
【図6】図5のA矢視図である。
【図7】図5のB矢視図である。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ装置 3 プライマリ・シュー(ブレーキシュー) 4 セカンダリ・シュー(ブレーキシュー) 6 操作力発生手段(ホイールシリンダ) 7 シュー駆動カム(シュー駆動機構) 8 アジャスタユニット 9 バッキングプレート 10 アンカピン 10b 非円形断面部 10c 支持ピン 21 プライマリカムピン(カムピン) 23 セカンダリカムピン(カムピン) 25 入力ピン 27 止め輪 28 スプリングブラケット 28a アンカ嵌合穴 28c,28d アーム部 28e,28f 係止部 51 パーキングブレーキ機構 52 連結ピン 53 パーキングレバー 76,77 カム板 78 入力受けアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ッ出 幸征 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 (72)発明者 向佐 貴行 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 (72)発明者 野田 武志 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA03 AA07 AA13 AA17 AA24 AA30 AA37 BA16 CA09 CA19 CA22 CC06 CC54 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内に対向配置される一対のブレー
    キシューと、これらの一対のブレーキシューの一方の対
    向端側においてバッキングプレートに立設されたアンカ
    ピンと、制動操作に応じたシュー操作力を発生する操作
    力発生手段と、前記操作力発生手段の発生するシュー操
    作力を受けて前記アンカピン周りを回動するカム板を有
    したシュー駆動カムとを備え、 前記シュー駆動カムは、前記カム板上に、前記一対のブ
    レーキシューの一端部に当接して当該カム板の回動時に
    各ブレーキシューを拡開方向に押圧する一対のカムピン
    を有し、制動時には前記カムピンがブレーキシューから
    受けるブレーキ力に応じて前記シュー操作力の作用を減
    ずる方向の回転モーメントを前記カム板に働かせるドラ
    ムブレーキ装置において、 制動解除時に各ブレーキシューを非制動位置に戻すシュ
    ーリターンスプリングの戻し力の作用線が、各ブレーキ
    シューの各カムピンへの当接部とカムピンの中心とを通
    る直線上に略重なるように、非制動時の各カムピンの中
    心付近に前記シューリターンスプリングの係止部を設け
    たスプリングブラケットを前記アンカピンに装備したこ
    とを特徴とするドラムブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記スプリングブラケットは、前記アン
    カピンに形成した非円形断面部への嵌合によって、アン
    カピンに対し回り止めをしたことを特徴とする請求項1
    に記載のドラムブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012092896A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Akebono Brake Ind Co Ltd デュオサーボ式ドラムブレーキ
FR3157489A1 (fr) * 2023-12-22 2025-06-27 Hitachi Astemo France Frein a tambour simplex et duo servo comprenant un systeme d’entrainement a came

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