JP2003206353A - ポリイミドフィルム、およびこれを基材とした金属配線板 - Google Patents
ポリイミドフィルム、およびこれを基材とした金属配線板Info
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Abstract
刷回路,CSP,BGAまたはTABテープ用の金属配
線板基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張係数、
低熱収縮率、および蒸着後の平面性を同時に満足したポ
リイミドフィルム、及びそれを基材としてなる金属配線
回路板を提供する。 【解決手段】 本発明のポリイミドフィルムは、ピロメ
リット酸二無水物、並びにジアミンを基準に40モル%
超過ないし50モル%以下の4,4’−オキシジアニリ
ン及び50モル%超過ないし60モル%の3,4’−オ
キシジアニリンからなるブロック又は混交ポリアミド酸
から製造されたことを特徴とする。
Description
線を施してなる可撓性の印刷回路またはテープ自動化接
合(Tape Automated Bonding)テープ(以下TABテープ
と称する)用の金属配線板基材として使用される場合
に、高弾性率、低熱膨張係数、高耐熱性に優れたポリイ
ミドフィルム、及び前記ポリイミドフィルムを基材とす
る可撓性の印刷回路またはTABテープ用の金属配線板
に関する。
ルムの表面上に極細い金属配線を施し、基材に集積回路
チップ(IC)を搭載するための「窓」が開口されてお
り、更にTABテープの両端近傍にはTABテープを精
密に送るためのスプロケットが設けられて構成されてい
る。
に開口された「窓」に填め込み、TABテープの表面に
施された金属配線と接合した後、ICを搭載したTAB
テープを電子機器配線用の印刷回路に接合することによ
って、ICを電子回路に実装する工程を自動化し、工程
を簡素化するとともに、生産性を向上させ、ICを実装
された電子機器の電気特性を改良するために使用されて
いる。
ィルムの表面に、ポリエステルベース、アクリルベー
ス、エポキシベース或いはポリイミドベース等の接着剤
を介して導電性の金属箔を積層する三層構造のものと、
耐熱性基材フィルムの表面に、接着剤を介することな
く、導電性の金属層を直接積層する二層構造のものとが
使用されている。
には、耐熱性が要求され、特にICとTABテープ上の
金属配線との接合や、ICを搭載したTABテープと電
子機器配線用の印刷回路との接合の時に基材フィルムに
かかるハンダ溶接等の高温に耐えられるように、従来か
らポリイミドフィルムが使用されてきた。特に蒸着金属
層を積層する物は耐熱性が必要とされるため、その用途
では耐熱性の優れた芳香族ポリイミドが使用されてい
る。
たは金属層とを積層し、金属箔または金属層をケミカル
エッチングして金属配線を形成する際に、受ける熱によ
るポリイミドフィルムと金属との寸法変化の違いに起因
するTABテープの変形が大きい場合には、ICを搭載
する時やICを搭載したTABテープを電子機器配線用
の印刷回路に接合する時に、作業性を著しく阻害した
り、時にはその作業を不能ならしめることになるため、
ポリイミドフィルムの熱膨張係数を金属と近似せしめ
て、TABテープの変形を小さくすることが要求され
る。
印刷回路に接合されたTABテープにかかる引張力や圧
縮力による寸法変化を小さくすることも、金属配線の細
密化、金属配線への歪み負荷軽減および搭載されたIC
の歪み負荷軽減のためには重要であり、基材であるポリ
イミドフィルムには更なる高弾性率が要求される。
るFPCにおいて、近年急速に成長しているプリント基
板製品に高密度フレキシブル基板がある(http://www2.
hitachi-cable.co.jp/H#cable/news/970821/microbga.h
tm、またはhttp://www.dnp.co.jp/jis/news99/991012.h
tmlなど)。これは配線幅・配線間距離(以下配線間距離
と略)が25〜40μm以下となり、従来の100ミク
ロンに比べて著しく回路密度(配線間距離の逆数で配線
ピッチが小さいほど回路密度が高い)が高まっている。
2004年までに高密度フレキシブル基板の市場は50
〜60億ドルの規模になる(エレクトロニクス実装技
術、2001年10月、Vol.17、No.10)ことが予想さ
れている。この高密度フレキシブル基板に主として展開
されている蒸着タイプは、金属を高温で蒸着させるた
め、被着面であるポリイミドフィルムが熱負けしてしま
うことがある。本発明者らは特願2000−25352
5で44’ODA、34’ODAおよびPMDAから誘
導されるポリイミドフィルムが本用途に適していること
を明確にしたが、寸法安定性と蒸着時に熱負けしない性
質を両立できる組成を明示できていなかった。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものであり、その表面に金属配線を施してな
る可撓性の印刷回路、CSP、BGAまたはTABテー
プ用の金属配線板基材に適用した場合に、高弾性率、低
熱膨張係数、および高耐熱性に優れたポリイミドフィル
ム、及びそれを基材としてなる金属配線回路板を提供す
ることを目的とするものである。特に蒸着タイプ高密度
フレキシブル基板にも使用可能な組成範囲を見いだし
た。
めに、本発明のポリイミドフィルムは、ピロメリット酸
二無水物、並びにジアミンを基準に40モル%超過〜5
0モル%以下の4,4’−オキシジアニリン及び50モ
ル%超過〜60モル%以下の3,4’−オキシジアニリ
ンからなるポリアミド酸から製造されたことを特徴とす
るポリイミドフィルム。
イミドの一般的な製造方法を組み合わせることにより得
ることが出来る。
TAB用の金属配線板は、上記のポリイミドフィルムを
基材として、その表面に金属配線を施してなることを特
徴とする。
いて詳述する。
は、ランダムポリマーが好ましい。
性の印刷回路、CSP、BGAまたはTABテープ用の
金属配線板基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張
係数、および高耐熱性を均衡して高度に満たすポリイミ
ドフィルムを実現することができる。
4,4’−オキシジアニリンのような可撓性のジアミン
と、3,4’−オキシジアニリンのような擬直線性のジ
アミンとを使用して得られるポリアミド酸をイミド転化
して製造される。本発明の目的を阻害しない添加量の範
囲で他のジアミン類を併用できる。
ンはフィルムの可とう性を高め、ガラス転移温度(T
g)を高くし、蒸着時の熱負けを起こりにくくする。従
って4,4’−オキシジアニリンが少ないと熱収縮率が
大きくなり過ぎ耐熱性が悪くなる。 本発明に置いて
3,4’−オキシジアニリンはガラス転移温度(Tg)
を低くし、フィルムの伸度を大きくし、製膜性を良好に
する作用をする。3,4’−オキシジアニリンが多いと
熱収縮率が大きくなり過ぎ耐熱性が悪くなる。
以下ではフィルムの伸度が小さくなり製膜性が悪くなる
場合や剛性が不足する場合がある。逆に3,4’−オキ
シジアニリンが60モル%を超えると、ガラス転移温度
が低くなるためか高温での熱収縮率が大きくなり過ぎ
る。
酸二無水物は、ピロメリット酸二無水物であるが、本発
明の目的を阻害しない添加量の範囲でテトラカルボン酸
二無水物他を併用できる。例えばビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物またはベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物などを50モル%未満添加することが出来る。
得られたポリアミド酸をイミド転化して製造される。
ド酸を製造する際に使用するジアミン成分における3,
4’−オキシジアニリン成分の使用比率によって調整で
きる。3,4’−オキシジアニリン成分を多く使用する
と、高弾性率及び寸法安定性が向上する反面、耐熱性が
低下するという欠点がある。したがって、それぞれの特
性値をバランスするために、各成分のモル比を注意深く
調製する必要がある。
好ましくは90℃以下の温度で、上記テトラカルボン酸
二無水物成分とジアミン成分を、モル比を約0.90〜
1.10、好ましくは0.95〜1.05、更に好まし
くは0.98〜1.02とし、それぞれの成分と非反応
性の有機溶剤中で反応させることにより製造される。
剤中に供給してもよいし、同時に供給してもよく、また
混合した成分に有機溶剤を供給してもよいが、均一な反
応を行わせるためには、有機溶剤中に各成分を順次添加
することが好ましい。
順序は、適宜決められる。
は、反応温度と原料比率で決定すればよいが、経験的に
は約1分から約20時間程度が適当である具体的に、テ
トラカルボン酸二無水物成分としてピロメリット酸二無
水物(PMDA)、ジアミン成分として、4,4’−オ
キシジアニリン(44’ODA)と3,4’−オキシジ
アニリン(34’ODA)を使用したポリイミドポリマ
ーの製造例を以下に説明する。
ミド(DMAc)に、34’ODAを溶解し、一部のP
MDAを加え反応を完了させる。
た後、溶液に残りのPMDAを加えて反応させることに
より、酸無水物とジアミンとが実質的に等モルの3成分
ポリアミド酸溶液が得られる。
量の34’ODAを添加したり、最初に反応させるPD
AとPMDAとのモル比を非等量にし、過剰量のジアミ
ン成分と十分に反応させる量の末端封止剤を添加するこ
とにより、分子鎖のつながりを制御することも可能であ
るが、本組成の効果を有効にするためには、34’OD
A、44’ODAとPMDAとのモル比を実質的に等量
とするランダムポリマーとすることが好ましい。
リル化剤などの末端封止剤を固形分(ポリマー濃度)に
対して0.001〜2%の範囲で添加することも好まし
く行うことが出来る。この無水ジカルボン酸として無水
酢酸または無水フタル酸、シリル化剤として非ハロゲン
系であるヘキサメチルジシラザン、N,O−(ビストリ
メチルシリル)アセトアミド、N,N−ビス(トリメチ
ルシリル)ウレアが特に好ましく用いられる。
ミド酸濃度と溶液の粘度とでその終了点を決定される。
終了点の溶液の粘度を精度良く決定するためには、最後
に供給する成分の一部を、反応に使用する有機溶剤の溶
液として添加することは有効であるが、ポリアミド酸濃
度をあまり低下させないような調節が必要である。
0重量%、好ましくは10ないし30重量%である。
よび重合生成物であるポリアミド酸と非反応性であり、
成分の1つから全てを溶解でき、ポリアミド酸を溶解す
るものから選択するのが好ましい。
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられ、
これらは単独でまたは混合使用することができ、場合に
よってはベンゼン等の貧溶媒と併用することも可能であ
る。
際しては、かくして得られたポリアミド酸溶液を押出機
やギヤポンプで加圧して、ポリアミド酸フィルムの製造
工程に送液する。
り、重合工程で生成した異物、固形物及び高粘度の不純
物等を除去するためにフィルターされ、フィルム成形用
の口金やコーチングヘッドを通してフィルム状に成形さ
れ、回転または移動する支持体上に押出され、支持体か
ら加熱されて、ポリアミド酸が一部イミド転化したポリ
アミド酸−ポリイミドゲルフィルムが生成され、このゲ
ルフィルムが自己支持性となり、支持体から剥離可能と
なった時に支持体から剥離され、乾燥機に導入され、乾
燥機で加熱されて、溶剤を乾燥し、イミド転化を完了す
ることにより、ポリイミドフィルムが製造される。
フィルター用いることは、途中で生成されたゲル物の除
去に効果的である。更に好ましくは10μmカットの金
属繊維焼結フィルターであり、最も好ましくは1μmカ
ットの金属繊維焼結フィルターである。
のみによる熱転化法と、イミド転化薬剤を混合したポリ
アミド酸を加熱処理したり、またはポリアミド酸をイミ
ド転化薬剤の浴に浸漬する化学転化法のいずれも採用す
ることができるが、本発明においては、化学転化法が熱
転化法に比べて、可撓性の印刷回路、CSP、BGAま
たはTABテープ用の金属配線板基材に適用した場合
に、高弾性率、低熱膨張係数、寸法安定性および製膜性
を均衡して高度に実現するのに好適である。
にイミド転化薬剤を混合し、フィルム状に成形後加熱処
理する方法は、イミド転化に要する時間が短く、均一に
イミド転化が行える等の利点に加え、支持体からの剥離
が容易であり、さらには、臭気が強く、隔離を必要とす
るイミド転化用薬剤を密閉系で取り扱える等の利点を有
することから、ポリアミド酸フィルム成形後に転化用薬
剤や脱水剤の浴に浸漬する方法に比べて好ましく採用さ
れる。
て、イミド転化を促進する3級アミン類と、イミド転化
で生成する水分を吸収する脱水剤とを併用する。3級ア
ミン類は、ポリアミド酸とほぼ等モルないしやや過剰に
添加混合され、脱水剤は、ポリアミド酸の約2倍モル量
ないしやや過剰に添加されるが、支持体からの剥離点を
調整するために適当に調整される。
酸を重合完了した時点から、ポリアミド酸溶液がフィル
ム成形用口金やコーチングヘッドに達するいかなる時点
で添加してもよいが、送液途中におけるイミド転化を防
止する意味では、フィルム成形用口金またはコーチング
ヘッドに到達する少し前に添加し、混合機で混合するの
が好ましい。
ピコリンが好適であるが、α−ピコリン、4−メチルピ
リジン、イソキノリン、トリエチルアミン等も使用する
ことができる。使用量は、それぞれの活性によって調整
する。
使用されるが、プロピオン酸無水物、酪酸無水物、安息
香酸、蟻酸無水物等も使用することができる。
ィルムは、支持体上で支持体および反対面空間から受け
る熱により、イミド転化が進み、一部イミド転化したポ
リアミド酸−ポリイミドゲルフィルムとなり、支持体か
ら剥離される。
与える熱量は多いほどイミド転化が促進されて、速く剥
離するが、熱量が多すぎると支持体とゲルフィルムの間
の有機溶剤のガスがゲルフィルムを変形させ、フィルム
の欠点となるので、剥離点の位置とフィルム欠点を勘案
して、熱量を決定することが望ましい。
燥機に導入され、溶剤の乾燥およびイミド転化の完了が
なされる。
有しており、その乾燥過程において体積が大幅に減少す
る。したがって、この体積減少による寸法収縮を厚さ方
向に集中させるために、ゲルフィルムの両端をテンター
クリップで把持し、このテンタークリップの移動により
ゲルフィルムを乾燥機(テンター)に導入し、テンター
内で加熱して、溶剤の乾燥とイミド転化とを一貫して実
施するのが一般的である。
0℃の温度で行われる。乾燥温度とイミド転化温度は同
一温度でもよいし、異なる温度でもよいが、溶剤を大量
に乾燥する段階では、低めの温度として溶剤の突沸を防
ぎ、溶剤の突沸のおそれがなくなったら、高温にしてイ
ミド転化を促進するように、段階的に高温にすることが
好ましい。
のテンタークリップの距離を拡大または縮小して、延伸
またはリラックスをおこなうことができる。延伸倍率と
して機械軸方向は1.0〜1.3倍である。幅方向の延
伸倍率は0.9〜1.3倍である。
て得られるカットシート状のポリイミドフィルムは、上
記のように製造した連続したフィルムから切り取って製
造することができるが、少量のフィルムを製造するに
は、後述の実施例で示しているように、樹脂製やガラス
製のフラスコ内で、ランダムポリアミド酸を製造し、こ
のポリアミド酸溶液に化学転化薬剤を混合して得られる
混合溶液を、ガラス板等の支持体上にキャストし、加熱
して、一部イミド転化した自己支持性のポリアミド酸−
ポリイミドゲルフィルムとして、支持体から剥離し、金
属製の固定枠等に固定して寸法変化を防止しながら加熱
して、溶剤の乾燥およびイミド転化する方法により製造
することができる。
転化して得られる本発明のポリイミドフィルムは、熱転
化法により得られるポリイミドフィルムに比しても、可
撓性の印刷回路、CSP、BGAまたはTABテープ用
の金属配線板基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨
張係数、低吸湿膨張係数を同時に満足するのに好適であ
り、なおかつ優れた熱寸法安定性を有するものである。
を基材として、その表面に金属配線を施してなる可撓性
の印刷回路、CSP、BGAまたはTAB用の金属配線
板は、高弾性率、低熱膨張係数、熱寸法安定性および製
膜性を同時に満たすという高性能な特性を発現するもの
である。
ては、弾性率としては3.5〜4.5GPaが好まし
い。弾性率が小さいとフィルム走行性が悪く取り扱いに
くく、高いと可とう性が乏しくなる。
金属と張り合わせた場合カールが大きくなりすぎ、熱膨
張係数としては16〜24ppm/℃が好ましい。更に
好ましくは17.5〜22.5ppm/℃である。蒸着
金属が直接積層される場合は応力緩衝層の役割を持つ接
着剤層が無いので、接着剤を介して金属積層される場合
より、熱膨張係数は厳しく制御される必要がある。
下である。
二酸化珪素、酸化インジウム、酸化錫などの金属酸化物
蒸着工程を経る際、いずれも融点が1000℃以上であ
るため、その被蒸着基材であるポリイミドフィルムは高
温に曝されるため、高温での熱収縮率は小さい方がよ
い。例えば350度での熱収縮率が1%を超えると使用
しにくい場合がある。好ましくは0.5%以下で、より
好ましくは0.2%以下である。
にフィルムが晒されるため、熱収縮率は小さい方がよ
い。鉛溶出の環境問題が取り上げられるにつれ半田融点
は高温側の物が用いられる傾向にあり、350℃の熱収
縮率も小さくする要望が大きくなりつつある。熱収縮率
が0.5%を超えると平面性が悪化し使用しにくい場合
がある。好ましくは0.2%であり、より好ましくは
0.1%以下である。
であるためその絶対値が小さい方が良い。熱収縮率を小
さくする好ましい方法としては、多段階の温度で熱処理
を行う方法が挙げられる。この場合の最初の熱処理温度
は、続いて熱処理される温度より高温とする。具体的手
段としては、フィルムを巻いたロールを加熱オーブン中
に放置する方法、および無張力下で熱処理する方法が挙
げられるが、熱収縮応力を小さくするという観点からは
無張力での熱処理が好ましい。熱処理する温度として2
00℃〜400℃が好ましい。更に好ましくは300℃
〜350℃である。熱処理後の冷却速度は毎分1℃〜1
000℃が好ましい。更には5℃〜100℃が好まし
い。
するが、本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。なお各フィルム特性値は、下記の方法で測定した
ものである。
ジメチルアセトアミドを、PMDAはピロメリット酸二
無水物を、44’ODAは4,4’−オキシジアニリン
を、また、34’ODAは3,4’−オキシジアニリン
を示す略記である。 (1)弾性率および破断伸度 弾性率は、JISK7113に準じて、室温でORIE
NREC社製のテンシロン型引張試験器により、引張速
度300mm/分にて得られる張力−歪み曲線の初期立
ち上がり部の勾配から求めた。
った。 (2)熱膨張係数 熱膨張係数は、島津製作所社製のTMAー50型熱機械
分析装置を用い、10℃/分の昇温速度、5℃/分の降
温速度で、2回目の昇(降)温時の50℃から200℃
の間の寸法変化から求めた。 (3)金属積層板の反り量評価 ポリイミドフィルムを350℃10分オーブン中で乾燥
し、その後厚さ0.5μm銅をイオン蒸着する。得られ
た金属積層板を35mm×120mmのサンプルサイズ
にカットし、25℃、60RH%雰囲気中で24時間放
置した後、それぞれのサンプルの反りを測定した。反り
はサンプルをガラス平板に置き、四隅の高さを測定平均
化した。評価基準は反り量に応じて以下のように判定し
た。×レベルは金属配線回路板として用いる場合、後工
程の搬送時に取り扱いが困難となるレベルである。
(BIX−703、(株)岩本製作所社製)により、4
00℃で両軸等速度二軸延伸方式により延伸させフィル
ム破断面積を求めた。予熱時間60秒、片側延伸速度1
0cm/min。
を超える ○;良好 破断延伸面倍率が1.1倍
〜1.2倍 △;実用上問題ない 破断延伸面倍率が1倍〜
1.1倍 ×;製膜困難 破断延伸面倍率が1倍以下 (5)熱収縮率 A.300℃熱収縮率 JIS−C2318に従って、300℃、1時間後の加
熱前後の寸法変化率を測定する。
熱前後の寸法変化率を測定する。
て引張法で測定した動的粘弾性よりtanδおよびE’
(貯蔵弾性率)より求める。280℃から380℃にお
いて、E’の傾きが3倍以上変化する温度、または最大
値を示すtanδピークの上昇する温度をTgとする。
コに、DMAc150mlを入れ、34’ODAをDM
Ac中に供給して溶解させ、続いて44’ODA及びP
MDAを順次供給し、室温で、約1時間攪拌する。最終
的にテトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分が約
100モル%化学量論で表1に示す組成の成分からなる
ポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
mlのDMAc、3.6mlの無水酢酸及び3.6ml
のβ−ピコリンと混合した混合溶液を調製し、この混合
溶液をガラス板上にキャストした後、150℃に加熱し
たホットプレート上で約4分間加熱して、自己支持性の
ポリアミド酸−ポリイミドゲルフィルムを形成し、これ
をガラス板から剥離した。
金属製の固定枠に固定し、250℃から330℃に昇温
しながら30分間、その後400℃で約5分間加熱後、
約1時間掛けて室温まで冷却し取り出した。厚さ約50
μmのポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミド
フィルムの特性値評価結果を表1に示した。
c150mlを入れ、34’ODAをDMAc中に供給
して溶解させ、PMDAを溶解させ、室温で、約1時間
攪拌し、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分
が約100モル%化学量論で表1に示す組成の成分から
なるポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
方法で処理して、厚さ約50μmのポリイミドフィルム
を得た。得られたポリイミドフィルムの特性値評価結果
を表2に示した。
ように、本願で示される組成範囲のPMDA、44’O
DAおよび34’ODAからなる化学転化法で得られた
本発明のランダムポリイミドフィルムは、本願範囲外の
同種3成分ポリイミドフィルムに比較して、高弾性率、
低熱膨張係数、低熱収縮率、および蒸着後の平面性を同
時に満足しており、可撓性の印刷回路,CSP,BGA
またはTABテープ用の金属配線板基材としての好適な
性能を有するものである。
ドフィルムは、本願範囲外の同種3成分組成物により得
られるポリイミドフィルムに比して、可撓性の印刷回
路,CSP,BGAまたはTABテープ用の金属配線板
基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張係数、低熱
収縮率、および蒸着後の平面性を同時に満足しうるもの
である。
を基材として、その表面に金属配線を施してなる可撓性
の印刷回路,CSP,BGAまたはテープ自動化接合テ
ープ用の金属配線板は、高弾性率、低熱膨張係数、低熱
収縮率、および蒸着後の平面性を均衡して高度に満たす
という高性能な特性を発現する。
Claims (2)
- 【請求項1】 ピロメリット酸二無水物、並びにジアミ
ンを基準に40モル%超過〜50モル%以下の4,4’
−オキシジアニリン及び50モル%超過〜60モル%以
下の3,4’−オキシジアニリンから得られるポリアミ
ド酸から製造されたことを特徴とするポリイミドフィル
ム。 - 【請求項2】 請求項1に記載のポリイミドフィルムを
基材として、その表面に金属配線を施してなることを特
徴とする可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合テー
プ用の金属配線板。
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|---|---|
| JP2003206353A true JP2003206353A (ja) | 2003-07-22 |
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