JP2003235207A - 減速機付き電動機及びその調整方法 - Google Patents

減速機付き電動機及びその調整方法

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JP2003235207A
JP2003235207A JP2002033638A JP2002033638A JP2003235207A JP 2003235207 A JP2003235207 A JP 2003235207A JP 2002033638 A JP2002033638 A JP 2002033638A JP 2002033638 A JP2002033638 A JP 2002033638A JP 2003235207 A JP2003235207 A JP 2003235207A
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teeth
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裕之 加藤
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和実 市原
Kazuyuki Kodama
和之 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックラッシを無くすための調整が簡単で、
大きな減速比を実現することができる減速機付き電動機
を提供する。 【解決手段】 電動機10に減速機20を組み付けて減
速機付き電動機を構成している。電動機10の出力軸1
2の端部は歯切りされて歯車12Aが形成されている。
減速機20では、ギアケース22内に従動側の平歯車2
4が組み込まれている。平歯車24は中央が突出してい
て、その突出部分が歯切りされて歯車部24Aが形成さ
れている。歯車部24Aは電動機10の出力軸12の歯
車12Aと噛み合っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の出力軸の
回転を減速して被駆動部材を回転する減速機付き電動機
と、その減速機付き電動機の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の減速機付き電動機を図10に示
す。電動機(図示せず)に減速機100を組み付けて減
速機付き電動機を構成している。減速機100は、ギア
ケース102内に設けられた歯車減速機構により、電動
機の出力軸120の回転を減速して減速機100の出力
軸104に伝達する。
【0003】ギアケース102内には中間軸106が設
けられている。中間軸106は2個の軸受108A、1
08Bによりギアケース102に対して回転自在に支承
されている。中間軸106には、電動機の出力軸120
の歯切りされた歯車120Aと噛み合う歯車110と、
転位変数を連続的に変えたテーパー歯車112が設けら
れている。
【0004】ギアケース102内には出力軸104が設
けられており、出力軸104は2個の軸受112A、1
12Bによりギアケース102に対して回転自在に支承
されている。出力軸104には、中間軸106に設けら
れたテーパー歯車112と噛み合うテーパー歯車114
が設けられている。
【0005】電動機の出力軸120が回転すると、歯車
110、テーパー歯車112、テーパー歯車114を介
して出力軸120が回転する。
【0006】歯車のバックラッシを無くすために、中間
軸106の端部には調整ねじ116が設けられている。
調整ねじ116により中間軸106を軸方向に僅かに移
動してバックラッシを無くすように調整する。
【0007】このように、従来の減速機付き電動機で
は、加工誤差や組み立て誤差による加工精度のばらつき
は避けられないため、テーパー歯車112、114を用
い、調整ねじ116により中間軸106を軸方向に移動
することによりバックラッシを無くすように調整しなく
てはならないという問題があった。
【0008】また、従来の減速機付き電動機では、出力
軸がシャフト形状であることが一般的である。このた
め、中央に孔があいている被駆動部材を駆動する場合に
は、図11に示すように、ベルト・プーリを用いて駆動
する方法が提案されている。
【0009】この方法では、減速機付き電動機130の
出力軸132にプーリ134を取り付ける。被駆動部材
136には、その円周に沿って複数の処理ステーション
138が設けられている。各処理ステーション138で
の処理にエアチューブ140を必要とし、作業の邪魔に
ならないように、そのエアチューブ140を被駆動部材
136中央を通すようにする。
【0010】被駆動部材136は取付部材142に対し
て軸受144A、144Bにより、回転自在に取り付け
られている。被駆動部材136中央にはエアチューブ1
40を通すためのパイプ146が設けられている。その
パイプ146にプーリ148が取り付けられている。出
力軸132のプーリ134とパイプ146のプーリ14
8の間にベルト150を掛けて、ベルト駆動により被駆
動部材136を駆動する。
【0011】このように、従来の減速機付き電動機で
は、中央に孔があいている被駆動部材を駆動するために
は、複雑な機構を必要として多くの点数の部品を必要と
するという問題があった。ダイレクトドライブモータに
より被駆動部材を直接駆動することも可能であるが、ダ
イレクトドライブモータは高価であると共にゲイン調整
のようなチューニングが必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の減
速機付き電動機では、バックラッシを無くすための調整
が難しいという問題や、回転させる被駆動部材の形状が
減速機の構造により規定されてしまうという問題があっ
た。
【0013】本発明の目的は、バックラッシを無くすた
めの調整が簡単で、大きな減速比を実現することができ
る減速機付き電動機及びその調整方法を提供することに
ある。
【0014】本発明の他の目的は、様々な用途に応じた
様々な形状の被駆動部材であっても駆動することが可能
な減速機付き電動機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電動機と、
前記電動機により回転し、第1の歯数で歯切りされた出
力軸と、ギアケースと、前記ギアケースに回転自在に収
納され、前記第1の歯数よりも多い第2の歯数で歯切り
され、前記出力軸と噛み合う歯車とを有し、前記ギアケ
ースと前記歯車とを貫通する貫通孔が形成され、前記ギ
アケースの前記貫通孔外の所定位置に前記電動機が取り
付けられていることを特徴とする減速機付き電動機によ
って達成される。
【0016】上記目的は、電動機と、前記電動機により
回転し、第1の歯数で歯切りされた出力軸と、ギアケー
スと、前記ギアケースに回転自在に収納され、前記第1
の歯数よりも多い第2の歯数で歯切りされ、前記出力軸
と噛み合う歯車と、前記電動機の所定位置を前記ギアケ
ースに固定する固定手段とを有し、前記固定手段により
固定した状態で、前記電動機を前記ギアケースに対して
移動することにより、前記出力軸の歯と前記歯車の歯と
の間のバックラッシがなくなるように調整されているこ
とを特徴とする減速機付き電動機によって達成される。
【0017】上述した減速機付き電動機において、前記
ギアケースと前記歯車とを貫通する貫通孔が形成され、
前記ギアケースの前記貫通孔外の所定位置に前記電動機
が取り付けられているようにしてもよい。
【0018】上述した減速機付き電動機において、前記
ギアケースの、前記電動機の取り付け面と反対側の面
に、被駆動部材を取り付ける部材取付手段が設けられて
いるようにしてもよい。
【0019】上記目的は、電動機と、前記電動機により
回転し、第1の歯数で歯切りされた出力軸と、ギアケー
スと、前記ギアケースに回転自在に収納され、前記第1
の歯数よりも多い第2の歯数で歯切りされ、前記出力軸
と噛み合う歯車とを有する減速機付き電動機の調整方法
であって、前記出力軸の歯の噛み合い振れと前記歯車の
歯の噛み合い振れとに基づく所定の撓み量となるよう
に、前記電動機の出力軸を前記歯車に対して付勢して取
り付けることを特徴とする減速機付き電動機の調整方法
によって達成される。
【0020】上述した減速機付き電動機の調整方法にお
いて、前記電動機の前記出力軸の撓み量が、前記出力軸
の歯の噛み合い振れと前記歯車の歯の噛み合い振れの合
計値にほぼ等しくなるように、前記電動機の出力軸を前
記歯車に対して付勢して取り付けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による減速機
付き電動機を図面を用いて説明する。
【0022】(減速機付き電動機の構成)本実施形態の
減速機付き電動機の構成を図1を用いて説明する。図1
は本実施形態の減速機付き電動機を示す図であり、図1
(a)は平面図、図1(b)は断面図、図1(c)は底
面図である。
【0023】電動機10に減速機20を組み付けて減速
機付き電動機を構成している。電動機10の出力軸12
は2個の軸受14A、14Bにより回転自在に支承さ
れ、その端部は軸受により支承されない自由端となって
いる。出力軸12の端部は歯切りされて歯車12Aが形
成されている。
【0024】減速機20では、ギアケース22内に従動
側の平歯車24が組み込まれている。平歯車24は円周
中央が突出していて、その突出部分が歯切りされて歯車
部24Aが形成されている。歯車部24Aは電動機10
の出力軸12の歯車12Aと噛み合っている。
【0025】平歯車24の歯車部24Aの上面側及び下
面側には、それぞれ、軸部24B、24Cが設けられて
いる。平歯車24の下面には、被駆動部材を取り付ける
ための取付用ねじ孔24Dが形成されている。
【0026】平歯車24の軸部24B、24Cは、2個
の軸受26A、26Bによりそれぞれギアケース102
に対して回転自在に支承されている。平歯車24の上面
側の軸部24Bの径の方が下面側の軸部24Cの径より
も小さい。下面側の軸受26Bを固定するために軸部2
4Cにはスラストねじ28が嵌込まれている。
【0027】上面側の軸受26Aとギアケース22の内
面との間にはグリス吸収フェルト30が封入され、下面
側の軸受26Bとスラストねじ28との間にはグリス吸
収フェルト32が封入されている。
【0028】ギアケース22及び平歯車24には、その
中央を貫通する貫通孔34が形成されている。この貫通
孔34により減速機20の中心を貫いて配線やチューブ
等を通すことができる。
【0029】電動機10は、ギアケース22の貫通孔3
4を通す配線やチューブ等の邪魔にならないように、貫
通孔34外の上面に取り付けられる。電動機10は、ギ
アケース22に2本のねじ36A、36Bにより固定さ
れている。
【0030】(駆動機構の具体例)次に、本実施形態の
減速機付き電動機を組み込んだ駆動機構の具体例を図2
を用いて説明する。
【0031】本具体例では、本実施形態の減速機付き電
動機が取り付け板40に固定されている。被駆動部材4
2は円形であって、平歯車24の下面の取付用ねじ孔2
4Dを利用して取り付けられる。
【0032】被駆動部材42には、その円周に沿って複
数の処理ステーション44が設けられている。円形の被
駆動部材42を間欠的に左右に回転させて各処理ステー
ション44で一連の処理を行う。本具体例の場合、各処
理ステーション44での処理にエアチューブ46を必要
として、そのエアチューブ46を外部のエア供給装置
(図示せず)に接続しておく必要がある。本具体例で
は、各処理ステーション44からのエアチューブ46
を、減速機付き電動機の中央に形成された貫通孔34を
通している。このため、被駆動部材42が回転してもエ
アチューブ46が邪魔になることなく作業を行うことが
できる。
【0033】(減速機付き電動機の調整機構)次に、本
実施形態の減速機付き電動機の調整機構について図3を
用いて説明する。
【0034】本実施形態の減速機付き電動機では、電動
機10の出力軸12に形成された歯車12Aと平歯車2
4の歯車部24Aとのバックラッシを無くすために、電
動機10の出力軸12の撓みを利用する。電動機10の
出力軸12の端部は軸受により支承されない自由端であ
るため出力軸12に力が加わると撓む。この撓みを利用
してバックラッシを無くしつつスムーズな回転を実現す
る。
【0035】電動機10の出力軸12の歯車12Aや平
歯車24の歯車部24Aは加工誤差により回転中心に対
して振れている。その振れ量が大きいと歯車同士を噛み
合わせて軸間距離をつめてバックラッシを調整した場
合、歯車がスムーズに回転しなくなる。本実施形態では
歯車12Aと歯車部24Aに振れがあっても、その振れ
による歯車12Aと歯車部24Aの軸間距離の変化を電
動機10の出力軸12の撓みにより吸収する。
【0036】電動機10の出力軸12を撓ませるため
に、ギアケース22への電動機10の取り付け位置を調
整する。図3に示すように、電動機10をギアケース2
2に取り付ける際に、電動機10の4隅のひとつをピン
48により固定する。取り付け位置の調整は、電動機1
0のピン48で固定した隅の対角上の隅に矢印で示した
力を加えて行う。力を加えると、ピン48を中心として
電動機10が回転し、この回転により、電動機10の出
力軸12の歯車12Aが平歯車24の歯車部24Aに押
し当てられて歯車間のバックラッシを無くすことができ
る。
【0037】(調整撓み量)次に、本実施形態の減速機
付き電動機の調整撓み量について図4及び図5を用いて
説明する。
【0038】本実施形態では、減速機付き電動機のバッ
クラッシを無くすために、電動機10の出力軸12を撓
ませる。このときの出力軸12の撓み量を歯車12Aと
歯車部24Aの軸間距離の変化の最大値よりも大きくし
ておけば、仮に歯車12Aと歯車部24Aの軸間距離が
変化しても、電動機10の出力軸12の歯車12Aが平
歯車24の歯車部24Aに押し当てられた状態を維持す
ることができ、バックラッシが生ずることはない。
【0039】ただし、歯車12Aと歯車部24Aの軸間
距離が出力軸12を撓ませるように変化した場合には、
出力軸12が折れる危険性がある。したがって、歯車1
2Aと歯車部24Aの軸間距離が最大限に変化しても出
力軸12が折れないようにする必要がある。
【0040】このことを考慮すると、電動機10の出力
軸12の歯車12Aの噛み合い振れをA[mm]、平歯
車24の歯車部24Aの噛み合い振れをB[mm]と
し、出力軸12が折れる限界撓み量をC[mm]、出力
軸12の折れに対する安全率をSとした場合、出力軸1
2の撓み量V[mm」が、次式 (A+B)+α>V≧A+B ただし、C>A+B+α {C/(A+B+α)}≧S を満足するように決定する。ただし、安全率Sについて
は設計要求の内容により決めるものとする。
【0041】本願発明者等は、電動機10の出力軸12
を片持ち梁に近似して、負荷を与えた場合の撓み量Vを
計算すると共に、ねじりと曲げモーメントを受ける軸の
計算から限界撓み量Cを計算した。
【0042】電動機10の出力軸12は、図4(a)に
示すように、2個の軸受14A、14Bで支承されてい
る。出力軸12の歯車12Aの軸径をd1[mm]、長
さをa[mm]とし、歯車12Aに連続する部分の軸径
をd2[mm]、長さをL1[mm]とし、軸受14
A、14Bの支承部分の軸径をd3[mm]、長さをL
3[mm]とする。
【0043】出力軸12の歯車12Aに力Fが加わる
と、軸受14A、14Bにおいて反力Rm1、Rm1を受け
る。したがって、この出力軸12は、図4(b)に示す
ように、軸受14Bの支承部分を固定端とし、歯車12
Aの端部を自由端とする長さL1の片持ち梁に近似でき
る。
【0044】近似した片持ち梁の自由端に力Fを加えた
場合の撓み量Vは次式により計算される。
【0045】V=(F・L13)/(3EI) ただし、E:出力軸12の縦弾性係数 I:出力軸12の断面2次モーメント I=π×d13 /64 例えば、出力軸12をSUS303で形成し(E=19
700N/mm2)、L1=16mm、d1=3.84
mmとした場合、上述した式は、 I=π×3.842/64=2.78 V=F・163/(3×197000×2.78) =2.493×10ー3×F となるから、片持ち梁の自由端に加える力Fと片持ち梁
の撓み量Vは、図5のグラフに示すようになる。
【0046】電動機10の出力軸12の歯車12Aの噛
み合い振れが10μm、平歯車24の歯車部24Aの噛
み合い振れが10μmの場合には、出力軸12の撓み量
Vが20μm近くになるように調整すればいいので、図
5から、出力軸12に加える力Fを8〜10N程度にす
ればよい。
【0047】限界撓み量Cについては、出力軸12はシ
ャフト径が変わる段付き丸棒であるため、その段差部分
に応力が集中する。出力軸12の軸折れ強度の安全率S
=2とし、出力軸12の形成材料であるSUS303の
疲れ限度(24kg/mm2)、引っ張り強さ(63k
g/mm2)を考慮し、かつ、電動機による荷重成分
3.84kgを考慮すると、出力軸12が折れない限界
の力Fmaxは26Nとなることが計算される。上述した
式に限界の力Fmaxを代入すると、 V=2.493×10ー3×26 =0.065[mm]=65[μm] となり、限界撓み量C=65μmとなることがわかる。
【0048】限界撓み量C=65μm、歯車12Aの噛
み合い振れが10μm、歯車24Aの噛み合い振れが1
0μmのとき、上述した式、C>A+B+α、{C/
(A+B+α)}≧Sは、は、 65>10+10+α {65/(10+10+α)}≧2 となり、これから、α≦12.5μmとなる。
【0049】したがって、上述した式、(A+B)+α
>V≧A+Bから、 32.5>V≧20 となる。したがって、撓み量Vは32.5μmより小さ
く、20μm以上である必要がある。
【0050】更に、出力軸12を撓ませすぎると、歯車
の歯面同士が強く当たりすぎて回転が重くなったり、歯
面が摩耗しやすくなるので、歯車12Aと歯車部24A
の軸間距離が最大限に変化してもバックラッシが生じな
いように、出力軸12の撓み量V[mm」が、次式 V≒A+B に近くなるように調整することが望ましい。
【0051】なお、出力軸12に加える力Fは噛み合う
歯車の加工精度によるので、もし、電動機10の出力軸
12の歯車12Aの噛み合い振れも、平歯車24の歯車
部24Aの噛み合い振れも共に0μmの場合には、出力
軸12に加える力Fは0N近くの値でよい。
【0052】(減速機付き電動機の調整方法)本実施形
態の減速機付き電動機の調整方法について、図6乃至図
9を用いて説明する。図6乃至図9の各図において
(a)は断面図(b)は平面図である。
【0053】まず、図6に示すように、減速機付き電動
機の減速機20を治具である取付板50に取り付ける。
このとき減速機20を固定するため、押さえ板52を介
してトグルクランプ54により上から減速機20を押さ
えつける。
【0054】次に、図7に示すように、減速機20の予
め決められた位置に設けられたピン用孔(図示せず)に
調整用のピン48を挿入する。このときピン48を余り
強く押し込まないようにする。
【0055】次に、図8に示すように、電動機10のピ
ン用孔(図示せず)に調整用のピン48が挿入されるよ
うに、減速機20に電動機10を装着する。電動機10
の底部に垂直下方の力Gを加え、その後、電動機10の
側面に水平方向の力Fを加える。水平方向の力Fは、上
述した計算式により予め求めた値、例えば、8〜10N
とし、垂直方向の力Gは、電動機10が水平方向の力F
により傾かないように力Fと同程度かそれ以上の値、例
えば、10Nとする。なお、力F、Gの値は、時間と共
に少しずつ変化するので、最初に設定した値を加え、そ
れ以降に力の調整は行わないようにする。
【0056】次に、図9に示すように、電動機10に力
を加えた状態で、ねじ36A、36Bを挿入して減速機
20の電動機10をねじ止めする。ねじ36A、36B
の先端に接着剤を塗布してねじ込み予定のトルクでねじ
締めを行う。
【0057】最後に、トグルクランプ54を緩めて、組
み立てられた減速機付き電動機を取付板50から取り外
す。
【0058】このように本実施形態によれば、電動機の
出力軸の撓みを利用したので、簡単な調整によりバック
ラッシを無くすことができ、局所的に歯車同士のかみ合
いにばらつきがある場合でも滑らかで無理のない回転が
可能である。
【0059】また、本実施形態は構造が非常にシンプル
であるので、部品点数を削減でき、コストの低減を図る
ことができると共に、従動側の歯車の歯数を変えるだけ
で様々な減速比の減速機付き電動機を容易に実現するこ
とができる。
【0060】また、本実施形態はギアケースと歯車に貫
通孔を形成してギアケースの一面に被駆動部材を取り付
ける部材取付手段を設けたので、様々な用途に応じた様
々な形状の被駆動部材を取り付けて駆動することができ
る。
【0061】本発明は上記実施形態に限らず種々の変形
が可能である。例えば、上記実施形態では、電動機の所
定位置をギアケースに固定するためにピンを用いたが、
他の固定手段を用いてもよい。また、大型の電動機の場
合には、ピン等の固定手段を用いて固定することなく、
電動機自体を平行移動して軸間距離を詰めて調整しても
よい。
【0062】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、バックラ
ッシを無くすための調整が簡単で、大きな減速比を実現
することができ、また、様々な用途に応じた様々な形状
の被駆動部材であっても駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による減速機付き電動機を
組み込んだ駆動機構の具体例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整機構についての説明図である。
【図4】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整撓み量についての説明図である。
【図5】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整撓み量についての説明図である。
【図6】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整方法の説明図(その1)である。
【図7】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整方法の説明図(その2)である。
【図8】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整方法の説明図(その3)である。
【図9】本発明の一実施形態による減速機付き電動機の
調整方法の説明図(その4)である。
【図10】従来の減速機付き電動機の構成を示す図であ
る。
【図11】従来の減速機付き電動機による被駆動部材の
駆動方法の説明図である。
【符号の説明】
10…電動機 12…出力軸 14A、14B…軸受 20…減速機 22…ギアケース 24…平歯車 24A…歯車部 24B、24C…軸部 24D…取付用ねじ孔 26A、26B…軸受 28…スラストねじ 30、32…グリス吸収フェルト 34…貫通孔 36A、36B…ねじ 40…取り付け板 42…被駆動部材 44…処理ステーション 46…エアチューブ 48…ピン 50…取付板 52…押さえ板 54…トグルクランプ 100…減速機 102…ギアケース 104…減速機の出力軸 106…中間軸 108A、108B…軸受 110…歯車 112…テーパー歯車 112A、112B…軸受 114…テーパー歯車 120…電動機の出力軸 120A…歯車 130…減速機付き電動機 132…出力軸 134…プーリ 136…被駆動部材 138…処理ステーション 140…エアチューブ 142…取付部材 144A、144B…軸受 146…パイプ 148…プーリ 150…ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 和之 千葉県柏市篠籠田1400 オリエンタルモー ター株式会社内 Fターム(参考) 5H607 BB01 CC03 EE31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と、 前記電動機により回転し、第1の歯数で歯切りされた出
    力軸と、 ギアケースと、 前記ギアケースに回転自在に収納され、前記第1の歯数
    よりも多い第2の歯数で歯切りされ、前記出力軸と噛み
    合う歯車とを有し、 前記ギアケースと前記歯車とを貫通する貫通孔が形成さ
    れ、 前記ギアケースの前記貫通孔外の所定位置に前記電動機
    が取り付けられていることを特徴とする減速機付き電動
    機。
  2. 【請求項2】 電動機と、 前記電動機により回転し、第1の歯数で歯切りされた出
    力軸と、 ギアケースと、 前記ギアケースに回転自在に収納され、前記第1の歯数
    よりも多い第2の歯数で歯切りされ、前記出力軸と噛み
    合う歯車と、 前記電動機の所定位置を前記ギアケースに固定する固定
    手段とを有し、 前記固定手段により固定した状態で、前記電動機を前記
    ギアケースに対して移動することにより、前記出力軸の
    歯と前記歯車の歯との間のバックラッシがなくなるよう
    に調整されていることを特徴とする減速機付き電動機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の減速機付き電動機におい
    て、 前記ギアケースと前記歯車とを貫通する貫通孔が形成さ
    れ、 前記ギアケースの前記貫通孔外の所定位置に前記電動機
    が取り付けられていることを特徴とする減速機付き電動
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    減速機付き電動機において、 前記ギアケースの、前記電動機の取り付け面と反対側の
    面に、被駆動部材を取り付ける部材取付手段が設けられ
    ていることを特徴とする減速機付き電動機。
  5. 【請求項5】 電動機と、前記電動機により回転し、第
    1の歯数で歯切りされた出力軸と、ギアケースと、前記
    ギアケースに回転自在に収納され、前記第1の歯数より
    も多い第2の歯数で歯切りされ、前記出力軸と噛み合う
    歯車とを有する減速機付き電動機の調整方法であって、 前記出力軸の歯の噛み合い振れと前記歯車の歯の噛み合
    い振れとに基づく所定の撓み量となるように、前記電動
    機の出力軸を前記歯車に対して付勢して取り付けること
    を特徴とする減速機付き電動機の調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の減速機付き電動機の調整
    方法において、 前記電動機の前記出力軸の撓み量が、前記出力軸の歯の
    噛み合い振れと前記歯車の歯の噛み合い振れの合計値に
    ほぼ等しくなるように、前記電動機の出力軸を前記歯車
    に対して付勢して取り付けることを特徴とする減速機付
    き電動機の調整方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008005579A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Taiyo Ltd 電動ロータリアクチュエータ
JP2009232540A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Taiyo Ltd 電動ロータリアクチュエータ
CN101994782A (zh) * 2009-08-08 2011-03-30 日本电产新宝株式会社 中空减速器
JP2013021809A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Oriental Motor Co Ltd ギヤードモータ
JP2015180186A (ja) * 2015-05-19 2015-10-08 オリエンタルモーター株式会社 ギヤードモータ

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