JP2003249507A - 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置Info
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- JP2003249507A JP2003249507A JP2003063322A JP2003063322A JP2003249507A JP 2003249507 A JP2003249507 A JP 2003249507A JP 2003063322 A JP2003063322 A JP 2003063322A JP 2003063322 A JP2003063322 A JP 2003063322A JP 2003249507 A JP2003249507 A JP 2003249507A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光照射時のOFF電流(光伝導電流)を抑
え、高性能、高信頼性を実現した薄膜トランジスタを提
供する。 【解決手段】 チャネル領域と、該チャネル領域の両側
に配置されたソース領域およびドレイン領域とが形成さ
れた多結晶シリコン半導体層を有し、前記チャネル領域
と前記ドレイン領域との間には空乏層が形成され、該空
乏層の幅と前記チャネル領域に光が照射された場合に発
生する光伝導電流とは比例関係を有し、前記光伝導電流
を所定許容値内とするために、空乏層の幅を前記比例関
係に基づいて求めた値以下とした構成である薄膜トラン
ジスタを提供する。
え、高性能、高信頼性を実現した薄膜トランジスタを提
供する。 【解決手段】 チャネル領域と、該チャネル領域の両側
に配置されたソース領域およびドレイン領域とが形成さ
れた多結晶シリコン半導体層を有し、前記チャネル領域
と前記ドレイン領域との間には空乏層が形成され、該空
乏層の幅と前記チャネル領域に光が照射された場合に発
生する光伝導電流とは比例関係を有し、前記光伝導電流
を所定許容値内とするために、空乏層の幅を前記比例関
係に基づいて求めた値以下とした構成である薄膜トラン
ジスタを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
及びそれを用いた液晶表示装置に関する。
及びそれを用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来技術)従来、アモルファス
シリコン(以下、「a−Si」と称する)で形成されて
いるアクティブマトリクス型の液晶表示装置の画素の駆
動性能は、a−Siで十分に満たされているが、同一の
基板上に同じプロセスで信号線の駆動回路を構成するこ
とは性能上困難であり、単結晶Siによって形成された
外付けの駆動回路(ドライバー)を用いてパネルを駆動
している。
シリコン(以下、「a−Si」と称する)で形成されて
いるアクティブマトリクス型の液晶表示装置の画素の駆
動性能は、a−Siで十分に満たされているが、同一の
基板上に同じプロセスで信号線の駆動回路を構成するこ
とは性能上困難であり、単結晶Siによって形成された
外付けの駆動回路(ドライバー)を用いてパネルを駆動
している。
【0003】しかしながら、a−Siの移動度は0.5
〜1cm2・s-1・V-1であり、今後、液晶パネルの画
素数が増大した場合、一般的には最大1水平期間に相当
する画素のTFTをONする時間はますます短くなり、
画素への書き込み能力が不足する。
〜1cm2・s-1・V-1であり、今後、液晶パネルの画
素数が増大した場合、一般的には最大1水平期間に相当
する画素のTFTをONする時間はますます短くなり、
画素への書き込み能力が不足する。
【0004】これに対して、画素のTFTをポリシリコ
ン(以下、「p−Si」と称する)で作成することによ
り、このTFTの移動度は、a−Siで作成された場合
に比較して1桁から2桁以上高いため画素への充電能力
が高くなる。従って、液晶パネルの高精細化が進むにつ
れて、画素TFTをp−Siで形成することは有利であ
る(FPD Expo Forum97、2−14)。
ン(以下、「p−Si」と称する)で作成することによ
り、このTFTの移動度は、a−Siで作成された場合
に比較して1桁から2桁以上高いため画素への充電能力
が高くなる。従って、液晶パネルの高精細化が進むにつ
れて、画素TFTをp−Siで形成することは有利であ
る(FPD Expo Forum97、2−14)。
【0005】一般的にp−SiTFTの構造としては、
ゲート電極がチャネル層上方に位置するトップゲート
型、ゲート電極がチャネル層に対して基板側に存在する
ボトムゲート型の2種類が存在する。トップゲート型構
造は、ボトムゲート型構造に比較して、不純物をゲート
電極をマスクとして自己整合的にドーピングすることに
より寄生容量の小さいTFTを作成することが可能であ
り微細化に有利である。
ゲート電極がチャネル層上方に位置するトップゲート
型、ゲート電極がチャネル層に対して基板側に存在する
ボトムゲート型の2種類が存在する。トップゲート型構
造は、ボトムゲート型構造に比較して、不純物をゲート
電極をマスクとして自己整合的にドーピングすることに
より寄生容量の小さいTFTを作成することが可能であ
り微細化に有利である。
【0006】上記トップゲート型のTFTを例えば液晶
表示装置に適用し該TFTの裏面より光を照射した場
合、バックライトの光は直接TFTのチャネル領域に照
射される。そして、前記チャネル領域に光が照射される
と、この部分で光伝導電流が発生しOFF電流が大きく
なるという問題があった。ここで、「光伝導電流」につ
いて説明する。
表示装置に適用し該TFTの裏面より光を照射した場
合、バックライトの光は直接TFTのチャネル領域に照
射される。そして、前記チャネル領域に光が照射される
と、この部分で光伝導電流が発生しOFF電流が大きく
なるという問題があった。ここで、「光伝導電流」につ
いて説明する。
【0007】半導体中での光伝導電流の発生のメカニズ
ムは太陽電池などを中心にこれまで多くの論文(たとえ
ば、田中一宣編著、“アモルファス半導体の基礎、”1
982年)などに紹介されているが、p−SiTFTで
の光伝導電流の発生メカニズムについて論じられたもの
は少ない。
ムは太陽電池などを中心にこれまで多くの論文(たとえ
ば、田中一宣編著、“アモルファス半導体の基礎、”1
982年)などに紹介されているが、p−SiTFTで
の光伝導電流の発生メカニズムについて論じられたもの
は少ない。
【0008】一般的に、光伝導電流の発生は、電界の印
加された状態でバンドギャップを介して電子/正孔対が
生成され、生成された電子/正孔対が電界によりドリフ
トし、それぞれの領域で多数キャリヤの増加に対しキャ
リヤの再結合電流という形で観測されるものである。ゲ
ート電極下のチャネル領域は、逆バイアス条件下におい
てチャネル直下に正孔が誘起されるがそのキャリヤの濃
度は非常に低い。これに対しドレイン側の多数キャリヤ
である電子は、n−領域のシート抵抗が20kΩ/□〜
100kΩ/□の範囲では1016/cm3〜1018/c
m3程度のキャリヤ密度であると推定される。この場
合、n−領域の多数キャリヤである電子はチャネル側に
向かって拡散し拡散電位Vdを形成する。尚、空乏層の
幅はWdで表される。
加された状態でバンドギャップを介して電子/正孔対が
生成され、生成された電子/正孔対が電界によりドリフ
トし、それぞれの領域で多数キャリヤの増加に対しキャ
リヤの再結合電流という形で観測されるものである。ゲ
ート電極下のチャネル領域は、逆バイアス条件下におい
てチャネル直下に正孔が誘起されるがそのキャリヤの濃
度は非常に低い。これに対しドレイン側の多数キャリヤ
である電子は、n−領域のシート抵抗が20kΩ/□〜
100kΩ/□の範囲では1016/cm3〜1018/c
m3程度のキャリヤ密度であると推定される。この場
合、n−領域の多数キャリヤである電子はチャネル側に
向かって拡散し拡散電位Vdを形成する。尚、空乏層の
幅はWdで表される。
【0009】光が照射されることにより、この空乏化し
た領域で電子/正孔対が発生する。発生した電子/正孔
対は互いに電界にひかれ電子はドレイン方向、ホールは
チャネル方向に移動する。ドレイン側に移動した電子な
らびにチャネル側に移動した正孔はそれぞれの領域で再
結合して消滅する。この再結合に消費される電荷がそれ
ぞれソースおよびドレイン電極により供給され、これが
光伝導電流として観測される。
た領域で電子/正孔対が発生する。発生した電子/正孔
対は互いに電界にひかれ電子はドレイン方向、ホールは
チャネル方向に移動する。ドレイン側に移動した電子な
らびにチャネル側に移動した正孔はそれぞれの領域で再
結合して消滅する。この再結合に消費される電荷がそれ
ぞれソースおよびドレイン電極により供給され、これが
光伝導電流として観測される。
【0010】(第2の従来技術)また、p−SiTFT
は高移動度であるので、画面内のアクティブマトリック
ス素子と信号駆動回路の一部あるいは全部をガラス基板
上に同時に形成することができる。しかしながら、p−
SiTFTは、a−SiTFTやMOS型電解効果トラ
ンジスタに比較してOFF電流が大きいという欠点を有
している。
は高移動度であるので、画面内のアクティブマトリック
ス素子と信号駆動回路の一部あるいは全部をガラス基板
上に同時に形成することができる。しかしながら、p−
SiTFTは、a−SiTFTやMOS型電解効果トラ
ンジスタに比較してOFF電流が大きいという欠点を有
している。
【0011】そこで、このOFF電流低減のために、特
開平5−136417号公報に開示されているように、
TFTのソース領域またはドレイン領域の少なくとも一
方に隣接して、低濃度不純物領域(LDD領域)を設け
る方法が行われている(第1の従来の方法)。
開平5−136417号公報に開示されているように、
TFTのソース領域またはドレイン領域の少なくとも一
方に隣接して、低濃度不純物領域(LDD領域)を設け
る方法が行われている(第1の従来の方法)。
【0012】また、LDD領域を形成する他の方法とし
て、LDD領域をTaOxの有無によりコントロールす
る方法(Euro Display' 96 pp547)が開示されている
(第2の従来の方法)。
て、LDD領域をTaOxの有無によりコントロールす
る方法(Euro Display' 96 pp547)が開示されている
(第2の従来の方法)。
【0013】LDD領域がOFF電流低減に有効である
メカニズムについては、特開平5−136417号公報
に開示されているように、LDD領域がドレイン領域に
対して高抵抗であるため、チャンネル/LDD領域の接
合部にかかる電界が、LDD領域を設けない場合に対し
て小さくなるためと考えられている。
メカニズムについては、特開平5−136417号公報
に開示されているように、LDD領域がドレイン領域に
対して高抵抗であるため、チャンネル/LDD領域の接
合部にかかる電界が、LDD領域を設けない場合に対し
て小さくなるためと考えられている。
【0014】以上の2つの方法では、いずれの方法もL
DD領域をマスク合わせによりTaOxの有無を制御、
あるいはレジスト膜の有無を制御することによりドーピ
ング濃度の違う部分を形成している。この方法では確実
にLDDの領域を確保するために、LDD領域の長さは
マスクあわせの寸法精度以上の長さを確保しなければな
らない。
DD領域をマスク合わせによりTaOxの有無を制御、
あるいはレジスト膜の有無を制御することによりドーピ
ング濃度の違う部分を形成している。この方法では確実
にLDDの領域を確保するために、LDD領域の長さは
マスクあわせの寸法精度以上の長さを確保しなければな
らない。
【0015】これに対し、特開平7−140485号公
報に示すように、LDD領域をゲート電極に対して自己
整合的に形成する第3の従来の方法がある。本方法は、
ゲート電極となるAlを陽極酸化することによって、そ
の側面にAlの酸化物層を形成し、これをマスクとして
N型或いはP型の不純物元素を導入して、ソース領域、
ドレイン領域及び前記側面の酸化物層とほぼ同じ厚みを
持った低濃度不純物層を作成することを可能とするもの
である。
報に示すように、LDD領域をゲート電極に対して自己
整合的に形成する第3の従来の方法がある。本方法は、
ゲート電極となるAlを陽極酸化することによって、そ
の側面にAlの酸化物層を形成し、これをマスクとして
N型或いはP型の不純物元素を導入して、ソース領域、
ドレイン領域及び前記側面の酸化物層とほぼ同じ厚みを
持った低濃度不純物層を作成することを可能とするもの
である。
【0016】この方法を用いれば、ゲート電極に対して
自己整合的にLDD領域を形成することが可能で、LD
D領域形成のためのマスクを削減できると共に、不純物
濃度の高い領域の長さを、陽極酸化したAlの側面に存
在する酸化物の膜厚に相当する0.1μm〜0.5μm
程度とかなり小さく形成することが可能である。
自己整合的にLDD領域を形成することが可能で、LD
D領域形成のためのマスクを削減できると共に、不純物
濃度の高い領域の長さを、陽極酸化したAlの側面に存
在する酸化物の膜厚に相当する0.1μm〜0.5μm
程度とかなり小さく形成することが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】(第1の従来例に対す
る課題)上記のような光伝導電流によってOFF電流が
増加(オフ特性の劣化)した場合、次のような問題が発
生する。オフ特性の劣化により引き起こされる画質劣化
は、輝度傾斜とクロストークである。輝度傾斜とは、図
38(a)に示すように、画面の上部と下部で、液晶の
電流/輝度特性が異なることにより発生するものであ
り、画面の上部と下部で輝度の差が生じる。一方、クロ
ストークとは、図38(b)のように白の中央部に黒の
ボックスパターンを表示した場合、黒の画像が上下ある
いは左右方向に尾を引くような現象である。また、その
他、オフ特性の劣化はフリッカーの増加、輝度むらの発
生など画質に大きな影響を与える。
る課題)上記のような光伝導電流によってOFF電流が
増加(オフ特性の劣化)した場合、次のような問題が発
生する。オフ特性の劣化により引き起こされる画質劣化
は、輝度傾斜とクロストークである。輝度傾斜とは、図
38(a)に示すように、画面の上部と下部で、液晶の
電流/輝度特性が異なることにより発生するものであ
り、画面の上部と下部で輝度の差が生じる。一方、クロ
ストークとは、図38(b)のように白の中央部に黒の
ボックスパターンを表示した場合、黒の画像が上下ある
いは左右方向に尾を引くような現象である。また、その
他、オフ特性の劣化はフリッカーの増加、輝度むらの発
生など画質に大きな影響を与える。
【0018】(第2の従来例に対する課題)LDD構造
はOFF電流低減に関して効果が高いのであるが、TF
Tのゲート電極下のチャンネルが反転するON状態にお
いては、比較的高抵抗層であるLDD領域がチャンネル
領域に直列に挿入されることによりON電流が低下する
という欠点を有している。
はOFF電流低減に関して効果が高いのであるが、TF
Tのゲート電極下のチャンネルが反転するON状態にお
いては、比較的高抵抗層であるLDD領域がチャンネル
領域に直列に挿入されることによりON電流が低下する
という欠点を有している。
【0019】本来、LDD領域はソースならびにドレイ
ン領域である部分に対して高抵抗でありTFTの特性が
上がるに従ってその抵抗の影響が顕著に現れる傾向をも
つ。よって、この高抵抗領域であるLDD領域の長さ
は、そのOFF電流を低減させるに十分であり、かつ高
いON電流を確保するに十分に低い抵抗値を持つもので
なければならない。
ン領域である部分に対して高抵抗でありTFTの特性が
上がるに従ってその抵抗の影響が顕著に現れる傾向をも
つ。よって、この高抵抗領域であるLDD領域の長さ
は、そのOFF電流を低減させるに十分であり、かつ高
いON電流を確保するに十分に低い抵抗値を持つもので
なければならない。
【0020】しかしながら、現状ではLDD領域の長さ
の指針を決める方法が皆無であり、OFF電流低減のた
めに必要以上にLDD領域を確保する必要がある。一般
的には1.5μmよりも長いLDD領域を確保する必要
があり、その結果、TFTのON電流を低下させる原因
となっている。
の指針を決める方法が皆無であり、OFF電流低減のた
めに必要以上にLDD領域を確保する必要がある。一般
的には1.5μmよりも長いLDD領域を確保する必要
があり、その結果、TFTのON電流を低下させる原因
となっている。
【0021】また、第3の従来例に示す方法によれば、
LDD領域を0.1μm〜0.5μm程度とかなり小さ
く形成することが可能であるが、一般に液晶パネルのド
ライバ或いは画素のTFTとして用いる場合、その駆動
電圧は5〜15V程度であり、一般のICと比較してか
なり高い。従って、LDD領域が0.1μm〜0.5μ
mの場合、その効果が不十分となり本プロセスでは十分
にOFF電流を下げることができない。
LDD領域を0.1μm〜0.5μm程度とかなり小さ
く形成することが可能であるが、一般に液晶パネルのド
ライバ或いは画素のTFTとして用いる場合、その駆動
電圧は5〜15V程度であり、一般のICと比較してか
なり高い。従って、LDD領域が0.1μm〜0.5μ
mの場合、その効果が不十分となり本プロセスでは十分
にOFF電流を下げることができない。
【0022】そこで、本発明では、上記の点に鑑み、光
照射時のOFF電流(光伝導電流)を抑える構成をとる
ことにより、輝度傾斜やクロストーク等の画質劣化を抑
制し、高性能、高信頼性を実現した薄膜トランジスタの
提供を第1の目的としている。
照射時のOFF電流(光伝導電流)を抑える構成をとる
ことにより、輝度傾斜やクロストーク等の画質劣化を抑
制し、高性能、高信頼性を実現した薄膜トランジスタの
提供を第1の目的としている。
【0023】また、OFF電流を抑えるとともに、LD
D領域の長さを必要最小限に押さえてON電流の減少を
抑制する構成をとることにより、高性能、高信頼性を実
現した薄膜トランジスタの提供を第2の目的とするもの
である。
D領域の長さを必要最小限に押さえてON電流の減少を
抑制する構成をとることにより、高性能、高信頼性を実
現した薄膜トランジスタの提供を第2の目的とするもの
である。
【0024】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本発明の薄膜トランジスタは、チャネル領域
と、該チャネル領域の両側に配置されたソース領域およ
びドレイン領域とが形成された多結晶シリコン半導体層
を有し、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に
は空乏層が形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域
に光が照射された場合に発生する光伝導電流とは比例関
係を有し、前記光伝導電流を所定許容値内とするため
に、空乏層の幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下
とした構成であることを特徴としている。
るために、本発明の薄膜トランジスタは、チャネル領域
と、該チャネル領域の両側に配置されたソース領域およ
びドレイン領域とが形成された多結晶シリコン半導体層
を有し、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に
は空乏層が形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域
に光が照射された場合に発生する光伝導電流とは比例関
係を有し、前記光伝導電流を所定許容値内とするため
に、空乏層の幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下
とした構成であることを特徴としている。
【0025】上記のように、空乏層幅が光伝導電流と比
例関係を有することが新たに見い出され、これにより、
空乏層幅を制御することで光伝導電流を所定の許容値以
下とすることが達成され、輝度傾斜やクロストーク等の
画質劣化のない薄膜トランジスタを提供することができ
る。
例関係を有することが新たに見い出され、これにより、
空乏層幅を制御することで光伝導電流を所定の許容値以
下とすることが達成され、輝度傾斜やクロストーク等の
画質劣化のない薄膜トランジスタを提供することができ
る。
【0026】また、本発明の薄膜トランジスタは、上記
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗をR(kΩ/□)、前記チャネル領域のチャネル
幅をW(μm)とした場合、式(1)の関係を満たすこ
とを特徴としている。尚、Aは光伝導電流と光強度によ
って定められる定数である。 (R+30)・W<A…(1)
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗をR(kΩ/□)、前記チャネル領域のチャネル
幅をW(μm)とした場合、式(1)の関係を満たすこ
とを特徴としている。尚、Aは光伝導電流と光強度によ
って定められる定数である。 (R+30)・W<A…(1)
【0027】また、本発明の薄膜トランジスタは、上記
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗をR(kΩ/□)、前記チャネル領域のチャネル
幅をW(μm)とした場合、式(2)の関係を満たすこ
とを特徴としている。 (R+30)・W<1×103…(2)
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗をR(kΩ/□)、前記チャネル領域のチャネル
幅をW(μm)とした場合、式(2)の関係を満たすこ
とを特徴としている。 (R+30)・W<1×103…(2)
【0028】上記(1)式、(2)式のように、新たに
制御できる因子(ドレイン領域のシート抵抗)とチャネル
領域のチャネル幅との関係によって、光照射時のOFF
電流(光伝導電流)を抑制する範囲を規定することがで
きる。そして、上記(1)式、(2)式の関係を満たす
薄膜トランジスタは、光照射時のOFF電流の増加を抑
えることができるので、クロストークや輝度傾斜を防ぐ
ことができ、従って、高性能、高信頼性を実現すること
ができる。
制御できる因子(ドレイン領域のシート抵抗)とチャネル
領域のチャネル幅との関係によって、光照射時のOFF
電流(光伝導電流)を抑制する範囲を規定することがで
きる。そして、上記(1)式、(2)式の関係を満たす
薄膜トランジスタは、光照射時のOFF電流の増加を抑
えることができるので、クロストークや輝度傾斜を防ぐ
ことができ、従って、高性能、高信頼性を実現すること
ができる。
【0029】また、本発明の薄膜トランジスタは、上記
の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域のチャ
ネル幅Wが2μm以下であることを特徴としている。
の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域のチャ
ネル幅Wが2μm以下であることを特徴としている。
【0030】上記(2)式の関係は、チャネル領域のチ
ャネル幅Wを2μm以下とする場合であっても、シート
抵抗Rとチャネル幅Wによって、光照射時のOFF電流
の増加を抑えることができる。
ャネル幅Wを2μm以下とする場合であっても、シート
抵抗Rとチャネル幅Wによって、光照射時のOFF電流
の増加を抑えることができる。
【0031】また、本発明の薄膜トランジスタは、上記
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗が20kΩ/□以上、100kΩ/□以下である
ことを特徴とする。
の薄膜トランジスタであって、前記ドレイン領域のシー
ト抵抗が20kΩ/□以上、100kΩ/□以下である
ことを特徴とする。
【0032】このように規制するのは、シート抵抗が2
0kΩ/□以下ではOFF電流は急激に大きくなり、ま
た、シート抵抗を100kΩ/□以上にした場合、トラ
ンジスタのON電流が低下しパネルの動作が不安定とな
るためである。ドレイン領域のシート抵抗の範囲を20
kΩ/□以上100kΩ/□以下とすることにより、O
FF電流の低減を図ることができるとともに、ON電流
の減少は起こらない薄膜トランジスタを提供することが
できる。
0kΩ/□以下ではOFF電流は急激に大きくなり、ま
た、シート抵抗を100kΩ/□以上にした場合、トラ
ンジスタのON電流が低下しパネルの動作が不安定とな
るためである。ドレイン領域のシート抵抗の範囲を20
kΩ/□以上100kΩ/□以下とすることにより、O
FF電流の低減を図ることができるとともに、ON電流
の減少は起こらない薄膜トランジスタを提供することが
できる。
【0033】また、本発明の薄膜トランジスタは、チャ
ネル領域と、該チャネル領域の両側にソース領域および
ドレイン領域とが配置された多結晶シリコン半導体層を
有し、液晶表示装置にスイッチング素子として備えられ
る薄膜トランジスタであって、前記液晶表示装置を構成
するバックライトの輝度を2000(cd/m2)以上
とする場合、前記ソース領域と前記チャネル領域との
間、または前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間
の少なくともいずれか一方に、不純物濃度がソース領域
およびドレイン領域よりも低い低濃度不純物領域が形成
され、該低濃度不純物領域の長さΔLは、1.0μm以
下であることを特徴としている。
ネル領域と、該チャネル領域の両側にソース領域および
ドレイン領域とが配置された多結晶シリコン半導体層を
有し、液晶表示装置にスイッチング素子として備えられ
る薄膜トランジスタであって、前記液晶表示装置を構成
するバックライトの輝度を2000(cd/m2)以上
とする場合、前記ソース領域と前記チャネル領域との
間、または前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間
の少なくともいずれか一方に、不純物濃度がソース領域
およびドレイン領域よりも低い低濃度不純物領域が形成
され、該低濃度不純物領域の長さΔLは、1.0μm以
下であることを特徴としている。
【0034】このように、低濃度不純物領域を形成する
ことにより、空乏層の広がりを長さΔLが1.0μm以
下とされた低濃度不純物領域の範囲内とすることがで
き、従って、光伝導電流(OFF電流)が増加しない薄
膜トランジスタとすることができる。
ことにより、空乏層の広がりを長さΔLが1.0μm以
下とされた低濃度不純物領域の範囲内とすることがで
き、従って、光伝導電流(OFF電流)が増加しない薄
膜トランジスタとすることができる。
【0035】また、本発明の請求項1に記載の発明は、
チャネル領域と、チャネル領域の両側に配置されたソー
ス領域およびドレイン領域とが形成され、前記ソース領
域とチャネル領域との間、またはドレイン領域とチャネ
ル領域との間の少なくともいずれかの間に、不純物濃度
がソース領域およびドレイン領域よりも低い低濃度不純
物領域が形成された多結晶シリコン半導体層を有する薄
膜トランジスタであって、前記低濃度不純物領域の長さ
をΔL(μm)、ソース−ドレイン間電圧をVlc
(V)、前記チャネル領域のチャネル幅をW(μm)と
した場合、式(3)の関係を満たすことを特徴としてい
る。 ΔL>(W・Vlc)/36…(3)
チャネル領域と、チャネル領域の両側に配置されたソー
ス領域およびドレイン領域とが形成され、前記ソース領
域とチャネル領域との間、またはドレイン領域とチャネ
ル領域との間の少なくともいずれかの間に、不純物濃度
がソース領域およびドレイン領域よりも低い低濃度不純
物領域が形成された多結晶シリコン半導体層を有する薄
膜トランジスタであって、前記低濃度不純物領域の長さ
をΔL(μm)、ソース−ドレイン間電圧をVlc
(V)、前記チャネル領域のチャネル幅をW(μm)と
した場合、式(3)の関係を満たすことを特徴としてい
る。 ΔL>(W・Vlc)/36…(3)
【0036】このような関係を満たすことにより、薄膜
トランジスタのOFF時には、前記低濃度不純物領域が
キャリアの枯渇する高抵抗層となるためOFF電流の低
減を図ることができる。そして、前記(1)式より、L
DD領域の長さの指針を決めることができ、OFF電流
低減のために必要以上にLDD領域を確保する必要はな
くなるのである。
トランジスタのOFF時には、前記低濃度不純物領域が
キャリアの枯渇する高抵抗層となるためOFF電流の低
減を図ることができる。そして、前記(1)式より、L
DD領域の長さの指針を決めることができ、OFF電流
低減のために必要以上にLDD領域を確保する必要はな
くなるのである。
【0037】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域
のチャネル長をL(μm)とした場合、式(4)の関係
を満たすことを特徴としている。 ΔL<1.5・(W/L)…(4)
に記載の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域
のチャネル長をL(μm)とした場合、式(4)の関係
を満たすことを特徴としている。 ΔL<1.5・(W/L)…(4)
【0038】このような関係を更に満たすことにより、
薄膜トランジスタのON時には、ゲート電極からの電界
の作用により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャ
リアとなる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流
の減少は起こらない。よって、前記薄膜トランジスタ
は、ON電流を十分確保すると共にOFF電流を小さく
押さえることが可能となる。
薄膜トランジスタのON時には、ゲート電極からの電界
の作用により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャ
リアとなる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流
の減少は起こらない。よって、前記薄膜トランジスタ
は、ON電流を十分確保すると共にOFF電流を小さく
押さえることが可能となる。
【0039】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域
のチャネル幅W(μm)が2μm以下であることを特徴
としている。
に記載の薄膜トランジスタであって、前記チャネル領域
のチャネル幅W(μm)が2μm以下であることを特徴
としている。
【0040】上記(2)式の関係は、チャネル領域のチ
ャネル幅Wを2μm以下とする場合であっても、シート
抵抗Rとチャネル幅Wによって、光照射時のOFF電流
の増加を抑えることができる。
ャネル幅Wを2μm以下とする場合であっても、シート
抵抗Rとチャネル幅Wによって、光照射時のOFF電流
の増加を抑えることができる。
【0041】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
または請求項3に記載の薄膜トランジスタであって、前
記低濃度不純物領域のシート抵抗が20kΩ/□以上、
100kΩ/□以下であることを特徴としている。
または請求項3に記載の薄膜トランジスタであって、前
記低濃度不純物領域のシート抵抗が20kΩ/□以上、
100kΩ/□以下であることを特徴としている。
【0042】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の薄膜トランジスタであって、前記低濃度不純物
領域が、ドレイン領域とチャネル領域との間にのみ形成
されていることを特徴としている。
に記載の薄膜トランジスタであって、前記低濃度不純物
領域が、ドレイン領域とチャネル領域との間にのみ形成
されていることを特徴としている。
【0043】低濃度不純物領域を設けるのは、本来的に
はドレイン領域に作用する電界を緩和するためであり、
かかる観点からすれば、ドレイン領域とチャネル領域の
双方に低濃度不純物領域を設ける必要はない。そこで、
ドレイン領域とチャネル領域との間、または前記ドレイ
ン領域と前記チャネル領域との間の少なくとも一方に低
濃度不純物領域を形成すれば、薄膜トランジスタの面積
を小さくすることが可能となる。
はドレイン領域に作用する電界を緩和するためであり、
かかる観点からすれば、ドレイン領域とチャネル領域の
双方に低濃度不純物領域を設ける必要はない。そこで、
ドレイン領域とチャネル領域との間、または前記ドレイ
ン領域と前記チャネル領域との間の少なくとも一方に低
濃度不純物領域を形成すれば、薄膜トランジスタの面積
を小さくすることが可能となる。
【0044】また、本発明は、チャネル領域と、該チャ
ネル領域の両側に配置されたソース領域およびドレイン
領域とが形成された多結晶シリコン半導体層を有し、前
記チャネル領域と前記ドレイン領域との間には空乏層が
形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域に光が照射
された場合に発生する光伝導電流とは比例関係を有し、
前記光伝導電流を所定許容値内とするために、空乏層の
幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下とした薄膜ト
ランジスタをスイッチング素子として備えた液晶パネル
部と、前記液晶パネル部に裏面側より光を供給するバッ
クライト部と、を備えた液晶表示装置であって、前記ド
レイン領域のシート抵抗をR(kΩ/□)、前記バック
ライト部の輝度をB(cd/m2)、前記チャネル領域
のチャネル幅をW(μm)とした場合、式(5)の関係
を満たすことを特徴としている。尚、Cは光伝導電流に
よって定められる定数である。 (R+30)・B・W<C…(5)
ネル領域の両側に配置されたソース領域およびドレイン
領域とが形成された多結晶シリコン半導体層を有し、前
記チャネル領域と前記ドレイン領域との間には空乏層が
形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域に光が照射
された場合に発生する光伝導電流とは比例関係を有し、
前記光伝導電流を所定許容値内とするために、空乏層の
幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下とした薄膜ト
ランジスタをスイッチング素子として備えた液晶パネル
部と、前記液晶パネル部に裏面側より光を供給するバッ
クライト部と、を備えた液晶表示装置であって、前記ド
レイン領域のシート抵抗をR(kΩ/□)、前記バック
ライト部の輝度をB(cd/m2)、前記チャネル領域
のチャネル幅をW(μm)とした場合、式(5)の関係
を満たすことを特徴としている。尚、Cは光伝導電流に
よって定められる定数である。 (R+30)・B・W<C…(5)
【0045】また、本発明の液晶表示装置は、上記液晶
表示装置であって、前記ドレイン領域のシート抵抗をR
(kΩ/□)、前記バックライト部の輝度をB(cd/
m2)、前記チャネル領域のチャネル幅をW(μm)と
した場合、式(6)の関係を満たすことを特徴としてい
る。 (R+30)・B・W<1×106…(6)
表示装置であって、前記ドレイン領域のシート抵抗をR
(kΩ/□)、前記バックライト部の輝度をB(cd/
m2)、前記チャネル領域のチャネル幅をW(μm)と
した場合、式(6)の関係を満たすことを特徴としてい
る。 (R+30)・B・W<1×106…(6)
【0046】また、本発明のEL装置は、薄膜トランジ
スタを有する基板に形成された画素電極上層に発光層を
有し、該発光層上層に対向電極が形成されたEL装置で
あって、前記薄膜トランジスタは、チャネル領域と、該
チャネル領域の両側に配置されたソース領域およびドレ
イン領域とが形成された多結晶シリコン半導体層を有
し、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間には空
乏層が形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域に光
が照射された場合に発生する光伝導電流とは比例関係を
有し、前記光伝導電流を所定許容値内とするために、空
乏層の幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下とした
薄膜トランジスタであり、該薄膜トランジスタのチャネ
ル領域に照射される光強度をB(cd/m2)とした場
合、式(5)の関係を満たすことを特徴としている。
尚、Cは光伝導電流によって定められる定数である。 (R+30)・B・W<C…(5)
スタを有する基板に形成された画素電極上層に発光層を
有し、該発光層上層に対向電極が形成されたEL装置で
あって、前記薄膜トランジスタは、チャネル領域と、該
チャネル領域の両側に配置されたソース領域およびドレ
イン領域とが形成された多結晶シリコン半導体層を有
し、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間には空
乏層が形成され、該空乏層の幅と前記チャネル領域に光
が照射された場合に発生する光伝導電流とは比例関係を
有し、前記光伝導電流を所定許容値内とするために、空
乏層の幅を前記比例関係に基づいて求めた値以下とした
薄膜トランジスタであり、該薄膜トランジスタのチャネ
ル領域に照射される光強度をB(cd/m2)とした場
合、式(5)の関係を満たすことを特徴としている。
尚、Cは光伝導電流によって定められる定数である。 (R+30)・B・W<C…(5)
【0047】また、本発明のEL表示装置は、上記EL
表示装置であって、前記ドレイン領域のシート抵抗をR
(kΩ/□)、前記チャネル領域に照射される光強度を
B(cd/m2)、前記チャネル領域のチャネル幅をW
(μm)とした場合、式(6)の関係を満たすことを特
徴としている。 (R+30)・B・W<1×106…(6)
表示装置であって、前記ドレイン領域のシート抵抗をR
(kΩ/□)、前記チャネル領域に照射される光強度を
B(cd/m2)、前記チャネル領域のチャネル幅をW
(μm)とした場合、式(6)の関係を満たすことを特
徴としている。 (R+30)・B・W<1×106…(6)
【0048】また、本発明の薄膜トランジスタの製造方
法は、絶縁性基板上に多結晶シリコン半導体層を形成す
る多結晶シリコン半導体層形成工程と、前記多結晶シリ
コン半導体層上にゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜
形成工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極をパター
ン状に形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極
の側面を酸化し、該ゲート電極の側面を覆う金属酸化膜
を形成する陽極酸化工程と、前記多結晶シリコン半導体
層に前記ゲート電極をマスクとして不純物をドープする
不純物ドープ工程と、を有する薄膜トランジスタの製造
方法であって、前記陽極酸化工程において形成される金
属酸化膜の膜厚を制御して、前記不純物ドープ工程にお
いて形成される低濃度不純物領域の長さΔLを1.0μ
m以下とすることを特徴としている。
法は、絶縁性基板上に多結晶シリコン半導体層を形成す
る多結晶シリコン半導体層形成工程と、前記多結晶シリ
コン半導体層上にゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜
形成工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極をパター
ン状に形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極
の側面を酸化し、該ゲート電極の側面を覆う金属酸化膜
を形成する陽極酸化工程と、前記多結晶シリコン半導体
層に前記ゲート電極をマスクとして不純物をドープする
不純物ドープ工程と、を有する薄膜トランジスタの製造
方法であって、前記陽極酸化工程において形成される金
属酸化膜の膜厚を制御して、前記不純物ドープ工程にお
いて形成される低濃度不純物領域の長さΔLを1.0μ
m以下とすることを特徴としている。
【0049】また、本発明の薄膜トランジスタは、絶縁
性基板上に多結晶シリコン半導体層を形成する多結晶シ
リコン半導体層形成工程と、前記多結晶シリコン半導体
層上にゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程
と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極をパターン状に形
成するゲート電極形成工程と、前記多結晶シリコン半導
体層に前記ゲート電極をマスクとして不純物をドープす
る第1の不純物ドープ工程と、前記第1の不純物ドープ
工程により、不純物がドープされた半導体領域上に遮蔽
膜を形成し、該遮蔽膜を異方性エッチングによりパター
ン状に形成する遮蔽膜形成工程と、前記多結晶シリコン
半導体層に前記遮蔽膜をマスクとして不純物をドープし
て、遮蔽膜の下部領域とそれ以外の領域で不純物濃度差
が存在するようにして、ソース領域とチャネル領域との
間、またはドレイン領域とチャネル領域との間の少なく
ともいずれか一方に、不純物濃度がソース領域及びドレ
イン領域よりも低い低濃度不純物領域を形成し、該低濃
度不純物領域の長さを1.0μm以下とする第2の不純
物ドープ工程と、を有することを特徴としている。
性基板上に多結晶シリコン半導体層を形成する多結晶シ
リコン半導体層形成工程と、前記多結晶シリコン半導体
層上にゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程
と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極をパターン状に形
成するゲート電極形成工程と、前記多結晶シリコン半導
体層に前記ゲート電極をマスクとして不純物をドープす
る第1の不純物ドープ工程と、前記第1の不純物ドープ
工程により、不純物がドープされた半導体領域上に遮蔽
膜を形成し、該遮蔽膜を異方性エッチングによりパター
ン状に形成する遮蔽膜形成工程と、前記多結晶シリコン
半導体層に前記遮蔽膜をマスクとして不純物をドープし
て、遮蔽膜の下部領域とそれ以外の領域で不純物濃度差
が存在するようにして、ソース領域とチャネル領域との
間、またはドレイン領域とチャネル領域との間の少なく
ともいずれか一方に、不純物濃度がソース領域及びドレ
イン領域よりも低い低濃度不純物領域を形成し、該低濃
度不純物領域の長さを1.0μm以下とする第2の不純
物ドープ工程と、を有することを特徴としている。
【0050】また、本発明のは、上記の薄膜トランジス
タの製造方法であって、前記低濃度不純物領域の長さΔ
Lが1.0μm以下のものを良品とする検査工程を含む
ことを特徴としている。
タの製造方法であって、前記低濃度不純物領域の長さΔ
Lが1.0μm以下のものを良品とする検査工程を含む
ことを特徴としている。
【0051】
【発明の実施の形態】[第1の発明群]
(第1の発明群の概念)まず、第1の発明群の概念につい
て説明した後、具体的な実施の形態について図面に基づ
いて説明する。
て説明した後、具体的な実施の形態について図面に基づ
いて説明する。
【0052】第1の発明群では、TFTへの光照射時の
光伝導電流を抑えることを目的としている。
光伝導電流を抑えることを目的としている。
【0053】そこで、上記目的を達成するために、本願
発明者らは、前記光伝導電流と相関性を有するパラメー
タを探索し、その結果、空乏層幅が光伝導電流と比例関
係を有することを新たに見い出した。この比例関係に基
づいて空乏層幅を制御(小さく)することによって、光
伝導電流を許容値以下とすることが達成され、輝度傾斜
やクロストーク等の画質劣化のない薄膜トランジスタを
提供することができる。
発明者らは、前記光伝導電流と相関性を有するパラメー
タを探索し、その結果、空乏層幅が光伝導電流と比例関
係を有することを新たに見い出した。この比例関係に基
づいて空乏層幅を制御(小さく)することによって、光
伝導電流を許容値以下とすることが達成され、輝度傾斜
やクロストーク等の画質劣化のない薄膜トランジスタを
提供することができる。
【0054】尚、前記「空乏層幅」とは、後述する図2
(a)に示すように、電界強度が立ち上がる2点のそれぞ
れの接線間の距離と定義する。
(a)に示すように、電界強度が立ち上がる2点のそれぞ
れの接線間の距離と定義する。
【0055】また、従来、バックライトの輝度B及びチ
ャネル領域のチャネル幅Wは、光伝導電流と相関性があ
ることは分かっており、これら2つの制御パラメータに
基づいてTFTの設計を行っていた。しかし、前記2つ
の制御パラメータだけでは光伝導電流抑制に対して十分
でなく、TFTを設計する上で誤差が生じることもあ
る。
ャネル領域のチャネル幅Wは、光伝導電流と相関性があ
ることは分かっており、これら2つの制御パラメータに
基づいてTFTの設計を行っていた。しかし、前記2つ
の制御パラメータだけでは光伝導電流抑制に対して十分
でなく、TFTを設計する上で誤差が生じることもあ
る。
【0056】そこで、本願発明者らは、前記「空乏層幅
と光伝導電流との比例関係」に関して更に鋭意検討を加
え、ドレイン領域のシート抵抗も光伝導電流に対して相
関性があることを新たに見出した。これにより、シート
抵抗Rという新たな因子を評価基準とすることにより制
御パラメータが3つとなり、従来の制御パラメータが2
つのものに比較して薄膜トランジスタの設計の精度が向
上し、光伝導電流を顕著に抑制することができる。以下
に、空乏層幅と光伝導電流との関係についてまず説明
し、その後、バックライトの輝度Bと、ドレイン領域の
シート抵抗Rと、チャネル領域のチャネル幅Wとの関係
について説明する。そして、光伝導電流を抑制するため
のTFTの具体的な作製手法の原理について説明する。
と光伝導電流との比例関係」に関して更に鋭意検討を加
え、ドレイン領域のシート抵抗も光伝導電流に対して相
関性があることを新たに見出した。これにより、シート
抵抗Rという新たな因子を評価基準とすることにより制
御パラメータが3つとなり、従来の制御パラメータが2
つのものに比較して薄膜トランジスタの設計の精度が向
上し、光伝導電流を顕著に抑制することができる。以下
に、空乏層幅と光伝導電流との関係についてまず説明
し、その後、バックライトの輝度Bと、ドレイン領域の
シート抵抗Rと、チャネル領域のチャネル幅Wとの関係
について説明する。そして、光伝導電流を抑制するため
のTFTの具体的な作製手法の原理について説明する。
【0057】まず、本願発明者らは、TFTを構成する
チャネル領域のチャネル幅と光伝導電流の関係を測定す
るとともに、ドレイン領域のシート抵抗と光伝導電流の
関係を測定した。更に、シミュレーションにより動作解
析を行い、空乏層幅の範囲を求めた。
チャネル領域のチャネル幅と光伝導電流の関係を測定す
るとともに、ドレイン領域のシート抵抗と光伝導電流の
関係を測定した。更に、シミュレーションにより動作解
析を行い、空乏層幅の範囲を求めた。
【0058】図1(a)は、TFTを構成するチャネル
領域のチャネル幅Wと光伝導電流(OFF電流:IOF
F)との関係を示すグラフである。尚、実線は6000
cd/cm2、破線は4000cd/cm2、1点鎖線は
2000cd/cm2の光を照射した場合のチャネル幅
Wと光伝導電流IOFFの関係を示している。
領域のチャネル幅Wと光伝導電流(OFF電流:IOF
F)との関係を示すグラフである。尚、実線は6000
cd/cm2、破線は4000cd/cm2、1点鎖線は
2000cd/cm2の光を照射した場合のチャネル幅
Wと光伝導電流IOFFの関係を示している。
【0059】図1(a)より、光照射時のOFF電流I
OFFは、チャネル幅Wに比例することが明らかである。
また、図1(b)は、バックライト輝度と光伝導電流と
の関係を示すグラフであるが、OFF電流IOFFは、バ
ックライト輝度Bに比例することが確認できた。
OFFは、チャネル幅Wに比例することが明らかである。
また、図1(b)は、バックライト輝度と光伝導電流と
の関係を示すグラフであるが、OFF電流IOFFは、バ
ックライト輝度Bに比例することが確認できた。
【0060】図2(a)はTFTをOFF状態にした場
合の電界をシミュレーションした結果を示すグラフであ
る。図2(a)に示すシミュレーション結果により、電
界はほぼチャネル/ドレイン領域の接合部にのみ集中し
ており、LDD領域のシート抵抗が20kΩ/□(実
線)の場合、空乏層幅は約0.5μm程度であり、その
空乏層領域は主にチャネル側に伸びていることが分か
る。これに対して、シート抵抗が100kΩ/□(破
線)の場合、空乏層幅は0.9μm程度であり、LDD
領域に拡がっていることが確認される。
合の電界をシミュレーションした結果を示すグラフであ
る。図2(a)に示すシミュレーション結果により、電
界はほぼチャネル/ドレイン領域の接合部にのみ集中し
ており、LDD領域のシート抵抗が20kΩ/□(実
線)の場合、空乏層幅は約0.5μm程度であり、その
空乏層領域は主にチャネル側に伸びていることが分か
る。これに対して、シート抵抗が100kΩ/□(破
線)の場合、空乏層幅は0.9μm程度であり、LDD
領域に拡がっていることが確認される。
【0061】これにより、シート抵抗が変化することに
より空乏層幅も変化することが新たに見い出された。そ
こで、本願発明者らは、シート抵抗と空乏層幅との関係
を調査した。その結果を図3に示す。図3はシミュレー
ションにより得られたシート抵抗と空乏層幅との関係を
示す。空乏層幅Wdはシート抵抗Rに比例することが確
認された。これはp/n接合の場合における空乏層の拡
がりと同様、キャリヤ濃度の低い領域に空乏層は伸びる
ためであると考えられる。そして、図3のシート抵抗と
空乏層幅との関係を下記(7)式に示す。 Wd=8×10-3・R+0.24…(7)
より空乏層幅も変化することが新たに見い出された。そ
こで、本願発明者らは、シート抵抗と空乏層幅との関係
を調査した。その結果を図3に示す。図3はシミュレー
ションにより得られたシート抵抗と空乏層幅との関係を
示す。空乏層幅Wdはシート抵抗Rに比例することが確
認された。これはp/n接合の場合における空乏層の拡
がりと同様、キャリヤ濃度の低い領域に空乏層は伸びる
ためであると考えられる。そして、図3のシート抵抗と
空乏層幅との関係を下記(7)式に示す。 Wd=8×10-3・R+0.24…(7)
【0062】図4はシミュレーション(W=4μmの場
合)により求められた空乏層幅と、該空乏層幅に対応す
るシート抵抗での光伝導電流と、の関係を測定した結果
を示す。
合)により求められた空乏層幅と、該空乏層幅に対応す
るシート抵抗での光伝導電流と、の関係を測定した結果
を示す。
【0063】空乏層幅と光伝導電流をそれぞれ対数でプ
ロットすると、ほぼ傾きが1の直線が得られた。これ
は、光伝導電流が空乏領域により発生することを示唆す
るものである。そして、空乏層幅Wdと光伝導電流の関
係は下記(8)式のように表すことができる。 Iphoto=5×10-15・Wd…(8)
ロットすると、ほぼ傾きが1の直線が得られた。これ
は、光伝導電流が空乏領域により発生することを示唆す
るものである。そして、空乏層幅Wdと光伝導電流の関
係は下記(8)式のように表すことができる。 Iphoto=5×10-15・Wd…(8)
【0064】尚、上記(8)式で、Iphotoは、チャネ
ル幅が4μmでの光強度が1(cd/m2)当たりの値
である。
ル幅が4μmでの光強度が1(cd/m2)当たりの値
である。
【0065】このように上記(8)式より、空乏層幅W
dが光伝導電流Iphotoと比例関係を有することが見い
出され、これにより、空乏層幅を制御(小さく)するこ
とで光伝導電流を許容値以下とすることができ、輝度傾
斜やクロストーク等の画質劣化ない、高性能、高信頼性
を実現した薄膜トランジスタを提供することができる。
尚、前記「許容値」とは、例えば後述するが、10pA
以下の値である。
dが光伝導電流Iphotoと比例関係を有することが見い
出され、これにより、空乏層幅を制御(小さく)するこ
とで光伝導電流を許容値以下とすることができ、輝度傾
斜やクロストーク等の画質劣化ない、高性能、高信頼性
を実現した薄膜トランジスタを提供することができる。
尚、前記「許容値」とは、例えば後述するが、10pA
以下の値である。
【0066】また、前述した図1(a)より、Ioffは
チャネル幅W及び光強度Bに比例するので、IoffとI
photoとは下記(9)式の関係を満たす。 Ioff=Iphoto・(W/4)・B…(9)
チャネル幅W及び光強度Bに比例するので、IoffとI
photoとは下記(9)式の関係を満たす。 Ioff=Iphoto・(W/4)・B…(9)
【0067】そこで、上記(9)式と(8)式よりI
photoを消去すると、下記(10)式のようになる。
photoを消去すると、下記(10)式のようになる。
【0068】
Ioff(4/(W・B))=5×10-15・Wd…(10)
そして、上記(7)、(10)式より空乏層幅Wdを消
去すると、下記(11)式が得られる。ここで、図1
(a)よりIoffはチャネル幅Wに比例する。 R=Ioff・1017/(B・W)−30…(11)
去すると、下記(11)式が得られる。ここで、図1
(a)よりIoffはチャネル幅Wに比例する。 R=Ioff・1017/(B・W)−30…(11)
【0069】ところで、一般的に高品位の画質を維持す
るためには、Ioffは10pA以下の値が必要である。
その理由について以下に説明する。図5にアクティブマ
トリックスの等価回路を示す。
るためには、Ioffは10pA以下の値が必要である。
その理由について以下に説明する。図5にアクティブマ
トリックスの等価回路を示す。
【0070】TFTのOFF抵抗Roffが小さくなる
と、次の書き込みまで電荷が保持できなくなり電圧ロス
となる。時間T後の画素電圧Vは(12)式で記述され
る。 V=V0{1−exp(T/(Roff×Ctot))…(12) ここで、Ctot=Cs+Clc
と、次の書き込みまで電荷が保持できなくなり電圧ロス
となる。時間T後の画素電圧Vは(12)式で記述され
る。 V=V0{1−exp(T/(Roff×Ctot))…(12) ここで、Ctot=Cs+Clc
【0071】また、TFTのOFF電流(Roff=Vsd/
Ioff)をパラメータとした場合の、時間と電圧ロスの
シミュレーション結果を図6に示す。図6より、16m
sec(1/60Hz)の保持時間で、電圧ロスを0.0
2V以下に抑制するためには、バックライト照射状態で
OFF電流を10pA以下にする必要があることが確認
される。
Ioff)をパラメータとした場合の、時間と電圧ロスの
シミュレーション結果を図6に示す。図6より、16m
sec(1/60Hz)の保持時間で、電圧ロスを0.0
2V以下に抑制するためには、バックライト照射状態で
OFF電流を10pA以下にする必要があることが確認
される。
【0072】よって、前記(11)式のIoffを10p
A以下とすると次式が得られる。 (R+30)・B・W<10・10-12・1017=1×106…(6)となる。 また、薄膜トランジスタが使用される条件によっては、
OFF電流を抑制する値は変化するので、下記(5)式
のように表すことができる。 (R+30)・B・W<C…(5) 尚、Cは光伝導電流によって定められる定数である。
A以下とすると次式が得られる。 (R+30)・B・W<10・10-12・1017=1×106…(6)となる。 また、薄膜トランジスタが使用される条件によっては、
OFF電流を抑制する値は変化するので、下記(5)式
のように表すことができる。 (R+30)・B・W<C…(5) 尚、Cは光伝導電流によって定められる定数である。
【0073】このようにして、上記(6)式を満たす薄
膜トランジスタは、光伝導電流を抑制することができる
ものであり、従って、クロストークや輝度傾斜を防ぐこ
とができ、画質が優れ、高性能、高信頼性を実現するこ
とができる。
膜トランジスタは、光伝導電流を抑制することができる
ものであり、従って、クロストークや輝度傾斜を防ぐこ
とができ、画質が優れ、高性能、高信頼性を実現するこ
とができる。
【0074】また、上記式(6)は液晶パネルとしての
バックライト輝度を含んだ式であるが、一般的に薄膜ト
ランジスタは常にバックライトを備えた透過型のみとは
限らない。従って、バックライト輝度Bを最高5000
cd/m2と仮定すると、前記(6)式は (R+30)・W<2×102…(2’) となり、前記(2’)式を満たす薄膜トランジスタは、
バックライトの輝度Bに関係なく、即ち、透過、反射型
を問わない薄膜トランジスタとすることができる。
バックライト輝度を含んだ式であるが、一般的に薄膜ト
ランジスタは常にバックライトを備えた透過型のみとは
限らない。従って、バックライト輝度Bを最高5000
cd/m2と仮定すると、前記(6)式は (R+30)・W<2×102…(2’) となり、前記(2’)式を満たす薄膜トランジスタは、
バックライトの輝度Bに関係なく、即ち、透過、反射型
を問わない薄膜トランジスタとすることができる。
【0075】尚、好ましくは、上記(2’)式は、薄膜
トランジスタの設計上の余裕を考慮して、下記(2)式
で表すことができる。 (R+30)・W<1×103…(2)
トランジスタの設計上の余裕を考慮して、下記(2)式
で表すことができる。 (R+30)・W<1×103…(2)
【0076】また、前記(11)式は、下記(11’)
式のように表すことができる。即ち、 (R+30)・W<(Ioff・1017)/B…(11’)
式のように表すことができる。即ち、 (R+30)・W<(Ioff・1017)/B…(11’)
【0077】上記(11’)の右辺を、IoffとBとに
よって定められる定数Aで置き換えると、下記(1)式
で表すことができる。 (R+30)・W<A…(1) (Aは光伝導電流と光強度によって定められる定数)
よって定められる定数Aで置き換えると、下記(1)式
で表すことができる。 (R+30)・W<A…(1) (Aは光伝導電流と光強度によって定められる定数)
【0078】また、前記TFTの構成において、LDD
領域を形成することにより、該LDD領域以上には空乏
層は広がらず、前述したように空乏層幅と比例関係にあ
る光伝導電流を抑制することができることとなる。図1
6は、チャネル領域とLDD領域において、TFTをO
FF状態にした場合(Vg=−10V、Vd=6V時)
の電界をシミュレーションした結果を示す。
領域を形成することにより、該LDD領域以上には空乏
層は広がらず、前述したように空乏層幅と比例関係にあ
る光伝導電流を抑制することができることとなる。図1
6は、チャネル領域とLDD領域において、TFTをO
FF状態にした場合(Vg=−10V、Vd=6V時)
の電界をシミュレーションした結果を示す。
【0079】前記シミュレーション結果より、電界のか
かる領域はシート抵抗に依存しており、LDD領域のシ
ート抵抗が20kΩ/□の場合は0.4μm程度、シー
ト抵抗が100kΩ/□の場合では1.0μmであるこ
とが確認できた。
かる領域はシート抵抗に依存しており、LDD領域のシ
ート抵抗が20kΩ/□の場合は0.4μm程度、シー
ト抵抗が100kΩ/□の場合では1.0μmであるこ
とが確認できた。
【0080】尚、前記チャネル幅は4μmで行っている
が、チャネル領域のチャネル幅Wを微細化し、2μm以
下とする場合には、特に、前記関係式(1)式、(2)
式は薄膜トランジスタを作製する上での有効な指針とな
る。また、以下の実施の形態では、前記シミュレーショ
ンに基づき、TFTを作製したものについて具体的に説
明する。
が、チャネル領域のチャネル幅Wを微細化し、2μm以
下とする場合には、特に、前記関係式(1)式、(2)
式は薄膜トランジスタを作製する上での有効な指針とな
る。また、以下の実施の形態では、前記シミュレーショ
ンに基づき、TFTを作製したものについて具体的に説
明する。
【0081】(実施の形態1−1)図7は、本発明の実施
の形態1に係る薄膜トランジスタを画素スイッチング素
子として使用した液晶表示装置の概略断面図、図8は、
本発明の実施の形態1に係る薄膜トランジスタの概略断
面図、図9は、図8の概略平面図である。
の形態1に係る薄膜トランジスタを画素スイッチング素
子として使用した液晶表示装置の概略断面図、図8は、
本発明の実施の形態1に係る薄膜トランジスタの概略断
面図、図9は、図8の概略平面図である。
【0082】図7に示すように、液晶表示装置50は、
液晶パネル部51と、該液晶パネル部51の裏面側に配
置されたバックライト部52等とを備えた透過型液晶表
示装置である。前記液晶パネル部51は、偏光板53・
53、ガラス基板2・54b、マトリックス状に配置さ
れた薄膜トランジスタ1、画素電極55、配向膜56、
液晶層57、共通電極58等より構成されている。
液晶パネル部51と、該液晶パネル部51の裏面側に配
置されたバックライト部52等とを備えた透過型液晶表
示装置である。前記液晶パネル部51は、偏光板53・
53、ガラス基板2・54b、マトリックス状に配置さ
れた薄膜トランジスタ1、画素電極55、配向膜56、
液晶層57、共通電極58等より構成されている。
【0083】前記ガラス基板2上には薄膜トランジスタ
1(以下、TFTと称する)および画素電極55を形成
し、前記基板54bには共通電極58を形成している。
また、前記基板2・54bにはそれぞれ、ポリイミド樹
脂等よりなる配向膜56・56を形成し、前記配向膜5
6・56を配向方向が互いに直交する方向に予めラビン
グ処理しており、基板2・54bは、図示せぬスペーサ
ーを介して対向配置されている。
1(以下、TFTと称する)および画素電極55を形成
し、前記基板54bには共通電極58を形成している。
また、前記基板2・54bにはそれぞれ、ポリイミド樹
脂等よりなる配向膜56・56を形成し、前記配向膜5
6・56を配向方向が互いに直交する方向に予めラビン
グ処理しており、基板2・54bは、図示せぬスペーサ
ーを介して対向配置されている。
【0084】また、前記基板2・54b間には液晶層5
7が挟持されており、前記液晶層57内の液晶は90度
捻じれ配向している。さらに、前記2・54bの外側面
には偏光板53・53が、規制する光の振動方向が互い
に平行となるように配置されている。
7が挟持されており、前記液晶層57内の液晶は90度
捻じれ配向している。さらに、前記2・54bの外側面
には偏光板53・53が、規制する光の振動方向が互い
に平行となるように配置されている。
【0085】また、前記液晶パネル部51の裏面(下
方)側にはバックライト部52を配置している。前記バ
ックライト部52は、冷陰極管等の発光素子と、光を均
一化するための光分散板等より構成されている。
方)側にはバックライト部52を配置している。前記バ
ックライト部52は、冷陰極管等の発光素子と、光を均
一化するための光分散板等より構成されている。
【0086】次に、前記薄膜トランジスタについて、図
8、図9を用いて説明する。
8、図9を用いて説明する。
【0087】薄膜トランジスタ1は、ガラス基板2上
に、膜厚が500Åの多結晶シリコン層3、膜厚が10
00ÅのSiO2(二酸化シリコン)から成るゲート絶
縁層4、アルミニウムから成るゲート電極5a、及びS
iO2から成る層間絶縁層6が順に積層されて構成され
ている。
に、膜厚が500Åの多結晶シリコン層3、膜厚が10
00ÅのSiO2(二酸化シリコン)から成るゲート絶
縁層4、アルミニウムから成るゲート電極5a、及びS
iO2から成る層間絶縁層6が順に積層されて構成され
ている。
【0088】また、前記多結晶シリコン層3は、ゲート
電極5aの直下に位置するチャネル領域3cと、濃度が
高いソース領域3a(n+層)と、不純物濃度が高いド
レイン領域(n+層)3bとから構成されている。ま
た、本実施の形態においては、LDD領域(n−層)3
d・3eの長さΔLは0.4μmに設定されている。ま
た、前記チャネル領域3cのチャネル幅Wは5μmに設
定されている。
電極5aの直下に位置するチャネル領域3cと、濃度が
高いソース領域3a(n+層)と、不純物濃度が高いド
レイン領域(n+層)3bとから構成されている。ま
た、本実施の形態においては、LDD領域(n−層)3
d・3eの長さΔLは0.4μmに設定されている。ま
た、前記チャネル領域3cのチャネル幅Wは5μmに設
定されている。
【0089】ここで、前記ドレイン領域のシート抵抗を
R(kΩ/□)、このアクティブマトリックスTFTが
使われる液晶表示装置50のバックライト部52の輝度
をB(cd/m2)、前記チャネル領域3cのチャネル
幅をW(μm)とした場合、下記(6)式を満たすよう
に設計する。 (R+30)・B・W=Ioff<1×106…(6)
R(kΩ/□)、このアクティブマトリックスTFTが
使われる液晶表示装置50のバックライト部52の輝度
をB(cd/m2)、前記チャネル領域3cのチャネル
幅をW(μm)とした場合、下記(6)式を満たすよう
に設計する。 (R+30)・B・W=Ioff<1×106…(6)
【0090】また、TFT1には、更に、例えばアルミ
ニウムから成るソース電極7及びドレイン電極8が設け
られており、ソース電極7は、ゲート絶縁層4及び層間
絶縁層6に形成されているコンタクトホール9aを介し
て、ソース領域3aに接続され、また、ドレイン電極8
は、ゲート絶縁層4及び層間絶縁層6に形成されている
コンタクトホール9bを介して、ドレイン領域3bに接
続されている。
ニウムから成るソース電極7及びドレイン電極8が設け
られており、ソース電極7は、ゲート絶縁層4及び層間
絶縁層6に形成されているコンタクトホール9aを介し
て、ソース領域3aに接続され、また、ドレイン電極8
は、ゲート絶縁層4及び層間絶縁層6に形成されている
コンタクトホール9bを介して、ドレイン領域3bに接
続されている。
【0091】次に、薄膜トランジスタの製造方法を説明
する。図10は本発明の実施の形態1−1に係る薄膜ト
ランジスタの製造方法を示す概略断面図、図11は同じ
く薄膜トランジスタの製造方法を示す概略断面図、図1
2は同じく薄膜トランジスタの製造方法を示すフローチ
ャートである。
する。図10は本発明の実施の形態1−1に係る薄膜ト
ランジスタの製造方法を示す概略断面図、図11は同じ
く薄膜トランジスタの製造方法を示す概略断面図、図1
2は同じく薄膜トランジスタの製造方法を示すフローチ
ャートである。
【0092】(1)先ず、プラズマCVD法により、ガ
ラス基板2上に膜厚が500Åのa−Si層15を堆積
させ、次いで400℃で脱水素処理を行なう(図10
(a))。この脱水素処理は、結晶化を行う際に水素の
脱離によるSi膜のアブレーションの発生を防ぐことを
目的としている。尚、a−Siを形成する工程はプラズ
マCVD以外でも減圧CVDやスパッタなどのプロセス
を用いることは可能である。また、プラズマCVDその
他の方法を用いてポリシリコン膜を直接堆積することも
できる。この場合は、後述するレーザーによるアニール
工程が不要となる。
ラス基板2上に膜厚が500Åのa−Si層15を堆積
させ、次いで400℃で脱水素処理を行なう(図10
(a))。この脱水素処理は、結晶化を行う際に水素の
脱離によるSi膜のアブレーションの発生を防ぐことを
目的としている。尚、a−Siを形成する工程はプラズ
マCVD以外でも減圧CVDやスパッタなどのプロセス
を用いることは可能である。また、プラズマCVDその
他の方法を用いてポリシリコン膜を直接堆積することも
できる。この場合は、後述するレーザーによるアニール
工程が不要となる。
【0093】(2)次いで、波長308nmのエキシマ
レーザーを用いたレーザーアニールによりa−Si層1
5の溶融再結晶化(p−Si化)を行ない、多結晶シリ
コン層16を形成する(図10(b))。
レーザーを用いたレーザーアニールによりa−Si層1
5の溶融再結晶化(p−Si化)を行ない、多結晶シリ
コン層16を形成する(図10(b))。
【0094】(3)次いで、多結晶シリコン層16を所
定形状に島化して、多結晶シリコン層3を形成する(図
10(c))。
定形状に島化して、多結晶シリコン層3を形成する(図
10(c))。
【0095】(4)次いで、ガラス基板2上に、多結晶
シリコン層3を覆うようにして、ゲート絶縁層4とな
る、厚さが1000ÅのSiO2(二酸化シリコン) 層を
形成する(図10(d))。
シリコン層3を覆うようにして、ゲート絶縁層4とな
る、厚さが1000ÅのSiO2(二酸化シリコン) 層を
形成する(図10(d))。
【0096】(5)次いで、ゲート電極5aとなる、ア
ルミニウムから成る金属層17を製膜する(図10
(e))。
ルミニウムから成る金属層17を製膜する(図10
(e))。
【0097】(6)次いで、金属層17を所定形状にパ
ターニングしてゲート電極5aを形成する(図10
(f))。
ターニングしてゲート電極5aを形成する(図10
(f))。
【0098】(7)次いで、ゲート電極5aをマスクと
して使用し、不純物のドープを行なう(図10
(g))。具体的にはイオンドーピング法により不純物
としてリンイオンをドーピングする。これにより、ゲー
ト電極5aの直下に位置するチャネル領域3cは、不純
物がドープされない領域となる。そして、多結晶シリコ
ン層3のチャネル領域3cを除く領域は、不純物がドー
プされた層となる。尚、この場合のドーピング加速電圧
は80kVでビーム電流密度は1μA/cm2とし、高加
速でn型領域を作成するものである。
して使用し、不純物のドープを行なう(図10
(g))。具体的にはイオンドーピング法により不純物
としてリンイオンをドーピングする。これにより、ゲー
ト電極5aの直下に位置するチャネル領域3cは、不純
物がドープされない領域となる。そして、多結晶シリコ
ン層3のチャネル領域3cを除く領域は、不純物がドー
プされた層となる。尚、この場合のドーピング加速電圧
は80kVでビーム電流密度は1μA/cm2とし、高加
速でn型領域を作成するものである。
【0099】(8)次いで、ゲート電極5aを覆って、
フォトレジスト18を製膜する(図10(h))。
フォトレジスト18を製膜する(図10(h))。
【0100】(9)次いで、フォトレジスト18を異方
性エッチングによりパターン状に形成して、レジスト膜
5bを形成する(図11(i))。この際、異方性エッ
チングにより正確なレジスト膜5bのパターンを形成す
ることができる。
性エッチングによりパターン状に形成して、レジスト膜
5bを形成する(図11(i))。この際、異方性エッ
チングにより正確なレジスト膜5bのパターンを形成す
ることができる。
【0101】(10)次いで、図11(j)に示すよう
に、レジスト膜5bをマスクとして使用し、第2回目の
不純物のドープを行なう。具体的には、イオンドーピン
グ法により不純物としてリンイオンをドーピングする。
この場合のドーピング加速電圧は12kVでビーム電流
密度は0.5μA/cm2とし、低加速で高濃度のn型
領域を作成するものである。
に、レジスト膜5bをマスクとして使用し、第2回目の
不純物のドープを行なう。具体的には、イオンドーピン
グ法により不純物としてリンイオンをドーピングする。
この場合のドーピング加速電圧は12kVでビーム電流
密度は0.5μA/cm2とし、低加速で高濃度のn型
領域を作成するものである。
【0102】(11)次いで、層間絶縁層(SiOx)
6を製膜する(図11(k))。
6を製膜する(図11(k))。
【0103】(12)次いで、層間絶縁層6及びゲート
絶縁層4にコンタクトホール9a・9bを開口する(図
11(L))。
絶縁層4にコンタクトホール9a・9bを開口する(図
11(L))。
【0104】(13)そして、スパッタ法により、例え
ばAlなどの金属層をコンタクトホール9a・9bに充
填し、金属層の上部を所定形状にパターニングしてソー
ス電極7及びドレイン電極8を形成する(図11
(m))。こうして、TFT1が作製される。
ばAlなどの金属層をコンタクトホール9a・9bに充
填し、金属層の上部を所定形状にパターニングしてソー
ス電極7及びドレイン電極8を形成する(図11
(m))。こうして、TFT1が作製される。
【0105】前記の例では、nチャネルTFTについて
説明したけれども、pチャネルTFTについても同様の
製造プロセスにより製造することができる。
説明したけれども、pチャネルTFTについても同様の
製造プロセスにより製造することができる。
【0106】前記製造方法により作成した薄膜トランジ
スタの裏面より、5000cd/m 2の光を照射した場
合、OFF電流はほぼ5pAとなる。前述したように、
バックライト照射状態でOFF電流を10pA以下にす
る必要があるので、本実施の形態に係る薄膜トランジス
タは、良好な表示特性を確保できる。
スタの裏面より、5000cd/m 2の光を照射した場
合、OFF電流はほぼ5pAとなる。前述したように、
バックライト照射状態でOFF電流を10pA以下にす
る必要があるので、本実施の形態に係る薄膜トランジス
タは、良好な表示特性を確保できる。
【0107】また、薄膜トランジスタの電圧/電流特性
を図13に、更にOFF電流の基板面内のばらつきを図
14に示す。図13に示すように、本実施の形態に係る
TFT1(L3のグラフ)は、安定した大きいON電流
と小さいOFF電流を確保できた。また、図14より、
このようにして作製されたTFT1は、基板面内上での
ばらつきを小さくすることができる。
を図13に、更にOFF電流の基板面内のばらつきを図
14に示す。図13に示すように、本実施の形態に係る
TFT1(L3のグラフ)は、安定した大きいON電流
と小さいOFF電流を確保できた。また、図14より、
このようにして作製されたTFT1は、基板面内上での
ばらつきを小さくすることができる。
【0108】図15にn型領域の濃度をパラメータとし
た、薄膜トランジスタのVg−Id特性をシミュレーシ
ョンした結果を示す。LDD領域のシート抵抗が20k
Ω/□以下でOFF電流は急激に大きくなる。従って、
LDD領域のシート抵抗は少なくとも20kΩ/□以上
の値が必要である。一方、LDD領域のシート抵抗を1
00kΩ/□以上にした場合、トランジスタのON電流
が低下しパネルの動作が不安定となった。従って、LD
D領域のシート抵抗の範囲は、20kΩ/□以上100
kΩ/□以下とすることが望ましい。
た、薄膜トランジスタのVg−Id特性をシミュレーシ
ョンした結果を示す。LDD領域のシート抵抗が20k
Ω/□以下でOFF電流は急激に大きくなる。従って、
LDD領域のシート抵抗は少なくとも20kΩ/□以上
の値が必要である。一方、LDD領域のシート抵抗を1
00kΩ/□以上にした場合、トランジスタのON電流
が低下しパネルの動作が不安定となった。従って、LD
D領域のシート抵抗の範囲は、20kΩ/□以上100
kΩ/□以下とすることが望ましい。
【0109】一般的に、バックライト輝度は最大500
0cd/m2程度であり、その場合、光伝導電流を10
pA以下に抑えるための空乏層幅Wdを求めると以下の
ようになる。即ち、前記(10)式にW=4、B=50
00、Ioff=10×10-12を代入することにより空乏
層幅を求めることができ、Wd=0.4μmとなる。
0cd/m2程度であり、その場合、光伝導電流を10
pA以下に抑えるための空乏層幅Wdを求めると以下の
ようになる。即ち、前記(10)式にW=4、B=50
00、Ioff=10×10-12を代入することにより空乏
層幅を求めることができ、Wd=0.4μmとなる。
【0110】前記空乏層幅は、LDD領域の長さ以上に
ならないので、LDD領域の長さΔLを0.4μm以下
とすることにより実効的な空乏層領域が0.4μm以下
となり、光伝導電流を抑制(10pA以下と)した構成
とすることができる。尚、LDD領域が0.1μmより
小さくなると電界緩和効果がなくなり、図2(b)に示
すように、OFF電流が増大するので、前記LDD領域
は0.1μmより大きい方が望ましい。
ならないので、LDD領域の長さΔLを0.4μm以下
とすることにより実効的な空乏層領域が0.4μm以下
となり、光伝導電流を抑制(10pA以下と)した構成
とすることができる。尚、LDD領域が0.1μmより
小さくなると電界緩和効果がなくなり、図2(b)に示
すように、OFF電流が増大するので、前記LDD領域
は0.1μmより大きい方が望ましい。
【0111】また、前記(10)式において、バックラ
イト輝度Bが、例えば2000cd/m2の場合には、
空乏層幅Wdは1μmとなる。
イト輝度Bが、例えば2000cd/m2の場合には、
空乏層幅Wdは1μmとなる。
【0112】従って、空乏層幅は、LDD領域の長さ以
上にならないので、LDD領域の長さΔLを1.0μm
以下とすることにより実効的な空乏層領域が1.0μm
以下となり、光伝導電流を抑制することができる。尚、
より好ましくは0.4μm以下とするのが良い。
上にならないので、LDD領域の長さΔLを1.0μm
以下とすることにより実効的な空乏層領域が1.0μm
以下となり、光伝導電流を抑制することができる。尚、
より好ましくは0.4μm以下とするのが良い。
【0113】また、検査工程において、LDD領域が
1.0μmを超えるようなデバイスはOFF特性を満足
できない。従って、LDD領域の長さΔLが1.0μm
以下であるものを良品とする検査工程を行うことによ
り、良品、不良品を選別することが可能となり、パネル
工程での材料ロスを削減することができる。
1.0μmを超えるようなデバイスはOFF特性を満足
できない。従って、LDD領域の長さΔLが1.0μm
以下であるものを良品とする検査工程を行うことによ
り、良品、不良品を選別することが可能となり、パネル
工程での材料ロスを削減することができる。
【0114】また、表1に示すように、実験例1〜3
(即ち、前記(2)式を満たすもの)は、光照射時のO
FF電流を抑制することができるが、実験例4、5(即
ち、前記(6)式を満たさないもの)は、光照射時のO
FF電流を抑制することができないことが確認された。
(即ち、前記(2)式を満たすもの)は、光照射時のO
FF電流を抑制することができるが、実験例4、5(即
ち、前記(6)式を満たさないもの)は、光照射時のO
FF電流を抑制することができないことが確認された。
【表1】
【0115】このようにして、前記(6)式により、新
たに制御できる因子(ドレイン領域のシート抵抗)とチャ
ネル領域のチャネル幅との関係によって、光照射時のO
FF電流(光伝導電流)を抑制する範囲を規定すること
ができる。よって、上記(6)式の関係を満たす薄膜ト
ランジスタを作製することにより、OFF電流の増加を
抑えることができるので、クロストークや輝度傾斜を防
ぐことができ、高性能、高信頼性を実現した薄膜トラン
ジスタの提供をすることができる。
たに制御できる因子(ドレイン領域のシート抵抗)とチャ
ネル領域のチャネル幅との関係によって、光照射時のO
FF電流(光伝導電流)を抑制する範囲を規定すること
ができる。よって、上記(6)式の関係を満たす薄膜ト
ランジスタを作製することにより、OFF電流の増加を
抑えることができるので、クロストークや輝度傾斜を防
ぐことができ、高性能、高信頼性を実現した薄膜トラン
ジスタの提供をすることができる。
【0116】(実施の形態1−2)本発明の実施の形態
1−2に係る薄膜トランジスタの製造方法について説明
する。
1−2に係る薄膜トランジスタの製造方法について説明
する。
【0117】本実施の形態1−2の薄膜トランジスタは
陽極酸化によって、LDD領域の長さを0.2μm〜
0.5μmと小さく形成されたものである。これより、
ドレイン側の領域は高濃度不純物領域となるので、LD
D領域の長さ以上に空乏層幅が広がることがないので、
光伝導電流を抑制することができるものである。具体的
な製造方法の説明を以下に説明する。図17は本発明の
実施の形態1−2に係る薄膜トランジスタの製造方法を
示す概略断面図、図18は同じく、薄膜トランジスタの
製造方法を示す概略断面図である。
陽極酸化によって、LDD領域の長さを0.2μm〜
0.5μmと小さく形成されたものである。これより、
ドレイン側の領域は高濃度不純物領域となるので、LD
D領域の長さ以上に空乏層幅が広がることがないので、
光伝導電流を抑制することができるものである。具体的
な製造方法の説明を以下に説明する。図17は本発明の
実施の形態1−2に係る薄膜トランジスタの製造方法を
示す概略断面図、図18は同じく、薄膜トランジスタの
製造方法を示す概略断面図である。
【0118】前述した実施の形態1−1と同様にして、
ガラス基板2上にa−Si層15を堆積させ、次いで、
波長308nmのエキシマレーザーを用いたレーザーア
ニールによりa−Si層15の溶融再結晶化(p−Si
化)を行ない、多結晶シリコン層16を形成する。次い
で、多結晶シリコン層16を所定形状に島化して、多結
晶シリコン層3を形成する。次いで、ガラス基板2上
に、多結晶シリコン層3を覆うようにして、ゲート絶縁
層4を形成する。(図17(a)〜(d))。
ガラス基板2上にa−Si層15を堆積させ、次いで、
波長308nmのエキシマレーザーを用いたレーザーア
ニールによりa−Si層15の溶融再結晶化(p−Si
化)を行ない、多結晶シリコン層16を形成する。次い
で、多結晶シリコン層16を所定形状に島化して、多結
晶シリコン層3を形成する。次いで、ガラス基板2上
に、多結晶シリコン層3を覆うようにして、ゲート絶縁
層4を形成する。(図17(a)〜(d))。
【0119】次いで、金属層17を製膜し、該金属層1
7上にフォトレジスト17aをパターン状に形成し、エ
ッチング技術により前記金属膜17をパターニングして
ゲート電極5aを形成する。次いで、ゲート電極5aの
側面を陽極酸化して、酸化絶縁層5bを形成する。(図
17(f))。
7上にフォトレジスト17aをパターン状に形成し、エ
ッチング技術により前記金属膜17をパターニングして
ゲート電極5aを形成する。次いで、ゲート電極5aの
側面を陽極酸化して、酸化絶縁層5bを形成する。(図
17(f))。
【0120】次いで、図17(g)に示すようにして、
ゲート電極5aをマスクとして使用し、不純物のドープ
を行なう。具体的にはイオンドーピング法により不純物
としてリンイオンをドーピングする。これにより、ゲー
ト電極5aの直下に位置するチャネル領域3cは、不純
物がドープされない領域となる。そして、酸化絶縁層5
b・5b直下に位置する領域にLDD領域3d・3eが
形成され、それらの外側にチャネル領域3a、ドレイン
領域3bが形成される。
ゲート電極5aをマスクとして使用し、不純物のドープ
を行なう。具体的にはイオンドーピング法により不純物
としてリンイオンをドーピングする。これにより、ゲー
ト電極5aの直下に位置するチャネル領域3cは、不純
物がドープされない領域となる。そして、酸化絶縁層5
b・5b直下に位置する領域にLDD領域3d・3eが
形成され、それらの外側にチャネル領域3a、ドレイン
領域3bが形成される。
【0121】次いで、図18(h)〜(j)に示すよう
にして、層間絶縁層(SiOx)6を製膜し、次いで、
層間絶縁層6及びゲート絶縁層4にコンタクトホール9
a・9bを開口し、そして、スパッタ法により、例えば
Alなどの金属層をコンタクトホール9a・9bに充填
し、金属層の上部を所定形状にパターニングしてソース
電極7及びドレイン電極8を形成する。こうして、TF
Tが作製される。
にして、層間絶縁層(SiOx)6を製膜し、次いで、
層間絶縁層6及びゲート絶縁層4にコンタクトホール9
a・9bを開口し、そして、スパッタ法により、例えば
Alなどの金属層をコンタクトホール9a・9bに充填
し、金属層の上部を所定形状にパターニングしてソース
電極7及びドレイン電極8を形成する。こうして、TF
Tが作製される。
【0122】本実施の形態の陽極酸化によれば、LDD
領域の長さを0.2μm〜0.5μmと小さくすること
が可能である。これよりドレイン側の領域は高濃度不純
物領域となるので、本長さ以上に空乏層幅が広がること
がない。従って、光伝導電流を小さく抑えることができ
る。
領域の長さを0.2μm〜0.5μmと小さくすること
が可能である。これよりドレイン側の領域は高濃度不純
物領域となるので、本長さ以上に空乏層幅が広がること
がない。従って、光伝導電流を小さく抑えることができ
る。
【0123】これにより、薄膜トランジスタのOFF時
には、前記低濃度不純物領域がキャリアの枯渇する高抵
抗層となるためOFF電流の低減を図ることができる。
そして、前記(2)式より、LDD領域の長さの指針を
決めることができ、OFF電流低減のために必要以上に
LDD領域を確保する必要はなくなる。また、前記
(2)式は、更に(6)式を満たすことにより、薄膜ト
ランジスタのON時には、ゲート電極からの電界の作用
により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャリアと
なる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流の減少
は起こらない。よって、(2)式および(6)式を満た
す薄膜トランジスタは、ON電流を十分確保すると共に
OFF電流を少なく押さえることが可能となる。
には、前記低濃度不純物領域がキャリアの枯渇する高抵
抗層となるためOFF電流の低減を図ることができる。
そして、前記(2)式より、LDD領域の長さの指針を
決めることができ、OFF電流低減のために必要以上に
LDD領域を確保する必要はなくなる。また、前記
(2)式は、更に(6)式を満たすことにより、薄膜ト
ランジスタのON時には、ゲート電極からの電界の作用
により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャリアと
なる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流の減少
は起こらない。よって、(2)式および(6)式を満た
す薄膜トランジスタは、ON電流を十分確保すると共に
OFF電流を少なく押さえることが可能となる。
【0124】加えて、不純物ドーピングは、加速電圧が
10kV以上30kV以下及びビーム電流密度が0.0
5μA/cm2以上1μA/cm2以下の低速でのイオン
ドーピング法を用いることにより、イオンドーピング時
でのイオンの加速電圧が低いために、ドーピング時にお
ける損傷を少なくすることができる。また、不純物ドー
ピング時でレジストをマスクとした場合でも、レジスト
が変質することなくきれいに除去できる。
10kV以上30kV以下及びビーム電流密度が0.0
5μA/cm2以上1μA/cm2以下の低速でのイオン
ドーピング法を用いることにより、イオンドーピング時
でのイオンの加速電圧が低いために、ドーピング時にお
ける損傷を少なくすることができる。また、不純物ドー
ピング時でレジストをマスクとした場合でも、レジスト
が変質することなくきれいに除去できる。
【0125】(実施の形態1−3)本発明の実施の形態
3について、図19〜図22を参照しながら説明する。
図19は本発明の実施の形態1−3に係る薄膜トランジ
スタを用いたC−MOSインバータの配線パターンを示
す平面図であり、図20はその等価回路図であり、図2
1は図19の矢視X−X’断面図である。
3について、図19〜図22を参照しながら説明する。
図19は本発明の実施の形態1−3に係る薄膜トランジ
スタを用いたC−MOSインバータの配線パターンを示
す平面図であり、図20はその等価回路図であり、図2
1は図19の矢視X−X’断面図である。
【0126】C−MOSインバータ50は、例えば液晶
表示装置の駆動回路を構成する。このC−MOSインバ
ータ50は、nチャネルTFT22とpチャネルTFT
23とから構成されている。nチャネルTFT22は、
上記実施の形態1のnチャネルTFT1と同様の構成を
有しており、対応する部分には同一の参照符号を付す。
表示装置の駆動回路を構成する。このC−MOSインバ
ータ50は、nチャネルTFT22とpチャネルTFT
23とから構成されている。nチャネルTFT22は、
上記実施の形態1のnチャネルTFT1と同様の構成を
有しており、対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0127】pチャネルTFT23は、LDD構造でな
い通常タイプのTFTである。即ち、TFT23は、ガ
ラス基板2上に、多結晶シリコン層24、SiO2(二
酸化シリコン)から成るゲート絶縁層4、アルミニウム
から成るゲート電極25、及びSiO2から成る層間絶
縁層6が、順に積層されて構成されている。多結晶シリ
コン層24は、ゲート電極25の直下に位置するチャネ
ル領域24c、チャネル領域24cの両側に配置される
ソース領域24a(p+層)及びドレイン領域24b
(p+層)とから構成されている。更に、このTFT2
3には、例えばアルミニウムから成るソース電極26及
びドレイン電極27が設けられている。ソース電極26
は、ゲート絶縁層4及び層間絶縁層6に形成されている
コンタクトホール28aを介して、ソース領域24aに
接続されている。また、ドレイン電極27は、ゲート絶
縁層4及び層間絶縁層6に形成されているコンタクトホ
ール28bを介して、ドレイン領域24bに接続されて
いる。そして、nチャネルTFT22のゲート電極5及
びpチャネルTFT23のゲート電極25は、図20に
示すように入力端子30に共通に接続されている。ま
た、nチャネルTFT22のドレイン電極8及びpチャ
ネルTFT23のドレイン電極27は、図19に示すよ
うに出力端子31に共通に接続されている。
い通常タイプのTFTである。即ち、TFT23は、ガ
ラス基板2上に、多結晶シリコン層24、SiO2(二
酸化シリコン)から成るゲート絶縁層4、アルミニウム
から成るゲート電極25、及びSiO2から成る層間絶
縁層6が、順に積層されて構成されている。多結晶シリ
コン層24は、ゲート電極25の直下に位置するチャネ
ル領域24c、チャネル領域24cの両側に配置される
ソース領域24a(p+層)及びドレイン領域24b
(p+層)とから構成されている。更に、このTFT2
3には、例えばアルミニウムから成るソース電極26及
びドレイン電極27が設けられている。ソース電極26
は、ゲート絶縁層4及び層間絶縁層6に形成されている
コンタクトホール28aを介して、ソース領域24aに
接続されている。また、ドレイン電極27は、ゲート絶
縁層4及び層間絶縁層6に形成されているコンタクトホ
ール28bを介して、ドレイン領域24bに接続されて
いる。そして、nチャネルTFT22のゲート電極5及
びpチャネルTFT23のゲート電極25は、図20に
示すように入力端子30に共通に接続されている。ま
た、nチャネルTFT22のドレイン電極8及びpチャ
ネルTFT23のドレイン電極27は、図19に示すよ
うに出力端子31に共通に接続されている。
【0128】本実施の形態1−3においては、nチャネ
ルTFTのドレイン側のみを前記実施の形態1−1で説
明したLDD構造とし、TFTのサイズを小さくするこ
とができ、ソース・ドレイン間距離を6μm程度に抑え
ることが可能であり、ソース、ドレインの両方にLDD
領域を形成する場合に比較して約50%以下のサイズと
することができ、TFTの微細化を図ることができる。
ルTFTのドレイン側のみを前記実施の形態1−1で説
明したLDD構造とし、TFTのサイズを小さくするこ
とができ、ソース・ドレイン間距離を6μm程度に抑え
ることが可能であり、ソース、ドレインの両方にLDD
領域を形成する場合に比較して約50%以下のサイズと
することができ、TFTの微細化を図ることができる。
【0129】尚、nチャネルTFT及びpチャネルTF
Tの両者ともLDD構造とするようにしてもよい。但
し、アレイ基板に占める回路面積を小さく抑えるため
に、nチャネルTFT及びpチャネルTFTのいずれか
一方のみをLDD構造とする場合には、nチャネルTF
T側とするのが望ましい。なぜなら、pチャネルTFT
のキャリアであるホールと、nチャネルTFTのキャリ
アである電子の各移動度を比較すると、電子の方が格段
に大きい。従って、pチャネルTFTとnチャネルTF
Tとに、同じ電界が印加された場合、nチャネルTFT
の方がキャリアによって受ける衝撃が大きく、そのため
nチャネルTFTの方が劣化し易い。よって、TFTの
劣化を防止して信頼性の向上を図る観点からすると、n
チャネルTFTの方をLDD構造とするのが望ましいか
らである。
Tの両者ともLDD構造とするようにしてもよい。但
し、アレイ基板に占める回路面積を小さく抑えるため
に、nチャネルTFT及びpチャネルTFTのいずれか
一方のみをLDD構造とする場合には、nチャネルTF
T側とするのが望ましい。なぜなら、pチャネルTFT
のキャリアであるホールと、nチャネルTFTのキャリ
アである電子の各移動度を比較すると、電子の方が格段
に大きい。従って、pチャネルTFTとnチャネルTF
Tとに、同じ電界が印加された場合、nチャネルTFT
の方がキャリアによって受ける衝撃が大きく、そのため
nチャネルTFTの方が劣化し易い。よって、TFTの
劣化を防止して信頼性の向上を図る観点からすると、n
チャネルTFTの方をLDD構造とするのが望ましいか
らである。
【0130】C−MOSインバータにおけるon/of
f時でのn−chトランジスタのバイアス状態における
動作ポイントを図22に示す。このようにインバータに
おけるn−chTFTにおいては、マイナス側の電源に
対しゲート電極の極性は常に0Vより高い電圧で動作す
る。したがってマイナス側の電源は常にn−chTFT
のソース電極となって作用し、出力側は常にドレイン電
極となって作用する。従ってこの部分を出力側部分のみ
を上記構成とした回路を用いることは、アレイ基板にお
ける回路部分のしめる面積の縮小に寄与する。またこの
部分での寄生容量の減少に寄与する。
f時でのn−chトランジスタのバイアス状態における
動作ポイントを図22に示す。このようにインバータに
おけるn−chTFTにおいては、マイナス側の電源に
対しゲート電極の極性は常に0Vより高い電圧で動作す
る。したがってマイナス側の電源は常にn−chTFT
のソース電極となって作用し、出力側は常にドレイン電
極となって作用する。従ってこの部分を出力側部分のみ
を上記構成とした回路を用いることは、アレイ基板にお
ける回路部分のしめる面積の縮小に寄与する。またこの
部分での寄生容量の減少に寄与する。
【0131】(その他の事項)実施の形態1−1〜1−3
では、1種類の濃度を有するLDD領域について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、濃度差
が異なる複数のLDD領域を設けるようにしてもよい。
即ち、LDD領域を、チャネル領域に向かうに連れて不
純物濃度が段階的に低下していく複数の接合領域から構
成することによって、多段階的に不純物濃度を変化させ
ることができるので、半導体層での電界の集中をより緩
和することができる。
では、1種類の濃度を有するLDD領域について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、濃度差
が異なる複数のLDD領域を設けるようにしてもよい。
即ち、LDD領域を、チャネル領域に向かうに連れて不
純物濃度が段階的に低下していく複数の接合領域から構
成することによって、多段階的に不純物濃度を変化させ
ることができるので、半導体層での電界の集中をより緩
和することができる。
【0132】また、前記LDD領域はドレイン領域とチ
ャネル領域との間にのみ形成されても良く、このように
構成することにより、OFF電流の低減等の効果を奏す
ると共に、薄膜トランジスタの面積を小さくすることが
可能となる。
ャネル領域との間にのみ形成されても良く、このように
構成することにより、OFF電流の低減等の効果を奏す
ると共に、薄膜トランジスタの面積を小さくすることが
可能となる。
【0133】また、実施の形態1−1〜1−3では、ト
ップゲート型のTFTを用いて説明したが、ボトムゲー
ト型のTFTに本発明を適用することもできる。
ップゲート型のTFTを用いて説明したが、ボトムゲー
ト型のTFTに本発明を適用することもできる。
【0134】また、実施の形態1−1〜1−3で説明し
た薄膜トランジスタは、液晶表示装置以外にも、EL装
置にも適用することが可能である。即ち、実施の形態1
−1〜1−3に記載の薄膜トランジスタをスイッチング
素子として基板上に複数形成し、該基板を備えたEL装
置とすることにより、光伝導電流を抑制した構成とする
ことができる。
た薄膜トランジスタは、液晶表示装置以外にも、EL装
置にも適用することが可能である。即ち、実施の形態1
−1〜1−3に記載の薄膜トランジスタをスイッチング
素子として基板上に複数形成し、該基板を備えたEL装
置とすることにより、光伝導電流を抑制した構成とする
ことができる。
【0135】[第2の発明群]
(第2の発明群の概念)本発明は、薄膜トランジスタ
(以下「TFT」と称する)のOFF電流を抑えるとと
もに、LDD領域の長さを必要最小限に押さえてON電
流の減少を抑制する構成をとることにより、高性能、高
信頼性を有するTFTを実現することを目的とするもの
である。そこで、本発明者らは、真に必要なLDD領域
の長さを求めるために、LDD領域部分をシミュレーシ
ョンにより動作解析を行い、電界のかかる領域がどの程
度かを求めた。
(以下「TFT」と称する)のOFF電流を抑えるとと
もに、LDD領域の長さを必要最小限に押さえてON電
流の減少を抑制する構成をとることにより、高性能、高
信頼性を有するTFTを実現することを目的とするもの
である。そこで、本発明者らは、真に必要なLDD領域
の長さを求めるために、LDD領域部分をシミュレーシ
ョンにより動作解析を行い、電界のかかる領域がどの程
度かを求めた。
【0136】図23は、シート抵抗をパラメータとして
LDD領域を0.5μmから3μmまで変化させた場合
のVg−Id特性をシミュレーションした結果を示すグ
ラフである。
LDD領域を0.5μmから3μmまで変化させた場合
のVg−Id特性をシミュレーションした結果を示すグ
ラフである。
【0137】この結果より、Vg−Id特性はLDD領
域の濃度に対して大きな依存性を持つが、LDD領域の
長さに対しては依存性を持たないことが確認された。以
下にこの原因について考察する。
域の濃度に対して大きな依存性を持つが、LDD領域の
長さに対しては依存性を持たないことが確認された。以
下にこの原因について考察する。
【0138】図24にチャンネル領域とLDD領域にお
いて、TFTをOFF状態にした場合(Vg=−10
V、Vd=6V時)の電界をシミュレーションした結果
を示す。
いて、TFTをOFF状態にした場合(Vg=−10
V、Vd=6V時)の電界をシミュレーションした結果
を示す。
【0139】前記シミュレーション結果より、電界のか
かる領域はシート抵抗に依存しており、シート抵抗が2
0kΩ/□の場合は0.4μm程度、シート抵抗が10
0kΩ/□の場合では1.0μmであることが確認でき
た。
かる領域はシート抵抗に依存しており、シート抵抗が2
0kΩ/□の場合は0.4μm程度、シート抵抗が10
0kΩ/□の場合では1.0μmであることが確認でき
た。
【0140】従って、電界のかかる領域以上にLDD領
域を大きくしても電界の緩和効果には効果が無く、単に
トランジスタのチャンネル領域に抵抗が直列に挿入され
るだけであることが解った。
域を大きくしても電界の緩和効果には効果が無く、単に
トランジスタのチャンネル領域に抵抗が直列に挿入され
るだけであることが解った。
【0141】また、図25は、実際のLDD領域を持つ
TFTの、LDD領域の長さ(ΔL)とOFF電流及び
LDD領域の長さ(ΔL)とON電流との関係を示すグ
ラフである。尚、LDD領域のシート抵抗は100kΩ
/□である。
TFTの、LDD領域の長さ(ΔL)とOFF電流及び
LDD領域の長さ(ΔL)とON電流との関係を示すグ
ラフである。尚、LDD領域のシート抵抗は100kΩ
/□である。
【0142】図25(a)に示すように、LDD領域を
1μmより長くしても、OFF電流の低減効果は無く、
前述したシミュレーション結果を反映している。また、
図25(b)に示すように、LDD領域が1.5μmよ
り長くなると、ON電流を十分確保することができずに
ON電流は低減した。この結果より、LDD領域の範囲
を1μm以上1.5μm以下とすることにより、ON電
流を十分確保すると共にOFF電流を小さく押さえるこ
とが可能となる。尚、以下の実施の形態では、前記シミ
ュレーションに基づき、TFTを作製したものについて
具体的に説明する。また、実際のTFTの作製工程にお
いては、前述のLDD領域を確実に確保するために、後
に説明するが、マスク合わせの際の合わせマークにより
決定することができる。
1μmより長くしても、OFF電流の低減効果は無く、
前述したシミュレーション結果を反映している。また、
図25(b)に示すように、LDD領域が1.5μmよ
り長くなると、ON電流を十分確保することができずに
ON電流は低減した。この結果より、LDD領域の範囲
を1μm以上1.5μm以下とすることにより、ON電
流を十分確保すると共にOFF電流を小さく押さえるこ
とが可能となる。尚、以下の実施の形態では、前記シミ
ュレーションに基づき、TFTを作製したものについて
具体的に説明する。また、実際のTFTの作製工程にお
いては、前述のLDD領域を確実に確保するために、後
に説明するが、マスク合わせの際の合わせマークにより
決定することができる。
【0143】(実施の形態2−1)図26は、実施の形態
2−1に係る薄膜トランジスタの簡略化した断面図、図
27は、図26の概略平面図である。
2−1に係る薄膜トランジスタの簡略化した断面図、図
27は、図26の概略平面図である。
【0144】本実施の形態2−1では、本発明をnチャ
ネル薄膜トランジスタに適用した例が示されている。こ
の薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)101
は、ガラス基板102上に、膜厚が500Åの多結晶シ
リコン層103、膜厚が1000ÅのSiO2(二酸化
シリコン)から成るゲート絶縁層104、アルミニウム
から成るゲート電極105、及びSiO2から成る層間
絶縁層106が順に積層されて構成されている。前記ゲ
ート電極105aは、レジスト膜105bに覆われて形
成されている。尚、前記レジスト膜105bの代わりに
金属膜を用いても良い。
ネル薄膜トランジスタに適用した例が示されている。こ
の薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)101
は、ガラス基板102上に、膜厚が500Åの多結晶シ
リコン層103、膜厚が1000ÅのSiO2(二酸化
シリコン)から成るゲート絶縁層104、アルミニウム
から成るゲート電極105、及びSiO2から成る層間
絶縁層106が順に積層されて構成されている。前記ゲ
ート電極105aは、レジスト膜105bに覆われて形
成されている。尚、前記レジスト膜105bの代わりに
金属膜を用いても良い。
【0145】また、前記多結晶シリコン層103は、ゲ
ート電極105aの直下に位置するチャネル領域103
cと、不純物濃度が高いソース領域103a(n+層)
と、不純物濃度が高いドレイン領域(n+層)103b
と、不純物濃度が低い低濃度不純物領域(LDD領域:
n−層)103d,103eとから構成されている。低
濃度不純物領域103dは、ソース領域103aとチャ
ネル領域103cとの間に介在し、低濃度不純物領域1
03eは、ドレイン領域103bとチャネル領域103
cとの間に介在している。これら低濃度不純物領域10
3d,103eは、レジスト膜105bのゲート電極1
05aからはみ出た部分105b1,105b2の直下に
位置している。従って、低濃度不純物領域103dとソ
ース領域103aとの接合面は、レジスト膜105bの
端面(図1の左側端面)とほぼ一致しており、低濃度不
純物領域103dとチャネル領域103cとの接合面
は、ゲート電極105aの端面(図1の左側端面)とほ
ぼ一致している。また、低濃度不純物領域103eとド
レイン領域103bとの接合面は、レジスト膜105b
の端面(図1の右側端面)とほぼ一致しており、低濃度
不純物領域103dとチャネル領域103cとの接合面
は、ゲート電極105aの端面(図1の右側端面)とほ
ぼ一致している。また、本発明においては、前記低濃度
不純物領域の長さΔLは、1μm以上1.5μm以下、
チャネル幅Wは5μmに設定されている。
ート電極105aの直下に位置するチャネル領域103
cと、不純物濃度が高いソース領域103a(n+層)
と、不純物濃度が高いドレイン領域(n+層)103b
と、不純物濃度が低い低濃度不純物領域(LDD領域:
n−層)103d,103eとから構成されている。低
濃度不純物領域103dは、ソース領域103aとチャ
ネル領域103cとの間に介在し、低濃度不純物領域1
03eは、ドレイン領域103bとチャネル領域103
cとの間に介在している。これら低濃度不純物領域10
3d,103eは、レジスト膜105bのゲート電極1
05aからはみ出た部分105b1,105b2の直下に
位置している。従って、低濃度不純物領域103dとソ
ース領域103aとの接合面は、レジスト膜105bの
端面(図1の左側端面)とほぼ一致しており、低濃度不
純物領域103dとチャネル領域103cとの接合面
は、ゲート電極105aの端面(図1の左側端面)とほ
ぼ一致している。また、低濃度不純物領域103eとド
レイン領域103bとの接合面は、レジスト膜105b
の端面(図1の右側端面)とほぼ一致しており、低濃度
不純物領域103dとチャネル領域103cとの接合面
は、ゲート電極105aの端面(図1の右側端面)とほ
ぼ一致している。また、本発明においては、前記低濃度
不純物領域の長さΔLは、1μm以上1.5μm以下、
チャネル幅Wは5μmに設定されている。
【0146】また、TFT101には、更に、例えばア
ルミニウムから成るソース電極107及びドレイン電極
108が設けられており、ソース電極107は、ゲート
絶縁層104及び層間絶縁層106に形成されているコ
ンタクトホール109aを介して、ソース領域103a
に接続され、また、ドレイン電極108は、ゲート絶縁
層104及び層間絶縁層106に形成されているコンタ
クトホール109bを介して、ドレイン領域103bに
接続されている。
ルミニウムから成るソース電極107及びドレイン電極
108が設けられており、ソース電極107は、ゲート
絶縁層104及び層間絶縁層106に形成されているコ
ンタクトホール109aを介して、ソース領域103a
に接続され、また、ドレイン電極108は、ゲート絶縁
層104及び層間絶縁層106に形成されているコンタ
クトホール109bを介して、ドレイン領域103bに
接続されている。
【0147】次に、本発明の実施の形態2−1に係る薄
膜トランジスタの製造方法を説明する。図28、図29
は本発明の実施の形態2−1に係る薄膜トランジスタの
製造方法を示す概略断面図、図30は、本発明の実施の
形態2−1に係る薄膜トランジスタの製造方法を示すフ
ローチャートである。
膜トランジスタの製造方法を説明する。図28、図29
は本発明の実施の形態2−1に係る薄膜トランジスタの
製造方法を示す概略断面図、図30は、本発明の実施の
形態2−1に係る薄膜トランジスタの製造方法を示すフ
ローチャートである。
【0148】(1)先ず、プラズマCVD法により、ガ
ラス基板102上に膜厚が500Åのa−Si層105
を堆積させ、次いで400℃で脱水素処理を行なう(図
28(a))。この脱水素処理は、結晶化を行う際に水
素の脱離によるSi膜のアブレーションの発生を防ぐこ
とを目的としている。尚、a−Siを形成する工程はプ
ラズマCVD以外でも減圧CVDやスパッタなどのプロ
セスを用いることは可能である。またプラズマCVDそ
の他の方法を用いてポリシリコン膜を直接堆積すること
もできる。この場合は、後述するレーザーによるアニー
ル工程が不要となる。
ラス基板102上に膜厚が500Åのa−Si層105
を堆積させ、次いで400℃で脱水素処理を行なう(図
28(a))。この脱水素処理は、結晶化を行う際に水
素の脱離によるSi膜のアブレーションの発生を防ぐこ
とを目的としている。尚、a−Siを形成する工程はプ
ラズマCVD以外でも減圧CVDやスパッタなどのプロ
セスを用いることは可能である。またプラズマCVDそ
の他の方法を用いてポリシリコン膜を直接堆積すること
もできる。この場合は、後述するレーザーによるアニー
ル工程が不要となる。
【0149】(2)次いで、波長308nmのエキシマ
レーザーを用いたレーザーアニールによりa−Si層1
15の溶融再結晶化(p−Si化)を行ない、多結晶シ
リコン層116を形成する(図28(b))。
レーザーを用いたレーザーアニールによりa−Si層1
15の溶融再結晶化(p−Si化)を行ない、多結晶シ
リコン層116を形成する(図28(b))。
【0150】(3)次いで、多結晶シリコン層116を
所定形状に島化して、多結晶シリコン層103を形成す
る(図28(c))。
所定形状に島化して、多結晶シリコン層103を形成す
る(図28(c))。
【0151】(4)次いで、ガラス基板102上に、多
結晶シリコン層103を覆うようにして、ゲート絶縁層
104となる、厚さが1000ÅのSiO2(二酸化シリ
コン) 層を形成する(図28(d))。
結晶シリコン層103を覆うようにして、ゲート絶縁層
104となる、厚さが1000ÅのSiO2(二酸化シリ
コン) 層を形成する(図28(d))。
【0152】(5)次いで、ゲート電極105aとな
る、アルミニウムから成る金属層117を製膜する(図
28(e))。
る、アルミニウムから成る金属層117を製膜する(図
28(e))。
【0153】(6)次いで、金属層117を所定形状に
パターニングしてゲート電極105aを形成する(図2
8(f))。
パターニングしてゲート電極105aを形成する(図2
8(f))。
【0154】(7)次いで、ゲート電極105aをマス
クとして使用し、第1回目の不純物のドープを行なう
(図28(g))。具体的にはイオンドーピング法によ
り不純物としてリンイオンをドーピングする。これによ
り、ゲート電極105aの直下に位置するチャネル領域
103cは、不純物がドープされない領域となる。そし
て、多結晶シリコン層103のチャネル領域103cを
除く領域A,Bは、不純物がドープされたn−層とな
る。尚、この場合のドーピング加速電圧は80kVでビ
ーム電流密度は1μA/cm2とし、高加速で低濃度のn
型領域を作成するものである。
クとして使用し、第1回目の不純物のドープを行なう
(図28(g))。具体的にはイオンドーピング法によ
り不純物としてリンイオンをドーピングする。これによ
り、ゲート電極105aの直下に位置するチャネル領域
103cは、不純物がドープされない領域となる。そし
て、多結晶シリコン層103のチャネル領域103cを
除く領域A,Bは、不純物がドープされたn−層とな
る。尚、この場合のドーピング加速電圧は80kVでビ
ーム電流密度は1μA/cm2とし、高加速で低濃度のn
型領域を作成するものである。
【0155】(8)次いで、ゲート電極105aを覆っ
て、フォトレジスト118を製膜する(図28
(h))。
て、フォトレジスト118を製膜する(図28
(h))。
【0156】(9)次いで、フォトレジスト118をパ
ターニングしてレジスト膜105bを形成する(図29
(a))。ここで、(9)の工程については、図31〜
図34を用いて詳しく説明する。図31は、LDD領域
を形成する工程を説明する概略断面工程図、図32は、
フォトマスクと基板の斜視図、図33は同じく平面図、
図34は、LDD領域形成後の薄膜トランジスタの概略
断面図である。
ターニングしてレジスト膜105bを形成する(図29
(a))。ここで、(9)の工程については、図31〜
図34を用いて詳しく説明する。図31は、LDD領域
を形成する工程を説明する概略断面工程図、図32は、
フォトマスクと基板の斜視図、図33は同じく平面図、
図34は、LDD領域形成後の薄膜トランジスタの概略
断面図である。
【0157】図7に示すように、フォトマスク140と
基板102とは対向するように配置され、フォトマスク
140の上方位置には位置合わせ用光源(図示せぬ)が
配置されており、前記位置合わせ用光源よりフォトマス
ク140及び基板102にそれぞれ形成された位置合わ
せマーク141・142にレーザービームを入射し、そ
れぞれの位置合わせマークの位置信号を読むことによっ
て位置合わせを行うようにしている。
基板102とは対向するように配置され、フォトマスク
140の上方位置には位置合わせ用光源(図示せぬ)が
配置されており、前記位置合わせ用光源よりフォトマス
ク140及び基板102にそれぞれ形成された位置合わ
せマーク141・142にレーザービームを入射し、そ
れぞれの位置合わせマークの位置信号を読むことによっ
て位置合わせを行うようにしている。
【0158】前記フォトマスク140の所定位置(フォ
トマスクの隅の102箇所)には、略正方形状の位置合
わせマーク141が形成されている。また、フォトマス
ク140の中央位置には、基板102に転写する遮蔽膜
のパターン(図示せぬ)が形成されている。
トマスクの隅の102箇所)には、略正方形状の位置合
わせマーク141が形成されている。また、フォトマス
ク140の中央位置には、基板102に転写する遮蔽膜
のパターン(図示せぬ)が形成されている。
【0159】また、ガラス基板102上には、前記位置
合わせマーク141と対応する位置に、位置合わせマー
ク142が形成されている。該位置合わせマーク142
は、周囲を黒い領域で囲まれた略正方形状の透明な領域
とされている。尚、図示せぬが、前記位置合わせマーク
141・142の形状は正方形状に限定されるものでは
なく、例えば、円形状等とすることもできる。
合わせマーク141と対応する位置に、位置合わせマー
ク142が形成されている。該位置合わせマーク142
は、周囲を黒い領域で囲まれた略正方形状の透明な領域
とされている。尚、図示せぬが、前記位置合わせマーク
141・142の形状は正方形状に限定されるものでは
なく、例えば、円形状等とすることもできる。
【0160】そして、図33(a)に示すように、フォト
マスク140と基板102との位置がずれていない場合
には、フォトマスク140に形成された位置合わせマー
ク141は、基板102に形成された位置合わせマーク
142の透明な領域の中央に位置し、その状態でLDD
領域を形成した場合には、該LDD領域103d・10
3eの長さΔLは1.25μmとなるように設定されて
いる。
マスク140と基板102との位置がずれていない場合
には、フォトマスク140に形成された位置合わせマー
ク141は、基板102に形成された位置合わせマーク
142の透明な領域の中央に位置し、その状態でLDD
領域を形成した場合には、該LDD領域103d・10
3eの長さΔLは1.25μmとなるように設定されて
いる。
【0161】また、前記基板102とフォトマスク14
0の位置がずれ、位置合わせマーク142内に位置合わ
せマーク141が入っていなければ、形成されるLDD
領域の長さは1.5μmより大きくなることが分かり、
従って、そのような場合には、位置合わせマーク142
内に位置合わせマーク141が入るように基板とフォト
マスクの位置を合わせるようにする。尚、前記位置合わ
せマーク141を位置合わせマーク142の中央に合わ
せるようにしても、実際には、図33(b)に示すよう
に、紙面上、左右にぶれる場合がある。しかし、本発明
の場合、位置合わせ装置の精度は±0.25μmである
ので、位置合わせマーク42内に位置合わせマーク41
を位置するようにすることができる。このようにして、
図34に示すように、形成されるLDD領域3d・3e
の長さを1〜1.5μm以内とすることができるのであ
る。尚、位置合わせ装置の精度は、±0.25μmであ
るが、さらに精度の良い位置合わせ装置を用いれば、L
DD領域のばらつきを更に小さくすることができる。
0の位置がずれ、位置合わせマーク142内に位置合わ
せマーク141が入っていなければ、形成されるLDD
領域の長さは1.5μmより大きくなることが分かり、
従って、そのような場合には、位置合わせマーク142
内に位置合わせマーク141が入るように基板とフォト
マスクの位置を合わせるようにする。尚、前記位置合わ
せマーク141を位置合わせマーク142の中央に合わ
せるようにしても、実際には、図33(b)に示すよう
に、紙面上、左右にぶれる場合がある。しかし、本発明
の場合、位置合わせ装置の精度は±0.25μmである
ので、位置合わせマーク42内に位置合わせマーク41
を位置するようにすることができる。このようにして、
図34に示すように、形成されるLDD領域3d・3e
の長さを1〜1.5μm以内とすることができるのであ
る。尚、位置合わせ装置の精度は、±0.25μmであ
るが、さらに精度の良い位置合わせ装置を用いれば、L
DD領域のばらつきを更に小さくすることができる。
【0162】次に、前記基板とフォトマスクの位置合わ
せの工程について説明する。
せの工程について説明する。
【0163】図31(a)に示すように、ゲート電極1
05a上に遮蔽膜となるフォトレジストを形成する。
05a上に遮蔽膜となるフォトレジストを形成する。
【0164】次に、図31(b)、(c)に示すよう
に、該フォトレジストにフォトマスク140を介して露
光を行い、現像を行って所定のパターン状の遮蔽膜10
5bを形成する。
に、該フォトレジストにフォトマスク140を介して露
光を行い、現像を行って所定のパターン状の遮蔽膜10
5bを形成する。
【0165】この場合、前述したように、位置合わせマ
ーク142の透明部分内に位置合わせマーク141が入
っていることを確認してから露光を行うようにする。
ーク142の透明部分内に位置合わせマーク141が入
っていることを確認してから露光を行うようにする。
【0166】(10)次いで、図29(b)に示すよう
に、レジスト膜105bをマスクとして使用し、第2回
目の不純物のドープを行なう。具体的には、イオンドー
ピング法により不純物としてリンイオンをドーピングす
る。この場合のドーピング加速電圧は12kVでビーム
電流密度は0.5μA/cm2とし、低加速で高濃度の
n型領域を作成するものである。
に、レジスト膜105bをマスクとして使用し、第2回
目の不純物のドープを行なう。具体的には、イオンドー
ピング法により不純物としてリンイオンをドーピングす
る。この場合のドーピング加速電圧は12kVでビーム
電流密度は0.5μA/cm2とし、低加速で高濃度の
n型領域を作成するものである。
【0167】これにより、多結晶シリコン層103のう
ち、レジスト膜105bの直下に位置する領域を除く領
域にイオンがドープされる。よって、1回目のイオンド
ーピングにより不純物が既にドープされている領域A,
Bのうち、レジスト膜105bに覆われていない領域
(ソース領域103a、ドレイン領域103bに相当す
る)では、更に不純物がドープされることになり、不純
物高濃度領域(n+層)となる。一方、領域A,Bのう
ち、レジスト膜105bに覆われている領域(低濃度不
純物領域103d,103eに相当する)では、2回目
のイオンドーピングによっては、不純物がドープされ
ず、低濃度不純物領域(n−層)となる。こうして、ソ
ース領域103a(n+層)とチャネル領域103cの
間に、低濃度不純物領域103d(n−層)を形成し、
また、ドレイン領域103b(n+層)とチャネル領域
103cの間に、低濃度不純物領域103e(n−層)
を形成することができる。しかも、ゲート電極105a
をマスクとして第1回目のイオンドーピングを行ない、
更に、レジスト膜5bをマスクとして第2回目のイオン
ドーピングを行なうので、ソース領域103a、低濃度
不純物領域103d,103e及びドレイン領域103
bを自己整合的に形成することができ、ゲート電極5と
ソース領域103aの重なり部分、並びにゲート電極1
05とドレイン領域103bの重なり部分を、考慮にい
れない程度に小さく抑えることができる。よって、LD
D領域の長さが1〜1.5μmとした薄膜トランジスタ
を形成することができ、OFF電流を低くすることがで
きると共に、ON電流の低下を可及的に抑えることがで
きる。
ち、レジスト膜105bの直下に位置する領域を除く領
域にイオンがドープされる。よって、1回目のイオンド
ーピングにより不純物が既にドープされている領域A,
Bのうち、レジスト膜105bに覆われていない領域
(ソース領域103a、ドレイン領域103bに相当す
る)では、更に不純物がドープされることになり、不純
物高濃度領域(n+層)となる。一方、領域A,Bのう
ち、レジスト膜105bに覆われている領域(低濃度不
純物領域103d,103eに相当する)では、2回目
のイオンドーピングによっては、不純物がドープされ
ず、低濃度不純物領域(n−層)となる。こうして、ソ
ース領域103a(n+層)とチャネル領域103cの
間に、低濃度不純物領域103d(n−層)を形成し、
また、ドレイン領域103b(n+層)とチャネル領域
103cの間に、低濃度不純物領域103e(n−層)
を形成することができる。しかも、ゲート電極105a
をマスクとして第1回目のイオンドーピングを行ない、
更に、レジスト膜5bをマスクとして第2回目のイオン
ドーピングを行なうので、ソース領域103a、低濃度
不純物領域103d,103e及びドレイン領域103
bを自己整合的に形成することができ、ゲート電極5と
ソース領域103aの重なり部分、並びにゲート電極1
05とドレイン領域103bの重なり部分を、考慮にい
れない程度に小さく抑えることができる。よって、LD
D領域の長さが1〜1.5μmとした薄膜トランジスタ
を形成することができ、OFF電流を低くすることがで
きると共に、ON電流の低下を可及的に抑えることがで
きる。
【0168】(11)次いで、層間絶縁層(SiOx)
106を製膜する(図29(c))。
106を製膜する(図29(c))。
【0169】(12)次いで、層間絶縁層106及びゲ
ート絶縁層104にコンタクトホール109a,109
bを開口する(図29(d))。
ート絶縁層104にコンタクトホール109a,109
bを開口する(図29(d))。
【0170】(13)そして、スパッタ法により、例え
ばAlなどの金属層をコンタクトホール109a,10
9bに充填し、金属層の上部を所定形状にパターニング
してソース電極107及びドレイン電極108を形成す
る(図29(e))。こうして、TFT101が作製さ
れる。
ばAlなどの金属層をコンタクトホール109a,10
9bに充填し、金属層の上部を所定形状にパターニング
してソース電極107及びドレイン電極108を形成す
る(図29(e))。こうして、TFT101が作製さ
れる。
【0171】前記の例では、nチャネルTFTについて
説明したけれども、pチャネルTFTについても同様の
製造プロセスにより製造することができる。
説明したけれども、pチャネルTFTについても同様の
製造プロセスにより製造することができる。
【0172】前記製造方法により作成した薄膜トランジ
スタの電圧/電流特性を図35に示す。更にそのOFF
電流の基板面内のばらつきを図36に示す。
スタの電圧/電流特性を図35に示す。更にそのOFF
電流の基板面内のばらつきを図36に示す。
【0173】図35に示すように、本実施の形態2−1
に係るTFT101(L3のグラフ)は、高抵抗領域で
あるLDD領域が1〜1.5μmと小さいので、安定し
た大きいON電流と小さいOFF電流を確保できた。
に係るTFT101(L3のグラフ)は、高抵抗領域で
あるLDD領域が1〜1.5μmと小さいので、安定し
た大きいON電流と小さいOFF電流を確保できた。
【0174】また、アライナのあわせ精度が向上すれば
更にLDD領域の長さを小さくすることが可能であるこ
とは言うまでもない。また、n−領域のキャリヤ濃度を
大きくすることによって、電界のかかる領域は小さくな
るが、一方電界のピーク値は高くなる為に、OFF電流
は増加する。
更にLDD領域の長さを小さくすることが可能であるこ
とは言うまでもない。また、n−領域のキャリヤ濃度を
大きくすることによって、電界のかかる領域は小さくな
るが、一方電界のピーク値は高くなる為に、OFF電流
は増加する。
【0175】図37にLDD領域の濃度をパラメータと
した、薄膜トランジスタのVg−Id特性をシミュレー
ションした結果を示す。
した、薄膜トランジスタのVg−Id特性をシミュレー
ションした結果を示す。
【0176】LDD領域のシート抵抗が20kΩ/□以
下でOFF電流は急激に大きくなる。従って、n−領域
のシート抵抗は少なくとも20kΩ/□以上の値が必要
である。一方、LDD領域のシート抵抗を100kΩ/
□以上にした場合、トランジスタのON電流が低下しパ
ネルの動作が不安定となった。従って、LDD領域のシ
ート抵抗の範囲は、20kΩ/□以上100kΩ/□以
下とすることが望ましい。
下でOFF電流は急激に大きくなる。従って、n−領域
のシート抵抗は少なくとも20kΩ/□以上の値が必要
である。一方、LDD領域のシート抵抗を100kΩ/
□以上にした場合、トランジスタのON電流が低下しパ
ネルの動作が不安定となった。従って、LDD領域のシ
ート抵抗の範囲は、20kΩ/□以上100kΩ/□以
下とすることが望ましい。
【0177】加えて、最初の不純物ドーピングは、加速
電圧が10kV以上30kV以下及びビーム電流密度が
0.05μA/cm2以上1μA/cm2以下の低速での
イオンドーピング法を用いることにより、イオンドーピ
ング時でのイオンの加速電圧が低いために、ドーピング
時における損傷を少なくすることができる。
電圧が10kV以上30kV以下及びビーム電流密度が
0.05μA/cm2以上1μA/cm2以下の低速での
イオンドーピング法を用いることにより、イオンドーピ
ング時でのイオンの加速電圧が低いために、ドーピング
時における損傷を少なくすることができる。
【0178】また、1回目の不純物ドーピング時でレジ
ストをマスクとした場合でも、レジストが変質すること
なくきれいに除去できる。
ストをマスクとした場合でも、レジストが変質すること
なくきれいに除去できる。
【0179】あるいは2回目の不純物ドーピングは加速
電圧が30kV以上及びビーム電流密度が1μA/cm
2以上の高速でのイオンドーピング法を用い、2回目の
イオンドーピング時でも十分なイオンをポリシリコンに
注入することも可能である。
電圧が30kV以上及びビーム電流密度が1μA/cm
2以上の高速でのイオンドーピング法を用い、2回目の
イオンドーピング時でも十分なイオンをポリシリコンに
注入することも可能である。
【0180】また、本実施の形態2−1で、TFT10
1を構成するLDD領域の長さΔLは1μm以上1.5
μm以下とし、ソース−ドレイン間電圧Vlcを6V、
チャネル幅Wを6μmの条件で行っている。ところで、
一般的にOFF電流は、ソース/ドレイン間の電界によ
り決定され、Vlcは、チャネル領域/LDD領域にの
み印加されるため、電界の強さはVlc/ΔLと表わさ
れる(Solid State Electron, 38, 2075(1995)。そし
て、電界の強さは、次式で表される。 4×106<Vlc/ΔL<6×106
1を構成するLDD領域の長さΔLは1μm以上1.5
μm以下とし、ソース−ドレイン間電圧Vlcを6V、
チャネル幅Wを6μmの条件で行っている。ところで、
一般的にOFF電流は、ソース/ドレイン間の電界によ
り決定され、Vlcは、チャネル領域/LDD領域にの
み印加されるため、電界の強さはVlc/ΔLと表わさ
れる(Solid State Electron, 38, 2075(1995)。そし
て、電界の強さは、次式で表される。 4×106<Vlc/ΔL<6×106
【0181】そして、OFF電流は、チャネル幅Wに比
例するので、前記LDD領域の長さΔLと前記ソース−
ドレイン間電圧Vlcとチャネル幅Wとの関係を以下の
式(3)に表すことができる。 ΔL>(W・Vlc)/36……(3)
例するので、前記LDD領域の長さΔLと前記ソース−
ドレイン間電圧Vlcとチャネル幅Wとの関係を以下の
式(3)に表すことができる。 ΔL>(W・Vlc)/36……(3)
【0182】前記(3)式の意味について説明する。T
FTの小型化が進んだ場合には、前記ΔL、Wの値は小
さくなり、それに伴って、ソース−ドレイン間電圧Vl
cは低下する。そこで、LDD領域の長さΔLとソース
・ドレイン間電極Vlcとチャネル幅Wとを変化させた
TFTの特性を表2に示す。
FTの小型化が進んだ場合には、前記ΔL、Wの値は小
さくなり、それに伴って、ソース−ドレイン間電圧Vl
cは低下する。そこで、LDD領域の長さΔLとソース
・ドレイン間電極Vlcとチャネル幅Wとを変化させた
TFTの特性を表2に示す。
【表2】
【0183】表2に示すように、実験例1〜5、7(即
ち、前記(1)式を満たすもの)は、OFF電流を抑制
することができるが、実験例6(即ち、前記(3)式を
満たさないもの)は、OFF電流を抑制することができ
ない。
ち、前記(1)式を満たすもの)は、OFF電流を抑制
することができるが、実験例6(即ち、前記(3)式を
満たさないもの)は、OFF電流を抑制することができ
ない。
【0184】また、前記チャネル領域のチャネル幅をW
とした場合、LDD領域の長さΔLとチャネル領域のチ
ャネル幅Lとチャネル幅Wとの関係は、下記(4’)式
で表すことができる。 ΔL<3・(W/L)……(4’)
とした場合、LDD領域の長さΔLとチャネル領域のチ
ャネル幅Lとチャネル幅Wとの関係は、下記(4’)式
で表すことができる。 ΔL<3・(W/L)……(4’)
【0185】前記(4)式は、ON電流の制限を示すも
のであり、ON電流はW/Lに比例することにより導か
れる条件であり、ON電流の条件は、W/L=0.5で
ΔLが1.5μm以下で減少する実験結果より導かれた
ものである。そして、表1に示すように、前記(4)式
を満たす実験例1、3、4、6は、ON電流を確保する
ことができた。
のであり、ON電流はW/Lに比例することにより導か
れる条件であり、ON電流の条件は、W/L=0.5で
ΔLが1.5μm以下で減少する実験結果より導かれた
ものである。そして、表1に示すように、前記(4)式
を満たす実験例1、3、4、6は、ON電流を確保する
ことができた。
【0186】尚、上記(4’)式よりもさらにON電流
を確保するための好ましい条件として、下記(4)式に
より、ON電流を確保することができる。 ΔL<1.5・(W/L)…(4)
を確保するための好ましい条件として、下記(4)式に
より、ON電流を確保することができる。 ΔL<1.5・(W/L)…(4)
【0187】このように、薄膜トランジスタのOFF時
には、前記低濃度不純物領域がキャリアの枯渇する高抵
抗層となるためOFF電流の低減を図ることができる。
そして、前記(3)式より、LDD領域の長さの指針を
決めることができ、OFF電流低減のために必要以上に
LDD領域を確保する必要はなくなる。また、前記
(3)式は、更に(4)式を満たすことにより、薄膜ト
ランジスタのON時には、ゲート電極からの電界の作用
により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャリアと
なる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流の減少
は起こらない。よって、(3)式および(4)式を満た
す薄膜トランジスタは、ON電流を十分確保すると共に
OFF電流を小さく押さえることが可能となる。尚、前
記チャネル幅は5μmで行っているが、チャネル領域の
チャネル幅Wを微細化し、2μm以下とする場合には、
特に、前記関係式(3)式、(4)式は薄膜トランジス
タを作製する上での有効な指針となる。
には、前記低濃度不純物領域がキャリアの枯渇する高抵
抗層となるためOFF電流の低減を図ることができる。
そして、前記(3)式より、LDD領域の長さの指針を
決めることができ、OFF電流低減のために必要以上に
LDD領域を確保する必要はなくなる。また、前記
(3)式は、更に(4)式を満たすことにより、薄膜ト
ランジスタのON時には、ゲート電極からの電界の作用
により、ゲート電極下の低濃度不純物領域はキャリアと
なる電子が蓄積して低抵抗領域となり、ON電流の減少
は起こらない。よって、(3)式および(4)式を満た
す薄膜トランジスタは、ON電流を十分確保すると共に
OFF電流を小さく押さえることが可能となる。尚、前
記チャネル幅は5μmで行っているが、チャネル領域の
チャネル幅Wを微細化し、2μm以下とする場合には、
特に、前記関係式(3)式、(4)式は薄膜トランジス
タを作製する上での有効な指針となる。
【0188】(実施の形態2−2)本実施の形態2−2で
は、前記実施の形態2−1の製造工程において、レジス
ト膜105bを形成する場合に、前記位置合わせマーク
を用いてLDD領域の長さを1μm以上1.5μm以下
とせずに、LDD領域の長さが1μm以上1.5μm以
下の条件を満たしているものを良品とする検査工程によ
って、LDD領域を前記範囲内とする薄膜トランジスタ
を得ることができる。従って、ON電流を十分確保する
と共にOFF電流を小さく押さえることが可能となる。
尚、本実施の形態2−2では、LDD領域を1μm以上
1.5μm以下に限定するものではなく、前記実施の形
態2−1で説明した(3)式、(4)式の範囲とするこ
とができる。
は、前記実施の形態2−1の製造工程において、レジス
ト膜105bを形成する場合に、前記位置合わせマーク
を用いてLDD領域の長さを1μm以上1.5μm以下
とせずに、LDD領域の長さが1μm以上1.5μm以
下の条件を満たしているものを良品とする検査工程によ
って、LDD領域を前記範囲内とする薄膜トランジスタ
を得ることができる。従って、ON電流を十分確保する
と共にOFF電流を小さく押さえることが可能となる。
尚、本実施の形態2−2では、LDD領域を1μm以上
1.5μm以下に限定するものではなく、前記実施の形
態2−1で説明した(3)式、(4)式の範囲とするこ
とができる。
【0189】(その他の事項)前記実施の形態2−1、2
−2では、1種類の濃度を有する低濃度不純物領域につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、濃度差が異なる複数の低濃度不純物領域を設けるよ
うにしてもよい。即ち、低濃度不純物領域を、チャネル
領域に向かうに連れて不純物濃度が段階的に低下してい
く複数の接合領域から構成することによって、多段階的
に不純物濃度を変化させることができるので、半導体層
での電界の集中をより緩和することができる。
−2では、1種類の濃度を有する低濃度不純物領域につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、濃度差が異なる複数の低濃度不純物領域を設けるよ
うにしてもよい。即ち、低濃度不純物領域を、チャネル
領域に向かうに連れて不純物濃度が段階的に低下してい
く複数の接合領域から構成することによって、多段階的
に不純物濃度を変化させることができるので、半導体層
での電界の集中をより緩和することができる。
【0190】また、前記低濃度不純物領域はドレイン領
域とチャネル領域との間にのみ形成されても良く、この
ように構成することにより、OFF電流の低減等の効果
を奏すると共に、薄膜トランジスタの面積を小さくする
ことが可能となる。さらに、このような薄膜トランジス
タは液晶表示装置以外への適用も可能である。
域とチャネル領域との間にのみ形成されても良く、この
ように構成することにより、OFF電流の低減等の効果
を奏すると共に、薄膜トランジスタの面積を小さくする
ことが可能となる。さらに、このような薄膜トランジス
タは液晶表示装置以外への適用も可能である。
【0191】また、C−MOSインバータ回路であっ
て、pチャネル薄膜トランジスタとnチャネル薄膜トラ
ンジスタのうち、少なくともnチャネル薄膜トランジス
タを、実施の形態2−1、2−2に係る薄膜トランジス
タで構成することもできる。
て、pチャネル薄膜トランジスタとnチャネル薄膜トラ
ンジスタのうち、少なくともnチャネル薄膜トランジス
タを、実施の形態2−1、2−2に係る薄膜トランジス
タで構成することもできる。
【0192】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の構成に
よれば、本発明の課題を十分に達成することができる。
よれば、本発明の課題を十分に達成することができる。
【0193】即ち、第1の発明群では、ON電流を十分
確保すると共に、光照射時の光伝導電流を小さく押さえ
ることが可能となり、消費電力が小さく、信頼性向上並
びに特性向上に対して、極めてその効果は大である。
確保すると共に、光照射時の光伝導電流を小さく押さえ
ることが可能となり、消費電力が小さく、信頼性向上並
びに特性向上に対して、極めてその効果は大である。
【0194】また、第2の発明群では、ON電流を十分
確保すると共に、OFF電流を小さく押さえることが可
能となり、消費電力が小さく、合わせて信頼性向上並び
に特性向上に対して、極めてその効果が大である薄膜ト
ランジスタを提供することができる。
確保すると共に、OFF電流を小さく押さえることが可
能となり、消費電力が小さく、合わせて信頼性向上並び
に特性向上に対して、極めてその効果が大である薄膜ト
ランジスタを提供することができる。
【図1】TFTを構成するチャネル領域のチャネル幅W
と光伝導電流(OFF電流:IOFF)との関係、及びバ
ックライト輝度と光伝導電流との関係を示す図
と光伝導電流(OFF電流:IOFF)との関係、及びバ
ックライト輝度と光伝導電流との関係を示す図
【図2】TFTをOFF状態にした場合の電界をシミュ
レーションした結果を示す図
レーションした結果を示す図
【図3】シミュレーションにより得られたシート抵抗と
空乏層幅との関係を示す図
空乏層幅との関係を示す図
【図4】シミュレーション(W=4μmの場合)により
求められた空乏層幅と該空乏層幅に対応するシート抵抗
での光伝導電流との関係を測定した結果を示す図
求められた空乏層幅と該空乏層幅に対応するシート抵抗
での光伝導電流との関係を測定した結果を示す図
【図5】アクティブマトリックスの等価回路を示す図
【図6】画素電圧ロスのシミュレーション結果を示す図
【図7】本発明の実施の形態1−1に係る薄膜トランジ
スタを画素スイッチング素子として使用した液晶表示装
置の概略断面図
スタを画素スイッチング素子として使用した液晶表示装
置の概略断面図
【図8】本発明の実施の形態1−1に係る薄膜トランジ
スタの概略断面図
スタの概略断面図
【図9】図8の概略平面図
【図10】本発明の実施の形態1−1に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法を示す概略断面図
ジスタの製造方法を示す概略断面図
【図11】同じく薄膜トランジスタの製造方法を示す概
略断面図
略断面図
【図12】同じく薄膜トランジスタの製造方法を示すフ
ローチャート
ローチャート
【図13】薄膜トランジスタの電圧/電流特性を示す図
【図14】OFF電流の基板面内のばらつきを示す図
【図15】n型領域の濃度をパラメータとした、薄膜ト
ランジスタのVg−Id特性をシミュレーションした結
果を示す図
ランジスタのVg−Id特性をシミュレーションした結
果を示す図
【図16】TFTをOFFした場合の電界をシミュレー
ションした結果を示す図
ションした結果を示す図
【図17】本発明の実施の形態1−2に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法を示す概略断面図
ジスタの製造方法を示す概略断面図
【図18】同じく、薄膜トランジスタの製造方法を示す
概略断面図
概略断面図
【図19】本発明の実施の形態1−3に係る薄膜トラン
ジスタを用いたC−MOSインバータの配線パターンを
示す平面図
ジスタを用いたC−MOSインバータの配線パターンを
示す平面図
【図20】図19の等価回路図
【図21】図19の矢視X−X’断面図
【図22】C−MOSインバータにおけるon/off
時でのn−chトランジスタのバイアス状態における動
作ポイントを示す図
時でのn−chトランジスタのバイアス状態における動
作ポイントを示す図
【図23】シート抵抗をパラメータとしてLDD領域を
0.5μmから3μmまで変化させた場合のVg−Id
特性をシミュレーションした結果を示す図
0.5μmから3μmまで変化させた場合のVg−Id
特性をシミュレーションした結果を示す図
【図24】チャンネル領域とLDD領域において、TF
TをOFF状態にした場合(Vg=−10V、Vd=6
V時)の電界をシミュレーションした結果を示す図
TをOFF状態にした場合(Vg=−10V、Vd=6
V時)の電界をシミュレーションした結果を示す図
【図25】実際のLDD領域を持つTFTの、LDD領
域の長さ(ΔL)とOFF電流及びLDD領域の長さ
(ΔL)とON電流との関係を示す図
域の長さ(ΔL)とOFF電流及びLDD領域の長さ
(ΔL)とON電流との関係を示す図
【図26】実施の形態2−1に係る薄膜トランジスタの
簡略化した断面図
簡略化した断面図
【図27】図26の概略平面図
【図28】図28は本発明の実施の形態2−1に係る薄
膜トランジスタの製造方法を示す概略断面図
膜トランジスタの製造方法を示す概略断面図
【図29】本発明の実施の形態2−1に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法を示す概略断面図
ジスタの製造方法を示す概略断面図
【図30】本発明の実施の形態2−1に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法を示すフローチャート
ジスタの製造方法を示すフローチャート
【図31】LDD領域を形成する工程を説明する概略断
面工程図
面工程図
【図32】フォトマスクと基板の斜視図
【図33】フォトマスクと基板の平面図
【図34】LDD領域形成後の薄膜トランジスタの概略
断面図
断面図
【図35】実施の形態2−1に係る薄膜トランジスタの
電圧/電流特性を示す図
電圧/電流特性を示す図
【図36】実施の形態2−1に係る薄膜トランジスタの
OFF電流の基板面内のばらつきを示す図
OFF電流の基板面内のばらつきを示す図
【図37】LDD領域の濃度をパラメータとした、TF
TのVg−Id特性をシミュレーションした結果を示す
図
TのVg−Id特性をシミュレーションした結果を示す
図
【図38】輝度傾斜とクロストークについて説明するた
めの概略図
めの概略図
1 薄膜トランジスタ
2 ガラス基板
3 多結晶シリコン層
3a ソース領域
3b ドレイン領域
3c チャネル領域
3d、3e 低濃度不純物領域(LDD領域:n−層)
4 ゲート絶縁層
5a ゲート電極
5b レジスト膜
6 層間絶縁層
7 ソース電極
8 ドレイン電極
9a、9b コンタクトホール
15 a−Si層
16 多結晶シリコン層
17 金属層
18 フォトレジスト
22 ポリシリコン
23 酸化シリコン膜
24 コンタクトホール
25 ゲート電極
26 ゲート電極パターン
27 ドレイン電極
30 層間絶縁膜
31 ソース電極
32 ドレイン電極
50 液晶表示装置
51 液晶パネル部
52 バックライト部
53 偏光板
54b ガラス基板
55 画素電極
56 配向膜
57 液晶層
58 共通電極
101 ガラス基板
ΔL LDD領域の長さ
L チャネル領域の長さ
W チャネル領域の幅
101 薄膜トランジスタ
102 ガラス基板
103 多結晶シリコン層
103a ソース領域
103b ドレイン領域
103c チャネル領域
103d、103e 低濃度不純物領域(LDD領域:
n−層) 104 ゲート絶縁層 105a ゲート電極 105b レジスト膜 106 層間絶縁層 107 ソース電極 108 ドレイン電極 109a、109b コンタクトホール 115 a−Si層 117 金属層 118 フォトレジスト 122 nチャネルTFT 123 pチャネルTFT 124 多結晶シリコン層 125 ゲート電極 126 ソース電極 127 ドレイン電極 140 フォトマスク 141、142 位置合わせマーク
n−層) 104 ゲート絶縁層 105a ゲート電極 105b レジスト膜 106 層間絶縁層 107 ソース電極 108 ドレイン電極 109a、109b コンタクトホール 115 a−Si層 117 金属層 118 フォトレジスト 122 nチャネルTFT 123 pチャネルTFT 124 多結晶シリコン層 125 ゲート電極 126 ソース電極 127 ドレイン電極 140 フォトマスク 141、142 位置合わせマーク
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 岡田 隆史
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 山野 敦浩
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 2H092 JA24 JA25 JA26 JA34 JA37
JA41 JA46 KA03 KA04 MA02
MA05 MA08 MA13 MA14 MA15
MA17 MA24 MA29 MA30 NA25
PA01 PA02 PA03 PA06 PA11
PA12 PA13
5F110 AA06 BB01 BB04 CC02 DD02
EE03 FF02 GG02 GG13 GG25
GG29 GG43 GG45 GG47 HJ01
HJ12 HL03 HL23 HM15 NN02
NN23 NN72 PP03 PP35 QQ11
Claims (6)
- 【請求項1】チャネル領域と、チャネル領域の両側に配
置されたソース領域およびドレイン領域とが形成され、
前記ソース領域とチャネル領域との間、またはドレイン
領域とチャネル領域との間の少なくともいずれかに、不
純物濃度がソース領域およびドレイン領域よりも低い低
濃度不純物領域が形成された多結晶シリコン半導体層を
有する薄膜トランジスタであって、 前記低濃度不純物領域の長さをΔL(μm)、ソース−
ドレイン間電圧をVlc(V)、前記チャネル領域のチ
ャネル幅をW(μm)とした場合、ΔL>(W・Vl
c)/36の関係を満たすことを特徴とする薄膜トラン
ジスタ。 - 【請求項2】前記チャネル領域のチャネル長をL(μ
m)とした場合、ΔL<1.5・(W/L)の関係を満
たすことを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジス
タ。 - 【請求項3】前記チャネル領域のチャネル幅W(μm)
が2μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の
薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】前記低濃度不純物領域のシート抵抗が20
kΩ/□以上、100kΩ/□以下であることを特徴と
する請求項2または請求項3に記載の薄膜トランジス
タ。 - 【請求項5】前記低濃度不純物領域が、ドレイン領域と
チャネル領域との間にのみ形成されていることを特徴と
する請求項4に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの薄膜トランジス
タをスイッチング素子として備えた液晶パネル部を有す
る液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003063322A JP2003249507A (ja) | 2000-04-28 | 2003-03-10 | 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000131264 | 2000-04-28 | ||
| JP2000-131264 | 2000-04-28 | ||
| JP2000197536 | 2000-06-30 | ||
| JP2000-197536 | 2000-06-30 | ||
| JP2003063322A JP2003249507A (ja) | 2000-04-28 | 2003-03-10 | 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000280673A Division JP3469183B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-09-14 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003249507A true JP2003249507A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28678653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003063322A Pending JP2003249507A (ja) | 2000-04-28 | 2003-03-10 | 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003249507A (ja) |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063322A patent/JP2003249507A/ja active Pending
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20061109 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070201 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071211 |