JP2004199569A - デマンドバスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】待ち時間が短縮できて利用者の利便性を高めることのできるデマンドバスシステムを提供する。
【解決手段】バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスの利用者の呼出要求によりバスの運行ルートを選択できるようにしたデマンドバスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バスの立寄り場所を利用する利用者からのバス呼出要求があるまでは、その立寄り場所を通過しないショートカットルートでバスを運行できるようにしたショートカットのデマンドバスシステムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0003】
この提案に係るデマンドバスシステムは、定ルート・定時ダイヤ方式の従来のバス運行システムに比べてバスをよりタクシーの乗車形式に近付けて運行することができるために、利用者の利便性を高めることができるという特長がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−42299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデマンドバスシステムは、定ルート・定時ダイヤ方式のバスを所定のデマンド地点に立寄らせるような方式であるため、以前として待時間が長くなるなどの不便があった。また、乗車料金も従来の定ルート・定時ダイヤ方式によるため、乗車距離によっては極端に高くなることがあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、バスの待時間を呼出のタクシー程度とし、さらに、乗車料金も乗車距離に則して、つまりタクシーに則して徴収できるようにしたデマンドバスシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデマンドバスシステムは、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のデマンドバスシステムは、入力手段は、利用者の所持する携帯電話器等の利用者機器を介して入力されたものであることを特徴としている。
バスシステム。
本発明の請求項3に記載のデマンドバスシステムは、バスの運行ルートの決定は、呼出地点におけるバスの待時間も加味されるものであることを特徴としている。
【0008】
本発明に係るデマンドバスシステムは、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、バスに乗車しようとする利用者の呼出情報に基づいてバスを運行するデマンドバスシステムにおいて、前記バスに乗車するときに発行される乗車位置の位置情報の記録されている情報記録媒体と、前記バスから降車するときの降車位置の位置情報及び回収された前記情報記録媒体に記録されている位置情報からそのバスに乗車した乗車距離を算出する算出手段と、算出された乗車距離に基づいて前記バスに乗車した乗車料金を徴収する徴収手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のデマンドバスシステムは、情報記録媒体は、ICカードからなることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載のデマンドバスシステムは、位置情報は、GPSシステムから入手するものであることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムを適用したバスの路線図であって、甲駅を中心に示されている。ここでは、甲駅の北側(図1では上側)の市街地を循環走行する基本ルート1と、その甲駅の南側(図1では下側)の市街地を循環走行する基本ルート2とを有している。そして、これら基本ルート1,2に対して、鎖線で示されるデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cがそれぞれ付加されている。
【0010】
上記基本ルート1,2は、甲駅のバスターミナルを基点とする定ルート・定時ダイヤ方式で運行され、図1に示されるバス停留所から乗車又は降車できるように運用されている。また、上記デマンドルート1a,1b、2a,2b,2cは、これらルートの任意の位置でバスを呼出して(デマンドして)その呼出地点(デマンド地点)からバスに乗車することができるとともに、そのルート上の任意の地点(行先の目的地点)で降車できるように運用されている。なお、上記基本ルート1,2も全てデマンドルートとするようにしてもよいし、基本ルート1,2上のバス停留所からも呼出せるようにすることもできる。さらには、基本ルート1,2を走行しているバスがデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cを迂回又は立寄り(呼出地点までの折返し)するようにすることもできる。いずれにしても、バスが運行できるルート上を利用者の利便を優先して運行できるようにバスの運行ルートを決めることができる。
【0011】
図1中、3は、デマンドバス情報センタ(以下、「情報センタ」という。)であり、上記各基本ルート1,2及びデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cを走行するバスB,B…と無線により交信できる所定の位置、例えばバス運行会社の本社内に設けられ、バスB,B…の運行を統括的に管理できるように構成されている。また、4は、周知のGPSシステムのGPS衛星である。
【0012】
図2は、本発明の一実施の形態に係るデマンドシステムを実施するための機器類を示すブロック図である。先ず、情報センタ3側から説明すると、この情報センタ3には、ホストコンピュータを中心に形成され、所定の演算処理を行ってバスB,B…の運行ルート等を決定することのできる中央装置3aと、後述する利用者機器10及び各バスB,B…に搭載されているバス搭載機器20と交信することができるとともに、GPS衛星4からの所定の信号(位置信号)を受信することのできる通信機器3bと、各バスB,B…の運行状態をモニタ画面で監視することのできる運行状況監視モニタ3cとが含まれている。
【0013】
バスBを利用する利用者(乗客)が所持するバス利用者機器10としては、携帯電話(器)(PHSを含む)10aと、利用者の自宅や会社等に設置されている固定電話器(加入電話器)10bと、利用者の自宅等に設置されているFAX10cと、利用者の自宅等に設置されているパーソナルコンピュータ(パソコン)10dと、利用者の所持するPDA10eと、各基本ルート1,2上のバス停留所や各デマンドルート1a,1b、2a,2b,2c上の所定の地点、あるいはこれらルート上の所定の位置(例えば郵便局や病院)に設置されている呼出用の専用予約端末(器)10fとが含まれている。これらバス利用者機器10は、公衆回線網、専用回線あるいは無線を介して上記情報センタ3(通信機器3b)と接続されて、交信可能に構成されている。なお、上記携帯電話10aは、GPS信号受信機能付きの場合、その携帯電話10aを用いて情報センタ3と交信するときに、その携帯電話10aの位置、すなわち、呼出地点の位置を正確に情報センタ3に送信することができる。
【0014】
バス搭載機器20は、上記情報センタ3(通信機器3b)と無線により交信することができるとともに、上記GPS衛星4からの信号(位置信号)を受信することのできる機能を有する通信機器20aと、自車(各バスBの車両)位置を地図上に表示することのできる車載モニタ20bと、ICカードリーダライタ(以下、「リーダライタ」という。)20cとを含んでいる。上記車載モニタ20bは、周知のGPSシステムのモニタ画面とすることもできる。
【0015】
上記リーダライタ20cは、バスBの乗車口及び降車口にそれぞれ設けられた無線通信機能を備えた非接触式のICカードを処理することができるように構成されている。なお、バスBの一つの出入口から利用者が乗車し、その出入口から降車するときは、その一つの出入口のみに設けられる。そして、このリーダライタ20cは、バスBに乗車する利用者に対してICカードを発行することができるとともに、そのバスBから降車する利用者から発行したICカードを回収できるように構成されている。
【0016】
以下、図1の基本ルート1及びデマンドルート1a,1bの路線図及び図3のフローチャートを用いて制御動作を説明する。今、ある利用者がデマンドルート1bの▲1▼あるいは▲2▼又は▲3▼に示される場所において、その利用者が所持する携帯電話10aを用いて情報センタ3に電話を掛けたとする(ステップ100。以下、ステップを「S」とする。)。そして、応答に出た係員に対して利用者の現在位置である呼出地点と行先である目的地点、例えば甲駅を告げたとする。利用者から電話を受けた係員により中央装置3aには、利用者から受けた呼出地点と目的地との情報が入力される(S102、S104)。なお、この入力は、利用者と係員との応答によることなく、周知の所定の通信モードにより自動的に入力することもできる。また、GPS機能付きの携帯電話10aの場合、又は専用予約端末10fの場合は、呼出位置が正確に情報センタ3へ送信することができる。
【0017】
利用者から呼出を受けた中央装置3aでは、その利用者が呼出をする前の所定時間前、例えば10分前以内に同様の呼出が行われていれば、その呼出内容を集計(カウント)するが(S106肯定)、同様の呼出があっても所定時間経過しているときは、今回の呼出を最初の呼出としてカウントする(S106否定)。すなわち、このデマンドバスシステムでは、利用者が所定時間以上、バスを待つことなく乗車できるように配慮されている。
【0018】
利用者から寄せられた呼出位置情報及び目的地情報は、中央装置3aの図示しないメモリに記憶されるとともに、その取込まれた内容は、図3のS108の右側に示されるようなマトリックス化されて集計される。すなわち、利用者からの寄せられた情報は、呼出地点(図1ではデマンド点)と目的地(図1では行先)とのマトリックスに作成される。このマトリックス化により各呼出地点において行先別の利用者数が集計処理され、その集計結果により重み付けがなされる(S108)。この集計処理による重み付けにより、どの運行ルートの要求が強いかが分る。
【0019】
情報センタ3には、各交通管理機関等から、道路の工事情報、現在の渋滞情報(旅行時間情報)等の道路情報も入手されているので、中央装置3aは、上述の重み付けされたデマンドルートに道路情報も加味してバスBのデマンドルートが決定され、その決定にしたがって所定のデマンドルート(図1の路線図例ではデマンドルート1a,1b)へのバスの発車が指令される(S110、S112肯定、S114)。
【0020】
出発したバスBからは、現在の位置が情報センタ3に集められて監視され(S116)、また、現在の道路状況から呼出地点までの旅行時間も予測されるので、その呼出地点への到着時刻が停留所等に設置されている案内表示板(図示せず)や専用予約端末10fに表示されるとともに、利用者の要求に応じて携帯電話10a等の利用者機器10にも表示される(S118)。
【0021】
呼出地点に到着したバスBは、目的地に向けて走行し、そのルート上に新たな呼出者があればその利用者も乗車させ、また、そのルート上を目的地とする利用者がいるときは、その利用者の降車が行われる(S120〜S128)。そして、バスBから全員が降車し、新たな発車指令がなければ(S130肯定、S132肯定)、バスBは車庫へ回送される(S134)。
【0022】
次に、図4のフローチャートを用いてバスBへの乗車料金の精算方法について説明する。呼出地点又は停留所からバスBに乗車するとき、利用者は、そのバスBの乗車口に設けられているリーダライタ20cから突き出しているICカード(図示せず)を抜き出して乗車する(S200)。このリーダライタ20cから発行されるICカードには、GPS衛星4から得られたバスBの位置情報、すなわち、乗車位置情報が記録される。このICカードは、バスBに乗車する利用者全員が入手することになるが(S202肯定、S204、S206否定)、定期券やプリペイド式の回数券カードのようなカード(以下、定期券で説明する。)を所持している利用者は、その定期券(ここでは、定期券が非接触券で構成されているものとして説明する。)をリーダライタ20cのアンンテナ(図示せず)にかざして又はそのアンテナに軽くタッチして(以下、タッチで説明する。)乗車することになる(S202否定、S210、S212、S214)。定期券等のカードがアンテナにタッチされると、そのカードには、乗車データが記録される(図4では省略)。
【0023】
利用者全員が乗車すると、バスBは発車し、そして目的地に到着すると(S216、S218)、以下の精算処理が行われる。先ず、乗車したときに利用者が手にしたICカードは、バスBの出口側(通常、この出口は運転手側に設けられる。)に設けられているリーダライタ20cの図示しない投入口に投入されてリーダライタ20c内に回収される(S220肯定、S222)。定期券の利用者の場合は、その定期券がリーダライタ20cのアンテナにタッチされると、その定期券に降車データが記録される(S220否定、S224、S226)。
【0024】
上述のICカードがリーダライタ20cに回収される際、そのICカードに記録されている呼出地点の位置情報が読取られるとともに、目的地点(降車地点)のバスBの位置情報から、そのICカードの利用者の乗車距離が算出され、その算出された乗車距離に対応した乗車料金が算出されてリーダライタ20cの図示しない表示画面に表示される(S228)。利用者は、表示された乗車料金を運転手に支払って、又はリーダライタ20cに設けられている図示しない金銭処理ユニットを介して支払って降車することとなる(S230、232、S234肯定)。なお、乗車料金の支払いは、リーダライタ20cに組込まれている図示しないカード処理ユニットを介して磁気券からなるプリペイドカードで支払うこともできる。
【0025】
なお、上述の例では、定期券を所持していない利用者が乗車する際に受け取る情報記録媒体としてのICカードを非接触券としたが、これを接触式としてもよい。しかし、非接触券のときは、データの書込及び読取を容易に行うことができる。また、ICカードを磁気カードとすることができる。しかし、ICカードとしたときは、多くの情報量を書込める特長がある。
【0026】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のデマンドバスシステムは、バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段とを有するので、利用者の利便をより高めることのできるデマンドバスシステムを構築することができる。
本発明の請求項2に記載のデマンドバスシステムは、入力手段は、利用者の所持する携帯電話器等の利用者機器を介して入力されるので、利用者の所持する機器を用いてバスを容易に呼出すことができる。
本発明の請求項3に記載のデマンドバスシステムは、バスの運行ルートの決定は、呼出地点におけるバスの待時間も加味されるので、必要以上にバスを待つ必要がなくなる効果がある。
本発明の請求項4に記載のデマンドバスシステムは、バスに乗車しようとする利用者の呼出情報に基づいてバスを運行するデマンドバスシステムにおいて、前記バスに乗車するときに発行される乗車位置の位置情報の記録されている情報記録媒体と、前記バスから降車するときの降車位置の位置情報及び回収された前記情報記録媒体に記録されている位置情報からそのバスに乗車した乗車距離を算出する算出手段と、算出された乗車距離に基づいて前記バスに乗車した乗車料金を徴収する徴収手段とを有するので、デマンドバスシステムに対応した乗車料金を容易に徴収することが可能となる。
本発明の請求項5に記載のデマンドバスシステムは、情報記録媒体をICカードとしたので、多くの情報の書込及び読取を容易に行うことができる。
本発明の請求項6に記載のデマンドバスシステムは、位置情報は、GPSシステムから入手するので、乗車位置又は降車位置の情報を容易に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムを適用した路線図の一例である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムの機器類のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 基本ルート
1a,1b、2a,2b,2c デマンドルート
B バス
3 デマンドバス情報センタ(情報センタ)
10 利用者機器
20 バス搭載機器
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスの利用者の呼出要求によりバスの運行ルートを選択できるようにしたデマンドバスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バスの立寄り場所を利用する利用者からのバス呼出要求があるまでは、その立寄り場所を通過しないショートカットルートでバスを運行できるようにしたショートカットのデマンドバスシステムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0003】
この提案に係るデマンドバスシステムは、定ルート・定時ダイヤ方式の従来のバス運行システムに比べてバスをよりタクシーの乗車形式に近付けて運行することができるために、利用者の利便性を高めることができるという特長がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−42299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデマンドバスシステムは、定ルート・定時ダイヤ方式のバスを所定のデマンド地点に立寄らせるような方式であるため、以前として待時間が長くなるなどの不便があった。また、乗車料金も従来の定ルート・定時ダイヤ方式によるため、乗車距離によっては極端に高くなることがあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、バスの待時間を呼出のタクシー程度とし、さらに、乗車料金も乗車距離に則して、つまりタクシーに則して徴収できるようにしたデマンドバスシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデマンドバスシステムは、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のデマンドバスシステムは、入力手段は、利用者の所持する携帯電話器等の利用者機器を介して入力されたものであることを特徴としている。
バスシステム。
本発明の請求項3に記載のデマンドバスシステムは、バスの運行ルートの決定は、呼出地点におけるバスの待時間も加味されるものであることを特徴としている。
【0008】
本発明に係るデマンドバスシステムは、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、バスに乗車しようとする利用者の呼出情報に基づいてバスを運行するデマンドバスシステムにおいて、前記バスに乗車するときに発行される乗車位置の位置情報の記録されている情報記録媒体と、前記バスから降車するときの降車位置の位置情報及び回収された前記情報記録媒体に記録されている位置情報からそのバスに乗車した乗車距離を算出する算出手段と、算出された乗車距離に基づいて前記バスに乗車した乗車料金を徴収する徴収手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のデマンドバスシステムは、情報記録媒体は、ICカードからなることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載のデマンドバスシステムは、位置情報は、GPSシステムから入手するものであることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムを適用したバスの路線図であって、甲駅を中心に示されている。ここでは、甲駅の北側(図1では上側)の市街地を循環走行する基本ルート1と、その甲駅の南側(図1では下側)の市街地を循環走行する基本ルート2とを有している。そして、これら基本ルート1,2に対して、鎖線で示されるデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cがそれぞれ付加されている。
【0010】
上記基本ルート1,2は、甲駅のバスターミナルを基点とする定ルート・定時ダイヤ方式で運行され、図1に示されるバス停留所から乗車又は降車できるように運用されている。また、上記デマンドルート1a,1b、2a,2b,2cは、これらルートの任意の位置でバスを呼出して(デマンドして)その呼出地点(デマンド地点)からバスに乗車することができるとともに、そのルート上の任意の地点(行先の目的地点)で降車できるように運用されている。なお、上記基本ルート1,2も全てデマンドルートとするようにしてもよいし、基本ルート1,2上のバス停留所からも呼出せるようにすることもできる。さらには、基本ルート1,2を走行しているバスがデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cを迂回又は立寄り(呼出地点までの折返し)するようにすることもできる。いずれにしても、バスが運行できるルート上を利用者の利便を優先して運行できるようにバスの運行ルートを決めることができる。
【0011】
図1中、3は、デマンドバス情報センタ(以下、「情報センタ」という。)であり、上記各基本ルート1,2及びデマンドルート1a,1b、2a,2b,2cを走行するバスB,B…と無線により交信できる所定の位置、例えばバス運行会社の本社内に設けられ、バスB,B…の運行を統括的に管理できるように構成されている。また、4は、周知のGPSシステムのGPS衛星である。
【0012】
図2は、本発明の一実施の形態に係るデマンドシステムを実施するための機器類を示すブロック図である。先ず、情報センタ3側から説明すると、この情報センタ3には、ホストコンピュータを中心に形成され、所定の演算処理を行ってバスB,B…の運行ルート等を決定することのできる中央装置3aと、後述する利用者機器10及び各バスB,B…に搭載されているバス搭載機器20と交信することができるとともに、GPS衛星4からの所定の信号(位置信号)を受信することのできる通信機器3bと、各バスB,B…の運行状態をモニタ画面で監視することのできる運行状況監視モニタ3cとが含まれている。
【0013】
バスBを利用する利用者(乗客)が所持するバス利用者機器10としては、携帯電話(器)(PHSを含む)10aと、利用者の自宅や会社等に設置されている固定電話器(加入電話器)10bと、利用者の自宅等に設置されているFAX10cと、利用者の自宅等に設置されているパーソナルコンピュータ(パソコン)10dと、利用者の所持するPDA10eと、各基本ルート1,2上のバス停留所や各デマンドルート1a,1b、2a,2b,2c上の所定の地点、あるいはこれらルート上の所定の位置(例えば郵便局や病院)に設置されている呼出用の専用予約端末(器)10fとが含まれている。これらバス利用者機器10は、公衆回線網、専用回線あるいは無線を介して上記情報センタ3(通信機器3b)と接続されて、交信可能に構成されている。なお、上記携帯電話10aは、GPS信号受信機能付きの場合、その携帯電話10aを用いて情報センタ3と交信するときに、その携帯電話10aの位置、すなわち、呼出地点の位置を正確に情報センタ3に送信することができる。
【0014】
バス搭載機器20は、上記情報センタ3(通信機器3b)と無線により交信することができるとともに、上記GPS衛星4からの信号(位置信号)を受信することのできる機能を有する通信機器20aと、自車(各バスBの車両)位置を地図上に表示することのできる車載モニタ20bと、ICカードリーダライタ(以下、「リーダライタ」という。)20cとを含んでいる。上記車載モニタ20bは、周知のGPSシステムのモニタ画面とすることもできる。
【0015】
上記リーダライタ20cは、バスBの乗車口及び降車口にそれぞれ設けられた無線通信機能を備えた非接触式のICカードを処理することができるように構成されている。なお、バスBの一つの出入口から利用者が乗車し、その出入口から降車するときは、その一つの出入口のみに設けられる。そして、このリーダライタ20cは、バスBに乗車する利用者に対してICカードを発行することができるとともに、そのバスBから降車する利用者から発行したICカードを回収できるように構成されている。
【0016】
以下、図1の基本ルート1及びデマンドルート1a,1bの路線図及び図3のフローチャートを用いて制御動作を説明する。今、ある利用者がデマンドルート1bの▲1▼あるいは▲2▼又は▲3▼に示される場所において、その利用者が所持する携帯電話10aを用いて情報センタ3に電話を掛けたとする(ステップ100。以下、ステップを「S」とする。)。そして、応答に出た係員に対して利用者の現在位置である呼出地点と行先である目的地点、例えば甲駅を告げたとする。利用者から電話を受けた係員により中央装置3aには、利用者から受けた呼出地点と目的地との情報が入力される(S102、S104)。なお、この入力は、利用者と係員との応答によることなく、周知の所定の通信モードにより自動的に入力することもできる。また、GPS機能付きの携帯電話10aの場合、又は専用予約端末10fの場合は、呼出位置が正確に情報センタ3へ送信することができる。
【0017】
利用者から呼出を受けた中央装置3aでは、その利用者が呼出をする前の所定時間前、例えば10分前以内に同様の呼出が行われていれば、その呼出内容を集計(カウント)するが(S106肯定)、同様の呼出があっても所定時間経過しているときは、今回の呼出を最初の呼出としてカウントする(S106否定)。すなわち、このデマンドバスシステムでは、利用者が所定時間以上、バスを待つことなく乗車できるように配慮されている。
【0018】
利用者から寄せられた呼出位置情報及び目的地情報は、中央装置3aの図示しないメモリに記憶されるとともに、その取込まれた内容は、図3のS108の右側に示されるようなマトリックス化されて集計される。すなわち、利用者からの寄せられた情報は、呼出地点(図1ではデマンド点)と目的地(図1では行先)とのマトリックスに作成される。このマトリックス化により各呼出地点において行先別の利用者数が集計処理され、その集計結果により重み付けがなされる(S108)。この集計処理による重み付けにより、どの運行ルートの要求が強いかが分る。
【0019】
情報センタ3には、各交通管理機関等から、道路の工事情報、現在の渋滞情報(旅行時間情報)等の道路情報も入手されているので、中央装置3aは、上述の重み付けされたデマンドルートに道路情報も加味してバスBのデマンドルートが決定され、その決定にしたがって所定のデマンドルート(図1の路線図例ではデマンドルート1a,1b)へのバスの発車が指令される(S110、S112肯定、S114)。
【0020】
出発したバスBからは、現在の位置が情報センタ3に集められて監視され(S116)、また、現在の道路状況から呼出地点までの旅行時間も予測されるので、その呼出地点への到着時刻が停留所等に設置されている案内表示板(図示せず)や専用予約端末10fに表示されるとともに、利用者の要求に応じて携帯電話10a等の利用者機器10にも表示される(S118)。
【0021】
呼出地点に到着したバスBは、目的地に向けて走行し、そのルート上に新たな呼出者があればその利用者も乗車させ、また、そのルート上を目的地とする利用者がいるときは、その利用者の降車が行われる(S120〜S128)。そして、バスBから全員が降車し、新たな発車指令がなければ(S130肯定、S132肯定)、バスBは車庫へ回送される(S134)。
【0022】
次に、図4のフローチャートを用いてバスBへの乗車料金の精算方法について説明する。呼出地点又は停留所からバスBに乗車するとき、利用者は、そのバスBの乗車口に設けられているリーダライタ20cから突き出しているICカード(図示せず)を抜き出して乗車する(S200)。このリーダライタ20cから発行されるICカードには、GPS衛星4から得られたバスBの位置情報、すなわち、乗車位置情報が記録される。このICカードは、バスBに乗車する利用者全員が入手することになるが(S202肯定、S204、S206否定)、定期券やプリペイド式の回数券カードのようなカード(以下、定期券で説明する。)を所持している利用者は、その定期券(ここでは、定期券が非接触券で構成されているものとして説明する。)をリーダライタ20cのアンンテナ(図示せず)にかざして又はそのアンテナに軽くタッチして(以下、タッチで説明する。)乗車することになる(S202否定、S210、S212、S214)。定期券等のカードがアンテナにタッチされると、そのカードには、乗車データが記録される(図4では省略)。
【0023】
利用者全員が乗車すると、バスBは発車し、そして目的地に到着すると(S216、S218)、以下の精算処理が行われる。先ず、乗車したときに利用者が手にしたICカードは、バスBの出口側(通常、この出口は運転手側に設けられる。)に設けられているリーダライタ20cの図示しない投入口に投入されてリーダライタ20c内に回収される(S220肯定、S222)。定期券の利用者の場合は、その定期券がリーダライタ20cのアンテナにタッチされると、その定期券に降車データが記録される(S220否定、S224、S226)。
【0024】
上述のICカードがリーダライタ20cに回収される際、そのICカードに記録されている呼出地点の位置情報が読取られるとともに、目的地点(降車地点)のバスBの位置情報から、そのICカードの利用者の乗車距離が算出され、その算出された乗車距離に対応した乗車料金が算出されてリーダライタ20cの図示しない表示画面に表示される(S228)。利用者は、表示された乗車料金を運転手に支払って、又はリーダライタ20cに設けられている図示しない金銭処理ユニットを介して支払って降車することとなる(S230、232、S234肯定)。なお、乗車料金の支払いは、リーダライタ20cに組込まれている図示しないカード処理ユニットを介して磁気券からなるプリペイドカードで支払うこともできる。
【0025】
なお、上述の例では、定期券を所持していない利用者が乗車する際に受け取る情報記録媒体としてのICカードを非接触券としたが、これを接触式としてもよい。しかし、非接触券のときは、データの書込及び読取を容易に行うことができる。また、ICカードを磁気カードとすることができる。しかし、ICカードとしたときは、多くの情報量を書込める特長がある。
【0026】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のデマンドバスシステムは、バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段とを有するので、利用者の利便をより高めることのできるデマンドバスシステムを構築することができる。
本発明の請求項2に記載のデマンドバスシステムは、入力手段は、利用者の所持する携帯電話器等の利用者機器を介して入力されるので、利用者の所持する機器を用いてバスを容易に呼出すことができる。
本発明の請求項3に記載のデマンドバスシステムは、バスの運行ルートの決定は、呼出地点におけるバスの待時間も加味されるので、必要以上にバスを待つ必要がなくなる効果がある。
本発明の請求項4に記載のデマンドバスシステムは、バスに乗車しようとする利用者の呼出情報に基づいてバスを運行するデマンドバスシステムにおいて、前記バスに乗車するときに発行される乗車位置の位置情報の記録されている情報記録媒体と、前記バスから降車するときの降車位置の位置情報及び回収された前記情報記録媒体に記録されている位置情報からそのバスに乗車した乗車距離を算出する算出手段と、算出された乗車距離に基づいて前記バスに乗車した乗車料金を徴収する徴収手段とを有するので、デマンドバスシステムに対応した乗車料金を容易に徴収することが可能となる。
本発明の請求項5に記載のデマンドバスシステムは、情報記録媒体をICカードとしたので、多くの情報の書込及び読取を容易に行うことができる。
本発明の請求項6に記載のデマンドバスシステムは、位置情報は、GPSシステムから入手するので、乗車位置又は降車位置の情報を容易に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムを適用した路線図の一例である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るデマンドバスシステムの機器類のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 基本ルート
1a,1b、2a,2b,2c デマンドルート
B バス
3 デマンドバス情報センタ(情報センタ)
10 利用者機器
20 バス搭載機器
Claims (6)
- バスに乗車しようとする利用者からの呼出地点情報及び行先の目的地点情報を入力する入力手段と、
入力された呼出地点情報及び目的地点情報に係る件数を集計する集計手段と、
集計された件数に基づいて入力された呼出地点及び目的地点を通過するバスの運行ルートを選択して決定する決定手段と、
決定された運行ルートに基づいてバスを運行する運行制御手段と、
を有することを特徴とするデマンドバスシステム。 - 請求項1に記載のデマンドバスシステムにおいて、入力手段は、利用者の所持する携帯電話器等の利用者機器を介して入力されたものであることを特徴とするデマンドバスシステム。
- 請求項1又は2に記載のデマンドバスシステムにおいて、バスの運行ルートの決定は、呼出地点におけるバスの待時間も加味されるものであることを特徴とするデマンドバスシステム。
- バスに乗車しようとする利用者の呼出情報に基づいてバスを運行するデマンドバスシステムにおいて、
前記バスに乗車するときに発行される乗車位置の位置情報の記録されている情報記録媒体と、
前記バスから降車するときの降車位置の位置情報及び回収された前記情報記録媒体に記録されている位置情報からそのバスに乗車した乗車距離を算出する算出手段と、
算出された乗車距離に基づいて前記バスに乗車した乗車料金を徴収する徴収手段と、
を有することを特徴とするデマンドバスシステム。 - 請求項4に記載のデマンドバスシステムにおいて、情報記録媒体は、ICカードからなることを特徴とするデマンドバスシステム。
- 請求項4又は5に記載のデマンドバスシステムにおいて、位置情報は、GPSシステムから入手するものであることを特徴とするデマンドバスシステム。
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