JP2004330118A - 排ガス浄化用フィルタ - Google Patents

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秀幸 江本
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【課題】実使用条件下に於いても、触媒が脱落することなく、長時間にわたって有効であり、しかもPMの捕集効率が高く、圧力損失が低い排ガス浄化用フィルタを提供する。
【解決手段】多孔質炭化珪素焼結体からなるウォールフロー型のフィルタであり、前記多孔質炭化珪素焼結体を構成する炭化珪素粒子表面に細孔を有するセラミックス酸化物粒子が設けられ、更に前記セラミック酸化物粒子中の細孔内に当該フィルタにより捕集された排ガス中の粒子状物質を酸化燃焼するための酸化触媒が含有されている排ガス浄化用フィルタであって、セラミック酸化物粒子の平均粒径が炭化珪素粒子の平均粒径に対して0.002〜0.2倍であることを特徴とする排ガス浄化用フィルタ。
【選択図】なし。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排ガス中に含まれる微細な粒子状物質(単に微粒子物質ともいう)を捕集し、燃焼除去するための排ガス浄化用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジン等から排出される微粒子物質(PM:particulate matter)が環境衛生上の大きな問題となっている。PMは主に固体状の炭素微粒子(SOOT)と液体状の炭化水素微粒子(SOF:solubleorganic fraction)からなっている。排ガス浄化用フィルタの代表例としては、ハニカムフィルタ、フォームフィルタ、ファイバーフィルタ等がある。特にコーディエライト、炭化珪素のウォールフロー型ハニカムフィルタは、耐熱性や捕集性能の点から自動車用の排ガス浄化用フィルタとして注目されている。
【0003】
また、捕集したPMの燃焼除去の代表的な方法として、交互再生方式と呼ばれるハニカムフィルタ(以下、フィルタという。)を2個使用して、一方のフィルタでPMを捕集しながら、PMが堆積した他方のフィルタをバーナーや電気ヒータ等で600℃以上に加熱しPMを燃焼させることによってフィルタを再生し、繰り返し使用する方法や、逆洗方式と呼ばれるフィルタに堆積したPMをエアーで吹き飛ばしてフィルタから放出した後、バーナーや電気ヒータ等で600℃以上に加熱しPMを燃焼させる方法等が検討されてきた。
【0004】
しかし、これらの方法では、PMの燃焼によりフィルタの温度が急激に上昇するとフィルタが割れたり溶損したりする問題が発生したり、また、コスト高、装置が大がかりになり自動車等に容易に装着出来ない等の問題があった。
【0005】
そのため、ハニカムやフィルタに酸化触媒を担持し、低温で定常的にPMを燃焼させる方法が注目されている。触媒としては、例えば、排ガス中のNOをNOに酸化し、このNOがPMを酸化燃焼させる技術(特許文献1参照)や、白金族金属とアルカリ土類金属酸化物の混合物を燃焼触媒とする技術(特許文献2参照)等が提案されている。
【0006】
【特許文献1】特許第3012249号公報。
【0007】
【特許文献2】特公平07−106290号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
また、フィルタに触媒を担持するために、その担体としてγ―アルミナ等の高比表面積材料をスラリー化し、ウォッシュコートすることによりセル側壁表面及びセル側壁の細孔内部にコーティングする方法が知られているが、長時間にわたる自動車の走行におけるガス流通、振動、熱サイクル等により担体が脱落し、触媒が有効に作用しなくなる問題もある。
【0009】
更に、コーティング層の形成はコーティングしていないフィルタに比べ、圧力損失が高くなるという問題がある。フィルタの圧力損失が高いとエンジン出力の低下につながるため、圧力損失はできるだけ低い方が良い。一方、圧力損失を低くするため、フィルタの気孔率、気孔径を大きくしすぎるとPMの捕集効率を低下させてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記した従来技術の状況に鑑みて、鋭意検討を重ね、フィルタを構成する炭化珪素粒子と担体の粒径比を所定の範囲とすることで、さらにコーティング層形成後の気孔特性を適正化することによれば尚一層に、前記課題を改善、解消できるとの知見を得て、本発明に至ったものであり、本発明の目的は、実使用条件下に於いても、触媒が脱落することなく、長時間にわたって有効であり、しかもPMの捕集効率が高く、圧力損失が低い排ガス浄化用フィルタを提供することにある。
【0011】
即ち、本発明は、多孔質炭化珪素焼結体からなるウォールフロー型のフィルタであり、前記多孔質炭化珪素焼結体を構成する炭化珪素粒子表面に細孔を有するセラミック酸化物粒子が設けられ、更に前記セラミック酸化物粒子中の細孔内に当該フィルタにより捕集された排ガス中の粒子状物質を酸化燃焼するための酸化触媒が含有されている排ガス浄化用フィルタであって、セラミック酸化物粒子の平均粒径が炭化珪素粒子の平均粒径に対して0.002〜0.2倍であることを特徴とする排ガス浄化用フィルタである。
【0012】
また、本発明は、水銀圧入法により気孔径分布曲線を求めたときに、気孔径が0.5μm以下のピーク以外のピークより算出される平均気孔径が5〜20μmであり、しかも気孔率が40〜60%であることを特徴とする前記の排ガス浄化用フィルタである。
【0013】
更に、本発明はセラミック酸化物粒子の比表面積(m/g)が平均粒径(μm)に対して30以上であることを特徴とする前記の排ガス浄化用フィルタである。
【0014】
また、本発明は、酸化触媒が金、銀、銅、鉄、亜鉛、マンガン、セリウム及び白金族元素からなる群から選ばれた1種以上の元素を含有していることを特徴とする前記の排ガス浄化用フィルタである。
【0015】
更に、本発明は、セラミックス酸化物粒子が、Al、Zr、Ti、Siからなる群から選ばれた1種以上の元素の酸化物からなることを特徴とする前記の排ガス浄化用フィルタである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の排ガス浄化用フィルタは、当該フィルタを構成する多孔質炭化珪素焼結体を構成する炭化珪素粒子の表面に細孔を有するセラミック酸化物粒子が設けら、前記セラミック酸化物粒子の細孔内には当該フィルタにより捕集された排ガス中の粒子状物質を酸化燃焼するための酸化触媒が含有されている構造のものである。
【0017】
そして、本発明の排ガス浄化用フィルタの材質は、耐熱性、耐熱衝撃性、耐食性に優れるという理由で炭化珪素からなる多孔質の焼結体からなり、しかもフィルタ形状は粒子状物質の捕集性能の良好なウォールフロー型のものである。尚、フィルタ形状に関しては、粒子状物質の捕集性能が一層優れること、また、生産しやすいことの理由から、ハニカムフィルタであることが好ましい。
【0018】
本発明において、触媒担体となるセラミック酸化物粒子に関して、その平均粒径はフィルタを構成する炭化珪素粒子の平均粒径の0.002〜0.2倍であり、好ましくは0.01〜0.15倍である。0.2倍よりも大きいとセラミック酸化物粒子表面の炭化珪素粒子との接触面積の割合が小さく、十分な密着性が得られなくなるとともに、炭化珪素焼結体の細孔内部へコーティングが困難となり、ハニカム壁表面のみに偏析し、少量の担持でも実使用時に圧力損失が大きく増加する場合がある。一方、0.002倍よりも小さい粉末は製造が困難であり、スラリーの乾燥工程での凝集が著しく均一なコーティングが困難となり、排ガスと触媒との接触が不十分となり、所望の触媒性能が得難くなる。
【0019】
本発明の排ガス浄化用フィルタは、前記構成を有していることから、水銀ポロシメータにより細孔径分布曲線を測定すると、図1に例示する通りに、炭化珪素粒子とセラミック酸化物粒子から形成される1μm以上の細孔径にピークを持つ分布と、前記セラミック酸化物粒子内の細孔に拠る0.1μm以下の細孔径にピークを持つ複数のピークを有する分布曲線が得られる。
【0020】
本発明に於いて、本発明者の実験的検討に拠れば、前者の細孔の平均気孔径が5〜20μmであり、しかも気孔率が40〜60%であることが好ましい。前記の好適な範囲の下限値よりも小さいと、実使用において、フィルタの圧力損失が高くなりエンジン出力が低下することがあるので望ましくないし、一方、好適な範囲の上限値を越えると、PMの捕集効率が低下することがあり好ましくない。
【0021】
また、本発明に於いて、触媒成分の分散性や初期状態におけるガスの拡散性を高めるために触媒担体であるセラミック酸化物粒子の比表面積(m/g)の平均粒径(μm)に対する比が30以上であることが好ましい。前記の比が30よりも小さいと、セラミックス酸化物粒子一つ当たりの触媒担持量が少なくなり、触媒を有効に作用させるために多量のセラミックス酸化物粒子をコーティングする必要があり、前記の気孔特性が得難くなるからである。
【0022】
本発明に於いて、酸化触媒としては、金、銀、銅、鉄、亜鉛、マンガン、セリウム及び白金属元素からなる群の中から選ばれる1種又は2種以上を含有するものが好ましい。また、その含有量としては、0.3〜7g/l(ハニカム単位体積当たり)であることが好ましい。0.3g/lよりも少ないと、低温活性や浄化性能において十分に機能が発揮されず、7g/lを超えると触媒活性が飽和するので、経済的に得策でない。
【0023】
本発明に於けるセラミック酸化物粒子としては、Al、Zr、Ti、Siからなる群から選ばれる1種以上の元素からなる酸化物が好ましく、特にγ―アルミナが好適に選択される。γ―アルミナは、比表面積が非常に大きな微粉として入手しやすいし、更に、前記の高い比(比表面積/平均粒径)を得やすいからである。
【0024】
本発明に於いて、いろいろな酸化触媒をγ―アルミナ等のセラミック酸化物粒子からなる触媒担体に担持する方法としては、例えば含浸法や混練法等の公知の方法の中から適宜選択して行うことができる。また、酸化触媒の原料化合物としては、ジニトロジアンミン酸塩、塩化物、硝酸塩等の水溶性のものであれば任意のものが使用できる。また、水の除去は、例えば、濾過法や蒸発乾固法の公知の方法の中から適宜選択して行うことができる。
【0025】
触媒成分のフィルタへの担持は、触媒成分を含むスラリー中にフィルタを浸積する、或いは端面から触媒成分を含むスラリーを吹きかける等の方法により得られるが、ハニカム壁内部の炭化珪素粒子表面に均一にコーティングするためには、スラリー浸積法が好ましい。
【0026】
酸化触媒の総担持量(触媒成分とアルミナ等の担体の量)は20〜200g/l(ハニカム単位体積当たり)が好ましい。コート量が多いほど、触媒活性や触媒寿命の面から好ましいが、コート層が厚くなりすぎると前記の気孔特性を得難くなり、圧力損失の増加を引き起こし、好ましくないからである。
【0027】
【実施例】
(実施例1、2、比較例1、2、3)
【0028】
<<排ガス浄化用フィルタの作製>>
(実施例1)
<フィルタ材料>
端面の外径寸法143.8mm、軸方向長さ152.4mm、壁厚0.34mm、セル密度200個/平方インチでセル端部を市松模様状に封止した炭化珪素焼結体からなるウォールフロー型ハニカムフィルタを使用した。インターセプト法により求めた焼結体の炭化珪素粒子の平均粒子径は18μmであった。水銀圧入法により求めた平均気孔径は18μmで気孔率は55%であった。
【0029】
<触媒含有スラリー調製>
比表面積120m/g、平均粒径50μmのγ―アルミナ粉末にジニトロジアンミン白金水溶液を撹拌しながら噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで600℃で1時間焼成し、Pt担持アルミナ粉末を得た。この粉末のPt濃度は1.0質量%であった。次に、前記粉末を40質量%、酢酸性アルミナゾル(日産化学製、アルミナゾル200)を2質量%及び蒸留水58質量%を磁性ボールミルに投入し、100時間の混合粉砕を行ってスラリーを得た。JIS R1629に準じスラリー中の粉末の平均粒径をレーザー回折・散乱法により測定したところ、1.0μmであり、炭化珪素粒子の平均粒径に対する比は0.06で、γ―アルミナの比表面積(m/g)/平均粒径の比は120であった。
【0030】
<フィルタへの触媒成分担持>
前記スラリーを蒸留水により所定濃度に希釈した後、前記フィルタを浸積し、触媒成分を付着させ、空気流にてセル内の余剰スラリーを取り除いて乾燥した。その後、600℃で3時間焼成し、フィルタの単位体積当たりのコート量が50g/lの排ガス浄化用フィルタを得た。触媒成分担持前後で水銀ポロシメータにより測定した細孔径分布曲線を図1に示す。触媒成分のコーティングによりコート前のピークが低気孔径側にシフトし、また0.05μm付近にγ―アルミナ粒子内の細孔に基づくピークが見られた。気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径は14μmであり、気孔率は52%であった。
【0031】
(実施例2)
<フィルタ材料>
端面の外径寸法143.8mm、軸方向長さ152.4mm、壁厚0.20mm、セル密度300個/平方インチの炭化珪素焼結体からなるフィルタを使用した。炭化珪素の平均粒子径は18μmで、水銀ポロシメータにより測定した平均気孔径は30μmで気孔率は60%であった。
【0032】
<触媒含有スラリー調製>
実施例1と同じ方法で触媒含有スラリーを調製した。
【0033】
<フィルタへの触媒成分担持>
実施例1と同様の触媒成分付着処理を4回繰り返した後、600℃で3時間焼成して排ガス浄化用フィルタを得た。コート量は180g/lで、水銀ポロシメータにより測定した気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径は19μmで、気孔率は52%であった。
【0034】
(比較例1)
<フィルタ材料>
実施例1と同じものを使用した。
【0035】
<触媒含有スラリー調製>
実施例1と同じ方法で触媒含有スラリーを調製した。但し、ボールミルによる粉砕混合時間を5時間とした。スラリー中の粉末の平均粒径は10μmであり、炭化珪素粒子の平均粒径に対する比は0.56で、γ―アルミナの比表面積(m/g)/平均粒径の比は12であった。
【0036】
<フィルタへの触媒成分担持>
実施例1と同様の触媒成分付着処理を行った。コート量は50g/lで、水銀ポロシメータにより測定した気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径は13μmで気孔率は52%であった。
【0037】
(比較例2)
<フィルタ材料>
端面の外径寸法143.8mm、軸方向長さ152.4mm、壁厚0.34mm、セル密度200個/平方インチでセル端部を市松模様状に封止した炭化珪素焼結体からなるウォールフロー型ハニカムフィルタを使用した。インターセプト法により求めた焼結体の炭化珪素粒子の平均粒子径は23μmであった。水銀圧入法により求めた平均気孔径は9μmで気孔率は39%であった。
【0038】
<触媒含有スラリー調製>
実施例1と同じスラリーを使用した。γ―アルミナ粒子の平均粒径は炭化珪素粒子の平均粒径の0.04倍で、γ−アルミナの比表面積(m/g)/平均粒径の比は120であった。
【0039】
<フィルタへの触媒成分担持>
実施例1と同様の触媒成分付着処理を行った。コート量は50g/lで、水銀ポロシメータにより測定した気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径は4μmで気孔率は35%であった。
【0040】
(比較例3)
<フィルタ材料>
実施例2と同じものを使用した。
【0041】
<触媒含有スラリー調製>
実施例1と同じ方法で触媒含有スラリーを調製した。
【0042】
<フィルタへの触媒成分担持>
実施例1と同様の触媒成分付着処理を行った。コート量は50g/lで、水銀ポロシメータにより測定した気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径は26μmで気孔率は57%であった。
【0043】
<<排ガス浄化用フィルタの圧力損失の測定>>
実施例1、2並びに比較例1〜3により得られたフィルタについて、フィルタの入口側から圧縮空気を流し、入口側と出口側の差圧を測定した。圧力損失の測定結果を図2に示す。水銀ポロシメータにより測定した気孔径が0.5μm以下のピーク以外から算出される平均気孔径及び/又は気孔率が大きくなるほど圧力損失が低くなる傾向が見られ、比較例2では圧力損失が著しく高くなった。また、比較例1は気孔径や気孔率の値の割には圧力損失が高くなった。
【0044】
<<排ガス浄化用フィルタの捕集効率及び耐久性の評価>>
実施例1,2及び比較例1,3により得られたフィルタについては、2000ccのディーゼルエンジン搭載車両に装着し、PMの捕集と再生を繰り返し、最長3万kmの走行試験を行った。
【0045】
実車走行試験前にフィルタ装着前後における黒煙濃度とPM低減率を測定したところ、実施例1、2及び比較例1のフィルタはいずれも黒煙濃度は100%の低減率であり、PM低減率は平均90%であった。一方、比較例3のフィルタは黒煙濃度は80%の低減率であり、PM低減率は平均50%と捕集効率が低いことが判った。
【0046】
実施例1及び実施例2の排ガス浄化用フィルタはいずれも約3万kmの走行で背圧の増加は見られず、PMの捕集と酸化による再生が効率良く行われていることが判った。また、走行試験後の黒煙濃度低減率は100%、PM低減率も平均90%であり、浄化性能が維持されていた。
【0047】
一方、比較例1の排ガス浄化用フィルタでは、走行距離が約3000kmを越えると背圧が急上昇し、走行試験を中止した。走行試験後のフィルタの微構造を観察したところ、ハニカム壁表面に触媒担体であるγ―アルミナ粒子がほとんど観察されず、セルの後方部に局在化していた。この場合、γ―アルミナとフィルタを構成する炭化珪素粒子との密着強度が不十分であり、走行試験中にγ―アルミナコート層の剥離が進行することにより、PMの酸化による再生機能が低下し、背圧が急上昇してしまったことが分かった。
【0048】
【発明の効果】
本発明のフィルタは、構成する炭化珪素粒子と担体の粒径との比を所定の範囲としていることから、さらにコーティング層形成後の気孔特性を適正化していることから、実使用条件下において、圧力損失が低く、PMの捕集性能に優れ、しかも担持した触媒の作用により、長期間にわたってマイルドな条件でPMを除去することができる特徴を有しているので、産業上非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る排ガス浄化用フィルタに関する、水銀ポロシメータにより測定した細孔径分布曲線を示す図。
【図2】実施例、比較例に係る排ガス浄化用フィルタの流量−圧力損出特性を示す図。

Claims (5)

  1. 多孔質炭化珪素焼結体からなるウォールフロー型のフィルタであり、前記多孔質炭化珪素焼結体を構成する炭化珪素粒子表面に細孔を有するセラミックス酸化物粒子が設けられ、更に前記セラミックス酸化物粒子中の細孔内に当該フィルタにより捕集された排ガス中の粒子状物質を酸化燃焼するための酸化触媒が含有されている排ガス浄化用フィルタであって、セラミック酸化物粒子の平均粒径が炭化珪素粒子の平均粒径に対して0.002〜0.2倍であることを特徴とする排ガス浄化用フィルタ。
  2. 水銀圧入法により気孔径分布曲線を求めたときに、気孔径が0.5μm以下のピーク以外のピークより算出される平均気孔径が5〜20μmであり、しかも気孔率が40〜60%であることを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化用フィルタ。
  3. セラミック酸化物粒子の比表面積(m/g)が平均粒径(μm)に対して30以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の排ガス浄化用フィルタ。
  4. 酸化触媒が金、銀、銅、鉄、亜鉛、マンガン、セリウム及び白金族元素からなる群から選ばれた1種以上の元素を含有していることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の排ガス浄化用フィルタ。
  5. セラミック酸化物粒子が、Al、Zr、Ti、Siからなる群から選ばれた1種以上の元素の酸化物からなることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の排ガス浄化用フィルタ。
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