JP2004347465A - 光電式エンコーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】拡散光を光学格子に入射させる構成を採用した光電式エンコーダにおいて、その信号検出効率を改善する。
【解決手段】第1部材20に形成された透過型の第1光学格子21に、拡散光源10から拡散光としての入射光を入射させる。入射光は、第1光学格子21、及び第2部材30に形成された透過型の第2光学格子31を通過し、これにより第3部材40上に形成された透過型の第3光学格子41´上に干渉縞が形成される。第2部材30の移動により受光部50の受光状態が変化し、これに基づいて第2部材30の移動量が計測される。第3光学格子41´は、干渉縞のピッチの大きさが中央部から離れるに従って大きくなるのに合わせて、中央部から離れるに従ってその格子ピッチが大きくなるように形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】第1部材20に形成された透過型の第1光学格子21に、拡散光源10から拡散光としての入射光を入射させる。入射光は、第1光学格子21、及び第2部材30に形成された透過型の第2光学格子31を通過し、これにより第3部材40上に形成された透過型の第3光学格子41´上に干渉縞が形成される。第2部材30の移動により受光部50の受光状態が変化し、これに基づいて第2部材30の移動量が計測される。第3光学格子41´は、干渉縞のピッチの大きさが中央部から離れるに従って大きくなるのに合わせて、中央部から離れるに従ってその格子ピッチが大きくなるように形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電式エンコーダに関し、さらに詳しくは、3格子型の光電式エンコーダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
入射光を3つの光学格子を介して受光素子に入射させ、その光学格子のうちの1つを、他の光学格子に対して相対移動可能に構成した、いわゆる3格子型の光電式エンコーダが知られている。このエンコーダは、干渉縞を形成する第1及び第2の光学格子と、干渉縞を受光する受光素子の前面に配置された第3の光学格子とを備え、第1及び第2の光学格子の相対移動に伴う干渉縞の変化を受光素子で検出して相対移動量を算出する。この3格子型の光電式エンコーダでは、2つの回折格子で干渉縞を形成するので、入射光を可干渉性のものにする必要がないという利点がある。つまり、入射光を平行光とする必要がなく、拡散光であっても構わない。ただし、光学格子に入射する入射光の幅は、格子ピッチに比べて十分に大きくする必要がある。スケールには、うねり、取り付け誤差、ピッチむら、格子欠陥等の誤差要因が存在するので、入射光の幅を大きくすることにより、これら誤差要因の影響を低減し、測定精度を高くすることができるためである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図7及び図8は、従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示すものである。図7及び図8に示した光電式エンコーダはいずれも、拡散光源10からの入射光を、第1部材20上に形成された透過型の第1光学格子21、第2部材30上に形成された透過型の第2光学格子31、及び第3部材40上に形成された透過型の第3光学格子41を通過させて受光部50で受光する構成であり、第2部材30が測定軸方向に伸びるスケールを形成し、第1の部材20に対し移動可能に構成されている。ただし、光源の構成に関しては、図7では、拡散光源10からの拡散光としての入射光をレンズLにより平行光に変化させているのに対し、図8では、拡散光源10からの拡散光をそのまま第1光学格子21に入射させている点において異なっている。図8の構成の場合、レンズLが不要となるので、光源部をコンパクトに構成することができるという利点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−81964号公報(図11等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この図8の構成では、拡散光源10の直下の中央部では、第1光学格子21及び第2光学格子31の格子ピッチPと等しいピッチPc(=P)の干渉縞が形成される一方、拡散光源10の直下から離れた周辺部では、この中央部での干渉縞と異なるピッチPpの干渉縞が発生する。このPpは、中央部からの距離が大きくなるに従って大きくなる。このような中央部からの距離によってピッチの異なる干渉縞を、第1光学格子21及び第2光学格子31のピッチPと等しいピッチPで均一に格子を形成した第3光学格子41を介して受光素子50で検出する場合、この周辺部で発生するピッチの異なる干渉縞は直流成分として作用し、これが信号検出効率の低下につながるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、拡散光を光学格子に入射させる構成を採用した光電式エンコーダにおいて、その信号検出効率を改善することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的達成のため、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を出射する光源と、この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影される第3の光学格子と、この第3の光学格子を介した前記拡散光を受光する受光素子とを備え、前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、前記第3の光学格子は、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を出射する光源と、この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影されて前記拡散光を受光する第3の光学格子を兼用した受光部アレイからなる受光素子とを備え、前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、前記第3の光学格子を兼用する受光部アレイは、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化していることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、拡散光投影手段からの拡散光としての入射光が第1及び第2の光学格子に照射されることにより形成される干渉縞のピッチは、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなる。しかし、第3の光学格子の格子ピッチ、又は第3の光学格子を兼用する受光素子アレイの格子ピッチもこの干渉縞のピッチの大きさの変化に合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなる。このため、光源から遠い位置において形成される干渉縞も、直流成分となることなく信号として利用される。このため、信号検出効率が従来の場合に比べ改善される。
【0008】
本発明において、前記第1の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成することができる。また、本発明において、前記第2の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成することができる。
また、前記第1乃至第3の光学格子は、それぞれ透過型又は反射型の光学格子とすることができる。また、前記第1および第3の光学格子は、同一部材上に形成することもできる。
また、本発明において、前記光源は、前記第3の光学格子に対して真っ直ぐに前記拡散光を照射し、前記第3の光学格子は、その中央部の格子ピッチが最も小さく、中央部から離れるに従って順次格子ピッチが大きくなるように、格子ピッチが前記相対移動方向に変化しているようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示している。なお、従来技術(図8)に係る光電式エンコーダと同一の構成要素に関しては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
この光電式エンコーダは、図8に示す、第3光学格子41を備えた第3部材40に替えて、第3光学格子41´を備えた第3部材40´を備えている点において、図8に示す従来技術と異なっている。第2部材30が第1部材20、第3部材40´、拡散光源10及び受光部50に対し図1に示す矢印方向に移動可能にされ、移動方向に延びるスケールを構成している点など、その他の点は同一である。第3部材40´上に形成される第3光学格子41´は、その格子ピッチが、拡散光源10の直下の中央部から離れる(周辺部へ近付く)に従って大きくなるように構成されている。すなわち、図1に示すように、拡散光源10からの拡散光がそのまま第1光学格子21に入射する構成であると、第1光学格子21及び第2光学格子31により形成される干渉縞のピッチが、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化する。そこで、この実施の形態では、第3光学格子41´の格子ピッチも、この干渉縞のピッチの変化に合わせて、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。中央部、周辺部いずれの箇所を見ても、干渉縞のピッチと第3光学格子41´の格子ピッチとが等しくなっている。これにより、周辺部に投影される光も第2部材30の移動量を示す信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
【0010】
[第2の実施の形態]
図2に示すように、第2部材30を移動可能に構成する代わりに、第1部材20の方をスケールとして第2部材に対し移動可能に構成することも可能である。
【0011】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図3を用いて説明する。
この実施の形態では、図1に示す第3部材40´、受光部50に替えて、フォトダイオードPD等の受光素子を所定のピッチで配列してなる受光素子アレイ60を設け、受光素子アレイ60に第3光学格子を兼用させたものである。その他の点は図1と同一であるので、説明は省略する。
この実施の形態では、フォトダイオードPDの配列ピッチを、干渉縞のピッチの変化に合わせて、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、第1の実施の形態と同様の作用を奏するものである。
【0012】
[第4の実施の形態]
図4に示すように、第2部材30を移動可能に構成する代わりに、第1部材20の方をスケールとして第2部材30に対し移動可能に構成することも可能である。
【0013】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を、図5に基づいて説明する。図5(a)は、この第3の実施の形態に係る光電式エンコーダの正面図であり、同図(b)は側面図である。第1の実施の形態では、透過型の第1の光学格子21を備えた第1部材20を設けていた。これに対し、この実施の形態では、これに替えて反射型の第1光学格子21´を備えた第1部材20´を設け、第1光学格子21´に斜め入射する拡散光源10からの入射光を反射させ、この反射光を第2部材30、第3部材40に順次入射させるようにしている。第1部材20´は、他の部材に対して移動するスケールを構成している。この実施の形態でも、第3光学格子41´は、第1光学格子21´及び第2光学格子31により形成される干渉縞のピッチの変化に合わせて、図5(a)に示す正面側から見て拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、周辺部に投影される光も信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
なお、この実施の形態において、第2の実施の形態と同じように、第3部材40と受光部50とに替えて、フォトダイオード等の受光素子を所定のピッチで配列してなる受光素子アレイを設け、受光素子アレイに第3光学格子を兼用させるようにしてもよい。
【0014】
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を、図6に基づいて説明する。図6(a)はこの実施の形態に係る光電式エンコーダの平面図であり、同図(b)は側面図である。この実施の形態では、図4に示す矢印方向に移動可能に構成されたスケールとしての第2部材30´に反射型の第2光学格子31´が形成され、透過型の第1光学格子21及び透過型の第3光学格子41´が、共通部材70上に形成されている。この第1光学格子21´に拡散光源21´からの拡散光が斜め入射して透過し、第2光学格子31´で反射して第3光学格子41´に入射して透過し、受光部50に受光される。この実施の形態でも、第3光学格子41´は、第1光学格子21及び第2光学格子31´により形成される干渉縞のピッチの変化に合わせて、その中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、周辺部に投影される光も信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
【0015】
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更が可能である。
例えば、上記の第5及び第6の実施の形態では、3つの光学格子のうちの1つを反射型光学格子とした例を示したが、2つ又は3つ全てを反射型格子として構成することも可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を光学格子に入射させる構成を採用した光電式エンコーダにおいて、その信号検出効率を改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図7】従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図8】従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【符号の説明】
10・・・拡散光源、 20、20´・・・第1部材、 21、21´・・・第1光学格子、 30、30´・・・第2部材、 31、31´・・・第2光学格子、 40、40´・・・第3部材、 41、41´・・・第3光学格子、 50・・・受光部、 60・・・受光素子アレイ、 70・・・共通部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電式エンコーダに関し、さらに詳しくは、3格子型の光電式エンコーダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
入射光を3つの光学格子を介して受光素子に入射させ、その光学格子のうちの1つを、他の光学格子に対して相対移動可能に構成した、いわゆる3格子型の光電式エンコーダが知られている。このエンコーダは、干渉縞を形成する第1及び第2の光学格子と、干渉縞を受光する受光素子の前面に配置された第3の光学格子とを備え、第1及び第2の光学格子の相対移動に伴う干渉縞の変化を受光素子で検出して相対移動量を算出する。この3格子型の光電式エンコーダでは、2つの回折格子で干渉縞を形成するので、入射光を可干渉性のものにする必要がないという利点がある。つまり、入射光を平行光とする必要がなく、拡散光であっても構わない。ただし、光学格子に入射する入射光の幅は、格子ピッチに比べて十分に大きくする必要がある。スケールには、うねり、取り付け誤差、ピッチむら、格子欠陥等の誤差要因が存在するので、入射光の幅を大きくすることにより、これら誤差要因の影響を低減し、測定精度を高くすることができるためである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図7及び図8は、従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示すものである。図7及び図8に示した光電式エンコーダはいずれも、拡散光源10からの入射光を、第1部材20上に形成された透過型の第1光学格子21、第2部材30上に形成された透過型の第2光学格子31、及び第3部材40上に形成された透過型の第3光学格子41を通過させて受光部50で受光する構成であり、第2部材30が測定軸方向に伸びるスケールを形成し、第1の部材20に対し移動可能に構成されている。ただし、光源の構成に関しては、図7では、拡散光源10からの拡散光としての入射光をレンズLにより平行光に変化させているのに対し、図8では、拡散光源10からの拡散光をそのまま第1光学格子21に入射させている点において異なっている。図8の構成の場合、レンズLが不要となるので、光源部をコンパクトに構成することができるという利点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−81964号公報(図11等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この図8の構成では、拡散光源10の直下の中央部では、第1光学格子21及び第2光学格子31の格子ピッチPと等しいピッチPc(=P)の干渉縞が形成される一方、拡散光源10の直下から離れた周辺部では、この中央部での干渉縞と異なるピッチPpの干渉縞が発生する。このPpは、中央部からの距離が大きくなるに従って大きくなる。このような中央部からの距離によってピッチの異なる干渉縞を、第1光学格子21及び第2光学格子31のピッチPと等しいピッチPで均一に格子を形成した第3光学格子41を介して受光素子50で検出する場合、この周辺部で発生するピッチの異なる干渉縞は直流成分として作用し、これが信号検出効率の低下につながるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、拡散光を光学格子に入射させる構成を採用した光電式エンコーダにおいて、その信号検出効率を改善することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的達成のため、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を出射する光源と、この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影される第3の光学格子と、この第3の光学格子を介した前記拡散光を受光する受光素子とを備え、前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、前記第3の光学格子は、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を出射する光源と、この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影されて前記拡散光を受光する第3の光学格子を兼用した受光部アレイからなる受光素子とを備え、前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、前記第3の光学格子を兼用する受光部アレイは、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化していることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、拡散光投影手段からの拡散光としての入射光が第1及び第2の光学格子に照射されることにより形成される干渉縞のピッチは、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなる。しかし、第3の光学格子の格子ピッチ、又は第3の光学格子を兼用する受光素子アレイの格子ピッチもこの干渉縞のピッチの大きさの変化に合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなる。このため、光源から遠い位置において形成される干渉縞も、直流成分となることなく信号として利用される。このため、信号検出効率が従来の場合に比べ改善される。
【0008】
本発明において、前記第1の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成することができる。また、本発明において、前記第2の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成することができる。
また、前記第1乃至第3の光学格子は、それぞれ透過型又は反射型の光学格子とすることができる。また、前記第1および第3の光学格子は、同一部材上に形成することもできる。
また、本発明において、前記光源は、前記第3の光学格子に対して真っ直ぐに前記拡散光を照射し、前記第3の光学格子は、その中央部の格子ピッチが最も小さく、中央部から離れるに従って順次格子ピッチが大きくなるように、格子ピッチが前記相対移動方向に変化しているようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示している。なお、従来技術(図8)に係る光電式エンコーダと同一の構成要素に関しては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
この光電式エンコーダは、図8に示す、第3光学格子41を備えた第3部材40に替えて、第3光学格子41´を備えた第3部材40´を備えている点において、図8に示す従来技術と異なっている。第2部材30が第1部材20、第3部材40´、拡散光源10及び受光部50に対し図1に示す矢印方向に移動可能にされ、移動方向に延びるスケールを構成している点など、その他の点は同一である。第3部材40´上に形成される第3光学格子41´は、その格子ピッチが、拡散光源10の直下の中央部から離れる(周辺部へ近付く)に従って大きくなるように構成されている。すなわち、図1に示すように、拡散光源10からの拡散光がそのまま第1光学格子21に入射する構成であると、第1光学格子21及び第2光学格子31により形成される干渉縞のピッチが、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化する。そこで、この実施の形態では、第3光学格子41´の格子ピッチも、この干渉縞のピッチの変化に合わせて、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。中央部、周辺部いずれの箇所を見ても、干渉縞のピッチと第3光学格子41´の格子ピッチとが等しくなっている。これにより、周辺部に投影される光も第2部材30の移動量を示す信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
【0010】
[第2の実施の形態]
図2に示すように、第2部材30を移動可能に構成する代わりに、第1部材20の方をスケールとして第2部材に対し移動可能に構成することも可能である。
【0011】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図3を用いて説明する。
この実施の形態では、図1に示す第3部材40´、受光部50に替えて、フォトダイオードPD等の受光素子を所定のピッチで配列してなる受光素子アレイ60を設け、受光素子アレイ60に第3光学格子を兼用させたものである。その他の点は図1と同一であるので、説明は省略する。
この実施の形態では、フォトダイオードPDの配列ピッチを、干渉縞のピッチの変化に合わせて、拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、第1の実施の形態と同様の作用を奏するものである。
【0012】
[第4の実施の形態]
図4に示すように、第2部材30を移動可能に構成する代わりに、第1部材20の方をスケールとして第2部材30に対し移動可能に構成することも可能である。
【0013】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を、図5に基づいて説明する。図5(a)は、この第3の実施の形態に係る光電式エンコーダの正面図であり、同図(b)は側面図である。第1の実施の形態では、透過型の第1の光学格子21を備えた第1部材20を設けていた。これに対し、この実施の形態では、これに替えて反射型の第1光学格子21´を備えた第1部材20´を設け、第1光学格子21´に斜め入射する拡散光源10からの入射光を反射させ、この反射光を第2部材30、第3部材40に順次入射させるようにしている。第1部材20´は、他の部材に対して移動するスケールを構成している。この実施の形態でも、第3光学格子41´は、第1光学格子21´及び第2光学格子31により形成される干渉縞のピッチの変化に合わせて、図5(a)に示す正面側から見て拡散光源10の直下の中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、周辺部に投影される光も信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
なお、この実施の形態において、第2の実施の形態と同じように、第3部材40と受光部50とに替えて、フォトダイオード等の受光素子を所定のピッチで配列してなる受光素子アレイを設け、受光素子アレイに第3光学格子を兼用させるようにしてもよい。
【0014】
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を、図6に基づいて説明する。図6(a)はこの実施の形態に係る光電式エンコーダの平面図であり、同図(b)は側面図である。この実施の形態では、図4に示す矢印方向に移動可能に構成されたスケールとしての第2部材30´に反射型の第2光学格子31´が形成され、透過型の第1光学格子21及び透過型の第3光学格子41´が、共通部材70上に形成されている。この第1光学格子21´に拡散光源21´からの拡散光が斜め入射して透過し、第2光学格子31´で反射して第3光学格子41´に入射して透過し、受光部50に受光される。この実施の形態でも、第3光学格子41´は、第1光学格子21及び第2光学格子31´により形成される干渉縞のピッチの変化に合わせて、その中央部から離れるに従って大きくなるように変化させている。これにより、周辺部に投影される光も信号として検出することができるようになるので、従来技術(図8)に比べ信号検出効率を改善することができる。
【0015】
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更が可能である。
例えば、上記の第5及び第6の実施の形態では、3つの光学格子のうちの1つを反射型光学格子とした例を示したが、2つ又は3つ全てを反射型格子として構成することも可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る光電式エンコーダは、拡散光を光学格子に入射させる構成を採用した光電式エンコーダにおいて、その信号検出効率を改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図7】従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【図8】従来技術に係る光電式エンコーダの概略構成を示す。
【符号の説明】
10・・・拡散光源、 20、20´・・・第1部材、 21、21´・・・第1光学格子、 30、30´・・・第2部材、 31、31´・・・第2光学格子、 40、40´・・・第3部材、 41、41´・・・第3光学格子、 50・・・受光部、 60・・・受光素子アレイ、 70・・・共通部材。
Claims (7)
- 拡散光を出射する光源と、
この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、
この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、
これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影される第3の光学格子と、
この第3の光学格子を介した前記拡散光を受光する受光素子と
を備え、
前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、
前記第3の光学格子は、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化している
ことを特徴とする光電式エンコーダ。 - 拡散光を出射する光源と、
この光源からの拡散光が照射される所定の格子ピッチを有する第1の光学格子と、
この光学格子に対して相対移動可能に配置され前記第1の光学格子を介した拡散光が照射されて前記第1の光学格子とともに干渉縞を生成する所定の格子ピッチからなる第2の光学格子と、
これら第1及び第2の光学格子により生成された干渉縞が投影されて前記拡散光を受光する第3の光学格子を兼用した受光部アレイからなる受光素子と
を備え、
前記第1及び第2の光学格子の相対移動に伴って変調される前記干渉縞を前記受光素子で検出して前記第1及び第2の光学格子の相対移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、
前記第3の光学格子を兼用する受光部アレイは、前記投影される干渉縞のピッチに合わせて、前記光源から近いほど小さく遠いほど大きくなるように、その格子ピッチが前記相対移動方向に順次変化している
ことを特徴とする光電式エンコーダ。 - 前記第1の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光電式エンコーダ。
- 前記第2の光学格子は、前記相対移動方向に延びるスケール上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光電式エンコーダ。
- 前記第1乃至第3の光学格子は、それぞれ透過型又は反射型の光学格子であることを特徴とする請求項1又は2記載の光電式エンコーダ。
- 前記第1および第3の光学格子は、同一部材上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光電式エンコーダ。
- 前記光源は、前記第3の光学格子に対して真っ直ぐに前記拡散光を照射し、
前記第3の光学格子は、その中央部の格子ピッチが最も小さく、中央部から離れるに従って順次格子ピッチが大きくなるように、格子ピッチが前記相対移動方向に変化している
ことを特徴とする請求項1又は2記載の光電式エンコーダ。
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| JP2015200568A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | キヤノン株式会社 | 光学式エンコーダおよびこれを備えた装置 |
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