JP2007261205A - インクジェット記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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JP2007261205A JP2006092304A JP2006092304A JP2007261205A JP 2007261205 A JP2007261205 A JP 2007261205A JP 2006092304 A JP2006092304 A JP 2006092304A JP 2006092304 A JP2006092304 A JP 2006092304A JP 2007261205 A JP2007261205 A JP 2007261205A
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雅章 紺野
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Abstract

【課題】顔料系インクと染料系インクを用いて記録ヘッドを主走査方向に往復させて画像記録を行う際の混色ムラを回避し、好ましい画像記録を実現するインクジェット記録装置及び画像記録方法を提供する。
【解決手段】記録ヘッド12を主走査方向に往復走査させて画像記録を行う双方向印字において、染料系インク(CMYインク)を吐出した後に顔料系インク(Kインク)を吐出するようにCMYインク及びKインクを吐出するノズルが配置されるので、、染料系インクと顔料系インクとの浸透速度の違いによるビーディングが回避される。また、Kインクはその色材粒子の粒子径が120nm以下の粒子が単位体積あたり95%以上とし、顔料系インクの浸透速度を速めて顔料系インクの記録媒体に対する浸透性を向上させて、更にビーディングの回避が可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェット記録装置及び画像記録方法に係り、特にノズルから多色のインクを吐出させてメディア上にカラー画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
主走査方向にヘッドを走査してこの方向の印字を行いつつ、記録媒体とヘッドとを副走査方向(記録媒体搬送方向)に相対移動させて記録媒体上に画像を形成するシャトルスキャン型ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、ヘッドを主走査方向に往復動作させて画像記録を行う方法では、往路と復路の各色の打滴順の違いによって、主走査方向に沿うバンド状のムラが生じてしまうという原理的な問題を有している。このような課題を解決するために、往路記録用ヘッドと復路記録用ヘッドとを対称に配設して選択駆動することにより着色順序を往復とも同じにして画質を向上するようにした記録方式や(特許文献1)、複数記録ヘッドをさらに異なる色のインクを受け持つ複数の記録ヘッド群より構成し、またこの複数の記録ヘッド群を用紙搬送方向に交互にずらして配置する構成を採用した画像記録装置(特許文献2)が提案されている。
また、特許文献3には第1の吐出口群と第2の吐出口群が有する吐出口列が互いに補完し、第1の吐出口群と第2の吐出口群色順を対称に配置する液体吐出記録ヘッドが開示されている。
特開昭58−179653号公報 特開昭58−215352号公報 特開2001−171119号公報
しかしながら、カラー画像の発色性に優れた染料系インクと、耐水性及び耐光性に優れた顔料形インクが混在するシステムでは、主走査方向に記録ヘッドを往復走査させる双方向印字において顔料系インクと染料系インクとの浸透速度の違いによってビーディング(混色ムラ)が発生してしまう。特に、高速で記録ヘッドを走査させる高速印字時や、画像領域が狭い場合に紙面全域を走査するのではなくデータの存在する領域のみを走査して走査時間の短縮を図る狭幅走査では、上述したビーディングが発生する可能性が高くなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、顔料系インクと染料系インクを用いて記録ヘッドを主走査方向に往復させて画像記録を行う際のムラを回避し、好ましい画像記録を実現するインクジェット記録装置及び画像記録方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体上にインクを吐出させる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを所定の移動方向へ相対的に移動させる搬送手段と、前記記録ヘッドを前記記録媒体の前記移動方向と略直交する主走査方向に往復走査させる主走査手段と、を備え、前記記録ヘッドは、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズル及び色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが前記主走査方向に沿って配置されるとともに、前記主走査方向の往復方向とも前記染料系インクを吐出するノズルの後側に前記顔料系インクを吐出するノズルが配置され、前記顔料系インクに含有するインク色材は、120nm以下の粒子径を有する色材が95体積%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、主走査方向に沿ってヘッドを走査させるとともに、所定の移動方向(副走査方向)に沿ってヘッドと記録媒体を相対的に移動させながら記録素子によって記録媒体上に画像を形成するいわゆるシャトルスキャン方式(シリアルスキャン方式)において、顔料系インクと染料系インクとの記録媒体への浸透速度の違いに起因するビーディングを回避することができる。また、染料系インクに比べて記録媒体に対する浸透速度の遅い顔料系インクの浸透速度を速めることでビーディング(混色ムラ)の回避が実現される。特に、高速双方向印字を行うときに本発明の効果が発揮される。
「120nm以下の粒子径を有する色材が95体積%以上」とは、顔料系インクに含有する顔料粒子(インク色材)のうち95体積%は120nm以下の粒子径を有していることを表している。即ち、120nm以下の粒子径をもつ色材の体積がインクに含有する全色材の体積の95%以上となっている。
主走査方向のノズル配置順にインクを吐出させるようにインク吐出を制御する吐出制御手段を備え、記録ヘッドの主走査方向への走査と同期して走査方向の下流側のノズルから順にインクを吐出させる態様がある。
記録ヘッドには、ノズルと、該ノズルとから吐出させる液体を収容する圧力室と、該圧力室内の液体を加圧する加圧手段と、を備える態様がある。また、複数のノズル(圧力室)を備える態様では、各圧力室にインクを分配供給するインク供給路を備える態様がある。
また、記録ヘッドに染料系インクを吐出するノズルを副走査方向と略平行方向に沿って複数並べたノズル列と、顔料系インクを吐出するノズルを副走査方向と略平行方向に沿って複数並べたノズル列と、を備える態様がある。
記録ヘッドと記録媒体とを所定の移動方向に相対的に移動させる態様には、固定された記録ヘッドに対して記録媒体を移動させてもよいし、固定された記録媒体に対して記録ヘッドを移動させてもよい。固定された記録媒体に対して記録ヘッドを移動させる態様では、記録ヘッドは主走査方向及び副走査方向に2次元的に移動する。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記記録ヘッドは前記顔料系インクを吐出するノズルを複数備え、前記顔料系インクを吐出するノズルは、前記主走査方向に沿って配置されたノズルの両端に配置されることを特徴とする。
複数の染料系インクを吐出するノズル(例えば、CMY各色インクを吐出するノズル)を主走査方向に沿って配置し、その両端ノズルの外側に顔料系インクを吐出するノズルを配置する態様がある。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記顔料系インクを吐出するノズルは、前記主走査方向に沿って配置されたノズルの中央に配置されることを特徴とする。
例えば、記録ヘッドの略中央に顔料系インクを吐出ノズルを配置し、その主走査方向の両隣(両側)に染料系インクを吐出するノズルを配置する態様がある。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、記録媒体上にインクを吐出させる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを所定の移動方向へ相対的に移動させる搬送手段と、前記記録ヘッドを前記記録媒体の前記移動方向と略直交する主走査方向に往復走査させる主走査手段と、を備え、前記記録ヘッドは、前記主走査方向に沿って配置され該記録ヘッドを前記主走査方向の往路方向に走査させるときにインクを吐出させる複数のノズルを有する第1のノズル群と、前記主走査方向に沿って配置され前記記録ヘッドを前記主走査方向の復路方向に走査させるときにインクを吐出させる複数のノズルを有し前記第1のノズル群と前記主走査方向に沿って並べられる第2のノズル群を備え、前記第1のノズル群は、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズルの前記往路方向における後側に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが配置されるノズル配置を有し、前記第2のノズル群は、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズルの前記復路方向における後側に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが配置されるノズル配置を有し、前記顔料系インクに含有するインク色材は、120nm以下の粒子径を有する色材が95体積%以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、記録ヘッドを主走査方向に往復走査させて画像記録を行う双方向印字において、往路方向及び復路方向とも染料系インクを吐出した後に顔料系インクを吐出するように構成されるので、染料系インクと顔料系インクとの浸透速度の違いによってビーディングが発生しない。また、顔料系インクの浸透を速めているため、双方向印字の高速画像記録を行う場合にもビーディングが発生しない。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記染料系インクを吐出するノズルは、シアン、マゼンダ、イエローの各色インクを吐出するノズルを含み、前記顔料系インクを吐出するノズルは、黒インクを吐出するノズルを含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、例えば、CMKカラーインク(染料系インク)によって形成されるカラー画像と黒インク(顔料系インク)によって形成されるテキストとが混在するような画像において、カラー画像と黒画像の混色ムラやカラー画像におけるバンド状のムラが回避された好ましい画像を得ることができる。
染料系インクにライトイエローやライトシアンなどのライト系インクを吐出するノズル追加してもよい。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とはインク色について対称なノズル配置を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、第1のノズル群と第2のノズル群のノズルは色について対象となるように配置されるので、往路方向と復路方向との吐出順の違いによるバンド状のムラが回避された好ましい画像を得ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルは、前記第2のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルと隣り合う位置に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、第1のノズル群及び第2のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルを隣り合うように配置することで、顔料系インクのみで画像を形成する場合に記録ヘッドの主走査方向の走査量(走査幅)を短くすることができ、画像記録の高速化に寄与する。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルに対応するインク供給路と前記第2のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルに対応するインク供給路とは共通化されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、顔料系インクを吐出するノズルが第1のノズル群と第2のノズル群との境界位置である記録ヘッドの略中央部位に配置することで顔料系インクのインク供給路を共通化することができ、該顔料系インクのインク供給路の幅(大きさ)を大きくすることが可能になる。したがって、インク供給路内において顔料系インクの目詰まりが防止され、顔料系インクの吐出安定化に寄与する。
請求項6〜8を組み合わせて、顔料系インクである黒インクを吐出するノズルを記録ヘッドの主走査方向の略中央部に配置し、該黒インクを吐出するノズルの両側に染料系インクであるシアン、マゼンダ、イエローの各インクを吐出するノズルを色について対称となるように配置し、更に、黒インクを吐出するノズルに対応するインク供給路を共通化する態様がより好ましい。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1のノズル群及び第2のノズル群は、同じ種類のインクを吐出する複数のノズルが副走査方向に沿って所定の間隔で並べられたノズル列を有し、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とは、前記副走査方向に該副走査方向のノズル間ピッチの略1/2ずらして配置されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、副走査方向の実質的なノズル密度が高くなり、記録画像を構成するドットの高密度配置が可能になるとともに、往路復路とも第1のノズル群と第2のノズル群の両方のノズルで画像記録することにより高速画像記録が可能となり、且つ、双方向印字においてもバンド状(バンド幅状)の色味ムラが抑制される。
請求項10に記載の発明は、請求項9記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1のノズル群及び前記第2のノズル群は、前記顔料系インクを吐出する複数のノズルを前記副走査方向に沿って配置したノズル列を2列有し、前記顔料系インクを吐出する2列のノズル列は前記副走査方向のノズル間ピッチの略1/2ずらして配置されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、往復印字において往路方向及び復路方向とも第1のノズル群と第2のノズル群とを用いることができるので、画像記録の効率化に寄与するとともに、同一走査時に同じ解像度で常に染料系インクを吐出した後に、顔料系インクを吐出することが可能になり、染料系インクと顔料系インクの混在した画像記録においても、ビーディングを抑制した状態での双方向印字による高速画像記録が可能になる。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記記録媒体3の種類を検出する記録媒体種検出手段と、 記録画像の画像データに基づいて前記染料系インク及び前記顔料系インクの吐出量を判断する吐出量判断手段と、前記画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記主走査方向の走査幅を判断する走査幅判断手段と、前記染料系インクの吐出量、前記顔料系インクの吐出量及び前記走査幅に基づいて記録画像のビーディング発生の有無を判断するビーディング判断手段と、前記ビーディング判断手段によって記録画像にビーディングが発生すると判断されると、画像記録モードを変更するか或いは当該画像を一時中断し所定期間待機状態とするように画像記録を制御する画像記録制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、ビーディング判断手段によってビーディングが発生すると判断されると、画像記録モードの変更或いは画像記録の待機が実行されるので、当該画像記録におけるビーディングの発生が回避される。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記画像記録モードは、前記記録ヘッドの前記主走査方向の走査速度の変更及び前記記録ヘッドの前記主走査方向に往復走査から一方向走査への切換のうち少なくとも何れか一方を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、主走査方向の走査速度を遅くすることで、染料系インクを吐出してから後続のノズルで顔料系インクを吐出するまでの時間(インターバル)を長くすることができ、例えば、顔料系インクのみならず染料系インクを用いて浸透が非常に遅い記録媒体についてもビーディングを回避可能である。また、主走査方向の往復走査を一方向走査にすることで、顔料系インクを吐出してから次の走査で染料系インクを吐出するまでの時間(インターバル)を長くなり、顔料系インクの浸透が非常に遅い記録媒体を用いてもビーディングを回避することが可能である。
また、上記目的を達成するための方法発明を提供する。即ち、請求項13に記載の画像記録方法は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを前記記録媒体の幅方向と略平行な主走査方向に往復走査させるとともに、前記主走査方向と略直交する副走査方向に前記記録媒体と前記記録ヘッドとを相対的に移動させ、前記往復走査とも色材に染料を含む染料系インクを吐出した後に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出させることを特徴とする。
本発明によれば、顔料系インクと染料系インクとを用いた画像記録において、染料系インクを吐出したのちの顔料系インクを吐出するので、染料系インクと顔料系インクとの浸透速度の違いによるビーディング(混色ムラ)が回避され、好ましい画像記録が実現される。
本発明によれば、主走査方向に沿ってヘッドを走査させるとともに、副走査方向に沿ってヘッドと記録媒体を相対的に移動させながら記録素子によって記録媒体上に画像を形成するいわゆるシャトルスキャン方式において、顔料系インクと染料系インクとの記録媒体への浸透速度の違いに起因するビーディングを回避することができる。また、染料系インクに比べて記録媒体に対する浸透速度の遅い顔料系インクの浸透速度を速めることでビーディング(混色ムラ)の回避が実現される。特に、高速双方向印字を行うときに本発明の効果が発揮される。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置10の全体構成図である。図1に示すインクジェット記録装置10では、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)のカラーインクに対応した記録ヘッド12がキャリッジ14上に位置決めして着脱可能に搭載されている。キャリッジ14には、記録ヘッド12上の外部信号入力端子を介して各吐出素子(図6参照)に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
キャリッジ14は、軸方向が主走査方向と平行に設けられたガイド軸16に沿って往復移動可能に支持されている。そして、キャリッジ14は、主走査モータ18によりモータプーリ20、従動プーリ22およびタイミングベルト24等の駆動機構を介して駆動されるとともに、キャリッジ14の位置および移動が制御される。また、キャリッジ14には、遮蔽板26の位置を検出するためのホームポジションセンサ28が設けられている。このホームポジションセンサ28によって、キャリッジ14が遮蔽板26の位置を通過したときに、キャリッジ14上のホームポジションセンサ28が遮蔽版26を検出することで、キャリッジ14の位置を検出することが可能にされている。
記録用紙やプラスチックフィルム等の記録媒体30は、給紙モータ32からギアを介してピックアップローラ34を回転させることにより、オート・シート・フィーダ(ASF)36から一枚ずつ分離給紙される。続いて、分離給紙された記録媒体30は、搬送ローラ38の回転により、記録ヘッド12の吐出口面と対向する記録位置を通って副走査方向に搬送される。搬送ローラ38は、ライン・フィード(LF)モータ40の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたか否かの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、記録媒体30が紙端センサ42を通過した時点で、この紙端センサ42によって行われる。さらに、記録媒体30の後端が実際にどこに位置し、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにも紙端センサ42は使用されている。
なお、記録媒体30は、記録位置において平坦な記録面をなすように、記録媒体30の裏面がプラテン(不図示)によって支持されている。この場合、キャリッジ14に搭載された記録ヘッド12は、それらの吐出口面がキャリッジ14から下方へ突出されて、上述の2組の搬送ローラ対の間で記録媒体30と平行になるように保持されている。
記録ヘッド12は、インクを吐出する複数のノズルの並び方向が上述したキャリッジ14の走査方向(主走査方向)に対して交差する方向になるようにキャリッジ14に搭載され、これらのノズル列からインクを吐出することによって記録媒体30に対して文字や画像等の記録を行う。
記録媒体30の搬送路上には記録媒体30の種類を検出する記録媒体種検出センサ44が設けられている。この記録媒体種検出センサ44の検出結果に基づいて該インクジェット記録装置10のシステム制御系(図7参照)において記録媒体30の種類が判断される。
本例の記録媒体種検出センサ44にはCCDなどの撮像素子が適用される。記録媒体種検出センサ44により記録媒体30の表面を撮像した撮像結果に基づいて記録媒体30の種類を判断するように構成される。また、記録媒体検出センサ44にICタグなどの情報記憶体に記憶されている情報(記録媒体種情報)を読み取る読取素子を適用し、記録媒体30に取り付けられた情報記憶体から記録媒体種情報を読み取るように構成してもよい。
また、図1には図示しないが、ホームポジションにおいて記録ヘッド12のノズル面と密着してノズルを保護するとともに、パージ(予備吐出)や吸引などのメンテナンス(回復処理)時の廃インク受けとなるキャップ及びブレードが備えられている。即ち、印字終了時や印字待機時など記録ヘッド12がホームポジションに位置する場合には、記録ヘッド12のノズル面にキャップを密着させることでノズル内のインクの乾燥、増粘が防止される。また、記録ヘッド12の初期化時(イニシャライズ、リセット)や回復処理時には、記録ヘッド12はホームポジションに移動し、ノズル面にキャップを密着させた状態で記録ヘッド12のパージや吸引などの回復処理が実行され、ノズル内の劣化インクが記録ヘッド12の外部に排出される。
上述したブレードは、記録ヘッド12のノズル面に付着したインクなどの付着物を払拭除去する手段であり、ゴムなどの弾性部材、多孔質部材、不織布などの液体吸収部材が用いられる。即ち、該ブレードをノズル面に当接させながら記録ヘッド12とブレードとを相対的に移動させることで、該ノズル面に付着した付着物が除去される。なお、ブレードによりノズル面の付着物を除去する際にノズル内に付着物が混入する恐れがあるので、ブレードによる付着物の除去後には予備吐出を実行することが好ましい。
また、図1には図示しないが、記録ヘッド12にKCMYの各色インクを供給するインク供給部が設けられている。該インク供給部は、各色インクが収容されているインクタンク(インク貯蔵部)と、該インクタンクから記録ヘッド12へのインク流路となるチューブと、該インク流路の開閉を行う開閉弁と、該インク流路内の圧力を可変させるポンプ等(圧力可変手段)と、を含んで構成される。
インクタンクは、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。インクタンクにカートリッジ方式を用いてもよい。即ち、インクタンクたるインクカートリッジを記録ヘッド12へ着脱可能に構成し、該インクカートリッジ内のインクが空になるとインクカートリッジを交換して、記録ヘッド12へ供給されるインクが補充される。
〔記録ヘッドの構造の説明〕
次に、図2〜図6を用いて記録ヘッド12の構造について詳説する。図2〜図5は、記録ヘッド12のノズル面(ノズル50(50K、50C、50M、50Y)が形成される面)から見た概略図である。なお、図3〜図5において図2と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
記録ヘッド12は、KCMY各色に対応するノズル50K、50C、50M、50Yがそれぞれ主走査方向(図2中F、Rで示す方向)と略直交する副走査方向に沿って等間隔に並べられたノズル列52K、52C、52M、52Yを有する第1のノズル群52と、同様にノズル50K、50C、50M、50Yが副走査方向に並べられたノズル列54Y、54M、54C、54Kを有する第2のノズル群54と、を備えている。
この第1のノズル群52は主走査方向に沿って同図左(図2にFで示す往路方向の上流側)からノズル列52K、ノズル列52C、ノズル列52M、ノズル列52Yの順に等間隔に並べられるノズル配置を有し、第2のノズル群54は主走査方向に沿って往路方向の上流側からノズル列54Y、ノズル列54M、ノズル列54C、ノズル列54Kの順に等間隔に並べられるノズル配置を有している。
言い換えると、記録ヘッド12は各色に対応するノズル列を2列以上有し、Yインクに対応するノズル列52Y、54Yを中心として他の色に対応したノズル列が色について対称になるようなノズル配列を有している。このようなノズル配置では、往路方向の上流側からの色順と図2のRで示す復路方向の上流側からの色順が同一となる。
本例に示すインクジェット記録装置10では、Kインクにはにじみが少なく耐光性に優れた顔料系インクが用いられ、Cインク、Mインク、Yインクには発色性のよい染料系インクが用いられる。このような顔料系インクと染料系インクが混在するインクジェットシステムでは、カラー画像印字(記録)には染料系インクが用いられ、テキスト印字には顔料系インクを用いると、それぞれのインクの特性を生かした好ましい画像記録が行われる。
なお、本明細書における「画像」という用語は、写真画や絵などのいわゆる画像だけでなく、文字、記号等のテキストや線画などを含む広義な画像を示している。
図2に示すノズル配列を有する記録ヘッド12を用いて主走査方向に双方向(往復)印字を行う場合、図2にFで示す往路方向では第1のノズル群52を用いて画像記録が実行され、図2にRで示す復路方向では第2のノズル群54を用いて画像記録が実行される。即ち、第1のノズル群52は往路方向印字用のノズル群として機能し、第2のノズル列54は復路方向印字用のノズル群として機能する。該記録ヘッド12を用いた双方向印字では、往路方向印字、復路方向印字とも染料系インクのCMYインクが打滴された後に顔料系インクのKインクが打滴されるので、染料系インクと顔料系インクが混在する画像において、染料系インクと顔料系インクの浸透速度の違いによる混色ムラ(ビーディング)の発生が抑制され、好ましい画像を得ることができる。
例えば、カラー画像とKインクによるテキストが混在する画像を印字する場合、往路方向印字では、ノズル列52Y、ノズル列52M、ノズル列52CからCMYインク(CMYインクのうち少なくとも何れか1色のインク)が打滴された後に後続のノズル列52Kが駆動され、復路方向インクでは、ノズル列54Y、ノズル列54M、ノズル列54Cが駆動された後に後続のノズル列54KからKインクが打滴される。したがって、往路方向印字、復路方向印字ともにCMYインクが打滴された後にKインクが打滴される。
なお、画像データによってはKインクのみの領域が存在するがこのKインクのみの領域では、ノズル列52Y、52M、52C、54Y、54M、54CからCMYインクは打滴されず、ノズル列52K及びノズル列54K(ノズル列52K及びノズル列54Kのうち少なくとも何れか一方)からKインクのみが打滴される。
本例に示すインクジェット記録装置10に用いられるKインク(顔料系インク)は、120nmを超える粒子径を有する顔料粒子が5体積%以下となっていることを特徴としている。顔料系インクでは顔料の粒子分布の態様を表す指標として体積平均粒径がよく使われ、一般的な顔料系インクではその値が50nm〜150nm程度である。
平均粒径よりも大きいサイズの粒子がどのくらい含まれているかがより浸透に影響するので、本例では大きいサイズの粒子の存在率を問題として、粒径分布の大きい方から5体積%分(小さい方から95%累積分)の粒子径の大きさをD95と表し指標としている。
一般的な顔料系インクでは、上述したD95は130nm〜200nm程度であるが、本インクジェット記録装置10に用いられる顔料系インクは、一般的な顔料系インクよりも大きな顔料粒子が少なく小さな顔料粒子を大量に含有しており、D95を120nm以下とすることで、一般的な顔料系インクに比べて浸透速度が速くなっている。
なお、顔料粒子の粒子径とは、該顔料粒子の平面形状を略円形状としたときの直径を意味している。顔料粒子が略円形状以外の平面形状を有する場合には、その最大幅と最小幅の平均値とする。また、本発明における粒子径は公知の測定方法により測定することが可能である。その一例を挙げると、日機装(株)社製の粒度分析計UPA−EX150を使用して測定することができる。
また、カラー画像を形成する場合には、往路方向印字と復路方向印字との間で各色インクの打滴順が同じになるので、各色インクの打滴順の違いにより発生するバンド状の色味ムラも抑制される。
図2に示すノズル列配置において、Yインクに対応するノズル列52Y、54Yを共通化する態様も可能である。即ち、記録ヘッド12の主走査方向の略中央部で隣接する同色インクに対応するノズル列52Yとノズル列54Yを共通化することで、ノズル列の数及び当該ノズル列にインクを供給する共通液室(図3の符号65)の数が削減され、記録ヘッド12が小型化されるともに製造容易性の向上が見込まれる。
図2に示すノズル配置はあくまでも一例であり、各ノズル列が有するノズル数(図2には、各ノズル列が6つのノズルを有する態様を図示)は記録ヘッド12のサイズ、記録画像の解像度、印字速度によって適宜決められる。各ノズル列におけるノズル間ピッチ(副走査方向のノズル間ピッチ)や、各ノズル列間ピッチ(主走査方向のノズル間ピッチ)もまた記録ヘッド12のサイズ、記録画像の解像度、印字速度によって適宜決められる。
図3(a)には、他のノズル配置例を示す。図3(a)に示すノズル列配置では、同図左からノズル列54C、ノズル列54M、ノズル列54Y、ノズル列54K、ノズル列52K、ノズル列52Y、ノズル列52M、ノズル列52Cの順に各ノズル列が並べられている。
言い換えると、図2に示すノズル配置に対して、第1のノズル群52と第2のノズル群54が入れ替わり、更に、Kインクに対応するノズル列52K,54Kを中心として他の色に対応したノズル列が色について対称に並ぶようなノズル配列を有している。
また、第1のノズル群52のノズル列52Kと第2のノズル群54のノズル列54Kにインクを供給するための共通液室(インク供給路)65K(図3(a)に破線で図示)が共通化されている。Kインクに用いられる顔料系インクは染料系インクとは異なり色材が溶解しているわけではないために、染料系インクよりも共通液室65K内で目詰まりを起こしやすい。Kインクを打滴する2つのノズル列に対応する共通液室65Kを共通化してその流路幅を大きくすることで、共通液室65内におけるインクの目詰まりを防止することができKインクの吐出安定化が見込まれる。
このようにKインクの吐出安定性が確保されると、Kインクの吐出周波数をより高くすることが可能になり、Kインクの吐出周波数が律速となるシステムにおいて吐出周波数を高くすることが可能である。
図3(a)に示す態様では、Kインクに対応するノズル列52K、54Kが記録ヘッド12の主走査方向の略中央に配置されるので、テキスト印字などのモノクロ印字時の主走査方向の走査量(走査幅)を小さくすることができ、モノクロ印字の高速化が可能になる。データの存在する領域のみを往復走査して走査時間の短縮を図る狭幅走査では、特に大きな効果を得ることができる。
なお、カラー画像と黒インクによる画像が混在する画像記録において、画像データから黒インクのみで画像印字を行う領域を判断し、当該領域に上述した狭幅走査を適用してもよい。
なお、図3(b)に示すように、Kインクに対応するノズル列52K、54Kのノズル数を他のノズル列よりも多くする(Kインクに対応するノズル列52K、54Kのノズル列長を他のインクに対応するノズル列のノズル列長よりも長くする)と、1回の主走査でKインクを用いて印字可能な領域が大きくなり、更に、モノクロ印字の高速化に寄与する。また、Kインクに対応するノズル列52Kとノズル列54Kとを共通化する態様も可能である。
例えば、カラー画像とKインクによるテキストが混在する画像を印字する場合、往路方向印字ではノズル列52C、ノズル列52M、ノズル列52YからCMYインクが打滴された後に後続のノズル列52KからKインクが打滴され、復路方向印字ではノズル列54C、ノズル列54M、ノズル列54YからCMYインクが打滴された後に後続のノズル列54KからKインクが打滴される。したがって、往路方向印字、復路方向印字ともにCMYインクが打滴された後にKインクが打滴されるので、染料系インクと顔料系インクの浸透速度の違いによる混色ムラを抑制可能である。
また、2次色Gのドットを形成する場合、往路方向印字ではノズル列52C、ノズル列52Yの順にCインク及びYインクが打滴され、復路方向印字ではノズル列54C、ノズル列54Yの順にCインク及びYインクが打滴されるので、往路方向印字と復路方向印字との打滴順の違いによるバンド状の色味ムラも抑制される。
図4(a)には、第1のノズル群52と第2のノズル群54が副走査方向のノズル間ピッチの1/2だけ副走査方向にずらして配置される態様を示す。このようなノズル配置が適用された記録ヘッド12では、副走査方向の実質的なノズル間ピッチが1/2となり、記録ヘッド12の実質的なノズル密度が高密度化される。したがって、図2、図3の態様に比べて1回の走査で往路復路とも第1のノズル群52と第2のノズル群54の両方のノズルで画像記録することにより、カラー画像の高速画像記録が可能となる。また、往路復路とも各色の吐出順は同じであり双方向印字におけるバンド状の色味ムラが抑制される。
また、図4(b)に示すように、第1のノズル群52及び第2のノズル群54のそれぞれにKインクに対応するノズル列を2列備えてもよい。即ち、第1のノズル群52及び第2のノズル群54はそれぞれにKインクに対応する2つのノズル列52K1、52K2、54K1、54K2を有し、第1のノズル群に属するノズル列52K1とノズル列52K2とは副走査方向のノズル間ピッチの1/2だけ副走査方向にずれて配置されている。同様に、第2のノズル群に属するノズル列54K1とノズル列54K2とは副走査方向のノズル間ピッチの1/2だけ副走査方向にずれて配置されている。
図4(b)に示すノズル配置を有する記録ヘッド12を用いた双方向印字では、往路方向印字、復路方向印字とも第1のノズル群52及び第2のノズル群54の両方を用いることで、染料系インク及び顔料系インクが混在した画像記録において、同じ解像度で染料系インクの後に顔料系インクを吐出することが可能になる。
即ち、往路方向印字では第1のノズル群52が用いられ、ノズル列52Y、52M、52CからCMYインク打滴を行った後にノズル列52K1からインク打滴を行うとともに、ノズル列54C、54M、54YからCMYインク打滴を行った後にノズル列52K2からインク打滴を行うようにインク打滴が制御される。
また、復路方向印字では第2のノズル群54が用いられ、ノズル列54Y,54M,54Cからインク打滴を行った後にノズル列54K1からインク打滴を行うとともに、ノズル列52C,52M,52Yからインク打滴を行った後にノズル列54K2からインク打滴を行うようにインク打滴が制御される。
往路方向印字で2次色Gのドットを形成し、更に、その近傍にKのドットを形成する場合、第1のノズル群52ではノズル列52Y及びノズル列52CからYインク、Cインクの順にインクが打滴された後に、ノズル列52K1からKインクが打滴される。第2のノズル群54ではノズル列54C及びノズル列54YからCインク、Yインクの順に打滴された後に、ノズル列52K2からKインクが打滴される。
復路方向印字では、第1のノズル群52に属するノズル列52C及びノズル列52YからCインク、Yインクの順に打滴された後に、第2のノズル群54に属するノズル列54K2からKインクが打滴される。また、第2のノズル群54に属するノズル列54Y及びノズル列54CからYインク、Cインクの順に打滴された後に、第1のノズル群52に属するノズル列54K1からKインクが打滴される。
図4(b)に示すノズル配列を持つ記録ヘッド12では、染料系インクと顔料系インクの何れも同じ走査で同じ解像度の吐出が可能になり、第1のノズル群52及び第2のノズル群54を往路方向印字にも復路方向印字にも用いることができるので、印字効率の向上が見込まれる。
また、図5(a),(b)に示すノズル配置を適用する態様も可能である。図5(a)に示すノズル配置では、第1のノズル群52のKインクに対応するノズル列52Kと第2のノズル群54のKインクに対応するノズル列54Kを中心にして第1のノズル群52のノズル列52C、52M,52Yと、第2のノズル群54C、54M、54Yと、を色について対称になるようなノズル配置となっており、図3(a),(b)に示す態様と同様に、Kインクに対応するノズル列52K、54Kにインクを供給する共通液室65が共通化されている。
即ち、往路方向の上流側から第2のノズル群54、第1のノズル群52の順に配置され、同方向からノズル列54C、ノズル列54M、ノズル列54Y、ノズル列54K、ノズル列52K、ノズル列52Y、ノズル列52M、ノズル列52Cの順に各ノズル列が配置されている。
更に、第1のノズル群52に属するノズル列52C、52M、52Y、52Kと、第2のノズル群に属するノズル列54C、54M、54Y、54Kと、は副走査方向に副走査方向のノズル間ピッチの1/2だけずれて配置されている。
図5(b)に示すノズル配列では、更に、Kインクに対応するノズル列52K、54Kは、他の色に対応するノズル列よりもノズル数が多くなっている。
ここで、上述した図5 (a),(b)に示すノズル配置を有する記録ヘッド12における打滴制御例を説明する。
カラー画像とKインクによるテキストが混在する画像を印字する場合、往路方向印字では第1のノズル群52が用いられ、ノズル列52C、ノズル列52M、ノズル列52YからCMYインクが打滴された後に後続のノズル列52KからKインクが打滴され、復路方向印字では第2のノズル群54が用いられ、ノズル列54C、ノズル列54M、ノズル列54YからCMYインクが打滴された後に後続のノズル列54KからKインクが打滴される。したがって、往路方向印字、復路方向印字ともにCMYインクが打滴された後にKインクが打滴されるので、染料系インクと顔料系インクの浸透速度の違いによる混色ムラを抑制可能である。
また、Kインクのみでテキストなどを印字するモノクロ印字では、ノズル列52K及びノズル列54Kを用いて印字することにより、印字効率の向上が見込まれる。なお、図5(b)に示すノズル配置を用いてKインクのみの印字を行う場合には、図3(b)のノズル配置と同様に1回の主走査でKインクを用いて印字可能な領域が大きくなり、Kインクのみを用いたモノクロ印字が高速化される。
図5(a),(b)に示すノズル配置でCMYインクのみでカラー画像を記録する場合、往路方向に記録ヘッド12を走査させて2次色Gのドットを形成するには、第2のノズル群54ではノズル54YからYインクを吐出させた後にノズル54CからCインクを吐出させ、第1のノズル群52ではノズル52CからCインクを吐出させた後にノズル52YからYインクを吐出させる。
また、復路方向に記録ヘッド12を走査させて2次色Gのドットを形成するには、第2のノズル群54ではノズル54CからCインクを吐出させた後にノズル54YからYインクを吐出させ、第1のノズル群52ではノズル52YからYインクを吐出させた後にノズル52CからCインクを吐出させる。このように、往復とも第1のノズル群52及び第2の群54からインクを吐出させることで、印字効率の向上が見込まれる。
次に、図6(a),(b)を用いて記録ヘッド12のインク吐出系の構造について説明する。図6(a)は、記録ヘッド12の立体構造を示す断面図であり、図6(b)はその一部を拡大した拡大図である。
記録ヘッド12は、複数のノズル50(図2〜5参照、ノズル50K,50C,50M,50Yを総称してノズル50と記載する)を有し、ノズル50はインクが収容される圧力室62と連通し、その圧力室62の内部には電気熱変換素子64が備えられている。
電気熱変換素子64に記録信号である電気パルスを与えることにより圧力室62内部のインクに熱エネルギーを与え、その際にインクに生じる膜沸騰時の気泡圧力をインクの吐出に利用する。インク滴がノズル50から吐出されると、共通液室65から供給口(供給絞り)66を介して圧力室62へインクが充填される。
図6(a)には、図3及び図5に示すノズル52Kとノズル54Kの共通液室65を兼用した態様に相当する、隣り合う2つのノズル50に共通の共通液室65を備える態様を示した。
〔制御系の説明〕
次に、インクジェット記録装置10の制御系について説明する。図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータ制御部76、回復制御部78、プリント制御部80、画像処理部81、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、温度検出部85等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
ROM75には、システムパラメータや種々の制御プログラムが格納されている。ROM75にはEEPROMなどの書換可能な記憶媒体を適用してもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータ制御部76、回復制御部78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータや不図示の温度調節用ヒータを制御する制御信号を生成する。
モータ制御部76は、システムコントローラ72からの指示に従って、図1に示す主走査モータ18や搬送モータ40などのモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。
回復制御部78は、記録ヘッド12の回復動作を制御する制御ブロックである。システムコントローラ72の制御に基づいて、キャップ(キャップの駆動系)を動作させるキャップ駆動部90、ブレード(ブレードの駆動系)を動作させるブレード駆動部92、ノズル50からインクを吸引する吸引装置94を制御する。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データを画像処理部81へ送出する。画像処理部81は、該画像データに印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)はプリント制御部80を介してヘッドドライバ84に供給される。
画像処理部81において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して記録ヘッド12のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、画像処理部81における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるドットデータ(印字データ)に基づいて各色の記録ヘッド12の電熱変換素子64(図6参照)を駆動するための電気パルスを生成し、電熱変換素子64に生成した電気パルスを供給する。ヘッドドライバ84には記録ヘッド12の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
図1にも示した記録媒体種検出センサ44から得られた記録媒体種情報はシステムコントローラ72に送られる。システムコントローラ72は、この記録媒体種情報を所定のメモリ(記憶素子)に記憶するとともに、プリント制御部80に送出する。
温度検出部85は、インクジェット記録装置10内に設けられる温度センサを含み、該温度センサから得られた各部の温度情報をシステムコントローラ72に送出するシステムコントローラ72は、得られた温度情報に基づいてインクジェット記録装置10内の温度調節装置(ヒータや冷却ファンなど)を制御する。
〔画像記録制御の具体例〕
次に、本発明に係る画像記録制御の具体例を説明する。図8は、本発明に係る画像記録制御の流れを示すフローチャートである。図8に示す画像記録制御では、記録媒体種Mに応じたビーディングしきい値が設定され、CMYインク(染料系インク)とKインク(顔料系インク)の付与量(打滴量)からビーディング発生の有無を判断し、ビーディング発生の可能性がある場合には、印字モードを変更するように制御される。
即ち、画像記録が開始されると(ステップS10)、図7(図1)に示す記録媒体種検出センサ44から得られた記録媒体種情報に基づいて、システムコントローラ72で記録媒体種Mが判断され(図8のステップS12)、ステップS14に進む。ステップS14では、記録媒体種Mに応じたビーディングしきい値Bが設定され。
ステップS14のビーディングしきい値Bの設定は、記録媒体種ごとに予めデータテーブル化され記憶されたビーディングしきい値テーブルから当該記録媒体種に対応するビーディングしきい値を読み出す態様がある。
その後、画像データを取得し(ステップS16)、当該画像データにおける記録ヘッド12の主走査方向の主走査幅Wが設定されるととともに(ステップS18)、インク付与量が設定される(ステップS20)。なお、ステップS20で設定されるインク付与量のうち、顔料系インク(Kインク)付与量をV1、染料系インク(CMYインク)付与量をV2とする。
ステップS22では、上記ステップS18、上記ステップS20で求められた主走査幅W及びインク付与量V1、V2に基づいてビーディング判定値Aが求められる。このビーディング判定値Aは、A=α×W×β×V1×γ×V2で表される。
α、β、γは、それぞれ各種記録媒体30に対する実験から適切に設定された係数であり、図7のROM75などの記憶素子に記憶されるテーブルに格納され、ビーディング判定値Aの算出時に記録媒体30の種類に応じて該テーブルから適宜読み出される。
ステップS22で求められたビーディング判定値Aと、ステップS14で設定された記録媒体Mに応じたビーディングしきい値Bと、を比較して(ステップS24)、ビーディング判定値A<ビーディングしきい値Bであれば(YES判定)、ビーディングは発生しない(または、ビーディングが発生する可能性が低い)と判断され、通常画像記録(双方向印字)が行われる(ステップS26)。
このようにして画像記録が実行され、所定の画像データに基づく画像記録が終了するとステップS30に進み、次の画像データの有無が判断される。ステップS30において次の画像データがある場合にはステップS32に進み、記録媒体30の種類が変更されるか否かを判断する。
ステップS32において、記録媒体30の種類が変更される場合には(YES判定)、ステップS12に進み、記録媒体種の検出が行われた後にステップS14においてビーディングしきい値Bが再設定される。一方、記録媒体30の種類が変更されない場合には(NO判定)、ステップS16に進み、ビーディングしきい値Bは変更されずに画像データを取得する。
ステップS30において、次の画像データがない場合には(NO判定)、当該画像記録制御は終了される(ステップS34)。
一方、ステップS24において、非常に浸透が遅い媒体の場合には、ビーディング判定値A>ビーディングしきい値Bとなり(NO判定)、ビーディングが発生する(または、ビーディングが発生する可能性が高い)と判断され、以下の処理のうち何れかの処理が実行される。
ステップS24においてビーディングが発生すると判断される場合には、記録ヘッド12の主走査方向の走査速度を減速するか、印字待機状態に遷移するか、或いは、双方向印字から一方向印字へ切り替えるか、のうち何れかの処理が行われる。
「走査速度を減速する」処理、「待機状態にする」処理及び「双方向印字から一方向印字に切り替える」処理のうち何れの処理を選択するかは記録媒体30の種類とビーディング判定値の大きさから判断してもよいし、記録媒体30の種類等により一律に決めてもよい。
「走査速度を減速する」処理(主走査方向の走査速度を可変させる制御)の一例を挙げると、図7に示すシステムコントローラ72からモータ制御部76に速度変更指令を送り、モータ制御部76ではこの速度変更指令を受けて図1の主走査モータ18の回転速度を変更する態様がある。また、主走査方向の速度変更に対応して記録媒体30の搬送速度も変更される。これは、顔料系インクだけでなく染料系インクの浸透が遅い記録媒体30を用いる場合にも効果がある。
より浸透が遅い記録媒体30に対しては「待機状態にする」処理がより有効である。待機状態の制御例を挙げると、画像記録を中断して所定時間経過後、残りの画像記録を継続する態様がある。この態様は染料系インクと顔料系インクの何れも浸透がより遅い記録媒体30に対して効果ある。また、画像記録を中断する場合には、画像記録領域外で予備吐出を行うなど記録ヘッド12に対して回復動作を施すことで、吐出安定化制御と合わせて待機時間をより有効に活用する制御を行う態様が好ましい。
また、「双方向印字から一方向印字に切り替える」処理の制御例としては、主走査方向の打滴制御を往路のみで行い、復路は打滴を行わずに移動のみとする。その際に記録媒体30の搬送は往路走査後のみとする搬送制御に切り替える。この態様は、顔料系インクの浸透が遅い記録媒体30に有効である。
ステップS26のビーディングが発生しないと判断される通常画像記録では、記録ヘッド12を主走査方向に往復走査させる双方向印字による画像記録が実行され、カラー画像と黒が混在する画像記録においてカラー画像(ドット)の近傍に黒の画像(ドット)が存在する領域では、CMYインクが打滴された後にKインクが打滴される。
〔インクの説明〕
次に、本インクジェット記録装置10に用いられる顔料系インク(本例では、Kインク)について詳説する。本インクジェット記録装置10には、120nmを超える粒子径を有する顔料粒子が5%体積以下である顔料系インクが適用される。インク中に大きいサイズの粒子がどの程度含まれているかが浸透に影響するため、本例では、平均粒径よりも大きいサイズの粒子の存在率を問題とし、粒子分布の大きい方から5体積%分(小さい方から5体積%分)の粒子径の大きさをD95と表し指標としている。一般的な顔料系インクでは、D95は130nm〜200nm程度であるが、本インクジェット記録装置10に用いられる顔料系インクでは、一般的な顔料系インクに比べて大きな顔料粒子が少なくD95が120nm以下になっている。したがって、一般的な顔料系インクに比べて浸透速度が速くなっている。
本願出願人は、顔料系インクに含有する粒子径とビーディング及びバンド状の色味ムラとの関係を実験的に求めた。その結果を図9に示す。
この実験では、染料系インクと顔料系インクとを打滴可能な記録ヘッドを用いて、該記録ヘッドを主走査方向に往復走査させて染料系インク及び顔料系インクが混在する画像を所定の記録媒体30に記録し、その記録画像を拡大して目視し、印字品質(ビーディング発生の有無、バンド状の色味ムラの発生の有無)を確認した。
図9の「ヘッド構造」欄には、双方向印字において往復ともKCMYインクの打滴順が同じになる構造の記録ヘッドを「復路ノズルあり」とし、KCMYインクの打滴順が往路と復路で異なる構造の記録ヘッドを「復路ノズルなし」と記載した。
また、図9の「先打ちインク種」欄には、1回の主走査で染料系インク(CMYインク)、顔料系インク(Kインク)の順に打滴する場合を「染料」、顔料系インク、染料系インクの順に打滴する場合を「顔料」と記載し、「顔料系インクのD95」欄には、粒度分布測定装置UPA−EX150(日機装(株)社製)による測定で、粒度分布の体積分布表示が小さい粒子径の側から累積で95%となる粒子径値を記載した。
実験には、染料系インクとして染料5重量%、ジエチレングリコール10重量%、グリセリン10重量%、界面活性剤1重量%、残量を水として調製したものを使用し、顔料系インクとして粒径分布を測定しD95が異なるものを顔料5重量%、ジエチレングリコール10重量%、グリセリン10重量%、界面活性剤1重量%、残量を水として調製したものを使用した。
上述した「ヘッド構造」、「先打ちインク種」、「顔料系インクの粒子径」の条件を変えて、「ビーディング」及び「バンド状の色味ムラ」の観点から記録画像を4段階評価した。「バンド状ムラ」の評価に関しては、インクジェット写真用紙に対して中濃度グレーの濃度レベルを3段階に変えたベタ画像を双方向印字で印字し、印字品質を評価した。×は何れかの濃度でバンド状のムラが発生する状態、○はどの濃度レベルにおいてもバンド状のムラが発生しない状態を示している。
「ビーディング」の評価に関しては、インクジェット写真用紙に対して中濃度のグレーに黒枠線のパターン画を5段階に印字幅を変えた画像を双方向印字で印字し、印字品質を評価した。×は3〜5段階に明らかなビーディングが視認される状態を示し、△は1〜2段階に目視で確認できるビーディングがある状態を示す。また、○は目視では確認できない程度の(軽度の)ビーディングが発生している状態を示し、◎は全ての段階でビーディングが全く視認されない状態を示している。
「ビーディング」及び「バンド状の色味ムラ」の評価結果に基づいて「ムラ総合判定」を3段階に記載した。「ムラ総合判定」において◎は「ビーディング」及び「バンド状の色味ムラ」が◎或いは○の場合を示す。また、○は「ビーディング」及び「バンド状の色味ムラ」のうち少なくとも何れか一方が◎或いは○であり、他方が△の場合を示す。×は「ビーディング」及び「バンド状の色味ムラ」のうち少なくとも何れか一方が×の場合である。
図9において、本実施例1〜3は「往復ノズルあり」、「同一走査の先打ちインク種が染料系インク」、「顔料粒径分布を小さい方から累積させた95%にあたる大きさ(D95)が100nm〜120nm」の条件であり、ビーディングが発生することなく、バンド状の色味ムラも発生していない。
即ち、顔料系インクの顔料粒子のサイズが小さいほど該顔料系インクの記録媒体30への浸透性よく、120nm以下の粒子径を有する顔料粒子が95体積%以上含有していれば、顔料系インクの浸透速度によりビーディングは発生しないことが判明した。
一方、図9において、比較例1は「D95が130nm」であり、比較例2は「D95が150nm」であり、この条件ではビーディングが発生してしまう。また、比較例3のように「往路ノズルなし」の条件では、ビーディングは発生しないがバンド状の色味ムラが発生してしまう。
比較例4は「同一走査の先打ちインクが顔料系インク」であり、この条件では「D95を110nm」としてもビーディングが発生してしまう。比較例5は「復路ノズルなし」及び「同一走査の先打ちインクが顔料系インク」であり、この条件では「D95を110nm」としてもビーディング、バンド状の色味ムラとも発生してしまう。したがって、本評価実験における「復路ノズルあり」、「同一走査の先打ちインクが染料系インク」、「顔料粒径分布を小さい方から累積させた95%にあたる大きさ(D95)が120nm以下」の条件を満たす場合にビーディングが発生せず、バンド状の色味ムラも発生しない。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10では、記録ヘッド12を主走査方向に往復させる双方向印字によって、染料系インク(CMYインク)及び顔料系インク(Kインク)を用いて、カラー画像(CMYインクによる画像)とモノクロ画像(Kインクによる画像)が混在する画像を行う場合、染料系インクが打滴された後に顔料系インクが打滴されるので、染料系インクと顔料系インクとの浸透速度の違いに起因するビーディングの発生を防止することができる。また、顔料系インクに含有する120nm以上の顔料粒子が単位体積あたり5%以下とすることで、顔料系インクの浸透性が改善され、ビーディングの発生を抑制可能である。
更に、CMYインクの打滴順を往路方向印字と復路方向印字で同じにすることで、CMYインクの打滴順の違いによるバンド状の色味ムラも解消される。
本実施形態では、1つの記録ヘッド内にKCMY各色に対応するノズル列を備える態様を示したが、KCMY各色のそれぞれに対応する記録ヘッドを備え、該各色の記録ヘッドを所定の配置に並べる態様も可能である。即ち、図2に示すノズル配列に対応するヘッド配置は、往路方向上流側から第1のKヘッド、第1のCヘッド、第1のMヘッド、第1のYヘッド、第2のYヘッド、第2のMヘッド、第2のCヘッド、第2のKヘッドの順に並べるヘッド配置となる。
上記単色の記録ヘッドにおけるノズル配置の一例を図10(a),(b)に示す。図10(a)に示す記録ヘッド100は、2つの顔料系インクを吐出するノズル102、104と、1つの染料系インクを吐出するノズル106と、を有し、ノズル102,104及びノズル106は主走査方向に沿って配置され、更に、2つの顔料系インクを吐出するノズル102,104によって染料系インクを吐出するノズル106をはさむノズル配置が適用される。
図10(a)の右方向に記録ヘッド100が走査する場合には、ノズル102とノズル106からインク吐出が行われ、図10(a)の左方向に記録ヘッド100が走査する場合には、ノズル104とノズル106からインク吐出が行われる。
図10(b)に示す記録ヘッド110は、1つの顔料系インクを吐出するノズル112と、2つの染料系インクを吐出するノズル114,116と、を有し、ノズル112,114及びノズル116は主走査方向に沿って配置され、更に、2つの染料系インクを吐出するノズル114,116によって顔料系インクを吐出するノズル112をはさむノズル配置が適用される。
図10(b)の右方向に記録ヘッド110が走査する場合には、ノズル112とノズル116からインク吐出が行われ、図10(a)の左方向に記録ヘッド110が走査する場合には、ノズル112とノズル114からインク吐出が行われる。
図10(a),(b)に示す記録ヘッド100,110において、単色インクの場合にもビーディングを解消する効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1の記録ヘッドの概略平面図 図2に示すノズル配置の一態様を示す図 図2に示すノズル配置の他の態様を示す図 図2に示すノズル配置の更に他の態様を示す図 記録ヘッドの内部構造を示した構成図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 本発明に係る画像記録方法の制御の流れを示すフローチャート 顔料系インクの均粒径よりも大きいサイズの粒子の存在率による評価実験の結果を示す図 単色インクに対応する記録ヘッドのノズル配置を説明する図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12,100,110…記録ヘッド、記録媒体、44…記録媒体種検出センサ、50…ノズル、52…第1のノズル群、54…第2のノズル群、62…圧力室、65…共通液室、80…プリント制御部、102…濃度ムラ補正処理部、

Claims (13)

  1. 記録媒体上にインクを吐出させる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを所定の移動方向へ相対的に移動させる搬送手段と、
    前記記録ヘッドを前記記録媒体の前記移動方向と略直交する主走査方向に往復走査させる主走査手段と、
    を備え、
    前記記録ヘッドは、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズル及び色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが前記主走査方向に沿って配置されるとともに、前記主走査方向の往復方向とも前記染料系インクを吐出するノズルの後側に前記顔料系インクを吐出するノズルが配置され、
    前記顔料系インクに含有するインク色材は、120nm以下の粒子径を有する色材が95体積%以上であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは前記顔料系インクを吐出するノズルを複数備え、
    前記顔料系インクを吐出するノズルは、前記主走査方向に沿って配置されたノズルの両端に配置されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記顔料系インクを吐出するノズルは、前記主走査方向に沿って配置されたノズルの中央に配置されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体上にインクを吐出させる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを所定の移動方向へ相対的に移動させる搬送手段と、
    前記記録ヘッドを前記記録媒体の前記移動方向と略直交する主走査方向に往復走査させる主走査手段と、
    を備え、
    前記記録ヘッドは、前記主走査方向に沿って配置され該記録ヘッドを前記主走査方向の往路方向に走査させるときにインクを吐出させる複数のノズルを有する第1のノズル群と、前記主走査方向に沿って配置され前記記録ヘッドを前記主走査方向の復路方向に走査させるときにインクを吐出させる複数のノズルを有し前記第1のノズル群と前記主走査方向に沿って並べられる第2のノズル群を備え、
    前記第1のノズル群は、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズルの前記往路方向における後側に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが配置されるノズル配置を有し、
    前記第2のノズル群は、色材に染料を含む染料系インクを吐出するノズルの前記復路方向における後側に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出するノズルが配置されるノズル配置を有し、
    前記顔料系インクに含有するインク色材は、120nm以下の粒子径を有する色材が95体積%以上であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記染料系インクを吐出するノズルは、シアン、マゼンダ、イエローの各色インクを吐出するノズルを含み、
    前記顔料系インクを吐出するノズルは、黒インクを吐出するノズルを含むことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とはインク色について対称なノズル配置を有することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルは、前記第2のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルと隣り合う位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルに対応するインク供給路と前記第2のノズル群の顔料系インクを吐出するノズルに対応するインク供給路とは共通化されることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1のノズル群及び第2のノズル群は、同じ種類のインクを吐出する複数のノズルが副走査方向に沿って所定の間隔で並べられたノズル列を有し、
    前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とは、前記副走査方向に該副走査方向のノズル間ピッチの略1/2ずらして配置されることを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1のノズル群及び前記第2のノズル群は、前記顔料系インクを吐出する複数のノズルを前記副走査方向に沿って配置したノズル列を2列有し、
    前記顔料系インクを吐出する2列のノズル列は前記副走査方向のノズル間ピッチの略1/2ずらして配置されることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記記録媒体の種類を検出する記録媒体種検出手段と、
    記録画像の画像データに基づいて前記染料系インク及び前記顔料系インクの吐出量を判断する吐出量判断手段と、
    前記画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記主走査方向の走査幅を判断する走査幅判断手段と、
    前記染料系インクの吐出量、前記顔料系インクの吐出量及び前記走査幅に基づいて記録画像のビーディング発生の有無を判断するビーディング判断手段と、
    前記ビーディング判断手段によって記録画像にビーディングが発生すると判断されると、画像記録モードを変更するか或いは当該画像を一時中断し所定期間待機状態とするように画像記録を制御する画像記録制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至10のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記画像記録モードは、前記記録ヘッドの前記主走査方向の走査速度の変更及び前記記録ヘッドの前記主走査方向に往復走査から一方向走査への切換のうち少なくとも何れか一方を含むことを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置。
  13. 記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを前記記録媒体の幅方向と略平行な主走査方向に往復走査させるとともに、前記主走査方向と略直交する副走査方向に前記記録媒体と前記記録ヘッドとを相対的に移動させ、前記往復走査とも色材に染料を含む染料系インクを吐出した後に色材に顔料を含む顔料系インクを吐出させることを特徴とする画像記録方法。
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