JP2009108155A - 繊維状中空シリカ微粒子分散液、繊維状中空シリカ微粒子ならびに該微粒子を含有する反射防止被膜形成用組成物および反射防止被膜付基材 - Google Patents
繊維状中空シリカ微粒子分散液、繊維状中空シリカ微粒子ならびに該微粒子を含有する反射防止被膜形成用組成物および反射防止被膜付基材 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明の繊維状中空シリカ微粒子分散液は、平均粒子径が5〜500nmの範囲にあり、繊維状であり、中空構造を有する繊維状中空シリカ微粒子が分散媒に分散してなることを特徴とする。さらに、前記繊維状中空シリカ微粒子は、(a)平均粒子径が5〜500nmの範囲にあり、(b)長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にあり、(c)BET法による比表面積が5〜600m2/gの範囲にあり、(d)
屈折率が1.20〜1.40の範囲にあることが好ましい。
【選択図】なし
Description
気相法には真空蒸着法、スパッタリング法等の物理的方法と、CVD法等の化学的方法とがある。塗布法にはロールコート法、グラビアコート法、スライドコート法、スプレー法、浸漬法、スクリーン印刷法等がある。
とシリカ粒子の凝集が起こり、塗膜の機械強度が一気に低下してしまうという問題点があった。
前記中空シリカ粒子について、粒径が0.1〜300μm程度の中空シリカ粒子は公知である(例えば、特許文献3、4参照)。また、特許文献5には、珪酸アルカリ金属水溶液から活性シリカをシリカ以外の材料からなるコア上に沈殿させ、該材料を、シリカシェルを破壊させることなく除去することによって、稠密なシリカシェルからなる中空粒子を製造する方法が開示されている。
特許文献9には、無機化合物を構成成分とし、繊維状であり、かつ中空構造を持ち、その数平均長さ(L)が10〜1000μm、数平均径(D)が0.1〜30μmであり、アスペクト比(L)/(D)が5〜100、中空穴の数平均外径が該数平均径の30〜95%の範囲にあることを特徴とする繊維状中空無機化合物粒子が記載されており、該粒子の組成がシリカである場合が記載されている。繊維状中空無機化合物粒子は、その配合量に比例して徐々に被膜強度が発現するために、強度が安定した被膜が得られるばかりでなく、クラックが入りにくいことから、信頼性の高い被膜が得られる。
(a)平均粒子径が5〜500nmの範囲にあり、
(b)長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にあり、
(c)BET法による比表面積が5〜600m2/gの範囲にあり、
(d)屈折率が1.20〜1.40の範囲にある。
本発明の繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法は、
工程(I):長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にあり、酸可溶性
である無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させて、核粒子分散液を得る工程、
工程(II):前記核粒子分散液のpHを8〜13に調整する工程、
工程(III):前記核粒子の表面を、(1)シリカ、または(2)シリカおよび前記核
粒子と同じ成分を生成しうる無機酸化物で被覆する工程、
工程(IV):工程(III)の後、前記核粒子を構成する元素の一部または全部を除去し
、多孔質繊維状シリカ微粒子を得る工程、および
工程(V):前記多孔質繊維状シリカ微粒子表面を、更にシリカで被覆する工程
をこの順序で含むことを特徴とする繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法。
工程(i):長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10であり、酸可溶性である
無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させて核粒子分散液を得る工程、
工程(ii):前記核粒子分散液のpHを8〜13に調整する工程、
工程(iii):前記核粒子分散液の温度を60〜250℃に維持しながら、重合性珪素
化合物を添加することにより前記核粒子を成長させる工程、
工程(iv):酸性溶液を添加することにより、核粒子を構成する元素の一部または全部を除去し、多孔質繊維状シリカ微粒子分散液を得る工程、
工程(v):前記多孔質繊維状シリカ微粒子分散液に、更に重合性珪素化合物を添加す
る工程、および
工程(vi):前記重合性珪素化合物を含有する前記多孔質繊維状シリカ微粒子分散液を温度100℃〜270℃で熱処理する工程
をこの順序で含むことを特徴とする。
本発明の反射防止被膜形成用組成物は、前記繊維状中空シリカ微粒子、反射防止被膜形成用成分および分散媒を含有することを特徴とする。
また、該微粒子を含有する反射防止用基材は、屈折率の低い優れた反射防止用基材となる。
本発明の繊維状中空シリカ微粒子分散液は、平均粒子径が5〜500nmの範囲にあり、繊維状であり、中空構造を有する繊維状中空シリカ微粒子が、分散媒に分散してなることを特徴としている。なお、この繊維状中空シリカ微粒子分散液は、繊維状中空シリカ微粒子を分散質としたゾル状のものであり、繊維状中空シリカゾルと称することもできる。
本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子のBET法による比表面積は、通常5〜600m2/gの範囲であり、好ましくは15〜400m2/gの範囲であり、さらに好ましくは20〜250m2/gの範囲である。
本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子は、中空構造を有するため、中空構造を有さないシリカ微粒子に比べて、その屈折率が小さくなる傾向がある。一般にシリカの屈折率は、その製造方法によるが、通常1.45〜1.46の範囲にある。これに対し、本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子の屈折率は、通常1.20〜1.40の範囲となる。このことから本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子は、粒子内に空孔構造を有する繊維状中空シリカ微粒子であることがわかる。
本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子分散液に用いられる分散媒としては、通常、水または有機溶媒が用いられる。有機溶媒の例としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、アセトン、MEK、MIBKなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのエーテル類などが挙げられる。これらの有機溶媒は、単独で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。または、これらの有機溶媒と水との混合溶媒であっても構わない。なお、前記繊維状中空シリカ微粒子分散液を反射防止被膜形成用組成物に適用する場合においては、実用上、揮発性が反射防止被膜の形成に支障が生じない程度の有機溶媒を使用することが望ましい。
本発明の繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法は、工程(I):長径と短径との比
(長径/短径)が1.5〜10の範囲にあり、酸可溶性である無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させて、核粒子分散液を得る工程、工程(II):前記核粒子分散液のpHを8〜13に調整する工程、工程(III):前記核粒子の表面を、(1)シリカ、ま
たは(2)シリカおよび前記核粒子と同じ成分を生成しうる無機酸化物で被覆する工程、工程(IV):工程(III)の後、前記核粒子を構成する元素の一部または全部を除去し、
多孔質繊維状シリカ微粒子を得る工程、および工程(V):前記多孔質繊維状シリカ微粒
子表面を、更にシリカで被覆する工程をこの順序で含むことを特徴とする。
本発明に係る繊維状中空シリカ微粒子分散液の分散質である繊維状中空シリカ微粒子の長径/短径比は、概ね原料として使用する無機酸化物微粒子の長径/短径比と同等となるため、繊維状中空シリカ微粒子分散液の適用用途に応じて、原料として使用する無機酸化物微粒子の長径/短径比を選定することが望ましい。一般に、繊維状中空シリカ微粒子の長径/短径比が大きいほど、その様な繊維状中空シリカ微粒子は、造膜性が優れる傾向にある。
前記無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させる方法にとしては、ホモジナイザーを使用する方法など、公知の方法が適用される。
ない場合がある。前記固形分濃度が50質量%を超える場合は、良好な分散状態とすることが容易ではない。
まず、酸性アルミナゾルの安定化剤である酸が陰イオン交換体により除去され、アルミナの等電点(pH7〜9)を通過する際、アルミナ微粒子は凝集する。アルカリ側では、アルミナとアルカリ成分とが反応してアルミニウム塩を生成する。このアルミニウム塩のアルミン酸イオンが陰イオン交換体により除去されてアルカリ成分が再生される。このアルカリ成分とアルミナとの反応が繰り返され、アルミナ微粒子は解膠されてコロイド粒子(微粒子)になる。
本発明の繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法は、pH調整を終えた前記核粒子分散液に、温度60〜250℃で、重合性珪素化合物を添加することにより核粒子を成長させる工程を含む。
度が250℃を超える場合、重合性珪素化合物同士の反応が進行し易くなる傾向がある。
これらの珪素化合物のうち、珪酸液(または酸性珪酸液)、アルカリ珪酸塩水溶液(珪酸ナトリウム水溶液または珪酸カリウム水溶液)またはテトラエトキシシランなどが特に好ましい。
前記重合性珪素化合物の使用量は、前記核粒子100質量部に対して、通常0.1〜45質量部の範囲であり、好ましくは3〜43質量部の範囲であり、さらに好ましくは5〜35質量部の範囲である。0.1質量部未満では、脱アルミナの際に粒子が崩壊し、目的とする低屈折率粒子が得られない。45質量部を超える場合は、脱アルミナ処理を行っても、粒子に占めるシリカ層の割合が多く、空隙の割合が過少になるため、粒子の屈折率が過大になるため、反射防止効果が低下する場合がある。
核粒子を構成する元素の一部または全部を除去する方法としては、該核粒子分散液に鉱酸や有機酸を添加することによって、核粒子を構成する元素の一部または全部を溶解除去する方法、あるいは、該核粒子分散液と陽イオン交換樹脂とを接触させてイオン交換により除去する方法を例示することができる。
50質量%を超えると、核粒子を構成する元素の所望量を少ない回数で除去し難くなる傾向がある。一般にシリカ以外の酸に可溶な無機酸化物微粒子は、酸の添加により溶解し、除去することができる。これに対し、シリカの場合は、酸に対する溶解度が低いために、例えば、酸添加により、低分子量のシリカ成分が溶出した場合であっても、シリカは直ちに析出するので、結果的に、多孔質繊維状シリカ微粒子の構造が維持される。なお、核粒子を構成する元素の一部または全部を除去してなる多孔質繊維状シリカ微粒子については、多孔質構造の他に内部に中空構造を有する場合も含まれる。
前記多孔質繊維状シリカ微粒子をシリカで更に被覆することにより、多孔質構造を有するシリカ微粒子の表面が封鎖され、繊維状中空シリカ微粒子が得られる。
重合性珪素化合物の添加量は、多孔質繊維状シリカ微粒子100質量部に対して、通常0.1〜30質量部の範囲であり、好ましくは1〜20質量部の範囲であり、さらに好ましくは3〜15質量部の範囲である。重合性珪素化合物の添加時の温度は、10〜90℃の範囲が好ましい。前記重合性珪素化合物の使用量が、0.1質量部未満の場合は、多孔質繊維状シリカ微粒子表面の封鎖が不十分となり、シリカ微粒子が空洞構造を有する繊維状中空シリカ微粒子になり難い。前記重合性珪素化合物の使用量が30質量部を超える場合は、繊維状中空シリカ微粒子において、重合性珪素化合物により設けられた層の割合が相対的に高まり、空隙の占める割合が低下するため、中空構造に基づく特性、例えば、屈折率の低減などの効果が生じ難くなる。
前記熱処理温度は、通常100℃〜270℃であり、130〜240℃であることが好ましく、150〜230℃であることがさらに好ましい。
また、該分散液中に、繊維状中空シリカ微粒子および分散媒以外に不純物として、Al、Na、Clが残存していても構わない。
が好ましい。また、このオルガノゾルは、使用に際して適宜希釈して、あるいはさらに濃縮して用いることができる。
本発明の反射防止被膜形成用組成物は、前記繊維状中空シリカ微粒子、反射防止被膜形成用成分および分散媒を含有することを特徴としている。
前記反射防止被膜形成用組成物に使用される溶媒としては、いずれも容易に揮発し、得られる反射防止被膜に悪影響を及ぼすことがなければ特に制限されない。具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、アセトン、MEK、MIBKなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのエーテル類などが挙げられる。これらの有機溶媒は、単独で、あるいは2種以上を混合して用いられる。
反射防止被膜形成用組成物を樹脂基材上またはハードコート層上に塗布する方法として
は、特に制限されるものではなく、ディップ法、スプレー法、スピナー法またはロールコート法などの周知の方法が挙げられる。塗布後、乾燥すれば反射防止被膜を形成できる。
低屈折率成分である繊維状中空シリカ微粒子の含有量が、90質量%を越えると反射防止被膜の強度や、ハードコート層等の基材との密着性が不足して実用性に欠けることがある。20質量%未満では、膜の屈折率が大きくなり、反射率が高くなり、実用的でない。
反射防止被膜の厚さが50nm未満の場合は、膜の強度、反射防止性能等が劣ることがある。反射防止被膜の厚さが300nmを越えると、膜にクラックが発生したり、このため膜の強度が低下したり、また膜が厚すぎて反射防止性能が不充分となることがある。
が不充分となることがある。屈折率が1.28未満の反射防止被膜は得ることは容易では
ない。
本発明に係る反射防止被膜付基材は、樹脂基材上に反射防止被膜が形成されてなる反射防止被膜付基材であって、該反射防止被膜が、前記繊維状中空シリカ微粒子と反射防止被膜形成用成分を含有することを特徴とする。また、本発明に係る反射防止被膜は、前記樹脂基材上にハードコート層を介して、前記反射防止被膜が設けられてなる反射防止被膜付基材であってもよい。
ここで無機物粒子としては、SiO2、Al2O3、TiO2、ZrO2等の酸化物の粒子、SiO2・Al2O3、SiO2・ZrO2等の複合酸化物の粒子、さらに表面を樹脂で被覆し
た酸化物の粒子、複合酸化物の粒子、金、銀、白金などの金属コロイド粒子、カーボンブラック、黒鉛などの炭素材料の粒子、フッ化マグネシウム、フッ化アルミニウムナトリウムなどの無機化合物の粒子などが用いられる。
iO2・ZrO2等のシリカ系粒子は、真球状の粒子が得られやすく、ハードコート層と基
材との密着性に優れたハードコート層を形成することができるため好適である。
機物粒子の平均粒子径(Dp)と形成されるハードコート層の厚さ(Th)との比(Dp/
Th)が、通常0.2〜1.0の範囲にあり、好ましくは0.5〜0.98の範囲にある。
する。前記屈折率差が0.2を超えると、可視光の散乱が顕著になる傾向があり、ハード
コート層や、最終的に得られる反射防止被膜の透明性が低下することがある。
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
実施例及び比較例における測定方法または分析方法については、以下の通りである。
[1]画像解析法による長径と短径との比の測定
透過型電子顕微鏡(株式会社日立製作所製、H−800)により、試料シリカゾルを倍率25万倍で写真撮影して写真投影図を得た。該写真投影図において、50個の粒子を任意に選び、各粒子の最大径(DL)および、これと直交する径(DS)を測定した。DLを長径、DSを短径とし、長径と短径との比(DL/DS)を算出した。それらの平均値を試料の長径と短径との比とした。
試料を0.58質量%アンモニア水にて希釈し、pH11、シリカ濃度0.1質量%に調整し、下記の粒度分布測定装置を用いて平均粒子径を測定した。
型番 NICOMP 380、製造元 PARTICLE SIZING SYSTEMS Co.Ltd,、測定原理:動的光散乱法(ホモダイン/粒度分布)、光源:5mW
He−Ne レーザー(標準)、検出器:フォトカウント用光電子増倍管、コーリレーター:32bitデジタルオートコーリレーター(DSP搭載)、測定セル:四面透過型角セル(ディスポーザブル)、温度制御方式:ペルチエ素子(コンピュータ制御)、設定範囲:5℃〜80℃、測定粒度分布範囲:1nm〜5μm、測定対象:コロイド粒子。
(1)試料(ゾル)をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させた。
(2)分散媒を蒸発させた試料を120℃で乾燥し、粉末とした。
(3)屈折率が既知の標準屈折率液を2,3滴ガラス基板上に滴下し、これにシリカ粒子
を混合し、混合液を得た。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折率液で行い、前記混合液が透明になったときの標準屈折率液の屈折率をシリカ粒子の屈折率とした。
シリカゾル50mlをHNO3でpH3.5に調整し、1−プロパノール40mlを加
え、110℃で16時間乾燥した。この乾燥した固形分を、乳鉢で粉砕し、マッフル炉で500℃、1時間焼成し、測定用試料とした。この測定用試料を用いて、窒素吸着法(BET法)によりシリカゾルの比表面積を測定した。
測定装置には、比表面積測定装置(ユアサアイオニクス製、型番マルチソーブ12)を用いた。
以下、BET法による比表面積測定について具体的に説明する。
シリカゾルの平均粒子径(D1)は、下記(1)式から算定した。
D:平均粒子径(nm)
ρ:試料の密度(g/cm3)
SA1:比表面積(m2/g)
なお、以下の実施例及び比較例における平均粒子径は、特に説明のない限り前記[2]動的光散乱法により測定された値を意味する。
酸性アルミナ微粒子分散液(製品名カタロイド(登録商標)AS−3、触媒化成工業株式会社製、繊維状、平均粒子径200nm、比表面積200m2/g、長径/短径比=5
.0、酢酸含有量0.3質量%、pH4.0、アルミナ固形分7質量%)
〔シリカ被覆〕
前記原料1の酸性アルミナ微粒子分散液1710gと純水540gとを室温で撹拌しながら、1質量%水酸化ナトリウム水溶液60gを加えた。その後、強塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化成製、DAIAION、SA−20A)600ccを徐々に添加し、20時間撹拌を続けた。攪拌後、イオン交換樹脂を取り除き、安定なアルカリ性アルミナ微粒子分散液(pH10.0)2100gを調製した。
前記シリカ被覆アルミナ微粒子分散液2400gに、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)100gを滴下して、pH1.0に調整することにより、脱アルミニウム処理を行った。次いで、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)10Lと純水5Lを加えながら、pH3になるまで限外濾過を行い、溶解したアルミニウム塩を分離した。
アルミナを除去した後のシリカ微粒子分散液800gを固形分5質量%まで濃縮した。その後、該分散液80gに、アンモニア水溶液(濃度15質量%)30gとメタノール50gとを加えて、固形分濃度2.5質量%まで希釈した。次に攪拌機付き装置保温槽で、80℃まで加温し、シリカ換算濃度5質量%のテトラエチルオルソシリケート溶液(メタノール溶媒)6gを16時間かけて添加した。
得られた繊維状中空シリカ微粒子分散液に関する分析結果を表1に示す。
市販の酸化アルミニウム粉末(比表面積:110m2/g、粉末の平均粒子径:0.6
μm、主結晶形:δ形、塩酸含有量(HClとして換算した値):0.4質量%)100gと純水400gとを混合し、室温で撹拌しながら、これに強酸性陽イオン交換樹脂(三菱化成製、DAIAION、SK−1B)400ccを徐々に添加し、20時間撹拌を続けた後、イオン交換樹脂を取り除き、酸性アルミナ微粒子分散液500gを得た。このアルミナ微粒子分散液中に分散したアルミナ微粒子の平均粒子径は50nmであり、長径/短径比は5.0であった。このアルミナ微粒子分散液を濃縮し、固形分として20質量%の酸性アルミナ微粒子分散液とした。
合成例1で得られた酸性アルミナ微粒子分散液(固形分濃度20質量%)200gと純水180gとを室温で撹拌しながら、これに1質量%水酸化ナトリウム20gを加え、強塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化成製、DAIAION、SA−20A)200ccを徐々に添加し、20時間撹拌を続けた後、イオン交換樹脂を取り除き、安定なアルカリ性アルミナ微粒子分散液(pH10.1)360gを得た。
前記シリカ被覆アルミナ微粒子を水で希釈し、固形分濃度5%とした分散液800gに、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)100gを滴下して、pH1.0に調整することにより、脱アルミニウム処理を行った。次いで、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)10Lと純水5Lを加えながら、pH3になるまで限外濾過を行い、溶解したアルミニウム塩を分離した。
アルミナを除去した後のシリカ微粒子分散液800gを固形分5質量%まで濃縮した。
その後、該分散液80gに、アンモニア水溶液(濃度15質量%)30gとメタノール50gとを加えて、固形分濃度2.5質量%まで希釈した。次に攪拌機付き装置保温槽で、80℃まで加温し、シリカ換算濃度5質量%のテトラエチルオルソシリケート溶液(メタノール溶媒)6gを16時間かけて添加した。
合成例1と同様な方法で調製した酸性アルミナ微粒子分散液(固形分濃度:20質量%、平均粒子径:50nm、長径/短径比:5.0)1000gと純水2950gと1質量%水酸化カリウム50gとを加え、更に50℃で撹拌しながら、これに強塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化成製、DAIAION、SA−10A)1000ccを徐々に添加し、20時間撹拌を行った。続いて、室温まで冷却した後、イオン交換樹脂を取り除き、アルカリ性アルミナ微粒子分散液(pH10.7)3600gを得た。このアルカリ性アルミナ微粒子分散液に珪酸ナトリウム水溶液(シリカ濃度:5質量%)20gを加えた後、80℃に加温して5質量%珪酸液1200gを10時間かけて添加し、実施例1と同様に処理して、固形分20質量%のシリカ被覆アルミナ微粒子分散液1050gを得た。このシリカ被覆アルミナ微粒子分散液に分散したシリカ被覆アルミナ微粒子の平均粒子径は55nmであった。
前記シリカ被覆アルミナ微粒子分散液800gに、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)100gを滴下して、pH1.0に調整することにより、脱アルミニウム処理を行った。次いで、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)10Lと純水5Lを加えながら、pH3になるまで限外濾過を行い、溶解したアルミニウム塩を分離した。
アルミナを除去した後のシリカ微粒子分散液800gを固形分5質量%まで濃縮した。その後、該分散液80gに、アンモニア水溶液(濃度15質量%)30gとメタノール50gとを加えて、固形分濃度2.5質量%まで希釈した。次に攪拌機付き装置保温槽で、80℃まで加温し、シリカ換算濃度5質量%のテトラエチルオルソシリケート溶液(メタノール溶媒)6gを16時間かけて添加した。
市販の酸性アルミナ微粒子分散液(触媒化成工業製、固形分濃度:10質量%、平均粒子径:20nm、長径/短径比:5.0、結晶形:擬ベーマイト型)2000gと純水5990gとを室温で撹拌しながら、これに1質量%水酸化ナトリウム10gを加えた後、強塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化成製、DAIAION、SA−30A)2000ccを徐々に添加し、20時間撹拌を行った後、イオン交換樹脂を取り除き、アルカリ性アルミナ微粒子分散液(pH10.5)7200gを得た。このアルミナ微粒子分散液に珪酸ナトリウム水溶液(シリカ濃度:5質量%)30.3gを加えた後、98℃に加温して5質量%珪酸液1600gを10時間かけて添加した後、実施例1と同様に処理して、酸化物として10質量%のシリカ被覆アルミナ微粒子分散液1002gを得た。このシリカ被覆アルミナ微粒子分散液に分散したシリカ被覆アルミナ微粒子の平均粒子径は22nmであった。
前記シリカ被覆アルミナ微粒子分散液800gに、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)100gを滴下して、pH1.0に調整することにより、脱アルミニウム処理を行った。次いで、濃塩酸水溶液(濃度35.5質量%)10Lと純水5Lを加えながら、pH3になるまで限外濾過を行い、溶解したアルミニウム塩を分離した。
アルミナを除去した後のシリカ微粒子分散液800gを固形分5質量%まで濃縮した。その後、該分散液80gに、アンモニア水溶液(濃度15質量%)30gとメタノール50gとを加えて、固形分濃度2.5質量%まで希釈した。次に攪拌機付き装置保温槽で、80℃まで加温し、シリカ換算濃度5質量%のテトラエチルオルソシリケート溶液(メタノール溶媒)6gを16時間かけて添加した。
ブタノール混合溶液(イソプロパノール/ブタノール混合比=1/1(wt/wt))とを混合し、固形分濃度4重量%(繊維状中空シリカ微粒子100質量部に対して、紫外線硬化樹脂100質量部配合)の反射防止被膜形成用組成物を調製した。
実施例4で調製した中空シリカ微粒子分散液(固形分濃度20質量%、平均粒子径20nm)と紫外線硬化樹脂(大日本インキ社製ユニデック 17−824)を2%含むイソ
プロパノール/ブタノール混合溶液(イソプロパノール/ブタノール混合比=1/1(wt/wt))とを混合し、固形分濃度4重量%(繊維状中空シリカ微粒子100質量部に対して、紫外線硬化樹脂100質量部配合)の反射防止被膜形成用組成物を調製した。
被膜付基材の波長550nmにおける反射率を分光光度計(日本分光社製)で測定したところ、反射率は2.5%、鉛筆硬度はFであった。
Claims (9)
- 平均粒子径が5〜500nmの範囲にあり、繊維状であり、中空構造を有する繊維状中空シリカ微粒子が分散媒に分散してなることを特徴とする繊維状中空シリカ微粒子分散液。
- 前記繊維状中空シリカ微粒子が、下記(a)、(b)、(c)および(d)の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の繊維状中空シリカ微粒子分散液;
(a)平均粒子径が5〜500nmの範囲にある、
(b)長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にある、
(c)BET法による比表面積が5〜600m2/gの範囲にある、
(d)屈折率が1.20〜1.40の範囲にある。 - 下記(a)、(b)、(c)および(d)の条件を満たすことを特徴とする繊維状中空シリカ微粒子;
(a)平均粒子径が5〜500nmの範囲にある、
(b)長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にある、
(c)BET法による比表面積が5〜600m2/gの範囲にある、
(d)屈折率が1.20〜1.40の範囲にある。 - 工程(I):長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10の範囲にあり、酸可溶性
である無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させて、核粒子分散液を得る工程、
工程(II):前記核粒子分散液のpHを8〜13に調整する工程、
工程(III):前記核粒子の表面を、(1)シリカ、または(2)シリカおよび前記核
粒子と同じ成分を生成しうる無機酸化物で被覆する工程、
工程(IV):工程(III)の後、前記核粒子を構成する元素の一部または全部を除去し
、多孔質繊維状シリカ微粒子を得る工程、および
工程(V):前記多孔質繊維状シリカ微粒子表面を、更にシリカで被覆する工程
をこの順序で含むことを特徴とする繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法。 - 工程(i):長径と短径との比(長径/短径)が1.5〜10であり、酸可溶性である
無機酸化物微粒子を核粒子として分散媒に分散させて核粒子分散液を得る工程、
工程(ii):前記核粒子分散液のpHを8〜13に調整する工程、
工程(iii):前記核粒子分散液の温度を60〜250℃に維持しながら、重合性珪素
化合物を添加することにより前記核粒子を成長させる工程、
工程(iv):酸性溶液を添加することにより、核粒子を構成する元素の一部または全部を除去し、多孔質繊維状シリカ微粒子分散液を得る工程、
工程(v):前記多孔質繊維状シリカ微粒子分散液に、更に重合性珪素化合物を添加す
る工程、および
工程(vi):前記重合性珪素化合物を含有する前記多孔質繊維状シリカ微粒子分散液を温度100℃〜270℃で熱処理する工程
をこの順序で含むことを特徴とする繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法。 - 前記酸可溶性の無機酸化物微粒子が、繊維状アルミナ微粒子、繊維状酸化カルシウム微粒子および繊維状酸化鉄微粒子からなる群より選択される微粒子であることを特徴とする請求項5に記載の繊維状中空シリカ微粒子分散液の製造方法。
- 請求項3に記載の繊維状中空シリカ微粒子、反射防止被膜形成用成分および分散媒を含有することを特徴とする反射防止被膜形成用組成物。
- 樹脂基材上に反射防止被膜が形成されてなる反射防止被膜付基材であって、該反射防止被膜が、請求項3に記載の繊維状中空シリカ微粒子と反射防止被膜形成用成分を含有することを特徴とする反射防止被膜付基材。
- 樹脂基材上にハードコート層を介して、前記反射防止被膜が設けられていることを特徴とする請求項8記載の反射防止被膜付基材。
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