JP2014508565A - 改善された無針注射器 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、無針注射器、無針注射器の信頼性および製造性を改善するための技術、ならびに高用量を送達することができる無針注射器に関する。
多くの患者は注射針を嫌っているか、注射針恐怖症にかかっているか、注射針に基づく医療注射の自己投与に恐怖心がある。多くの患者および/または医療提供者には、複雑な説明書を理解できないか、理解したくないこと、針刺し傷および交差汚染の危険を含めて他の苦労がある。治療遵守の徹底が問題になることがある。さらに、患者が、注射を自己投与する訓練を受ける必要がある場合があるが、一部の適応症の場合、患者が自己投与する注射の回数がほんのわずかしかないことが問題である。さらに、注射針および注射器は一般的に充填される必要があり、一部の製剤の場合では、乾燥薬物が再構成を必要とし、この再構成が自己投与をさらに複雑にし、遵守を低下させる。これらの問題は、多くの場合、家庭の場における、自己治療または家族などの比較的に訓練されていない介護者による治療のいずれかの治療の可能性を除外する。家庭で投与できないと高額の治療費、治療の遅延、遵守の低下、快適さの低下、および院内感染への潜在的な曝露につながることがある。
(a)カートリッジと接続されるように適合された前方部分を有するハウジング;
(b)カートリッジが接続された時に第1の位置から前方部分に向かって動いて自由ピストンにぶつかり、自由ピストンを液体出口に向けて動かし続け、これによって、ある用量の液体がカートリッジ中の液体出口を通って吐き出されるように、前記ハウジングの中に、前方部分の内側に取り付けられた衝撃部材;
(c)保存および取扱い中に衝撃部材の動きを阻止するための、前記衝撃部材と係合する前記ハウジング内の要素であって、駆動の際に衝撃部材が動くのを可能にする、要素;
(d)注射オリフィスをカバーして、オリフィスを清潔にし、薬物製剤の無菌性を確実にする、キャップ;
(e)装置が時期尚早に駆動しないのを確実にする、安全機構;および
(f)前記安全機構のためのアクチュエータであって、オリフィスキャップを取り外す動作によって装置が誤って起動しないようにするために、オリフィスキャップが取り外された後しか使用者は接触できない、前記安全機構のためのアクチュエータ;または
(f)装置が誤って起動しないように、キャップを取り外す動作を能動的に妨げる特徴を安全機構が備える、前記安全機構のためのアクチュエータ
を備える。
本発明の製剤および方法を説明する前に、本発明は記載した特別な製剤および方法に限定されず、そのようなものとして、当然、変動する可能性があることを理解すべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるので、本明細書で使用した専門用語は特別な態様を説明することを目的としたものにすぎず、制限するものではないことも理解すべきである。
活性薬学的成分、API、活性原薬、医用薬剤など:
薬学的に活性があり、望ましい効果のために送達される薬学的製剤の成分。
機構またはシステムを動かすための、または制御するための機械装置。アクチュエータの一例は、送達のために自動注入装置を準備するために患者が使用するレバーである。
ファン・デル・ワールス力または化学結合によって結合された、連結分子の形成。
ある期間にわたる送達薬物の血漿中濃度の曲線下面積、すなわち積分。
ばね特徴を有し、圧縮された時に力を保存する複数の円錐台形型ワッシャーから作られた、無針注射のための動力源。この名前は、発明者であるジュリアンF.ベルヴィル(Jullian F. Belleville)に由来する。
体内で化学的に分解または劣化して非毒性成分を形成することができること。デポーの分解速度は、薬物放出速度と同じかまたは異なるものとすることができる。
(化学プロセスとは対照的に)生物プロセスによって作り出された医薬製品。例には、ワクチン、血液および血液成分、アレルギー誘発物質、体細胞、遺伝子療法、組織、幹細胞、免疫グロブリン、および組換え治療用タンパク質が含まれる。生物製剤は、ヒト、動物、植物、または微生物などの天然源から単離されてもよく、バイオテクノロジー方法によって産生されてもよい。
大気中に通常見られる圧力で無色無臭の気体。CO2は無針注射器の動力源としてよく用いられる。CO2には、加圧された密封封止容器に入れて市販できるという利点がある。これらの容器に入っているCO2は液化されており、従って、容器が空の状態になった時に比較的一定の圧力(70°Fで約853PSI)を維持する。CO2の欠点は、温度と共に圧力が比較的大きく変化することである。
液体でもよく、製剤の溶媒として作用してもよい、または製剤が懸濁される、製剤の非活性部分。有用な担体は活性薬学的成分と有害に相互作用せず、注射、具体的には無針注射による送達を可能にする特性を有する。注射のための好ましい担体には、水、食塩水、およびその混合物が含まれる。適切な製剤を作り出すように処方することができ、活性薬学的成分にもヒト組織にも悪影響を及ぼさなければ、他の担体を使用することができる。
粘度の異なる測定値、単に異なる単位ではない。センチポアズは粘度の動的測定値であるのに対して、センチストークは粘度の運動学的測定値である。センチストークおよびセンチポアズからs.i.単位への変換は下記で示される:
1cS=0.0001m2/s 1cP=0.001Ns/m2。
1℃あたりの材料のサイズのわずかな変化(ΔL/L)。
2つの材料間の垂直力および2つの材料間の摩擦力を比例して関係づける定数。一般的に、摩擦は、接触面積などの他の要因に依存しないと考えられる。静止摩擦係数は、静止時の2つの材料間の摩擦力を特徴付ける。この力は、一般的に、相対的運動を開始するのに必要とされるものである。運動摩擦係数は、互いに対して運動している2つの材料間の摩擦力を特徴付ける。一般的に、静止摩擦係数は運動摩擦係数より大きい。
薬物製剤の無菌性を維持し、薬物製剤の汚染の可能性を無くすように設計された薬物容器。水性製剤を含有する容器閉鎖システムの場合、製剤の濃度が製品貯蔵寿命にわたって容易に評価できるほど変化しないように、容器閉鎖システムは十分に低い水蒸気透過率も有さなければならない。好ましい材料は、保存中に製剤を汚染しないように十分に少ない、浸出可能な材料を有する。容器閉鎖のための好ましい材料には、ガラス、より好ましくはホウケイ酸ガラス、またはフッ化材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が含まれる。
容器閉鎖システムが保存中に無菌性を維持し、汚染の可能性を無くし、担体の消失を最小限にする能力。
本発明のIVIVCの予測力を検証するために用いられた対象が400人の治験。
製剤用量の大部分が無針注射器から送達される間の一定した、またはゆっくりと変化する製剤圧力(図2を参照されたい)。本発明の好ましい態様において、望ましい注射は皮下注射である。一般的に、これは、送達される注射剤が通る穴が形成される、前の高圧段階(「穿刺段階」を参照されたい)を必要とする。
長期間にわたって一定して活性化合物を放出する、薬理学的薬剤の注射、通常、皮下注射、静脈内注射、または筋肉内注射。デポー注射は、ある特定の形の薬物、例えば、デカン酸塩またはデカン酸エステルとして利用できることがある。デポー注射の例には、Depo Proveraおよびデカン酸ハロペリドールが含まれる。デポーは体内の一カ所に局在してもよいが、常に体内の一カ所に局在しているとは限らない。
現在、Zogenix社によって製造されている、1回使用の、予め充填された、使い捨ての無針注射器。カートリッジには、対象に注射される液体が予め充填されている。カートリッジは、液体出口、および液体と接触している自由ピストンを有する。この注射器は、圧縮ガスばねによって駆り立てられ、装置が駆動されるまで一時的に拘束される衝撃部材を備えるエナージャイザーを備える。衝撃部材は、ばねの力によって第1の方向に動いて、最初に自由ピストンにぶつかり、次いで、ピストンを第1の方向に動かし続けて、ある用量の液体を液体出口に通して放出する。ばねは内蔵のエネルギーストア(energy store)を提供し、高エネルギー状態から低エネルギー状態に動くが、その逆はできないように適合されている。エナージャイザーは、装置が皮膚に押しつけられた時にだけ装置を駆動する、従って、注射を開始するトリガー手段を備えてもよい。DoseProの要素および変形物は米国特許第5,891,086号(‘086)に記載されており、さらなる説明、改善、および変形は、参照により本明細書に組み入れられる、US6620135、US6554818、US6415631、US6409032、US6280410、US6258059、US6251091、US6216493、US6179583、US6174304、US6149625、US6135979、US5957886、US5891086、およびUS5480381において見られる。
注射のためにエネルギーを供給し、装置を起動し、送達中の適切な圧力プロファイルを確かなものにする自動注入装置の機械部分。エナージャイザーは、送達前に設けなければならない安全機構を備えてもよい。一部の先行技術では、この部分はアクチュエータと呼ばれることに注意のこと。しかしながら、ここでは、本発明者らは、例えば、安全機構アクチュエータとの混同を避けるために、この部分をエナージャイザーと呼ぶ。
混合物が、活性薬物の効果的な送達に必要な適切な物理的特徴を得るように活性原薬に加えられる、担体を含む任意の物質。
無針注射事象後に皮膚に残された注射剤の量の尺度。FPWを測定するために、注射されなかった材料を濾紙に吸い取り、試料を秤量し、風袋を差し引く。血液が試料中に見られれば、このことに注意する。血液はFPWの過大評価を引き起こすので、一般的に、結果は用いられない。VASを補正するためにFPWを使用することができる。VASの定義および実施例1を参照されたい。
注射することができる任意の液体、固体、または他の状態の物体。好ましい製剤は、溶液、ナノ懸濁液を含む懸濁液、エマルジョン、ポリマー、およびゲルを含むが、それらに限定されない液体製剤である。製剤には、注射に適した賦形剤を含有し、1種類または複数の種類の活性薬学的成分を含有する製剤が含まれるが、それらに限定されない。
土台に平行な面によって先端部が切断されている円錐の形状を有すること。皿ばねを参照されたい
閉じ込められたガスの漏出を通さない、無針注射の動力源として用いられる加圧ガス用の容器。一般的に、密封封止容器は深絞り亜鉛メッキ鋼から形成され、加圧ガス、例えば、窒素、または液化ガス、例えば、二酸化炭素もしくは亜酸化窒素を含有する。密封封止容器は、ソーダ水またはホイップクリームなどの調製食品のために食品サービス産業において用いられることが多いが、エアゾール吸入(US6,981,660を参照されたい)または無針注射(us3.10.US6607510を参照されたい)などの分野において医療用途にも供される。通常、これらの容器には、加圧内容物を利用できるようにするために穴を開けるように設計された特徴がある。
物質(抗原)が免疫応答を誘発する能力。非凝集分子が免疫原性でない時でも、凝集した生物製剤薬物が免疫原性になる場合がある。
製剤の圧力スパイクを作り出すために用いられる、衝撃部材(ラムを参照されたい)とピストンとのギャップの幅。無針送達事象の間、衝撃部材は、例えば、圧縮ガスまたは別のエネルギー源によって、ギャップの端から端まで駆り立てられる。ここで、衝撃部材はギャップの端から端まで移動する時に、エネルギー源によってなされた仕事を統合し、衝突時に、このエネルギーを製剤に送達して、初期圧力スパイクを作り出す。「穿刺段階」も参照されたい。
部分的な生物もしくは死んだ生物またはインビトロ実験とは対照的に、生物全体を用いた実験。インビボ研究には動物試験およびヒト臨床試験が含まれる。インビボ試験は、結果が臨床結果をインビトロ実験より予測し得るのでインビトロ試験より好ましいことが多い。
生物(インビボを参照されたい)ではないが、管理された環境、例えば、試験管または他の研究室実験器具の中での処置。インビトロ試験は、コスト、ならびにヒトおよび/または動物対象に対する危険性が低いためにインビボ試験より好ましいことが多い。
インビトロ測定値、設計パラメータなどに基づいてインビボ性能を予測するモデル、好ましくは、数学モデル。予測IVIVCは、高価な、かつ潜在的に危険なヒト臨床試験または動物臨床試験を必要とすることなくインビボ測定値の予測値を可能にする。IVIVCは、好ましくは、薬物、薬物送達技術、または他の医療機器技術の様々な構成を用いた、いくつかの臨床試験、好ましくはヒト試験のメタアナリシスに基づく。この議論のために、IVIVCは、注射器設計パラメータおよび性能のベンチ測定値に基づいて無針注射器のインビボ注射性能を予測するモデルを意味するとみなすことができる。
模擬薬物送達事象の間に液体噴流が当たった時にトランスデューサーにかかる力を測定する実験器具。これらのデータを用いると、ある期間にわたる製剤圧力を計算することができる。噴流試験はひずみゲージ試験と同時に行われることが多い。
皮下針を用いることなく皮下注射、筋肉内注射、または皮内注射を送達する薬物送達システム。注射は、皮膚、皮下組織、または筋肉に望ましい深さまで入り込むのに十分な速度で、少なくとも1つの高速液体噴流を作り出すことによって達成される。無針注射システムには、Zogenix Corporationにより製造されたDosePro(登録商標)システム、Bioject Medical Technologies, Incorporatedにより製造されたBioject(登録商標)2000、Iject、またはVitaject装置、Antaresにより製造されたMediject VISIONおよびMediject VALEO装置、Visionary Medicalにより製造されたPenJet装置、Crossjectにより製造されたCrossJect装置、Biovalveにより製造されたMiniJect装置、Caretek Medicalにより製造されたImplaject装置、AlgoRxにより製造されたPowderJect装置、National Medical Productsにより製造されたJ-tip装置、Activa Systemsにより製造されたAdvantaJet、Injex-Equidyneにより製造されたInjex30装置、およびMedical House Productsにより製造されたMhi-500装置が含まれるが、それらに限定されない。
エネルギー源からの力によって、オリフィスから液体製剤を排出して無針注射を実現する無針注射器の構成要素。好ましい態様において、無針注射器には製剤が予め充填され、次いで、ピストンは容器閉鎖システムの薬物接触面になる。特に好ましい態様において、ピストンは、衝撃部材からのエネルギーを製剤に伝えて圧力スパイクを作り出すというさらなる機能を有する。「穿刺段階」を参照されたい。好ましくは、ピストンはPTFEからなる。
テトラフルオロエチレンの合成フルオロポリマー。PTFEはDuPontの商標名であるTeflonによって最も知られている。PTFEは、完全に炭素およびフッ素からなる高分子量フルオロカーボン固体である。PTFEは、固体に対して最も低い摩擦係数の1つを有する。PTFEはまた、多くの薬物製剤のための許容可能な薬物接触面であることも示されている。
有害な状態または医学的障害の発生または発症を阻止するために用いられる薬物の投与。
皮膚の中に入って、または皮膚を通って望ましい深さまで穿孔するのに十分なエネルギーを有する噴流を作り出す、無針注射器の中の製剤圧力の初期スパイク(図12、図13、および図15を参照されたい)。本発明の好ましい態様において、注射は皮下注射である。効率的な再現性のある皮下注射を実現するために、噴流は、皮下組織まで穿孔するのに十分なエネルギーがあることが重要である。しかしながら、注射が、痛みを伴う筋肉内注射になる前に穴の形成を止めるために、製剤の大部分が低圧で送達されることが次に重要である。
圧力に曝露された時に、前方に、空気間隙(「衝撃ギャップ」を参照されたい)の端から端まで駆り立てられた後に、薬物送達ピストンにぶつかる構成要素。ラムが衝撃ギャップを横断した時に膨張ガスによってなされる仕事は本質的に全て、ラムがピストンにぶつかった時に製剤に送達され、皮膚に、望ましい深さ、例えば、皮下組織まで穴を作り出す圧力スパイク(「穿刺段階」を参照されたい)を作り出す。次いで、加圧ガスはラムおよびピストンを前方に動かし、製剤を穴に通して望ましい組織の中に送達する。
曲げられた、圧縮された、または引き伸ばされた後に元の形または位置に戻ること。
水密度に対する化合物密度の割合。
無針注射器の加圧ガス動力源の圧力がガスブロッキング構成要素を前方に駆り立てるが、ガスブロッキング構成要素の動きがさらなる装置要素によって阻害される、バルブ。さらなる装置構成要素が取り外された時に、好ましくは、無針注射器が患者の皮膚に押しつけられた時、さらなる装置構成要素の相対的運動のために、さらなる装置構成要素が取り外された時に、ガスブロッキング構成要素が前方に動かされて、加圧ガスが薬物送達機構に流入するのを可能にするガス出口が露出し、それによって薬物が送達される。1つの態様である「平衡スプールバルブ」では、ガスブロッキング構成要素の基端および末端は動力源圧力に曝露され、異なる面積の表面を加圧ガスに曝露する。これによって、駆動力は調整され、場合によっては、ガスブロッキング構成要素の動きをブロックする、さらなる装置構成要素上での摩擦力が最適化および/または最小化される。
注射器内で医用薬剤を推進させて、患者の皮膚の中に入れ、皮膚を通過し、体内に入れることに使用するためのエネルギーを保存することができる機構。エネルギーストアによって供給される力は変位量に比例する。この機構は機械式でもよく、例えば、圧縮可能な金属構成要素、例えば、コイルばねまたは皿ばねスタックでもよい。好ましくは、機構は、エネルギーが保存されており、放出されるとガスが膨張する圧縮ガスばねである。
高弾性率または低圧縮率を有すること。この場合、衝撃エネルギーを効果的に媒体に通して伝えることができる材料。
インビトロ送達事象中に製剤圧力を測定する方法。ひずみゲージは製剤容器に取り付けられ、製剤圧力について較正され、次いで、ある期間にわたって製剤の圧力プロファイルを測定するのに用いられる。ひずみゲージ試験は一般的に噴流試験と並行して行われる。
主に、緩い結合組織および脂肪の小葉からなる、皮膚の真皮のすぐ下にある組織層。皮下組織は皮下注射の標的である。
観察に基づいて0〜4のスケールで無針注射をスコアリングする半定量法。0、1、または2とスコアリングされた注射は失敗と呼ばれるのに対して(以下の「ウェットインジェクション(wet injection)」を参照されたい)、3または4は成功した注射である。注射スコアは以下の通り定義される:
0=注射剤は100%はね返され、表皮に穴さえない。
1=表皮に穴があるが、注射剤の浸透があったとしても、ごくわずかである。
2=注射剤の一部の浸透(約5%〜<90%)
3=注射剤の約90%〜<95%の浸透
4=注射剤の約95%の浸透
注射剤の10%超が皮下組織に入り込まない、失敗した無針注射。関連する定義は、視覚評価スコア(VAS)が3未満の注射である。
本発明は、信頼性、安全性、および製造性を改善する、予め充填された無針注射器に対する改善に関する。
・装置が皮膚に押しつけられた時に最小の許容可能な起動力を維持する
・駆動時に正しい皮膚の伸びを維持する
・起動可能状態に装置を設定した後であるが、送達前の誤った起動を避ける
・駆動時の皮膚からの注射オリフィス27の跳ね返りを抑える
を含む、非常に多くの利点がある。
実施例1では、図1に示した、および前記のシステムの重要なエナージャイザー特徴を有する実験プロトタイプに対して試験を行った。プロトタイプの外観図を図11aに示した。装置を皮膚に押しつけることによって起動の効果を模倣するために、スプール1117を解放するための単純なカラー1150を設ける。製剤カプセル1106はスチールから製作され、1mLの液体製剤1128を閉じ込め、直径0.41mmの注射オリフィス1127を備えた。ガスシリンダー1120を、ガス供給源接続1151を介して60バールまで加圧した。ラム1112をシヤーピン1152によって所定の位置に保持した。プロトタイプの操作を図11cに示した。カラー1150は上に摺動し、スプール1117を解放し、スプール1117は図11cに見られるように左側に移動する。これによって、加圧ガスはガスシリンダー1120から流入してガス入口1123を通り、スプール1117によって空になった領域を通り、ガス出口1122から出る。これによって、加圧ガスはラムヘッド1114を介してラム1112に力を加える。この力は、シヤーピン1152を破壊して、ラムを解放してピストン1108にぶつけ、その後に、液体製剤1128を動かして注射オリフィス1127に通すのに十分な力であった。液体製剤1128の圧力プロファイル対時間を図12aに示した。これは、0.5mLの製剤体積を有する‘086に記載のタイプのシステムのシステムの類似データを表す図12bと比較することができる。図12aに示したように、穿刺段階の圧力スパイクは望ましい圧力スパイクより低い(図12bを参照されたい)。しかしながら、穿刺段階の圧力スパイクは、衝撃ギャップを増やすことによって高めることができる。送達段階中の圧力は‘086システムに匹敵し、製剤体積が2倍であるので予想と一致して、送達時間は約2倍である。
実施例2では、実施例1に記載のように実験用器具を用いて試験を行ったが、‘086装置において用いられたものと同一の0.5mLガラス製剤カプセルを使用した。この試験の結果を図13に示した。この試験の結果は、実施例1において見られる穿刺段階圧力の同じ低下があったが、‘086装置からの結果(図12b)に極めて匹敵することが分かる。
実施例3では、図4に示した、および前記のデュアルガスシリンダーを模倣するように設計された実験用プロトタイプ(外観図については図14aを参照されたい)に対して試験を行った。2圧力は、ガスシリンダー中心領域1435に第1の圧力P1を充填し、次いで、ガスシリンダー周辺領域1438に第2のさらに低い圧力P2を充填することによって達成された。ラッチ1453を用いて、ラム1414(明確に示すために、ラムシールは省かれていることに注意のこと)は所定の位置に保持した。製剤カプセル1406はスチールから製作され、体積1mLの液体製剤1428を閉じ込め、直径0.4mmの注射オリフィス1427を備えた。ガスシリンダー中心領域1435には、200MPaの圧力P1まで充填した。ガスシリンダー周辺領域1438には180MPaの圧力P2まで充填した。図14cに示したように、ラッチ1453が右側に押された時に、ラム1414は放出され、ガスシリンダー中心領域1435の加圧ガスの力によって衝撃ギャップ1443の端から端まで加速され、その後に、ピストン1408にぶつかって、穿刺段階の圧力スパイクが作り出される。次いで、図14dに示したように、ラム1414およびピストン1408は、ガスシリンダー中心領域1435およびガスシリンダー周辺領域1438のガスの組み合わされた圧力の力によって下向きに駆り立てられ続け、液体製剤1428を注射オリフィス1427に通して、送達段階が作り出される。図15は、製剤圧力対時間の測定の結果を示し、0.5mLの薬物製剤体積を有する‘086に記載のタイプの装置を用いてなされた類似の測定の結果を表す図12bと比較することができる。図14に見られるように、2圧力ガスシリンダーを有するシステムは、‘086システムとほぼ同一の穿刺段階圧力を実現し、従って、同様の皮下注射結果を実現するはずである。予想されたように薬物製剤体積が2倍であるため、送達段階の持続期間は‘086システムと比較してデュアル圧力システムの約2倍であった。しかしながら、2圧力システムの送達段階中の圧力はほぼ一定であり、これとは対照に、‘086システムは送達段階中の圧力の著しい減少を示した。図12bを1mL送達に外挿すると、送達の終わりには圧力がほぼゼロになることが示唆されるであろう。
Claims (50)
- 加圧ガスシリンダー;
保存中にガスシリンダーを加圧状態に維持する保存シールを備えるスプール;
加圧ガスをチャンバーに放出する形でスプールを解放するための手段;
放出された加圧ガスによって前方に駆り立てられるような形でチャンバー内に摺動可能に配置されたラム;および
薬物送達オリフィスと流体連通した液体薬物製剤を保持する薬物容器
を備え、放出された加圧ガスによってラムは強制的に動かされて、液体製剤は薬物送達オリフィスを通って送達される、無針注射器。 - ガスがチャンバー内に放出された後に、加圧ガスの消失に抵抗して密閉する、さらなるシールを、スプールがさらに備える、請求項1記載の無針注射器。
- スプールを解放する前にスプールの動きをブロックする可動体によって、加圧ガスがスプールを第1の位置に保持するようにスプールが構成されている、請求項2記載の無針注射器。
- スプールを解放するための手段が可動体を動かし、それによって、スプールの端が凹部に曝露され、スプールが、加圧ガスによって加えられた力によって凹部の中まで動かされる、請求項3記載の無針注射器。
- 薬物送達オリフィスを表面に押しつける動作によって可動体が動かされる、請求項4記載の無針注射器。
- 表面が、ヒト皮膚上の望ましい注射部位である、請求項5記載の無針注射器。
- スプールを解放した時に、液体薬物製剤を薬物送達オリフィスから注射部位でヒト皮膚を通るように押し出し、皮下注射が起こるように注射器が構成されている、請求項6記載の無針注射器。
- スプールを解放する前に、ラムが空気間隙によってピストン構成要素から空気ギャップによって分離され、
ピストン構成要素が液体薬物製剤と接触し、
ピストン構成要素が薬物容器の中の液体薬物を密閉する、
請求項7記載の無針注射器。 - 薬物送達オリフィスをカバーするキャップをさらに備える、請求項8記載の無針注射器。
- スプールを解放する前にキャップを取り外さなければならない、請求項9記載の無針注射器。
- キャップが、
まわして取る;
折り取る;
カチッと鳴らして取る;および
引っ張って取る
より選択される動作によって取り外される、請求項10記載の無針注射器。 - キャップが第1のセットのねじ山を含み、キャップをまわして取ることによって取り外される、請求項11記載の無針注射器。
- キャップが、キャップを取り外す動作によって装置が誤って起動しないように保証する、さらなる特徴を備える、請求項12記載の無針注射器。
- 注射器を実質的に密封するケースであって、スプールを解放するのに必要な動きの方向とは反対の方向に薬物送達オリフィスを偏らせるように働く機構を備える、ケースをさらに備える、請求項13記載の無針注射器。
- スプールを解放する前に、キャップを取り外すことによって、アクチュエータによる駆動を必要とする安全機構が露出する、請求項9記載の無針注射器。
- アクチュエータがレバーを含み、かつレバーが、キャップの取り外しの前にキャップによって捕捉された先端部を含む、請求項15記載の無針注射器。
- 薬物送達オリフィスが表面に押しつけられた時に可動体が動くのを止めるブロッキング要素を安全機構が備え、さらに、アクチュエータを介して安全機構が駆動されるとブロッキング要素が取り外される、請求項16記載の無針注射器。
- スプールを解放することによって、加圧ガスがラムをピストンの方に動かし、次いで、ラムがピストンにぶつかって、液体薬物製剤圧力の初期スパイクが引き起こされる、請求項8記載の無針注射器。
- スプールが解放された時に、加圧ガスに曝露される断面積を特徴とするラムヘッドをラムが備える、請求項18記載の無針注射器。
- 皮膚下にある皮下領域の中に穴を形成する形で、圧力の初期スパイクがオリフィスから液体薬物製剤を噴出するように、ラムヘッドの面積、加圧ガスの圧力、薬物送達オリフィスの面積、およびピストン構成要素からラムを分離する空気ギャップの長さが選択される、請求項19記載の無針注射器。
- スプールを解放する前にラムを所定の位置に保持し、スプールを解放する際にラムを解放する保持要素によって、装置の保存中にギャップの長さが維持される、請求項20記載の無針注射器。
- 保持要素が、
剪断すること;
変形させること;
ラムと保持要素との間の摩擦に打ち勝つこと;
アクチュエータにより駆動されること;および
それらの組み合わせ
より選択される機構によってラムを解放する、請求項21記載の無針注射器。 - 薬物容器が、薬物送達オリフィスを備える単一の構成要素である、請求項8記載の無針注射器。
- 前記容器がホウケイ酸ガラスを含む、請求項23記載の無針注射器。
- 薬物送達容器が、薬物送達オリフィスを備えるノズル構成要素、および別個のホウケイ酸ガラス構成要素を備え、ホウケイ酸ガラスが円形チューブであり;
該ノズル構成要素が、保存中に製剤の漏出が起こらないほど十分に強固にガラス構成要素に保持され;
さらに、注射器が起動された時に、該ノズル構成要素が、製剤の漏出が起こらないほど十分に強固にガラス構成要素に保持される、
請求項5記載の無針注射器。 - キャップが、薬物送達オリフィスにあるいかなる開口部も密閉するエラストマーシーリング要素を備える、請求項12記載の無針注射器。
- キャップがまわされて装置にはめられた時に、さも無ければ発生するであろう、ひずみを無くし、エラストマーシーリング要素からの付随する漏出を無くす回転要素をキャップがさらに備える、請求項26記載の無針注射器。
- 前記容器に0.6mL以上の液体薬物製剤が予め充填されている、請求項1記載の無針注射器。
- 前記容器に0.9mL〜約1.6mLの液体薬物製剤が予め充填されている、請求項1記載の無針注射器。
- 約1.0mlの液体薬物製剤が予め充填されている、請求項1記載の無針注射器。
- 前記さらなる特徴が第2のセットのねじ山を含む、請求項14記載の無針注射器。
- 第1のセットのねじ山が対応するセットのねじ山と係合し、該対応するセットのねじ山が、
薬物容器の一部である;
薬物容器に取り付けられている;
薬物容器に対して一定の距離で強固に保持された無針注射器の構成要素に取り付けられている
より選択される特性を特徴とする、請求項31記載の無針注射器。 - 前記機構が、第2のセットのねじ山と係合するねじ山のセットである、請求項32記載の無針注射器。
- 液体薬物製剤を含有する薬物カプセル;
液体薬物製剤に通じている、容器中のオリフィス;
第1の圧力で第1の加圧ガスを含有する第1のガスリザーバ;
薬物投与部材と接触し、薬物投与部材を前方に駆り立てる第1の加圧ガスであって、薬物投与部材の動きがトリガー機構によって妨げられる、第1の加圧ガス;
第2の圧力で第2の加圧ガスを含有する第2のガスリザーバ
を備え、
該投与部材は該トリガー機構によって解放されるまで、該第2の加圧ガスによって前方に駆り立てられない、無針注射器。 - 前記第1の圧力が前記第2の圧力より大きい、請求項34記載の無針注射器。
- 第1のガスリザーバが投与部材と軸方向に揃えられ、かつ第2のガスリザーバが該投与部材から半径方向にずらされている、請求項35記載の無針注射器。
- 薬物投与部材がトリガー機構によって解放された後に前方に移動して、第2の加圧ガスが薬物投与部材を前方に駆り立てるのを可能にするガス流路が露出するように注射器が構成されている、請求項35記載の無針注射器。
- ガス流路が第1の加圧ガスを第2の加圧ガスにさらに曝露し、その後に、混合された第1の加圧ガスおよび第2の加圧ガスによって投与部材が前方に駆り立てられる、請求項37記載の無針注射器。
- 薬物投与部材が液体薬物製剤と接触している、請求項38記載の無針注射器。
- 薬物投与部材が液体薬物製剤と接触せず、
投与部材がピストン構成要素と接触し、該ピストン構成要素が液体薬物製剤と接触する、請求項38記載の無針注射器。 - 皮内注射;
皮下注射;および
筋肉内注射
より選択される注射を生じるように、第1の圧力、第2の圧力、ガス流路を露出するために投与部材が移動しなければならない距離、投与部材とピストン構成要素との間の距離、および少なくとも1つのオリフィスの面積が選択される、請求項38記載の無針注射器。 - トリガー機構が少なくとも1つのボールベアリングを備える、請求項38記載の無針注射器。
- 液体薬物を含有する薬物カプセル;
オリフィス;
エネルギー源;
ボールベアリングを備えるトリガー機構
を備え、該トリガー機構が無針注射器を起動し、該エネルギー源が該液体薬物の大半を、少なくとも1つの該オリフィスを通るように押し出す、無針注射器。 - エネルギー源がばねを含む、請求項43記載の無針注射器。
- ばねが、
機械式コイルばね;
皿ばねスタック(Belleville washer stack);および
圧縮ガスばね
より選択される、請求項44記載の無針注射器。 - ばねによって前方に駆り立てられる薬物投与部材をさらに備え、該薬物投与部材が凹部をさらに備え、可動性構成要素によって少なくとも1つのボールベアリングが凹部の中に保持される、請求項45記載の無針注射器。
- 可動性構成要素が動かされた時に、ボールベアリングがもはや凹部の中に保持されていない、請求項46記載の無針注射器。
- 凹部がカム面を備え、投与部材を前方に駆り立てるばねにより、カム面が、投与構成要素から離れるようにボールベアリングを駆り立てる、請求項47記載の無針注射器。
- 可動性構成要素が動かされた時に、ボールベアリングが投与部材から離れ、それによって、投与部材がばねに駆り立てられて動くのが可能になり、それによって装置が起動する、請求項48記載の無針注射器。
- 少なくとも1つのオリフィスを表面に押しつけることによって可動性構成要素が動かされる、請求項49記載の無針注射器。
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