JP2016216145A - エレベーター制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機の熱負荷も抑制可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】運転判定部10は、乗車率の関数であって、かご4の釣合錘5の重さとかご4の重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数に、乗車率計測部9で計測された乗車率を適用して第1閾値を決定する。そして、運転判定部10は、温度推定部8で推定された温度が第1閾値を超えた場合に、運転制御部7に実施させる運転を、第1運転から、第1運転よりも熱負荷が低い第2運転に変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、かごの走行を制御可能なエレベーター制御装置に関する。
巻上機の熱負荷が一定量を超えた場合に、エレベーターの緊急停止などを自動的に行なう技術が提案されている。例えば特許文献1では、温度検出器により温度を監視し、温度がある閾値を超えた場合には、走行パターンを変更することにより加速度を下げてかごを走行させることで、エレベーターの負荷を低減する技術が提案されている。
また、例えば特許文献2では、過負荷状態を検出した場合に、最高速度や、加速度を制限する代わりにかごの最大積載量を通常時の最大積載量よりも低減してかご内の乗客数を制限することで、エレベーターの負荷を軽減する技術が提案されている。
特開2002−3091号公報 特開2010−143692号公報
以上のようなエレベーター制御装置は、温度がある閾値を超過した場合に、速度の低減、加速度の低減、または、最大積載量の低減を実施することで、巻上機の熱負荷を軽減している。しかしながら、速度の低減、加速度の低減、最大積載量の低減を実施すると、移動時間及び待ち時間が増加し、利用者の利便性が低下する問題点があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、利用者の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機の熱負荷も抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係るエレベーター制御装置は、かごを上下方向に走行させる巻上機へ出力する出力電流値を制御することで、前記かごの走行を制御する運転制御部と、前記巻上機への前記出力電流値に基づいて、前記巻上機の温度を推定する温度推定部と、前記かご内の乗車率を計測する乗車率計測部と、前記乗車率の関数であって、前記かごの釣合錘の重さと前記かごの重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数に、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率を適用して第1閾値を決定し、前記温度推定部で推定された前記温度が前記第1閾値を超えた場合に、前記運転制御部に実施させる運転を、第1運転から、前記第1運転よりも熱負荷が低い第2運転に変更する運転判定部とを備える。
本発明によれば、乗車率の関数であって、かごの釣合錘の重さとかごの重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数に、乗車率計測部で計測された乗車率を適用して第1閾値を決定し、温度推定部で推定された温度が第1閾値を超えた場合に、運転制御部に実施させる運転を、第1運転から、第1運転よりも熱負荷が低い第2運転に変更する。これにより、利用者の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機の熱負荷も抑制することができる。
実施の形態1に係るエレベーターシステムの全体構成を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の時間に対する速度変化の一例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の時間に対する速度変化の一例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の時間に対する速度変化の一例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の時間に対する速度変化の一例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る第1閾値の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例に係るエレベーター制御装置の時間に対する速度変化の一例を示す図である。 実施の形態2に係るエレベーター制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るエレベーター制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るエレベーター制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るエレベーター制御装置の動作を示すフローチャートである。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベーター制御装置を備えるエレベーターシステムの全体構成を示す図である。図1のエレベーターシステムは、エレベーター制御装置1と、巻上機2と、乗場呼び登録装置3と、かご4と、釣合錘5と、秤装置6とを備えている。なお、かご4は、ロープを介して釣合錘5と接続されるとともに、別のロープを介して位置が固定された秤装置6と接続されている。また、エレベーター制御装置1は、信号線を介して巻上機2、乗場呼び登録装置3及び秤装置6と接続されている。
エレベーター制御装置1は、巻上機2へ出力する出力電流値を適切に制御することで巻上機2の回転を制御する。巻上機2の回転に応じて、つるべ式に互いに連結されたかご4及び釣合錘5は上下方向に走行するように構成されている。乗場呼び登録装置3は、各階の乗場に設置され、乗客から呼び登録を受け付けてエレベーター制御装置1へ出力する。秤装置6はかご内に乗車している人や物の重さを計測し、エレベーター制御装置1へ出力する。
図2は本実施の形態1に係るエレベーター制御装置1の構成を示すブロック図である。図2のエレベーター制御装置1は、運転制御部7と、温度推定部8と、乗車率計測部9と、熱負荷低減運転判定部10とを備えている。なお、運転制御部7、温度推定部8、乗車率計測部9、及び、熱負荷低減運転判定部10(これらをまとめて「運転制御部7等」と以下記す)は、例えば、図示しないシステムLSI(Large Scale Integration)などに含まれるCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが、記憶装置等に記憶されたプログラムを実行することにより、当該プロセッサの機能として実現される。
ただし、運転制御部7等は、これに限ったものではなく、例えば、複数のプロセッサが連携して実現されてもよい。また、ソフトウェアプログラムに従って動作する運転制御部7等に代えて、当該動作をハードウェアの電気回路で実現する信号処理回路により実現された運転制御部7等が適用されてもよい。ソフトウェアの運転制御部7等と、ハードウェアの運転制御部7等とを合わせた概念として、「部」という語に代えて「処理回路」という語を用いることもできる。
運転制御部7は、巻上機2へ出力する出力電流値101を制御することで、巻上機2の回転を制御し、かご4の走行(かご4の運行)を制御する。
温度推定部8は、運転制御部7から出力された出力電流値101に基づいて、巻上機2の温度102を推定する。例えば、温度推定部8は、時刻tにおける巻上機2の温度T(t)と、時刻tにおける運転制御部7からの出力電流値I(t)との関係を示す次式(1)の微分方程式を解くことによって、巻上機2の温度T(t)を推定することができる。ただし、τは熱時定数、Kは係数である。温度推定部8は、推定した巻上機2の温度102を、熱負荷低減運転判定部10へ出力する。
Figure 2016216145
乗車率計測部9は、かご4内の乗車率を計測する。例えば、乗車率計測部9は、かご4内の乗車率を、秤装置6から出力される重さに基づいて計測する。ただしこれに限ったものではなく、例えば、乗場呼び登録装置3が、個人ごとに行先階(目的階)を含む呼び登録を受け付け、乗車率計測部9が、乗場呼び登録装置3から取得した呼び登録の情報に基づいてかご4内の乗車率を計測(推定)してもよい。乗車率計測部9は、計測した乗車率をかご内乗車率103として熱負荷低減運転判定部10へ出力する。
運転判定部である熱負荷低減運転判定部10は、乗車率計測部9から出力されたかご内乗車率103に基づいて第1閾値を決定する。ここで、本実施の形態1では後述するように、かご内乗車率103をxとするxの関数であって、かご4の釣合錘5の重さとかご4の重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数f(x)が規定されている。熱負荷低減運転判定部10は、第1関数f(x)に、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103を適用して第1閾値を決定する。
また、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から出力された巻上機2の温度102と、上述の第1閾値とを比較する。そして、熱負荷低減運転判定部10は、巻上機2の温度102が第1閾値を超えた場合に、運転制御部7に実施させる運転を、第1運転から、第1運転よりも熱負荷が低い第2運転に変更する。本実施の形態1では、第1運転は、通常の運転であるとし、第2運転は、かご4の速度、加速度及び減速度のうち少なくともいずれか1つが通常の運転よりも低減される熱負荷低減運転であるものとする。なお、減速度の低減とは、減速度の絶対値の低減を意味するものとする。
図3は、通常の運転が行われた場合の、起動から停止までの一走行あたりのかご4の速度の時間変化を示す図である。
図4は、熱負荷低減運転としてかご4の速度の低減が行われた場合の、起動から停止までの一走行あたりのかご4の速度の時間変化を示す図である。図4のように、速度を低減する熱負荷低減運転(実線)を実施した場合、通常の運転(破線)に比べて、加速走行時間及び減速走行時間を短縮することができる。
図5は、熱負荷低減運転としてかご4の加速度の低減が行われた場合の、起動から停止までの一走行あたりのかご4の速度の時間変化を示す図である。図5のように、加速度を低減する熱負荷低減運転(実線)を実施した場合、通常の運転(破線)に比べて、加速走行中における速度を緩やかに上昇させることができる。
図6は、熱負荷低減運転としてかご4の減速度の低減が行われた場合の、起動から停止までの一走行あたりのかご4の速度の時間変化を示す図である。図6のように、減速度を低減する熱負荷低減運転(実線)を実施した場合、通常の運転(破線)に比べて、減速走行中における速度を緩やかに下降させることができる。
ここで、一般的に、一定速度での走行中に比べ、加速走行中や減速走行中の方が、巻上機2に高い熱負荷が加わり易い。本実施の形態1では、熱負荷低減運転判定部10は、上述のような熱負荷低減運転を運転制御部7に実施させるように構成されていることから、加速走行や減速走行による熱負荷を軽減することができ、巻上機2の温度上昇を抑制することができる。
図7は、本実施の形態1に係る熱負荷低減運転判定部10の動作を示すフローチャートである。以下、図7を用いて、熱負荷低減運転判定部10の動作について説明する。
まず、ステップS1にて、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から巻上機2の温度102を、乗車率計測部9からかご内乗車率103をそれぞれ取得する。
ステップS2にて、熱負荷低減運転判定部10は、上述の第1関数f(x)に、乗車率計測部9から取得したかご内乗車率103を適用して第1閾値Tを決定する。つまり、熱負荷低減運転判定部10は、かご内乗車率103をxに代入した場合に得られる第1関数f(x)の値を第1閾値Tとして決定する。ここで、第1関数f(x)は、例えば次式(2)のように表すことができる。ただし、kは正の係数であり、kは任意の係数である。
Figure 2016216145
なお、関数g(x)には、例えば次式(3)のような比例関数を適用することができる。
Figure 2016216145
また、関数g(x)には、例えば次式(4)のような二次以上の関数を適用することができる。ただし、nは2以上の正の整数であるものとする。
Figure 2016216145
また、関数g(x)には、例えば次式(5)のような指数関数を適用することができる。ただし、aは1より大きい任意の数であるものとする。
Figure 2016216145
また、関数g(x)には、例えば次式(6)のような対数関数を適用することができる。
Figure 2016216145
また、第1関数f(x)には、上述の式(3)〜式(6)の関数を組み合わせた関数を適用することができる。さらに、第1関数f(x)には、上述の式(3)〜式(6)の関数、または、それらを組み合わせた関数と、xの一部の範囲について次式(7)のような定数関数とを組み合わせた関数を適用することができる。ただし、βは係数である。
Figure 2016216145
さて、図1に示すようなエレベーターシステムにおいて、一般的に、かご内乗車率103が50%になるときに、かご4の重さと釣合錘5の重さが釣り合うように設計されており、これらが釣り合ったときが最も熱的な負荷が低い状態となる。このことに鑑みて本実施の形態1では、第1関数f(x)は、かご4の釣合錘5の重さとかご4の重さとが釣り合う50%で最大値をとる関数として規定されている。
このような第1関数f(x)には、例えば図8に示されるように、かご内乗車率103が代入されるxが0%から50%までの間は増加関数となり、それ以降は定数関数となる関数が適用されてもよい。また、第1関数f(x)には、例えば、かご内乗車率103が代入されるxが0%から50%までの間は増加関数となり、それ以降は減少関数となる関数が適用されてもよい。なお、ここでいう増加関数は、広義の単調増加関数であってもよいし、狭義の単調増加関数であってもよい。また、ここでいう減少関数は、広義の単調減少関数であってもよいし、狭義の単調減少関数であってもよい。
なお、ここでは、かご4の釣合錘5の重さとかご4の重さとが釣り合う第1の予め定められた値は、50%であるものとして説明した。しかし、第1の予め定められた値は、50%に限ったものではなく、例えば40%から60%までのいずれかの値、または40%から60%までの範囲が適用されてもよい。
図7に戻ってステップS3にて、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から取得した巻上機2の温度102が、ステップS2で決定した第1閾値Tを超えたか否かを判定する。超えたと判定した場合にはステップS4に進み、超えなかったと判定した場合にはステップS5に進む。
ステップS4にて、熱負荷低減運転判定部10は、熱負荷低減運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。これにより、かご4の速度、加速度及び減速度のうち少なくともいずれか1つが通常の運転よりも低減された運転が実施される。その後、ステップS1に戻る。
ステップS5にて、熱負荷低減運転判定部10は、通常の運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。これにより、通常の運転が実施される。その後、ステップS1に戻る。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係るエレベーター制御装置1によれば、乗車率の関数であって、かご4の釣合錘5の重さとかご4の重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数f(x)に、乗車率計測部9で計測された乗車率を適用して第1閾値Tを決定し、温度推定部8で推定された温度102が第1閾値Tを超えた場合に、熱負荷低減運転を運転制御部7に実施させる。したがって、かご4内の乗車率が、第1の予め定められた値を超えるまでは、かご4内の乗客が多いほど、熱負荷低減運転を実施するという判定がされにくくなる。これにより、乗客の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機2の熱負荷を低減することが可能となる。また、前述の通り、かご内乗車率が第1の予め定められた値になった場合、つまり熱的な負荷が低い状態になった場合に、第1閾値Tが最大となるので、乗客の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機2の熱負荷も抑制することができる。
<実施の形態1の変形例>
実施の形態1では、第1運転が通常の運転であり、第2運転が熱負荷低減運転であるものとして説明した。しかし第2運転が第1運転よりも熱負荷か低いのであれば、これに限ったものではない。例えば、第1運転が、かごの速度、加速度及び減速度のうち少なくともいずれか1つが通常の運転よりも増大される運転であり、第2運転が、通常の運転であってもよい。
すなわち、熱負荷低減運転判定部10は、温度102が第1閾値Tを超えた場合に、通常の運転を運転制御部7に実施させてもよい。そして、運転判定部は、温度102が第1閾値Tを超えなかった場合に、図9に示すように、かごの速度、加速度及び減速度のうち少なくともいずれか1つが通常の運転よりも増大される運転を運転制御部7に実施させてもよい。この場合には、巻上機2の熱負荷の増加を抑制しつつ、乗客の利便性を向上させることができる。
<実施の形態2>
図10は、本発明の実施の形態2に係るエレベーター制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2に係るエレベーター制御装置1のうち、上述と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図10のエレベーター制御装置1は、実施の形態1の構成(図2)に加え、走行方向判定部11を備えている。走行方向判定部11は、運転制御部7から巻上機2へ出力される出力電流値101の正負によって巻上機2の回転方向を判定し、その判定結果に基づいてかご4の走行方向105を判定する。走行方向判定部11は、例えば、電流値が正であれば、かご4の走行方向が上向きであると判定し、電流値が負であれば、かご4の走行方向が下向きであると判定する。走行方向判定部11は、判定した走行方向105を、熱負荷低減運転判定部10へ出力する。
さて、上述した実施の形態1では、熱負荷低減運転判定部10は、乗車率計測部9から取得したかご内乗車率103と、温度推定部8から取得した巻上機2の温度102とを入力とし、これら入力に基づいて、熱負荷低減運転を実施するか否かの判定を行った。
これに対して本実施の形態2では、熱負荷低減運転判定部10は、上述の入力に加えて、走行方向判定部11で判定された走行方向105も入力とし、これら入力に基づいて、熱負荷低減運転を実施するか否かの判定を行うとともに、実施する熱負荷低減運転を選択する。そして、選択した運転の実施の指令104を運転制御部7へ出力する。
具体的には、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8で推定された温度102が第1閾値Tを超えた場合に、走行方向判定部11で判定された走行方向105と、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103とに基づいて、かご4の加速度が通常の運転よりも低減された加速度低減運転(第1の熱負荷低減運転)、または、かご4の減速度が通常の運転よりも低減された減速度低減運転(第2の熱負荷低減運転)を、運転制御部7に実施させる。
図11は、本実施の形態2に係る熱負荷低減運転判定部10の動作を示すフローチャートである。以下、図11を用いて、熱負荷低減運転判定部10の動作について説明する。
まず、ステップS11にて、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から巻上機2の温度102を、乗車率計測部9からかご内乗車率103を、走行方向判定部11から走行方向105をそれぞれ取得する。
ステップS12にて、熱負荷低減運転判定部10は、実施の形態1と同様に、式(2)のような第1関数f(x)に、乗車率計測部9から取得したかご内乗車率103を適用して第1閾値Tを決定する。
ステップS13にて、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から取得した巻上機2の温度102が、ステップS2で決定した第1閾値Tを超えたか否かを判定する。超えたと判定した場合にはステップS14に進み、超えなかったと判定した場合にはステップS15に進む。
ステップS14にて、熱負荷低減運転判定部10は、走行方向判定部11で判定された走行方向105と、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103とに基づいて、加速度低減運転または減速度低減運転を運転制御部7に実施させる。
具体的には、熱負荷低減運転判定部10は、走行方向判定部11で判定された走行方向105が上向きであり、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103が上述の第1の予め定められた値(例えば50%)よりも小さければ、減速度低減運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS11に戻る。
熱負荷低減運転判定部10は、走行方向判定部11で判定された走行方向105が上向きであり、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103が上述の第1の予め定められた値(例えば50%)よりも大きければ、加速度低減運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS11に戻る。
熱負荷低減運転判定部10は、走行方向判定部11で判定された走行方向105が下向きであり、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103が上述の第1の予め定められた値(例えば50%)よりも小さければ、加速度低減運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS11に戻る。
熱負荷低減運転判定部10は、走行方向判定部11で判定された走行方向105が下向きであり、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103が上述の第1の予め定められた値(例えば50%)よりも大きければ、減速度低減運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS11に戻る。
一方、ステップS13からステップS15に進んだ場合には、熱負荷低減運転判定部10は、通常の運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS11に戻る。
<実施の形態2のまとめ>
一般的に走行方向105が上向きである場合には、かご内乗車率103が0%である場合に減速走行の熱負荷が顕著となり、かご内乗車率103が100%である場合に加速走行の熱負荷が顕著となる。これに対して、本実施の形態2によれば、走行方向105が上向きであり、かつ、かご内乗車率103が0%である場合には減速度低減運転を実施し、走行方向105が上向きであり、かつ、かご内乗車率103が100%である場合には加速度低減運転を実施することになる。したがって、乗客の利便性をできるだけ低下させることなく、巻上機2の熱負荷を低減することができる。
また、一般的に走行方向105が下向きである場合には、かご内乗車率103が0%である場合に加速走行の熱負荷が顕著となり、かご内乗車率103が100%である場合に減速走行の熱負荷が顕著となる。これに対して、本実施の形態2によれば、走行方向105が下向きであり、かつ、かご内乗車率103が0%である場合には加速度低減運転を実施し、走行方向105が下向きであり、かつ、かご内乗車率103が100%である場合には減速度低減運転を実施することになる。したがって、乗客の利便性をできるだけ低下させることなく、巻上機2の熱負荷を低減することができる。
<実施の形態3>
図12は、本発明の実施の形態3に係るエレベーター制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態3に係るエレベーター制御装置1うち、上述と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図12のエレベーター制御装置1は、実施の形態2の構成(図10)に加え、待ち乗客数計測部12を備えている。例えば、乗場呼び登録装置3が、個人ごとに行先階(目的階)を含む呼び登録を受け付け、待ち乗客数計測部12が、乗場呼び登録装置3から取得した呼び登録の情報に基づいて、かご4の到着を乗場で待っている乗客の数である待ち乗客数を計測(推定)する。そして、待ち乗客数計測部12は、計測した待ち乗客数106を、熱負荷低減運転判定部10へ出力する。
さて、上述した実施の形態2では、熱負荷低減運転判定部10は、乗車率計測部9から取得したかご内乗車率103と、温度推定部8から取得した巻上機2の温度102と、走行方向判定部11から取得したかご4の走行方向105とを入力とし、これら入力に基づいて、熱負荷低減運転を実施するか否かの判定を行うとともに、実施する熱負荷低減運転(加速度低減運転または減速度低減運転)を選択した。そして、選択した運転の実施の指令104を運転制御部7へ出力した。
これに対して本実施の形態3では、待ち乗客数106をyとするyの関数であって、広義の単調増加関数である第2関数f(y)が規定されている。熱負荷低減運転判定部10は、第2関数f(y)に、待ち乗客数計測部12で計測された待ち乗客数106を適用して第2閾値を決定する。
また、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8で推定された温度102が、第1関数f(x)のxにかご内乗車率103を代入して決定された第1閾値Tを超えるとともに、第2関数f(y)のyに待ち乗客数106を代入して決定された第2閾値Tを超えた場合に、熱負荷低減運転開始と判断する。そして、熱負荷低減運転判定部10は、熱負荷低減運転開始と判断した場合、実施の形態2と同様に、実施する熱負荷低減運転(加速度低減運転または減速度低減運転)を選択し、選択した運転の実施の指令104を運転制御部7へ出力する。
図13は、本実施の形態3に係る熱負荷低減運転判定部10の動作を示すフローチャートである。以下、図13を用いて、熱負荷低減運転判定部10の動作について説明する。
まず、ステップS21にて、熱負荷低減運転判定部10は、温度推定部8から巻上機2の温度102を、乗車率計測部9からかご内乗車率103を、走行方向判定部11から走行方向105を、待ち乗客数計測部12から待ち乗客数106をそれぞれ取得する。
ステップS22にて、熱負荷低減運転判定部10は、実施の形態1と同様に、式(2)のような第1関数f(x)に、乗車率計測部9から取得したかご内乗車率103を適用して第1閾値Tを決定する。また、熱負荷低減運転判定部10は、第1関数f(x)と同様に、第2関数f(y)に、待ち乗客数計測部12から取得した待ち乗客数106を適用して第2閾値Tを決定する。ここで、第2関数f(y)は、例えば次式(8)のように表すことができる。ただし、lは正の係数であり、lは任意の係数である。
Figure 2016216145
なお、関数g(y)には、上述の式(3)〜式(6)においてxをyに置換した関数を適用することができる。また、第2関数f(y)には、上述の式(3)〜式(6)においてxをyに置換した関数を組み合わせた関数を適用することができる。さらに、第2関数f(y)には、上述の式(3)〜式(6)のxをyに置換した関数、または、それらを組み合わせた関数と、yの一部の範囲について上述の式(7)の定数関数とを組み合わせた関数を適用することができる。
ステップS23にて、熱負荷低減運転判定部10は、巻上機2の温度102がステップS22で決定した第1閾値T及び第2閾値Tを超えるか否かを判定する。超えたと判定した場合にはステップS24に進み、超えなかったと判定した場合にはステップS25に進む。
ステップS24にて、熱負荷低減運転判定部10は、実施の形態2のステップS14と同様に、走行方向判定部11で判定された走行方向105と、乗車率計測部9で計測されたかご内乗車率103とに基づいて、加速度低減運転または減速度低減運転を運転制御部7に実施させる。その後、ステップS21に戻る。
一方、ステップS23からステップS25に進んだ場合には、熱負荷低減運転判定部10は、通常の運転を実施させる指令104を運転制御部7へ出力する。その後、ステップS21に戻る。
<実施の形態3のまとめ>
本実施の形態3では、yに対する広義の単調増加関数である第2関数f(y)を用いる。したがって、待ち乗客数が多いほど、熱負荷低減運転を実施するという判定がされにくくなる。これにより、乗客の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機2の熱負荷を低減することが可能となる。また、かご内乗車率が第2の予め定められた値になった場合、つまり熱的な負荷が非常に低い状態になった場合に、第2閾値Tが最大となるので、乗客の利便性の低下を抑制しつつ、巻上機2の熱負荷を低減することが可能となる。
<実施の形態3の変形例>
実施の形態3では、ステップS23(図13)にて、熱負荷低減運転判定部10は、巻上機2の温度102が第1閾値T及び第2閾値Tを超えるか否かの判定を行った。しかしこれに限ったものではなく、同ステップS23にて、熱負荷低減運転判定部10は、第1閾値T及び第2閾値Tに応じた第3閾値Tを次式(9)によって計算し、巻上機2の温度102が第3閾値Tを超えるか否かを判定してもよい。ただし、α、αは正の係数とする。そして、超えたと判定した場合にはステップS24に進み、超えなかったと判定した場合にはステップS25に進むように構成されてもよい。
Figure 2016216145
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 エレベーター制御装置、2 巻上機、4 かご、5 釣合錘、7 運転制御部、8 温度推定部、9 乗車率計測部、10 熱負荷低減運転判定部、11 走行方向判定部、12 待ち乗客数計測部。

Claims (7)

  1. かごを上下方向に走行させる巻上機へ出力する出力電流値を制御することで、前記かごの走行を制御する運転制御部と、
    前記巻上機への前記出力電流値に基づいて、前記巻上機の温度を推定する温度推定部と、
    前記かご内の乗車率を計測する乗車率計測部と、
    前記乗車率の関数であって、前記かごの釣合錘の重さと前記かごの重さとが釣り合う第1の予め定められた値で最大値をとる第1関数に、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率を適用して第1閾値を決定し、前記温度推定部で推定された前記温度が前記第1閾値を超えた場合に、前記運転制御部に実施させる運転を、第1運転から、前記第1運転よりも熱負荷が低い第2運転に変更する運転判定部と
    を備える、エレベーター制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記第1運転は、通常の運転を含み、
    前記第2運転は、前記かごの速度、加速度及び減速度のうち少なくともいずれか1つが前記通常の運転よりも低減される熱負荷低減運転を含む、エレベーター制御装置。
  3. 請求項2に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記かごの走行方向を判定する走行方向判定部をさらに備え、
    前記運転判定部は、
    前記温度推定部で推定された前記温度が前記第1閾値を超えた場合に、前記走行方向判定部で判定された前記走行方向と、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率とに基づいて、前記かごの加速度が前記通常の運転よりも低減された第1の前記熱負荷低減運転、または、前記かごの減速度が前記通常の運転よりも低減された第2の前記熱負荷低減運転を、前記運転制御部に実施させる、エレベーター制御装置。
  4. 請求項3に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記運転判定部は、
    前記温度推定部で推定された前記温度が前記第1閾値を超えた場合において、
    前記走行方向判定部で判定された前記走行方向が上向きであり、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率が第1の予め定められた値よりも小さければ、前記第2の熱負荷低減運転を前記運転制御部に実施させ、
    前記走行方向判定部で判定された前記走行方向が上向きであり、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率が第1の予め定められた値よりも大きければ、前記第1の熱負荷低減運転を前記運転制御部に実施させ、
    前記走行方向判定部で判定された前記走行方向が下向きであり、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率が第1の予め定められた値よりも小さければ、前記第1の熱負荷低減運転を前記運転制御部に実施させ、
    前記走行方向判定部で判定された前記走行方向が下向きであり、前記乗車率計測部で計測された前記乗車率が第1の予め定められた値よりも大きければ、前記第2の熱負荷低減運転を前記運転制御部に実施させる、エレベーター制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記第1関数は、比例関数、二次以上の関数、指数関数、対数関数、もしくはこれらを組み合わせた関数、または、これらと定数関数とを組み合わせた関数を含む、エレベーター制御装置。
  6. 請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記かごの到着を乗場で待っている乗客の数である待ち乗客数を計測する待ち乗客数計測部をさらに備え、
    前記運転判定部は、
    前記待ち乗客数の関数であって、広義の単調増加関数である第2関数に、前記待ち乗客数計測部で計測された前記待ち乗客数を適用して第2閾値を決定し、前記温度推定部で推定された前記温度が、前記第1閾値及び前記第2閾値を超えた場合、または、前記第1閾値及び前記第2閾値に応じた第3閾値を超えた場合に、前記熱負荷低減運転を前記運転制御部に実施させる、エレベーター制御装置。
  7. 請求項6に記載のエレベーター制御装置であって、
    前記第2関数は、比例関数、二次以上の関数、指数関数、対数関数、もしくはこれらを組み合わせた関数、または、これらと定数関数とを組み合わせた関数を含む、エレベーター制御装置。
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