JP2017115017A - 顔料ペースト及び塗工材 - Google Patents
顔料ペースト及び塗工材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017115017A JP2017115017A JP2015251543A JP2015251543A JP2017115017A JP 2017115017 A JP2017115017 A JP 2017115017A JP 2015251543 A JP2015251543 A JP 2015251543A JP 2015251543 A JP2015251543 A JP 2015251543A JP 2017115017 A JP2017115017 A JP 2017115017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- pigment
- solvent
- pigment paste
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
Description
しかしながら、これらの顔料ペーストは、高顔料濃度での顔料分散性、貯蔵安定性のバランスがまだ十分でない場合があった。
項1.分散樹脂(A)、顔料(B)、及び溶媒(C)を含有する顔料ペーストであって、分散樹脂(A)が、下記式(1)で示される重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を構成成分の1つとする樹脂(A1)を含有することを特徴とする顔料ペースト。
項2.樹脂(A1)が、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)、脂肪酸ビニルエステル(A1−2)、及びビニルアルコール(A1−3)を構成成分とする樹脂であって、該重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)の含有割合が、0.1〜20質量%であることを特徴とする前記項1に記載の顔料ペースト。
項3.分散樹脂(A)が、さらに重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を含まないケン化度30〜100mol%のポリビニルアルコール樹脂(A2)を含有し、樹脂(A1)及び樹脂(A2)の含有割合が、樹脂固形分質量を基準として、40/60〜90/10であることを特徴とする前記項1又は2に記載の顔料ペースト。
項4.前記項1〜3のいずれか1項に記載の顔料(B)が、導電性顔料であることを特徴とする顔料ペースト。
項5.前記項1〜3のいずれか1項に記載の顔料(B)が、アルミナ、マグネシア、シリカ、チタニア、ゼオライト、セリア、及びジルコニアから選択される1種以上の無機材料であることを特徴とする顔料ペースト。
項6.前記項4又は5に記載の顔料ペーストを含有することを特徴とする塗工材。
項7.前記項6に記載の塗工材を塗布して得られる物品。
なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含むものとして理解されるべきである。
本発明は、分散樹脂(A)、顔料(B)、及び溶媒(C)を含有する顔料ペーストであって、分散樹脂(A)が、下記式(1)で示される重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を構成単位の1つとする樹脂(A1)を含有する顔料ペーストである。
本発明の顔料ペーストで用いることができる分散樹脂(A)は、上記式(1)で示される重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を構成成分の1つとする樹脂(A1)を含有する。また、必要に応じて、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を含まないケン化度30〜100mol%のポリビニルアルコール樹脂(A2)を併用して用いることができる。
本発明の顔料ペーストで用いることができる樹脂(A1)は、前記式(1)で示される重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)とその他の重合性不飽和モノマーとを共重合して得られる樹脂である。
中でも、単結合(Xは存在しない)、炭化水素基、エステル基〔−C(=O)−O−〕、アミド基〔−C(=O)−NH−〕、アミドメチル基〔−C(=O)NH−CH2−〕から選ばれる連結鎖であることが好ましく、単結合(Xは存在しない)であることがより好ましい。
また、前記式(1)で表わされるモノマー(A1−1)中のX、R3、及びR4中の炭素原子と酸素原子の合計数が、3以上であることが好ましく、4以上であることがより好ましい。
ケン化度としては、50〜100mol%の範囲内であることが好ましく、70〜100mol%の範囲内であることがより好ましく、86〜100mol%の範囲内であることが更に好ましく、88〜99.9mol%の範囲内であることが特に好ましい。
言い換えると、少なくとも1種の重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)と少なくとも1種の脂肪酸ビニルエステル(A1−2)の共重合体をケン化することによって、樹脂(A1)が、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)、脂肪酸ビニルエステル(A1−2)、及びビニルアルコール(A1−3)を構成成分とする樹脂となることが特に好ましい。
アルカリ触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸化物や、アルコラート等を用いることができる。酸触媒としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸水溶液、p−トルエンスルホン酸等の有機酸を用いることができるが、水酸化ナトリウムを用いることが望ましい。
ケン化反応の温度は、特に限定されないが、好ましくは10〜70℃、より好ましくは30〜40℃の範囲であることが望ましい。反応時間は、特に限定されないが、30分〜3時間の範囲で行なうことが望ましい。
脱溶媒の方法としては、常圧で加熱により行ってもよいし、減圧下で脱溶媒してもよい。溶媒置換の方法としては、脱溶媒前、脱溶媒途中、又は脱溶媒後のいずれの段階で置換溶媒を投入してもよい。
本発明の顔料ペーストに、必要に応じて含有することができるポリビニルアルコール樹脂(A2)は、前記重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を含有せず、かつケン化度が30〜100mol%であることを特徴とする。
上記ポリビニルアルコール樹脂(A2)は、それ自体既知の重合方法、例えば、酢酸ビニルに代表される脂肪酸ビニルエステルを重合し、加水分解することにより得ることができる。
脂肪酸ビニルエステルと共重合可能な重合性不飽和モノマーとしては、前記重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)以外のモノマーであれば特に制限なく使用することができ、例えば、エチレン、プロピレンなどのオレフィン類;アルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等などの(メタ)アクリロイル基含有モノマー;アリルグリシジルエーテルなどのアリルエーテル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル系化合物;アルキルビニルエーテル、4−ヒドロキシビニルエーテルなどのビニルエーテルなどが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
アルカリ触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸化物や、アルコラート等を用いることができる。酸触媒としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸水溶液、p−トルエンスルホン酸等の有機酸を用いることができるが、水酸化ナトリウムを用いることが望ましい。
ケン化反応の温度は、特に限定されないが、好ましくは10〜70℃、より好ましくは30〜40℃の範囲であることが望ましい。反応時間は、特に限定されないが、30分〜3時間の範囲で行なうことが望ましい。
また、ケン化度は、通常30〜100mol%の範囲内であり、好ましくは32〜85mol%の範囲内である。
本発明においてポリビニルアルコール樹脂のケン化度とは、ポリビニルアルコール樹脂(A2)に含まれる脂肪酸ビニルエステル由来の構成単位のうち、エステル結合が加水分解されているものの割合(mol%)を意味する。ケン化度は、ポリビニルアルコール樹脂を水酸化ナトリウムのようなアルカリ性物質で完全にケン化し、得られた脂肪酸塩(例えば酢酸塩)の量を測定することにより測定することができる。(完全にケン化したかは赤外吸光分析により確認することができる。)
尚、上記ポリビニルアルコール樹脂(A2)は市販品であっても良い。
脱溶媒の方法としては、常圧で加熱により行ってもよいし、減圧下で脱溶媒してもよい。溶媒置換の方法としては、脱溶媒前、脱溶媒途中、又は脱溶媒後のいずれの段階で置換溶媒を投入してもよい。
本発明の顔料ペーストで用いることができる顔料(B)としては、従来公知のものを特に制限なく使用することができ、具体的には、例えば、チタン白、亜鉛華などの白色顔料;シアニンブルー、インダスレンブルーなどの青色顔料;シアニングリーン、緑青などの緑色顔料;アゾ系やキナクリドン系などの有機赤色顔料、ベンガラなどの赤色顔料;ベンツイミダゾロン系、イソインドリノン系、イソインドリン系及びキノフタロン系などの有機黄色顔料、チタンイエロー、黄鉛などの黄色顔料;カーボン、松煙などの黒色顔料;アルミニウム粉、銅粉、ニッケル粉、酸化チタン被覆マイカ粉、酸化鉄被覆マイカ粉及び光輝性グラファイトなどの光輝性顔料;アルミナ、マグネシア、シリカ、チタニア、ゼオライト、セリア、ジルコニアなどの各種触媒用無機材料等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
また、上記導電性顔料は、導電性の観点から、一次粒子が鎖状構造(ストラクチャー)を形成している状態が好ましく、ストラクチャー指数が1.5〜4.0の範囲内であることがより好ましく、1.7〜3.2の範囲内であることが特に好ましい。
ストラクチャー自体は電子顕微鏡で撮影した画像でも比較的容易に観察できるが、ストラクチャー指数はストラクチャーの度合いを定量化した数値である。ストラクチャー指数は一般的にDBP吸油量(ml/100g)を比表面積(m2/g)で割った値で定義することができる。ストラクチャー指数が1.5未満であると、ストラクチャーが発達していないために、十分な導電性が得ることができず、また、4.0を超えるとDBP吸油量に対して粒子径が大きいために導電経路が減少し、十分な導電性を示さなくなるか、又は塗工材の粘度が高くなる恐れがある。
本発明の顔料ペーストで用いることができる溶媒(C)としては、従来公知のものを特に制限なく使用することができ、前述した樹脂(A1)及び樹脂(A2)の重合又は希釈に使用される有機溶剤などを好適に用いることができる。
上記溶媒(C)は、本発明の顔料ペーストの原料に含有して持ち込まれた溶媒を含めたものであり、2種以上の混合物であってもよい。
また、樹脂の溶解性パラメーターは、当業者に公知の濁度測定法をもとに数値定量化されるものであり、具体的には、K.W.SUH、J.M.CORBETTの式(Journal of Applied Polymer Science,12,2359,1968)に準じて求めることができる。
本発明の顔料ペーストは、上記分散樹脂(A)、顔料(B)、溶媒(C)の他に、必要に応じて、その他の添加剤などを含有することができる。
本発明の塗工材は、上記顔料ペーストに含まれる樹脂(A)、導電性顔料(B)、及び溶媒(C)を必須成分とするものであって、さらに必要に応じて、樹脂、顔料、溶媒、添加剤などを含有することができる。
各種樹脂の重合方法、塗工材の製造方法、評価試験方法などは当該技術分野で従来公知の方法を用いている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能である。
各例中の「部」は質量部、「%」は質量%を示す。
製造例1
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び2ープロペン−1−オール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.1を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び2−ブテン−1,4−ジオール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.2を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び1−ブテン−3,4−ジオール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.3を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び1−ペンテン−4,5−ジオール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.4を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び1−ペンテン−4,5−ジオール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度80モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.5を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び1−ペンテン−4,5−ジオール、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量30質量%のポリビニルアルコール樹脂No.6を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度300、ケン化度90モル%、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のポリビニルアルコール樹脂No.7を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10質量%、アクリルアミド30質量%、及びメチルメタクリレート60質量%、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約100度の温度で共重合反応を行い、樹脂溶液を得た。次いで、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重量平均分子量10,000、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)含有量10質量%のアクリル樹脂No.1を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして、アクリルアミド30質量%、及びメチルメタクリレート70質量%、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約100度の温度で共重合反応を行い、樹脂溶液を得た。次いで、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重量平均分子量10,000、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を含有しないアクリル樹脂No.2を得た。
製造例9
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度500、ケン化度50モル%のポリビニルアルコール樹脂No.8を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度500、ケン化度70モル%のポリビニルアルコール樹脂No.9を得た。
温度計、環流冷却管、窒素ガス導入管および撹拌機を備えた反応容器に、重合性モノマーとして酢酸ビニル、溶媒としてメタノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを用いて約60度の温度で共重合反応を行った後、減圧下に未反応のモノマーを除去し、樹脂溶液を得た。次いで、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加してケン化反応を行い、よく洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥した。最終的に、重合度500、ケン化度90モル%のポリビニルアルコール樹脂No.10を得た。
実施例1〜19及び比較例1〜5
下記表1に記載した樹脂25部、顔料100部、及び溶媒600部を混合し、ボールミルにて5時間分散し、顔料ペーストを得た。さらに希釈溶媒100部を加え、塗工材X−1〜X−24を得た。尚、表中の樹脂配合量は固形分の値である。
また、下記表1に、全溶媒のSP値、及び後述する評価試験の結果(粘度、導電性、耐溶剤性)をあわせて記載する。
本発明においては、粘度、導電性、耐溶剤性の全ての性能に優れていることが重要であり、いずれか1つに「×」の評価がある場合、その塗工材は不合格となる。
(注1)カーボンA:カーボンブラック、平均粒子径43μm、比表面積76m2/g、DBP給油量212ml/100g、ストラクチャー指数2.8。
(注2)カーボンB:カーボンブラック、平均粒子径32μm、比表面積214m2/g、DBP給油量175ml/100g、ストラクチャー指数0.82。
(注3)カーボンC:カーボンブラック、平均粒子径30μm、比表面積88m2/g、DBP給油量103ml/100g、ストラクチャー指数1.2。
(注4)カーボンD:カーボンブラック、平均粒子径75μm、比表面積28m2/g、DBP給油量65ml/100g、ストラクチャー指数2.3。
<粘度>
得られた塗工材をコーン&プレート型粘度計「Mars2」(商品名、HAAKE社製)を用い、シアーレート1.0sec−1で粘度を測定し、下記基準により評価した。
◎:粘度が、1.0Pa・s未満である。
○:粘度が、1.0Pa・s以上、かつ2.0Pa・s未満である。
△:粘度が、2.0Pa・s以上、かつ5.0Pa・s未満である。
×:粘度が、5.0Pa・s以上である。
ポリプロピレン板(10cm×15cm×3mm)の上にアルミ箔テープ(住友3M社
製、No.425)を3cm間隔で平行に2本貼り付けた。次いで、得られた導電性顔料
ペーストをアルミ箔テープの間に長さ5cm、乾燥膜厚15μmになるようにアプリ
ケーターで塗装し、室温で2分間放置してから、80℃で10分間加熱乾燥した。(幅3
cm×長さ5cm×膜厚15μmの乾燥塗膜を作成した。)
アルミ箔テープ間に塗装した乾燥塗膜の抵抗率を「ディジタルマルチメーター MODE
L73401」(商品名、横河メータ&インスツルメンツ社製)を用いて20℃の雰囲気
で測定し、下記基準により導電性を評価した。
◎:抵抗率が、0.0065Ωm未満であり、導電性は非常に良好である。
○:抵抗率が、0.0065Ωm以上、かつ0.008Ωm未満であり、導電性は良好で
ある。
△:抵抗率が、0.008Ωm以上、かつ0.01Ωm未満であり、導電性はやや劣る。
×:抵抗率が、0.01Ωm以上であり、導電性は非常に劣る。
上記導電性試験で用いた乾燥塗膜の上にシクロヘキサノンを接触させた。3日後に溶剤を除去して指でラビング後の塗膜状態を観察し、下記基準により耐溶剤性を評価した。
○:塗膜の状態に変化なし。
△:塗膜が軟化する。
×:塗膜の一部又は全部が剥離する。
Claims (7)
- 樹脂(A1)が、重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)、脂肪酸ビニルエステル(A1−2)、及びビニルアルコール(A1−3)を構成成分とする樹脂であって、該重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)の含有割合が、0.1〜20質量%であることを特徴とする請求項1に記載の顔料ペースト。
- 分散樹脂(A)が、さらに重合性不飽和基含有モノマー(A1−1)を含まないケン化度30〜100mol%のポリビニルアルコール樹脂(A2)を含有し、樹脂(A1)及び樹脂(A2)の含有割合が、樹脂固形分質量を基準として、40/60〜90/10であることを特徴とする請求項1又は2に記載の顔料ペースト。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料(B)が、導電性顔料であることを特徴とする顔料ペースト。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料(B)が、アルミナ、マグネシア、シリカ、チタニア、ゼオライト、セリア、及びジルコニアから選択される1種以上の無機材料であることを特徴とする顔料ペースト。
- 請求項4又は5に記載の顔料ペーストを含有することを特徴とする塗工材。
- 請求項6に記載の塗工材を塗布して得られる物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015251543A JP6659197B2 (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 顔料ペースト及び塗工材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015251543A JP6659197B2 (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 顔料ペースト及び塗工材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017115017A true JP2017115017A (ja) | 2017-06-29 |
| JP6659197B2 JP6659197B2 (ja) | 2020-03-04 |
Family
ID=59233753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015251543A Active JP6659197B2 (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 顔料ペースト及び塗工材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6659197B2 (ja) |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5926131A (ja) * | 1982-08-05 | 1984-02-10 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 無機顔料分散剤 |
| JPS63233012A (ja) * | 1986-11-21 | 1988-09-28 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 炭酸カルシウム水分散液の製造方法 |
| US4818783A (en) * | 1986-11-07 | 1989-04-04 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. | Method for production of aqueous dispersion of inorganic pigment |
| JP2002284818A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-10-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 新規ビニルアルコール系樹脂及びその用途 |
| JP2009067980A (ja) * | 2007-03-20 | 2009-04-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | 水性顔料分散液、インク組成物及びインクジェット記録方法 |
| JP2013211161A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 |
-
2015
- 2015-12-24 JP JP2015251543A patent/JP6659197B2/ja active Active
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5926131A (ja) * | 1982-08-05 | 1984-02-10 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 無機顔料分散剤 |
| US4818783A (en) * | 1986-11-07 | 1989-04-04 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. | Method for production of aqueous dispersion of inorganic pigment |
| JPS63233012A (ja) * | 1986-11-21 | 1988-09-28 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 炭酸カルシウム水分散液の製造方法 |
| JP2002284818A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-10-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 新規ビニルアルコール系樹脂及びその用途 |
| JP2009067980A (ja) * | 2007-03-20 | 2009-04-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | 水性顔料分散液、インク組成物及びインクジェット記録方法 |
| JP2013211161A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6659197B2 (ja) | 2020-03-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5032641A (en) | Water-repellent film-forming composition | |
| JP6505777B2 (ja) | 銀ナノワイヤインクおよびその製造方法並びに導電膜 | |
| CN109689709B (zh) | 水性涂料组合物及其聚合物 | |
| KR20150068409A (ko) | 점도 안정성이 향상된 수성 코팅 조성물 | |
| JP2021084945A (ja) | 導電性顔料ペースト、塗工材、及び導電性塗工膜 | |
| WO2024024891A1 (ja) | フルオロポリマー水性分散液の製造方法、フルオロポリマー水性分散液および塗料組成物 | |
| CN115427518A (zh) | 水性分散体遮光颜料颗粒 | |
| CN110167993B (zh) | 乳液颗粒、包含它的乳液及乳液的制备方法 | |
| JP5148831B2 (ja) | アルミニウム顔料 | |
| CN110540615B (zh) | 一种苯乙烯丙烯酸酯乳液及其制备方法和应用 | |
| JPH028285A (ja) | 撥水性被膜を形成しうる組成物 | |
| CN103443153B (zh) | 氯乙烯系树脂乳液及其制造方法以及水性墨和记录用纸 | |
| JP6731724B2 (ja) | 顔料ペースト及び塗工材 | |
| WO2006080984A2 (en) | Inkjet ink binder and inkjet ink composition | |
| JP2017165927A (ja) | 導電顔料ペースト及び塗工材 | |
| JP2017115017A (ja) | 顔料ペースト及び塗工材 | |
| JP6850936B1 (ja) | 導電性顔料ペースト、塗工材、及び導電性塗工膜 | |
| AU2013397705B2 (en) | Hydrophobic alkali soluble emulsion thickener | |
| JP4655614B2 (ja) | フッ化マグネシウム粒子のオルガノゾルとその製造方法、およびそれを用いた塗料 | |
| CA3195038A1 (en) | Aqueous dispersion of opacifying pigment particles and colorant | |
| CN102712823B (zh) | 单批胶乳油墨组合物和方法 | |
| JP2020183458A (ja) | 筆記具用インク組成物 | |
| JP2020169279A (ja) | 導電顔料ペースト | |
| JP2015000396A (ja) | 非水性分散媒用分散剤 | |
| JP2022179053A (ja) | 皮革用コーティング組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180905 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190517 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190626 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190822 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200205 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200205 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6659197 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
