JP2017116165A - 温水器の寿命診断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】温水器の様々な情報を取得し(ステップ1)、各情報に応じてあらかじめ定めた基準で得点を付与し(ステップ2)、得点の合計点により温水器の劣化を類推し、寿命を判断することにより(ステップ4)、正確に温水器の寿命を判断することができる。
【選択図】図3
Description
図1は各種情報を取得するための測定器と温水器との関係を例示する概略図、図2は取得した各種情報から寿命を判断する寿命診断装置の構成を例示する概略図である。
図3は本発明の温水器の寿命診断方法を示す概略フロー図である。
まず、寿命診断装置2は、各測定器で取得した情報を有線あるいは無線を介して取得する。手動で情報を寿命診断装置2に入力する必要がある場合は、作業者は手動で情報を寿命診断装置2に入力する。また、情報をPC15等の記憶装置17に入力する必要がある場合は、作業者は手動で情報を記憶装置17に入力する(図3のステップ1)。
最後に、合計点があらかじめ定めた所定の点数、例えば50点以下であるかどうか確認する(図3のステップ4)。合計点が所定の点数以下の場合、劣化が進行し、寿命が近く、交換時期であると診断し(図3のステップ5)、合計点が所定の点数より大きい場合、交換は不要であると診断する。点数の集計はエクセル等を使用し作業員が行う。以上の診断は作業者が行っても良いし、寿命診断装置2やPC15等のコンピュータが自動的に行っても良い(図3のステップ6)。
図4はISO10816−1における振動値判定基準を示す図、図5は24時間差圧を測定した例を示す図、図6は供給電流に対する温水器の循環ポンプの性能曲線を例示する図、図7は温水器が備える熱交換器能力グラフを例示する図である。
温水器1の運転時の排気ガスの温度を、温水器1の導入時つまり新品の状態での運転時の排気ガスの温度と比較する。温水器1の運転時とは、通常運転時または定格運転時である。温水器1の運転時の排気ガスの温度は劣化により温度が上昇するため、温度を測定することにより劣化を判断することができる。点数は、温水器1を導入した時に運転した時の排気ガスの温度を基準温度とする。運転時の排気ガスの温度が基準温度であれば10点とする。点数は、基準温度より6℃上回るごとに1点減点され、基準温度より60℃以上上回っていると0点とする。
温水器1の振動は劣化により大きくなるため、振動を測定することにより劣化を判断することができる。温水器1の振動については、速度計5の測定値および加速度計6の測定値それぞれに10点が配点される。速度計5の測定値はISO10816−1に準拠するゾーンに応じて点数に変換される。ISO10816−1では、温水器1の大きさおよび設置状態により4つのクラスに分けられる。また、図4に示すように、4つのクラスそれぞれにおいて、測定された速度に応じて4つのゾーンに分類される。そして、測定された速度が属するゾーンに応じて点数が付与され、測定された速度がゾーンAに入る場合は10点、ゾーンBに入る場合は5点、ゾーンCに入る場合は2点、ゾーンDに入る場合は0点とする。ISO10816−1ではclass1を「全体の構成要素の一部として組み込まれたエンジンや機械(15kW以下の汎用電動機等)」と定めており、温水器はこれに分類される。class1では測定された速度が0mm/s以上0.71mm/s未満の場合ゾーンAで10点、0.71mm/s以上1.80mm/s未満の場合ゾーンBで5点、1.80mm/s以上4.50mm/s未満の場合ゾーンCで2点、4.50mm/s以上の場合ゾーンDで0点となる。
熱交換器の閉塞を示す差圧は劣化により大きくなるため、差圧を測定することにより劣化を判断することができる。まず、差圧計8により、給湯回路または循環・暖房回路の熱交換器内を循環する温水の圧力の温水器入口と出口における差圧を一定時間連続的に測定する。このとき、給湯回路における熱交換器入口と出口を循環する温水の圧力の差圧を測定することが困難な場合、循環回路または暖房回路における熱交換器入口と出口を循環する温水の圧力の差圧を一定時間連続的に測定しても良い。例えば、図5に示すように24時間差圧を測定し、その最大値を熱交換器内での圧力損失として検出する。図5の例では差圧の最大値は22kPaとなる。
騒音は劣化により大きくなるため、騒音を測定することにより劣化を判断することができる。騒音計11で測定した音量を、温水器1を導入した時に同じ条件で測定した音量を基準値として基準値と比較する。測定した音量が基準値以下の場合を10点とし、基準値を1dB上回る毎に1点減点する。基準値よりも10dB上回った時に0点とする。例えば、基準値が73dBである時、測定値が76dBであれば7点とする。
この項目は、温水器1本体壁面に設けられた断熱材の劣化を確認するものである。放熱温度は断熱材の劣化により大きくなるため、放熱温度を測定することにより劣化を判断することができる。壁面に設けられた断熱材の熱伝導係数と温水器1内の温度から、断熱材の性能が完全に発揮されている場合の温水器1の表面温度を基準値として算出する。サーモグラフィ12で測定した温水器1表面の最高温度と基準値とを比較することにより劣化を判定する。温水器1表面の最高温度が基準値以下の場合を10点とし、温水器1表面の最高温度が例えば60℃より高い場合は0点とする。そして、基準値と60℃の間を10等分し点数化する。例えば、基準値が40℃の時、測定値が50℃であれば、2℃上回る毎に1点減点し、点数を5点とする。
付帯動力盤13の放熱は劣化により大きくなるため、放熱温度を測定することにより劣化を判断することができる。サーモグラフィ12により付帯動力盤13の温度を測定する。別途雰囲気温度を測定する。付帯動力盤の動作温度規格の上限が55℃である場合、付帯動力盤13の温度が55℃以上となると0点、雰囲気温度である場合10点とする。雰囲気温度と動作温度規格の上限との差を10等分し、付帯動力盤13の温度が雰囲気温度からこの温度だけ高くなる毎に1点減点して点数を求める。
温水器1に搭載されるマイコンについて、あらかじめ、マイコンの製品およびバージョンに応じて0点から10点の点数を1点おきに定めておく。例えば、最新型の最新バージョンのマイコンの点数は10点とし、一定以上旧式のマイコンは0点とする。その間、その製品の新しさに応じて点数を定める。そして、搭載しているマイコンを確認し、作業員が記憶装置17に記録しあらかじめ定めた基準に当てはめて点数化する。あるいは、搭載しているマイコンの製品型番とバージョンを手動で寿命診断装置2に入力し、寿命診断装置2が記憶している点数との対応表により、寿命診断装置2が自動的に点数を付与しても良い。また、温水器1と寿命診断装置2またはPC15とがネットワークで接続可能で、マイコンの情報を寿命診断装置2またはPC15が取得可能であれば、寿命診断装置2またはPC15が自動的にマイコンの製品型番とバージョンを取得し、寿命診断装置2またはPC15が記憶している点数との対応表により、寿命診断装置2またはPC15が自動的に点数を付与しても良い。
温水器1の耐用年数は使用燃料がガスの場合は10年、油の場合で9年であるとする。温水器1の使用開始から耐用年数を経過している場合は0点、使用開始から1年未満である場合は10点とする。使用開始から1年を経過する毎に使用燃料の種類に応じて一定の点数を減点して点数を付与する。例えば、使用燃料がガスならば使用開始から1年を経過する毎に1点、油ならば使用開始から1年を経過する毎に1.1点を減点し、端数が出た場合には四捨五入する。そして、温水器1を確認し、作業員が記憶装置17に記録しあらかじめ定めた基準に当てはめて点数化する。あるいは、温水器1の製品型番や使用年数等を手動で寿命診断装置2に入力し、寿命診断装置2が記憶している点数との対応表により、寿命診断装置2が自動的に点数を付与しても良い。また、温水器1と寿命診断装置2またはPC15とがネットワークで接続可能で、温水器1の情報を寿命診断装置2またはPC15が取得可能であれば、寿命診断装置2またはPC15が自動的に温水器の製品型番や使用年数等を取得し、寿命診断装置2またはPC15が記憶している点数との対応表により、寿命診断装置2またはPC15が自動的に点数を付与しても良い。
2 寿命診断装置
3 温度測定器
4 煙道
5 速度計
6 加速度計
7 燃焼用ファンモータ
8 差圧計
9 熱交換器入口
10 熱交換器出口
11 騒音計
12 サーモグラフィ
13 付帯動力盤
14 電流計
15 PC
16 記憶装置
17 記憶装置
18 燃焼室
Claims (2)
- 温水器の排気ガスの温度,燃焼用ファンモータの振動,熱交換器内を循環する温水の圧力の温水器入口と出口における差圧,前記温水器の騒音,前記温水器の表面温度および付帯動力盤の温度を測定する工程と、
前記温水器の排気ガスの温度,前記燃焼用ファンモータの振動,前記熱交換器内を循環する温水の圧力の温水器入口と出口における差圧,前記温水器の騒音,前記温水器の表面温度および前記付帯動力盤の温度それぞれについて劣化が少ないほど高くなる点数を付与する工程と、
前記温水器に搭載されるマイコンについて新型であるほど高くなる点数を付与する工程と、
前記温水器の使用年数に応じて使用年数が少ないほど高くなる点数を付与する工程と、
前記点数を合計して合計点を求める工程と、
前記合計点があらかじめ定めた基準値より低い場合に前記温水器の寿命であると診断する工程と
を有することを特徴とする温水器の寿命診断方法。 - 前記温水器の排気ガスの温度に係る点数を、前記温水器の導入時の排気ガスの温度を基準として高くなる程低く付与し、
前記燃焼用ファンモータの振動に係る点数を、前記燃焼用ファンモータの速度と加速度を測定して基準となる前記速度と前記加速度より大きくなる程低くなるように付与し、
前記熱交換器内を循環する温水の圧力の温水器入口と出口における差圧に係る点数を、前記温水器の循環ポンプに供給される電流値を測定して、前記電流値から求めた前記循環ポンプの吐出し量に対応する前記熱交換器内を循環する温水の圧力の温水器入口と出口における差圧を基準として高くなる程低く付与し、
前記温水器の騒音に係る点数を、前記温水器の導入時の騒音を基準として高くなる程低く付与し、
前記温水器の表面温度に係る点数を、前記温水器の壁面に設けられる断熱材の熱伝導係数と温水器内温度とから求めた前記温水器の表面温度を基準として高くなる程低く付与し、
前記付帯動力盤の温度に係る点数を、あらかじめ定めた基準温度より高くなる程低く付与する
ことを特徴とする請求項1記載の温水器の寿命診断方法。
Priority Applications (1)
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| JP2015250805A JP6655985B2 (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 温水器の寿命診断方法 |
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Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0590155U (ja) * | 1992-05-06 | 1993-12-07 | 株式会社ガスター | 燃焼装置の寿命予測装置 |
| JPH11110038A (ja) * | 1997-09-30 | 1999-04-23 | Gastar Corp | 燃焼機器のモニタ装置 |
| JP2000154940A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 電気温水器 |
| JP2002149865A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス機器査定方法及び査定装置 |
| JP2013155915A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Noritz Corp | 熱源機 |
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