JP2017133635A - ジャーナル軸受およびターボチャージャ - Google Patents

ジャーナル軸受およびターボチャージャ Download PDF

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Abstract

【課題】迅速に摺動界面に潤滑油を供給可能なジャーナル軸受およびターボチャージャを提供することを課題とする。
【解決手段】ジャーナル軸受3は、相手部材50が回転可能に挿通される筒状の軸受本体30と、軸受本体30の内周面31に配置され、油膜を介して相手部材50の外周面に摺接する摺動面32と、軸受本体30の内周面31に配置され、相手部材50の外周面との間に隙間Bを区画する非摺動面35と、を備える。非摺動面35は、底部352と、底部352よりも径方向内側に配置される頂部353と、を有する。底部352は、摺動面32と頂部353との軸方向中間に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸を径方向から摺動可能に支持するジャーナル軸受、および当該ジャーナル軸受を備えるターボチャージャに関する。
特許文献1に示すように、ターボチャージャはジャーナル軸受を備えている。図5に、ターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図を示す。図5に示すように、ジャーナル軸受100は、一対の摺動面101と、非摺動面102と、油孔103と、を備えている。
ターボチャージャ駆動時、つまり回転軸104の回転時において、摺動面101は、油膜を介して、回転軸104の外周面に摺接している。一方、非摺動面102は、回転軸104の外周面との間に隙間bを区画している。当該隙間bを介して、油孔103から、摺動面101と回転軸104との摺動界面fに、油膜形成用の潤滑油が供給される。
ターボチャージャ停止時、つまり回転軸104の停止時において、潤滑油は、自重により、摺動界面fから、前後方向両側に流出する。このため、摺動界面fには、潤滑油がほとんど残留しない。
停止したターボチャージャを再び始動すると、潤滑油は、再び、油孔103および隙間bを経由して、摺動界面fに流れ込む。当該潤滑油により、摺動界面fに再び油膜が形成される。
特開2014−15854号公報
しかしながら、油孔103および隙間bを経由して潤滑油が摺動界面fに到達するのには、ある程度時間がかかる。すなわち、潤滑油が、油孔103に供給され、油孔103から流出し、隙間bを前後方向に流動し、摺動界面fに流れ込むのには、ある程度時間がかかる。このため、ターボチャージャ始動時に、迅速に摺動界面fに油膜を形成するのは困難である。
そこで、本発明は、迅速に摺動界面に潤滑油を供給可能なジャーナル軸受およびターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のジャーナル軸受は、相手部材が回転可能に挿通される筒状の軸受本体と、前記軸受本体の内周面に配置され、油膜を介して前記相手部材の外周面に摺接する摺動面と、前記軸受本体の内周面に配置され、前記相手部材の外周面との間に隙間を区画する非摺動面と、を備えるジャーナル軸受であって、前記非摺動面は、底部と、前記底部よりも径方向内側に配置される頂部と、を有し、前記底部は、前記摺動面と前記頂部との軸方向中間に配置されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、上記ジャーナル軸受を備えるターボチャージャであって、前記相手部材は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結する回転軸であることを特徴とする。
本発明のジャーナル軸受およびターボチャージャによると、ターボチャージャ停止時に、潤滑油の自重を利用して、底部に潤滑油を貯留することができる。このため、ターボチャージャ始動時に、迅速に摺動界面に潤滑油を供給することができる。
本発明のターボチャージャの一実施形態となるターボチャージャの軸方向断面図である。 図1の枠II内の拡大図である。 その他の実施形態(その1)のターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図である。 その他の実施形態(その2)のターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図である。 従来のターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図である。
以下、本発明のジャーナル軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明する。
<ターボチャージャの構成>
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
ベアリングハウジング90の内部には、水路900と、油路901a、901bと、軸受収容部902a、902bと、が形成されている。水路900には、冷却水が流れている。油路901a、901bには、潤滑油が流れている。冷却水と潤滑油とは、水路900と油路901aとの間の隔壁を介して、熱交換を行っている。前側または後側から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向中心部に配置されている。軸受収容部902bは、ベアリングハウジング90の前面に凹設されている。
ジャーナル軸受3は、滑り軸受である。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。ジャーナル軸受3の構成については、後で詳しく説明する。スラスト軸受4は、軸受収容部902bに収容されている。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、スラストカラー53と、を備えている。
回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。スラストカラー53は、回転軸50の外周面に取り付けられている。スラストカラー53は、スラスト軸受4により、軸方向から、回転可能に支持されている。
潤滑油は、油路901aを経由して、ジャーナル軸受3、スラスト軸受4に供給される。ジャーナル軸受3、スラスト軸受4において使用された潤滑油は、油路901bを経由して、ベアリングハウジング90から排出される。
<ジャーナル軸受の構成>
次に、本実施形態のジャーナル軸受の構成について説明する。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図2に示すように、ジャーナル軸受3は、円筒状の軸受本体30を備えている。軸受本体30には、回転軸50が、自身の軸周りに回転可能に挿通されている。軸受本体30には、油孔300が配置されている。油孔300は、軸受本体30を径方向(上下方向)に貫通している。油孔300の上流端は、油路901aに連通している。軸受本体30は、回り止め用のピン(図略)により、軸受収容部902aに固定されている。
軸受本体30の内周面31の前後方向(軸方向)両端には、一対の摺動面32が配置されている。一対の摺動面32は、油孔300の前後方向両側に配置されている。摺動面32は、環状を呈している。摺動面32は、油膜を介して、回転軸50の外周面に摺接している。
内周面31における一対の摺動面32の前後方向中間には、非摺動面35が配置されている。非摺動面35と回転軸50の外周面との間には、隙間Bが区画されている。非摺動面35は、一対の環状の最大径部350と、環状の最小径部351と、を備えている。最大径部350の径は、非摺動面35において最大である。最小径部351の径は、非摺動面35において最小である。非摺動面35は、一対の最大径部350から最小径部351に向かって縮径する両テーパ状を呈している。
非摺動面35を前側(軸方向一方)または後側(軸方向他方)から見た場合、非摺動面35における最も高度が高い部分を真上位置35U、非摺動面35における最も高度が低い部分を真下位置35Dとする。真上位置35U、真下位置35Dは、各々、前後方向に延在している。
真上位置35Uには、油孔300の下流端が開口している。一対の最大径部350の真下位置35Dには、各々、底部352が配置されている。最小径部351の真下位置35Dには、頂部353が配置されている。真下位置35Dにおいて、頂部353は最も高度が高い。一方、真下位置35Dにおいて、一対の底部352は最も高度が低い。
<ジャーナル軸受の動き>
次に、本実施形態のジャーナル軸受の動きについて説明する。ターボチャージャ1の駆動時、すなわち回転軸50の回転時において、潤滑油Oは、油路901a、油孔300を介して、隙間Bに供給される。隙間Bにおいて、潤滑油Oは、前後方向両側に分流し、前後一対の摺動面32に供給される。当該潤滑油Oにより、摺動面32と、回転軸50の外周面と、の摺動界面(以下、「摺動界面」と略称する。)Fに、油膜(図略)が形成される。
ターボチャージャ1が停止すると、摺動界面Fの潤滑油Oは、自重により、摺動面32の前後方向両端から、摺動面32の外部に流れ落ちる。流れ落ちた潤滑油Oは、油路901bからベアリングハウジング90の外部に排出される。
しかしながら、摺動界面Fに油膜を形成していた潤滑油Oが、全量、摺動面32から排出される訳ではない。図2(ハッチング部分)に示すように、ターボチャージャ1が停止すると、摺動界面Fの潤滑油Oの一部は、自重により、底部352に流れ込む。このように、ターボチャージャ1が停止しても、潤滑油Oの一部は、底部352付近に貯留される。また、非摺動面35の真下位置35Dには、頂部353から底部352に向かって下降するスロープが配置されている。このため、隙間Bの残油(例えば、ターボチャージャ1停止時に隙間Bに存在する残油、ターボチャージャ1停止後に油路901a、油孔300から隙間Bに流下する残油)も、底部352付近に貯留される。
この状態からターボチャージャ1が始動すると、油孔300から摺動面32への潤滑油Oの供給に先駆けて、底部352付近に貯留されていた潤滑油Oが、摺動面32に供給される。このため、始動直後であっても、速やかに、摺動界面Fに油膜を形成することができる。
<作用効果>
次に、本実施形態のジャーナル軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。図2に示すように、非摺動面35は、底部352と頂部353とを有している。頂部353は、底部352よりも径方向内側に配置されている。底部352は、摺動面32と頂部353との前後方向中間に配置されている。このため、非摺動面35(具体的には真下位置35D)には、頂部353から底部352に向かって下降するスロープが配置されている。したがって、ターボチャージャ1の駆動時においては、潤滑油Oの自重を利用して、油孔300から摺動面32に、速やかに潤滑油Oを供給することができる。また、ターボチャージャ1の停止時においては、潤滑油Oの自重を利用して、隙間Bの残油を底部352付近に貯留することができる。また、ターボチャージャ1の始動時(回転軸50の始動時)においては、潤滑油Oの自重を利用して、底部352から摺動面32に、速やかに潤滑油Oを供給することができる。すなわち、ターボチャージャ1の始動時に、迅速に摺動界面Fに油膜を形成することができる。
また、非摺動面35は、一対の最大径部350から最小径部351に向かって縮径する両テーパ状を呈している。また、油孔300は、最小径部351付近に配置されている。このため、前後一対の底部352に向かって、前後方向に潤滑油Oを分流させることができる。
<その他>
以上、本発明のジャーナル軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図3に、その他の実施形態(その1)のターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。図3に示すように、前後方向に亘って同径の最小径部351(軸方向に平坦な頂部353を有する)を、前後一対の最大径部350(底部352を有する)の間に配置してもよい。こうすると、図5に示す従来のジャーナル軸受の内周面に前後一対の最大径部350を凹設するだけで、本発明のジャーナル軸受3を実現することができる。このため、汎用性が高い。
図4に、その他の実施形態(その2)のターボチャージャのジャーナル軸受付近の軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。図4に示すように、非摺動面35の真上位置35Uを、右側または左側(径方向外側)から見て、前後方向(軸方向)に延在する直線状にしてもよい。すなわち、非摺動面35の真下位置35Dだけに、右側または左側から見て、前後方向中央が上側に突出する凸部354(図4にクロスハッチングで示す)を配置してもよい。こうすると、非摺動面35の真下位置35Dだけを局所的に加工することにより、一対の底部352と、頂部353と、を配置することができる。なお、凸部354の配置方法は特に限定しない。非摺動面35の真下位置35Dの前後方向両端を掘り下げてもよい。また、非摺動面35の前後方向中央に凸部354を肉付けしてもよい。また、別途作製した凸部354を、非摺動面35に接合(溶接、接着など)してもよい。
図2に示す非摺動面35の真下位置35Dにおける、頂部353〜底部352間の形状は特に限定しない。右側または左側(径方向外側)から見て、直線スロープ状、曲線スロープ状(例えば、上に凸面状、下に凸面状)、ステップ状などであってもよい。
図2に示す底部352および頂部353は、非摺動面35の真下位置35Dに配置されていなくてもよい。ターボチャージャ1に組み付けられた状態において、底部352は、頂部353よりも、低い位置に配置されていればよい。すなわち、底部352に潤滑油Oを貯留できればよい。また、ジャーナル軸受3単品の輸送時や保管時における底部352と頂部353との上下関係は限定しない。底部352は、頂部353よりも、径方向外側に配置されていればよい。また、周方向に所定間隔(例えば、90°、120°、180°など)ずつ離間して、複数の底部352および頂部353を、非摺動面35に配置してもよい。また、底部352は、非摺動面35の軸方向両側に配置されていなくてもよい。すなわち、底部352は、非摺動面35の軸方向片側(前側または後側)だけに配置されていてもよい。
単一の回転軸50を支持するジャーナル軸受3の配置数、位置は特に限定しない。また、単一のジャーナル軸受3における摺動面32、非摺動面35の配置数、位置は特に限定しない。また、ジャーナル軸受3の用途は特に限定しない。例えば、ジャーナル軸受3により、ターボチャージャ1以外の回転機器(コンプレッサ、タービン、ポンプ、モータなど)の相手部材(回転軸、回転筒など)を支持してもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、30:軸受本体、300:油孔、31:内周面、32:摺動面、35:非摺動面、35D:真下位置、35U:真上位置、350:最大径部、351:最小径部、352:底部、353:頂部、354:凸部、4:スラスト軸受、5:回転部、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、53:スラストカラー、90:ベアリングハウジング、900:水路、901a:油路、901b:油路、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、B:隙間、F:摺動界面、O:潤滑油、b:隙間、f:摺動界面

Claims (4)

  1. 相手部材が回転可能に挿通される筒状の軸受本体と、
    前記軸受本体の内周面に配置され、油膜を介して前記相手部材の外周面に摺接する摺動面と、
    前記軸受本体の内周面に配置され、前記相手部材の外周面との間に隙間を区画する非摺動面と、
    を備えるジャーナル軸受であって、
    前記非摺動面は、底部と、前記底部よりも径方向内側に配置される頂部と、を有し、
    前記底部は、前記摺動面と前記頂部との軸方向中間に配置されることを特徴とするジャーナル軸受。
  2. 前記非摺動面は、軸方向に離間して配置され前記底部を有する一対の環状の最大径部と、一対の前記最大径部の軸方向中間に配置され前記頂部を有する環状の最小径部と、を有し、
    前記非摺動面は、一対の前記最大径部から前記最小径部に向かって縮径する両テーパ状を呈している請求項1に記載のジャーナル軸受。
  3. 前記底部は、前記頂部よりも低い位置に配置される請求項1または請求項2に記載のジャーナル軸受。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のジャーナル軸受を備えるターボチャージャであって、
    前記相手部材は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結する回転軸であるターボチャージャ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019178765A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社Ihi 軸受構造

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