JP2017146049A - 化学蓄熱器の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】化学蓄熱器の小型化を図るとともに、加熱や蓄熱を優先的に行う箇所を適宜に選択して優先度合いに応じた放熱や蓄熱を行うことのできる化学蓄熱器の制御装置を提供する。【解決手段】化学蓄熱器1は、複数の反応器2を個別に貯留器3に連通させかつ遮断するバルブ機構8を備え、バルブ機構の開度を制御するコントローラは、二つの反応器2a,2bが共に、反応材5と反応媒体6とによる発熱反応が可能な状態にある場合に、もしくは反応媒体6が脱離する吸熱反応が可能な状態にある場合に、放熱または蓄熱の優先度合いが高い第1の反応器2aと貯留器3との間で流通する反応媒体6の流量が、放熱または蓄熱の優先度合いが低い第2の反応器2bと貯留器3との間で流通する反応媒体6の流量より多くなるようにバルブ機構8の開度を制御するように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、反応材と反応媒体との可逆的な化学反応を利用して放熱と蓄熱とを行う化学蓄熱器を制御する装置に関するものである。
この種の装置が特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1に記載された装置では、第1反応材を収容している第1反応器が加熱対象物に取り付けられ、その第1反応器に第1貯蔵器から第1反応媒体を供給することにより第1反応器内で第1反応材と第1反応媒体との反応によって発熱させ、その熱によって加熱対象物を加熱している。そして、加熱対象物の温度が排ガスの熱などによって高くなると、第1反応材から第1反応媒体が分離し、第1反応媒体が第1貯蔵器に吸着される。すなわち、蓄熱される。
特許文献1に記載された装置は、第1反応器の外側に更に第2反応器を有し、その第2反応器に収容された第2反応材と第2貯蔵器から供給された第2反応媒体との反応により発熱し、その熱によって第1反応器を加熱するように構成されている。すなわち、特許文献1に記載された装置は、第1反応器が排ガスによって十分に加熱されない場合、第2反応器からの熱で第1反応媒体を第1反応材から分離させ、第1反応器および第1貯蔵器による蓄熱を十分に行うように構成されている。
特開2014−227861号公報
特許文献1に記載された装置は、第1反応器における第1反応媒体の分離が不十分な場合に、第2反応器で発生させた熱で第1反応器を加熱するように構成されており、したがって第1反応器で発生させる熱量と第2反応器で発生させる熱量とを異ならせる必要があるため、第1反応材と第2反応材とは異なる物質とされ、同様に第1反応媒体と第2反応媒体とは互いに異なる物質とされている。すなわち、特許文献1の装置は、加熱温度条件が異なる二箇所を加熱し、また蓄熱するためにそれぞれ二つの反応器および貯蔵器を設けている。
このように複数の反応器および貯蔵器を設けた装置は、加熱および蓄熱の温度条件が同一もしくは近似している箇所もしくは部材の加熱および蓄熱に適用することが考えられる。その場合、反応器は各箇所に設けることになるが、加熱や蓄熱の温度条件が同一であれば、反応媒体および貯蔵器を複数の反応器で共通化あるいは共用化することが可能になる。しかしながら、各箇所での加熱や蓄熱の温度条件が同一もしくは近似しているとしても、各箇所に設けた反応器の放熱や蓄熱の優先度合いが相違し、また反応器の放熱や蓄熱の優先度合いと温度条件とが一致していない場合、放熱や蓄熱の優先度合いが高い反応器よりも優先度合いが低い反応器に反応媒体が供給されたり、優先度合いが低い反応器から反応媒体が脱離したりすることが生じ、優先度合いに応じた放熱や蓄熱を行えない可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、反応媒体を複数箇所の加熱や蓄熱に共用して化学蓄熱器の小型化を図ることができるとともに、放熱や蓄熱を優先的に行う箇所を適宜に選択して優先度合いに応じた放熱や蓄熱を行うことのできる化学蓄熱器の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、反応材と反応媒体とによる発熱反応によって放熱し、前記反応材から前記反応媒体が脱離することにより蓄熱するとともに前記反応材から前記反応媒体が脱離した状態を維持することにより蓄熱する化学蓄熱器の制御装置において、前記化学蓄熱器は、それぞれ前記反応材を備え、加熱対象物と熱交換を行う複数の反応器と、前記複数の反応器に接続されかつ前記反応媒体を貯留する貯留器と、前記複数の反応器を個別に前記貯留器に連通させかつ遮断するバルブ機構とを備え、前記バルブ機構の開度を制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記複数の反応器のうち少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材と前記反応媒体とによる発熱反応が可能な状態にある場合に、もしくは前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応が可能な状態にある場合に、前記二つの反応器のうち放熱または蓄熱の優先度合いが高い第1の反応器と前記貯留器との間で流通する前記反応媒体の流量が、放熱または蓄熱の優先度合いが低い第2の反応器と前記貯留器との間で流通する前記反応媒体の流量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明においては、前記化学蓄熱器は、前記第1の反応器と前記貯留器とを接続する第1の管路と、前記第2の反応器と前記貯留器とを接続する第2の管路とを有していてよく、前記バルブ機構は、前記第1の管路と前記第2の管路とを個別に開閉できるように構成され、前記コントローラは、前記複数の反応器のうち少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材と前記反応媒体とによる発熱反応が可能な状態にある場合に、前記第1の管路が開状態になり、かつ前記第2の管路が閉状態になるように前記バルブ機構を制御するように構成されていてよい。
また、この発明においては、前記コントローラは、前記第1の反応器に対する前記反応媒体の供給量が予め定めた量に達した後に、前記第2の管路が開状態になるように前記バルブ機構を制御するように構成されていてよい。
さらに、この発明は、前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態は、前記二つの反応器の温度が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離を開始する判断基準温度に達している状態を含み、前記コントローラは、前記第1の反応器の温度が前記判断基準温度に達した後に前記第2の反応器の温度が前記判断基準温度に達することにより、前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態になった場合、または前記第2の反応器の温度が前記判断基準温度に達した後に前記第1の反応器の温度が前記判断基準温度に達することにより、前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態になった場合、前記第1の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量が、前記第2の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されていてよい。
そして、この発明においては、前記コントローラは、前記第1の反応器において前記反応材から前記反応媒体の脱離が完了した後に、前記第2の反応器と前記貯留器との間に前記反応媒体の流通量が前記第1の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されていてよい。
この発明によれば、複数の反応器に対して一つの貯留器を設ければよいので、化学蓄熱器の全体としての構成を簡素化することができ、また小型化することができる。しかも、放熱や蓄熱を優先的に行うべき反応器に対する、他の反応器における吸熱反応や発熱反応の影響をバルブ機構によって回避もしくは抑制できるので、放熱および蓄熱を効果的に行うことができる。
バルブ機構が、各反応器に対して反応媒体を供給し、また排出する管路を開閉するように構成されていることにより、いずれかの反応器と貯留器との間で流通するべき反応媒体が他の反応器に流れるなどの事態を回避もしくは抑制することができる。その結果、所定の反応器での放熱を効果的に優先させることができる。
その場合、第1の反応器に対して十分に反応媒体が供給された後は、第2の反応器に対する反応媒体の供給量が増大されるので、各反応器で放熱やそれに伴う暖機を行うことができる。
さらに、この発明では、第1の反応器の温度が反応媒体の脱離が可能な温度に達するタイミングと、第2の反応器の温度が反応媒体の脱離が可能な温度に達するタイミングとにずれがある場合、蓄熱を優先すべき第1の反応器から貯留器に流通する反応媒体の量が、第2の反応器から貯留器に流通する反応媒体の量より多くなるようにバルブ機構の開度が制御されるので、たとえ第2の反応器で反応媒体の脱離が生じていても、その影響を少なくして第1の反応器での脱離すなわち蓄熱を生じさせることができ、優先度合いに応じた蓄熱を効果的に行うことができる。
このような脱離開始の温度に到達するタイミングのずれがあった場合、第1の反応器での脱離を優先する制御は、第1の反応器での反応媒体の脱離が完了するまで継続され、その後に第2の反応器から貯留器に対する反応媒体の流通量が増大されるので、優先度合いに応じた蓄熱を効果的に行うことができる。
この発明で対象とする化学蓄熱器の一例を模式的に示すブロック図である。 電子制御装置(ECU)についての入力データおよび出力信号の例を示すブロック図である。 この発明の実施態様における制御装置で実施される制御の一例の一部を示す部分的なフローチャートである。 この発明の実施態様における制御装置で実施される制御の一例の他の一部を示す部分的なフローチャートである。 この発明の実施態様における制御装置で実施される制御の一例の更に他の一部を示す部分的なフローチャートである。 脱離の完了の判断を行う場合の圧力と温度との関係を説明する線図である。 この発明の実施形態における制御装置で制御を行った場合の各反応器の温度の変化の一例を示すタイムチャートである。 図5に示す温度変化が生じるように各バルブを制御した場合の各バルブの開閉の状態および反応媒体の流れを模式的に示すブロック図である。 この発明の実施形態における制御装置で制御を行った場合の各反応器の温度の変化の他の例を示すタイムチャートである。 図7に示す温度変化が生じるように各バルブを制御した場合における蓄熱過程での各バルブの開閉の状態および反応媒体の流れを模式的に示すブロック図である。 この発明の実施形態における制御装置で制御を行った場合の各反応器の温度の変化の更に他の例を示すタイムチャートである。 図9に示す温度変化が生じるように各バルブを制御した場合における蓄熱過程での各バルブの開閉の状態および反応媒体の流れを模式的に示すブロック図である。 この発明の実施形態における制御装置で制御を行った場合の各反応器の温度の変化のまた更に他の例を示すタイムチャートである。 図11に示す温度変化が生じるように各バルブを制御した場合における蓄熱過程での各バルブの開閉の状態および反応媒体の流れを模式的に示すブロック図である。
この発明の実施形態における化学蓄熱器1の一例を図1に模式的に示してある。ここに示す化学蓄熱器1は、複数の反応器2とこれらの反応器2に共通して使用される吸着器3とを有している。図1には二つの反応器2a,2bを示してある。これらの反応器2a,2bは、加熱対象部4に取り付けられていて加熱対象部4との間で熱交換するように構成されている。
各反応器2a,2bは、可逆的に発熱反応と吸熱反応とを行う反応材(蓄熱材と称することもある)5a,5bを備えている。発熱反応は、反応材5a,5bと反応媒体6とが化合することにより生じ、また吸熱反応は、反応媒体6が反応材5a,5bから分離(脱離)することにより生じる。このような化学反応を行う反応材5a,5bは、Mg、CaO、FeClなどの従来の化学蓄熱器で採用されている物質であってよく、さらには前掲の特許文献1に記載されている物質を反応材5a,5bとして使用することができる。したがって、反応媒体6は、反応材5a,5bとして用いられている物質に応じて、NH、HO、COなど、上記の発熱反応および吸熱反応を生じる物質が採用される。
吸着器3は、反応媒体6を反応材5a,5bから分離した状態に貯留しておく貯留器であって、反応媒体6に応じてセラミック製もしくは合成樹脂製の多孔質体や活性炭の成形体あるいは反応媒体を凝縮させる水などを吸着材として備えることができる。
反応器2a,2bが取り付けられる加熱対象部4は、停止状態で温度が低く、動作することにより温度が高くなる箇所であり、その例を挙げると、エンジンのシリンダブロック、吸気ポートの近辺、排気ポートの近辺、オイルパン、排気浄化触媒などである。
各反応器2a,2bと吸着器3とは、反応媒体6を流通させる管路7によって連通されている。その管路7の途中には、バルブ機構8が設けられている。バルブ機構8は、一方の反応器2aと吸着器3との間での反応媒体6の流通と、他方の反応器2bと吸着器3との間での反応媒体6の流通とを個別に制御するように構成された機構であり、一例として、一方の反応器2aと吸着器3とを連通している管路7aに設けられたバルブ8aと、他方の反応器2bと吸着器3とを連通している管路7bに設けられたバルブ8bとを備えている。これらのバルブ8a,8bは、電気的に制御される流量制御バルブあるいは圧力制御バルブであってよい。なお、一つの吸着器3に対して二つの反応器2a,2bが設けられている場合には、バルブ機構8は三方切替バルブによって構成してもよい。
図1には図示されていないが、このバルブ機構8の開閉や開度を制御するための電子制御装置(ECU)9が設けられている。その制御のためのデータを取得するために、各反応器2a,2bの温度を検出する温度センサ10a,10bと、吸着器3における反応流体6の圧力を検出する圧力センサ11とが設けられている。ECU9は、この発明の実施形態におけるコントローラに相当し、マイクロコンピュータを主体として構成され、各センサ10a,10b,11や図示しない他のセンサなどから入力されるデータ、予め記憶しているデータなどを使用して演算を行い、演算結果を制御指令信号として各バルブ8a,8bに出力し、その開度や開閉の状態を制御するように構成されている。図2にはECU9についての入力データおよび出力信号の例を示してある。
この発明の実施形態としての制御装置は、吸着器3に連通されている反応器2a,2bのうち、優先的に加熱する箇所に設けられている反応器2aでの発熱反応および吸熱反応を優先的に生じさせるように構成されている。具体的には、各反応器2a,2bでの反応媒体6の流通あるいは圧力をバルブ機構8によって制御し、各反応器2a,2bの放熱に優先度を与え、また再度の放熱に備えた蓄熱に優先度を与えるように構成されている。図3Aならびに図3Bおよび図3Cはこの発明の実施形態としての制御装置で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。この図3Aならびに図3Bおよび図3Cに示すルーチンは、例えばエンジン水温が低い状態でエンジンを始動する場合に実行される。
図3Aにおいて、先ず、放熱または蓄熱の優先度合いが高い一方の反応器(以下、第1反応器と記す)2aに対する反応媒体6の供給量を、放熱または蓄熱の優先度合いが第1反応器2aより低い他方の反応器(以下、第2反応器と記す)2bに対する反応媒体6の供給量より多くする(ステップS1)。なおここで、「優先」とは、放熱または蓄熱を早期に達成することであり、優先度合いが高い反応器とは、他の反応器より早く放熱や蓄熱を達成すべき反応器を意味する。また、他の反応器よりも早く放熱を達成すべき反応器は、例えば、他の反応器が取り付けられた加熱対象物よりも発熱量が小さく、他の加熱対象物よりも暖機に時間がかかる加熱対象物に取り付けられた反応器である。さらに、他の反応器より早く蓄熱を達成すべき反応器は、例えば、次回の発熱反応時に他の反応器に取り付けられた加熱対象物よりも加熱が必要であるにもかかわらず、発熱量が小さく、他の加熱対象物に取り付けられた反応器と比べ、蓄熱材から反応媒体が脱離する温度に達する時間が長くかかる加熱対象物に取り付けられた反応器である。
このステップS1の制御は、第1反応器2a側のバルブ(以下、第1バルブと記すことがある)8aの開度を、第2反応器2b側のバルブ(以下、第2バルブと記すことがある)8bの開度より大きくすることにより行うことができる。その場合、第1バルブ8aの開度が第2バルブ8bの開度より大きければよいのであり、したがって第2バルブ8bは閉じていてもよい。以下、各バルブ8a,8bにおいて開度が大きいことを「開」と記し、開度が小さいこと(全閉を含む)を「閉」と記す。
各反応器2a,2bでは、反応媒体6の供給の有無あるいは多寡に応じて発熱反応が生じる。すなわち、第1反応器2aに供給される反応媒体6の量が第2反応器2bより多いから、もしくは第2反応器2bには反応媒体6が供給されないから、第1反応器2aにおける反応材5aと反応媒体6との反応が第2反応器2bに優先して生じ、その温度が上昇する。すなわち、加熱対象物4のうち第1反応器2aが取り付けられている箇所が、他の箇所に優先して加熱(もしくは暖機)される。
ステップS1の制御を実行している過程で、第1反応器2aの温度Tが予め定めたしきい値τに達したか否かが判断される(ステップS2)。このしきい値τは、第1反応器2aに要求される熱量が第1反応器2aで発生するのに十分な量の反応媒体6が第1反応器2aに供給されたこと、あるいは予め定めた量の反応媒体6が第1反応器2aに供給されたことを判定するための温度であり、実験などにより予め定めておくことができる。ステップS2で否定的に判断された場合には、ステップS1に戻って従前の制御を継続する。
これに対してステップS2で肯定的に判断された場合には、第1バルブ8aを閉じ(開度を減少させさせることを含む)、かつ第2バルブ8bを開き(開度を増大させることを含む)(ステップS3)。すなわち、第1バルブ8aの開度よりも第2バルブ8bの開度を大きくして、第2反応器2bに対する反応媒体6の供給量を増大させる。したがって、第1反応器2aの温度が第2反応器2bの温度より高くなっているものの、第1反応器2aでは反応媒体6の供給量が絞られることにより温度上昇勾配が低下する。
これに対して第2反応器2bでは、反応媒体6の供給量が増大することにより発熱反応が盛んになり、発熱量の増大に伴って温度の上昇勾配が大きくなる。なお、各反応器2a,2bで発熱反応を生じさせて加熱対象部4を加熱(暖機)している状態で、加熱対象部4を有しているエンジンが始動される。それに伴って加熱対象部4自体も発熱するので、その熱も加わって各反応器2a,2bの温度が上昇する。
このようにして温度の上昇している反応器2bの温度Tがしきい値τに達した否かが判断される(ステップS4)。ステップS4で否定的に判断された場合には、ステップS3に戻って従前の制御状態が維持される。これに対して、ステップS4で肯定的に判断された場合には、第2反応器2bにも反応媒体6が十分に供給されて発熱反応がほぼ完了した状態になっていることになる。したがって、ステップS4で肯定的に判断された場合には、上記のステップS3で全閉とされ、もしくは開度が減じられていた第1バルブ8aを全開にし、もしくは開度を増大させ、第2バルブ8bは開状態に維持させる(ステップS5)。このように、第1反応器2aと第2反応器2bとの離脱に備えて、第1バルブ8aと第2バルブ8bとが共に開状態となる。なお、第1バルブ8aと第2バルブ8bとの開度は必ずしも同一である必要はなく、開状態であれば開度は互いに異なっていてもよい。
ついで、第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τ未満であり、かつ第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達している状態であるか否かが判断される(ステップS6)。脱離開始温度τは、この発明の実施形態における判断基準温度に相当し、反応材5a,5bと反応媒体6とによって決まる温度である。例えば反応材5a,5bがMg、反応媒体6がHの場合には、脱離開始温度τは287℃、反応材5a,5bがCaO、反応媒体6がHOの場合には、脱離開始温度τは480℃、反応材5a,5bがFeCl・NH、反応媒体6がNHの場合には、脱離開始温度τは278℃である。上述したように第2反応器2bの温度Tがしきい値τに達した後(ステップS4)、第1バルブ8aが全開とされ、もしくは開度が増大させられるから、第1反応器2aの温度Tが第2反応器2bに遅れて脱離開始温度τに達する場合がある。このような場合、ステップS6で肯定的に判断される。その場合、第2バルブ8bを全開にし、もしくは開度を増大させておき、その状態で第1バルブ8aを開状態あるいは閉状態のいずれかに制御する(ステップS7)。
第1バルブ8aの開閉状態が「開」および「閉」のいずれであってもよいのは、第1反応器2aが、既に動作状態になっている加熱対象部4によって加熱され、第1反応器2aの温度が脱離開始温度τに達するのを待つためである。また、第2反応器2bの温度は既に、脱離開始温度τに達し、反応媒体6が反応材5bから分離(脱離)する吸熱反応が生じ、蓄熱を行い得る状態であり、しかも第1反応器2aは未だ反応媒体6が分離する反応が生じる状態ではないことにより第2反応器2bで分離した反応媒体6が第1反応器2aに影響を及ぼす可能性がないから、第2バルブ8bは全開に維持され、もしくはその開度を大きくした状態に維持される。
上述したように第1反応器2aは加熱対象部4の熱によって加熱されており、その状態で第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達したか否かが判断される(ステップS8)。このステップS8で肯定的に判断された場合には、第1バルブ8aが全開に制御され、もしくはその開度が増大させられ、かつ第2バルブ8bが全閉に制御され、もしくは開度が第1バルブ8aよりも小さい状態に制御される(ステップS9)。第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達して反応媒体6の脱離すなわち蓄熱を行うことができる状態になったので、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離すなわち蓄熱を行うために第1バルブ8aが全開とされ、あるいはその開度が増大させられる。これに対し、第2バルブ8bは全閉に制御され、あるいは開度が減じられる。
第2バルブ8bを全閉とし、もしくはその開度を減じることにより、第2反応器2bで反応材5bから分離した反応媒体6が第1反応器2a側に流れたり、吸着器3の内圧を高めたりすることを回避もしくは抑制する。その状態で、第1反応器2aが吸着器3に連通されるので、第1反応器2aでの反応媒体6の分離(脱離)が促進される。すなわち、第2反応器2bでの反応媒体6の脱離すなわち第2反応器2bでの蓄熱が抑制もしくは制限され、第1反応器2aによる蓄熱が優先的に行われる。
つぎに第1反応器2aでの反応媒体6の脱離が完了したか否かが判断される(ステップS10)。その場合、併せて、第2反応器2bの温度Tが下がり、離脱開始温度τ未満になっていないかを確認するため、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ以上であるか否かが判断される。反応媒体6の脱離(蓄熱)完了の判断は、以下に説明するようにして実行することができる。
図4は反応器2において反応媒体6が脱離し始めてから脱離が完了するまでの圧力と温度との変化を模式的に示しており、反応器2の温度(より正確には反応材の温度)が脱離温度τに達するまで(t時点まで)は、反応器2の圧力は温度上昇に伴う膨張を無視すればほぼ一定になる。その後、反応媒体6の脱離が開始すると、圧力が次第に増大する。その反応媒体6の脱離と、脱離した反応媒体6の吸着器3による吸着とがバランスすると(t時点)、圧力はほぼ一定になる(t時点〜t時点)。
脱離が進行して反応材から分離する反応媒体6の量が減少し始めると(t時点)、吸着器3による反応媒体6の吸着量が反応材からの分離量を上回ることにより、圧力が低下し始める。なお、反応器2では反応媒体6の脱離による吸熱反応が生じているので、温度はほぼ一定に維持される。そして、反応媒体6の脱離が完了すると、反応器2での吸熱反応が終了するので、反応器2の温度は加熱対象部4から伝達される熱によって上昇し始める(t時点)。このように、反応媒体6の脱離が完了すると、圧力が低下するとともに、温度が脱離温度τ以上に上昇するので、反応器2の温度と圧力とのこのような変化を検出することにより、反応媒体6の脱離の完了を判断することができる。
図3Aに示すステップS10では上記のようにして第1反応器2aでの反応媒体6の脱離の完了を判断し、脱離が完了していないことによりステップS10で否定的に判断された場合には、ステップS9に戻って従前の制御状態が維持される。これに対してステップS10で肯定的に判断された場合には、第1バルブ8aが全閉とされ、もしくは開度が減じられ、かつ第2バルブ8bが全開とされ、もしくは開度が増大させられる(ステップS11)。第2バルブ8bがこのように制御されることにより、第2反応器2bで反応媒体6の脱離すなわち蓄熱が進行させられる。その場合、反応媒体6の脱離が終了している第1反応器2aは、第1バルブ8aが全閉とされ、あるいは開度が減じられていることにより反応媒体6の流入が阻止もしくは抑制され、蓄熱状態が良好に維持される。
その第2反応器2bからの反応媒体6の脱離の完了が判断される(ステップS12)。このステップS12で否定的に判断された場合には、第2反応器2bにおける反応媒体6の脱離を継続させるためにステップS11に戻り、従前の制御状態を維持する。これに対してステップS12で肯定的に判断された場合には、各バルブ8a,8bが共に閉じられ(ステップS13)、その後、図3Aに示すルーチンが一旦終了される。すなわち、各反応器2a,2bを吸着器3から遮断し、反応材5a,5bと反応媒体6とが化合することが阻止され、蓄熱状態が維持される。
上述した図3AのステップS1〜ステップS13までの制御を行った場合の各反応器2a,2bの温度T,Tの変化をタイムチャートで示すと、図5のとおりである。なお、各バルブ8a,8bの開閉の状態、および反応媒体6の流動の状態を図6の(a)〜(g)に模式的に示してある。図6において、白抜きのバルブ8a,8bは「開状態」、黒塗りのバルブ8a,8bは「閉状態」、破線は「開」、「閉」のいずれでもよいことを示している。
加熱対象部4を加熱(暖機)する判断が成立すると(t10時点)、図6の(a)に示すように、第1バルブ8aが開らかれ、かつ第2バルブ8bが閉状態に維持される。したがって、反応媒体6は第1反応器2aに供給され、第1反応器2aで発熱反応が生じ、第1反応器2aからの放熱によって加熱対象部4が加熱(暖機)される。その場合、加熱対象部4が動作し始めることにより、また第1反応器2aからの熱伝達により第2反応器2bの温度Tが僅かに上昇する。
こうして第1反応器2aの温度Tが前述したしきい値τに達すると(t11時点)、図6の(b)に示すように、第1バルブ8aが閉じられ、かつ第2バルブ8bが開かれる。したがって、吸着器3から第1反応器2aに供給される反応媒体6の一部が第2反応器2b側に流れてしまったり、それに伴って第1反応器2aでの反応媒体6の量が不足したりするなどの事態が回避もしくは抑制され、第1反応器2aでの放熱が第2反応器2bよりも優先して実行される。t11時点以降では、第1反応器2aの温度上昇が緩やかになり、これに対して第2反応器2bでの発熱反応が活発になってその温度Tが大きい勾配で上昇する。
第2反応器2bの温度Tが前述したしきい値τに達すると(t12時点)、図6の(c)に示すように、各バルブ8a,8bが共に開かれる。この状態では、各反応器2a,2bに十分な量の反応媒体6が供給されて発熱反応がほぼ終了し、加熱対象部4が必要十分に加熱されている。したがって、各反応器2a,2bでは特には反応は生じていない。また、加熱対象部4が動作してその温度が次第に高くなっているので、各反応器2a,2bの温度が上昇し続ける。
そして、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達すると(t13時点)、第2反応器2bについては反応媒体6の脱離が可能な状態となるから、反応媒体6の脱離(第2反応器2bについての蓄熱)を行うために、図6の(d)に示すように、第2バルブ8bが開かれる。これに対して第1反応器2aでは反応媒体6との反応は終了しており、かつ反応媒体6が脱離する温度までは達していない。したがって、第1反応器2aに対する反応媒体6の流入および流出は特には制限されず、また要求もされないので、第1バルブ8aは開状態および閉状態のいずれであってもよい。しかしながら、第1バルブ8aは直前では開状態になっており、またいずれは脱離開始温度τに達して反応媒体6を脱離させるために開状態に制御するから、不必要に開閉状態を切り替えることを避けるために、第1バルブ8aは開状態に維持しておいてよい。
第2反応器2bで反応媒体6の脱離を生じさせている状態で第1反応器2aの温度TA が脱離開始温度τに達すると(t14時点)、図6の(e)に示すように、第1バルブ8aを開き、かつ第2バルブ8bを閉じる。すなわち、第1および第2の反応器2a,2bが共に脱離可能状態になった場合、第1反応器2aでの脱離(すなわち蓄熱)を第2反応器2bよりも優先させる。第2反応器2bでは、脱離した反応媒体6によってその蒸気圧が高くなり、第2反応器2bでの反応媒体6の脱離(すなわち蓄熱)が抑制される。また、第1反応器2aは、第1バルブ8aが開き、かつ第2バルブ8bが閉じられていることにより、第2反応器2bから反応媒体6が流入して第1反応器2aでの反応媒体6の脱離が制限もしくは抑制されることがなく、むしろ第1反応器2aで脱離した反応媒体6は積極的に吸着器3に流入して吸着される。すなわち、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離による蓄熱が第2反応器2bより優先して生じる。なお、第2反応器2bでは反応媒体6の脱離すなわち吸熱反応が制限もしくは抑制されるため温度が次第に上昇する。
第1反応器2aで反応媒体6の脱離が進行し、ついには脱離が完了する(t15時点)。この状態では、優先的に行った第1反応器2aによる蓄熱が終了したことになるので、第2反応器2bによる蓄熱を再開するために、図6の(f)に示すように、第2バルブ8bが開かれる。その場合、第2反応器8bからの反応媒体6が第1反応器2aに流入することを防止もしくは抑制するために第1バルブ8aは閉じられる。
そして、第2反応器2bでの反応媒体6の脱離(第2反応器2bよる蓄熱)が完了した場合(t16時点)には、図6の(g)に示すように第1および第2のバルブ8a,8bが共に閉じられる。各反応器2a,2bによる蓄熱状態を維持するためである。なお、各反応器2a,2bの温度は加熱対象部4の温度の上昇に従って上昇する。
第1反応器2aと第2反応器2bとの温度の変化の仕方が上記の図5に示す例とは異なる場合、図3Aに示すルーチンにおけるステップS6やステップS8で否定的に判断される。例えば第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達する前に第2反応器2bにおける反応媒体6の脱離が完了した場合には、ステップS8で否定的に判断される。その場合には、図3Bに示すステップS14に進んで、第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τ未満の状態で第2反応器2bにおける反応媒体6の脱離が完了したか否かが判断される。なお、脱離の完了の判断は、前述した図4を参照して説明したとおりに行えばよい。
このステップS14で否定的に判断された場合には図3Aに示すステップS7に戻って各バルブ8a,8bの開閉状態が従前の状態に維持される。これに対してステップS14で肯定的に判断された場合には、第2バルブ8bを閉状態に制御し、かつ第1バルブ8aを開状態あるいは閉状態のいずれかに制御する(ステップS15)。第2バルブ8bを閉じるのは、第1反応器2aで反応媒体6が脱離した場合にその反応媒体6が第2反応器2bに流入することを回避もしくは抑制するためである。また、第1バルブ8aの開閉状態が「開」および「閉」のいずれであってもよいのは、第1反応器2aが、既に動作状態である加熱対象部4によって加熱され、第1反応器2aの温度が脱離開始温度τに達するのを待つためである。
その後、第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達したか否かが判断される(ステップS16)。このステップS16で否定的に判断された場合には、ステップS15に戻って従前の制御状態を維持する。これに対してステップS16で肯定的に判断された場合には、第2バルブ8bを閉じたまま、第1バルブ8aを開状態に制御して第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離を進行させる(ステップS17)。すなわち、第1反応器2aによる蓄熱を行う。
このようにして行われる第1反応器2aでの脱離が完了したか否かが判断される(ステップS18)。このステップS18で否定的に判断された場合には、ステップS17に戻って従前の制御状態が維持される。これに対してステップS18で肯定的に判断された場合には、第1反応器2aおよび第2反応器2bでの反応媒体6の脱離が共に完了したことになるので、図3Aに示すステップS13に進み、第1および第2のバルブ8a,8bが閉じられ、図3Aおよび図3Bに示すルーチンが一旦終了される。
上述した図3AのステップS8で否定的に判断され、かつ図3BのステップS14で肯定的に判断された場合の各反応器2a,2bの温度T,Tの変化をタイムチャートで示すと、図7のとおりである。また、各バルブ8a,8bの開閉の状態、および反応媒体6の流動の状態を図8の(a)〜(c)に模式的に示してある。なお、図8には吸熱反応が生じている状態を示しており、発熱反応が生じている状態では前述した図6と同様であるから、発熱反応が生じている場合の各バルブ8a,8bの開閉の状態は図8では省略してある。また各バルブ8a,8bについてのシンボルの意味は、図6に示す例と同様である。
加熱対象部4を加熱(暖機)する判断が成立(t20時点)することにより、第1バルブ8aが開かれ、かつ第2バルブ8bが閉状態に維持される。ついで、第1反応器2aの温度Tが前述したしきい値τに達して(t21時点)、第1バルブ8aが閉じられ、かつ第2バルブ8bが開かれる。ついで、第2反応器2bの温度Tが前述したしきい値τに達すると(t22時点)、各バルブ8a,8bが共に開状態に制御される。この状態では、加熱対象部4が動作してその温度が次第に高くなっているので、各反応器2a,2bの温度が上昇し続ける(t22時点〜t23時点)。
そして、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達すると(t23時点)、第2バルブ8bが開かれる。なお、図7に示すt20時点からt23時点までの各反応器2a,2bの温度変化は、図5に示すt10時点からt13時点までの温度変化と同一もしくは相似している。これに対して第1反応器2aでは反応媒体6との反応は終了しており、かつ反応媒体6が脱離する温度までは達していない。したがって、第1反応器2aに対する反応媒体6の流入および流出は特には制限されず、また要求もされないので、第1バルブ8aは開状態および閉状態のいずれであってもよい。その状態を図8の(a)に示してある。
上記のt20時点からt23時点までの各バルブ8a,8bの制御およびその開閉の状態、ならびに各反応器2a,2bの温度の変化は、前述した図3Aのフローチャートに示す制御および図6の(a)〜(d)に示す状態、ならびに図5に示す変化と同様である。
その後、第1反応器2aの温度が脱離開始温度τに達する以前(t24時点)に第2反応器2bにおける反応媒体6の脱離が完了する。このような場合、上記の図3Bに示すステップS14で肯定的に判断され、第2バルブ8bが閉じられる。第2反応器2bに第1反応器2aから反応媒体6が流入することを回避もしくは抑制して第2反応器2bによる蓄熱状態を維持するためである。なお、第1バルブ8aは閉じてもよく、あるいは開いていてもよい。第1反応器2aでの発熱反応は終了しており、また反応媒体6の脱離が生じないからである。この状態を図8の(b)に模式的に示してある。
第2反応器2bでの反応媒体6の脱離が完了すると第2反応器2bの温度Tは加熱対象部4によって次第に上昇する。その過程で第1反応器2aの温度が脱離開始温度τに達すると(t25時点)、第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離が生じるので、反応媒体6が脱離することによる蓄熱を促進するために、第1バルブ8aは図8の(c)に示すように、開状態に制御される。なお、第2バルブ8bは第2反応器2bによる蓄熱状態を維持するために閉状態に維持される。
第1反応器2aでの反応媒体6の脱離が進行して、ついには脱離が完了すると(t26時点)、第1反応器2aによる蓄熱状態を維持するために第1バルブ8aが閉じられる。この状態は、前述した図6の(g)に示す状態である。なお、各反応器2a,2bの温度は加熱対象部4の温度の上昇に従って上昇する。
上述した二つの例は、第2反応器2bの温度Tが第1反応器2aの温度Tよりも先に脱離開始温度τに達する例であるが、これとは反対に第1反応器2aの温度Tが第2反応器2bの温度Tよりも先に脱離開始温度τに達する場合がある。その例を以下に説明する。第1反応器2aの温度Tが第2反応器2bの温度Tよりも先に脱離開始温度τに達すると、前述した図3Aに示すルーチンにおけるステップS6で否定的に判断される。その場合には、図3Cに示すルーチンでのステップS19に進み、第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τ以上でかつ第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ未満か否かが判断される。
ステップS19で否定的に判断された場合には、図3Aに示すステップS5に戻る。また、ステップS19で肯定的に判断された場合には、第1バルブ8aを開く(ステップS20)。第1反応器2aを吸着器3に連通させて第1反応器2aでの反応媒体6の脱離を進行させるためである。その場合、第2バルブ8bは、「開」および「閉」のいずれの状態に制御してもよい。第2反応器2bでの発熱反応がほぼ終了しているものの、第2反応器2bでは反応媒体6の脱離が生じず、しかも第1反応器2aから反応媒体6が流入しても特には問題がないからである。
第1反応器2aで反応媒体6の脱離を生じさせている状態で第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ以上になったか否かが判断される(ステップS21)。このステップS21で肯定的に判断された場合には、第1反応器2aおよび第2反応器2bの両方で、反応媒体6の脱離が可能になるので、第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離を優先させるために、図3Aに示すステップS9に進んで、第1バルブ8aを開状態に制御し、かつ第2バルブ8bを閉状態に制御する。以降、図3Aに示すステップS10〜ステップS13の制御が順に実行される。なお、ステップS21で否定的に判断された場合には、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離が完了したか否かが判断される。このステップS22で否定的に判断された場合には、ステップS20に戻り、直前の制御状態に維持される。
上記のステップS19〜ステップS21およびステップS9〜ステップS13の制御が実行される場合の各反応器2a,2bの温度変化の一例を図9にタイムチャートで示してある。また、各バルブ8a,8bの開閉の状態、および反応媒体6の流動の状態を図10の(a)〜(c)に模式的に示してある。なお、図10には吸熱反応が生じている状態を示しており、発熱反応が生じている状態では前述した図6と同様であるから、発熱反応が生じている場合の各バルブ8a,8bの開閉の状態は図10では省略してある。また各バルブ8a,8bについてのシンボルの意味は、図6に示す例と同様である。
加熱対象部4を加熱(暖機)する判断が成立(t30時点)することにより、第1バルブ8aが開かれ、かつ第2バルブ8bが閉状態もしくは低開度に維持され、それに伴って第1反応器2aの温度Tが次第に高くなり、また第2反応器2bの温度Tが第1反応器2aの温度Tより小さい勾配で上昇する(t30時点〜t31時点)。このような温度変化は、図5や図7に示す例と同様である。第1反応器2aの温度Tが前述したしきい値τに達して(t31時点)、第1バルブ8aが閉じられ、かつ第2バルブ8bが開かれる。
ついで、第2反応器2bの温度Tが前述したしきい値τに達すると(t32時点)、各バルブ8a,8bが共に開状態に制御される。この状態では、加熱対象部4が動作してその温度が次第に高くなっているので、各反応器2a,2bの温度が上昇し続けるが、図9に示す例では、第2反応器2bの温度Tの上昇の勾配が低下する(t32時点〜t33時点)。なお、図9に示すt31時点からt32時点までの各反応器2a,2bの温度変化は、図5に示すt11時点からt12時点までの温度変化と同一もしくは相似している。
図9に示す例では、第2反応器2bの温度Tの上昇が緩慢になることにより第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達する以前に第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達する(t33時点)。この状態では第1バルブ8aが開状態に制御されていて第1反応器2aで反応媒体6の脱離が生じるので、第1反応器2aの温度Tが、反応材5aと反応媒体6との吸熱反応によって脱離開始温度τ程度の一定温度に維持される。これに対して、第2反応器2bの温度Tは加熱対象部4から伝達される熱によって、脱離開始温度τに向けて上昇している(t33時点〜t34時点)。この場合の各バルブ8a,8bの開閉の状態は図10の(a)に示すとおりであり、第2バルブ8bは「開」および「閉」のいずれであってもよい。
第1反応器2aでの脱離が進行している状態で第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達すると(t34時点)、第1反応器2aおよび第2反応器2bの両方が、反応媒体6の脱離が可能な状態になる。したがって図10の(b)に示すように、第1反応器2aでの脱離(蓄熱)を第2反応器2bよりも優先させるために、第2バルブ8bが閉じられる。すなわち、第2反応器2bで脱離した反応媒体6が第1反応器2aに流入したり、あるいは吸着器3の圧力を上昇させたりする事態が回避もしくは抑制され、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離およびそれに伴う蓄熱が第2反応器2bに対して優先して生じる。なお、第2反応器2bでは第2バルブ8bが閉じられて反応媒体6の脱離(吸熱反応)が制限されるので、第2反応器2bの温度Tは加熱対象部4から伝達される熱によって、脱離開始温度τ以上の温度に次第に高くなる(t34時点〜t35時点)。
第1反応器2aでの脱離が進行して第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離が完了すると(t35時点)、図10の(c)に示すように、第1バルブ8aが閉じられて第1反応器2aによる蓄熱が完了し、その温度Tが加熱対象部4からの熱によって次第に上昇する。また、第2バルブ8bが開状態に制御されて第2反応器2bにおける反応媒体6の脱離(吸熱反応)が開始され、第2反応器2bの温度が、加熱対象部4からの入熱と反応媒体6の脱離による蓄熱とに応じた所定の温度に維持される(t35時点〜t36時点)。そして、第2反応器2bで反応媒体6の脱離が完了すると(t36時点)、第1バルブ8aおよび第2バルブ8bの両方が閉状態に制御される。したがって、第2反応器2bの温度Tが次第に上昇する。これらt34時点以降の各温度T,Tの変化および各バルブ8a,8bの開閉の状態は、前述した図5および図6に示す状態と同様である。
つぎに、第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離が完了した後に第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達する場合の制御例について説明する。このような場合、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ未満の状態で第1反応器2aにおける反応媒体6の脱離が完了しているから、前述した図3Cに示すステップS21で否定的に判断され、かつステップS22で肯定的に判断される。この場合は、第1反応器2aによる蓄熱状態を維持するために第1バルブ8aが閉じられ(ステップS23)、第1反応器2aと吸着器3との連通が遮断される。なお、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ未満であることにより、第2バルブ8bの開閉状態は「開」および「閉」のいずれであってもよい。
ついで、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ以上否か、すなわち脱離開始温度τに達したか否かが判断される(ステップS24)。このステップS24で否定的に判断された場合にはステップS23に戻り、従前の制御状態が維持される。これに対してステップS24で肯定的に判断された場合には、第2反応器2bでの反応媒体6の脱離(蓄熱)を進行させるために第2バルブ8bが開状態に制御され、かつ第1バルブ8aは閉状態に維持される。これは、前述した図3Aに示すステップS11の制御であり、したがってこれ以降は、図3Aに示すステップS12およびステップS13の制御が順に実行され、その後、図3Aないし図3Cに示すルーチンが一旦終了される。
上記のステップS23〜ステップS24の制御が実行される場合の各反応器2a,2bの温度変化の一例を図11にタイムチャートで示してある。また、各バルブ8a,8bの開閉の状態、および反応媒体6の流動の状態を図12の(a)〜(c)に模式的に示してある。なお、図12には吸熱反応が生じている状態を示しており、発熱反応が生じている状態では前述した図6と同様であるから、発熱反応が生じている場合の各バルブ8a,8bの開閉の状態は図12では省略してある。また各バルブ8a,8bについてのシンボルの意味は、図6に示す例と同様である。
図11において、加熱対象部4を加熱(暖機)する判断の成立(t40時点)から第1反応器2aの温度Tがしきい値τに到達(t41時点)し、さらに第2反応器2bの温度Tがしきい値τに到達(t42時点)し、そして第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達する(t43時点)までの温度の変化および各バルブ8a,8bの開閉の状態は、前述した図9に示すt31時点からt33時点までの変化と同様である。
図11に示すt43時点では、第1反応器2aの温度Tが脱離開始温度τに達し、かつ第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ未満であるから、図12の(a)に示すように、第1バルブ8aが開状態に制御される。第2バルブ8bは開状態と閉状態とのいずれであってもよい。したがって、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離(蓄熱)が進行させられる。
その状態で第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに到達しないまま、第1反応器2aでの反応媒体6の脱離が完了すると(t44時点)、第1反応器2bから反応媒体6が流入することを回避もしくは抑制するとともに、第1反応器2aによる蓄熱状態を維持するために、第1バルブ8aが閉じられる。なお、第2反応器2bの温度Tは未だ脱離開始温度τに達していないので、第2バルブ8bは開状態と閉状態とのいずれであってもよい。この状態を図12の(b)に示してある。
その後、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τに達すると(t45時点)、図12の(c)に示すように、第1バルブ8aを閉じた状態で第2バルブ8bが開かれる。したがって、第2反応器2bで反応媒体6の脱離反応(吸熱反応)が開始され、第2反応器2bの温度Tが脱離開始温度τ程度の温度に維持される(t45時点〜t46時点)。そして、第2反応器2bで反応媒体6の脱離が完了すると(t46時点)、第1バルブ8aおよび第2バルブ8bの両方が閉状態に制御される。したがって、第2反応器2bの温度Tが次第に上昇する。
以上、具体的に説明したように、この発明の実施形態による制御装置では、複数の反応器2a,2bあるいは反応材5a,5bが、それぞれに共通する単一の吸着器3に接続されているので、吸着器3の数が加熱対象部4や反応器2a,2bあるいは反応材5a,5bの数より少なくてよく、その結果、化学蓄熱器1の全体としての構成を簡素化し、また小型化することができる。しかも、放熱もしくは蓄熱を優先的に行う必要のある反応器2a,2bを選択し、その反応器2a,2bを他の反応器2a,2bに対して優先的に吸着器3に連通させて発熱反応や吸熱反応を生じさせることができる。言い換えれば、一つの吸着器3に複数の反応器2a,2bが接続されているとしても、優先度合いに応じた放熱と蓄熱とを行うことができる。
なお、この発明に係る制御装置は、複数の反応器のうちの少なくとも二つの反応器が共に発熱反応を行うことができる場合に、それらの反応器のうちの優先度合いの高い反応器で他の反応器に優先して発熱反応を生じさせるように構成されている。前述した図5、図7、図9および図11に示すいずれの例においても、第1反応器2aが優先度合いの高い反応器に相当し、第1反応器2aに対して優先的に反応媒体6が供給される。また、この発明に係る制御装置は、複数の反応器のうちの少なくとも二つの反応器が共に吸熱反応を行うことができる場合に、それらの反応器のうちの優先度合いの高い反応器で他の反応器に優先して吸熱反応を生じさせるように構成されている。したがって、このような蓄熱制御は、少なくとも二つの反応器で反応媒体の脱離が可能なことが前提となるので、このような前提が成立している例は、前述した図5および図9に示す例であり、第1反応器2aが優先度合いの高い反応器に相当し、第1反応器2aから優先的に反応媒体6が脱離させられる。
なおまた、この発明の制御装置においては、バルブの開状態は開度が100%であることに限られないのであって、制御の目的を達成できる範囲で、閉状態のバルブの開度よりも大きい開度であればよい。同様に、バルブの閉状態は開度が0%であることに限られないのであって、制御の目的を達成できる範囲で、開状態のバルブの開度よりも小さい開度であればよい。さらに、この発明においてバルブを開状態に制御し、あるいは閉状態に制御する場合、開度を一律に変化させずに、開度を小刻みにステップ的に変化させてもよい。
また、この発明で対象とする化学蓄熱器は、3つ以上の反応器を単一の吸着器に接続した構成であってもよく、その場合、反応器を二つのグループに分けて一方を優先度合いの高いグループ、他方を優先度合いの低いグループとし、これらのグループについて前述した具体例と同様の制御を行ってもよい。その場合、一方のグループは単一の反応器から構成され、他方のグループは複数の反応器によって構成されていてもよい。また、各グループを構成している複数の反応器を、更に、優先度合いの高い反応器と優先度合いの低い反応器とに分け、それらの反応器について前述した具体例と同様の制御を行ってもよい。それらの反応器に備えられている反応材は、同一の物質でもよく、また異なる物質であってもよい。
そして、上述した具体例では、各反応器2a,2bの温度T,Tが同時に脱離開始温度τに到達した場合を示していないが、この発明の制御装置は、要は、優先度合いの高い反応器2a,2bで放熱または蓄熱が優先的に生じるように制御するように構成されていればよい。したがってこの発明の実施形態では、各反応器2a,2bの温度T,Tが同時に脱離開始温度τに到達した場合には、優先度合いの高い一方の反応器を吸着器に連通させ、かつ他方の反応器を吸着器に対して遮断するように制御すればよい。
そしてまた、前述した図3Aならびに図3Bおよび図3Cは、各反応器2a,2bの温度が、図5ならびに図7および図9、図11に示すように変化するいずれの場合にも適用できるように構成した場合のフローチャートである。しかしながら、この発明の制御装置による制御はこれらの図3Aならびに図3Bおよび図3Cに示す制御例に限定されないのであって、反応器の温度の変化のパターンが予め知られているなどの場合には、図3Aならびに図3Bおよび図3Cのいずれかに示す制御を実行するように構成されていてもよい。また、前述したステップS6やステップS9、あるいはステップS8やステップS14などの判断の順序は、上述した具体例で示した順序に限られないのであって、適宜に決めてよい。
1…化学蓄熱器、 2,2a,2b…反応器、 3…吸着器、 4…加熱対象部、 5a,5b…反応材(蓄熱材)、 6…反応媒体、 7,7a,7b…管路、 8…バルブ機構、 8a,8b…バルブ、 9…電子制御装置(ECU)、 10a,10b…温度センサ、 11…圧力センサ。

Claims (5)

  1. 反応材と反応媒体とによる発熱反応によって放熱し、前記反応材から前記反応媒体が脱離することにより蓄熱するとともに前記反応材から前記反応媒体が脱離した状態を維持することにより蓄熱する化学蓄熱器の制御装置において、
    前記化学蓄熱器は、それぞれ前記反応材を備え、加熱対象物と熱交換を行う複数の反応器と、前記複数の反応器に接続されかつ前記反応媒体を貯留する貯留器と、前記複数の反応器を個別に前記貯留器に連通させかつ遮断するバルブ機構とを備え、
    前記バルブ機構の開度を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、前記複数の反応器のうち少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材と前記反応媒体とによる発熱反応が可能な状態にある場合に、もしくは前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応が可能な状態にある場合に、前記二つの反応器のうち放熱または蓄熱の優先度合いが高い第1の反応器と前記貯留器との間で流通する前記反応媒体の流量が、放熱または蓄熱の優先度合いが低い第2の反応器と前記貯留器との間で流通する前記反応媒体の流量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されている
    ことを特徴とする化学蓄熱器の制御装置。
  2. 請求項1に記載の化学蓄熱器の制御装置において、
    前記化学蓄熱器は、前記第1の反応器と前記貯留器とを接続する第1の管路と、前記第2の反応器と前記貯留器とを接続する第2の管路とを有し、
    前記バルブ機構は、前記第1の管路と前記第2の管路とを個別に開閉できるように構成され、
    前記コントローラは、前記複数の反応器のうち少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材と前記反応媒体とによる発熱反応が可能な状態にある場合に、前記第1の管路が開状になり、かつ前記第2の管路が閉状態になるように前記バルブ機構を制御するように構成されている
    ことを特徴とする化学蓄熱器の制御装置。
  3. 請求項2に記載の化学蓄熱器の制御装置において、
    前記コントローラは、前記第1の反応器に対する前記反応媒体の供給量が予め定めた量に達した後に、前記第2の管路が開状態になるように前記バルブ機構を制御するように構成されていることを特徴とする化学蓄熱器の制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の化学蓄熱器の制御装置において、
    前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態は、前記二つの反応器の温度が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離を開始する判断基準温度に達している状態を含み、
    前記コントローラは、前記第1の反応器の温度が前記判断基準温度に達した後に前記第2の反応器の温度が前記判断基準温度に達することにより、前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態になった場合、または前記第2の反応器の温度が前記判断基準温度に達した後に前記第1の反応器の温度が前記判断基準温度に達することにより、前記少なくとも二つの反応器が共に、前記反応材から前記反応媒体が脱離する吸熱反応の可能な状態になった場合、前記第1の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量が、前記第2の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されている
    ことを特徴とする化学蓄熱器の制御装置。
  5. 請求項4に記載の化学蓄熱器の制御装置において、
    前記コントローラは、前記第1の反応器において前記反応材から前記反応媒体の脱離が完了した後に、前記第2の反応器と前記貯留器との間に前記反応媒体の流通量が前記第1の反応器と前記貯留器との間の前記反応媒体の流通量より多くなるように前記バルブ機構の開度を制御するように構成されている
    ことを特徴とする化学蓄熱器の制御装置。
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