本出願は、米国特許法第119条(e)の定めにより、2014年2月27日出願の米国仮特許出願第61/945,385号、及び2014年6月27日出願の米国仮特許出願第62/018,352号の利益を主張するものであり、これらの文献の開示全体は、あらゆる目的のために参照によって本出願に援用される。
緑内障は、失明の主な原因である。緑内障は、視神経症の特徴的なパターンでの網膜神経節細胞の消失を伴う。未治療の緑内障は、視神経の永久的な損傷と、その結果としての視野欠損とを招く可能性があり、これが失明へと進行する可能性がある。緑内障による視野欠損は、長い年月をかけて徐々に発生することが多く、欠損がすでに進行してからやっと気づく場合がある。欠損してしまうと、この損傷した視野は決して回復することはない。
眼圧(IOP)上昇は、緑内障を発症させる重要な危険因子である。IOPは、眼の毛様体によって房水を産生し、房水を線維柱帯や、ぶどう膜強膜路を含む他の全ての流出路を通して流出させる働きをする。房水は、電解質と、有機溶質と、眼球の前房の非血管組織に栄養を供給する他のタンパク質との複合混合物である。房水は、毛様体から後房に流れ込み、上記後房は、その後方をレンズ及び毛様体小帯によって画定され、前方を虹彩によって画定される。続いて房水は、虹彩の瞳孔を通って前房に流れ込み、上記前房は、その後方を虹彩によって画定され、前方を角膜によって画定される。通常の房水の流出路では、線維柱帯は房水を、前房からシュレム管を通して強膜神経叢及び全身の血液循環へと流す。開放隅角緑内障では、線維柱帯を流れる房水量が少ない。閉塞隅角緑内障では、虹彩が線維柱帯に向かって前方へと押されて、流体の排出を妨げる。
ぶどう膜強膜流出は、緑内障の管理においてますます重要となってきている新しい経路である。ぶどう膜強膜流出では、房水は、前房から毛様筋に入り、毛様体上腔を通り、前部強膜又は後部強膜を横切って出る。ぶどう膜強膜流出は、房水全流出量に大きく寄与できる。
現在のところ、緑内障治療の目的は、房水の産生を制限するか、又は房水の流出量を増加させることによって、IOPを低下させることである。房水の産生を低減するための一次治療として、β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬などの薬剤が使用される。また、房水の流出量を増加させるための一次療法として、薬剤が使用される場合もある。縮瞳薬及びコリン作動薬は、線維柱帯の流出量を増加させるが、プロスタグランジン薬、例えば、ラタノプロスト(Latanoprost)及びビマトプロスト(Bimatoprost)は、ぶどう膜強膜流出の流出量を増加させる。しかし、これらの薬剤は高価であり、望ましくない副作用があり、経時的に服薬コンプライアンス依存の問題を引き起こす可能性がある。
房水の流出量を増加させるために、又は房水の産生を低減するために、手術が使用される場合もある。レーザ線維柱帯形成術は、線維柱帯の領域にわたってレーザビームを適用して、流出量を増加させるものである。毛様体冷凍凝固術及びレーザ線維柱帯形成術は、房水の産生を低減するための毛様体突起への外科的介入である。これらの手術は効果的であるかもしれないが、これらの破壊的な外科的介入は通常、眼球萎縮の重症合併症のリスクがあるために、緑内障の管理では最終手段として使用される。毛様体破壊術の他の有害な副作用は、低眼圧症及び眼球前部の炎症を含む場合があり、これらは黄斑合併症の発症率の上昇に関係する場合がある。更に他の有害な副作用は、一過性前房出血及び前房内滲出、ぶどう膜炎、視力低下並びに壊死性強膜炎を含む。
レーザ経強膜毛様体光凝固術では、高強度赤外レーザエネルギの連続波(continuous wave:CW)を、毛様体突起領域、強膜層下の構造及び強膜層の上層の結膜の、選択された部分に配向する。毛様体及び関連突起の選択された部分は永久に破壊され、これにより房水の全体的な産生が減少する。レーザエネルギは、特殊細隙灯の傍に座った患者に対して、空気を通して配向してよい。あるいは、レーザエネルギは、患者の眼球に接触して配置された光ファイバハンドピースを使用して送達してよい。しかし、いずれのレーザエネルギ送達方法の場合も、毛様体のような表面下の不可視標的にレーザビームを正確にかつ反復して配向するのは、外科医にとって困難であり得る。従って、接触ハンドピースプローブ(例えば、IRIDEX社(カリフォルニア州、マウンテンビュー)から市販されており、特許文献1に記載されている(上記文献の開示全体は、参照によって本出願に援用される)G−Probe)は、毛様体突起領域に向けたレーザの照準設定を容易にするように設計されている。例えばG−Probeは、眼の外側ランドマーク構造に対する均一な配置及び照準を容易にする特殊な輪郭を有し、これにより治療をガイドし、対象でない構造に対する偶発的なレーザ曝露の可能性を低減できる。
先行技術のシステム、方法及びデバイスは、当該技術分野に進歩をもたらしたが、更なる改良が望まれる。
本出願内で使用されている用語「本発明(the invention;this invention)」は、本出願及び以下の請求項の主題の全てを広く指すことを意図したものである。この用語を含む表現は、本明細書に記載されている主題を制限するもの、又は以下の請求項の意味若しくは範囲を制限するものと解釈してはならない。本出願によって保護される本発明の実施形態は、この「発明の概要」ではなく、以下の請求項によって定義されるものとする。この「発明の概要」は、本発明の種々の態様の概要であり、以下の「発明を実施するための形態」の節で更に詳細に説明される概念のいくつかを紹介するものである。この「発明の概要」は、請求される主題の重要な又は必須の特徴を特定するものではなく、請求される主題の範囲を決定するために単独で使用されるものでもない。主題は、本出願の明細書全体の適切な部分、いずれかの又は全ての図面、及び各請求項を参照することによって理解されるものとする。
いくつかの実施形態では、患者の眼を治療する方法が提供され、上記眼は角膜、瞳孔、視軸及び毛様体突起を有し、緑内障に罹患している。該方法は、患者の眼を治療するための治療プローブを提供するステップを含む。治療プローブは、遠位端から眼に治療レーザを送達するための治療ファイバを含んでよい。治療プローブは更に、遠位端から眼に照明光を送達するための照明光導管を含んでよい。治療プローブは更に、眼の表面に結合するための接触面を含んでよい。該方法は更に、治療プローブの接触面を患者の眼の表面に載置するステップを含んでよい。眼の毛様体突起の先端は、治療プローブの照明光導管の遠位端からの照明光を眼に対して配向することによって照明してよい。治療プローブの治療ファイバの遠位端は、毛様体突起の照明された先端ごとに位置決めしてよい。該方法は更に、治療プローブを毛様体突起の照明された先端ごとに位置決めしている間に、治療ファイバの遠位端から治療レーザを眼に送達するステップを含んでよい。
いくつかの実施形態では、眼の毛様体突起の先端は、眼の視軸から30°〜60°の角度で照明光を送達することによって照明してよい。いくつかの実施形態では、眼の毛様体突起の先端は、角膜を通して患者の眼の視軸に平行に照明光を送達することによって照明してよい。任意で、照明光は、患者の眼の瞳孔を通して送達してよい。いくつかの実施形態では、眼の毛様体突起の先端は、角膜を通して、前房の角度に直接照明光を送達することによって照明してよい。
いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は手動調整可能であり、これにより、眼に対して異なる角度で及び/又は眼の異なる領域に光を送達するように照明光導管を再構成できる。従って、いくつかの実施形態では、該方法は、プローブの接触面が眼の表面上に載置されている間に、照明光が角膜を通って眼の視軸に平行に送達されるように、照明光導管の遠位端を調整するステップを含む。任意で、照明光導管の遠位端は、照明光が眼の瞳孔を通って送達されるように調整してよい。いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、プローブの接触面が眼の表面上に載置されている間に、照明光が眼の視軸から30°〜60°の角度で送達されるように調整してよい。いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、プローブの接触面が眼の表面上に載置されている間に、照明光が前房の角度に直接送達されるように調整してよい。
いくつかの実施形態では、緑内障患者の眼を治療するための治療プローブが提供される。治療プローブは、近位端及び遠位端を有するハンドルを画定する細長体を含んでよい。治療ファイバは、細長体内に収容してよく、治療ファイバの遠位端から眼に治療レーザを送達するように構成してよい。照明光導管は、細長体内に収容してよく、照明光導管の遠位端から照明光を眼に送達するように構成してよい。治療プローブは更に、眼の表面に結合するための接触面を含んでよい。照明光導管の遠位端は、治療プローブの接触面が眼の表面に結合された場合に、眼の視軸から30°〜60°の角度で照明光を送達するように構成してよい。任意で、照明光導管の遠位端は、治療プローブの接触面が眼の表面に結合された場合に、角膜を通して、患者の眼の視軸に平行に照明光を送達するように構成してよい。いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、治療プローブの接触面が眼の表面に結合された場合に、眼の瞳孔を通して照明光を送達するように構成してよい。いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、治療プローブの接触面が眼の表面に結合された場合に、角膜を通して前房の角度に直接照明光を送達するように構成してよい。
いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端を手動調整可能としてよく、これにより、眼に対して異なる角度で及び/又は眼の異なる領域に光を送達するように照明光導管を再構成できる。任意で、照明光導管は分岐してよく、これにより照明光導管は、複数の点から照明光を送達するための複数の遠位端を備える。
いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、治療プローブの接触面で終端してよい。いくつかの実施形態では、照明光導管は分岐してよく、これにより照明光導管は、複数の点から照明光を送達するための第1の遠位端と第2の遠位端とを備える。照明光導管の第1の遠位端及び第2の遠位端は、照明光が治療レーザと同じ面内に配向されるように、治療ファイバの遠位端の両側で終端してよい。
いくつかの実施形態では、緑内障患者の眼を治療するためのシステムが提供される。該システムは、眼を治療するための治療レーザを発生させるための、及び眼の毛様体を照明するための照明光を発生させるための、コンソールを含んでよい。該システムは更に、コンソールから患者の眼に向けて治療レーザ及び照明光を送達するよう、コンソールと動作可能に結合されるように構成された、治療プローブを含んでよい。治療プローブは、近位端及び遠位端を有するハンドルを画定する細長体を含んでよい。治療ファイバは、細長体内に収容してよく、治療ファイバの遠位端から眼に治療レーザを送達するように構成してよい。照明光導管は、細長体内に収容してよく、照明光導管の遠位端から眼に照明光を送達するように構成してよい。治療プローブは更に、眼の表面に結合するための接触面を含んでよい。
更に別の実施形態では、緑内障患者の眼を治療するための治療プローブが提供され得る。治療プローブは、近位端及び遠位端を有するハンドルを画定する細長体を備えてよい。光源は、細長体内に収容してよく、細長体の遠位端から眼に治療ビームを送達するように配向された光伝達面を有してよい。治療プローブは、細長体内に収容され、細長体の遠位端から眼に照明光を送達するように構成された、照明光源も含んでよい。例えば、治療プローブは、眼に照明光及び治療光を供給するための1つ若しくは複数のレーザダイオード、1つ若しくは複数の発光ダイオード、又はこれらの組み合わせを収容してよい。
いくつかの実施形態では、接触面は、眼の表面に結合するための凸状構成を有してよい。凸状接触面は、照明光で標的領域を照明して、凸状接触面を照明された標的領域ごとに位置合わせすることによって、標的領域に位置合わせしてよい。凸状構成は、眼の表面に適合しなくてもよく、治療プローブを眼の表面に沿ってスイープ又は摺動させやすくしてよい。任意で、治療レーザは、プローブの凸状接触面が眼の表面を横切って摺動する間に送達してよい。いくつかの実施形態では、治療プローブを眼の治療領域と位置合わせした状態を維持しながら、円弧に沿って凸状接触面を摺動させてよい。
いくつかの実施形態では、凸状接触面は、眼の第1の領域上を180°未満の円弧に沿って摺動してよい。任意で、凸状接触面を摺動させるステップは、140°〜160°の円弧に沿って摺動させるステップを含んでよい。いくつかの実施形態では、凸状接触面は、60秒未満で円弧に沿って2〜10回摺動させることによって、摺動されてよい。任意で、凸状接触面は、45〜55秒で円弧に沿って5〜10回摺動させることによって、摺動されてよい。いくつかの実施形態では、凸状接触面は、上記凸状接触面を眼の第2の領域上で180°未満の円弧に沿って摺動させることによって、摺動されてよい。第2の領域は、第1の領域と対向する、及び/又は正反対の位置にある。いくつかの実施形態では、治療レーザは、凸状接触面が眼の治療領域を横切って摺動する時に、パルスレーザエネルギ(例えば、パルス赤外線レーザエネルギ)を含んでよい。パルスレーザエネルギは好ましくは、治療レーザを送達してプローブを摺動移動させる時に、好ましくは、25%(又は28%)より高いデューティサイクルを有してよく、25%〜45%である場合が多い。好ましくは、デューティサイクルは、治療レーザを送達する時に28%〜32%としてよい。これらの範囲は、経強膜的治療送達には有利である場合がある。
多くの実施形態では、凸状接触面は眼の強膜に適合しない。任意で、治療ファイバの遠位端は凸状接触面から0.15mm超、多くの場合は凸状接触面から0.4mm未満だけ突出してよい。この突出は、デバイスを摺動させて使用する意図に多少反しているが、プローブと標的組織との光学的結合効率を大幅に高めると同時に、ファイバの丸い先端の突出距離が制限されることにより(隣接する凸状接触面と組み合わされて)、突出にもかかわらず、眼の表面に沿った凸状接触面の滑らかな摺動を促進できる。いくつかの実施形態では、治療レーザは、凝固させずに治療反応を誘起するように一連のレーザビームパルスを送達することによって送達してよく、この有益な反応は眼の圧力を緩和させる。
いくつかの実施形態では、凸状接触面は、半径12mm未満の円形断面を有する。任意で、円形断面の半径は2mm〜10mmであってよい。いくつかの実施形態では、接触部材の凸状接触面は、5mm〜50mmの曲率半径を有してよく、又は平面状にしてよい。治療プローブの接触面と遠位端との間の縁部は、治療プローブを眼の表面に沿って更にスイープ/摺動しやすくするように丸みを帯びてよい。
本発明は、以下の説明を読み、添付されている図面を観察すれば、より十分に理解されるであろう。これらの図面は、単に例示のために示されており、決して本発明を制限するものではない。
これより、本発明の実施形態の主題を具体的に説明するが、この説明は、必ずしも請求の範囲を制限することを意図したものではない。請求される主題は、他の方法で実現してよく、異なる要素又はステップを含んでよく、既存の技術又は未来の技術と共に使用してよい。この説明は、個々のステップ又は要素の配置の順序が明記されている場合を除いて、種々のステップ若しくは要素の中で、又は種々のステップ若しくは要素間で、いずれの特定の順序又は配置も意味しないものとして解釈されるものとする。
図1は、関連部位に解剖学的参照番号が付与された眼1の解剖学的構造を示している。強膜2は、角膜輪部4と呼ばれる円形接合部で角膜3と接触する、眼の周囲の丈夫な鞘である。角膜3の裏側には、虹彩5、レンズ6及び毛様体関連突起7がある。前房は、眼1内部の瞳孔8のちょうど前にある体液で満たされた区画である。横から見ると、前房は、その前方をドーム型の角膜3によって画定され、後方を有色虹彩5によって画定される。角膜3及び虹彩5は、合流する位置において、本明細書内で前房の角度と呼ばれる角度9を成す。更に眼1は、視軸/光軸10を有することができる。
本明細書に記載されている実施形態は、治療レーザ(例えば赤外線レーザ出力)を毛様体突起7に当てている間に、毛様体突起7の先端の透過照明を達成するためのシステム、方法及びデバイスを提供する。先行技術の治療方法及び治療デバイスは一般に、患者の角膜輪部4からの離隔距離のみに基づいて毛様体突起7の位置を推定できるものであったが、角膜輪部4から毛様体突起7までの距離は患者によって大きく異なる可能性があることがわかった。従って、治療レーザを当てる際の毛様体突起7の照明は、操作者に対して毛様体突起7の正確な位置の視覚的指標を提供できる。操作者は、患者間の解剖学的差異を考慮でき、毛様体突起7のより正確な治療を促進できる。
図2は、本発明のいくつかの実施形態に従う緑内障患者の眼を治療するための例示的なシステム11の簡略図である。例示的なシステム11は、治療プローブ14と結合されるコンソール12を備えてよい。コンソール12は、眼1を治療するための治療レーザを発生させるように構成してよい。コンソール12は例えば、810nmの赤外線治療レーザを発生させてよい。更に、いくつかの実施形態では、コンソール12は、眼1の種々の部位を照明するための照明光(例えば白色光)を発生させるように構成してよい。いくつかの実施形態では、コンソール12は、コンソール12により発生した治療レーザ及び/又は照明光を結合されている治療プローブ14に出力するための1つ又は複数の出力口16a、16bを含む。1つ又は複数の出力口16a、16bは、治療プローブ14の近位接続端17を受容することによって治療プローブ14と結合するように構成してよい。例えばいくつかの実施形態では、出力口16aは、眼1に治療レーザを送達するために結合されている治療プローブ14に治療レーザを出力でき、出力口16bは、眼1の毛様体突起を照明するために結合されている治療プローブ14に照明光を出力できる。従って、システム使用者は、選択的に治療プローブ14を1つ又は複数の出力口16a、16bから外すことができる。例えば、治療に照明光が必要でない場合には、システム使用者は、治療プローブ14を出力口16bから外してその機能を容易に解除できる。更に又はあるいは、コンソール12は、使用者が照明光の輝度を選択的に制御できるように構成してよい。治療プローブ14は、コンソール12と結合されると、光導波路、光ファイバ、光導管、導光板、ライトチューブなどを使用して、コンソール12から治療プローブ14の遠位治療端20に治療レーザ及び/又は照明光を送達できる。
図3A〜図3Dは、本発明のいくつかの実施形態による例示的な治療プローブ100を示す。図3Aは、例示的な治療プローブ100の遠位部分を示している。図示されているように、例示的な治療プローブ100は、ハンドル104の遠位端と結合される出力先端102と、ハンドル104をコンソール(例えば図2のコンソール12)に結合させるように構成されたコード106とを含む。ハンドル104は、操作者によって操作されるように構成してよく、コンソール12から患者の眼1への治療レーザ及び/又は照明光の送達を制御するための1つ又は複数のボタン(図示せず)を含んでよい。図3Bは、例示的な出力先端102の拡大図である。治療プローブ100の出力先端102は、眼1の表面に結合するための接触面108を有する。いくつか実施形態では、接触面108の一部は、使用者が接触面108に結合した下層の眼組織を目視観察できるように、透明材料で構成してよい。接触面108は、光ファイバ112の遠位端用の開口部110aと、光パイプ(単数又は複数)114用の開口部110bとを含んでよい。図示されている実施形態では、開口部110aは、接触面108の両側端117から等距離に位置してよい。更に、開口部110bは、開口部110aの両側で横方向に等間隔で離間して位置してよい。
従って、いくつかの実施形態では、光ファイバ112は、接触面108で終端してよく、接触面108に結合した眼組織に治療レーザを直接送達するように構成してよい。単一の光ファイバ112を含むものとして図示されているが、他の実施形態は複数の位置に治療レーザエネルギを送達するための複数の光ファイバ112を有してよいことを理解されたい。
また、図3Bに示されているように、光パイプ114も接触面108で終端してよく、強膜2の下の毛様体突起7の先端を照明するために治療部位に直接照明を当てて、治療ファイバ112の遠位端を位置合わせしやすくしてよい。照明ファイバは例えば、生体適合性接着剤を使用して、出力先端102に接着してよい。いくつかの実施形態では、光パイプ(単数又は複数)114の遠位端は、接触面108と面一に研磨してよい。例示的な実施形態100では、1つ又は複数の光パイプ114の2つの遠位端用に2つの開口部110bが設けられる。いくつかの実施形態は、接触面108で終端する遠位端をそれぞれ有する複数の光パイプ114を備えてよい。あるいは、いくつかの実施形態では、単一の光パイプ114が治療プローブ100の遠位部分に向かって複数の遠位端に分岐してよい。光パイプ114用の2つの開口部110bを含むとして図示されているが、他の実施形態は、光パイプ114用の単一の開口部110b、又は光パイプ(単数又は複数)114の複数の遠位端用の3つ以上の開口部110b(例えば3つ、4つ、5つ又は6つ以上の開口部)を含んでよいことを理解されたい。
上述したように、接触面108は眼1の表面に結合してよい。いくつかの実施形態では、接触面108は、眼1の角膜輪部4に位置合わせする輪郭にしてよい。例えばいくつかの実施形態では、接触面108は、治療プローブ100の軸が眼1の視軸/光軸10に平行になった時に、眼1の角膜輪部4の形状にほぼ適合する輪郭にしてよい。これは、凹球セグメントの半径が12.5mm〜12.7mmで、球中心が光ファイバ112用開口部の約6.7mm〜6.9mm下にある時の形状に非常に近い。このような形状の接触面108は、図3Cに示されているように、例示的な治療プローブ100を眼1と位置合わせしやすくすることができる。図3Cは、眼1に位置決めされた例示的な治療プローブ100を示している。輪郭形成された接触面108が眼1の角膜輪部4と位置合わせされると、治療プローブ100は、眼の視軸10に実質的に平行に治療レーザエネルギを向けるように位置合わせしてよい。
接触面108は更に、眼1の光軸10から放射状セグメントとして位置合わせされる側端117を含んでよい。この形状を使用して、治療間隔端部を画定し、及び/又は治療プローブ100を眼1の周囲に目視で位置合わせするのを支援してよい。上述したように、開口部110a及び光ファイバ112の遠位端は、接触面108の両側端117から等距離に位置してよい。いくつかの実施形態では、この半分の幅は、所望の治療部位の間隔にほぼ等しくなるように選択してよい。第1の部位が治療された後、プローブ接触面108の側端117を以前治療した部位で形成された損傷部と位置合わせすることによって、それぞれ連続する部位が選択される。最も単純な形態では、1つの側端117のみが治療間隔端部としてよく、上述の方法で使用され、治療部位間の距離が治療間隔端部と光ファイバ112の遠位端との間の距離と等しくなるようにしてよい。側方逃げ面116は、治療間隔端部から後方に伸びて、使用時に端部が見えるようにしてよい。
いくつかの実施形態では、接触面108は、載置輪郭部120が載置端部118からハンドル104本体へと伸びた載置端部118を含んでよい。載置端部118は、角膜輪部4に適合するように、半径が約5.5mm〜6.0mmであり、開口部110aから約1.2mmの位置にある円形凹面の形状としてよい。載置端部118と開口部110aとの間の距離を知ることにより、容易に光ファイバ112の遠位端を眼の毛様体7と要求通りに位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、操作者に開口部110aの側方位置の視覚的に示すことができる可視標識(例えば線又は溝)が載置輪郭部120に沿って形成してよい。上述したように、いくつかの実施形態は、使用者が開口部110a/ファイバ112と眼組織との位置合わせを可視化できるように、一部又は全体が透明材料から構成された出力先端102及び/又は接触面108を有してよい。
図3Dは、例示的な治療プローブ100の断面図である。いくつかの実施形態では、瞼持ち上げ輪郭部122が設けられてよい。瞼持ち上げ輪郭部122は、出力先端102の上面に円形凹面を備えてよい。円形凹面は、約25mmの半径及び治療プローブ100の軸より約31mm上に位置する曲率中心を有してよい。瞼持ち上げ輪郭部122は、ほぼ同じサイズの任意の略凹面又は窪み状の逃げ面としてよい。載置輪郭部120は、載置端部118から軸方向に伸びてよい。光ファイバ112は、穴124内に示されており、接触面108からわずかに突出してよい。光ファイバ112の出力先端は、平らに研磨してよい。接触面108が眼1と位置合わせされると、光ファイバ112の突出遠位端が眼1の表面に圧入されて、細胞外液を絞り出すことができ、そうすることによってレーザビームの伝達効率を高めることができる。光ファイバ112の遠位端の突出は、約0.5mm〜約1.0mmの範囲、例えば0.75mmとしてよい。また、図3Dには、広い穴128内の被膜光ファイバ126が示されている。
図4A〜図4Cは、更に別の例示的な治療プローブ200を示している。図4Aは、治療プローブ200の遠位部分を示している。図4Bは、治療プローブ200の出力先端202の拡大図である。図4Cは、眼1の表面(例えば強膜2)への治療プローブ200の例示的な載置を示している。治療プローブ200は、ハンドル204の遠位端と結合される出力先端202と、ハンドル204をコンソール(例えば図2のコンソール12)と結合させるように構成されたコード206とを含んでよい。治療プローブ200は更に、上述したように、出力先端202を強膜2に当てて眼1の角膜輪部4の輪郭に合わせることができる出力先端102と同様の接触面208の形状(例えば側端217、載置端部218、載置輪郭部220など)を有する出力先端202を含んでよい。治療プローブ200は更に、治療プローブ100と同様の治療ファイバ212及び開口部210aを含んでよい。治療プローブ200は、治療ファイバ212によって画定される軸から視軸10に約0.1インチ(約0.254cm)近い出力先端に開けられたクリアランスホール210bを含んでよく、これにより光パイプ214がクリアランスホール210bを通過できる。いくつかの実施形態では、照明ファイバは、光パイプ214の内部に接着され、ファイバジャケットを貫通してよい。治療プローブ200は更に、ハンドル204上にボタン205を含んでよい。ボタン205は、照明光及び/又は治療レーザを眼1に当てるのをユーザ制御できるように構成してよい。図4Cに示されているように、光パイプ214は、毛様体突起7の先端を照明するために、照明光を眼1の光軸10に平行で、光軸10からずれた方向に送達してよい。光パイプ214からの照明光は、角膜3を通して、眼1の前房9の角度へと照明を当てることができる。任意で、いくつかの実施形態では、光パイプ214は、眼の形状を変化させ、及び/又は照明を変化させるためにプローブ200を再構成できるように手動調整可能にしてよい。いくつかの実施形態では、プローブ200は、毛様体7を照明できるように、眼1の視軸10に平行に、視軸10に沿って照明光を送達するように構成してよい。
図5A〜図5Cは、更に別の例示的な治療プローブ300を示している。図5Aは、治療プローブ300の遠位部分を示している。図5Bは、治療プローブ300の出力先端302の拡大図である。図5Cは、眼1の表面への治療プローブ300の例示的な載置を示している。治療プローブ300は、ハンドル304の遠位端と結合される出力先端302と、ハンドル304をコンソール(例えば図2のコンソール12)と結合させるように構成されたコード306とを含んでよい。治療プローブ300は更に、上述したように、出力先端302を強膜2に当てて眼1の角膜輪部4の輪郭に合わせることができる出力先端102と同様の接触面308の形状(例えば側方逃げ面316、側端317、載置端部318、載置輪郭部320など)を有する出力先端302を含んでよい。治療プローブ300は更に、治療プローブ100と同様の治療ファイバ312及び開口部310aを含んでよい。治療プローブ300は、治療プローブ200と同様の光パイプ314を含んでよいが、クリアランスホール310bは、光パイプ314の全長を露出させる出力先端302に沿った軸方向に細長いスロットを備えてよい。露出される光パイプ314の全長は、1cm〜5cmとしてよい。照明光パイプ314の遠位端は手動調整可能であってよく、これにより、眼に対して異なる角度で及び/又は眼の異なる領域に光を送達するように、照明光パイプを再構成できる。更に、照明光パイプ314の再構成可能な遠位端は、有利には、光パイプ314を患者間の解剖学的差異に適応させ、光パイプ314を角膜と接触しないようにすることができる。いくつかの実施形態では、光パイプ314は、角膜と接触した場合に曲げることができる半剛性部分を有してよい。半剛性部分は、偶発的接触による不慮の角膜損傷のリスクを軽減できる。軸方向に細長いクリアランスホール310bは、光パイプ314の全長を露出させることができ、光パイプ314を出力先端302と接触せずに格納できる。光パイプ314の遠位端は、光パイプ314が眼1の視軸10から30°〜60°の角度で光を投影できるように複合屈曲部を有するように構成してよい。上記角度で光を投影する治療プローブ300を使用することにより、前房9の角度により十分な照明を提供でき、ひいては、毛様体突起7の先端をより十分に照明できるようになる。30°〜60°の角度は、角膜3を通して、前房9の角度に直接光を向けることができる角度である。治療プローブ300は更に、照明光及び/又は治療レーザを眼1の組織に当てるのをユーザ制御できるように1つ又は複数のボタン305を含んでよい。
図6A〜図6Cは、更に別の治療プローブ400を示している。図6Aは、治療プローブ400の遠位部分を示している。図6Bは、治療プローブ400の出力先端402の拡大図である。図6Cは、眼1の表面への治療プローブ400の例示的な載置を示している。治療プローブ400は、ハンドル404の遠位端と結合される出力先端402と、ハンドル404をコンソール(例えば図2のコンソール12)と結合させるように構成されたコード406とを含んでよい。治療プローブ400は更に、上述したように、出力先端402を強膜2に当てて眼1の角膜輪部4の輪郭に合わせることができる出力先端102と同様の接触面408の形状(例えば側方逃げ面416、側端417、載置端部418など)を有する出力先端402を含んでよい。治療プローブ400は更に、治療プローブ100と同様の治療ファイバ412及び開口部410aを含んでよい。光パイプ(単数又は複数)414の遠位端は、接触面408の開口部410bで終端してよい。開口部410bは、治療ファイバ412の遠位端の開口部410aから遠位に位置決めしてよい。光パイプ414の遠位端は、接着剤を使用して出力先端402に接着してよく、接触面408と面一になるように研磨してよい。光パイプ(単数又は複数)414の遠位端を接触面408の遠位部分に位置決めするために、光パイプ414は、開口部410bで出力先端402を通って戻る前に開口部410cを貫通してよい。従って、光パイプ(単数又は複数)414は、開口部410cと開口部410bとの間の約0.5インチ(約1.27cm)だけ露出してよい。光パイプ(単数又は複数)414の遠位端が治療ファイバ412の遠位端から遠位に位置決めされることにより、治療プローブ400は、眼1の強膜2の下にある毛様体突起7の先端を照明するために、照明光を治療部位のちょうど後ろに当てることができる。
図7A〜図7Cは、更に別の例示的な治療プローブ500を示している。図7Aは、治療プローブ500の遠位部分を示している。図7Bは、治療プローブ500の出力先端502の拡大図である。図7Cは、眼1の表面への治療プローブ500の例示的な載置を示している。治療プローブ500は、レセプタクル503の遠位端と結合される出力先端502と、レセプタクル503をコンソール(例えば図2のコンソール12)と結合させるように構成されたコード506とを含んでよい。治療プローブ500は更に、上述したように、出力先端502を強膜2に当てて眼1の角膜輪部4の輪郭に合わせることができる出力先端102と同様の接触面508の形状(例えば側方逃げ面516、側端517、載置端部518など)を有する出力先端502を含んでよい。治療プローブ500は更に、治療プローブ100と同様の治療ファイバ512及び開口部510aを含んでよい。出力先端502は、出力先端502の近位端にレセプタクル503を含んでよい。レセプタクル503は、一般的な医療用ペンライト550を受容して、ペンライト550と結合するように構成してよい。ペンライト550は例えば、出力先端502のレセプタクル503に挿入されて、治療プローブ500のハンドル504としての機能を果たしてよい。治療ファイバ512は、開口部510aに向かってレセプタクル503に沿って伸びてよい。任意で、出力先端502の一部は、ペンライト550によって毛様体突起7の先端を照明できるように、ポリカーボネートなどの透明材料を備えてよい。
上記説明は、例示するためのものであり、限定するためのものではないことを理解されたい。例えばいくつかの実施形態では、光ファイバ112、212、312、412、512は、ビーム成形する面、輪郭部、デバイス、又はクリスタルチップを備えることができ、これらが光ファイバ自体の代わりに接触面から突出してもよい。
図8は、患者の目を治療する例示的な方法600を示す。ステップ602において、患者の眼を治療するための治療プローブ(例えば治療プローブ100、200、300、400、500など)を提供してよい。治療プローブは、遠位端から眼に治療レーザを送達するための治療ファイバと、照明光パイプの遠位端から眼に照明光を送達するための照明ファイバとを含んでよい。治療プローブは更に、眼の表面に結合するための接触面を含んでよい。ステップ604において、治療プローブの接触面を患者の眼の表面に載置してよい。ステップ606において、治療プローブの照明光パイプの遠位端からの照明光を眼に対して配向することによって、眼の毛様体突起の先端を照明してよい。ステップ608において、治療プローブの治療ファイバの遠位端を、毛様体突起の照明された先端ごとに位置決めしてよい。ステップ610において、治療プローブが毛様体突起の照明された先端ごとに位置決めされている間に、治療レーザを治療ファイバの遠位端から眼に送達してよい。
上述したように、いくつかの治療プローブは、眼の視軸から30°〜60°の角度で照明光を送達することによって、眼の毛様体突起の先端を照明するように構成してよい。いくつかの治療プローブは、角膜を通して、患者の眼の視軸に平行に照明光を送達することによって、毛様体突起の先端を照明してよい。任意で、照明光は患者の眼の瞳孔を通って送達してよい。他の実施形態では、毛様体突起は、角膜を通して、前房の角度に直接照明光を送達することによって照明してよい。
いくつかの実施形態では、照明光パイプの遠位端を手動調整可能としてよく、これにより、眼に対して異なる角度で及び/又は眼の異なる領域に光を送達するように照明光パイプを再構成できる。従って、いくつかの方法は、好ましい角度で又は眼の好ましい構造に照明光が送達されるように照明光パイプの遠位端を調整するステップを含んでよい。
更に別の実施形態では、緑内障患者の眼を治療するための治療プローブを提供でき、この治療プローブは、細長体の遠位端から眼に治療ビームを送達するように配向された光伝達面を有する光源を収容する。治療プローブは更に、細長体の遠位端から眼に照明光を送達するように構成された、照明光源を収容してよい。例えば治療プローブは、眼に照明光及び治療光を供給するための1つ若しくは複数のレーザダイオード、1つ若しくは複数の発光ダイオード、又はこれらの組み合わせを収容してよい。有利には、上記実施形態は、レーザコンソールとは別個に動作するように構成してよい。いくつかの実施形態は、1つ又は複数のレーザダイオード及び/又は発光ダイオードに電力を供給するために、別個の電源と結合するか、又はバッテリを収容してよい。
図9は、本発明のいくつかの実施形態による別の例示的なデバイスを示している。例示的なハンドピース900は、細長体901と、細長体901の遠位端に配置される端部/接触部材930とを含んでよい。端部/接触部材930は、強膜の形状に適合しない凸状接触面又は他の接触面910を備える。細長体901は、治療ファイバを収容してよく、治療ファイバの遠位端925は、凸状接触面910で終端してよい。いくつかの実施形態では、治療ファイバの遠位端925は、接触面910の端部から2mm〜4mmの位置で終端する。細長体901は更に、眼の標的領域を照明するための1つ又は複数の照明ファイバを収容してよい。1つ又は複数の照明ファイバの遠位端935は、凸状接触面910上の治療ファイバの遠位端925から離間した位置で終端してよい。
照明ファイバは接触面910で終端するように図示されているが、上述の構造の多くは凸状接触面を有する実施形態と共に使用できることを理解されたい。従って、いくつかの実施形態では、照明ファイバは、プローブの接触面が眼の表面に載置されている間に、眼の視軸から角度(例えば30°〜60°)で照明光を送達してよい。いくつかの実施形態は、角膜を通して、眼の視軸に平行に照明光を送達する照明ファイバを有してよい。任意で、照明光導管の遠位端は、施術者が眼の他の部位(例えば眼の瞳孔など)への照明光の送達を選択的に調整できるように調整可能にしてよい。いくつかの実施形態では、照明光導管の遠位端は、プローブの接触面が眼の表面に載置されている間に、照明光を前房の角度に直接送達されるように調整してよい。
有利には、接触面910を凸状形状にすることにより、プローブを眼の表面に沿って摺動させやすくすることができる。いくつかの実施形態では、凸状接触面及びその摺動が、治療レーザの送達の位置及び/又は角度を変化させる場合がある。意外にも、治療レーザの送達の位置及び/又は角度の変化は一部の患者によって有益である場合がある。
いくつかの実施形態では、治療プローブ900は、標的領域の照明を使用して眼の標的領域に治療レーザを送達するように位置決めしてよい。いくつかの実施形態では、プローブは、眼の表面に略垂直に治療レーザを送達するように位置決めしてよい。プローブ900は、その後、眼の標的領域(例えば毛様体扁平部)にパルスレーザエネルギを当てながら、治療領域周囲の円弧に沿って徐々に摺動してよい。
いくつかの実施形態では、治療の円弧は180°以下の円弧としてよい。例えばプローブは、100°〜160°の円弧に沿って摺動してよい。任意で、円弧は、眼の10時位置又は300°位置で開始されて、2時位置又は60°位置までスイープしてよく、その間ずっと眼の標的領域(例えば毛様体扁平部)にパルスレーザエネルギが当てられる。いくつかの実施形態では、150°の上方治療円弧が形成され、150°の下方治療円弧が形成されてよい。下方治療円弧は、先端925を8時位置又は240°位置で角膜輪部の約3mm後方に位置決めして、ハンドピース900を先端925が4時位置又は120°位置に達するまで徐々に摺動させることによって形成してよく、その間ずっと眼の標的領域、例えば毛様体扁平部にパルスレーザエネルギが当てられる。任意で、治療円弧は、多数の短いストローク又はスイープの増分で形成してよい。例えば所望の長さ(例えば100°、120°、150°、180°など)の全治療円弧を形成するのに、短いスイープ増分(例えば30°、40°、45°、50°、55°、60°など)を使用してよい。
上述したように、凸状接触面及び摺動式治療送達技術を使用することにより、治療プローブが眼の表面に沿って1回又は2回以上摺動移動される時に、治療位置及び角度を有利に変化させることができる。
例示的な実施形態では、それぞれの治療円弧に対するレーザエネルギ曝露時間は、30秒〜60秒(例えば45秒〜55秒、50秒など)としてよい。いくつかの実施形態では、円弧に沿った複数回の移動を、レーザエネルギ曝露時間の間に完了してよい。例えばいくつかの実施形態では、円弧に沿った1回〜20回の移動を、レーザエネルギ曝露の間に完了してよい。いくつかの実施形態では、50秒間のレーザエネルギ曝露の間に、約150°の円弧に沿って約5回〜10回の移動を完了するのが好ましい場合がある。平均的な成人の眼の構造の推定値、眼球半径12.3mm及び角膜輪部半径6mmに基づいて、角膜輪部より3mm後方に位置決めされ、角度150°(例えば5時位置)に及ぶレーザ治療される組織の円弧の長さは、約22mmとしてよい。例えばこの円弧を5回スイープするということは、全長110mmになるということである。この典型的な長さが50秒間治療された場合、線形スイープ速度は約110/50=2.2mm/秒であるということである。従って、0.6mmの直径の光ファイバ先端は、わずか約0.6/2.2=0.27秒間だけ、すぐ下の組織を直接照明することになる。この「滞留時間」は、一般に毛様体組織の凝固破壊に使用される毛様体光凝固術の滞留時間である数秒間(2秒〜5秒の場合が多い)より約1桁小さい。このように滞留時間が短いことで、眼組織表面が熱くなることにより組織壊死又は突発的な「突出」を招く可能性がある過剰な組織温度を低減又は解消できる。更に、滞留時間が短いということは、一般に、この治療の機械設備及び技術と他の毛様体破壊術とを比較して、組織への影響及び手術後の症状がより軽減されることを示している。更に、このスイープ技術では、他の毛様体破壊術に共通の「刺入、載置、滞留」技術を使用して実現できる眼組織の時間‐温度プロファイルよりも均一な時間‐温度プロファイルが得られる。固定標的に長時間曝露させることにより、軸上の組織は過度に逸脱した温度(壊死点の温度になる場合もある)で過剰治療がなされ、隣接する組織はそれより最適な温度プロファイルを受け、更に周囲の組織は最適とは言えない治療がなされる可能性がある。
レーザの最大出力は、2ワットとしてよい。50秒間の曝露時間中に、毎秒625パルスの割合で合計31,250パルスを生成してよい。各パルスは1.0mJのエネルギを有することができる。これは625mJ/秒の割合で、すなわち0.625Wの平均出力でエネルギ送達することを示している。この値は、一般に他の毛様体破壊術で使用される1.5W〜2.5Wのレーザ出力設定とは大きく異なる。上述のスイープ技術のように、このように平均出力を低く設定することにより、レーザ治療の間に標的組織に加わるピーク温度を低下させることができ、不必要な組織破壊を防ぐことができる。
図面及び上記説明内で示されている部品の異なる配置、並びに図示されていない又は説明されていない部品及びステップも可能である。同様に、いくつかの特徴及び部分的組み合わせが有用であり、他の特徴及び部分的組み合わせを参照せずに使用してよい。本発明の実施形態は、例示のために説明されており、限定を目的とせず、代替の実施形態は、本出願を読めば明らかになるであろう。従って本発明は、上記の実施形態又は図示されている実施形態に限定されず、以下の請求の範囲から逸脱することなく、種々の実施形態及び修正形態を実施できる。