以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC―FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの多様な無線アクセスシステムに使用することができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術によって実装することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)などの無線技術によって実装することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi―Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802―20、E―UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術によって実装することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(long term evolution)は、E―UTRAを使用するE―UMTS(Evolved UMTS)の一部であって、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC―FDMAを採用する。LTE―A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE―Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されることはない。また、以下の説明で使用される特定用語は、本発明の理解を促進するために提供されたものであって、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
図2は、3GPP無線アクセスネットワーク規格をベースにした端末とE―UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の制御プレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)の構造を示す図である。制御プレーンは、端末(User Equipment;UE)とネットワークが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザプレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。前記送信チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側と受信側の物理層間には、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクでSC―FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼性のあるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MACの内部の機能ブロックで実装することもできる。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6などのIPパケットを効率的に送信するために不要な制御情報を減少させるヘッダー圧縮(Header Compression)機能を行う。
第3層の最下部に位置した無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、制御プレーンでのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re―configuration)及び解除(Release)と関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味する。このために、端末とネットワークのRRC層は、互いにRRCメッセージを交換する。端末とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC connected)がある場合、端末はRRC接続状態(Connected Mode)に置かれ、そうでない場合、端末はRRC休止状態(Idle Mode)に置かれる。RRC層の上位にあるNAS(Non―Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20Mhzなどの帯域幅のうちの一つに設定され、多くの端末に下り又は上り送信サービスを提供する。別個のセルは、別個の帯域幅を提供するように設定することができる。
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、下りSCHを介して送信されてもよく、又は、別途の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位にあり、送信チャネルにマップされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
図3は、3GPP LTEシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
電源が消えた状態で再び電源が入ったり、新しくセルに進入したりしたユーザ機器は、段階S301で、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、ユーザ機器は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel、P―SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel、S―SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。その後、ユーザ機器は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内の放送情報を取得することができる。一方、ユーザ機器は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えたユーザ機器は、段階S302で、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)、及び物理下りリンク制御チャネル情報による物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信し、より具体的なシステム情報を取得することができる。
その後、ユーザ機器は、基地局への接続を完了するために、以降の段階S303〜段階S306などのランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を行うことができる。このために、ユーザ機器は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブルを送信し(S303)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304)。競争ベースのランダムアクセスの場合、追加的な物理ランダムアクセスチャネルの送信(S305)、及び物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S306)などの衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
上述の手続を行ったユーザ機器は、以降、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手続として、物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の送信(S308)を行うことができる。ユーザ機器が基地局に送信する制御情報を上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative―ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。本明細書において、HARQ ACK/NACKは、簡単にHARQ―ACK或いはACK/NACK(A/N)と称される。HARQ―ACKは、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX及びNACK/DTXのうちの少なくとも一つを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、一般にPUCCHを介して送信されるが、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されなければならない場合、PUSCHを介して送信され得る。また、ネットワークの要求/指示によって、PUSCHを介してUCIを非周期的に送信することができる。
図4は、LTEシステムで使用される無線フレームの構造を例示する図である。
図4を参照すると、セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上りリンク/下りリンクデータパケットの送信はサブフレーム単位で行われ、1サブフレームは、多数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1の無線フレーム構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレーム構造をサポートする。
図4の(a)は、タイプ1の無線フレームの構造を例示する。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1サブフレームは時間領域で2個のスロットで構成される。1サブフレームが送信されるのにかかる時間をTTI(transmission time interval)と言う。例えば、1サブフレームの長さは1msで、1スロットの長さは0.5msであり得る。一つのスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域で多数のリソースブロック(Resource Block、RB)を含む。3GPP LTEシステムでは下りリンクでOFDMAを使用するので、OFDMシンボルが一つのシンボル区間を示す。また、OFDMシンボルは、SC―FDMAシンボル又はシンボル区間と称することもできる。リソース割り当て単位としてのリソースブロック(RB)は、1スロットで複数の連続的な副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成によって変わり得る。CPには、拡張CP(extended CP)と一般CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが一般CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であり得る。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1OFDMシンボルの長さが増加するので、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は一般CPの場合より少ない。例えば、拡張CPの場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であり得る。ユーザ機器が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合、シンボル間の干渉をさらに減少させるために拡張CPを使用することができる。
一般CPが使用される場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含むので、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームの最初の最大3個のOFDMシンボルはPDCCH(physical downlink control channel)に割り当て、残りのOFDMシンボルはPDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てることができる。
図4の(b)は、タイプ2の無線フレームの構造を示す図である。タイプ2の無線フレームは、2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2個のスロットを含む4個の一般サブフレームと、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period、GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレームとで構成される。
前記特別サブフレームにおいて、DwPTSは、ユーザ機器での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に使用される。UpPTSは、基地局でのチャネル推定とユーザ機器の上りリンク送信同期を取るのに使用される。すなわち、DwPTSは下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に使用され、特に、UpPTSは、PRACHプリアンブルやSRS送信の用途で活用される。また、保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間において下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
前記特別サブフレームに関して、現在の3GPP標準文書では、下記の表1のように設定を定義している。表1において、Ts=1/(15000×2048)である場合のDwPTSとUpPTSを示し、残りの領域が保護区間として設定される。
一方、タイプ2の無線フレームの構造、すなわち、TDDシステムにおける上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、下記の表2の通りである。
上記の表2において、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを表し、Sは特別サブフレームを表す。また、上記の表2は、それぞれのシステムでの上りリンク/下りリンクサブフレーム設定において下りリンク―上りリンクスイッチング周期も示している。
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎなく、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、及びスロットに含まれるシンボルの数は多様に変更可能である。
図5は、下りリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を例示する。
図6は、本発明の実施例で使用可能な上りリンクサブフレームの構造を示す。
図6を参照すると、上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別される。制御領域には、上りリンク制御情報を搬送するPUCCHが割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを搬送するPUSCHが割り当てられる。LTEシステムでは、単一の搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信しない。しかし、LTE―Aシステムでは、キャリアアグリゲーション技術の導入によってPUCCH信号とPUSCH信号を同時に送信することができる。一つの端末に対するPUCCHには、サブフレーム内にRB対が割り当てられる。RB対に属する各RBは、2個のスロットのそれぞれで互いに異なる副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられたRB対はスロット境界(slot boundary)で周波数ホッピング(frequency hopping)するという。
図7は、本発明の実施例で使用可能な下りリンクサブフレームの構造を示す。
図7を参照すると、サブフレーム内の第1スロットで、OFDMシンボルインデックス0から最大3個のOFDMシンボルが、各制御チャネルが割り当てられる制御領域であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCHが割り当てられるデータ領域である。3GPP LTEで使用される下りリンク制御チャネルの例としては、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH、PHICH(Physical Hybrid―ARQ Indicator Channel)などがある。
PCFICHは、サブフレームの第1OFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の各制御チャネルの送信のために使用されるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する情報を搬送する。PHICHは、上りリンクに対する応答チャネルであり、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgment)/NACK(Negative―Acknowledgment)信号を搬送する。PDCCHを介して送信される制御情報を、下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)と称する。下りリンク制御情報は、上りリンクリソース割り当て情報、下りリンクリソース割り当て情報又は任意の端末グループに対する上りリンク送信(Tx)電力制御命令を含む。
キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)
図8は、キャリアアグリゲーションを説明するための図である。キャリアアグリゲーションを説明する前に、まず、LTE―Aで無線リソースを管理するために導入されたセル(Cell)の概念に対して説明する。セルは、下りリンクリソースと上りリンクリソースとの組合せと理解することができる。ここで、上りリンクリソースは必須要素でないので、セルは、下りリンクリソース単独又は下りリンクリソースと上りリンクリソースで構成することができる。但し、これは、現在のLTE―Aリリース10での定義であり、反対の場合、すなわち、セルが上りリンクリソース単独で構成されることも可能である。下りリンクリソースは下りリンクコンポーネントキャリア(Downlink component carrier、DL CC)と称し、上りリンクリソースは上りリンクコンポーネントキャリア(Uplink component carrier、UL CC)と称することができる。DL CC及びUL CCは、搬送波周波数(carrier frequency)で表現することができ、搬送波周波数は、該当セルでの中心周波数(center frequency)を意味する。
セルは、プライマリ周波数(primary frequency)で動作するプライマリセル(primary cell、PCell)と、セカンダリ周波数(secondary frequency)で動作するセカンダリセル(secondary cell、SCell)とに分類することができる。PCellとSCellは、サービングセル(serving cell)と称することができる。端末が初期接続設定(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再設定過程又はハンドオーバー過程で指示されたセルがPCellになり得る。すなわち、PCellは、後述するキャリアアグリゲーション環境で制御関連中心となるセルと理解することができる。端末は、自身のPCellでPUCCHを受け取って送信することができる。SCellは、RRC(Radio Resource Control)接続設定が行われた後で構成可能であり、追加的な無線リソースを提供するのに使用することができる。キャリアアグリゲーション環境でPCellを除いた残りのサービングセルをSCellと見ることができる。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションが設定されていないか、キャリアアグリゲーションをサポートしない端末の場合、PCellでのみ構成されたサービングセルが一つのみ存在する。その一方で、RRC_CONNECTED状態にあり、キャリアアグリゲーションが設定された端末の場合、一つ以上のサービングセルが存在し、全体のサービングセルにはPCellと全体のSCellが含まれる。キャリアアグリゲーションをサポートする端末のために、ネットワークは、初期セキュリティ活性化(initial security activation)過程が開始された後、接続設定過程で初期に構成されるPCellに加えて一つ以上のSCellを構成することができる。
以下、図8を参照してキャリアアグリゲーションに対して説明する。キャリアアグリゲーションは、高い高速送信率に対する要求に適合するために、より広い帯域を使用できるように導入された技術である。キャリアアグリゲーションは、搬送波周波数が互いに異なる2個以上のコンポーネントキャリア(component carrier、CC)又は2個以上のセルの併合(aggregation)と定義することができる。図8を参照すると、図8(a)は、既存のLTEシステムで一つのCCを使用する場合のサブフレームを示し、図8(b)は、キャリアアグリゲーションが使用される場合のサブフレームを示す。図8(b)には、例示的に20MHzのCCが3個使用され、合計60MHzの帯域幅をサポートすることを示している。ここで、各CCは、連続的であってもよく、非連続的であってもよい。
端末は、下りリンクデータを複数のDL CCを介して同時に受信してモニタすることができる。各DL CCとUL CCとの間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示することができる。DL CC/UL CCリンクは、システムに固定されているか、半静的に構成することができる。また、システム全体の帯域がN個のCCで構成されるとしても、特定端末がモニタ/受信できる周波数帯域はM(<N)個のCCに限定され得る。キャリアアグリゲーションに対する多様なパラメータは、セル特定(cell―specific)、端末グループ特定(UE group―specific)又は端末特定(UE―specific)方式で設定することができる。
図9は、クロス搬送波スケジューリングを説明するための図である。クロス搬送波スケジューリングとは、例えば、複数のサービングセルのうちいずれか一つのDL CCの制御領域に他のDL CCの下りリンクスケジューリング割り当て情報を全て含むこと、又は、複数のサービングセルのうちいずれか一つのDL CCの制御領域にそのDL CCとリンクされている複数のUL CCに対する上りリンクスケジューリング承認情報を全て含むことを意味する。
以下では、搬送波指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)に対して説明する。
CIFは、上述したように、PDCCHを介して送信されるDCIフォーマットに含まれたり(例えば、3ビットサイズと定義される)又は含まれないこともあり(例えば、0ビットサイズと定義される)、含まれた場合、クロス搬送波スケジューリングが適用されたことを示す。クロス搬送波スケジューリングが適用されていない場合、下りリンクスケジューリング割り当て情報は、現在の下りリンクスケジューリング割り当て情報が送信されるDL CC上で有効である。また、上りリンクスケジューリング承認は、下りリンクスケジューリング割り当て情報が送信されるDL CCとリンクされた一つのUL CCに対して有効である。
クロス搬送波スケジューリングが適用された場合、CIFは、いずれか一つのDL CCでPDCCHを介して送信される下りリンクスケジューリング割り当て情報と関連するCCを指示する。例えば、図9を参照すると、DL CC A上の制御領域内のPDCCHを介してDL CC B及びDL CC Cに対する下りリンク割り当て情報、すなわち、PDSCHリソースに対する情報が送信される。端末は、DL CC Aをモニタし、CIFを通じてPDSCHのリソース領域及び該当CCを知ることができる。
PDCCHにCIFが含まれるか否かは半静的に設定することができ、上位層シグナリングによって端末特定に活性化することができる。
CIFが非活性化(disabled)された場合、特定DL CC上のPDCCHは、該当の同一のDL CC上のPDSCHリソースを割り当て、特定DL CCにリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てることができる。この場合、既存のPDCCH構造と同一のコーディング方式、CCEベースのリソースマッピング、DCIフォーマットなどを適用することができる。
一方、CIFが活性化(enabled)される場合、特定DL CC上のPDCCHは、複数の併合されたCCのうちCIFが指示する一つのDL/UL CC上でのPDSCH/PUSCHリソースを割り当てることができる。この場合、既存のPDCCH DCIフォーマットにCIFを追加的に定義することができ、固定された3ビット長のフィールドと定義したり、CIF位置をDCIフォーマットサイズとは関係なく固定することもできる。この場合にも、既存のPDCCH構造と同一のコーディング方式、CCEベースのリソースマッピング、DCIフォーマットなどを適用することができる。
CIFが存在する場合にも、基地局は、PDCCHをモニタするDL CCセットを割り当てることができる。これによって、端末のブラインドデコーディングの負担が減少し得る。PDCCHモニタリングCCセットは、全体の併合されたDL CCの一部分であり、端末は、PDCCHの検出/デコーディングを該当CCセットでのみ行うことができる。すなわち、端末に対してPDSCH/PUSCHをスケジュールするために、基地局は、PDCCHをPDCCHモニタリングCCセット上でのみ送信することができる。PDCCHモニタリングDL CCセットは、端末特定、端末グループ特定又はセル特定に設定することができる。例えば、図9の例示のように、3個のDL CCが併合される場合、DL CC AをPDCCHモニタリングDL CCに設定することができる。CIFが非活性化される場合、それぞれのDL CC上のPDCCHは、DL CC AでのPDSCHのみをスケジュールすることができる。一方、CIFが活性化されると、DL CC A上のPDCCHは、DL CC Aはもちろん、他のDL CCでのPDSCHもスケジュールすることができる。DL CC AがPDCCHモニタリングCCに設定される場合、DL CC B及びDL CC CにはPDCCHが送信されないことがある。
送信タイミング調整(Transmission timing adjustments)
LTEシステムにおいて、端末から送信された信号が基地局に到逹するのにかかる時間は、セルの半径、セルでの端末の位置、端末の移動性などによって変わり得る。すなわち、基地局が各端末に対する上りリンク送信タイミングを制御しない場合、端末と基地局が通信する間、端末間に干渉の可能性が存在する。これは、基地局での誤り発生率を増加させ得る。端末から送信された信号が基地局に到逹するのにかかる時間はタイミングアドバンス(timing advance)と称することができる。端末がセル内でランダムに位置すると仮定すると、端末のタイミングアドバンスは端末の位置によって変わり得る。例えば、端末がセルの中心に位置するときより、セルの境界に位置する場合、端末のタイミングアドバンスは遥かに長くなり得る。また、タイミングアドバンスは、セルの周波数帯域によって変わり得る。よって、基地局は、各端末間の干渉を防止するために、セル内にある各端末の送信タイミングを管理又は調整しなければならない。このように、基地局によって行われる送信タイミングの管理又は調整を、タイミングアドバンス(timing advance)又はタイミング整列(time alignment)の維持と称することができる。
タイミングアドバンス維持又はタイミング整列は、上述したようなランダムアクセス過程を通じて行うことができる。ランダムアクセス過程の間、基地局は、端末からランダムアクセスプリアンブルを受信し、受信されたランダムアクセスプリアンブルを用いてタイミングアドバンス値を計算することができる。計算されたタイミングアドバンス値は、ランダムアクセス応答を通じて端末に送信され、端末は、受信されたタイミングアドバンス値に基づいて信号送信タイミングを更新することができる。或いは、基地局は、端末から周期的に又はランダムに送信される上りリンク参照信号(例、SRS(Sounding Reference Signal))を受信してタイミングアドバンスを計算することができ、端末は、計算されたタイミングアドバンス値に基づいて信号送信タイミングを更新することができる。
上述したように、基地局は、ランダムアクセスプリアンブル又は上りリンク参照信号を通じて端末のタイミングアドバンスを測定することができ、タイミング整列のための調整値を端末に知らせることができる。この場合、タイミング整列のための調整値は、タイミングアドバンス命令(Timing Advance Command、TAC)と称することができる。TACは、MAC層によって処理することができる。端末が基地局からTACを受信する場合、端末は、受信されたTACが一定時間の間にのみ有効であると仮定する。前記一定時間を指示するためにタイミング整列タイマー(Time Alignment Timer、TAT)を使用することができる。TAT値は、上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)を通じて端末に送信することができる。
端末からの上りリンク無線フレームiの送信は、対応する下りリンク無線フレームが開始される(NTA+NTAoffset)×Ts秒前に開始することができる。0≦NTA≦20512であってもよく、FDDフレーム構造の場合はNTAoffset=0、TDDフレーム構造の場合はNTAoffset=624であってもよい。NTAは、タイミングアドバンス命令によって指示することができる。Tsはサンプリングタイムを示す。上りリンク送信タイミングは16Tsの倍数単位で調整することができる。TACは、ランダムアクセス応答で11ビットとして与えることができ、0〜1282の値を指示することができる。NTAはTA*16として与えることができる。或いは、TACは、6ビットであり、0〜63の値を指示することができる。この場合、NTAはNTA,old+(TA―31)*16として与えることができる。サブフレームnで受信されたタイミングアドバンス命令はサブフレームn+6から適用することができる。
タイミングアドバンスグループ(TAG:Timing Advace Group)
一方、端末で複数のサービングセルが用いられる場合、類似するタイミングアドバンス特性を示すサービングセルが存在し得る。例えば、類似する周波数特性(例、周波数帯域)を用いたり、類似する伝播遅延を有するサービングセルは、類似するタイミングアドバンス特性を有することができる。よって、キャリアアグリゲーション時、複数の上りリンクタイミング同期化の調整によるシグナリングオーバーヘッドを最適化するために、類似するタイミングアドバンス特性を示すサービングセルをグループとして管理することができる。このようなグループは、タイミングアドバンスグループ(Timing Advance Group、TAG)と称することができる。類似するタイミングアドバンス特性を有するサービングセルは一つのTAGに属することができ、TAGで、少なくとも一つのサービングセルは上りリンクリソースを有さなければならない。各サービングセルに対して、基地局は、上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)を通じてTAG識別子を用いてTAG割り当てを端末に知らせることができる。2個以上のTAGを一つの端末に設定することができる。TAG識別子が0を指示する場合、PCellを含むTAGを意味し得る。便宜上、PCellを含むTAGは、プライマリTAG(primary TAG、pTAG)と称し、pTAGでない他のTAGはセカンダリTAG(secondary TAG、sTAG又はsecTAG)と称することができる。セカンダリTAG識別子(sTAG ID)は、SCellの該当sTAGを指示するのに使用することができる。sTAG IDがSCellに対して設定されない場合、SCellはpTAGの一部として構成することができる。一つのTAグループに属した全てのCCには一つのTAを共通的に適用することができる。
以下、前記TACを端末に送信するためのTAC MAC CEの構造に対して説明する。
TAC MAC CE(Timing Advance Command MAC CE)
3GPP LTEで、MAC(Medium Access Control) PDU(Protocol Data Unit)は、MACヘッダー、MAC CE(control element)及び少なくとも一つのMAC SDU(service data unit)を含む。MACヘッダーは、少なくとも一つのサブヘッダー(subheader)を含み、各サブヘッダーはMAC CEとMAC SDUに対応する。サブヘッダーは、MAC CEとMAC SDUの長さ及び特徴を示す。
MAC SDUは、MAC層の上位層(例えば、RLC層又はRRC層)から来たデータブロックであり、MAC CEは、バッファ状態報告(buffer status report)のようにMAC層の制御情報を伝達するために使用される。
MACサブヘッダーは、次のようなフィールドを含む。
― R(1ビット):予約された(Reserved)フィールド。
― E(1ビット):拡張(Extension)フィールド。次にF及びLフィールドが存在するか否かを知らせる。
― LCID(5ビット):論理チャネル(Logical Channel)IDフィールド。如何なる種類のMAC CEであるのか、又はいずれの論理チャネルのMAC SDUであるのかを知らせる。
― F(1ビット):フォーマット(Format)フィールド。次のLフィールドのサイズが7ビットであるのか、それとも15ビットであるのかを知らせる。
― L(7ビット又は15ビット):長さ(Length)フィールド。MACサブヘッダーに該当するMAC CE又はMAC SDUの長さを知らせる。
固定サイズ(Fixed―sized)のMAC CEに対応するMACサブヘッダーにはF及びLフィールドが含まれない。
図10は、固定されたサイズのMAC CEであって、TAC MAC CEを示す。TACは、端末が適用する時間調節の量を制御するために使用され、MAC PDUサブヘッダーのLCIDによって識別される。ここで、MAC CEは固定されたサイズを有し、図10に示したように、単一のオクテット(Octet)で構成される。
― R(1ビット):予約された(Reserved)フィールド。
― TAC(Timing Advance Command)(6ビット):端末が適用しなければならないタイミング調整値の総量を制御するために使用されるTAインデックス値(0、1、2、…、63)を示す。
タイミング整列のための調整値は、タイミングアドバンス命令(Timing Advance Command、TAC)を通じて送信されてもよいが、初期アクセスのために端末機が送信したランダムアクセスプリアンブルに対する応答メッセージ(Random Access Response、以下、RARと称する)を介して送信されてもよい。以下、TACを受信するために提案されたランダムアクセス過程を行う方法に対して説明する。
ランダムアクセス過程(Random Access Procedure)
LTEシステムで、端末は、次のような場合にランダムアクセス手続を行うことができる。
― 端末が、基地局との接続(RRC Connection)がないので、初期接続(initial access)をする場合
― 端末が、ハンドオーバー手続において、ターゲットセルに最初に接続する場合
― 基地局の命令によって要求される場合
― 上りリンクの時間同期が取られないか、無線リソースを要求するために使用される指定された無線リソースが割り当てられていない状況で、上りリンクへのデータが発生する場合
― 無線リンク失敗(radio link failure)又はハンドオーバー失敗(handover failure)時の復旧手続の場合
これに基づいて、以下では、一般的な競争ベースのランダムアクセス手続を説明する。
(1)第1メッセージ送信
まず、端末は、システム情報又はハンドオーバー命令(Handover Command)を通じて指示されたランダムアクセスプリアンブルの集合から任意に(randomly)一つのランダムアクセスプリアンブルを選択し、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信できるPRACH(Physical RACH)リソースを選択して送信することができる。
(2)第2メッセージ受信
端末は、ランダムアクセスプリアンブルを送信した後、基地局が、システム情報又はハンドオーバー命令を通じて指示されたランダムアクセス応答受信ウィンドウ内で自身のランダムアクセス応答の受信を試みる(S902)。より詳細に、ランダムアクセス応答情報はMAC PDUの形式で送信することができ、前記MAC PDUはPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を介して伝達することができる。また、前記PDSCHで伝達される情報を端末が適切に受信するために、端末はPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)をモニタすることが好ましい。すなわち、PDCCHには、前記PDSCHを受信しなければならない端末の情報、前記PDSCHの無線リソースの周波数、時間情報、及び前記PDSCHの送信形式などが含まれていることが好ましい。一旦端末が自身に送信されるPDCCHの受信に成功すると、前記PDCCHの情報によってPDSCHで送信されるランダムアクセス応答を適切に受信することができる。そして、前記ランダムアクセス応答には、ランダムアクセスプリアンブル識別子(ID;例えば、RAPID(Random Access Preamble IDentifier)、上りリンク無線リソースを知らせる上りリンク承認(UL Grant)、一時的セル識別子(Temporary C―RNTI)及び時間同期補正値(Timing Advance Command:TAC)を含ませることができる。
上述したように、ランダムアクセス応答でランダムアクセスプリアンブル識別子が必要な理由は、一つのランダムアクセス応答には一つ以上の端末のためのランダムアクセス応答情報が含まれ得るので、前記上りリンク承認(UL Grant)、一時的セル識別子及びTACがいずれの端末に有効であるのかを知らせる必要があるためである。本段階で、端末は、自身が選択したランダムアクセスプリアンブルと一致するランダムアクセスプリアンブル識別子を選択すると仮定する。これを通じて、端末は、上りリンク承認(UL Grant)、一時的セル識別子(Temporary C―RNTI)及び時間同期補正値(Timing Advance)などを受信することができる。
(3)第3メッセージ送信
端末が自身に有効なランダムアクセス応答を受信した場合は、前記ランダムアクセス応答に含まれた各情報をそれぞれ処理する。すなわち、端末はTACを適用させ、一時的セル識別子を格納する。また、有効なランダムアクセス応答受信に対応して送信するデータをメッセージ3バッファに格納することができる。
一方、端末は、受信されたUL承認を用いて、データ(すなわち、第3メッセージ)を基地局に送信する。第3メッセージには、端末の識別子が含まれなければならない。これは、競争ベースのランダムアクセス手続では、基地局でいずれの端末が前記ランダムアクセス手続を行うのかを判断できないが、将来の衝突を解決するためには端末を識別しなければならないためである。
端末の識別子を含ませる方法としては二つの方法が論議された。第一の方法において、端末が前記ランダムアクセス手続前に既に該当セルで割り当てられた有効なセル識別子を有していた場合、端末は、前記UL承認に対応する上りリンク送信信号を通じて自身のセル識別子を送信する。その一方で、ランダムアクセス手続前に有効なセル識別子の割り当てを受けていない場合、端末は、自身の固有識別子(例えば、S―TMSI又は任意のID(Random Id))を含ませて送信する。一般に、前記固有識別子はセル識別子より長い。端末は、前記UL承認に対応するデータを送信した場合、衝突解決のためのタイマー(contention resolution timer;以下、「CRタイマー」と称する)を開始する。
(4)第4メッセージ受信
端末が、ランダムアクセス応答に含まれたUL承認を通じて自身の識別子を含むデータを送信した後、衝突解決のために基地局の指示を待つ。すなわち、特定メッセージを受信するためにPDCCHの受信を試みる(S904)。前記PDCCHを受信する方法においても二つの方法が論議された。上述したように、前記UL承認に対応して送信された第3メッセージが自身のセル識別子を用いて送信された場合は、自身のセル識別子を用いてPDCCHの受信を試み、前記識別子が固有識別子である場合は、ランダムアクセス応答に含まれた一時的セル識別子を用いてPDCCHの受信を試みることができる。その後、前者の場合、前記衝突解決タイマーが満了する前に自身のセル識別子を通じてPDCCHを受信したとき、端末は、正常にランダムアクセス手続が行われたと判断し、ランダムアクセス手続を終了する。後者の場合、前記衝突解決タイマーが満了する前に一時的セル識別子を通じてPDCCHを受信した場合、前記PDCCHが指示するPDSCHが伝達するデータを確認する。前記データの内容に自身の固有識別子が含まれている場合、端末は、正常にランダムアクセス手続が行われたと判断し、ランダムアクセス手続を終了する。
一方、非競争ベースのランダムアクセス手続での動作は、図7に示した競争ベースのランダムアクセス手続と異なり、第1メッセージ送信及び第2メッセージ送信のみでランダムアクセス手続が終了する。但し、端末が基地局に第1メッセージとしてランダムアクセスプリアンブルを送信する前に、端末は、基地局からランダムアクセスプリアンブルの割り当てを受けるようになり、この割り当てられたランダムアクセスプリアンブルを基地局に第1メッセージとして送信し、基地局からランダムアクセス応答を受信することによってランダムアクセス手続が終了する。
本発明と関連して、同期を確保するために、基地局は、PDCCHを介してPDCCH命令でPRACHをトリガすることができる。そうすると、端末は、PRACHプリアンブルを基地局に送信する。端末が初期に同期を取るためのPRACHプリアンブル送信は、競争ベースのPRACHプリアンブル送信である。基地局は、受信した第1メッセージに対する応答としてランダムアクセス応答メッセージを端末に送信する。ここで、前記ランダムアクセス応答メッセージには、TAC及び下記の表3のような内容が含まれている。次の表7は、3GPP LTE TS 36.213でランダムアクセス応答グラント(RA response grant)に含まれた情報を示す。
複数のTAを有する場合
図11は、別個の周波数特性を有する複数のセルが併合される例を示す。LTEリリース8/9/10システムでは、端末が複数のCCを併合する場合にも、一つのCC(例えば、Pセル又はPキャリア)に適用可能なTA(Timing Advance)値を複数のCCに共通に適用し、UL送信時に適用した。LTE―Aシステムでは、端末が別個の周波数帯域に属しているか(すなわち、周波数上で大きく離隔しているか)、伝播遅延(propagation delay)特性が異なるか、或いは、別個のカバレッジを有する複数のセルを併合することを許容することができる。また、特定セルの場合は、カバレッジ(coverage)を拡大したり、或いはカバレッジホール(coverage hole)を除去するために、リピータなどのRRH(Remote Radio Head)装置がセル内に配置される状況を考慮することができる。例えば、別個の場所に形成される各セル間でキャリアを併合することができる(inter―site carrier aggregation)。RRHは、RRU(Remote Radio Unit)と称することができ、基地局(eNB)とRRH(又はRRU)は、いずれもノード又は送信ノードと称することができる。
一例において、図11の(a)を参照すると、端末が2個のセル(セル1、セル2)を併合しており、セル1(又はCC1)は、RRH無しで基地局(eNB)と直接通信するように形成し、セル2は、制限されたカバレッジなどの理由でRRHを用いて形成することができる。この場合、端末からセル2(又はCC2)を介して送信されるUL信号の伝播遅延(或いは、eNBでの受信タイミング)とセル1を介して送信されるUL信号の伝播遅延(或いは、eNBでの受信タイミング)は、端末位置及び周波数特性などの理由で異なり得る。このように複数のセルが別個の伝播遅延特性を有する場合は、複数のTAを有することが不可避である。
一方、図11の(b)は、別個のTAを有する複数のセルを例示する。端末が2個のセル(例、PCell、SCell)を併合しており、各セルに対して別個のTAを適用してUL信号(例、PUSCH)を送信することができる。
端末が複数のTAを受信する場合、特定セル(例えば、PCell)の上り信号送信時点と他のセルの上り信号送信時点との間の差が過度に大きいとき、該当セルの上り信号送信を制限する方式を考慮することができる。例えば、送信時点のギャップが特定しきい値を超える場合、該当セルの上り信号送信を制限する方式を考慮することができる。特定しきい値は、上位信号に設定されたり、端末が予め知っている値であり得る。このような動作は、例えば、端末機が上りリンクで送信するシグナルの送信時点が大きく食い違う場合、基地局と端末との間の上りリンク/下りリンク信号送信タイミング関係が一定でなくなり、誤動作が起こることを防止するために必要であり得る。
また、一つの端末が同一のサブフレームで別個のセル(CC)に対してPUSCH/PUCCHなどを送信するタイミング差が大きい場合、端末の上りリンク信号構成及び下りリンク―上りリンク間の応答時間調節の複雑度が非常に大きくなり得る。
したがって、複数のセル間の上りリンク送信タイミングが独立的なTA動作によって大きく食い違う場合、端末の上りリンク信号(例、PUSCH、PUCCH、SRS、RACHなど)送信をドロップしたり、送信タイミングを制限する方式を考慮することができる。具体的には、本発明では次のような方式を提案する。
方式1)
端末が上りリンク送信を行わなければならない複数のセル間のTA差がしきい値(threshold)以上である場合は、任意のセルの上りリンク送信を常にドロップし、実際に送信する上りリンク信号間のTA差は常にしきい値以内になるように調整することができる。この場合、特定セルを基準にしてTA差がしきい値を超えるセルに対する上りリンク信号の送信をドロップすることができる。より具体的に、特定セルは、PCell或いはPCellグループであり得る。又は、ネットワークがRRCシグナリングなどを通じて前記特定セルを設定することもできる。ここで、上りリンク信号送信をドロップする動作は、予め送信するように設定された信号を送信しない動作であるか、TA差がしきい値を超える場合、該当セルに対するPUSCHなどのスケジューリング命令を期待しないか無視する動作であり得る。
方式2)
端末が上りリンク送信を行わなければならない複数のセル間のTA差がしきい値以上である場合は、任意のセルの上りリンク送信タイミングを他のセルとの送信タイミングに比べてTA以内になるように調整して送信する。この場合、特定セルを基準にしてTA差がしきい値を超えるセルに対する上りリンク信号の送信タイミングを調整することができる。ここで、特定セルは、PCell或いはPCellグループであり得る。又は、ネットワークがRRCシグナリングなどを通じて前記特定セルを設定することもできる。
方式3)
端末が上りリンク送信を行わなければならない複数のセル間のTA差がしきい値以上になるTACを受信した場合、前記端末は、該当TACを無視したり、TA差がしきい値以内になる限度でのみ適用する。このとき、特定セルを基準にしてTA差がしきい値を超えるTACを受け取った場合に前記方式を適用することができる。ここで、特定セルは、PCell或いはPCellグループであり得る。又は、ネットワークが上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)などを通じて前記特定セルを設定することもできる。
前記各方式において、TAしきい値は、ネットワークが上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)などを通じて設定することができる。また、前記セルとは、複数のセルグループ、さらに特徴的には、同一のTACが適用されるセルグループであり得る。前記TAの差は、端末が管理しているTA値の差のみならず、端末が特定サブフレームで送信に適用しなければならないTA値の差、端末が受信したTACでの値の差、或いは端末が送信に適用する送信タイミング(transmission timing)の差になり得る。また、前記方式で、PRACHのように、TAC値を通じて管理されるTA適用が例外になる信号送信時には、前記TA差制限方式が適用されなくてもよい。
機器間(D2D:Device to Device)通信
以下では、上述したような無線通信システム(例えば、3GPP LTEシステム又は3GPP LTE―Aシステム)にD2D通信が導入される場合、D2D通信を行うための具体的な方式に対して説明する。
以下では、本発明で使用される機器間の通信環境に対して簡略に説明する。
機器間(D2D:Device to Device)通信とは、その表現通り、各電子装置間の通信を意味する。広義では、電子装置間の有線或いは無線通信や、人が制御する装置と機械との間の通信を意味する。しかし、最近は、人の関与無しで行われる各電子装置間の無線通信を称することが一般的である。
図12は、D2D通信を概念的に説明するための図である。図12は、D2D通信の一例として機器間(D2D)又は端末間(UE―to―UE)通信方式を示すものであって、端末間のデータ交換を基地局を経ることなく行うことができる。このように各装置間に直接設定されるリンクをD2Dリンクと称することができる。D2D通信は、既存の基地局中心の通信方式に比べて遅延(latency)が減少し、より少ない無線リソースを必要とするなどの長所を有する。ここで、UEは、ユーザの端末を意味するが、eNBなどのネットワーク設備がUE間の通信方式にしたがって信号を送受信する場合は、これを一種のUEと見なすことができる。
D2D通信は、基地局を経ることなく装置間(又は端末間)の通信をサポートする方式であるが、D2D通信は、既存の無線通信システム(例えば、3GPP LTE/LTE―A)のリソースを再使用して行われるので、既存の無線通信システムに干渉又はかく乱を起こしてはならない。同じ脈絡で、既存の無線通信システムで動作する端末、基地局などによってD2D通信が受ける干渉を最小化することも重要である。
特定UEは、上りリンクキャリアに対して複数のサービングセルが設定されたULキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)状況を仮定することができる。この場合、D2D信号及びWAN信号の送受信のために、UEは、少なくとも特定時点で一つのキャリア(以下、CC1と称する)ではWAN信号を送受信しながら、他の一つのキャリア(以下、CC2と称する)ではD2D信号を送受信するように動作することができる。
一般に、CA(Carrier aggregation)が可能な端末は、複数の送受信回路を構築している。端末が二つの別個のバンド(band)を結合し、それぞれのバンドにそれぞれ一つのサービングセルを設定することによってDL受信を行える場合、一般に、該当端末は、二つの受信回路を構築し、各バンドのサービングセルにそれぞれ一つの受信回路を適用することができる。同一の原理は、複数のUL送信を行うCAに対しても適用することができる。端末が二つの別個のバンドを結合し、それぞれのバンドにそれぞれ一つのCCを設定することによってDL受信を行える場合、一般に、該当端末は、二つの受信回路を構築し、各バンドのCCにそれぞれ一つの受信回路を適用することができる。ここで、バンドは、前記言及した周波数帯域と混用して使用することができる。
以下では、主に、二つ以上のバンドでCAが設定される場合を例に挙げて説明するが、本発明で説明する原理は、同一のバンドでCAが設定されるイントラバンドCA(intra―band CA)の場合と、一つのバンドで一つのセルのみが設定される非CA(non―CA)の場合にも適用可能であることは自明である。
この場合、各送受信回路が処理可能な周波数の領域は一部の領域に制限することができる。言い換えると、特定受信回路の立場で使用可能な全てのバンドでのDL受信が可能でない場合もあり、一部の選択的なバンドでのみDL受信を動作することもできる。これは、個別の送受信回路の動作周波数領域を制限することによって、その実装費用を減少させるためである。この場合、eNBは、端末が送受信回路で動作できる周波数バンドがいずれの領域であるのかを把握可能でなければならない。
このために、端末は、ネットワークに接続する過程などを通じて、該当端末がCA状況でサポート可能なバンドの組合せを報告することができる。具体的に、DL CAの場合において、端末は、自身がサポート可能なバンド組合せのリストを報告することができる。
図13は、本発明の一実施例に係る受信回路を例示する図である。図13を参照すると、受信回路1は、常にバンドAの受信のみが可能である一方、受信回路2は、バンドB及びバンドCから選択が可能な場合に該当する。この場合、端末がサポート可能なバンド組合せのリストとして、(バンドA、バンドB)、(バンドA、バンドC)などの二つの組合せを報告することができる。このように端末が二つの組合せを報告した場合、これは、該当端末が特定時点でバンドAとバンドBにそれぞれ設定された二つのサービングセルからDL受信を行うように設定されたり、或いは、特定時点でバンドAとバンドCにそれぞれ設定された二つのサービングセルからDL受信を行うように設定され得ることを意味する。
一方、UEがD2D動作を行うようになる場合、いずれのバンドでD2Dの信号を送信又は受信できるのかをeNBが把握可能でなければならない。これに対して、UEは、D2Dの信号送信又は受信が可能なバンドに対してeNBに報告することができる。eNBは、D2D動作が可能なバンドに関して把握し、これに基づいてUEに対してスケジューリングなどに活用できるだろう。特にUEの送受信回路の実装の側面で見ると、D2D信号を送受信する回路としては、既存のDL信号を受信したり、UL信号を送信する回路を再使用することが効果的であり得る。以下では、既存のUL及びDL信号送受信回路との関係で、効率的にD2Dを動作する方法及びこのためのシグナリング方法を提案する。具体的に、D2D送信動作とD2D受信動作に分けて説明する。
A.実施例1―D2D送信動作の場合
特定バンド組合せに対して上りリンクキャリアアグリゲーションが可能である場合、該当バンド組合せでD2D送信が可能であると見なすことができる。
一般に、D2D信号は、干渉水準が低いULリソースを用いて送信するので、D2D送信回路としてはUL送信回路をそのまま再使用することができる。すなわち、D2D信号とUL信号は同一の周波数帯域で送信されるので、別途の追加的な動作が不要であり、但し、送信回路に印加される信号の形態は、D2D動作であるのか、それともUL動作であるのかによって変わるだけである。よって、特定バンド組合せに対して上りリンクキャリアアグリゲーションが可能である場合、特定UEはD2D送信動作を行うことができる。この場合、D2D送信を行えるバンド組合せに対してシグナリングを受けることもできるが、別途のシグナリング無しで、前記バンド組合せに対してD2D送信又はUL送信を行うこともできる。
その一方で、特定UEが、特定バンド組合せに対して上りリンクキャリアアグリゲーションが可能であると報告した場合、eNBは、追加的なシグナリング無しでも該当バンド組合せでD2D送信が可能であると見なすことができ、又は、UEから、D2D送信が可能な該当バンド組合せに対して別途のシグナリングを受信することもできる。
一例として、(バンドA、バンドB)の組合せが、上りリンクキャリアアグリゲーションが可能な組合せであると報告された場合、該当UEは、バンドAとバンドBで同時にD2D信号を送信できると見なすことができる。もちろん、D2D送信とUL送信との間の共通点により、該当バンド組合せでD2D送信とUL送信が混ざることも可能であると解釈することができる。一例として、バンドAではUL送信を行いながら、バンドBではD2D送信を行うことも可能である。この場合、バンドB内ではD2D送信とUL送信をTDM方式で多重化することができる。すなわち、バンドBの一部の時間領域ではD2D送信を行い、他の一部の時間領域ではUL送信を行うことができる。
ここで、バンドAとバンドBで信号の送信が可能であることに対しては、場合に応じて異なる形に解釈することができる。信号の送受信が可能なバンドに対する解釈については後で説明することにする。
B.実施例2―D2D受信動作の場合
D2D受信動作はULリソースで行われなければならないので、DLリソースとULリソースが周波数軸で分離されるFDD方式の場合は、受信回路に一定の変化が必要である。これは、少なくとも特定バンドのDL周波数に合わせられた回路をUL周波数に移動させなければならないためである。しかし、一般に、同一のバンドのDL周波数とUL周波数はそれほど遠く離れていないので、一つの受信回路の動作周波数を特定バンドのDL周波数からUL周波数に移動させることは比較的容易に実装することができる。
一例として、特定UEが、特定バンド組合せに対してDL CC設定が可能であると報告した場合、eNBは、該当UEが該当バンド組合せでのD2D受信も行えると見なすことができる。(バンドA、バンドB)の組合せがDL CC設定可能組合せ(又はDL CA可能組合せ)であると報告された場合、該当UEは、バンドAとバンドBで同時にD2D信号を受信できると見なすことができる。もちろん、一つのバンド(例、バンドA)ではDL受信を行いながら、他のバンド(例、バンドB)ではD2D受信を行うように動作することもできる。一方、特定バンド組合せに対してD2D受信が可能であるか否かを別途の信号でシグナルすることもできる。
一つのバンド内でDL受信とD2D受信がTDM方式で多重化されるか否かは、該当受信回路をDL周波数とUL周波数との間で動的に切り替える動作が可能であるか否かによって変わり得る。それぞれの周波数間の動的な切り替えが可能である場合は、一つのバンド内でDL受信とD2D受信をTDM方式で多重化できるだろう。又は、互いに異なるD2D信号をTDM方式で多重化できるだろう。この場合、UEは、一つのバンドの一部の時間リソース領域に対してはDL受信を行い、他の一部の時間リソース領域に対してはD2D受信を行うことができる。
DL周波数とUL周波数との間で動的に切り替える動作が可能であるか否か、又はTDM方式を使用できるか否かは別途にシグナルすることもできる。一例として、(バンドA、バンドB)組合せに対して、バンドBで前記動作が可能であるか否か、又はTDM方式を使用できるか否かをシグナルし、可能な場合は、バンドAでDL受信を行いながら、バンドBで一部の時間にはDL受信を、他の一部の時間にはD2D受信を行えると見なし、そうでない場合は、バンドAでDL受信を行うとき、バンドBでは持続的にDL受信のみを行ったり、持続的にD2D受信のみを行えると見なすことができる。
一方、特定受信回路の実装費用をさらに減少させるために、或いは、特定回路がULリソース無しでDLリソースのみを有しているバンドに特化される場合をサポートするために、UEは、特定バンド組合せ上での各バンドでDL受信のみが可能であるのか、それともD2D受信も可能であるのかをさらにシグナルすることができる。例えば、(バンドA、バンドB)組合せに対して、バンドAとBのそれぞれでD2D受信に使用可能であるか否かをシグナルすることができる。具体的に、(バンドA、バンドB)組合せに対して、D2D受信に使用可能であるか否かが(可能、不可能)とシグナルされた場合、これは、バンドAとバンドBが組み合わされた場合、バンドAではDL受信及びD2D受信の二つのうちの一つに使用が可能である一方、バンドBではD2D受信は不可能であり、DL受信のみが可能であると解釈が可能である。
C.実施例3
以上で説明した内容及び実施例1、2に基づいて、UEのD2D関連能力(capability)をシグナルする方法を説明する。一例として、UEのD2D関連能力は、既に存在するサポートされるバンド能力(supported band capability)を通じて定義することができる。既に存在する前記「サポートされるバンド能力」を用いてD2D関連能力をシグナルする場合、D2D関連能力に対する解釈又は定義を下記のように提案する。
D2D UEは、基本的に同一のバンドにおいて、特定時間には信号を送信し、他の特定時間には信号を受信する形態の動作を行う。したがって、特定UEが「特定バンドでD2D動作を行える」ことは、該当バンドでのD2D送受信が全て可能な場合に対してのみ定義されるように制限することができる。このような制限を通じて、特定UEが特定バンドでD2D送信及び受信のうちの一つのみを行える場合を排除して全体的な動作を単純化することができる。このような制限を適用する場合、一般に、前記説明したUL CCが設定されるバンド組合せとDL CCが設定されるバンド組合せが異なるので、これに基づいて最終的なD2D可能バンド組合せを把握可能でなければならない。以下では、D2D送受信動作の全てが可能なD2D可能バンドの組合せを把握するための方法を説明する。
方法1―1)UL送信が可能な全てのバンド組合せではD2D動作が可能であると見なす。一般に、送信回路は他の帯域への干渉を減少させるなどの条件を満足しながら設計されなければならないので、その実装において受信回路より多くの費用を要求する。したがって、UL送信が可能なバンド組合せでは、UEが適切な受信回路の実装を通じて自動的にD2D受信を行えるように規定することができる(前記説明したように、D2D送信は、UL送信が可能である場所では常に可能であると仮定することができる)。一例として、特定UEが(バンドA、バンドB)をUL送信可能バンドであると報告した場合、これは、該当UEが二つのバンドで同時にD2Dを運営できることを意味する。すなわち、UEは、次のように9個の動作組合せが可能であると判断することができる。
バンドAでUL送信を行いながらバンドBでUL送信を行う。
バンドAでUL送信を行いながらバンドBでD2D送信を行う。
バンドAでUL送信を行いながらバンドBでD2D受信を行う。
バンドAでD2D送信を行いながらバンドBでUL送信を行う。
バンドAでD2D送信を行いながらバンドBでD2D送信を行う。
バンドAでD2D送信を行いながらバンドBでD2D受信を行う。
バンドAでD2D受信を行いながらバンドBでUL送信を行う。
バンドAでD2D受信を行いながらバンドBでD2D送信を行う。
バンドAでD2D受信を行いながらバンドBでD2D受信を行う。
前記二つのバンド間の間隔及びこれに対するUEの実装により、このうち一部の動作組合せはサポートが不可能な場合があり、この場合、一部の動作組合せが不可能であるという事実は別途にeNBに報告することができる。これに対しては後で説明することにする。
方法1―2)UL送信が可能な組合せの集合とDL受信が可能な組合せの集合に対する交集合でD2Dが可能であると見なす。すなわち、特定バンド或いはバンド組合せでUL送信が可能であると同時に、DL受信が可能である場合、該当バンド或いはバンド組合せではD2D動作が可能であると見なす。一例として、バンド組合せ(バンドA、バンドB)でD2D動作が可能であるとした場合、この組合せは、UL送信が可能な組合せに含まれると同時に、DL受信が可能な組合せにも含まれる。
方法1―3)DL受信が可能な組合せではD2D動作が可能であると見なす。この場合、特定バンド組合せは、DL受信組合せには含まれるが、UL送信組合せには含まれないことがある。このとき、UEは、適切な実装を通じて該当組合せでUL送信は不可能であるが、D2D送信は可能になるように動作することができる。
特定バンドでD2D送信及び受信のうちの一つの動作のみが可能な場合にも、サポートする場合、下記の方法2をさらに考慮することができる。
方法2)DL受信が可能な組合せではD2D受信が可能であり、UL送信が可能な組合せではD2D送信が可能であると判断する。この場合、特定バンドではD2D受信は可能であるが、UL送信は不可能である場合が発生し得る。また、該当バンドは、D2D受信の用途でのみ使用することもできる。
一方、上述したように、前記二つのバンド間の間隔及びこれに対するUEの実装により、このうち一部の動作組合せのサポートが不可能な場合がある。D2D信号はUL CCで受信されるので、隣接した他のUL CCで送信を行う場合、自身の信号による激しい干渉でD2D受信が不可能になるという問題が発生し得る。ここで、前記UL CCは、同一のバンドであってもよく、隣接したバンドであってもよい。この場合、D2Dを受信するUL CCと信号を送信するUL CCとの間の間隔は、同時送受信が可能であるか否かに対する基準になり得る。一例として、D2Dを受信するUL CCと信号を送信するUL CCとの間の間隔が特定値より小さい場合は、同時送受信が不可能であると判断することができる。その一方で、D2Dを受信するUL CCと信号を送信するUL CCとの間の間隔が特定値より大きい場合は、同時送受信が可能であると判断することができる。この場合、一部の動作組合せが不可能であるという事実は別途にeNBに報告することができる。
特定UEが、特定バンド組合せ、例えば(バンドA、バンドB)に対してD2D送受信が可能であると報告した場合、これに対して、下記のような解釈(動作モード1、動作モード2)を行うことができる。
動作モード1)バンドAで信号を送信しながら、バンドBでD2D信号を同時に受信することが可能である。これを、フルデュプレックス(full duplex)と称することができる。
動作モード2)バンドAで信号を送信する場合、バンドBでD2D信号を同時に受信することはできない。但し、バンドAでの信号送信とバンドBでのD2D受信を同時に設定することができ、実際にバンドAで信号送信がない場合にのみバンドBでの受信が可能であることを意味することもできる。これをハーフデュプレックス(half duplex)と称することができる。
二つの解釈間の曖昧さを解決するために、UEは、各バンド組合せ別に二つの解釈のうちいずれの動作モードに該当するのかを指示する指示子を追加することができる。このとき、同一のバンド内での信号送信とD2D受信はほとんど不可能であると見なし、別途の指示子無しで、常に動作モード2を適用するように動作することもできる。
又は、別途の指示子無しで、常に一つの動作モードに固定することもできる。この場合は、非常に近いバンドに対しては動作モード1が不可能であるので動作モード2に固定したり、又は、D2D UEは、少なくとも自身が可能であると報告した組合せに対しては常に解釈1を適用するように規定し、動作モード2のみが可能な組合せに対してはD2D可能組合せと報告しない場合がある。このような動作によると、全体的な動作を単純化することもできる。
又は、同一のバンド内での信号送信とD2D受信は動作モード2を適用し、UEがサポートする異なるバンドの組合せに対しては自動的に動作モード1を付与することもできる。
D.実施例4
以下では、本発明に係る更に他の実施例として、UEが一つのバンド内で複数の受信アンテナを用いて多重ストリームのMIMO信号を受信できる場合、D2D可能バンド組合せを作る方法を説明する。
UEがN個の受信アンテナを有している場合、D2Dが設定されていないと、該当UEは、全ての受信アンテナを用いてDL信号を受信することができ、その結果、DL信号の最大ランクはNになる。その一方で、該当UEにDL信号受信とD2D信号受信が同時に設定される場合は、N個の受信アンテナの一部であるK個のアンテナをD2D信号受信に切り替えて使用することができ、これを通じてDL信号とD2D信号の同時受信を行うことができる。但し、K個の受信アンテナがDL信号受信で除外されたので、D2D信号がDL信号と同時に設定された場合、DL信号の最大ランクがN−Kになる。
図14は、本発明の一実施例として、多重アンテナをサポートする端末でD2D信号を送受信する方法を説明するための図である。具体的に、受信アンテナのうち一部がD2D信号の受信のために設定された場合を示す。図14を参照すると、合計4個の受信アンテナがある状況でD2Dが設定されていないときはDL信号の最大ランクが4である一方、D2Dが設定された状況では2個のアンテナをD2D用途に切り替えることによってDL信号の最大ランクが2になる。図14に示していないが、DL信号を受信しないように設定される場合は、全ての受信アンテナをD2D専用に活用するように動作することも可能である。DL信号を受信しないように設定される場合とは、例えば、図14に示した4個のアンテナ及びこれと連係した受信回路が処理可能なバンドにDLサービングセルが設定されていない場合に該当し得る。
このようなUEの動作をサポートするために、UEは、まず、D2Dが設定されていない場合に与えられたバンド又はバンド組合せに対して最大のDLランクを報告することができる。以下、これを最大DLランクと称する。これに加えて、与えられたバンド或いはバンド組合せに対して特定バンドにD2Dがさらに設定される場合に可能な最大ランクである最大DLランクを報告することができる。一例として、UEがバンド組合せ(バンドA、バンドB)を報告し、この組合せ上で、例えば、バンドAでD2D受信が可能であるという事実を報告する場合、バンドAでD2D受信を行うとき、バンドAとバンドBのそれぞれでサポート可能な最大DLランクを報告することができる。ここで、各バンド上での最大のDLランクを報告する場合、D2Dが設定された場合であるのか、それともD2Dが設定されていない場合であるのかに対してeNBに共に報告することもできる。又は、D2Dが設定された場合、最大ランクと共にD2Dが設定された場合であることを共に知らせることもできる。一方、それぞれの場合に対して、最大ランクを別個のパラメータを用いて報告することもできる。
さらに、UEは、D2Dリンクでサポート可能な最大D2Dランク値も報告することができる。eNBは、特定UEの最大D2Dランク値を、該当UEにD2D信号を送信しようとするUEに知らせ、該当UEのD2D信号送信に活用させることができ、或いは、D2D信号を通じて他のUEに直接送信することもできる。このときは、上述したように、DL受信の有無によって該当状況で可能な最大のD2Dランク値を送信するように動作する。
UEのD2D受信は一部の時間でのみ行うことができ、前記のような報告が上りリンクで送信された場合、eNBは、UEが、実際にD2D動作が行われない時点では依然としてD2Dが設定されていない場合に該当する最大ランクをサポートすると解釈することができる。或いは、一部のアンテナを動的にDLキャリアとUL CCとの間で変換する複雑な動作を避けるために、一度D2Dが設定される場合は、特定時点でD2D動作が行われないとしても、最大DLランクはD2Dが行われる場合と同一であると解釈することもできる。
各バンド或いはバンド組合せでD2Dが設定された場合、各バンドがFDDセルを使用するのか、それともTDDセルを使用するのかによって最大DLランクを別途に報告することもできる。前記説明した動作によると、結局、最大DLランクは、特定バンドでD2Dが設定されたか否かによって変わり得る。
しかし、特定バンドでTDDセルが設定され、同一のバンドでD2Dが設定される場合は、例外的に最大DLランクに変化がないように動作することが可能である。これは、TDDの場合にDLリソースとULリソースが同一の周波数キャリアで表れるので、UEの立場では、受信回路を該当キャリアに固定しておくとしても、時間単位で分離されるDL信号とD2D信号を全て受信できるためである。ここで、前記同一のバンドは、追加的に同一の中心周波数を有する搬送波に制限することもできる。
したがって、上述したUEの報告は、特定バンドでTDDセルが設定され、同一のバンドでD2Dが設定される場合にその適用に例外が発生し得る。例えば、最大DLランクを別途に報告しない場合がある。ここで、前記同一のバンドは、追加的に同一の中心周波数を有する搬送波に制限することもできる。
但し、TDDの場合にも、DL信号とD2D信号との間の変調方式の差による変化を反映するために最大ランクが変わることもあり、この場合は、各バンド或いはバンド組合せでD2Dが設定された場合、各バンドがFDDセルを使用するのか、それともTDDセルを使用するのかによって最大DLランクを別途に報告することもできる。
E.実施例5
一方、特定バンド或いはバンド組合せにDL CC及び/又はUL CCが設定された場合、特定バンド或いはバンド組合せにD2Dが設定されると、該当D2Dの受信動作は、上述したように既存のDL受信回路を再使用できるが、別途のD2D回路を構築して動作することもできる。
この場合、UEは、D2D受信に可能な能力によって動作することができ、UEの能力に関して追加的な情報、例えば、最大帯域幅や最大送信率などの情報をさらに提供することができる。或いは、この追加情報を省略し、その代わりに、同一のバンドでのDL受信時に可能な値と同一であると見なす規則を適用することができる。
このとき、UEが受信可能な最大送信率は、D2Dの場合、一つのサブフレームで複数のUEからのD2D受信が可能であるので、単一のUEの送信率ではなく、特定サブフレームで該当UEが処理可能な全体のD2D送信UEの送信率の和の形態と解釈することができる。一例として、特定UEが100Mbpsの送信率をD2D受信でサポートできる場合、これは、単一のUEの100Mbps送信を1サブフレームで受信できると同時に、二つのUEのそれぞれの50Mbps送信を1サブフレームで受信できること、そして、50個のUEのそれぞれの2Mbps送信を1サブフレームで受信できることを意味する。又は、前記最大送信率は、最大送信ブロックのビットの個数に換算することができる。UEは、サブフレーム当たり又は1TTI(Transmit Time Interval)の間に送信又は受信可能な最大送信ブロックビットの個数を決定することができる。ここで、最大送信ブロックビットの個数は、単一のUEで受信可能な送信ブロックのビットの個数ではなく、特定サブフレーム又は1TTIでUEが処理可能な全体のD2D送信UEの送信ブロックビットの個数の和の形態と解釈することができる。同様に、特定UEが受信可能な最大送信ブロックビット数が10000個であると、これは、単一のUEから受信可能な送信ブロックビット数が10000であることを意味し、5個のUEから受信可能な全体の送信ブロックビット数が10000であることを意味する。一つ以上の送信UEから信号が送信される場合、前記UEは、前記受信UEの能力によって制限的に動作することができる。このようなUEの能力により、UEがD2D動作を行えるD2Dプロセスの個数又は送信UEの個数を設定することができる。D2D動作を行うために、特定UEが一つの送信UEと一つのプロセスによって動作する場合、前記D2Dプロセスの個数は前記特定UEに送信可能なUEの個数に該当する。
上述したように、受信UEは、UEの能力と関連して、D2D受信に可能な最大帯域幅や最大送信率と関連する情報を報告することができる。このような報告は、最大送信率又は最大帯域幅を示すこともできるが、場合に応じては、前記最大送信率又は最大帯域幅に関してUEが行える動作の個数に関する情報を含むこともできる。例えば、UEがいくつのUEからD2D信号を受信できるのかに対する情報を含むこともできる。又は、前記UEが行う手続の観点で、該当UEがサポート可能なD2Dプロセスの個数に関する情報を含むこともできる。ここで、D2Dプロセスの個数は、単一のUEに対するプロセスの個数ではなく、全体のD2D送信UEに対するD2Dプロセスの個数の和の形態と解釈することができる。eNBは、このような報告に基づいて該当UEに同時に送信するUEの個数及び個別UEの送信率を調節することができる。
図15は、本発明の実施例に適用できる基地局及び端末を例示する。リレーを含むシステムの場合、基地局又は端末はリレーに取り替えることができる。
図15を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波数(Radio Frequency、RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は、本発明で提案した手続及び/又は方法を実装するように構成することができる。メモリ114は、プロセッサ112と接続され、プロセッサ112の動作と関連する多様な情報を格納する。RFユニット116は、プロセッサ112と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は、本発明で提案した手続及び/又は方法を実装するように構成することができる。メモリ124は、プロセッサ122と接続され、プロセッサ122の動作と関連する多様な情報を格納する。RFユニット126は、プロセッサ122と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は多重アンテナを有することができる。
以上で説明した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
本文書において、本発明の実施例は、主に端末と基地局との間のデータ送受信関係を中心に説明した。本文書で基地局によって行われると説明した特定動作は、場合に応じては、その上位ノード(upper node)によって行うことができる。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークで端末との通信のために行われる多様な動作が、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行えることは自明である。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に取り替えることができる。また、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に取り替えることができる。
本発明に係る実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって実装することができる。ハードウェアによる実装の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって実装することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる実装の場合、本発明の一実施例は、以上で説明した機能又は動作を行うモジュール、手続、関数などの形態で実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納してプロセッサによって駆動することができる。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知の多様な手段によって前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。