JP2019018224A - 内面螺旋溝付管及びその製造方法 - Google Patents

内面螺旋溝付管及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019018224A
JP2019018224A JP2017138183A JP2017138183A JP2019018224A JP 2019018224 A JP2019018224 A JP 2019018224A JP 2017138183 A JP2017138183 A JP 2017138183A JP 2017138183 A JP2017138183 A JP 2017138183A JP 2019018224 A JP2019018224 A JP 2019018224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
spiral grooved
raw
pipe
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017138183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6966884B2 (ja
Inventor
聖健 澤
Masatake Sawa
聖健 澤
永尾 誠一
Seiichi Nagao
誠一 永尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UACJ Corp
UACJ Extrusion Corp
Original Assignee
UACJ Corp
UACJ Extrusion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UACJ Corp, UACJ Extrusion Corp filed Critical UACJ Corp
Priority to JP2017138183A priority Critical patent/JP6966884B2/ja
Priority to PCT/JP2018/026021 priority patent/WO2019013202A1/ja
Publication of JP2019018224A publication Critical patent/JP2019018224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6966884B2 publication Critical patent/JP6966884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D11/00Bending not restricted to forms of material mentioned in only one of groups B21D5/00, B21D7/00, B21D9/00; Bending not provided for in groups B21D5/00 - B21D9/00; Twisting
    • B21D11/14Twisting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/02Making other particular articles heat exchangers or parts thereof, e.g. radiators, condensers fins, headers
    • B21D53/06Making other particular articles heat exchangers or parts thereof, e.g. radiators, condensers fins, headers of metal tubes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D7/00Bending rods, profiles, or tubes
    • B21D7/08Bending rods, profiles, or tubes by passing between rollers or through a curved die
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/40Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only inside the tubular element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】簡素な工程により溝のねじれ角を大きくすることができる内面螺旋溝付管の製造方法を提供する。【解決手段】内面螺旋溝付管1を製造するにあたっては、まず、内表面から突出し、管軸20に平行な方向に延設された多数のフィン21と、フィン21同士の間に形成された溝22とを備えた素管2を準備する。次いで、素管2に、管軸20を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸20に直交する方向へ曲げる曲げ加工を施すことにより、フィン21及び溝22を管軸20の周囲を旋回するらせん状に塑性変形させる。以上により、管軸10の周囲を旋回するらせん状のフィン11及び溝12を備えた内面螺旋溝付管1を得ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、内面螺旋溝付管及びその製造方法に関する。
冷凍機器や空調機器等に組み込まれる蒸発器や凝縮器等の熱交換器は、内部に冷媒を流通させる伝熱管を有している。この種の伝熱管として、管の内表面から突出している多数のフィンと、フィン同士の間に形成された溝とを備えた内面溝付管がある。管の内表面に設けられた溝は、管内部の表面積を増加させる、冷媒を攪拌する、毛細管現象により管の内表面に液膜を保持しやすくする等の効果を奏する。内面溝付管は、これらの効果により、管内部の冷媒を効率よく蒸発または凝縮させることができる。
従来、内面溝付管としては、銅材からなり、転造加工によって内表面にらせん状のフィン及び溝が設けられた内面螺旋溝付管が多用されている。しかし、近年では、銅管に替えて、素材コストが銅に比べて低く、リサイクルが容易なアルミニウム材(アルミニウム及びアルミニウム合金を含む。以下同じ。)からなる内面螺旋溝付管の需要が増加しつつある。
アルミニウム材からなる管は、銅管に比べて転造加工性が低いため、転造加工により管の内面にらせん状の溝及びフィンを形成することが難しい。そのため、管軸に平行な方向に延設された直線状の溝及びフィンを有する素管を準備し、この素管に管軸を中心とするねじり加工を施すことにより、管の内面の溝及びフィンをらせん状に変形させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、内面に直線溝を有する管を素管とし、引抜きダイスの手前側でねじって引抜きを行う内面螺旋溝付管の製造方法が記載されている。素管を構成するアルミニウム材は、引抜きダイスにおいて外径を縮小する縮管加工が施される際に塑性流動する。そのため、管軸を中心として回転させながら素管に縮管加工を施すことにより、上記の塑性流動を利用して管の内面の溝及びフィンをらせん状に変形させることができる。
しかし、素管に縮管加工を施す場合、加工硬化により内面螺旋溝付管の硬度が素管に比べて高くなる。特許文献2及び特許文献3には、内面螺旋溝付管を焼き鈍しすることにより、縮管加工時の加工硬化を解消する技術が記載されている。
特開平10−166086号公報 特開2014−140896号公報 特開2014−140897号公報
特許文献1〜3の製造方法では、上述したように、引抜きダイス内でのアルミニウム材の塑性流動を利用し、引抜きダイスの入口側において素管の内面の溝及びフィンをらせん状に変形させている。これらの方法において、引抜きダイスを通過した内面螺旋溝付管は、素管よりも外径が縮小された分、素管に比べて管軸方向に引き伸ばされている。そのため、内面螺旋溝付管における溝のねじれ角は、引抜きダイスの入口側における溝のねじれ角よりも小さくなる。このように、特許文献1〜3のような縮管加工を伴うねじり加工は、縮管加工の際に溝のねじれ角が減少するため、本質的に加工効率が低いという問題がある。
また、特許文献2〜3には、素管への回転の付与と縮管加工とを繰り返し行うことにより、溝のねじれ角を大きくする技術も記載されている。縮管加工が施されると、外径の縮小に応じて溝の幅が狭くなるとともに、溝同士の間に介在するフィンの高さが低くなる。その反面、溝の底部における肉厚は、外径の縮小に対応して減少せず、かえって縮管加工によって増大する。
このように、縮管加工においては、素管全体の寸法が一様に縮小するわけではなく、素管の位置によって寸法変化の態様が異なるため、内面螺旋溝付管の断面形状が素管の断面形状から変化する。そのため、素管への回転の付与と縮管加工とを繰り返し行う場合には、最終的に得られる内面螺旋溝付管の断面形状が所望の形状とは異なる形状となり、伝熱性能の悪化を招くおそれがある。
また、例えば内面螺旋溝付管において、溝の底部の肉厚を薄くしようとする場合には、素管における溝の底部の肉厚を内面螺旋溝付管よりも更に薄くする必要がある。この場合には、素管の断面が楕円状や長円状等の偏平な形状になりやすく、製造コストの増大や内面螺旋溝付管の品質のバラつきの増大を招くおそれもある。
更に、素管への回転の付与と縮管加工とを繰り返し行う場合には、縮管加工が完了する度に焼き鈍しを行って加工硬化を解消する必要があるため、工程数の増大及び製造設備の複雑化を招くおそれがある。また、製造設備の複雑化に伴い、設備コスト及びランニングコストの増大等の問題を生じるおそれもある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、簡素な工程により溝のねじれ角を大きくすることができる内面螺旋溝付管の製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、内表面から突出し、管軸に平行な方向に延設された多数のフィンと、前記フィン同士の間に形成された溝と、を備え、アルミニウム材からなる素管を準備し、
前記素管に、前記管軸を中心とするねじりモーメントを付与しながら前記管軸に直交する方向へ曲げる曲げ加工を施すことにより、前記フィン及び前記溝を前記管軸の周囲を旋回するらせん状に塑性変形させる、
内面螺旋溝付管の製造方法にある。
前記内面螺旋溝付管の製造方法においては、管軸に平行な方向に延設された多数のフィンと、フィン同士の間に形成された溝とを有する素管を準備し、この素管に、管軸を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸に直交する方向へ曲げる曲げ加工を施す。このように、曲げ加工において、素管にねじりモーメントと曲げモーメントとを同時に付与することにより、曲げモーメントを付与しない場合に比べて小さいねじりモーメントで素管を塑性変形させることができる。その結果、素管の内表面に設けられた直線状のフィン及び溝を管軸の周りを旋回するらせん状に塑性変形させ、内面螺旋溝付管を得ることができる。
前記製造方法は、縮管加工によらずにフィン及び溝をらせん状に塑性変形させることができる。そのため、溝のねじれ角の減少、素管からの断面形状の変化、製造工程の複雑化及び製造コストの増加等の、縮管加工を伴う従来の製造方法における種々の問題を回避し、簡素な工程により溝のねじれ角が大きい内面螺旋溝付管を作製することができる。
実施例1における、内面螺旋溝付管の製造方法の説明図である。 図2における、第1ロールベンダーの拡大図である。 実施例2における、素管の管軸に垂直な断面の断面図である。 比較例2における、縮管加工時の素管の断面図である。
前記製造方法において、内面螺旋溝付管の素材となる素管は、内表面から突出している多数のフィンと、フィン同士の間に形成された溝とを有している。また、素管におけるフィン及び溝は、管軸に平行な方向に延設された直線状を呈している。素管の外径、溝の底部の肉厚、フィンの条数、高さ及び頂角は、得ようとする内面螺旋溝付管の外径等に応じて適宜設定することができる。
具体的には、素管の外径は、例えば5〜10mmの範囲から適宜設定することができる。また、溝の底部の肉厚は、0.30〜0.70mmの範囲から適宜設定することができる。
また、前記曲げ加工が施された素管をそのまま内面螺旋溝付管とする場合には、内面螺旋溝付管の断面形状は、素管の断面形状とほとんど同一の形状となる。それ故、この場合には、素管の外径、溝の底部の肉厚、フィンの条数、高さ及び頂角を、内面螺旋溝付管において所望する値に設定すればよい。
素管は、押出加工により製造された押出材であってもよい。また、素管を構成するアルミニウム材の化学成分は、内面溝付管の用途や所望する特性に応じて公知のアルミニウム及びアルミニウム合金から選択することができる。例えば、アルミニウム材としては、JIS A3003合金等の3000系アルミニウム合金や、1000系アルミニウムを使用することができる。強度及び加工性の観点からは、アルミニウム材として3000系アルミニウム合金を採用することが好ましい。
素管のフィン及び溝をらせん状に塑性変形させるに当たっては、前述したように、素管に、管軸を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸に直交する方向へ曲げる曲げ加工を施す。曲げ加工中の素管には、管軸を中心とするねじりモーメントと、管軸に直交する方向へ素管を曲げる曲げモーメントとが同時に付与される。これにより、曲げモーメントを付与しない場合に比べて低いねじりモーメントで素管を塑性変形させることができる。この理由は、例えば、以下のようにして説明することができる。
素管にねじりモーメントを付与して塑性変形させようとする場合には、素管の降伏点よりも大きなせん断応力を与える必要がある。最大せん断応力説によれば、せん断応力τ[N・m]は、素管の断面係数をZ、ねじりモーメントの大きさをT[N・m]、曲げモーメントの大きさをM[N・m]とした場合に、以下の式により表される。
τ=(T2+M20.5/2Z
熱交換器に用いられる内面螺旋溝付管は、比較的外径が細いため、ねじりモーメントTを大きくすることが難しい。また、ねじりモーメントTのみを大きくしようとすると、素管が局所的に変形し、更にはこの変形点を起点として素管が座屈するおそれがある。これに対し、曲げモーメントMを大きくすることは、ねじりモーメントTに比べて容易である。それ故、ねじりモーメントTと曲げモーメントMとを同時に素管に付与することにより、素管の座屈を抑制しつつ、応力τを大きくすることができる。その結果、素管のフィン及び溝を容易にらせん状に塑性変形させ、内面螺旋溝付管を得ることができる。
前述の曲げ加工において、素管にねじりモーメントを付与する方法としては、例えば、曲げ加工機に対して上流側及び下流側のいずれか一方側において素管に管軸を中心とする回転を付与し、他方側において素管の回転を規制する方法がある。また、曲げ加工における素管の曲げ方向は、管軸に直交する方向であれば、いずれの方向であってもよい。例えば、素管の管軸方向を前後方向とした場合に、曲げの方向は、左右方向であってもよいし、上下方向であってもよい。また、左右方向又は上下方向に対して傾いた方向に素管を曲げることもできる。
また、素管を曲げる回数は、1回であってもよいし、2回以上であってもよい。素管を曲げる回数を2回以上とする場合には、例えば、同一の方向へ繰り返し素管を曲げてもよいし、上下方向へ素管を曲げた後に左右方向へ素管を曲げる等、曲げる方向を変更することもできる。
前記曲げ加工においては、素管を管軸に直交する方向へ弾性変形させることが好ましい。曲げ加工の際に、素管の弾性限度以上の曲げ荷重を素管に印加すると、素管が曲げ方向に塑性変形するおそれがある。この場合には、かえって曲げモーメントが小さくなり、素管に付与されるせん断応力の低下を招くおそれがある。曲げ荷重の大きさを素管の弾性限度よりも小さくし、曲げ加工において素管を管軸に直交する方向へ弾性変形させることにより、かかる問題を回避し、フィン及び溝を効率よくらせん状に塑性変形させることができる。
前記曲げ加工の前後においては、素管の外径をOD0[mm]、素管における溝の底部の肉厚をTF0[mm]とし、内面螺旋溝付管の外径をOD1[mm]、内面螺旋溝付管における溝の底部の肉厚をTF1[mm]とした場合に、下記式(1)〜式(2)を満たしていてもよい。
0<(OD1−OD0)/OD0<0.03 ・・・(1)
0≦(TF1−TF0)/TF0<0.04 ・・・(2)
前述したように、縮管加工を伴う従来の製造方法では、内面螺旋溝付管の断面形状が縮管加工によって素管の断面形状から変化し、伝熱性能の悪化を招くおそれがあるという問題があった。これに対し、前記製造方法によれば、曲げ加工が施された素管をそのまま内面螺旋溝付管とすることができる。そのため、従来の製造方法において生じていた縮管加工時の意図しない断面形状の変化を抑制し、前記式(1)〜式(2)のように、素管の断面形状と概ね相似形となる断面形状を備えた内面螺旋溝付管を得ることができる。その結果、内面螺旋溝付管の伝熱性能の悪化を容易に回避することができる。
また、前記製造方法においては、素管の引張強さをσB0[MPa]、内面螺旋溝付管の引張強さをσB1[MPa]とした場合に、下記式(3)を満たしていてもよい。
0.02<(σB1−σB0)/σB0<0.10 ・・・(3)
前述したように、縮管加工を伴う従来の製造方法では、通常、縮管加工時の加工硬化を解消するための焼き鈍しが行われている。しかし、焼き鈍しを行う場合には、内面螺旋溝付管のアルミニウム材が再結晶し、素管に比べて引張強さ及び疲労強度が低下するおそれがある。
これに対し、前記製造方法においては、前述したように、曲げ加工が施された素管をそのまま内面螺旋溝付管とすることができるため、前記式(3)のように、内面螺旋溝付管における引張強さを素管と同等以上にすることができる。このように、前記製造方法によれば、焼き鈍しによる引張強さ等の低下を回避し、従来の製造方法による内面螺旋溝付管に比べて高い強度特性を備えた内面螺旋溝付管を得ることができる。
なお、前記製造方法においては、必要に応じて、曲げ加工の後に応力除去焼鈍等の熱処理や、拡管加工等の加工を追加して行うこともできる。
前記製造方法により得られる内面螺旋溝付管は、内表面に、多数のフィンと、フィン同士の間に形成された溝と、を有している。また、内面螺旋溝付管におけるフィン及び溝は、管軸の周囲を旋回するらせん状を呈している。内面螺旋溝付管における溝のねじれ角、即ち、管軸方向と溝の延設方向とのなす角度は、例えば、0度超え30度以下とすることができる。
内面螺旋溝付管の伝熱性能をより高める観点からは、溝のねじれ角を大きくすることが好ましい。しかし、溝のねじれ角が大きくなると、内面螺旋溝付管の製造コストの増大を招くおそれがある。従って、製造コストの増大を抑制しつつ伝熱性能をより高める観点から、溝のねじれ角を5度以上20度以下とすることが好ましい。
前記製造方法において、曲げ加工を施した素管をそのまま内面螺旋溝付管とする場合には、素管の金属組織とほとんど同一の金属組織を備えた内面螺旋溝付管を得ることができる。例えば、A3000合金等の3000系アルミニウム合金からなる素管を使用する場合には、得られる内面螺旋溝付管の組織を、平均結晶粒径80μm以下の再結晶組織とすることができる。また、この場合には、内面螺旋溝付管の引張強さを115MPa以上、耐力を95MPa以上、伸びを20%以上とすることができる。
かかる特性を備えた内面螺旋溝付管は、機械拡管加工における加工性に優れているため、例えば、内面螺旋溝付管とフィンとが機械拡管加工によって接合されてなるクロスフィン型熱交換器に好適に使用することができる。また、前記内面螺旋溝付管は、クロスフィン型熱交換器以外の用途にも適用することができる。なお、内面螺旋溝付管の平均結晶粒径は、例えば、JIS G0551(ASTM E 112−96、ASTM E 1382−97)に規定された切断法に準じて算出することができる。
(実施例1)
前記内面螺旋溝付管及びその製造方法の実施例を、図1及び図2を用いて説明する。本例の内面螺旋溝付管の製造方法においては、まず、アルミニウム材からなる素管2(図2参照)を準備する。素管2は、図2に示すように、内表面から突出し、管軸20に平行な方向に延設された多数のフィン21と、フィン21同士の間に形成された溝22と、を有している。
図2に示すように、この素管2に管軸20を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸20に直交する方向(矢印m)へ曲げる曲げ加工を施すことにより、フィン21及び溝22を、管軸20の周囲を旋回するらせん状に塑性変形させる。以上により、管軸10の周囲を旋回するらせん状のフィン11及び溝12を備えた内面螺旋溝付管1を得ることができる。
以下、本例において使用した内面螺旋溝付管1の製造装置3の構成を説明しつつ、前記製造方法をより具体的に説明する。本例の製造装置3は、図1に示すように、素管送出部4と、ベンダー部5と、回転規制部6と、巻き取り部7とを有している。素管送出部4から引き出された素管2は、ベンダー部5においてねじりモーメントが付与された状態で曲げ加工が施され、内面螺旋溝付管1となる。ベンダー部5を通過した内面螺旋溝付管1は、回転規制部6によって巻き取り部7へ向かって搬送され、巻き取り部7により巻き取られる。
素管送出部4は、素管2が巻回された操出ドラム41と、素管2の搬送方向200に延設され、操出ドラム41の中心軸411を回転可能に保持するドラム保持部42と、ドラム保持部42を支持するフレーム43と、を有している。素管2は、回転規制部6における搬送ベルト61(後述)の回転に従って操出ドラム41から引き出され、搬送方向200に沿ってベンダー部5へ導かれる。
また、素管送出部4は、操出ドラム41をドラム保持部42ごと素管2の搬送方向200を中心として回動させるモータ44と、モータ44の駆動力をドラム保持部42に伝達する伝達ベルト45とを有している。素管送出部4においてモータ44を駆動させた場合、モータ44の駆動力が伝達ベルト45を介してドラム保持部42に伝達される。これにより、操出ドラム41がドラム保持部42とともに素管2の搬送方向200を中心として回動する(図1、矢印412)。その結果、操出ドラム41から引き出された素管2を、図2に示すように管軸20を中心として回転させることができる(図2、矢印t)。
素管送出部4から送り出された素管2は、管軸20を中心として回転しながら搬送方向200に沿って搬送され、ベンダー部5へ導かれる。
ベンダー部5は、搬送方向200における上流側、即ち素管送出部4側に位置する第1ロールベンダー51と、下流側、即ち巻き取り部7側に位置する第2ロールベンダー52と、を有している。第1ロールベンダー51は、搬送方向200に間隔を開けて配置された2本の下側ロール511と、搬送方向200において2本の下側ロール511の間に配置された上側ロール512と、を有している。上側ロール512は、その下端が下側ロール511の上端よりも下方に位置するように配置されている。
ベンダー部5に導かれた素管2は、第1ロールベンダー51における下側ロール511と上側ロール512との間に進入する。図2に示すように、第1ロールベンダー51の入口において、素管2のフィン21及び溝22は管軸20に平行な方向に延設された直線状を呈している。また、第1ロールベンダー51の入口において、素管2は、管軸20を中心として矢印tの方向に回転している。この素管2の回転は、後述するように回転規制部6によって規制されている。そのため、下側ロール511と上側ロール512との間を通過する際、素管2は管軸20を中心として矢印tの方向にねじられている。
下側ロール511と上側ロール512との間に進入した素管2には、下方(矢印m)への曲げ荷重が印加される。また、前述したように、素管2は、下側ロール511と上側ロール512との間において、管軸20を中心として矢印tの方向にねじられている。
これらの結果、下側ロール511と上側ロール512との間を通過する際に、素管2には、管軸20を中心とするねじりモーメントが付与された状態で下方に曲げる曲げ加工が施される。素管2のフィン21及び溝22は、曲げ加工により、下側ロール511と上側ロール512との間を搬送方向200に沿って移動しながら徐々にらせん状に塑性変形する。これにより、第1ロールベンダー51の出口において、管軸10を中心として旋回するらせん状のフィン11と、フィン11同士の間に形成された溝12とを内表面に備えた内面螺旋溝付管1を得ることができる。
第1ロールベンダー51を通過した内面螺旋溝付管1は、第2ロールベンダー52へ導かれる。第2ロールベンダー52は、搬送方向200に間隔を開けて配置された2本の上側ロール522と、搬送方向200において2本の上側ロール522の間に配置された下側ロール521と、を有している。また、下側ロール521は、その上端が上側ロール522の下端よりも上方に位置するように配置されている。
図には示さないが、第2ロールベンダー52内の内面螺旋溝付管1は、第1ロールベンダー51内の素管2と同様に、管軸10を中心として矢印tの方向にねじられている。また、内面螺旋溝付管1には、管軸10を中心とするねじりモーメントが付与された状態で上側ロール522及び下側ロール521によって上方へ曲げる曲げ加工が施される。これにより、第2ロールベンダー52の出口における溝12のねじれ角α(図2参照)、即ち、管軸10に平行な方向に対する溝12の延設方向のなす角度を、第1ロールベンダー51の出口における溝12のねじれ角αよりも大きくすることができる。
以上のように、本例のベンダー部5は、上下方向に曲げる曲げ加工を素管2に施すことができる。そして、ベンダー部5において、管軸20を中心とするねじりモーメントを付与しながら素管2に曲げ加工を施すことにより、所望する溝12のねじれ角αを備えた内面螺旋溝付管1を得ることができる。ベンダー部5を通過した内面螺旋溝付管1は、搬送方向200に沿って搬送され、回転規制部6へ導かれる。
図1に示すように、回転規制部6は、内面螺旋溝付管1を上下方向から挟持する一対の搬送ベルト61を有している。搬送ベルト61は、内面螺旋溝付管1を上下方向から押圧し、管軸10を中心とする矢印t(図2参照)の方向への回転を規制することができる。また、搬送ベルト61は、自身の回転によって素管2を操出ドラム41から引き出して搬送方向200に沿って搬送するとともに、内面螺旋溝付管1を巻き取り部7へ向けて搬送することができる。
回転規制部6によって搬送方向200へ送り出された内面螺旋溝付管1は、巻き取り部7によって巻き取られる。
次に、本例の内面螺旋溝付管1の製造方法の作用効果を説明する。図1及び図2に示すように、本例の製造方法においては、管軸20に平行な方向に延設された多数のフィン21と、フィン同士の間に形成された溝22とを有する素管2を準備し、この素管2に、管軸20を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸20に直交する上下方向へ曲げる曲げ加工を施す。このように、素管2にねじりモーメントと曲げモーメントとを同時に付与することにより、曲げモーメントを付与しない場合に比べて小さいねじりモーメントで素管2を塑性変形させることができる。その結果、素管2の内表面に設けられた直線状のフィン21及び溝22をらせん状に塑性変形させ、内面螺旋溝付管1を得ることができる。
本例の製造方法は、縮管加工によらずにフィン21及び溝22をらせん状に塑性変形させることができる。そのため、溝22のねじれ角αの減少、素管2からの断面形状の変化、製造工程の複雑化及び製造コストの増加等の、縮管加工を伴う従来の製造方法における種々の問題を回避し、簡素な工程により溝12のねじれ角αが大きい内面螺旋溝付管1を作製することができる。
素管2に曲げ加工を施すための具体的な構成は、本例の製造装置3の構成に限定されるものではない。例えば本例の製造装置3では、ベンダー部5において、第1ロールベンダー51及び第2ロールベンダー52の2基のロールベンダーにより素管2に曲げ加工を施したが、ロールベンダーの数は、1基であってもよいし、3基以上であってもよい。また、素管2を曲げる方向についても、左右方向等の上下方向以外の方向とすることができる。更に、ロールベンダー以外の曲げ加工機等を使用して素管を曲げることも可能である。
本例の製造方法において、操出ドラム41の回動速度及び素管2の搬送速度は、所望する溝12のねじれ角αの大きさに応じて適宜設定することができる。例えば、操出ドラム41の回動速度を速くする、あるいは、素管2の搬送速度を遅くすることにより、ベンダー部5における素管2のねじり量を大きくすることができる。その結果、溝12のねじれ角αの大きな内面螺旋溝付管1を作製することができる。
(実施例2)
本例は、前記製造方法により作製された内面螺旋溝付管1の例である。なお、本例以降において使用する符号のうち、既出の実施例及び比較例で使用した符号と同一のものは、特に説明のない限り、既出の実施例等における構成要素等と同様の構成要素等を示す。
本例では、素管2として、平均結晶粒径30μmの再結晶組織を備え、A3003−H112材からなる押出形材を準備した。本例の素管2は、図3に示すように、その内表面に、管軸20(図示略)に平行な方向に延設された多数のフィン21と、フィン21同士の間に形成された溝22とを有している。フィン21の本数及び溝22の本数は、例えば、30〜70本の範囲から適宜設定することができる。本例においては、フィン21の本数及び溝22の本数を50本とした。
素管2の外径OD0は、例えば、5〜10mmの範囲から適宜設定することができる。本例の素管2を操出ドラム41から引き出し、種々の位置における素管2の外径を測定したところ、測定位置によって外径がわずかに変化していた。本例においては、これらの測定結果に基づいて得られた外径の最大値と最小値との平均値を素管の外径OD0とした。素管の外径OD0は、具体的には7.00mmであった。また、外径の測定結果に基づいて、外径の最大値と外径の最小値との差を算出し、この値を外径偏差ΔDとして表1に記載した。外径偏差ΔDの値は、具体的には0.25mmであった。
フィン21は、図3に示すように、素管2の内表面から突出している。また、フィン21は、管軸20に垂直な断面において、管軸20に近いほど幅が狭くなる台形状を呈している。溝22の底部221を基準とした場合の径方向のフィン21の高さHF0は、例えば、0.10〜0.40mmの範囲から適宜設定することができる。また、フィン21の頂角γ0、即ち、管軸20に垂直な断面における、フィン21の側面211の延長線L同士のなす角度は、例えば、0度超え20度未満の範囲から適宜設定することができる。本例においては、フィン21の高さHF0は0.28mm、フィン21の頂角γ0は10度とした。
溝22の底部221における肉厚TF0(図3参照)は、例えば、0.30〜0.70mmの範囲から適宜設定することができる。本例においては、溝22の底部221における肉厚TF0は0.40mmとした。
かかる構成を有する素管2について、JIS Z2241の規定に準じた方法により引張試験を実施し、引張強さσB0、耐力及び伸びの値を測定した。これらの結果は、表1に示した通りであった。
また、素管2に、実施例1に示した方法と同様の方法によって曲げ加工を施し、溝12のねじれ角αが10度である内面螺旋溝付管1を作製した。得られた内面螺旋溝付管1について管軸10に垂直な断面を観察し、素管2と同様の方法により外径OD1、溝12の底部における肉厚TF1、フィン11の高さHF1、フィン11の頂角γ1を測定した(図示略)。更に、JIS Z2241の規定に準じた方法により内面螺旋溝付管1の引張試験を実施し、引張強さσB1、耐力及び伸びの値を測定した。これらの結果は、表1に示した通りであった。また、本例の内面螺旋溝付管1は、素管2と同様に、平均結晶粒径30μmの再結晶組織を有していた。
本例の内面螺旋溝付管1に曲げピッチ21mmのヘアピン曲げ加工を施したところ、加工後の割れや座屈等は発生しなかった。
(実施例3)
本例においては、溝12のねじれ角αを15度にした以外は、実施例2と同様の方法により内面螺旋溝付管1を作製した。そして、得られた内面螺旋溝付管1の外径OD1等の値を実施例2と同様の方法により測定した。これらの結果は、表1に示した通りであった。また、本例の内面螺旋溝付管1は、素管2と同様に、平均結晶粒径30μmの再結晶組織を有していた。
本例の内面螺旋溝付管1に曲げピッチ21mmのヘアピン曲げ加工を施したところ、加工後の割れや座屈等は発生しなかった。
(比較例1)
本例は、素管2にねじりモーメントのみを付与し、曲げモーメントを付与しない製造方法の例である。本例においては、素管送出部4から引き出された素管2を、ベンダー部5を介さずに直接回転規制部6へ導いた。また、本例では、素管2が座屈しない範囲でねじり量を限界まで大きくした。これら以外は、実施例2と同様の方法により内面螺旋溝付管1を作製した。得られた内面螺旋溝付管1の断面形状等について実施例2と同様の評価を行った。本例の内面螺旋溝付管1の断面形状等は、表1に示した通りであった。
表1に示したように、本例の内面螺旋溝付管は、溝のねじれ角αが1.5度となった。また、これ以上ねじりモーメントを大きくした場合には、素管2が座屈し、内面螺旋溝付管1を作製することができなかった。
(比較例2)
本例は、縮径加工を伴う従来の内面螺旋溝付管8の製造方法の例である。本例においては、縮径加工による外径の縮小及び溝12の底部における肉厚の増加を考慮し、外径OD0が8mm、溝22の底部221における肉厚TF0が0.38mmである素管2を使用した。図4に示すように、管軸20を中心として矢印uの方向に回転させながら素管2を引抜きダイス9に導入し、引抜きダイス9の縮径部91において外径を縮小させる縮径加工を行った。縮径加工の際に素管2に付与するねじりモーメントの大きさは、2.32N・mとした。
縮径加工後の内面螺旋溝付管8について、実施例2と同様の評価を行った。その結果、本例の内面螺旋溝付管8の断面形状は、表1に示すように、実施例2の内面螺旋溝付管1と概ね同一となった。
しかし、本例の内面螺旋溝付管8は、縮径加工の際に金属組織が加工組織となった。また、加工硬化により、実施例2の内面螺旋溝付管1に比べて引張強さσB1及び耐力が高くなるとともに、伸びが低下した。そのため、本例の内面螺旋溝付管8に曲げピッチ21mmのヘアピン曲げ加工を施したところ、加工後に内面螺旋溝付管8の割れや座屈等が発生した。
(比較例3)
本例は、比較例2の内面螺旋溝付管8の加工性を向上させるため、縮径加工後に焼き鈍しを行った例である。本例においては、比較例2と同様の方法により内面螺旋溝付管8を作製した後、内面螺旋溝付管8を420℃で1時間加熱して焼き鈍しを行った。そして、得られた内面螺旋溝付管8について実施例2と同様の評価を行った。
表1に示したように、本例の内面螺旋溝付管8は、焼き鈍しにより比較例2の内面螺旋溝付管8に比べて伸びが高くなった。そのため、本例の内面螺旋溝付管8は、曲げピッチ21mmのヘアピン曲げ加工を施した後の割れや座屈等の発生を抑制することができた。
しかし、本例の内面螺旋溝付管8は、焼き鈍しによって再結晶が進行したため、金属組織が平均結晶粒径120μmの再結晶組織となった。また、焼き鈍しによって加工硬化が解消されたため、実施例2の内面螺旋溝付管1に比べて引張強さσB1及び耐力が低下した。
(比較例4)
本例は、従来の製造方法において、より外径OD0の太い素管2を使用した例である。本例においては、外径OD0が9.52mmであり、溝22の底部221における肉厚TF0が0.36mmである素管2を使用し、比較例2と同様の方法により内面螺旋溝付管8の作製を試みた。
しかし、本例では、溝22の底部221における肉厚TF0が薄いため、操出ドラム41から送り出された素管2の外径偏差ΔDが実施例2に比べて大きくなった。その結果、引抜きダイス9の入口において素管2に座屈が発生した。それ故、本例においては、内面螺旋溝付管8を作製することができなかった。
Figure 2019018224
表1に、これらの実施例及び比較例の結果をまとめて示す。表1から理解できるように、素管2に、管軸を中心とするねじりモーメントを付与しながら管軸と直交する方向に曲げる曲げ加工を施すことにより、溝12のねじれ角αの大きな内面螺旋溝付管1を容易に作製することができる。また、かかる方法によれば、内面螺旋溝付管1の断面形状の意図しない変化を抑制し、伝熱性能の悪化を回避することができる。さらに、前記製造方法によれば、内面螺旋溝付管1の機械的特性の悪化を回避することができるため、ヘアピン曲げ加工等の種々の加工性に優れた内面螺旋溝付管1を作製することができる。
このように、前記製造方法により作製された内面螺旋溝付管1は、クロスフィン型熱交換器用として好適である。
一方、比較例1に示したように、ねじりモーメントのみを付与して素管2のフィン21及び溝22をらせん状に塑性変形させようとする場合には、溝12のねじれ角αを大きくすることが困難である。
また、比較例2に示したように、縮管加工を伴う従来の製造方法では、縮管加工後に焼き鈍しを行わなければ、内面螺旋溝付管8の加工性を向上させることが困難である。
比較例3に示したように、縮管加工後に焼き鈍しを行う場合、素管2の機械的特性が損なわれる。また、比較例3に示した内面螺旋溝付管8は、実施例2の内面螺旋溝付管1に比べて平均結晶粒径が大きく、かつ、引張強さσB1及び耐力が小さいため、管内に冷媒を流通させた際の耐圧強度や疲労強度が低下するおそれがある。
また、従来の製造方法は、比較例4に示したように、使用可能な素管2の形状に制限がある。
1 内面螺旋溝付管
10 管軸
11 フィン
12 溝
2 素管
20 管軸
21 フィン
22 溝

Claims (5)

  1. 内表面から突出し、管軸に平行な方向に延設された多数のフィンと、前記フィン同士の間に形成された溝と、を備え、アルミニウム材からなる素管を準備し、
    前記素管に、前記管軸を中心とするねじりモーメントを付与しながら前記管軸に直交する方向へ曲げる曲げ加工を施すことにより、前記フィン及び前記溝を前記管軸の周囲を旋回するらせん状に塑性変形させる、
    内面螺旋溝付管の製造方法。
  2. 前記素管の外径をOD0[mm]、前記素管における溝の底部の肉厚をTF0[mm]とし、前記内面螺旋溝付管の外径をOD1[mm]、前記内面螺旋溝付管における溝の底部の肉厚をTF1[mm]とした場合に、下記式(1)〜式(2)を満たす、請求項1に記載の内面螺旋溝付管の製造方法。
    0<(OD1−OD0)/OD0<0.03 ・・・(1)
    0≦(TF1−TF0)/TF0<0.04 ・・・(2)
  3. 前記素管の引張強さをσB0[MPa]、前記内面螺旋溝付管の引張強さをσB1[MPa]とした場合に、下記式(3)を満たす、請求項1または2に記載の内面螺旋溝付管の製造方法。
    0.02<(σB1−σB0)/σB0<0.10 ・・・(3)
  4. 3000系アルミニウム合金からなる内面螺旋溝付管であって、
    平均結晶粒径80μm以下の再結晶組織から構成されており、
    内表面から突出し、管軸の周囲を旋回するらせん状を呈する多数のフィンと、
    前記フィン同士の間に形成された溝と、を有している、
    内面螺旋溝付管。
  5. 引張強さが115MPa以上であり、耐力が95MPa以上であり、伸びが20%以上である、請求項4に記載の内面螺旋溝付管。
JP2017138183A 2017-07-14 2017-07-14 内面螺旋溝付管の製造方法 Active JP6966884B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017138183A JP6966884B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 内面螺旋溝付管の製造方法
PCT/JP2018/026021 WO2019013202A1 (ja) 2017-07-14 2018-07-10 内面螺旋溝付管及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017138183A JP6966884B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 内面螺旋溝付管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018224A true JP2019018224A (ja) 2019-02-07
JP6966884B2 JP6966884B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=65001688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017138183A Active JP6966884B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 内面螺旋溝付管の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6966884B2 (ja)
WO (1) WO2019013202A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111672949B (zh) * 2020-06-17 2023-05-02 东莞市锦洲科技有限公司 一种铝型材冷弯成型机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167030A (ja) * 1982-03-26 1983-10-03 Hamana Tekko Kk 内面螺旋溝付円管の連続的製造方法および装置
JPS59209430A (ja) * 1983-05-11 1984-11-28 Kobe Steel Ltd 螺旋溝付管の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6391139B2 (ja) * 2012-12-27 2018-09-19 三菱アルミニウム株式会社 内面螺旋溝付管の製造方法
JP2014140896A (ja) * 2012-12-27 2014-08-07 Mitsubishi Alum Co Ltd 内面螺旋溝付管およびその製造方法と熱交換器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167030A (ja) * 1982-03-26 1983-10-03 Hamana Tekko Kk 内面螺旋溝付円管の連続的製造方法および装置
JPS59209430A (ja) * 1983-05-11 1984-11-28 Kobe Steel Ltd 螺旋溝付管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6966884B2 (ja) 2021-11-17
WO2019013202A1 (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6169538B2 (ja) 内面螺旋溝付管の製造方法および製造装置
JP6432614B2 (ja) 金属管の冷間圧延方法および製造方法
JP6388398B2 (ja) 熱交換器用内面溝付管及びその製造方法
JP6966884B2 (ja) 内面螺旋溝付管の製造方法
US8661866B2 (en) Apparatus for producing a flat tube and method of producing a flat tube
JP5794901B2 (ja) 内面螺旋溝付管の製造方法および製造装置
JP5404139B2 (ja) 熱交換器用銅合金管
JP6316698B2 (ja) 内面螺旋溝付管およびその製造方法と熱交換器
CN110114158B (zh) 用于平整金属板的装置和方法
JP6986942B2 (ja) 伝熱管、熱交換器および伝熱管の製造方法
JP5227771B2 (ja) 内面溝付管及びその製造方法
JP6355039B2 (ja) 内面螺旋溝付管の製造装置
CN103415643B (zh) 无缝管、盘管、平绕盘管、平绕盘管的制造方法、交叉翅片管式热交换器和交叉翅片管式热交换器的制造方法
JP6316696B2 (ja) 内面螺旋溝付管およびその製造方法と熱交換器
JP2017159371A (ja) 内面螺旋溝付管の製造方法および製造装置
JP5336802B2 (ja) 継ぎ目無しアルミニウム合金管材の製造方法
JP6316697B2 (ja) 内面螺旋溝付管およびその製造方法
JP6846182B2 (ja) 伝熱管、熱交換器および伝熱管の製造方法
JPH10166097A (ja) 異形断面条の製造方法
JP6964498B2 (ja) 内面螺旋溝付管および熱交換器と内面螺旋溝付管の製造方法
JP6902930B2 (ja) 内面螺旋溝付多重捻り管とその製造方法
JP2023134349A (ja) 金属管の圧延方法、金属管の製造方法、圧延設備及び金属管
WO2021171826A1 (ja) 継目無管およびその製造方法
JPWO2020217725A1 (ja) 圧延矯正機、及び該圧延矯正機を用いた管又は棒の製造方法
JPH08197136A (ja) 真直性に優れた鋼線材コイルの捲きほぐし方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6966884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250