JP2828036B2 - デコード装置 - Google Patents

デコード装置

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JP2828036B2
JP2828036B2 JP8145670A JP14567096A JP2828036B2 JP 2828036 B2 JP2828036 B2 JP 2828036B2 JP 8145670 A JP8145670 A JP 8145670A JP 14567096 A JP14567096 A JP 14567096A JP 2828036 B2 JP2828036 B2 JP 2828036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデコード装置に係
り、特に地上の距離測定装置におけるデコード装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】距離測定装置(DME:distance measu
ring equipment)は、航空機搭載の機上装置と地上局か
ら構成される2次レーダ方式であり、地上局(以下、地
上DME装置という)が航空機からの質問パルスを受信
し、これをデコード装置でデコードして、ある一定遅延
の後に再び航空機へ応答パルスを送信する。機上装置で
は、この応答パルスを受信して質問パルス送信から応答
パルス受信までの時間を測定し、これに基づいて所定の
式により地上DME装置との距離を算出する。
【0003】地上DME装置は、質問パルスを受信した
ときは上記のように応答パルスを送信するが、質問パル
スを受信しない場合でも1秒間に平均700パルス以上
のランダムな応答パルスを発生することが義務付けられ
ている。このランダムな応答パルスはスキッタパルスと
呼ばれ、航空機からの質問パルスとの相関をできるだけ
少なくするため、ランダムに発生することが重要であ
る。このため、受信機の熱雑音を質問パルスと同時に受
信、デコードし使用するデコード装置が地上DME装置
に用いられている。
【0004】 かかるデコード装置は受信パルスの判別
を行うため、自動スレシホールド制御とパルス幅分別と
を組み合わせている。従来のデコード回路としては、パ
ルスピークを基準に調整されたスレシホールドを用いて
入力信号をディジタルパルスに整形した後、ある一定の
許容値内のパルス幅を有する信号を取り出す回路(特開
5−72880号公報)や、整形されたパルス群から
ある一定のパルス幅以上のパルスを取り出す回路(特開
平5−196733号公報)などが知られている。
【0005】図3は従来のデコード装置の一例の回路系
統図、図4(a)、(b)はそれぞれ図3の通常設定時
とマルチパス設定時の動作説明用タイムチャートを示
す。図3に示すように、デコード回路101はスイッチ
102、マルチバイブレータ103、遅延手段104、
及びANDゲート105から構成されている。
【0006】まず、通常設定時の動作について説明する
に、このときはスイッチ102は端子102a側に接続
されている。入力端子100を介して整形されたパルス
108は単安定マルチバイブレータ103に印加され、
これより図4(a)に示す一定幅の波形整形されたパル
ス109として出力される。この波形整形されたパルス
109は、遅延手段104により所定遅延量遅延されて
図4(a)に110で示す遅延パルスとされて2入力A
NDゲート105の一方の入力端子に供給されると共
に、スイッチ102を介して2入力ANDゲート105
の他方の入力端子に遅延されることなくそのまま入力さ
れる。
【0007】遅延手段104の遅延量をαとすると、A
NDゲート105の出力パルスは図4(a)に112で
示すように、波形整形されたパルス109の中で、αの
パルス間隔を有するパルス列をデコードすることにな
る。
【0008】デコード回路101は航空機からの質問パ
ルスをデコードした、図4(a)に115で示す質問パ
ルスのみを同図(a)に117で示すようにデコードす
る。また、デコード回路101の出力パルス112に
は、質問パルスをデコードしたパルス117の他に、受
信機雑音に起因するパルスが含まれるが、この雑音パル
スもαの間隔のペアパルスのみが図4(a)に116で
示すようにデコードされる。
【0009】デコード回路101の出力パルス112
は、受信休止手段106を通してシステム遅延時間発生
手段107に供給され、ここでシステムで定められた所
定時間遅延された後、応答パルス113として出力され
る。なお、受信休止手段106は予め定められた時間間
隔以内で入力されるパルスは受け付けないようにするた
めの手段である。
【0010】ところで、入力される受信機雑音に起因す
るパルス数に対してデコードされるパルスの数は、地上
DME装置の場合、単位時間当り約1/30倍である。
従って、DMEのスキッタパルス数を”700”に設定
すると、受信機雑音に起因するパルス(以下、シングル
ノイズパルスと呼ぶ)は毎秒平均約21000パルスに
上る。
【0011】一方、航空機からの質問パルスは定められ
た間隔を有するペアパルスであるが、地形や建造物によ
るマルチパスのために、パルス幅が広がり、時には一つ
のパルス状に変形することもある。このパルスをデコー
ドするため、スイッチ102を端子102b側に切り換
える(マルチパス設定する)場合がある。この場合は、
単安定マルチバイブレータ103の入力パルス108、
出力パルス109、遅延手段104の出力遅延パルス1
10は図4(b)に示すようになり、ANDゲート10
5は入力パルス108と遅延パルス110との論理積を
とることにより同図(b)に112で示すパルスを出力
する。
【0012】遅延量αが比較的短い場合、ANDゲート
105は入力パルス108がペアパルス以外でもα以上
のパルス幅を有するパルスを正常にデコードし、マルチ
パス環境における受信処理を行うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
デコード装置では、遅延手段104の遅延量αが長い場
合、本来の質問信号以前に存在するシングルノイズパル
スと質問信号のマルチパス部分がデコードされ、本来の
デコードパルス以前に、図4(b)に118で示すよう
な不都合なデコードパルスが現れる確率が高くなり、規
定の応答率を満足できないという欠陥がある。
【0014】不都合なデコードパルス118が有効なデ
コードパルス117の直前に発生すると、図3に示す受
信休止時間手段106とシステム遅延時間発生手段10
7により、有効なデコードパルス117は図4(b)に
113で示すように、システム遅延時間発生手段107
の出力から抑圧される。
【0015】いま、一秒間に発生するシングルパルスの
数をNsとすると、不都合なデコードパルスが発生する
確率Puは Pu=α×Ns (1) となり、有効なデコードパルスが発生する確率Pdは Pd=1−α×Ns (2) となる。パルス間隔12μsの質問パルスを用いるXモ
ードの場合、α=12μs、Ns=21000とする
と、Pd=0.748であり、規定の0.7を満足する
ことができる。しかし、パルス間隔36μsの質問パル
スを用いるYモードの場合、α=36μs、Ns=21
000であるから、Pd=0.244となり、規定値
0.7を大きく下回る結果となる。
【0016】 また、特開平5−72880号公報や特
開平5−196733号公報の判別回路を適用した場
合、許容範囲のパルスを通過させるのみで、パルス幅の
狭いシングルノイズパルスを処理することができず、不
要なデコードの低減とスキッタパルスの発生を同時に処
理することはできなかった。
【0017】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
マルチパスを含む環境における応答効率を改善し得るデ
コード装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、予め定められたパルス間隔で、かつ、パル
ス幅一定の第1のパルスと雑音に起因するパルス間隔及
びパルス幅が不定の第2のパルスからなるパルス列が入
力され、パルス列の各パルスに同期して一定幅の第3の
パルスを発生する第1のパルス発生回路と、第3のパル
スを予め定められたパルス間隔に等しい時間遅延する第
1の遅延手段と、少なくとも第3のパルスと第1の遅延
手段の出力パルスとから予め定められたパルス間隔のパ
ルスをデコードした第1のデコードパルスを出力する第
1のゲート手段とからなる第1のデコード回路と、パル
ス列が入力され、入力パルス列の中から一定のパルス幅
以上の幅のパルスを抽出して得たパルスと、入力パルス
列とから予め定められたパルス間隔のパルスをデコード
して第2のデコードパルスを出力する第2のデコード回
路と、第1及び第2のデコードパルスをそれぞれ出力す
るゲート回路と、ゲート回路の出力パルスのうち所定間
隔以上で入力されるパルスのみを受け付けて所定時間遅
延して出力するパルス出力手段と、このパルス出力手段
を、第2のデコードパルスに基づいてリセットするリセ
ット手段とを有する構成としたものである。
【0019】この発明では、第1及び第2のデコードパ
ルスをそれぞれ出力するゲート回路の出力パルスのう
ち、所定間隔以上で入力されるパルスのみを受け付けて
所定時間遅延して出力するパルス出力手段を、第2のデ
コードパルスに基づいてリセットし、リセット時点から
動作を開始させる。従って、第1のデコード回路から出
力される不都合なデコードパルスによるパルス出力手段
の動作は、上記のリセットにより初期状態に戻されるた
めに無視され、かつ、第2のデコード回路から出力され
る有効な第2のデコードパルスがパルス出力手段に入力
される。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるデコード回
路の一実施の形態の回路系統図を示す。同図中、図3と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図1において、この実施の形態のデコード装置10
は、図3に示した従来と同一回路構成の第1のデコード
回路101に、第2のデコード回路121と2入力OR
ゲート131とリセット手段132を付加した構成であ
る。また、受信休止手段106及びシステム遅延時間発
生手段107は、ORゲート131の出力パルスのう
ち、所定間隔以上で入力されるパルスのみを受け付けて
所定時間遅延して出力するパルス出力手段を構成してい
る。
【0021】第2のデコード回路121は、入力端子1
00に対して縦続接続されたパルス幅判定手段122、
単安定マルチバイブレータ123及び遅延手段124
と、遅延手段124の出力信号203と入力パルス10
8が入力される2入力ANDゲート125から構成され
ており、その出力パルス204をOR回路131とリセ
ット手段132にそれぞれ供給する。
【0022】次に、本実施の形態の動作について図2の
タイムチャートを併せ参照して説明する。図示しない受
信機から入力端子100を介して入力された図2に示す
入力パルス108は、第1のデコード回路101に供給
されると共に、第2のデコード回路121内のパルス幅
判定手段122に供給される。パルス幅判定手段122
はこの入力パルス108の中からパルス幅が所定値(正
規の質問パルスのパルス幅よりやや小なる値)よりも狭
いパルスを除去し、所定値よりも広いパルス幅のパルス
のみを通過させる。
【0023】これにより、パルス幅判定手段122から
は図2に201で示すように、入力パルス108の中か
らシングルノイズパルス114の大部分が除去され、所
定値以上のパルス幅のパルスが抽出され、次段の単安定
マルチバイブレータ123に供給されて、これをその立
ち上がりでトリガして、図2に202で示すような一定
パルス幅のパルスに波形整形された後、遅延手段124
に供給される。
【0024】遅延手段124は入力されたパルス202
に対して、パルススペース間隔αに等しい遅延時間を付
与して図2に203で示す遅延パルスを2入力ANDゲ
ート125の一方の入力端子に供給し、ここで2入力A
NDゲート125の他方の入力端子に供給される入力パ
ルス108と論理積演算させる。これにより、ANDゲ
ート125からは、パルススペース間隔αのペアパル
ス、又はパルススペース間隔αを越えるパルス幅のシン
グルパルスをデコードしたパルスが出力される。
【0025】ペアパルスの場合、パルススペースに対す
るデコード処理の許容値は、単安定マルチバイブレータ
123に設定されているパルス幅により決定される。す
なわち、単安定マルチバイブレータ123に設定されて
いるパルス幅が1μsの場合、α±1μsの間隔を有す
るペアパルスがデコードされる。
【0026】また、図2の例では入力パルス108中に
マルチパスを伴った質問パルス115aが含まれてお
り、これはパルススペース間隔αを越えるパルス幅のシ
ングルパルスであるので、ANDゲート125からは、
図2に204で示すように、パルススペース間隔αを越
えるパルス幅のシングルパルスをデコードしたパルス1
19が出力される。
【0027】一方、第1のデコード回路101の出力パ
ルスは図3と共に説明したように、図2に112で示す
如く有効なデコードパルス117と共に不都合なデコー
ドパルス118が出力される。この第1のデコード回路
101の出力パルスは、第2のデコード回路121の出
力パルス204と共にORゲート131で論理和をとら
れて受信休止手段106へ入力される。信号が一旦受信
休止手段106へ入力されると、システム遅延時間発生
手段107の処理が終了するまで、受信休止手段106
によりシステム遅延時間発生手段107への新たな入力
は阻止される。
【0028】また、これと同時に、第2のデコード回路
121の出力パルス204はリセット手段132にも供
給されて、その立ち上がりでリセットパルスを発生さ
せ、このリセットパルスにより受信休止手段106とシ
ステム遅延時間発生手段107をそれぞれ初期状態に戻
す。
【0029】ここで、第2のデコード回路121から出
力された前記デコードパルス119は、第1のデコード
回路101から出力された前記有効なデコードパルス1
17と位相が一致しており、ORゲート131を通して
受信休止手段106に入力される一方、デコードパルス
119の立ち上がりのリセット時点から所定時間の受信
休止手段106の入力阻止動作とシステム遅延時間発生
手段107の遅延時間発生動作を開始させる。
【0030】従って、第1のデコード回路101から出
力される不都合なデコードパルス118による受信休止
手段106とシステム遅延時間発生手段107の動作
は、上記のリセットにより初期状態に戻されるために無
視され、かつ、第2のデコード回路121から出力され
る有効なデコードパルス119がORゲート131を通
して受信休止手段106に入力されるため、システム遅
延時間発生手段107からは図2に113で示すよう
に、スキッタパルス116と共に有効なデコードパルス
119に同期して時間τ遅延されたパルスのみが出力さ
れる。このデコードパルス119は他に抑圧されること
が無いため、航空機からの質問パルスが少ない場合は殆
ど100%に近い応答効率が得られる。この特長は、デ
コードしようとするパルス間隔が広いほど大きくなる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のデコード回路から出力される不都合なデコードパ
ルスによるパルス出力手段の動作は、上記のリセットに
より初期状態に戻されるために無視され、かつ、第2の
デコード回路から出力される有効な第2のデコードパル
スがパルス出力手段に入力されるようにしたため、マル
チパスを伴ったパルスに起因する不都合なデコードパル
スによる影響を除去して有効なデコードパルスを出力す
ることができ、よって、マルチパスを含む環境における
応答効率を改善することができ、DMEシステムに適用
して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の回路系統図である。
【図2】図1の動作説明用タイムチャートである。
【図3】従来の一例の回路系統図である。
【図4】図3の動作説明用タイムチャートである。
【符号の説明】
10 デコード装置 100 入力端子 101 第1のデコード回路 102 スイッチ 103、123 単安定マルチバイブレータ 104、124 遅延手段 105、125 2入力ANDゲート 106 受信休止手段 107 システム遅延時間発生手段 114 シングルノイズパルス 115 質問パルス 115a マルチパスを伴った質問パルス 116 スキッタパルス 117 有効なデコードパルス 118 不都合なデコードパルス 121 第2のデコード回路 122 パルス幅判定手段 131 2入力ORゲート 132 リセット手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められたパルス間隔で、かつ、パ
    ルス幅一定の第1のパルスと雑音に起因するパルス間隔
    及びパルス幅が不定の第2のパルスからなるパルス列が
    入力され、該パルス列の各パルスに同期して一定幅の第
    3のパルスを発生する第1のパルス発生回路と、該第3
    のパルスを前記予め定められたパルス間隔に等しい時間
    遅延する第1の遅延手段と、少なくとも前記第3のパル
    スと前記第1の遅延手段の出力パルスとから前記予め定
    められたパルス間隔のパルスをデコードした前記第1の
    デコードパルスを出力する第1のゲート手段とからなる
    第1のデコード回路と、 前記パルス列が入力され、該入力パルス列の中から前記
    一定のパルス幅以上の幅のパルスを抽出して得たパルス
    と、該入力パルス列とから前記予め定められたパルス間
    隔のパルスをデコードして第2のデコードパルスを出力
    する第2のデコード回路と、 前記第1及び第2のデコードパルスをそれぞれ出力する
    ゲート回路と、 前記ゲート回路の出力パルスのうち所定間隔以上で入力
    されるパルスのみを受け付けて所定時間遅延して出力す
    るパルス出力手段と、 前記パルス出力手段を、 前記第2のデコードパルスに基
    づいてリセットするリセット手段とを有することを特徴
    とするデコード装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のデコード回路は、前記入力パ
    ルス列及び前記第1のパルス発生回路からの前記第3の
    パルスの一方を選択して前記ゲート手段の一方の入力端
    子に供給して、該ゲート手段の他方の入力端子に入力さ
    れる前記第1の遅延手段の出力パルスと論理演算させて
    前記第1のデコードパルスを出力させるスイッチを有
    し、 前記第2のデコード回路は、前記パルス列の中から前記
    一定のパルス幅以上の幅のパルスを抽出するパルス幅判
    定手段と、該パルス幅判定手段の出力パルスに同期して
    一定幅の第4のパルスを発生する第2のパルス発生回路
    と、該第4のパルスを前記予め定められたパルス間隔に
    等しい時間遅延する第2の遅延手段と、前記パルス列と
    該第2の遅延手段の出力パルスとから前記第2のデコー
    ドパルスを出力する第2のゲート手段とからなることを
    特徴とする請求項1記載のデコード装置。
  3. 【請求項3】 前記予め定められたパルス間隔のパルス
    は、航空機搭載の機上装置と地上局から構成される2次
    レーダ方式において、該機上装置から送信されて該地上
    局が受信する質問パルスであり、該質問パルス受信後あ
    る一定遅延の後に再び航空機へ応答パルスを送信するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のデコード装置。
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