JP2957768B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2957768B2
JP2957768B2 JP21222191A JP21222191A JP2957768B2 JP 2957768 B2 JP2957768 B2 JP 2957768B2 JP 21222191 A JP21222191 A JP 21222191A JP 21222191 A JP21222191 A JP 21222191A JP 2957768 B2 JP2957768 B2 JP 2957768B2
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隆稔 薮内
泰弘 渡部
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Sanyo Denki Co Ltd
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Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高出力と長寿命を有する
半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、良好な寿命特性を有するダブルヘ
テロ接合構造の半導体レーザの改良が数多くなされてい
る。その中で例えば特開平2−224288号公報で開
示された半導体レーザを図5に示す。図5(a)と
(b)はそれぞれ半導体レーザの端面近傍の断面図と中
央近傍の断面図である。これらの図に於て、P型のGa
Asから成る半導体基板41上にN型GaAsから成る
電流阻止層42が形成され、その中に電流通路となるス
トライプ溝43が形成されている。このストライプ溝4
3を埋める様に第1のクラッド層44が形成され、その
上にGaAlAsから成る活性層45が形成されてい
る。そしてこのストライプ溝43の底面は、端面近傍に
於て電流阻止層42の中に位置し、中央近傍に於て半導
体基板41の中に位置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして上述の半導体
レーザを量産する場合、端面近傍に於てストライプ溝4
3を形成するためエッチングを行なう。しかしエッチン
グの速度を厳密に制御したり、エッチングを止めるタイ
ミングを正確に制御する事は難しいので、ストライプ溝
43の底面を確実にかつ全数、電流阻止層42の途中で
止める事は困難である。故にストライプ溝43の底面が
半導体基板41に接し、電流が流れて端面破壊を起こ
し、寿命が短かくなる。更に発光波長を決定する活性層
45にはAlが含まれるが、半導体基板41にはAlが
含まれていない。故に中央近傍で半導体基板41と接触
するストライプ溝43の底面に於て光吸収を起こし、寿
命が短かくなる。具体的には従来の半導体レーザを出力
100mW、室温連続発振すれば、試験品の約90%が
約15000時間以内で発振しなくなる。本発明は上述
の2つの欠点を解消し、すなわち端面近傍に於ける端面
破壊を防止し、又は中央近傍に於ける光吸収を防止する
事により、長寿命の半導体レーザを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、第1導電型の半導体基板と、その上に形
成された第2導電型のアルミ混晶比の大きいGa1-X
XAs層とその上に形成された1つ又は複数の第2導
電型のアルミ混晶比の小さいGa1-YAlYAs層(X>
Y≧0)とから成る電流阻止層を設ける。そして底面が
端面近傍に於てGa1-XAlXAs層の表面に位置し、中
央近傍に於て半導体基板の表面又はその中に位置する様
にストライプ溝を形成する。また本発明は、第1導電型
の半導体基板と、その上に発光波長に相当するアルミ混
晶比以上のアルミ混晶比を有する第1導電型のGa1-Z
AlZAs層を形成する。そしてその上に第2導電型の
電流阻止層と、底面が少なくとも中央近傍に於てGa
1-ZAlZAs層の中に位置する様なストライプ溝を形成
する。
【0005】
【作用】本発明は上述の様に、端面近傍に於て、ストラ
イプ溝がGa1-YAlYAs層を突き抜けてGa1-XAlX
As層(X>Y≧0)の表面に位置する様に形成され
る。故に、この混晶比の差を利用して選択エッチングな
どによりストライプ溝の形成作業が一時停止するので、
ストライプ溝の底面の深さを十分制御できる。その結
果、端面での電流が流れることなく、端面破壊を防止で
きる。
【0006】また本発明はストライプ溝を発光波長に相
当するアルミ混晶比以上の混晶比を有するGa1-ZAlZ
As層の中に位置する場合には、ストライプ溝の底面に
於ける光吸収を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に従い説明
する。図1(a)、(b)、(c)はそれぞれ本実施例
に係る半導体レーザの斜視図とAA断面図とBB断面図
である。これらの図に於て、半導体基板1はZnをP型
不純物として添加されたGaAsから成り、層厚70μ
mである。電流阻止層2は半導体基板1の上に形成さ
れ、半導体基板1の側から順にGa1-XAlXAs層3と
Ga1-YAlYAs層4で構成される。Ga1-XAlXAs
層3はSi又はS又はTeをN型不純物として添加さ
れ、アルミ混晶比0.1のGa0.9Al0.1Asから成
り、層厚0.1μmである。Ga1-YAlYAs層4は、
Ga1-XAlXAs層3と比べて混晶比が小さく、すなわ
ちX>Y≧0である。本実施例ではGa1-YAlYAs層
4はSi又はS又はTeをN型不純物として添加された
GaAsから成り、層厚は1.2μmである。第1のク
ラッド層5は電流阻止層2の上に形成され、ZnをP型
不純物として添加され、アルミ混晶比0.4のGaAl
Asから成り、層厚0.5μmである。第1のクラッド
層5の底面はストライプ溝6の形状をなし、このストラ
イプ溝6の底面は端面近傍7に於てGa1-XAlXAs層
3の表面に位置し、中央近傍8に於て半導体基板1の表
面又はその中に位置する様に形成されている。端面近傍
7の共振器方向の長さDは20μmであり、中央近傍8
の共振器方向の長さEは460μmである。
【0008】活性層9は第1のクラッド層5の上に形成
され、アルミ混晶比0.05のGaAlAsから成り、
層厚0.1μmであり、発光波長830nmである。第
2のクラッド層10は活性層9の上に形成され、アルミ
混晶比0.4のN型GaAlAsから成り、層厚4μm
である。キャップ層11は第2のクラッド層10の上に
形成され、N型不純物を添加されたGaAsから成り、
層厚7μmである。12は半導体基板1の裏面に形成さ
れAu等から成る第1の電極であり、13はキャップ層
11の上に形成されAu等から成る第2の電極である。
【0009】次に本実施例に係る半導体レーザの製造工
程を図2に従い説明する。最初にP型GaAsから成る
半導体基板1の上に順に、N型Ga0.9Al0.1As下地
層14とN型Ga1-YAlYAs層4をMOCVD法、M
BE法あるいはLPE法等により結晶成長させる。1回
目のフォトリソグラフィによりストライプ状のレジスト
パターンを形成し、NH4OHとH22を混合したエッ
チャントでエッチングすると、図1(a)に示す様にス
トライプパターン15が形成される。この時、図1
(b)の断面図に示す様に、選択エッチングにより、上
述のエッチャントはAlが含まれる層をエッチングしな
いので、N型Ga0.9Al0.1As下地層14の表面でエ
ッチングが止まり、これ以上、深くエッチングされな
い。次に図1(c)に示す様に2回目のフォトリソグラ
フィにより、端面から20μmの長さのレジストパター
ン16を形成し、H3PO4とH22とCH3OHを混合
したエッチャントでエッチングする。その結果、図1
(d)の中央近傍の断面図に示す様にこのレジストパタ
ーン16を除く中央近傍17に於て、N型Ga0.9Al
0.1As下地層14を突き抜け、半導体基板1に達する
ストライプ溝6が形成され、N型Ga1-XAlXAs層3
が形成される。この時、端面近傍に於て、ストライプ溝
6はN型Ga1-XAlXAs層3の表面で止まっている。
またGa1-YAlYAs層4はGa1-XAlXAs層3に比
べて混晶比が小さければ良くGaAsに限定する必要は
ない。そしてこの混晶比の差を利用してエッチングによ
るストライプ溝の形成作業を一時停止できる。そして、
図1に示した様に第1のクラッド層5と活性層9と第2
のクラッド層10とキャップ層11と第1、第2の電極
12、13を形成して半導体レーザが構成される。
【0010】上述の様に、端面近傍7に於てストライプ
溝6の底面がN型Ga1-XAlXAs層3の表面で確実に
止まるから、端面で電流が流れないので、端面破壊は起
こらないから長寿命が得られる。具体的には、この半導
体レーザを出力100mwで室温連続発振させた時、試
験品の約80%が約20000時間のレーザ発振を達成
した。更に中央近傍17に於て、高温HClでエッチン
グすれば、N型Ga0. 9Al0.1As下地層14はアルミ
が含まれるので、この層をエッチングするが、半導体基
板1は溶融されない。故にストライプ溝6は中央近傍8
に於て、半導体基板1の表面に留まる。その結果ストラ
イプ溝6は端面近傍7と中央近傍8に於て段差が小さく
なるので、この上の層、すなわち第1、第2のクラッド
層5と10と活性層9も段差が小さくなる。従って上述
の各層の応力歪がなくなり、それ故、更に長寿命が得ら
れる。この様に、従来では端面近傍で電流が流れるので
端面破壊をしていたが、本実施例ではストライプ溝6の
底面がN型Ga1-XAlXAs層3の表面で確実に止まる
から、端面近傍で電流が流れず端面破壊を起こさない。
【0011】次に従来の欠点である光吸収を防止するた
めに、本発明の第2実施例を図3に従い説明する。図3
は本実施例に係る半導体レーザの断面図である。この図
に於て、P型GaAsから成る第1導電型の半導体基板
1の上に、第1導電型のGa 1-ZAlZAs層18と、そ
の上にN型GaAsから成る第2導電型の電流阻止層1
9が形成される。Ga1-ZAlZAs層18は混晶比0.
15のP型GaAlAsから成り、層厚1μmである。
電流阻止層19はN型GaAsから成り、層厚1.2μ
mである。第1のクラッド層21は電流阻止層19の上
に形成され、混晶比0.5のP型GaAlAsから成り
層厚0.5μmである。第1のクラッド層21の下部に
形成されたストライプ溝22の底面は電流阻止層19を
突き抜け、Ga1-ZAlZAs層18の中に位置してい
る。活性層23は第1のクラッド層21の上に形成さ
れ、アルミ混晶比0.12のGaAlAsから成り、層
厚0.1μmであり、発光波長780nmである。第2
のクラッド層24は活性層23の上に形成され、混晶比
0.5のN型GaAlAsから成り層厚4μmである。
キャップ層11と第1、第2の電極12、13は第1実
施例で示したものと同じである。この様に、Ga1-Z
ZAs層18のアルミ混晶比は半導体レーザの発光波
長に相当する混晶比、すなわち活性層23の混晶比以上
に設けられる。
【0012】上述の様に、本実施例の半導体レーザはス
トライプ溝22を活性層23の混晶比以上の混晶比を有
するGa1-ZAlZAs層18の途中まで位置する様に形
成される。故にストライプ溝22の底面が高い混晶比の
Ga1-ZAlZAs層18に接触するので、この底面に於
ける光吸収がなくなる。その結果、光吸収による底面の
破壊がなくなり寿命が長くなる。具体的には、この半導
体レーザを出力30mwで室温連続発振させた時、試験
品の約80%が約20000時間のレーザ発振を達成し
た。この様に、本実施例の如くストライプ溝22の底面
を高い混晶比のGa1-ZAlZAs層18に接触させる手
段は、本実施例の様なVSIS型レーザにのみ適用され
るのではなく、第1実施例で述べた端面非注入型レーザ
にも適用できる。その実施例を以下に述べる。
【0013】端面破壊と光吸収の両方を防止するため
に、本発明の第3実施例を図4に従い説明する。図4
(a)、(b)はそれぞれ本実施例に係る半導体レーザ
の端面近傍の断面図と中央近傍の断面図である。これら
の図に於て、P型GaAsから成る第1導電型の半導体
基板1の上に、第1導電型のGa1-ZAlZAs層25
と、その上に第2導電型のGa1-XAlXAs層26とそ
の上に第2導電型のGa1-YAlYAs層27から成る電
流阻止層28が形成される。Ga1-ZAlZAs層25は
混晶比0.1のP型GaAlAsから成り、層厚1μm
である。Ga1-XAlXAs層26は混晶比0.1のN型
GaAlAsから成り、層厚0.1μmである。Ga
1-YAlYAs層27はGa1-XAlXAs層26に比べて
アルミ混晶比が少なく、例えばN型GaAsから成り、
層厚1.2μmである。第1のクラッド層29は電流阻
止層28の上に形成され、混晶比0.4のP型GaAl
Asから成り、層厚0.5μmである。第1のクラッド
層29の下部に形成されたストライプ溝30の底面は端
面近傍に於て、N型Ga1-XAlXAs層26の表面に位
置し、中央近傍に於てP型Ga1-ZAlZAs層25の中
に位置している。活性層9、第2のクラッド層10、キ
ャップ層11、第1、第2の電極12、13は第1実施
例で示したものと同じである。この様にP型Ga1-Z
ZAs層25のアルミ混晶比は活性層9の混晶比以上
に設けられる。これらの層によって半導体レーザが構成
される。
【0014】上述の様に、端面近傍に於てストライプ溝
30の底面がN型Ga1-XAlXAs層26の表面で確実
に止まるから、端面で電流が流れず、端面破壊が起こら
ないので、長寿命が得られる。更に中央近傍に於てスト
ライプ溝30の底面が活性層9より高い混晶比を有する
P型Ga1-ZAlZAs層25に接触し、この底面に於け
る光吸収がなくなり、底面の破壊がなくなり長寿命が得
られる。具体的には、この半導体レーザを出力100m
wで室温連続発振させた時、試験品の約95%が約20
000時間のレーザ発振を達成した。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述の様に、端面近傍に於てス
トライプ溝を第2導電型のGa1-YAlYAs層を突き抜
けて、第2導電型のGa1-XAlXAs層の表面に位置す
る様に形成する。故にストライプ溝の底面が第2導電型
のGa1-XAlXAs層の表面で確実に止まり、端面近傍
で電流が流れないので、端面破壊が起こらないから長寿
命が得られる。更に中央近傍に於てストライプ溝の底面
を半導体基板の表面に留める事により、ストライプ溝は
端面近傍と中央近傍に於て段差が小さくなる。故にこの
上の第1、第2のクラッド層と活性層の段差も小さくな
るので、応力歪がなくなり更に寿命が長くなる。また本
発明はストライプ溝の底面を活性層のアルミ混晶比以上
の第1導電型のGa1-ZAlZAs層に接触させる。故に
この底面に於ける光吸収をなくし、底面の破壊がなくな
り寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体レーザの斜視
図(a)と、それのAA断面図(b)と、それのBB断
面図(c)である。
【図2】本発明の第1実施例に係る半導体レーザの要部
製造工程図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る半導体レーザの断面
図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る半導体レーザの端面
近傍の断面図(a)と、中央近傍の断面図(b)であ
る。
【図5】従来の半導体レーザの端面近傍の断面図(a)
と、中央近傍の断面図(b)である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2、19、28 電流阻止層 3、26 第2導電型のGa1-XAlXAs層 4、27 第2導電型のGa1-YAlYAs層 6、22、30 ストライプ溝 7 端面近傍 8 中央近傍 18、25 第1導電型のGa1-ZAlZAs層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、その上に形
    成された第2導電型のアルミ混晶比の大きいGa1-X
    XAs層とその上に形成された1つ又は複数の第2導
    電型のアルミ混晶比の小さいGa1-YAlYAs層(X>
    Y≧0)とから成る電流阻止層と、底面が端面近傍に於
    て前記Ga1-XAlXAs層の表面に位置し中央近傍に於
    て前記半導体基板の表面又はその中に位置する様に形成
    されたストライプ溝とを具備した事を特徴とする半導体
    レーザ。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板と、その上に形
    成されかつ発光波長に相当するアルミ混晶比以上のアル
    ミ混晶比を有する第1導電型のGa1-ZAlZAs層と、
    その上に形成された第2導電型の電流阻止層と、底面が
    少なくとも中央近傍に於て前記Ga1-ZAlZAs層の中
    に位置する様に形成されたストライプ溝とを具備した事
    を特徴とする半導体レーザ。
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