JP3220260U - 貼付器具 - Google Patents

貼付器具

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康之 太期
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Abstract

【課題】簡易な作業で正確にフィルムを貼り付けることができる貼付器具を提供する。【解決手段】貼付器具1は、被着体の一面に延在する縁部に対して、フィルムを貼り付ける貼付器具であって、被着体に対してフィルムを押圧する押圧ローラ5と、被着体の構造に沿って回転移動することで、押圧ローラ5の移動をガイドするガイドローラ31と、を備え、一面の縁部に当該縁部の延在方向に延びるように形成される溝部に沿ってガイドローラ31を回転移動させることで、押圧ローラ5を前後方向に移動させる。【選択図】図1

Description

本考案は、貼付器具に関する。
従来、車両の天井部の縁部にフィルムを貼り付ける技術として特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、天井部に取り付けられたフレームにフィルムをセットし、フレームを用いてフィルムの位置合わせをし、貼付位置にフィルムを貼り付けるものが記載されている。
国際公開第2017/014972号
特許文献1のような大掛かりな装置を用いずに車両の天井部の縁部にフィルムを貼り付ける場合、作業工程が複雑になると共に、作業に熟練していなくては正確な位置にフィルムを貼り付けることが難しいという問題がある。従って、簡易な作業で正確にフィルムを貼り付けることができる貼付器具が要請されていた。
本考案の一形態に係る貼付器具は、被着体の一面に延在する縁部に対して、フィルムを貼り付ける貼付器具であって、被着体に対して前記フィルムを押圧する押圧ローラと、被着体の構造に沿って回転移動することで、押圧ローラの移動をガイドするガイドローラと、を備え、一面の縁部に当該縁部の延在方向に延びるように形成される溝部に沿って前記ガイドローラを回転移動させることで、押圧ローラを前後方向に移動させる。
本考案によれば、簡易な作業で正確にフィルムを貼り付けることができる。
本考案の実施形態に係る貼付器具を示す斜視図である。 図1に示す貼付器具の一部の部品を開いた様子を示す斜視図である。 ガイド機構を示す正面図である。 車両にフィルムを貼り付ける様子を示した斜視図である。 貼付器具を用いて車両にフィルムを貼り付けているときの様子を前後方向から見た概略図である。 貼付器具を用いて車両にフィルムを貼り付けているときの様子を車両の幅方向から見た概略図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本考案の実施形態に係る貼付器具1を示す斜視図である。図2は、図1に示す貼付器具1の一部の部品を開いた様子を示す斜視図である。
貼付器具1は、被着体の一面に延在する縁部に対して、フィルムを貼り付ける器具である。本実施形態では、被着体の一面として、車両の天井部が例示されている。ただし、被着体は特に限定されず、ある面の縁部に当該縁部の延在方向に延びるように溝部が形成された構造物であればよい。図4に示すように、車両100は、天井部101を有している。天井部101の縁部102は、前後方向(縁部の延在方向)に沿って延びる形状を有する。縁部102には帯状のフィルムFが貼り付けられる。なお、フィルムFにはハッチングが付されている。縁部102には、ディッチと称する溝部103が前後方向に延びるように形成される(図6参照)。貼付器具1は、縁部102にフィルムFを供給しながら押し付けるように、前後方向へ移動する。これにより、貼付器具1は、フィルムFを車両100の縁部102に貼り付ける。
図1及び図2に示すように、貼付器具1は、フィルムガイド部2A,2Bと、ホルダ3と、支持ローラ4A,4B,4Cと、押圧ローラ5と、先行ローラ6と、ホルダプレート7(移動規制部材)と、ホルダプレート8(張力調整部材)と、ライナ剥離プレート9と、ガイド機構10を備える。なお、フィルムガイド部2A,2B同士が対向する方向をX軸方向とし、X軸方向と直交する方向をY軸方向(幅方向)とし、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。なお、貼付器具1は、フィルムFの貼り付け時には、Y軸方向を車両100の前後方向と一致させて移動する。車両100の幅方向の内側をX軸方向の正側とし、外側をX軸方向の負側とする。貼付器具1の進行方向における先行側をY軸方向の正側とし、反対側を負側とする。また、フィルムFの貼り付け時においては、Z軸方向の正側が上側であり、Z軸方向の負側が下側である。以降の説明において「上」「下」という語を用いた場合、フィルムFの貼り付け時における貼付器具1の姿勢を基準としているものとする。また、ホルダ3のように開閉可能な部材は、特に説明が無い限り、図1の閉じた状態を基準として説明するものとする。
フィルムガイド部2A,2Bは、フィルムFの送り方向と略垂直の幅方向における両端側に配置される部材である。フィルムガイド部2A,2Bは、フィルムFの幅方向における位置合わせを行うと共に、各部材を支持するための部材である。フィルムガイド部2A,2Bは、互いにX軸方向に離間すると共に、Y軸方向に互いに平行をなすように延びる。フィルムガイド部2Aは、フィルムガイド部2BよりもX軸方向の正側に配置される。フィルムガイド部2A,2BのY軸方向の負側の端部は、Y軸方向に互いに同位置に配置される。一方、フィルムガイド部2Aはフィルムガイド部2Bよりも長い。よって、フィルムガイド部2AのY軸方向の正側の端部は、フィルムガイド部2BのY軸方向の正側の端部よりも、Y軸方向の正側に配置される。フィルムガイド部2Aの上面には、使用者が握るためのハンドル11が設けられている。
フィルムガイド部2Bは、フィルムFを案内するための拡大部12を有する(図2参照)。拡大部12は、フィルムFの送り方向の上流側へ向かうに従ってフィルムFの幅方向、すなわちX軸方向に広がる。なお、フィルムFは、押圧ローラ5へ向かって、フィルムガイド部2A,2BのY軸方向の負側の端部から正側へ向かって送られる。よって、フィルムFの送り方向の上流側とは、ここではY軸方向の負側を意味する。拡大部12は、フィルムガイド部2Bの上面のうち、X軸方向の正側の縁部付近に切欠きを設けることによって形成される。すなわち、拡大部12は、上下方向に延びると共にY軸方向に延びる湾曲面12aと、XY平面と平行に広がる段差面12bと、を有する。湾曲面12aは、Y軸方向の正側から負側へ向かうに従って、X軸方向の負側へ向かうように湾曲している。これにより、フィルムガイド部2Aの側面と湾曲面12aとで規定される空間は、Y軸方向の負側から正側へ向かうに従って、徐々に狭くなる。従って、フィルムFが幅方向にずれた状態でフィルムガイド部2A,2B間の空間に送られた場合、フィルムFは、湾曲面12aでガイドされることにより、幅方向の位置調整がなされた状態で押圧ローラ5へ送られる。なお、拡大部12は、フィルムガイド部2Aに設けられてよく、フィルムガイド部2A,2Bの両方に設けられてよい。また、拡大部12は湾曲面12aによって形成されていたが、直線状に傾斜する傾斜面によって形成されてもよい。
ホルダ3は、ロール状に巻かれたフィルムFのロールRを保持する(図6参照)。ホルダ3は、箱状の部材である。ホルダ3は、X軸方向に対向する側壁21A,21Bを、X軸方向に延びる複数の棒状部材で連結することによって構成される。ホルダ3は、ロールRをX軸方向に延びた状態で、内部空間に収容する。ホルダ3は、下端のY軸方向の負側の端部付近に、フィルムFを案内するローラ22を有する。これにより、フィルムFは、ホルダ3で保持されたロールRの下端からY軸方向の負側へ巻き出され、ローラ22を回り込むように案内されて、Y軸方向の正側へ巻き出される(図6参照)。ホルダ3は、フィルムガイド部2A,2BのY軸方向の負側の端部付近に設けられる。ホルダ3は、フィルムガイド部2Aに軸支されており、図2に示すように、フィルムガイド部2B側の端部を持ち上げることができる。
支持ローラ4A,4B,4Cは、ホルダ3から巻き出されたフィルムFを支持するローラである。支持ローラ4A,4B,4Cは、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる。支持ローラ4A,4B,4Cは、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bにそれぞれ支持される。支持ローラ4A,4B,4Cは、Y軸方向の負側から正側へ向かって、この順で互いに離間して設けられる。最もY軸方向の負側に配置される支持ローラ4Aは、他の支持ローラ4B,4Cよりも低い位置に配置される(図6参照)。支持ローラ4Bと支持ローラ4Cとは同じ高さ位置に設けられる。支持ローラ4A,4B,4Cは、上端部にて、Y軸方向の正側へ送り出されるフィルムFを支持する。
押圧ローラ5は、車両100に対してフィルムFを押圧するローラである。押圧ローラ5は、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる。押圧ローラ5は、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bにそれぞれ支持される。押圧ローラ5は、支持ローラ4CからY軸方向の正側に離間した位置に設けられる。押圧ローラ5は、緩衝部材5aを有する。緩衝部材5aは、フィルムFと接触する箇所に設けられており、フィルムFの表面に傷がつくことを抑制するための部材である。フィルムFは、押圧ローラ5の上端側(幅方向及び送り方向と直交する方向の一端側)から回り込んで、当該押圧ローラ5の下端側(直交する方向の他端側)にて車両100に押圧される(図6参照)。
先行ローラ6は、押圧ローラ5に先行して、車両100の車体と接触するローラである。先行ローラ6は、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる。先行ローラ6は、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bにそれぞれ支持される。先行ローラ6は、押圧ローラ5からY軸方向の正側に離間した位置に設けられる。先行ローラ6は、緩衝部材6aを有する。緩衝部材6aは、車両100の表面と接触する箇所に設けられており、車両100の表面に傷がつくことを抑制するための部材である。
ホルダプレート7は、フィルムFの厚み方向への移動を規制する部材である。ホルダプレート7は、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる長尺な板状部材である。ホルダプレート7は、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bの上面にそれぞれ支持される。ホルダプレート7は、フィルムガイド部2Aに軸支されており、図2に示すように、フィルムガイド部2B側の端部を持ち上げることができる。ホルダプレート7は、押圧ローラ5よりもY軸方向の負側、すなわち、フィルムFの送り方向における上流側に設けられる。ホルダプレート7は、支持ローラ4Aの上側に配置される。また、ホルダプレート7は、フィルムガイド部2Bの拡大部12と対応する位置に設けられる。これにより、フィルムFは、ホルダ3から送り出された後、ホルダプレート7と支持ローラ4Aとの間の隙間に入り込み、ホルダプレート7及び支持ローラ4Aで厚み方向の移動を規制される(図6参照)。また、フィルムFが拡大部12で位置調整されるとき、ホルダプレート7によって厚み方向への移動が規制される。
ホルダプレート8は、フィルムFの張力を調整する部材である。ホルダプレート8は、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる長尺な板状部材である。ホルダプレート8は、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bの上面にそれぞれ支持される。ホルダプレート8は、下面にフィルムFを下方へ押し付けるための押付部材8aを有する。押付部材8aはホルダプレート8の下面から突出するように設けられている。この押付部材8aはクッション材で構成されている。押付部材8aは一対設けられている。一対の押付部材8a間には、ホルダプレート8から突出する押付け部材8bが形成されている。ホルダプレート8は、フィルムガイド部2Aに軸支されており、図2に示すように、フィルムガイド部2B側の端部を持ち上げることができる。ホルダプレート8は、押圧ローラ5よりもY軸方向の負側、すなわち、フィルムFの送り方向における上流側に設けられる。ホルダプレート8は、ホルダプレート7よりもY軸方向の正側、すなわち、フィルムFの送り方向における下流側に設けられる。ホルダプレート8は、押圧ローラ5に対してY軸方向の負側に隣り合う位置である、支持ローラ4Cの上側付近に配置される。これにより、フィルムFは、押圧ローラ5を回り込む直前の位置にて、ホルダプレート8に下方に押し付けられる(図6参照)。これにより、ホルダプレート8は、フィルムFに張力を付与することができる。
ライナ剥離プレート9(剥離部材)は、フィルムFのライナL(剥離シート)を当該フィルムFから剥離させる部材である。ライナ剥離プレート9は、押圧ローラ5に対してY軸方向の正側で隣り合う位置に設けられる。ライナ剥離プレート9は、支持プレート23と、ライナガイド部24と、を備える。支持プレート23は、フィルムガイド部2A,2B間でX軸方向に延びる長尺な板状部材である。支持プレート23は、X軸方向の両端部をフィルムガイド部2A,2Bにそれぞれ支持される。支持プレート23は、フィルムガイド部2Aに軸支されており、フィルムガイド部2B側の端部を持ち上げることができる。ライナガイド部24は、剥離させたライナLをフィルムFの送り方向とは異なる方向へ案内する部材である。すなわち、ライナ剥離プレート9は、フィルムFの送り方向においてホルダプレート8よりも下流側の位置に設けられ、フィルムFを押圧ローラ5とライナ剥離プレート9の一面との間に、ライナLをライナ剥離プレート9の他面に、分離する。本実施形態では、フィルムFは、押圧ローラ5を回り込んで下方へ向かって送り出される。従って、ライナガイド部24は、ライナLを上方へ向かって送り出すことで、ライナLをフィルムFから分離させる。ライナガイド部24は、Y軸方向の正側へ向かって斜め上方へ向かうように傾斜する。これにより、押圧ローラ5の上端付近にてフィルムFから分離したライナLは、ライナガイド部24に案内されて、Y軸方向の正側へ向かって斜め上方へ向かう(図6参照)。
ガイド機構10は、押圧ローラ5が車両100の前後方向に正確に移動できるように、押圧ローラ5の移動を案内する機構である。図3に示すように、ガイド機構10は、ガイドローラ31と、サポートローラ32と、を備える。ガイド機構10は、フィルムガイド部2Aに設けられる。すなわち、ガイド機構10は、押圧ローラ5のX軸方向の正側の位置に設けられる機構である。ガイド機構10は、フィルムガイド部2Aの側壁部2Aaと上壁部2Abとの間の空間に設けられている。ガイド機構10は、フィルムガイド部2Aに沿って、Y軸方向に複数のガイドローラ31及びサポートローラ32を有する。
ガイドローラ31は、車両100と当接触しながら回転移動することで、押圧ローラ5の移動をガイドするローラである。ガイドローラ31は、車両100の溝部103と当接可能な構造を有する。ガイドローラ31は、溝部103のX軸方向の負側の角部103aと当接可能に構成されている。角部103aは、溝部103の側部103bと段差部103cとの間に形成される。具体的には、ガイドローラ31は、その回転軸がX軸方向に対して傾斜するように設けられている。また、ガイドローラ31の外周面31aは、厚み方向の中央側にて窪むような形状を有している。これにより、ガイドローラ31の外周面31aは、溝部103の角部103aを受容するような態様で、当該角部103aと当接する。角部103aは車両の前後方向に延びているため、ガイドローラ31が角部103aに沿って回転移動すると、押圧ローラ5を含む貼付器具1全体が車両100の前後方向に沿って正確に移動する。
ガイドローラ31は、フィルムガイド部2Aに設けられた支持部33によって軸支されている。支持部33は、フィルムガイド部2Aの上壁部2Abに接続されて下方へ向かって延びる接続部33aと、接続部33aの下端から上下方向に対して傾斜した状態で延びる傾斜部33bと、を備える。傾斜部33bは、下方へ向かうに従ってX軸方向の負側へ向かうように傾斜している。ガイドローラ31は、傾斜部33bに軸支されている。よって、ガイドローラ31の回転軸は、下方へ向かうに従ってX軸方向の正側へ向かうように傾斜する。
サポートローラ32は、天井部101のうち、フィルムFが貼り付けられる貼付領域E1(フィルムが貼り付けられる部分)から溝部103を挟んで反対側の頂部領域E2(反対側の部分)と当接可能なローラである。前後方向から見たときに、貼付器具1は、溝部103に当接したガイドローラ31を基準として、円弧状に移動可能である。サポートローラ32は、天井部101の頂部領域E2と当接することで、当該円弧状の一方側への移動を規制することができる。サポートローラ32は、押圧ローラ5及びガイドローラ31よりもX軸方向における正側に配置されている。サポートローラ32の回転軸は、X軸方向に平行となるように延びる。サポートローラ32は、フィルムガイド部2Aに設けられた支持部34によって軸支されている。支持部34は、フィルムガイド部2Aの上壁部2Abから下方へ延びる部材である。支持部34は、ガイドローラ31の支持部33とX軸方向の正側で隣り合う位置に設けられている。
次に、図5及び図6を参照して、貼付器具1を用いたフィルムFの貼付方法について説明する。図5は、貼付器具1を用いて車両100にフィルムFを貼り付けているときの様子を前後方向から見た概略図である。図6は、貼付器具1を用いて車両100にフィルムFを貼り付けているときの様子を車両の幅方向から見た概略図である。
図5に示すように、貼付前段階では、フィルムFの貼付領域E1よりも幅方向の外側の非貼付領域E3にマグネットブロックMBを取り付ける。マグネットブロックMBは、非貼付領域E3において、フィルムFが貼り付けられないように、フィルムFを支持する部材である。また、図6に示すように、ロールRから予めフィルムFを巻き出しておいて、押圧ローラ5にフィルムFを回り込ませておく。このとき、フィルムFからライナLを剥離させておき、ライナLの先端部をライナ支持部40で支持しておく。フィルムFのうち、ライナLが剥がされて粘着層が露出した部分は、車両100の表面に貼り付けておく。このとき、車両100に対するフィルムFの初期位置合わせを行っておく。
上記準備が完了したら、貼付器具1を溝部103に沿って移動させる。このとき、図5に示すように、ガイドローラ31が、溝部103の角部103aと当接して回転移動する。また、サポートローラ32は、車両100の頂部領域E2と当接して回転移動する。これにより、押圧ローラ5は、前後方向から見たときの姿勢の位置決めがなされた状態で、溝部103に沿って正確に前後方向へ移動する。これにより、フィルムFは、安定した圧力で押圧ローラ5で押圧されながら、貼付領域E1に貼り付けられる。フィルムFの幅方向の外側の端部は、マグネットブロックMBの上面に支持される。従って、非貼付領域E3に貼り付けられるフィルムFの面積の増加が抑制される。
図6に示すように、貼付器具1を進行方向D1へ移動させることで、押圧ローラ5がフィルムFを介して車両100の表面上を回転移動する。これにより、フィルムFは、押圧ローラ5の下端側では押圧されながら車両100の表面に貼り付けられ、押圧ローラ5の上端側では進行方向D1に引っ張られることでロールRから巻き出される。このとき、ライナLは、ライナ剥離プレート9の位置でフィルムFから剥離される。剥離されたライナLは、ライナ支持部40で支持されているため、貼付作業の邪魔になることが抑制される。
なお、フィルムFは、予め貼付領域E1に対応する形状の切れ目が形成されていてよい。従って、フィルムFの貼り付けが完了したら、作業者は、フィルムFのうちの貼付領域E1以外の部分を切れ目で切断して除去する。
次に、本実施形態に係る貼付器具1の作用・効果について説明する。
例えば、本実施形態に係る貼付器具1を用いずに作業者が貼付作業を行う場合、フィルムFを車両100の貼付領域E1に正確に位置決めをした後に、正確にスキージでフィルムFを押圧しながら移動させることで、フィルムFを貼り付ける必要がある。この場合、熟練していない作業者にとって、スキージの操作を容易に、且つ正確に行うことが難しい場合があった。
これに対し、貼付器具1は、車両100の天井部101に前後方向に沿って延びる縁部102に対して、フィルムFを貼り付ける貼付器具1であって、車両100に対してフィルムFを押圧する押圧ローラ5と、車両100の構造に沿って回転移動することで、押圧ローラ5の移動をガイドするガイドローラ31と、を備え、天井部101の縁部102に前後方向に延びるように形成される溝部103に沿ってガイドローラ31を回転移動させることで、押圧ローラ5を前後方向に移動させる。
この貼付器具1は、溝部103と当接しながら回転移動することで、押圧ローラ5の移動をガイドするガイドローラ31を備える。これにより、作業者は、ガイドローラ31を車両100の溝部103に沿わせるだけで、容易に且つ正確に押圧ローラ5を前後方向に移動させることができる。これにより、押圧ローラ5が正確に移動しながらフィルムFを車両100の縁部102に押圧することができる。従って、押圧ローラ5は、フィルムFを安定した圧力で貼り付けることができる。以上により、簡易な作業で正確にフィルムを貼り付けることができる。なお、溝部103は、貼付領域E1と隣合う箇所において前後方向に延びているため、ガイドとして用いるのに適している。また、溝部103は、フィルムFの貼付後にカバーされるものであるため、意匠面となる他の部分に比して、ガイドローラ31を当接触させてガイドとして用いることによるダメージなどの影響を低減できる。
貼付器具1は、天井部101のうち、フィルムFが貼り付けられる部分から溝部103を挟んで反対側の頂部領域E2と当接可能なサポートローラ32を更に備える。この場合、サポートローラ32が頂部領域E2と当接しながら回転移動することで、前後方向から見て、押圧ローラ5が位置決めされた状態でフィルムFを押圧することができる。これにより、押圧ローラ5は安定した圧力でフィルムFを押圧することができる。
貼付器具1は、フィルムFの張力を調整するホルダプレート8を更に備え、押圧ローラ5は、上端側からフィルムFを回り込ませ、下端側にて車両100に押圧し、ホルダプレート8は、フィルムFの送り方向において押圧ローラ5よりも上流側の位置にて、フィルムFを押さえ付けることによって張力を調整する。これにより、押圧ローラ5の下端側に送られるフィルムFの張力が安定し、フィルムFが撓んだ状態で貼り付けられることを抑制できる。
貼付器具1は、フィルムFから剥離シートを分離するライナ剥離プレート9を更に備え、 ライナ剥離プレート9はフィルムFの送り方向においてホルダプレート8よりも下流側の位置に設けられ、フィルムFを押圧ローラ5とライナ剥離プレート9の一面との間に、ライナLを剥離部材の他面に、分離する。これにより、フィルムFからライナLをスムーズに剥がしながら、フィルムFの貼り付けを行うことができる。
貼付器具1は、フィルムFの幅方向における両端側に配置されるフィルムガイド部2A,2Bと、フィルムFの厚み方向への移動を規制するホルダプレート7と、を備え、押圧ローラ5は、上端側からフィルムFを回り込ませ、下端側にて車両100に押圧し、フィルムガイド部2B及びホルダプレート7は、フィルムFの送り方向において押圧ローラ5よりも上流側に設けられ、フィルムガイド部2Bは、送り方向の上流側へ向かうに従って幅方向に広がる拡大部12を有する。これにより、フィルムFは、送り方向の下流側へ向かうに従って、拡大部12によって幅方向の位置調整がなされながら送り出される。また、当該位置調整が行われているとき、ホルダプレート7がフィルムFの厚み方向への移動を規制することができる。
本考案は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、貼付器具1は、少なくともガイドローラ31と押圧ローラ5を備えていればよく、他の構成要素は適宜省略されてもよい。
また、ガイドローラ31の傾斜角度やサポートローラ32の位置などは、貼付対象となる車両の形状などに合わせて適宜変更してよい。
1…貼付器具、2A,2B…フィルムガイド部、5…押圧ローラ、7…ホルダプレート(移動規制部材)、8…ホルダプレート(張力調整部材)、12…拡大部、31…ガイドローラ、32…サポートローラ、100…車両、101…天井部、102…縁部、103…溝部。

Claims (5)

  1. 被着体の一面に延在する縁部に対して、フィルムを貼り付ける貼付器具であって、
    前記被着体に対して前記フィルムを押圧する押圧ローラと、
    前記被着体の構造に沿って回転移動することで、前記押圧ローラの移動をガイドするガイドローラと、を備え、
    前記一面の前記縁部に当該縁部の延在方向に延びるように形成される溝部に沿って前記ガイドローラを回転移動させることで、前記押圧ローラを前記前後方向に移動させる、貼付器具。
  2. 前記一面のうち、前記フィルムが貼り付けられる部分から前記溝部を挟んで反対側の部分と当接可能なサポートローラを更に備える、請求項1に記載の貼付器具。
  3. 前記フィルムの張力を調整する張力調整部材を更に備え、
    前記押圧ローラは、一端側から前記フィルムを回り込ませ、他端側にて前記被着体に押圧し、
    前記張力調整部材は、前記フィルムの送り方向において前記押圧ローラよりも上流側の位置にて、前記フィルムを押さえ付けることによって張力を調整する、請求項1又は2に記載の貼付器具。
  4. 前記フィルムから剥離シートを分離する剥離部材を更に備え、
    前記剥離部材は前記フィルムの送り方向において前記張力調整部材よりも下流側の位置に設けられ、前記フィルムを前記押圧ローラと前記剥離部材の一面との間に、前記剥離シートを前記剥離部材の他面に、分離する、請求項3に記載の貼付器具。
  5. 前記フィルムの送り方向と略垂直の幅方向における両端側に配置されるフィルムガイド部と、
    前記フィルムの厚み方向への移動を規制する移動規制部材と、を備え、
    前記押圧ローラは、前記幅方向及び送り方向と直交する方向の一端側から前記フィルムを回り込ませ、前記直交する方向の他端側にて前記被着体に押圧し、
    前記フィルムガイド部及び前記移動規制部材は、前記フィルムの送り方向において前記押圧ローラよりも上流側に設けられ、
    前記フィルムガイド部は、前記送り方向の上流側へ向かうに従って前記幅方向に広がる拡大部を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の貼付器具。
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