JP3319657B2 - 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法 - Google Patents

超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法

Info

Publication number
JP3319657B2
JP3319657B2 JP17428694A JP17428694A JP3319657B2 JP 3319657 B2 JP3319657 B2 JP 3319657B2 JP 17428694 A JP17428694 A JP 17428694A JP 17428694 A JP17428694 A JP 17428694A JP 3319657 B2 JP3319657 B2 JP 3319657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloride
oxalate
transuranium
hydrochloric acid
rare earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17428694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0843584A (ja
Inventor
芳恵 赤井
玲子 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17428694A priority Critical patent/JP3319657B2/ja
Publication of JPH0843584A publication Critical patent/JPH0843584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3319657B2 publication Critical patent/JP3319657B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超ウラン元素のシュウ酸
塩を塩化物にする方法に係り、特に燃料再処理施設から
発生する高レベル放射性廃液からのプルトニウム、アメ
リシウム、キュリウムのような超ウラン元素のシュウ酸
塩を塩化物にする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料再処理施設の高レベル放射性廃液
から超ウラン元素を回収する方法として、高レベル放射
性廃液にシュウ酸を添加して超ウラン元素を回収(シュ
ウ酸塩沈殿法という)した後、溶融塩(塩化カリウム−
塩化リチウムの共晶塩)で電解精製し超ウラン元素を他
元素と分離し回収(電解精製法という)する方法が検討
されている。
【0003】回収した超ウラン元素のシュウ酸塩を用い
て、塩化物の溶融塩中で電解するためには、超ウラン元
素のシュウ酸塩を塩化物に転換(塩化物転換法という)
する必要がある。
【0004】シュウ酸塩を塩化物に転換する従来の塩化
物転換法としては、シュウ酸プルトニウムに 500〜 650
℃の温度で塩化水素を反応させ、純度99.9%の塩化プル
トニウムを得る方法がある(C.S.Garner et al,The pr
eparation of Plutonium Trichloride,LA-112,(194
4))。
【0005】また、シュウ酸プルトニウムは 350℃以上
の温度で加熱すれば容易に二酸化プルトニウムを生成す
るため、二酸化プルトニウムにホスゲン(反応温度 350
〜 550℃)、五酸化リン(反応温度 280℃)、四塩化炭
素(反応温度 280〜 720℃)、チオニルクロライド(反
応温度 700〜 800℃)などの塩素化剤を反応させる方法
が知られている(中井敏夫ら、無機化学全書 XVII-2
プルトニウム、p 197− 198)。
【0006】以上のことから、プルトニウムを一般的に
塩化物にする方法としては水分の無い雰囲気でガス状の
塩素化剤を高温で反応させる方法が一般的である。
【0007】しかし、これら塩素化剤は一般的に腐食性
であり、温度を上げると腐食量は増加する傾向がある。
また、超ウラン元素のなかでネプツニウムはIV価のシュ
ウ酸塩として回収されるため、塩素化すると、四塩化ネ
プツニウムが生成する。
【0008】塩化物は一般的に蒸気圧が高いことが知ら
れているが、四塩化ネプツニウムは400℃で10-4atm 、
780℃で1atm の蒸気圧を持ち反応温度が高いと揮発す
る危険性がある四塩化ネプツニウムとほぼ同じ蒸気圧曲
線を持つ四塩化ウラニウムは、 741℃で約28%が揮発す
ることが実験により確認されている。揮発したネプツニ
ウムは廃ガス処理工程で回収する必要があるため、高温
で塩化物転換を行うと廃ガス処理工程などの設備が膨大
になる可能性がある。
【0009】以上のことから、超ウラン元素を一般的に
塩化物にする方法としては水分の無い雰囲気でガス状の
塩素化剤を高温で反応させるのではなく、低温で容易に
塩化物に転換できる方法が必要になる。
【0010】低温で超ウラン元素の塩化物を得る方法と
しては、塩酸プルトニウム溶液を蒸発乾固することによ
り三塩化プルトニウム六水塩を得ることができたという
報告が知られている(中井敏夫ら、無機化学全書 XVII
-2 プルトニウム、p 197−198)。しかし、超ウラン
元素のシュウ酸塩を塩酸溶液に溶解して蒸発乾固すると
シュウ酸は分解されず溶液中に残存し蒸発乾固するだけ
では塩化物は得られない。
【0011】一般的にシュウ酸のようなキレ―ト試薬の
錯体と塩素イオンのような陰イオン錯体とを比べると、
シュウ酸錯体の方が安定度定数が高い傾向がある。 III
価のプルトニウムのシュウ酸錯体の安定度定数(log
k1 )は 9.31 ,塩酸錯体は− 0.15 とシュウ酸の方が
安定な錯体を形成する(J.J.Katz,G.T.Seaborg and L.
R.Morss,The chemistry of the Actinide Elements.2t
h.edition,volume 2.p799-811(1986))。
【0012】また、シュウ酸は融点 189℃の結晶である
が、 100℃付近ではかなり昇華することが知られている
(化学大辞典)。これに対し、塩酸は定沸点 108℃を持
ち、シュウ酸と比べると気相中に移行しやすい傾向があ
る(化学大辞典)。
【0013】そのため、蒸発乾固時にシュウ酸が希土類
元素と強固に錯塩を作り、塩酸は選択的に気相中に移行
する。以上のことから、蒸発乾固により塩化物を得るた
めには溶液中のシュウ酸イオンを分解する必要がある。
【0014】また、シュウ酸イオンを分解して蒸発乾固
することにより得られた超ウラン元素の塩化物は、結晶
水を含んでいる。水分が共存すると溶融塩を用いて電解
する際に電解に影響を与えるため、電解精製工程前後で
塩化物(含水塩)に含まれる水分を除去する必要があ
る。
【0015】電解精製工程前に除去する方法としては、
窒素またはアルゴン雰囲気中で 350K(77℃)の温度ま
で徐々に昇温して一水塩または二水塩にした後、乾燥し
た塩化水素ガス雰囲気中で 550K( 277℃)まで昇温す
ることにより塩化物無水塩を得る方法知られている(溶
融塩・熱技術研究会編著、“溶融塩・熱技術の基礎”p2
72(1993))。
【0016】また、電解精製工程後に除去する方法とし
ては、溶融塩中にOH- として存在している水分を乾燥
塩化水素ガスや塩素ガスで除去する方法や、黒鉛などの
不活性な電極で電解することにより除去する方法などが
知られている(溶融塩・熱技術研究会編著、“溶融塩・
熱技術の基礎”p265(1993))。塩化物中の水分を除去す
る方法としては、既存の技術を使うことにより容易に無
水の塩化物を得ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の超ウラ
ン元素のシュウ酸塩を塩化物に転換する方法では 500℃
以上の高温で塩化水素などの腐食性ガスを前記シュウ酸
塩に接触させているため、雰囲気温度が増加すると構造
材の腐食が加速される。また、反応温度が高いため、揮
発性の物質(超ウラン元素の四塩化物)を回収するプロ
セスが必要となる。したがって、従来の技術では反応温
度が高いために生じる構造材の腐食の問題点と、揮発性
物質の回収の問題点を解決しなければならない課題があ
る。
【0018】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、核燃料サイクルの燃料再処理施設から発生す
る高レベル放射性廃液からのネプツニウム、アメリシウ
ム、キュリウムのような超ウラン元素のシュウ酸塩を低
温で、容易に塩化物に転換して上記各課題を解決した超
ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明はアルカリ金属元
素、アルカリ土類金属元素、白金族元素、希土類元素お
よび超ウラン元素が溶解している核燃料再処理施設の高
レベル放射性廃液からシュウ酸を用いてアルカリ土類金
属元素、希土類元素および超ウラン元素をシュウ酸塩と
して回収し、前記アルカリ土類金属元素、希土類元素お
よび超ウラン元素のシュウ酸塩をアルカリ土類金属元
素、希土類元素および超ウラン元素の塩化物にした後、
アルカリ土類金属元素、希土類元素および超ウラン元素
の塩化物を塩化物の溶融塩中に溶解して不溶性の陰極と
不溶性の陽極を用いて電解精製を行い、超ウラン元素を
前記陰極に析出させて分離回収するプロセスの過程での
前記アルカリ土類金属元素、希土類元素および超ウラン
元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法において、前記超
ウラン元素のシュウ酸塩に塩酸を添加して 100℃以下の
温度に加熱して溶解した後、塩酸溶液中のシュウ酸イオ
ンを酸化して二酸化炭素と水に分解した後、前記シュウ
酸イオンが除去された塩酸溶液を 100℃以下の温度に加
熱して水分を蒸発して含水塩塩化物(以下、塩化物(含
水塩)と記す)に転換した後塩化物中の結晶水を除去
して無水塩化物(以下、塩化物(無水)と記す)を得る
ことを特徴とする。
【0020】
【作用】超ウラン元素のシュウ酸塩に塩酸を添加して 1
00℃以下の温度に加熱すると、超ウラン元素とシュウ酸
は塩酸溶液中に溶解する。その溶液に過酸化水素などの
酸化剤を添加すると、シュウ酸イオンは水と二酸化炭素
に分解し、二酸化炭素は揮発して前記塩酸溶液から除去
される。
【0021】シュウ酸イオンを分解した溶液を 100℃以
下の温度で加熱して水分を除去すると、超ウラン元素の
塩化物(含水塩)を得ることができ、さらに塩化物中の
結晶水を除去して塩化物(無水)を得ることができる。
【0022】しかして本発明は 100℃以下の温度で反応
させるため、構造材の腐食を防ぐとともに、蒸気圧の高
い超ウラン元素の四塩化物を揮発させることなしに、超
ウラン元素のシュウ酸塩を超ウラン元素の塩化物に転換
することができる。
【0023】
【実施例】
(第1の実施例)本発明に係る超ウラン元素のシュウ酸
塩を塩化物に転換する方法の第1の実施例を図1および
2により説明する。図1は本発明に係る高レベル廃液の
群分離方法を説明するためのブロック図を示す。高レベ
ル廃液1中には、核分裂生成物であるアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、白金族、希土類元素、運転中に生成し
たプルトニウムなどの超ウラン元素などが存在する。
【0024】高レベル廃液1にシュウ酸2を添加してシ
ュウ酸塩を生成させ(シュウ酸塩沈殿法3)、ろ液4に
アルカリ金属元素5、白金族元素6を回収し、沈殿物7
に希土類元素8、超ウラン元素9、アルカリ土類金属元
素10を回収する。回収した沈殿物7を塩化物転換11し、
電解精製法12で希土類元素8と超ウラン元素9を分離す
る。
【0025】図2は本発明の第1の実施例に係る超ウラ
ン元素のシュウ酸塩13を塩化物(無水)22に転換する方
法を示している。塩酸溶液中のシュウ酸を分解する方法
としては過酸化水素を用いる方法、塩酸溶液中の水分を
蒸発する方法は間接加熱する方法、塩化物(含水塩)18
中の水分を除去する方法としてはアルゴン19の気流中で
塩化水素20と接触させる方法を選択した。
【0026】超ウラン元素のシュウ酸塩13に塩酸14を添
加して溶解した後、90℃に加熱15し、過酸化水素16を添
加してシュウ酸を分解した後、蒸発乾固17して塩化物
(含水塩)18を得る。その後、アルゴン19と塩化水素20
を添加して 280℃程度まで加熱21させて結晶水を除去
し、塩化物(無水)22を得る。
【0027】塩化物転換法の原理を以下に示す。超ウラ
ン元素のシュウ酸塩13は塩酸14を添加すると(1)式の
反応により塩酸に溶解する。 Np(C2 4 2 ・nH2 O+4HCl→ Np4++4Cl-+4H+ +2C2 4 -2 +nH2 O ・・・(1) Am2 (C2 4 3 ・nH2 O+6HCl→ 2Am3++6Cl-+6H+ +3C2 4 -2 +nH2 O ・・・(1a)
【0028】この溶液をそのまま蒸発乾固してもシュウ
酸が残存し塩化物が得られない。そこで、塩酸溶液に過
酸化水素16を添加することにより、(2)式の反応によ
ってシュウ酸イオンを二酸化炭素と水に分解し塩酸溶液
中から除去できる。 C2 4 -2 +H2 2 +2H+ →2CO2 +2H2 O ・・・(2)
【0029】シュウ酸を除去して蒸発乾固すると
(1)、(1a)式は(3)、(3a)式のようになり
超ウラン元素の塩化物が生成する。
【0030】 Np(C2 4 2 ・nH2 O+4HCl+2H2 2 → NpCl4 ・(n+4)H2 O+4CO2 ・・・(3) Am2 (C2 4 3 ・nH2 O+6HCl+3H2 2 → 2AmCl3 ・(n+6)H2 O+6CO2 ・・・(3a)
【0031】表1に超ウラン元素のシュウ酸塩に塩酸溶
液を添加して直接加熱して水分を蒸発させる従来の技術
と過酸化水素を用いて塩酸溶液中のシュウ酸イオンを分
解した後、直接加熱し水分を蒸発させる本発明の第1の
実施例でのシュウ酸の分解率を比較して示している。超
ウラン元素のシュウ酸塩の模擬物質として超ウラン元素
と化学的性質が類似している希土類元素のシュウ酸塩を
用いて実験を行った。
【0032】シュウ酸の分解率は、従来の技術および本
発明の第1の実施例で得られた物質中のシュウ酸/希土
類元素比で評価した。希土類元素は一般的に溶液中で3
価のイオンとして存在し、シュウ酸は一般的に溶液中で
2価イオンとして存在するため、初期条件として与えら
れる希土類元素のシュウ酸塩中のシュウ酸/希土類元素
比は 1.50 になる。
【0033】
【表1】
【0034】本発明ではシュウ酸ランタン 0.015Mに6
Mの塩酸を15ml添加して溶解し、90℃で30%過酸化水素
0.5ml/分の割合で少量ずつ連続添加して5時間反応さ
せた後、直接加熱して水分を蒸発させた結果を表1に示
す。
【0035】従来の技術では初期にシュウ酸/希土類元
素比が初期条件 1.50 という値であった。これに対し、
本発明によれば過酸化水素でシュウ酸を分解した後のシ
ュウ酸/希土類元素比は 0.074以下という値であり、シ
ュウ酸が分解でき塩化物が生成することが確認された。
【0036】(3a)式によればアメリシウムなど3価
のイオン1Mを塩化物にして回収するには3Mの塩素イ
オンが必要となり、アメリシウムを塩化物にするために
必要な塩素/アメリシウムのモル比は3となる。
【0037】また、同様にネプツニウムなどの4価のイ
オン1Mを塩化物にして回収するには4Mの塩素イオン
が必要となり、ネプツニウムを塩化物にするために必要
な塩素/ネプツニウムのモル比は4となる。実験では
0.015Mのランタンに対して 0.09 Mの塩素イオンを添
加することになり、塩素/ランタンのモル比は6とな
る。これは化学当量に対して2倍の量を添加することに
なる。
【0038】また、(2)式によれば2価のシュウ酸イ
オン1Mを分解するために過酸化水素1Mが必要とな
り、シュウ酸を分解するために必要なシュウ酸/過酸化
水素のモル比は1となる。実験ではシュウ酸ランタン
0.015Mを初期添加量にしたため、溶液中のシュウ酸量
は 0.0255 Mとなる。
【0039】これに30%の過酸化水素150ml 添加したた
め、比重を1と仮定すると 1.38 Mの過酸化水素を添加
したことになり、シュウ酸/過酸化水素のモル比は61と
なる。これは化学当量に対して61倍とかなり過剰な量を
添加することになる。
【0040】3価の超ウラン元素を塩化物に転換する場
合は化学当量に対して1倍の量を添加すればよいため、
塩素/3価の超ウラン元素のモル比は6の他に3〜6、
またシュウ酸/過酸化水素のモル比は61の他に1〜61の
範囲で使用可能である。
【0041】以上のことから、シュウ酸に塩酸を加えて
溶解した後、過酸化水素を添加することにより容易にシ
ュウ酸塩を分解でき塩化物を生成することができ、高温
で処理する従来の転換方法に比べて揮発性の四塩化ネプ
ツニウムを気相中に移行することなく、容易に塩化物に
することができる。
【0042】図3は高レベル廃液1から超ウラン元素9
を電解精製により回収するまでの工程において、従来例
(図3(a))と本発明の実施例(図3(b))を含む
工程を比較して示している。
【0043】すなわち、従来は図3(a)に示したよう
に高レベル廃液1全量をマイクロ波23で脱硝24した後、
酸化物25に転換し、炭素26を添加してアルゴン19雰囲気
で1014K( 741℃)に加熱27した後、塩素28を接触させ
酸化物25を塩化物(揮発性元素なし)29に転換する。
【0044】一部揮発性元素30(四塩化ネプツニウム3
1、四塩化ウラニウム32)が揮発するため、冷却33して
回収し、得られた塩化物(揮発性元素なし)29に混合し
た後、塩化カリウム−塩化リチウム34の溶融塩中に溶解
させる。
【0045】その後、リチウム35などの還元剤を添加し
てカドミウム36浴に抽出37させた後、カドミウム36浴を
陽極にして電解38を行、陰極上に超ウラン元素9を回収
し、アルカリ金属元素5、アルカリ土類金属元素10、白
金属元素6、希土類元素8と分離する。
【0046】これに対して本発明の実施例では、図3
(b)に示すように高レベル廃液1にシュウ酸2を添加
してシュウ酸塩13(超ウラン元素9、希土類元素8、ア
ルカリ土類金属元素10)を生成させ、ろ液4中のアルカ
リ金属元素5、白金属元素6と分離した後、得られたシ
ュウ酸塩13に塩酸14を添加して加熱15し溶解した後、過
酸化水素16を添加してシュウ酸を分解した後、蒸発乾固
17し塩化物(含水塩)18を得る。
【0047】この塩化物(含水塩)18をアルゴン19と塩
化水素20を添加して 300℃程度に加熱21して脱水し塩化
物(無水)22を得る。この塩化物(無水)22を塩化カリ
ウム−塩化リチウム34の溶融塩中に溶解させた後、不溶
性の陽極と陰極を用いて電解38し、超ウラン元素9を回
収しアルカリ土類金属元素10、希土類元素8と分離す
る。
【0048】表2は酸化物から炭素と塩素を用いて塩化
物を得る従来例の処理方法と、シュウ酸塩から塩酸と過
酸化水素を用いて塩化物を得る本発明の実施例の処理方
法での各プロセスの設備およびその容量を示す。
【0049】従来例は以下の6つのプロセスに分類でき
る。高レベル廃液にマイクロ波を照射して脱硝した酸化
物に炭素を添加して混合する混合機、炭素と酸化物の混
合物を 741℃の温度で塩素と反応させる塩素化反応炉、
四塩化ネプツニウムなどの揮発性の元素を凝縮器で回収
する揮発物回収装置、未反応の塩素ガスを回収する塩素
ガス回収装置、塩素ガス回収装置の後段に位置した塩素
ガスを環境に放出しないための廃ガス処理装置、揮発物
回収装置から回収された揮発物と、塩素化反応炉から生
成した塩化物とを混合する揮発物の回収塩への溶解炉の
6つのプロセスである。
【0050】設備量については従来例では各プロセスの
処理量を基準にして算出した。運転は一日3サイクル行
うため、塩素化反応炉、揮発物回収装置、揮発物の回収
塩への溶解炉は一日処理量の1/3の処理能力を有して
いる。
【0051】また、空気雰囲気で処理できるのは混合機
のみであり、後段の塩素化炉以下の装置については水分
および酸素濃度を管理する必要があり、かつ多量の塩素
を使用するため塩素使用に対応した装置設計を行う必要
がある。
【0052】本発明の実施例は以下の4つのプロセスに
分類できる。塩酸にシュウ酸を添加して溶解し過酸化水
素によりシュウ酸を分解した後蒸発乾固して塩化物(含
水塩)にする塩素化反応炉、塩化物(含水塩)を 277℃
でアルゴンと乾燥塩化水素ガスで脱水し無水の塩化物を
生成する脱水槽、未反応の塩化水素ガスを回収する塩化
水素ガス回収装置、塩化水素ガス回収装置の後段に位置
し塩素ガスを環境に放出しないための廃ガス処理装置の
4つのプロセスである。
【0053】使用済み燃料1トン当たり再処理した高レ
ベル廃液中の超ウラン元素(ウランを含む)は25.78 モ
ル、アルカリ土類元素は29.81 モル、希土類元素は 10
5.7モルである。一日当たり再処理するウランは4トン
であるため、超ウラン元素は 103.12 モル、アルカリ土
類金属および希土類元素は 542.04 モルとなりト―タル
で 645.16 モルとなる。
【0054】本実施例では 0.015モルの希土類元素を溶
解するのに6Nの塩酸溶液15ml添加する必要があるの
で、実プロセスでは 0.65 m3 の塩酸を添加する計算に
なる。反応時間は5時間であったため、運転は余裕をみ
て一日2サイクルとした。
【0055】そのため、1サイクルで処理する必要のあ
る容量は 0.325m3 となる。塩素反応炉は空気雰囲気で
処理できるが、後段の塩素化反応炉以下の装置について
は水分および酸素濃度を管理する必要があり、かつ塩化
水素を使用するため塩化水素使用に対応した装置設計を
行う必要がある。
【0056】しかし、塩化水素ガスは脱水の目的で用い
るため、塩素化の目的で塩素を用いる従来例に比べて少
量の塩素化剤の使用でよい。そのため、塩化水素回収装
置および廃ガス処理装置は従来例に比べて小型化でき
る。
【0057】従来例および本発明のメインプロセス量を
比較すると従来例では 1.5m3 であるのに対し、本発明
の実施例は 0.8m3 と約半分にすることができる。この
ことから、単純に設備容量の比較から建設費を算出する
とメインプロセスについて約50%のコストダウンが期待
できる。
【0058】また、使用する雰囲気により耐蝕性材料な
ど高価な材料を使用する必要があるため、建設費および
維持費がことなる。とくに、塩素化剤を使用する工程で
は腐食に対する材料の交換などの維持費や雰囲気管理な
どが必要になってくるためコスト的に高くなることが予
想される。
【0059】とくに、従来例において塩素化炉では高濃
度の塩素を 800℃の温度で反応させるため建設費および
維持費が高くなると予想される。そのため、単純に設備
容量と建設費が比例するわけではないが単純に評価する
とメインプロセスについては約50%のコストダウンがで
きる。
【0060】
【表2】
【0061】(第2の実施例)つぎに本発明に係る第2
の実施例を図2および3、表4により説明する。図2は
本発明に係る超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物に転換
する方法である。塩酸溶液中のシュウ酸を分解する方法
としては過酸化水素を用いる方法、塩酸溶液中の水分を
蒸発する方法としては間接加熱する方法、塩化物(含水
塩)中の水分を除去する方法としてはアルゴン気流中で
塩化水素と接触させる方法を選択した。
【0062】シュウ酸塩13に塩酸14を添加して溶解した
後90℃程度に加熱15し、過酸化水素16を添加してシュウ
酸を分解した後、蒸発乾固17し塩化物(含水塩)18を得
る。その後、アルゴン19と塩化水素20を添加して 280℃
程度まで加熱21させて結晶水を除去し塩化物(無水)22
を得る。
【0063】過酸化水素の添加方法は(1) 5分おきに
2.6mlずつ一気に添加する方法および(2) 約20μlの液
滴量で連続添加する方法の二種類の方法で行い、両方法
とも5時間で150ml 添加した結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】過酸化水素は不安定で(4)式のように分
解しやすい。(化学辞典) 2H2 2 =2H2 O+O2 +46.2kcal ・・・(4) そのため、一気に添加すると、溶液中で未反応な過酸化
水素自身が分解してシュウ酸の分解が効率よく行われな
くなる。以上の結果より、過酸化水素を添加する方法と
しては一気に添加するよりも少量ずつ連続添加する方
が、同じ過酸化水素量で効率よくシュウ酸を分解するこ
とができる。
【0066】表4に過酸化水素の他にオゾンを用いて塩
酸中のシュウ酸を分解した結果を示す。オゾンは過酸化
水素同様徐々に吹き込んでシュウ酸と反応させた。過酸
化水素を添加したのと同様、シュウ酸の分解率は95%以
上となった。オゾンは酸化力が強く1体積の水に 0.018
(0℃、1atm )溶解し、常温で徐々に分解し酸素とな
る。シュウ酸を分解する方法としてオゾンを用いること
も効果的である。
【0067】
【表4】
【0068】(第3の実施例)本発明の第3の実施例を
図2および表5により説明する。前記第1の実施例にお
いては図2に示したように超ウラン元素のシュウ酸塩13
を塩化物(無水)22に転換する方法の工程を示し、この
工程中、塩酸溶液中のシュウ酸を分解する方法として過
酸化水素16を用い、塩酸溶液中の水分を蒸発する方法と
して間接加熱する方法を用い、塩化物(含水塩)18中の
水分を除去する方法としてアルゴン19の気流中で塩化水
素20と接触させる方法について説明した。
【0069】すなわち、第1の実施例では図2におい
て、超ウラン元素のシュウ酸塩13に塩酸14を添加して溶
解した後、90℃程度に加熱15し、過酸化水素16を添加し
てシュウ酸を分解した後、蒸発乾固17して塩化物(含水
塩)18を得る。その後、アルゴン19と塩化水素20を添加
して 280℃程度まで加熱21させて結晶水を除去し塩化物
(無水)22を得ている。
【0070】ここで、本実施例では塩酸中のシュウ酸イ
オンを分解する方法として過酸化水素添加の代りに、電
解による方法、紫外線による方法またはγ線を照射する
方法を使用する。
【0071】電解による方法ではコルベ法を適用し、陽
極酸化によりカルボン酸のカルボキシル基を二酸化炭素
にして放出し分解する。陽極での反応を(5)式に示
す。
【0072】 陽極:H2 2 4 =2CO2 (g)+2H+ +2e- −0.49Vvs.NHE(標準水素電極)・・(5)
【0073】紫外線による方法では、(6)式に示す様
に、水に 184.9nmの波長を照射するとラジカルが生成
し、ラジカルがシュウ酸に作用して分解する方法であ
る。 H2 O→・OH+・H ・・・(6) γ線による方法では、γ線を照射すると紫外線を照射し
たと同様ラジカルが生成しシュウ酸を分解する。
【0074】以上の4つの方法により、シュウ酸ランタ
ン 0.01 M(ランタン 0.01 M、シュウ酸 0.015M)に
塩酸50ml添加して分解実験を行った結果を表5に示す。
【0075】
【表5】
【0076】以上の結果から、第1の実施例の過酸化水
素を添加する方法は短時間で塩酸溶液中のシュウ酸イオ
ンを分解できるが、薬剤を添加する必要がある。また、
電解は電極を繰り返し使用すれば容易にシュウ酸イオン
を分解できるが、過酸化水素を添加する方法に比較して
反応時間が長くなる。
【0077】紫外線照射、γ線照射を行えば、反応時間
は3時間と過酸化水素を添加する方法と比べて短いが分
解率が90%となる。それぞれ、一長一短があるが、過酸
化水素を添加する方法の他に電解による方法、紫外線に
よる方法、γ線を照射する方法を使用することができ、
また、これらの方法を併用することもできる。
【0078】(第4の実施例)図2における塩化物(含
水塩)18中の水分を除去する方法として本実施例では、
蒸発乾固した塩化物(含水塩)18を窒素およびアルゴン
19気流中で 350K(77℃)まで徐々に昇温して一水塩ま
たは二水塩の塩化物40にした後、乾燥した塩化水素20の
ガス雰囲気中で 550K( 277℃)まで昇温することによ
り塩化物無水塩43を得る(図4(b)参照)。また、溶
融塩中に存在している水分を乾燥塩化水素ガスや塩素ガ
スで除去する方法や、黒鉛などの不活性な電極で電解38
することにより除去する(図4(c)参照)。
【0079】そこで、得られた塩化物(含水塩)18を塩
化物40の溶融塩41中で電解38する場合、アルゴン19気流
中で塩化物(含水塩)18の結晶水をできるだけ除去した
後、塩化物40の溶融塩41に溶解して乾燥塩化水素ガスや
塩素ガスで除去する方法や、黒鉛などの不活性な電極で
電解することにより除去する方法を適用することによ
り、水分除去工程を新たに設ける必要なしに水分を除去
できる。
【0080】図4は本発明にシュウ酸塩を塩化物に転換
した後の塩化物18中の水分を除去する方法を示すブロッ
ク図で、(a)は第1実施例を本実施例と対比するため
に図示したもので、(b)、(c)は第4の実施例をそ
れぞれ示している。
【0081】第1の実施例では図4(a)に示したよう
に塩化物(含水塩)18にアルゴン19を添加して77℃に加
熱39し、塩化物(一水塩または二水塩)40にした後、塩
化水素20を添加して 300℃に加熱21して塩化物(無水)
22を得る。得られた塩化物(無水)22を塩化カリウム−
塩化リチウムなどの溶融塩41に溶解42した後、無水塩化
物(溶融塩中に溶解)43を得る。アルゴン19および塩化
水素20は99.999%の純度のものを用い、1l/分の流速
で3時間接触させた。アルゴン19および塩化水素20中の
水分は精製装置を介して除去し、繰返し使用した。
【0082】第4の実施例は、図4(b)に示したよう
に塩化物(含水塩)18にアルゴン19を流しながら77℃に
加熱39して、塩化物(一水塩または二水塩)40にする。
つぎに塩化物40を、塩化カリウム−塩化リチウムなどの
溶融塩41に溶解42した後、溶融塩41に塩化水素20や塩素
28を吹き込んで無水塩化物(溶融塩中に溶解)43を得
る。
【0083】ここでアルゴン19は99.999%の純度のもの
を用い、1l/分の流速で2時間接触させた。塩化水素
20または塩素28は99.999%の純度のものを用い、1l/
分の流速で1時間接触させた。アルゴン19、塩化水素20
または塩素28中の水分は精製装置を介して除去し、繰返
し使用した。
【0084】また、本実施例の他の例として図4(c)
に示しすように塩化物(含水塩)18にアルゴン19を流し
ながら77℃に加熱39し、塩化物(一水塩または二水塩)
40にした後、塩化カリウム−塩化リチウムなどの溶融塩
41に溶解42した後、電解38することにより水分を除去し
無水塩化物(溶融塩中に溶解)43を得る。
【0085】アルゴン19は99.999%の純度のものを用
い、1l/分の流速で2時間接触させた。アルゴン19の
水分は精製装置を介して除去し、繰返し使用した。電解
38は純度99.999%のアルゴンを1l/分の流速で吹き込
みながら1時間行った。
【0086】また、図4を基に第1の実施例および第4
の実施例のプロセスの設備およびその容量を表6に示
す。一日のシュウ酸塩処理量は第1の実施例を参考に、
一日当たり超ウラン元素103.12モル、アルカリ土類金属
および希土類元素トータルで 542.04 モル全体で 645.1
6 モル処理するとする。
【0087】使用する塩酸は 0.65 m3 、運転は一日2
サイクルであるため1サイクルでは0.325m3 となる。
塩素化反応炉の設備としては 0.4m3 が必要となる。ま
た、脱水のために必要な脱水槽は 0.325m3 となるため
設備としては 0.4m3 が必要となる。脱水槽は 300℃の
温度で、塩化水素雰囲気で使用するため、耐熱性、耐蝕
性に優れた材料を使用する必要がありコスト的に高くな
る可能性がある。
【0088】また、得られた塩化物1モルを溶融塩1l
(溶融塩に対して約5wt%)に溶解すると仮定すると、
645.16 lの溶融塩が必要になる。そのため、電解槽容
量としては 0.8m3 、設備容量としては1m3 が必要と
なる。
【0089】第1の実施例ではカドミウム陽極を使用せ
ず陽極で塩素ガスを発生させることから、耐熱性、耐蝕
性に優れた材料を使用することが望ましい。これに対し
て、第4の実施例では第1の実施例と同様に 0.4m3
設備を有する塩素化反応炉および脱水槽、1m3 の電解
槽が必要となるが、脱水槽では 100℃以下の温度でアル
ゴンガスを使用するため、耐熱性および耐蝕性に優れた
材料を使用する必要がない。
【0090】溶融塩で塩化水素ガスおよび塩素ガスを吹
き込む方法では塩素ガスを使用するため耐熱性、耐蝕性
に優れた材料を使用する必要がある。電解により除去す
る方法では塩素を吹き込む必要はないため、塩素ガス吹
き込みの設備が不要になり、その結果、若干設備容量が
小さくなる。第1の実施例および第4の実施例のトータ
ルの設備容量を比較しても差はないが、第1の実施例で
は脱水槽が 300℃で塩化水素ガスを使用するため、コス
ト的に若干高くなる。
【0091】
【表6】
【0092】(第5の実施例)この第5の実施例は図2
に示す第1の実施例において、超ウラン元素のシュウ酸
13に塩酸14を添加して加熱15した後、塩酸溶液中のシュ
ウ酸イオンを過酸化水素16で分解除去した後、塩酸溶液
中の水分を除去する蒸発乾固17のプロセスにおいて、間
接加熱する方法の代りにマイクロ波を用いて直接加熱す
る方法を使用した例である。
【0093】表7はシュウ酸を塩酸に溶解し、シュウ酸
イオンを分解した後、ヒータで間接的に加熱して水分を
蒸発させた場合と、マイクロ波を照射して直接加熱した
場合との蒸発時間を対比して示している。
【0094】第1の実施例によれば使用する塩酸は 0.6
5 m3 、運転は一日2サイクルであるため1サイクルで
は 0.325m3 となる。塩酸を水と仮定して水325kg を蒸
発させるのに必要な熱量は、水の比熱 0.462kcal/kg・
℃( 100℃)およびマイクロ波加熱前後の温度差80℃
(= 100℃−20℃)より、 1.2×104 kcalとなる。
【0095】一方、マイクロ波加熱した場合には、マイ
クロ波吸収効率 0.5、マイクロ波発振出力100kW 、換算
係数 1.163×10-3kWh /kcalとすると加熱時間は20分間
となる。よって、 0.325m3 を脱水するには約30分間あ
ればよいことになる。
【0096】これに対し、間接に加熱した場合、100kW
のヒータを使用しても加熱時間は1時間必要になる。上
述したことから明らかなように水分を蒸発する方法とし
ては、間接加熱する方法の他のマイクロ波による直接加
熱する方法も効果がある。
【0097】
【表7】
【0098】
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある。 (1) 超ウラン元素を酸化物にした後、水分の無い条件で
高温で塩素化剤と反応させる従来の方法に比べて、塩素
化剤の除去装置などの付帯設備が小型化でき、プロセス
の大幅に簡素化できる。 (2) 超ウラン元素を酸化物にした後、水分の無い条件で
高温で塩素化剤と反応させる従来の方法に比べて、揮発
性の四塩化ネプツニウムを気相中に移行させることがな
いため、揮発性元素を回収するための廃ガス設備が不要
になる。 (3) 超ウラン元素を酸化物にした後、水分の無い条件で
高温で塩素化剤と反応させる従来の方法に比べて、設備
容量を減少させることができ、大幅にコストダウンでき
る。 (4) 超ウラン元素を酸化物にした後、水分の無い条件で
高温で塩素化剤と反応させる従来の方法に比べて、耐食
性材料の選定が容易であり、かつその使用量が少なくな
るため、プロセスが大幅にコストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を説明するための高レベ
ル廃液の群分離方法を示すブロック図。
【図2】本発明に係る超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化
物に転換する方法を説明するためのブロック図。
【図3】(a)は従来の高レベル廃液から超ウラン元素
を電解精製により回収するまでの工程を示すブロック
図、(b)は(a)と同様に本発明の実施例を含む工程
を示すブロック図。
【図4】(a)から(c)は本発明に係る各実施例のシ
ュウ酸を塩化物に転換した後の塩化物中の水分を除去す
るブロック図。
【符号の説明】
1…高レベル、2…シュウ酸、3…シュウ酸塩沈殿法、
4…ろ液、5…アルカリ金属元素、6…白金属元素、7
…沈殿物、8…希土類元素、9…超ウラン元素、10…ア
ルカリ土類金属元素、11…塩化物転換、12…電解精製
法、13…超ウラン元素のシュウ酸塩、14…塩酸、15…加
熱(90℃)、16…過酸化水素、17…蒸発乾固、18…塩化
物(含水塩)、19…アルゴン、20…塩化水素、21…加熱
( 300℃)、22…塩化物(無水)、23…マイクロ波、24
…脱硝、25…酸化物、26…炭素、27…加熱( 741℃)、
28…塩素、29…塩化物(揮発性元素なし)、30…揮発性
元素、31…四塩化ネプツニウム、32…四塩化ウラニウ
ム、33…冷却、34…塩化カリウム−塩化リチウム、35…
リチウム、36…カドミウム、37…抽出、38…電解、39…
加熱(77℃)、40…塩化物(一水塩または二水塩)、41
…溶融塩、42…溶解、43…無水塩化物(溶融塩中に溶
解)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−140293(JP,A) 特開 平5−341099(JP,A) 特開 昭61−104299(JP,A) 特開 昭58−199727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/44 C01G 56/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元
    素、白金族元素、希土類元素および超ウラン元素が溶解
    している核燃料再処理施設の高レベル放射性廃液からシ
    ュウ酸を用いてアルカリ土類金属元素、希土類元素およ
    び超ウラン元素をシュウ酸塩として回収し、前記アルカ
    リ土類金属元素、希土類元素および超ウラン元素のシュ
    ウ酸塩をアルカリ土類金属元素、希土類元素および超ウ
    ラン元素の塩化物にした後、アルカリ土類金属元素、希
    土類元素および超ウラン元素の塩化物を塩化物の溶融塩
    中に溶解して不溶性の陰極と不溶性の陽極を用いて電解
    精製を行い、超ウラン元素を前記陰極に析出させて分離
    回収するプロセスの過程での前記アルカリ土類金属元
    素、希土類元素および超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化
    物にする方法において、前記超ウラン元素のシュウ酸塩
    に塩酸を添加して 100℃以下の温度に加熱して溶解した
    後、塩酸溶液中のシュウ酸イオンを酸化して二酸化炭素
    と水に分解した後、前記シュウ酸イオンが除去された塩
    酸溶液を 100℃以下の温度に加熱して水分を蒸発して
    水塩塩化物に転換した後、前記含水塩塩化物中の結晶水
    を除去して無水塩化物を得ることを特徴とする超ウラン
    元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法。
  2. 【請求項2】 前記塩酸溶液中のシュウ酸イオンを分解
    する方法としては、過酸化水素またはオゾンを少量ずつ
    連続添加する方法、電解する方法、紫外線を照射する方
    法およびγ線を照射する方法の少くとも一つの方法から
    選択することを特徴とする請求項1記載の超ウラン元素
    のシュウ酸塩を塩化物にする方法。
  3. 【請求項3】 前記塩酸溶液を加熱して水分を蒸発して
    含水塩塩化物に転換する方法として、間接加熱する方
    法またはマイクロ波を照射して直接加熱する方法の少く
    とも一つの方法から選択することを特徴とする請求項1
    記載の超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法。
  4. 【請求項4】 前記含水塩塩化物中結晶水を除去して
    無水塩化物を得る方法としては、アルゴンガスまたは窒
    素気流中で塩化水素または塩素を接触させる方法、溶融
    塩中に溶解した後する方法または溶融塩中に塩
    素ガス、塩化水素ガスを吹き込む方法の少くとも一つの
    方法から選択することを特徴とする請求項1記載の超ウ
    ラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法。
JP17428694A 1994-07-26 1994-07-26 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法 Expired - Fee Related JP3319657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17428694A JP3319657B2 (ja) 1994-07-26 1994-07-26 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17428694A JP3319657B2 (ja) 1994-07-26 1994-07-26 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0843584A JPH0843584A (ja) 1996-02-16
JP3319657B2 true JP3319657B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=15976022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17428694A Expired - Fee Related JP3319657B2 (ja) 1994-07-26 1994-07-26 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3319657B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4533514B2 (ja) * 2000-08-09 2010-09-01 株式会社東芝 放射性廃棄物の処理方法
JP5193687B2 (ja) * 2008-05-30 2013-05-08 株式会社東芝 使用済み燃料再処理方法
CN114684879A (zh) * 2020-12-25 2022-07-01 中核四0四有限公司 一种一次通过式的草酸氧化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0843584A (ja) 1996-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101593566B (zh) 乏燃料后处理方法
US7749469B2 (en) Process for recovering isolated uranium from spent nuclear fuel using a highly alkaline carbonate solution
Liu et al. A particularly simple NH4Cl-based method for the dissolution of UO2 and rare earth oxides in LiCl-KCl melt under air atmosphere
US20070114134A1 (en) Recovery process
CN103827039B (zh) 从包含至少一种熔融盐的介质中制备锕系元素和/或镧系元素的卤氧化物和/或氧化物的方法
JP3319657B2 (ja) 超ウラン元素のシュウ酸塩を塩化物にする方法
US5356605A (en) Recovery of UO2 /Pu O2 in IFR electrorefining process
Hur et al. Chemical behavior of fission products in the pyrochemical process
JP4679070B2 (ja) 使用済み酸化物燃料の再処理方法
JP2002255558A (ja) フッ化物の酸化物転換方法
JP3727741B2 (ja) 耐火性セリウム化合物の電解接触還元溶解方法
Sahu et al. Method development for the recovery of plutonium from refractory alumina crucible using NaOH fusion technique
EP0828689A1 (en) Metal and fluorine values recovery from fluoride salt matrices
JP4528916B2 (ja) 使用済アルミナの除染および処理方法
RU2138448C1 (ru) Способ переработки оружейного плутония
JPH07140293A (ja) 高レベル放射性廃液からの超ウラン元素回収方法
JP2001056393A (ja) 使用済酸化物核燃料からのウラン回収方法
JP2002131472A (ja) 使用済核燃料酸化物の再処理方法
JP2007101495A (ja) 使用済核燃料または放射性廃棄物の再処理方法
JP6638071B2 (ja) ジルコニウムの分離方法及び使用済燃料の処理方法
CN121496173A (zh) 一种氯化还原协同液态金属萃取分离金属裂变产物与铀氧化物的方法
JPH0447298A (ja) 高レベル放射性廃液の群分離方法
WO2025133220A1 (en) Vanadium extraction
KR930001786B1 (ko) 전해액에 대한 니켈 보충방법
CN118745519A (zh) 一种含铊烟尘选择性回收铊的工艺

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130621

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees