JP3573355B2 - 箱体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電子回路などを収納するための箱体に関するものであり、詳細には組立および分解を容易とすると共に再生再利用(リサイクル)も容易とする構成の提供を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の箱体90の構成の例を示すものが図3であり、前記箱体90は箱本体部91と蓋部92とで構成され、前記箱本体部91には適宜箇所に取付ボス91aが設けられ、該取付ボス91aに係着部材としての螺子93で螺着することで蓋部92が取付けられる構成とされている。尚、このときに前記蓋部92はプリント回路基板で兼用される場合もあり、このときには前記蓋部92にはスイッチ94など回路部品も搭載されるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の箱体90の構成においては、蓋部92の取付に4本の螺子93が使用され、組立時にはドライバーなど専用工具の使用が必要となり、組立工程が煩雑化する問題点を生じ、また、近年においては、廃棄時においても再生再利用(リサイクル)に備えて構成部材の素材別の分別化が望まれ、廃棄を行う際の分別処理に螺子93の排除など手間とを必要とする従来の構成では処理費用も必要となり、再生コストが上昇し円滑な再生利用が行われ難い問題点も生じるものとなり、これらの点の解決が課題とされるものと成っている。
【0004】
尚、近来においては、この種の箱体が形成される樹脂部材は廃棄が行われた場合には、その容易に分解しない耐久性の面から環境汚染の問題を生じ、また、償却すれば熱害および有毒ガスの発生の面で環境汚染の問題を生じるものとなり、よって、例え処理費用の額に係わらず再生利用が求められる傾向にあり、上記した再生コストは非常に重要な問題となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、箱本体部に設けられた取付ボスに蓋部を螺子で締結して成る箱体において、前記箱体は、太径部と細径部とで構成されて所定位置に段差部が形成された取付ボスとした箱本体部と、前記細径部を貫通させ前記段差部で係止する孔径の取付孔が設けられた蓋部と、外径を前記蓋部の取付孔よりも太径として前記細径部に被着し螺子で螺着したときには前記太径部とで前記蓋部を挟持して前記箱本体部と蓋部とを締結するキャップ部材とからなり、前記細径部は前記締結が行われた状態で前記螺子が前記蓋部に達することのない長さとして形成されていることを特徴とする箱体を提供することで再生再利用時の処理コストの低減を可能とし、前記した従来の課題を解決するものである。
【0006】
【実施例】
つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る箱体であり、この箱体1は箱本体部2に設けられた取付ボス21に蓋部3が螺子5で螺着され、これにより箱本体部2と蓋部3とが締結されるものである点は従来例のものと同様である。
【0007】
ここで、本発明においては前記取付ボス21に太径部21aと細径部21bとを設けるものであり、前記太径部21aは前記蓋部3の取付孔31の孔径よりも太径として設けられ、前記細径部21bは前記取付孔31を貫通する径として前記太径部21aの延長線上に形成されるものとされ、これら太径部21aと細径部21bとが接合される部分には段差部21cが形成されるものとなる。
【0008】
このときに、前記太径部21aは蓋部3を箱本体部2に対して所定の位置とする長さに形成されるものとされ、従って、前記取付ボス21に蓋部3を組付けるときに、前記細径部21bは前記蓋部3の取付孔31を貫通して後に説明する螺子5に対応する所定の長さだけ外面に突出するものとされている。
【0009】
また、本発明ではキャップ部材4が用意され、このキャップ部材4は、その外径を前記取付孔31の孔径よりも太径とし、内径を前記細径部21bに嵌合する形状で底部41を有する略有底円筒状に形成され、前記細径部21bに底部41に設けたネジ孔42で被着し、螺子5で螺着したときには前記太径部21aとで蓋部3を挟持するものとされている。
【0010】
ここで、前記細径部21bと螺子5との長さ関係について説明を行えば、前記細径部21bの長さLは前記キャップ部材4を止着し螺子5で螺着したときに、この螺子5の先端の位置が蓋部3に達することのない長さとして設定されるものであり、即ち、前記細径部21bは使用される螺子5の長さと、蓋部3の厚みおよびキャップ部材4の底部41の厚みが考慮されて長さLが決定されるものとされている。
【0011】
次いで、上記の構成とした本発明の箱体1の作用および効果について説明すれば、先ず、この箱体1の組立を行う際には、蓋部3の取付孔31を取付ボス21の細径部21bに貫通させることで箱本体部2とを所定位置とし、その後にキャップ部材4を細径部21bに被着し、その後に螺子5を螺着すれば箱本体部2と蓋部3とは確実に締結されるものとなり、このときには前記螺子5の先端は蓋部3まで達しないものとなっている。
【0012】
そして、前記箱体1の使用目的が終了し、箱本体部2と蓋部3とを例えば粉砕機で粉砕してペレット状に加工し同様な箱体1などに再生再利用(リサイクル)を行うものとする。このときに、本発明の構成では上記にも説明したように螺子5の先端が蓋部3まで達することのないように細径部21bが延長されているので、この細径部21bを例えばニッパなど適宜な切断工具で蓋部3の外面の位置で切断すれば、螺子5は切断される側となり切り離しが行われる。
【0013】
従って、本発明によれば前記螺子5のような再生再利用時に障害となる異種部材の除去は、ドライバによる螺子5の回転抜取のような手間を要する作業を必要とすることなく迅速且つ簡便に行えるものとなり、再生再利用の作業効率を高めるものとなる。尚、例えばプリント基板のはんだ付け後の余剰の配線をカットするときに用いられるような専用カッターを用意すれば、上記の螺子5の切り離しは自動的に行われ、一層の作業効率の向上が可能となる。
【0014】
図2に示すものは本発明の別な実施例であり、前の実施例がキャップ部材4を有底円筒状の形状として箱本体部2の取付ボス21とで蓋部3を挟持させていたのに対し、この実施例では箱本体部2の側には前記取付ボス21と適宜の間隔を設けて前記取付ボス21の太径部21aと同じ高さとした補助ボス22の一対を設けるものである。
【0015】
そして、キャップ部材6は細径部21bに対応する部分を前の実施例と同様な構成として形成すると共に、その両測端から補助アーム61を突出させて、この補助アーム61と前記補助ボス22とでも蓋部3を挟持するようにしたものであり、上記のようにすることで、例えば前記蓋部3がプリント基板とされて押し釦スイッチ7が取付けられている場合には、その操作時の応力によるプリント基板、即ち蓋部3の撓みなどを防止する。尚、上記以外の作用、効果は前の実施例と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0016】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、太径部と細径部とで構成されて所定位置に段差部が形成された取付ボスを有する箱本体部と、前記細径部を貫通させ段差部で係止する孔径の取付孔が設けられた蓋部と、外径を前記蓋部の取付孔よりも太径として前記細径部に被着し螺子で螺着したときには前記太径部とで前記蓋部を挟持して前記箱本体部と蓋部とを締結するキャップ部材とからなり、前記細径部は前記締結が行われた状態で前記螺子が前記蓋部に達することのない長さとして形成されている箱体としたことで、この箱体が不要となり再生再利用を行う際には、螺子など異種部材の除去が簡便且つ迅速に行えるものとなり、作業効率の向上による処理コストの低減により、再生再利用の一層の推進に極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る箱体の一実施例を示す断面図である。
【図2】同じく本発明の別な実施例を示す断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……箱体
2……箱本体部
21……取付ボス
21a……太径部
21b……細径部
21c……段差部
22……補助ボス
3……蓋部
31……取付孔
4、6……キャップ部材
41……底部
42……ネジ孔
61……補助アーム
5……螺子
7……押し釦スイッチ
L……細径部の長さ

Claims (2)

  1. 箱本体部に設けられた取付ボスに蓋部を螺子で締結して成る箱体において、前記箱体は、太径部と細径部とで構成されて所定位置に段差部が形成された取付ボスとした箱本体部と、前記細径部を貫通させ前記段差部で係止する孔径の取付孔が設けられた蓋部と、外径を前記蓋部の取付孔よりも太径として前記細径部に被着し螺子で螺着したときには前記太径部とで前記蓋部を挟持して前記箱本体部と蓋部とを締結するキャップ部材とからなり、前記細径部は前記締結が行われた状態で前記螺子が前記蓋部に達することのない長さとして形成されていることを特徴とする箱体。
  2. 前記箱本体部には前記取付ボスから適宜距離の位置に前記蓋部の内面に当接する補助ボスが設けられ、前記キャップ部材には前記補助ボスに前記蓋部を介して対峙する位置に前記蓋部の外面に当接する補助アームが設けられていることを特徴とする請求項1記載の箱体。
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