JP3961121B2 - 低温倉庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ドライアイス等の低温物を保管する低温倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ドライアイスは、製造後に、断熱材から形成された収納箱に詰められて出荷されている。
また、週末等の休日では、製造したドライアイスを収納箱へ詰めた状態にて倉庫に保管し、休み明けに出庫することがある。そして、このドライアイスの倉庫内における移動運搬作業は、作業者が例えばクレーン等を操作することにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、倉庫内に保管しているドライアイスは、昇華して気体となり、倉庫の下方側に流れることより、倉庫内は、その下方側が極低温(約−80℃)となってしまう。このため、この倉庫内における作業を自動化して無人倉庫とする要求がある。
【0004】
しかしながら、このような極低温環境においては、通常の低温環境にて用いられている自動機械では、その低温状態に耐えることができないため、極低温の倉庫の無人化を図るには、この極低温環境に耐え得る駆動機能付きの自動機械を開発しない限り不可能とされている。
ところが、このような極低温に耐え得る駆動機能付きの自動機械の開発するためには、莫大な費用が必要であり、したがって、このような特別な耐寒冷機械を開発せずに、極低温環境となる倉庫の無人化が要求されているのが現状であった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、莫大な費用をかけることなく、極低温環境での作業が自動化されて無人化された低温倉庫を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の低温倉庫は、低温物質が収納された収納箱を保持した複数のカーゴが上下に積層されて収納される複数の収納部を有する保管庫と、該保管庫のそれぞれの収納部の上方に設けられたレールに沿って走行し、前記保管庫の収納部に収納されたカーゴの出し入れを行う移動クレーンと、該移動クレーンの駆動を制御して、前記保管庫における前記収納部でのカーゴの出し入れを行わせる制御装置とを有し、前記移動クレーンは、前記レールに走行可能に支持されたクレーン本体と、該クレーン本体からチェーンによって吊り下げられ、前記カーゴを係止する係止部とを具備してなり、前記クレーン本体を走行させる走行機構及び前記チェーンの送り出し、巻き取りを行うことにより前記係止部を昇降させる昇降機構が、前記クレーン本体に設けられており、前記保管庫は、その底面及び側面が断熱材からなる底板及び側板によって囲われ、前記収納部の上部には、断熱材からなる蓋体が着脱可能に設けられ、該蓋体には取っ手が設けられ、該取っ手が前記係止部と係止可能に構成されていることを特徴としている。
【0007】
つまり、下方に比べて比較的温度が高い上方に、クレーン本体を走行させる走行機構、係止部を昇降させる昇降機構等の機構部を設けた構造であるので、これら機構部として、極低温環境に耐え得る構造とする必要がなくされる。
即ち、例えば低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた際に、このドライアイスが昇華してその気体が下方へ流れることにより下方側にて極低温となったとしても、係止部だけしか極低温環境内に配置されず、主な機構部が極低温とならない上方に配置されるので、極低温に耐え得る駆動機構付きの自動機械が不要とされる。
また、収納箱が保持されたカーゴを積層させて収納させているので、収納箱同士の間隔が狭くされ、これにより、外部からの熱が伝達されずらくなり、低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた場合、このドライアイスの昇華速度が抑えられる。
【0008】
また、保管庫の側面及び底面が断熱材によって覆われ、さらに、それぞれの収納部の上部に断熱材からなる蓋体が着脱可能に設けられているので、この収納部内に収納されるカーゴに保持された収納箱内の低温物質の低温状態が維持される。これにより、この低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた場合、このドライアイスの昇華速度が抑えられ、ドライアイスの長期保管が可能となる。
さらに、蓋体に移動クレーンの係止部に係止される取っ手を設けたため、蓋体の着脱を移動クレーンにより行うことが可能となる。
【0009】
請求項記載の低温倉庫は、請求項1記載の低温倉庫において、前記カーゴの上下端部のいずれか一方に溝部が設けられ、他方に前記溝部へ嵌合する凸部が設けられ、これら溝部と凸部との凹凸嵌合により、上下のカーゴが互いに位置決めされることを特徴としている。このように、カーゴの上下端部に、互いに凹凸嵌合する溝部、凸部が設けられているので、収納部内にて、カーゴが精度良く位置決めされて積層され、これにより、移動クレーンによるカーゴの出し入れを容易に自動化させることが可能となる。
【0010】
請求項記載の低温倉庫は、請求項1または請求項2記載の低温倉庫において、前記収納部が、四隅に立設されたガイド枠を有してなり、これらガイド枠によって、前記収納部へ出し入れされる前記カーゴおよび前記蓋体が案内されることを特徴としている。このように、収納部に立設されたガイド枠によって、収納部に積層されて収納されるカーゴおよび蓋体を案内させるものであるので、カーゴおよび蓋体が高精度に位置決めされて積層され、これにより、移動クレーンによるカーゴの出し入れおよび蓋体の着脱を極めて容易に自動化させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の低温倉庫の実施の形態を図によって説明する。
図1から図3において、符号1は、低温倉庫であり、この低温倉庫1内には、低温物質であるドライアイスが保管されるドライアイス保管庫(保管庫)2が設置されている。
このドライアイス保管庫2は、図4及び図5に示すように、その底面及び側面が断熱材からなる底板3及び側板4によって囲われており、その内部には、金属製のカーゴCが複数段に積み上げられる収納部5が、ドライアイス保管庫2の幅方向及び長手方向に沿って複数列に配列されている。
【0012】
収納部5には、それぞれ4本のガイド枠6が立設されており、これらガイド枠6内が収納空間7とされ、この収納空間7内に、カーゴCが上下に積み重ねられて収納されている。そして、この収納空間7内に収納されたカーゴCは、図6に示すように、その四隅がガイド枠6によって保持され、これにより、上下に積み重ねられるカーゴCが位置決めされて収納されるようになっている。
また、この収納部5の上部には、それぞれ断熱材からなる、蓋体8が被せられるようになっている。なお、この蓋体8には、その上面側に取っ手9が設けられており、この取っ手9に、後述する移動クレーン23の係止爪41が係止されるようになっている。また、この蓋体8も、カーゴCと同様に、ガイド枠6によって位置決めされる。
【0013】
上記ドライアイス保管庫2の収納部5に収納されるカーゴCは、図7及び図8に示すように、複数のフレーム11を組み合わせた枠体12からなるもので、このカーゴC内には、収納箱13が収納されるようになっている。
また、このカーゴCの両側部における下端部には、図9に示すように、奥行き方向に沿って断面V字形の位置決め溝部14が形成され、上端部には、奥行き方向に沿って、位置決め溝部14に嵌合する丸棒等からなる位置決め凸部15が設けられている。
【0014】
つまり、カーゴCを上下に積み重ねると、下方側のカーゴCの上端部に設けられた位置決め凸部15が、上方側のカーゴCの下端部に設けられた位置決め溝部14に嵌合することにより、カーゴC同士が互いに位置決めされた状態に積み重ねられるようになっている。
【0015】
このカーゴC内に収納される収納箱13は、発泡樹脂等の断熱材料からなる板体を組み合わせたもので、その内部に複数のドライアイスのブロックが収納されるようになっている。
【0016】
ドライアイス保管庫2には、その上部に、クレーン装置21が設けられている。
次に、このクレーン装置21の構成及び構造について説明する。
ドライアイス保管庫2には、それぞれの収納部5の上方にて、その長手方向への配列方向に沿って複数のレール22が設けられている。これらレール22には、複数の移動クレーン23が支持されている。
【0017】
これら移動クレーン23は、図10及び図11に示すように、クレーン本体24と、このクレーン本体24の下方側に設けられた係止部25とから概略構成されたもので、クレーン本体24は、その上部に設けられた走行機構26によってレール22に走行可能に支持されている。
走行機構26は、複数のトロリー機構27からなるもので、その一つには、駆動モータ28が設けられ、この駆動モータ28の駆動力によってクレーン装置23がレール22に沿って走行するようになっている。
【0018】
また、係止部25は、クレーン本体24のチェーンボックス29に収納された複数本のチェーン31によって吊り下げられており、これらチェーン31は、クレーン本体24に回動可能に設けられた繰り出し軸32の両端近傍に設けられたスプロケット33の一部に巻回されている。この繰り出し軸32には、その中間部にもスプロケット34が設けられており、このスプロケット34には、クレーン本体24に設置された繰り出しモータ35の駆動軸に設けられたスプロケット36に巻回された駆動チェーン37が巻回されている。
【0019】
即ち、繰り出しモータ35を駆動させると、その回転力が繰り出し軸32へ伝達されて回転され、これにより、係止部25に連結されたチェーン31がチェーンボックス29から送り出され、あるいはチェーンボックス29内へ引き込まれるようになっている。そして、チェーン31が送り出されることによって、図12に示すように、係止部25が降下し、チェーン31が引き込まれることによって係止部25が上昇するようになっている。そして、チェーン31の送り出し、引き込みを行う繰り出しモータ35、繰り出し軸32等によって係止部25を昇降させる昇降機構38が構成されている。
【0020】
係止部25には、その両側部に、一対の係止爪41が設けられている。これら係止爪41は、それぞれ外方へ突出する爪部42を有するもので、係止部25に設けられた図示しない係止機構によって、これら爪部42が、係止部25の側方へ出没するようになっている。そして、この係止部25の係止爪41に設けられた爪部42を側方へ突出させることにより、この係止爪41の爪部42によって、カーゴCの上端のフレーム11が係止されるようになっている。
また、この係止部25の係止機構には、電力及び信号供給用のコード43が接続されており、このコード43は、クレーン本体24の下端に設けられた複数の滑車44にかけられ、チェーンボックス29の下端部に設けられたリール45に巻き取られている。
【0021】
ドライアイス保管庫2には、その側方にトラバーサシステム51、52が設けられている。これらトラバーサシステム51、52は、前記レール22の配設方向と直交する方向、つまり、収納部5の幅方向への配列方向に沿って設けられた一対の支持レール53と、これら支持レール53に走行可能に支持されかつ移動レール54を内蔵したトラバーサ55とから構成されたものである。そして、このトラバーサシステム51、52の移動レール54を前記レール2と直列となる位置に配置させた状態にて、移動クレーン23がレール22と移動レール54との間を行き来することができるようになっている。
【0022】
これにより、トラバーサシステム51、52のトラバーサ55の移動レール54に移動クレーン23を移動させた状態にて、このトラバーサ55の移動レール54を支持レール53に沿って走行させることにより、移動クレーン23がドライアイス保管庫2の幅方向に沿って移動されるようになっている。
【0023】
また、ドライアイス保管庫2の一側部には、入庫カーゴ置き台61及び出庫カーゴ置き台62が設けられており、入庫カーゴ置き台61には、ドライアイス保管庫2へ収納させるカーゴCが載置され、出庫カーゴ置き台62には、ドライアイス保管庫2から取り出されたカーゴCが載置されるようになっている。入庫カーゴ置き台61の上方には、入庫用レール63が設けられており、出庫カーゴ置き台62の上方には、前記レール22の内の一つを延長させてなる出庫用レール64が配設されている。これにより、入庫カーゴ置き台61及び出庫カーゴ置き台62の上方にも移動クレーン23が移動されるようになっている。
【0024】
また、入庫用レール63及び出庫用レール64の側方には、前記トラバーサシステム51、52と略同一構造、つまり、入庫用レール63及び出庫用レール64と直交する方向に配設された支持レール53と、この支持レール53に走行可能に支持された移動レール54を有するトラバーサ55とからなるシフター65が設けられており、このシフター65にて、移動クレーン23が、出庫用レール64から入庫用レール63へあるいは入庫用レール63から出庫用レール64へ移動することができるようになっている。
【0025】
低温倉庫1内には、複数の収納箱13が保管されている収納箱保管棚66が設けられており、この収納箱保管棚66からは、収納箱搬出入装置67によって入庫コンベア68へ収納箱13が送り出されるようになっている。そして、この入庫コンベア68に送り出された収納箱13は、前記入庫カーゴ置き台61の側方位置にて、ドライアイス集積機69によって積み重ねられた複数のドライアイスが詰め込まれるようになっている。
このドライアイス集積機69は、前述したように、複数のドライアイスを収納箱13に収納可能に積み重ねるもので、このドライアイス集積機69には、ドライアイス製造工場からドライアイス供給コンベア70によってブロック状のドライアイスが送り込まれるようになっている。
【0026】
また、出庫カーゴ置き台62には、ローラコンベアからなる出庫コンベア71が連通されており、出庫カーゴ置き台62に載置されたカーゴC内の収納箱13が出庫コンベア71へ移され、この出庫コンベア71によって出庫口72へ移送され、出庫されるようになっている。
そして、上記低温倉庫1には、クレーン装置21の移動クレーン23、トラバーサシステム51、52、シフター65、収納箱搬出入装置67、ドライアイス集積機69等の各種駆動装置をそれぞれ制御する制御装置が設けられており、この制御装置によってこの低温倉庫1におけるドライアイスの入出庫作業が自動化されている。
【0027】
次に、上記構成の低温倉庫1における制御装置によるドライアイスの入出庫作業の動作の一例を説明する。
【0028】
(入庫動作)
工場にて製造された複数のブロック状のドライアイスが、ドライアイス供給コンベア70によってドライアイス集積機69へ送り込まれ、このドライアイス集積機69にて集積される。
ドライアイス集積機69にて集積されたドライアイスは、収納箱保管棚66から入庫コンベア68に送り込まれた収納箱13に収納され、入庫カーゴ置き台61に載置されたカーゴC内へ収納される。
入庫カーゴ置き台61に載置されたカーゴCは、入庫用レール63に配置された移動クレーン23によって吊り上げられる。
【0029】
ここで、この移動クレーン23によるカーゴCの吊り上げ動作を説明する。
まず、移動クレーン23のクレーン本体24に設けられた繰り出しモータ35が駆動することにより、チェーンボックス29内に収納されているチェーン31が繰り出され、これらチェーン31が連結された係止部25が下降する。
係止部25がカーゴCの上部に配置されると、係止部25の係止爪41が係止機構によって外方へ移動され、係止爪41の爪部42が、カーゴCの上部のフレーム11の下方へ入り込む。
【0030】
この状態において、繰り出しモータ35が逆転駆動することにより、チェーン31がチェーンボックス29へ収納されながら引き上げられて、係止部25が上昇する。これにより、この係止部25の係止爪41に係止されたカーゴCが係止部25とともに上昇する。
【0031】
上記のように、移動クレーン23によるカーゴCのつり上げ動作が終了すると、走行機構26に設けられた駆動モータ28が駆動し、これにより、移動クレーン23は、入庫用レール63を走行し、この入庫用レール63からトラバーサシステム52の移動レール54へ移動する。
【0032】
この状態にて、トラバーサシステム52のトラバーサ55の移動レール54が移動し、この移動レール54に支持された移動クレーン23が、目的地であるドライアイス保管庫2の収納部5の上方に配設されたレール22の側方へ配置され、そのレール22と移動レール54とが直線状に位置決めされる。
その後、移動クレーン23が、目的の収納部5の上方位置まで、レール22を走行する。
【0033】
次いで、移動クレーン23の繰り出しモータ35が駆動し、係止部25が下降され、この係止部25に係止されているカーゴCが、収納部5の収納空間7内へ、この収納空間7を形成する4本のガイド枠6に位置決めされながら降ろされる。
なお、この収納部5の蓋体8は、予め他の移動クレーン23によって外され、他の収納部5の上部に載置されている。
【0034】
カーゴCが降ろされ、既に収納されたカーゴCの上部に載置されると、この上方のカーゴCの下端部の位置決め溝部14と下方のカーゴCの上端部の位置決め凸部15とが互いに凹凸嵌合し、これにより、載置させたカーゴCが下方のカーゴCに正確に位置決めされた状態に設置される。
【0035】
カーゴCが収納部5に収納されると、移動クレーン23の係止部25の係止機構が駆動し、カーゴCを係止していた係止爪41が引き込み、カーゴCへの係止状態が解除される。
そして、この状態にて、移動クレーン23の繰り出しモータ35が駆動し、係止部25が上昇され、収納部5から引き出される。
【0036】
次に、移動クレーン23は、予め外されて他の収納部5の上部に載置された蓋体8の上方まで移動し、係止部25を下降させ、係止爪41を蓋体8の取っ手9に係止させた状態にて、係止部25を上昇させ、カーゴCを収納させた前記収納部5の上部位置へ移動する。
そして、係止部25を下降させて、蓋体8を収納部5の上部に載置させて係止爪41を引き込んだ後、係止部25を上昇させる。
【0037】
その後、この移動クレーン23は、ドライアイス保管庫2を挟んだ対向側のトラバーサシステム51のトラバーサ55の移動レール54に移り、このトラバーサシステム51によって出庫用レール64に繋がるレール22まで移動され、このレール22に移る。
そして、このレール22を走行し、出庫用レール64を通り、シフター65へ移り、このシフター65によって入庫用レール63に移され、再び入庫カーゴ置き台61に置かれた、収納箱13が収納されたカーゴCを吊り上げ、前述した入庫動作が行われる。
【0038】
(出庫動作)
移動クレーン23が、出庫させるカーゴCが収納された収納部5の上方に配置される。
なお、カーゴCを取り出す収納部5の蓋体8は、予め他の移動クレーン23によって外され、他の収納部5の上部に載置されている。
【0039】
この状態において、移動クレーン23の繰り出しモータ35が駆動されて、チェーン31が送り出され、係止部25が下降される。
この係止部25が収納部5に収納されているカーゴCの上部に配置されると、係止部25の係止機構によって係止爪41が側方へ突出され、この係止爪41の爪部42がカーゴCの上部のフレーム11に係止される。
【0040】
この状態において、移動クレーン23の繰り出しモータ35が逆転駆動されてチェーン31が巻き取られ、係止部25が上昇される。
これにより、この係止部25に係止されたカーゴCが持ち上げられて、収納部5の上方へ引き出される。
その後、移動クレーン23は、レール22を走行し、トラバーサシステム51のトラバーサ55へ乗り移る。
そして、トラバーサシステム51のトラバーサ55の移動レール54が移動されて、出庫用レール64に繋がるレール22の側方に配置される。
【0041】
なお、カーゴCが引き出された収納部5には、他の移動クレーン23によって蓋体8が載置される。
移動クレーン23がレール22に乗り移って走行し、出庫用レール64の下方の出庫カーゴ置き台62の上方にて停止する。
移動クレーン23の繰り出しモータ35が駆動して、係止部25が下降され、係止部25に係止されたカーゴCが出庫カーゴ置き台62上に降ろされる。
【0042】
その後、このカーゴC内の収納箱13がローラコンベアからなる出庫コンベア71へ移される。
そして、この収納箱13は、出庫コンベア71によって出庫口72へ搬送され、搬送車へ積み込まれる。
【0043】
以上説明したように、上記実施の形態の低温倉庫1によれば、制御装置によって駆動が制御されて、低温物質であるドライアイスが収納された収納箱13が保持された複数のカーゴCを収納部5にて出し入れする移動クレーン23が、下方に比べて比較的温度が高い上方に、クレーン本体24を走行させる走行機構26、係止部25を昇降させる昇降機構38等の機構部を設けた構造であるので、これら機構部として、極低温環境に耐え得る構造とする必要をなくすことができる。
【0044】
即ち、ドライアイスが昇華して気体が流れて下方側にて極低温となったとしても、係止部25しか極低温環境内に配置されず、主な機構部が極低温とならない上方に配置されるので、極低温に耐え得る駆動機構付きの自動機械を不要とすることができ、これにより、この機械を開発する莫大な開発費をかけることなく、極低温の倉庫の無人化を図ることができる。
【0045】
また、収納箱5が保持されたカーゴCを積層させて収納させているので、収納箱13同士の間隔が狭くされ、これにより、外部からの熱を伝達しずらくすることができる。したがって、収納箱13に収納させたドライアイスの昇華速度を抑えることができる。
【0046】
また、ドライアイス保管庫2の底面及び側面が断熱材からなる底板3及び側板4によって囲われ、さらに、それぞれの収納部5の上部に断熱材からなる蓋体8が着脱可能に設けられているので、この収納部5内に収納されるカーゴCに保持された収納箱13内のドライアイスの低温状態を効率良く維持させることができ、このドライアイスの昇華速度を大幅に抑えて長期保管を可能とすることができる。
【0047】
さらには、カーゴCの上下端部に、互いに凹凸嵌合する位置決め溝部14、位置決め凸部15が設けられているので、収納部5内にて、カーゴCが精度良く位置決めされて積層される。これにより、移動クレーン23によるカーゴCの出し入れを極めて容易に自動化させることができる。
また、収納部5に立設されたガイド枠6によって、収納部5に積層されて収納されるカーゴCを案内させるものであるので、カーゴCを高精度にて積層させることができ、これにより、移動クレーン23によるカーゴCの出し入れをさらに容易に自動化させることができる。
【0048】
なお、制御装置によるドライアイスの入出庫作業としては、上記の例以下にも、様々なパターンにて行われるのは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の低温倉庫によれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1記載の低温倉庫によれば、制御装置によって駆動が制御されて、低温物質が収納された収納箱が保持された複数のカーゴを上下に積層させて収納させた収納部にて出し入れする移動クレーンが、下方に比べて比較的温度が高い上方に、クレーン本体を走行させる走行機構、係止部を昇降させる昇降機構等の機構部を設けた構造であるので、これら機構部として、極低温環境に耐え得る構造とする必要をなくすことができる。
即ち、例えば低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた際に、このドライアイスが昇華してその気体が流れて下方側にて極低温となったとしても、係止部だけしか極低温環境内に配置されず、主な機構部が極低温とならない上方に配置されるので、極低温に耐え得る駆動機構付きの自動機械を不要とすることができ、これにより、この機械を開発する莫大な開発費をかけることなく、極低温の倉庫の無人化を図ることができる。
また、収納箱が保持されたカーゴを積層させて収納させているので、収納箱同士の間隔が狭くされ、これにより、外部からの熱を伝達しずらくすることができる。したがって、低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた場合、このドライアイスの昇華速度を抑えることができる。
【0050】
また、保管庫の底面及び側面が断熱材からなる底板及び側板によって囲われ、さらに、それぞれの収納部の上部に断熱材からなる蓋体が着脱可能に設けられているので、この収納部内に収納されるカーゴに保持された収納箱内の低温物質の低温状態を効率良く維持させることができる。これにより、この低温物質としてドライアイスを収納箱に収納させた場合にも、このドライアイスの昇華速度を大幅に抑えることができ、ドライアイスの長期保管を可能とすることができる。
さらに、蓋体に移動クレーンの係止部に係止される取っ手を設けたため、蓋体の着脱を移動クレーンにより行うことが可能となる。
【0051】
請求項記載の低温倉庫によれば、カーゴの上下端部に、互いに凹凸嵌合する溝部、凸部が設けられているので、収納部内にて、カーゴが精度良く位置決めされて積層され、これにより、移動クレーンによるカーゴの出し入れを極めて容易に自動化させることができる。
【0052】
請求項記載の低温倉庫によれば、収納部に立設されたガイド枠によって、収納部に積層されて収納されるカーゴおよび蓋体を案内させるものであるので、カーゴおよび蓋体を高精度にて積層させることができ、これにより、移動クレーンによるカーゴの出し入れおよび蓋体の着脱を極めて容易に自動化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の低温倉庫の構成及び配置状態を説明する低温倉庫の概略平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の低温倉庫に設置されたドライアイス保管庫の構成及び構造を説明するドライアイス保管庫の平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の低温倉庫に設置されたドライアイス保管庫の構成及び構造を説明するドライアイス保管庫の側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の低温倉庫に設置されたドライアイス保管庫の構成及び構造を説明するドライアイス保管庫の幅方向の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の低温倉庫に設置されたドライアイス保管庫の構成及び構造を説明するドライアイス保管庫の上部近傍の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の低温倉庫に設置されたドライアイス保管庫を構成する収納部の平断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫に収納されるカーゴの構成及び構造を説明するカーゴの正面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫に収納されるカーゴの構成及び構造を説明するカーゴの平断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫に収納される互いに積層されたカーゴの積層部分の側面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫の上部に設置されたクレーン装置を構成する移動クレーンの側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫の上部に設置されたクレーン装置を構成する移動クレーンの正面図である。
【図12】 本発明の実施の形態の低温倉庫のドライアイス保管庫の上部に設置されたクレーン装置を構成する移動クレーンの動きを説明する移動クレーンの正面図である。
【符号の説明】
1 低温倉庫
2 ドライアイス保管庫(保管庫)
3 底板
4 側板
6 ガイド枠
8 蓋体
13 収納箱
14 位置決め溝部(溝部)
15 位置決め凸部(凸部)
22 レール
23 移動クレーン
24 クレーン本体
25 係止部
26 走行機構
31 チェーン
38 昇降機構
C カーゴ

Claims (3)

  1. 低温物質が収納された収納箱を保持した複数のカーゴが上下に積層されて収納される複数の収納部を有する保管庫と、
    該保管庫のそれぞれの収納部の上方に設けられたレールに沿って走行し、前記保管庫の収納部に収納されたカーゴの出し入れを行う移動クレーンと、
    該移動クレーンの駆動を制御して、前記保管庫における前記収納部でのカーゴの出し入れを行わせる制御装置とを有し、
    前記移動クレーンは、前記レールに走行可能に支持されたクレーン本体と、該クレーン本体からチェーンによって吊り下げられ、前記カーゴを係止する係止部とを具備してなり、
    前記クレーン本体を走行させる走行機構及び前記チェーンの送り出し、巻き取りを行うことにより前記係止部を昇降させる昇降機構が、前記クレーン本体に設けられており、
    前記保管庫は、その底面及び側面が断熱材からなる底板及び側板によって囲われ、前記収納部の上部には、断熱材からなる蓋体が着脱可能に設けられ、
    該蓋体には取っ手が設けられ、該取っ手が前記係止部と係止可能に構成されていることを特徴とする低温倉庫。
  2. 前記カーゴには、その上下端部のいずれか一方に溝部が設けられ、他方に前記溝部へ嵌合する凸部が設けられ、これら溝部と凸部との凹凸嵌合により、上下のカーゴが互いに位置決めされることを特徴とする請求項1記載の低温倉庫。
  3. 前記収納部は、四隅に立設されたガイド枠を有してなり、これらガイド枠によって、前記収納部へ出し入れされる前記カーゴおよび前記蓋体が案内されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の低温倉庫。
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