JP4076706B2 - デジタル計器の信号処理回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルロードセルなどのデジタル計器に使用される信号処理回路に関し、更に詳しくはデジタルフィルタにおけるカットオフ周波数を小さくして低ノイズ化を図るようにしたデジタル計器の信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は、デジタル計器として、例えば特開平1−250028号公報に示されているデジタルロードセル1を示す。荷重検出部としての起歪体40(図15に示される)に信号処理回路基板16が、起歪体40に形成されたねじ孔41bにねじ41aを螺着させることにより取り付けられている。起歪体40の中央部の小径部40cの周面には4つのストレインゲージ(図示では2つであるがこの裏面に更に2つある)42が貼付されている。これら4つのストレインゲージ42は電気的に接続されブリッジ回路2を構成している。起歪体40の両端面の荷重受け面40a、40bに荷重が作用すると小径部40cはひずみ、このひずみはストレインゲージ42にて検出され、ひずみの大きさに応じた電圧がブリッジ回路2より出力される。
【0003】
図16は、従来のデジタルロードセルにおける信号処理回路のブロック図の一例を示す。
【0004】
ブリッジ回路2の出力側はプリアンプ3の入力側に接続され、プリアンプ3の出力側はローパスフィルタ5の入力側に接続され、ローパスフィルタ5の出力側はA/D変換部6の入力側に接続されている。A/D変換部6の出力側はデジタルフィルタ24の入力側に接続され、デジタルフィルタ24の出力側はCPU7に接続している。CPU7には、クロック信号発生器13より例えば4.19MHzのクロック信号が与えられる。また、CPU7は温度センサ10の出力側と接続され温度センサ10の検出信号が入力される。更に、CPU7は表示部9と接続され、CPU7によって各種演算処理された値は表示部9へと出力される。
【0005】
ブリッジ回路2及びA/D変換部6にはロードセル電圧印加回路8bが接続され、ブリッジ回路2に電圧を供給するとともにA/D変換部6に基準電圧を供給する。
【0006】
図17は、A/D変換部6の詳細な構成を示すブロック図である。最前段には差動増幅器21が配設され、その正極入力端子にはローパスフィルタ5からのアナログ信号が入力する。負極入力端子には1ビットD/A変換器25から例えば+3.8Vまたは0Vの電圧が入力する。差動増幅器21の出力側には積分器22が接続されている。積分器22の出力側は比較器23の正極入力端子に接続され、比較器23の負極入力端子にはロードセル電圧印加回路8bより基準電圧が供給される。比較器23の出力側はデジタルフィルタ24の入力側に接続されている。また、比較器23の出力信号は1ビットD/A変換器25を介して差動増幅器21の負極入力端子にフィードバックされる。
【0007】
次に、デジタルロードセル1の作用について説明する。
【0008】
デジタルロードセル1の電源としては、例えば6Vの電池が使用され、これからレギュレータ11によって3Vと5Vの2つの電圧が形成される。このうち3VはCPU7の電源電圧として使用される。5Vはロードセル電圧印加回路8bに供給されブリッジ回路2に印加されるとともに、A/D変換部6に基準電圧として供給される。
【0009】
上述した起歪体40に荷重が加わることによりひずみを起こし、ブリッジ回路2の平衡はくずれ、そのひずみ量に比例した電圧がプリアンプ3へと出力される。このアナログ信号はプリアンプ3にて増幅され、更にローパスフィルタ5にて高周波成分が取り除かれてA/D変換部6へと入力する。
【0010】
次に、A/D変換部6での作用について図17及び図18を参照して説明する。図17は、例えばデルタ・シグマ変調方式のA/Dコンバータの構成を示し、それはA/D変換部6と、デジタルフィルタ24とから構成される。A/D変換部6はアナログ信号の入力を受け、非常に高いレートで1ビットのデジタルデータを出力し、デジタルフィルタ24はその1ビットのデジタルデータを受けて低レートの非常に高い分解能(例えば16ビット)のデジタルデータを出力する。
【0011】
差動増幅器21の正極入力端子にはアナログローパスフィルタ5からのアナログ信号が入力し、そのアナログ入力電圧から、負極入力端子に1ビットD/Aコンバータ25より入力する+3.8Vまたは0Vが差し引かれる。その結果生ずる出力電圧V1は積分器22の入力となる。積分器22はアナログアキュムレータとして作用し、V1の入力電圧は1クロックサイクル前のV2に加算され新たな出力電圧V2となる。このV2は比較器23の正極入力端子に入力し、ロードセル電圧印加回路8bより負極入力端子に供給される基準電圧と比較される。基準電圧以上であれば1ビットデジタル信号「1」をデジタルフィルタ24及び1ビットD/Aコンバータ25へと出力し、1ビットD/Aコンバータ25はV3=+3.8Vを出力する。基準電圧より小さければ1ビットデータ「0」をデジタルフィルタ24及び1ビットD/Aコンバータ25へと出力し、1ビットD/Aコンバータ25はV3=0Vを出力する。これら動作はそれぞれのクロックサイクル間に1度行われる。
【0012】
以上の動作について図18を参照して具体的な数値を用いて説明すると、先ず、V1、V2、V3は全て0に初期設定され、そして、アナログ入力電圧は例えば0.6Vになると仮定する。クロックサイクル1では、V1、V2は0.6Vであり、比較器23における、基準電圧(例えば3.8V)との比較結果によりV2(=0.6V)は基準電圧より小とされ1ビットデータ「0」が出力され、V3は0Vとなる。次のクロックサイクル2では、差動増幅器21において、(正極入力端子への入力0.6V−負極入力端子への入力0V)が演算され、V1=0.6Vが出力される。積分器22においては、このV1=0.6Vに前クロックサイクルのV2=0.6Vが加算され新たなV2=1.2Vが出力される。このV2=1.2Vは、クロックサイクル1の場合と同様に比較器23にて基準電圧と比較されて基準電圧(3.8V)より小とされ1ビットデータ「0」がデジタルフィルタ24に出力され、1ビットD/Aコンバータ25の出力V3は0Vとなり、差動増幅器21の負極入力端子にフィードバックされる。以下同様な動作がクロックサイクルごとに繰り返される。
【0013】
クロックサイクル7では、比較器23でのV2と基準電圧との比較において、V2=4.2V≧基準電圧(3.8V)であるので、1ビットデータ「1」がデジタルフィルタ24に出力され、1ビットD/Aコンバータ25の出力V3は3.8Vとなり、差動増幅器21の負極入力端子にフィードバックされる。
【0014】
クロックサイクル2とクロックサイクル21では全てのV1、V2、V3が同一なので、もし差動増幅器21へのアナログ入力(0.6V)が変化しないならば、クロックサイクル2から20までの周期が繰り返される。この周期間のV3の平均値{(3.8×3)/19}=0.6がアナログ入力値0.6Vになる。
【0015】
以上のA/D変換部6より出力された1ビットのデータ列はデジタルフィルタ24へと入力する。
【0016】
次に、図19を参照してデジタルフィルタ24での作用について説明する。
【0017】
図19は例えばFIR型のデジタルフィルタの構成を示し、遅延素子(遅延メモリ)27と、フィルタ係数a1〜aNの乗算器29と、加算器28とから成る。最新のデータは図の一番左側から入力し、一番左の乗算器29にてフィルタ係数a1がかけられ加算器28へと送られる。そして、この1回の処理後、入力したデータは遅延素子27に送られ、そこで保持遅延されて1つ右の位置へ移動し、この位置に対応する乗算器29にてフィルタ係数a2がかけられ加算器28へと送られる。そして、あらためて最新のデータを1番左の位置へ入力する。入力されたデータは1回の処理後、右の位置へ移動していき、各データにはそれぞれ対応するフィルタ係数をかけ合わせ、その結果を加算器28にて加算して、デジタルフィルタ24の出力となる(例えば16ビット)。フィルタ係数の個数や、どのような値にするかによって各種フィルタの特性は決められるが、デルタ・シグマ方式のA/Dコンバータでは、ローパスフィルタとしてデジタルフィルタ24を用いている。すなわち、上述の積和演算処理によって原信号(アナログ信号)に含まれる高周波成分を取り除いてノイズカット効果を得るようにしている。
【0018】
そして、デジタルフィルタ24の出力はCPU7へと送られ、温度補正などの各種補正が行われて、表示部9に出力されデジタル表示される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ブリッジ回路2からのアナログ出力は微弱であり、よってノイズの影響をうけやすい。上述した従来例ではアナログローパスフィルタ5やデジタルローパスフィルタ24で高周波成分を除去するようにしているが、重量の計量に用いられるロードセルのような場合では静荷重の検出が行われるので、よってブリッジ回路2からのアナログ出力が一定となった、すなわち直流のときの値を被計量物の荷重として検出する。従って、高周波のノイズに限らず、より低い周波数のノイズでも混入すると精度良く安定した値が得られなくなってしまう。
【0020】
そこで、本発明は容易にデジタルフィルタにおけるノイズカット効果の向上を図れるデジタル計器の信号処理回路を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するにあたり、本発明では、デジタルフィルタは、A/D変換部の出力信号を受け積和演算処理を行う積和演算手段と、この出力データを平均化する平均化手段と、これら積和演算手段と平均化手段との間に設けられるデータ選択手段とから成る。そして、データ選択手段における選択により、積和演算手段の出力データのうちの使用するデータを少なくとも1つおきに規則的にとびとびに平均化手段に入力させる。すなわち、データ列の間を少なくとも1つ以上抜いて平均化手段に取り込ませることによりサンプリング周波数を小さくして、これと比例関係にあるデジタルフィルタのカットオフ周波数を小さくするようにしている。これにより、平均化手段に取り込むべきデータ列の間を抜いて選択的に取り込むという簡単な操作で、実質的にサンプリング周波数を小さくでき、よってカットオフ周波数も小さくしてノイズカット効果を高められる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
本実施の形態では、従来と同様、デジタル計器として図14に示すデジタルロードセルに発明を適用して説明する。図1は、その信号処理回路の構成を示すブロック図であり、図2はその要部のブロック図である。従来と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0024】
ブリッジ回路2の出力側はプリアンプ(増幅器)3の入力側に接続され、プリアンプ3の出力側はスイッチ回路17の入力側に接続され、スイッチ回路17の出力側はサンプル・ホールド回路4の入力側に接続され、サンプル・ホールド回路4の出力側はローパスフィルタ5の入力側に接続され、ローパスフィルタ5の出力側はA/D変換部6の入力側に接続されている。
【0025】
A/D変換部6は、図2に示されるように従来と同じ構成であり、ローパスフィルタ5の出力と1ビットD/A変換器25の出力V3とを比較しその差を増幅する差動増幅器21、差動増幅器21の出力V1を1サイクル前の出力値V2に加算して新たなV2として出力する積分器22、積分器22の出力V2と基準電圧とを比較し、その比較結果により「0」か「1」かの1ビット信号を出力する比較器23、比較器23の1ビット信号を受け「0」か「1」かに応じて0Vか+3.8Vのアナログ電圧を差動増幅器21にフィードバックする1ビットD/A変換器25とから構成される。
【0026】
A/D変換部6の出力側、すなわち比較器23の出力側にはデジタルフィルタ26が接続されている。デジタルフィルタ26は、A/D変換部6の出力信号を受け積和演算処理を行う、上述した図19に示す構成の積和演算手段26aと、この出力の平均をとる平均化手段26cと、これら積和演算手段26aと平均化手段26cとの間に設けられたデータ選択手段26bとから成る。
【0027】
デジタルフィルタ26の平均化手段26cはCPU7に接続され、平均化手段26cの出力はCPU7にて温度補正などの各種補正が行われ、表示部9に伝送されデジタル表示される。CPU7には、クロック信号発生器13より例えば4.19MHzのクロック信号が与えられる。
【0028】
ブリッジ回路2には、これに電圧を供給するロードセル電圧印加回路8bが接続され、このロードセル電圧印加回路8bの入力側にはロジック回路8aの出力側が接続されている。更にロジック回路8aの入力側には、例えば500Hzのクロック信号発生器12が接続されている。
【0029】
また、ロードセル電圧印加回路8bの出力側はサンプル・ホールド回路8c、ローパスフィルタ8dを介してA/D変換部6にも接続されている。これにより、ロードセル電圧印加回路8bからA/D変換部6に基準電圧が与えられる。
【0030】
次に、本実施の形態によるデジタルロードセルの作用について説明する。
【0031】
デジタルロードセルの電源としては、例えば6Vの電池が使用され、これからレギュレータ11によって3Vと5Vの2つの電源電圧が形成される。このうち、3VはCPU7の電源電圧として用いられる。5Vはロードセル電圧印加回路8bに供給され、ここで更に例えば3.8Vの電圧が形成される。ブリッジ回路2には、例えば特開昭62−266469号公報に示されているように間欠的に電圧が印加される。これにより、ブリッジ回路2にて消費される電力を小さくすることができる。すなわち、ロードセル電圧印加回路8bはスイッチ回路であり、ロジック回路8aによってタイミングをとられて例えば500Hzの周波数で、図3Aに示されるように正負両極性のパルス状で3.8Vの電圧がブリッジ回路2に印加される。図3AにおいてTは1周期を示し、1/T=500Hzである。
【0032】
上述した起歪体40に荷重が加わることによりブリッジ回路2の平衡はくずれ、その荷重に比例した電圧がプリアンプ3へと出力される。このアナログ出力信号は、ブリッジ回路2に印加される電圧と同様、500Hzの周波数でパルス状に出力されプリアンプ3にて増幅される。図3Bはそのプリアンプ3の出力信号を示す。
【0033】
プリアンプ3の出力信号はスイッチ回路17に入力する。スイッチ回路17では図3Cに示されるように同一の極性をもつパルス列に変えられる。
【0034】
スイッチ回路17の出力信号はサンプル・ホールド回路4に入力される。サンプル・ホールド回路4においては、パルス状の信号の出力レベルを次のパルスの立ち上がりまで保持して図3Dに示されるように連続的な信号にする。
【0035】
そして、この連続的なアナログ信号はローパスフィルタ5にて平滑化されて(図3E)、A/D変換部6へと入力される。
【0036】
ロードセル電圧印加回路8bからの3.8Vの間欠的な電圧は、サンプル・ホールド回路8cにも印加されており、上述したサンプル・ホールド回路4での作用と同様に連続的なアナログ信号とされ、ローパスフィルタ8dにて平滑化され、A/D変換部6に基準電圧として供給される。これにより、ロードセル電圧印加回路8bにおいて形成される電圧に変動が生じても、A/D変換部6では、ブリッジ回路2側から入力する信号と、サンプル・ホールド回路8c及びローパスフィルタ8dを介して入力する信号とにより変動分が打ち消され、電圧変動の影響を相殺できる。
【0037】
A/D変換部6においては、従来と同様、最後段に配設された比較器23より1ビットのデジタル信号が所定のクロック周期で出力される。そして、デジタルフィルタ26の積和演算手段26aに取り込まれ積和演算処理され、例えば16ビットのデータが出力される。そして、出力された16ビットのデータは例えば16個ずつの平均を平均化手段26cにて演算される。このとき、積和演算手段26aより出力される全てのデータ列を平均化手段26cに入力させるのではなく、データ選択手段(これはCPU7からの制御信号を受けて動作するスイッチ回路)26bにより、少なくとも1つおきに平均化手段26cへと入力させる。
【0038】
すなわち、積和演算手段26aより出力されるデータを全て順次、平均化手段26cに送り込むのではなく、例えば1つ入力させたら次のデータをとばして2つ後のデータを入力させる。あるいは間を抜かすデータの数は1つに限らず2つ、3つ、4つ・・・・というようにデータ列をとびとびに入力させていく。そして、平均化手段26cではそれら取り込まれたデータのみを用いて平均化を行う。取り込むデータ列間の間を抜くことにより、平均化手段26cにデータが取り込まれるサンプリング周期が大きくなり、すなわちサンプリング周波数が小さくなり、これと比例関係にあるカットオフ周波数が小さくなる。例えば、1つおきにデータを取り込むとカットオフ周波数は1/2に、2つおきにするとカットオフ周波数は1/3に、3つおきにするとカットオフ周波数は1/4というように小さくなっていく。従って、起歪体に一定の静荷重が作用してブリッジ回路2のアナログ出力信号が一定(直流)であるべき状態においてノイズが混入している場合には、より低い周波数成分まで除去できるようになるのでデジタルフィルタ26のローパスフィルタとしての性能が向上することになる。
【0039】
次に、平均化手段26cにて、例えば2つずつのデータの移動平均を演算処理していく例を用いて上記の作用について説明する。
【0040】
図4はアナログ信号の時間経過による出力の変移を示すグラフである。図5は、図4に示すアナログ信号を量子化したグラフである。図6は、図5に示す量子化データ列を間を抜くことなく順次平均化手段26cに入力させて、1番目のデータと2番目のデータ、2番目のデータと3番目のデータ、・・・というように2個ずつの移動平均演算を行ったときのグラフである。図7は、図5に示す量子化データを1つおきに平均化手段26cに入力させて、1番目のデータと3番目のデータ、3番目のデータと5番目のデータ、・・・というように1つおきの2個の移動平均演算を行ったときのグラフである。1つおきの移動平均をとっていったときのサンプリング周期2tは、全てのデータについて順次移動平均をとっていったときのサンプリング周期tの2倍となる。
【0041】
順次連続的に2個ずつの移動平均をとっていった場合は、図10Aに示すように、積和演算手段26aよりデータが周期tで出力されており、例えば1番目のデータが平均化手段26cに入力すると、このt秒後に次の2番目のデータが入力し、1番目と2番目のデータの平均が演算される。本実施の形態では、図10Bに示すように、1番目のデータが入力後、2番目のデータは入力させないで、3番目のデータを次に入力させる。従って、平均化手段26cにデータが取り込まれるサンプリング周期は2tとなり図10Aに示す従来の2倍となり、よってサンプリング周波数は1/2小さくなる。従って、平均化手段26cにおいてサンプリング周波数と比例関係にあるカットオフ周波数も1/2小さくなる。
【0042】
このことは、図8及び図9を参照することでも理解できる。図8は、図4のアナログ信号の一定値部分にノイズが混入している状態を示し、図9はその部分を量子化したグラフである。図9の量子化データのうちで順次隣接する2個のデータの移動平均をとっていくよりも、データ列の間を抜いて例えば8番目のデータと15番目のデータの平均をとった方がアナログ信号の変動分をより平滑化できる。
【0043】
以上のように、デジタルフィルタ26における平均化手段26cに入力するデータを選択的にするという簡単な方法でカットオフ周波数を小さくすることができ、ノイズカット効果を高めることができる。従って、信頼性の高い計量が行える。
【0044】
また、本実施の形態ではブリッジ回路2での消費電力を低減するために、例えば500Hzの周波数で間欠的に電圧が印加されている。更に、プリアンプ(オペアンプ)3を構成するトランジスタとして、バイポーラトランジスタに比べて低消費電力なC−MOSトランジスタを用いている。
【0045】
図11はC−MOSトランジスタとバイポーラトランジスタそれぞれについて、動作される周波数と発生するノイズレベルとの関係を示すグラフである。これによると、500Hzにて動作されるC−MOSトランジスタは同じ周波数にて動作されるバイポーラトランジスタに比べて発生するノイズのレベルが大きくなっている。また、ある周波数以上ではC−MOSトランジスタとバイポーラトランジスタのノイズレベルはほぼ同レベルとなるが、この周波数域での使用は動作が不安定になってしまう。
【0046】
そこで、本実施の形態ではC−MOSトランジスタにおけるソースとドレイン間の面積を大きくすることにより、発生するノイズを低減させるようにした。図13は、例えばn型のシリコン基板31上に形成されたC−MOS回路の平面図を示す。n型のシリコン基板31上にp型不純物を拡散させることによってソース34とドレイン35を形成したpMOS37と、n型のシリコン基板31上にp型不純物を拡散させてp−ウェル36を形成した後、このp−ウェル36にn型の不純物を拡散させてソース34とドレイン35を形成したnMOS38とからC−MOS回路は構成される。pMOS37とnMOS38とはアルミニウム配線32によって接続されている。また、ゲートはシリコン基板31上に酸化シリコン及びこの上にポリシリコン33を積層して形成されている。
【0047】
図12に示されるように、C−MOSトランジスタにおいてそのソースとドレイン間の面積とノイズレベルとの関係は反比例にあり、本実施の形態では、図13において符号Sで示されるソース34とドレイン35間の平面的に見た面積を、標準的なサイズのC−MOSトランジスタに比べて、約400倍の大きさとしている。これにより、500Hzで動作させてもノイズレベルをバイポーラトランジスタを用いた場合とほぼ同レベルとすることができ、低消費電力化と低ノイズ化の両方の効果が得られる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0049】
デジタルロードセルに限らず、例えばデジタル温度計やデジタル電圧計などの他のデジタル計器の信号処理回路にも本発明は適用可能である。特に、直流の微小電圧を計測するデジタル計器に有効となる。
【0050】
また、以上の実施の形態では、ブリッジ回路2へは、例えば500Hzの周波数で間欠的に電圧を印加したが、連続的な電圧を印加させた場合にも、デジタルフィルタ26でのカットオフ周波数を小さくするという効果は得られる。また、プリアンプ3をC−MOSトランジスタではなくバイポーラトランジスタで構成しても同様の効果が得られる。
【0051】
また、上記実施の形態ではデルタ・シグマ変調方式のA/Dコンバータを用いたが、これに限らず、2重積分型や逐次比較型のA/Dコンバータを用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、デジタルフィルタにおける平均化手段に取り込むデータ列を選択して、少なくとも1つおきに取り込むという簡単な操作にて、サンプリング周波数を小さくして、よってデジタルフィルタのカットオフ周波数を小さくできる。これにより、安定的な直流電圧が検出されている状態において、より低い周波数成分まで除去でき、精度の良い安定的な検出出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるデジタル計器の信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における要部のブロック図である。
【図3】図1における各部の入出力波形図であり、Aはブリッジ回路2への印加電圧、Bはプリアンプ3の出力波形、Cはスイッチ回路17の出力波形、Dはサンプル・ホールド回路4の出力波形、Eはローパスフィルタ5の出力波形を示す。
【図4】アナログ出力信号の時間経過を示すグラフである。
【図5】図4のアナログ信号を量子化したグラフである。
【図6】図5の量子化データを順に2個ずつの移動平均をとっていったグラフである。
【図7】図5の量子化データを1つおきに2個ずつの移動平均をとっていったグラフである。
【図8】図4のアナログ信号における一定値部分にノイズが混入したグラフである。
【図9】図8におけるノイズ混入部分を量子化したグラフである。
【図10】本発明によるデジタルフィルタのサンプリング周波数が小さくなる作用を説明するための模式図であり、Aは入力データ列の間をとばさない全てのデータ列の取り込みをした場合、Bは1つおきのデータの取り込みをした場合を示す。
【図11】C−MOSトランジスタとバイポーラトランジスタそれぞれについて、取り扱う信号の周波数とノイズレベルとの関係を示すグラフである。
【図12】C−MOSトランジスタにおけるソースとドレイン間の面積とノイズレベルとの関係を示すグラフである。
【図13】シリコン基板上につくられたC−MOS回路の平面図である。
【図14】デジタルロードセルの側面図である。
【図15】ストレインゲージが貼付された起歪体の側面図である。
【図16】従来のデジタルロードセルの信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図17】図16における要部のブロック図である。
【図18】デルタ・シグマ方式A/Dコンバータの作用を説明するための表であり、図2及び図16における差動増幅器21の出力V1、積分器22の出力V2、1ビットD/A変換器25の出力V3のそれぞれのクロックサイクルごとの値の一例を示す。
【図19】デジタルフィルタの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタルロードセル
2 ブリッジ回路
3 増幅器
6 A/Dコンバータ
21 差動増幅器
22 積分器
23 比較器
25 1ビットD/Aコンバータ
26 デジタルフィルタ
26a 積和演算処理手段
26b データ選択手段
26c 平均化手段
34 ソース
35 ドレイン
40 起歪体
42 ストレインゲージ
S ソース・ドレイン間面積
Claims (4)
- アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、該A/D変換部にて形成されるデジタルデータを取り込んで、前記アナログ信号に含まれるノイズ成分を除去するデジタルフィルタとを有するデジタル計器の信号処理回路において、
前記デジタルフィルタは、前記A/D変換部の出力データを積和演算処理する積和演算手段と、該積和演算手段の出力データを平均化する平均化手段と、これら積和演算手段と平均化手段との間に設けられるデータ選択手段とから成り、
前記データ選択手段は、前記積和演算手段の出力データのうちの使用するデータを少なくとも1つおきに規則的にとびとびに前記平均化手段に入力させて、該平均化手段に前記積和演算手段の出力データが取り込まれるサンプリング周波数を小さくして、前記デジタルフィルタにおけるカットオフ周波数を小さくするようにしたことを特徴とするデジタル計器の信号処理回路。 - 前記デジタル計器は荷重を検出してデジタル表示するデジタルロードセルであり、起歪体に貼付されたブリッジ回路より出力されるアナログ信号を前記A/D変換部にてデジタル信号に変換することを特徴とする請求項1に記載のデジタル計器の信号処理回路。
- 前記ブリッジ回路には周期的なパルス状の電圧が印加されることを特徴とする請求項2に記載のデジタル計器の信号処理回路。
- 前記ブリッジ回路のアナログ出力信号を増幅する増幅器を設け、該増幅器をC−MOSトランジスタで構成し、このC−MOSトランジスタに発生するノイズを低減させるべくソースとドレイン間の面積を大としたことを特徴とする請求項3に記載のデジタル計器の信号処理回路。
Priority Applications (1)
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