JP4165936B2 - 給油所管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は給油所管理装置に係り、特にセルフ給油化した給油所の管理に好適な給油所管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、給油所等には複数の計量機が設置されている。そして、各計量機には、レギュラーガソリン用、ハイオクガソリン用、軽油用の各給油ノズルが設けられている。
このような給油所では、給油を行うため顧客の自動車が到着すると、その運転者自身が自分でエンジン仕様に応じた油種の給油ノズルを燃料タンクの給油口に挿入して地下タンクに貯蔵された油液を燃料タンクに給油する所謂セルフサービス給油を行うことが進められている。
【0003】
給油所において、セルフサービス給油が実施されると、給油所に入場した運転者は作業員の誘導なしに計量機の給油エリアに移動し、自動車を計量機の前で停車させ、運転者自身が給油作業を行う。そして、各計量機は、POSシステムにより管理されており、設定器により給油すべき油種、給油量、支払い方法等の給油データを入力すると、POS端末機から給油許可信号が出力されて当該給油ポイントでの給油が可能となる。この後、給油すべき油種の給油ノズルをノズル掛けから外すと、当該油種のポンプが起動され、給油が終了して給油ノズルをノズル掛けに戻すとポンプ停止となる。
【0004】
また、POSシステムでは、給油終了後に計量機からPOS端末機へ給油データが送信されると、給油所の事務所等に設置されたPOS端末機より給油量、給油油種、給油料金等の給油データが記載された伝票を給油料金の精算の為に発行させる。
そして、セルフ給油が終了した顧客は、事務所の精算所で伝票に記載された給油料金を支払って給油所を退場する。
【0005】
また、各計量機では、通常、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油等の油種の異なる複数の給油ノズルが設けられているので、運転者が燃料タンクに給油すべき油種を間違えないように配慮する必要がある。例えば、運転者が設定器で入力した給油すべき油種と、運転者が取り出した給油ノズルの油種とが一致していない場合、燃料タンク内で異油種混合事故(コンタミネーション)が起きてしまう。
【0006】
そのため、セルフサービス給油化に伴って給油所の事務所内に設置される従来の給油所管理装置では、設定器で入力された給油すべき油種及び運転者が取り出した給油ノズルの油種の双方を表示部(例えばCRTディスプレイ)に表示して給油所側の係員がチェックできるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような表示機能を有する給油所管理装置において、運転者自信が設定器に入力する油種を間違えてしまった場合には、給油所管理装置の表示部に表示される油種が一致しているので、異油種混合事故(コンタミネーション)を防ぐことができない。
【0008】
そこで、セルフサービス給油を行う計量機では、燃料タンク内の油種を判定する油種判定機能を付加して異油種混合事故を防ぐことが検討されている。この油種判定機能は、各給油ノズルの吐出パイプから燃料タンクに残留するベーパ(油蒸気)を吸引し、油種センサによってベーパの濃度を検知して油種判別処理を行うように構成されている。
【0009】
そのため、運転者が設定器に入力する油種を間違えても油種センサを用いた油種判定結果に基づいて燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズルの油種と燃料タンクに残留する油種が一致しているか否かを判断することにより燃料タンクにおける異油種混合事故を防止することができる。
しかしながら、運転者が給油すべき油種を間違って別の油種の給油ノズルを燃料タンクの給油口に挿入した場合、油種判定機能により給油ポンプが起動せず、運転者は何故給油が開始されないのかわからない。
【0010】
このような問題に対処するため、給油所管理装置の表示部に複数の計量機の各給油データ(油種、給油量、給油金額等)を表示すると共に、各計量機毎の油種判定結果も同時に表示して給油所側の係員に各計量機の給油状況を知らせる必要がある。これにより、給油所側の係員は、油種間違いによる給油停止であることを表示部の表示内容から確認して、燃料タンクの油種と一致する油種の給油ノズルを給油口に挿入するように運転者に指示することができる。
【0011】
ところが、給油所管理装置の表示部では、複数の計量機の各給油データ及び各計量機毎の油種判定結果を同時に表示してしまうと、表示部の狭い表示領域に多数のデータが混在して表示されることになる。このため、給油所側の係員は、全ての計量機の状況を給油所管理装置の表示部から正確に把握することが難しく、一の計量機で油種間違い等により給油開始できない場合に即座に対応することができず、当該運転者への指示が遅れてしまうといった問題がある。
【0012】
このように、運転者が給油口に挿入した給油ノズルの油種が間違っていることに気付かない場合、給油ポイントに停車された車両が給油できないまま長時間給油ポイントを塞ぐことになり、給油所の給油効率が低下してしまう。
そこで、本発明は上記課題を解決し、セルフサービス給油を導入する給油所内における給油状況を把握し易く構成した給油所管理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
本発明は、油種判定機能が設けられた計量機から送信される油種判定データ及び、給油に使用する給油ノズルの油種及び給油量からなる給油データを受信するデータ受信部と、
該データ受信部で受信された給油データの油種及び給油量を各計量機が有する給油ポイント毎に表示する表示部と、
該表示部に表示された許可釦と、
該許可釦が操作されると許可待ち状態の当該計量機に許可信号を出力する制御手段と、
前記油種判定機能による油種判定結果により得られた前記油種判定データが異常データのとき、当該異常データを前記表示部に表示させる表示制御手段と、
からなり、
前記表示制御手段は、
前記異常データが油種検知エラーであるときには、当該油種検知エラーを前記表示部に表示させると共に、当該油種検知エラーを解除するための解除釦を表示させ、当該解除釦が操作された場合には、当該油種検知エラーを解除するとともに当該表示部に表示された油種検知エラーの表示を消去させ、
前記異常データが油種検知エラーでなく、前記異常データが油種の不一致であるときには、前記解除釦を当該表示部に表示させないことにより当該解除釦の操作を不可能にし、
前記制御手段は、前記解除釦が操作された後に前記許可釦が操作されることにより当該計量機に許可信号を出力することを特徴とするものである。
【0014】
従って、本発明によれば、例えば複数の計量機のうち一の計量機で油種間違いが発生した場合でも、給油所の係員は即座に油種判定結果を表示部の表示から確認して運転者へ給油ノズルの油種間違いであることを指示することができる。また、異常データが油種検知エラーであるときには、当該油種検知エラーを表示部に表示させると共に、当該油種検知エラーを解除するための解除釦を表示し、解除釦が操作された後に許可釦が操作されることにより当該計量機に許可信号を出力することで、計量機の操作者が油種確認を行なって給油することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になる給油所管理装置の一実施例及び計量機の構成図である。
本発明の給油所管理装置は、大略、給油所の事務所等の屋内に設置される屋内機器11と、給油を行う屋外機器12とからなる。屋内機器11としては、給油所制御装置13、監視モニタ14、POS端末機15、インタフォン16等が設けられている。
【0016】
また、屋外機器2としては、セルフ給油用の複数の計量機171 〜17n 、各計量機171 〜17n の給油処理を設定するセルフサービスユニット(設定器)181 〜18n 、各計量機171 〜17n を監視するための監視用カメラ191 〜19n が設けられている。
図2は屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
【0017】
図2に示されるように、給油所制御装置13は、POS端末機15及び計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n とSS−LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)20,21を介して接続されている。そのため、給油所制御装置13は、計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n の状態を監視すると共に、給油に関するデータの送受信を行うと共に精算処理を行う。
【0018】
また、給油所制御装置13は、監視モニタ14とRS232Cインタフェースを介してシリアル通信線22により接続されており、監視モニタ14の分割や表示位置の切替え制御を行う。
また、各計量機171 〜17n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油ノズルの外れ、戻しの状態と、その給油ノズル番号、給油中は給油量などがある。逆に、給油所制御装置13から各計量機171 〜17n に送信される電文(信号)としては、給油許可信号などがある。
【0019】
また、セルフサービスユニット181 〜18n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、顧客が設定した油種や給油量、支払い方法などの情報がある。そして、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油終了の信号がある。POS端末機15は給油所制御装置13からの給油終了信号を受けると、精算処理が可能になる。
【0020】
監視モニタ14は、屋外に設置された監視カメラ19により撮像された各計量機171 〜17n の給油ポイントの画像のうち4箇所の画像のみを写し出す。監視カメラ191 〜19n は、セルフサービスユニット181 〜18n の設定操作および各計量機171 〜17n の給油操作等の顧客の様子を写すためのビデオカメラである。給油所制御装置13は、監視カメラ191 〜19n により撮像された画像の中から給油作業を行っている給油ポイントを選択し、給油作業中の場所のみを監視モニタ14に写す。
【0021】
インターフォン16は、セルフ給油作業を行っている顧客がセルフサービスユニット181 〜18n の設定方法、あるいは計量機171 〜17n の操作方法等について質問、回答などのコミュニケーションを図るときに使用する。
各計量機171 〜17n は、地下タンク(図示せず)に貯蔵された油液を内蔵ポンプ(図示せず)で汲み上げて給油を行うと共に、給油量を計測して出力する機器である。また、各計量機171 〜17n は、両側に給油ポイントが設けられており、夫々の給油ポイントに対応して各油種毎に4本の給油ノズル27a〜27d、給油ホース28a〜28dが設けられている。
【0022】
各給油ノズル27a〜27dは、計量機171 〜17n の側面に設けられたノズル掛け29a〜29dに掛止され、給油を行う際にノズル掛け29a〜29dから外されて車両の給油口に挿入される。また、ノズル掛け29a〜29dには、夫々各給油ノズル27a〜27dの掛け外しを検出するためのノズルスイッチ30a〜30dが設けられている。
【0023】
尚、ノズルスイッチ30a〜30dは、給油ノズル27a〜27dにより押圧されてオン状態に切り替わるようにノズル掛け29a〜29dの内部に設けられており、給油ノズル27a〜27dがノズル掛け29a〜29dに掛けられているときは、隠れて見えない。
各計量機171 〜17n の内蔵ポンプは、給油所制御装置13から送信された給油許可信号を受けると、許可された油種の内蔵ポンプが動作して地下タンクの油液を汲み上げるため、車両への給油が可能となる。
【0024】
また、セルフサービスユニット181 〜18n は、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26を内蔵している。インターフォン子機23は、通信ケーブルを介してインターフォン16と相互に接続されており、屋内にいる給油所の係員と会話を交わすことが出来る。
尚、各セルフサービスユニット181 〜18n には、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26が夫々一対ずつ設けられており、各計量機171 〜17n の両側に設けられた給油ポイントに対応した構成となっている。
【0025】
音声出力用スピーカ24は、例えば設定器部25により設定された油種と違う油種の給油ノズル27がノズル掛け29から外された場合、「ノズルが違います」という音声を出力して顧客に給油できないことを報知する。
設定器部25は、各給油ポイント毎に顧客自身が入力操作して給油すべき油種、給油量等のデータからなる給油条件を設定するための装置である。そして、設定器部25により設定された給油条件は、給油所制御装置13に送信される。
【0026】
図3は給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、給油所制御装置13は、各計量機171 〜17n 及びセルフサービスユニット181 〜18n からの給油データを管理すると共に給油状況や給油情報等を表示させる演算装置(表示制御手段)35と、CRT又はLCDディスプレイよりなる表示装置(表示部)36と、表示装置36の画面上に設けられたタッチパネル等からなる入力装置37と、磁気ディスク装置等からなる記憶装置38と、シリアル通信インターフェイス(データ受信部)39と、パラレル入出力インターフェイス40とから構成されている。
【0027】
シリアル通信インターフェイス39は、各セルフサービスユニット181 〜18n を介して各計量機171 〜17n の油種判定データ及び、給油に関する給油データを受信する。
また、記憶装置38には、設定器部25により設定された給油データの油種とノズルスイッチ30a〜30dにより検出された給油ノズル27の油種とを比較する制御プログラムと、比較結果に基づいて油種不一致を報知する制御プログラムと、後述する油種判定結果を給油データの表示領域に表示させる制御プログラムとが記憶されている。
【0028】
そのため、給油所制御装置13の演算装置35は、計量機17の油種判定機能による油種判定結果を表示装置36に表示される情報表示領域A3の給油データ表示領域に表示させるため、狭い情報表示領域A3に多数のデータが同時に表示されることを防止し、給油所の係員が表示装置36の表示内容を確認しやすくできる。
【0029】
よって、複数の計量機171 〜17n のうち一の計量機17で油種間違いが発生した場合でも、後述するように給油所の係員は即座に油種判定結果を表示装置36の表示から確認して運転者へ給油ノズル27の油種間違いであることを指示することができる。
図4は表示装置36に表示される画像の表示例を示す図である。
【0030】
図4に示されるように、表示装置36の画面に表示される画像45は、給油所全体の構成、すなわち計量機17を上方からみた形状に似たアイコンA1が実際に計量機17が配置されたレイアウトに応じて配置された表示例となっている。また、表示装置36に表示される画像45では、実際の計量機171 〜17n の配置パターンに合わせたレイアウトで表示される。また、表示装置36に表示される各計量機171 〜17n のアイコンA1は、ほぼ実際の計量機を上方からみた形状で表示される。そして、各計量機171 〜17n の両側には、車両が停車して給油を行える給油ポイントの表示領域A5が2つずつ設けられている。従って、各計量機171 〜17n のアイコンA1の両側には、給油ポイントNo.1〜No.6が設定され、各給油ポイントNo.1〜No.6に対応する番号1〜6も表示される。
【0031】
また、表示装置36には、各給油ポイントNo.1〜No.6毎に各計量機171 〜17n の状態(給油中、待機中、停止中等)を知らせる状態表示領域A2や、車両情報(給油油種、給油量等)を知らせる情報表示状況A3が表示される。このように、表示装置36の表示により各給油ポイントNo.1〜No.6毎の状態を一目で把握することができる。
【0032】
尚、上記表示装置36の表示例では、給油ポイントNo.7が灯油の給油が行えるように灯油専用計量機のアイコンA4が表示されている。さらに、各計量機111 〜11n の状態に応じて表示色を変更することにより、一層分かりやすくなり、間違えにくい表示内容とすることができる。
また、本実施例では、通信制御装置14が同一の給油ポイントに対して最大3データまで表示されるように管理することができるように設定されている。例えば、給油後タッチアップエリアなどへ移動して何らかの作業を行い精算が遅れた場合でも、その給油ポイントで次の顧客が給油可能となる。本システムでは、同様にその次の3人目まで給油可能となっている。
【0033】
また、画像45の下側には、メニュー釦46、カメラ釦47、ポンプ釦48、許可釦49、精算釦50の各アイコンが表示される。メニュー釦46は、後述する釦の機能を切り替えるものである。表示装置36の画面には、タッチパネルが設けられているので、メニュー釦46が一度押下されると、画面右端に閉店釦(図示せず)が表示される。メニュー釦46がもう一度押下されると、図4の画像が表示される。
【0034】
カメラ釦47が押下されると、監視モニタ14の表示が切り替えられる。例えば、画面上の監視したい給油ポイント1〜7の何れかに触ってから、カメラ釦47を押下すると、監視したい給油ポイントの画像が監視モニタ14に表示される。
また、ポンプ釦48は、各給油ポイント毎に給油を停止したり、再開したりするための操作釦である。許可釦49の機能については、後述するように給油許可を指示するための操作釦である。
【0035】
精算釦50は、給油終了後、給油データをPOS端末機15に送信するための操作釦である。
ここで、本実施例におけるセルフサービス給油の操作手順について説明する。図5はセルフ給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【0036】
図5に示されるように、給油所に到着した顧客は、(動作10)で給油ポイントNo.1〜No.8のなかで空いている給油ポイントへ移動する。そして、空いている給油ポイントに車両を停車させる。次の(動作11)では、給油ポイントに設置されたセルフサービスユニット18の設定器部25を用いて給油する油種、給油量、支払い方法等の給油条件を設定する。
【0037】
次の(動作12)では、設定終了後、顧客自身が計量機17から給油ノズル27を外し、車両の給油口に給油ノズル27の吐出パイプを挿入させる。そして、(動作13)では、給油を終了し、計量機17に給油ノズル27を戻す。
また、顧客は、(動作14)でプリンタ26から発行された仮伝票を持って、精算所に行き、給油料金の精算を行う。そして、(動作15)で顧客は給油所から退場する。
【0038】
上記顧客の(動作10〜15)に連動してセルフサービスユニット18は、以下のような処理を実行する。
すなわち、セルフサービスユニット18は、顧客が給油ポイントに入ると、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で設定開始待ちの待機モードとなる。これは、何らかの車両検知装置を計量機17に備え、その信号をセルフサービスユニット18が受け取っても良いが、前に給油した車両が給油ポイントを離れた時点で設定待ちになっても良い。
【0039】
また、顧客が設定操作を終了したら、S12で設定値を制御装置に送信する。プリンタ26は、S13で制御装置の印字命令を受け、設定されたフォーマットに従って、伝票番号等を印字した仮伝票を発行する。
また、上記顧客の(動作10〜15)に連動して給油所制御装置13は、以下のような処理を実行する。すなわち、給油所制御装置13は、S14でセルフサービスユニット18の設定器部25から各種設定が送信されると、計量機17に給油許可を与える。
【0040】
次のS15は、計量機17から給油終了及び給油量が送信されると、合計金額を演算する。そして、S16には、プリンタに金額、伝票番号等を送信し、印字を命令する。
一方、計量機では、S17で給油所制御装置13から給油許可が下りると、給油開始から待ち時間に入る。また、S18では、顧客が給油を開始すると、ポンプを作動させ、燃料が給油ノズル27から車両の燃料タンクへ給油される。次のS19では、顧客が給油を終了すると、ポンプを停止させ、給油所制御装置13に給油の終了と給油量を送信する。
【0041】
また、給油が終了すると、顧客は、セルフサービスユニット18のプリンタ26から給油ポイント番号又は計量機番号、追番号(伝票番号)、日時、油種、給油量、給油金額等の給油データが表示された仮伝票を取り、事務所内の精算所に移動する。これで、セルフ給油を行う場合の動作手順が終了する。
セルフサービスユニット18の設定器部26により入力された設定内容は、同時に給油所制御装置13の表示装置36に表示される。そのため、給油所の係員は、給油所の事務所に設置された給油所制御装置13の表示装置36により、各計量機171 〜17n の設定の有無及び設定内容を確認することができる。
【0042】
また、給油所の係員は、給油客から仮伝票を受け取り、その内容に該当するデータを給油所制御装置13の表示装置36に表示された画面上から選択し、入力装置37により精算の操作を行う。これで、給油データは、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される。これにより、POS端末機15のプリンタ(図示せず)から伝票が発行され、給油代金と引換えに伝票を顧客に渡す。
【0043】
このようにして給油操作及び給油代金の精算を行う際、給油所制御装置13の表示装置36には、図4に示すような実際に各計量機111 〜114 の配置パターンとほぼ同じレイアウトで各計量機111 〜114 のアイコンA1が表示されると共に、各給油ポイント毎に状態表示A2や、車両への給油状況A3が表示されるので、簡易伝票に記載された給油ポイントの給油データ(油種、給油量等)を簡単に確認することができる。また、給油所の各計量機11の状態を給油所制御装置13の表示装置36に表示されたレイアウト画像25により各給油ポイントの状況を監視することができる。
【0044】
図6(A)〜(H)は表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
顧客の車両が給油ポイントに到着する前は、図6(A)に示されるように、状態表示領域A2に「待機中」が表示される。
次に顧客が給油ポイントに車両を停車させてセルフサービスユニット18の設定器部25で設定を行うと、図6(B)に示されるように、給油状況領域A3に設定内容が表示される。
【0045】
続いて、設定器部25による設定操作が完了し、当該給油ポイントの計量機17の設定された油種に対応する給油ノズル27がノズル掛け29から外されると、図6(C)に示されるように、状態表示領域A2に「給油待」が表示されるとともに、給油ポイントの表示色が「白色」から「青色」に変化し、且つブザーを短く鳴動させて給油所の係員に給油準備が完了したことを知らせる。
【0046】
そして、給油所の係員は、監視モニタ14に表示された当該給油ポイントの画像を確認して、間題なく給油できると判断した場合、表示装置36に表示された許可釦46を押下する。
これにより、表示装置36の当該給油ポイントには、図6(D)に示されるように、給油ポイント表示領域A5の表示色が「白色」に戻り、状態表示領域A2に「給油中」が表示されると共に、給油状況領域A3に油種判定機能により判定された油種「ガソリン」が表示される。また、給油中は、図6(E)に示されるように、状態表示領域A2に「給油中」が表示されると共に、給油状況領域A3に現在の累積給油量が表示される。
【0047】
当該給油ポイントでの満タン給油が終了し、給油ノズル27が計量機17のノズル掛け29に戻されると、図6(F)に示されるように、状態表示領域A2に「待機中」が表示されると共に、給油状況領域A3の表示色が「白色」から「緑色」に変化して給油が終了したことを表示する。これで、一連の給油処理が終了する。
【0048】
ここで、設定器部25による設定操作が完了し、図6(B)に示されるように、給油情報領域A3に設定内容が表示される状態で顧客自身が設定した油種とは異なる油種の給油ノズル27、あるいは給油すべき燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げてしまった場合、給油所制御装置13は表示装置36にノズル間違いであることを表示する。すなわち、図6(G)に示されるように、表示装置36の給油ポイント表示領域A5の表示色が「白色」から「赤色」に変化すると共に給油情報領域A3の給油油種表示欄に給油ノズル27の油種が燃料タンクの油種と異なることを示す「異油種」を表示し、且つブザーを間欠的に鳴動させて給油所の係員に給油ノズル27の油種が異なることを知らせる。
【0049】
また、後述する油蒸気濃度センサ67の出力が十分でなくて油種判定結果がエラーになった場合、図6(H)に示されるように、表示装置36の給油ポイント表示領域A5の表示色が「白色」から「赤色」に変化すると共に給油情報領域A3の給油油種表示欄に油蒸気濃度センサ67による検出エラーであることを示す「液確認」を表示し、且つブザーを間欠的に鳴動させて給油所の係員に油種検出エラーであることを知らせる。
【0050】
そして、顧客自身が設定した油種と異なる給油ノズル27を取り上げたことに気付かない時は、給油所制御装置13を操作している給油所の係員が図6(A)〜(H)に示す表示装置36の表示で確認した後、インターフォン16を使ってセルフサービスユニット18の音声出力用スピーカ24から顧客に対し「正しい油種の給油ノズルを取って下さい」といったような指示を音声で伝える。
【0051】
そして、顧客自身が設定された油種あるいは燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り出したことに気付いて間違った給油ノズル27を計量機17のノズル掛け29に戻した後、正しい油種の給油ノズル27を計量機17のノズル掛け29から取り直せば、給油所制御装置13は表示装置36の画面の表示が図6(C)に示されるように、状態表示A2に「給油待」が表示されるとともに、給油ポイントの表示色が「白色」から「青色」に変化し、且つブザーを短く鳴動させて給油所の係員に給油準備が完了したことを知らせる。
【0052】
尚、これ以降は、前述した正常な手順と同様に図6(C)〜(F)に示されるように表示処理が実行される。
次に、各計量機17の油種判定機能について説明する。
図7は計量機17の構成を説明するための構成図である。
図7に示されるように、計量機17の筐体内には、地下タンク(図示せず)に連通された給油管路52が配設されている。この給油管路52の途中にはポンプモータ53によって駆動されるポンプ54と、給油量を計測する流量計55が設けられている。また、流量計55には、流量に比例した流量パルスを発信する流量パルス発信器56が装着されている。
【0053】
給油管路52は、給油ホース28に連通されており、ポンプ54により送液された油液を給油ホース28を介して給油ノズル27へ供給する。この給油ノズル8は、ノズルレバーを開弁操作することにより内部に設けられた主弁(図示せず)が開弁して吐出パイプ27Aから燃料タンクに油液を吐出する。
給油ノズル27は、非給油時はノズル掛け29に掛止されており、給油時はノズル掛け29から外されるとノズルスイッチ30がオンになり、給油作業中であることを示す給油作業中信号を制御回路57に出力する。
【0054】
63は給油ホース28に沿って設けられた油蒸気吸引管路としての吸引ホースで、一端が給油ノズル27の吐出パイプ27A先端まで延在し、吐出パイプ27A先端で開口する油蒸気吸引口63Aとなっている。また、吸引ホース63の他端は、計量機17内に延在して電磁三方弁64に接続されており、電磁三方弁64より吸気ホース63B,排気ホース63Cに分岐されている。さらに、吸気ホース63B,排気ホース63Cの端部は、後述する吸気ポンプ65,排気ポンプ66を介して大気中に開口する。
【0055】
給油ノズル27の吐出パイプ27Aが燃料タンクの給油口に挿入されると、吸気ポンプ65により吐出パイプ27Aから燃料タンク内の油蒸気が吸引される。その場合、燃料タンク内の油蒸気は、吐出パイプ27Aを通過してノズル本体27B内に供給される。そのため、吸引された油蒸気は、吸引ホース63を通って吸気ポンプ65側に吸引される。
【0056】
67は上記吸引ホース63の下流に配設され吸引ホース63から供給された油蒸気を検知する油蒸気濃度センサで、燃料タンク内に貯留された油種の油蒸気濃度に応じた油種検出信号を出力する。また、油蒸気濃度センサ67は、一般可燃性ガス用のガスセンサで、例えば酸化スズに添加剤としてパラジューム等を添加した焼結型半導体センサよりなり、ガソリン,軽油等といったCn H2n+2系の飽和炭化水素(ガソリン;n=4〜12,軽油n=15〜20)を含む炭化水素の蒸気濃度に応じて抵抗値が変化する。
【0057】
従って、油蒸気濃度センサ67は、吸引ホース63から供給された油蒸気の油種により出力電圧が変化し、油蒸気濃度に応じた電圧の油種検出信号を制御回路57に出力する。即ち、油蒸気濃度センサ67の抵抗値は、ガソリン,軽油,アルコールガス(メチルアルコール;CH3 OH,イソプロピルアルコール;CH3CH(OH)CH3いずれも(OH)が付く)の種類に関係なく、炭化水素のガス濃度のみに依存しており、ガス選択性がない。
【0058】
ここで、油蒸気濃度センサ67には、電熱式のヒータ(図示せず)が内蔵されているので、ヒータに流れる電流とヒータの電圧を検出する回路と、ヒータに印加される電圧値をA/D変換するA/D変換器等を介してヒータの電流値及び電圧値が制御回路57へ入力される。
上記油蒸気濃度センサ67としては、例えばベーパの油蒸気濃度を検出する半導体式ガスセンサ、あるいは接触燃焼式センサが使用される。この半導体式ガスセンサ、及び接触燃焼式センサは、共にヒータを内蔵する構成であるので、ヒータの電流値及び電圧値に基づき油蒸気濃度センサ67に導入された空気や油蒸気の温度を演算で求めることができる。
【0059】
吸気ポンプ65は、吸気ホース63Bの途中に配設され、吸引ホース63内の空気を吸引して燃料タンク内の油蒸気を油蒸気濃度センサ67に供給する。尚、吸気ポンプ65は、モータと、該モータにより駆動される吸気用の気体ポンプ(共に図示せず)とから構成されており、モータ駆動時は吸引ホース63内に空気を導入して油蒸気吸引口63Aから燃料タンク内の油蒸気を吸引する。
【0060】
排気ポンプ66は、排気ホース63Cの途中に設けられ、吸引ホース63内に空気を供給して吸引ホース63内に残留する油蒸気及び油蒸気濃度センサ67に付着した油蒸気を油蒸気吸引口63Aから排気させる。尚、排気ポンプ66は、モータと、該モータにより駆動される排気用の気体ポンプ(共に図示せず)とから構成されており、モータ駆動時は吸引ホース63内に排気ホース63Cからの空気を導入して油蒸気吸引口63Aから燃料タンク内の油蒸気を排出する。
【0061】
一方、68は計量機1の正面又は背面パネルに設けられた表示器で、給油量を表示する給油量表示部69と、油種判定結果及び油種判定操作時の操作エラー等を表示する油種判定状態表示部70とを有する。
さらに、制御回路57は、例えばマイクロコンピュータよりなり、その入力側には前述した流量パルス発信器56,ノズルスイッチ30,油蒸気濃度センサ67,設定器としてのセルフサービスユニット18等と接続され、出力側はポンプモータ53,吸気ポンプ65,排気ポンプ66,表示装置68等が接続されている。
【0062】
そして、制御回路57の記憶エリア(RAM又はROM)には、油蒸気濃度センサ67からの検出値と閾値との比較により油種判定を行う油種判定プログラム等が格納されている。
一般に給油所で扱う油種としてはガソリンと軽油とが多いので、本実施例では、ガソリンと軽油との油種判定を行う場合を一例に挙げて説明する。
【0063】
ガソリン及び軽油は、同じ炭化水素系で、主成分は飽和炭化水素(Cn Hn+2 )であるが、炭素の数において、ガソリンはC4 〜C12、軽油はC15〜C20の範囲の成分で構成されている。即ち、軽油は沸点の高い成分(沸点250〜300°C)、ガソリンは沸点の低い成分(沸点30〜150°C)で構成されている。従って、軽油の油蒸気濃度は低く、ガソリンの油蒸気濃度は高い。
【0064】
一方、水抜剤等の添加剤は、主成分がアルコールで、沸点は65°C、ガソリン成分と同程度である。尚、ガス濃度は、軽油,アルコール,ガソリンの順に高くなる。
図8は油蒸気濃度センサ67の各油種毎の出力特性を示すグラフである。
上記油蒸気濃度センサ67は吸引された油蒸気のガス濃度に対応して抵抗値が変化し、前述した油蒸気濃度によりガソリンと軽油との抵抗値の差は大きいので、その検出値となる出力電圧の大きさによりガソリンと軽油とを容易に判定することができる。
【0065】
一方、油蒸気濃度センサ67は、水抜剤の主成分であるアルコールを検出したときの抵抗値は軽油とガソリンとの間となる。そのため、図8に示すように、油蒸気濃度センサ67の出力電圧の比較によりガソリンなのか、あるいは水抜剤入り軽油、あるいは軽油なのかを正確に油種判定を行うことができる。
ここで、上記制御回路57が実行する油種判定処理につき図9乃至図11のフローチャートを併せ参照して説明する。尚、給油ノズル27はガソリン給油用のものとする。
【0066】
図9において、制御回路25は、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で、ノズルスイッチ30がオンに切り換わったかどうかをチェックしており、給油所の作業者がノズル掛け29から給油ノズル27を外すとノズルスイッチ30がオンになる。そして、ノズルスイッチ30がオンになると、S12に進み、吸引ホース63の油蒸気吸引口63Aと吸気ホース63Bとが連通するように電磁三方弁64を切り換えるとともに、吸気ポンプ65を起動させる。そして、タイマをスタート(計時開始)させる。
【0067】
この時点では、給油ノズル27の吐出パイプ27Aは燃料タンクの給油口に挿入されておらず、空気のみが吐出パイプ27A先端の油蒸気吸引口63Aから吸引ホース63内に吸引され、吸引ホース63を介して油蒸気濃度センサ67に供給される。
S13では、予め設定された油種判定の閾値(L1)を読み込む。
【0068】
ここで、給油操作者がノズル掛け29から外した給油ノズル27の吐出パイプ27Aを燃料タンクの給油口に挿入すると、燃料タンク内の油蒸気が給油ノズル27の吐出パイプ27Aから吸引ホース63内に吸引される。そして、吸引された油蒸気が吸引ホース63内を介して油蒸気濃度センサ67に供給される。そして、油蒸気濃度センサ67は油蒸気のガス濃度に応じた出力電圧を出力する。
【0069】
また、S14において、油蒸気濃度センサ67から燃料タンク内の油蒸気濃度に応じた出力値(D1)を読み込むと、S15に進み、閾値(L1)と油蒸気濃度センサ67からの出力値(D1)とを比較して油種判定を行う。本実施例の場合、図8に示されるようにD1>L1のときは「ガソリン」、D1<L1のときは「軽油」と判定する。
【0070】
続いて、S16では、上記の油種判定結果と予めメモリに登録された給油ノズル27から吐出される油種(本実施例では、地下タンクに貯蔵された油液の油種を「ガソリン」とする)と一致するのか、不一致なのかを判断する。従って、S15において、燃料タンクからの油蒸気の油種判定結果が「ガソリン」であるとき、本実施例の場合には油種が一致するため、S17に進み、給油許可を設定する。即ち、S17では、ポンプモータ53を起動してポンプ54により地下タンク(図示せず)の油液(ここでは、ガソリン)を汲み上げて給油ホース28、給油ノズル27に油液を送液する。これで、燃料タンクへの給油が可能な状態となる。
【0071】
また、S16において、給油ノズル27から吐出される油種と燃料タンクの油種とが不一致の場合、S18に進む。尚、S18以降の処理の説明は後述することにする。
上記S17以降の処理は、図10に示されるようにS19で油種判定状態表示部70に例えば「ガソリン給油OK」と表示させる。次のS20では、ポンプ54が起動された後は、油種判定処理を終了させるべく、吸気ポンプ65への吸気信号の出力を停止させる。
【0072】
次のS21では、排気ポンプ66を起動させるとともに電磁三方弁64により排気ホース63C側に切り換え、吸引ホース63内に吸引された油蒸気を油蒸気吸引口63Aから排気させる。そして、S22では、給油ノズル27のノズルレバーが開弁操作されて給油が開始されると、給油計測処理を行う。即ち、給油ノズル27を開弁させると、地下タンク(図示せず)内のガソリンがポンプ54に汲み上げられ給油管路52及び給油ホース28、給油ノズル27を介して燃料タンクに送液される。
【0073】
このように給油されたガソリンの給油量は流量計55で計測され、流量に応じた流量パルスが流量パルス発信器56から制御回路57に出力される。そして、計測された給油量は給油量表示器69に表示される。
次のS23では、吐出パイプ27Aに先端に設けられた液面検出センサ(図示せず)がオンになると、燃料タンク内の油液の液面を検出した液面検出信号として液面検出センサからの信号を読み込む。
【0074】
次のS24では、この液面検出信号の有無により満タンであるか否を判定する。このS24において、満タンであると判定したときは、燃料タンク内の油液の液面が給油口近傍まで上昇しており、給油ノズル27の吐出パイプ27A先端が油液の液面に接触している。
従って、S25に進み、ポンプ駆動信号の出力を停止させてポンプモータ53を停止させる。そして、給油操作者は、ポンプ54の停止により満タンになったことを確認し、給油作業を終了させるべく給油口から燃料タンクの給油ノズル27を外してノズル掛け29に掛ける。さらに、S26では、ノズルスイッチ30がオフになったかどうかをチェックしており、ノズルスイッチ30がオフになったときは、給油ノズル27がノズル掛け29に戻され給油作業が終了したものと判断する。
【0075】
S27では、既にS21で駆動されている排気ポンプ66の作動を油蒸気吸引口63Aが油蒸気にさらされていない状態(給油ノズル27がノズル掛け29に掛けた状態)でさらに継続させるべく、吸気ホース63内の油蒸気を完全に排出するための排気タイマをスタートさせる。
また、上記S24において、液面検出信号が無いときは、S28に進み、ノズルスイッチ30がオフになったかどうかをチェックする。もし、S28でノズルスイッチ30がオンであるときは、給油中と判断して上記S22に戻り、S22〜S24の処理を繰り返す。しかし、S28において、ノズルスイッチ30がオフであるときは、給油ノズル27がノズル掛け29に戻されたものと判断し、S29に進み、ポンプ駆動信号の出力を停止させてポンプモータ53を停止させる。そして、S30で排気タイマをスタートさせる。
【0076】
このように、排気ポンプ66が駆動されると、吸気ホース63の油蒸気吸引口63Aから吸気された油蒸気は、排気ポンプ66、油蒸気濃度センサ67、吸気ホース63を介して油蒸気吸引口63Aから大気中に放出される。この間、吸気ホース63内に残存している油蒸気及び油蒸気濃度センサ67に付着された油蒸気は、排気時の送風により放散され、クリーニング処理が行われる。
【0077】
上記S27あるいはS30で排気タイマがスタートした後は、図11に示すS31に進み、排気タイマの計測時間が予め設定されているクリーニング処理に必要な所定時間を経過したか否かをチェックする。このS31において、排気タイマの計測時間が所定時間を経過したときは、S32に進み、排気信号の出力を停止し、排気ポンプ66を停止させる。
【0078】
そして、S33では、排気タイマをリセットしてクリーニング処理を終了するとともに、今回の給油処理を終了する。
また、上記S31において、排気タイマの計測時間が所定時間を経過していないときは、S34に進み、ノズルスイッチ30がオンになったかどうかをチェックする。もし、ノズルスイッチ30がオフならばS31に戻る。
【0079】
しかし、S34において、ノズルスイッチ30がオンになったときは、クリーニング処理中に給油ノズル27をノズル掛け29から外して次の給油作業を開始しようとしているのであるから、次のS35で例えば「クリーニング処理中、給油不可」といったようなメッセージを油種判定状態表示部70に表示させて操作者にエラー報知を行う。このエラー報知は、給油ノズル27をノズル掛け29に戻し、ノズルスイッチ30がオフになるまで継続し(S36)、ノズルスイッチ30がオフになるとエラー報知を停止させる(S37)。尚、エラー報知を停止させた後は、上記S31に戻り、上記排気タイマの処理を継続する。
【0080】
また、前述したS16において、燃料タンクから吸引された油蒸気濃度D1が閾値L1より小であるときは、燃料タンクの油種を「軽油」と判定するため、S18で燃料タンクの油種と給油ノズル8から吐出する油液の油種(本実施例では、地下タンクに貯蔵された油種を「ガソリン」とする)とが不一致であると判定する。
【0081】
そのため、次のS38では、ポンプモータ63を起動させず、給油禁止とするとともに例えば「軽油給油不可」といったようなメッセージを油種判定状態表示部70に表示させ、且つ油種異常の警報を発する。そして、図11に示すS39に移行してクリーニング処理を行う。即ち、吸気ポンプ65への吸気信号の出力を停止させる。次のS40では、排気信号を出力して排気ポンプ67を起動させるとともに電磁三方弁64により排気ホース63C側に切り換え、吸引ホース63内に吸引された油蒸気を油蒸気吸引口63Aから排気する。
【0082】
さらに、S40では、ノズルスイッチ30がオフになったかどうかをチェックする。そして、給油ノズル27がノズル掛け29に戻されてノズルスイッチ30がオフになると、S41に進み、タイマをリセットする。その後は、前述したS31以降のクリーニング処理を実行する。
ここで、給油所制御装置13が実行する制御処理について説明する。
【0083】
図12は給油所制御装置13が実行する表示装置36の画面の表示を制御する処理のフローチャートである。
図12に示されるように、S51では表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図6(A)に示されるような「待機中表示」にする。
【0084】
次のS52では、セルフサービスユニット18から電文が送られるまで待つ。S52において、セルフサービスユニット18から電文が送信されると、S53に進み、セルフサービスユニット18から送られてきた設定内容に関する電文を読み込む。そして、その情報に基づいて図6(B)に示されるような表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)の情報表示領域A3にセルフサービスユニット18の設定器部25により設定された油種、給油量、満タン給油等の情報を表示する。
【0085】
次のS54では、計量機17から電文が送られるまで待つ。このS54において、計量機17から電文が送信されると、S55に進み、計量機17から送信された「ノズル番号情報」を読み込む。
そして、S56において、セルフサービスユニット18から送信された「設定油種情報」と計量機17から送信された「ノズル番号情報」とを比較する。このS56の比較結果により、顧客が取り上げた給油ノズル27がセルフサービスユニット18の設定器部26により設定された油種と同一油種の給油ノズル27であれば、S57に進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図6(C)に示されるような「給油許可待ち表示」にし、ブザーを短く鳴動させる。
【0086】
しかし、上記S26において、比較結果が顧客が取り上げた給油ノズル27がセルフサービスユニット18の設定器部26により設定された油種と異なる油種の給油ノズル27であるときは、例えば設定された油種がガソリンであるのに軽油用の給油ノズル27を取り上げた場合、S58へ進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)の情報表示領域A3の油種表示欄に図6(G)に示されるようなノズル間違い表示として「異油種」を表示させる。これと同時に、ブザーを間欠的に鳴動させる。よって、給油所の事務所側でも給油操作者が設定した油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げたことを確認できる。
【0087】
その後、S54へ戻り、S54以降の処理を繰り返す。従って、給油操作者が設定した油種と同一油種の給油ノズル27を取り上げるまでS54〜S58の処理を繰り返す。そして、給油操作者が設定した油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げたことに気付かない場合、給油所の係員はインターフォン16を使用して当該給油ポイントの給油操作者に正しい操作方法の指示を与えることができる。
【0088】
また、給油操作者が取り上げ給油ノズル27の油種と設定油種とが一致している場合には、S59に進み、前述した油蒸気濃度センサ67による油種判定結果を読み込む。続いて、S60において、油蒸気濃度センサ67からのセンサ出力が十分でなくエラーとなったかどうかをチェックする。
S60において、油蒸気濃度センサ67からのセンサ出力が不十分である場合は、油種判定不能と判断してS61に進み、情報表示領域A3の油種表示欄に図6(H)に示されるように「油確認」を表示させると共に、ブザーを間欠的に鳴動させる。よって、給油所の係員は、給油操作者が燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げたことを確認できないので、油種判定不能であり、インターフォン16を使用して当該給油ポイントの給油操作者に給油ノズルの油種と燃料タンクの油種とが一致するか否かを確認するように指示することができる。その後、S54に戻って、再度S54以降の処理を実行する。
【0089】
また、S60において、油蒸気濃度センサ67からのセンサ出力が十分ある場合は、S62に進み、油種判定結果がOKかどうかをチェックする。すなわち、油蒸気濃度センサ67により検出された燃料タンクの油種と、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル27の油種とが一致している場合には油種判定OKとなり、S64に進む。
【0090】
しかしながら、S62において、油蒸気濃度センサ67により検出された燃料タンクの油種と、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル27の油種とが不一致となった場合には、S63に移行して情報表示領域A3の油種表示欄に図6(G)に示されるようなノズル間違い表示として「異油種」を表示させると共に、ブザーを間欠的に鳴動させる。よって、給油所の事務所側でも給油操作者が燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げたことを確認できる。その後、S54に戻って、再度S54以降の処理を実行する。
【0091】
また、上記S62において、油蒸気濃度センサ67により検出された燃料タンクの油種と、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル27の油種とが一致した場合、油種判定OKとなるため、S64で表示装置36の画面に表示された許可釦46が押下されるまで待つ。
次のS65では、計量機17へ給油許可電文を出力すると共に、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図6(D)に示されるような「給油開始表示」にする。この際、情報表示領域A3の油種表示欄には、油種判定された油種として給油中の油種「ガソリン」を表示する。
【0092】
続いてS66では、計量機17から電文が送られるまで待つ。そして、S66において、計量機17から送信された給油データの電文を受信すると、S67に進み、計量機17から送信された給油量、またはノズル戻しに関する電文を読み込む。そして、計量機17から送信された給油量に基づいて表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図6(E)に示されるような「給油中表示画面」として表わす。この際、情報表示領域A3には、車両の燃料タンクに給油された累積給油量が表示される。
【0093】
次のS68では、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である否かを判定する。このS68において、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である場合にはS69へ進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図6(F)に示されるような「給油終了表示」にする。また、上記計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」でない場合にはS66に戻り、S66以降の処理を繰り返す。
【0094】
そして、S66以降、給油所制御装置13は精算釦47が押下されるのを待って、POS端末機15に給油終了電文を送信する。そして、S51へ戻る。
このように、設定器部25により設定された給油データの油種を確認した後、油種判定機能による判定結果に基づいて油種一致又は油種不一致を出力するため、セルフ給油を行う顧客が誤って油種を設定した場合、あるいは異なる油種の給油ノズル27を取り出した場合でも給油ノズル27の油種を確認できるので、給油所の係員が計量機17まで出向かずに済む。
【0095】
さらに、上記油種判定機能による油種判定結果を情報表示領域A3の油種表示欄の給油データを表示する表示領域に表示させるため、狭い表示領域に多数のデータが同時に表示されることを防止し、給油所の係員が表示装置36の表示内容が確認しやすくなって全ての計量機171 〜17n の状況を把握することができる。そのため、例えば複数の計量機171 〜17n のうち一の計量機17で油種間違いが発生した場合でも、給油所の係員は即座に油種判定結果を表示装置36の表示から確認して運転者へ給油ノズル27の油種間違いであることを指示することができる。
【0096】
また、給油操作者(運転者)燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り出したことに気付かない場合でも、給油所側の係員が給油ノズル27の油種が設定された油種と一致するか否かを確認できるので、給油ポイントに停車された車両が給油できないまま長時間給油ポイントを塞ぐことを防止できる。
次に本発明の変形例について説明する。
【0097】
図13は制御処理給油所制御装置13が実行する処理の変形例のフローチャートである。また、図14(A)〜(D)は変形例の表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
図13において、S51〜S69の処理は上記図12の処理と同じなのでその説明を省略する。
【0098】
上記S60で油蒸気濃度センサ67からのセンサ出力が不十分である場合は、油種判定不能と判断してS62に進み、情報表示領域A3の油種表示欄に図6(H)に示されるように「油確認」を表示させると共に、ブザーを間欠的に鳴動させる。よって、給油所の係員は、給油操作者が燃料タンクの油種と異なる油種の給油ノズル27を取り上げたことを確認できないので、インターフォン16を使用して当該給油ポイントの給油操作者に給油ノズルの油種と燃料タンクの油種とが一致するか否かを確認するように指示できる。
【0099】
この場合、表示装置36の画面には、図14(A)〜(C)に示すような「待機中表示」「設定表示」「給油許可待ち表示」が順次表示される。そして、油蒸気濃度センサ67からのセンサ出力が不十分で油種判定不能であるときは、図14(D)に示すような「油種検知不能表示」が表示される。
この「油種検知不能表示」では、情報表示領域A3の油種表示欄に油種検知エラーを示す「検知エラー」が表示されると共に、情報表示領域A3の上方に油種検知エラーを解除する解除釦71が表示される。表示装置36の画面は、タッチパネル構造であるので、解除釦71が押圧されることにより油種検知エラーを解除させることができる。
【0100】
従って、S62の後は、S70に進み、解除釦71がオンに操作されたかどうかをチェックする。S70において、解除釦71がオンに操作されると、S71に進み、「油種検知不能表示」を消去する。
次のS72では、「油種検知エラー解除信号」を当該計量機17へ送信する。そして、S73で計量機17から「油種検知エラー解除信号受信」の信号が返信されたことを確認する。
【0101】
この後はS64に移行して表示装置36の画面に表示された許可釦46が押下されるまで待機する。そして、許可釦46が押下されると、上記S65以降の処理を実行する。尚、次のS65では、計量機17へ給油許可電文を出力すると共に、表示装置36に図14(E)に示されるような「給油開始表示」にする。この際、情報表示領域A3の油種表示欄には、「エラー解除」が表示される。
【0102】
続いてS66では、計量機17から電文が送られるまで待つ。そして、S66において、計量機17から送信された給油データの電文を受信すると、S67に進み、計量機17から送信された給油量、またはノズル戻しに関する電文を読み込む。そして、計量機17から送信された給油量に基づいて表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図14(F)に示されるような「給油中表示画面」として表わす。この際、情報表示領域A3には、エラー解除及び車両の燃料タンクに給油された累積給油量が表示される。
【0103】
次のS68では、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である否かを判定する。このS68において、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である場合にはS69へ進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示領域A5)を図14(G)に示されるような「給油終了表示」にする。また、上記計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」でない場合にはS66に戻り、S66以降の処理を繰り返す。
【0104】
尚、上記実施例では、地上設置型の給油装置を一例として挙げたが、これに限らず、例えば給油ノズルを昇降させる懸垂式給油装置にも適用できるのは勿論である。
【0105】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、例えば複数の計量機のうち一の計量機で油種間違いが発生した場合でも、給油所の係員は即座に油種判定結果を表示部の表示から確認して運転者へ給油ノズルの油種間違いであることを指示することができる。また、異常データが油種検知エラーであるときには、当該油種検知エラーを表示部に表示させると共に、当該油種検知エラーを解除するための解除釦を表示し、解除釦が操作された後に許可釦が操作されることにより当該計量機に許可信号を出力することで、計量機の操作者が油種確認を行なって給油することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油所管理システムの一実施例の全体構成を示す構成図である。
【図2】屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
【図3】給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
【図4】表示装置36に表示される画像の表示例を示す図である。
【図5】セルフ給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
【図7】計量機17の構成を説明するための構成図である。
【図8】油蒸気濃度センサ67の各油種毎の出力特性を示すグラフである。
【図9】制御回路57が実行する油種判定処理のフローチャートである。
【図10】図9の処理に続いて制御回路57が実行する油種判定処理のフローチャートである。
【図11】図10の処理に続いて制御回路57が実行する油種判定処理のフローチャートである。
【図12】給油所制御装置13が実行する表示装置36の画面の表示を制御する処理のフローチャートである。
【図13】給油所制御装置13が実行する表示装置36の画面の表示を制御する処理の変形例のフローチャートである。
【図14】変形例の表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
【符号の説明】
11 屋内機器
12 屋外機器
13 給油所制御装置
14 監視モニタ
15 POS端末機
171 〜17n 計量機
181 〜18n セルフサービスユニット
191 〜19n 監視用カメラ
25 設定器部
27,27a〜27d 給油ノズル
28,28a〜28d 給油ホース
29,29a〜29d ノズル掛け
30,30a〜30d ノズル着脱検出スイッチ
36 表示装置
37 入力装置
38 記憶装置
39 シリアル通信インターフェイス
40 パラレル入出力インターフェイス
45 画像
46 メニュー釦
47 カメラ釦
48 ポンプ釦
49 許可釦
50 精算釦
63 吸引ホース
52 給油管路
53 ポンプモータ
54 ポンプ
55 流量計
56 流量パルス発信器
57 制御回路
63 吸引ホース
64 電磁三方弁
65 吸気ポンプ
66 排気ポンプ
67 油蒸気濃度センサ
Claims (1)
- 油種判定機能が設けられた計量機から送信される油種判定データ及び、給油に使用する給油ノズルの油種及び給油量からなる給油データを受信するデータ受信部と、
該データ受信部で受信された給油データの油種及び給油量を各計量機が有する給油ポイント毎に表示する表示部と、
該表示部に表示された許可釦と、
該許可釦が操作されると許可待ち状態の当該計量機に許可信号を出力する制御手段と、
前記油種判定機能による油種判定結果により得られた前記油種判定データが異常データのとき、当該異常データを前記表示部に表示させる表示制御手段と、
からなり、
前記表示制御手段は、
前記異常データが油種検知エラーであるときには、当該油種検知エラーを前記表示部に表示させると共に、当該油種検知エラーを解除するための解除釦を表示させ、当該解除釦が操作された場合には、当該油種検知エラーを解除するとともに当該表示部に表示された油種検知エラーの表示を消去させ、
前記異常データが油種検知エラーでなく、前記異常データが油種の不一致であるときには、前記解除釦を当該表示部に表示させないことにより当該解除釦の操作を不可能にし、
前記制御手段は、前記解除釦が操作された後に前記許可釦が操作されることにより当該計量機に許可信号を出力することを特徴とする給油所管理装置。
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