JP4187251B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置及び常閉型の電磁弁 - Google Patents
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流路におけるブレーキ用の作動液の液圧を検出する液圧検出手段と、検出された液圧に基づいて流路に設けられた電磁弁を制御する電子制御部と、を有する車両用ブレーキ液圧制御装置において、
前記電磁弁は、常閉型の電磁弁を含み、
前記常閉型の電磁弁は、固定コアと、可動コアと、可動コア駆動用のコイルと、を有し、
前記液圧検出手段は、前記作動液が直接または間接的に作用するように前記固定コアに設けられた磁歪素子を備え、
可動コア駆動用のコイルは、前記磁歪素子の周囲に前記作動液と非接触状態に配置され、前記磁歪素子の歪をインダクタンスの変化として検出する検出コイルとして兼用し、
前記可動コア駆動用のコイルに、前記可動コアを駆動するための駆動電流を供給するとともに、前記駆動電流に重畳して前記可動コア駆動用のコイルを前記検出コイルとして機能させるためのインダクタンス変化検出用の交流電流を供給する電流供給手段と、
前記可動コア駆動用のコイルの出力信号から交流信号を分離検出する手段と、
検出された交流信号から前記インダクタンスの変化として前記液圧を計測する処理を行なう手段と、を有し、
前記常閉型の電磁弁の非動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最大電流値が前記可動コアを駆動させない電流値以下に設定され、
前記常閉型の電磁弁の動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最小電流値が可動コアの動作を維持する電流値以上に設定され、
前記電子制御部は、計測された前記液圧に基づいて電磁弁を制御することを特徴とする。
本発明によれば、液圧検出手段を電磁弁と共に車両用ブレーキ液圧制御装置に組み付けることができ、液圧検出手段のための配置スペースが省けるため、車両用ブレーキ液圧制御装置におけるレイアウトの自由度が向上する。また、電磁弁の固定コアにおける液圧を計測することができるので、各車輪ブレーキの液圧状態を確認することができる。したがって、車両用ブレーキ液圧制御装置を精度よく制御することができる。さらに、固定コア内の磁歪素子の変形を液圧の計測に用いることで、作動液回路上に別途圧力センサを配置する必要がなく、コンパクトな車両用ブレーキ液圧制御装置とすることができる。
本発明によれば、既存の電磁弁のコイルを用いることで、別途検出コイルを配置する必要がなく、組付工数や部品点数を削減することができ、レイアウト性が向上すると共に、コンパクトな車両用ブレーキ液圧制御装置とすることができる。
前記磁歪素子は、前記作動液の液圧が直接的に作用する位置に配置され、かつその表面に前記作動液が直接接触しないためのコーティングが施される構成を採用しても良い。
前記液圧検出手段は、
前記作動液の液圧を前記磁歪素子に対して間接的に伝達する圧力伝達部材を有する構成を採用しても良い。
前記磁歪素子は、前記流路に連通する有底受圧孔を有する筒状部の一部または全部として形成され、
前記検出コイルは、前記筒状部の周囲に配置される構成を採用しても良い。
前記磁歪素子は、前記流路に連通する有底受圧孔を有する筒状部の一部または全部として形成され、
前記検出コイルは、前記筒状部の周囲に配置され、
前記圧力伝達部材は、前記有底受圧孔の底部に接触する押圧部と、前記液圧を受ける受圧部と、が形成され、
前記受圧部で受けた前記液圧を前記押圧部を介して前記磁歪素子に伝達する構成を採用しても良い。
前記液圧検出手段は、
前記検出コイルによって発生される磁界方向に向けてバイアス磁界を前記磁歪素子に対して発生する手段をさらに有する構成を採用しても良い。
固定コアと、可動コアと、前記可動コア駆動用のコイルと、前記作動液の液圧が直接又は間接的に作用するように前記固定コアに配置された磁歪素子を備え、
前記固定コアの周囲に配置された前記可動コア駆動用のコイルを、前記磁歪素子の歪をインダクタンスの変化として検出するための検出コイルとして兼用し、
前記可動コア駆動用のコイルは、電流供給手段から可動コアを駆動するための駆動電流が供給されるとともに、前記駆動電流に重畳して前記可動コア駆動用のコイルを前記検出コイルとして機能させるためのインダクタンス変化検出用の交流電流が供給され、
前記可動コア駆動用のコイルの出力信号からは、交流信号を分離検出する手段を用いて前記交流信号が分離検出され、
検出された前記交流信号から前記インダクタンスの変化として前記液圧を計測する処理が行なわれ、
前記常閉型の電磁弁の非動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最大電流値が前記可動コアを駆動させない電流値以下に設定され、
前記常閉型の電磁弁の動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最小電流値が可動コアの動作を維持する電流値以上に設定されることを特徴とする。
参考例1に係る車両用ブレーキ制御装置1の液圧検出手段70は、図2に示すように、作動液の流路5の途中に配置される。
参考例2に係る車両用ブレーキ制御装置1の液圧検出手段70は、参考例1に係る液圧検出手段70と似ているが、図3に示すように、作動液の液圧を磁歪素子72に対して間接的に伝達する圧力伝達部材78を有している点などで異なる。以下、参考例1と重複する部分については、同一符号を付して説明は省略する。
参考例3に係る車両用ブレーキ制御装置1の液圧検出手段70の磁歪素子72は、図4に示すように、収容部材81内に収容され、液圧の上昇によって磁歪素子72が圧縮方向に歪む点などが参考例1,2とは異なる。
参考例4に係る車両用ブレーキ制御装置1の液圧検出手段70は、参考例3に係る液圧検出手段70と似ているが、図5に示すように、作動液の液圧を磁歪素子72に対して間接的に伝達する圧力伝達部材78を有している点で異なる。以下、参考例3と重複する部分については、同一符号を付して説明は省略する。
参考例5に係る車両用ブレーキ制御装置1の液圧検出手段70の特徴は、前記(参考例1)〜(参考例3)のように検出コイル73の入力電流として、バイアス電流を用いないことである。以下、参考例4と重複する部分については、同一符号を付して説明は省略する。
本発明の一実施の形態に係る車両用ブレーキ制御装置1は、上記参考例1〜5のいずれかに係る液圧検出手段70を車両用ブレーキ液圧制御装置1の常閉型の電磁弁10の固定コア22に設けることができる。つまり、作動液制御用の電磁弁10は、作動液の液圧が直接又は間接的に作用するように固定コア22に配置された磁歪素子72と、固定コア22の周囲に、磁歪素子の歪をインダクタンスの変化として検出するために配置された検出コイルと兼用する可動コア32駆動用のコイル24と、を備え、インダクタンスの変化として液圧を計測する。
常閉型の電磁弁10は、ハウジング4の装着孔6内に挿入され、カシメ部93でカシメ固定された薄肉円筒状のボディ20と、ボディ20の一端に固定された固定コア22と、通電によって固定コア22を励磁させるコイル24と、コイル24を覆うヨーク24aと、弁座42に対し着座可能に対向配置され、作動液の流入口52と流出口51を開閉する弁部としての弁体30と、固定コア22と弁座との間に配置され、弁座に対し弁体30と共に進退可能な可動コア32と、固定コア22と可動コア32の間にあって、弁座42に対し弁体30が着座し閉弁する閉弁方向に、可動コア32を付勢する弾性付勢部材としてのばね部材34と、を有する。コイル24は、コイル24へ通電する電流値を制御する電子制御部Bの基板8と接続端子25を介してに電気的に接続されている。コイル24を覆う磁性材料からなるヨーク24aは、固定コア22と磁気的に結合される。したがって、コイル24の通電によって、可動コア32と固定コア22との間に吸引力を発生させ、可動コア32を閉弁状態の初期位置からばね部材34の付勢力としてのばね力に抗し開弁方向に後退させる。
ボディ20は、非磁性材料からなる薄肉円筒状のいわゆるスリーブであって、その一端には固定コア22が固定され、他端内側には弁座体40が固定され、可動コア32が固定コア22と弁座体40との間で進退可能に配置され、弁座体40が固定された他端をハウジング4の装着孔6内に挿入されている。ボディ20の他端側の外周面は、ハウジング4の装着孔6との間でカシメ部93と複数の環状シール部材92によって作動液に対し液密にシールされている。ボディ20は、ハウジング4に形成された作動液の流路5に対して開口する流入口52と流出口51とを有し、流出口51に円筒状の弁座体40が装着されている。ハウジング4から外部に突出したボディ20の外側には、樹脂製のボビン26に巻装されたコイル24が取り付けられている。
可動コア32は、磁性材料からなる略円柱形状であって、固定コア22に対向配置されている。可動コア32は、固定コア22に対向する一方の端部に横断面円形の凹部321が開口形成され、弁座体40に対向する先細り形状の他方の端部に球状の弁体30が圧入されている。凹部321内には、ばね部材34が凹部321に、固定コア22と可動コア32との間に縮設されるようにして配置されている。可動コア32は、作動液の流路5と連通する連通部322を有している。連通部322は、可動コア32の縦軸方向に沿って延在する外周面に形成された溝であって、作動液の流路5側から固定コア22側へと作動液を導いている。
弁体30は、球状であって、弁座体40の小径開口部に形成された漏斗状の弁座42に当接して閉弁する。コイル24が励磁しない消磁状態において、固定コア22と、可動コア32とをばね部材34を圧縮させて所定のばね力を発生させた状態で挟んで組付されている。
固定コア22は、磁性材料からなる略円柱形状であって、非磁性材料であるボディ20から突出して配置されている。ボディ20から突出した固定コア22の外周面に対して、ヨーク24aと磁気的に結合することができるため、磁気損失が少ない。固定コア22の可動コア32側の一方の端部には、ばね部材34の一端が当接している。したがって、ばね部材34は、その一端を可動コア32の凹部321内に当接させ、その他端を固定コア22の一方の端部に当接させている。
図10のグラフMに示すように、電子制御部Bの電流供給回路B2からコイル24へインダクタンス変化検出用の一定振幅の交流電流が入力されている。この交流電流の最大電流値Imaxは、電磁弁10における可動コア32が動作しない程度に設定されている。グラフNに示すように流路5の液圧を変化させたとき、連通部322を介して収容孔286内の液圧も変化し、磁歪素子72は歪み、グラフOに示すようなインダクタンスの変化が起こる。このようなインダクタンスの変化は、電子制御部B内の交流信号分離検出回路B3(例えばBPF:バンドパスフィルタ)によって入力電圧と分離され、グラフPに示すようなコイル24の両端における電圧の変化となって現れる。電子制御部Bの液圧検出回路B4は、このグラフPの電圧波形を整流化してグラフQを得て、さらに、これを平滑化すると共に圧力に換算することでグラフRに示すような流路5における液圧の変化を計測することができる。そして、計測された液圧に基づいて電子制御部Bは、電磁弁10などを制御する。
まず、電子制御部Bの電流供給回路B2から接続端子25を介してコイル24へ可動コア32を駆動するための直流駆動電流を供給するとともに、この直流駆動電流に重畳して可動コア32駆動用のコイル24を検出コイルとして機能させるためのインダクタンス変化検出用の交流電流を供給する。
2 電動モータ
3 カバー
5 作動液の流路
6 装着孔
7 係止部材
8 基板
9 シール部材
10 常閉型の電磁弁
20 ボディ
22 固定コア
24 コイル
25 接続端子
26 ボビン
30 弁体
32 可動コア
34 ばね部材
40 弁座体
42 弁座
51 流出口
52 流入口
70 液圧検出手段
72 磁歪素子
73 検出コイル
74 接続端子
76 カバー部材
77 弾性部材
78 圧力伝達部材
81 収容部材
82 収容筒部材
84 収容蓋部材
86 収容孔
88 第1の磁石
89 第2の磁石
91、92 シール部材
282 第1の固定コア部材
284 第2の固定コア部材
286 収容孔
321 凹部
322 連通部
720 筒状部
721 取付部
722 有底受圧孔
723 底部
781 押圧部
782 受圧部
A 液圧制御部
B 電子制御部
B1 コントローラ
B2 電流供給回路
B3 交流信号分離検出回路
B4 液圧検出回路
Claims (7)
- 流路におけるブレーキ用の作動液の液圧を検出する液圧検出手段と、検出された液圧に基づいて流路に設けられた電磁弁を制御する電子制御部と、を有する車両用ブレーキ液圧制御装置において、
前記電磁弁は、常閉型の電磁弁を含み、
前記常閉型の電磁弁は、固定コアと、可動コアと、可動コア駆動用のコイルと、を有し、
前記液圧検出手段は、前記作動液が直接または間接的に作用するように前記固定コアに設けられた磁歪素子を備え、
可動コア駆動用のコイルは、前記磁歪素子の周囲に前記作動液と非接触状態に配置され、前記磁歪素子の歪をインダクタンスの変化として検出する検出コイルとして兼用し、
前記可動コア駆動用のコイルに、前記可動コアを駆動するための駆動電流を供給するとともに、前記駆動電流に重畳して前記可動コア駆動用のコイルを前記検出コイルとして機能させるためのインダクタンス変化検出用の交流電流を供給する電流供給手段と、
前記可動コア駆動用のコイルの出力信号から交流信号を分離検出する手段と、
検出された交流信号から前記インダクタンスの変化として前記液圧を計測する処理を行なう手段と、を有し、
前記常閉型の電磁弁の非動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最大電流値が前記可動コアを駆動させない電流値以下に設定され、
前記常閉型の電磁弁の動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最小電流値が可動コアの動作を維持する電流値以上に設定され、
前記電子制御部は、計測された前記液圧に基づいて電磁弁を制御する車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項1において、
前記磁歪素子は、前記作動液の液圧が直接的に作用する位置に配置され、かつその表面に前記作動液が直接接触しないためのコーティングが施されている車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項1において、
前記液圧検出手段は、
前記作動液の液圧を前記磁歪素子に対して間接的に伝達する圧力伝達部材を有する車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項2において、
前記磁歪素子は、前記流路に連通する有底受圧孔を有する筒状部の一部または全部として形成され、
前記検出コイルは、前記筒状部の周囲に配置される車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項3において、
前記磁歪素子は、前記流路に連通する有底受圧孔を有する筒状部の一部または全部として形成され、
前記検出コイルは、前記筒状部の周囲に配置され、
前記圧力伝達部材は、前記有底受圧孔の底部に接触する押圧部と、前記液圧を受ける受圧部と、が形成され、
前記受圧部で受けた前記液圧を前記押圧部を介して前記磁歪素子に伝達する車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記液圧検出手段は、
前記検出コイルによって発生される磁界方向に向けてバイアス磁界を前記磁歪素子に対して発生する手段をさらに有する車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 作動液制御用の常閉型の電磁弁において、
固定コアと、可動コアと、前記可動コア駆動用のコイルと、前記作動液の液圧が直接又は間接的に作用するように前記固定コアに配置された磁歪素子を備え、
前記固定コアの周囲に配置された前記可動コア駆動用のコイルを、前記磁歪素子の歪をインダクタンスの変化として検出するための検出コイルとして兼用し、
前記可動コア駆動用のコイルは、電流供給手段から可動コアを駆動するための駆動電流が供給されるとともに、前記駆動電流に重畳して前記可動コア駆動用のコイルを前記検出コイルとして機能させるためのインダクタンス変化検出用の交流電流が供給され、
前記可動コア駆動用のコイルの出力信号からは、交流信号を分離検出する手段を用いて前記交流信号が分離検出され、
検出された前記交流信号から前記インダクタンスの変化として前記液圧を計測する処理が行なわれ、
前記常閉型の電磁弁の非動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最大電流値が前記可動コアを駆動させない電流値以下に設定され、
前記常閉型の電磁弁の動作時には、前記電流供給手段から前記可動コア駆動用のコイルへ入力される交流電流の最小電流値が可動コアの動作を維持する電流値以上に設定される常閉型の電磁弁。
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