JP4220720B2 - 容器の合成樹脂製キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンパーエビデント機能を有する合成樹脂製のキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PETボトル等の容器の口部(以下「容器口部」ともいう)に螺合されるキャップにはタンパーエビデント機能を有するものがある。タンパーエビデント機能を有する合成樹脂製のキャップとしては、容器口部に螺合されるキャップ本体と、その下部に複数のブリッジを介して一体化されたバンドと、バンドの下端縁に一体的に形成された容器口部のあご部と係合する略円錐形の係止リングとから構成されたものが知られている。このようなキャップは、一旦、容器口部に装着された後は、バンドからキャップ本体を切り離さない限り開栓することができない。従って、このキャップを用いれば、例えばいたずらによって使用前に開栓されても、これを判別することができる。これをタンパーエビデント機能という(改鼠防止機能或いはピルファープルーフ機能ともいう)。
【0003】
かかるキャップにおいては、開栓時にキャップ本体をバンドから容易に分離することができるよう、ブリッジは比較的破断しやすいものとされている。このため、容器口部にキャップを装着する時に、キャップ本体とバンドとが分離する不具合、いわゆるブリッジ切れが生じないよう、係止リングが容器口部のあご部を乗り越える際の通過抵抗を小さくする必要がある。その一方で、通過抵抗を小さくし過ぎた場合には、開栓時にバンドがキャップ本体から分離せず、キャップ本体と共にバンド及び係止リングが容器口部から抜けてしまうことがある。
【0004】
このため、従来においては、ブリッジ切れを生じることなく容器口部に装着することができ、且つ、開栓時においては容器口部からのバンド抜けを防止することのできるキャップが、例えば特開平7−41023号公報、特開平9−118349号公報、特開2001−31122号公報等に開示されているように、種々提案、製造されている。
【0005】
これらの公報に開示のキャップは、係止リングを山部と谷部とからなる波形ないしは蛇腹状としており、装着時には波形の係止リングが容器口部のあご部により外方に押し広げられて通過抵抗が小さくなるよう、そして一旦装着された後は係止リングが元の状態に弾性復帰してあご部と係止するよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公報に記載の従来におけるキャップは、タンパーエビデント機能を確保するために、装着前の状態で、係止リングの内周縁の最小径はあご部の内周縁の外径と同等又はそれ以下とされている。また、装着時に係止リングが十分に押し広げられるように、山部の頂点を薄肉とすると共に、係止リングの山谷の高低差を大きく設定している。
【0007】
このように、係止リングの内周縁の最小径をあご部の内周縁の外径と同等以下としているため、係止リングの山部の頂点を薄肉にしても、装着時の通過抵抗はやはり猶大きいものとなっていた。また、係止リングの山谷に高低差を大きくした場合には、キャップを射出成形する際の型抜きが困難となるという問題も生じる。
【0008】
そこで、本発明の主目的は、容器口部に容易に装着することができ、且つ、開栓時においては容器口部からのバンド抜けを確実に防止することのできるタンパーエビデント機能付きのキャップを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による合成樹脂製キャップは、容器口部に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体の下端縁に複数のブリッジを介して連接されたバンドと、バンドの下端縁から内方に且つ上方に延びており、キャップ本体が容器口部に螺合されこれを閉じた状態において内周縁の少なくとも一部が容器口部のあご部の下面の直下に配置される係止リングとを備えるものにおいて、係止リングに周方向に沿って複数のひだ部を形成し、且つ、ひだ部のそれぞれを、内側に配置される内側部分と、外側に配置される外側部分と、内側部分及び外側部分の間に配置され両者間を接続する中間部分とを有するものとし、中間部分を内側部分及び外側部分よりも撓み性を有するものとし、ひだ部のそれぞれにおける内側部分と中間部分との間の第1の境界線と、そのひだ部における外側部分と中間部分との間の第2の境界線とが交差する部分に、洗浄水を抜くための水抜き孔を設けたことを特徴としている。
【0010】
かかる構成においては、タンパーエビデント機能を確保するために係止リングの内周縁の最小径を小さくしても、ひだ部が容易に展開するので係止リングの内周縁を十分に押し広げることが可能となり、キャップ装着時の通過抵抗を小さくすることができる。
また、本発明によるキャップを容器口部に装着した後、容器全体を洗浄水により洗浄することがあるが、第1の境界線と第2の境界線とが交差する部分に水抜き孔を形成することで、洗浄水を排水することができる。また、この水抜き孔を設けることで、ひだ部の展開がより容易となる。
【0011】
また、ひだ部のそれぞれにおける内側部分が当該ひだ部における第1の境界線に向かう方向の一成分を、キャップを開栓するための開栓方向とし、ひだ部のそれぞれにおける外側部分が当該ひだ部における第2の境界線に向かう方向の一成分を、記開栓方向とは反対の方向とした場合、隣合うひだ部間の係止リングの内周縁は開栓方向に沿って内方(キャップの中心軸線に向かう方向)に傾斜する。このため、キャップ本体を開栓方向に回し、それに伴ってバンド及び係止リングが開栓方向に回転すると、係止リングの内周縁が内側に移動し、容器口部のあご部との係合関係がより確実なものとなる。
【0012】
更に、第1の境界線が延びる方向が、係止リングの中心軸線から径方向に延びる径方向の線と第1の境界線とが交差する点においてその径方向の線と直角に交わる方向と角度をもってなり、第2の境界線が延びる方向が、係止リングの中心軸線から径方向に延びる径方向の線と第2の境界線とが交差する点においてその径方向の線と直角に交わる方向と角度をもってなることが好ましい。これは、キャップの製造時に係止リングをバンドに対して折曲げ加工することになるが、その折曲げ加工を容易化するためである。
【0013】
なお、水抜き孔は、第1及び第2の境界線が、バンドと係止リングとの接合部と交わる部分に、洗浄水を排出するための水抜き孔を設けることが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。
【0015】
図1は本発明によるキャップ10の一実施形態を示す部分断面図であり、当該キャップ10がPETボトル等の容器12のねじ付き口部14に取り付けられた状態を示すものである。また、図2はキャップ10の縦断面図であり、図3は図1のIII−III線に沿っての断面図、図4はキャップ10の底面図である。なお、本明細書において、方向を示す語のうち「上下」については、キャップ10の開口端が下向きとなっている状態、すなわち図1及び図2の状態を基準とし、「内外」については、キャップ10の中心軸線に向かう方向を「内」としている。
【0016】
キャップ10は、プロピレン系樹脂等の合成樹脂から射出成形されたものである。このキャップ10は、タンパーエビデント機能を有しており、容器口部14に螺合されるカップ状のキャップ本体16と、キャップ本体16の下端縁に連接され、開栓時に容器口部14の根本に残る環状のバンド18とから構成された一体成形品である。キャップ本体16とバンド18とは、周方向に所定の間隔で設けられた薄肉のブリッジ20により接続されており、バンド18に対してキャップ本体16に引張り力を加えたり或いは捻り力を加えた場合に、比較的小さな力で両者が分離するようになっている。
【0017】
キャップ本体16は、キャップ装着時又は閉栓時に容器口部14の端縁と接する天板部22と、その周縁部から下方に延びる筒状部26とから構成されたカップ状部材である。筒状部26の内周面には、容器口部14に螺合し得るよう形成されたねじ部28が設けられている。なお、図示しないが、天板部22の下面に酸素バリア性シールや密封用の裏蓋等が配置されることが一般的である。
【0018】
バンド18の内径は、容器口部14の下部に突設されている環状のあご部30の外径よりも大きくされている。一般に、あご部30の外径は容器口部14のねじ部32の山径と同一又はそれ以上である。従って、キャップ本体16を容器口部14に螺合した場合、バンド18をねじ部32及びあご部30に接触させることなくそこを通過させることができる。また、キャップ本体16を容器口部14に完全にねじ込んだ装着状態では、バンド18の下端縁は、容器口部14のあご部30の下面よりも下方に位置するよう寸法決めされている。
【0019】
なお、本明細書において、図5に明示するように、容器口部14の下部部分であって、あご部30の直下部分を「くぼみ部34」と称し、このくぼみ部34の最深部とあご部30の下面との角部を「あご部30の内周縁部36」と称することとする。
【0020】
バンド18の下端縁には、容器口部14のあご部30に係止される係止リング38が一体的に設けられている。この係止リング38は、バンド18の下端縁から内方に且つ上方に延びるようバンド18に形成されている。従って、係止リング38の内周縁40は、図2から分かるように、バンド18と接合する外周縁よりも上方に位置する。この内周縁40は、キャップ10を容器口部14に装着した状態では、その少なくとも一部が容器口部14のあご部30の下面に接し、或いは極く僅かな隙間をもってあご部30の下面の直下に配置される。また、係止リング38の内周縁40の全長は、あご部30の周長よりも大きく設定されている。
【0021】
また、係止リング38は、図5から理解される通り、バンド18との接合部41が薄肉とされているので、そこを中心として屈曲ないしは傾動が可能となっている。
【0022】
更に、係止リング38は、図2〜図4に示すように、同一形状のひだ部42が複数(図示実施形態では10個)形成されている。図示実施形態では、ひだ部42は係止リング38の周方向に沿って等間隔に配置されている。
【0023】
各ひだ部42は、図2のVI−VI線に沿っての端面図である図6に明示するように、S字状ないしはZ字状に構成されたものであり、係止リング38の主面の一部をなす内側部分44及び外側部分46、並びに内側部分44と外側部分46とを接続する中間部分48からなっている。また、各ひだ部42のキャップ中心軸線に向かう方向の表面である内側部分44の面441と、これに隣接する中間部分48の面481との間、及び、キャップ中心軸線とは反対の方向に向く表面である外側部分46の面462と、これに隣接する中間部分48の面482との間はそれぞれ、緩やかな湾曲面となっている。そして、内側部分44の面442(前記面441に対向する面)と中間部分48の面482(前記面481に対向する面)との間,及び、中間部分48の面481(前記面482に対向する面)と外側部分46の面461(前記面462に対向する面)との間が比較的鋭く湾曲する。前記穏やかな湾曲面と前記比較的鋭く湾曲する面の対で、第1の境界線として折り目線50、第2の境界線として折り目線52が現れている。後述するが、前述した如く折り目線50,52をはっきりと設けることによって、各ひだ部42における内側部分44の面441と外側部分46の面462との間の径方向距離を小さくすることができ、その結果として、キャップ成形時の型抜きが容易となる。
【0024】
更に、前述したように、係止リング38はバンド18との接合部41を中心に屈曲ないしは傾動するが、その際の動作を円滑化するために、折り目線(図示実施形態では折り目線の延長線)50,52は、バンド18と係止リング38との接合部41にて交差することが望ましい。
【0025】
ひだ部42の中間部分48の肉厚は、その他の部分の肉厚よりも薄くされている。これにより、内側部分44と外側部分46とを互いに反対方向に引くと、容易に中間部分48が撓んで内側部分44、中間部分48及び外側部分46を平面状に展開することが可能となる。
【0026】
なお、本実施形態では、折り目線50,52が交差する部分に洗浄水を抜きための水抜き孔54が形成されているが、この水抜き孔54の存在によっても、中間部分48の撓み性、従ってひだ部42の展開容易性が高められている。
【0027】
図2〜図4及び図6に示すように、各ひだ部42における外側部分46と中間部分48との間の折り目線52は、キャップ10のねじ締め方向(図3及び図4の矢印A方向)に向けられ、また、内側部分44と中間部分48との間の折り目線50は、矢印A方向と逆の開栓方向(図3及び図4の矢印B方向)に向けられることが好ましい。このような配置とすることで、キャップ10を容器口部14にねじ込んだ場合に、係止リング38の最も内側の位置となる折り目線50は容器口部14のねじ部32やあご部30に接しても、その際の抵抗は小さなものとなる。
【0028】
更に、各ひだ部42の折り目線50,52は、図4に示す如く、キャップ10の中心軸線から径方向に延びて直角に交わる方向と角度をもってなることが好ましい。これは、キャップ10の製造時における係止リング38の折曲げ加工を容易化するためである。
【0029】
なお、本実施形態の係止リング38は、円筒体に2本の折り目線で形付けられる三角形の如くなし、その一方を山形、他方を谷形に折り曲げて形成したものに相当する。よって、係止リング38の内周縁40は、水平方向(すなわちキャップ10の中心軸線の法線方向)から見た場合には図2の如く波形となるが、係止リング38は実際には射出成形により形成されるものであるので、係止リング38の内周縁40を水平とし、或いはそれらの一部を組み合わせる形状とすることができる。
【0030】
次に、以上のような構成のキャップ10の作用について説明する。
【0031】
まず、キャップ10を装着する場合には、バンド18と一体のキャップ本体16を容器口部14にねじ込んでいく。この際、係止リング38の内周縁40は容器口部14のねじ部32及びあご部30に接するが、係止リング38は外周縁にて屈曲又は傾動すると共に、薄い中間部分48を有するひだ部42が容易に押し広げられるので、小さな通過抵抗でねじ部32及びあご部30を乗り越え、くぼみ部34に至る。また、係止リング38における各ひだ部42の内側の折り目線50が容器口部14の外面に接するが、この折り目線50はねじ締め方向(矢印A方向)とは逆向きとなっているため、ねじ締め動作を阻害するものとはならない。従って、このキャップ装着時において、ブリッジ20がキャップ本体16の耐撓みに対して相対的に脆くても、切断されるという不具合は生じない。
【0032】
キャップ本体16の天板部22が容器口部14の端縁に接した装着状態では、係止リング38は自己の弾性復帰力により元の状態に戻り、その内周縁40は容器口部14のあご部30の下面の直下に配置される。この際、係止リング38の内周縁40の大部分があご部30の内周縁部36の近傍に位置していることが好ましい。しかしながら、図5の二点鎖線で示すように、係止リング38が十分に元の状態に復帰せず、係止リング38の内周縁40の一部しかあご部30の内周縁部36よりも外側に位置しないことも起こり得る。かかる状態から、容器12を開栓すべくキャップ本体16を開栓方向(矢印B方向)に回すと、バンド18及び係止リング38がキャップ本体16と共に上昇し、係止リング38の内周縁40の一部が容器口部14のあご部30の下面に接触する。係止リング38の内周縁40は、図3に示すように、隣合うひだ部42間においては、開栓方向に沿ってキャップ10の内方に接近するよう傾斜し、いわば渦巻き状の一部をなすようになっている。このため、更にキャップ本体16を開栓方向に回すと、係止リング38の内周縁40は容器口部12のあご部30に接した状態で内方(図5の矢印C方向)に導かれ、図5において実線で示す位置となる。この状態では係止リング38は容器口部14のあご部30を越えて上方に移動することはなく、確実に係止される。よって、続けてキャップ本体16を回していくと、ブリッジ20が破断し、キャップ本体16のみが容器口部12から取り外され、バンド18が容器口部14のくぼみ部34に残される。
【0033】
このように、本実施形態のキャップ10を用いた場合には、装着が容易である一方、開栓時にブリッジ20が破断せずにバンド18が容器口部14から外れるという不具合も生じず、タンパーエビデント機能を確実に発揮することができる。
【0034】
キャップ10は射出成形法を用いて製造される。すなわち、図7の(a)に示すように金型60〜68を閉じ、その内部のキャビティ70に押出し機(図示しない)からプロピレン系樹脂等の溶融樹脂を注入する。ここで、キャビティ70内の成形品は、係止リング38に対応する部分72がキャップ本体16となる部分74から離れている方向に延びていることに留意されたい。これは、係止リング38がキャップ本体16側に向けられた図1〜図6の状態のものを単純な割金型で作ることは極めて困難だからである。
【0035】
溶融樹脂が固化したならば、キュップ本体16の外面を形成する金型60、バンド18及びブリッジ20の外面を形成する金型64、及び係止リング38の下面となる面を形成する金型68を図7の(a)において矢印で示す方向に移動させ、図7の(b)の状態とする。続いて、金型66をキャップの支えとして、金型62を無理抜きする。この時、係止リング38となるべき部分72は、ひだ部42を含めた厚さが比較的小さいため、容易に金型62を抜くことができる。これに対して、上述したような従来のキャップにおける蛇腹状の係止リングでは、タンパーエビデント機能を高めるために山部と谷部との高低差を比較的大きくしていたため、型抜きが困難であるという問題があったが、本実施形態のキャップ10にはそのような問題はない。
【0036】
型抜きが終了したキャップ10の係止リング38に相当する部分66は、例えば特開昭62−168862号公報に記載されているような周知の折曲げ加工用のローラ(図示しない)を用いて内側に折り曲げられ、キャップ10は完成する。この際、係止リング38(66)の折り目線50,52の角度が折り曲げ方向に直角となっていないので、すなわち折り目線50,52は径方向に延びて直角に交わる方向と角度をもってなるので、軽い力で折曲げ加工を行うことができる。前述したように、係止リング38はキャップ装着時に容易に傾動ないしは屈曲し、また、装着後の位置状態が製品毎に不揃いであっても、開栓時には容器口部14のあご部30と確実に係合するため、ローラによる折曲げ加工の加工精度は低くてもよく、キャップ10の製造容易性を更に向上している。
【0037】
キャップ10が完成し、容器口部14に装着した後は、洗浄水により容器12全体を洗浄するが、洗浄水がキャップ10内に侵入した場合、その洗浄水はバンド18と係止リング38との間に形成された水抜き孔54から排出される。
【0038】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは云うまでもない。
【0039】
例えば、上記実施形態では、ひだ部は折り目線ないしは境界線が2本の3つ折りとなっているが、5つ以上の奇数折りとしてもよい。
【0040】
また、ひだ部の折り目線の向きを上記実施形態とは逆方向とすることもでき、或いはまた、交互配列とすることもできる。かかる構成のみでは、開栓時に係止リングが内方に傾動しない場合もあり得るが、この傾動動作は容器口部との間の相対的な関係で生ずるものであるので、例えば容器口部のあご部の下面に、開栓時に係止リングを内方に案内することのできる筋を入れる等の手段を施せば、上記実施形態と同様な作用効果を奏する。
【0041】
また、図4の場合とは反対に、径方向の線に対する折り目線50,52の角度は90度よりも小さくてもよい。
【0042】
更に、キャップを構成する材料もプロピレン系樹脂に限定されるものではない。例えば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン単独重合体、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エステル系樹脂、アミド系樹脂が挙げられる。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によるキャップは、容器口部に容易に装着することができ、且つ、開栓時においては容器口部からのバンド抜けを防止することができる。従って、いたずら等により容器が開栓されたかどうかの判別を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャップを示す部分断面図であり、容器の口部を装着された状態を示す図である。
【図2】図1のキャップの縦断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿っての断面図である。
【図4】図のキャップの底面図である。
【図5】図1のV部分を示す拡大断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿っての端面図である。
【図7】(a)及び(b)は図1のキャップを射出成形により製造する場合の手順を示す概略図である。
【符号の説明】
10…キャップ、12…容器、14…容器口部、16…キャップ本体、18…バンド、20…ブリッジ、30…容器口部のあご部、38…係止リング、40…係止リングの内周縁、41…接合部、42…ひだ部、44…内側部分、46…外側部分、48…中間部分、50,52…折り目線(境界線)、54…水抜き孔、60,62,64,66,68…金型。
Claims (4)
- 容器の口部に螺合されるキャップ本体と、
前記キャップ本体の下端縁に複数のブリッジを介して連接されたバンドと、
前記バンドの下端縁から内方に且つ上方に延びており、前記キャップ本体が前記容器の口部に螺合され前記口部を閉じた状態において内周縁の少なくとも一部が前記口部のあご部の下面の直下に配置される係止リングと
を備え、
前記係止リングには周方向に沿って複数のひだ部が形成されており、
前記ひだ部のそれぞれが、内側に配置される内側部分と、外側に配置される外側部分と、前記内側部分及び前記外側部分の間に配置され両者間を接続する中間部分とを有し、前記中間部分が前記内側部分及び前記外側部分よりも撓み性を有しており、
前記ひだ部のそれぞれにおける前記内側部分と前記中間部分との間の第1の境界線と、当該ひだ部における前記外側部分と前記中間部分との間の第2の境界線とが交差する部分に、洗浄水を抜くための水抜き孔が設けられていることを特徴とする容器の合成樹脂製キャップ。 - 前記ひだ部のそれぞれにおける前記内側部分が当該ひだ部における前記第1の境界線に向かう方向の一成分が、当該合成樹脂製キャップを開栓するための開栓方向となっており、
前記ひだ部のそれぞれにおける前記外側部分が当該ひだ部における前記第2の境界線に向かう方向の一成分が、前記開栓方向とは反対の方向となっていることを特徴とする請求項1に記載の容器の合成樹脂製キャップ。 - 前記第1の境界線が延びる方向が、前記係止リングの中心軸線から径方向に延びる径方向の線と前記第1の境界線とが交差する点において該径方向の線と直角に交わる方向と角度をもってなり、
前記第2の境界線が延びる方向が、前記係止リングの中心軸線から径方向に延びる径方向の線と前記第2の境界線とが交差する点において該径方向の線と直角に交わる方向と角度をもってなることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器の合成樹脂製キャップ。 - 前記第1の境界線及び前記第2の境界線が、前記バンドと前記係止リングとの接合部と交わっている部分に、前記水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器の合成樹脂製キャップ。
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