以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。まず、本発明が適用される遊技機の例としてスロットマシンの概略構成を説明する。図1は、スロットマシンSMの外観構造を表す正面図である。スロットマシンSMは、いわゆるフロントパネルを形成する前扉FDが略矩形状の箱体である筐体に対し開閉可能に取り付けられている。前扉FDは、上部パネル部UPと下部パネル部LPに概ね区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされ、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。また、前扉FDの下部には、メダルを貯留するための受皿部が形成された受皿ユニットTUが設けられている。
上部パネル部UPの周縁部分には、高輝度発光ダイオードを内蔵する上部ランプUL及びサイドランプSL、SLが配置されている。また、スピーカを内蔵し遊技に係る効果音を発生させる演出用放音部SAL、SARが上部パネル部UPの左右にそれぞれ配置されている。更に、演出用放音部SAL、SARの間には、液晶表示ユニットFPDが配置されている。なお、液晶表示ユニットFPDは、遊技の演出に係る映像を主に表示する。
上部パネル部UPの中央にはパネルユニットPUが取り付けられ、その中央に略長方形の透明な表示窓FWが形成されている。表示窓FWを通して筐体内に設けられている円筒形状のリールR1、R2、R3が目視される。リールR1、R2、R3は、それぞれの回転軸に沿って横方向に配置され、これによりリールユニットRUが形成されている。また、各リールR1、R2、R3の外周面には複数種類の図柄がほぼ等間隔で配置され、リールの外周面に表示する縦3個、横3列の図柄が表示窓FWを通して目視される。
上部パネル部UPと下部パネル部LPとの間には、遊技操作を行うためのスイッチ類が配置された操作卓OPが一体的に形成されている。操作卓OPには、メダルを投入するためのメダル投入口MDと、ベットボタンBETと、スタートレバーSTLと、ストップボタンSTP1、STP2、STP3がそれぞれ配設されている。
ベットボタンBETは、スロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。スロットマシンSMは、何れかのベットボタンBETが押圧操作されることにより当該ゲームにメダルが賭けられ、スタートレバーSTLが傾倒操作されるとリールR1、R2、R3を一斉に回転させる。このときスロットマシンSMは、入賞の抽選を内部的な処理(内部抽選)で行う。そして、各ストップボタンSTP1、STP2、STP3が押圧操作されることで、対応するリールR1、R2、R3をそれぞれ停止させる。全てのリールが停止し、表示窓FWに設定される有効ライン上に表示した図柄の組合せが上述の内部抽選に当選した入賞に係る組合せと一致した場合、当該入賞が確定する。
下部パネル部LPには、スロットマシンSMのモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネルDPが設けられている。下部パネル部LPの下側に配置される受皿ユニットTUには、入賞時等においてメダルを受皿部に排出するメダル払出口MEXと、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部SABがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照し、スロットマシンSMの内部構造を説明する。図2は、前扉FDが筐体MBから開いた状態でのスロットマシンSMの内部構造を表している。同図において、筐体MB内の上部には、スロットマシンSMの全体動作を統括制御する主制御基板200を収容する、本発明に係る制御基板アッセンブリMBAが取り付けられている。なお、主制御基板200は、MPU、ROM、RAM等を含むマイコンをベースに形成される制御回路基板から形成される。
筐体MB内の中央には、リールR1、R2、R3を備えるリールユニットRUが設けられている。リールユニットRUは、前扉FDが筐体MB側に閉じられるとパネルユニットPUに形成された表示窓FWにリールR1、R2、R3が対向するように、筐体MB内の所定の高さに固定されたフレームに位置決めされて取り付けられている。なお、各リールR1、R2、R3は、それぞれの中心軸に連結するステッピングモータによって回転駆動される。リールユニットRUの上部には、各ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する図示しない回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板200が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニットRUの下方には、メダル投入口MDから投入されたメダルを貯留し、入賞の配当の際に排出口からメダルを排出するホッパ装置HPUと、ホッパ装置HPUから溢れたメダルを収容するための補助貯留部MSTと、スロットマシンSMに内蔵される各機器へ電力を配電する主電源装置PWUが設けられている。
次に、前扉FDの裏面側上部には、上述の演出用放音部SAL、SARに対向してスピーカSPL、SPRが取り付けられている。また、図2には示していないが、スピーカSPL、SPRの間に、液晶表示ユニットFPDが取り付けられ、液晶表示ユニットの裏面側に当該液晶表示ユニット等を制御駆動するサブ制御基板SBAが取り付けられている。サブ制御基板SBAは、液晶表示ユニットFPDによる演出映像の表示制御、上部ランプUL及びサイドランプSL等を使った照明制御、及び演出用放音部SAL、SAR、SABを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行う。
サブ制御基板SBAの下方には、前面にリールR1、R2、R3を目視させるための透明な表示窓FWを有するパネルユニットPUが取り付けられる。パネルユニットPUの裏面側には、リールR1、R2、R3の外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプCFLと、スタートレバーSTL及びストップボタンSTP1、STP2、STP3等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板200へ転送する中継基板として機能する中央表示基板CBAとを備え、これらがユニット化されて形成されている。
パネルユニットPUの下方には、本発明に係るメダル選別装置MSUが取り付けられている。メダル選別装置MSUは、メダル投入口MDに投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置MSUに内蔵されるフォトセンサはメダル投入口MDに投入された正規のメダルを検出し、その検出信号を主制御基板200へ送出する。
メダル選別装置MSUの下方には、メダル選別装置MSUによって振り分けられた正規のメダルを筐体MB内に設けられているホッパ装置HPUへ案内するガイド部材G1と、メダル選別装置MSUにより排除されたメダル(及び異物)をメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G2が設けられている。また、前扉FDの裏面側下部には、ホッパ装置HPUの排出口から排出されたメダルをメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G3が設けられている。更に、メダル排出口MEXに隣接して、上述した演出用放音部SABに対向するスピーカSPBが取り付けられている。
かかる構成のスロットマシンSMは、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態において、ベットボタンBETを押圧操作することで、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲーム開始の状態となる。
ゲーム開始の状態でスタートレバーSTLが傾倒操作されると、主制御基板200は、3個のリールR1、R2、R3を一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部抽選し、その結果をフラグ(内部抽選フラグ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタンSTP1、STP2、STP3を任意の順番で押圧操作すると、主制御基板200は、それに従い順次各リールを停止させる制御を行う。そして、全てのリールR1、R2、R3が停止したことを検知すると、各リールが表示する図柄と上述のフラグに対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
当選した入賞役に係る図柄が有効ラインに揃って表示され入賞が確定すると、当該入賞役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算するか、またはホッパ装置HPUを駆動して配当数のメダルを受皿ユニットTUの受皿部へ払い出す。
次に、上記スロットマシンSMに搭載される遊技媒体選別装置としてのメダル選別装置MSUを説明する。図3は、メダル選別装置MSUの構造を表す正面図である。同図において、メダル選別装置MSUは、硬質プラスチック等の合成樹脂で一体的に形成された矩形状のケース101と、当該ケース101に対して開閉可能に取り付けられその略上半分を覆う金属板から形成されるゲートプレート102と、合成樹脂で形成されケース101の略下半分を開閉可能に覆うカバー103とを備え構成されている。
図4は、ケース101の構造を表す正面図であってゲートプレート102を取り外した状態を示している。同図において、ケース101内を塞ぐ壁面は、略上半分の領域を占める平坦な案内面部101aと、案内面部101aの下端である斜めの折曲部101cを起端として左下奥方向へ傾斜する傾斜面部101bとから形成されている。
図3に示したゲートプレート102は、その右方端部においてケース101に対し開閉可能に軸支され、この軸部に巻回されたコイルバネ104によって、常時ケース101側へ付勢されている。ゲートプレート102がケース101の案内面部101aと対向することで、ゲートプレート102の背面とケース101の案内面部101aとの間に、メダル入口105から下るとともに、右下方のメダル出口107へ向かうメダル案内通路106が形成されている。このメダル案内通路106には、ゲートプレート102の下端部分がケース101側へ向けて折り曲げられることで直線状の転送レール部102aが形成されている。転送レール部102aは、ケース101の折曲部101cと平行し、かつ折曲部101cよりも若干下方に位置している。これにより、転送レール部102aとケース101の傾斜面部101bとの間に隙間が生じ、メダル排除口108が形成されている。
メダル案内通路106の上流側には、メダル入口105に導入されたメダルが正規のものか否かを判別するセレクト機構112が設けられている。より詳細には、セレクト機構112は、規定以上の外径を有するメダルを排除する最大径規制手段と、規定以上の厚みを有するメダルを排除する板厚規制手段と、規定以下の外径を有するメダルを排除する最小径規制手段とを備え構成されている。
最大径規制手段は、メダル入口105付近において、ゲートプレート102の背面からケース101の案内面部101aへ向けて突設された一対の外径規制爪121a、121bから形成されている。外径規制爪121a、121bの間隔は、正規のメダルの外径にその寸法公差を考慮した最大外径相当の幅に設定されている。このため、規定以上の外径を有するメダルが最大径規制手段に導入されると、外径規制爪121a、121bによって下方への落下が阻止される。
板厚規制手段は、ゲートプレート102と、ケース101の案内面部101aからゲートプレート102へ向けてメダル案内通路内に突出するシックネススクリュ122とから形成されている。シックネススクリュ122の先端からゲートプレート102までの間隔は正規のメダルの最大厚さに設定されている。このため、規定以上の厚みを有するメダルが板厚規制手段に導入されると、シックネススクリュ122に阻まれて下方への落下が阻止される。
最小径規制手段は、ケース101の背面側において回動自在に軸支された合成樹脂製の押付けレバー123と、メダル案内通路106に沿ってゲートプレート102に形成された切欠き125と、切欠き125が形成された部分の側壁であって図面手前側(メダルの転送方向に対して外方側)に傾斜する傾斜壁部128とから主に形成されている。上記押付けレバー123は、コイルバネ124(図6及び図7参照)により常時付勢され、ケース101に形成された開口131を通して上記切欠き125側へ突出している。また、上記切欠き125は、転送レール部102aからその上縁までの高さが正規のメダルの外径からその寸法公差を考慮した最小外径相当の長さに形成されている。このため、規定以下の外径を有するメダルが最小径規制手段に投入されると、押付けレバー123により当該メダルが傾斜壁部128へ倒され、転送レール部102aとケース101の傾斜面部101bとの隙間に形成されたメダル排除口108から当該メダルを落下させて排除するように構成されている。
ゲートプレート102のメダル入口105付近には、速度緩和機構150が設けられている。速度緩和機構150は、ゲートプレート102の壁面に沿って回動自在に軸支された金属製のスイングレバー151と、スイングレバー151を右回転方向へ常時付勢するコイルバネとを備え構成されている。スイングレバー151の先端部分はケース101の案内面部101a側へ折り曲げられ、ゲートプレート102に形成された開口を通してメダル案内通路106内まで突出している。すなわち、セレクト機構112内のメダル案内通路106を落下するメダルに対してスイングレバー151の先端部分が衝突し、スイングレバー151が当該メダルと当接しながら上記コイルバネの付勢力に抗して左回転することで、当該メダルの落下速度を緩和するように構成されている。
メダル案内通路106の中流部分には、メダル案内通路106により転送されるメダルをメダル排除口108から落下させて強制的に排除する機能を有するゲート機構113が設けられている。このゲート機構113は、ケース101の背面側に固着された略L字形状のプレート部材135の先端に回動自在に支承される金属製のブロッカプレート133と(図4参照)、主制御基板200からの制御信号に従ってオンオフし、オンすることで生じる磁力により上記ブロッカプレート133を引き付けるソレノイド137と(図4参照)、ゲートプレート102に対して回動自在に軸支されその軸部に巻回されたコイルバネ127によって常時ブロッカプレート133側へ付勢される合成樹脂製の案内レバー126と(図3参照)を備え構成されている。
ブロッカプレート133は、その先端に形成されている規制爪部134がメダル案内通路106内へ突出するようにコイルバネ136の引張り力により常時付勢されている。ソレノイド137は、プレート部材135を介してケース101の背面側に取り付けられ、オン(駆動)することにより、ブロッカプレート133を引き付けて規制爪部134をメダル案内通路106から退避させる。
スロットマシンSMが電源オフの時、又は遊技が進行中で新たなメダルの受け付けを禁止する状態においては、ソレノイド137はオフの状態にあり、ブロッカプレート133の規制爪部134がケース101に形成された開口132を通してメダル案内通路106内へ突出している。同時に案内レバー126は、コイルバネ127の付勢力によりブロッカプレート133に当接すると共に、ブロッカプレート133の付勢力に負けてメダル案内通路106の外方側の回動位置に押し出され静止している。この状態において、メダルがゲート機構113に投入されると、当該メダルはブロッカプレート133の規制爪部134に衝突してゲートプレート102の傾斜壁部128へ倒され、転送レール部102aから脱落する。これにより、当該メダルはメダル排除口108を介して下方へ排除される。
メダル案内通路106の下流部分には、メダルの通過を検出するメダル検出部114が設けられている。メダル検出部114は、ケース101の案内面部101aに形成された開口138に反射式のフォトセンサ139(図4参照)が2個取り付けられて形成されている。メダル検出部114は、上記ゲート機構113により通されたメダルを判別すると、メダル検出信号を主制御基板200へ送出する。そして、主制御基板200は、メダル検出部114からの上記メダル検出信号をカウントすることでスロットマシンSMのメダル投入口MDに投入された正規メダルの枚数を知ることができる。
次に、メダル選別装置MSUに係る動作を説明し、併せてその構成を更に詳細に説明する。図5は、メダル選別装置MSUの正面図であって動作を説明するための図である。
図5において、スロットマシンSMのメダル投入口MDにメダルが投入されると、当該メダルはメダル選別装置MSUのメダル入口105へ案内される。メダル入口105からメダル選別装置MSU内部のメダル案内通路106へ案内されたメダルM1は、セレクト機構112において、一対の外径規制爪121a、121bからなる最大径規制手段、及びシックネススクリュ122からなる板厚規制手段を経由することにより、一定以下の外径及び厚みを有するメダルのみが次段の最小径規制手段へと落下する。このとき、速度緩和機構150のスイングレバー151の先端がメダルM1に当接しながら回動することで、セレクト機構112を落下するメダルM1の速度が緩和される。
図6は、図5において示すA−A線に沿うセレクト機構112の最小径規制手段の構造を表す断面図である。また、図7(a)は、正規のメダルが投入された場合の最小径規制手段の動作を説明するための断面図、図7(b)は、正規のメダルよりも小さな外径のメダルが投入された場合の最小径規制手段の動作を説明するための断面図である。
図6を参照し、最小径規制手段は、上述したように押付けレバー123がケース101の背面側において回動自在に軸支されると共に、コイルバネ124に付勢されて押付けレバー123の先端部分がケース101に形成された開口131を通してゲートプレート102の切欠き125側へ突出している。
メダル入口105から投入されたメダルM2は、最小径規制手段へ落下し、図7(a)に示されるように、押付けレバー123の付勢力によりゲートプレート102側へ押し付けられる。ゲートプレート102の転送レール部102aから切欠き125の上縁までの高さは正規のメダルの外径よりも若干短く形成されているので、正規の外径を有するメダルM2は押付けレバー123とゲートプレート102により挟まれながら転送レール部102aを流下する。
一方、図7(b)に示されるように、最小径規制手段に正規のメダルよりも小さい外径を有するメダルM3(異物)が投入されると、ゲートプレート102の切欠き125の上縁がメダルM3の外径よりも高く位置しているので、メダルM3は押付けレバー123によりゲートプレート102の傾斜壁部128へ倒される。また、メダル排除口108を形成する折曲部101cは転送レール部102aよりも若干高く位置しているので、押付けレバー123によって倒されたメダルM3は転送レール部102aから脱落する。これにより、メダルM3はメダル排除口108を介して下方へ排除される。
上記セレクト機構112を通過したメダルM2は、転送レール部102aを流下してゲート機構113へ進入する。ここで、ゲート機構113は、メダル案内通路106を流下するメダルM2をメダル検出部114側へ通過させるメダル受付許可状態と、メダルM2をメダル排除口108から落下させて排除するメダル受付禁止状態とに主制御基板200からの制御信号に従って遷移する。
まず、メダル受付許可状態における動作を説明する。図8及び図9は、図5において示すB−B線に沿う断面図であって、メダル受付許可状態にあるゲート機構113の主要構造を表す断面図である。
図8及び図9を参照し、ゲート機構113がメダル受付許可状態にあるときには、ソレノイド137がオンし、その磁力によってブロッカプレート133が引き付けられ、ブロッカプレート133の先端に形成されている規制爪部134がメダル案内通路106から退避している。同時に、コイルバネ127により常時付勢されている案内レバー126は、ケース101に向けて延出する位置決めピン126bがケース101の案内面部101aに当接し、ゲートプレート102に対してほぼ平行する回動位置に静止している。すなわち、メダル受付許可状態においては、ゲートプレート102の切欠き部分が案内レバー126で閉塞されるので、ゲート機構113に進入したメダルM4は、ケース101の案内面部101aと案内レバー126とにより案内されながらゲート機構113を通過し、次段のメダル検出部114へ流下する。
次に、メダル受付禁止状態におけるゲート機構113の動作を説明する。図10及び図11は、図5において示すB−B線に沿う断面図であって、メダル受付禁止状態にあるゲート機構113の主要構造を表す断面図である。また、図12は、図10に示す矢印C位置で切断した部分断面図である(なお図12は、構造を解りやすく説明するため、案内レバー126がゲートプレート102に対して直交する位置にある状態を示している)。
図10を参照し、ゲート機構113がメダル受付禁止状態にあるときには、ソレノイド137がオフし、コイルバネ136の引張り力によってブロッカプレート133先端の規制爪部134がメダル案内通路106内へ突出している。また、案内レバー126は、ブロッカプレート133側へ向けて延びる当接ピン126aが当該ブロッカプレート133と当接しながらゲートプレート102の外方側へ押し出され、ブロッカプレート133の切欠き部分を開放する回動位置に静止している。
なお規制爪部134は、メダルが流下する方向の上流側部分が斜めに形成されている(図12参照)。このため、図11に示されるように、メダル案内通路106を流下するメダルM5が規制爪部134に衝突すると、当該メダルM5はゲートプレート102の開放された傾斜面部128側へ倒される。そして、倒されたメダルM5は、折曲部101cと転送レール部102aとの高低差により形成されるメダル排除口108から下方へ落下する。
図5に戻り、メダル受付許可時にゲート機構113を通過したメダルM4は、メダル検出部114を横切ってメダル出口107へ到達し、筐体MB内のホッパ装置HPUへ収容される。
メダル検出部114を構成するフォトセンサ139は発光素子(139a)と受光素子(139b)とを備え、メダルM4が前方を横切ると発光素子が発光した光がメダルM4で反射し、この反射光を受光素子が受光することでメダル検出信号を送出する。主制御基板200は、メダル検出信号を受信すると正規のメダルが投入されたをみなし、内部貯留しているメダル数であるクレジットを加算する。
本発明に係るスロットマシンSMには、不正行為(いわゆるゴト行為)を検知し防止するための装置が備えられており、以下これを説明する。なお、図13は、本発明の不正行為を防止する装置に係る制御ブロック図である。
図13を参照し、上述したメダル選別装置MSUのメダル検出部114を構成するフォトセンサ139は、発光ダイオード(LED)である発光素子139aと、フォトダイオード(PD)である受光素子139bとを備える反射型フォトセンサである。
発光素子139aに対しては、その発光量を制御するために、例えば光量指令信号の電圧振幅に応じて供給電流を可変とする電流制御回路(電圧電流変換回路)162と、電流制御回路162の電流出力を制御するための光量指令信号を出力する光量切替制御部161とが設けられている。本実施形態では、スロットマシンSMの主制御基板200が光量切替制御部161に切替指令信号を送出して随時、発光素子139aによる光量を制御する例を説明しているが、光量切替制御部161は、主制御基板200とは独立して動作し、つまり遊技の進行に関わらずランダムに発光素子139aの光量を変化させるべき指令信号を電流制御回路162に出力するものであってもよい。
受光素子139bに対しては、受光した光の光量に応じた検出信号を出力する光量検出回路163と、上述の光量切替制御部161へ出力した光量指令信号と、光量検出回路163による検出信号とが対応するか否かその整合性を判定するメダル検出判別部164とが設けられている。
光量検出回路163は、具体的な例として、図14に示される回路構成により形成される。図14によれば、受光素子139bであるフォトダイオードPDのアノード端子をオペアンプOPの正入力に、カソード端子を負入力に接続し、アノード端子側を一定の共通電位(グランドレベル)にする。フォトダイオードPDのカソード端子は、抵抗R3を介して、オペアンプOPの出力とグランドとを抵抗R1及びR2で分圧したノードに接続する。フォトダイオードPDは受光した光の光量に比例する逆電流Ioを生じさせるため、オペアンプOPの入力抵抗をゼロとみなせば、前記ノードの電位はIo×R3となる。すなわち、オペアンプOPの出力である光量検出回路163の出力Voutは、Vout={(R1+R2)×R3/R2}×Ioとなるから、フォトダイオードPDの受光量に比例する電圧を振幅とする検出信号が得られる。なお、抵抗R1〜R3の抵抗値を適宜に選択することで、フォトダイオードPDの特性に応じた適正なゲイン(受光量に対する出力電圧の比)に調整することが可能となっている。
メダル検出判別部164は、発光素子139aが発光した光量と受光素子139bが受光した反射光の光量とが対応した場合、例えばこれらがほぼ一致した場合にメダルを検出したものと判定し、主制御基板200へメダル検出信号を送出する。
また、メダル検出判別部164は、フォトセンサ139による発光量と受光量の対応関係が得られず整合性が認められなければ、不正行為がされたとみなし、エラー信号を主制御基板200へ送出する。このとき主制御手段200は、例えばスロットマシンSMのフロントパネルに設けられている上部ランプUL、サイドランプSL、またはスピーカSPL、SPR、SPB等を含む異常報知手段300を駆動して、異常を周囲に報知する。または、スロットマシンSMの外部出力を介してホールの遊技島に設けられているパトライト等のランプを駆動して異常を報知してもよい。更には、ホール内の遊技状態や売上等を管理しているホールコンピュータに異常を報知しその履歴を残すようにしてもよい。なお、主制御手段200は、かかる異常を検知した場合、スロットマシンSMのゲームプログラムを中断する等、その動作を制限する。
スロットマシンSMは、リールR1、R2、R3が回転中のとき新たなメダルの投入受け付けを禁止している。具体的には、主制御基板200は、遊技準備状態(ベットボタンBETが押圧操作され一定のメダルが賭けられた状態)においてスタートレバーSTLの操作を検出すると、メダル強制排除手段171を制御しメダル選別装置MSUのソレノイド137の電流供給を停止させる。これにより、ゲート機構113のブロッカプレート133がメダル案内通路106内に突出しメダル受付禁止状態となる。また、主制御基板200は、ストップボタンSTP1、STP2、STP3が押圧操作され、全てのリールR1、R2、R3の停止を検知すると、メダル強制排除手段171を制御しゲート機構113のソレノイド137を駆動させる。これにより、ブロッカプレート133がメダル案内通路106から退避して、メダル選別装置MSUはメダル受付許可状態となる。
次に、かかる構成の不正行為を防止するメダル選別装置MSUを使った投入メダルの検出及び異常の監視動作を、図15のフローチャートに基づいて説明する。なお、図15に示すフローチャートは、メダル受付の既定枚数を3とする3枚掛けで、かつ内部貯留(クレジット)を行わないスロットマシンにおける例を説明するものである。同図によれば、リールユニットRUの回転制御を行っている主制御基板200が全てのリールR1、R2、R3の停止を検知すると(ステップS1:YES)、メダル選別装置MSUをメダル受付許可の状態に制御する(ステップS2)。すなわち上述したように、メダル強制排除手段171を制御してゲート機構113のソレノイド137を駆動する。
そして、主制御基板200は、光量切替制御部161に発光素子139aの光量を変化させる旨の切替指令信号を送出する(ステップS3)。このとき、主制御基板200は、発光素子139aによる発光量の指令値をランダムに選択して当該切替指令信号を生成し、光量切替制御部161に出力する。またこの方法とは別に、主制御基板200は、切替指令信号を光量切り替えのタイミング信号(オンオフ信号)として光量切替制御部161に送出し、この信号の受信に応じて光量切替制御部161がランダムに選択した光量指令値を含む光量指令信号を電流制御回路162に送出することで発光素子139aによる発光量を変化させてもよい。
そして、メダル検出判別部164は、受光素子103bによる受光を光量検出回路163が検出した場合、光量切替制御部161が送出した発光量の指令値と光量検出回路163が検出した受光量とを比較し、対応関係にあるか否か判定する(ステップS4、S7)。すなわち、図16に示されるように、受光素子103bが受光した光がフォトセンサ139を通過するメダルMに反射したものであれば、発光素子103aによる発光量Piと受光素子103bが受光する光量とがほぼ一致するはずである。あるいは全反射しないメダルを正規のメダルとして使用する場合には、予めその反射による損失を考慮し、発光量に対して受光量が一定の損失であれば対応関係にあると判定する。
メダル検出判別部164は、発光量に対応しない反射光を受光したとき(ステップS4:YES)、主制御基板200へエラー信号を送出し、上述した異常報知手段300による報知、またはスロットマシンSMのゲームを中断する等の異常処理を実行させる(ステップS5)。そして、主電源の再投入等の解除操作が行われるまで待機状態を継続しゲーム動作を停止する(ステップS6に係るループ処理)。
このような異常を検出するケースとしては、例えば図17(a)に示すように、発光素子を有する不正器具MI1がメダル選別装置MSU内に侵入し、フォトセンサ139による発光量Piとは異なる偽の反射光(光量Pf)を受光素子139bが受光するような場合が想定される。また、図17(b)に示すように、液晶シャッタを有する遮光型の不正器具MI2の侵入に対しても、本発明に係る異常検知は有効である。すなわち、フォトセンサ139の発光素子139aにより発光された光(光量Pi)は、その一部(光量Pt)が不正器具MI2の液晶によって反射、吸収されるため、受光素子139bで受光する光量(Pi−Pt)と発光量Piとの対応関係が成立せず、異常として検出できるからである。
また、メダル検出判別部164は、発光量に対応する反射光を受光したとき(ステップS7:YES)、正規のメダルを検出したものと判定し主制御基板200へメダル検出信号を送信する(ステップS8)。
また、当該処理サイクルにおいて受光素子139bが光を受光しない場合(ステップS7:NO)、ステップS3へ戻り、光量切替制御部161に発光素子139aによる光量を変化させ、再び受光素子103bによる受光を監視する。
このように、主制御基板200は、フォトセンサ139の発光量をランダムに変化させながら、既定枚数の正規メダルが投入されるまで、メダルの検出及び異常を監視する処理サイクルを継続する。これにより、偽の反射光をフォトセンサ139に与えるような不正行為を確実、かつ迅速に検知することができ、したがってかかる不正な行為を防止することができる。
主制御基板200は、メダル検出判別部164により、例えば既定枚数3枚の正規メダルの投入を検出したとき(ステップS9:YES)、メダル選別装置MSUをメダル受付禁止状態に制御する(ステップS10)。つまり、メダル強制排除手段171を制御してゲート機構113のソレノイド137への電流供給を停止する。そして、主制御基板200は、スタートレバーSTLの操作を検知することにより(ステップS11:YES)、当該メダル検出及び異常監視の処理サイクルを終了させ、遊技状態に移行する。
なお、本実施形態では、ゲームの進行に応じ例えばリールR1、R2、R3が停止している状態、すなわち新たなメダルの投入を許可する状態にある場合においてメダル選別装置MSUの異常を監視する例について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、リールが回転中すなわちメダル受付禁止の状態であってもメダル検出信号の整合性を監視して、異常を検知してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシンSM、及びメダル選別装置MSUによれば、フォトセンサ139の発光量をランダムに変化させ、これに対応しない光量の反射光を受光したとき異常と判定する。これにより、メダル選別装置MSU内に不正器具等を侵入させ、偽の反射光をフォトセンサ139に与えるような不正行為を確実、かつ迅速に検知する。また、かかる異常状態を検知したとき、光または音等による報知、またはゲームを中断させる等の異常処理を行うことで、かかる不正行為の完遂を防止することができる。