JP4939456B2 - 温度推定方法および温度推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱対象の温度を計測する加熱対象温度計とヒータとを収容した加熱処理対象と、加熱対象温度計による加熱対象温度計測値をモニタしながらヒータの出力を操作する制御機器とを備えた加熱処理システムにおける、ヒータの温度を推定する温度推定方法および温度推定装置に関する。
温調計などの温度制御機器は、ヒータを熱源とする制御対象に適用される。制御する対象となる温度はヒータから離れた炉内温度などになることが多いが、そのような場合であっても、管理や診断の目的でヒータ温度が必要になることがある。
ヒータ温度を直接計測することは容易ではないが、ヒータ近傍の温度を計測することは可能である。しかしながら、ヒータ近傍の温度を計測する温度センサを装置内に取り込むことは、それだけ温度制御機器が扱う計測点が増えるので、計測点を多く扱える高価な温度制御機器を利用することになる。したがって、ヒータ近傍の温度を推定することで、実際に計測することの代用とする手法が有効になる。
温度推定技術としては、例えば特許文献1などが開示されている。このような温度推定技術では、温度計測点である制御量PVあるいは制御機器の出力である操作量MVから見たときに、エネルギー伝達的に下流に相当する温度を推定する形態になっており、原理的に1次遅れ,2次遅れあるいは高次遅れの伝達関数で近似される温度推定モデルが採用される。ヒータ近傍の温度を推定する場合には、制御機器の出力である操作量MVを入力信号として、1次遅れ,2次遅れあるいは高次遅れの伝達関数により、温度推定値を算出するのが通常的な手法になる。これは、もともと温度制御のために欠かせない制御量PV(温度計測値)と操作量MV(ヒータ出力値)以外の信号機器(例えば制御とは直接関係ない温度を計測する温度センサ)を追加しないことを前提とした構成としては、合理的である。
しかし、装置内部は熱容量を持つため、ヒータ温度は必ずしも操作量MV(ヒータ出力値)に依存して一律に決定できるとは限らない。場合によっては大きな温度推定誤差を見込まなければならなくなることもある。
尚、後述する説明のために特許文献2を挙げておく。
特開2006−329869号公報 特開2004−38428号公報
本発明は、上記事情に鑑み、ヒータの温度(ヒータ近傍の温度を含む)を推定するにあたり、見込まれる温度推定誤差を低減する手法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の温度推定方法は、加熱対象の温度を計測する加熱対象温度計とヒータとを収容した加熱処理対象と、加熱対象温度計による加熱対象温度計測値をモニタしながらヒータの出力を操作する制御機器とを備えた加熱処理システムにおける、ヒータの温度を推定する温度推定方法において、
ヒータの温度を計測するヒータ温度計を一時的に設置して、上記制御機器の、ヒータの出力を操作するための指示である操作量の時間的変化を表わす操作量時系列データと、加熱対象温度計により計測された加熱対象温度計測値の時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データと、ヒータ温度計により計測されたヒータの温度計測値の時間的変化を表わすヒータ温度時系列データとを入力する時系列データ入力ステップと、
操作量時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、操作量からヒータの温度を求めるための第1の伝達関数モデルを求める第1のモデリングステップと、
加熱対象温度時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、加熱対象温度計測値からヒータの温度を求めるための第2の伝達関数モデルを求める第2のモデリングステップと、
第1の伝達関数モデルと第2の伝達関数モデルとの双方を用いてヒータの温度を推定するヒータ温度推定ステップとを有することを特徴とする。
本発明の温度推定方法は、上記の第1のモデリングステップと第2のモデリングステップとの双方のモデリングステップで、異なる入力時系列データからヒータ温度を推定する異なる2つの伝達関数モデルを作成し、ヒータ温度の推定にあたっては、それら2つの伝達関数モデルの双方を用いてヒータの温度を推定するものであり、大きな誤差を持つ推定値を避けることができ、温度推定誤差の低減が可能となる。
ここで、本発明における「ヒータ温度」は、ヒータ自体の温度であってもよく、あるいはヒータ近傍の温度であってもよいことを意味している。
本発明の温度推定方法において、上記ヒータ温度推定ステップは、第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値と、第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値との加重平均により、ヒータの温度を推定するステップであってもよくあるいは、上記ヒータ温度推定ステップは、第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値に、第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値に基づく補正を加えることにより、ヒータの温度を推定するステップであってもよく、上記ヒータ温度推定ステップは、第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値に、第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値に基づく補正を加えることにより、ヒータの温度を推定するステップであってもよい。
いずれの方法を採用しても、ヒータ温度推定誤差を低減することができる。
また、上記目的を達成する本発明の温度推定装置は、加熱対象の温度を計測する加熱対象温度計とヒータとを収容した加熱処理対象と、加熱対象温度計による加熱対象温度計測値をモニタしながらヒータの出力を操作する制御機器とを備えた加熱処理システムにおける、ヒータの温度を推定する温度推定装置において、
ヒータの温度を計測するヒータ温度計が一時的に設置された状態において、上記制御機器の、ヒータの出力を操作するための指示である操作量の時間的変化を表わす操作量時系列データと、加熱対象温度計により計測された加熱対象温度計測値の時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データと、ヒータ温度計により計測されたヒータの温度計測値の時間的変化を表わすヒータ温度時系列データとを入力する時系列データ入力部と、
操作量時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、操作量からヒータの温度を求めるための第1の伝達関数モデルを求める第1のモデリング部と、
加熱対象温度時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、加熱対象温度計測値からヒータの温度を求めるための第2の伝達関数モデルを求める第2のモデリング部と、
第1の伝達関数モデルと第2の伝達関数モデルとの双方を用いてヒータの温度を推定するヒータ温度推定部とを有することを特徴とする。
以上の本発明によれば、温度推定誤差が低減されたヒータ温度推定値を求めることができる。
[技術思想/重要な着眼点]
装置内部の熱容量の影響は、通常は制御量PV(温度計測値)に少なからず影響が現れる。制御量PV(温度計測値)から見ると、ヒータ近傍の温度はエネルギー伝達的に上流に相当する。したがって、1次遅れなどに対する逆関数に相当するリードの伝達関数を用いれば、制御量PVを入力信号として、ヒータ近傍の温度を推定することは原理的に可能になる。リードの伝達関数を用いる場合、計測ノイズが増幅されるので、制御量PVを入力信号として、ヒータ近傍の温度を推定するのみでは実用的ではない。しかし、前述したように、操作量MVによる温度推定に欠けている要素として、装置内部の熱容量の影響を考えることが重要である。したがって、制御量PVによる温度推定値を、必要以上の高周波成分をカットして温度推定の補正用の推定値として採用すれば、操作量MVのみによる温度推定よりも温度推定誤差を削減することが可能であることに、本発明の発明者は着眼した。そして、例えば操作量MVによる温度推定値と制御量PVによる温度推定値を加重平均して最終的な温度推定値にするような合成方法を採用すれば、課題解決(見込まれる温度推定誤差を低減する)のために有効であることに、本発明の発明者は想到した。
[実施形態]
図1は、本発明の温度推定方法および温度推定装置が適用された温調計の計装事例であり、時系列データ入力時の構成を示す図、図2は、図1に示すように、温調計計装事例と同一の事例であって、温度推定時の構成を示す図である。
ここには、加熱処理炉10が示されており、その加熱処理炉10の内部には、ヒータ11と、温度センサ12が配置されている。さらに、図1に示すように、時系列データ入力時には、ヒータ11の近傍にヒータ温度計測用の温度センサ13も配置される。この温度センサ13は、時系列データ入力後は取り外される(図2参照)。加熱処理炉10には隔壁10Aが配置されており、ヒータ11で温められた空気は、加熱処理炉10内を矢印で示すように循環し、その循環する空気により加熱処理炉10の内部全体が温められる。
温度センサ12で計測された、加熱処理炉10内の温度を表わす制御量PVは、温調計20に入力される。温調計20からは、その制御量PVが所望の値となるように、すなわち、温度センサ12で所望の温度が計測されるように、操作量MVが出力される。この操作量MVは、電力調整器30に入力される。電力調整器30は、電力供給回路31から操作量MVに応じた電力の供給を受けてヒータ11に供給し、ヒータ11は、その供給された電力に応じた発熱量で発熱して加熱処理炉10内の空気を温める。
また、ここには本発明の一実施形態である温度推定装置100が備えられている。この温度推定装置100では、時系列データを取得する段階においては、図1に示すように、ヒータ近傍に温度センサ13を配置した状態において、操作量MV、制御量PV、および温度センサ13による温度計測値であるヒータ温度Thの3つの信号がモニタされ、互いに対応する時刻ごとにサンプリングされた3つの時系列データが収集される。また、図2に示す温度推定の段階においては、温度センサ13(図1参照)は取り外された状態において、ヒータ11の温度推定値が求められる。
図3は、図1に示すデータ収集時における、温度推定装置100により収集された時系列データの例を示す図である。
図中、実線のグラフは、操作量MVの時系列データ、破線のグラフは、制御量PVの時系列データ、一点鎖線のグラフは、温度センサ13により計測されたヒータ温度Thの時系列データを表わしている。これらの時系列データは、1.0sec.おきにサンプリングされたデータであり、横軸の数値は秒(sec.)を表わしている。また、左側の縦軸は制御量PVおよびヒータ温度Thの値を表わしており、具体的には、図1に示す2つの温度センサ12,13により計測された温度(℃)を表わしている。さらに、右側の縦軸は操作量MVの値を表わしている。ここでは、ヒータ11に供給できる最大電力に対応する操作量MVを100%としたときの電力の割合(%)で表わされている。
すなわち、この図3のグラフは、ヒータ11に供給すべき電力を表わす操作量MVを図のように変化させたとき、温度センサ12,13で計測される温度を表わす制御量PV、ヒータ温度Thが、操作量MVと比べ遅れて変化していることを表わしている。
図4は、図1、図2に1つのブロックで示す、本発明の一実施形態としての温度推定装置のブロック図である。
この図4に示す温度推定装置100は、図1,図2に示す、炉内の温度を計測する温度センサ12とヒータ11とを収容した加熱処理炉10と、温度センサ12による加熱対象温度計測値(制御量PV)をモニタしながらヒータ11の温度を制御する温調計20とを備えた加熱処理システムにおける、ヒータ11の温度を推定する温度推定装置であって、時系列データ入力部110、第1のモデリング部120、第2のモデリング部130、およびヒータ温度推定部140から構成されている。
ここで、時系列データ入力部110は、図1に示すように、ヒータ11の温度を計測する温度センサ13が一時的に設置された状態において、温調計20の、ヒータ11の出力を操作するための指示である操作量MVの時間的変化を表わす操作量時系列データと、温度センサ12により計測された加熱対象温度計測値である制御量PVの時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データと、温度センサ13により計測された温度計測値Thの時間的変化を表わすヒータ温度時系列データとを入力するものである。
また、第1のモデリング部120では、操作量時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、操作量MVからヒータ温度Thを求めるための第1の伝達関数モデルが求められる。
また、第2のモデリング部130では、加熱対象温度時系列データを入力時系列データとし、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、加熱対象温度計測値を表わす制御量PVからヒータ温度Thを求めるための第2の伝達関数モデルが求められる。
ヒータ温度推定部140では、第1の伝達関数モデルと前記第2の伝達関数モデルとの双方を用いてヒータの温度が推定される。
図5は、本発明の温度推定方法の一実施形態を示すフローチャートである。
図5に示す温度推定方法は、時系列データ入力ステップ(S1)、第1のモデリングステップ(S2)、第2のモデリングステップ(S3)、およびヒータ温度推定ステップ(S4)の各ステップを有する。時系列データ入力ステップ(S1)、第1のモデリングステップ(S2)、第2のモデリングステップ(S3)、およびヒータ温度推定ステップ(S4)の各ステップは、それぞれ、図4に示す温度推定装置100における時系列データ入力部110、第1のモデリング部120、第2のモデリング部130およびヒータ温度推定部140に対応し、したがって以下でも温度推定装置100について説明を続けることで、図5に示す温度推定方法の説明を兼ねることとする。
尚、ここでは温度推定装置100の説明で代表させることで、その温度推定装置100内で実行される温度推定方法についての説明を兼ねるが、本発明の温度推定方法は、1台の装置内で実行されるのではなく、複数の装置等で分担して実施されるものであってもよい。例えば時系列のデータの収集を行なう装置と、モデリングを行なう装置と、温度推定を行なう装置で分担して本発明の温度推定方法を実行してもよい。
図6は、図4に示す温度推定装置100の、データ収集時に使用される構成要素をより詳細に示した図である。
時系列データ入力部110には、操作量MV入力部111と、ヒータ温度Th入力部112と、制御量PV入力部113とが備えられている。これらの操作量MV入力部111、ヒータ温度Th入力部112、および制御量PV入力部113では、図1に示すように、ヒータ11の温度を計測する温度センサ13を一時的に設置した状態において、それぞれ、操作量MVの時間的変化を表わす操作量時系列データ、温度センサ13により計測されたヒータ温度Thの時間的変化を表わすヒータ温度時系列データ、および温度センサ12により計測された加熱対象温度計測値を表わす制御量PVの時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データが入力される。これら3種類の時系列データのうち、操作量MV入力部111から入力された操作量時系列データは第1のモデリング部120に入力され、ヒータ温度Th入力部112から入力されたヒータ温度時系列データは第1のモデリング部120と第2のモデリング部130との双方に入力され、制御量PV入力部113から入力された加熱対象温度時系列データは、第2のモデリング部130に入力される。
第1のモデリング部120では、上述したように、操作量時系列データを入力時系列データ、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして第1の伝達関数モデルが作成され、第2のモデリング部130では、加熱対象温度時系列データを入力時系列データ、ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして第2の伝達関数モデルが作成される。
図7は、図4に示す温度推定装置100の、ヒータ温度推定時に使用される構成要素であるヒータ温度推定部140の詳細ブロック図である。
このヒータ温度推定部140は、第1のモデル記憶部141、第2のモデル記憶部142、第1の温度推定部143、第2の温度推定部144、およびヒータ温度算出部145から構成されている。
第1のモデル記憶部141および第2のモデル記憶部142は、図4、図6に示す第1のモデリング部120で作成された第1の伝達関数モデルおよび第2のモデリング部130で生成された第2の伝達関数モデルをそれぞれ記憶しておく要素である。
また、第1の温度推定部143および第2の温度推定部144は、それぞれ、第1のモデル記憶部141に記憶されている第1の伝達関数モデルに基づくヒータ温度の推定、および第2のモデル記憶部142に記憶されている第2の伝達関数モデルに基づくヒータ温度の推定を行なう要素である。さらに、ヒータ温度算出部145は、第1の温度推定部143で推定されたヒータ温度および第2の温度推定部144で推定されたヒータ温度の双方を用いて、ヒータの最終的な温度推定値を算出する要素である。
以下、本実施形態についてさらに詳細に説明する。
まず、ヒータ温度Thを測定するためのテンポラリーの温度センサ13を配置し、操作量MV,制御量PV(温度計測値)とともに、ヒータ近傍の温度Thについて、モデリングのための時系列データを収集する。例えば特許文献2には、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データを収集して制御対象をモデリングする手法(カーブフィッティング)が開示されており、これらの公知の手法を用いれば伝達関数モデルが作成可能である。ただし、特許文献2に開示されているモデリングは、「操作量MVと制御量PV(温度計測値)」の関係を対象とするものであるが、本実施形態においては「操作量MVとヒータ温度Th」および「ヒータ温度Thと制御量PV(温度計測値)」の関係を対象とする2個のモデルを求める。
モデル数式A:操作量MVとヒータ温度Thを対象とする。
Figure 0004939456
Th=MA・MV
KA:プロセスゲイン
LA:プロセスむだ時間
TA1,TA2:2次遅れ時定数
モデル数式B:ヒータ温度Thと制御量PV(温度計測値)を対象とする
Figure 0004939456
Th=MB・PV
KB:プロセスゲイン(ただし逆数)
TB1,TB2:2次遅れ時定数(ただし逆数=2次リード時定数)
なお、モデル数式Bにおいては、2次遅れ+むだ時間の逆数を用いるのが現実的なようにも思えるが、リアルタイムの温度推定を想定すると、むだ時間の逆数は理論的に不可能な要求になるので、上記のような数式とする。ただし、ヒータ温度Thと制御量PV(温度計測値)の関係である場合、エネルギー蓄積要素としての熱容量要素が存在するだけで、純粋むだ時間の要素は通常は存在しないので、上記のようにむだ時間の逆数を削除した数式であることに問題はない。従来は、このような実用上の許容範囲に関する知見は開示されていない。
以上が、モデリング部に相当する部分である(図1,図6参照)。
次に、ヒータ近傍の温度推定であるが、実際に出力されている操作量MVと、実際に計測されている制御量PV(温度計測値)に基づいて、例えば以下のように求められる。
温度推定値A:ThA=MA・MV
温度推定値B:ThB=MB・PV
温度推定値:ThE=αThA+(1−α)ThB
α:予め規定される加重平均の重み 0≦α≦1
上記の重みについては、温度立上げ時と定常時とで異なる数値に切換えてもよい。あるいは、温度帯に応じて異なる数値に切換えてもよい。
また、加重平均を用いる方法以外にも、例えば温度推定値A(ThA)をメイン推定値として温度推定値B(ThB)に基づく補正を加えるような数式を採用していもよい。
温度推定値:hE=ThA+f(ThB)=ThA+β・ThB
β:予め規定される補正係数
あるいは、例えば温度推定値B(ThB)をメイン推定値として温度推定値A(ThA)に基づく補正を加えるような数式を採用していもよい。
温度推定値:ThE=ThB+g(ThA)=ThB+γ・ThA
γ:予め規定される補正係数
以上が、温度推定部に相当する部分である(図2,図7参照)。
仮に温度制御系全般にモデリング実施時と周囲条件の変化がない場合には、概ねThA=ThBになるが、例えば製造装置内に配置されたヒータ周辺の熱容量により、ヒータ周辺の温度が上がってくると、操作量MVが低い場合であってもヒータ温度自体は高い温度を維持することになる。このとき、制御量PVはヒータ周辺の温度と密接に関係することになるので、ゆえに操作量MVのみによるヒータ温度推定に比べると、制御量PVによるヒータ温度推定が補正機能の意味で加わると、より正確な温度推定が可能になる。
具体的な応用として、ヒータ消費電力の推定やヒータ寿命の推定を行なうアルゴリズムが並行して動作している場合が考えられる。抵抗ヒータの場合、ヒータ温度が高いことによりヒータ抵抗値が上がるので、操作量MVから単純計算される消費電力よりも、推定されるべき消費電力は高くなる傾向になる。本実施形態によるヒータ温度推定により、ヒータ電力推定の実用性が向上する。また、ヒータ温度が高い状態で通電時間が累積することを考慮したヒータ寿命推定ができるようになるので、ヒータ寿命推定の実用性が向上する。
図3の例では、以下のモデル数式が得られる。
モデル数式A:操作量MVとヒータ温度Thを対象とする
Figure 0004939456
ThA=MA・MV
モデル数式B:ヒータ温度Thと制御量PV(温度計測値)を対象とする
Figure 0004939456
ThB=MB・PV
ここで用いたモデリング手法はカーブフィッティングであるが、探索手法や探索手順により得られる数値結果は異なる。ヒータ温度推定値ThEとしては、例えば以下のように算出すればよい。
温度推定値:ThE=0.5ThA+0.5ThB
本発明の温度推定方法および温度推定装置が適用された温調計の計装事例であり、時系列データ入力時の構成を示す図である。 図1に示す温調計計装事例と同一の事例であって、温度推定時の構成を示す図である。 図1に示す温度推定装置により収集された時系列データの例を示す図である。 図1、図2に1つのブロックで示す、本発明の一実施形態としての温度推定装置のブロック図である。 本発明の温度推定方法の一実施形態を示すフローチャートである。 図4に示す温度推定装置の、データ収集時に使用される構成要素をより詳細に示した図である。 図4に示す温度推定装置の、ヒータ温度推定時に使用される構成要素であるヒータ温度推定部の詳細ブロック図である。
符号の説明
10 加熱処理炉
10A 隔壁
11 ヒータ
12,13 温度センサ
20 温調計
30 電力調整器
31 電力供給回路
100 温度推定装置
110 時系列データ入力
111 操作量MV入力部
112 ヒータ温度Th入力部
113 制御量PV入力部
120 第1のモデリング部
130 第2のモデリング部
140 ヒータ温度推定部
141 第1のモデル記憶部
142 第2のモデル記憶部
143 第1の温度推定部
144 第2の温度推定部
145 ヒータ温度算出部

Claims (5)

  1. 加熱対象の温度を計測する加熱対象温度計とヒータとを収容した加熱処理対象と、前記加熱対象温度計による加熱対象温度計測値をモニタしながら前記ヒータの出力を操作する制御機器とを備えた加熱処理システムにおける、前記ヒータの温度を推定する温度推定方法において、
    前記ヒータの温度を計測するヒータ温度計を一時的に設置して、前記制御機器の、前記ヒータの出力を操作するための指示である操作量の時間的変化を表わす操作量時系列データと、前記加熱対象温度計により計測された加熱対象温度計測値の時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データと、前記ヒータ温度計により計測された前記ヒータの温度計測値の時間的変化を表わすヒータ温度時系列データとを入力する時系列データ入力ステップと、
    前記操作量時系列データを入力時系列データとし、前記ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、前記操作量から前記ヒータの温度を求めるための第1の伝達関数モデルを求める第1のモデリングステップと、
    前記加熱対象温度時系列データを入力時系列データとし、前記ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、前記加熱対象温度計測値から前記ヒータの温度を求めるための第2の伝達関数モデルを求める第2のモデリングステップと、
    前記第1の伝達関数モデルと前記第2の伝達関数モデルとの双方を用いて前記ヒータの温度を推定するヒータ温度推定ステップとを有することを特徴とする温度推定方法。
  2. 前記ヒータ温度推定ステップが、前記第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値と、前記第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値との加重平均により、前記ヒータの温度を推定するステップであることを特徴とする請求項1記載の温度推定方法。
  3. 前記ヒータ温度推定ステップが、前記第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値に、前記第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値に基づく補正を加えることにより、前記ヒータの温度を推定するステップであることを特徴とする請求項1記載の温度推定方法。
  4. 前記ヒータ温度推定ステップが、前記第2の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第2の温度推定値に、前記第1の伝達関数モデルを用いて求めたヒータの第1の温度推定値に基づく補正を加えることにより、前記ヒータの温度を推定するステップであることを特徴とする請求項1記載の温度推定方法。
  5. 加熱対象の温度を計測する加熱対象温度計とヒータとを収容した加熱処理対象と、前記加熱対象温度計による加熱対象温度計測値をモニタしながら前記ヒータの出力を操作する制御機器とを備えた加熱処理システムにおける、前記ヒータの温度を推定する温度推定装置において、
    前記ヒータの温度を計測するヒータ温度計が一時的に設置された状態において、前記制御機器の、前記ヒータの出力を操作するための指示である操作量の時間的変化を表わす操作量時系列データと、前記加熱対象温度計により計測された加熱対象温度計測値の時間的変化を表わす加熱対象温度時系列データと、前記ヒータ温度計により計測された前記ヒータの温度計測値の時間的変化を表わすヒータ温度時系列データとを入力する時系列データ入力部と、
    前記操作量時系列データを入力時系列データとし、前記ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、前記操作量から前記ヒータの温度を求めるための第1の伝達関数モデルを求める第1のモデリング部と、
    前記加熱対象温度時系列データを入力時系列データとし、前記ヒータ温度時系列データを出力時系列データとして伝達関数にフィッティングすることにより、前記加熱対象温度計測値から前記ヒータの温度を求めるための第2の伝達関数モデルを求める第2のモデリング部と、
    前記第1の伝達関数モデルと前記第2の伝達関数モデルとの双方を用いて前記ヒータの温度を推定するヒータ温度推定部とを有することを特徴とする温度推定装置。
JP2008039934A 2008-02-21 2008-02-21 温度推定方法および温度推定装置 Expired - Fee Related JP4939456B2 (ja)

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