JP5258445B2 - 管理機 - Google Patents

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Description

本願発明は、圃場での耕耘、中耕、除草及び培土等の作業に用いられる管理機に関するものである。
従来、管理機の一例として、機体に突設された支持アーム体の下部にロータリ式の耕耘装置を備えたものがある。耕耘装置は、支持アーム体の下部に回転可能に支持された横長の耕耘軸体と、耕耘軸体の外周面に突設された複数の耕耘爪とを有している(例えば特許文献1等参照)。この場合、管理機を前進させつつ、機体に搭載された動力源からの動力にて耕耘軸体を回転駆動させることにより、耕耘軸体と共に回転する耕耘爪群にて、圃場が耕されることになる。
実開平5−48601号公報
ところで、特許文献1の管理機のように、耕耘軸体が支持アーム体の下部に回転可能に支持された構造では、支持アーム体と耕耘軸体との連結部付近(耕耘軸体の外周縁部付近)に、藁草等が巻き付いて絡み易い傾向にある。
この点、特許文献1では、耕耘軸体の外周面に設けられた耕耘爪固定用の爪ホルダのうち最も外側に位置するもの(最も支持アーム体に近いもの)に、支持アーム体に向けて耕耘軸体の回転軸心と平行状に延びる棒体を取り付けることにより、支持アーム体と耕耘軸体との連結部付近に対する藁草等の巻き付きを抑制している。
しかし、特許文献1の構成では、最も外側の爪ホルダに棒体を取り付けていて、棒体も耕耘爪群ひいては耕耘軸体と共に回転するため、棒体による藁草等の巻き付き防止機能は、支持アーム体と耕耘軸体との連結部付近(耕耘軸体の外周縁部付近)に対して局所的にしか作用しない。すなわち、耕耘軸体の外周縁部のうち棒体の存在する周辺付近だけしか、藁草等の巻き付きを防止できないから、棒体による藁草等の巻き付き防止機能は十分であるとは言い難いものであった。
そこで、本願発明は、以上の問題を解消して、藁草等の巻き付きを確実に防止できるようにした管理機を提供することを技術的課題とするものである。
請求項1の発明は、機体(2)に突設された一対の支持アーム体(3)の下部に、ロータリ式の耕耘装置(4)を備え、前記耕耘装置(4)は、前記両支持アーム体(3)の下部に回転可能に配置された横長の耕耘軸体(20)と、前記耕耘軸体(20)の外周面に突設された複数の耕耘爪(21)とを有している管理機であって、前記各支持アーム体(3)には、前記耕耘軸体(20)における前記支持アーム体(3)寄りの外周縁部の上面側に臨ませるように突出する一対の突出カバー体が、前記耕耘軸体(2)の回転軸線(A)方向から見て前記回転軸線(A)と直交し前記支持アーム体(3)の長手方向に沿って延びる仮想線(CL)を挟んだ両側に、対称状で且つ位置固定的に取り付けられているというものである。
本願発明によると、機体(2)に突設された一対の支持アーム体(3)の下部に、ロータリ式の耕耘装置(4)を備え、前記耕耘装置(4)は、前記両支持アーム体(3)の下部に回転可能に配置された横長の耕耘軸体(20)と、前記耕耘軸体(20)の外周面に突設された複数の耕耘爪(21)とを有している管理機であって、前記各支持アーム体(3)には、前記耕耘軸体(20)における前記支持アーム体(3)寄りの外周縁部の上面側に臨ませるように突出する一対の突出カバー体が、前記耕耘軸体(2)の回転軸線(A)方向から見て前記回転軸線(A)と直交し前記支持アーム体(3)の長手方向に沿って延びる仮想線(CL)を挟んだ両側に、対称状で且つ位置固定的に取り付けられているから、耕耘等の作業時には、前記突出カバー体が前記耕耘軸体に対して相対的に回転し、前記支持アーム体と前記耕耘軸体との連結部付近(前記耕耘軸体の外周縁部付近)に巻き付こうとする藁草等が掻き落とされる。
この場合、前記突出カバー体は前記耕耘軸体に対して相対的に回転するため、前記耕耘軸体における外周縁部の全周にわたって、前記突出カバー体による藁草等の巻き付き防止機能が作用することになる。従って、前記突出カバー体の存在により、藁草等は、前記支持アーム体と前記耕耘軸体との連結部付近(前記耕耘軸体の外周縁部付近)に巻き付き難くなり、当該付近に対する藁草等の巻き付き及び詰まりを効果的に防止できるという効果を奏する。また仮に、藁草等が前記支持アーム体と前記耕耘軸体との連結部付近に巻き付いたとしても、前記突出カバー体の存在にて、藁草等が前記耕耘軸体の回転軸心にまで絡みつくおそれが少なく、藁草等を取り除き易いという利点もある。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「前後」「左右」等)を用いる場合は、特に説明しない限り、管理機の進行方向を基準にしている。また、これらの用語は説明の便宜上用いたものであって、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).管理機の概略構造
まず始めに、図1及び図2を参照しながら、管理機1の概略構造について説明する。
実施形態の管理機1は、機体2に突設された支持アーム体3の下部に、ロータリ式の耕耘装置4を備えている。機体2の上面後部には、後ろ斜め上向きに延びる操向ハンドル5が設けられている。オペレータが操向ハンドル5を左右に操作することにより、機体2自体の向き(進行方向)が変更されることになる。
機体2のうち耕耘装置4より前方の箇所には左右一対の移動輪6が取り付けられている。路上走行や畦越え等の非作業時には、オペレータは操向ハンドル5を前向きに倒して、耕耘装置4を地面から離して移動輪6のみを地面に接地させた状態で、管理機1を移動させることになる。
機体2のうち耕耘装置4より後方の箇所には、地中に突き刺して機体2の前進動に抵抗を付与する抵抗棒7が、横向きの枢支軸8回りに昇降回動可能に取り付けられている。抵抗棒7を地中に深く突き刺せば、遅い前進速度で耕耘深さの深い耕耘作業を行え、抵抗棒7を地中に浅く突き刺せば、速い前進速度で耕耘深さの浅い耕耘作業を行えることになる。
また、機体2には後ろ向きに開口したバッテリ収容部9が形成されている。当該バッテリ収容部9には、バッテリ10が着脱可能に装着される。この場合、バッテリ収容部9にバッテリ10を機体2後方から挿入して、バッテリ10の先端部に形成された電源出力部11をバッテリ収容部9内に配置された電源入力部(図示省略)に密着させることにより、耕耘装置4を駆動させる動力源としての電動モータ(詳細は後述する)に、バッテリ10が電気的に接続されることになる。
なお、操向ハンドル5の先端側に形成されたグリップ部12の内周側には手元操作レバー13が設けられている。グリップ部12と共に手元操作レバー13を握ると、入り状態になって耕耘装置4を駆動させる一方、グリップ部12を握る手を緩めて手元操作レバー13から離すと、切り状態になって耕耘装置4を停止させるように構成されている。
手元操作レバー13による耕耘装置4の駆動・停止操作は、機体2に設けられた主電源スイッチ14を入り状態にしておくことによって可能になっている。主電源スイッチ14が切り状態であれば、手元操作レバー13を操作しても耕耘装置4が駆動することはない。
(2).耕耘装置の詳細構造
次に、図1〜図3を参照しながら、耕耘装置4の詳細構造について説明する。
実施形態の支持アーム体3は左右一対のものであり、耕耘装置4は左右両支持アーム体3の下部間に配置されている。各支持アーム体3は、機体2の左右側部から突出する略L字の中空パイプからなるアーム杆15と、アーム杆15の下端部に着脱可能に取り付けられた軸受板16とにより構成されている。耕耘装置4は、左右両軸受板16の間に回転可能に配置された横長の耕耘軸体20と、耕耘軸体20の外周面に突設された複数の耕耘爪21とを備えている。
耕耘軸体20は、中空円柱状の耕耘ロータ22と、耕耘ロータ22の左右側端面から外向きに突出するロータ軸23とを有している。ロータ軸23は、それぞれ対応する支持アーム体3の軸受板16に着脱可能に固定されている。すなわち、耕耘軸体20(耕耘ロータ22及びロータ軸23)は、左右両支持アーム体3の下部間(左右両軸受板16の間)に両持ち梁状に支持されている。そして、耕耘ロータ22がロータ軸23に回転可能に軸支されている。複数の耕耘爪21は耕耘ロータ22の外周面に装着されている。
詳細は省略しているが、耕耘ロータ22の内部には、動力源としての電動モータ及び減速機構が配置されている。この場合、バッテリ10からの電力供給にて電動モータを駆動させ、電動モータから減速機構を経由した回転動力にて、耕耘ロータ22がロータ軸23回りに回転駆動するように構成されている。耕耘ロータ22と共に耕耘爪21群が回転することにより、圃場が耕されることになる。なお、バッテリ収容部9内の電源入力部と電動モータとをつなぐ電気コードは、左右いずれか一方のアーム杆15内部とロータ軸23に形成されたコード挿通穴とを通じて配置されている。
各軸受板16には、耕耘ロータ22の外周縁部24(各軸受板16に隣接する外周縁部24)のうち少なくとも一部に臨ませるように突出する板状の突出カバー体25aが位置固定的に取り付けられている。図1〜図3には突出カバー体25aの第1実施例を図示している。この場合、突出カバー体25aは軸受板16と一体に設けてもよいし、別体(溶接等にて固着したりボルト締結したりする等)で設けてもよい。
第1実施例の突出カバー体25aにおいては、耕耘ロータ22の回転方向R上流側に位置する部位を、耕耘ロータ22の外周縁部24に上方から近接させている。特に、第1実施例の突出カバー体25aは、耕耘ロータ22の回転方向R上流側から下流側に行くに従って、耕耘ロータ22の外周縁部24から遠ざかるように傾斜している(図3(a)参照)。
以上の構成によると、支持アーム体3を構成する軸受板16に、耕耘ロータ22の外周縁部24のうち少なくとも一部に臨ませるように突出する突出カバー体25aが位置固定的に取り付けられているから、耕耘等の作業時には、突出カバー体25aが耕耘ロータ22に対して相対的に回転し、支持アーム体3を構成する軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近(耕耘ロータ22の外周縁部24付近)に巻き付こうとする藁草等が掻き落とされる。
この場合、突出カバー体25aは耕耘ロータ22に対して相対的に回転するため、耕耘ロータ22における外周縁部24の全周にわたって、突出カバー体25aによる藁草等の巻き付き防止機能が作用することになる。従って、突出カバー体25aの存在により、藁草等は、軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近(耕耘ロータ22の外周縁部24付近)に巻き付き難くなり、当該付近に対する藁草等の巻き付き及び詰まりを効果的に防止できる。
特に、第1実施例の突出カバー体25aは板状のものであるから、軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近に巻き付こうとする藁草等を掻き落とす際に、藁草等を切断する切断刃の役割を果たすことが可能であり、この点でも、藁草等の巻き付き及び詰まり防止に高い効果を発揮できる。また仮に、藁草等が軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近に巻き付いたとしても、突出カバー体25aの存在にて、藁草等がロータ軸23にまで絡みつくおそれが少なく、藁草等を取り除き易いという利点もある。
更に、第1実施例の突出カバー体25aにおいては、耕耘ロータ22の回転方向R上流側に位置する部位を、耕耘ロータ22の外周縁部24に近接させており、耕耘ロータ22の回転方向R上流側から見て、突出カバー体25aと耕耘ロータ22の外周縁部24との間である入口側が狭いので、当該箇所への藁草等の入り込みを抑制できる。従って、軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近(耕耘ロータ22の外周縁部24付近)に対する藁草等の巻き付き及び詰まり防止効果が高まる。
しかも、第1実施例の突出カバー体25aは、耕耘ロータ22の回転方向R上流側から下流側に行くに従って、耕耘ロータ22の外周縁部24から遠ざかるように傾斜しているので、耕耘ロータ22の回転方向R下流側から見て、突出カバー体25aと耕耘ロータ22の外周縁部24との間である出口側が広くなる。このため、突出カバー体25aのうち耕耘ロータ22の回転方向R下流側に位置する部位の存在が、耕耘ロータ22の直径を大きくしたのと同じ作用を発揮することになる。その結果、軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近に対する藁草等の巻き付き及び詰まりをより確実に防止できるのである。
(3).突出カバー体の別例
図4〜図6には突出カバー体の別例を示している。なお、以下の説明では、突出カバー体の符号に、実施例の順番に対応したアルファベットを付すことによって、各実施例に対する突出カバー体の符号を区別している(例えば第1実施例の突出カバー体の符号は25a、第2実施例の突出カバー体の符号は25b等)。
各別例に示す突出カバー体25b〜25dは、ロータ軸23の回転軸線A方向(左右方向、図4(b)、図5(b)及び図6(b)の一点鎖線参照)から見て、ロータ軸23の回転軸線Aと直交する仮想線CL(図4(a)、図5(a)及び図6(a)の一点鎖線参照)を挟んで対称状な形態に形成されている。
図4(a)(b)に示す第2実施例の突出カバー体25bは、仮想線CLを挟んだ両側に対称状に配置された前後一対のものであり、いずれも軸受板16に一体に又は別体で位置固定的に取り付けられている。耕耘ロータ22の回転方向R上流側に位置する後ろ突出カバー体25bは、回転方向R上流側から下流側に行くに従って、耕耘ロータ22の外周縁部24から遠ざかるように傾斜している。すなわち、後ろ突出カバー体25bと耕耘ロータ22の外周縁部24との間である入口側は狭くなっている。前突出カバー体25bは、回転方向R上流側から下流側に行くに従って、耕耘ロータ22の外周縁部24に近付くように傾斜している。
図5(a)(b)に示す第3実施例の突出カバー体25cは、耕耘ロータ22の外周縁部24に沿って延びる円弧板状の形態に形成されていて、耕耘ロータ22の外周縁部24に近接するように、軸受板16に一体に又は別体で位置固定的に取り付けられている。図6(a)(b)に示す第4実施例の突出カバー体25dは、単なる水平板状の形態に形成されたものである。
以上の別例のように構成した場合も、第1実施例と同様に、突出カバー体25b〜25dは耕耘ロータ22に対して相対的に回転するため、耕耘ロータ22における外周縁部24の全周にわたって、突出カバー体25aによる藁草等の巻き付き防止機能が作用し、軸受板16と耕耘ロータ22との連結部付近(耕耘ロータ22の外周縁部24付近)に対する藁草等の巻き付き及び詰まりを防止できる。
その上、これら別例の突出カバー体25b〜25dは、ロータ軸23の回転軸線方向から見て、ロータ軸23の回転軸線と直交する仮想線CLを挟んで対称状な形態に形成されているから、左右の支持アーム体3(軸受板16)を共用化できる。このため、コスト抑制に寄与できると共に、管理機製造に際しての組み付け作業の手間も軽減できるのである。
(4).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば本願発明に係る突出カバー体は、板状に限らず、ブロック状のもの等でもよい。また、突出カバー体は、軸受板16に限らず、アーム杆15に取り付けてもよい。要は、支持アーム体3側に設けられていればよいのである。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
管理機の左側面図である。 管理機の正面図である。 第1実施例の突出カバー体を示す拡大説明図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 第2実施例の突出カバー体を示す拡大説明図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 第3実施例の突出カバー体を示す拡大説明図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 第4実施例の突出カバー体を示す拡大説明図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
1 管理機
2 機体
3 支持アーム体
4 耕耘装置
15 アーム杆
16 軸受板
20 耕耘軸体
21 耕耘爪
22 耕耘ロータ
23 ロータ軸
24 外周縁部
25a〜25d 突出カバー体

Claims (1)

  1. 機体(2)に突設された一対の支持アーム体(3)の下部に、ロータリ式の耕耘装置(4)を備え、前記耕耘装置(4)は、前記両支持アーム体(3)の下部に回転可能に配置された横長の耕耘軸体(20)と、前記耕耘軸体(20)の外周面に突設された複数の耕耘爪(21)とを有している管理機であって
    前記各支持アーム体(3)には、前記耕耘軸体(20)における前記支持アーム体(3)寄りの外周縁部の上面側に臨ませるように突出する一対の突出カバー体が、前記耕耘軸体(2)の回転軸線(A)方向から見て前記回転軸線(A)と直交し前記支持アーム体(3)の長手方向に沿って延びる仮想線(CL)を挟んだ両側に、対称状で且つ位置固定的に取り付けられている、
    管理機。
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