JP5287624B2 - 画像処理回路および画像符号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動画データの動き補償を行う画像処理回路および画像符号化装置に関する。
動画データのフレーム間およびフレーム内の差分値に基づいてデータを圧縮し符号化する画像符号化技術が様々な分野で利用されている。フレームとは動画データを構成する一枚の静止画である。1つのフレームは複数のマクロブロックに分割される。全ての処理はマクロブロック単位で実行される。
画像の圧縮符号化によって動画データのデータサイズを小さくすることにより、限られた記憶容量を有する記憶媒体に対し、より長時間で高画質の動画データを記憶させることが出来る。動画圧縮の機能を有する画像符号化装置はハンディカメラなどの携帯機器にも実装されている。フレーム間およびフレーム内の差分値に基づいてデータサイズを圧縮し符号化する画像符号化技術としてH.264やMPEG(Moving Picture Experts Group)などがある。
H.264は高精度の圧縮符号化を実現するため、フレーム間の差分値に基づく圧縮処理であるフレーム間予測処理を行う。フレーム間予測処理において、フレーム間の個々のマクロブロックにおける輝度の比較により、マクロブロックの移動量である動きベクトルを検出する。動きベクトルの検出の際にフレーム間予測処理における精度を向上させるため、整数精度の輝度参照画像から補間処理によって仮想的に求めた分数精度の輝度参照画像を用い、符号化対象画像の動き検出が行われる。
動き検出で検出した動きベクトルを基に、参照画像フレームから補間処理によって輝度と色差の補間画素を生成する。参照画像フレーム中の複数の輝度また色差の参照画素から輝度と色差の補間画素を生成することを動き補償処理という。以下、色差の補間演算について説明する。
色差の補間画素は検出した動きベクトルの座標に近接する4つの参照画素から生成される。補間画素を求めるための参照画素をA、B、C、Dとすると、補間画素の色差データは、{(8−dx)×(8−dy)×A+dx×(8−dy)×B+(8−dx)×dy×C+dx×dy×D+32}>>6として計算される。ここで‘>>’は右方向にビットシフトする演算を示す。またdx、dyは重み係数と呼ばれる係数である。補間画素の演算は多くの乗算を含む。乗算を実行するための乗算部の回路規模が大きいため、乗算回数が多いほど、補間画素を演算するための演算回路の回路規模は大きくなる。
以下の特許文献および非特許文献には画像符号化装置に関する技術が開示されている。
特開平04−035385号公報 特開平06−204888号公報
角野眞也ほか、H.264/AVC教科書、株式会社インプレス、2006
本発明の一実施例では、補間演算の演算式を見直して回路規模の大きくなる演算を減らすことにより実装面積の小さい画像処理回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、画像処理回路は、補間画素を囲む行列状に配置された複数の画素のうち行方向上の複数の該画素の画素値から演算される第一定数と、該補間画素を囲む列方向上の複数の該画素の画素値から演算される第二定数と、該補間画素を囲む該複数の画素の画素値から演算される第三定数とを求める第一演算部と、行方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第一重み付け係数と列方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第二重み付け係数を演算し第三重み付け係数を求める第二演算部と、該第一定数に応じて該第一重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第三演算部と、該第二定数に応じて該第二重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第四演算部と、該第三定数に応じて該第三重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第五演算部と、該第三、該第四、および該第五演算部の演算結果に基づいて該補間画素の画素値を演算する第六演算部を有する。
実施形態によれば、回路規模の大きくなる演算を減らすことにより実装面積の小さい画像処理回路を提供することができる。
画像符号化装置のブロック図である。 参照画素と補間画素とのイメージ図である。 動き補償部の詳細ブロック図である。 画素演算部における乗算部のブロック図である。 従来技術によるゲート数と本実施例によるゲート数との比較テーブルである。
以下、本実施の形態について説明する。なお、各実施形態における構成の組み合わせも本発明の実施形態に含まれる。
図1は本実施の形態に係る画像符号化装置1の構成の一例を示すブロック図である。画像符号化装置1は入力された動画データを圧縮し符号化する。画像符号化装置1は差分器5、DCT変換部3、量子化部10、逆量子化部17、逆DCT変換部7、加算器18、フレーム内予測部11、フレーム間予測部12、可変長符号化部13を有する。ここでDCTとは離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform)であり、離散信号を周波数領域の信号に変換する処理である。
フレーム内予測部11は予測対象ブロックの予測計算に用いる符号化済みの隣接ブロックの画素16から予測画像を生成し、生成した予測画像と予測画像生成前のブロックの入力画像2との差分値が最も小さい予測モードを求めるフレーム内予測処理を行う。フレーム内予測部11は差分値が最も小さい予測モードを選択することにより、最も正確な画像予測が可能な予測モードを決定する。
フレーム間予測部12は予測対象ブロックに対し、前方、後方、あるいはその両方のフレームから予測画像を生成し、生成した予測画像と元の入力画像2との差分を求めるフレーム間予測処理を行う。フレーム間予測部12は入力画像2および参照画像82を入力とし、予測画像ブロックの生成を行う。
フレーム間予測部12は動き検出回路20、画像処理回路21を有する。動き検出回路20は入力画像2および参照画像82の輝度データから動きベクトル22を算出する。動き検出回路20は算出した動きベクトル22に基づいて、重み付け係数dx、dyを画像処理回路21へ出力する。重み付け係数dx、dyについての詳細は後述する。
画像処理回路21は行列状に配置された複数の画素の画素値から補間演算により補間画素の画素値を求める。画像処理回路21は算出した動きベクトル22および参照画像82に基づいて、補間演算された補間画素である輝度データと色差データを有する予測画素を算出し判定部6へ出力する。画像処理回路21は動きベクトル22を重み付け係数dx、dyとして動き検出回路20から受信する。画像処理回路21は動きベクトル22から動き補償を実行する動き補償部として機能する。
判定部6はフレーム間予測部12およびフレーム内予測部11が出力する予測画素のうち、予測誤差の小さい画像を予測画像8として出力する。
差分器5は入力画像2とその予測結果である予測画像8との差分を計算し、その差分値を予測誤差80として出力する。ここで予測画像8はフレーム間予測処理またはフレーム内予測処理において隣接フレームのマクロブロックあるいは同一フレームの隣接マクロブロックに基づいて生成された画像である。画像符号化装置1は各予測処理により生成された予測画像8と予測処理前の入力画像2との差分を符号化し出力する。差分が小さくなるほど画像の圧縮率は高くなる。
DCT変換部3は予測誤差80を離散コサイン変換により周波数領域に変換する。量子化部10は変換したDCT係数値に対し、量子化ステップで除算した結果を整数値に丸める処理をする。
可変長符号化部13は整数値に丸め込まれたDCT係数値のうち、出現頻度の高い情報を短い符号で表現し、出現頻度の低い情報を長い符号で表現することにより、全体として出力ビット数を減らす処理を行い、符号化データ19を出力する。
逆量子化部17は量子化部10により量子化された予測誤差を逆量子化する。逆量子化した予測誤差は逆DCT変換部7により逆変換され、DCT係数値に変換される前の予測誤差81となる。
加算部18はフレーム内予測部11又はフレーム間予測部12により生成された予測画像8と予測誤差81とを加算し画像16を出力する。画像16はフィルタ部9に入力される。フィルタ部9はデブロッキング・フィルタとも呼ばれ、画像16のブロックひずみを減少させる。フィルタ部9はブロックひずみ処理後の画像を復元画像15として出力する。復元画像15はフレーム間予測部12によるフレーム間予測処理の参照画像82として用いられる。
入力画像2が入力されると、フレーム間予測部12によりフレーム間予測処理が実行され、フレーム内予測部11によりフレーム内予測処理が実行される。判定部6はフレーム間予測処理結果およびフレーム内予測処理結果のうち最も入力画像2との差分値が小さい予測画像8を出力する。
差分器5は生成された予測画像8と入力画像2との差分を計算し予測誤差80をDCT変換部3に出力する。予測誤差80はDCT変換部3により変換され量子化部10で量子化される。量子化された予測画像8は可変長符号化部13により符号化され、符号化データ19として出力される。
量子化部10は量子化した予測誤差を可変長符号化部13に出力すると共に、逆量子化部17へ出力する。逆量子化部17により逆量子化された予測誤差は逆DCT変換部7により周波数領域から時間領域に変換される。加算器18は時間領域に変換された予測誤差と判定部6から出力された予測画像8とを加算し、予測処理前の画像16を復号生成する。
以上の動作により画像符号化装置1は、フレーム間予測処理とフレーム内予測処理によって動画を圧縮することが出来る。
図2は参照画素A、B、C、D、E、Fと補間画素30、31とのイメージ図である。参照画素A、B、C、D、E、Fは参照画像フレームの一部の色差画素である。本実施例において補間画素30、31は色差データである。補間画素30は近接する参照画素A、B、C、Dを1/8画素精度で線形補間して重み付けし生成する。補間画素31は近接する参照画素B、D、E、Fを1/8画素精度で線形補間して重み付けし生成する。H.264規格において参照画素A、B、C、D、E、Fは整数色差画素信号である。1/8画素精度とは、参照画素A、B間および参照画素A、C間を8分割した距離を最小単位として補間画素30、31を補間演算できることを示す。本実施例において参照画素間の分割数は8であるが、分割数が2の乗数であれば、画像処理回路は本発明と同等の実装面積縮小効果を奏することが出来る。補間画素30と補間画素31の計算方法は同じなので、以下補間画素30の計算方法についてのみ説明し、補間画素31についての説明を省略する。
図2において補間画素30の座標は参照画素Aを基準として定義されている。補間画素30は参照画素Aに対し、参照画素Bの方向へdx、参照画素Cの方向へdyの距離に位置する。ここでdx、dyはそれぞれ0から7の整数であり、重み付け係数と呼ばれる。重み付け係数dx、dyは動き検出回路20で算出された動きベクトルに基づいて動き検出回路20から画像処理回路21へ出力される。
dx、dyに基づく補間画素の位置は参照画素に対する重み付けのために仮想的に設定された位置であり、実際の画面上で補間画素が表示される位置とは異なる。行方向の重み付け係数dxは行方向上の参照画素A、Bと補間画素30との位置関係から決定される。列方向の重み付け係数dyは列方向上の参照画素A、Cと補間画素30との位置関係から決定される。
図2の条件において、補間画素30の色差データは、補間画素30={(8−dx)×(8−dy)×A+dx×(8−dy)×B+(8−dx)×dy×C+dx×dy×D+32}>>6として計算される。ここで‘>>’は右方向にビットシフトする演算を示し、‘>>6’は6ビット右シフト演算することを示す。
より乗算回数が少なくなるように補間画素30の演算式を見直すと、補間画素30={64×A―8×dx×(A−B)―8×dy×(A−C)+dx×dy×(A+D−B−C)+32}>>6と変形することが出来る。これにより、‘dx×dy’と‘(A+D−B−C)’との乗算部分以外の乗算は上記乗算部およびシフト演算部で演算することが出来る。また式の変形前は重み付け係数dx、dyおよび参照画素A、B、C、Dとの乗算の回数が8回で合ったのに対し、式の変形後は乗算回数が4回になっている。乗算を実行する乗算器は回路規模が大きい。式の変形により重み付け係数dx、dy間の乗算回数を減らし、より実装面積の小さい画像処理回路を実現することが出来る。
なお、本実施例は参照画素Aを基準としているが、参照画素B、C、Dを基準としても同様の計算により補間画素30を求めることが出来る。
図3は画像処理回路21の詳細ブロック図である。画像処理回路21は乗算部41、2つの画素演算部54、55を有する。本実施例において画素演算部は2つだが、同等の回路を複数用意し、複数の補間画素を同時に演算できるようにしても良い。
乗算部41は動き検出回路20から受信した重み付け係数dx、dyに基づいて新たな重み付け係数‘dx×dy’を生成する演算部として機能する。乗算部41は重み付け係数dxと重み付け係数dyを乗算し、重み付け係数‘dx×dy’を出力する。重み付け係数dx、dyはそれぞれ整数である。
画素演算部54は参照画素A、B、C、D、重み付け係数dx、dy、‘dx×dy’を入力とし、補間画素30を出力する。画素演算部55は参照画素B、D、E、F、重み付け係数dx、dy、‘dx×dy’を入力とし、補間画素31を出力する。それぞれの画素演算部54、55は演算部93、94、95を有する。画素演算部54、55は同一構成を有するので、以下には画素演算部54のみを詳細に説明し、画素演算部55についての説明を省略する。
演算部93は重み付け係数dxに乗ずる数と、重み付け係数dyに乗ずる数と、重み付け係数‘dx×dy’に乗ずる数とを参照画素の画素値から減算により求める。演算部93は減算部42、43、44、45を有する。
減算部42は参照画素Aから参照画素Aの行方向上の参照画素Bを減算し、定数‘A−B’を出力する。減算部43は参照画素Aから参照画素Aの列方向上の参照画素Cを減算し、定数‘A−C’を出力する。減算部44は参照画素Cから参照画素Cの行方向上の参照画素Dを減算し、定数‘C−D’を出力する。減算部45は定数‘A―B’から定数‘C―D’を減算することにより、補間画素30の補間演算に用いる参照画素A、B、C、Dから定数‘A+D−B−C’を演算する。参照画素A、B、C、Dはそれぞれ整数値であるため、その加減算結果も整数値となる。
演算部94は重み付け係数dxと定数‘A−B’を乗算し、重み付け係数dyと定数‘A−C’を乗算し、重み付け係数‘dx×dy’と定数‘A+D−B−C’を乗算する。演算部94は乗算部41、46、47、48を有する。
乗算部46は定数‘A−B’に応じて重み付け係数dx当りの画素変化量を演算する演算部として機能する。乗算部46は重み付け係数dxと定数‘A−B’とを乗算し‘dx×(A−B)’を出力する。乗算部47は定数‘A−C’に応じて重み付け係数dy当りの画素変化量を演算する演算部として機能する。乗算部47は重み付け係数dyと定数‘A−C’とを乗算し‘dy×(A−C)’を出力する。乗算部46は定数‘A+D−B−C’に応じて重み付け係数‘dx×dy’当りの画素変化量を演算する演算部として機能する。乗算部48は重み付け係数‘dx×dy’と定数‘A+D−B−C’とを乗算し‘dx×dy×(A+D−B−C)’を出力する。
演算部95は演算部94の演算結果に基づいて補間画素30を計算する。演算部95はシフト演算部49、50、51、53、加減算部52を有する。
シフト演算部49は参照画素Aを左へ6ビットシフトさせ、シフト演算結果である‘64×A’を出力する。シフト演算部50は‘dx×(A−B)’を左に3ビットシフトさせ、シフト演算結果である‘8×dx×(A−B)’を出力する。シフト演算部51は‘dy×(A−C)’を左に3ビットシフトさせ、シフト演算結果である‘8×dy×(A−C)’を出力する。
加減算部52はシフト演算部49の出力と乗算部48の出力と定数‘32’との加算結果から、シフト演算部50の出力とシフト演算部51の出力との加算結果を減算し、その加減算結果である‘64×A―8×dx×(A−B)―8×dy×(A−C)+dx×dy×(A+D−B−C)+32’を出力する。
シフト演算部53は加減算部52の出力を右へ6ビットシフトさせ、シフト演算結果である‘{64×A―8×dx×(A−B)―8×dy×(A−C)+dx×dy×(A+D−B−C)+32}>>6’を補間画素30として出力する。
以上の通り、変形後の演算式で回路を構成することにより、より少ない乗算部で補間画素30を計算することが出来る。さらに後述する乗算部を用いることにより、画像処理回路の実装面積をより小さくすることができる。
重み付け係数dx、dyは0から7までの整数である。よって重み付け係数dx、dyとの乗算を行う乗算部は回路規模の大きい乗算器を使うことなく、加算器とシフト演算器との組み合わせで実現することができる。また色差データの動き補償演算においては、参照画素間を2の乗数である‘8’で割った長さを最小単位とし、参照画素に対して補間画素を位置決めする。よって補間画素の重み付け演算において重み付け係数は2の乗数となる。2の乗数との乗算はビットシフト演算を実行するシフト演算部で実現することが出来る。
図4は乗算部46の詳細ブロック図である。図4のAは乗算部46のブロック図を示し、図4のBは乗算部46の制御部60における制御テーブル71を示す。
乗算部46は制御部60、シフト回路96、97、加減算部67を有する。シフト回路96、97は整数‘dx’を2つの2の乗数に分割し、分割した2つの2の乗数の各々の指数に応じて他方の整数である‘A−B’をビットシフトする。
制御部60は整数‘dx’を2つの2の乗数に分割した後のそれぞれの指数に応じてシフト回路96、97のシフト数を設定し、シフト回路96、97シフト演算結果を組み合わせるように加減算部67を制御する。制御部60は図4のBに示す制御テーブル71を記憶する。制御部60は入力信号‘dx’の整数値に応じてマルチプレクサ64、66、加減算部67に対し制御信号68、69、70を出力する。
シフト回路96はシフト演算部61、62、63、マルチプレクサ64を有する。シフト回路97はシフト演算部65、マルチプレクサ66を有する。
乗算部46に入力された‘A−B’は、マルチプレクサ64、66、シフト演算部61、62、63、65に入力される。シフト演算部61、65は入力された‘A−B’を1ビット左シフトさせて出力する。シフト演算部62は入力された‘A−B’を2ビット左シフトさせて出力する。シフト演算部63は入力された‘A−B’を3ビット左シフトさせて出力する。
マルチプレクサ64は入力端子0から4に入力された信号のうち、制御信号68の値に応じて1つの入力信号を選択し出力する。制御信号68は5つの入力端子のうちいずれかを指定可能な、例えば3ビットの信号である。マルチプレクサ66は入力端子0から2に入力された信号のうち、制御信号69の値に応じて1つの入力信号を選択し出力する。制御信号69は3つの入力端子のうちいずれかを指定可能な、例えば2ビットの信号である。
ビットシフト数を可変にするため、本実施例では複数のシフト演算部の出力をマルチプレクサで切り替えて選択しているが、制御信号によってビットシフト数を可変にするシフト演算部により実現することも出来る。
加減算部67は複数のマルチプレクサ64、66から出力されるシフト後の複数の参照画素を重み付け係数‘dx’と参照画素との乗算値に対応させて加減算する。加減算部67は制御信号70の値に応じてマルチプレクサ64、66から出力された値を加算または減算し、その結果を出力する。
図4のBは制御部60に記憶された制御テーブル71である。制御テーブル71において、列72は乗算部46に入力される‘dx’の値である。
列73は‘dx’の値に応じて制御部60から出力される制御信号68の値である。マルチプレクサ64は制御信号68の値に対応した入力端子から入力される信号を選択し出力する。
列74は‘dx’の値に応じて制御部60から出力される制御信号69の値である。マルチプレクサ66は制御信号69の値に対応した入力端子から入力される信号を選択し出力する。
列75は‘dx’の値に応じて制御部60から出力される制御信号70の値である。加減算部67は制御信号が‘0’の場合はマルチプレクサ64の出力値にマルチプレクサ66の出力値を加算し、制御信号が‘1’の場合はマルチプレクサ64の出力値からマルチプレクサ66の出力値を減算する。
列76は‘dx’の値に応じて加減算部67から出力される値である。加減算部67から出力される値は乗算部46に入力される‘dx’と‘A−B’との乗算値に対応する。
例えば‘dx’が‘0’の場合、制御部60は制御信号68として‘0’を出力し、制御信号69として‘0’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子0の入力値‘0’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子0の入力値‘0’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘0’を出力する。
‘dx’が‘1’の場合、制御部60は制御信号68として‘1’を出力し、制御信号69として‘0’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子1の入力値‘A−B’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子0の入力値‘0’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘A−B’を出力する。
‘dx’が‘2’の場合、制御部60は制御信号68として‘2’を出力し、制御信号69として‘0’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子2の入力値‘(A−B)<<1’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子0の入力値‘0’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘(A−B)<<1’を出力する。
‘dx’が‘3’の場合、制御部60は制御信号68として‘2’を出力し、制御信号69として‘1’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子2の入力値‘(A−B)<<1’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子1の入力値‘A−B’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘((A−B)<<1)+(A−B)’を出力する。
‘dx’が‘4’の場合、制御部60は制御信号68として‘3’を出力し、制御信号69として‘0’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子3の入力値‘(A−B)<<2’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子0の入力値‘0’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘(A−B)<<2’を出力する。
‘dx’が‘5’の場合、制御部60は制御信号68として‘3’を出力し、制御信号69として‘1’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子3の入力値‘(A−B)<<2’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子1の入力値‘A−B’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘((A−B)<<2)+(A−B)’を出力する。
‘dx’が‘6’の場合、制御部60は制御信号68として‘3’を出力し、制御信号69として‘2’を出力し、制御信号70として‘0’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子3の入力値‘(A−B)<<2’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子2の入力値‘(A−B)<<1’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64、66からの出力値を加算した結果である‘((A−B)<<2)+((A−B)<<1)’を出力する。
‘dx’が‘7’の場合、制御部60は制御信号68として‘4’を出力し、制御信号69として‘1’を出力し、制御信号70として‘1’を出力する。これによりマルチプレクサ64は入力端子4の入力値‘(A−B)<<3’を出力し、マルチプレクサ66は入力端子1の入力値‘A−B’を出力し、加減算部67はマルチプレクサ64の出力からマルチプレクサ66の出力値を減算した結果である‘((A−B)<<3)−(A−B)’を出力する。
以上の通り乗算部46はシフト演算部と加減算部との組み合わせにより実装することができる。
乗算部41も乗算部46と同様に図4の通り加減算とシフト演算との組み合わせに置換することが出来る。より具体的には図4の‘A−B’を‘dy’に置換することにより、dx×dyの演算を行うことが出来る。
図5は従来技術によるゲート数と本実施例によるゲート数との比較テーブルである。1つ当りのゲートの実装面積が同じ場合、ゲート数が大きいほど実装面積は大きくなる。図5において、行90は乗算部1つ当りのゲート数の比較であり、行91は画像処理回路におけるゲート数の比較である。
図5より、乗算器を8ビットの画素の乗算を本実施例に係る乗算部で実現することにより、従来の8ビット乗算器を用いる場合に比べてゲート数を64%削減することが出来る。また、画像処理回路全体で実装面積を35%削減することが出来る。
1 画像符号化装置
2 入力画像
11 フレーム内予測部
12 フレーム間予測部
20 動き検出回路
21 画像処理回路
22 動きベクトル
30 補間画素
41、46、47、48 乗算部
49、50、51、53 シフト演算部
61、62、63、65 シフト演算部
60 制御部
64、66 マルチプレクサ
67 加減算部

Claims (3)

  1. 補間画素を囲む行列状に配置された複数の画素のうち行方向上の複数の該画素の画素値から演算される第一定数と、該補間画素を囲む列方向上の複数の該画素の画素値から演算される第二定数と、該補間画素を囲む該複数の画素の画素値から演算される第三定数とを求める第一演算部と、
    行方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第一重み付け係数と列方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第二重み付け係数を演算し第三重み付け係数を求める第二演算部と、
    該第一定数に応じて該第一重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第三演算部と、
    該第二定数に応じて該第二重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第四演算部と、
    該第三定数に応じて該第三重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第五演算部と、
    該第三、該第四、および該第五演算部の演算結果に基づいて該補間画素の画素値を演算する第六演算部と
    を有する画像処理回路。
  2. 該第二、該第三、または該第四演算部は、整数値である該第一重み付け係数、該第二重み付け係数、該第一定数、および該第二定数のうちいずれか2つを入力値とし、
    一方の該入力値を2の乗数に分割し、該2の乗数各々の指数に応じて他方の該入力値をビットシフトする第一シフト回路および第二シフト回路と、
    該指数に応じて該第一シフト回路および該第二シフト回路のシフト数を設定し、該第一シフト回路および該第二シフト回路のシフト演算結果を組み合わせる制御部と
    を有する、請求項1に記載の画像処理回路。
  3. 補間画素を囲む行列状に配置された複数の画素のうち行方向上の複数の該画素の画素値から演算される第一定数と、該補間画素を囲む列方向上の複数の該画素の画素値から演算される第二定数と、該補間画素を囲む該複数の画素の画素値から演算される第三定数とを求める第一演算部と、
    行方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第一重み付け係数と、列方向上の複数の該画素に対する該補間画素の位置から決定される第二重み付け係数を演算し第三重み付け係数を求める第二演算部と、
    該第一定数に応じて該第一重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第三演算部と、
    該第二定数に応じて該第二重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第四演算部と、
    該第三定数に応じて該第三重み付け係数当りの画素値変化量を演算する第五演算部と、
    該第三、該第四、および該第五演算部の演算結果に基づいて該補間画素の画素値を演算する第六演算部と、
    該補間画素と元の入力画素との差分値を計算する差分器と、
    該差分値を離散コサイン変換する離散コサイン変換部と、
    該離散コサイン変換された該差分値を可変長符号化する可変長符号化部と
    を有する画像符号化装置。
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