JP5592059B2 - L−グルタミンの製造法 - Google Patents
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Description
(2)グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸が塩基性アミノ酸に置換されており、さらに1〜20個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、上記(1)に記載のポリペプチド。
(3)塩基性アミノ酸がリジンである、上記(1)または2)に記載のポリペプチド。
(4)コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のポリペプチド。
(5)グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列が配列番号1で表されるアミノ酸配列である、上記(1)に記載のポリペプチド。
(6)配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸が塩基性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する、上記(5)に記載のポリペプチド。
(7)配列番号1で表されるアミノ酸配列において、N末端から64番目のグルタミン酸が塩基性アミノ酸に置換されており、さらに1〜20個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、上記(5)に記載のポリペプチド。
(8)塩基性アミノ酸がリジンである、上記(6)または(7)に記載のポリペプチド。
(9)上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードするDNA。
(10)コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの塩基配列において、配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、上記(9)に記載のDNA。
(11)塩基性アミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(10)に記載のDNA。
(12)コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、上記(10)または(11)に記載のDNA。
(13)配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、上記(9)に記載のDNA。
(14)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(13)に記載のDNA。
(15)配列番号2で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有するDNAであって、該DNAを野生型のコリネ型細菌に導入して得られる形質転換体のL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするDNA。
(16)塩基性アミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(15)に記載のDNA。
(17)上記(9)〜(16)のいずれか1つに記載のDNAを含む組換え体DNA。
(18)上記(17)記載の組換え体DNAで形質転換された微生物。
(19)染色体DNA上に上記(9)〜(16)のいずれか1つに記載のDNAを含有する微生物。
(20)コリネ型細菌に属する微生物由来のLtsAのアミノ酸配列において、配列番号10で表されるアミノ酸配列のN末端から80番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸がアスパラギン酸であるアミノ酸配列を有するポリペプチドを生産する能力を有し、かつリゾチーム感受性を示すことを特徴とする、上記(18)または(19)に記載の微生物。
(21)LtsAのアミノ酸配列が配列番号10で表されるアミノ酸配列である、上記(20)に記載の微生物。
(22)ポリペプチドが配列番号10で表されるアミノ酸配列において、N末端から80番目のアミノ酸がアスパラギン酸であるアミノ酸配列を有することを特徴とする、上記(21)に記載の微生物。
(23)微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、上記(18)〜(22)のいずれか1つに記載の微生物。
(24)コリネバクテリウム属に属する微生物がコリネバクテリウム・グルタミカムである、上記(23)に記載の微生物。
(25)上記(18)〜(24)のいずれか1つに記載の微生物を培地に培養し、培養物中にL−グルタミンを生成蓄積させ、該培養物からL−グルタミンを採取することを特徴とする、L−グルタミンの製造法。
(1)本発明のポリペプチド
本発明のポリペプチドは、
(i)コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドであり、かつ該ポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするポリペプチド、
(ii)グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸がグルタミン酸以外のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する、上記(i)に記載のポリペプチド、
(iii)グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸がグルタミン酸以外のアミノ酸に置換されており、さらに1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、上記(i)に記載のポリペプチド、
(iv)グルタミン酸以外のアミノ酸が塩基性アミノ酸である、上記(ii)または(iii)に記載のポリペプチド、
(v)グルタミン酸以外のアミノ酸がリジンである、上記(ii)または(iii)に記載のポリペプチド、
(vi)コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、上記(i)〜(v)のいずれか1つに記載のポリペプチド、
(vii)グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列が配列番号1で表されるアミノ酸配列である、上記(i)に記載のポリペプチド、
(viii)配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸がグルタミン酸以外のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する、上記(vii)に記載のポリペプチド、
(ix)配列番号1で表されるアミノ酸配列において、N末端から64番目のグルタミン酸がグルタミン酸以外のアミノ酸に置換されており、さらに1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、上記(vii)に記載のポリペプチド、
(x)グルタミン酸以外のアミノ酸が塩基性アミノ酸である、上記(viii)または(ix)に記載のポリペプチド、および
(xi)グルタミン酸以外のアミノ酸がリジンである、上記(viii)または(ix)に記載のポリペプチド、
などをあげることができる。
具体的には、Corynebacterium acetoacidophilum、Corynebacterium acetoglutamicum、Corynebacterium callunae、Corynebacterium glutamicum、Corynebacterium herculis、Corynebacterium lilium、Corynebacterium melassecola、Corynebacterium thermoaminogenes、Corynebacterium efficiens、Corynebacterium diphtheriae、Brevibacterium saccharolyticum、Brevibacterium immariophilum、Brevibacterium roseum、Brevibacterium thiogenitalis、Microbacterium ammoniaphilum等をあげることができる。
また、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたとは、同一配列中の任意の位置において、1または複数のアミノ酸の欠失、置換または付加があることを意味し、欠失、置換または付加が同時に生じてもよく、置換または付加されるアミノ酸は天然型と非天然型とを問わない。天然型アミノ酸としては、L−アラニン、L−アスパラギン、L−アスパラギン酸、L−アルギニン、L−グルタミン、L−グルタミン酸、グリシン、L−ヒスチジン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−メチオニン、L−フェニルアラニン、L−プロリン、L−セリン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L−バリン、L−システインなどがあげられる。
A群:ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、バリン、ノルバリン、アラニン、2-アミノブタン酸、メチオニン、O-メチルセリン、t-ブチルグリシン、t-ブチルアラニン、シクロヘキシルアラニン
B群:アスパラギン酸、グルタミン酸、イソアスパラギン酸、イソグルタミン酸、2-アミノアジピン酸、2-アミノスベリン酸
C群:アスパラギン、グルタミン
D群:リジン、アルギニン、オルニチン、2,4-ジアミノブタン酸、2,3-ジアミノプロピオン酸
E群:プロリン、3-ヒドロキシプロリン、4-ヒドロキシプロリン
F群:セリン、スレオニン、ホモセリン
G群:フェニルアラニン、チロシン
上記(i)の本発明のポリペプチドとしては、配列番号1で表されるアミノ酸配列と少なくとも70%以上の相同性を有していることが好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上、最も好ましくは99%以上の相同性を有していることが望ましい。
また、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたとは、同一配列中の、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸以外任意の位置において、1または複数のアミノ酸の欠失、置換または付加があることを意味し、欠失、置換または付加が同時に生じてもよく、置換または付加されるアミノ酸は天然型と非天然型とを問わない点、および置換可能なアミノ酸については、上記と同様である。
上記(vii)の本発明のポリペプチドは、配列番号1で表されるアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドであり、かつ該ポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするポリペプチドである。
また、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたとは、同一配列中の任意の位置において、1または複数のアミノ酸の欠失、置換または付加があることを意味し、欠失、置換または付加が同時に生じてもよく、置換または付加されるアミノ酸は天然型と非天然型とを問わない点、および置換可能なアミノ酸については、上記と同様である。
上記(viii)〜(xi)の本発明のポリペプチドは、配列番号1で表されるアミノ酸配列をコードするDNAを用いて、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のグルタミン酸をコードするコドンを、後述する部位特異的変異導入法を用いてグルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンに置換したDNAを用いて取得することができる。グルタミン酸以外のアミノ酸としては、上記のアミノ酸をあげることができる。
また、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたとは、同一配列中の、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のグルタミン酸以外任意の位置において、1または複数のアミノ酸の欠失、置換または付加があることを意味し、欠失、置換または付加が同時に生じてもよく、置換または付加されるアミノ酸は天然型と非天然型とを問わない点、および置換可能なアミノ酸については、上記と同様である。
(2)本発明のDNA
本発明のDNAは、
(i)上記本発明のポリペプチドのいずれか1つのポリペプチドをコードするDNA、
(ii)コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの塩基配列において、配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域がグルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、上記(i)に記載のDNA、
(iii)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンが塩基性アミノ酸をコードするコドンである、上記(ii)に記載のDNA、
(iv)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(ii)に記載のDNA、
(v)コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、上記(ii)〜(iv)のいずれか1つに記載のDNA、
(vi)配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列がグルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、上記(i)に記載のDNA、
(vii)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンが塩基性アミノ酸をコードするコドンである、上記(vi)に記載のDNA、
(viii)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(vi)に記載のDNA、
(ix)配列番号2で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域がグルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有するDNAであって、該DNAを野生型のコリネ型細菌に導入して得られる形質転換体のL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするDNA、
(x)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンが塩基性アミノ酸をコードするコドンである、上記(ix)に記載のDNA、
(xi)グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、上記(ix)に記載のDNA、および
(xii)上記(i)〜(xi)のいずれか1つに記載のDNAを含む組換え体DNA、
などをあげることができる。
コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAとしては、上記(1)に記載されているコリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAであれば、いずれのDNAでもよいが、コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAとしては、例えばEP 1108790に記載されている配列番号2で表される塩基配列を有するDNA、GenBankアクセッションナンバーBA000035に記載されているコリネバクテリウム・エフィッシエンスYS-314株由来の染色体DNAにおいて2258903〜2260453番目の塩基配列に相補的な塩基配列を有するDNA、GenBankアクセッションナンバーBX248358に記載されているコリネバクテリウム・ジフテリアNCTC13129株由来の染色体DNAにおいて320981〜322321番目の塩基配列に相補的な塩基配列を有するDNA等をあげることができる。
った後、0.1〜2倍濃度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液の組成は、150mmol/l塩化ナトリウム、15mmol/lクエン酸ナトリウムよりなる)を用い、65℃条件下でフィルターを洗浄することにより同定できるDNAをあげることができる。ハイブリダイゼーションは、Molecular cloning, a laboratory manual, Third Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press (2001)(以下、モレキュラー・クローニング第3版と略す)、Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons (1987-1997)(以下、カレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジーと略す)、DNA Cloning 1: Core Techniques, A Practical Approach, Second Edition, Oxford University (1995)等に記載されている方法に準じて行うことができる。ハイブリダイズ可能なDNAとして具体的には、BLASTやFASTA等を用いて計算したときに、配列番号2で表される塩基配列と少なくとも70%以上、好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上、最も好ましくは99%以上の相同性を有するDNAをあげることができる。
該DNAがコードするポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことは、上記した方法により確認することができる。
(3)本発明のDNAの調製
(i)コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの取得
コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAを取得する方法としては、コリネ型細菌に属する微生物から斎藤らの方法[Biochim. Biophys.Acta, 72, 619 (1963)]に従い調製することのできる染色体DNAを鋳型として、配列番号2で表される塩基配列に基づき設計、合成することのできるプライマーDNAを用いてPCR等により取得することができる。
さらに、コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAは、配列番号2で表される塩基配列に基づき、公知の方法で該塩基配列を有するDNAを化学合成することにより取得することができる。
(ii)本発明のDNAの調製
本発明のDNAは、上記(i)で得られるコリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAを用いて、常法により取得することができる。
コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつ該ポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多い変異型グルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの取得方法としては以下の方法もあげられる。
配列番号1で表されるアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつ該ポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするポリペプチドをコードするDNAの取得方法としては、配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを用い、上記した部位特異的変異導入法、化学変異剤を接触させる方法やエラー・プローンPCRによりランダム変異を導入する方法をあげることができ、上記した方法によりグルタミン生産量を比較することにより本発明のDNAであることを確認できる。
配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸以外の1以上のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを調製する際には、該アミノ酸をコードするコドン以外のコドンをそのコドン単位で、すなわち3塩基分を欠失させることが好ましい。また、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸以外の1以上のアミノ酸が置換したアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを調製する際には、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸をコードするコドンに含まれる塩基以外の塩基において、該塩基を含むコドンがコードするアミノ酸が別のアミノ酸に変わるように塩基を置換することが好ましい。さらに、本発明のポリペプチドのアミノ酸配列において1以上のアミノ酸が付加したアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを調製する際には、アミノ酸をコードする各コドンの間、または前後にアミノ酸をコードするコドン、すなわち3塩基分を付加することが好ましい。
(4)本発明のポリペプチドの製造
上記(1)の本発明のポリペプチドは、モレキュラー・クローニング第3版、カレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジー等に記載されている方法に従い、例えば以下の方法により、上記(2)の本発明のDNAを宿主細胞内で発現させて製造することができる。
また該DNA断片の塩基配列を、宿主細胞の発現に最適なコドンとなるように塩基を置換したDNAを調製することにより、本発明のポリペプチドを効率よく製造することができる。
細菌等の原核生物を宿主細胞として用いる場合は、本発明のポリペプチドをコードするDNAを含有してなる組換えベクターは原核生物中で自立複製可能であると同時に、プロモーター、リボソーム結合配列、本発明のDNA、転写終結配列、より構成されたベクターであることが好ましい。プロモーターを制御する遺伝子が含まれていてもよい。
プロモーターとしては、酵母菌株中で機能するものであればいずれのものを用いてもよく、例えば、ヘキソースキナーゼ等の解糖系の遺伝子のプロモーター、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモーター、gal 1プロモーター、gal 10プロモーター、ヒートショックポリペプチドプロモーター、MFα1 プロモーター、CUP 1プロモーター等をあげることができる。
遺伝子の発現方法としては、そのまま発現させる以外に、モレキュラー・クローニング第3版に記載されている方法等に準じて、融合タンパク質として発現させることができる。
該形質転換体の培養は、通常の培養法によって実施することができる。
培地としては、該形質転換体を培養する培地として、該形質転換体が資化し得る炭素源、窒素源、無機塩類等を含有し、該形質転換体の培養を効率的に行える培地であれば天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。
窒素源としては、アンモニア、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなどの各種無機および有機アンモニウム塩類、尿素、その他窒素含有化合物、ならびに肉エキス、酵母エキス、コーン・スティープ・リカー、大豆加水分解物等の窒素含有有機物を用いることができる。
その他、必要に応じて、ビオチン、チアミン等の微量栄養源を加えることができる。これら微量栄養源は、肉エキス、酵母エキス、コーン・スティープ・リカー、カザミノ酸等の培地添加物で代用することもできる。
本発明のポリペプチドが宿主細胞内あるいは宿主細胞外膜上に生産される場合、ポールソンらの方法〔J. Biol. Chem.,264, 17619 (1989)〕、ロウらの方法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 8227 (1989)、Genes Develop., 4, 1288(1990)〕、または特開平5-336963号、国際公開94/23021号パンフレット等に記載の方法を準用することにより、該ポリペプチドを宿主細胞外に積極的に分泌させることができる。
本発明の形質転換体により製造されたポリペプチドを単離精製するためには、通常の酵素の単離精製法を用いることができる。
例えば本発明のポリペプチドが、細胞内に溶解状態で発現した場合には、培養終了後、細胞を遠心分離により回収し、水系緩衝液にけん濁後、超音波破砕機、フレンチプレス、マントンガウリンホモゲナイザー、ダイノミル等により細胞を破砕し、無細胞抽出液を得る。該無細胞抽出液を遠心分離することにより得られる上清から、通常の酵素の単離精製法、即ち、溶媒抽出法、硫安等による塩析法、脱塩法、有機溶媒による沈殿法、ジエチルアミノエチル(DEAE)−セファロース、DIAION HPA-75(三菱化学社製)等のレジンを用いた陰イオン交換クロマトグラフィー法、S-Sepharose FF(Pharmacia社製)等のレジンを用いた陽イオン交換クロマトグラフィー法、ブチルセファロース、フェニルセファロース等のレジンを用いた疎水性クロマトグラフィー法、分子篩を用いたゲルろ過法、アフィニティークロマトグラフィー法、クロマトフォーカシング法、等電点電気泳動等の電気泳動法等の手法を単独あるいは組み合わせて用い、精製標品を得ることができる。
(5)本発明の微生物
本発明の微生物としては、本発明のポリペプチドを生産する微生物をあげることができ、本発明のポリペプチドを生産できる微生物であればいずれの微生物でもよいが、好ましくはコリネ型細菌に属する微生物、より好ましくはコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属、またはミクロバクテリウム属に属する微生物、さらに好ましくはコリネバクテリウム・グルタミカムなどをあげることができる。
また、本発明の微生物としては、染色体DNA上に本発明のDNAを有する微生物をあげることができる。該微生物は、通常の変異処理法、組換えDNA技術による遺伝子置換法、細胞融合法、あるいは形質導入法等を用いて、宿主に使用される微生物の染色体DNA上のグルタミンシンテターゼ2に部位特異的変異を導入して得ることができる。部位特異的変異の導入は、モレキュラー・クローニング第3版、カレントプロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジー、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 79, 6409 (1982)、Gene, 34, 315 (1985)、Nucleic Acids Research, 13, 4431 (1985)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82, 488 (1985)、等に記載の方法に従って行うことができる。
具体的には、上記(3)の方法で得られる本発明のDNAを、宿主細胞中では自律複製できず、かつ抗生物質に対する耐性マーカー遺伝子および枯草菌のレバンシュクラーゼ遺伝子sacB[Mol. Microbiol., 6, 1195 (1992)]を有するプラスミドに組み込み、上記(4)記載の方法に従い微生物に導入する。
つぎに、本発明のDNAと共に染色体上に組み込まれる枯草菌レバンシュークラーゼがシュークロースを自殺基質に転換することを利用した選択[J. Bacteriol., 174, 5462 (1992)]を行うことによって、宿主染色体DNA上のグルタミンシンテターゼ2が本発明のDNAに置換された株を取得することができる。
染色体上に本発明のDNAを有する微生物を作製する方法としては、他にも細胞融合法、形質導入法をあげることができる。例えば、相田 浩ら 編、アミノ酸発酵、1986年、学会出版センターに記載の方法をあげることができる。
また、本発明の微生物としては、本発明のDNAを有し、かつ
(i)コリネ型細菌に属する微生物由来のLtsAのアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドを生産する能力を有し、かつリゾチーム感受性を示すことを特徴とする微生物、
(ii)ポリペプチドが配列番号10で表されるアミノ酸配列のN末端から80番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸がグリシン以外のアミノ酸であるアミノ酸配列を有することを特徴とする、上記(i)に記載の微生物、
(iii)グリシン以外のアミノ酸がアスパラギン酸である、上記(ii)に記載の微生物、
(iv)LtsAのアミノ酸配列が配列番号10で表されるアミノ酸配列である、上記(i)に記載の微生物、
(v)ポリペプチドが配列番号10で表されるアミノ酸配列において、N末端から80番目のアミノ酸がグリシン以外のアミノ酸であるアミノ酸配列を有することを特徴とする、上記(iv)に記載の微生物、および
(vi)グリシン以外のアミノ酸がアスパラギン酸である、上記(v)に記載の微生物、
などをあげることができる。
コリネ型細菌に属する微生物由来のLtsAのアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドは、上記のコリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドを造成する方法と同様な方法で造成することができる。欠失、置換または付加されたアミノ酸の数、位置、種類に関しては上記のコリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチドの場合と同様である。
(6)L−グルタミンの製造
上記(4)で得られる形質転換体、または上記(5)で得られる本発明の微生物を培地に培養し、培養物中にL−グルタミンを生成、蓄積させ、該培養物中よりL−グルタミンを採取することにより、L−グルタミンを得ることができる。
培地としては、炭素源、窒素源、無機塩類などを適量含有する培地であれば合成培地または天然培地いずれも使用できる。
炭素源としては、本発明の微生物が資化できるものであればよく、例えばグルコース、糖蜜、果糖、シュークロース、マルトース、でんぷん加水分解物等の糖類、エタノールなどのアルコール類、酢酸、乳酸、コハク酸等の有機酸類を用いることができる。
無機塩としてはリン酸第一水素カリウム、リン酸第二水素カリウム、硫酸アンモニウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を用いることができる。
培養は、振とう培養、深部通気撹拌培養等の好気的条件下で行う。培養温度は一般に20〜42℃が好適であり、さらに好ましくは30℃〜40℃である。培地のpHは5〜9の範囲で、中性付近に維持することが好ましい。培地のpHの調整は、無機あるいは有機の酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシウム、アンモニア、pH緩衝液などを用いて行う。
培養終了後、菌体などの沈殿物を除去して得られた培養液より、活性炭処理、イオン交換樹脂処理などの公知の方法を併用することによりL−グルタミンを回収することができる。
以下に本願発明の実施例を示すが、本願発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から第64番目のグルタミン酸がリジンに置換(Glu64Lys)されたアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを、PCRを用いる部位特異的変異法[モレキュラー・クローニング第3版]を用いて次のようにして取得した。
次いで、該染色体DNAを鋳型として、Pyrobest DNAポリメラーゼ(タカラバイオ社製)、添付のバッファーおよび後述のプライマーを用いてPCRを行った。PCRに用いたプライマーは、EP 1108790に記載されているコリネバクテリウム・グルタミカム由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの塩基配列情報に基づき、配列番号2で表されるグルタミンシンテターゼ2をコードする領域中で、配列番号1で表されるグルタミンシンテターゼ2の有するアミノ酸配列のN末端から第64番目のグルタミン酸をコードする領域(配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の領域、gaa)を含む21塩基からなる領域(配列番号2で表される塩基配列の5’末端から180〜200番目の塩基配列、および配列番号3で表される塩基配列の5’末端から680〜700番目の塩基配列)において、配列番号5で表される該グルタミン酸をコードする領域を、リジンをコードするコドン(aaa)に置換した塩基配列からなるDNA断片、およびその相補配列である配列番号6で表される21塩基の塩基配列を有するDNA断片を常法に従い合成した。
配列番号3で表される塩基配列の5’末端から1185〜1204番目の塩基配列の相補配列にBamHI認識配列を含むタグ配列を付加したDNA断片を合成し、その塩基配列を配列番号7に示した。
さらに、両精製物を鋳型とし、配列番号4で表される塩基配列を有するDNA断片と配列番号7で表される塩基配列を有するDNA断片をプライマーとして用いてPCRを行った。このPCRにより、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から第64番目のグルタミン酸をコードするコドン(gaa)がリジンをコードするコドン(aaa)に置換された約1.0kbのDNA断片を取得した。得られた約1.0kbのDNA断片をBamHI処理し、アガロースゲル電気泳動した後、GENECLEAN Kit(BIO 101社製)を用いて抽出、精製した。
配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から第64番目のグルタミン酸がリジンに置換(Glu64Lys)されたアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを、実施例1と同様の方法で取得した。
コリネバクテリウム・グルタミクムの野生型株ATCC13032の染色体DNAにおいて、グルタミンシンターゼ2をコードする塩基配列の5’末端側の上流に位置する塩基配列(配列番号3で表される塩基配列の5’末端から1〜20番目の塩基配列)にBamHI認識配列を含むタグ配列を付加したDNA断片、および3’末端側に位置する塩基配列(配列番号3で表される塩基配列の5’末端から第1825〜1844番目の塩基配列)の相補配列にBamHI認識配列を含むタグ配列を付加したDNA断片を合成し、その塩基配列をそれぞれ配列番号8、配列番号9に示した。
制限酵素切断解析を行い、該プラスミドは、pCS299Pに上記で得られた約1.9kbのDNA断片が挿入された構造を有するプラスミドであることを確認した。このプラスミドをpGlnA2と命名した。
配列番号10で表されるリゾチーム感受性に関わるポリペプチドのアミノ酸配列のN末端から第80番目のグリシンがアスパラギン酸に置換(Gly80Asp)されたアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNAを、実施例1と同様の方法で取得した。同変異の導入によりリゾチーム感受性が付与されることが報告されている[BMC Biotechnol. 9, 1 (2001)]。
さらに、両精製物を鋳型とし、配列番号13で表される塩基配列を有するDNA断片と配列番号16で表される塩基配列を有するDNA断片をプライマーとして用いてPCRを行った。このPCRにより、配列番号10で表されるLtsAが有するアミノ酸配列のN末端から第80番目のグリシンをコードする領域(ggt)がアスパラギン酸をコードするコドン(gat)に置換された約1.0kbのDNA断片を取得した。この約1.0kbのDNA断片をBamHI(タカラバイオ社製)で処理し実施例1と同様の方法でpESB30にクローン化し、このプラスミドをpCltsAと命名した。
上記実施例1で作製したプラスミドpCglnA2を用い、遺伝子置換法によってコリネバクテリウム・グルタミカム ATCC13032の染色体DNAにおいてグルタミンシンテターゼ2をコードする遺伝子に配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のグルタミン酸をリジンに置換する変異(Glu64Lys)を導入した。
取得したGS2株、GLA2株、ATCC13032/pGlnA2株、ATCC13032/pCS299P株および親株であるATCC13032株を、BYG寒天培地〔グルコース10g、肉エキス7g、ペプトン10g、塩化ナトリウム3g、酵母エキス(ディフコ社製)5g、バクトアガー(ディフコ社製)18gを水1Lに含みpH7.2に調整した培地〕を用い30℃で24時間培養し、各菌株をそれぞれ種培地〔グルコース50g、ブイヨン20g、硫酸アンモニウム5g、尿素5g、リン酸二水素カリウム2g、硫酸マグネシウム7水和物0.5g、硫酸鉄7水和物1mg、硫酸銅5水和物0.4mg、硫酸亜鉛7水和物0.9mg、塩化マンガン4水和物0.07mg、4ホウ酸2ナトリウム10水和物0.01mg、7モリブデン酸6アンモニウム4水和物0.04mg、チアミン塩酸塩0.5mg、ビオチン0.1mgを水1Lに含みpH7.2に調整後、炭酸カルシウムを10g加えた培地〕6mlを含む試験管に植菌し、30℃で12時間〜16時間培養した。
配列番号5−人工配列の説明:合成DNA
配列番号6−人工配列の説明:合成DNA
配列番号7−人工配列の説明:合成DNA
配列番号8−人工配列の説明:合成DNA
配列番号9−人工配列の説明:合成DNA
配列番号13−人工配列の説明:合成DNA
配列番号14−人工配列の説明:合成DNA
配列番号15−人工配列の説明:合成DNA
配列番号16−人工配列の説明:合成DNA
Claims (25)
- コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸が塩基性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有し、かつ該ポリペプチドを野生型のコリネ型細菌を宿主細胞に用いて発現させたときのL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするポリペプチド。
- グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列において、配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸が塩基性アミノ酸に置換されており、さらに1〜20個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のポリペプチド。
- 塩基性アミノ酸がリジンである、請求項1または2に記載のポリペプチド。
- コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
- グルタミンシンテターゼ2のアミノ酸配列が配列番号1で表されるアミノ酸配列である、請求項1に記載のポリペプチド。
- 配列番号1で表されるアミノ酸配列のN末端から64番目のアミノ酸が塩基性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する、請求項5に記載のポリペプチド。
- 配列番号1で表されるアミノ酸配列において、N末端から64番目のグルタミン酸が塩基性アミノ酸に置換されており、さらに1〜20個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有する、請求項5に記載のポリペプチド。
- 塩基性アミノ酸がリジンである、請求項6または7に記載のポリペプチド。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードするDNA。
- コリネ型細菌に属する微生物由来のグルタミンシンテターゼ2をコードするDNAの塩基配列において、配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、請求項9に記載のDNA。
- 塩基性アミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、請求項10に記載のDNA。
- コリネ型細菌に属する微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、請求項10または11に記載のDNA。
- 配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有する、請求項9に記載のDNA。
- グルタミン酸以外のアミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、請求項13に記載のDNA。
- 配列番号2で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ配列番号2で表される塩基配列の5’末端から190〜192番目の塩基配列に相応する領域が塩基性アミノ酸をコードするコドンである塩基配列を有するDNAであって、該DNAを野生型のコリネ型細菌に導入して得られる形質転換体のL−グルタミンの生産量が該野生型のコリネ型細菌より多いことを特徴とするDNA。
- 塩基性アミノ酸をコードするコドンがリジンをコードするコドンである、請求項15に記載のDNA。
- 請求項9〜16のいずれか1項に記載のDNAを含む組換え体DNA。
- 請求項17記載の組換え体DNAで形質転換された微生物。
- 染色体DNA上に請求項9〜16のいずれか1項に記載のDNAを含有する微生物。
- コリネ型細菌に属する微生物由来のLtsAのアミノ酸配列において、配列番号10で表されるアミノ酸配列のN末端から80番目のアミノ酸に相応する位置のアミノ酸がアスパラギン酸であるアミノ酸配列を有するポリペプチドを生産する能力を有し、かつリゾチーム感受性を示すことを特徴とする、請求項18または19に記載の微生物。
- LtsAのアミノ酸配列が配列番号10で表されるアミノ酸配列である、請求項20に記載の微生物。
- ポリペプチドが配列番号10で表されるアミノ酸配列において、N末端から80番目のアミノ酸がアスパラギン酸であるアミノ酸配列を有することを特徴とする、請求項21に記載の微生物。
- 微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属またはマイコバクテリウム属に属する微生物である、請求項18〜22のいずれか1項に記載の微生物。
- コリネバクテリウム属に属する微生物がコリネバクテリウム・グルタミカムである、請求項23に記載の微生物。
- 請求項18〜24のいずれか1項に記載の微生物を培地に培養し、培養物中にL−グルタミンを生成蓄積させ、該培養物からL−グルタミンを採取することを特徴とする、L−グルタミンの製造法。
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