JP6056285B2 - スクータ型車両 - Google Patents
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Description
そして、従来のスクータ型車両の吸気系およびパワーユニットの支持構造として、特許文献1に記載のような構成が知られている。特許文献1に記載のスクータ型車両において、パワーユニットは、その上側に設けられる左右一対の防振リンクによって車体フレームに揺動可能に支持される。そして、左右一対の防振リンクの間を通過するように、インレットパイプが設けられる。さらに、燃料噴射装置(インジェクタ)は、インレットパイプの上流に設けられる絞り弁とエンジン(パワーユニット)の吸気弁との間であって、左右一対の防振リンクと物品収容部の底部とエンジンの上面とにより形成される領域に設けられる。
そして、物品収容部の下面に凹部が形成されると、物品収容部の容積が少なくなる。一方、物品収容部の位置が高くなると、物品収容部の上側に設けられるシートの位置を高くする必要がある。そうすると、足つき性が低下し、乗車性と停車安定性が低下するおそれがある。
また、パワーユニットの上側に左右一対の防振リンクが設けられる構成であると、吸気系が左右一対の防振リンクと干渉することがある。このため、吸気系の設計の自由度(吸気系の各部材や装置の配置位置や向きの自由度)が低下することがある。
ステアリングヘッドパイプ111は、全体として後傾する管状の構成を有し、車体フレーム11の前部上側に設けられる。ステアリングヘッドパイプ111には、操舵装置13のステアリングシャフト131が挿通される。そして、ステアリングヘッドパイプ111は、ステアリングシャフト131を回転可能に支持する。
メインチューブ112は、ステアリングヘッドパイプ111の後側に接合される。メインチューブ112は、ステアリングヘッドパイプ111の後側から後方斜め下に向かって延伸する部分(以下、前傾部と称する)と、前記前傾部の下端部から後方に向かって略水平に延伸する部分(以下、水平部と称する)とを有する。
フレームブリッジ115は、左右方向に延伸する柱状の部分である。そして、フレームブリッジ115の長手方向(左右方向)の中間部が、メインチューブ112の後端部に接合される。
左右一対のボディチューブ113は、フレームブリッジ115の左右端部近傍のそれぞれから、後方斜め上側に向かって延伸する。左右一対のボディチューブ113は、前後方向における前端部および中間部は、所定の距離をおいて互いに左右方向に離れており、後端部において結合している。このため、車体フレーム11の後部には、上面視(特に図4参照)において、左右一対のボディチューブ113に囲まれる領域が形成される。
左右一対のボディチューブ113の前端部近傍には、フレームブラケット116が設けられる。フレームブラケット116は、物品収容部17を下方から支持する。フレームブラケット116は板状の部材であり、長手方向(左右方向)の端部のそれぞれが、左右一対のボディチューブ113のそれぞれに接合される。そして、フレームブラケット116は、左右一対のボディチューブ113に跨るように設けられる。なお、フレームブラケット116は、直接に左右一対のボディチューブ113に接合される構成であってもよく、他の部材を介して(間接的に)左右一対のボディチューブ113に接合される構成であってもよい。また、フレームブラケット116の長手方向(左右方向)の中間部は、両端部よりも高い位置に設けられる。たとえば、フレームブラケット116は、前後方向視において、逆「U」字状の形状に形成される。
左右一対のサイドチューブ114のそれぞれの前端部は、メインチューブ112の前傾部の下端部近傍に接合され、それぞれの後端部は左右一対のボディチューブ113のそれぞれの前端部近傍に接合される。そして、左右一対のサイドチューブ114のそれぞれは、メインチューブ112の前傾部から斜め後方かつ左右方向外側に延伸する。また、左右一対のサイドチューブ114は、左右方向に所定の距離をおいて互いに離れている。
フレームブリッジ115には、パワーユニット5を支持するための左右一対のエンジンブラケット117が設けられる。左右一対のエンジンブラケット117のそれぞれは、フレームブリッジ115の長手方向(左右方向)の端部のそれぞれから略後方に向かって突出する。左右一対のエンジンブラケット117のそれぞれは、リブ状の構成を有する。
エンジンブラケット117の後端部には、防振リンク118(エンジンステーとも称する)が、上下方向(ピッチング方向)に揺動可能に取付けられる。防振リンク118は、左右方向に延伸する揺動軸と、揺動軸から略後方向斜め下に突出する腕部とを有する。揺動軸は、左右一対のエンジンブラケット117に揺動可能に支持される。腕部の先端部(後端部)に、パワーユニット5が上下方向(ピッチング方向)に揺動可能に連結される。なお、揺動軸とフレームブリッジ115との間には弾性部材が架設されている。このため、防振リンク118は、所定以上の大きさの力が掛かった場合に、弾性部材が弾性変形して上下方向に揺動する。
ステアリングシャフト131は、車体フレーム11のステアリングヘッドパイプ111に、回転可能に支持される。
左右一対のフロントフォーク132は、前輪133を回転可能に支持する。左右一対のフロントフォーク132の上端部は、たとえばアンダーブラケット(アンダーブリッジとも称する)を介して、ステアリングシャフト131の下端部に結合される。
ハンドルユニット134は、ハンドルユニットカバー135と、ハンドルユニットカバー135から左右方向外側に突出するハンドルグリップ137とを有する。右側のハンドルグリップ137には、スロットルボディ543(後述)を操作するためのスロットルグリップが回転可能に設けられる。運転者は、スロットルグリップを回転させることによって、スロットルボディ543を操作する(スロットルバルブの開度を調整する)。ハンドルユニットカバー135の前部には、ヘッドライト138やウィンカー139が組み付けられる。ハンドルユニットカバー135の上部には、メータユニット136が組み付けられる。メータユニット136には、スピードメータなどの各種計器類が設けられる。このほか、ハンドルユニット134には、ブレーキレバーや、バックミラーや、自動二輪車1を操作するための各種スイッチ類などが設けられる。
パワーユニット5の後部には後輪150が設けられており、パワーユニット5が発生させた回転動力は後輪150に伝達される。パワーユニット5は、防振リンク118に上下方向(ピッチング方向)に揺動可能に連結される。また、パワーユニット5と左右一対のボディチューブ113の一方または両方との間には、ショックアブソーバが設けられる。そして、ショックアブソーバは、後輪150から伝達された振動や衝撃を緩和する。このように、パワーユニット5は、後輪150を回転可能に支持するスイングアームの機能も有する。
自動二輪車1には、スイング式のパワーユニット5が適用される。なお、パワーユニット5の構成の詳細については後述する。
物品収容部17の上側には、運転者(または運転者と同乗者)が着座するシート155が設けられる。シート155は、物品収容部17の蓋を兼ねている。このため、シート155の前端部は、物品収容部17の前端部の上部に、ヒンジ機構などを介して上下方向に回転可能に連結される。運転者などは、シート155の後部を持ち上げるようにして回転させることによって、物品収容部17の蓋としてのシート155を開閉することができる。
シート155およびステップボード151の前側であって、ハンドルユニット134の下側には、運転者の足を保護するレッグシールド152が設けられる。レッグシールド152は、メインチューブ112の前傾部にネジなどによって取り付けられる。
シート155の下側から後側にかけては、サイドカバー153が設けられる。サイドカバー153は、左右一対のボディチューブ113にネジなどによって取り付けられる。そして、物品収容部17と左右一対のボディチューブ113は、サイドカバー153に覆われる。また、サイドカバー153の後部には、テールライトやブレーキランプやウィンカーなどの灯火類が設けられる。
なお、ステップボード151、レッグシールド152、サイドカバー153は、合成樹脂の射出成形などによって形成される。
このほか、自動二輪車1は、フロントフェンダ156とリヤフェンダ157を有する。フロントフェンダ156は、左右一対のフロントフォーク132に取り付けられ、前輪133の上側を覆う。リヤフェンダ157は、サイドカバー153に取り付けられ、後輪150の上側を覆う。
シリンダブロック511の内部には、燃焼室606が形成される(図10、図11参照)。燃焼室606の内部には、ピストンが往復動可能に配設される(図略)。また、シリンダブロック511には、吸気ポート601(インテークポートとも称する)と排気ポート604(エグゾーストポートとも称する)とが形成される(図9〜図12参照)。吸気ポート601は、吸気系54からの燃焼用の空気を燃焼室606に供給する経路となる。吸気ポート601の構成の詳細については、後述する。排気ポート604は、排気ガスを燃焼室606から排気系55に送り出す経路となる。燃焼室606の中心線C(ピストンの往復動の軌跡)は、上面視においては前後方向に延伸し、側面視においては略水平または垂直よりは水平に近い角度で前上がりに傾斜する(図6、図7、図11、図12参照)。
シリンダヘッド512は、シリンダブロック511の前側に取り付けられる。シリンダヘッド512には、吸気ポート601と燃焼室606との間を開閉する吸気バルブ603と、排気ポート604と燃焼室606との間を開閉する排気バルブ(図略)と、吸気バルブ603および排気バルブを駆動するバルブ駆動機構とが設けられる。
さらにシリンダヘッド512には、吸気ポート601に燃料を噴射する燃料噴射装置602(インジェクタとも称する)が設けられる。燃料噴射装置602は、シリンダヘッド512の上面に、上側に突出するように設けられる。また、左右方向(車幅方向)に関して、吸気パイプ544よりも中心側または車幅中心の反対側に設けられる。たとえば、燃料噴射装置602は、左右方向(車幅方向)に関しては、燃焼室606の中心線Cよりも吸気パイプ544の側に位置してもよく、中心線C上またはその近傍に位置してもよく、中心線Cよりも吸気パイプ544の反対側に位置してもよい。なお、各図においては、燃料噴射装置602が燃焼室6006の中心線C上に設けられる構成を示す。なお、燃料噴射装置602の取り付けの態様と、燃料噴射装置602と吸気ポート601との関係については後述する。
シリンダヘッドカバー513は、シリンダヘッド512の前側に取り付けられる。そして、シリンダヘッドカバー513は、シリンダヘッド512に設けられるバルブ駆動機構などを覆う。
エアクリーナ541は、外部から燃焼用空気を取り入れて浄化する。エアクリーナ541は、変速ユニット53の上側後部に設けられる(図6、図7参照)。なお、エアクリーナ541は、浄化した燃焼用の空気を前側に向かって送り出すことができる構成であればよく、その他の構成は特に限定されない。
スロットルボディ543は、シリンダアセンブリ51の吸気ポート601に供給する燃焼用空気の量を調整する。スロットルボディ543は、エアクリーナ541の前側であって、クランクケースアセンブリ52と変速ユニット53の上側に設けられる。このため、スロットルボディ543は、前面視または後面視において、シリンダアセンブリ51の左斜め上側に位置する。スロットルボディ543とエアクリーナ541とは、連結パイプ542によって連結される。また、スロットルボディ543と吸気ポート601とは、吸気パイプ544によって連結される。エアクリーナ541によって浄化された燃焼用の空気は、連結パイプ542と、スロットルボディ543と、吸気パイプ544とを通じて、シリンダアセンブリ51の吸気ポート601に供給される。スロットルボディ543は、絞り弁(スロットルバルブとも称する)を有する。絞り弁は、スロットルグリップの回転に連動して開度が変動する弁である。運転者は、スロットルグリップを回転させることによって、絞り弁の開度を調整する。これにより、吸気ポート601に供給される燃焼用の空気の量が調整される。
エアクリーナ541と、連結パイプ542と、スロットルボディ543と、吸気パイプ544とは、上面視において、シリンダアセンブリ51の燃焼室606の中心線Cよりも左右方向(車幅方向)外側に設けられる(図7参照)。たとえば、シリンダアセンブリ51は、上面視において、燃焼室606の中心線Cが自動二輪車1の車幅中心と略一致するように設けられる。そして上面視において、エアクリーナ541と、連結パイプ542と、スロットルボディ543と、吸気パイプ544とは、車幅方向の中心から左側に偏倚した位置(すなわち、車幅方向の左外側)に設けられる。したがって、図7に示すように、エアクリーナ541から吸気パイプ544にかけての燃焼用の空気の流通経路の中心線Aは、上面視において、シリンダアセンブリ51の燃焼室606の中心線Cよりも左右方向(車幅方向)外側に位置する。
燃焼用の空気は、エアクリーナ541から吸気パイプ544にかけて、後側から前側に向かって流れる。燃焼用の空気の流通経路の中心線Aは、流動方向の上流側(自動二輪車1基準で後側)から下流側(前側)に向かうにしたがって、上面視において、徐々にシリンダアセンブリ51の燃焼室606の中心線Cに接近する。
吸気パイプ544は、後端部(上流側端部)がスロットルボディ543に接続され、前端部(下流側端部)が吸気ポート601に接続される。吸気パイプ544の後端部近傍は、上面視において、前側に向かうにしたがって、徐々にシリンダアセンブリ51の燃焼室606の中心線Cに接近する。一方、吸気パイプ544の前端部近傍は、左斜め上側から吸気ポート601に接近する。すなわち、吸気ポート601の前端部近傍は、上面視においては略左右方向(車幅方向)に延伸し、前面視または後面視においては左斜め上から右斜め下に向かうように(右下がりに)傾斜する。そして、吸気パイプ544の中間部は、前端部近傍と後端部近傍とをなだらかに結ぶように湾曲している。したがって、スロットルボディ543によって量が調整された燃焼用の空気は、吸気パイプ544を通じて、左斜め上側から吸気ポート601に流入する。
シリンダアセンブリ51の吸気ポート601は、吸気パイプ544から送られてきた燃焼用の空気を燃焼室606に供給する経路である。吸気ポート601の上流側端部(ここでは、燃焼用の空気の流動方向の上流側端部をいう)は、シリンダアセンブリ51の左上部から左斜め上側に向かって突出している(図8などを参照)。この突出部は、シリンダヘッド512に一体に形成される。一方、吸気ポート601の下流側端部(ここでは、燃焼用の空気の流動方向の下流側端部をいう)は、シリンダヘッド512の内部に形成され、燃焼室606の前端部に連通する。具体的には、吸気ポート601の下流側端部は、燃焼室606の前端部の左右方向の略中心の上部に連通する。したがって、吸気ポート601は、上流側端部から右斜め下に向かって傾斜するように延伸し、その後略後方に向かって湾曲するように延伸して燃焼室606の前端部に到達する。
前記のとおり、シリンダアセンブリ51には、吸気ポート601と燃焼室606との間を開閉する吸気バルブ603が設けられる。吸気バルブ603は、笠状に形成されるバルブ本体を有する。そして、バルブ本体が燃焼室606の前端部に、吸気ポート601の下流端部を開閉可能に設けられる。なお、吸気バルブ603は、従来公知の構成が適用できる。
また、燃料噴射装置602は、シリンダヘッド512から突出する吸気ポート601の上流側端部または吸気パイプ544に設けられる構成ではなく、シリンダヘッド512に直接的に設けられる。このような構成によれば、燃料噴射装置602が吸気ポート601または吸気パイプ544に設けられる構成に比較して、燃料噴射装置602の位置を低くできる。そして、吸気ポート601の上流側端部はシリンダアセンブリ51の左上部から斜め左上側に向かって突出するから、燃料噴射装置602を、シリンダブロック511に直接的に取付けることができる。
さらに、燃料噴射装置602がシリンダヘッド512に直接的に設けられる構成によれば、燃料噴射装置602を、吸気バルブ603のバルブ本体またはその近傍に向けて燃料を噴射できる位置に設けることができる。すなわち、燃料噴射装置602が吸気ポート601の上流側端部近傍または吸気パイプ544に設けられる構成であると、燃料噴射装置602と吸気バルブ603の本体との距離が大きくなる。このため、燃料噴射装置602を、吸気バルブ603のバルブ本体またはその近傍に向けて燃料を噴射できる位置に設けることが困難である。これに対して、本発明の実施形態によれば、燃料噴射装置602の配置位置の自由度が向上するから、燃料噴射装置602を、吸気バルブ603のバルブ本体またはその近傍に向けて燃料を噴射できる位置に設けることができる。
図13〜図15などに示すように、パワーユニット5の上側に、物品収容部17が設けられる。物品収容部17は、車体フレーム11に、ネジなどによって取り付けられる。特に、車体フレーム11のフレームブラケット116の上側に、物品収容部17の底部の前端部近傍が位置する。そして、物品収容部17の底部の前端部近傍は、ネジなどによって、フレームブラケット116の上面に取り付けられる。なお、フレームブラケット116と物品収容部17との間には、弾性部材301が設けられる。そして、この弾性部材301によって、フレームブラケット116から物品収容部17に伝達する振動や衝撃が緩和される。前記のとおり、車体フレーム11のフレームブラケット116は、前面視または後面視において、略逆「U」字形状に形成される。そして、フレームブラケット116に囲まれる領域には、シリンダアセンブリ51の前端部近傍が入り込んでいる。このように、フレームブラケット116は、パワーユニット5のシリンダアセンブリ51との干渉を避けつつ、物品収容部17を下側から支持する。
そして、このような構成であると、シリンダアセンブリ51の上面のスペースが広くなる。このため、燃料噴射装置602をシリンダヘッド512の上面に直接取り付けることができる。したがって、燃料噴射装置602の位置を低くすることができる。すなわち、シリンダヘッド512の上面に燃料噴射装置602を直接取り付けるスペースがない場合には、燃料噴射装置602を吸気ポート601の下流側端部(シリンダアセンブリ51から突出している部分)または吸気パイプ544などに取り付ける必要がある。そうすると、燃料噴射装置602の位置が高くなる。これに対して、本発明の実施形態によれば、燃料噴射装置602がシリンダアセンブリ51の上側に直接取り付けられるから、燃料噴射装置602の位置を低くできる。特に、図15に示すように、燃料噴射装置602を、フレームブラケット116の上面とスロットルボディ543の最上端とを通過する直線Hよりも下側に取り付けることができる。
まず、燃料噴射装置602や吸気パイプ544の高さを低くできるから、物品収容部17および物品収容部17の上側に設けられるシート155の位置を低くできる。このため、足つき性の向上を図ることができる。したがって、自動二輪車1の乗車性と停車安定性の向上を図ることができる。
また、燃料噴射装置602や吸気パイプ544の位置が高い場合に、足つき性の向上を図るためには、物品収容部17の上下方向寸法を小さくする必要がある。そうすると、物品収容部17の容積が減少する。これに対して、本発明の実施形態によれば、物品収容部17の容積を減少させることなく、足つき性の向上を図ること(または低下を防止もしくは抑制を図ること)ができる。このように、本発明の実施形態によれば、足つき性(乗車性、停車安定性)と、物品収容部17の利便性の両立を図ることができる。
これに対して、本発明の実施形態によれば、燃料噴射装置602と物品収容部17との干渉が防止されるため、シート155の位置を高くする必要がない。したがって、足つき性の低下を防止して乗り心地の低下を防止できる。また、物品収容部17の底部に凹部を形成する必要がないため、物品収容部17の容量の減少を防止できる。したがって、物品収容部17の利便性の向上を図ること(または利便性の低下を防止すること)ができる。
具体的には、燃料噴射装置602を、燃料を吸気バルブ603の本体(笠状の部分)またはその近傍に向かって噴射できるように配置できる。すなわち、吸気ポート601が斜め左上に向かって延伸する構成であるため、燃焼室606の上側に吸気ポート601や吸気パイプ544が存在しない。そして、燃焼室606の上側に燃料噴射装置602を設けることによって、燃料を吸気バルブ603の本体またはその近傍に向けて噴射することができる。燃料を吸気バルブ603の本体に向けて噴射する構成であると、燃費や出力の向上を図ることができる。このように、燃料噴射装置602の配置位置や姿勢は、吸気ポート601の干渉を受けることがないから、燃料噴射装置602による燃料の噴射方向や噴射位置の適正化を図ることができる。特に、燃料噴射装置602と吸気パイプ544とが側面視において重畳するように設けられる構成とすることによって、燃料の噴射位置および方向の適正化を図ることができる。
例えば、スクータ型車両として、スクータ型の自動二輪車を示したが、本発明は、スクータ型の自動二輪車に限定されない。たとえば、本発明は、スクータ型の三輪車にも適用できる。
Claims (3)
- 車体フレームと、
燃焼室が形成されるシリンダアセンブリと、前記シリンダアセンブリのシリンダヘッドに一体に形成されて前記燃焼室に燃焼用の空気を供給する経路となる吸気ポートと、前記吸気ポートの内部に燃料を噴射する燃料噴射装置とを含み、前記車体フレームに揺動可能に支持されるパワーユニットと、
エアクリーナと、前記吸気ポートに供給する燃焼用の空気の量を調整するスロットルボディとを含む吸気系と、
前記スロットルボディと前記吸気ポートとを燃焼用の空気が流通可能に接続する吸気パイプと、
前記パワーユニットの上側に設けられる物品収容部とを有し、
前記パワーユニットは、下側において前記車体フレームに揺動可能に支持されたスクータ型車両において、
車両側面視で、前記物品収容部の底部を略水平形状とし、
前記エアクリーナが、この物品収容部の底部より車両後方側に配置され、かつ前記物品収容部の底部が、前記エアクリーナの最上端より地面側に配置され、
前記吸気ポートが、前記物品収容部の底部の下方であって車両進行方向に対して前記シリンダヘッドの側部の斜め上側に向かって突出して配置され、
前記吸気パイプは、上流側端部が、前記スロットルボディに接続される一方、
下流側端部が、車幅方向に関して中心線から一側に偏倚した位置に設けられて車幅方向に関して斜め上側から前記吸気ポートの上流側端部に接続され、
前記燃料噴射装置は、前記シリンダアセンブリと前記物品収容部との間であって前記シリンダヘッドの上面に設けられるとともに、車幅方向に関して前記吸気パイプよりも中心側で、かつ車両側面視にて前記吸気パイプの前部と重畳して配置されたことを特徴とするスクータ型車両。 - 前記車体フレームは、車幅方向に互いに離れて設けられる左右一対のボディチューブと、前記左右一対のボディチューブに跨って設けられるブラケットを含み、
前記物品収容部は、前記燃料噴射装置より車両前方側上方にて前記ブラケットに取り付けられ、
前記スロットルボディを前記物品収容部の下方に配置し、
車両側面視で、前記燃料噴射装置は、前記ブラケットの上面と前記スロットルボディの最上端とを結ぶ直線よりも低い位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両。 - 前記ブラケットの上面と前記スロットルボディの最上端とを結ぶ直線は、地面に対して略平行とされたことを特徴とする請求項2に記載のスクータ型車両。
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