JP6225318B2 - おむつ - Google Patents

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本発明は、寝たきりの病人や高齢者、乳幼児、障害者等に取り付けられるおむつに関するものである。
寝たきりの病人や高齢者等向けに各種おむつが商品化されている。おむつには、収納口から排泄物を内部に収納する貯溜部を備えたものがある。この種のおむつには、使用、処理等の使い勝手を良くするために例えば特許文献1に記載されたおむつが知られている。特許文献1に記載のおむつは、袋の筒部を蛇腹状に折り重ねてその中空開放端を穴のあるおむつの内側に貼付して穴明きおむつパッドとし、臀部・パッド表面の排便を清拭しながら排出口に引出して集め、液不透過性裏面シートで包まれる裏返し袋状に手を汚さず排出して密封するものである。
しかし、特許文献1のおむつは、臀部への取付手段が設けられていないので、排出口が肛門の位置からずれるおそれがある。一方、特許文献2には、接着剤や接着テープを使用して身体に取り付けられるおむつが記載されている。これによれば、おむつの排出口が肛門からずれるのを防止することができる。
特開2006−320593号公報 特表2003−527201号公報
しかし、特許文献2に記載のおむつは、接着剤や接着テープを使用して身体に取り付けるものであるから、接着部分の皮膚がかぶれたりかゆみを生じるおそれがある。したがって、長期間使用することは好ましくないことがある。
そこで、本発明は、収納口から排泄物を内部に収納する貯溜部を備えるものにおいて、皮膚にかぶれやかゆみを生じさせることなく、収納口の位置を肛門等の直下に安定して保持することができるおむつの提供を課題とする。
収納口から排泄物を受け入れて内部に貯溜する貯溜部と、着用者の臀部の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の周辺に取り付けられ、前記収納口を着用者の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の直下に位置させて保持する保持部と、を備え、前記保持部は、前記肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の周辺に分散配置されて吸着される複数の吸盤からなる。
収納口から排泄物を受け入れて内部に貯溜する貯溜部と、着用者の臀部の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の周辺に取り付けられ、前記収納口を着用者の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の直下に位置させて保持する保持部と、を備え、前記保持部は、前記臀部の外面に沿った形状に形成されているとともに該形状に保持される形状保持性を有する。
特に、貯溜部が、通常は折り畳まれた状態にあり、排泄物の排出時は内容積が拡張するものである。
請求項4のおむつは、特に、消臭剤、香料剤、凝固剤の全てまたはいずれかが含まれたものである。
貯溜部の収納口を着用者の肛門等の直下に位置させて保持する保持部を備えているので、着用する際には収納口を着用者の肛門等の直下に的確かつ簡単に位置させることができる。また、使用中は収納口を肛門等の直下に安定して保持することができる。更に、保持部は複数の吸盤からなり、吸盤の吸引力により貯溜部が移動するのを防止するので、接着剤等により皮膚がかぶれたりかゆみを生じたりすることなく、収納口の位置を肛門等の直下に保持することができる。ここで、肛門等には肛門の他、尿排泄口、肛門と尿排泄口の双方が含まれる。以下に同じである。
保持部が、臀部の外面に沿った形状に保持される形状保持性を有するものであるから、請求項1の発明と同様に、接着剤等により皮膚がかぶれたりかゆみを生じたりすることなく、収納口の位置を肛門等の直下に保持することができる。
通常は貯溜部を折り畳まれた状態にすることによって嵩張らないものとして臀部に装着できる。また、排泄物の排出時は貯溜部の内容積は拡張するので、排泄物を貯溜部内に確実に収容できる。
請求項4の発明は、消臭剤、香料剤、凝固剤の各薬剤による効果が得られる。


















本発明の第一実施形態のおむつを示す平面図である。 図1のA−A切断線による断面図である。 図2の貯溜部の排泄時における状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態のおむつを示す断面図である。 図4の貯溜部の排泄時における状態を示す断面図である。
〈第一実施形態〉
以下、本発明の第一実施形態のおむつを図に基づいて説明する。なお、図1は着用者側から見た平面図である。
本実施形態のおむつは、寝たきりの病人や高齢者、乳幼児、障害者等の着用者の肛門直下に取り付けられ、排泄物としての排便を内部に貯溜するものである。なお、おむつは、必要に応じて、外側にカバーやパンツが一体にまたは別体として付設される。
図1及び図2において、おむつ1Aは、収納口12から排泄物を受け入れて内部に貯溜する貯溜部11と、着用者の臀部51の肛門52周辺に取り付けられ、貯溜部11の収納口12を着用者の肛門52の直下に位置させて保持する保持部21と、を備えている。加えて、保持部21は、肛門52周辺に分散して配置されて臀部51に吸着される複数の吸盤22からなっている。
まず、貯溜部11は、布材、紙材、軟質樹脂材、ゴム材等で形成され、必要に応じて、内部には排尿等の液体を吸収する吸収材が収納され、あるいは内面が液体を吸収する吸収性素材で内張りされている。貯溜部11は、排泄物を収容可能な容積を有し、蛇腹構造をなし、通常は、深さ方向に伸縮させて折り畳まれるようになっている。これにより、貯溜部11は嵩張らず、コンパクトなものとなっている。貯溜部11は、排泄物が収納口12から内部に進入してきたときには内容積が拡張する。貯溜部11の収納口12は、円形、楕円形、矩形、半円形等の形状に形成されている。更に、収納口12の外周部分には全周に至って図2の略水平方向に向けて円環状の鍔部13が一体に延出されている。
保持部21は、複数、本実施形態では8個の小型の吸盤22からなっている。8個の吸盤22は、周方向にほぼ等間隔で肛門52の周辺に分散して配置され、臀部51の皮膚面に直接吸着されるようになっている。吸盤22はゴム材や軟質樹脂材により略半球面形状に形成されている。但し、吸盤22はこの形状に限られるものではなく、例えば、偏平な略円盤形状のものであってもよい。各吸盤22は連結部23によって貯溜部11の鍔部13に接合されている。保持部21は貯溜部11と一体に成形することも可能であるし、2以上に分割したものを接合して形成することもできる。なお、各吸盤22は全て同一のものであってもよいし、互いに大きさ、形状等が異なるものであってもよい。吸盤22は吸引によって臀部51の皮膚面に取着されるから、取り付け、取り外しを簡単に行なうことができる。
貯溜部11には、消臭剤、香料剤、凝固剤の全てまたはいずれかを含ませてもよい。これらの薬剤は予め素材材質に添加しておいてもよいし、貯溜部11の内部または外部に付帯させてもよい。これにより、各薬剤による効果が更に得られる。
このように構成されたおむつ1Aを着用するには、貯溜部11の収納口12を肛門52の直下に僅かな空間を隔てて配置した後、保持部21の各吸盤22を着用者の臀部51の肛門52の周辺に分散して配置する。このとき、貯溜部11の鍔部13と吸盤22とを連結する連結部23をゴム材などの伸縮材で形成しておけば、貯溜部11に対して吸盤22の位置をある程度の範囲で変位させることができるので、各吸盤22を外方に引張ったりして吸着し易い位置に移動させて取り付けることができる。ここで、吸盤22を使用するのであるから、簡単におむつ1Aを取り付けることができるし、位置がずれていた場合は、吸盤22を脱着することにより簡単に位置を調整できる。なお、おむつ1Aの取り付けは、使用者が寝た状態であっても立ち姿勢の状態であっても行なうことができる。
このようにして、おむつ1Aを取り付けた後、排泄したときは、排泄物は貯溜部11の収納口12から内部に進入し、それに伴って、図3に示すように、蛇腹構造の貯溜部11の内容積は拡張して内部に収納される。その後は、吸盤22を外すことによっておむつ1Aは簡単に臀部51から取り外し、排泄物を処理することができる。
次に、上記実施形態のおむつ1Aの作用を説明する。
おむつ1Aは、貯溜部11の収納口12を着用者の肛門52の直下に位置させて保持する保持部21を備えているので、着用する際には収納口12を着用者の肛門52の直下に的確かつ簡単に位置させることができる。また、使用中は収納口12を肛門52の直下に安定して保持することができる。
更に、保持部21は複数の吸盤22からなるので、それによる吸着により貯溜部11が移動するのを阻止し、収納口12を肛門52の直下に安定して保持することができる。また、吸盤22により取り付けるのであるから、おむつ1Aを簡単に着脱できる。加えて、複数の吸盤22を使用しているので、仮にいずれかの吸盤22が外れたとしても、他の吸盤22の保持により、収納口12が位置ずれするのを防止できる。そして、複数の吸盤22で取り付けるので、吸盤22を小型化でき、装着時の吸盤22による違和感を軽減したりなくすことができる。加えて、保持部21は、接着剤による接着や接着テープの貼着により保持するものでないので、皮膚にかぶれやかゆみ等を生じない。
ところで、上記実施形態の保持部21は、複数の小型の吸盤22で形成しているが、肛門52の全体を覆うことができれば1個の吸盤で形成してもよい。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態のおむつ1Bを説明する。
図4において、おむつ1Bは、収納口32から排泄物を受け入れて内部に貯溜する貯溜部31と、貯溜部31の収納口32を着用者の肛門52の直下に位置させて保持する保持部41と、を備えている。
貯溜部31は、布材、紙材、軟質樹脂材、ゴム材等で形成され、排泄物を収容可能な容積を有し、必要に応じて、内部には排尿等の液体を吸収する吸収材が収納され、あるいは内面が液体を吸収する吸収性素材で内張りされている。貯溜部31は、図4の上部を除いて肛門52側に僅かに湾曲した状態に折り込まれており、排泄時には、図5に示すように、上部を除いた部分が上下反転して肛門52と反対側に球状に膨出する形状に形成される。
保持部41は、収納口32の外周側に張り出した円環状の板材で形成されている。保持部41は、樹脂材、ゴム材等を使用し、僅かに湾曲面になっていて臀部51の外面に沿った形状に形成されているとともに、その形状に保持される形状保持性を有している。また、保持部41は、必要に応じて臀部51との当接面に布材、紙材、ゴム材等からなる薄板状のクッション材が貼着されている。更に、保持部41は、貯溜部31と同一材質で形成してこれと一体に形成してもよく、異材質のものを接合した別体構造のものとしてもよい。
このように構成されたおむつ1Bを着用するときは、貯溜部31の収納口32を肛門52の直下に僅かな空間を隔てて配置しつつ保持部41を臀部51の肛門52周辺に押し当てるようにあてがうと、保持部41は、臀部51の外面に合致した形状に形成されているので、自ずと臀部51の所定位置に収まる。保持部41が所定位置に収まった後は、臀部51の外面と保持部41との形状に規制されておむつ1Bはずれにくくなる。したがって、おむつ1Bは、収納口32を簡単に所定位置である肛門52の直下に保持させることができる。
なお、おむつ1Bは、単に臀部51の所定位置にあてがっているだけであるからそのまま外れるものであるが、主として寝た状態で使用するときに適するものであり、その状態においては貯溜部31はベッドのマットや敷き布団などにより下方から押さえられるため、位置ずれしにくい。したがって、おむつ1Bは特に寝たきりの高齢者や病人に好適に使用される。なお、おむつ1Bの取り付けは、使用者が寝た状態であっても簡単に行なうことができる。
おむつ1Bを取り付けた後、排泄したときは、排泄物は貯溜部31の収納口32から内部に進入し、それに伴って、貯溜部31は、図5に示すように、上部を除いて反転し内部空間が拡張され、排泄物は内部に収納される。
おむつ1Bは、保持部41を単に臀部51の外面に合致した形状に形成したものであるから、簡単に貯溜部31の収納口32を肛門52の直下に位置させることができ、また、簡易な構成で簡単に製造でき、更には、接着テープを貼着して保持していないので、皮膚にかぶれやかゆみを生じない。
なお、第二実施形態のおむつ1Bの貯溜部31は、第一実施形態の図1乃至図3に示した貯溜部11と同様の蛇腹構造のものとしてもよい。そして、第一実施形態及び第二実施形態の貯溜部11,31は、更に別の形状や構造のものとしてもよい。
ところで、上記第一実施形態の保持部21は、吸盤22による吸着によって臀部51に取り付けて保持し、また、第二実施形態の保持部41は、臀部51に合致した形状に形成するとともに形状保持性を備えることによって臀部51に保持するものとしているが、本発明の保持部はこれらに限定されるものではない。
更に、上記各実施形態のおむつ1A,1Bは、収納口12,32を肛門52の直下に保持させ、排泄物として排便を収納するものを示しているが、本発明のおむつは、図示しないが、収納口12,32を尿排泄口の直下に保持させ、排泄物として排尿を収納するものとすることもでき、また、収納口12,32を少し大きくしてこれを肛門52及び尿排泄口の直下に保持させ、排泄物として排便及び排尿を同時に収納するものとすることもできる。
本発明は、おむつを製造する産業で利用される。
1A、1B おむつ
11、31 貯溜部
12、32 収納口
21、41 保持部
22 吸盤
51 臀部
52 肛門

Claims (2)

  1. 収納口から排泄物を受け入れて内部に貯溜する貯溜部と、
    着用者の臀部の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の周辺に取り付けられ、前
    記収納口を着用者の肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の直下に位置させて保
    持する保持部と、を備え、
    前記保持部は、前記肛門または尿排泄口あるいはこれら双方の周辺に分散配置され
    て吸着される複数の吸盤からなり、収納口は、該収納口の外周部分には、全周に至っ
    て環状の鍔部が一体に延出されており、
    吸盤は、鍔部と連結する連結部を形成し、
    連結部が伸縮材でなることを特徴とするおむつ。
  2. 消臭剤、香料剤、凝固剤の全てまたはいずれかが含まれていることを特徴とする請求項1の記載のおむつ。
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