JP6288610B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置に係わり、特に、排気弁及び吸気弁の少なくともリフト量を変化させる可変バルブ機構を制御するエンジンの制御装置に関する。
従来から、吸気行程中の所定期間において排気弁を開弁することにより、排気ポートから燃焼室へ既燃ガス(内部EGRガス)を逆流させて燃焼室内の混合ガスの温度を上昇させる内部EGRシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−051017号公報
ところで、近年、燃費やエミッションを改善する観点から、エンジンの幾何学的圧縮比として高圧縮比を適用して、低負荷領域では圧縮自己着火(「CI(Compression Ignition)」又は「HCCI(Homogeneous-Charge Compression Ignition)」と呼ばれる。)を行い、高負荷領域では火花点火(SI(Spark Ignition))を行う技術が開発されている。このようなエンジン(以下では適宜「HCCIエンジン」と呼ぶ。)では、低負荷領域において、筒内の温度を上昇させる観点などから、排気行程に加えて吸気行程にも排気弁を開弁する二度開きを実行することによって、筒内に内部EGRガスを再導入している。また、HCCIエンジンでは、低負荷領域において、エンジン負荷が増加するほど、筒内に再導入する内部EGRガスの割合(内部EGR率)を減少させることによって、筒内温度の上昇に起因する過早着火を回避するようにしている。
HCCIエンジンにおいて、上記のようにエンジン負荷の増加に応じて内部EGR率を減少させるに当たって、燃費やエミッションを改善する観点から、エンジン負荷に応じて内部EGR率を所望の範囲内において連続的に変化させることが望ましい。ここで、内部EGR率を変化させる方法として、可変バルブ機構を用いて、排気弁及び/又は吸気弁におけるリフト量及び/又は開閉時期を変化させる制御を行う方法が考えられる。このように排気弁及び/又は吸気弁におけるリフト量及び/又は開閉時期を変化させる場合、エンジン負荷に応じて内部EGR率を連続的に変化させることを優先すると、ポンピングロスが発生して燃費が悪化してしまう可能性がある。したがって、ポンピングロスの発生を考慮に入れて、内部EGR率を変化させる制御を行う必要があると言える。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、所定の低負荷領域において排気弁の二度開きを行って内部EGRガスを筒内に再導入するエンジンにおいて、ポンピングロスの発生を抑制しつつ、内部EGR率の制御性を適切に確保することができる、エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、吸気を筒内に導入するための吸気弁及び排気を筒内から排出するための排気弁が設けられた気筒を備えるエンジンの制御装置であって、吸気行程において所定の排気有効面積を有する第1排気弁と、吸気行程において第1排気弁の排気有効面積よりも小さな排気有効面積を有する第2排気弁と、を備える排気弁と、排気弁のリフト量を少なくとも変化させる排気側可変バルブ機構と、エンジンの運転状態が低負荷側の所定領域内にある場合に、排気行程に加えて吸気行程においても排気弁を開弁させるように排気側可変バルブ機構を制御して、排気を内部EGRガスとして筒内に再導入させる制御手段と、を有し、制御手段は、エンジンの運転状態が、所定領域における低負荷側の第1運転領域内にある場合には、吸気行程において排気弁の第1排気弁及び第2排気弁の両方を開弁させるように、排気側可変バルブ機構を制御し、エンジンの運転状態が、所定領域における第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域内にある場合には、吸気行程において排気弁の第1排気弁のみを開弁させるように、排気側可変バルブ機構を制御し、エンジンの運転状態が、所定領域における第2運転領域よりも高負荷側の第3運転領域内にある場合には、吸気行程において排気弁の第2排気弁のみを開弁させるように、排気側可変バルブ機構を制御吸気弁のリフト量を少なくとも変化させる吸気側可変バルブ機構を更に有し、この吸気側可変バルブ機構も制御手段によって制御され、制御手段は、エンジン負荷の増加に応じて内部EGRガスの割合が所定範囲内において連続的に減少するように、エンジンの運転状態が第1運転領域、第2運転領域及び第3運転領域のいずれに属するかに応じて、排気弁の第1排気弁及び第2排気弁のうちで吸気行程において開弁させる弁を切り替えるように排気側可変バルブ機構を制御すると共に、エンジン負荷の増加に応じて吸気弁のリフト量が大きくなるように吸気側可変バルブ機構を制御し、エンジン負荷が増加して、エンジンの運転状態が属する領域が第1運転領域から第2運転領域へと切り替わり、吸気行程において開弁させる弁を第1排気弁及び第2排気弁の両方から第1排気弁のみに切り替えるとき、及び、エンジンの運転状態が属する領域が第2運転領域から第3運転領域へと切り替わり、吸気行程において開弁させる弁を第1排気弁から第2排気弁に切り替えるときに、吸気弁のリフト量を一旦小さくし、この後に吸気弁のリフト量を大きくするように、吸気側可変バルブ機構を制御して、エンジン負荷の増加に応じて内部EGRガスの割合を連続的に減少させる、ことを特徴とする。
このように構成された本発明では、排気行程に加えて吸気行程においても排気弁を開弁(つまり二度開き)させて内部EGRガスを筒内に再導入させる所定領域を第1乃至第3運転領域に区分し、低負荷側の第1運転領域では第1及び第2排気弁の両方を二度開きさせ、第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域では比較的大きなリフト量を有する第1排気弁のみを二度開きさせ、第2運転領域よりも高負荷側の第3運転領域では比較的小さなリフト量を有する第2排気弁のみを二度開きさせる。これにより、ポンピングロスの発生を抑制しつつ、内部EGRガスの割合(内部EGR率)の制御性を向上させることができる。具体的には、内部EGRガスを使用する所定領域において、エンジン負荷に応じて内部EGR率を適切に変化させることができる。
また、本発明によれば、第1及び第2排気弁のいずれか一方のみを二度開きさせる作動モードを適用するので、2つの排気弁の両方を常に二度開きさせる構成と比較して、内部EGRガスを筒内により均一に分布させることができ、エンジン負荷の増大時における燃焼重心の進角を抑制することができる。したがって、エンジン負荷の増大に伴う燃焼重心の進角による燃焼騒音の増大を抑制しつつ、内部EGRガスを使用する所定領域を高負荷側に拡大することができる。
また、本発明によれば、エンジン負荷の増加に応じて内部EGR率を適切に減少させることができ、内部EGR率の制御性を向上させることができる。特に、エンジン負荷の増加に応じて内部EGR率を所望の範囲内において適切に連続的に減少させることができる。
また、本発明によれば、上記した切り替え時(具体的には排気弁の作動モードの切り替え時)に、吸気弁のリフト量を一旦小さくするので、内部EGR率の変化における連続性が確保されなくなること、つまり内部EGR率の変化に段差が生じてしまうことを、適切に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、第2排気弁は、吸気行程におけるリフト量が第1排気弁よりも小さく、それにより、吸気行程における排気有効面積が第1排気弁よりも小さくなっているとよい。
本発明において、好ましくは、上記のエンジンでは、エンジンの運転状態が所定領域内にある場合、予混合圧縮自己着火燃焼が行われ、エンジンの運転状態が所定領域外にある場合、火花点火燃焼が行われる。
このように構成された本発明によれば、エンジンの運転状態が予混合圧縮自己着火燃焼を行う所定領域内にある場合に、上記したように排気側可変バルブ機構を介して排気弁を制御することで、内部EGR率の制御性を向上させることができるので、所定領域の低負荷側では、予混合圧縮自己着火燃焼の着火性及び安定性を適切に確保することができると共に、所定領域の高負荷側では、過早着火を適切に抑制することができる。また、エンジン負荷の増大時における燃焼重心の進角を抑制することで、内部EGRを使用して予混合圧縮自己着火燃焼を行う運転領域を高負荷側に拡大することができる。
本発明のエンジンの制御装置によれば、所定の低負荷領域において排気弁の二度開きを行って内部EGRガスを筒内に再導入するエンジンにおいて、ポンピングロスの発生を抑制しつつ、内部EGR率の制御性を適切に確保することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態による排気弁を示す概略側面図である。 本発明の実施形態によるエンジンの制御装置に関する電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンの運転領域の説明図である。 本発明の実施形態において、内部EGR率の要求範囲を満たすのに必要な排気有効面積についての説明図である。 本発明の実施形態による排気弁及び吸気弁のリフトカーブを示す図である。 比較例により得られた、実現可能な内部EGR率の範囲についての説明図である。 本発明の実施形態により得られた、実現可能な内部EGR率の範囲についての説明図である 本発明の実施形態において内部EGR率を変化させるために行う制御方法についての説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置について説明する。
[装置構成]
図1は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジン(エンジン本体)1の概略構成を示し、図2は、本発明の実施形態による排気弁の概略側面図を示し、図3は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置を示すブロック図である。
エンジン1は、車両に搭載されると共に、少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(なお、図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面には、ディーゼルエンジンでのリエントラント型のようなキャビティ141が形成されている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、後述するインジェクタ67に相対する。シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とは、燃焼室19を画定する。なお、燃焼室19の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、後述する圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。なお、幾何学的圧縮比は15以上20以下程度の範囲で、適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、吸気ポート16及び排気ポート17が形成されていると共に、これら吸気ポート16及び排気ポート17には、燃焼室19側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。具体的には、排気弁22は、気筒18毎に2つ設けられている。図2に示すように、排気弁22は、符号L1で示すリフト量を有する排気弁22aと、符号L2で示すリフト量を有する排気弁22bとを備える(これらのリフト量L1、L2は、バルブがバルブシート面に対して離れた運動方向の距離である)。この場合、排気弁22aのリフト量L1が排気弁22bのリフト量L2よりも大きくなるように構成されている(L1>L2)。また、これらの排気弁22aと排気弁22bとでバルブ径はほぼ同一である。なお、排気弁22aは本発明における「第1排気弁」に相当し、排気弁22bは本発明における「第2排気弁」に相当する。
吸気弁21及び排気弁22をそれぞれ駆動する動弁系の内、排気側には、気筒18毎に複数設けられた排気弁22のそれぞれの作動モードを「通常モード」と「特殊モード」とに切り替える、例えば油圧作動式の可変バルブリフト機構(図3参照。以下、VVL(Variable Valve Lift)と称する)71と、クランクシャフト15に対する排気カムシャフトの回転位相を変更することが可能な位相可変機構(以下、VVT(Variable Valve Timing)と称する)75と、が設けられている。
排気側のVVL71は、その構成の詳細な図示は省略するが、例えば、カム山を一つ有する第1カムとカム山を2つ有する第2カムとの、カムプロフィールの異なる2種類のカム、及び、その第1及び第2カムのいずれか一方のカムの作動状態を選択的に排気弁22に伝達するロストモーション機構を含んで構成されている。第1カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、排気弁22は、排気行程中において一度だけ開弁される「通常モード」で作動するのに対し、第2カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、排気弁22が、排気行程中において開弁すると共に、吸気行程中においても開弁するような、いわゆる排気の二度開きを行う「特殊モード」で作動する。VVL71の通常モードと特殊モードとは、エンジンの運転状態に応じて切り替えられる。具体的には、特殊モードは、内部EGRに係る制御の際に利用される。このようなVVL71は、本発明における「排気側可変バルブ機構」に相当する。なお、排気弁22を電磁アクチュエータによって駆動する電磁駆動式の動弁系を採用してもよい。他方で、VVT75は、液圧式、電磁式又は機械式の公知の構造を適宜採用すればよく、その詳細な構造についての図示は省略する。排気弁22は、VVT75によって、その開弁時期及び閉弁時期を、所定の範囲内で連続的に変更可能である。
VVL71及びVVT75を備えた排気側の動弁系と同様に、吸気側には、図3に示すように、VVL74とVVT72とが設けられている。吸気側のVVL74は、排気側のVVL71とは異なり、吸気弁21のリフト量を連続的に変更可能に構成されている。このVVL74は、本発明における「吸気側可変バルブ機構」に相当する。他方で、吸気側のVVT72は、排気側のVVT75と同様に、液圧式、電磁式又は機械式の公知の構造を適宜採用すればよく、その詳細な構造についての図示は省略する。吸気弁21もまた、VVT72によって、その開弁時期及び閉弁時期を、所定の範囲内で連続的に変更可能である。
シリンダヘッド12にはまた、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する(直噴)インジェクタ67が取り付けられている。インジェクタ67は、その噴口が燃焼室19の天井面の中央部分から、その燃焼室19内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室19内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室19の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで、燃焼室19の中央部分から放射状に広がるように噴射された燃料噴霧は、ピストン頂面に形成されたキャビティ141の壁面に沿って流動する。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで噴射された燃料噴霧を、その内部に収めるように形成されている、と言い換えることが可能である。この多噴口型のインジェクタ67とキャビティ141との組み合わせは、燃料の噴射後、混合気形成期間を短くすると共に、燃焼期間を短くする上で有利な構成である。なお、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
図外の燃料タンクとインジェクタ67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含みかつ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更される。なお、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、燃焼室19内の混合気に強制点火(具体的には火花点火)する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、図1に示すように、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室19からの既燃ガス(排気)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設され、その下流側には、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36が配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるサージタンク33とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気の一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気をエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51を含んで構成されている。主通路51には、排気の吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設されている。
エンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下では「PCM」と呼ぶ。)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM10が制御器を構成する。
PCM10には、図1及び図3に示すように、各種のセンサSW1、SW2、SW4〜SW18の検出信号が入力される。具体的には、PCM10には、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1の検出信号と、新気の温度を検出する吸気温度センサSW2の検出信号と、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置されかつ、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4の検出信号と、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5の検出信号と、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6の検出信号と、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8の検出信号と、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9の検出信号と、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10の検出信号と、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11の検出信号と、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12の検出信号と、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13の検出信号と、吸気側及び排気側のカム角センサSW14、SW15の検出信号と、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16の検出信号と、エンジン1の油圧を検出する油圧センサSW17の検出信号と、エンジン1の油温を検出する油温センサSW18の検出信号と、が入力される。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じて、(直噴)インジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁側のVVT72及びVVL74、排気弁側のVVT75及びVVL71、燃料供給システム62、並びに、各種の弁(スロットル弁36、EGR弁511)のアクチュエータへ制御信号を出力する。こうしてPCM10は、エンジン1を運転する。詳細は後述するが、PCM10は、本発明におけるエンジンの制御装置に相当する。特に、PCM10は、本発明における「制御手段」として機能する。
[運転領域]
次に、図4を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの運転領域について説明する。図4は、エンジン1の運転制御マップの一例を示している。このエンジン1は、燃費の向上や排気エミッション性能の向上を目的として、エンジン負荷が相対的に低い運転領域(以下では「HCCI領域」と呼ぶ。)R1では、点火プラグ25による点火を行わずに、予混合圧縮自己着火(Homogeneous-Charge Compression Ignition:HCCI)による圧縮着火燃焼を行う。しかしながら、エンジン1の負荷が高くなるに従って、圧縮着火燃焼では、燃焼が急峻になりすぎてしまい、例えば燃焼騒音等の問題を引き起こすことになる。そこで、このエンジン1では、エンジン負荷が相対的に高い運転領域(以下では「SI領域」と呼ぶ。)R2では、圧縮着火燃焼を止めて、点火プラグ25を利用した強制点火燃焼(ここでは火花点火燃焼(Spark Ignition:SI))に切り替える。このように、このエンジン1は、エンジン1の運転状態、特にエンジン1の負荷に応じて、予混合圧縮自己着火燃焼を行うHCCIモードと、火花点火燃焼を行うSIモードとを切り替えるように構成されている。但し、モード切り替えの境界線は、図例に限定されるものではない。
また、図4に示すように、HCCIモードでエンジン1の運転が行われるHCCI領域R1は、低負荷側の第1運転領域R11と、第1運転領域R11よりも高負荷側の第2運転領域R12と、第2運転領域R12よりも高負荷側の第3運転領域R13とに区分されている。詳細は後述するが、エンジン1の運転状態がHCCI領域R1における第1運転領域R11、第2運転領域R12及び第3運転領域R13のいずれの領域内にあるかに応じて、気筒18毎に設けられた2つの排気弁22a、22bの作動モードが切り替えられる。
[本実施形態による制御方法]
次に、本発明の実施形態において、排気側可変バルブ機構としてのVVL71を介して排気弁22(排気弁22a、22b)に対して行う制御内容について具体的に説明する。上述したように、本実施形態では、PCM10は、HCCI領域R1において、排気弁22が排気行程中において開弁すると共に吸気行程中においても開弁するような、いわゆる排気の二度開きを行う特殊モードで作動するようにVVL71を制御して、筒内に内部EGRガスを再導入させている。
まず、図5を参照して、内部EGR率の要求範囲を満たすのに必要な排気有効面積について説明する。図5は、横軸に吸気有効面積を示し、縦軸に排気有効面積を示している。また、図5では、グレースケールの濃淡によって内部EGR率を表している。具体的には、色が薄くなるほど内部EGR率が大きくなり、色が濃くなるほど内部EGR率が小さくなる。
吸気有効面積は、吸気弁21を介してガスが通過する流路の面積と、このガスの体積流量とを乗算した量に相当し、排気有効面積は、排気弁22を介してガスが通過する流路の面積と、このガスの体積流量とを乗算した量に相当する。より詳しくは、吸気有効面積及び排気有効面積は、それぞれ、吸気弁21及び排気弁22の開弁期間について、流量面積と体積流量変化率との積をクランク角にて積分した量である。また、吸気有効面積は、吸気弁21のリフト量(以下では適宜「吸気弁リフト量」と呼ぶ。)に一義的に対応し、この吸気弁リフト量の変化に応じて変化する量である。加えて、排気有効面積は、排気弁22のリフト量(以下では適宜「排気弁リフト量」と呼ぶ。)に一義的に対応し、この排気弁リフト量の変化に応じて変化する量である。
図5において、グラフG11、G12は、それぞれ、内部EGR率の等高線を示している。具体的には、グラフG11は、HCCI領域R1において筒内に再導入すべき内部EGRガスについての要求の内部EGR率の範囲における上限値(例えば75%)を示しており、グラフG12は、この要求の内部EGR率の範囲における下限値(例えば25%)を示している。他方で、グラフG13は、ポンピングロスが発生する境界線であり、このグラフG13の下方に位置する吸気有効面積及び排気有効面積を適用するとポンピングロスが発生することを示している。
本実施形態では、ポンピングロスが発生しないようにしつつ、要求の内部EGR率の範囲が実現されるような、排気有効面積の範囲を適用するようにする。この場合、排気有効面積の範囲ができるだけ狭くなるようにする。これは、吸気側のVVL74が吸気弁21のリフト量を連続的に変更可能に構成されているため、吸気側のVVL74により吸気弁21のリフト量を大きく変化させて、つまり吸気有効面積を変化させる範囲を大きく取り、排気有効面積を変化させる範囲を最小限に留めることを図ったものである。そうすると、上記したグラフG11、G12、G13より、図5中の符号R3で示す範囲が、適用すべき排気有効面積の範囲として得られる。
ここで、本実施形態では、PCM10は、上記した所望の排気有効面積の範囲R3を実現するに当たって、HCCI領域R1における第1運転領域R11、第2運転領域R12及び第3運転領域R13に応じて(図4参照)、気筒18毎に設けられた2つの排気弁22a、22bのそれぞれの作動モードを切り替えるようにする。具体的には、(1)排気弁22a、22bの両方を特殊モードで作動させて、排気弁22a、22bの両方を吸気行程及び排気行程に渡って二度開きさせる「両弁作動モード」と、(2)排気弁22a、22bのうちでリフト量が大きい方の排気弁22aのみを特殊モードで作動させて、この排気弁22aのみを吸気行程及び排気行程に渡って二度開きさせ、排気弁22a、22bのうちでリフト量が小さい方の排気弁22bについては通常モードで作動させて、排気行程中において一度だけ開弁させる「第1片弁作動モード」と、(3)排気弁22a、22bのうちでリフト量が小さい方の排気弁22bのみを特殊モードで作動させて、この排気弁22bのみを吸気行程及び排気行程に渡って二度開きさせ、排気弁22a、22bのうちでリフト量が大きい方の排気弁22aについては通常モードで作動させて、排気行程中において一度だけ開弁させる「第2片弁作動モード」と、をHCCI領域R1において切り替えて適用することで、所望の排気有効面積の範囲R3を実現するようにする。
そして、本実施形態では、PCM10は、第1運転領域R11において両弁作動モードを実行し、第2運転領域R12において第1片弁作動モードを実行し、第3運転領域R13において第2片弁作動モードを実行する。換言すると、本実施形態では、両弁作動モードを適用する運転領域を第1運転領域R11と規定し、第1片弁作動モードを適用する運転領域を第2運転領域R12と規定し、第2片弁作動モードを適用する運転領域を第3運転領域R13と規定している。
上記した本実施形態によれば、両弁作動モードでは、排気弁22a、22bの両方を二度開きさせるため、吸気行程における排気有効面積が最も大きくなり、第1片弁作動モードでは、リフト量が大きいほうの排気弁22aのみを二度開きさせるため、吸気行程における排気有効面積が両弁作動モードよりも小さくなり、第2片弁作動モードでは、リフト量が小さいほうの排気弁22bのみを二度開きさせるため、吸気行程における排気有効面積が第1片弁作動モードよりも小さくなる。したがって、本実施形態によれば、このように両弁作動モードと第1片弁作動モードと第2片弁作動モードとを切り替えて適用するので、2つの排気弁22の両方を常に二度開きさせる構成(両弁作動モードを常時実行する構成)や、リフト量が同じ2つの排気弁22を用い、2つの排気弁22の両方を二度開きさせる両弁作動モードと2つの排気弁22の一方のみを二度開きさせる片弁作動モードとを切り替える構成(以下ではこの構成を適宜「比較例」と呼ぶ。)と比較すると、取り得る排気有効面積の範囲が広くなるのである。
このような観点より、本実施形態では、所望の排気有効面積の範囲R3が適切に実現されるように、排気弁22a、22bのそれぞれのリフト量L1、L2を設定している。具体的には、所望の排気有効面積の範囲R3の上限値が適切に実現されるように、リフト量L1とリフト量L2との和を決め、また、所望の排気有効面積の範囲R3の下限値が適切に実現されるように、小さい方のリフト量L2を決めることにより、排気弁22a、22bのそれぞれのリフト量L1、L2を設定している。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態において適用する排気弁22及び吸気弁21のリフトカーブについて説明する。図6は、本実施形態による排気弁22及び吸気弁21のリフトカーブの具体例を示している。図6は、横軸にクランク角を示し、縦軸に、排気弁22(排気弁22a、22b)及び吸気弁21のリフト量を示している。
図6において、グラフG21は、排気弁22a、22bのうちでリフト量が大きい方の排気弁22aのリフトカーブを示しており、排気弁22aが吸気行程及び排気行程に渡って二度開きされていることがわかる。この排気弁22aのリフトカーブG21は、排気弁22aが特殊モードで作動される、HCCI領域R1における第1運転領域R11及び第2運転領域R12において適用されるものである、つまり両弁作動モード及び第1片弁作動モードにおいて適用されるものである。また、グラフG22は、排気弁22a、22bのうちでリフト量が小さい方の排気弁22bのリフトカーブを示しており、排気弁22bが吸気行程及び排気行程に渡って二度開きされていることがわかる。この排気弁22bのリフトカーブG22は、排気弁22bが特殊モードで作動される、HCCI領域R1における第1運転領域R11及び第3運転領域R13において適用されるものである、つまり両弁作動モード及び第2片弁作動モードにおいて適用されるものである。
他方で、グラフG23は、吸気弁21のリフトカーブを示しており、吸気弁21が吸気行程において開弁されていることがわかる。この吸気弁21のリフトカーブG23は、HCCI領域R1において適用されるものである。なお、図6では、吸気弁21のリフトカーブG23を1つのみ示しているが、上述したように、吸気弁21はVVL74によってリフト量が連続的に変更されるので、実際には吸気弁21のリフトカーブはリフト量が異なるものが複数存在する。
次に、図7及び図8を参照して、排気弁22の作動モードを切り替えつつ、吸気弁21のリフト量を変化させた場合に実現可能な内部EGR率の範囲について説明する。
図7は、上記した比較例により得られた、実現可能な内部EGR率の範囲についての説明図である。比較例では、リフト量が同じ2つの排気弁22を用い、2つの排気弁22の両方を二度開きさせる両弁作動モードと、2つの排気弁22の一方のみ(どちらの排気弁22を選択してもよい)を二度開きさせる片弁作動モードとを切り替える。また、比較例では、排気弁22のリフト量として、本実施形態による排気弁22aのリフト量L1と排気弁22bのリフト量L2との間の量を適用するものとする。以下では、比較例による排気弁22のリフト量を適宜「L3」と表記する(L1>L3>L2)。
図7の上のグラフは、吸気弁リフト量と内部EGR率との関係を示し、図7の下のグラフは、吸気弁リフト量とポンプ損失平均有効圧であるPMEP(Pumping Mean Effective Pressure)との関係を示している。図7の下のグラフ中の符号「PL」は、ポンピングロスに対応する圧力を示しており、図7の下のグラフに示すように、比較例では、このポンピングロスPLを下回らない範囲において、両弁作動モード及び片弁作動モードのそれぞれについて吸気弁リフト量を変化させている。そうすると、比較例によれば、図7の上のグラフに示すように、両弁作動モードでは符号R41に示す内部EGR率の範囲が実現され、片弁作動モードでは符号R42に示す内部EGR率の範囲が実現される。この場合、比較例においては、上記したポンピングロスPLにより、符号R43に示す範囲の内部EGR率を実現することができない。したがって、比較例によれば、排気弁22の作動モードを切り替えつつ、吸気弁リフト量を変化させても、実現することができない内部EGR率の範囲R43が存在するため、内部EGR率を連続的に変化させることができない。
他方で、図8は、本発明の実施形態により得られた、実現可能な内部EGR率の範囲についての説明図である。図8も図7と同様に、上のグラフは、吸気弁リフト量と内部EGR率との関係を示し、下のグラフは、吸気弁リフト量とPMEPとの関係を示している。本実施形態でも、図8の下のグラフに示すように、ポンピングロスPLを下回らない範囲において、両弁作動モード、第1片弁作動モード及び第2片弁作動モードのそれぞれについて吸気弁リフト量を変化させる。そうすると、本実施形態によれば、図8の上のグラフに示すように、両弁作動モード、第1片弁作動モード及び第2片弁作動モードによって、全体として、符号R5に示す内部EGR率の範囲が実現される。この本実施形態による内部EGR率の範囲R5では、比較例のような、ポンピングロスPLにより実現できない内部EGR率の範囲R43が存在していない。したがって、本実施形態によれば、排気弁22の作動モードを切り替えつつ、吸気弁リフト量を変化させることにより、範囲R5内において内部EGR率を適切に連続的に変化させることができる。
また、比較例では、リフト量L3の排気弁22により片弁作動モードを実施しているのに対して、本実施形態では、このリフト量L3よりも小さいリフト量L2の排気弁22bを用いて第2片弁作動モードを実施しているので、実現可能な内部EGR率の範囲の下限値が比較例よりも小さな値となる。つまり、本実施形態によれば、比較例と比較して、実現可能な内部EGR率における下側の範囲が拡大するのである。
次に、図9を参照して、本発明の実施形態において内部EGR率を変化させるために行う具体的な制御方法について説明する。図9は、図5と同様に、横軸に吸気有効面積(吸気弁リフト量に一義的に対応する)を示し、縦軸に排気有効面積(排気弁リフト量に一義的に対応する)を示している。なお、図5と同一の符号を付した要素は同一の意味を有するものとする。内部EGR率についての表現も図5と同様である。
ここで、先に示した図8からも分かるように、或る吸気弁リフト量において両弁作動モードと第1片弁作動モードとを切り替えようとすると、両弁作動モードで当該吸気弁リフト量に設定したときの内部EGR率と、第1片弁作動モードで当該吸気弁リフト量に設定したときの内部EGR率とが基本的に異なるため、この切り替え時に内部EGR率の変化の連続性が確保されなくなる、つまり内部EGR率の変化に段差が生じてしまう。この内部EGR率の段差は、第1片弁作動モードと第2片弁作動モードとを切り替えるときにも同様に生じる。したがって、本実施形態では、PCM10は、このような作動モードの切り替え時に生じる内部EGR率の変化における段差を抑制すべく、排気弁22の作動モードを切り替える制御に協調して、吸気弁21のリフト量を変化させる制御を行う。
排気弁22の作動モードの切り替えに協調して吸気弁リフト量を変化させる制御の詳細について、図9を参照して説明する。図9において、符号R61で示す範囲は、両弁作動モードを適用したときに(つまり排気弁22a、22bの両方を特殊モードで作動させたとき)、吸気弁リフト量を変化させることで実現可能な内部EGR率の範囲である。また、符号R62で示す範囲は、第1片弁作動モードを適用したときに(つまり大きい方の排気弁22aのみを特殊モードで作動させたとき)、吸気弁リフト量を変化させることで実現可能な内部EGR率の範囲である。また、符号R63で示す範囲は、第2片弁作動モードを適用したときに(つまり小さい方の排気弁22bのみを特殊モードで作動させたとき)、吸気弁リフト量を変化させることで実現可能な内部EGR率の範囲である。これらの内部EGR率の範囲R61、R62、R63は、基本的には、排気有効面積(排気弁リフト量に対応する)と、ポンピングロスが発生する境界線G13とに応じて決まる。
本実施形態では、PCM10は、上記した内部EGR率の範囲R61、R62、R63に基づき、図9中の矢印A1に示すように、排気弁22の作動モードの切り替えに協調して吸気弁21のリフト量を変化させる。具体的には、例えば、エンジンの運転状態が第1運転領域R11にある状態においてエンジン負荷が増加した場合、PCM10は、両弁作動モードで排気弁22を作動させながら、具体的には排気弁22a及び排気弁22bの両方を特殊モードで作動させるようにVVL71を制御しながら、吸気弁21のリフト量を徐々に増加させるようにVVL74を制御する(符号A11参照)。そして、エンジン負荷が増加して、エンジンの運転状態が第1運転領域R11から第2運転領域R12に切り替わった場合、PCM10は、両弁作動モードから第1片弁作動モードに切り替えて、具体的には排気弁22aを特殊モードに維持しつつ排気弁22bを特殊モードから通常モードに切り替えるようにVVL71を制御し、吸気弁21のリフト量を一旦低下させるようにVVL74を制御する(符号A12参照)。詳しくは、PCM10は、この切り替え時に内部EGR率を維持すべく、内部EGR率の等高線に沿うように吸気弁21のリフト量を低下させる。
この後、エンジンの運転状態が第2運転領域R12にある状態においてエンジン負荷が増加した場合、PCM10は、第1片弁作動モードで排気弁22を作動させながら、具体的には排気弁22aを特殊モードで作動させると共に排気弁22bを通常モードで作動させるようにVVL71を制御しながら、吸気弁21のリフト量を徐々に増加させるようにVVL74を制御する(符号A13参照)。そして、エンジン負荷が増加して、エンジンの運転状態が第2運転領域R12から第3運転領域R13に切り替わった場合、PCM10は、第1片弁作動モードから第2片弁作動モードに切り替えて、具体的には排気弁22aを特殊モードから通常モードに切り替えると共に排気弁22bを通常モードから特殊モードに切り替えるようにVVL71を制御し、吸気弁21のリフト量を一旦低下させるようにVVL74を制御する(符号A14参照)。詳しくは、PCM10は、この切り替え時に内部EGR率を維持すべく、内部EGR率の等高線に沿うように吸気弁21のリフト量を低下させる。この後、エンジンの運転状態が第3運転領域R13にある状態においてエンジン負荷が増加した場合、PCM10は、第2片弁作動モードで排気弁22を作動させながら、具体的には排気弁22aを通常モードで作動させると共に排気弁22bを特殊モードで作動させるようにVVL71を制御しながら、吸気弁21のリフト量を徐々に増加させるようにVVL74を制御する(符号A15参照)。
なお、HCCI領域R1においてエンジン負荷が減少していく場合には、PCM10は、上記した制御とは逆の流れで制御を行う。この場合にも、PCM10は、図9中の矢印A1に示すように、排気弁22の作動モードの切り替えに協調して吸気弁21のリフト量を変化させる。
[作用効果]
次に、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の作用効果について説明する。
本実施形態では、HCCI領域R1を第1乃至第3運転領域R11、R12、R13に区分し、低負荷側の第1運転領域R11では排気弁22a及び排気弁22bの両方を二度開きさせ、第1運転領域R11よりも高負荷側の第2運転領域R12では比較的大きなリフト量を有する排気弁22aのみを二度開きさせ、第2運転領域R12よりも高負荷側の第3運転領域R13では比較的小さなリフト量を有する排気弁22bのみを二度開きさせる。これにより、ポンピングロスの発生を抑制しつつ、内部EGR率の制御性を向上させることができる。具体的には、HCCI領域R1において、エンジン負荷に応じて内部EGR率を適切に変化させることができる。
また、本実施形態によれば、排気弁22a、22bのいずれか一方のみを二度開きさせる作動モード(第1片弁作動モード及び第2片弁作動モード)を適用するので、2つの排気弁22の両方を常に二度開きさせる構成と比較して、内部EGRガスを筒内により均一に分布させることができ、エンジン負荷の増大時における燃焼重心の進角を抑制することができる。したがって、エンジン負荷の増大に伴う燃焼重心の進角による燃焼騒音の増大を抑制しつつ、内部EGRガスを使用するHCCI領域R1を高負荷側に拡大することができる。
また、本実施形態によれば、HCCI領域R1において、エンジン負荷が増加するほど、内部EGR率が減少するように、排気弁22の作動モードを切り替える制御及び吸気弁21のリフト量を変化させる制御を行うので、エンジン負荷の増加に応じて内部EGR率を適切に減少させることができる。
特に、本実施形態によれば、HCCI領域R1においてエンジン負荷が増加する場合に、エンジンの運転状態が第1運転領域R11、第2運転領域R12及び第3運転領域R13のいずれに属するかに応じて、排気弁22a及び排気弁22bのうちで二度開きさせる弁を切り替える制御を行うと共に、エンジン負荷の増加に応じて吸気弁21のリフト量を大きくする制御を行うので、エンジン負荷の増加に応じて内部EGR率を所望の範囲内において連続的に(より具体的には線形に)減少させることができる。
特に、本実施形態によれば、エンジン負荷が増加して、エンジンの運転状態が属する領域が第1運転領域R11から第2運転領域R12へと切り替わり、二度開きさせる弁を排気弁22a及び第2排気弁22bの両方から排気弁22aのみに切り替えるとき、及び、エンジンの運転状態が属する領域が第2運転領域R12から第3運転領域R13へと切り替わり、二度開きさせる弁を排気弁22aから排気弁22bに切り替えるときに、吸気弁21のリフト量を一旦小さくするように制御するので、上記の切り替え時に内部EGR率の変化における連続性が確保されなくなること、つまり内部EGR率の変化に段差が生じてしまうことを適切に抑制することができる。
[変形例]
上記した実施形態では、排気弁22aをリフト量L1に設定し、排気弁22bをリフト量L2に設定していたが、つまり排気弁22a、22bに固定のリフト量L1、L2を適用していたが、他の例では、排気弁22a、22bのリフト量を連続的に変更可能なようにVVL71を構成してもよい。
また、上記した実施形態では、排気弁22aのリフト量L1と排気弁22bのリフト量L2とを異ならせることで、排気弁22aと排気弁22bとで排気有効面積を異ならせていたが、こうすることに限定はされない。他の例では、排気弁22aと排気弁22bとでバルブ径やスロート部の径などを異ならせることで、排気弁22a、22bの排気有効面積を異ならせるようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、気筒18毎に2つの排気弁22a、22bを有するエンジン1を示したが、本発明は、気筒18毎に3つ以上の排気弁22を有するエンジンにも適用可能である。その場合にも、各々で排気有効面積が異なるように排気弁22を構成すればよい。
1 エンジン
10 PCM
18 気筒
21 吸気弁
22 排気弁
22a 排気弁(第1排気弁)
22b 排気弁(第2排気弁)
25 点火プラグ
67 インジェクタ
71 VVL(排気側可変バルブ機構)
74 VVL(吸気側可変バルブ機構)
72、75 VVT

Claims (3)

  1. 吸気を筒内に導入するための吸気弁及び排気を筒内から排出するための排気弁が設けられた気筒を備えるエンジンの制御装置であって、
    吸気行程において所定の排気有効面積を有する第1排気弁と、吸気行程において上記第1排気弁の排気有効面積よりも小さな排気有効面積を有する第2排気弁と、を備える排気弁と、
    上記排気弁のリフト量を少なくとも変化させる排気側可変バルブ機構と、
    エンジンの運転状態が低負荷側の所定領域内にある場合に、排気行程に加えて吸気行程においても上記排気弁を開弁させるように上記排気側可変バルブ機構を制御して、排気を内部EGRガスとして筒内に再導入させる制御手段と、
    を有し、
    上記制御手段は、
    エンジンの運転状態が、上記所定領域における低負荷側の第1運転領域内にある場合には、吸気行程において上記排気弁の上記第1排気弁及び上記第2排気弁の両方を開弁させるように、上記排気側可変バルブ機構を制御し、
    エンジンの運転状態が、上記所定領域における上記第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域内にある場合には、吸気行程において上記排気弁の上記第1排気弁のみを開弁させるように、上記排気側可変バルブ機構を制御し、
    エンジンの運転状態が、上記所定領域における上記第2運転領域よりも高負荷側の第3運転領域内にある場合には、吸気行程において上記排気弁の上記第2排気弁のみを開弁させるように、上記排気側可変バルブ機構を制御
    上記吸気弁のリフト量を少なくとも変化させる吸気側可変バルブ機構を更に有し、この吸気側可変バルブ機構も上記制御手段によって制御され、
    上記制御手段は、
    エンジン負荷の増加に応じて上記内部EGRガスの割合が所定範囲内において連続的に減少するように、エンジンの運転状態が上記第1運転領域、上記第2運転領域及び上記第3運転領域のいずれに属するかに応じて、上記排気弁の上記第1排気弁及び上記第2排気弁のうちで吸気行程において開弁させる弁を切り替えるように上記排気側可変バルブ機構を制御すると共に、エンジン負荷の増加に応じて上記吸気弁のリフト量が大きくなるように上記吸気側可変バルブ機構を制御し、
    エンジン負荷が増加して、エンジンの運転状態が属する領域が上記第1運転領域から上記第2運転領域へと切り替わり、吸気行程において開弁させる弁を上記第1排気弁及び上記第2排気弁の両方から上記第1排気弁のみに切り替えるとき、及び、エンジンの運転状態が属する領域が上記第2運転領域から上記第3運転領域へと切り替わり、吸気行程において開弁させる弁を上記第1排気弁から上記第2排気弁に切り替えるときに、上記吸気弁のリフト量を一旦小さくし、この後に上記吸気弁のリフト量を大きくするように、上記吸気側可変バルブ機構を制御して、エンジン負荷の増加に応じて上記内部EGRガスの割合を連続的に減少させる、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 上記第2排気弁は、吸気行程におけるリフト量が上記第1排気弁よりも小さく、それにより、吸気行程における排気有効面積が上記第1排気弁よりも小さくなっている、請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 上記エンジンでは、エンジンの運転状態が上記所定領域内にある場合、予混合圧縮自己着火燃焼が行われ、エンジンの運転状態が上記所定領域外にある場合、火花点火燃焼が行われる、請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
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