JP6954151B2 - 分析用基板およびその製造方法 - Google Patents
分析用基板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6954151B2 JP6954151B2 JP2018010682A JP2018010682A JP6954151B2 JP 6954151 B2 JP6954151 B2 JP 6954151B2 JP 2018010682 A JP2018010682 A JP 2018010682A JP 2018010682 A JP2018010682 A JP 2018010682A JP 6954151 B2 JP6954151 B2 JP 6954151B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- substrate
- film
- metal film
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/62—Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
- G01N21/63—Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
- G01N21/65—Raman scattering
- G01N21/658—Raman scattering enhancement Raman, e.g. surface plasmons
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/25—Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
- G01N21/31—Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
- G01N21/35—Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/62—Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
- G01N21/63—Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
- G01N21/64—Fluorescence; Phosphorescence
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y20/00—Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y30/00—Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y40/00—Manufacture or treatment of nanostructures
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
(1)複数のくぼみ又は複数の突起が予め定められた特定の格子間隔で格子状に配置されて、表面プラズモン共鳴を生ずるナノ周期構造を有する基板と、前記ナノ周期構造の表面に形成された金属皮膜とを備えるラマン分光分析用信号増幅装置(特許文献1)。
(2)金属層と、前記金属層上に設けられた誘電体層と、前記誘電体層上に設けられた複数の金属粒子とを含む電場増強素子であって、複数の前記金属粒子は、前記金属層と前記誘電体層との界面を伝播する伝播型表面プラズモンを励起可能な周期配列を有し、前記伝播型表面プラズモンと、前記金属粒子に励起される局在型表面プラズモンとは電磁的に相互作用し、各表面プラズモンの共鳴波長は異なり、前記電場増強素子に白色光を照射したときの反射光のスペクトルにおいて第1吸収領域、第2吸収領域の半値幅が特定の関係を満たし、前記電場増強素子の励起光の波長が前記第2吸収領域の範囲に含まれる電場増強素子(特許文献2)。
特許文献1の装置については、伝搬型表面プラズモンを利用しているので、ナノ周期構造上の電場分布のばらつきが少ないという長所はあるが、電場増強が伝搬型表面プラズモンのみに拠るため、増強効果が低いという短所がある。
一方、特許文献2の電場増強素子については、伝搬型表面プラズモンと局在型表面プラズモンを組み合わせ、電場分布の均一化を伝搬型表面プラズモンで行い、電場強度を高めることを局在型表面プラズモンで行うことで、伝搬型と局在型の長所を掛け合わせる構成であり、均一性と強度の両立がある程度可能となっている。しかし、金属層と金属粒子の間に誘電体層が存在することから、検体の測定対象分子は伝搬型表面プラズモンの電場増強効果の最も高い金属膜表面に接近することができないという短所がある。また、伝播型表面プラズモンを励起するために必要な配置で金属粒子が配置されるため、局在型表面プラズモンとして効果の大きな金属粒子間の間隙を利用した電場増強を利用するには粒子間距離が大きすぎるのも短所として挙げられる。
〔1〕少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板と、前記基板の第一面上に設けられた金属膜と、を備え、
前記金属膜が、前記金属膜内に長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として設けられた、金属が存在せず前記第一面が露出している複数の非成膜領域を有し、
前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□である、分析用基板。
〔2〕前記シート抵抗が3〜500Ω/□である、〔1〕の分析用基板。
〔3〕前記シート抵抗が3〜300Ω/□である、〔1〕の分析用基板。
〔4〕前記金属膜上に分散配置された、平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子をさらに備える、〔1〕から〔3〕のいずれかの分析用基板。
〔5〕前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有する、〔1〕から〔3〕のいずれかの分析用基板。
〔6〕前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有し、
前記金属膜上に平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子が分散配置されている、〔1〕から〔3〕のいずれかの分析用基板。
〔7〕少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板と、前記基板の第一面上に設けられた金属膜と、前記金属膜上に分散配置された平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子とを備え、
前記金属膜が、前記金属膜内に長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として設けられた、金属が存在せず前記第一面が露出している複数の非成膜領域を有し、
前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が5000Ω/□超である、分析用基板。
〔8〕少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板の第一面上に金属を堆積させて金属膜を成膜する工程を有し、
前記金属膜を成膜する工程において、前記第一面上に、金属の堆積していない複数の領域が、長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として残り、前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、前記第一面上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。
〔9〕前記第一面上への金属の堆積を終了するときの前記シート抵抗が3〜500Ω/□である、〔8〕の分析用基板の製造方法。
〔10〕前記第一面上への金属の堆積を終了するときの前記シート抵抗が3〜300Ω/□である、〔8〕の分析用基板の製造方法。
〔11〕前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有する、〔8〕から〔10〕のいずれかの分析用基板の製造方法。
〔12〕平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を前記金属膜上に塗布し、乾燥する工程をさらに有する、〔8〕から〔10〕のいずれかの分析用基板の製造方法。
〔13〕前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有し、
平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を前記金属膜上に塗布し、乾燥する工程をさらに有する、〔8〕から〔10〕のいずれかの分析用基板の製造方法。
特に、特許文献2との明確な差異は、本発明においては検体の測定対象分子が伝搬型表面プラズモンの電場増強効果の最も高い金属膜表面に接近することができる点にある。この差異のため本発明は、従来技術よりもラマン散乱光の増強効果に優れる。
図1は、本発明の第一実施形態の分析用基板を模式的に示す断面図であり、図2は、本実施形態の金属膜側の表面を模式的に示す拡大上面図であり、図3は、本実施形態の分析用基板の図2におけるIII−III断面を模式的に示す部分断面図である。
本実施形態の分析用基板10は、基板1と、基板1の第一面1a上に設けられた金属膜3とを備える。
基板1は、少なくとも第一面1aが誘電体または半導体からなる。
基板1としては、例えば、誘電体または半導体からなる基板であってもよく、第一面が誘電体または半導体となるように導電体層、誘電体層、半導体層のうち2層以上が積層された多層基板であってもよい。誘電体または半導体としては特に限定されず、分析用基板等の用途において公知の材質であってよい。
基板1としては、典型的には、誘電体または半導体のみからなる基板が用いられ、例えば石英基板、アルカリガラスや無アルカリガラス等の各種ガラス基板、サファイア基板、シリコン(Si)基板、シリコンカーバイド(SiC)等の無機物質からなる基板、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等の有機物質からなる基板等が挙げられる。
基板1の厚さは、特に限定されず、例えば0.1〜5.0mmであってよい。
金属膜3を構成する金属としては、表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得るものであればよく、例えば金、銀、アルミニウム、銅、白金、これらの2種以上の合金等が挙げられる。
非成膜領域Gは、金属が存在せず、第一面1aが露出している領域である。つまり金属膜3を厚さ方向に貫通している空隙(ギャップ)である。金属が厚さ方向の一部において存在していなくても金属膜3を貫通している空隙とはなっていない領域(例えば図3中の領域S)は、非成膜領域Gには該当しない成膜領域である。
非成膜領域Gを囲む金属表面が、図3に示すように金属膜3の厚さ方向に対して傾斜した傾斜面である場合、金属表面3a間の距離には分布がある。金属表面3a間の距離に分布がある場合、金属表面3a間の距離の最大値が前記の好ましい上限値以下であることが好ましい。また、金属表面3a間の距離の最小値が前記の好ましい下限値以上であることが好ましい。
金属表面3a間の距離は、後述する実施例に記載の方法により測定される。
金属膜3の表面のシート抵抗(Ω/□)は、25℃における値である。具体的には、25℃の条件下で金属膜3の表面の任意の大きさの正方形の領域を電流が片方の端から対向する端へ流れる際の電気抵抗値(Ω)がシート抵抗である。詳しくは後述する実施例に示すとおりである。
金属膜3の厚さ(成膜領域の平均厚さ)は、以下の方法で求められる成膜レートから算出される値である。先ず単結晶シリコン基板等、原子間力顕微鏡(AFM)によって求められる中心線平均粗さRaが1nm以下の平坦な基材を準備し、これにテープ等でマスクをし、その後金属膜を数〜数十nm程度一定時間成膜し、マスクを除去した後、成膜厚さをAFMで測定する。上記情報より、成膜レート(単位時間当たりの成膜厚さ(nm/min))を求める。成膜レートが求まれば、この成膜レートと金属膜3を成膜する際の成膜時間から金属膜3の厚さを算出することができる。
上記方法において、便宜上、AFMの代わりに触針式段差計を用いて成膜厚さを測定してもよい。この場合でも同様の結果が得られるが、AFMと触針式段差計による測定値が異なる場合は、本発明においてはAFMによる測定値を採用する。
金属膜3の厚さは、便宜上、透過型電子顕微鏡(TEM)を使用して、金属膜3を含む基板の断面サンプルの顕微鏡像を取得し、像中で金属膜3の厚さを実測する方法で測定してもよい。この場合でも同様の結果が得られる。この方法は、成膜レート等の情報を予め測定する必要が無いため、製造条件等が未知のサンプルに対して有効な手段となる。
成膜レート未知のサンプルの金属膜3の厚さを知るための他の方法としては、ナイフなどを用いて極めて細い傷を金属膜3の表面に形成し、その傷の深さをAFMによって測長する方法が有効である。金属膜3は極めて薄いため、比較的弱い力で基材が露出する傷を形成することが可能である。
分析用基板10の製造方法としては、例えば、以下の製造方法(I)が挙げられる。
製造方法(I):
基板1の第一面1a上に金属を堆積させて金属膜3を成膜する工程を有し、
金属膜3を成膜する工程において、第一面1a上に、金属の堆積していない複数の領域が、長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として残り、金属膜3の表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、第一面1a上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。
なお、金属の堆積を終了せずにそのまま続けると、非成膜領域Gが消失し、膜表面の凹凸が小さくなって、平坦な表面を有する金属膜となる。
第一面1a上に金属の堆積していない複数の領域が島状に残っていることは、原子間力顕微鏡(AFM)、走査型電子顕微鏡(SEM)等の高倍率顕微鏡手段による10万倍程度の表面観察により確認できる。
蒸着を終了する際の金属膜3の表面のシート抵抗は、3〜500Ω/□が好ましく、3〜300Ω/□が最も好ましい。
本実施形態の分析用基板10にあっては、これを分光測定に用いたときに、金属膜3の非成膜領域Gにおいて入射光による局在型表面プラズモン共鳴が発生し、電場の重ねあわせによる非線形光学的電場増強効果を得ることができ、この電場増強効果を利用した光学的分析を高感度に実施できる。
分析用基板10は生産性にも優れる。例えば、製造方法(I)に示したように、基板上に金属を堆積させるだけで製造できる。また、局在型表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得る構造を形成するために多量の金属を用いる必要がなく、原料コストを抑制できる。
かかる光学的分析法としては、例えばラマン分光分析法、赤外分光法、蛍光分析等が挙げられる。これらの中でも、ラマン分光分析法が好適である。
ラマン分光分析法とは、試料に光を照射したときに、入射光に対して分子の振動エネルギーだけシフトしたラマン散乱を観測し、分子レベルの構造を解析する分析手段である。得られたラマンスペクトルは、赤外分光法で得られる赤外スペクトルと同様に、分子の振動に基づく振動スペクトルであり、縦軸は散乱強度(Intensity)、横軸はラマンシフト(cm−1)で表される。ラマン分光分析法と赤外分光分析法とでは同じ官能基の振動モードが同じ波数に検出されるが、赤外分光分析法と異なりラマン分光分析法は水系サンプルの測定が可能であるため、生体試料、食品試料等の分析などにおいて試料の前処理が必要ないなどの利点を有する。しかしながら、表面電場増強を行わない通常のラマン分光分析法は、ラマン散乱光の強度が非常に弱いのが欠点であった。
表面増強ラマン分光分析法とは、SERSを利用したラマン分光分析法である。分析用基板10にあっては、分析用基板10表面に吸着した分子のラマン散乱(ストークス散乱およびアンチストークス散乱)強度をSERS効果によって著しく増強させることができるので、高感度分光分析が可能となる。実際には、希薄な微量検体においても、物質固有のスペクトルを検出することが可能となるため、環境測定、微量なバイオマーカーの測定、生物・化学兵器の検出等に有用である。
図4は、本発明の第二実施形態の分析用基板を模式的に示す断面図である。なお、以下に示す実施形態において、第一実施形態に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態の分析用基板20は、基板1と、基板1の第一面1a上に設けられた金属膜3と、金属膜3上に分散配置された複数の金属ナノ粒子5とを備える。金属膜3と複数の金属ナノ粒子5とは接している。
分析用基板20は、複数の金属ナノ粒子5をさらに備える以外は、第一実施形態の分析用基板10と同様である。
金属ナノ粒子5を構成する金属としては、表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得るものであればよく、例えば金、銀、アルミニウム、銅、白金、これらの2種以上の合金等が挙げられる。
金属ナノ粒子5の形状は、特に限定されず、例えば球状、針状(棒状)、フレーク状、多面体状、リング状、中空状(中心部は空洞若しくは誘電体が存在する)、樹状結晶、その他不定形状等が挙げられる。
複数の金属ナノ粒子5の少なくとも一部が凝集して二次粒子を形成していてもよい。
金属ナノ粒子5の平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)によって直接金属ナノ粒子5の一次粒子径を測長し、その平均値を得る方法によって測定される。この場合、平均的な状態を知るため、n=20以上の平均値を取得する。
上記方法において、便宜上、SEMの代わりに、透過型電子顕微鏡(TEM)又は原子間力顕微鏡(AFM)を用いてもよい。この場合でも同様の結果が得られる。
金属ナノ粒子5の平均一次粒子径は、便宜上、動的光散乱法による粒度分布計によって測定してもよい。この場合、二次粒子(一次粒子が凝集した集合体)が存在すると粒度分布曲線に複数のピークが生じるため、最も小さい粒径のピークが目的の粒径となる。この方法でも上記SEMを用いた測定方法と同様の結果が得られる。
SEM等の顕微鏡的手段を用いる測定方法は製品としての分析用基板の表面を後から分析する場合に有用であり、動的光散乱法による測定方法は分析用基板を製造する際に有用である。
前記最短距離は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、隣り合う2つの金属ナノ粒子を含む基板の表面サンプルの顕微鏡像を取得し、像中で隣り合う2つの金属ナノ粒子の間隙を実測する方法によって測定される。この方法は、10万倍以上、好ましくは100万倍以上の倍率を必要とする。隣り合う2つの金属ナノ粒子5間の最短距離は局所的に異なり、一様ではないため、n=20以上の測定を行い、距離の分布を取得する。
上記方法において、便宜上、SEMの代わりに、透過型電子顕微鏡(TEM)又は原子間力顕微鏡(AFM)を用いてもよい。この場合でも同様の結果が得られる。
ただし、表面増強ラマン散乱効果に最も有効に寄与するのは、1nm程度のナノギャップとも言われており、必ずしも距離の分布の平均値が意味を持つ数値にはならない。
分析用基板20の製造方法としては、例えば、以下の製造方法(II)が挙げられる。
製造方法(II):
基板1の第一面1a上に金属を堆積させて金属膜3を成膜する工程と、
複数の金属ナノ粒子5と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を金属膜3上に塗布し、乾燥する工程と、を有し、
金属膜3を成膜する工程において、第一面1a上に、金属の堆積していない複数の領域が島状に残り、金属膜3の表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、第一面1a上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。
金属ナノ粒子分散液中の金属ナノ粒子5の含有量は、例えば、金属ナノ粒子分散液の総質量に対し、0.01〜10.0質量%であってよく、さらには0.1〜1.0質量%であってよい。
金属ナノ粒子分散液は、必要に応じて、発明の効果を損なわない範囲で、分散安定剤としてのクエン酸や各種無機塩等をさらに含んでいてもよい。
本実施形態の分析用基板20にあっては、これを分光測定に用いたときに、金属膜3の非成膜領域G、金属膜3と金属ナノ粒子5との間、隣り合う金属ナノ粒子5の間それぞれにおいて入射光による局在型表面プラズモン共鳴が発生し、電場の重ねあわせによる非線形光学的電場増強効果を得ることができる。3種の局在型表面プラズモン共鳴により、電場増強効果を利用した光学的分析を第一実施形態より高感度に実施できる。
また、金属膜3の非成膜領域Gにおける局在型表面プラズモン共鳴と、隣り合う金属ナノ粒子5の間における局在型表面プラズモン共鳴が重なる箇所においては、上記3種の局在型表面プラズモン共鳴それぞれによる電場増強効果よりも、さらに高度な電場増強効果が得られ、電場増強を利用した光学的分析を第一実施形態より高感度に実施できる。
分析用基板20は生産性にも優れる。例えば、製造方法(II)に示したように、基板上に金属を堆積させ、さらに金属ナノ粒子分散液を塗布し乾燥するだけで製造できる。また、局在型表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得る構造を形成するために多量の金属を用いる必要がなく、原料コストを抑制できる。
上記効果を奏することから、分析用基板20は、表面プラズモン共鳴による電場増強効果を利用した光学的分析に有用である。かかる光学的分析法としては、前記と同様のものが挙げられる。
図5は、本発明の第三実施形態の分析用基板を模式的に示す断面図である。図6は、本実施形態の一例に係る分析用基板を模式的に示す上面図であり、図7は、図6に示す分析用基板の斜視図である。
本実施形態の分析用基板30は、基板1Bと、基板1Bの第一面1c上に設けられた金属膜3Bとを備える。基板1Bの第一面1cは周期的凹凸構造を有する。このため、第一面1c上に設けられた金属膜3Bの表面も周期的凹凸構造を有するものとなっている。
基板1Bは、第一面1cに周期的凹凸構造を有する以外は、第一実施形態における基板1と同様である。
第一面1cの周期的凹凸構造は、金属膜3Bの表面に周期的凹凸構造を設けるためのものであり、金属膜3Bの表面の所望の周期的凹凸構造に応じて設定される。
基板1Bの厚さは、JIS B7507に制定されている一般的なノギスによる測長方法により測定される。
金属膜3Bは、基板1Bの第一面1cに追従する周期的凹凸構造を有する以外は、第一実施形態における金属膜3と同様である。
ここで「追従する」とは、金属膜3B表面の周期的凹凸構造における凸部又は凹部の位置が、基板1Bの第一面1cの周期的凹凸構造における凸部又は凹部の位置と略一致することを示す。
金属表面の伝播型表面プラズモンは、金属表面に入射した光(ラマン分光法で用いられるレーザー等の励起光)により生じる自由電子の疎密波が表面電磁場を伴うものである。金属表面が平坦である場合、金属表面に存在する表面プラズモンの分散曲線と光の分散直線とは交差しないため、伝播型表面プラズモン共鳴は誘発されない。金属表面に周期的凹凸構造があると、この周期的凹凸構造によって回折された光(回折光)の分散直線が表面プラズモンの分散曲線と交差するようになり、伝播型表面プラズモン共鳴が誘発される。
複数の凸部又は凹部が周期的に一次元に配列した構造(一次元格子構造)としては、例えば、複数の溝(凹部)又は凸条(凸部)が平行に配置された構造(ラインアンドスペース構造)が挙げられる。溝又は凸条の延在方向と直交する断面の形状は、例えば三角形、矩形、台形等の多角形状、U字状、それらを基本とした派生形状等であってよい。
複数の凸部又は凹部が周期的に二次元に配列した構造(二次元格子構造)としては、配列方向が2方向で、その交差角度が90°である正方格子構造、配列方向が3方向で、その交差角度が60°である三角格子(六方格子ともいう。)構造等が挙げられる。二次元格子構造を構成する凸部の形状は、例えば円柱形状、円錐形状、円錐台形状、正弦波形状、半球体形状、略半球体形状、楕円体形状、或いはそれらを基本とした派生形状等であってよい。二次元格子構造を構成する凹部の形状は、例えば前記で挙げた凸部の形状が反転した形状であってよい。
配列方向が多い方が、回折光が得られる条件が多く、高効率で伝播型表面プラズモン共鳴を誘発できることから、周期的凹凸構造としては、正方格子構造、三角格子構造等の二次元格子構造が好ましく、三角格子構造がより好ましい。
凸部3cの高さは、15〜150nmが好ましく、30〜80nmがより好ましい。凸部3cの高さが前記範囲の下限値以上であれば、金属膜3B表面の周期的凹凸構造が回折格子として充分に機能し、伝播型表面プラズモン共鳴を誘発することができる。凸部3cの高さが前記範囲の上限値以下であれば、金属膜3Bが連続膜となりやすい。
凸部3cが他の形状である場合にも、好ましい高さはおおよそ同様である。金属膜3B表面の周期的凹凸構造が複数の凹部から構成される場合、この凹部の好ましい深さは、凸部3cの好ましい高さとおおよそ同様である。正確には、凸部3cの高さの最適値は、表面プラズモンによる電磁場と相互作用する凸部3cの体積分率や誘電率によって決定される。
DM1〜DM3はそれぞれ、金属膜3Bの主面において、凸部3cの3つの配列方向EM1〜EM3それぞれと略直交する方向である(実際の格子配列は多少歪みもあるため、必ず直交するとは限らない)。
他の形状の凸部の高さや凹部の深さも同様の測定方法によって測定される。
kspp=ki((ε1×ε2)/(ε1+ε2))0.5 (式1)
で略式的に得られる。表面プラズモンの波長λsppはksppの逆数であり、凸部3cは三角格子配列であるから、凸部3cのピッチΛは、下式2:
Λ=(2/√3)×λspp (式2)
により求まる。式1および式2は一般的なものである。
上記の計算法によれば、例えば入射光の波長λi=785nm、凸部3cを構成する金属が金(Au)、検体が水溶液(ε2≒1.33)であるとき、
kspp=11.8μm−1、Λ=655nm
となる。同様に、例えば入射光の波長λi=633nm、凸部3cを構成する金属が金(Au)、検体が有機物乾燥体(ε2≒2.25)であるとき、
kspp=16.6μm−1、Λ=438nm
である。入射光にレーザーを使用するとその波長分布は極めて狭いので、実質的に凸部3cは上記ピッチΛにできるだけ近く作製すればよい。また、2次元格子配列が正方格子の場合、或いは1次元格子配列(ライン&スペース)の場合は、式2の代わりに下式3を用いればよい。
Λ=λspp (式3)
入射光として用いるレーザー光源は、785、633、532、515、488、470nm等、様々な波長に対応するものがある。一般に、海島構造、金属ナノ粒子、周期的凹凸構造を構成する金属種として、おおよそ500nm台の波長より大きい光源には金(Au)を用いるのが好ましく、おおよそ500nm台の波長より小さい光源には銀(Ag)を用いるのが好ましいが、金(Au)、銀(Ag)以外の金属種でも表面増強ラマン散乱効果を得られる場合があり、必ずしも上記の限りではない。
凸部3cが他の形状である場合にも、好ましいピッチは同様である。金属膜3B表面の周期的凹凸構造が複数の凹部から構成される場合、凹部の配列方向における凹部の好ましいピッチは、凸部3cの好ましいピッチと同様である。
他の形状の凸部のピッチや凹部のピッチも同様の測定方法によって測定される。
分析用基板30の製造方法としては、例えば、以下の製造方法(III)が挙げられる。
製造方法(III):
基板1Bの第一面1c上に金属を堆積させて金属膜3Bを成膜する工程を有し、
金属膜3Bを成膜する工程において、第一面1c上に、金属の堆積していない複数の領域が島状に残り、金属膜3Bの表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、第一面1c上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。
基板1Bとしては、表面に周期的凹凸構造を形成した原版又はその転写品を用いることができる。かかる原版又はその転写品は、公知の製造方法により製造したものを用いてもよく、市販のものを用いてもよい。
原板は、表面に所定の周期的凹凸構造を有しない以外は、基板1Bと同様である。
原板の表面に周期的凹凸構造を形成する方法としては、たとえば、単粒子膜をエッチングマスクとしたドライエッチング法(コロイダルリソグラフィー法)、電子ビームリソグラフィー法、機械式切削加工法、レーザー熱リソグラフィー法、干渉露光法、より具体的には二光束干渉露光法、縮小露光法、アルミナの陽極酸化法、およびそれらのいずれかの方法により作製した、表面に周期的凹凸構造を有する転写原版からのナノインプリント法等が挙げられる。
コロイダルリソグラフィー法による基板1Bの製造は、より具体的には、原板(表面に周期的凹凸構造を形成する前の基板)上に単粒子膜を配置する工程(単粒子膜配置工程)と、前記単粒子膜および前記原板をドライエッチングする工程(ドライエッチング工程)とを有する製造方法により行うことができる。
以下、単粒子膜および各工程についてより詳細に説明する。
「単粒子膜」は、複数の粒子が二次元に配列した単層膜である。
単粒子膜を構成する粒子の材料としては、特に限定されず、有機材料でもよく、無機材料でもよく、有機材料と無機材料との複合材料でもよい。
有機材料としては、例えばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂;等が挙げられる。
無機材料としては、例えば、炭素同素体、無機炭化物、無機酸化物、無機窒化物、無機硼化物、無機硫化物、無機セレン化物等が挙げられる。炭素同素体としては、例えばダイヤモンド、グラファイト、フラーレン類等が挙げられる。無機炭化物としては、例えば炭化ケイ素、炭化硼素等が挙げられる。無機酸化物としては、例えば酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化スズ、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)等が挙げられる。無機窒化物としては、例えば窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化硼素等が挙げられる。無機硼化物としては、例えばZrB2、CrB2等が挙げられる。無機硫化物としては、例えば硫化亜鉛、硫化カルシウム、硫化カドミウム、硫化ストロンチウム等が挙げられる。無機セレン化物としては、例えばセレン化亜鉛、セレン化カドミウム等が挙げられる。
粒子を構成する材料は1種でもよく2種以上でもよい。
単粒子膜を構成していないスラリー状態の粒子の平均粒径は、粒子動的光散乱法により求めた粒度分布をガウス曲線にフィッティングさせて得られるピークから常法により求めることができる平均一次粒径のことである。
ただし本発明はこれに限定されるものではなく、粒径の変動係数の大きい粒子で単粒子膜を構成してもよい。例えば平均粒径の異なる複数の粒子群を混合したものを用いて単粒子膜を構成してもよい。
D[%]=|B−A|×100/A・・・(1)
式(1)中、Aは単粒子膜を構成している粒子の平均粒径、Bは単粒子膜における粒子間の平均ピッチである。また、|B−A|はAとBとの差の絶対値を示す。
ここで、粒子の平均粒径とは、前記で定義したとおりである。
粒子間のピッチとは、隣り合う2つの粒子の頂点と頂点の距離であり、平均ピッチとはこれらを平均したものである。なお、粒子が球形であれば、隣り合う2つの粒子の頂点と頂点との距離は、隣り合う2つの粒子の中心と中心の距離と等しい。
まず、単粒子膜における無作為に選択された領域で、一辺が微細構造の繰り返し単位30〜40波長分の正方形の領域について、原子間力顕微鏡イメージ又は走査型電子顕微鏡イメージを得る。例えば粒径300nmの粒子を用いた単粒子膜の場合、9μm×9μm〜12μm×12μmの領域のイメージを得る。そして、このイメージを2次元フーリエ変換により波形分離し、FFT像(高速フーリエ変換像)を得る。ついで、FFT像のプロファイルにおける0次ピークから1次ピークまでの距離を求める。こうして求められた距離の逆数がこの領域における平均ピッチB1である。このような処理を無作為に選択された合計25カ所以上の同面積の領域について同様に行い、各領域における平均ピッチB1〜B25を求める。こうして得られた25カ所以上の領域における平均ピッチB1〜B25の平均値が式(1)における平均ピッチBである。なお、この際、各領域同士は、少なくとも1mm離れて選択されることが好ましく、より好ましくは5mm〜1cm離れて選択される。
また、この際、FFT像のプロファイルにおける1次ピークの半値幅から、各イメージについて、その中の粒子間のピッチのばらつきを評価することもできる。
単粒子膜配置工程は、ラングミュア−ブロジェット法(LB法)により行われることが好ましい。この方法は、単層化の精度、操作の簡便性、大面積化への対応、再現性等を兼ね備え、例えばNature, Vol.361, 7 January, 26(1993)等に記載されている液体薄膜法や特開昭58−120255号公報等に記載されているいわゆる粒子吸着法に比べて非常に優れ、工業生産レベルにも対応できる。
このとき、粒子としては、粒子が親水性の下層液の液面下に潜ってしまわないように、表面が疎水性である粒子が用いられる。また、有機溶剤としては、分散液を下層液の液面に滴下した際に分散液が下層液と混和せずに空気と下層液の気液界面に展開するように、疎水性のものが選択される。
なお、ここでは粒子として表面が疎水性のもの、有機溶剤として疎水性のものを選択し、下層液として親水性のものを使用する例を示したが、粒子として表面が親水性のもの、有機溶剤として親水性のものを選択し、下層液として疎水性の液体を使用してもよい。
以下に、使用する分散液および各工程について具体的に説明する。
分散液に用いる有機溶剤は、水よりも比重が小さい疎水性のものである。該有機溶剤はまた、高い揮発性を有することも重要である。水よりも比重が小さく疎水性であり、高い揮発性を有する有機溶剤としては、例えば、クロロホルム、メタノール(混合用材として使用)、エタノール(混合用材として使用)、イソプロパノール(混合用材として使用)、アセトン(混合用材として使用)、メチルエチルケトン、エチルエチルケトン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の1種以上からなる揮発性有機溶剤が挙げられる。
疎水化剤としては、例えば界面活性剤、金属アルコキシド等が使用できる。
界面活性剤を疎水化剤として使用する方法は、幅広い材料の疎水化に有効であり、粒子が無機酸化物等からなる場合に好適である。
金属アルコキシドを疎水化剤として使用する方法は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン等の無機酸化物粒子を疎水化する際に有効である。また、無機酸化物粒子以外にも、表面に水酸基を有する粒子に対して適用することができる。
アルコキシシランとしては、モノメチルトリメトキシシラン、モノメチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
液中で行う場合には、例えば、前述の揮発性有機溶剤中に、疎水化対象の粒子を加えて分散させ、その後、界面活性剤を混合してさらに分散を続ければよい。このようにあらかじめ粒子を分散させておき、それから界面活性剤を加えると、表面をより均一に疎水化することができる。このような疎水化処理後の分散液は、そのまま、滴下工程において下層液の液面に滴下するための分散液として使用できる。
疎水化対象の粒子が水分散体の状態である場合には、この水分散体に界面活性剤を加えて水相で粒子表面の疎水化処理を行った後、有機溶剤を加えて疎水化処理済みの粒子を油相抽出する方法も有効である。こうして得られた分散液(有機溶剤中に粒子が分散した分散液)は、そのまま、滴下工程において下層液の液面に滴下するための分散液として使用できる。
分散液の粒子分散性を高めるために、有機溶剤の種類と界面活性剤の種類とを適切に選択し、組み合わせることが好ましい。粒子分散性の高い分散液を使用することによって、粒子がクラスター状に凝集することを抑制でき、各粒子が二次元に密集した単粒子膜がより得られやすくなる。例えば、有機溶剤としてクロロホルムを選択する場合には、界面活性剤として臭素化デシルトリメチルアンモニウムを使用することが好ましい。その他にも、エタノールとドデシル硫酸ナトリウムとの組み合わせ、メタノールと4−オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウムとの組み合わせ、メチルエチルケトンとオクダデカン酸との組み合わせ等を好ましく例示できる。
疎水化対象の粒子と界面活性剤の比率は、疎水化対象の粒子の質量に対して、界面活性剤の質量が1/3〜1/15倍の範囲が好ましい。
こうした疎水化処理の際には、処理中の分散液を撹拌したり、分散液に超音波照射したりすることも粒子分散性向上の点で効果的である。
前述のアルコキシシランのうちアミン系以外のアルコキシシランは、酸性又はアルカリ性の条件下で加水分解するため、反応時には分散液のpHを酸性又はアルカリ性に調整する必要がある。pHの調整法には制限はないが、0.1〜2.0質量%濃度の酢酸水溶液を添加する方法によれば、加水分解促進の他に、シラノール基安定化の効果も得られるため好ましい。
疎水化対象の粒子と金属アルコキシドの比率は、疎水化対象の粒子の質量に対して、金属アルコキシドの質量が1/3〜1/100倍の範囲が好ましい。
所定時間反応後、この分散液に対して、前述の揮発性有機溶剤のうちの1種以上を加え、水中で疎水化された粒子を油相抽出する。この際、添加する有機溶剤の体積は、有機溶剤添加前の分散液に対して0.3〜3倍の範囲が好ましい。こうして得られた分散液(有機溶剤中に粒子が分散した分散液)は、そのまま、滴下工程において下層液の液面に滴下するための分散液として使用できる。
こうした疎水化処理においては、処理中の分散液の粒子分散性を高めるために、撹拌、超音波照射等実施することが好ましい。分散液の粒子分散性を高めることによって、粒子がクラスター状に凝集することを抑制でき、各粒子が二次元に密集した単粒子膜がより得られやすくなる。
滴下工程では、上記の分散液を、下層液の液面に滴下する。
下層液に滴下する分散液中の粒子の濃度は1〜10質量%とすることが好ましい。また、分散液の滴下速度を0.001〜0.01mL/秒とすることが好ましい。分散液中の粒子の濃度や分散液の滴下量がこのような範囲であると、粒子が部分的にクラスター状に凝集して2層以上となる、粒子が存在しない欠陥箇所が生じる、粒子間のピッチが広がる等の傾向が抑制され、各粒子が二次元に密集した単粒子膜がより得られやすい。
滴下工程において分散液を下層液の液面に滴下すると、分散媒である溶剤が揮発するとともに、粒子が下層液の液面上に単層で展開し、粒子が二次元に密集した単粒子膜を形成することができる。
下層液としては、以上の説明のように水を使用することが好ましく、水を使用すると、比較的大きな表面自由エネルギーが作用して、一旦生成した粒子の密集した単層構造が液面上に安定的に持続しやすくなる。
この際、超音波の出力は1〜1200Wが好ましく、50〜600Wがより好ましい。
超音波の周波数には特に制限はないが、例えば28kHz〜5MHzが好ましく、700kHz〜2MHzがより好ましい。振動数が高すぎると、水分子のエネルギー吸収が始まり、水面から水蒸気又は水滴が立ち上る現象が起きるため、LB法にとって好ましくない。振動数が低すぎると、下層液中のキャビテーション半径が大きくなり、水中に泡が発生して水面に向かって浮上してくる。このような泡が単粒子膜の下に集積すると、水面の平坦性が失われるためLB法にとって不都合となる。
超音波照射を行うと、水面に定常波が発生する。いずれの周波数でも出力が高すぎたり、超音波振動子と発信機のチューニング条件によって水面の波高が高くなりすぎたりすると、単粒子膜が水面波で破壊されるため気をつける必要がある。
超音波照射によって得られる利点は、粒子の高精度の密集化の他に、ナノ粒子分散液調製時に発生しやすい粒子の軟凝集体を破壊する効果、一度発生した点欠陥、線欠陥、又は結晶転移等をある程度修復する効果等がある。
移行工程では、単粒子膜形成工程により液面上に形成された単粒子膜を、単層状態のまま原板上に移し取る。
原板は、表面に周期的凹凸構造が形成されていない以外は基板1Bと同様である。
単粒子膜を原板上に移し取る具体的な方法には特に制限はなく、例えば、疎水性の原板を単粒子膜に対して略平行な状態に保ちつつ、上方から降下させて単粒子膜に接触させ、ともに疎水性である単粒子膜と原板との親和力により、単粒子膜を原板に吸着移行させ、移し取る方法;単粒子膜を形成する前にあらかじめ水槽の下層液内に原板を略水平方向に配置しておき、単粒子膜を液面上に形成した後に液面を徐々に降下させることにより、原板上に単粒子膜を移し取る方法;等がある。
これらの方法によれば、特別な装置を使用せずに単粒子膜を原板上に移し取ることができるが、より大面積の単粒子膜であっても、複数の粒子が二次元に密集した単層膜の状態を維持したまま原板上に移し取りやすい点で、いわゆるLBトラフ法を採用することが好ましい(Journal of Materials and Chemistry, Vol.11, 3333 (2001)、Journal of Materials and Chemistry, Vol.12, 3268 (2002)等参照。)。
単粒子膜は、単粒子膜形成工程により下層液の液面上ですでに単層の状態に形成されているため、移行工程の温度条件(下層液の温度)や原板の引き上げ速度等が多少変動しても、移行工程において単粒子膜が崩壊して多層化する等のおそれはない。なお、下層液の温度は、通常、季節や天気により変動する環境温度に依存し、ほぼ3〜30℃程度である。
この際、水槽として、単粒子膜の表面圧を計測するウィルヘルミープレート等を原理とする表面圧力センサーと、単粒子膜を液面に沿う方向に圧縮する可動バリアとを具備するLBトラフ装置を使用すると、より大面積の単粒子膜をより安定に原板上に移し取ることができる。このような装置によれば、単粒子膜の表面圧を計測しながら、単粒子膜を好ましい拡散圧(密度)に圧縮でき、また、基板の方に向けて一定の速度で移動させることができる。そのため、単粒子膜の液面から原板上への移行が円滑に進行し、小面積の単粒子膜しか原板上に移行できない等のトラブルが生じにくい。
好ましい拡散圧は5〜80mNm−1であり、より好ましくは3〜40mNm−1である。このような拡散圧であると、各粒子がより高精度で二次元に密集した単粒子膜が得られやすい。原板を引き上げる速度は、0.5〜20mm/分が好ましい。なお、LBトラフ装置は、市販品として入手することができる。
移行工程で原板上に移行させた単粒子膜を原板に固定する固定工程を行うことで、後述のドライエッチング工程中に、単粒子膜を構成する粒子が原板の表面を移動したり単粒子膜が剥がれたりすることを抑制でき、より安定かつ高精度に原板をエッチングすることができる。
固定工程の方法としては、バインダーを使用する方法や焼結法が挙げられる。
バインダーを使用する方法では、バインダー溶液を、単粒子膜が形成された原板の表面に供給し、単粒子膜を構成する粒子と原板との間に浸透させる。
バインダーとしては、先に疎水化剤として例示した金属アルコキシドや一般の有機バインダー、無機バインダー等を使用できる。
バインダーの使用量は、単粒子膜の質量の0.001〜0.02質量倍が好ましい。このような範囲であれば、バインダーが多すぎて粒子間にバインダーが詰まってしまい、単粒子膜の精度に悪影響を与えるという問題を生じることなく、十分に粒子を固定することができる。バインダー溶液を多く供給してしまった場合には、バインダー溶液が浸透した後に、スピンコーターを使用したり、原板を傾けたりして、バインダー溶液の余剰分を除去すればよい。
バインダー溶液が浸透した後には、バインダーの種類に応じて、適宜加熱処理を行えばよい。金属アルコキシドをバインダーとして使用する場合には、40〜80℃で3〜60分間の条件で加熱処理することが好ましい。
加熱温度は、粒子の材質および原板の材質に応じて決定すればよい。粒径が1μm以下の粒子の場合は、粒子を構成する材料本来の融点よりも低い温度で界面反応を開始するため、比較的低温側で焼結は完了する。加熱温度が高すぎると、粒子の融着面積が大きくなり、その結果、単粒子膜の形状が変化する等、精度に影響を与える可能性がある。
加熱を空気中で行うと、材質によっては、原板や粒子が酸化する可能性がある。例えば、原板としてシリコン基板を用い、これを1100℃で焼結すると、この基板の表面には約200nmの厚さで熱酸化層が形成される。そのため、後述のドライエッチング工程では、このような酸化の可能性を考慮して、エッチング条件を設定することが必要となる。
ドライエッチング工程では、例えば、粒子と原板の双方が実質的にエッチングされる条件で、単粒子膜をエッチングマスクとして原板をドライエッチングする。
このようにしてドライエッチングを行うと、単粒子膜を構成している各粒子がエッチングされ、各粒子の粒径が徐々に小さくなり、ドライエッチング前は粒子同士が接していた部分にも隙間が形成され、粒子同士が接触していない状態になる。また、粒子間の隙間をエッチングガスが通り抜けて原板の表面に到達し、隙間の下方の位置にある原板表面がエッチングされて凹部が形成される。粒子で覆われている部分はエッチングされずに残り、この部分が凸部3cとなる。これにより、基板1Bが得られる。
原板をドライエッチングする前に、原板が実質的にエッチングされない条件で、粒子をドライエッチングしてもよい。
例えば原板がガラスであり、粒子がシリカ(SiO2)である場合、Ar、SF6、F2、CF4、C4F8、C5F8、C2F6、C3F6、C4F6、CHF3、CH2F2、CH3F、C3F8、Cl2、CCl4、SiCl4、BCl2、BCl3、BC2、Br2、Br3、HBr、CBrF3、HCl、CH4、NH3、O2、H2、N2、CO、CO2等を使用できる。
原板Sが石英で、粒子がシリカである場合、ArやCF4等を使用できる。
原板がサファイアで、粒子がシリカである場合、Cl2、BCl3、SiCl4、HBr、HI、HCl等を使用できる。
エッチングガスは、1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上のエッチングガスの混合比率等によってエッチング条件の調整が容易となる。
エッチングガスは、エッチングガス以外のガスで希釈されてもよい。
粒子が消失する前に原板のドライエッチングを終了した場合、原板のドライエッチングの後、形成された基板1B上に残留する粒子を除去する。
粒子の除去方法としては、粒子に対してエッチング性があり、基板1Bに対して耐エッチング性があるエッチャントを用いる化学的除去方法、ブラシロール洗浄機等による物理的除去方法等が挙げられる。
原版の転写品は、原版表面の周期的凹凸構造を1回以上、他の原板に転写して得られる。転写回数が奇数回であると、原版表面の周期的凹凸構造が反転した形状の周期的凹凸構造を有する転写品が得られる。転写回数が偶数回であると、原版表面の周期的凹凸構造と同様の形状の周期的凹凸構造を有する転写品が得られる。
例えば、原版表面の周期的凹凸構造を、モールド(金型又はスタンパー)に転写し(1回目の転写)、次いでモールドの凹凸構造を転写する(2回目の転写)と、原版表面の周期的凹凸構造と同様の形状の周期的凹凸構造を有する転写品が得られる。
原板Sの凹凸構造を、モールド(金型又はスタンパー)に転写する方法は、例えば特開2009−158478号公報に開示されているような電鋳法が好ましい。
モールドの凹凸構造を転写する方法としては、例えば特開2009−158478号公報に開示されているような、ナノインプリント法、熱プレス法、射出成型法、UVエンボス法等が挙げられる。中でもナノインプリント法は、微細な凹凸構造の転写に適している。
本実施形態の分析用基板30にあっては、これを分光測定に用いたときに、金属膜3の非成膜領域Gにおいて入射光による局在型表面プラズモン共鳴が発生し、電場の重ねあわせによる非線形光学的電場増強効果を得ることができる。また連続膜である金属膜3の表面に周期的凹凸構造を有することで、伝播型表面プラズモン共鳴による電場増強効果を得ることができる。局在型表面プラズモン共鳴と伝播型表面プラズモン共鳴とが組み合わさることで、電場増強を利用した光学的分析を、第一実施形態や第二実施形態よりもさらに高感度に実施できる。
一般に、周期的凹凸構造による伝播型表面プラズモンは、局所的な間隙による局在型表面プラズモンよりも電場分布の均一性に優れる利点がある。一方で、非常に狭い局所的な間隙を作製すると、局在型表面プラズモンは伝播型表面プラズモンよりも強力な電場増強効果を得ることが可能である。そのため、伝播型表面プラズモンと局在型表面プラズモンを組み合わせた場合、上述の両者の利点を足し合わせた結果が得られることとなり、高感度分光分析に関して有用な分析基材を提供することが可能となる。
分析用基板30は生産性にも優れる。例えば、製造方法(III)に示したように、基板1B上に金属を堆積させるだけで製造できる。また、局在型表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得る構造を形成するために多量の金属を用いる必要がなく、原料コストを抑制できる。
上記効果を奏することから、分析用基板30は、表面プラズモン共鳴による電場増強効果を利用した光学的分析に有用である。かかる光学的分析法としては、前記と同様のものが挙げられる。
図8は、本発明の第四実施形態の分析用基板を模式的に示す断面図である。
本実施形態の分析用基板40は、基板1Bと、基板1Bの第一面1c上に設けられた金属膜3Bと、金属膜3上に分散配置された複数の金属ナノ粒子5とを備える。金属膜3Bと複数の金属ナノ粒子5とは接している。
分析用基板40は、複数の金属ナノ粒子5をさらに備える以外は、第三実施形態の分析用基板30と同様である。
分析用基板40の製造方法としては、例えば、以下の製造方法(IV)が挙げられる。
製造方法(IV):
基板1Bの第一面1c上に金属を堆積させて金属膜3Bを成膜する工程と、
複数の金属ナノ粒子5と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を金属膜3B上に塗布し、乾燥する工程と、を有し、
金属膜3Bを成膜する工程において、第一面1c上に、金属の堆積していない複数の領域が島状に残り、金属膜3Bの表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、第一面1c上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。
金属ナノ粒子分散液を金属膜3B上に塗布し、乾燥する工程は、前記製造方法(II)における金属ナノ粒子分散液を金属膜3上に塗布し、乾燥する工程と同様である。
本実施形態の分析用基板40にあっては、これを分光測定に用いたときに、金属膜3の非成膜領域Gにおける間隙、金属膜3と金属ナノ粒子5との間、隣り合う金属ナノ粒子5の間それぞれにおいて入射光による局在型表面プラズモン共鳴が発生し、電場の重ねあわせによる非線形光学的電場増強効果を得ることができる。また連続膜である金属膜3の表面に周期的凹凸構造を有することで、伝播型表面プラズモン共鳴による電場増強効果を得ることができる。3種の金属間隙における局在型表面プラズモン共鳴と1種の金属格子構造による伝播型表面プラズモン共鳴とが組み合わさることで、電場増強効果を利用した光学的分析を、第一実施形態や第二実施形態、第三実施形態よりもさらに高感度に実施できる。
分析用基板40は生産性にも優れる。例えば、製造方法(IV)に示したように、基板1B上に金属を堆積させ、さらに金属ナノ粒子分散液を塗布し乾燥するだけで製造できる。また、局在型表面プラズモン共鳴による電場増強を発生させ得る構造を形成するために多量の金属を用いる必要がなく、原料コストを抑制できる。
上記効果を奏することから、分析用基板40は、表面プラズモン共鳴による電場増強を利用した光学的分析に有用である。かかる光学的分析法としては、前記と同様のものが挙げられる。
複数の非成膜領域Gそれぞれの形状や大きさや分布がランダムである(一定ではない)例を示したが、複数の非成膜領域Gそれぞれの形状や大きさが一定であってもよい。複数の非成膜領域Gが規則的に配列していてもよい。
図3には、非成膜領域Gを囲む金属表面3aが傾斜面である例を示したが、金属表面3aは非傾斜面であってもよい。また、金属表面3aは平滑面であっても凹凸面であってもよい。
金属膜が、基板の第一面上に金属を堆積させる方法(スパッタリング法や真空蒸着法等)により形成された金属膜である場合、非成膜領域Gを囲む金属表面は、局所的に傾斜面であり、また凹凸面であることが多い。
複数の非成膜領域Gを有する金属膜において、非成膜領域Gの占める割合が多くなると、成膜領域の分断箇所が増加して、表面のシート抵抗が5000Ω/□超となる。シート抵抗が5000Ω/□超の状態でも、非成膜領域Gによる電場増強効果は得られるが、さらに金属膜上に平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子5が分散配置されていれば、金属膜と金属ナノ粒子との間、隣り合う金属ナノ粒子の間それぞれにおいて入射光による局在型表面プラズモン共鳴が発生し、電場の重ねあわせによる非線形光学的電場増強効果を得ることができ、電場増強効果を利用した光学的分析を高感度に実施できる。
各例で用いた測定方法を以下に示す。なお、周期的凹凸構造の凸部の高さ及びピッチの測定方法は前記の通りである。
一般的な導通試験に用いる抵抗率計(ロレスタAX MCP−T370)にてシート抵抗測定を行った。金属構造体を構成する金属膜は非常に薄いので、抵抗率計のプローブは薄膜測定用のPSPオプションプローブ (MCP−TP06P)ピン間1.5mmを使用して、n=5以上の平均値により測定値(Ω/□)を取得した。
金属膜3は、金属膜と金属膜中に散在する非成膜領域Gから構成される海島構造(海島構造の海(金属=成膜領域)に対する島(非成膜領域Gにおける間隙)よりなる)を構成しており、金属表面3a間の距離は以下の測定方法によって測定した。
すなわち、金属膜3の表面において互いに100μm以上離れた5箇所から倍率20万倍で0.6μm×0.45μmの領域のSEM像を取得し、それぞれのSEM像において非成膜領域G部分の測長を行う。この倍率におけるSEM像では輪郭が不鮮明になる場合があるため、SEM像取得後にAdobe Photoshopまたは同等の機能を有する画像処理ソフトウェアを使用して、画像のコントラストを強調するか、或いは画像の濃淡を2値化して測長を容易にする。ここで、非成膜領域G部分の短軸方向の間隙をナノギャップと呼ぶ。ナノギャップにおける間隙の測長は、先ず上記のようにして得たSEM像に対角線LDを2本引き、対角線が交差する全ての非成膜領域G部分に関して短軸方向のギャップ幅を測長する。測長は上記対角線が各非成膜領域Gと交差する交差点において行うが、具体的には、上記対角線がある非成膜領域Gと成す交差距離の1/2の点Pを定義し、かつ上記点Pを通りつつ最も短い距離で非成膜領域Gを2分割する直線LGを引き、最後に直線LGが非成膜領域Gを通過する距離IGを測長する。IGの測長を上記5箇所のSEM像について行い、全ての測定値の平均値を求めたものを非成膜領域Gのナノギャップの平均値IGAVEとする。この平均値IGAVEを金属表面3a間の距離とする。
金属膜3の厚さ(成膜領域の平均厚さ)は、前述の方法により測定した。すなわち、基板上に成膜してある金属膜3に対して、鋭利なナイフの先で非常に細い傷(スクラッチ)をつけ、その傷を含む領域を触針式段差計(微細形状測定機ET4000A、小坂研究所)にて測定し、傷の底面(基板が露出している箇所)と金属膜3の表面との平均的な高低差を求める方法により、金属膜3の平均厚さを測定した。
なお、実施例では触針式段差系を使用したが、原子間力顕微鏡(AFM)像を取得して同様に基板が露出している部分と金属膜3の表面との平均的な高低差を求めても同様の結果を得ることができる。
金属ナノ粒子の平均一次粒子径は、前述の方法により測定した。すなわち、SEMを用い、倍率20万倍にて分析用基板の表面を観察して金属ナノ粒子の一次粒子径を測長し、n=20の平均値を算出し、その値を平均一次粒子径とした。
隣り合う2つの金属ナノ粒子間の最短距離は、前述の方法により測定した。すなわち、SEMを用い、倍率20万倍にて分析用基板の表面を観察し、像中で隣り合う2つの金属ナノ粒子の間隙を実測し、n=20の平均値を算出し、その値を前記最短距離とした。
分析用基板の表面(金属膜、金属ナノ粒子等を設けた面)に濃度100μMの4、4’−ビピリジル水溶液5μLを滴下し、ラマン分光光度計(Almega XR、サーモフィッシャーサイエンティフィック社)を用いてそれぞれラマンスペクトルの測定を行った。励起波長780nm、出力10mWのレーザーを光源とし、検出ピーク1607cm−1の強度(Intensity)で各測定値を比較した。ラマン条件は、レーザー出力を100%、アパーチャを径100μmのピンホール、露光回数を64回とした。
第一実施形態の分析用基板10と同様の構成の分析用基板を以下の手順で製造した。
スパッタリング装置(イオンスパッタ装置E−1030、日立ハイテクノロジーズ)を使用し、清浄で平坦な石英基板上にAu薄膜を圧力6〜8Pa、電流値15mA、成膜速度11.6nm/minにて5.8nm厚さまで成膜した。
図9に、得られた分析用基板のSEM像を示す。
第二実施形態の分析用基板20と同様の構成の分析用基板を以下の手順で製造した。
スパッタリング装置(イオンスパッタ装置E―1030、日立ハイテクノロジーズ)を使用し、清浄で平坦な石英基板上にAu薄膜を圧力6〜8Pa、電流値15mA、成膜速度11.6nm/minにて5.8nm厚さまで成膜した。その後、Au薄膜上にAuナノ粒子分散液(粒径20nm)をスプレー塗布し乾燥させる工程を3回繰り返すことで、Auナノ粒子を基板上に分散配置した。
第三実施形態の分析用基板30と同様の構成の分析用基板を以下の手順で製造した。
粒径600nmのコロイダルシリカ粒子を石英基板上に以下に述べるLB法によって単層コーティングした。先ず、疎水化剤としてN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシランをシリカ粒子スラリーに添加し、反応温度40℃にて疎水化を行った。その後、エタノール:クロロホルム=30:70の混合溶媒を使用して、疎水化したシリカ粒子を油層抽出した。次に21℃、pH7.2の下層水の水面に、上記疎水化粒子スラリーを滴下して行き、水面上に粒子単層膜を形成した。さらにバリアにて粒子単層膜を圧縮しながら、水中に予め浸漬しておいた清浄で平坦な石英基板を5mm/minにて徐々に引き上げ、水面の粒子単層膜を石英基板上に移し取った。その後、ドライエッチング装置(東京エレクトロン社製ME510I)を使用して、1.2Pa、2000/1800W、Cl2=80sccm、100secの条件でドライエッチングを行い、構造周期(ピッチ)600nm、構造高さ(3つの粒子の中心点から構造頂部までの垂直距離)52nmの周期的凹凸構造を得た。さらにスパッタリング装置(イオンスパッタ装置E−1030、日立ハイテクノロジーズ)を使用し、この周期的凹凸構造上にAu薄膜を圧力6〜8Pa、電流値15mA、成膜速度11.6nm/minにて5.8nm厚さまで成膜した。図10に、得られた分析用基板のSEM像を示す。
第四実施形態の分析用基板40と同様の構成の分析用基板を以下の手順で製造した。
粒径600nmのコロイダルシリカ粒子を石英基板上に以下に述べるLB法によって単層コーティングした。先ず、疎水化剤としてN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシランをシリカ粒子スラリーに添加し、反応温度40℃にて疎水化を行った。その後、エタノール:クロロホルム=30:70の混合溶媒を使用して、疎水化したシリカ粒子を油層抽出した。次に21℃、pH7.2の下層水の水面に、上記疎水化粒子スラリーを滴下して行き、水面上に粒子単層膜を形成した。さらにバリアにて粒子単層膜を圧縮しながら、水中に予め浸漬しておいた清浄で平坦な石英基板を5mm/minにて徐々に引き上げ、水面の粒子単層膜を石英基板上に移し取った。その後、ドライエッチング装置(東京エレクトロン社製ME510I)を使用して、1.2Pa、2000/1800W、Cl2=80sccm、100secの条件でドライエッチングを行い、構造周期(ピッチ)600nm、構造高さ(3つの粒子の中心点から構造頂部までの垂直距離)52nmの周期的凹凸構造を得た。さらにスパッタリング装置(イオンスパッタ装置E−1030、日立ハイテクノロジーズ)を使用し、この周期的凹凸構造上にAu薄膜を圧力6〜8Pa、電流値15mA、成膜速度11.6nm/minにて5.8nm厚さまで成膜した。最後に、Au薄膜上にAuナノ粒子分散液(粒径20nm)をスプレー塗布し乾燥させる工程を3回繰り返すことで、実施例2と同様の散布密度にてAuナノ粒子を基板上に分散配置した。図11に、得られた分析用基板のSEM像を示す。
金属膜も金属粒子も付与せず、何も表面に付着していない清浄な表面を有する、平坦な石英基板を準備した。
金属膜も金属粒子も付与せず、何も表面に付着していない清浄な表面を有する、平坦な石英基板を準備した。その後、基板上にAuナノ粒子分散液(粒径20nm)をスプレー塗布し乾燥させる工程を3回繰り返すことで、実施例2および実施例4と同様の散布密度にてAuナノ粒子を基板上に分散配置した。
粒径600nmのコロイダルシリカ粒子を石英基板上に以下に述べるLB法によって単層コーティングした。先ず、疎水化剤としてN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシランをシリカ粒子スラリーに添加し、反応温度40℃にて疎水化を行った。その後、エタノール:クロロホルム=30:70の混合溶媒を使用して、疎水化したシリカ粒子を油層抽出した。次に21℃、pH7.2の下層水の水面に、上記疎水化粒子スラリーを滴下して行き、水面上に粒子単層膜を形成した。さらにバリアにて粒子単層膜を圧縮しながら、水中に予め浸漬しておいた清浄で平坦な石英基板を5mm/minにて徐々に引き上げ、水面の粒子単層膜を石英基板上に移し取った。その後、ドライエッチング装置(東京エレクトロン社製ME510I)を使用して、1.2Pa、2000/1800W、Cl2=80sccm、100secの条件でドライエッチングを行い、構造周期(ピッチ)600nm、構造高さ(3つの粒子の中心点から構造頂部までの垂直距離)52nmの周期的凹凸構造を得た。さらにスパッタリング装置(イオンスパッタ装置E−1030、日立ハイテクノロジーズ)を使用し、この周期的凹凸構造上にAu薄膜を圧力6〜8Pa、電流値15mA、成膜速度11.6nm/minにて15.4nm厚さまで成膜した。図12に、得られた分析用基板のSEM像を示す。
これに対し、実施例1〜4の分析用基板では、試料濃度100μMにおけるラマン散乱が各々高強度で得られており、試料濃度10nMという低濃度の試料でもラマン散乱を検出することができた。
3,3B 金属膜
5 金属ナノ粒子
10 分析用基板
20 分析用基板
30 分析用基板
40 分析用基板
G 非成膜領域
Claims (13)
- 少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板と、前記基板の第一面上に設けられた金属膜と、を備え、
前記金属膜が、前記金属膜内に長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として設けられた、金属が存在せず前記第一面が露出している複数の非成膜領域を有する連続膜であり、
前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□である、分析用基板。 - 前記シート抵抗が3〜500Ω/□である、請求項1に記載の分析用基板。
- 前記シート抵抗が3〜300Ω/□である、請求項1に記載の分析用基板。
- 前記金属膜上に分散配置された、平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分析用基板。
- 前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分析用基板。
- 前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有し、
前記金属膜上に平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子が分散配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分析用基板。 - 少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板と、前記基板の第一面上に設けられた金属膜と、前記金属膜上に分散配置された平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子とを備え、
前記金属膜が、前記金属膜内に長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として設けられた、金属が存在せず前記第一面が露出している複数の非成膜領域を有する連続膜であり、
前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が5000Ω/□超である、分析用基板。 - 少なくとも第一面が誘電体または半導体からなる基板の第一面上に金属を堆積させて金属膜を成膜する工程を有し、
前記金属膜を成膜する工程において、前記第一面上に、金属の堆積していない複数の領域が、長軸方向の長さが1μm以下の島状の隙間形状として残り、前記金属膜の25℃における表面のシート抵抗が3〜5000Ω/□となった状態で、前記第一面上への金属の堆積を終了する、分析用基板の製造方法。 - 前記第一面上への金属の堆積を終了するときの前記シート抵抗が3〜500Ω/□である、請求項8に記載の分析用基板の製造方法。
- 前記第一面上への金属の堆積を終了するときの前記シート抵抗が3〜300Ω/□である、請求項8に記載の分析用基板の製造方法。
- 前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有する、請求項8〜10のいずれか一項に記載の分析用基板の製造方法。
- 平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を前記金属膜上に塗布し、乾燥する工程をさらに有する、請求項8〜10のいずれか一項に記載の分析用基板の製造方法。
- 前記基板の第一面が周期的凹凸構造を有し、
平均一次粒子径が5〜100nmである複数の金属ナノ粒子と分散媒とを含む金属ナノ粒子分散液を前記金属膜上に塗布し、乾燥する工程をさらに有する、請求項8〜10のいずれか一項に記載の分析用基板の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018010682A JP6954151B2 (ja) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | 分析用基板およびその製造方法 |
| US16/963,160 US20210131970A1 (en) | 2018-01-25 | 2019-01-24 | Analysis substrate and production method thereof |
| PCT/JP2019/002276 WO2019146700A1 (ja) | 2018-01-25 | 2019-01-24 | 分析用基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018010682A JP6954151B2 (ja) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | 分析用基板およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019128281A JP2019128281A (ja) | 2019-08-01 |
| JP6954151B2 true JP6954151B2 (ja) | 2021-10-27 |
Family
ID=67394652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018010682A Active JP6954151B2 (ja) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | 分析用基板およびその製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20210131970A1 (ja) |
| JP (1) | JP6954151B2 (ja) |
| WO (1) | WO2019146700A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7247493B2 (ja) * | 2018-09-12 | 2023-03-29 | 王子ホールディングス株式会社 | 表面増強ラマン分析用基板 |
| JP7297644B2 (ja) * | 2019-11-08 | 2023-06-26 | 富士フイルム株式会社 | 光電場増強基板および製造方法 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010088726A1 (en) * | 2009-02-04 | 2010-08-12 | University Of South Australia | Fabrication of nanoparticles on solid surfaces |
| US8040517B1 (en) * | 2010-04-30 | 2011-10-18 | General Electric Company | Arc flash detection system and method |
| US8319963B2 (en) * | 2010-04-30 | 2012-11-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Compact sensor system |
| JP5614278B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2014-10-29 | セイコーエプソン株式会社 | センサーチップ、センサーチップの製造方法、検出装置 |
| CN102169088B (zh) * | 2010-12-31 | 2013-02-13 | 清华大学 | 单分子检测方法 |
| EP2884265A4 (en) * | 2012-08-10 | 2016-09-28 | Hamamatsu Photonics Kk | SURFACE-REINFORCED RAM SPREADING ELEMENT |
| JP2014163868A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Seiko Epson Corp | 光学素子、分析装置、分析方法、および電子機器 |
| JP2015055482A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-23 | セイコーエプソン株式会社 | 分析装置、分析方法、これらに用いる光学素子及び電子機器 |
| JP2015163845A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 表面増強ラマンスペクトル用基板 |
-
2018
- 2018-01-25 JP JP2018010682A patent/JP6954151B2/ja active Active
-
2019
- 2019-01-24 US US16/963,160 patent/US20210131970A1/en not_active Abandoned
- 2019-01-24 WO PCT/JP2019/002276 patent/WO2019146700A1/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2019128281A (ja) | 2019-08-01 |
| US20210131970A1 (en) | 2021-05-06 |
| WO2019146700A1 (ja) | 2019-08-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6954152B2 (ja) | 分析用基板 | |
| Pisco et al. | Nanosphere lithography for optical fiber tip nanoprobes | |
| Wei et al. | Hot spots in different metal nanostructures for plasmon-enhanced Raman spectroscopy | |
| Wang et al. | Highly effective and reproducible surface-enhanced Raman scattering substrates based on Ag pyramidal arrays | |
| KR101097205B1 (ko) | 표면증강라만산란 분광용 기판의 제조방법 | |
| CN103842785A (zh) | Sers基片 | |
| Zhang et al. | Highly effective and uniform SERS substrates fabricated by etching multi-layered gold nanoparticle arrays | |
| Zhao et al. | Graphene-based hybrid films for plasmonic sensing | |
| Liu et al. | A high-performance and low cost SERS substrate of plasmonic nanopillars on plastic film fabricated by nanoimprint lithography with AAO template | |
| CN101057132A (zh) | 用于增强的拉曼光谱学的金属纳米孔光子晶体 | |
| CN101919080B (zh) | 利用光学特性的传感器的基板制造方法及由此制造的基板 | |
| US20170261434A1 (en) | Sers substrate | |
| JP5801587B2 (ja) | 光電場増強デバイスの製造方法 | |
| Liu et al. | Real-time Raman detection by the cavity mode enhanced Raman scattering | |
| Ai et al. | Confined surface plasmon sensors based on strongly coupled disk-in-volcano arrays | |
| JP5967756B2 (ja) | 分光用基板 | |
| JP6954151B2 (ja) | 分析用基板およびその製造方法 | |
| Bechelany et al. | Extended domains of organized nanorings of silver grains as surface-enhanced Raman scattering sensors for molecular detection | |
| Lee et al. | Hierarchical nanoflowers on nanograss structure for a non-wettable surface and a SERS substrate | |
| JP6780607B2 (ja) | 分析用基板およびその製造方法 | |
| Qian et al. | Highly‐ordered, 3D petal‐like array for surface‐enhanced Raman scattering | |
| CN112639449A (zh) | 分析用衬底 | |
| Jin et al. | Large-area nanogap plasmon resonator arrays for plasmonics applications | |
| Shin et al. | Dual nanotransfer printing for complementary plasmonic biosensors | |
| Rastogi et al. | Nanoplasmonic Arrays with High Spatial Resolutions, Quality, and Throughput for Quantitative Detection of Molecular Analytes |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200717 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210126 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210326 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210831 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210913 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6954151 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
