以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成を示す冷媒回路図である。本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100は、空気調和機である。図1に示すように、冷凍サイクル装置100は、空調対象空間外に設置される室外機1と空調対象空間内に設置される室内機2とを有する。室外機1は、圧縮機11と、第1流路切替弁12と、室外熱交換器13と、第1膨張弁14と、室外ファン15と、逆止弁ブリッジ回路16と、第2流路切替弁17と、制御装置18とを備える。室内機2は、第1室内熱交換器21aと、第2室内熱交換器21bと、第2膨張弁22と、第1室内ファン23aと、第2室内ファン23bと、第1吹出口24aと、第2吹出口24bとを備える。圧縮機11、第1流路切替弁12、室外熱交換器13、第1膨張弁14、逆止弁ブリッジ回路16、第2流路切替弁17、第1室内熱交換器21a、第2膨張弁22、および第2室内熱交換器21bは、配管により接続され、冷媒回路10を構成する。
圧縮機11は、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する流体機械である。圧縮機11としては、例えば運転周波数を調整可能なインバータ駆動の圧縮機が用いられる。圧縮機11の運転周波数は、制御装置18によって制御される。
第1流路切替弁12は、室外熱交換器13が蒸発器として機能する暖房運転と、室外熱交換器13が凝縮器として機能する冷房運転とを切替える四方弁である。第1流路切替弁12は、暖房運転および冷房運転の何れにおいても高圧に維持される高圧ポート12aと、暖房運転および冷房運転の何れにおいても低圧に維持される低圧ポート12bとを有する。高圧ポート12aは、圧縮機11の吐出口に接続され、低圧ポート12bは、圧縮機11の吸入口に接続される。第1流路切替弁12は、制御装置18により、圧縮機11から吐出される冷媒を室外熱交換器13に流入させる第1状態と、圧縮機11から吐出される冷媒を逆止弁ブリッジ回路16に流入させる第2状態とに切替えられる。すなわち、第1流路切替弁12は、冷房運転時には第1状態に設定され、暖房運転時には第2状態に設定される。
室外熱交換器13は、内部を流通する冷媒と、室外ファン15により送風される空気との熱交換を行う熱交換器である。室外熱交換器13は、冷媒回路10において、第1流路切替弁12と、第1膨張弁14との間に配置される。室外熱交換器13は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。
第1膨張弁14は、冷媒を減圧させる弁である。第1膨張弁14としては、制御装置18の制御により開度を調整可能な電子膨張弁が用いられる。第1膨張弁14は、冷媒回路10において、室外熱交換器13と、逆止弁ブリッジ回路16との間に配置される。
室外ファン15は、室外熱交換器13に空調対象空間外の空気を供給する。室外ファン15は、例えばファンモータ(図示せず)によって駆動されるプロペラファン、シロッコファンまたはクロスフローファンである。室外ファン15の回転数は制御装置18によって制御される。
逆止弁ブリッジ回路16は、逆止弁ブリッジ回路16と第2流路切替弁17との間を流れる冷媒が、第1流路切替弁12の第1状態の場合と第2状態の場合とで同じ流路を流れるよう、冷媒の流れを調整する整流部である。逆止弁ブリッジ回路16は、一方向のみの冷媒の流れを許容する4つの逆止弁を矩形回路上に配置して構成される。図1に示すように、逆止弁ブリッジ回路16では、対向する流路の冷媒の流れ方向が同じとなるように、逆止弁が配置される。逆止弁ブリッジ回路16は、4つのポート16a、16b、16c、16dを備える。ポート16aは、第1膨張弁14に接続され、ポート16bは、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに接続され、ポート16cは、第1流路切替弁12に接続され、ポート16dは、第2流路切替弁17の低圧ポート17bに接続される。
逆止弁ブリッジ回路16は、第1流路切替弁12が第1状態の場合にポート16aから流入した高圧の冷媒、および第1流路切替弁12が第2状態の場合にポート16cから流入した高圧の冷媒を、ポート16bから流出させる。また、逆止弁ブリッジ回路16は、第2流路切替弁17の低圧ポート17bからポート16dに流入した低圧の冷媒を、第1流路切替弁12が第1状態の場合はポート16cから、第2状態の場合はポート16aから、それぞれ流出させる。これにより、逆止弁ブリッジ回路16は、逆止弁ブリッジ回路16から第2流路切替弁17へ流れる冷媒を、第1流路切替弁12が第1状態の場合と第2状態の場合とで、同じ流路に流すことができる。また、逆止弁ブリッジ回路16は、第2流路切替弁17から逆止弁ブリッジ回路16へ流れる冷媒を、第1流路切替弁12が第1状態の場合と第2状態の場合とで、同じ流路に流すことができる。
第2流路切替弁17は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bを流れる冷媒の流れ方向の上流側を、第1室内熱交換器21aまたは第2室内熱交換器21bに切り替える四方弁である。第2流路切替弁17は、暖房運転および冷房運転の何れにおいても高圧に維持される高圧ポート17aと、暖房運転および冷房運転の何れにおいても低圧に維持される低圧ポート17bとを有する。第2流路切替弁17の高圧ポート17aは逆止弁ブリッジ回路16のポート16bに接続され、低圧ポート17bは逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに接続される。第2流路切替弁17は、制御装置18により、図1に実線で示す第1状態と、図1に破線で示す第2状態と、に切替えられる。第1状態は、第1室内熱交換器21aが第2室内熱交換器21bに対し、冷媒の流れ方向の上流側となる状態であり、第1室内熱交換器21a、第2膨張弁22、第2室内熱交換器21bの順に冷媒が流れる。また、第2状態は、第2室内熱交換器21bが第1室内熱交換器21aに対し、冷媒の流れ方向の上流側となる状態であり、第2室内熱交換器21b、第2膨張弁22、第1室内熱交換器21aの順に冷媒が流れる。
制御装置18は、CPU、ROM、RAM、およびI/Oポート等を備えたマイクロコンピュータである。制御装置18は、冷凍サイクル装置100全体の動作を制御し、暖房運転および冷房運転を実行する。具体的には、制御装置18は、圧縮機11の運転周波数、第1膨張弁14および第2膨張弁22の開度、第1流路切替弁12および第2流路切替弁17の切り替え、ならびに室外ファン15、第1室内ファン23aおよび第2室内ファン23bの回転数を制御する。なお、制御装置18は、室外機1ではなく室内機2に設けられてもよいし、室外機1および室内機2にそれぞれ個別の制御装置18を設け、互いに通信する構成としてもよい。
第1室内熱交換器21aは、内部を流通する冷媒と、第1室内ファン23aにより送風される空気との熱交換を行う熱交換器である。第1室内熱交換器21aは、冷媒回路10において、第2流路切替弁17と第2膨張弁22との間に配置される。第2室内熱交換器21bは、内部を流通する冷媒と、第2室内ファン23bにより送風される空気との熱交換を行う熱交換器である。第2室内熱交換器21bは、冷媒回路10において、第2膨張弁22と第2流路切替弁17との間に配置される。第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bは、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの熱交換能力は同じであってもよいし、異なってもよい。第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bは、直列に接続される。また、室内熱交換器の数は2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。
第2膨張弁22は、冷媒を減圧させる弁である。第2膨張弁22としては、制御装置18の制御により開度を調整可能な電子膨張弁が用いられる。第2膨張弁22は、冷媒回路10において、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの間に配置される。
第1室内ファン23aは、第1室内熱交換器21aに空調対象空間内の空気を供給し、第2室内ファン23bは、第2室内熱交換器21bに空調対象空間内の空気を供給する。第1室内ファン23aおよび第2室内ファン23bは、例えばファンモータ(図示せず)によって駆動されるプロペラファンシロッコファンまたはクロスフローファンである。第1室内ファン23aおよび第2室内ファン23bの回転数は制御装置18によって制御される。
第1吹出口24aおよび第2吹出口24bは、室内機2の筐体に設けられた開口である。第1室内熱交換器21aによって熱交換された空気が第1吹出口24aから室内に吹出され、第2室内熱交換器21bによって熱交換された空気が第2吹出口24bから吹出される。第1吹出口24aおよび第2吹出口24bは、それぞれ独立して設けられてもよいし、1つの開口を風向板により分割することで形成されてもよい。
冷凍サイクル装置100は、さらに、図示されない温度センサまたは圧力センサを備えてもよい。例えば、冷凍サイクル装置100は、室外機1周辺の温度を検出する外気温度センサ、空調対象空間の温度を検出する室内温度センサ、および各熱交換器の温度を検出する熱交温度センサなどを備えてもよい。さらに、冷凍サイクル装置100は、空調対象空間内の人の有無、人の位置、および人の体温を検出する赤外線センサまたは画像センサなどを備えてもよい。これらのセンサの検出結果は、制御装置18に送信され、冷凍サイクル装置100の動作制御に用いられる。
次に、本実施の形態の冷凍サイクル装置100の動作について説明する。図2は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の動作パターンの一覧を示す表である。本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、8つの動作パターンを実行することが可能である。動作パターンは、制御装置18により、空調対象空間の温度、空調対象空間に居る人の位置および体温、またはユーザによる設定に応じて選択され、実行される。制御装置18は、実行する動作パターンに応じて、第1流路切替弁12、第1膨張弁14、第2流路切替弁17、および第2膨張弁22を制御する。
(パターン1)
パターン1は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が蒸発器として機能し、第1室内熱交換器21aの蒸発温度と第2室内熱交換器21bの蒸発温度が同じとなる動作である。これにより、パターン1の動作時には、冷房運転が実施され、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の冷気が吹出される。なお、温度が「同じ」と表現する場合、温度が同一の場合に加え、略同じ場合(例えば体感に差がない場合など)も含むものとする。
図2に示すように、パターン1の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を第1状態に設定する。また、パターン1の場合は、第1室内熱交換器21aの蒸発温度と第2室内熱交換器21bの蒸発温度とが同じであるため、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bのどちらが上流側であってもよい。そのため、制御装置18は、第2流路切替弁17を、第1状態または第2状態のどちらに設定してもよい。以下では、第2流路切替弁17が第1状態に設定された場合について説明する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「大」とする。なお、第1膨張弁14の開度が「小」の場合、制御装置18は、冷房負荷または暖房負荷に応じて第1膨張弁14の開度を制御し、第1膨張弁14を通過する冷媒は、低圧の気液二相冷媒になるよう減圧される。また、第2膨張弁22の開度が「大」の場合、制御装置18は、第2膨張弁22の開度を全開とし、第2膨張弁22を通過する冷媒は、ほとんど減圧されない。
図3は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン1の動作を行う場合の冷媒の流れを示す図である。図3に示すように、圧縮機11から吐出された冷媒は、第1流路切替弁12を経由し、室外熱交換器13に流入する。パターン1では、室外熱交換器13は凝縮器として機能し、室外熱交換器13で熱交換される冷媒の凝縮熱が外気に放熱される。
室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、逆止弁ブリッジ回路16のポート16aに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16aに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16bから流出し、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入した冷媒は、第1室内熱交換器21aに流入する。第1室内熱交換器21aは蒸発器として機能し、冷媒による吸熱によって冷却された空気が第1吹出口24aから吹出される。
第1室内熱交換器21aから流出した冷媒は、第2膨張弁22に流入する。第2膨張弁22に流入した冷媒は、減圧されることなく、第2室内熱交換器21bに流入する。第2室内熱交換器21bは蒸発器として機能し、冷媒による吸熱によって冷却された空気が第2吹出口24bから吹出される。
第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2流路切替弁17に流入し、低圧ポート17bから逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16cから流出し、第1流路切替弁12に流入する。第1流路切替弁12に流入した冷媒は、低圧ポート12bから流出し、圧縮機11に吸入される。
図4は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン1の動作を行う場合のp-h線図である。パターン1の動作時には、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒が、室外熱交換器13で凝縮され、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて蒸発され、第2膨張弁22を通過する。パターン1では第2膨張弁22の開度が「大」に設定されているため、第2膨張弁22を通過する冷媒は、ほとんど減圧されることがない。第2膨張弁22を通過した低圧の二相冷媒は、第2室内熱交換器21bにて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルが終了する。
パターン1の動作時は、第2膨張弁22の開度が「大」であるため、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの蒸発温度が同じとなり、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の冷気が吹出される。これにより、室内機2の設置される空調対象空間が冷房される。
(パターン2)
パターン2は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が蒸発器として機能し、第1室内熱交換器21aの蒸発温度が第2室内熱交換器21bの蒸発温度よりも高くなる動作である。これにより、パターン2の動作時には、冷房運転が実施され、第1吹出口24aから吹出される冷気の温度が、第2吹出口24bから吹出される冷気の温度よりも高くなる。
図2に示すように、パターン2の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第1状態に設定する。また、制御装置18は、第1室内熱交換器21aが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第1状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「中」とする。なお、第2膨張弁22の開度が「中」の場合、制御装置18は、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの目標温度差に応じて、第2膨張弁22の開度を制御する。具体的には、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの目標温度差が大きい程、第2膨張弁22の開度は小さく設定される。なお、制御装置18は、逆止弁ブリッジ回路16における圧損分を考慮して、第2膨張弁22の開度を制御してもよい。
冷凍サイクル装置100がパターン2の動作を行う場合の冷媒の流れは、図3に示すパターン1の動作を行う場合の冷媒の流れと同じである。図5は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン2の動作を行う場合のp-h線図である。パターン2の動作時には、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、室外熱交換器13で凝縮され、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて蒸発され、第2膨張弁22を通過する。パターン2では、第2膨張弁22の開度は「中」に設定されているため、第2膨張弁22を通過する冷媒は、減圧される。第2膨張弁22で減圧された低圧の二相冷媒は、第2室内熱交換器21bにて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルを終了する。
パターン2の動作時は、第2膨張弁22にて冷媒が減圧されるため、上流側の第1室内熱交換器21aの蒸発温度が第2室内熱交換器21bの蒸発温度よりも高くなり、第1吹出口24aから第2吹出口24bよりも高い温度の冷気が吹出される。これにより、室内機2が設置される空調対象空間を異なる温度で冷房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
(パターン3)
パターン3は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が蒸発器として機能し、第1室内熱交換器21aの蒸発温度が第2室内熱交換器21bの蒸発温度よりも低くなる動作である。これにより、パターン3の動作時には、冷房運転が実施され、第1吹出口24aから吹出される冷気の温度が、第2吹出口24bから吹出される冷気の温度よりも低くなる。
図2に示すように、パターン3の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第1状態に設定する。また、制御装置18は、第2室内熱交換器21bが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第2状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「中」とする。
図6は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン3の動作を行う場合の冷媒の流れを示す図である。図6に示すように、圧縮機11から吐出された冷媒は、第1流路切替弁12を経由し、室外熱交換器13に流入する。パターン3では、室外熱交換器13は凝縮器として機能し、室外熱交換器13で熱交換される冷媒の凝縮熱が外気に放熱される。
室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、逆止弁ブリッジ回路16のポート16aに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16aに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16bから流出し、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入した冷媒は、第2室内熱交換器21bに流入する。第2室内熱交換器21bは蒸発器として機能し、冷媒による吸熱によって冷却された空気が第2吹出口24bから吹出される。
第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2膨張弁22に流入する。第2膨張弁22に流入した冷媒は、減圧され、第1室内熱交換器21aに流入する。第1室内熱交換器21aは蒸発器として機能し、冷媒による吸熱によって冷却された空気が第1吹出口24aから吹出される。
第1室内熱交換器21aから流出した冷媒は、第2流路切替弁17に流入し、低圧ポート17bから逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16cから流出し、第1流路切替弁12に流入する。第1流路切替弁12に流入した冷媒は、低圧ポート12bから流出し、圧縮機11に吸入される。
冷凍サイクル装置100がパターン3の動作を行う場合のp-h線図は、図5における第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとを入れ替えたものとなる。パターン3の動作を行う場合、第1膨張弁14で減圧された低圧の二相冷媒は、まず第2室内熱交換器21bにて蒸発し、第2膨張弁22により減圧される。第2膨張弁22で減圧された低圧の二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて蒸発し、低圧のガス冷媒となる。
パターン3の動作時は、第2膨張弁22にて冷媒が減圧されるため、上流側の第2室内熱交換器21bの蒸発温度が第1室内熱交換器21aの蒸発温度よりも高くなり、第2吹出口24bから第1吹出口24aよりも高い温度の冷気が吹出される。これにより、室内機2が設置される空調対象空間を異なる温度で冷房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
(パターン4)
パターン4は、第1室内熱交換器21aが蒸発器として機能し、第2室内熱交換器21bが凝縮器として機能する動作である。これにより、パターン4の動作時には、冷暖同時運転が実施され、第1吹出口24aから冷気が吹出され、第2吹出口24bから暖気が吹出される。
図2に示すように、パターン4の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第1状態に設定する。また、制御装置18は、第2室内熱交換器21bが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第2状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「大」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「小」とする。なお、第1膨張弁14の開度が「大」の場合、制御装置18は、第1室内熱交換器21aまたは第2室内熱交換器21bの暖房負荷に応じて、第1膨張弁14の開度を制御する。また、第2膨張弁22の開度が「小」の場合、制御装置18は、冷房負荷に応じて第2膨張弁22の開度を制御し、第2膨張弁22を通過する冷媒は、低圧の気液二相冷媒になるよう減圧される。
冷凍サイクル装置100がパターン4の動作を行う場合の冷媒の流れは、図6に示すパターン3の動作を行う場合の冷媒の流れと同じである。図7は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン4の動作を行う場合のp-h線図である。パターン4の動作時には、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、室外熱交換器13で凝縮され、高圧の二相冷媒となって第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、第2室内熱交換器21bにて凝縮される。第2室内熱交換器21bにて凝縮された高圧の二相冷媒は、第2膨張弁22にて減圧され、低圧の二相冷媒となる。第2膨張弁22で減圧された低圧の二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルが終了する。
パターン4の動作時は、蒸発器として機能する第1室内熱交換器21aにより冷却された冷気が第1吹出口24aから吹出され、凝縮器として機能する第2室内熱交換器21bで加熱された暖気が第2吹出口24bから吹出される。これにより、空調対象空間を冷房および暖房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
(パターン5)
パターン5は、第1室内熱交換器21aが凝縮器として機能し、第2室内熱交換器21bが蒸発器として機能する動作である。これにより、パターン5の動作時には、冷暖同時運転が実施され、第1吹出口24aから暖気が吹出され、第2吹出口24bから冷気が吹出される。
図2に示すように、パターン5の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第1状態に設定する。また、制御装置18は、第1室内熱交換器21aが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第1状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「大」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「小」とする。
冷凍サイクル装置100がパターン4の動作を行う場合の冷媒の流れは、図3に示すパターン1の動作を行う場合の冷媒の流れと同じである。冷凍サイクル装置100がパターン5の動作を行う場合のp-h線図は、図7における第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとを入れ替えたものとなる。パターン5の動作時には、第1膨張弁14で減圧された高圧の二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて凝縮される。そして、第1室内熱交換器21aにて凝縮された高圧の二相冷媒は、第2膨張弁22にて減圧され、低圧の二相冷媒となる。第2膨張弁22で減圧された低圧の二相冷媒は、第2室内熱交換器21bにて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルが終了する。
パターン5の動作時は、凝縮器として機能する第1室内熱交換器21aにより加熱された暖気が第1吹出口24aから吹出され、蒸発器として機能する第2室内熱交換器21bで冷却された冷気が第2吹出口24bから吹出される。これにより、空調対象空間を冷房および暖房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
(パターン6)
パターン6は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が凝縮器として機能し、第1室内熱交換器21aの凝縮温度と第2室内熱交換器21bの凝縮温度が同じとなる動作である。これにより、パターン6の動作時には、暖房運転が実施され、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の暖気が吹出される。
図2に示すように、パターン6の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を第2状態に設定する。また、パターン6の場合は、第1室内熱交換器21aの凝縮温度と第2室内熱交換器21bの凝縮温度とが同じであるため、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bのどちらが上流側であってもよい。そのため、制御装置18は、第2流路切替弁17を、第1状態または第2状態のどちらに設定してもよい。以下では、第2流路切替弁17が第1状態に設定された場合について説明する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「大」とする。
図8は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン6の動作を行う場合の冷媒の流れを示す図である。図8に示すように、圧縮機11から吐出された冷媒は、第1流路切替弁12を経由し、逆止弁ブリッジ回路16のポート16cに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16cに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16bから流出し、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入した冷媒は、第1室内熱交換器21aに流入する。第1室内熱交換器21aは凝縮器として機能し、冷媒からの放熱によって加熱された空気が第1吹出口24aから吹出される。
第1室内熱交換器21aから流出した冷媒は、第2膨張弁22に流入する。第2膨張弁22に流入した冷媒は、減圧されることなく、第2室内熱交換器21bに流入する。第2室内熱交換器21bは凝縮器として機能し、冷媒からの放熱によって加熱された空気が第2吹出口24bから吹出される。
第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2流路切替弁17に流入し、低圧ポート17bから逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16aから流出し、第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13は蒸発器として機能し、冷媒の蒸発熱が室外空気から吸熱される。室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1流路切替弁12を通って圧縮機11に吸入される。
図9は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン6の動作を行う場合のp-h線図である。図9に示すように、パターン6の動作時には、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、第1室内熱交換器21aにて凝縮され、高圧の二相冷媒となる。パターン6では、第2膨張弁22の開度が「大」に設定されているため、第1室内熱交換器21aにて凝縮された高圧の二相冷媒は、ほとんど減圧されることなく第2膨張弁22を通過する。第2膨張弁22を通過した高圧の二相冷媒は、第2室内熱交換器21bにて凝縮されて、高圧の液冷媒となる。
高圧の液冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、室外熱交換器13にて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルを終了する。
パターン6の動作時は、第2膨張弁22の開度が「大」であるため、第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとの凝縮温度が同じとなり、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の暖気が吹出される。これにより、室内機2の設置される空調対象空間が暖房される。
(パターン7)
パターン7は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が凝縮器として機能し、第1室内熱交換器21aの凝縮温度が第2室内熱交換器21bの凝縮温度よりも高くなる動作である。これにより、パターン7の動作時には、暖房運転が実施され、第1吹出口24aから吹出される暖気の温度が、第2吹出口24bから吹出される暖気の温度よりも高くなる。
図2に示すように、パターン7の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第2状態に設定する。また、制御装置18は、第1室内熱交換器21aが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第1状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「中」とする。
冷凍サイクル装置100がパターン7の動作を行う場合の冷媒の流れは、図8に示すパターン6の動作を行う場合の冷媒の流れと同じである。図10は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン7の動作を行う場合のp-h線図である。パターン7の動作時には、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒は、第1室内熱交換器21aにて凝縮され、高圧の二相冷媒となる。その後、第2膨張弁22によって減圧される。第2膨張弁22にて減圧された二相冷媒は、第2室内熱交換器21bにて凝縮されて、高圧の液冷媒となる。
第2室内熱交換器21bから流出した高圧の液冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、室外熱交換器13にて蒸発され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は圧縮機11に戻り、1サイクルを終了する。
パターン7の動作時は、第2膨張弁22にて冷媒が減圧されるため、上流側の第1室内熱交換器21aの凝縮温度が第2室内熱交換器21bの凝縮温度よりも高くなり、第1吹出口24aから第2吹出口24bよりも高い温度の暖気が吹出される。これにより、室内機2の設置される空調対象空間を異なる温度で暖房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
(パターン8)
パターン8は、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの両方が凝縮器として機能し、第1室内熱交換器21aの凝縮温度が第2室内熱交換器21bの凝縮温度よりも低くなる動作である。これにより、パターン8の動作時には、暖房運転が実施され、第1吹出口24aから吹出される暖気の温度が、第2吹出口24bから吹出される暖気の温度よりも低くなる。
図2に示すように、パターン8の動作時には、制御装置18は、第1流路切替弁12を、第2状態に設定する。また、制御装置18は、第2室内熱交換器21bが上流側となるよう、第2流路切替弁17を第2状態に設定する。また、制御装置18は、第1膨張弁14を開状態とし、開度を「小」とする。また、制御装置18は、第2膨張弁22を開状態とし、開度を「中」とする。
図11は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100がパターン8の動作を行う場合の冷媒の流れを示す図である。図11に示すように、圧縮機11から吐出された冷媒は、第1流路切替弁12を経由し、逆止弁ブリッジ回路16のポート16cに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16cに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16bから流出し、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入した冷媒は、第2室内熱交換器21bに流入する。第2室内熱交換器21bは凝縮器として機能し、冷媒からの放熱によって加熱された空気が第2吹出口24bから吹出される。
第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2膨張弁22に流入する。第2膨張弁22に流入した冷媒は、減圧されて、第1室内熱交換器21aに流入する。第1室内熱交換器21aは凝縮器として機能し、冷媒からの放熱によって加熱された空気が第1吹出口24aから吹出される。
第1室内熱交換器21aから流出した冷媒は、第2流路切替弁17に流入し、低圧ポート17bから逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入する。逆止弁ブリッジ回路16のポート16dに流入した冷媒は、逆止弁を通ってポート16aから流出し、第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13は蒸発器として機能し、冷媒の蒸発熱が室外空気から吸熱される。室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1流路切替弁12を介して圧縮機11に吸入される。
冷凍サイクル装置100がパターン8の動作を行う場合のp-h線図は、図10における第1室内熱交換器21aと第2室内熱交換器21bとを入れ替えたものとなる。パターン8の動作時には、圧縮機11から吐出された高温のガス冷媒は、まず第2室内熱交換器21bにて凝縮され、第2膨張弁22により減圧され、二相冷媒となる。第2膨張弁22で減圧された二相冷媒は、第1室内熱交換器21aにて凝縮されて、高圧の液冷媒となる。
高圧の液冷媒は、第1膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、蒸発器として機能する室外熱交換器13にて熱交換され、低圧のガス冷媒となる。その後、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され、1サイクルが終了する。
パターン8の動作時は、第2膨張弁22にて冷媒が減圧されるため、上流側の第2室内熱交換器21bの凝縮温度が第1室内熱交換器21aの凝縮温度よりも高くなり、第2吹出口24bから第1吹出口24aよりも高い温度の暖気が吹出される。これにより、室内機2の設置される空調対象空間を異なる温度で暖房することができ、ユーザの温度の感じ方に応じて、ユーザ毎に適切な温度の空気を送ることができる。
以上のように、本実施の形態では、逆止弁ブリッジ回路16を備えることで、逆止弁ブリッジ回路16と第2流路切替弁17との間を流れる冷媒が、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、同じ流路を流れる。具体的には、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、逆止弁ブリッジ回路16から第2流路切替弁17に流入する高圧の冷媒は、逆止弁ブリッジ回路16のポート16bと第2流路切替弁17の高圧ポート17aとを接続する流路を流れる。また、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、第2流路切替弁17から逆止弁ブリッジ回路16へ流入する低圧の冷媒は、第2流路切替弁17の低圧ポート17bと逆止弁ブリッジ回路16のポート16dとを接続する流路を流れる。これにより、第2流路切替弁17の高圧ポート17aには高圧の冷媒のみが流入し、低圧ポート17bからは低圧の冷媒のみが流出する。その結果、第2流路切替弁17として、高圧ポートと低圧ポートとが固定された従来の四方弁を用いることができる。
これにより、第2流路切替弁17に従来と異なる四方弁を新たに用いる場合に比べて、冷凍サイクル装置100のコストアップを抑制することができる。また、第1流路切替弁12と第2流路切替弁17とを同じ種類の四方弁で構成することができ、部品およびソフトウェアを共通化することができ、部品およびソフトウェアの管理も容易となる。
また、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、高圧および高温の冷媒が流れる流路と、低圧および低温の冷媒が流れる流路とが固定されることで、高温の冷媒が流れる配管と低温の冷媒が流れる配管とが明確に区別できる。これにより、配管周りの断熱の設計が容易となる。また、高圧の冷媒が流れる配管および低圧の冷媒が流れる配管の配管径を、それぞれ圧力損失が最小となるよう設計することもできる。具体的には、ポート16dと低圧ポート17bとを接続する配管(低圧冷媒が流れる配管)の配管径を、ポート16bと高圧ポート17aとを接続する配管(高圧冷媒が流れる配管)の配管径よりも小さくできる。これにより、冷媒回路10における圧力損失を減少させることができる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aについて説明する。実施の形態2の冷凍サイクル装置100Aは、整流部の構成において、実施の形態1と相違する。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図12は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの構成を示す冷媒回路図である。図12に示すように、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100Aの室外機1Aは、実施の形態1の第1流路切替弁12と、逆止弁ブリッジ回路16とに替えて、六方弁16Aを備えている。
六方弁16Aは、6つのポートa~fを備える。ポートaは、圧縮機11の吐出口に接続される。ポートbは、室外熱交換器13に接続される。ポートcは、圧縮機11の吸入口に接続される。ポートdは、第2流路切替弁17の低圧ポート17bに接続される。ポートeは、第1膨張弁14に接続される。ポートfは、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに接続される。六方弁16Aは、実施の形態1における第1流路切替弁12の機能と、逆止弁ブリッジ回路16からなる整流部の機能とを有する。
六方弁16Aは、制御装置18により、第1状態と第2状態とに切替えられる。第1状態では、ポートaとポートbとが連通され、ポートdとポートcとが連通され、ポートeとポートfとが連通される。これにより、第1状態では、圧縮機11の吐出口と室外熱交換器13とが連通され、圧縮機11の吸入口と第2流路切替弁17の低圧ポート17bとが連通され、第1膨張弁14と第2流路切替弁17の高圧ポート17aとが連通される。第2状態では、ポートaとポートfとが連通され、ポートbとポートcとが連通され、ポートdとポートeとが連通される。これにより、第2状態では、圧縮機11の吐出口と第2流路切替弁17の高圧ポート17aとが連通され、圧縮機11の吸入口と室外熱交換器13とが連通され、第2流路切替弁17の低圧ポート17bと第1膨張弁14とが連通される。すなわち、六方弁16Aは、冷房運転時には第1状態に設定され、暖房運転時には第2状態に設定される。
次に、本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aの動作について説明する。図13は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの動作パターンの一覧を示す表である。本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aは、8つの動作パターンを実行することが可能である。動作パターンは、空調対象空間の温度、空調対象空間に居る人の位置および体温、またはユーザによる設定に応じて選択され、実行される。制御装置18は、実行する動作パターンに応じて、六方弁16A、第1膨張弁14、第2流路切替弁17、および第2膨張弁22を制御する。
本実施の形態のパターン1~8の動作は、実施の形態1のパターン1~8の動作と同じである。また、本実施の形態のパターン1~8の動作時における第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bの機能、ならびに第2流路切替弁17、第1膨張弁14および第2膨張弁22の設定は、実施の形態1と同じである。以下では各パターンにおける六方弁16Aの動作を中心に説明する。
図13に示すように、制御装置18は、パターン1~5の動作時には六方弁16Aを第1状態に設定し、パターン6~7の動作時には六方弁16Aを第2状態に設定する。
図14は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aにおける冷媒の流れを示す図である。図14の実線矢印は、冷凍サイクル装置100Aがパターン1~5の動作を行う場合の冷媒の流れを示し、破線矢印は、冷凍サイクル装置100Aがパターン6~8の動作を行う場合の冷媒の流れを示す。なお、室内機2における各パターンでの冷媒の流れは、実施の形態1と同じであるため、図示および説明を省略する。
冷凍サイクル装置100Aがパターン1~5の動作を行う場合、圧縮機11から吐出された冷媒は、六方弁16Aのポートaおよびポートbを経由し、室外熱交換器13に流入する。パターン1~5では、室外熱交換器13は凝縮器として機能し、冷媒の凝縮熱が外気に放熱される。
室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、六方弁16Aのポートeに流入する。六方弁16Aのポートeに流入した冷媒は、六方弁16Aのポートfから第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。
その後、第2流路切替弁17が第1状態の場合は、第1室内熱交換器21a、第2膨張弁22、第2室内熱交換器21bの順に冷媒が流れ、第2状態の場合は第2室内熱交換器21b、第2膨張弁22、第1室内熱交換器21aの順に冷媒が流れる。これにより、パターン1の場合は、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の冷気が吹出され、パターン2およびパターン3の場合は、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから異なる温度の冷気が吹出される。また、パターン4およびパターン5の場合は、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから冷気および暖気が吹出される。
下流側の第1室内熱交換器21aまたは第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2流路切替弁17の低圧ポート17bを経由して、六方弁16Aのポートdに流入する。そして、六方弁16Aのポートdからポートcを経由して、圧縮機11に吸入される。
また、冷凍サイクル装置100Aがパターン6~8の動作を行う場合、圧縮機11から吐出された冷媒は、六方弁16Aのポートaおよびポートfを経由し、第2流路切替弁17の高圧ポート17aに流入する。
その後、第2流路切替弁17が第1状態の場合は、第1室内熱交換器21a、第2膨張弁22、第2室内熱交換器21bの順に冷媒が流れ、第2状態の場合は第2室内熱交換器21b、第2膨張弁22、第1室内熱交換器21aの順に冷媒が流れる。これにより、パターン6の場合は、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから同じ温度の暖気が吹出され、パターン7およびパターン8の場合は、第1吹出口24aおよび第2吹出口24bから異なる温度の暖気が吹出される。
下流側の第1室内熱交換器21aまたは第2室内熱交換器21bから流出した冷媒は、第2膨張弁22の低圧ポート17bを経由して、六方弁16Aのポートdに流入する。六方弁16Aのポートdに流入した冷媒は、六方弁16Aのポートeから第1膨張弁14に流入する。第1膨張弁14に流入した冷媒は、減圧されて、室外熱交換器13に流入する。パターン6~8では、室外熱交換器13は蒸発器として機能し、冷媒の蒸発熱が室外空気から吸熱される。
室外熱交換器13から流出した冷媒は、六方弁16Aのポートbに流入する。そして、六方弁16Aのポートbに流入した冷媒は、ポートcを経由して、圧縮機11に吸入される。
本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aがパターン1~5の動作を行う場合のp-h線図は、実施の形態1と同じであり、図4、図5および図7にそれぞれ示される。また、本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aがパターン6~8の動作を行う場合のp-h線図は、実施の形態1と同じであり、図9および図10にそれぞれ示される。
以上のように、本実施の形態においても、六方弁16Aを備えることで、六方弁16Aと第2流路切替弁17との間を流れる冷媒が、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、同じ流路を流れる。具体的には、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、六方弁16Aから第2流路切替弁17に流入する高圧の冷媒は、六方弁16Aのポートfと第2流路切替弁17の高圧ポート17aとを接続する流路を流れる。また、パターン1~8の何れの動作を行う場合も、第2流路切替弁17から六方弁16Aに流入する低圧の冷媒は、第2流路切替弁17の低圧ポート17bと六方弁16Aのポートdとを接続する流路を流れる。これにより、第2流路切替弁17の高圧ポート17aには高圧の冷媒のみが流入し、低圧ポート17bからは低圧の冷媒のみが流出する。その結果、第2流路切替弁17として、高圧ポートと低圧ポートとが固定された従来の四方弁を用いることができる。
これにより、第2流路切替弁17に従来と異なる四方弁を用いる場合に比べて、冷凍サイクル装置100のコストアップを抑制することができる。また、高温の冷媒が流れる配管と低温の冷媒が流れる配管が明確に区別できることで、配管周りの断熱の設計が容易となるとともに、高圧の冷媒が流れる配管と低圧の冷媒が流れる配管との配管径を、圧力損失が最小となるよう設計することができる。さらに、本実施の形態では、実施の形態1の第1流路切替弁12と逆止弁ブリッジ回路16からなる整流部とを六方弁16Aで構成したことにより、実施の形態1に比べて部品点数およびコストの削減を実現できる。
以上が実施の形態の説明であるが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、整流部は、逆止弁ブリッジ回路16または六方弁16Aに限定されるものではなく、その他の複数の弁の組み合わせから構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bにそれぞれ対応する第1室内ファン23aおよび第2室内ファン23bを設ける構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、第1室内熱交換器21aおよび第2室内熱交換器21bに対応する1つの室内ファンを備える構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態では、逆止弁ブリッジ回路16または六方弁16Aからなる整流部と、第2流路切替弁17とを室外機1または室外機1Aに設ける構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、整流部と、第2流路切替弁17との少なくとも何れか一方を室内機2に設ける構成としてもよい。ただし、整流部と第2流路切替弁17とを室外機1または室外機1Aに設けることで、室内機2のスペースを最大限活用できる、室内熱交換器の圧力損失による性能低下が少ない、および第2流路切替弁17における差圧が確保しやすい、などの効果がある。
また、上記実施の形態では、冷凍サイクル装置100が空調に使用される空気調和機である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、冷凍サイクル装置100は、給湯装置、冷蔵庫、冷凍機、ヒートポンプチラーなどであってもよい。