以下、本実施の形態について詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態における測定装置の駆動ユニットの構成を示す図、図2は第1の実施の形態における測定装置の全体構成を示す図、図3は第1の実施の形態における回転子駆動磁石の回転速度と回転子の回転速度との差と、回転子の回転速度との関係を表すグラフである。なお、図1において、(a)は側面図、(b)は遠隔駆動磁石の配置例を示す平面図である。
図2に示されるように、本実施の形態における測定装置は、駆動ユニットの一部である遠隔駆動ユニット10と、駆動ユニットの他の一部である近接駆動ユニット20と、測定対象ユニット30と、測定ユニット40とを備えている。
本実施の形態における測定装置は、測定対象ユニット30の試料容器31A内に収容された測定対象物質としての試料32の粘性及び/又は弾性を測定するためのものであり、前記試料32は、例えば、液体、スラリー、又は、ソフトマテリアルである。ここで、ソフトマテリアルとは、高分子、液晶、コロイド、生体分子等の一連の分子性物質群である。なお、コロイドとは、例えば、乳液、乳剤、ゾル等のエマルジョンである。また、生体分子とは、例えば、生体膜、タンパク質、DNA等である。そして、本実施の形態における測定装置は、典型的には、医薬品、食品、塗料、インク、化粧品、化学製品、紙、粘着剤、繊維、プラスチック、ビール、洗剤、コンクリート混和剤、シリコン等の製造過程で、品質管理、性能評価、原料管理、研究開発等において使用されるが、いかなる分野でいかなる目的のために使用されてもよい。
なお、本実施の形態において、測定装置の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記測定装置の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1(a)には、本実施の形態における測定装置における駆動ユニットとしての遠隔駆動ユニット10及び近接駆動ユニット20が示されている。そして、前記遠隔駆動ユニット10は、遠隔駆動磁石11と、該遠隔駆動磁石11を下から支える遠隔駆動磁石保持台12と、該遠隔駆動磁石保持台12を回転させる回転駆動源としてのモータ13とを備える。該モータ13は、回転軸であるモータ回転軸13aを回転させる。なお、前記遠隔駆動磁石保持台12は、前記モータ回転軸13aに接続され、該モータ回転軸13aを中心に回転する。
図に示される例において、遠隔駆動磁石保持台12は、図1(b)に示されるように、平面視において略正方形の平板であり、その中心に前記回転軸13aの軸端が接続されている。また、前記遠隔駆動磁石11は、平面視において略長方形の平板状の一対の永久磁石である第1遠隔駆動磁石11a及び第2遠隔駆動磁石11bを有する。前記第1遠隔駆動磁石11a及び第2遠隔駆動磁石11bは、互いに、同一の大きさで、かつ、同一の磁力を備え、平面視において、前記モータ回転軸13aを対称軸として点対称となるように遠隔駆動磁石保持台12上に載置されている。なお、第1遠隔駆動磁石11aと第2遠隔駆動磁石11bとは、上下方向に関する磁極の向きが互いに反対となるように配設されている。すなわち、図に示される例において、第1遠隔駆動磁石11aは、上側がN極で下側がS極となるように配設され、第2遠隔駆動磁石11bは、上側がS極で下側がN極となるように配設されている。
また、前記近接駆動ユニット20は、回転子駆動磁石21と、該回転子駆動磁石21を下から支える回転子駆動磁石保持台22と、保持台回転軸23aを介して前記回転子駆動磁石保持台22を回転可能に支持する軸受部23とを備える。前記回転子駆動磁石保持台22は、前記保持台回転軸23aに接続され、該保持台回転軸23aを中心に自由に、かつ、滑らかに回転する。なお、図2においては、図示の都合上、回転子駆動磁石保持台22、軸受部23及び保持台回転軸23aの描画が省略されていることに留意されたい。また、図2に示される例において、前記近接駆動ユニット20及び測定対象ユニット30は、測定対象収容容器35内に収容されているが、該測定対象収容容器35は、不要であれば、省略することもできる。
前記回転子駆動磁石保持台22は、遠隔駆動磁石保持台12と同様に、平面視において略正方形の平板であり、その中心に前記保持台回転軸23aの軸端が接続されている。また、前記回転子駆動磁石21は、遠隔駆動磁石11と同様に、平面視において略長方形の平板状の一対の永久磁石である第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bを有する。前記第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bは、互いに、同一の大きさで、かつ、同一の磁力を備え、平面視において、前記保持台回転軸23aを対称軸として点対称となるように回転子駆動磁石保持台22上に載置されている。さらに、第1回転子駆動磁石21aと第2回転子駆動磁石21bとは、上下方向に関する磁極の向きが互いに反対となるように配設されている。すなわち、図に示される例において、第1回転子駆動磁石21aは、上側がN極で下側がS極となるように配設され、第2回転子駆動磁石21bは、上側がS極で下側がN極となるように配設されている。
図に示されるように、前記近接駆動ユニット20は、遠隔駆動ユニット10の上方に、間隔を空けて、配設されている。このとき、遠隔駆動磁石11と回転子駆動磁石21との間には、図において矢印Aで示される磁力線で表されるような磁場が発生する。そして、モータ13を駆動し、遠隔駆動磁石保持台12及び遠隔駆動磁石11を、モータ回転軸13aを中心に、回転させると、前記磁力によって、回転子駆動磁石保持台22及び回転子駆動磁石21は、保持台回転軸23aを中心に、前記遠隔駆動磁石保持台12及び遠隔駆動磁石11と同期して、同一の回転速度で回転する。なお、保持台回転軸23aとモータ回転軸13aとが、同一軸線上にあるように配設されることが望ましいが、回転子駆動磁石保持台22及び回転子駆動磁石21は、その位置及び姿勢が外部から拘束されていなければ、前記磁力の作用によって、保持台回転軸23aがモータ回転軸13aと同一軸線上にあるように自動的に位置決めされる。また、前記磁力の作用によって、自動的に、上側がN極で下側がS極となっている第1遠隔駆動磁石11aの上方には、上側がN極で下側がS極となっている第1回転子駆動磁石21aが位置し、上側がS極で下側がN極となっている第2遠隔駆動磁石11bの上方には、上側がS極で下側がN極となっている第2回転子駆動磁石21bが位置する。
前記遠隔駆動磁石11と回転子駆動磁石21との距離は、双方の磁力が強いほど長くすることができる。例えば、第1遠隔駆動磁石11a及び第2遠隔駆動磁石11bとして、それぞれ、幅3〔cm〕、長さ6〔cm〕、厚さ2〔cm〕、表面磁束密度0.5〔T〕のネオジム磁石を用い、第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bとして、それぞれ、幅1〔cm〕、長さ2〔cm〕、厚さ0.5〔cm〕、表面磁束密度0.3〔T〕のネオジム磁石を用いた場合、遠隔駆動磁石11と回転子駆動磁石21との間の距離が10〔cm〕であっても、毎秒10回転の回転速度で同期して同方向に回転させることは容易であり、軸受部23が十分に滑らかであれば、毎秒20回転の回転速度で同期して同方向に回転させることも可能である。
また、回転子駆動磁石21の上方には、図2において矢印Bで示される磁力線で表されるような磁場が発生する。該磁場は、回転子駆動磁石21の回転に伴って回転する。そして、図2に示されるように、矢印Bで示される磁力線で表されるような磁場内に測定対象ユニット30の試料容器31A内に収容された回転子33としての浮き回転子33Aがあると、磁場の回転によって発生するローレンツ力が前記浮き回転子33Aに作用するので、該浮き回転子33Aは、回転子駆動磁石21と同方向に回転する。
ここで、回転子駆動磁石21が回転子33に加えることのできるトルクの回転子駆動磁石21と回転子33との間の距離に対する依存性、及び、遠隔駆動磁石11が回転子駆動磁石21に加えることができるトルクの遠隔駆動磁石11と回転子駆動磁石21との間の距離に対する依存性について説明する。
簡略化のために、回転子駆動磁石21及び遠隔駆動磁石11は、図1及び2に示されるように、それぞれ、2個の矩形の磁石の組み合わせであるとする。この場合、近似的に、遠隔駆動磁石11は、互いに距離Lだけ離れた大きさM及び-Mの2つの磁極の組み合わせで表され、また、回転子駆動磁石21は、互いに距離lだけ離れた大きさm及び-mの2つの磁極の組み合わせで表される。このとき、2個の磁石の組み合わせは、それぞれ、大きさLM及びlmの磁気双極子とみなすことができる。
双極子の向きから垂直に距離hだけ離れた位置における磁場の大きさは、距離hが距離Lより大きいとき、近似的に距離hの3乗に逆比例することが知られている。
また、回転子駆動磁石21が回転子33に与えるトルクの大きさは、回転子33の位置における磁場の2乗に比例する。したがって、回転子駆動磁石21が回転子33に及ぼすトルクの大きさは、距離の6乗に逆比例して減少する。
一方で、遠隔駆動磁石11が回転子駆動磁石21に与えるトルクの大きさは、回転子駆動磁石21の位置における遠隔駆動磁石11が作る磁場の大きさと回転子駆動磁石21の磁気モーメントの大きさとの積に比例するため、距離の3乗に逆比例して減少する。
以上の通り、回転子駆動磁石21が回転子33に及ぼすトルクと、遠隔駆動磁石11が回転子駆動磁石21に及ぼすトルクとの、それぞれの距離に対する依存性を考えれば、回転子33と回転子駆動磁石21との間の距離を小さくし、回転子駆動磁石21と遠隔駆動磁石11との間の距離を大きくする方が、その和としての遠隔駆動磁石11と回転子33との間の距離をより大きくすることができる。
すなわち、遠隔駆動磁石11と回転子33との間の距離をより大きくするためには、回転子33のごく近傍に回転子駆動磁石21を配置することがより望ましい。
したがって、特許文献2に記載されているような回転子駆動磁石を直接モータ等で回転させて、回転子にトルクを与える従来の装置に比べて、本実施の形態における測定装置のように、遠隔駆動磁石11をモータ13によって回転させ、前記遠隔駆動磁石11と磁気的に結合し、試料容器31Aの近傍に配置された回転子駆動磁石21を回転させる装置の方が、前記モータ13と回転子33である浮き回転子33Aとの間の距離をはるかに大きく取ることができる。
従来の装置では、試料が厚さのある隔壁を有する密閉容器、例えば、高圧容器、真空容器等の内部に収容されている場合、回転子駆動磁石と回転子との間の距離を大きくすることができない、という制約から、十分なトルクを回転子に印加することができなかった。また、密閉容器という性質上、トルクを印加するためのシャフト等の動力伝達部材を、密閉容器の隔壁を通過するように配設することは、極めて困難であった。
これに対して、本実施の形態における測定装置では、試料32が厚さのある隔壁を有する密閉容器の内部に収容されている場合であっても、回転子駆動磁石21を前記密閉容器の内部の試料容器31Aの近傍に配置するとともに、厚さのある隔壁を挟んで、遠隔駆動磁石11を前記密閉容器の外部に配置することによって、前記密閉容器の内部に配置された試料容器31A内に収容された浮き回転子33Aに有効にトルクを印加して回転させることが可能である。このとき、回転子駆動磁石21は、そのキュリー点以下であれば永久磁石として動作するため、その材料を適切に選択すれば1000〔℃〕以上の高温環境でも、十分に動作させることができる。
図2に示されるように、本実施の形態において、測定対象ユニット30は、試料容器31A、該試料容器31A内に収容された測定対象としての試料32、及び、該試料32の表面に浮かぶ回転子33としての浮き回転子33Aを有する。そして、矢印Bで示される磁力線で表されるような回転子駆動磁石21の磁場内に、前記試料容器31A、試料32、及び、浮き回転子33Aが配設されている。また、測定対象ユニット30、及び、回転子駆動磁石21を含む近接駆動ユニット20が厚さのある壁を有する密閉容器である測定対象収容容器35内に収容されている。該測定対象収容容器35は、例えば、ステンレス鋼、チタン合金等の非磁性の材料から成り、その内部を高温、高圧、低温、低圧等にする機能を備えており、かつ、その内部は外部と遮断されている。なお、前記測定対象収容容器35は、その天井部に形成された容器窓35aを有し、該容器窓35aを通して、試料容器31A内に収容された浮き回転子33Aの回転を外部から光学的に観察することができる。
また、測定ユニット40は、前記浮き回転子33Aの回転速度を検出する回転検出センサ41と、該回転検出センサ41が検出した浮き回転子33Aの回転に基づいて試料32の粘性又は弾性を測定する粘性弾性測定部42とを有し、測定対象収容容器35の外部に配設されている。なお、前記回転検出センサ41は、試料容器31Aの上方であって容器窓35aを通して、浮き回転子33Aの回転を光学的に検出可能な位置に配設されている。また、前記粘性弾性測定部42は回転検出センサ41と通信可能に接続されている。
前記浮き回転子33Aは、その一部又は全部が導電性を有し、かつ、全部が非磁性の材料によって構成された軽量な部材であり、浮力及び/又は表面張力によって試料32の表面に浮かんでいる。そして、前記浮き回転子33Aは、望ましくは、円盤形状を備える部材であって、その一部又は全部(全体)が導体(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の非磁性で導電性を有する金属材料)によって形成されている。例えば、前記浮き回転子33Aは、市販のプラスチック製の円板の上面に、市販のアルミ箔等を貼着させて作成することもできる。これにより、容易に、かつ、低コストで浮き回転子33Aを作成することができる。なお、浮き回転子33Aの上面には、回転検出センサ41によって検出可能なマークが付与されている。該マークは、例えば、印刷、テープの貼付、上面を加工することによって形成された凹部又は凸部等である。
前述のように、矢印Bで示される磁力線で表されるような磁場は、回転子駆動磁石21の回転に伴って回転する。すると、回転する磁場によって、前記浮き回転子33Aの導電性を有する部分、すなわち、導体によって形成されている部分の内部に誘導電流が発生し、該誘導電流と磁場とのローレンツ相互作用によって、前記浮き回転子33Aの導体によって形成されている部分に、磁場の回転に追随する方向の回転トルクが生じる。該回転トルクの大きさは、回転子駆動磁石21の回転速度と浮き回転子33Aの回転速度との差に比例し、また、試料32のずり変形速度は浮き回転子33Aの回転速度に比例するため、浮き回転子33Aの回転速度と、回転子駆動磁石21の回転数とを測定すれば、試料32の粘性を測定することができる。
図3は、試料32としてそれぞれ異なる既知の粘性ηを有する複数の物質である標準試料を使用した場合におけるモータ回転軸13aの回転速度、すなわち、単位時間(例えば、1秒)当たりの回転数ΩMと各標準試料の表面に浮かんでいる浮き回転子33Aの回転速度、すなわち、単位時間(例えば、1秒)当たりの回転数ΩDとの関係を表すグラフである。図3において、横軸は回転数ΩMと回転数ΩDとの回転差ΩMD(回転数ΩM-回転数ΩD)を示し、縦軸は回転数ΩDを示している。ここで使用した各標準試料の粘性ηは、それぞれ異なり、例えば、試料Aの粘性ηは0.5〔mPa・s〕、試料Bの粘性ηは1.0〔mPa・s〕である。そして、図3に示される2本の曲線のように、粘性ηの異なる標準試料毎の回転差ΩMDと回転数ΩDとの関係、すなわち、傾きΩD/ΩMDの対応を示す曲線を最低二乗法等の方法によって求める。前記傾きΩD/ΩMDは、各標準試料の粘性ηと比例するものである。
図2に示されるように、前記回転検出センサ41は、試料容器31A内に収容された試料32の表面に浮かぶ浮き回転子33Aのマークを検出可能な位置としての試料容器31Aの上方の位置に配設され、前記浮き回転子33Aのマークを光学的に検出する。なお、前記回転検出センサ41は、例えば、図示されない光照射部及び受光部を含み、前記光照射部からレーザ光を出射し、浮き回転子33Aのマークからの反射光が前記受光部に入射し、入射光の強度に対応した検出電気信号を出力するようになっている。また、前記回転検出センサ41は、前記光照射部及び受光部の代わりに、レンズとCCD(Charge Coupled Device )等の撮像素子とを顕微鏡に付加した撮像装置を有し、浮き回転子33Aのマークの、浮き回転子33Aの回転に伴う移動状態を拡大して撮像した撮像画像を出力し、該撮影画像の画像処理に基づいて、浮き回転子33Aの回転数を検出するようにしてもよい。さらに、前記回転検出センサ41は、浮き回転子33Aに対して、レーザを照射し、回転による反射又は干渉パターンの変化を光学的に測定し、浮き回転子33Aの回転数を検出するような構成のものであってもよい。
そして、前記回転検出センサ41に通信可能に接続された粘性弾性測定部42は、図示されない、回転検出部、粘性弾性検出部、回転制御部、標準データ記憶部及び装置制御部を含んでいる。
前記回転検出部は、回転検出センサ41から供給される検出電気信号によって、浮き回転子33Aの回転検出を行い、単位時間(例えば、1秒)当たりの検出回数を、単位時間当たりの回転数(rps:revolutions per second)として、回転数ΩDを求めて出力する。また、前記回転検出部は、浮き回転子33Aの回転数の検出において、回転検出センサ41が撮像装置の撮像画像を用いる場合、撮像装置が撮像して出力する撮像画像から、浮き回転子33Aに付加したマークを画像処理によって検出し、単位時間当たりの回転数ΩDを求めるようにしてもよい。また、回転検出センサ41がコンデンサを用いる場合、前記回転検出部は、回転検出センサ41から供給された検出電気信号によって電極対で構成したコンデンサの容量変化を検出し、所定の期間(例えば、1秒)における前記容量変化の回数を検出し、浮き回転子33Aの回転数ΩDを検出するようにしてもよい。
前記粘性弾性検出部は、前記標準試料の場合と同様に、試料32における傾きΩD/ΩMD(=ΩM-ΩD)を求め、この傾きの逆数ΩMD/ΩDを求める。このとき、前記粘性弾性検出部は、回転制御部に対して、異なる複数の回転速度ΩMでモータ13を回転させる制御を行い、回転数を変更する毎に制御信号を回転検出部へ出力する。すると、回転検出部は、粘性弾性検出部から制御信号が供給される毎に、回転速度ΩMにおいて試料容器31A内に収容された試料32の表面に浮かぶ浮き回転子33Aの回転速度ΩDを回転検出センサ41から取得する。そして、回転検出部は、検出した回転速度ΩDを、制御信号に対応して粘性弾性検出部へ出力する。
また、前記粘性弾性検出部は、標準データ記憶部に記憶されている粘性検出テーブルから、試料32の傾きの逆数ΩMD/ΩDに対応する粘性η〔mPa・s〕を読み出し、これを試料32の粘性η〔mPa・s〕として出力する。なお、標準データ記憶部に実験式が記憶されている場合、粘性弾性検出部は、標準データ記憶部から前記実験式を読み出し、該実験式に対して傾きの逆数ΩMD/ΩDを代入し、試料の粘性η〔mPa・s〕を算出して求めるようにしてもよい。
前記回転制御部は、設定された回転数でモータ回転軸13aが回転するように、モータ13に対する回転制御を行う。
前記標準データ記憶部には、図3に示されるような関係から求めた粘性η〔mPa・s〕と、傾きの逆数ΩMD/ΩDとの対応を示す粘性検出テーブルとが記憶されている。
該粘性検出テーブルは、次のようにして作成されている。前述のように、本実施の形態の測定装置において、粘性があらかじめ判っている標準試料を試料容器31A内に入れ(充填し)、標準試料中に浮き回転子33Aを入れ、あらかじめ設定した複数の回転数ΩMによってモータ13を回転させた場合に、モータ13の各回転数ΩMに対応した浮き回転子33Aの回転数ΩDを、前記回転検出部が検出する。前記標準試料に対する回転数ΩDの測定を、複数の異なる粘性ηを有する標準試料(あらかじめ粘性ηの判っている試料)に対して行う。
なお、前記標準データ記憶部には、粘性検出テーブルではなく、粘性η〔mPa・s〕と、傾きの逆数ΩMD/ΩDとの対応を示す実験式が記憶されていてもよい。
前記装置制御部は、粘性弾性測定部42の各部の動作を制御する。
次に、本実施の形態における弾性の測定について説明する。
本実施の形態によれば、液体のように粘性を求めるのではなく、ゲルやゴムなどのように弾性を有する物質、又は、粘性の緩和によって弾性が生じる高分子溶液のような物質に対し、一定トルクを与えた際の静止位置からの変位によって、粘性(粘性率)及び弾性(弾性率)を同時に測定することが可能である。ここで、弾性率は、いわばバネ定数であり、試料32の回転変形に比例した復元力に対応している。
したがって、粘性に加えて弾性がある場合、弾性による復元力は、歪の程度に比例して大きくなる。このため、浮き回転子33Aは、回転を開始してから、試料32のバネ定数に比例した弾性力と、回転磁場による回転トルクとが釣り合った回転角度θで回転を停止することになる。回転子駆動磁石21が反時計回りに回転することによって、反時計回りの回転トルクが試料32中の浮き回転子33Aに印加される。そして、該浮き回転子33Aに対して印加される回転トルクと弾性による反発力とが釣り合う回転角度θの位置で、浮き回転子33Aの回転が停止する。
ここで、回転検出部は、モータ13が回転しておらず、回転子駆動磁石21及び回転子駆動磁石保持台22が停止状態にあるときの浮き回転子33Aのマークの位置と、所定の回転数ΩMでモータ13が回転した後、回転が停止した際のマークの位置との各々の撮像画像から回転角度θを求める。この角度θから弾性を求めることができる。
次に、本実施の形態における測定装置の具体的な応用例について説明する。
該応用例においては、試料容器31Aの本体として、内径が40〔mm〕であり、内部の側壁の高さが10〔mm〕のガラス製シャーレを用いた。そして、試料容器31Aの本体内に測定対象の物質である試料32を0.5〔mL〕入れた後、前記本体を試料容器の蓋によって封止した。ここで、試料32の温度は、例えば、20〔℃〕とした。
あらかじめ粘性の判っている標準試料としては、図3に示されるように、粘性ηが0.5〔mPa・s〕であるもの、及び、1.0〔mPa・s〕であるものの2種類を用いた。
また、第1遠隔駆動磁石11a及び第2遠隔駆動磁石11bとして、帯磁している面の大きさが30×60〔mm〕、厚さが10〔mm〕のものをそれぞれ用い、第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bとして、帯磁している面の大きさが10×20〔mm〕、厚さが5〔mm〕のものをそれぞれ用い、遠隔駆動磁石11と回転子駆動磁石21との間の距離が台の回転軸方向に100〔mm〕となるように、配置した。
そして、遠隔駆動磁石11を回転させることによって回転子駆動磁石21を等しい角速度で回転させ、試料32の表面に浮かぶ浮き回転子33Aに回転トルクを印加して、該浮き回転子33Aを回転させた。この場合、浮き回転子33Aの底板の下面が試料32と接している。ここで、浮き回転子33Aの底板は、直径20〔mm〕、厚さ0.3〔mm〕のアルミニウム製の円板であり、該円板の回転中心には、下方に突き出た高さ0.5〔mm〕の突起が取り付けられている。
次に、粘性弾性測定部42の回転制御部は、モータ13を駆動して、遠隔駆動磁石保持台12を回転させる。
この結果、遠隔駆動磁石11と磁気的に結合した回転子駆動磁石21が遠隔駆動磁石11と等しい角速度で回転する。さらに回転子駆動磁石21の回転によって浮き回転子33Aに回転する磁場が印加される。この回転する磁場によって、浮き回転子33Aには回転トルクが印加され、浮き回転子33Aは、印加された回転する磁場の回転方向と同一方向に回転を行う。
そして、粘性弾性測定部42の回転検出部は、例えば、回転検出センサ41が有する撮像素子が撮像した浮き回転子33Aのマークが回転する動画像を、撮像画像として自身の内部の記憶部に記憶し、画像処理によって前記マークの回転周期を求め、該回転周期から浮き回転子33Aの回転数を求める。
モータ13の回転数ΩMを変える毎に、対応する浮き回転子33Aの回転数ΩDを求め、図3に示されるように、粘性の異なる標準試料毎に、浮き回転子33Aの回転数ΩDと、モータ13の回転数ΩMと浮き回転子33Aの回転数ΩDとの差分、すなわち、ΩM-ΩD、との対応関係を求める。
図3において、各標準試料の浮き回転子33Aの回転数ΩDと、モータ13の回転数ΩMと浮き回転子33Aの回転数ΩDとの差分との関係を示す線は、滑らかな曲線となっている。このため、図3は、浮き回転子33Aの回転数ΩDと、浮き回転子33Aに印加される回転トルクとの関係のみから粘性ηを求めることが可能であることを示している。
この結果、粘性弾性測定部42の標準データ記憶部に記憶されている図3に示されるような関係から求めた粘性η〔mPa・s〕と、傾きの逆数ΩMD/ΩDとの対応を示す粘性検出テーブルとを用いることによって、試料32の粘性η〔mPa・s〕を正確に測定することが可能であることが分かる。
なお、本実施の形態における測定装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって試料32の粘性を求める処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、前記プログラムは、該プログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波によって他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
このように、本実施の形態における粘性又は弾性の測定装置は、一部又は全部が導電性を有し、かつ、全部が非磁性の材料から成る浮き回転子33Aと、粘性又は弾性を測定する対象である試料32、及び、試料32に接触した状態の浮き回転子33Aを収容する試料容器31Aと、浮き回転子33Aに時間変動する磁場を印加し、浮き回転子33A内に誘導電流を誘起し、誘導電流と浮き回転子33Aに印加される磁場とのローレンツ相互作用によって、浮き回転子33Aに回転トルクを与えて回転させる回転子駆動磁石21と、回転子駆動磁石21から離れて配置され、回転子駆動磁石21と磁気的に結合した遠隔駆動磁石11と、遠隔駆動磁石11に回転トルクを与えて回転させ、これにより回転子駆動磁石21を回転させるモータ13と、浮き回転子33Aの回転速度を検出する回転検出部、及び、浮き回転子33Aの回転速度によって、回転子33に接触する試料32の粘性又は弾性を検出する粘性弾性検出部を含む粘性弾性測定部42とを有する。
また、本実施の形態における粘性又は弾性の測定方法は、一部又は全部が導電性を有し、かつ、全部が非磁性の材料から成る浮き回転子33Aを、粘性又は弾性を測定する対象である試料32に接触した状態で、試料32とともに試料容器31Aに収容する工程と、遠隔駆動磁石11に回転トルクを与えて回転させ、これにより遠隔駆動磁石11から離れて配置され、遠隔駆動磁石11と磁気的に結合した回転子駆動磁石21を回転させる工程と、回転子駆動磁石21が、浮き回転子33Aに時間変動する磁場を印加し、浮き回転子33A内に誘導電流を誘起し、誘導電流と浮き回転子33Aに印加される磁場とのローレンツ相互作用によって、浮き回転子33Aに回転トルクを与えて回転させる工程と、浮き回転子33Aの回転速度を検出する工程と、浮き回転子33Aの回転速度によって、回転子33に接触する試料32の粘性又は弾性を検出する工程とを有する。
さらに、粘性弾性測定部42は、粘性が既知である複数の標準試料に接触した状態の浮き回転子33Aに加わる回転トルクと、浮き回転子33Aの回転数との関係をあらかじめ測定した標準データを記憶する標準データ記憶部を更に含み、粘性弾性検出部が検出した試料32の回転トルクと回転数との関係と、標準データとを比較することによって、試料32の粘性又は弾性を求める。さらに、浮き回転子33Aの面にはマークが付され、回転検出部はマークの回転を検出することによって、浮き回転子33Aの回転数を検出する。さらに、浮き回転子33Aに対してレーザを照射し、反射光又は干渉パターンの変化を光学的に測定することによって、浮き回転子33Aの回転数を検出する。さらに、回転子駆動磁石21と遠隔駆動磁石11との間の距離は、浮き回転子33Aと回転子駆動磁石21との間の距離よりも長い。さらに、浮き回転子33Aの単位時間当たりの回転数と回転子駆動磁石21の単位時間当たりの回転数とは異なり、遠隔駆動磁石11の単位時間当たりの回転数と回転子駆動磁石21の単位時間当たりの回転数とは同一である。さらに、試料容器31A及び回転子駆動磁石21は、測定対象収容容器35の内部に配置され、遠隔駆動磁石11は、測定対象収容容器35の外部に配置されている。
これにより、外部から隔絶された環境において外部との間の壁が厚い場合や、外部から測定箇所までの距離が大きい場合でも、浮き回転子33Aへの非接触かつ遠隔のトルク印加を可能にし、かつ、低粘度から高粘度までの広い領域に亘る試料32の粘性又は弾性を、簡易にかつ高精度に測定することができる。
例えば、試料容器31Aから離間した位置に配設されたモータ13の回転、及び、試料容器31Aから離間した位置に配設された回転検出センサ41が検出した浮き回転子33Aの回転のみに基づいて、試料32の粘性又は弾性を測定することができるので、極めて容易に測定を行うことができる。また、試料容器31Aが肉厚の壁を有する測定対象収容容器35の内部に配置されている場合であっても、測定対象収容容器35の外部において検出されたモータ13の回転及び浮き回転子33Aの回転のみに基づいて、試料32の粘性又は弾性を測定することができる。さらに、遠隔駆動磁石11において回転子駆動磁石21に対向する面における磁極の配置(S極及びN極の配置)と、回転子駆動磁石21において浮き回転子33Aに対向する面における磁極の配置が同一となっているので、モータ13の回転と浮き回転子33Aの回転との関係は、回転子駆動磁石21をモータ13によって直接駆動した場合と、同様になる。したがって、回転子駆動磁石21をモータ13によって直接駆動するようにすれば、図3に示されるような関係を容易に得ることが可能となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図4は第2の実施の形態における測定装置の全体構成を示す図である。
前記第1の実施の形態においては、測定対象ユニット30の試料容器31Aは、その底面が平坦な容器であり、試料32が底面の全面に亘ってほぼ均等な深さとなるように容器内に収容されており、また、回転子は、軽量で、浮力及び/又は表面張力によって試料32の表面に浮かんでいる平板状、望ましくは、円盤形状の平坦な浮き回転子33Aである場合について説明したが、本実施の形態においては、回転子は、導体である金属球から成る球回転子33Bであり、試料容器31Bは、平面視において円環状の溝から成る周回経路を有し、試料32が充満する前記周回経路内に前記球回転子33Bが配設されている。該球回転子33Bは、試料32内に没している。そして、矢印Bで示される磁力線で表されるような回転子駆動磁石21の磁場内に、前記試料容器31B、試料32、及び、球回転子33Bが配設されている。
したがって、回転子駆動磁石21の回転に伴って磁場が回転すると、導体である球回転子33Bの内部に誘導電流が発生し、該誘導電流と磁場とのローレンツ相互作用によって、前記球回転子33Bには、円環状の周回経路に沿って転がって公転するようなトルクが作用する。このときの試料32のずり変形速度は、球回転子33Bの公転の角速度に比例するため、球回転子33Bの公転の回転速度と、回転子駆動磁石21の回転数とを測定すれば、試料32の粘性を測定することができる。
なお、その他の点の構成及び動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。また、図4においては、図示の都合上、回転子駆動磁石保持台22、軸受部23、保持台回転軸23a、測定対象収容容器35及び粘性弾性測定部42の描画が省略されていることに留意されたい。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図5は第3の実施の形態における測定装置の全体構成を示す図である。
本実施の形態において、回転子は、前記第2の実施の形態と同様に、導体である金属球から成る球回転子33Bであるが、試料容器31Cは、小型の試験管のような形状の部材であり、その底部近傍に試料32が収容され、前記球回転子33Bは試料32内に没している。
また、前記第1及び第2の実施の形態において、回転子駆動磁石21の一対の永久磁石である第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bは、それぞれ、平面視において略長方形の平板状の永久磁石であるが、本実施の形態における第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bは、それぞれ、側面視においてアングル形状(L字形状)を有し、水平部21a1及び21b1と、垂直部21a2及び21b2とを含んでいる。そして、第1回転子駆動磁石21aの垂直部21a2及び第2回転子駆動磁石21bの垂直部21b2の帯磁している面は、垂直方向に延在し、かつ、それぞれ、対向している。そして、前記第1回転子駆動磁石21aの垂直部21a2と第2回転子駆動磁石21bの垂直部21b2との間には、矢印Cで示される磁力線で表されるような磁場が発生する。また、該磁場内に、前記試料容器31C、試料32、及び、球回転子33Bが配設されている。
なお、図5においては、図示の都合上、回転子駆動磁石保持台22、軸受部23、保持台回転軸23a、測定対象収容容器35及び粘性弾性測定部42の描画が省略されていることに留意されたい。
前記第1回転子駆動磁石21aの水平部21a1及び第2回転子駆動磁石21bの水平部21b1は、前記第1及び第2の実施の形態の第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bと同様に、遠隔駆動磁石11と磁気的に結合しているので、遠隔駆動磁石11と等しい角速度で回転する。すると、前記第1回転子駆動磁石21aの垂直部21a2と第2回転子駆動磁石21bの垂直部21b2も同様に回転する。このとき、水平方向に延びる矢印Cで示される磁力線で表されるような磁場がモータ回転軸13aを中心に回転するので、導体である球回転子33Bの内部に誘導電流が発生し、該誘導電流と磁場とのローレンツ相互作用によって、前記球回転子33Bは、試料容器31C内において試料32中で自転する。このときの試料32のずり変形速度は、球回転子33Bの自転の角速度に比例するため、球回転子33Bの自転の回転速度と、回転子駆動磁石21の回転数とを測定すれば、試料32の粘性を測定することができる。
このように、本実施の形態において、回転子駆動磁石21は、一対のアングル形状の永久磁石である第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bを含み、第1回転子駆動磁石21a及び第2回転子駆動磁石21bは、それぞれ、水平部21a1及び21b1と、垂直部21a2及び21b2とを含み、水平部21a1及び21b1は、その帯磁している面が遠隔駆動磁石11と対面し、垂直部21a2及び21b2は、その帯磁している面が互いに対向している。
なお、その他の点の構成及び動作については、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、本明細書の開示は、好適で例示的な実施の形態に関する特徴を述べたものである。ここに添付された特許請求の範囲内及びその趣旨内における種々の他の実施の形態、修正及び変形は、当業者であれば、本明細書の開示を総覧することにより、当然に考え付くことである。