JP7300121B2 - 抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 - Google Patents
抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7300121B2 JP7300121B2 JP2020117235A JP2020117235A JP7300121B2 JP 7300121 B2 JP7300121 B2 JP 7300121B2 JP 2020117235 A JP2020117235 A JP 2020117235A JP 2020117235 A JP2020117235 A JP 2020117235A JP 7300121 B2 JP7300121 B2 JP 7300121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lactic acid
- glycation
- acid bacteria
- sample
- measured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
上記課題を解決する抗糖化用組成物は、イシクラゲをラクトコッカス属の乳酸菌により発酵させてなる乳酸菌処理物の水溶性抽出物を有効成分として含有する。
上記抗糖化用組成物の製造方法において、水を含む抽出溶媒により前記乳酸菌処理物の水溶性抽出物を得る抽出工程を有することが好ましい。
抗糖化用組成物は、イシクラゲを特定の乳酸菌により発酵させてなる乳酸菌処理物の水溶性抽出物を有効成分として含有する。抗糖化用組成物の製造方法は、イシクラゲを特定の乳酸菌により発酵させることにより、イシクラゲの乳酸菌処理物を得る発酵工程と、水を含む抽出溶媒により乳酸菌処理物の水溶性抽出物を得る抽出工程とを有する。以下、抗糖化用組成物の原料、及び抗糖化用組成物の製造方法の各工程について説明する。
抗糖化用組成物は、藍藻綱ネンジュモ目ノストック属に属する陸棲藍藻の一種であるイシクラゲ(Nostoc commune)を原料とする。
発酵工程に供されるイシクラゲは、採取したままの状態、採取後に破砕処理した状態、採取後に乾燥処理した状態、並びに採取後に破砕処理及び乾燥処理した状態のいずれの状態であってもよい。発酵工程を効率的に行う観点から、粉砕処理した状態のイシクラゲを用いることが好ましい。上記粉砕処理には、例えば、カッター、裁断機、クラッシャー、ミル、グラインダー、ニーダー、乳鉢等を用いることができる。
発酵工程に用いるラクトコッカス属の乳酸菌としては、例えば、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス・チュンガンゲンシス(Lactococcus chungangensis)、ラクトコッカス・プランタルム(Lactococcus plantarum)、ラクトコッカス・ラフィノラクチス(Lactococcus raffinolactis)が挙げられる。
抽出工程は、乳酸菌処理物に含まれる水溶性成分を抽出溶媒に溶かす抽出ステップと、水不溶性成分を分離する分離ステップとを有する。
(1)抗糖化用組成物は、イシクラゲをラクトコッカス属の乳酸菌により発酵させてなる乳酸菌処理物の水溶性抽出物を有効成分として含有する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・抗糖化用組成物は、目的とする効果を損なわない範囲において、他の成分を含有していてもよい。
・抗糖化用組成物は、ヒトを対象として適用することができるのみならず、家畜等の飼養動物に対する飼料、薬剤等に適用してもよい。
(第1サンプルの調製)
微細藻の粉末に10倍量又は40倍量の蒸留水を添加し、pH7.0に調整した後、オートクレーブを用いて121℃で15分間、加熱したものを第1サンプルとした。微細藻としては、イシクラゲ、ノストコプシス、ハッサイ、アシツキ、スピルリナ、デュナリエラ、クロロゴニウム、チノリモ、エンセキソウ、ユーグレナを用いた。なお、イシクラゲは、沖縄の宮古島にて採取したものを用いた。
調製した各第1サンプルの10%水懸濁液(5mL)に、MRSブイヨンで37°C、24時間、前培養した下記の乳酸菌A及び乳酸菌Bのいずれかの乳酸菌(5μL)を接種し、37℃で4日間培養したものを第2サンプルとした。また、乳酸菌を接種しない点を除いて同様に処理したブランクを用意した。
乳酸菌B:Lactobacillus plantarum
各第2サンプル及び各ブランクのpHを測定するとともに、第2サンプルのpHとブランクのpHの差分であるΔpHを求めた。その結果を表1に示す。
イシクラゲの第2サンプルを遠心機で遠心分離処理(4000g×5min、4℃)した後、上清を分離し、これを測定サンプルとした。このとき、上清を分離できなかった場合には、更に等量の蒸留水を加え、1時間振とうした後、再度、同様の遠心分離処理を行った後、上清を分離し、これを測定サンプルとした。
測定サンプルを高速液体クロマトグラフィーに供し、下記の分析条件にて分析を行った。スタンダードには、0.5%グルコース溶液及び0.5%乳酸溶液を用いた。その結果を図1のHPLCチャートに示す。図1に示すように、乳酸菌処理を行うことにより、グルコースを示すピークが減少し、乳酸を示すピークが出現した。
カラム温度:35℃
移動相 :0.01mol/LのH2SO4溶液
流速 :0.8 mL/min
検出 :示差屈折計
(抗糖化活性の測定)
抗糖化活性の測定は、ウシ血清アルブミン(BSA)+フルクトース(Fru)モデル及びBSA+メチルグリオキサール(MGO)モデルを用いた。前者は生体内糖化反応の全般と、後者は生体内糖化反応の中盤以後のモデルとして用いられている。
(総フェノール化合物含有量の測定)
蒸留水を用いて適宜希釈した測定サンプルを96ウェルマイクロプレートに0.03mLずつ分注した(n=3)。10%(w/v)Folin-Ciocalteu’sフェノール試薬(0.06mL)を加え、室温で3分間放置した後、グレーティングマイクロプレートリーダーでOD750nmにおける吸光度を測定した。この測定値の平均値を「Sample(Abs1)」とする。その後、10%(w/v)炭酸ナトリウム溶液(0.12mL)を加え、室温で60分間放置し、同様に吸光度を測定した。この測定値の平均値を「Sample(Abs2)」とする。
蒸留水を用いて適宜希釈した測定サンプルをマイクロプレートに0.05mL分注し、0.1mol/LのpH7.2リン酸緩衝液(0.025mL)、1%(w/v)フェリシアン化カリウム溶液(0.025mL)を加え、アルミホイルで覆い、37℃、60分間放置した。10%トリクロロ酢酸溶液(0.025mL)、蒸留水(0.1mL)を加え、OD700nmにおける吸光度を測定した。この測定値を「Sample(Abs1)」とする。次に、0.1%Fe2Cl3溶液(0.025mL)を加え、同様に吸光度を測定した。この測定値を「Sample(Abs2)」とする。
蒸留水を用いて適宜希釈した測定サンプルをマイクロプレートに0.1mL分注し、0.25mol/LのpH7.2リン酸緩衝液(0.05mL)、2mmol/Lのβ-NADH溶液(0.025mL)、0.5mmol/Lのニトロブルーテトラゾリウム溶液(0.025mL)をそれぞれ加え、OD560nmにおける吸光度を測定した。この測定値を「Sample(Abs1)」とする。次に、0.03mLのフェナジンメトサルフェート溶液(0.025mL)を加え、アルミホイルで覆い、室温で5分間放置し、同様に吸光度を測定した。この測定値を「Sample(Abs2)」とする。
総フェノール含有量の測定結果、並びに抗酸化活性としての鉄還元能及びO2 -ラジカル消去能の各測定結果を図3のグラフに示す。図3に示すように、乳酸菌処理を行うことにより、総フェノール化合物含有量及び鉄還元能はわずかに低下したが、O2 -ラジカル消去能は抗糖化活性と同様に約2倍上昇した。
Claims (4)
- イシクラゲをラクトコッカス属の乳酸菌により発酵させてなる乳酸菌処理物を有効成分として含有する抗糖化用組成物。
- イシクラゲをラクトコッカス属の乳酸菌により発酵させてなる乳酸菌処理物の水溶性抽出物を有効成分として含有する抗糖化用組成物。
- イシクラゲをラクトコッカス属の乳酸菌により発酵させることにより、イシクラゲの乳酸菌処理物を得る発酵工程を有する抗糖化用組成物の製造方法。
- 水を含む抽出溶媒により前記乳酸菌処理物の水溶性抽出物を得る抽出工程を有する請求項3に記載の抗糖化用組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020117235A JP7300121B2 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | 抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020117235A JP7300121B2 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | 抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022022807A JP2022022807A (ja) | 2022-02-07 |
| JP7300121B2 true JP7300121B2 (ja) | 2023-06-29 |
Family
ID=80225005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020117235A Active JP7300121B2 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | 抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7300121B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007526768A (ja) | 2004-02-03 | 2007-09-20 | アルガエン コーポレイション | イシクラゲ(Nostoccommune)のコロニー、可食イシクラゲを培養するための方法、可食イシクラゲ製剤および健康を促進するためのそれらの使用 |
| JP2010138147A (ja) | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Op Bio Factory Co Ltd | メラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、皮膚外用剤及び飲食品 |
| JP2019129721A (ja) | 2018-01-29 | 2019-08-08 | 鈴木海苔株式会社 | 海藻由来の乳酸発酵液の製造方法 |
| JP2020070258A (ja) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社希松 | 抗酸化剤、抗糖化剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、および、化粧料 |
| JP2020515296A (ja) | 2017-04-06 | 2020-05-28 | コリア フード リサーチ インスティテュート | 終末糖化産物の低減活性を有する新規な菌株およびその用途 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06116159A (ja) * | 1992-09-07 | 1994-04-26 | Max Fuakutaa Kk | ネンジュモ抽出物 |
| KR20180061740A (ko) * | 2016-11-30 | 2018-06-08 | 서원대학교산학협력단 | 스피룰리나 발효물을 유효성분으로 포함하는 인지능 개선용 조성물 및 이의 제조방법 |
-
2020
- 2020-07-07 JP JP2020117235A patent/JP7300121B2/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007526768A (ja) | 2004-02-03 | 2007-09-20 | アルガエン コーポレイション | イシクラゲ(Nostoccommune)のコロニー、可食イシクラゲを培養するための方法、可食イシクラゲ製剤および健康を促進するためのそれらの使用 |
| JP2010138147A (ja) | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Op Bio Factory Co Ltd | メラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、皮膚外用剤及び飲食品 |
| JP2020515296A (ja) | 2017-04-06 | 2020-05-28 | コリア フード リサーチ インスティテュート | 終末糖化産物の低減活性を有する新規な菌株およびその用途 |
| JP2019129721A (ja) | 2018-01-29 | 2019-08-08 | 鈴木海苔株式会社 | 海藻由来の乳酸発酵液の製造方法 |
| JP2020070258A (ja) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社希松 | 抗酸化剤、抗糖化剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、および、化粧料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022022807A (ja) | 2022-02-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6684966B2 (ja) | 新規なラクトバチルス・サケイ及びそれを含む組成物 | |
| JP2005000161A (ja) | トウガラシ又はカプシノイド含有植物の発酵組成物 | |
| TW200529864A (en) | Method for producing maca extract | |
| JP2023116731A (ja) | 組成物 | |
| KR101320738B1 (ko) | 미세조류 유래 색소를 추출하는 방법 및 추출된 푸코크산틴을 포함하는 비만 또는 당뇨의 예방 또는 치료용 조성물 | |
| JP2011042628A (ja) | アクアポリン産生促進剤 | |
| JP6049381B2 (ja) | 養蜂産品を含むグネツム組成物 | |
| JP2003055244A (ja) | ヒアルロン酸産生促進剤、該ヒアルロン酸産生促進剤を配合した皮膚化粧料及び飲食物 | |
| JP5775662B2 (ja) | ヒアルロン酸合成促進剤 | |
| JP2009107965A (ja) | セラミド合成促進剤、並びに皮膚外用剤及び飲食品 | |
| JP7300121B2 (ja) | 抗糖化用組成物、及び抗糖化用組成物の製造方法 | |
| JP5997822B1 (ja) | 皮膚外用剤、抗糖化剤及びコラゲナーゼ阻害剤 | |
| WO2005094859A1 (ja) | 皮膚保湿能改善剤 | |
| JP5403320B2 (ja) | 天然抽出物より得られた脱顆粒抑制剤、β−ヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤、抗アレルギー剤および抗炎症剤 | |
| JP2006347952A (ja) | リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体、それからなる抗肥満薬、食品製剤及び化粧品 | |
| JP7262319B2 (ja) | メラニン生成抑制剤、及びメラニン生成抑制剤の製造方法 | |
| JP7206623B2 (ja) | 糖代謝異常の予防および改善用組成物 | |
| JP7179025B2 (ja) | 後発酵茶由来の新規なケンペロール系化合物を含む抗炎症組成物 | |
| JP7090864B2 (ja) | 組成物 | |
| JP4542765B2 (ja) | 酵素阻害剤 | |
| JP4224593B2 (ja) | ワサビを有効成分とする脂肪蓄積抑制用組成物 | |
| JP5951077B2 (ja) | ヒアルロン酸合成促進剤 | |
| JP7076062B2 (ja) | 皮膚外用剤、抗糖化剤及びコラゲナーゼ阻害剤 | |
| JP5782534B2 (ja) | アクアポリン産生促進剤 | |
| JP7725009B2 (ja) | 組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200729 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220323 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230117 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230118 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230523 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230608 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7300121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |



