以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
図1は、一実施形態におけるシステム10の構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、システム10は、決済用カード100を用いたカード決済を管理する。決済用カード100は、クレジットカード決済及びデビットカード決済に用いられる。決済用カード100は、決済用装置の一例である。
システム10は、決済処理サーバ40と、共用処理サーバ50と、店舗端末42、店舗端末32、及び店舗端末52を備える。決済処理サーバ40は、クレジットカードの発行会社が運営するサーバである。店舗端末42、店舗端末32、及び店舗端末52は、商店等の店舗60に設けられる。店舗端末42は、クレジットカードを使用した決済を行うための加盟店端末である。店舗端末32は、デビットカードを使用した決済を行うための端末である。店舗端末52は、クレジットカードやデビットカード以外の端末を決済用装置として使用した決済を行うための端末である。
決済用カード100は、例えば、ICチップを備えるクレジットカードである。利用者80は、決済用カード100の所有者である。利用者80は消費者の一例である。利用者80は、決済用カード100を用いて、店舗で購入しようとする商品の対価を支払う。
店舗端末42と決済処理サーバ40とは、ネットワーク11を介して接続される。ネットワーク11は、店舗端末42と決済処理サーバ40との間の通信に用いられるネットワークである。ネットワーク11は、CAFISネットワークなどのクレジットカードの決済ネットワークを含んでよい。店舗端末42は、ネットワーク11を通じて決済処理サーバ40と通信する。
決済処理サーバ40は、銀行用ネットワーク18を通じて、複数の銀行システム70に接続される。銀行システム70は、各銀行が管理するシステムである。銀行用ネットワーク18は、ATMネットワークを含んでよい。決済処理サーバ40は、銀行システム70から銀行口座の残高を取得したり、銀行システム70に対して即時決済のために銀行口座からの引き落としを依頼したりすることができる。
利用者80が商品を購入する場合、利用者80が店員に決済用カード100を手渡す。このとき、利用者80は、クレジットカード決済を行うかデビットカード決済を行うかを、店舗の店員に伝える必要はない。店員は、決済用カード100を店舗端末42に読み取らせる。利用者80が店舗端末42に暗証番号等の本人認証情報を入力すると、店舗端末42は、決済用カード100のICチップに暗証番号等の本人認証情報を示す信号を出力する。店舗端末42は、決済用カード100から認証が成功した旨の信号を取得すると、店舗端末42から出力される決済用カード100のカード識別情報を示す信号を取得する。店舗端末42は、カード識別情報及び決済額を含む売上のオーソリ電文を、決済処理サーバ40に送信する。
決済処理サーバ40は、店舗端末42から送信されるオーソリ電文を受信すると、オーソリ電文に含まれるカード識別情報及び決済額に基づいて、クレジットカード決済の決済額及び、デビットカード決済の決済額を決定する。システム10において、利用者80は、決済用カード100を用いた決済においてクレジットカード決済及びデビットカード決済のいずれを優先するかを示す優先情報を予め登録することができる。
例えば、利用者80は、クレジットカード決済よりデビットカード決済を優先する旨の優先情報を登録していたとする。決済処理サーバ40は、オーソリ電文を受信すると、決済用カード100に関連づけられた銀行口座の残高を、銀行システム70に問い合わせる。決済処理サーバ40は、銀行システム70から受信した口座残高がオーソリ電文に含まれる決済額未満の場合に、口座残高をデビットカード決済の決済額として決定し、決済要求額と口座残高の差額を、クレジットカード決済の決済額として決定する。クレジット決済処理サーバ40は、デビットカード決済及びクレジットカード決済の処理を行い、決済処理が完了すると、決済の承認を店舗端末42に通知する。
また、利用者80は一回あたりに許容される決済の上限額を登録可能である。利用者80が、デビットカード決済よりクレジットカード決済を優先する旨の優先情報を登録しており、クレジットカード決済の上限額を登録していた場合、決済処理サーバ40は、オーソリ電文を受信すると、利用者80に対する与信残高及び登録されている上限額がオーソリ電文に含まれる決済額以上であり、かつ、現在の日付が決済用カード100の有効期限日以前の場合に、登録されている上限額を上限としてクレジットカード決済を承認する。例えば、決済要求額が上限額を上回る場合、登録されている上限額をクレジットカード決済の決済額として決定する。そして、決済要求額と上限額との差額を、デビットカード決済の決済額として決定する。クレジット決済処理サーバ40は、デビットカード決済及びクレジットカード決済の処理を行い、決済処理が完了すると、決済の承認を店舗端末42に通知する。
システム10によれば、例えば決済額に対して利用者80の口座残高が不足する場合でも、不足分をクレジットカード決済によって決済することが可能となる。そのため、口座残高不足や与信残高不足によって商品を購入することができなくなる可能性を低くすることができる。そのため、利用者80は、決済用カード100を差し出すだけで、不足分をクレジットカード決済で自動的に決済することができるので、利用者80の利便性を高めることができる。また、残高不足により利用者80が商品の購入を取り止めるケースが生じにくい。これにより、システム10によれば、キャッシュレス決済を促進することができる。
システム10において、店舗端末32はデビットカード決済用の端末である。店舗端末32に接続される。店舗端末32は、銀行用ネットワーク18を通じて、銀行システム70に残高を問い合わせ、銀行システム70に対して即時決済のために銀行口座からの引き落としを依頼する。また、銀行システム70は、決済処理サーバ40と通信可能であり、決済処理サーバ40にオーソリ電文を送信して、クレジットカード決済の承認結果を取得することができる。
利用者80がデビットカードを使用して、店舗端末32を通じて決済を行う場合を説明する。デビットカード決済の決済要求は、店舗端末32からネットワーク18を通じて銀行システム70に送信される。銀行システム70は、店舗端末32からデビットカード決済の決済要求を受信すると、銀行口座の残高を確認する。銀行システム70は、銀行口座の残高が決済要求額以上である場合に、銀行口座から即時に引き落としを行い、決済を完了する。銀行口座の残高が決済要求額未満の場合には、決済要求額と銀行口座の残高との差額をクレジットカード決済するべく、クレジットカード決済の決済要求を決済処理サーバ40に要求して、クレジットカード決済を行わせる。
また、銀行システム70は、店舗端末32から決済要求を受信すると、優先情報によってクレジットカード決済を優先して使用するよう設定されている場合に、デビットカードに対応付けられたクレジットカードの決済を行うと決定する。この場合、銀行システム70は、デビットカードに対応付けられたクレジットカードの決済を処理する決済処理サーバ40に、クレジットカード決済のオーソリ電文を送信する。クレジットカード決済の上限額が登録されている場合は、登録されている上限額を上限としてオーソリ電文を送信する。クレジットカード決済が承認されれば、銀行システム70は、利用者80の銀行口座に、クレジットカード決済の決済額の金額を入金する処理を行とともに、利用者80の銀行口座から決済要求額だけ引き落としを行う。
システム10において、共用処理サーバ50は、ネットワーク13を介して店舗端末52に接続される。ネットワーク13は、セキュアな通信回線である。ネットワーク13の一部は、インターネット、いわゆる3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動電話網、公衆通信網、及び専用網のいずれかを含んでよい。共用処理サーバ50は、例えば、銀行システム70及び決済処理サーバ40のゲートウェイとして機能する。共用処理サーバ50は、例えば、クレジットカード情報やデビットカード情報以外の利用者識別情報を用いて決済を行う場面で用いられてよい。例えば、共用処理サーバ50は、利用者識別情報が埋め込まれた決済用カード100やスマートフォン等の携帯端末を決済用装置として使用する場面で用いられてよい。例えば、店舗端末52は、決済用端末にバーコード表示された利用者情報を読み出して、共用処理サーバ50に送信する。また、店舗端末52は、決済用装置に記憶された利用者識別情報を読み出して、共用処理サーバ50に送信する。共用処理サーバ50は、利用者識別情報に基づいて利用者80を特定して、利用者80に予め対応付けられたクレジットカード情報及びデビットカード情報を用いて、クレジットカード決済又はデビットカード決済を選択して決済を行ってよい。
共用処理サーバ50は、銀行システム70と通信して、銀行口座の残高を問い合わせたり、銀行システム70に対して即時決済のために銀行口座からの引き落としを依頼したりすることができる。また、共用処理サーバ50は、決済処理サーバ40と通信可能であり、決済処理サーバ40に決済要求を送信して、クレジットカード決済の承認結果を取得することができる。例えば、共用処理サーバ50は、店舗端末32から決済要求を受信すると、銀行システム70に銀行口座の残高を問い合わせて、銀行口座の残高が決済要求額未満であれば銀行口座から銀行口座の残高分の引き落としを行って、決済要求額と銀行口座の残高の差額のクレジットカード決済を行うべく、決済処理サーバ40にオーソリ電文を送信する。
このように、銀行システム70及び共用処理サーバ50は、決済処理サーバ40と同様に、決済用カード100を用いてクレジットカード決済及びデビットカード決済を行うことができる。
図2は、決済処理サーバ40の機能構成を示すブロック図である。決済処理サーバ40は、処理部180と、記憶装置190とを備える。処理部180は、決済要求受信部130、口座残高取得部110、与信残高取得部120、決定部140、決済処理部160、及び通知部170を備える。処理部180は、プロセッサ等の専用又は汎用の演算処理装置により実現される。
記憶装置190は、利用者80が利用する決済用カード100を特定する情報を記憶する。記憶装置190は、不揮発性の記憶装置により実現される。なお、記憶装置190は、決済処理サーバ40とは別に設けられてよい。処理部180と記憶装置190とは、通信ネットワークによって接続されてよい。記憶装置190は、クレジット決済処理サーバ40の外部のデータベースシステムであってもよい。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、決済用カード100に関連づけられた金融口座からの即時決済及び決済用カード100に基づくクレジット決済のそれぞれの決済額を決定するための情報を格納する。なお、本実施形態の「クレジットカード決済」は、クレジット決済の一例である。また、本実施形態の「デビットカード決済」は、即時決済の一例である。決済用カード100は、決済用装置の一例である。決済用装置は、スマートフォン等の携帯端末等であってよい。決済手段を特定するための任意の情報を保持する装置を、決済用装置として使用できる。
決済要求受信部130は、決済要求を受信する。決済要求受信部130は、ネットワーク11を通じて決済要求を受信してよい。決済要求受信部130は、例えば店舗端末42から決済要求を受信する。決済要求受信部130は、共用処理サーバ50を通じて決済要求を受信してよい。決済要求受信部130は、銀行システム70を通じて決済要求を受信してよい。決定部140は、受信した決済要求と、決済に使用される決済用カード100の識別情報に対応づけて記憶装置190が格納している情報とに基づいて、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの決済額を決定する。決済処理部160は、決定部140が決定した決済額に従って、クレジット決済及び即時決済を行う。通知部170は、決済処理部160による決済が完了すると、決済を承認したことを決済要求の送信元に通知する。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、即時決済及びクレジット決済のいずれを優先するかを設定した優先情報を格納する。決定部140は、優先情報に基づいて、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの決済額を決定する。例えば、口座残高取得部110は、決済要求に基づいて、決済に使用される決済用カード100に関連づけられた金融口座の残高を示す情報を取得する。銀行口座は、金融口座の一例である。決済用カード100には銀行口座が予め対応づけられている。口座残高取得部110は、決済要求に含まれる口座残高取得部110の識別情報に対応づけられた銀行口座を特定して、特定した銀行口座の残高を、ネットワーク18を通じて取得してよい。
決定部140は、優先情報によってクレジット決済より即時決済を優先するように設定されている場合において、金融口座の残高が決済要求に含まれる決済要求額未満である場合に、決済要求額と金融口座の残高との差額を、クレジット決済の決済額として決定する。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、決済用カード100の利用者により設定された即時決済の上限額を示す情報を格納してよい。決定部140は、優先情報によってクレジット決済より即時決済を優先するように設定されている場合において、即時決済の上限額が決済要求に含まれる決済額未満である場合に、決済要求額と即時決済の上限額との差額を、クレジット決済の決済額として決定してよい。
与信残高取得部120は、決済要求に基づいて、クレジット決済の与信枠の残高を示す与信残高情報を取得する。記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、与信枠の残高を示す情報を記憶する。与信残高取得部120は、記憶装置190に記憶された情報に基づいて、決済要求に含まれる識別情報に対応づけられた与信枠の残高を取得する。決定部140は、優先情報によって即時決済よりクレジット決済を優先するように設定されている場合において、与信枠の残高が決済要求に含まれる決済要求額未満である場合に、決済要求額と与信枠の残高との差額を、即時決済の決済額として決定する。
通知部170は、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの金額を決定するための情報である決済金額決定情報を利用者80に通知する。通知部170は、定期的、決済前(入店時など)、決済後の少なくともいずれかのタイミングで利用者80に通知してもよい。決済金額決定情報とは、口座残高や与信残高などである。通知部170は、決済金額決定情報以外に、記憶装置190に格納されている決済情報もあわせて通知してもよい。利用者は、定期的あるいは決済前(入店時など)、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの金額が決定された根拠を知ることでその決済を一旦中止して、銀行口座への入金や、各種設定情報の変更などを行ってから、再度決済してもよい。また、利用者は、決済後、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの金額が決定された根拠が分かったときは、これらの情報を参照することで次回決済に備えた行動(銀行口座への入金や、各種設定情報の変更など)をすることができる。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、決済用カード100の利用者により設定されたクレジット決済の上限額を示す情報を格納してよい。決定部140は、優先情報によって即時決済よりクレジット決済を優先するように設定されている場合において、クレジット決済の上限額が決済要求に含まれる決済要求額未満である場合に、決済要求額とクレジット決済の上限額との差額を、即時決済の決済額として決定する。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、即時決済の決済額及びクレジット決済の決済額の割合を示す決済割合情報を格納してよい。決定部140は、決済要求に含まれる決済要求額及び決済割合情報に基づいて、即時決済及びクレジット決済のそれぞれの決済額を決定してよい。
記憶装置190は、決済用カード100の識別情報に対応づけて、金融口座の残高の下限値である下限残高を示す情報を格納してよい。決定部140は、金融口座の残高と下限残高との差額を上限として即時決済の決済額を決定し、決済要求額と即時決済の決済額との差額をクレジット決済の決済額として決定してよい。
決済用カード100は、銀行口座からのデビットカード決済及びクレジットカード決済を行うことができる利用者に発行された単一の決済用カードであってよい。優先情報は、デビットカード決済及びクレジットカード決済のいずれを優先するかを利用者によって設定された情報であってよい。決定部140は、クレジットカード決済よりデビットカード決済を優先するように設定されている場合において、銀行口座の残高が決済要求に含まれる決済要求額以上であるときは、決済要求額をデビットカード決済の決済額として決定し、銀行口座の残高が決済要求額未満であるときは、銀行口座の残高をデビットカード決済の決済額として決定してよい。そして、決定部140は、決済要求額と銀行口座の残高との差額を、クレジットカード決済の決済額として決定してよい。また、決定部140は、デビットカード決済よりクレジットカード決済を優先するように設定されている場合において、利用者に対するクレジットカード決済の与信枠の残高が決済要求額以上であるときは、決済要求額をクレジットカード決済の決済額として決定し、利用者に対するクレジットカード決済の与信枠の残高が決済額未満であるときは、与信枠の残高をクレジットカード決済の決済額として決定してよい。そして、決定部140は、決済要求額と与信枠の残高との差額を、デビットカード決済の決済額として決定してよい。
記憶装置190は、同一の利用者に発行されたクレジットカードの識別情報とデビットカードの識別情報とを対応づけてよい。決定部140は、決済要求に基づいて、クレジットカードが決済に使用されたと判断した場合に、クレジットカードによるクレジット決済を即時決済より優先して行うと決定し、デビットカードが決済に使用されたと判断した場合に、即時決済をクレジット決済より優先して行うと決定してよい。
処理部180は、店舗端末に対して決済処理部160が行った結果(決済結果)を出力する出力部(図示せず)を備えてよい。出力部は、店舗端末の属性(店舗端末42、店舗端末32、店舗端末52のいずれかに)に関わらず、即時決済の決済結果とクレジット決済の決済結果のいずれか、(または双方)を出力してよい。具体的には、出力部は、店舗端末42に対して即時決済の決済結果を出力する場合は、決済金額を即時決済である旨のフラグとともに出力するようにしてよい。また、出力部は、店舗端末32に対してクレジットカード決済の決済結果を出力する場合は、決済金額をクレジットカード決済である旨のフラグとともに出力するようにしてよい。
図3は、記憶装置190が格納するカード情報をテーブル形式で示す。カード情報は、カードID、種別、口座情報、クレジット上限設定額、デビット上限設定額、クレジット割合、口座下限残高、及び優先設定を対応付ける。「クレジット上限設定額」、「デビット上限設定額」、「クレジット割合」、「口座下限残高」、及び「優先設定」は、デビットカード決済及びクレジット決済のそれぞれの決済額を決定するための情報の一例である。
「種別」は、カード種別を示す。図3において、カード種別「E」は、一体型カードであることを示す。一体型カードとは、クレジットカード決済機能及びデビットカード決済機能の双方を持つカードである。
カード種別「CD」は、デビットカードが対応付けられたクレジットカードを示す。利用者80は、カード種別「CD」のクレジットカードを用いて、対応付けデビットカードによってデビットカード決済を行うことが可能である。カード種別「DC」は、クレジットカードが対応付けられたデビットカードであることを示す。利用者80は、カード種別「DC」のデビットカードを用いて、対応付けられたクレジットカードによってクレジットカード決済を行うことが可能である。
カード種別「C」は、デビットカードが対応付けられていないクレジットカードであることを示す。すなわち、種別「C」のクレジットカードは、クレジットカード決済のみに対応しているカードである。カード種別「D」は、クレジットカードが対応付けられていないデビットカードであることを示す。すなわち、種別「D」のデビットカードは、デビットカード決済のみに対応しているカードである。
「口座情報」は、引き落としを行う銀行口座を示す情報である。銀行口座は、クレジットカード決済について事後の引き落としが行われる銀行口座と、デビットカードにより即時の引き落としが行われる銀行口座とを含む。なお、同一の会員に対応付けられたクレジットカード決済の事後の引き落としが行われる銀行口座と、デビットカードにより即時の引き落としが行われる銀行口座とは、同一の銀行口座であってよく、異なる銀行口座であってもよい。
「クレジット上限設定額」は、クレジットカード決済の上限額を示す。「デビット上限設定額」は、デビットカード決済の上限額を示す。
「クレジット割合」は、決済額におけるクレジットカード決済の決済額の割合を示す情報である。例えば、クレジット割外が75%である場合、決済額の75%をクレジットカード決済の決済額とし、決済額の残りの25%をデビットカード決済の決済額として、決済を行うことを意味する。
「口座下限残高」は、デビットカード決済の引き落とし口座として銀行口座に確保するべき下限の残高を示す。例えば、「口座下限残高」が5万円である場合において、決済要求額が15万円であるときは、銀行口座の残高が15万円の場合であっても、デビットカード決済の決済額を10万円とし、クレジットカード決済の結佐額を5万円として決済を行う。
「優先設定」は、クレジットカード決済及びデビットカード決済のいずれの決済手段を優先するかを示す情報である。例えば、図3における「クレジット優先」は、クレジットカード決済を優先することを示す。「使用カード優先」は、使用されたカード自体の決済手段に応じて、クレジットカード決済及びデビットカード決済のいずれを優先するかを決定することを示す。例えば、デビットカードを使用して決済しようとしている場合は、デビットカード決済を優先し、クレジットカードカードを使用して決済しようとしている場合は、クレジットカード決済を優先する。なお、「使用カード優先」は、カード種別が「CD」のクレジットカードと、カード種別が「DC」のデビットカードに設定することが可能である。
図4は、クレジットカードとデビットカードとの対応付けを示す対応情報をテーブル形式で示す。対応情報は、クレジットカードのカードIDと、デビットカードのカードIDとを対応づける。対応情報により、図3のカード種別が「CD」のクレジットカードと、カード種別が「DC」のデビットカードとが対応づけられる。
図5は、クレジットカード会員情報をテーブル形式で示す。クレジットカード会員情報は、会員IDと、カードIDと、カード番号と、利用限度額と、利用残高と、有効期限とを対応づける。
「会員ID」は、カード会員を識別するための識別子である。「カードID」は、クレジットカード番号を示す。「カード番号」は、クレジットカード番号を示す。「利用限度額」は、カード会員のクレジットカード決済の利用限度額を示す。「有効期限」は、クレジットカードを使用することができる有効期限を示す。「利用残高」は、クレジットカードの現在の利用残高を示す。なお、与信枠の残高は、利用限度額と利用残高との差額である。この与信枠の残高が、利用者の現在のクレジットカード利用可能額となる。
図6は、決済処理サーバ40に情報を登録するための画面を示す。なお、図6から図9に示す画面は、利用者80が利用する利用者端末に表示されてよい。図6から図9に示す画面は、利用者80の携帯端末のアプリケーションの画面である。なお、図6から図9と同様の画面は、ブラウザによって表示されてよい。
画面600は、アプリケーションのホーム画面である。画面600は、口座残高を示すオブジェクト610と、キャンペーン情報を示すオブジェクト620と、ホーム画面に戻るためのボタン630と、支払方法の設定画面を表示させるためのボタン640と、他のメニューを表示するためのボタン650とを含む。ボタン640の位置が押されると図7に示す設定画面700が表示される。
図7は、支払方法を選択するための画面700である。画面700は、クレジットカード決済及びデビットカード決済の上限額の設定を指示するためのボタン710と、クレジットカード決済及びデビットカード決済の決済額の割合の設定を指示するためのボタン720と、前の画面600に戻るためのボタン730と、次の画面に進むためのボタン740と、ボタン630と、ボタン640と、ボタン650とを含む。
ボタン710の位置が押された後に状態で、ボタン740の位置が押されると、図8に示す設定画面800が表示される。ボタン720の位置が押された後に状態で、ボタン740の位置が押されると、図9に示す設定画面900が表示される。
図8は、クレジットカード決済及びデビットカード決済の上限額を設定するための設定画面800を示す。設定画面800は、口座残高及びクレジットカード決済の利用限度額を示すオブジェクト810と、優先する決済手段を選択するためのラジオボタン820及びラジオボタン830と、デビットカード決済の決済額の上限を入力するための入力ボックス840と、クレジットカード決済の決済額の上限を入力するための入力ボックス850と、口座下限残高を入力するための入力ボックス860と、前の画面に戻るためのボタン870と、設定画面800で変更した情報を登録するためのボタン880と、ボタン630と、ボタン640と、ボタン650とを含む。
ラジオボタン820及びラジオボタン830は、一方が選択状態にされた場合は他方が非選択状態となる。ラジオボタン820に対応する領域が押されると、デビットカード決済を優先することを示す情報が保持される。ラジオボタン830に対応する領域が押されると、クレジットカード決済を優先することを示す情報が保持される。
入力ボックス840には、対応するチェックボタン842が有効な状態で、デビットカード決済の上限額を入力することができる。デビットカード決済額の上限額は、デビットカード決済1回あたりの上限額である。なお、デビットカード決済額の上限額は、1日あたりの決済額の上限額であってよい。デビットカード決済額の上限額は、1月あたりの決済額の上限額であってよい。
入力ボックス850には、対応するチェックボタン852が有効な状態で、クレジットカード決済の上限額を入力することができる。クレジットカード決済額の上限額は、クレジットカード決済1回あたりの上限額である。なお、クレジットカード決済額の上限額は、1日あたりの決済額の上限額であってよい。クレジットカード決済額の上限額は、1月あたりの決済額の上限額であってよい。なお、クレジットカード決済額の上限額には、クレジットカードの利用限度額未満の金額を入力することができる。
ボタン880の位置が押されると、設定画面800を通じて変更された情報が、決済用カード100の識別情報とともに決済処理サーバ40に送信される。決済処理サーバ40は、利用者80の利用者端末から、ラジオボタン820及びラジオボタン830で設定された優先設定情報を受信すると、カード情報の優先設定を更新する。また、決済処理サーバ40は、利用者80の利用者端末から、入力ボックス840及び入力ボックス850に入力された上限額を示す情報を受信すると、カード情報のクレジットカード上限額及びデビットカード上限額を更新する。また、決済処理サーバ40は、利用者80の利用者端末から、入力ボックス860に入力された口座下限残高を示す情報を受信すると、カード情報の口座下限残高を更新する。
図9は、クレジットカード決済の決済割合を設定するための設定画面900を示す。設定画面900は、口座残高及びクレジットカード決済の利用限度額を示すオブジェクト810と、決済割合入力するための入力ボックス920及び入力ボックス930と、デビットカード決済の決済額の上限を入力するための入力ボックス840と、クレジットカード決済の決済額の上限を入力するための入力ボックス850と、口座下限残高を入力するための入力ボックス860と、前の画面に戻るためのボタン970と、設定画面900で変更した情報を登録するためのボタン980と、ボタン630と、ボタン640と、ボタン650とを含む。
入力ボックス920には、決済額におけるデビットカード決済の決済額の割合を入力することができる。入力ボックス930には、決済額におけるクレジットカード決済の決済額の割合を入力することができる。デビットカード決済の決済額の割合及びクレジットカード決済の決済額の割合の一方の数値が変更されると、他方の数値も同期して変更される。この決済額の割合は、決済1回あたりの割合である。
入力ボックス840、入力ボックス850、及び入力ボックス860は、図8に関連して説明した情報と同じ情報を入力することができる。そのため、入力ボックス840、入力ボックス850、及び入力ボックス860に入力される情報に関する説明を省略する。
ボタン980の位置が押されると、設定画面900を通じて変更された情報が、決済用カード100の識別情報とともに決済処理サーバ40に送信される。決済処理サーバ40は、利用者80の利用者端末から、入力ボックス920及び入力ボックス930の少なくとも一方に入力された割合を示す情報を受信すると、カード情報のクレジットカード割合を示す情報を更新する。
図10は、決済処理サーバ40が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートの処理は、主として決済処理サーバ40の処理部180により実行される。図10のフローチャートの処理は、決済要求受信部130が決済要求を受信した場合に開始される。
決定部140は、S502において、優先的に利用する決済手段を決定する。例えば、決済要求に含まれるカードIDに対応づけられた優先設定に基づいてクレジットカード決済、デビットカード決済のいずれを優先するかを決定する。具体的には、優先設定が「クレジットカード優先」であれば、決済手段としてクレジットカード決済を優先し、優先設定が「デビットカード優先」であれば、決済手段としてデビットカード決済を優先する。また、優先設定が「使用カード優先」の場合、決済に使用される決済用カード100がデビットカードであれば決済手段としてデビットカード決済を優先し、決済に使用される決済用カード100がクレジットカードであれば決済手段としてクレジットカード決済を優先する。
S504において、決定部140は、クレジットカード決済の決済額及びデビットカード決済の決済額を決定する。一般に、決済要求額がA円である場合において、デビットカード決済の決済額をB円とすると、A-B円をクレジットカード決済の決済額として決定する。決定部140は、デビットカード決済の決済額及びクレジットカード決済の決済額を、決済要求額と、カード情報の「クレジット上限設定額」、「デビット上限設定額」、「クレジット割合」、「口座下限残高」及び「優先設定」とに基づいて決定する。
S506において、決定部140は、S504で決定した決済額の決済が可能であるか否かを判断する。例えば、決定部140は、決済要求額、与信枠の残高、銀行口座の残高、及びカード情報の「クレジット上限設定額」、「デビット上限設定額」、「口座下限残高」に基づいて、S504で決定した決済額の決済が可能であるか否かを判断する。
S506において決済可能と判断した場合、S508において決済処理を実行し、決済処理が完了すると、決済を承認した旨を決済要求の送信元に通知する。S506において決済不可能と判断した場合、決済を承認しない旨を決済要求の送信元に通知する。
図11から図13は、システム10において行われる処理の具体例を示す。図11から図13は、店舗端末42から決済処理サーバ40に決済要求が送信された場合を示す。図11から図13において、決済要求額が20万円であるものとする。
図11の例では、決済用カード100に対応づけられた優先設定が「デビット優先」であり、デビットカード決済の支払に用いる銀行口座の残高が5万円であるものとする。また、デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の決済割合、及び口座下限残高は設定されていないものとする。
決済要求受信部130が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、決済用カード100の優先設定が「デビット優先」であるため、口座残高取得部110は、銀行システム70から、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。口座残高取得部110が銀行システム70から5万円の残高情報を取得すると、決定部140は、クレジットカード決済の決済額を15万円、デビットカード決済の決済額を5万円と決定する。
与信残高取得部120は決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、利用可能額(100万円)が20万円以上であり、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。そこで、決済処理部160は、銀行システム70に、決済用カード100に対応づけられた銀行口座から5万円の引き落としを依頼し、引き落としが完了すると、15万円のクレジットカード決済を行う。クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、店舗端末42に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は5万円から0円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は85万円となる。
図12は、決済用カード100に対応づけられた優先設定が「クレジットカード優先」であり、クレジットカード決済の上限設定額が5万円である場合の処理を示す。デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の決済割合及び口座下限残高は設定されていないものとする。また、決済用カード100のデビットカード決済の引き落とし銀行口座の残高は35万円であるとする。
決済要求受信部130が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、決済用カード100の優先設定が「クレジットカード優先」であり、決済要求額がクレジットカード決済の上限設定額(5万円)を超えるため、決定部140は、クレジットカード決済の決済額を5万円とし、デビットカード決済の決済額を15万円と決定する。与信残高取得部120は、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、決定部140は、利用可能額100万円がクレジットカード決済の決済額5万円を超えず、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。
口座残高取得部110は、銀行システム70から、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。口座残高取得部110が銀行システム70から残高情報35万円を取得すると、決定部140は、15万円のデビットカード決済が可能と判断する。そのため、決済処理部160は、銀行システム70に、決済用カード100に対応づけられた銀行口座から15万円の引き落としを依頼し、引き落としが完了すると、5万円のクレジットカード決済を行う。クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、店舗端末42に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は35万円から20万円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は95万円となる。
図13は、クレジットカード決済の決済割合が75%に設定されている場合の処理を示す。デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の上限設定額、及び口座下限残高は設定されていないものとする。また、決済用カード100のデビットカード決済の引き落とし銀行口座の残高は25万円であるとする。
決済要求受信部130が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、クレジットカード決済の決済割合が75%に設定されているため、決定部140は、クレジットカード決済の決済額を15万円、デビットカード決済の決済額を5万円と決定する。与信残高取得部120は、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、決定部140は、利用可能額100万円がクレジットカード決済の決済額15万円を超えず、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。
口座残高取得部110は、銀行システム70から、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。口座残高取得部110が銀行システム70から残高情報25万円を取得すると、決定部140は、5万円のデビットカード決済が可能と判断する。そのため、決済処理部160は、銀行システム70に利用者80の銀行口座から5万円の引き落としを依頼し、引き落としが完了すると、15万円のクレジットカード決済を行う。クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、店舗端末42に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は25万円から20万円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は85万円となる。
図14から図16は、店舗端末32から銀行システム70に決済要求が送信された場合を示す。図14から図16は、決済用カード100がデビットカードである場合の例である。図14から図16において、決済要求額は20万円であるものとする。
図14の例では、図11の例と同様に、決済用カード100に対応づけられた優先設定が「デビット優先」であり、デビットカード決済の支払に用いる銀行口座の残高が5万円であるものとする。また、デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の決済割合、及び口座下限残高は設定されていないものとする。
銀行システム70が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、決済用カード100の優先設定が「デビット優先」であるため、銀行システム70は、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。決済用カード100に対応付けられた銀行口座の残高が5万円であるため、銀行システム70は、クレジットカード決済の決済額を15万円、デビットカード決済の決済額を5万円と決定する。
銀行システム70は、決済処理サーバ40に、15万円のクレジットカード決済の決済要求を送信する。決済処理サーバ40において、与信残高取得部120は決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、利用可能額(100万円)が15万円以上であり、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。そこで、決済処理部160は、15万円のクレジットカード決済処理を行い、クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、銀行システム70に決済を承認したことを通知する。銀行システム70は、15万円のクレジットカード決済が承認された通知を受信すると、決済用カード100に対応づけられた銀行口座に15万円を入金するとともに、同銀行口座から20万円の引き落としを行い、引き落としが完了すると、店舗端末32に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は5万円から20万円に増えた後に0円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は85万円となる。
図15は、図12の例と同様に、決済用カード100に対応づけられた優先設定が「クレジットカード優先」であり、クレジットカード決済の上限設定額が5万円である場合の処理を示す。デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の決済割合及び口座下限残高は設定されていないものとする。また、決済用カード100のデビットカード決済の引き落とし銀行口座の残高は35万円であるとする。
銀行システム70が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、決済用カード100の優先設定が「クレジットカード優先」であり、決済要求額がクレジットカード決済の上限設定額(5万円)を超えるため、銀行システム70は、クレジットカード決済の決済額を5万円とし、デビットカード決済の決済額を15万円と決定する。
銀行システム70は、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。銀行口座の残高は35万円であるため、銀行システム70は、15万円のデビットカード決済が可能と判断する。そこで、銀行システム70は、決済処理サーバ40に、5万円のクレジットカード決済の決済要求を送信する。決済処理サーバ40において、与信残高取得部120は、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、決定部140は、利用可能額100万円がクレジットカード決済の決済額5万円を超えず、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。そこで、決済処理部160は、5万円のクレジットカード決済処理を行い、クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、銀行システム70に決済を承認したことを通知する。
銀行システム70は、5万円のクレジットカード決済が承認された通知を受信すると、決済用カード100に対応づけられた銀行口座に5万円を入金するとともに、同銀行口座から20万円の引き落としを行い、引き落としが完了すると、銀行システム70は、店舗端末32に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は35万円から40万円に増えた後に20万円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は95万円となる。
図16は、図13の例と同様に、クレジットカード決済の決済割合が75%に設定されている場合の処理を示す。デビットカード決済の上限設定額、クレジットカード決済の上限設定額、及び口座下限残高は設定されていないものとする。また、決済用カード100のデビットカード決済の引き落とし銀行口座の残高は25万円であるとする。
銀行システム70が決済用カード100の識別情報を含む決済要求を受信すると、クレジットカード決済の決済割合が75%に設定されているため、銀行システム70は、クレジットカード決済の決済額を15万円、デビットカード決済の決済額を5万円と決定する。銀行システム70は、決済用カード100に対応づけられた銀行口座の残高を取得する。決済用カード100に対応付けられた銀行口座の残高が5万円であるため、同銀行口座から15万円の引き落とし可能と判断する。
そこで、銀行システム70は、決済処理サーバ40に、15万円のクレジットカード決済の決済要求を送信する。決済処理サーバ40において、与信残高取得部120は、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額及び有効期限を取得して、決定部140は、利用可能額100万円がクレジットカード決済の決済額15万円を超えず、現在の日付が有効期限以前であるため、クレジットカード決済可能と判断する。そこで、決済処理部160は、15万円のクレジットカード決済処理を行い、クレジットカード決済が完了すると、通知部170は、銀行システム70に決済を承認したことを通知する。銀行システム70は、15万円のクレジットカード決済が承認された通知を受信すると、決済用カード100に対応づけられた銀行口座に15万円を入金するとともに、同銀行口座から20万円の引き落としを行い、引き落としが完了すると、店舗端末32に決済を承認したことを通知する。以上の処理により、銀行口座の残高は25万円から40万円に増えた後に20万円となり、決済用カード100のクレジットカード決済の利用可能額は85万円となる。
図3から図16に関連して、決済処理サーバ40が実行する処理を説明した。特に、図3から図13に関連して、決済処理サーバ40が店舗端末42から決済要求を受信する場合の処理を説明した。しかし、決済処理サーバ40の処理と同様の処理は、銀行システム70や共用処理サーバ50が実行してもよい。例えば、図14から図16に関連して説明したように、銀行システム70は、デビットカード決済の決済要求を受信したことに応じて、図13から図16で説明した決済処理サーバ40と同様の処理を行うことで、図13から図16で説明した決済処理と同様の処理結果が得られることが分かる。
同様に、共用処理サーバ50は、店舗端末52から決済要求を受信した場合に、決済処理サーバ40と通信して与信枠の残高確認やクレジットカード決済の処理を行い、銀行システム70と通信して銀行口座の残高確認や引き落とし処理を行うことで、決済処理サーバ40と同様の処理を実現することができる。
以上に説明したシステム10によれば、例えば、デビットカード決済を行おうとした場合に、口座残高が不足していたとしても、その不足分をクレジットカード決済で決済できれば、店舗端末に決済の承認通知が送信される。また、クレジットカード決済を行おうとした場合に与信残高が不足していたとしても、その不足分をデビットカード決済で決済できれば、店舗端末に決済の承認通知が送信される。そのため、利用者80は、決済手段を変えたり、商品の購入を取り止めたりしなくて済む。このように、システム10によれば、1枚のカードで、デビットカード決済及びクレジットカード決済を1回の取引で行うことができるので、店舗及び利用者にとっての利便性を高めることができる。ひいては、キャッシュレス決済を広く普及させることができる。
また、システム10によれば、例えばクレジットカード決済を出来るだけ避けたい場合は、デビットカードを優先的に使用する決済手段として設定できる。そのため、上述したように高い利便性を得ながらも、できるだけクレジットカード決済が行われないように設定することができる。また、クレジットカード決済及びデビットカード決済の決済額の割合や、デビットカード決済の上限額、口座下限金額を設定できるので、デビットカード決済によって口座残高が大きく減ることを抑えることができる。これにより、例えばカード決済以外の口座引き落としがある場合に、残高不足によって引き落とし不可とならないようにすることができる。
図17は、本実施形態に係るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000に、実施形態に係る決済処理サーバ40、銀行システム70、共用処理サーバ50等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。コンピュータ可読媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を決済処理サーバ40として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、決済処理サーバ40の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である、処理部180の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の決済処理サーバ40が構築される。
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。